(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-509808(P2017-509808A)
(43)【公表日】2017年4月6日
(54)【発明の名称】ヘルメット用係止ライナー
(51)【国際特許分類】
A42B 3/04 20060101AFI20170317BHJP
【FI】
A42B3/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2016-560512(P2016-560512)
(86)(22)【出願日】2015年3月31日
(85)【翻訳文提出日】2016年9月30日
(86)【国際出願番号】US2015023635
(87)【国際公開番号】WO2015153641
(87)【国際公開日】20151008
(31)【優先権主張番号】14/674,772
(32)【優先日】2015年3月31日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/973,396
(32)【優先日】2014年4月1日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】514252511
【氏名又は名称】ベル スポーツ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】プリッツ, ベン ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ブリッグス, イーモン
(72)【発明者】
【氏名】ペナー, ベンジャミン ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】アイスマン, ブライアン ダブリュー.
【テーマコード(参考)】
3B107
【Fターム(参考)】
3B107AA03
3B107BA08
3B107DA02
3B107DA18
(57)【要約】
ヘルメットは、外面と、外面と反対側にある内面とを有する外側シェルを備え得るが、外側シェルの内面が、一体形成された係止機構を備える。ヘルメットはまた、発泡材料から形成され、外側シェルの内側に外側シェルの内面に隣接して配設される係止ライナーを備え得る。係止ライナーは、外側シェルの下側縁部と外側シェルの頂部との間にフィットするような大きさの少なくとも1つのサイドピース、外側シェルの頂部に配設され、中央開口部を有する頂部ピース、及び中央開口部内にフィットするような大きさの回転可能な発泡体係止ピースであって、外側シェルの一体形成された係止機構にかみ合い可能に連結し、係止ライナーを外側シェルに解除可能に連結するような大きさのタブを備える、回転可能な発泡体係止ピースを更に備え得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外面と、該外面と反対側の内面とを有する外側シェルであって、該外側シェルの前記内面が一体形成された係止機構を備える外側シェル、及び
発泡材料から形成され、前記外側シェル内に、該外側シェルの前記内面に隣接して配設される係止ライナーを備えるヘルメットであって、前記係止ライナーが、
前記外側シェルの下側縁部と前記外側シェルの頂部との間にフィットするような大きさの、少なくとも1つのサイドピース、
前記外側シェルの前記頂部に配設され、中央開口部を有する頂部ピース、及び
前記中央開口部内にフィットするような大きさの回転可能な発泡体係止ピースであって、前記外側シェルの前記一体形成された係止機構にかみ合い可能に連結し、前記係止ライナーを前記外側シェルに解除可能に連結するような大きさのタブを備える回転可能な発泡体係止ピースを更に備える、ヘルメット。
【請求項2】
前記回転可能な発泡体係止ピースと前記外側シェルの前記一体形成された係止機構との機械的接続部により、面ファスナーも接着剤もなしで、前記係止ライナーが前記外側シェルに解除可能に連結される、請求項1に記載のヘルメット。
【請求項3】
前記回転可能な発泡体係止ピースが、前記外側シェルの前記一体形成された係止機構に、回転可能に係合するのを可能にする円形のフットプリントを、前記回転可能な発泡体係止ピースが有する、請求項2に記載のヘルメット。
【請求項4】
前記一体形成された係止機構が、
前記外側シェルの前記内面から離れるように、遠位端部に向かって延びる垂直部位、及び
前記垂直部位の前記遠位端部から延びて、前記回転可能な発泡体係止ピースの前記タブを受容するような大きさの隙間を形成する水平部位を備える、請求項3に記載のヘルメット。
【請求項5】
前記係止ライナーの前記発泡体及び前記回転可能な発泡体係止ピースが、発泡ポリプロピレン(EPP)、発泡ポリスチレン(EPS)、発泡ポリウレタン(EPU)、又は発泡ポリオレフィン(EPO)を含む、請求項4に記載のヘルメット。
【請求項6】
前記少なくとも1つのサイドピースが、該少なくとも1つのサイドピースの上側縁部に沿った第1リップを備え、
前記頂部ピースが、該頂部ピースの下側縁部に配設され、前記第1リップとかみ合い可能に連結されるような大きさの第2リップを備え、かつ前記中央開口部の周囲に配設される第3リップを更に備え、かつ、
前記回転可能な発泡体係止ピースが、該回転可能な発泡体係止ピースの縁部の周囲に第4リップを備え、該第4リップが前記第3リップとかみ合い可能に連結され、かつ前記頂部ピースと前記少なくとも1つのサイドピースとを、前記外側シェルに解除可能に連結するような大きさである、請求項5に記載のヘルメット。
【請求項7】
前記頂部ピースが、非円形のフットプリントを有する、請求項2に記載のヘルメット。
【請求項8】
任意追加的に用いられる接着剤又は面ファスナーが、前記係止ライナーの1つの部位と前記外側シェルの前記内面との間に配設され、前記回転可能な発泡体係止ピースと前記外側シェルの前記一体形成された係止機構との前記機械的接続部と共に、前記係止ライナーを前記外側シェルに解除可能に連結する、請求項1に記載のヘルメット。
【請求項9】
外面と、該外面と反対側の内面とを有する外側シェルであって、該外側シェルの前記内面が係止機構を備える外側シェル、及び、
発泡材料から形成され、前記外側シェル内に配設される係止ライナーを備えるヘルメットであって、前記係止ライナーが、
開口部を有する頂部ピース、及び
前記開口部内にフィットするような大きさの発泡体係止ピースであって、前記外側シェルの前記係止機構にかみ合い可能に連結し、前記係止ライナーを前記外側シェルに解除可能に連結するような大きさのタブを備える発泡体係止ピースを更に備える、ヘルメット。
【請求項10】
前記発泡体係止ピースと前記外側シェルの前記係止機構との機械的接続部により、面ファスナーも接着剤もなしで、前記係止ライナーが前記外側シェルに解除可能に連結される、請求項9に記載のヘルメット。
【請求項11】
前記発泡体係止ピースが、前記外側シェルの前記係止機構に、回転可能に係合するのを可能にする円形のフットプリントを、前記発泡体係止ピースが有する、請求項10に記載のヘルメット。
【請求項12】
前記係止機構が、
前記外側シェルの前記内面から離れるように、遠位端部に向かって延びる垂直部位、及び、
該垂直部位の前記遠位端部から延びて、前記回転可能な発泡体係止ピースの前記タブを受容するような大きさの隙間を形成する水平部位を備える、請求項9に記載のヘルメット。
【請求項13】
前記係止ライナーの前記発泡体及び前記発泡体係止ピースが、発泡ポリプロピレン(EPP)、発泡ポリスチレン(EPS)、発泡ポリウレタン(EPU)、又は発泡ポリオレフィン(EPO)を含む、請求項9に記載のヘルメット。
【請求項14】
任意追加的に用いられる接着剤又は面ファスナーが、前記係止ライナーの1つの部位と前記外側シェルの前記内面との間に配設され、前記発泡体係止ピースと前記外側シェルの前記係止機構との機械的接続部と共に、前記係止ライナーを前記外側シェルに解除可能に連結する、請求項9に記載のヘルメット。
【請求項15】
請求項9に記載のヘルメットを組み立てる方法であって、
前記少なくとも1つのサイドピースを、前記外側シェルの内側に配設すること、並びに
前記回転可能な発泡体係止ピースを、前記外側シェルの内側に配設すること、及び前記回転可能な発泡体係止ピースが、前記外側シェルの前記一体形成された係止機構に解除可能に連結されるように、前記回転可能な発泡体係止ピースを回転させること、を含む方法。
【請求項16】
外面と、該外面と反対側の内面とを有する外側シェルであって、前記外側シェルの前記内面が係止機構を備える外側シェル、及び、
発泡材料から形成され、前記外側シェルの内側に配設される係止ライナーであって、前記外側シェルの前記係止機構とかみ合い可能に連結し、前記係止ライナーを前記外側シェルに解除可能に連結するような大きさであるタブを備える発泡体係止ピースを備える、係止ライナーを備える、ヘルメット。
【請求項17】
前記発泡体係止ピースが、前記外側シェルの前記一体形成された係止機構に、回転可能に係合するのを可能にする円形のフットプリントを、前記発泡体係止ピースが有する、請求項16に記載のヘルメット。
【請求項18】
前記一体形成された係止機構が、
前記外側シェルの前記内面から離れるように、遠位端部に向かって延びる垂直部位、及び、
該垂直部位の前記遠位端部から延びて、前記発泡体係止ピースのタブを受容するような大きさの隙間を形成する水平部位を備える、請求項17に記載のヘルメット。
【請求項19】
前記係止ライナーが、発泡ポリプロピレン(EPP)、発泡ポリスチレン(EPS)、発泡ポリウレタン(EPU)、又は発泡ポリオレフィン(EPO)を含む、請求項18に記載のヘルメット。
【請求項20】
任意追加的に用いられる接着剤又は面ファスナーが、前記係止ライナーの1つの部位と前記外側シェルの前記内面との間に配設され、前記発泡体係止ピースと前記外側シェルの前記一体形成された係止機構との前記機械的接続部と共に、前記係止ライナーを前記外側シェルに解除可能に連結する、請求項19に記載のヘルメット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2014年4月1日出願の米国仮特許出願第61/973,396号、表題「Locking Liner for Helmet」の利益を主張するものであり、その開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
係止ライナーを備えたヘルメット、並びにその製造方法及び使用方法に関する。係止ライナーは、ヘルメットの外側シェル(帽体)の内部に配設され得るものであり、かつ、ヘルメットの性能向上と、エネルギーのより良い管理のために、係止ライナーは、外側シェルに係止可能に連結され得るものである。
【背景技術】
【0003】
保護用ヘッドギア及びヘルメットは、多様な用途において、かつ使用者の頭部及び脳への損傷を防止するために、スポーツ、陸上競技、建築、鉱業、軍事防衛、及び他のものを含むいくつかの産業にわたって使用されている。硬い物体や鋭利な物体が、使用者の頭部に直接接触するのを防ぐヘルメットを着用することによって、使用者が損傷及び怪我することを防いだり、あるいはそうした事態が発生するのを減少させたりすることが可能である。衝撃のエネルギーを吸収、分配、又はその他の方法で管理するヘルメットを着用することによっても、使用者が損傷及び怪我することを防いだり、あるいはそうした事態が発生するのを減少させたりすることが可能である。
【0004】
異なるタイプのヘルメットが、異なる産業分野及び異なる用途でこれまで用いられてきたが、その多くは以下のものに含まれる。例えば、米国特許第3,344,433号(以下、「433特許」と呼ぶ)には、ヘルメットの帽体に、面ファスナーにより脱着可能に取り付けられたライナーを有する、ヘルメットの帽体が記載されている。米国特許第3,192,536号(以下、「536特許」と呼ぶ)には、ヘルメットの帽体に、留め金又はリベットにより取り付けられたストラップ、ウェッブ、又は吊り下げ式ライナーを有するヘルメットの帽体が記載されている。433特許及び536特許のそれぞれについて、図1A及び1Bを見ながら以下に簡単に論じておく。
【0005】
図1Aは、433特許の図2に示すヘルメットに類似の、ヘルメット10へのアプローチを示す。図1Aに示すように、ヘルメット10は、中に多くの取り外し可能なインサート又はパッド14が配置されるライナー12を備え得る。おのおののパッド14は、例えば面ファスナー片のような、対になっている嵌合片16により、ライナー12に固定することが可能である。発泡体の裏張り又は片16上の接着剤により、対になっている片16のそれぞれの片を、ライナー12に接着することが可能である。パッド14をライナー12に対して押し付け、嵌合片16の嵌合を実現して、パッド14を所定の位置に固定することが可能であり、かつパッド14をライナー12から引きはがして、嵌合片16をパッド14のライナー12への保持から解放することで、パッド14をライナー12から取り外すことが可能である。
【0006】
図1Bは、図1Aのヘルメット10に関して上に論じたアプローチとは非常に異なる、ヘルメット20へのアプローチを示す。図1Bは、536特許の図9に示されているヘルメットに類似のヘルメット20を示す。図1Bに示すように、ヘルメット20は、グラスファイバー、金属、又はプラスチック製の帽体22と、ヘッドバンド24とを備え得るが、ヘッドバンド24の部位25を、帽体22に型成形され得るスロット構造部26内に配置することによって、ヘッドバンド24は帽体22に結合されるようになっている。ヘッドバンド24は更に、ヘルメット20着用者の頭部の上を通るストラップ28と連結され得るが、ストラップ28は、着用者の頭部に対するシートを形成し、かつ着用者の頭部と帽体22の内面頂部との間にある所定の距離を保つようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第3,344,433号明細書
【特許文献2】米国特許第3,192,536号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
改良されたヘルメットを望む声が存在している。したがって、1つの態様においては、ヘルメットは、外面と、外面と反対側にある内面とを有する外側シェルを備え得るが、外側シェルの内面が、一体形成された係止機構を備える。ヘルメットは、発泡材料から形成され、外側シェルの内側に外側シェルの内面に隣接して配設される係止ライナーを備え得る。係止ライナーは、外側シェルの下側縁部と外側シェルの頂部との間にフィットするような大きさの、少なくとも1つのサイドピースを更に備え得る。係止ライナーは、外側シェルの頂部に配設される頂部ピースを備え、かつ中央開口部を備え得る。係止ライナーは、中央開口部内にフィットするような大きさの回転可能な発泡体係止ピースを備え得るが、その係止ピースは、外側シェルの一体形成された係止機構にかみ合い可能に連結し、係止ライナーを外側シェルに解除可能に連結するような大きさのタブを備える。
【0009】
ヘルメットは、回転可能な発泡体係止ピースと、外側シェルの一体形成された係止機構との間の機械的接続部により、面ファスナーも接着剤もなしで、外側シェルに解除可能に連結された係止ライナーを更に備え得る。回転可能な発泡体係止ピースは、回転可能な発泡体係止ピースが、外側シェルの一体形成された係止機構と回転可能に係合するのを可能にするための円形のフットプリントを有し得る。一体形成された係止機構は、外側シェルの内面から離れて遠位端部に向かって延びる垂直部位と、垂直部位の遠位端部から延びて、回転可能な発泡体係止ピースのタブを受容するような大きさの隙間を形成する水平部位と、を備え得る。係止ライナーの発泡体及び回転可能な発泡体係止ピースは、発泡ポリプロピレン(EPP)、発泡ポリスチレン(EPS)、発泡ポリウレタン(EPU)、又は発泡ポリオレフィン(EPO)を含み得る。少なくとも1つのサイドピースは、少なくとも1つのサイドピースの上側縁部に沿った第1リップを備え得るが、頂部ピースは、頂部ピースの下側縁部に配設され、第1リップとかみ合い可能に連結するような大きさの第2リップを備え得る。また頂部ピースは、中央開口部の周囲に配設される第3リップを更に備え、回転可能な発泡体係止ピースは、回転可能な発泡体係止ピースの縁部周囲にあり、第3リップとかみ合い可能に連結し、かつ頂部ピースと少なくとも1つのサイドピースとを外側シェルに解除可能に連結するような大きさの第4リップを備え得る。頂部ピースは、非円形のフットプリントを有し得る。任意追加の接着剤又は面ファスナーが、係止ライナーの一部位と外側シェルの内面との間に配設され得るが、それにより、回転可能な発泡体係止ピースと外側シェルの一体形成された係止機構との機械的接続部と共に、係止ライナーを外側シェルに解除可能に連結する。
【0010】
別の態様においては、ヘルメットは、外面と、外面と反対側にある内面とを有する外側シェルを備え得るが、外側シェルの内面が、係止機構を備える。ヘルメットは、発泡材料から形成され、外側シェルの内側に配設される係止ライナーを備え得る。係止ライナーは、開口部を有する頂部と、その開口部内にフィットするような大きさの発泡体係止ピースを更に備え、かつ発泡体係止ピースは、外側シェルの係止機構にかみ合い可能に連結し、係止ライナーを外側シェルに解除可能に連結するような大きさのタブを備える。
【0011】
ヘルメットは、発泡体係止ピースと外側シェルの係止機構との機械的接続部により、面ファスナーも接着剤もなしで、外側シェルに解除可能に連結された係止ライナーを更に備え得る。発泡体係止ピースは、発泡体係止ピースが、外側シェルの係止機構と回転可能に係合するのを可能にするための円形のフットプリントを有し得る。係止機構は、外側シェルの内面から離れて遠位端部に向かって延びる垂直部位と、垂直部位の遠位端部から延びて、回転可能な発泡体係止ピースのタブを受容するような大きさの隙間を形成する水平部位と、を備え得る。係止ライナーの発泡体及び発泡体係止ピースは、EPP、EPS、EPU、又はEPOを含み得る。任意追加の接着剤又は面ファスナーが、係止ライナーの一部位と外側シェルの内面との間に配設され得るが、それにより、発泡体係止ピースと外側シェルの係止機構との機械的接続部と共に、係止ライナーを外側シェルに解除可能に連結する。ヘルメットを組み立てる方法は、少なくとも1つのサイドピースを外側シェルの内側に配設すること、並びに回転可能な発泡体係止ピースを外側シェルの内側に配設すること、及び、回転可能な発泡体係止ピースを回転させて、回転可能な発泡体係止ピースが、外側シェルの一体形成された係止機構に解除可能に連結されるようにすること、を含み得る。
【0012】
別の態様においては、ヘルメットは、外面と、外面と反対側にある内面とを有する外側シェルを備え得るが、外側シェルの内面が、係止機構を備える。発泡材料から形成される係止ライナーは、外側シェルの内側に配設され得るが、係止ライナーは、発泡体係止ピースを備え、発泡体係止ピースは、外側シェルの係止機構とかみ合い可能に連結し、係止ライナーを外側シェルに解除可能に連結するタブを備える。
【0013】
ヘルメットは、発泡体係止ピースが外側シェルの一体形成された係止機構と回転可能に係合するのを可能にする、円形のフットプリントを有する発泡体係止ピースを更に備え得る。一体形成された係止機構は、外側シェルの内面から離れて遠位端部に向かって延びる垂直部位と、垂直部位の遠位端部から延びて、発泡体係止ピースのタブを受容するような大きさの隙間を形成し得る水平部位と、を備え得る。係止ライナーは、EPP、EPS、EPU、又はEPOを含み得る。任意追加の接着剤又は面ファスナーが、係止ライナーの一部位と外側シェルの内面との間に配設され得るが、それにより、発泡体係止ピースと外側シェルの一体形成された係止機構との機械的接続部と共に、係止ライナーを外側シェルに解除可能に連結する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1A】先行技術において既知の保護ヘルメットの実施形態を示す。
【図1B】先行技術において既知の保護ヘルメットの実施形態を示す。
【図2A】係止ライナーを備えるヘルメットの外側部位と内側部位とをそれぞれ示す。
【図2B】係止ライナーを備えるヘルメットの外側部位と内側部位とをそれぞれ示す。
【図3A】保護ヘルメットの外側シェルの内側に配設される係止ライナーの様々な部位の図を示す。
【図3B】保護ヘルメットの外側シェルの内側に配設される係止ライナーの様々な部位の図を示す。
【図3C】保護ヘルメットの外側シェルの内側に配設される係止ライナーの様々な部位の図を示す。
【図3D】保護ヘルメットの外側シェルの内側に配設される係止ライナーの様々な部位の図を示す。
【図3E】保護ヘルメットの外側シェルの内側に配設される係止ライナーの様々な部位の図を示す。
【図3F】保護ヘルメットの外側シェルの内側に配設される係止ライナーの様々な部位の図を示す。
【図3G】保護ヘルメットの外側シェルの内側に配設される係止ライナーの様々な部位の図を示す。
【図3H】保護ヘルメットの外側シェルの内側に配設される係止ライナーの様々な部位の図を示す。
【図3I】保護ヘルメットの外側シェルの内側に配設される係止ライナーの様々な部位の図を示す。
【図3J】保護ヘルメットの外側シェルの内側に配設される係止ライナーの様々な部位の図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示、その態様、及び実現例は、本明細書に開示される特定のヘルメット若しくは材料種類、又はシステム構成要素例、又は方法に限定されない。ヘルメット製造にふさわしい当該技術分野において既知の多くの追加の構成要素、製造、及び組み立て手順は、本開示の特定の実現例と共に使用することが想到される。したがって、例えば、特定の実現例が開示されるが、このような実現例及び実施構成要素は、意図される動作にふさわしい、このようなシステム及び実施構成要素のための、当該技術分野において既知の任意の構成要素、モデル、種類、材料、バージョン、数量などを含み得る。
【0016】
用語「代表的な」「実施例」、又はこれらの様々な変形は、実施例、例、又は例示として機能することを意味している。本明細書において「代表的」又は「実施例」として記載される態様又は設計は、他の態様又は設計よりも好ましいか、又は有利であるものと解釈される必要は必ずしもない。更に、実施例は、明瞭性及び理解の目的のためだけに提供されるのであって、開示される主題、又は本開示の関連部分を制限又は制約することを意図するものでは決してない。範囲の異なる多数の追加的又は代替的な実施例を提示することもできるが、簡潔性のために省略されていることを理解すべきである。
【0017】
多くの異なる形態の多数の実施形態を含むが、特定の実施形態が詳細に、図面に示され本明細書に記載され、開示される方法及びシステムの原理の具体例として見なされるべきであり、本開示の概念の広範な態様を、例示される実施形態に限定することは意図されないものと理解される。
【0018】
外側シェルと、内側の、発泡体のようなエネルギー吸収層とを含むヘルメット又は保護ヘッドギアであって、サイクリスト、アメリカンフットボール選手、アイスホッケー選手、野球選手、ラクロス選手、ポロ選手、登山者、オートレーサ、オートバイライダー、モトクロスレーサ、スキーヤー、スノーボーダ、他のスノー若しくはウォータアスリート、スカイダイバ、又は任意の他のスポーツアスリートのために使用することができるヘルメット又は保護ヘッドギアを提供するためのデバイス、装置、システム、及び方法を提供する。他にも保護ヘッドウェアを用いる産業があり、例えば、建設作業員、兵士、消防士、パイロット、又は同様のタイプの仕事や活動のような産業や仕事に従事する個人も、同様の技術及び方法が適用可能な安全ヘルメットを用いることが可能であり、あるいはそのようなヘルメットを必要としている。上にリストアップされたスポーツ、職業、又は活動のそれぞれは、一回の衝撃又は多数回の衝撃に対する耐性評価をされた保護材料ベースを含むヘルメットを用いることができ、そのヘルメットは典型的には(常にではないが)、装飾的なカバーにより外側を被覆され、かつ快適性材料(通常は、快適性パッドの形態で提供される)を内側の少なくとも複数部位に含む。
【0019】
一般に、上にリストアップした保護ヘルメットのような保護ヘルメットは、外側シェルと、内側のエネルギー吸収材とを備え得る。便宜上、保護ヘルメットは、型内成形ヘルメット又は硬質帽体ヘルメットのいずれかに大きく分類され得る。型内成形ヘルメットは、1つの層、又は2つ以上の層を備え得るが、後者は、薄い外側シェル、エネルギー吸収層又は耐衝撃ライナー、及び快適性ライナー又はフィットライナーを含む。硬質帽体ヘルメットは、硬質の外側シェル、耐衝撃ライナー、及び快適性ライナーを備え得る。硬質の外側シェルは、射出成形により形成することが可能であり、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)プラスチック又は他の同様の材料若しくは好適な材料を含み得る。硬質帽体ヘルメット用の外側シェルは、典型的に、衝撃及び穿刺に抵抗するのに、かつ関連する安全試験基準を満たすのに十分に硬質にされると同時に、変形によるエネルギーを吸収するように衝撃中にわずかに変形するのに十分に可撓性であり、それによりエネルギー管理に寄与する。硬質帽体ヘルメットは、スケート用バケツ型ヘルメット、オートバイ用ヘルメット、ウィンタースポーツ及びウォータースポーツ用ヘルメット、アメリカンフットボール用ヘルメット、打者用ヘルメット、捕手用ヘルメット、アイスホッケーのヘルメット、及びBMX乗車及びレース用ヘルメットとして用いることが可能である。本開示に提示される様々な態様及び実現例は、硬質帽体ヘルメット又は外側シェルを備えるヘルメットを含む実施形態に焦点を当てているが、本開示はまた、本明細書において論じる原理と特徴が有利に適用できるその他のヘルメット、用途、及び実施形態にも関連し、適用されるものである。そのため、本明細書で論じる係止ライナーヘルメットは、本明細書において論じる追加的な利益を得るために、従来のヘルメットが用いられるところではどこでも採用することができる。
【0020】
図2A及び2Bは、外側シェル50と係止ライナー60とを備えるヘルメット40の外側部位と内側部位とをそれぞれ示す。より具体的には、図2Aは、外側シェル50の外面52を含む、ヘルメット40の側面像を示す。外側シェル50は、可撓性のある、半可撓性のある、又は剛性のある材料から製造され得るが、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン(PE)、ポリビニルクロライド(PVC)、ビニルニトリル(VN)を含む可塑性材料、樹脂、繊維、グラスファイバー、カーボンファイバー、ケブラー、又はその他の好適な材料を含み得る。外側シェル50は、打ち抜き加工、型内成形、射出成形、真空形成、又はその他の好適な工程による形成によって作成できる。外側シェル50はまた、滑らかなエアロダイナミックな仕上げ、装飾的な仕上げ、又はその両方を、性能の向上、美観の向上、又はその両方のために提供することができる。非限定的な実施例として、外側シェル50は、射出成形で形成したABSであり得る。
【0021】
外側シェル50はまた、多くのリベット、ネジ、又はその他の締結デバイス42を含み得るが、それらは、ストラップをヘルメット40に固定するため、またヘルメット40を、ヘルメット40を着用する使用者の頭部に、しっかりとかつ解除可能に連結するために外側シェル50に取り付けることが可能な、金属、プラスチック、又はその他の好適な材料から作製され得る。図2Aに示すように、リベット42は、外側シェル50の、こめかみタブ46及び襟タブ48を含む、様々な部位に配置できる。図2Aに示すように、こめかみタブ46及び襟タブ48は、外側シェル50の外側縁部で、使用者の耳のための凹部又は開口部に隣接して位置する、外側シェル50の部位であり得る。
【0022】
図2Aはまた、通気性の向上をもたらし、ヘルメットを通過する空気の流れを増やすために、外側シェル50を貫通することを含めてヘルメット40を貫通する、開口部又は空隙部として形成可能な複数のベント穴44を示す。図2Aに示されるように、係止ライナー60(これについては後程詳しく論じる)の一部位が、ベント穴44を通して見えている。
【0023】
図2Bは、ヘルメット40の下側の斜視図を示し、外側シェル50の一部位と、図2Aにおいては外側シェル50によりブロックされていた、係止ライナー60の追加的な詳細とが示されている。図2Bは、ヘルメット40がその正立させたポジションをひっくり返して示しており、それによって、係止ライナー60と、使用者の頭部がその中に配設されるヘルメット40の内側の空間と、をより良く図示している。便宜上、外側シェル50を、本開示を通じて、「外側」シェルと呼ぶが、「外側」という用語は、外側シェル50の、係止ライナー60及びヘルメット40が使用者により着用された際の使用者の頭部に対する相対的な位置を説明するために用いる。外側シェル50は、ヘルメット40の最外層であり得るがそうである必要は必ずしもないため、追加的な層、ライナー、カバー、又はシェルを、外側シェル50の外側に形成することが可能である。同様に、便宜上係止ライナー60は、「内側」位置又は外側シェル50の内部に配設されていると呼ばれ得るが、それは、係止ライナー60が、使用者の頭部により近い側に位置していることを示す。しかしながら、係止ライナー60は、ヘルメット40の最内層であり得るがそうである必要は必ずしもないため、図3Jに関連して後程示し、説明するように、係止ライナー60より内側に、追加的な層、ライナー、カバー、又はパッドを、追加的に配設することが可能である。
【0024】
図2Bに示すように、係止ライナー60は、外側シェル50の内側にかつ外側シェル50に隣接して配設され得る。係止ライナー60は、プラスチック、ポリマー、発泡体、若しくはその他の好適なエネルギー吸収材料から作製される1つ以上のエネルギー吸収材料層から形成され得るが、あるいは係止ライナー60は、エネルギーを吸収し、そらせ、又はその他の方法で管理して、着用者を衝撃の間保護するためにエネルギーを管理するのに貢献するための耐衝撃ライナーから形成され得る。係止ライナー60は、EPP、EPS、EPU、EPO、ビニルニトリル(VN)、又は、折り曲がる、屈曲する、押し潰れる、又はひび割れることにより、衝撃からのエネルギーを管理し、吸収し、又はそらせるその他の好適な材料を含み得るが、それらに限られない。係止ライナー60は、外側シェル50の内面54の輪郭に接しかつ沿う外面と、使用者の頭部の輪郭に接しかつ沿う内面とを含む、任意の好ましい形状に形成され得る。
【0025】
図2Bはまた、係止ライナー60が、多くの部位から又は複数の部位から形成され得るということも示す。係止ライナー60は、複数又は1つ以上のサイドピース70、1つの頂部ピース又はクラウンピース80、及び1つの係止ピース90を含み得るが、これらのピースのそれぞれについては、図3A〜3Jに関連して、後程詳しく論じる。サイドピース70、頂部ピース80、及び係止ピース90を含む係止ライナー60は、外側シェル50の内面54に隣接して、それに直接に接して、又はそれからずれて配設され得るが、ここで内面54は、外側シェル50の、外面52とは反対側にある面である。
【0026】
図3A〜3Jは、係止ライナー60の係止ピース90を、外側シェル50の内面54に形成又は配設される係止機構56に、機械的に連結することによって、いかにして係止ライナー60が、外側シェル50に解除可能に連結され得るかを図に表したものを提供する。
【0027】
図3Aは、図2Bに先に示した例示的ヘルメットの外側シェルの斜視図を示すが、図2Bとは異なって、図3Aにおいて提示される図中では、係止ライナー60が外側シェル50の内側にまだ挿入されていない。それゆえ、図3Aは、外側シェル50の、係止機構56を含む内面54について、追加的な詳細を提示する。係止機構56は、外側シェル50の内面54の上に、内面54に、内面54の近くに形成された、1つ以上のフランジ、クリップ、フック、チャネル、球溝、枝、クリップ、ラッチ、凹み、タブ、又はその他の好適な構造を有し得るが、そのサイズ又は形状は、係止ライナー60の少なくとも一部位、例えば係止ピース90に解除可能に連結されるようになっている。1つの実施形態においては、図3Aに示すように、係止機構56は、それぞれから離間した又はそれぞれから位置のずれた多くのピース又はセグメントから形成され得る。
【0028】
図3Aは、係止機構56が2つのピースから形成され得る1つの実施形態を示すが、その係止機構は、単独・単一のピース、3つのピース、4つのピース、又は任意の数のピースからも形成され得る。係止機構56の1つ以上のピースのそれぞれは、係止ライナー60に解除可能に連結されるために任意の好適な形状、サイズ、形態、又は設計を有し得る。図3Aは、係止機構56の複数のピースが、外側シェル50と一体形成され得るだけでなく、外側シェル50の内面54から延び得る1つの実施形態を描いている。非限定的な実施例の1つとして、係止機構56は、ABSを射出形成して外側シェル50を形成するのと同じ型、同じ時間で、ABSを射出成型することにより形成され得る。あるいは、係止機構56は、外側シェル50の形成とは別の時間で形成可能であり、係止機構56が外側シェル50と一体形成されず、別々に形成され、外側シェル50に別々に追加又は連結され得る。
【0029】
係止機構56のそれぞれのピースは、1つ以上の部位から形成し得る。図3Aは、非限定的な1つの実施例を示し、係止機構56は、第1及び第2ピースのそれぞれが56という符号がついており、垂直部位57と水平部位58とを備え得るが、垂直部位は外側シェル50の内面54から遠位端部へと延び、水平部位58は、垂直部位57の遠位端部から延びて、空隙又はギャップ59を、水平部位58と内面54との間に形成するようになっている。内面54は、係止ピース90のタブ又は係止ピース90の一部位を受容するような大きさ及び形状に成形されている。係止ピース90は、回転可能な発泡体係止ピースとして後程、図3F〜3Iに関連して論じるように構成され得る。
【0030】
図3Aはまた、係止機構56の第1及び第2部位が円形状に形成されているか、又は、円形のフットプリントを有する1つの実施形態を示しており、その円形状は、完全な円でも、部分的円でも、3次元的に分布した球形状で、らせんまたはねじ溝として形成されたものでもよく、係止機構56と、係止ライナー60、例えば係止ピース90との間の解除可能な連結を、係止機構56と係止ピース90との間の回転、すなわち相対的な回転動作により容易にし得るものである。一部の実施形態においては、1つ以上のピースを含む単一の係止機構56がヘルメット40の内側で中央に位置し、外側シェル50の内面54上でヘルメット40の頂部又はクラウン部位のような中央に位置し得るが、係止機構56は、外側シェル50と係止ライナー60との間の界面の、任意の好適な地点に位置することが可能である。他の実施形態においては、複数の、1つ以上のピースを含む係止機構56が、外側シェル50の内面54に沿って又は内面54の全体にわたって、多くの地点に配設され得る。
【0031】
1つ以上の係止機構56を用いることにより、係止ライナー60は、接着剤を使うことなく、又は、後程詳しく論じる、無糊剤アッセンブリの一部として、外側シェル50に解除可能に連結され得る。あるいは、何らかの糊剤又はその他の接着剤を、係止機構56と係止ライナー60とに加えて使用することが可能である。更に他の実施形態においては、係止ライナー60は、ベント穴44の一部として、又はベント穴44との間の、外側シェル50のその他の穴若しくは開口部との間の、又は、その他のエネルギー管理層若しくはライナーとの間の、インターフェイスとして形成可能な、係止機構56に連結され得る。
【0032】
図3Bは、図3Aに提示された図に類似の、外側シェルの斜視図を示す。図3Bは、外側シェル50内に配設された係止ライナー60の一部位を含んだという点で、図3Aとは違っている。より具体的には、係止ライナー60は少なくとも1つの係止め部位と少なくとも1つの非係止部位とを含む。
【0033】
係止ライナー60の係止部位は、係止機構56と直接に接する、係止ライナー60の一部位であり得る。説明の便宜上の理由であって、限定するためでないものとして、係止ピース90は、係止ライナー60の係止部位を備え得るが、これについては、後程、図3E〜3Iに関連してより詳細に論じる。
【0034】
係止ライナー60の非係止部位は、係止機構56と直接接していない、係止ライナー60の一部位を含み得る。説明の便宜上の理由で、また限定するためでないものとして、サイドピース70及び頂部ピース80は、係止ライナー60の非係止部位を含み得る。一部の実施形態においては、非係止部位は、発泡材料又はエネルギー吸収材料の単一の、一体の、一体形成されたピースとして形成され得るが、これらは、スロット、チャネル、又は開口部をも含み得、非係止部位にある程度の動きと屈曲とを提供するために提供される。あるいは、図3B〜3Jに示すように、サイドピース70及び頂部ピース80のような1つ以上の異なるタイプのピースを、係止ライナー60の非係止部位は、含み得る。それぞれのタイプのピースもまた、複数のサイドピース70のような2つ以上のピースを含み得る。係止ライナー60の、サイドピース70と頂部ピース80とを含む非係止部位は、個々別々であり得るが、摩擦により、及びおそらくは任意追加の接着剤により、外側シェル50内に配設された後に1つに連結され得る。あるいは、係止ライナー60の、サイドピース70と頂部ピース80とを含む非係止部位は、コネクター、ストラップ、コード、ウェビング、ワイヤ、ウェブ、フレーム、可撓性のあるロールケージ、又はその他の好適なデバイスで連結し結合され得る個別のピースであり得る。そのようなデバイスは、プラスチック、金属、布、繊維、又はその他の好適な材料から作製し得、かつ、係止ライナー60の非係止部位の形成中に型内成形され得るか、又は、係止ライナー60の非係止部位の型成形又は成形の後で追加され得る。
【0035】
図3Bは、外側シェル50の内側に、内面54に隣接して、配設され、外側シェル50の下側縁部に延びる単一のサイドピース70を示す。外側シェル50の下側縁部に対向するサイドピース70の縁部は、リップ72を含んで形成され得る。リップ72は、傾斜、球溝、チャネル、出っ張った棚、ほぞ穴、ほぞ、又は、頂部ピース80、又は係止ライナー60の、係止ピース90のような係止部位と境をなすのによい大きさ又は構成になっているその他の好適な構造物として形成され得る。リップ72は、サイドピース70本体の厚さよりも薄い厚さを有し得る。後続の図に関連して示し、説明するように、リップ72は、サイドピース70が、ヘルメット40の内部で、間接的に、例えば頂部ピース80及び係止ピース90によって、所定の位置に保持されるのを可能にし、間接的に、係止機構56と連結されるのを可能にする。
【0036】
図3Cは、外側シェル50の斜視図を示し、同図は、図3Bにおいて提示した図と類似のものであり、しかし外側シェル50の内側に配設される、係止ライナー60の追加的なサイドピース70を更に含んでいる。図3Cは、個々のサイドピース70を外側シェル54の内側に配置するプロセスの間の、ある瞬間を図示している。個別のサイドピース70が、外側シェル50の内側に配設される際には、個別のサイドピース70は、それぞれ互いの間に空間又は隙間を有し得るか、あるいは互いに接触し、触れ合うように配置され得る。いずれの場合にも、係止ライナー60の非係止部位又はサイドピース70は、外側シェル50の内面54の側面又は裾部に沿ってエネルギー管理のために提供されており、外側シェル50の頂部又はクラウン部位の下に配設され、外側シェル50の内周を一周する。サイドピース70は、外側シェル50の内面54の全周にわたって配設される場合もあり、あるいは、内周の一部、すなわち、一周全体よりも短い部分にわたり配設される場合もある。
【0037】
係止ライナー60の全体又は一部、例えば、サイドピース70、頂部ピース80、係止ピース90、又はそれらの部分は、フラットモールディングプロセスにおいて型成形され得る。係止ライナー60の1つ以上の部位を、フラットモールディングプロセスにおいて形成することにより、多くの利点が実現され得る。まず、フラットモールディングは製造の観点からの利点を提供できるが、それは、フラットな成形型を用いることは、余計な複雑さや可動部品を成形型に必要としないためである。同様に、フラットモールディングは、一度に又は同時に形成される、係止ライナー60全体又はその大部分を形成するために、湾曲した成形型を必要としない。係止ライナー60に複数のピースを用いることはまた、ヘルメットの形状に関してより大きな柔軟性を認めることを可能とし、その形状は、成形型から引き出すのに適した形状に依存することがより少なくなってくる。
【0038】
次に、フラットモールディング、係止ライナー60に複数のピースを用いること、又はその両方は、係止ライナー60が、多くの密度を有する又は多密度である発泡体又はエネルギー管理材料を含むことを可能にし得る。例えば、係止ライナー60の1セグメントは、第1の密度を有し、外側シェル50に最も近づいて位置する第1の若しくは外側レイヤー、薄層、又はストラータを含み得るが、係止ライナー60の1セグメントはまた、第1のレイヤーよりも使用者の頭部により近く、外側シェル54からはより遠くに位置する、第2の密度の第2の若しくは内側レイヤー、薄層、又はストラータを含み得る。第1レイヤーは、第2レイヤーの密度よりも大きい又は小さい密度を有し得る。あるいは、係止ライナー60においては、それぞれの個別のピース又はセグメントが単一の密度を有し、その単一の密度が、他の個別のピースのものとは異なるようにすることも可能であり、それによって、多密度ライナーの代替的実施形態を形成することができる。
【0039】
外側シェル50に、係止ライナー60の全体又は一部分を取り付けることは、糊剤なし組み立ての一部のようにして、係止ライナー60が取り外し可能で、かつ外側シェル50の内側に配設されるようにして実施できる。本明細書において用いられる限り、「糊剤なしの組み立て」とは、係止ライナー60の全部すなわち全体、又は係止ライナー60の全部よりも小さい部分が、外側シェル50に、糊剤、化学的付着剤、結合剤、接着剤、恒久的接着剤、感圧性接着剤(PSA)、発泡体コア接着剤、テープ、両面テープ、取付発泡体接着剤、又はその他の類似の付着剤なしで取り付けられるということを意味するが、便宜上、これらのものを、以下ではまとめて接着剤76と呼ぶこととする。接着剤76が任意追加的に用いられる場合には、接着剤76は、外側シェル50の内面54に沿った任意の場所に配設され得るが、そのような場所には、図3Cに示すように、外側シェル50の下側縁部に沿った場所又はその近辺が含まれる。
【0040】
一部の実施形態においては、接着剤を用いて、係止ライナー60を外側シェル50に、間接的に連結することが可能である。例えば、接着剤を用いて、面ファスナー、クリップ、クリート、切り抜き、タブ、止め金、リベット、ホッグリング、又はその他の好適な機械式締結具を、外側シェル50と係止ライナー60とに取り付けて、係止ライナー60が、外側シェル50に、解除可能に連結され得る。また、接着剤が直接係止ライナー60又は外側シェル50についていないので、係止ライナー60は、外側シェル50から容易に取り外し可能である。しかしながら、一部の実施形態においては、面ファスナー又はその他の類似の化学的又は機械的取り付け具を使わずに、その代わりに、係止ライナー60の係止ピース90と外側シェル50の係止機構56との間の接続又はインターフェイスのみに頼って、係止ライナー60はまた、外側シェル50に、連結され得る。一部の例においては、係止ライナー60の係止ピース90と、外側シェル50の係止機構56との間の接続又はインターフェイスの両方、更には例えば、こめかみタブ若しくは襟タブ48の内側に向けての湾曲、又は外側シェル50のその他の同様の曲線若しくは保持構造のような、外側シェル50の下側縁部の湾曲した又は保持用の幾何学的特徴に頼ることで、ヘルメット40は、係止ライナー60を、外側シェル50に連結した状態に保つことが可能である。
【0041】
図3Dは、外側シェル50の内面54の内周全体が、係止ライナー60のサイドピース70により覆われているか、あるいはサイドピース70に連結されている時点での、外側シェル50の斜視図を示す。図3Dはまた、係止ライナー60が、頂部ピース80を含む1つの実施形態を示し、図中では、頂部ピース80は、外側シェル50の内側に、サイドピース70と接触して配置される前の状態すなわち、外側シェル50とサイドピース70との上方に配設されて示されている。
【0042】
頂部ピース80もまた、頂部ピース80の下側縁部に、又は同縁部上に形成又は配設されるリップ82を有し得る。リップ82もまた、傾斜、球溝、チャネル、出っ張った棚、ほぞ穴、ほぞ、又は、サイドピース70、より具体的には、サイドピース70の頂部縁部上のリップ72と境をなすのによい大きさ又は構成になっているその他の好適な構造物として形成され得る。リップ82は、頂部ピース80本体の厚さよりも薄い厚さを有し得る。リップ82は、サイドピース70が、ヘルメット40の内部で、間接的に、例えば、頂部ピース80及び係止ピース90によって、所定の位置に保持されるのを可能にし、間接的に、頂部ピース80を介して、係止機構56と連結されるのを可能にする。一部の実施形態においては、リップ82及びリップ72は、係止ライナー60の頂部ピース80が外側シェル50の内側に挿入された場合に、係止ライナー60のサイドピース70を所定の位置に保持するために互いに接触し得る、対応する、対をなす、又は鏡のイメージの構造として形成され得る。
【0043】
係止ライナー60の頂部ピース80は、頂部ピース80内に位置し得る開口部又は空隙84を、更に有し得るが、その開口部又は空隙84は、係止ライナー60の係止ピース90を受容するように構成される。これについては後程、図3E〜3Iに関して更に詳しく論じる。開口部84は、中央に位置する係止機構56と位置合わせされるように、頂部ピース80内の中央に位置し得る。ただし、開口部84は、頂部ピース80又は係止ライナー60内で中央に位置する必要はなく、ヘルメット40の内部で、任意の好適な地点に位置することが可能である。一部の例においては、開口部80が複数の開口部を含み、複数の係止機構56と位置合わせされ得る。
【0044】
開口部84は、開口部84に隣接して又はその内側に形成され又は配設されるリップ86を更に有し得る。リップ86は、傾斜、球溝、チャネル、出っ張った棚、ほぞ穴、ほぞ、又は、係止ピース90と境をなすのによい大きさ又は構成になっているその他の好適な構造物として形成され得る。リップ86は、頂部ピース80の本体の厚さよりも薄い厚さを有し得る。リップ86は、頂部ピース80が、ヘルメット40の内部で、係止ピース90により所定の位置に保持されるのを可能にし、かつ、頂部ピース80が、間接的に、係止ピース90を介して、係止機構56と連結されるのを可能にする。一部の実施形態においては、リップ86と、係止ピース90のリップ92とが、係止ピース90が開口部84内に挿入され、係止機構56に解除可能に連結された場合に、係止ライナー60をヘルメット40内の所定の位置に保持するため、互いに接触し得る、対応する、対をなす、又は鏡のイメージの構造として形成され得る。
【0045】
図3Dは、係止ライナー60の頂部ピース80がサイドピース70とは別体の異なるものであり得ることを示しているが、他方で、一部の実施形態においては、頂部ピース80はまた、サイドピース70と一体形成され、あるいは、ロールケージ、ストラップ、又は、頂部ピースとサイドピースとを単一のユニットとして1つに保持するためのその他の好適な接続デバイスによって、サイドピース70に連結され得る。したがって、一部の実施形態においては、頂部ピース80は、外側シェル50の頂部から延び、外側シェル50の下側縁部へと下方向に延びることができるようになっている。いずれの場合にも、頂部ピース80の少なくとも1つの部位は、ヘルメット40の頂点部分に、頂部ピース80が、ヘルメット40が使用者によって着用された場合に、使用者の頭部の頂部又はクラウンに接触することができるように配設されかつ配置され得る。
【0046】
1つ以上のサイドピース70、頂部ピース80、及び係止ピース90のような複数の異なるピースからなる、係止ライナー60を形成することにより、係止ライナー60が従来型の単一ボディの、又は一体式保護ヘルメットに対して設計の柔軟性向上を提供することが可能である。設計の柔軟性の向上は、一体式ライナーでは実現が困難であろうと思われる形状、幾何学的形態、及び向きを有する係止ライナー60を形成することによって実現され得る。一体式ライナーの形状、幾何学的形態、及び向きを制約している条件には、発泡体又はエネルギー吸収性材料を、成形型に噴射することに対する制約条件、型成形した発泡体又はエネルギー吸収性材料を、成形型から取り出す際の制約条件、及び、一体式ライナーをマシン加工する又は一体式ライナーをテンプレート若しくは材料の標準的な半加工品(例えば、エネルギー吸収性材料のブロック)から取り外す際の制約条件が含まれる。例えば、係止ライナー60に複数の、互いに連結するボディピースを使うことにより、単一ピースの成形型から取り外す又は引っ張り出すのが難しいか不可能であるような、ヘルメットの形状、幾何学的形態、又は向きが可能となる。非限定的な実施例の1つとして、ヘルメット40のヘルメット形状についての設計上の柔軟性向上には、使用者の頭部の、後頭部領域の輪郭又は後頭部曲線に沿う曲率又はプロファイルを有するヘルメットが含まれ得る。更に、設計上の柔軟性向上は、係止ライナー60を形成することにより、エネルギー吸収性材料の組み立て(例えば、EPSプレスでの作業)が単純化され得るという理由でも達成され得る。
【0047】
図3Eは、図3Dに示されている斜視図と類似の斜視図を示し、同図は、外側シェル50の内側で、係止ライナー60の頂部ピース80が、サイドピース70と共に配置されかつそれに接するように配置された後の外側シェル50及び係止ライナー60の一部を示す。図3Eは、係止ピース90が開口部84内に配設され、外側シェル50の係止機構56に解除可能に連結される前の、係止ライナー60内の開口部84の上方に配設された係止ライナー60の係止ピース90を更に示す。図3Eに示すように、係止ピース90が開口部84内に配設されて、係止機構56に係合し、解除可能に係止された後で、使用者が、係止ピース90を動かし又はその位置を調節するのを可能にするようなノブ若しくはツイストタブ90、又はその他の好適な構造(例えば、フランジ、チャネル、球溝、枝、ラッチ、凹み、タブ、リッジ、若しくはディボット)を、係止ピース90は更に備え得る。使用者は、ノブ98に力をかけることにより、係止ピース90の位置を動かす又は調節することが可能で、それにより係止ピース90を回転的に、並進的に、又はその他の任意の仕方で動かして、係止機構56と係合させることが可能である。
【0048】
図3Fは、図3Eの斜視図と類似の斜視図を示す。図3Fは、図3Eとは、図3Fが、係止ライナー60の頂部ピース80内の開口部84内に、係止ライナー60の係止ピース90がすでに配置された後の外側シェル50を示しているという点で異なっている。係止ピース90は、外側シェル50の係止機構56の上方に、及びそれに接する状態で配設するように位置決めされ得る。更に、図3Fは、係止ピース90のノブ98が、長さLkと幅Wkを有し、長さLkが幅Wkよりも長く、かつ両者が直交し得ることを示す。同様に、ヘルメット40もまた、その長さLhと幅Whを有し、長さLhが幅Whよりも長く、かつ両者が直交し得ることを示す。図3Fは、係止ピース90がまず開口部84内に挿入されたが、係止機構56と係止される位置に移動していない状態では、ノブ98の長さLkがヘルメット40の長さLhに対して直交し得る又は約90°回転した位置にあるという、非限定的実施例を示す。しかしながら、係止ピース90が、開口部84内の所定位置に直接的に落下し、係止機構56と係合するために移動させられたり回転させられたりしなかった場合には、ノブ98とヘルメット40との間の相対的な位置関係は、任意の便利なものを採用し、又は指定することが可能である。
【0049】
図3Gは、ヘルメット40の、先に図3Fに示したヘルメット40の状態の断面図を示す。図3Gは、リップ72、82、86、及び92が相互作用して、係止ライナー60の、1つ以上(全部を含む)のサイドピース70、頂部ピース80、及び係止ピース90を、外側シェル50内で、いかにして1つに保持するかについての追加的詳細を提供する。図3Gはまた、係止ピース90が、舌部94及びフランジ96を備え得るという、係止ピース90の、非限定的な1つの実施形態について、追加的詳細を提供する。図示されているように、舌部94は、係止機構56の多くの部位又はピースの間に配設され得る。舌部94はまた、1つ以上のフランジ96を有し得るが、フランジ96は係止機構56の多くの部位又はピースの間に配設され得る。図3Gは、係止ピース90が、挿入位置、又は、係止ピース90が開口部84内に配置された後、係止ピース90が存在するであろう位置にあるのを示す。係止ピース90が挿入される際には、係止ピース90が、完全に開口部84内に配設されるのを防ぎ、外側シェル50の内面54の中に向かって延びるのを防ぎ、あるいは、係止ピース90が、係止機構56に解除可能に連結される地点にまで延びるのを防ぐような、係止ピース90の特定の向き又は位置が要求される。係止ピース90は、例えば、フランジ96及び係止機構56の部位、例えば水平部位58のような部位、との間の干渉により、開口部84内に完全に配設されるのを防がれている。初めに挿入した後で、例えば、回転することによって、係止ピース90を移動し、調整して、例えば、フランジ96を、空隙、隙間、又はインターフェイス59に配設することによって、係止ピース90が、係止機構56に係止されるのを可能にすることが可能である。
【0050】
図3Hは、図3Fに示した斜視図と類似の斜視図を示す。図3Hは、係止ピース90がすでに移動され、調整され、又は回転されている。ノブ98がその挿入時の位置からすでに回転し又は移動し、係止機構56に連結又は完全に係合しようとしているという点で図3Fと異なっている。ノブ98と係止ピース90とは、図3F中に示したノブ98の位置から90°回転可能で、ノブ98の長さLkが、ヘルメットの長さLhの長さと並行又は整列するようにできる。係止ライナー60の係止ピース90を回転させ又は動かすことにより、係止ライナー60の係止ピース90と、係止ライナー60の全体が、係止ライナー60とヘルメット40の外側シェル50との間の糊剤なしの組み立ての一部として、外側シェル50に取り外し可能に連結され得る。別の実施形態においては、係止ピース90とヘルメットとの間で、よりしっかりとした取り付けが必要である実施形態において、硬化した、型内成形したプラスチック製係止ピース90を、係止ライナー60の係止ピース90に加える場合があり得る。
【0051】
図3Iは、図3Gに示した断面図と類似のヘルメット40の断面図を示す。図3Iは、ヘルメット40が先に図3Hに示された状態又は位置のヘルメット40の断面図を示しているが、それは、係止ピース90が、係止機構56に解除可能に連結され、リップ72、82、86、及び92が相互作用して、係止ライナー60の、1つ以上の(全部を含む)サイドピース70、頂部ピース80、及び係止ピース90を、外側シェル50内で1つに保持することができるようになった時点の状態又は位置である。図3Iはまた、係止ピース90が、舌部94及びフランジ96を備え得るという、係止ピース90の、非限定的な1つの実施形態について、追加的詳細を提供する。図3Iは、係止機構56の多くの部位又はピースの間に配設される舌部94を示し、舌部94は、係止機構56の多くの部位又はピースの間に配設され得る1つ以上のフランジ96を有し得る。図3Iは、係止ピース90が係止された位置、又は、係止ピース90が、最初に挿入された後で、移動した位置にあるのを示す。図3Iに示すように、係止ライナー60が、ヘルメット40を着用している使用者にエネルギーの管理と保護を提供し得る、安全で通常の動作を実現するよう外側シェル50内に係止ライナー60を保持するために、係止ピース90は、空隙、隙間、又はインターフェイス59内に配設されるフランジ96で、例えば回転によって位置決めされ得る。
【0052】
図3Jは、図3H又は3Iの続きであり、任意追加的快適性パッド、快適性ライナー、又はフィッティングライナー100を備えるヘルメット40の、非制限的な実施例を示す。快適性パッド100は、使用者の頭部に対して、係止ライナー60によって作られる空間内に配設され得るが、また係止ライナー60の内面に隣接して、かつ接触して配設され得る。快適性ライナー100は、布、プラスチック、発泡体、ポリエステル、ナイロン、又は他の好適な材料により作製され得る。快適性ライナー100は、共に接合することができる材料の1つ以上のパッドで形成され得るか、又はヘルメット40に連結され得る個別の構成要素として形成され得る。快適性ライナー100は、解除可能に又は恒久的にヘルメット40(例えば係止ライナー60)に取り付けられ得るが、接着剤、恒久的接着剤、PSA、発泡体コア接着剤、テープ、両面テープ、取付発泡体接着剤、ファスナー、クリップ、クリート、切り抜き、タブ、止め金、リベット、ホッグリング、若しくは面ファスナー、又はその他の相互に係止している表面、特徴、若しくは部位を用いる。したがって、快適性ライナー100は、クッション性とフィット感の改善とを、ヘルメット40の着用者に提供できる。
【0053】
有利なことに、係止ライナー60と係止機構56とを備えるヘルメット40は、糊剤なしでの組み立てが可能であり、ヘルメット40の係止ライナー60を交換するのをより容易にすることができる。ヘルメットライナー及びエネルギー管理材料は、単発の衝撃から使用者を保護したら、交換が必要となるようにしばしば評価されているため、複数回の衝撃にも耐え得るが、エネルギー吸収材料又はライナーが恒久的に取り付けられている外側シェルは、まだ使用可能なうちにお払い箱にされ得る。本明細書において開示されるシステム、方法、及びデバイスを用いることによって、外側シェル50は、使用済み又は損傷した係止ライナー60を新たな係止ライナー60と交換することにより、2回以上の衝撃に対して使用することが可能となる。ヘルメット40の一部としての取り外し又は取り換え可能な係止ライナー60を使用することにより、技術者又はその他の個人は、エネルギー吸収材料製の内側ライナー層のみを交換することが可能となり、外側シェル部を再利用することが可能となり、それにより、安全性を犠牲にすることなく、無駄を減らし、節約をすることができる。取り換え可能な係止ライナー60はまた、ヘルメットの、高価な外側シェル部を交換する必要がないため、ヘルメットのリサイクルを可能にする。
【0054】
の実施例、実施形態、及び実現例は、例を示しているが、意図された動作に矛盾しない、方法、システム、又は実現例の事実上あらゆる構成要素も使用可能であるため、当業者であれば、他のヘルメット及び製造装置、及び実施例が、提示される他のものと組み合わされるか、又は代替され得ることを理解するべきである。したがって、例えば、特定の構成要素の実施例が開示され得るが、かかる構成要素は、実現例の意図される目的、方法、及び/又はシステムと一貫性のある、任意の形状、サイズ、スタイル、タイプ、モデル、バージョン、クラス、グレード、測定値、濃度、材料、重量、数量などを含み得る。の記述が、ヘルメット用一体式防滑ストラップアジャスターの特定の実施形態を指す場合には、その趣旨から逸脱することなく、多くの修正がなされ得ること、これらの実施形態及び実現例は、他の装備類及び装備技術にも適用され得るということが容易に明らかになるはずである。したがって、開示される主題は、本開示の趣旨及び範囲内である全てのそのような変更、修正、及びバリエーション、並びに当業者の知識を包含することを意図する。したがって、本開示の全ての点において、例解であり、制限ではないと見なされるものとする。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図3G】
【図3H】
【図3I】
【図3J】
【国際調査報告】