特表2016-537550IP Force 特許公報全文掲載

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-537550(P2016-537550A)
(43)【公表日】2016年12月1日
(54)【発明の名称】ガスタービンエンジン用の圧縮機抽気及び周囲空気による冷却システム
(51)【国際特許分類】
   F02C 7/18 20060101AFI20161104BHJP
   F01D 25/12 20060101ALI20161104BHJP
   F01D 5/18 20060101ALI20161104BHJP
   F01D 17/00 20060101ALI20161104BHJP
【FI】
   F02C7/18 E
   F02C7/18 A
   F01D25/12 E
   F01D5/18
   F01D17/00 G
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-528144(P2016-528144)
(86)(22)【出願日】2014年10月23日
(85)【翻訳文提出日】2016年7月5日
(86)【国際出願番号】US2014061940
(87)【国際公開番号】WO2015069467
(87)【国際公開日】20150514
(31)【優先権主張番号】14/075,140
(32)【優先日】2013年11月8日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】599078705
【氏名又は名称】シーメンス エナジー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ジャン エイチ. マーシュ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ジェイ. マラ
【テーマコード(参考)】
3G071
3G202
【Fターム(参考)】
3G071AA00
3G071BA09
3G071BA10
3G071BA22
3G071DA11
3G071FA05
3G071FA06
3G071HA04
3G071HA05
3G202CA00
3G202CB01
(57)【要約】
冷却流体をロータアッセンブリの1つ以上の翼(20)に供給するために、圧縮機(14)からタービンブレード冷却流体供給部(16)へと、及び周囲空気源(18)からタービンブレード冷却流体供給部(16)へと冷却流体を方向付けるための、タービンエンジン(12)用の冷却システム(10)が開示されている。冷却システム(10)は、圧縮機(14)からタービンブレード冷却流体供給部(16)まで延在する、冷却流体を少なくとも1つのタービンブレード(24)へと提供する圧縮機抽気管路(22)を有していてよい。圧縮機抽気管路(22)は上流区分(26)と下流区分(28)とを有していてよく、上流区分(26)は、圧縮抽気を出口(30)から、周囲空気が通過する下流区分(28)へと排出する。上流区分(26)の出口(30)は、下流区分(28)で流れる周囲空気(32)の流れとほぼ整列していてよい。この結果、圧縮空気は、タービンブレード冷却流体供給部(16)に到達する周囲空気(32)の流れを増大させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービンエンジン(12)用の冷却システム(10)であって、
圧縮機(14)からタービンブレード冷却流体供給部(16)まで延在する、少なくとも1つのタービンブレード(24)へと冷却流体を提供する圧縮機抽気管路(22)であって、圧縮空気と流体連通する前記圧縮機(14)における入口(36)と、前記タービンブレード冷却流体供給部(16)における出口(38)とを有している、圧縮機抽気管路(22)と、
前記圧縮機抽気管路(22)の前記入口(36)への圧縮空気流を制御するための、前記圧縮機抽気管路(22)内にある少なくとも1つの圧縮機遮断弁(40)と、
周囲空気(32)を受け入れる少なくとも1つの周囲空気供給入口(42)と、
前記少なくとも1つの周囲空気供給入口(42)を通って前記タービンブレード冷却流体供給部(16)へと入る前記周囲空気(32)の流れを制御するために、前記圧縮機遮断弁(40)の下流かつ前記圧縮機抽気管路(22)の前記出口(38)の上流で、前記少なくとも1つの周囲空気供給入口(42)と前記圧縮機抽気管路(22)との間に位置する少なくとも1つの周囲供給遮断弁(44)と、
を備えることを特徴とする、タービンエンジン(12)用の冷却システム(10)。
【請求項2】
前記タービンブレード冷却流体供給部(16)は、前記タービンエンジン(12)の排気区分(48)の最も近くに位置するタービンブレード(24)の最終段(46)を形成するタービンブレード(24)の段(46)へと、冷却流体を提供する、請求項1記載の冷却システム(10)。
【請求項3】
前記圧縮機抽気管路(22)は上流区分(26)と下流区分(28)とを有しており、前記少なくとも1つの周囲空気供給入口(42)は、前記下流区分(28)の上流端部(50)に位置しており、前記上流区分(26)の下流端部(52)は、前記少なくとも1つの周囲空気供給入口(42)の下流の前記下流区分(28)で終端している、請求項1記載の冷却システム(10)。
【請求項4】
前記圧縮機抽気管路(22)の前記下流区分(28)は、前記圧縮機抽気管路(22)の前記上流区分(26)よりも大きな横断面積を有している、請求項3記載の冷却システム(10)。
【請求項5】
前記圧縮機抽気管路(22)の前記下流区分(28)は、前記圧縮機抽気管路(22)の前記上流区分(26)よりも大きな直径を有している、請求項3記載の冷却システム(10)。
【請求項6】
前記圧縮機抽気管路(22)の前記上流区分(26)は、圧縮機抽気を、前記下流区分(28)における前記周囲空気(32)の流れとほぼ整列する下流方向(54)に放出する出口(30)を有している、請求項3記載の冷却システム(10)。
【請求項7】
前記上流区分(26)の前記出口(30)は前記下流区分(28)の長手方向軸線(56)に整列している、請求項6記載の冷却システム(10)。
【請求項8】
前記上流区分(26)の前記出口(30)は前記下流区分(28)内に位置している、請求項6記載の冷却システム(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載
本発明の開発は、米国エネルギー省、先進タービン開発プログラム、契約番号DE−FC26−05NT42644により部分的に支援されたものである。従って、米国政府は本発明において一定の権利を有することがある。
【0002】
発明の分野
本発明は、一般にタービンエンジンに関し、より詳細にはガスタービンエンジンにおけるタービン翼のための周囲冷却空気による冷却流体供給システム
【背景技術】
【0003】
通常、ガスタービンエンジンは、空気を圧縮するための圧縮機と、圧縮空気を燃料と混合し、混合物に点火するための燃焼器と、電力を発生するためのタービンブレードアセンブリとを有する。燃焼器は多くの場合、華氏2500度を超過し得る高温で作動する。典型的なタービン燃焼器構成は、タービンブレードアセンブリをこのような高温に曝す。従って、タービンブレード及びタービンベーンは、このような高温に耐え得る材料から製造されなければならない。タービンブレード、ベーン、及びその他の構成要素は、これらの部材の耐用寿命を拡大し、過度に高い温度の結果として生じる故障の可能性を減じるために、冷却システムを含んでいることが多い。
【0004】
通常、タービンベーンは、ベーン支持体から半径方向内側に向かって延在していて、ロータアッセンブリの近位で終端しており、タービンブレードは半径方向外側に向かって延在していて、ベーン支持体の近位で終端している。タービンベーンとブレードとは通常、燃焼器排ガスから発生する熱からベーンとブレードを冷却するために、これらの内面に位置する複数の冷却通路を有している。エンジンはますます高い負荷で運転されるようになっているので、従来の冷却システムの非効率性を減じる、タービン翼用の新規の冷却システムに対するニーズがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
冷却流体をロータアッセンブリの1つ以上の翼に供給するために、圧縮機からタービンブレード冷却流体供給部へと圧縮機抽気としての冷却流体を方向付けるための、及び周囲空気源からタービンブレード冷却流体供給部へと冷却流体を方向付けるための、タービンエンジン用の冷却システムが開示されている。冷却システムは、圧縮機からタービンブレード冷却流体供給部まで延在する圧縮機抽気管路を有していてよく、この圧縮機抽気管路は、始動過程中及び冷却過程中にタービンブレードを冷却するために圧縮空気を冷却流体として少なくとも1つのタービンブレードへと提供する。一実施形態では、このような構造は、タービンブレード用の周囲空気冷却システムと共に使用されてよい。別の実施形態では、圧縮機抽気管路は上流区分と下流区分とを有していてよく、上流区分は、圧縮抽気を出口から、周囲空気が通過する下流区分へと排出する。上流区分の出口は、下流区分で流れる周囲空気の流れとほぼ整列していてよい。この結果、圧縮空気は周囲空気の流れにエネルギーを与え、タービンブレードに到達する冷却流を増大させ、冷却効率を向上させる。このような構成は、ポンプ作用が、周囲空気を吐出するのに必要な作用よりも小さい、始動過程中及び冷却過程中に有益となり得る。
【0006】
タービンエンジン用の冷却システムは、圧縮機からタービンブレード冷却流体供給部まで延在する、冷却流体を少なくとも1つのタービンブレードへと提供する圧縮機抽気管路を有していてよい。圧縮機抽気管路は、圧縮空気と流体連通する圧縮機における入口と、タービンブレード冷却流体供給部における出口とを有していてよい。冷却システムは、圧縮機抽気管路の入口への空気流を制御するために、圧縮機抽気管路内に圧縮機遮断弁を有していてよい。冷却システムは、周囲空気を受け入れるための1つ以上の周囲空気供給入口を有していてよく、この周囲空気供給入口を通ってタービンブレード冷却流体供給部へと入る周囲空気の流れを制御するために、圧縮機遮断弁下流かつ圧縮機抽気管路の出口上流で、周囲空気供給入口と圧縮機抽気管路との間に位置する1つ以上の周囲供給遮断弁を有していてよい。
【0007】
少なくとも1つの実施形態では、タービンブレード冷却流体供給部は、冷却流体を、タービンエンジンの排気区分の最も近くに位置するタービンブレードの最終段を形成するタービンブレードの段へと供給してよい。圧縮機抽気管路は上流区分と下流区分とを有していてよく、周囲空気供給入口は、下流区分の上流端部に位置していて、上流区分の下流端部は、少なくとも1つの周囲空気供給入口の下流の下流区分で終端している。圧縮機抽気管路の下流区分は、圧縮機抽気管路の上流区分よりも大きな横断面積を有していてよい。少なくとも1つの実施形態では、圧縮機抽気管路の下流区分は、圧縮機抽気管路の上流区分よりも大きな直径を有していてよい。
【0008】
タービンブレード冷却流体供給部への周囲空気の供給を容易にするために、圧縮機抽気管路の上流区分は、圧縮機抽気を、下流区分における周囲空気の流れとほぼ整列する下流方向に放出する出口を含んでいてよい。付加的に、上流区分の出口は下流区分の長手方向軸線に整列していてよい。上流区分の出口は、下流区分内に位置していてよい。
【0009】
周囲冷却流体を周囲から冷却されるタービン翼に供給する方法は、圧縮機からタービンブレード冷却流体供給部まで延在する、冷却流体を少なくとも1つのタービンブレードへと提供する圧縮機抽気管路内へと、圧縮空気を受け入れるステップを含んでいてよく、圧縮機抽気管路は、圧縮空気と流体連通する圧縮機における入口と、タービンブレード冷却流体供給部における出口とを有している。この方法はさらに、圧縮機抽気管路の入口への空気流を制御するために、圧縮機抽気管路内の1つ以上の圧縮機遮断弁を介して圧縮空気の受け入れを制御するステップと、1つ以上の周囲空気供給入口へ周囲空気を受け入れるステップとを含んでいてよい。この方法は、周囲空気供給入口を通ってタービンブレード冷却流体供給部へと入る周囲空気の流れを制御するために、圧縮機遮断弁の下流かつ圧縮機抽気管路の出口の上流で、1つ以上の周囲空気供給入口と圧縮機抽気管路との間に位置する1つ以上の周囲供給遮断弁を介して周囲空気の受け入れを制御するステップを含んでいてよい。この方法はさらに、圧縮空気と周囲空気とをタービンブレード冷却流体供給部へと通過させるステップを含んでいてよい。
【0010】
この方法は、圧縮空気及び周囲空気を、タービンエンジンの排気区分の最も近くに位置するタービンブレードの最終段を形成するタービンブレードの段へと通すステップを含んでいてよい。この方法はさらに、上流区分と下流区分とから成る圧縮機抽気管路へと圧縮空気を受け入れるステップを含んでいてよく、周囲空気供給入口は、下流区分の上流端部に位置していて、上流区分の下流端部は、周囲空気供給入口の下流の下流区分で終端している。この方法は、下流区分における周囲空気の流れとほぼ整列する下流方向に圧縮機抽気を放出する出口を有した圧縮機抽気管路へと圧縮空気を受け入れるステップを含んでいてよい。
【0011】
この方法は、圧縮機抽気管路内の1つ以上の圧縮機遮断弁を介して、ガスタービンエンジンの始動中に圧縮機遮断弁を開放することにより、圧縮空気の受け入れを制御するステップを有していてよく、かつ、1つ以上の周囲供給遮断弁を介して、ガスタービンエンジンの始動中に周囲供給遮断弁を閉鎖することにより周囲空気の受け入れを制御するステップを有していてよい。この方法はさらに、圧縮機抽気管路内の1つ以上の圧縮機遮断弁を介して、ガスタービンエンジンの始動後の定常運転中に圧縮機遮断弁を閉鎖することにより、圧縮空気の受け入れを制御するステップを有していてよく、かつ、1つ以上の周囲供給遮断弁を介して、ガスタービンエンジンの始動後の定常運転中に周囲供給遮断弁を開放することにより周囲空気の受け入れを制御するステップを有していてよい。
【0012】
この冷却システムの利点は、始動過程中及び終了過程中に周囲空気を周囲空気供給入口に引き込むポンプ力が十分でない場合に、この冷却システムが圧縮機抽気を利用して周囲冷却空気をタービンブレード冷却流体供給部へ供給する支援をする点にある。エンジン始動中、圧縮機空気はしばしば、圧縮機の安定性の問題を防止するために排気部へと抽気される。この冷却システムは、さもないと廃棄されてしまう圧縮機抽気の一部を使用し、ポンプ力が十分でない周囲冷却システム内でそれを利用する。
【0013】
この冷却システムの別の利点は、通常運転に達し、タービンブレードの最終段内で、周囲空気を周囲空気供給入口へと引込みブレードへと排出するのに十分なポンプ作用が行われている場合には、圧縮機抽気を遮断する弁を備えている点にある。
【0014】
これらの実施の形態及びその他の実施の形態を以下でより詳細に説明する。
【0015】
本明細書に組み込まれ、明細書の一部を成す添付の図面は、開示された発明の実施形態を示しており、詳細な説明と共に、本発明の原理を開示している。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】エンジンの始動中及び終了中にロータアッセンブリの1つ以上の翼に冷却流体を供給するために、圧縮機からタービンブレード冷却流体供給部へと、及び周囲空気源からタービンブレード冷却流体供給部へと、冷却流体を方向付けるための冷却システムを有するタービンエンジンの概略図である。
【図2】エンジンの通常運転時に冷却流体をロータアッセンブリの1つ以上の翼に供給するために、圧縮機からタービンブレード冷却流体供給部へと、及び周囲空気源からタービンブレード冷却流体供給部へと冷却流体を方向付けるための冷却システムを有するタービンエンジンの概略図である。
【図3】圧縮機抽気管路が、上流区分と、周囲空気冷却システムから周囲空気を受け入れる下流区分とから成っている、冷却システムの選択的な実施形態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1〜図3に示すように、圧縮空気又は周囲空気、又はその両方から成る冷却流体をロータアッセンブリの1つ以上の翼20に供給するために、圧縮機14からタービンブレード冷却流体供給部16へと、及び周囲空気源18からタービンブレード冷却流体供給部16へと冷却流体を方向付けるための、タービンエンジン12用の冷却システム10が開示されている。冷却システム10は、圧縮機14からタービンブレード冷却流体供給部16まで延在する圧縮機抽気管路22を有していてよく、この圧縮機抽気管路22は、始動過程中及び冷却過程中にタービンブレードを冷却するために圧縮空気を冷却流体として少なくとも1つのタービンブレード24へと提供する。一実施形態では、このような構造は、タービンブレード24用の周囲空気冷却システム23と共に使用されてよい。別の実施形態では、圧縮機抽気管路22は上流区分26と下流区分28とを有していてよく、上流区分26は圧縮抽気を出口30から、周囲空気が通過する下流区分28へと排出し、周囲空気をタービンブレード冷却流体供給部16に供給する支援をする。上流区分26の出口30は、下流区分28で流れる周囲空気32の流れとほぼ整列していてよい。従って、圧縮空気は周囲空気32の流れにエネルギーを与え、タービンブレード24に到達する冷却流を増大させ、冷却効率を向上させる。このような構成は、タービンブレード24によるポンプ作用が、周囲空気を吐出するのに必要であるよりも小さい、始動過程中及び冷却過程中に有益である。
【0018】
冷却システム10は、ガスタービンエンジン12の圧縮機14からタービンブレード冷却流体供給部16まで延在する、冷却流体を少なくとも1つのタービンブレード24へと提供する圧縮機抽気管路22を有していてよい。圧縮機抽気管路22は、プレナム、パイプ、又は任意の断面形状を有する別の密封構造により形成されてよい。少なくとも1つの実施形態では、タービンブレード冷却流体供給部16は、冷却流体を、タービンエンジン12の排気区分48の最も近くに位置するタービンブレードの最終段を形成するタービンブレード46の段へと供給してよい。圧縮機抽気管路22は、圧縮空気と流体連通する圧縮機14における入口36と、タービンブレード冷却流体供給部16における出口38とを有していてよい。
【0019】
冷却システム10は、圧縮機抽気管路22の入口36への空気流を制御するために、圧縮機抽気管路22内に1つ以上の圧縮機遮断弁40を有していてよい。圧縮機遮断弁40は、任意の適切な構造からなっていてよく、例えば、ゲート弁、球形弁、ピンチ弁、ダイヤフラム弁、ニードル弁、プラグ弁、ボール弁、及びバタフライ弁であってよいが、これらに限定されるものではない。圧縮機遮断弁40は、手動であってもよいし、あるいは例えばソレノイド制御されて、自動的に、又は別の適切な形式で構成されて電気的に制御されてもよい。
【0020】
冷却システム10は、周囲空気を受け入れるための1つ以上の周囲空気供給入口42を有していてよい。周囲空気供給入口42は任意の適切な構造を有していてよい。周囲空気供給入口42を通ってタービンブレード冷却流体供給部16へと入る周囲空気の流れを制御するために、1つ以上の周囲供給遮断弁44が、圧縮機遮断弁40の下流かつ圧縮機抽気管路22の出口38の上流で、少なくとも1つの周囲空気供給入口42と圧縮機抽気管路22との間に位置していてよい。少なくとも1つの実施形態では、周囲供給遮断弁44は、周囲空気供給入口42が周囲空気源18に連通し、周囲空気供給入口42を通る流れを、圧縮機抽気管路22を通る流れとは独立的に制御することができるように、圧縮機抽気管路22からずらされていてよい。周囲供給遮断弁44は、任意の適切な構造からなっていてよく、例えば、ゲート弁、球形弁、ピンチ弁、ダイヤフラム弁、ニードル弁、プラグ弁、ボール弁、及びバタフライ弁であってよいが、これらに限定されるものではない。周囲供給遮断弁44は、手動であってもよいし、あるいは例えばソレノイド制御されて、自動的に、又は別の適切な形式で構成されて電気的に制御されてもよい。
【0021】
図3に示すように、別の実施形態では、圧縮機抽気管路22は上流区分26と下流区分28とを有していてよい。周囲空気供給入口42は、下流区分28の上流端部50に位置していてよい。上流区分26の下流端部52は、周囲空気供給入口42の下流の下流区分28で終了していてよい。圧縮機抽気管路22の下流区分28は、圧縮機抽気管路22の上流区分26よりも大きな横断面積を有していてよい。特に、圧縮機抽気管路22の下流区分28は、圧縮機抽気管路22の上流区分26よりも大きな直径を有していてよい。
【0022】
圧縮機抽気管路22の上流区分26は、圧縮機抽気を、下流区分28における周囲空気の流れとほぼ整列する下流方向54に放出する出口30を含んでいてよい。少なくとも1つの実施形態では、上流区分の出口30は下流区分28の長手方向軸線56に整列していてよい。上流区分26の出口30は、下流区分28内に位置していてよい。
【0023】
周囲冷却流体を周囲から冷却されるタービン翼20に供給する方法も開示されている。この方法は、ガスタービンエンジン12の圧縮機14からタービンブレード冷却流体供給部16まで延在する、冷却流体を少なくとも1つのタービンブレード24に提供する圧縮機抽気管路22内へと圧縮空気を受け入れるステップを含んでいてよい。圧縮機抽気管路22は、圧縮空気と流体連通する圧縮機14における入口36と、タービンブレード冷却流体供給部16における出口38とを有していてよい。この方法はさらに、圧縮機抽気管路22の入口36への空気流を制御するために、圧縮機抽気管路22内の1つ以上の圧縮機遮断弁40を介して圧縮空気の受け取りを制御するステップを含んでいてよい。この方法はさらに、1つ以上の周囲空気供給入口42へと周囲空気を受け入れるステップを含んでいてよい。この方法は、周囲空気供給入口42を通ってタービンブレード冷却流体供給部16へと入る周囲空気の流れを制御するために、圧縮機遮断弁40下流かつ圧縮機抽気管路22の出口38上流で、周囲空気供給入口42と圧縮機抽気管路22との間に位置する1つ以上の周囲供給遮断弁44を介して周囲空気の受け取りを制御するステップを含んでいてよい。この方法はさらに、圧縮空気と周囲空気とをタービンブレード冷却流体供給部16へと通過させるステップを含んでいてよい。
【0024】
この方法は、圧縮空気及び周囲空気を、タービンエンジン12の排気区分48の最も近くに位置するタービンブレードの最終段を形成するタービンブレードの段46へと通すステップを含んでいてよい。別の実施形態では、この方法は、上流区分26と下流区分28とから成る圧縮機抽気管路22へと圧縮空気を受け入れるステップを含んでいてよく、この場合、周囲空気供給入口42は、下流区分28の上流端部50に位置していて、上流区分26の下流端部52は、周囲空気供給入口42の下流の下流区分28で終端している。この方法はさらに、圧縮機抽気を、下流区分28における周囲空気32の流れとほぼ整列する下流方向に放出する出口30を有した圧縮機抽気管路22へと圧縮空気を受け入れるステップを含んでいてよい。
【0025】
ガスタービンエンジン12の始動中又はガスタービンエンジンの終了中、又は両方の際に、圧縮機遮断弁40を開放することができ、周囲空気供給入口42から圧縮空気が排出されないように周囲供給遮断弁44を閉鎖することができる。ガスタービンエンジン12の始動後、定常状態運転の間には、圧縮機遮断弁40を閉鎖することができ、周囲空気を下流区分28へと、かつタービンブレード冷却流体供給部16へと流すことができるように、周囲供給遮断弁44を開放することができる。この間、タービンブレード冷却流体供給部16への圧縮空気の流れは遮断される。
【0026】
説明は、本発明の実施の形態を例示、説明及び記述するという目的で提供されている。これらの実施の形態に対する変更及び適応は、当業者に明らかになるであろうし、本発明の範囲又は思想から逸脱することなく成し得るものである。
【図1】
【図2】
【図3】
【国際調査報告】

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