(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-538653(P2017-538653A)
(43)【公表日】2017年12月28日
(54)【発明の名称】液晶画面ガラスのカット方法及び装置
(51)【国際特許分類】
C03B 33/027 20060101AFI20171201BHJP
B28D 1/24 20060101ALI20171201BHJP
B28D 5/00 20060101ALI20171201BHJP
【FI】
C03B33/027
B28D1/24
B28D5/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-541152(P2017-541152)
(86)(22)【出願日】2015年3月13日
(85)【翻訳文提出日】2015年8月14日
(86)【国際出願番号】CN2015074209
(87)【国際公開番号】WO2016065790
(87)【国際公開日】20160506
(31)【優先権主張番号】201410585065.7
(32)【優先日】2014年10月27日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
(71)【出願人】
【識別番号】507134301
【氏名又は名称】北京京東方光電科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】孟 祥▲徳▼
(72)【発明者】
【氏名】胡 俊
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲華▼哲
(72)【発明者】
【氏名】▲呂▼ 国▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】▲馬▼ 金波
【テーマコード(参考)】
3C069
4G015
【Fターム(参考)】
3C069AA03
3C069BA04
3C069BC04
3C069CA11
3C069EA05
4G015FA03
4G015FB02
4G015FC02
4G015FC07
(57)【要約】
カッターホイールは、液晶画面ガラスの第1面に対して、第1の方向に沿い、第1回のカットを行うステップであって、液晶画面ガラス上において、第1のカット痕跡を形成するステップと;第1回のカットの後に、カッターホイールは、液晶画面ガラスの第1面に対して、第1の方向に垂直する第2の方向に沿い、第2回のカットを行うステップであって、その中で、カッターホイールから第1のカット痕跡までの距離がカッター出し距離に等しいときに、カッターホイールは、液晶画面ガラスに垂直に、飛び跳ね高さまで上昇し、且つ、当該飛び跳ね高さのままで、前記第2の方向に沿い、カッター出し距離とカッター入れ距離の和の行程を進行し、その後、液晶画面ガラスに垂直に、当該液晶画面ガラスまで降下し、且つ、第2の方向に沿い、第1の面において第2のカット痕跡を形成するまで、引き続き当該液晶画面ガラスに対してカットを行うステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カッターホイールは、液晶画面ガラスの第1面に対して、第1の方向に沿い、第1回のカットを行うステップであって、前記液晶画面ガラス上において、第1のカット痕跡を形成するステップと;
前記第1回のカットの後に、カッターホイールは、液晶画面ガラスの第1面に対して、前記第1の方向に垂直する第2の方向に沿い、第2回のカットを行うステップであって、その中で、カッターホイールから第1のカット痕跡までの距離がカッター出し距離に等しいときに、カッターホイールは、液晶画面ガラスに垂直に、飛び跳ね高さまで上昇し、且つ、当該飛び跳ね高さのままで、前記第2の方向に沿い、前記カッター出し距離とカッター入れ距離の和の行程を進行し、その後、液晶画面ガラスに垂直に、当該液晶画面ガラスまで降下し、且つ、第2の方向に沿い、第1の面において第2のカット痕跡を形成するまで、引き続き当該液晶画面ガラスに対してカットを行うステップと、を含むことを特徴とする液晶画面ガラスのカット方法。
【請求項2】
第2回のカットの後、前記液晶画面ガラスの前記第1の面において、不良が存在するか否かを判定し、存在する場合に、前記液晶画面ガラスの第2の面に対して、前記第1の面と同じカットプロセスを行うステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記カッター出し距離は0.2〜0.3mmであり、前記飛び跳ね高さは0.5〜2mmであり、前記カッター入れ距離は0.2〜0.3mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のカット痕跡は、第1の方向に沿った直線であり、且つ、第1の面において、複数の第1のカット痕跡を有し、且つ、各第1のカット痕跡は互いに平行的に分布しており;そして、前記第2のカット痕跡は、同一の直線における複数のセグメントからなり、第1の面において、互いに平行的な複数の第2のカット痕跡を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
各前記第1のカット痕跡は等間隔に分布し、且つ各前記第2のカット痕跡は等間隔に分布することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
マニピュレータ上に設けられたカッターホイールと、
液晶画面ガラスを置くことに用いられたベースステージと、
カッターホイールを駆動するように、マニピュレータを制御することにより、液晶画面ガラスに対してカットを行うことに用いられたコントローラと、を備え、
その中で、当該カット過程が下記通りの二回のカットを含み、即ち、
第1回のカット過程において、カッターホイールが液晶画面ガラスをカットすることにより、第1の方向に沿った複数の第1のカット痕跡が形成される;
第1回のカットの後の第2回のカット過程において、カッターホイールは、液晶画面ガラスに対して、前記第1の方向に垂直する第2の方向に沿って、カットを行い、その中で、カッターホイールから第1のカット痕跡までの距離がカッター出し距離に等しいときに、カッターホイールは、液晶画面ガラスに垂直に、飛び跳ね高さまで上昇し、且つ、当該飛び跳ね高さのままで、前記第2の方向に沿い、カッター出し距離とカッター入れ距離の和の行程を進行し、その後、液晶画面ガラスに垂直に、当該液晶画面ガラスまで降下し、且つ、第2の方向に沿い、第1の面において第2のカット痕跡を形成するまで、引き続き当該液晶画面ガラスに対してカットを行うことを特徴とする液晶画面ガラスのカット装置。
【請求項7】
前記ベースステージが、360度回転可能なものであり、且つ、第2回のカット過程において、カッターホイールが第2の方向に沿って液晶画面ガラスをカットすることに役立つために、コントローラが当該ベースステージを90度回転するように制御することを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記カッター出し距離、前記飛び跳ね高さ及び前記カッター入れ距離のデータを記憶することに用いられたメモリを、更に含むことを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記メモリは更に、互いに平行する隣接的な前記第1のカット痕跡間の間隔パラメータを記憶することに用いられ、及び、互いに平行する隣接的な前記第2のカット痕跡間の間隔パラメータを記憶することに用いられること特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
第1回のカット過程において、前記コントローラは、前記メモリにより、隣接する前記第1のカット痕跡の間隔パラメータを調用し、前記コントローラは、隣接する前記第1のカット痕跡の間隔パラメータに基づき、前記カッターホイールを駆動するように、前記マニピュレータを制御することにより、液晶画面ガラス上において、複数の前記第1のカット痕跡をカットして形成し;
第2回のカット過程において、前記コントローラは、前記メモリにより、隣接する前記第2のカット痕跡の間隔パラメータ、前記カッター出し距離、前記飛び跳ね高さ及び前記カッター入れ距離のデータを調用し、前記コントローラは、隣接する前記第2のカット痕跡の間隔パラメータに基づき、前記カッターホイールを駆動するように、前記マニピュレータを制御し、液晶画面ガラス上において、複数の前記第1のカット痕跡と垂直する複数の前記第2のカット痕跡をカットして形成し、且つ、前記カッターホイールから各第1のカット痕跡までの距離がカッター出し距離に合致するとき、前記コントローラは、前記カッターホイールを、前記液晶画面ガラスに垂直に、飛び跳ね高さまで上昇させ、且つ、前記カッターホイールを、前記飛び跳ね高さのままで、前記第2の方向に沿い、カッター出し距離とカッター入れ距離の和の行程を進行させた後に、降下させ、そして、引き続き前記第2の方向に沿ってカットするように、駆動するよう前記マニピュレータを制御することを特徴とする請求項9に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液晶表示領域に関し、特に、液晶画面ガラスのカット方法及び装置
【背景技術】
【0002】
液晶面板の液晶セルの生産過程において、セルの後の大きな塊の液晶画面ガラスを、カット、破片等のステップにより、単独液晶セルに分離する必要がある。その後、液晶注入、シール圧平等のステップにより所用された各種規格の液晶セルの製造を完成する。従来技術の液晶画面ガラスのカットプロセスにおいて、カット用カッターホイールは、液晶画面ガラスの同一面において、X方向及びY方向のカットを順次に行う必要があり、例えば、先にX方向のカットを行うことにより、X方向のカット痕跡を形成してから、Y方向のカットを行うことにより、Y方向のカット痕跡を形成する。図1に示されたように、液晶画面ガラスのX方向において、既に先立つカットによりカット痕跡を形成した。カッターホイール2は、Y方向に沿い、液晶画面ガラス1をカットするときに、そのカット痕跡は、先立つカットにより形成されたX方向のカット痕跡と交差し、交差所3を形成する。カッターホイール2は、液晶画面ガラス1の当該交差所3に対して、衝突が生じ、これにより、液晶画面ガラス1は、当該交差所3において、破砕または鋸歯の不良現象を生じ易くなり、製品の優良率が低減する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、液晶画面ガラスのカット方法及び装置を提供し、従来技術の液晶画面カットプロセスに現れた課題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そのために、本発明の第1方面に基づき、液晶画面ガラスのカット方法を提供し、該方法は以下のステップを含む:
【0005】
カッターホイールが、液晶画面ガラスの第1面に対して、第1の方向に沿い、第1回のカットを行うことにより、前記液晶画面ガラス上において、第1のカット痕跡を形成する;
第1回のカットの後に、カッターホイールが、液晶画面ガラスの第1面に対して、前記第1の方向に垂直する第2の方向に沿い、第2回のカットを行い、その中で、カッターホイールから第1のカット痕跡までの距離がカッター出し距離に等しいとき、カッターホイールは、液晶画面ガラスに垂直に、飛び跳ね高さまで上昇し、且つ、当該飛び跳ね高さのままで、前記第2の方向に沿い、カッター出し距離とカッター入れ距離の和の行程を進行し、その後、液晶画面ガラスに垂直に、当該液晶画面ガラスまで降下し、且つ、第2の方向に沿い、第1の面において第2のカット痕跡を形成するまで、引き続き当該液晶画面ガラスに対してカットを行う。
【0006】
このカット方法の有益な効果は以下である。即ち、前記カッターホイールは、前記液晶画面ガラスに対して、第2回のカットを行うときに、カッターホイールは、第1のカット痕跡と接近するたびに、飛び跳ね高さまで上昇し、且つ当該飛び跳ね高さのままで、カッター出し距離とカッター入れ距離の和の行程を進行し、そして、続いて、液晶画面ガラスまで降下し、引き続きカットすることにより、カッターホイールが、第1のカットラインを飛び越えて、カットラインと接触しない。これにより、同一の直線における幾つかのセグメントからなる第2のカット痕跡が形成された。当該第2のカット痕跡が、前記第1のカット痕跡と交差しないので、予め分割される小さな板のコーナーに対するカッターホイールの衝突は避けられ、これにより、小さな板のコーナーの破損が減少され、良品率が高められる。
【0007】
本発明の液晶画面ガラスのカット方法に基づいた実施形態の一つにおいて、以下のステップが更に含まれる。即ち、第2回のカットの後、液晶画面ガラスの第1の面において、不良が存在するか否かを判定し、存在する場合に、液晶画面ガラスの第2の面に対して、前記第1の面と同じカットプロセスを行う。これで、前記第2の面において、比較的に理想的なカット痕跡を形成できる。
【0008】
本発明の液晶画面ガラスのカット方法に基づいた実施形態の一つにおいて、カッター出し距離は0.2〜0.3mmであってもよく、飛び跳ね高さは0.5〜2mmであってもよく、カッター入れ距離は0.2〜0.3mmであってもよい。カットの後に、表示装置に用いられる所定の大きさの液晶画面を形成するために、液晶画面ガラスに対して破片処理を行う必要がある。後の破片過程において、破損が生じないために、カッターホイールの飛び越え区域、即ちカッター出し距離及びカッター入れ距離に対して、適切な限定を行うべきである。飛び跳ね高さは、設備タクトタイム(Tact time)及びZ軸の加速、減速過程に基づき確定される。カッター出し及びカッター入れ距離は、ガラスがカッターホイールのカット圧力を受けた後に、カッターホイール方向に沿って生じたクラックに基づき決まる。
【0009】
本発明の液晶画面ガラスのカット方法に基づいた実施形態の一つにおいて、第1のカット痕跡は、第1の方向に沿った直線である。且つ、第1の面において、複数の第1のカット痕跡を有し、且つ、各第1のカット痕跡は互いに平行的に分布する;そして、第2のカット痕跡は、同一の直線における複数のセグメントからなり、第1の面において、互いに平行的な複数の第2のカット痕跡を有する。
【0010】
本発明の液晶画面ガラスのカット方法に基づいた実施形態の一つにおいて、各第1のカット痕跡は等間隔に分布し、各第2のカット痕跡は等間隔に分布する。
【0011】
本発明の第2の方面に基づき、液晶画面ガラスのカット装置を提供し、該装置は、
マニピュレータ上に設けられたカッターホイールと、
液晶画面ガラスを置くことに用いられたベースステージと、
カッターホイールを駆動するようにマニピュレータを制御することにより、液晶画面ガラスに対してカットを行うことに用いられたコントローラと、を備える。
【0012】
その中で、当該カット過程は下記の通り、二回のカットを含み、即ち、
第1回のカット過程において、カッターホイールが液晶画面ガラスをカットすることにより、第1の方向に沿った複数の第1のカット痕跡が形成される;
第1回のカットの後の第2回のカット過程において、カッターホイールは、液晶画面ガラスに対して、前記第1の方向に垂直する第2の方向に沿って、カットを行い、その中で、カッターホイールから第1のカット痕跡までの距離がカッター出し距離に等しいとき、カッターホイールは、液晶画面ガラスに垂直に、飛び跳ね高さまで上昇し、且つ、当該飛び跳ね高さのままで、前記第2の方向に沿い、カッター出し距離とカッター入れ距離の和の行程を進行し、その後、液晶画面ガラスに垂直に、当該液晶画面ガラスまでに降下し、且つ、第2の方向に沿い、第1の面において第2のカット痕跡を形成するまで、引き続き当該液晶画面ガラスに対してカットを行う。
【0013】
本発明の液晶画面ガラスのカット装置に基づいた実施形態の一つにおいて、液晶画面ガラスを置くことに用いられたベースステージは、360度回転可能なものであってもよい。且つ、第2回のカット過程において、カッターホイールが第2の方向に沿って液晶画面ガラスをカットすることに役立つために、コントローラは、当該ベースステージを90度に回転するように制御できる。
【0014】
本発明の液晶画面ガラスのカット装置に基づいた実施形態の一つにおいて、前記コントローラに調用される必要がある前記カッター出し距離、前記飛び跳ね高さ及び前記カッター入れ距離のデータを記憶することに用いられるメモリが更に含まれる。
【0015】
本発明の液晶画面ガラスのカット装置に基づいた実施形態の一つにおいて、前記メモリは、更に、互いに平行する隣接的な前記第1のカット痕跡間の間隔パラメータを記憶することに用いられ、及び、互いに平行する隣接的な前記第2のカット痕跡間の間隔パラメータを記憶することに用いられる。
【0016】
本発明の液晶画面ガラスのカット装置に基づいた実施形態の一つの中で、第1回のカット過程において、前記コントローラは、前記メモリにより、隣接する前記第1のカット痕跡の間隔パラメータを調用する。前記コントローラは、隣接する前記第1のカット痕跡の間隔パラメータに基づき、前記カッターホイールを駆動するように、前記マニピュレータを制御することにより、液晶画面ガラス上において、複数の前記第1のカット痕跡をカットし形成する。
【0017】
本発明の液晶画面ガラスのカット装置に基づいた実施形態の一つの中で、第2回のカット過程において、前記コントローラは、前記メモリにより、隣接する前記第2のカット痕跡の間隔パラメータ、前記カッター出し距離、前記飛び跳ね高さ及び前記カッター入れ距離のデータを調用する。前記コントローラは、隣接する前記第2のカット痕跡の間隔パラメータに基づき、前記カッターホイールを駆動するように、前記マニピュレータを制御することにより、液晶画面ガラス上において、前記第1のカット痕跡と垂直する複数の前記第2のカット痕跡をカットし形成する。且つ、前記カッターホイールから各前記第1のカット痕跡までの距離が、カッター出し距離に合致するときに、前記コントローラは、前記カッターホイールを、前記液晶画面ガラスと垂直に、飛び跳ね高さまで上昇させ、且つ、前記カッターホイールを、前記飛び跳ね高さのままで、前記第2の方向に沿い、カッター出し距離とカッター入れ距離の和の行程を進行させた後に、降下させ、そして、前記第2の方向に沿って引き続きカットするように、駆動できるよう前記マニピュレータを制御する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は従来技術の液晶画面ガラスのカット方法の概略図を示した。
【図2】図2は本発明の実施形態の一つに基づいた液晶画面ガラスのカット方法のフロー図を示した。
【図3】図3は本発明の実施形態の一つに基づいた液晶画面ガラスカットの上面図を示した。
【図4】図4は本発明の実施形態の一つに基づいた液晶画面ガラスカットの側面図を示した。
【発明を実施するための形態】
【0019】
下記は、明細書の添付図を組み合わせて、本発明実施形態の実現過程に対して、詳しく説明する。ここで、以下のことに注意する必要がある。即ち、終始に同じ又は類似的なマークは、同一又は類似的な素子を示し、或いは、同じまたは類似的な機能を有する素子を示す。下記の添付図の参照により表述された例示的なものであり、本発明に対する解釈のみに用いられ、本発明に対する制限と理解することはできない。
【0020】
図1は従来技術の液晶画面ガラスのカット方法の概略図を示した。図1に示されたように、液晶画面ガラス1のX方向において、既に先立つカットによりカット痕跡を形成した。カッターホイール2は、Y方向に沿い、液晶画面ガラス1をカットするときに、そのカット痕跡は、先立つカットにより形成されたX方向のカット痕跡と交差し、交差所3を形成する。カッターホイール2は、液晶画面ガラス1の当該交差所3に対して、衝突を生じ、これにより、液晶画面ガラス1は、当該交差所3において、破砕または鋸歯の不良現象を生じ易くなり、製品の優良率が低減する。
【0021】
図2は本発明の実施形態の一つに基づいた液晶画面ガラスのカット方法のフロー図を示している。図2に示されたように、液晶画面ガラスのカット方法を提供し、該方法は以下のステップを含む:
【0022】
101:カッターホイールは、液晶画面ガラスの第1面に対して、第1の方向に沿い、第1回のカットを行うことにより、液晶画面ガラス上において、第1のカット痕跡を形成する;
【0023】
102:第1回のカットの後に、カッターホイールは、液晶画面ガラスの第1面に対して、前記第1の方向に垂直する第2の方向に沿い、第2回のカットを行い、その中で、カッターホイールから第1のカット痕跡までの距離がカッター出し距離に等しいとき、カッターホイールは、液晶画面ガラスに垂直に、飛び跳ね高さまで上昇し、且つ、当該飛び跳ね高さのままで、前記第2の方向に沿い、前記カッター出し距離とカッター入れ距離の和の行程を進行し、その後、液晶画面ガラスに垂直に、当該液晶画面ガラスまで降下し、且つ、第2の方向に沿い、第1の面において第2のカット痕跡を形成するまで、引き続き当該液晶画面ガラスに対してカットを行う。
【0024】
本発明に基づく液晶画面カット方法で、カッター出し距離は、第2の方向に沿ったカット過程において、カッターホイールに前方最近の第1のカット痕跡をカットさせないために、液晶画面ガラスから上昇されるときに、カッターホイールから該前方最近の第1のカット痕跡までの距離を指す。カッター入れ距離は、カッターホイールが飛び跳ね高さで、第2の方向に沿い、ある距離を進行し、上昇状態から改めて液晶画面ガラスに切り入る所から後方最近の第1のカット痕跡までの距離を指す。具体的には、図4に示されたカッター出し距離m及びカッター入れ距離nを参照してもよい。
【0025】
図3は本発明の実施形態の一つに基づく液晶画面ガラスのカット方法の上面図を示している。液晶画面ガラス1の第1面において、カッターホイール2は、第1の方向Xに沿って、複数の第1のカット痕跡11をカットする。第2の方向Yに沿ってカットするときに、カッターホイール2は、交差点4で飛び跳ねて、第2のカット痕跡12をカットし形成する。ここで、以下のことを指摘すべきである。図3に示されたように、第1のカット痕跡11は、第1の方向Xに沿った複数の直線であってもよい。即ち、複数の第1のカット痕跡11がカットされ形成され、且つ、各第1のカット痕跡11が互いに平行的に分布する。同じく、第2の方向Yに沿った互いに平行的に分布する複数の第2のカット痕跡12がカットされ形成される。各第2のカット痕跡12は、同一の直線にある複数のセグメントにより構成されてもよい。第2回のカットは第1のカット痕跡11を飛び越えたので、各第2のカット痕跡12は、連続的な直線ではなく、即ち、図3に示されたように、同一の直線にある複数のセグメントにより構成される。
【0026】
図4は本発明の実施形態の一つに基づく液晶画面ガラスのカット方法の側面図を示している。液晶画面ガラス1の第1面において、カッターホイール2は、第1の方向Xに沿って、複数の第1のカット痕跡11をカットした。カッターホイール2は、第2の方向Yに沿ってカットを行うときに、例えば、液晶画面ガラス1のA端からB端へカットし、且つ交差点4を飛び越える。具体的に言えば、カッターホイール2から交差点4の第1のカット痕跡11までの距離が、カッター出し距離mである場合に、カッターホイール2は飛び跳ね高さhまで上昇する。続いて、飛び跳ね高さhのままでカッターホイール2の進行する行程は、カッター出し距離mとカッター入れ距離nの和である。その後、カッターホイール2は、液晶画面ガラス1の第1面まで降下し、第2の方向Yに沿って液晶画面ガラスを引き続きカットし、即ち、カッターホイール2から該交差点4の遠ざけた第1のカット痕跡11までの距離がカッター入れ距離nである場合に、カッターホイール2は、液晶画面ガラス1の第1面まで降下し、且つカットを引き続き行う。
【0027】
本発明の実施形態に基づくこのカット方法の有益な効果は以下にある。図3及び図4に示されたように、カッターホイール2は、前記液晶画面ガラス1に対して、第2回のカットを行うときに、カッターホイール2が、第1のカット痕跡11と接近するたびに、飛び跳ね高さhまで上昇し、且つ当該飛び跳ね高さのままで、カッター出し距離mとカッター入れ距離nの和の行程を進行し、そして、続いて、液晶画面ガラス1まで降下し、引き続きカットすることにより、カッターホイールは、第1のカットライン11を飛び越えて、カットラインと接触しない。これにより、同一の直線における幾つかのセグメントからなる第2のカット痕跡12が形成された。当該第2のカット痕跡12は、前記第1のカット痕跡11と交差しないので、予め分割される小さな板のコーナーに対するカッターホイール2の衝突が避けられ、これにより、小さな板のコーナーの破損が減少され、良品率が高められる。
【0028】
表示装置の液晶画面に用いられる液晶画面ガラスにとって、一般的に、液晶画面ガラスの一面の良好さを保持すれば、要求が満たされる。従って、液晶画面ガラスの第1の面のカットが良好であるか否かに基づき、第2の面のカットプロセスにおいて異なるプロセスを選択できる。よって、本発明の実施形態に基づく液晶画面ガラスのカット方法は、更に以下のステップを含む。即ち、第2回のカットの後、液晶画面ガラスの第1の面において、不良が存在するか否かを判断し、存在するなら、液晶画面ガラスの第2の面に対し、第1の面と同じカットプロセスを行うことにより、第2の面において、比較的に理想的なカット痕跡が形成される。
【0029】
液晶画面ガラスの第1の面に対して理想的にカットするときに、図1に示された従来技術のカット方法を選択して、又は本発明実施形態に提供されたカット方法を引き続き用いて、第2の面に対してカットを行ってもよい。ここで、繰り返し説明しない。
【0030】
無論、表示装置に用いられる所定の大きさの有する液晶画面を形成できるために、カット後の液晶画面ガラスに対して破片処理を行う必要がある。カッターホイールの飛び越え区域について、カッター出し距離とカッター入れ距離の制御に基づき、後の破片過程において、破損が生じないので、カッター出し距離とカッター入れ距離に合理な範囲が必要である。カッター出し距離は0.2〜0.3mmであり、飛び跳ね高さは0.5〜2mmであり、カッター入れ距離は0.2〜0.3mmであることが好ましい。一般的に、飛び跳ね高さは、設備タクトタイム(Tact time)及びZ軸の加速、減速過程に基づき確定される。カッター出し及びカッター入れ距離は、ガラスがカッターホイールのカット圧力を受けた後に、カッターホイール方向に沿って生じたクラックに基づき決まる。
【0031】
本発明の実施形態に基づく液晶画面ガラスのカット方法において、図3に示されたように、各第1のカット痕跡11は等間隔に分布し、各第2のカット痕跡12は等間隔に分布する。
【0032】
本発明実施形態は液晶画面ガラスのカット装置を提供し、該装置は
マニピュレータ上に設けられたカッターホイールと、
液晶画面ガラスを置くことに用いられたベースステージと、
カッターホイールを駆動するようにマニピュレータを制御することにより、液晶画面ガラスに対してカットを行うことに用いられたコントローラと、を備える。
【0033】
その中で、当該カット過程は下記通りの二回のカットを含み、即ち、
第1回のカット過程において、カッターホイールが液晶画面ガラスをカットすることにより、第1の方向に沿った複数の第1のカット痕跡が形成される;
第1回のカットの後の第2回のカット過程において、カッターホイールは、液晶画面ガラスに対して、前記第1の方向に垂直する第2の方向に沿って、カットを行い、その中で、カッターホイールから第1のカット痕跡までの距離がカッター出し距離に等しいとき、カッターホイールは、液晶画面ガラスに垂直に、飛び跳ね高さまで上昇し、且つ、当該飛び跳ね高さのままで、前記第2の方向に沿い、カッター出し距離とカッター入れ距離の和の行程を進行し、その後、液晶画面ガラスに垂直に、当該液晶画面ガラスまで降下し、且つ、第2の方向に沿い、第1の面において第2のカット痕跡を形成するまで、引き続き当該液晶画面ガラスに対してカットを行う。
【0034】
本発明の液晶画面ガラスのカット装置に基づく実施形態の一つにおいて、液晶画面ガラスを置くことに用いられたベースステージは、360度回転可能なものであってもよい。且つ、第2回のカット過程において、カッターホイールが第2の方向に沿って液晶画面ガラスをカットすることに役立つために、コントローラは当該ベースステージを90度に回転するように制御できる。
【0035】
好ましくは、本発明実施例に基づく液晶画面ガラスのカット装置において、コントローラに調用される必要があるカッター出し距離、飛び跳ね高さ及びカッター入れ距離のデータを記憶することに用いられるメモリが更に含まれる。
【0036】
好ましくは、前記メモリは更に、互いに平行する隣接的な第1のカット痕跡間の間隔パラメータを記憶することに用いられ、及び、互いに平行する隣接的な第2のカット痕跡間の間隔パラメータを記憶することに用いられる。
【0037】
以下はコントローラの機能に対して詳しく説明する。第1回のカット過程において、コントローラは、メモリにより、隣接する第1のカット痕跡の間隔パラメータを調用する。コントローラは、隣接する第1のカット痕跡の間隔パラメータに基づき、カッターホイールを駆動するように、マニピュレータを制御することにより、液晶画面ガラス上において、複数の第1のカット痕跡をカットして形成する;第2回のカット過程において、コントローラは、メモリにより、隣接する第2のカット痕跡の間隔パラメータ、カッター出し距離、飛び跳ね高さ及びカッター入れ距離のデータを調用する。コントローラは、隣接する第2のカット痕跡の間隔パラメータに基づき、カッターホイールを駆動するように、マニピュレータを制御することにより、液晶画面ガラス上において、第1のカット痕跡と垂直する複数の第2のカット痕跡をカットして形成する。且つ、カッターホイールから各第1のカット痕跡までの距離がカッター出し距離に合致するときに、コントローラは、カッターホイールを、液晶画面ガラスに垂直に、飛び跳ね高さまで上昇させ、且つ、カッターホイールを、飛び跳ね高さのままで、第2の方向に沿い、カッター出し距離とカッター入れ距離の和の行程を進行させた後に、降下させ、そして第2の方向に沿って引き続きカットさせるように、駆動できるよう、マニピュレータを制御する。
【0038】
明らかに、当業者は、本発明の精神及び範囲を脱離しないで、本発明に対して各種の変更及び変型を行える。このように、もし本発明のこれらの補正及び変型が、本発明の請求の範囲及びその同等技術の範囲内に属すれば、本発明もこれらの補正及び変型を含むようになる。
【符号の説明】
【0039】
1 液晶画面ガラス
2 カッターホイール
3 交差所
4 交差点
11 第1のカット痕跡
12 第2のカット痕跡
【国際調査報告】