特表2018-532452IP Force 特許公報全文掲載

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-532452(P2018-532452A)
(43)【公表日】2018年11月8日
(54)【発明の名称】圧力感知ガイドワイヤ
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/0215 20060101AFI20181012BHJP
   A61M 25/09 20060101ALI20181012BHJP
【FI】
   A61B5/0215 D
   A61M25/09 516
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2018-511710(P2018-511710)
(86)(22)【出願日】2016年9月1日
(85)【翻訳文提出日】2018年3月22日
(86)【国際出願番号】US2016049951
(87)【国際公開番号】WO2017040817
(87)【国際公開日】20170309
(31)【優先権主張番号】62/214,703
(32)【優先日】2015年9月4日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ハンソン、ブライアン ジェイ.
【テーマコード(参考)】
4C017
4C167
【Fターム(参考)】
4C017AA08
4C017AB10
4C017AC28
4C017EE01
4C017FF05
4C167AA05
4C167AA29
4C167BB02
4C167BB40
4C167BB48
4C167BB62
4C167CC09
4C167GG21
4C167GG23
4C167GG24
4C167GG34
4C167HH08
(57)【要約】
医療装置、並びに医療装置を製造および使用するための方法を開示する。医療装置の例は血圧を測定するための医療装置を含み得る。医療装置は、近位領域と、遠位領域と、内部に延びるルーメンを有する長尺シャフトと、ルーメン内に配置された光学的圧力感知ブロックと、光学的圧力感知ブロックは圧力感知膜を支持する遠位部分を備えることと、近位部分から近位に延びる光ファイバコネクタを形成する近位部分とを含む。光ファイバコネクタはルーメン内を通って延びる光ファイバに接続されるように構成され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
近位領域と、遠位領域と、内部を通って延びるルーメンと、を有する長尺シャフトと、
前記ルーメン内に設けられ、遠位部分と近位部分とを含む光学的圧力感知ブロックと、
前記光学的圧力感知ブロックの前記遠位部分に設けられた圧力感知膜と、
前記近位部分に形成され、当該近位部分から近位に延びるとともに、光ファイバに接続される光ファイバコネクタと、
前記ルーメン内を通って延びるとともに、前記光ファイバコネクタに接続される光ファイバと、
を備える、血圧を測定するための医療装置。
【請求項2】
前記光ファイバコネクタは、円形断面形状を有するとともに、前記光ファイバの直径と略同一の直径を有する、請求項1に記載の医療装置。
【請求項3】
前記光ファイバは、前記光ファイバコネクタに溶融接続されている、請求項1または2に記載の医療装置。
【請求項4】
前記光学的圧力感知ブロックは、前記遠位部分と前記近位部分との間に設けられた中央部分をさらに備え、前記中央部分は、前記圧力感知膜を前記ルーメンから離間する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の医療装置。
【請求項5】
前記圧力感知膜は、前記光学的圧力感知ブロックに共晶接合されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の医療装置。
【請求項6】
前記長尺シャフトは、1つ以上のスロットを有する管状部材を備える、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の医療装置。
【請求項7】
前記長尺シャフトから遠位に延びる尖端部材をさらに備える、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の医療装置。
【請求項8】
前記尖端部材は、尖形部材とコイル部材の少なくともいずれか一方を備える、請求項7に記載の医療装置。
【請求項9】
近位領域と、遠位領域と、内部を通って延びるルーメンと、を有する長尺管状部材と、
前記ルーメン内に設けられ、遠位部分と近位部分とを含む光学的圧力感知ブロックと、
前記光学的圧力感知ブロックの前記遠位部分に設けられた圧力感知膜と、を備え、
前記近位部分は、光ファイバに接続される光ファイバコネクタを形成し、前記光ファイバは、前記ルーメン内を通って延びるとともに、遠位端部を含み、前記遠位端部は、前記光ファイバコネクタに接続されている、圧力感知ガイドワイヤ。
【請求項10】
前記光ファイバコネクタは、前記光学的圧力感知ブロックの前記近位部分から近位に延びるとともに、前記光ファイバの前記遠位端部に溶融接続される、請求項9に記載の圧力感知ガイドワイヤ。
【請求項11】
前記光ファイバコネクタは、前記光学的圧力感知ブロックの前記近位部分に形成されるとともに、前記光ファイバの前記遠位端部を内部に収容する凹部を備える、請求項9に記載の圧力感知ガイドワイヤ。
【請求項12】
前記長尺シャフトから遠位に延びる尖端部材をさらに備え、前記尖端部材は、尖形部材とコイル部材の少なくともいずれか一方を含む、請求項9乃至11のいずれか一項に記載の圧力感知ガイドワイヤ。
【請求項13】
近位領域と遠位領域とを有するとともに、内部を通って延びるルーメンを形成する長尺シャフトと、
前記遠位領域に形成された複数のスロットと、
前記長尺シャフト内に延びるとともに遠位端部を含む光ファイバと、
前記ルーメン内に設けられ、遠位部分と、近位部分と、前記遠位部分と前記近位部分との間に設けられた中央部分と、を含む光学的圧力感知ブロックと、
前記光学的圧力感知ブロックの前記遠位部分に設けられた圧力感知膜と、を備え、
前記近位部分は、前記近位部分から近位に延びるとともに、前記光ファイバの前記遠位端部に溶融接続された光ファイバコネクタを形成し、
前記遠位部分は、前記中央部分から前記圧力感知膜に近接した位置まで先細り、
前記近位部分は、前記中央部分から前記光ファイバコネクタまで先細る、血流予備量比を測定するための圧力感知ガイドワイヤ。
【請求項14】
前記光学的圧力感知ブロックは、ガラスを備える、請求項13に記載の圧力感知ガイドワイヤ。
【請求項15】
前記光学的圧力感知ブロックの遠位部分であって前記圧力感知膜の直下に形成された凹部をさらに備える、請求項13または14に記載の圧力感知ガイドワイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療装置、および医療装置を製造する方法に関する。より詳細には、本発明は、血圧感知ガイドワイヤおよび圧力感知ガイドワイヤを用いるための方法
【背景技術】
【0002】
多種多様な体内医療装置が、医療用途、例えば血管内用途のために開発されてきた。これらの装置の一部としては、ガイドワイヤ、カテーテルなどが含まれる。これらの装置は様々な異なる製造方法のいずれかによって製造され、様々な方法のいずれかに従って用いられ得る。既知の医療装置および方法は、それぞれが特定の長所および不都合を有する。代替となる医療装置、並びに医療装置を製造および使用するための別の方法を提供することが引き続き必要とされている。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、医療装置のための設計、材料、製造法および使用方法の代替案を提供する。血圧を測定するための医療装置の例を開示する。血圧を測定するための医療装置は、
近位領域と、遠位領域と、内部を通って延びるルーメンと、を有する長尺シャフトと、
前記ルーメン内に設けられ、遠位部分と近位部分とを含む光学的圧力感知ブロックと、
前記光学的圧力感知ブロックの前記遠位部分に設けられた圧力感知膜と、
前記近位部分に形成され、当該近位部分から近位に延びるとともに、光ファイバに接続される光ファイバコネクタと、
前記ルーメン内を通って延びるとともに、前記光ファイバコネクタに接続される光ファイバと、を備える。
【0004】
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記光ファイバコネクタは、円形断面形状を有するとともに、前記光ファイバの直径と略同一の直径を有する。
【0005】
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記光ファイバは、前記光ファイバコネクタに溶融接続されている。
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記ルーメンは、前記長尺シャフトの前記遠位領域内に内径拡開部を備えるとともに、前記光学的圧力感知ブロックは、前記内径拡開部内に設けられている。
【0006】
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記光学的圧力感知ブロックは、圧力感知膜をルーメンから離間するように構成された中央部分をさらに備える。
【0007】
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記圧力感知膜は、光学的圧力感知ブロックに共晶接合されている。
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記長尺シャフトは、1つ以上のスロットを有する管状部材を備える。
【0008】
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記医療装置は、前記長尺シャフトから遠位に延びる尖端部材をさらに備える。
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記尖端部材は、尖形部材とコイル部材の少なくともいずれか一方を備える。
【0009】
圧力感知ガイドワイヤが開示される。該圧力感知ガイドワイヤは、
近位領域と、遠位領域と、内部を通って延びるルーメンと、を有する長尺管状部材と、
前記ルーメン内に設けられ、遠位部分と近位部分とを含む光学的圧力感知ブロックと、
前記光学的圧力感知ブロックの前記遠位部分に設けられた圧力感知膜と、
前記近位部分に形成され、光ファイバに接続されるように構成された光ファイバコネクタと、
前記ルーメン内を通って延びるとともに、前記光ファイバコネクタに接続される遠位端部を含む光ファイバと、を備える。
【0010】
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記光ファイバコネクタは、前記光学的圧力感知ブロックの前記近位部分から近位に延びるとともに、前記光ファイバの前記遠位端部に溶融接続される。
【0011】
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記光ファイバコネクタは、前記光学的圧力感知ブロックの前記近位部分に形成されるとともに、前記光ファイバの前記遠位端部を内部に収容する凹部を備える。
【0012】
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記ルーメンは、前記長尺管状部材の前記遠位領域内に内径拡開部を含むとともに、前記光学的圧力感知ブロックは、前記内径拡開部内に設けられている。
【0013】
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記光学的圧力感知ブロックは、前記遠位部分と前記近位部分との間に配置された中央部分をさらに備え、
前記遠位部分は、前記中央部分から前記圧力感知膜に近接した位置まで先細り、
前記近位部分は、前記中央部分から前記光ファイバコネクタまで先細り、
前記中央部分は、前記圧力感知膜を前記ルーメンから離間する。
【0014】
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記圧力感知ガイドワイヤは、前記長尺シャフトから遠位に延びる尖端部材をさらに備える。
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記尖端部材は、尖形部材とコイル部材の少なくともいずれか一方を備える。
【0015】
血流予備量比を測定するための圧力感知ガイドワイヤを開示する。血流予備量比を測定するための圧力感知ガイドワイヤは、
近位領域および遠位領域を有するとともに、内部を通って延びるルーメンを形成する長尺シャフトと、
前記遠位領域に形成された複数のスロットと、
前記長尺シャフト内に延びるとともに遠位端部を含む光ファイバと、
前記ルーメン内に設けられ、遠位部分と、近位部分と、前記遠位部分と前記近位部分との間に設けられた中央部分と、を含む光学的圧力感知ブロックと、
前記光学的圧力感知ブロックの遠位部分に設けられた圧力感知膜と、を備え、
前記近位部分は、前記近位部分から近位に延びるとともに、前記光ファイバの前記遠位端部に溶融接続された光ファイバコネクタを形成し、
前記遠位部分は、前記中央部分から前記圧力感知膜に近接した位置まで先細り、
前記近位部分は、前記中央部分から前記光ファイバコネクタまで先細る。
【0016】
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記光学的圧力感知ブロックはガラスを備える。
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記光学的圧力感知ブロックの遠位部分であって前記圧力感知膜の直下に形成された凹部をさらに備える。
【0017】
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記光ファイバコネクタは、光ファイバの遠位端部と光ファイバコネクタとの間の接続の精度を向上する。
【0018】
ファブリペロー光検出装置が開示される。ファブリペロー光検出装置は、
近位部分と、遠位部分と、前記近位部分と前記遠位部分との間に設けられた中間部分と、を含み、前記中間部分は、前記遠位部分の外径より大きくなっており、しかも、前記近位部分の外径より大きい外径を有するセンサブロックと、
前記遠位部分が内部に形成する空洞部と、
前記空洞部に設けられた圧力感知層と、を備える。
【0019】
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記近位部分は、光ファイバコネクタ部を有するとともに、前記光ファイバ部分に光ファイバが接続されている。
【0020】
上述した実施形態のうちのいずれかに代わって、またはそれに加えて、前記光ファイバ接続部は、前記光ファイバの外径と同一である外径を有する。
いくつかの実施形態のの要約は、本発明の各々の開示された実施形態またはすべての実施について記載するものではない。続く図面および詳細な説明は、これらの実施形態をより具体的に例示する。
【0021】
本発明は、添付の図面に関連する以下の詳細な説明を参照して、より完全に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】医療装置の一例の一部の側面部分断面図。
【図2】血管内閉塞部に隣接した第1位置に配置された医療装置の一例の部分断面図。
【図3】血管内閉塞部に隣接した第2位置に配置された医療装置の一例の部分断面図。
【図4】請求項1の医療装置の一例の一部として含まれる光学的圧力感知ブロックの構造を示す図。
【図5】請求項1の医療装置の一例の一部として含まれる光学的圧力感知ブロックの構造を示す図。
【図6】請求項1の医療装置の一例の一部として含まれる光学的圧力感知ブロックの構造を示す図。
【図7】請求項1の医療装置の一例の一部として含まれる光学的圧力感知ブロックの構造を示す図。
【図8】例証となるが、これに限定するものではない製造方法を示す図。
【図9】例証となるが、これに限定するものではない製造方法を示す図。
【図10】例証となるが、これに限定するものではない製造方法を示す図。
【図11】例証となるが、これに限定するものではない製造方法を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、様々な変更形態および代替形態に修正可能である一方、例として、そのうちの特定のものを図面に示しており、詳細に説明する。しかしながら本発明は、本発明を記載する特定の実施形態に限定されるものではないことを理解されたい。むしろ、本発明は、本発明の趣旨および範囲内にあるすべての変更物、均等物、および代替物を対象とするものである。
【0024】
以下の定義された用語については、本明細書の特許請求の範囲または他の箇所において異なる定義がなされない限り、これらの定義が適用されるものとする。
本願において、すべての数値は、明示的に示されているか否かに関わらず、「約」という語によって修飾されるものと見なされる。「約」という用語は、一般に、当業者が列挙された値と同等であると見なす(すなわち、同じ機能または結果を有する)数の範囲を指す。多くの場合において、「約」という語は、最も近い有効数字に丸められる数を含み得る。
【0025】
終点による数の範囲の記述は、その範囲内のすべての数を含む(例えば、1から5は、1,1.5,2,2.75,3,3.80,4および5を含む)。
本明細書および添付された特許請求の範囲においては、単数形「a」「an」および「the」は、内容が明らかに他に規定していない限り、複数の指示対象を含む。この明細書および添付された特許請求の範囲においては、「または」という語は、一般に、内容が明らかに他に規定していない限り、「および/または」を含む意味で使用される。
【0026】
本明細書における「実施形態」、「いくつかの実施形態」、「他の実施形態」などへの言及は、記載される実施形態が1つ以上の特定の機構、構造、および特性の少なくともいずれか1つを含み得ることを示している。しかしながら、そのような記述は、すべての実施形態が特定の機構、構造、または特性を含むことを必ずしも意味しない。加えて、特定の機構、構造、または特性が一つの実施形態に関連して記載される場合、当然のことながら、そのような機構、構造、または特性はまた、明らかに反対のことが述べられていないかぎり、明示的に記載されているか否かにかかわらず、他の実施形態と関連して用いられてもよい。
【0027】
以下の詳細な説明は図面を参照して読まれるべきであり、それらの図面では異なる図面中の類似した要素には同一の番号が付されている。図面は必ずしも一定の縮尺ではなく、例証となる実施形態を表し、本発明の範囲を限定するものではない。
【0028】
一部の医学的介入の間に、血管内の血圧を測定したり監視したりすることが望ましいことがある。例えば、いくつかの医療装置は、臨床医が血圧を監視できるようにする圧力センサを含んでいる場合がある。そのような装置は、狭窄部の前の圧力(および大動脈圧の少なくともいずれか一方)に対する狭窄部の後の圧力として理解され得る冠血流予備量比(Fractional Flow Reserve:FFR)の測定に有用なものとなる。
【0029】
図1は、医療装置10の一例の一部を示している。この例では、医療装置10は、血圧感知ガイドワイヤ10である。しかしながら、これは例えば、カテーテル、シャフト、リード、ワイヤなどを含む他の医療装置が想定されるように、限定するものではない。ガイドワイヤ10は、管状部材、すなわち長尺シャフト12を含んでいてもよい。シャフト12は近位領域14および遠位領域16を含んでいてもよい。近位領域14および遠位領域16の材料は、異なるものであってもよく、本願に開示するそれらの材料を含有し得る。例えば、遠位領域16は、ニッケル−コバルト−クロム−モリブデン合金(例えば、MP35−N)を含んでいてもよい。近位領域14は、ステンレス鋼を含んでいてもよい。なお、これらは例に過ぎず、他の材料が用いられてもよい。
【0030】
いくつかの実施形態において、近位領域14および遠位領域16は、同一材料の一体品から形成されている。換言すると、近位領域14および遠位領域16は、シャフト12を形成する同一の管の一部である。他の実施形態では、近位領域14および遠位領域16は、一つに接合された別個の管状部材である。例えば、領域14/16の外面の一部が除去され、除去された部分の上にスリーブ17が配置されて、領域14/16を接合してもよい。代替的に、スリーブ17は、単に領域14/16の上に配置されてもよい。溶着、熱接合、接着接合などを含む他の接合も用いられてもよい。近位領域14を遠位領域16と接合するために用いられるスリーブ17は、利用される場合には、望ましくは近位領域14および遠位領域16の双方と結合する材料を含有し得る。例えば、スリーブ17は、ニッケル−クロム−モリブデン合金(例えばINCONEL(登録商標))を含有してもよい。
【0031】
シャフト12には複数のスロット18が形成され得る。少なくともいくつかの実施形態において、スロット18は、遠位領域16に形成されている。少なくともいくつかの実施形態において、近位領域14は、スロット18を有さない。しかしながら、近位領域14は、スロット18を備えてもよい。スロット18は、いくつかの理由で望ましい場合がある。例えば、スロット18は、シャフト12に(例えば遠位領域16に沿って)望ましいレベルの可撓性を提供する一方、トルクの適切な伝達も可能にし得る。スロット18は、本願に開示したそれらの構成のいずれかを含む適切な方法で、遠位領域16に沿って、構成/分配され得る。例えば、スロット18は、遠位領域16の長手沿いに分配されたスロット18に対向する対として配置されてもよい。いくつかの実施形態において、スロット18の隣接する対は、相互に略一定の間隔を有していてもよい。代替的に、隣接する対同士の間隔は、異なっていてもよい。例えば、遠位領域16のより遠位の部分は、間隔が減少し(またはスロット密度が増大し、あるいは間隔が減少するとともに密度が増大し)てもよく、これは可撓性の増大を提供し得る。他の実施形態では、遠位領域16のより遠位の部分ほど、間隔が増大(またはスロット密度が低下し、あるいは間隔が増大するとともに密度が低下し)してもよい。これらは例に過ぎない。他の構成が想定される。
【0032】
シャフト12内(例えばシャフト12のルーメン22内)には、圧力センサ20が配置され得る。圧力センサ20は、図1に概略的に示されているが、圧力センサ20の構造形態および種類の少なくともいずれか一方は、様々であり得ることが理解され得る。例えば、圧力センサ20としては、半導体(例えばシリコンウェーハ)圧力センサ、圧電型圧力センサ、光ファイバもしくは光圧力センサ、ファブリペロー型圧力センサ、超音波振動子および超音波圧力センサの少なくともいずれか一方、磁気圧力センサ、固体状態圧力センサなど、または他の適切な圧力センサを含んでいてもよい。一部の例では、センサ20は、温度センサといった異なる種類のセンサであってもよい。
【0033】
に示すように、圧力センサ20は、光圧力センサを含んでいてもよい。これらの実施形態のうちの少なくともいくつかにおいて、圧力センサ20には、光ファイバ、すなわち光ファイバケーブル24(例えばマルチモードファイバオプティック)が取り付けられており、光ファイバ、すなわち光ファイバケーブル24は、圧力センサ20から近位側に延びていてもよい。取付部材26は、光ファイバ24をシャフト12に取り付け得る。取付部材26は、光ファイバ24の外周に配置されて光ファイバ24に取り付けられ得るとともに、シャフト12(例えば遠位領域16)の内面に固定され得る。少なくともいくつかの実施形態において、取付部材26は、圧力センサ20から近位側に離間されている。他の構成が想定される。圧力センサ20の追加的な機構および構造要素は、圧力センサ20として用いられ得る光学的圧力感知ブロックの機構を示す図4から図7に見られ得る。
【0034】
少なくともいくつかの実施形態において、遠位部分16は、ハウジング領域52を形成する薄肉部分、または内径が増大した部分、あるいは薄肉であり、かつ、内径が増大した部分を含み得る。一般に、ハウジング領域52は、圧力センサ(例えば圧力センサ20)を最終的に「収容する」遠位領域16の部分である。ハウジング領域52においてシャフト12の内壁の一部が除去されていることにより、センサ20を収容することができる追加的な空間が作られるか、または他の場合には形成され得る。
【0035】
少なくともいくつかの実施形態において、圧力センサ20は、(例えば血液からの)流体圧力が当該圧力センサの側面に沿ってかかることを低減することが望ましい場合がある。このことから、ハウジング領域52に沿って形成されたランディング領域50に沿って、圧力センサ20を配置することが望ましいことがある。ランディング領域50には、圧力センサ20の側面が当該側面の位置において流体圧力のために変形される可能性が低減されるように、スロット18が概ねなくてもよい。ランディング領域50の遠位では、ハウジング領域52は、圧力センサ20を流体にアクセスさせるスロット18を含んでいてもよい。
【0036】
しかも、スロット18のうちの1つ以上は、流体経路を形成していてもよく、流体経路は、血液(および体液、あるいは血液または体液)が、ガイドワイヤ10(またはシャフト12)の外側または外面に沿った位置から、スロット18を介して、血液が圧力センサ20と接触し得る、シャフト12のルーメン22内に流入することを可能にする。このことのゆえに、シャフト12には、圧力測定のための追加的な(例えば、シャフト12の壁を介して延びる1つ以上のスロット18、単一のスロット18、および専用の圧力ポートまたは開口の少なくともいずれか1つ以外の)側面開口/孔は、不要とすることができる。これはまた、流体がセンサに接触するための適切な開口/孔(例えば適切な「大きな」開口/孔)を形成するために十分な長さを有する必要がある典型的なセンサマウントまたはハイポチューブよりも、遠位部分16の長さを短くすることも可能にし得る。
【0037】
遠位部分16には尖端部材30が連結され得る。尖端部材30は、尖形部材32と、ばね、すなわちコイル部材34とを含んでいてもよい。遠位尖端36は、尖形部材32およびばね34の少なくともいずれか一方に取り付けられ得る。少なくともいくつかの実施形態において、遠位尖端36は、ハンダボールチップの形態をとってもよい。尖端部材30は、溶着部といった接合部材46によってシャフト12の遠位領域16に接合され得る。
【0038】
シャフト12は、親水性コーティング19を備えてもよい。いくつかの実施形態において、親水性コーティング19は、シャフト12の略全長に沿って延びていてもよい。他の実施形態では、シャフト12の1つ以上の個別の部分が親水性コーティング19を含んでいてもよい。
【0039】
使用時、臨床医は、FFR(例えば、閉塞部の前の圧力および大動脈圧の少なくともいずれか一方に対する血管内閉塞部の後の圧力)を測定および計算の少なくともいずれか一方を実行するためにガイドワイヤ10を用い得る。FFRの測定や計算は、患者の大動脈圧を測定することを含み得る。これは、図2に示すように、ガイドワイヤ10を血管、すなわち体内ルーメン54を経由して、閉塞部56より近位側、すなわち上流の位置まで前進させることを含み得る。例えば、ガイドワイヤ10は、ガイドカテーテル58を介して前進し、センサ20の少なくとも一部が配置されるガイドカテーテル58の遠位端の遠位側であって、体内ルーメン54内で圧力を測定する位置に至る。この圧力は、初期圧力として特徴付けられ得る。いくつかの実施形態では、大動脈圧はまた、別の装置(例えば圧力感知ガイドワイヤ、カテーテルなど)によっても測定され得る。初期圧力は、大動脈圧と等しくなり得る。例えば、ガイドワイヤ10によって測定した初期圧力は、測定した大動脈圧と同一であると設定されてもよい。ガイドワイヤ10は、図3に示すように閉塞部56の遠位、すなわち下流の位置までさらに前進させられ、体内ルーメン54内の圧力が測定され得る。この圧力は下流圧力、すなわち遠位圧力と特徴付けられ得る。遠位圧力および大動脈圧は、FFRを計算するために用いられ得る。
【0040】
圧力感知ガイドワイヤ内の光圧力センサを用いたFFRシステムは、蛇行した解剖学的構造を通って操縦され得ることが理解できる。これは脈管系の比較的急峻な屈曲部を横断することを含み得る。このため、および他の理由で、圧力感知ガイドワイヤは、例えば遠位端に隣接して比較的可撓性が高いことが望ましいことがある。比較的可撓性のガイドワイヤにおいて、ガイドワイヤを屈曲させることにより、ガイドワイヤの内面と、例えば圧力センサとの間の接触を生じ得ることが理解できる。そのような接触は、圧力センサの変質や変形をもたらすことがあり、圧力測定値の偏倚につながる可能性がある。したがって、本願では、圧力センサとガイドワイヤの内面との間の接触を低減するのを助け、よって圧力測定値のオフセットの可能性を低減するのを助け得る構造的特徴を含み得る圧力感知ガイドワイヤが開示される。
【0041】
図4は、例えば図1から図3に示すような圧力センサ20の基材として用いられ得る光学的圧力感知ブロック120を示している。いくつかの実施形態において、例えば、図8から図11で説明するように、複数の個々の光学的圧力感知ブロック120は、ガラスのブロックから機械加工され得る。一部の例において、複数の光学的圧力感知ブロック120の遠位輪郭と近位輪郭とが、ガラスブロックのそれぞれの側面に、研削、エッチング、または他の方法で形成され得る。次に、個々の光学的圧力感知ブロック120は切り分けられるか、または他の方法で切り離され得る。一部の例において、圧力感知膜といった追加的な要素は、複数の光学的圧力感知ブロック120が切り離される前に、当該光学的圧力感知ブロック120に固定されてもよい。いくつかの場合には、圧力感知膜は、光学的圧力感知ブロック120が切り離された後に追加されてもよい。この製造の検討は例示に過ぎないことが理解されよう。
【0042】
いくつかの実施形態では、図示したように、光学的圧力感知ブロック120は、遠位部分122および近位部分124を含むと考えられ得る。遠位部分122と近位部分124との間には、中央部分126が配置されている。一部の例では、図示したように、中央部分126は、一定または比較的一定な直径を有し得る。遠位部分122は、中央部分126から遠位部分122の遠位端部123に向かって先細りとなる。いくつかの場合において、近位部分124は、中央部分126から近位部分124の近位端部127に向かって先細りとなる。図示されていないが、場合により、光学的圧力感知ブロック120の断面直径は、中央部分126内のいずれかの最大部位から遠位端部123および近位端部127のそれぞれに向かって滑らかに変化し得ることが想定される。いくつかの場合には、中央部分126は、遠位部分122または近位部分124のいずれよりも大きな断面直径を有すると思われ得る。よって、中央部分126は、光学的圧力感知ブロック120の遠位部分122が、圧力感知ガイドワイヤ10の他の構成要素と接触するのを防止することを助け得ることが理解されるであろう。一部の例では、光学的圧力感知ブロック120は単一または単一体のガラスブロックから形成されている。
【0043】
いくつかの実施形態において、光学的圧力感知ブロック120は、近位部分、遠位部分、およびそれらの基端部分と先端部分との間に配置された中央部分を含むセンサブロックを含むファブリペロー光検出装置を形成し、中央部分は、遠位部分の外径より大きく、かつ、近位部分の外径より大きい外径を有すると考えられ得る。遠位部分は、内部に空洞部を形成し、その空洞部上には圧力感知層が配置され得る。
【0044】
光学的圧力感知ブロック120の遠位部分122は、圧力センサ20を形成することを助ける遠位端部123に形成された凹部128を含んでいてもよい。図5に示すように、圧力感知膜は、凹部128に架設されていてもよい。いくつかの実施形態では、例えば図4に示すように、光学的圧力感知ブロック120の近位部分124は、近位側に延びて、光ファイバコネクタ130を形成する。光ファイバコネクタ130は、光学的圧力感知ブロック120の一部として一体的に形成されるとともに、図1から図3に示した光ファイバ24といった光ファイバに取り付けられるように構成され得る。一部の例では、光ファイバコネクタ130は、光学的圧力感知ブロック120と前述の光ファイバ24との間の接続の精度および有効性を向上するように構成され得る。一部の例では、光ファイバコネクタ130は、光ファイバコネクタ130と光ファイバ24といった光ファイバとの溶融接続を容易にし得る、角度をなした近位端部132を有してもよい。一部の例では、光ファイバの取り付け態様に応じて、近位端部132は、角度をなすのではなく、平らであってもよい。光ファイバ24がガラスであることから、また光ファイバコネクタ130も、光学的圧力感知ブロック120の一体部品であることにより、ガラスであることから、溶融接続を用いることにより、正確な接続を得ることができることが理解されよう。溶融接続とは、例えば、1本の光ファイバを別の光ファイバに取り付けるために知られているプロセスである。
【0045】
図5では、圧力感知膜140は、共晶接合142によって、光学的圧力感知ブロック120の遠位端部123に固定されていることが分かり得る。一部の例では、圧力感知膜140は、空所128の反対側の圧力感知膜140に隣接する圧力の変化に応答して、空所128に対して屈曲することができるシリコンの薄層であり得る。図6は、例えば、本願で図示して検討する光ファイバ24を表わし得る光ファイバ150を備えることを示している。例示した実施形態では、光ファイバ150は、光ファイバコネクタ130の近位端部132に対して相補的に角度をなした遠位端部152を有する。光ファイバ130の近位端部132が角度をなしていないか、または異なる輪郭を有する場合には、光ファイバ150の遠位端部152は対応する輪郭を有するであろうことが理解されよう。
【0046】
一部の例では、図7に示すように、光ファイバコネクタは、その代りに、光学的圧力感知ブロック220内に穿孔されたか、または他の方法で形成された開口であってもよい。これは、光学的圧力感知ブロック220の対向する端部と光学的圧力感知膜との間の整合をさらに向上し得ることが理解されるであろう。光学的圧力感知ブロック220は、遠位部分222および近位部分224を備える。中央部分226は、遠位部分222と近位部分224との間に配置されている。一部の例では、図示したように、中央部分226は一定または比較的一定な直径を有し得る。遠位部分222は、中央部分226から遠位部分222の遠位端部223に向かって先細り得る。いくつかの場合において、近位部分224は、中央部分226から近位部分224の近位端部227に向かって先細り得る。図示されていないが、場合により、光学的圧力感知ブロック220の断面直径は、中央部分226内のいずれかの最大部位から遠位端部223および近位端部227のそれぞれに向かって滑らかに変化し得ることが想定される。
【0047】
光学的圧力感知ブロック220の遠位部分222は、遠位端部223に形成され、圧力センサ20の形成を助ける凹部228を含んでいてもよい。圧力感知膜240は、共晶接合242によって光学的圧力感知ブロック220の遠位端部223に固定されている。一部の例では、圧力感知膜240は、空所228の反対側の圧力感知膜240に隣接する圧力の変化に応答して、空所228に対して相対的に屈曲することができるシリコンの薄層であり得る。
【0048】
この実施形態では、光ファイバコネクタ230は、近位部分224の近位端部227に形成された開口である。光ファイバコネクタ230を形成する開口は、光ファイバ250の直径と略同一の直径を有しており、そのような光ファイバ250が光ファイバコネクタ230内に挿入され得るが、光ファイバコネクタ230と光ファイバ250との間にはあそびがなく、すなわち相対運動が生じないように光ファイバコネクタ230によって位置決めされる。一部の例では、光ファイバコネクタ230は、光ファイバ250の遠位端部252の輪郭に対して相補的な底面232を有する。光ファイバ250が光ファイバコネクタ230内に堅固に固定されると、光ファイバ250は、近位部分224の近位端部227近傍において光ファイバ250のまわりに配置された接着剤254によって適所に固定され得る。
【0049】
図8から図11は、光学的圧力感知ブロック120の限定されない例証となる製造法を提供する。図8に示すように、ガラスウェーハ300内にポケット310がフライス加工され得る。図9に示すように、ガラスウェーハ300上にシリコン膜ウェーハ320が配置され、熱および圧が印加されて、シリコーン膜ウェーハ320とガラスウェーハ300との間に共晶接合322を生成し得る。次に、近位の輪郭を図10に示すように機械加工して材料を除去し、光ファイバコネクタ330を形成する。一部の例では、例示した外形をガラスウェーハ300内にフライス加工するためにフェムト秒レーザーシステムを用いてもよい。最後に、図11に示すように、アセンブリを分断して、個々の光学的圧力感知ブロック340を形成し得る。一部の例では、図10に示したフライス加工は、シリコーン膜ウェーハ320が共晶接合322によってガラスブロック300に取り付けられる前または後に行われてもよいことが理解されるであろう。
【0050】
ガイドワイヤ10(および本願に開示した他のガイドワイヤ、またはいずれか一方)の様々な構成要素および本願に開示した様々な管状部材に用いることができる材料としては、医療装置に一般に関連した材料を含み得る。簡潔にするために、以下の説明では、シャフト12およびガイドワイヤ10の他の構成要素について述べる。しかしながら、このことは、本願に記載する装置および方法を限定するものではなく、当該説明が本願に開示される他の管状部材および管状部材もしくは装置の構成要素の少なくともいずれか1つに適用され得る。
【0051】
シャフト12は、金属、金属合金、ポリマー(そのいくつかの例を以下に開示する)、金属−ポリマー複合材、セラミックス、それらの組み合わせ等、または他の適切な材料から製造され得る。適切な金属および合金の一部の例は、304V、304L、および316LVステンレス鋼といったステンレス鋼と、軟鋼と、線形弾性および超弾性ニチノール(登録商標)といったニッケル−チタン合金と、ニッケル−クロム−モリブデン合金といった他のニッケル合金(例えば、INCONEL(登録商標)625といったUNS:N06625、HASTELLOY(登録商標)C−22(登録商標)といったUNS:N06022、HASTELLOY(登録商標)C276(登録商標)といったUNS:N10276、他のHASTELLOY(登録商標)合金など)、ニッケル−銅合金(例えばMONEL(登録商標)400、NICKELVAC(登録商標)400、NICORROS(登録商標)400などといったUNS:N04400)、ニッケル−コバルト−クロム−モリブデン合金(例えばMP35−N(登録商標)などといったUNS:R30035)、ニッケル−モリブデン合金(例えばHASTELLOY(登録商標)ALLOY B2(登録商標)といったUNS:N10665)、他のニッケル−クロム合金、他のニッケル−モリブデン合金、他のニッケル−コバルト合金、他のニッケル−鉄合金、他のニッケル−銅合金、他のニッケル−タングステン合金もしくはタングステン合金などと、コバルト−クロム合金と、コバルト−クロム−モリブデン合金(例えばELGILOY(登録商標)、PHYNOX(登録商標)などといったUNS:R30003)と、白金富化(platinum enriched)ステンレス鋼と、チタンと、それらの組み合わせおよび同種のものと、他の適切な材料とが含まれる。
【0052】
本願において示唆するように、市販のニッケル−チタンまたはニチノール合金群の中には、「線形弾性」または「非超弾性」というカテゴリに指定されるものであり、これらは、化学的性質においては従来の形状記憶および超弾性の類に類似しているが、独特で有用な機械的性質を発揮し得るものである。線形弾性および/または非超弾性材料ニチノールは、超弾性ニチノールが示すような実質的な「超弾性平坦域」または「旗領域」を示さないという点において、超弾性ニチノールとは区別され得る。代わりに、線形弾性および/または非超弾性ニチノールにおいては、回復可能な歪みが増大するにつれて、応力は、実質的に線形で、または若干の、しかし必ずしも完全ではない線形関係で塑性変形が開始するまで増大し続けるか、または少なくとも超弾性ニチノールで見られ得る超弾性平坦域や旗領域よりも線形的な関係で増大し続ける。よって、本発明においては、線形弾性および/または非超弾性ニチノールは「実質的な」線形弾性および/または非超弾性ニチノールとも称され得る。
【0053】
一部の例において、線形弾性および/または非超弾性ニチノールは(例えば塑性変形するまでに)、実質的に弾性を維持しながら、約2%から5%までの歪みを許容し得るが、超弾性ニチノールは塑性変形するまでに約8%までの歪みを許容し得るという点においても、線形弾性および/または非超弾性ニチノールは、超弾性ニチノールと区別でき得る。これらの材料の双方は、塑性変形するまでに約0.2%から0.44%の歪みしか許容し得ないステンレス鋼といった(その組成に基づいても区別することができる)他の線形弾性材料と区別することができる。
【0054】
いくつかの実施形態において、線形弾性および/または非超弾性ニッケル−チタン合金は、広い温度範囲にわたって示差走査熱量測定(differential scanning calorimetry:DSC)および動的金属熱分析(dynamic metal thermal analysis:DMTA)分析によって検出可能である、いかなるマルテンサイト/オーステナイト相変化も示さない合金である。例えば、一部の実施形態において、線形弾性合金や非超弾性ニッケル−チタン合金では、摂氏約−60度(℃)から約120℃の範囲において、DSCおよびDMTA分析によって検出可能なマルテンサイト/オーステナイト相変化が存在しないことがある。従って、そのような材料の機械的屈曲特性は、この非常に広い温度範囲にわたって温度の影響に対して一般に不活性であり得る。いくつかの実施形態において、周囲温度または室温における線形弾性および/または非超弾性材料ニッケル−チタン合金の機械的曲げ特性は、例えば、それらが超弾性平坦域および/または旗領域を示さないという点において、体温における機械的性質と実質的に同じである。換言すると、広い温度範囲にわたって、線形弾性および/または非超弾性ニッケル−チタン合金は、その線形弾性および/または非超弾性の特性および/または性質を維持する。
【0055】
一部の実施形態において、線形弾性および/または非超弾性ニッケル−チタン合金では、ニッケルが約50重量%から約60重量%の範囲にあり得るものであり、残量は、概ねチタンである。一部の特定の実施形態において、前記組成は、ニッケルが約54重量%から約57重量%の範囲にある。適切なニッケル−チタン合金の一例は、日本の神奈川県所在の古河テクノマテリアル社から市販されているFHP−NT合金である。ニッケル−チタン合金のいくつかの例は、米国特許第5,238,004号明細書および同第6,508,803号明細書に開示されており、前記特許文献は参照により本願に援用される。他の適切な材料としては、ULTANIUM(商標)(ネオ−メトリクスから入手可能)およびGUM METAL(商標)(トヨタから入手可能)が含まれ得る。他の一部の実施形態では、所望の特性を得るために、超弾性合金、例えば超弾性ニチノールを用いることができる。
【0056】
少なくともいくつかの実施形態において、シャフト12の一部またはすべてはまた、放射線不透過性物質でドープされているか、または放射線不透過性物質から製造されているか、または他の場合には、放射線不透過性物質を含有していてもよい。放射線不透過性材料は、医学的処置の間に、蛍光透視法の画面上または別の撮像技術において、相対的に明るい画像を生成することができる材料であると理解される。この比較的明るい画像は、ガイドワイヤ10の使用者がその位置を決定するのを支援する。放射線不透過性物質のいくつかの例としては、金、白金、パラジウム、タンタル、タングステン、タングステン合金、放射線不透過性充填材が充填されたポリマー材料などを含むことができるが、これらに限定されるものではない。さらに、同じ結果を得るために、他の放射線不透過性マーカーバンドおよびコイルの少なくともいずれか一方もガイドワイヤ10の設計に組み入れてもよい。
【0057】
いくつかの実施形態において、ガイドワイヤ10には、ある程度の核磁気共鳴映像法(Magnetic Resonance Imaging:MRI)適合性が与えられている。例えば、シャフト12またはその一部は、概ね画像を歪めず、概ねアーチファクト(すなわち画像における空隙)を生成しない材料から製造され得る。例えば、特定の強磁性材料は、MRI画像中にアーチファクトを生成し得るので、適切ではないことがある。シャフト12またはその一部はまた、MRI装置が画像化できる材料から製造され得る。これらの特性を示すいくつかの材料としては、例えば、タングステン、コバルト−クロム−モリブデン合金(例えばELGILOY(登録商標)、PHYNOX(登録商標)などといったUNS:R30003)、ニッケル−コバルト−クロム−モリブデン合金(例えばMP35−N(登録商標)などといったUNS:R30035)、ニチノールなど、および他のものを含む。
【0058】
シャフト12の一部または全体には、ガイドワイヤ10の概して滑らかな外面を形成し得るシースまたは被覆(図示せず)が設けられていてもよい。しかしながら、他の実施形態では、シャフト12が外面を形成し得るように、そのようなシースまたは被覆は、ガイドワイヤ10の全体または一部において欠如していてもよい。シースは、ポリマーまたは他の適切な材料から製造され得る。適切なポリマーのいくつかの例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリオキシメチレン(POM、例えばデュポンから入手可能なDELRIN(登録商標))、ポリエーテルブロックエステル、ポリウレタン(例えば、ポリウレタン 85A)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエーテル−エステル(例えばDSM エンジニアリング プラスチックスから入手可能なARNITEL(登録商標))、エーテルまたはエステルに基づいたコポリマー(例えば、ブチレン/ポリ(アルキレンエーテル)フタレートやデュポンから入手可能なHYTREL(登録商標)といった他のポリエステルエラストマー)、ポリアミド(例えばバイエル(Bayer)から入手可能なDURETHAN(登録商標)、またはエルフ アトケムから入手可能なCRISTAMID(登録商標))、弾性ポリアミド、ブロックポリアミド/エーテル、ポリエーテルブロックアミド(PEBA、例えばPEBAX(登録商標)という商品名で入手可能)、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)、シリコーン、ポリエチレン(PE)、マーレックス高密度ポリエチレン、マーレックス低密度ポリエチレン、線形低密度ポリエチレン(例えばREXELL(登録商標))、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリフェニレンオキシド(PPO)、ポリパラフェニレンテレフタルアミド(例えばKEVLAR(登録商標))、ポリスルホン、ナイロン、ナイロン−12(EMS アメリカン グリロンから入手可能なGRILAMID(登録商標)など)、パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)(PFA)、エチレンビニルアルコール、ポリオレフィン、ポリスチレン、エポキシ、ポリ塩化ビニリデン(PVdC)、ポリ(スチレン−b−イソブチレン−b−スチレン)(例えばSIBSおよびSIBS 50Aの少なくともいずれか一方)、ポリカーボネート、イオノマー、生体適合性ポリマー、他の適切な材料、またはそれらの混合物、組み合わせ、コポリマー、ポリマー/金属複合材などを含み得る。一部の実施形態では、シースに液晶ポリマー(LCP)を混合することができる。例えば、その混合物は約6%以内のLCPを含有することができる。
【0059】
いくつかの実施形態において、ガイドワイヤ10の外面(例えば、シャフト12の外面を含む)は、サンドブラスト、ビードブラスト、重曹ブラスト、電解研磨などが施されていてもよい。これらの実施形態、並びに他のいくつかの実施形態において、例えば、易滑性コーティング、親水性コーティング、保護コーティング、または他の種類のコーティングといったコーティングが、シースの一部もしくは全部の上、またはシースを有さない実施形態では、シャフト12の一部またはガイドワイヤ10の他の部分の上に施されていてもよい。代替的に、シースは易滑性、親水性、保護用、または他の種類のコーティングを備えていてもよい。フルオロポリマーといった疎水性コーティングは、ガイドワイヤの取り扱いおよび装置交換を改善する乾燥潤滑性を提供する。易滑性コーティングは、操縦性を改善するとともに、病変交差能力を向上させる。適切な易滑性ポリマーは当業において周知であり、そのような易滑性ポリマーとしては、シリコーンの類、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアリーレンオキシド、ポリビニルピロリドン(polyvinylpyrolidones)、ポリビニルアルコール、ヒドロキシアルキルセルロース化合物、アルギン、糖類、カプロラクトンなどといった親水性ポリマー、並びにそれらの混合物および組み合わせが含まれる。親水性ポリマーは、適切な潤滑性、接着性および可溶性を有するコーティングを生成するために、それらの親水性ポリマー同士の間でブレンドされてもよいし、または処方量の水不溶性化合物(いくつかのポリマーを含む)とブレンドされてもよい。そのようなコーティングおよびそのようなコーティングを形成するために用いられる材料および方法のいくつかの他の例は、米国特許第6,139,510号明細書および同第5,772,609号明細書に見られる。前記特許文献は、参照によって本願に援用される。
【0060】
コーティングおよびシースの少なくともいずれか一方は、例えば、コーティング、押出し、共押出し、断続層共押出成形(interrupted layer co−extrusion(ILC))、またはいくつかのセグメントの端と端とを融着することによって形成され得る。前記層は、それらの近位端から遠位端にかけて、均一な剛性を有してもよいし、または剛性が漸減していてもよい。剛性の漸減は、ILCによるように連続的であってもよいし、または別々の押出し管状セグメントを相互に融着することによるように段階的であってもよい。前記外層は、X線造影を容易にするために、放射線不透過性充填材で含浸されていてもよい。当業者は、これらの材料は、本発明の範囲を逸脱することなく、大きく異なり得ることを認識するであろう。
【0061】
スロットの構成および形態の様々な実施形態も想定され、それらは上述したものに加えて用いられてもよいし、または別の実施形態に用いられてもよい。簡潔にするために、以下の開示はガイドワイヤ10、スロット18およびシャフト12について述べる。しかしながら、これらの変形例もまた他のスロットおよび管状部材の少なくともいずれか一方のために用いられてもよいことが理解され得る。一部の実施形態では、スロット18のうちの全部ではないが、少なくともいくつかは、シャフト12の長手方向軸線に対して同一または同様の角度で設けられている。図示したように、スロット18は、シャフト12の長手方向軸線に直交するか、または略直交する角度で形成すること、およびシャフト12の長手軸線に対し直交する平面内に形成することの少なくともいずれか一方によって特徴付けることができる。しかしながら、他の実施形態では、スロット18は、シャフト12の長手方向軸線とは直交しない角度に形成すること、およびシャフト12の長手軸線とは直交しない平面内に形成することの少なくともいずれか一方によって特徴付けることができる。これに加えて、1つ以上のスロット18の群が、1つ以上のスロット18の別の群に対して異なる角度で配置されていてもよい。スロット18の配置および形態の少なくともいずれか一方としては、適用可能な範囲で、米国特許出願公開第2004/0181174号明細書に開示されたもののうちのいずれかをも含めることができる。前記特許文献の開示全体は、参照により本願に援用される。
【0062】
スロット18は、適切なトルク伝達特性を猶も許容する一方、シャフト12の可撓性を高めるために設けられる。スロット18は、1つ以上のリングと管セグメントの少なくともいずれか一方が、シャフト12に形成された1つ以上のセグメントと梁の少なくともいずれか一方によって相互接続されるように形成されてもよく、そのような管セグメントおよび梁は、シャフト12の本体にスロット18が形成された後に残るシャフト12の部分を含んでいてもよい。そのような相互接続した構造は、所望レベルの横方向の可撓性を維持しながら、比較的高いねじり剛性を維持するように作用し得る。一部の実施形態では、いくつかの隣接するスロット18は、それらのスロットがシャフト12の周回りで互いに重複する部分を備えるように形成することができる。他の実施形態では、いくつかの隣接するスロット18は、それらのスロットが必ずしも互いに重複しないが、所望の程度の横方向の可撓性を提供するパターンで配置されるように、配置することができる。
【0063】
加えて、スロット18は、所望の特性を得るために、シャフト12の長手に沿って配列され、またはシャフト12の周回りに配列され得る。例えば、隣接したスロット18またはスロット18の群は、シャフト12の周の反対側に概ね均等に設けられるような対称パターンで配列されることもできるし、またはシャフト12の軸線回りに相互に相対的に一定の角度だけ回転されることもできる。加えて、隣接するスロット18、またはスロット18の群は、シャフト12の長手沿いに均等に離間してもよいし、または密度が増大もしくは減少するパターンに配列されてもよいし、または非対称もしくは不規則なパターンに配列されてもよい。可撓性または他の特性を変化させるために、スロットの大きさ、スロットの形状およびシャフト12の長手軸線に対するスロットの角度の少なくともいずれか1つといった他の特性をシャフト12の長手沿いに変化させることもできる。さらに、他の実施形態では、近位部分もしくは遠位部分といった管状部材の一部、またはシャフト12全体が、そのようなスロット18を備えていなくてもよいことが想定される。
【0064】
本願で示唆したように、スロット18は、2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上のスロット18の群に形成されてもよく、それらはシャフト12の軸線に沿った略同一の位置に位置してもよい。代替的に、単一のスロット18がこれらの位置のうちのいくつか、または全体に配置されてもよい。スロット18の群内には、大きさが等しい(すなわち、シャフト12のまわりに同じ周方向距離にわたって広がる)スロット18が含まれていてもよい。これらの実施形態並びに他の実施形態の一部では、群内の少なくともいくつかのスロット18は、大きさが非一様である(すなわち、シャフト12のまわりに異なる周方向距離にわたって広がっている)。スロット18の長手方向に隣接する群は、同一の形態を有してもよいし、または異なる形態を有してもよい。例えば、シャフト12のいくつかの大きさが等しい第1群のスロット18と、次いで、大きさが等しくない隣接する群のスロット18とを含む。大きさが等しく、かつ、管の周のまわりに対称的に配置された2つのスロット18を有する群において、一対の梁(すなわちスロット18がシャフト12に形成された後に残るシャフト12の部分)の重心は、シャフト12の中心軸線と一致することが分かり得る。反対に、大きさが等しくない2つのスロット18を有するとともにその重心が管の周上で直接対向している群においては、一対の梁の重心は、シャフト12の中心軸線から偏倚され得る。シャフト12のいくつかのシャフト12の中心軸線と一致する重心を有するスロット群のみ、シャフト12の中心軸線から偏倚された重心を有するスロット群のみ、または第1群ではシャフト12の中心軸線と一致し、別の群ではシャフト12の中心軸線から偏倚されている重心を有するスロット群を含む。偏倚の程度は、スロット18の深さ(または長さ)によって変化してもよく、他の適切な距離を含むことができる。
【0065】
スロット18は、マイクロマシニング、鋸切断(例えば、ダイヤモンド砂を埋設した半導体ダイシングブレードを用いる)、電子放電加工、研削、フライス加工、鋳造、成形、化学エッチングもしくは化学処理といった方法、または他の既知の方法などによって形成することができる。いくつかのそのような実施形態において、シャフト12の構造は、管の一部を切断および除去の少なくとも一方を施してスロット18を形成することによって形成される。スロットを備えた管状部材および管状部材を備えた医療装置のための適切なマイクロマシンニング法および他の切断方法、並びに構造のいくつかの実施形態例は、米国特許出願公開第2003/0069522号明細書および同第2004/0181174−A2号明細書、並びに米国特許第6,766,720号明細書および同第6,579,246号明細書に開示されている。特許文献の全開示は、参照により本願に援用される。エッチング工程のいくつかの実施例は、米国特許第5,106,455号明細書に記載されている。前記特許文献の開示全体は、参照により本願に援用される。ガイドワイヤ110を製造する方法は、これらまたは他の製造工程を用いて、シャフト12にスロット18を形成することを含み得ることに留意すべきである。
【0066】
少なくともいくつかの実施形態において、スロット18はレーザ切断プロセスを用いて、管状部材に形成されてもよい。レーザ切断プロセスは、適切なレーザやレーザ切断装置を含み得る。例えば、レーザ切断プロセスは、ファイバーレーザを用いてもよい。レーザ切断といったプロセスを用いることは、多くの理由から望ましい場合がある。例えば、レーザ切断プロセスは、シャフト12が正確に制御された仕方で、多数の異なる切断パターンに切断されることを可能にし得る。これは、スロット幅、リング幅、梁の高さおよび/または幅などの変化を含み得る。更に、切断器具(例えばブレード)を交換する必要なく、切断パターンに対して変更を加えることができる。これはまた、最も小さい切断ブレードサイズによって制限されることなく、より小さな(例えば、より小さな外径を有する)管を用いてシャフト12を形成することを可能にし得る。従って、シャフト12は、比較的小さなサイズが所望され得る神経学的装置または他の装置において使用するために製造されてもよい。
【0067】
本発明は、多くの点において、単なる実例であることが理解されるべきである。本発明の範囲を超えることなく、詳細について、特に形状、大きさ、および工程の配列に関して変更がなされてもよい。これは、それが適切である範囲で、他の実施形態に用いられている1つの実施形態の例の特徴のうちのいずれかの使用を含み得る。本発明の範囲は、当然ながら、添付した特許請求の範囲が表現されている言語において定義される。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【国際調査報告】

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