特表2020-507247IP Force 特許公報全文掲載

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-507247(P2020-507247A)
(43)【公表日】2020年3月5日
(54)【発明の名称】エリア効率のよいデジタルアナログ及びアナログデジタルコンバータ
(51)【国際特許分類】
   H03M 1/46 20060101AFI20200207BHJP
【FI】
   H03M1/46
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2019-537113(P2019-537113)
(86)(22)【出願日】2017年1月6日
(85)【翻訳文提出日】2019年9月4日
(86)【国際出願番号】CN2017070373
(87)【国際公開番号】WO2018126427
(87)【国際公開日】20180712
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】390020248
【氏名又は名称】日本テキサス・インスツルメンツ合同会社
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【1名の代理人】
【識別番号】100098497
【弁理士】
【氏名又は名称】片寄 恭三
(72)【発明者】
【氏名】シュアン ワン
(72)【発明者】
【氏名】ジュン ジャン
【テーマコード(参考)】
5J022
【Fターム(参考)】
5J022AA02
5J022AB04
5J022BA06
(57)【要約】
Mビットデジタル値をアナログ信号に変換するデジタルアナログコンバータ(DAC)(100)が、容量性DAC(104)及び抵抗性DAC(116)を含む。容量性DAC(104)は、デジタル値のN個の上位ビットをアナログ信号に変換するように構成される。抵抗性DACは、デジタル値のM−N個の下位ビット(LSB)をアナログ信号に変換するように構成される。抵抗性DACは、粗DAC(106)及び微細DAC(108)を含む。粗DACは、M−N個の下位ビットの上位Rビットをアナログ信号に変換するように構成される。粗DACの出力が、容量性DAC(104)の第1のコンデンサに切り換え可能に結合される。微細DAC(108)は、M−N個の下位ビットのM−N−R個の下位ビットをアナログ信号に変換するように構成される。微細DAC(108)の出力が、容量性DAC(104)の第2のキャパシタにスイッチ可能に結合される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アナログデジタルコンバータ(ADC)であって、
アナログ入力信号を最も良く表すデジタル値のバイナリサーチを実施するように構成される逐次比較回路要素、及び
前記逐次比較回路要素に結合されるデジタルアナログコンバータ(DAC)、
を含み、
前記DACが、Mビットデジタル値をアナログ信号に変換するように構成され、
前記DACが、
前記デジタル値のN個の上位ビットをアナログ信号に変換するように構成される容量性DACと、
前記デジタル値のM−N個の下位ビット(LSBs)をアナログ信号に変換するように構成される抵抗性DACの第1のインスタンスと、
を含み、
前記抵抗性DACが、前記M−N個の下位ビットの上位Rビットをアナログ信号に変換するように構成される粗DACと、前記M−N個の下位ビットのM−N−R個の下位ビットをアナログ信号に変換するように構成される微細DACとを含む、
ADC。
【請求項2】
請求項1に記載のADCであって、前記粗DACの出力が、前記容量性DACの第1のコンデンサに切り替え可能に結合され、前記微細DACの出力が、前記容量性DACの第2のコンデンサに切り替え可能に結合される、ADC。
【請求項3】
請求項1に記載のADCであって、前記粗DACが、2R−1個の順次接続されるユニット抵抗器及び2R個のスイッチを含み、前記スイッチの各々が、前記粗DACにおける異なる電圧に接続される、請求項1に記載のADC。
【請求項4】
請求項3に記載のADCであって、前記順次接続されたユニット抵抗器の第1の端部が頂部基準電圧に接続され、前記順次接続されたユニット抵抗器の第2の端部が前記微細DACに接続される、ADC。
【請求項5】
請求項1に記載のADCであって、前記微細DACが2(M−N−R)個の順次接続されるユニット抵抗器及び2(M−N−R)個のスイッチを含み、前記スイッチの各々が、前記ユニット抵抗器の1個のユニット抵抗器の端子に接続される、ADC。
【請求項6】
請求項5に記載のADCであって、前記順次接続されたユニット抵抗器の第1の端部が前記粗DACに接続され、前記順次接続されたユニット抵抗器の第2の端部が底部基準電圧に接続される、ADC。
【請求項7】
請求項6に記載のADCであって、前記微細DACが、前記底部基準電圧に接続された前記順次接続されたユニット抵抗器の1つに並列に接続される2(M−N−R)−1個のユニット抵抗器を含む、ADC。
【請求項8】
請求項7に記載のADCであって、前記微細DACが、前記底部基準電圧に接続されていない前記順次接続されたユニット抵抗器の2(M−N−R)−1個と並列に接続される所与のユニット抵抗器を含み、前記所与のユニット抵抗器の第1の端子が前記粗DACに接続され、前記所与のユニット抵抗器の第2端子が並列に接続された前記2(M−N−R)−1ユニット抵抗器の共通端子に接続される、ADC。
【請求項9】
請求項7に記載のADCであって、前記微細DACが、前記順次接続されたユニット抵抗器の少なくとも一つ又は並列に接続された前記ユニット抵抗器の少なくとも一つを置き換える較正回路を含み、前記較正回路が、
直列に接続される2x個のユニット抵抗器と、
2x個のスイッチであって、前記スイッチの1つが、前記2x個のユニット抵抗器の各々に対応する、前記2x個のスイッチと、
直列に接続された前記2x個のユニット抵抗器の1つと並列に接続されている2x−1個のユニット抵抗器と、
直列に接続された2x−1個のユニット抵抗器に並列に接続される追加のユニット抵抗器と、
を含む、
ADC。
【請求項10】
請求項1に記載のADCであって、前記粗DACが、
ロー毎にR個のユニット抵抗器及びコラム毎にR個のユニット抵抗器のアレイとして配される2R個の順次接続されるユニット抵抗器、
各々が、前記順次接続されたユニット抵抗器の各々に対応する、2R個のスイッチ、
前記2R個のスイッチに接続され、前記デジタル値のビットに基づいて前記アレイのローを選択するように構成されるローデコーダ、
各々が前記アレイのコラムに対応する、R個のコラムスイッチ、及び
前記R個のコラムスイッチに結合され、前記デジタル値のビットに基づいて前記アレイベースのコラムを選択するように構成されるコラムセレクタ、
を含み、
前記微細DACが、前記2R個の順次接続されたユニット抵抗器のうちの1つとして機能する、
ADC。
【請求項11】
請求項1に記載のADCであって、
前記抵抗性DACの第2インスタンスをさらに含み、
前記抵抗性DACの前記第1のインスタンスに対し、
前記粗DACの出力が、前記容量性DACの第1のコンデンサに切り替え可能に結合され、前記微細DACの出力が、前記容量性DACの第2のコンデンサに切り替え可能に結合され、
前記抵抗性DACの前記第2インスタンスに対し、
前記粗DACの出力が、前記容量性DACの第3のコンデンサに切り替え可能に結合され、前記微細DACの出力が、前記容量性DACの第4のコンデンサに切り替え可能に結合される、
ADC。
【請求項12】
Mビットデジタル値をアナログ信号に変換するように構成されるデジタルアナログコンバータ(DAC)であって、
前記デジタル値のN個の上位ビットをアナログ信号に変換するように構成される容量性DAC、及び
前記デジタル値のM−N個の下位ビット(LSB)をアナログ信号に変換するように構成される抵抗性DACの第1のインスタンス、
を含み、
前記抵抗性DACが、
前記M−N個の下位ビットの上位Rビットをアナログ信号に変換するように構成される粗DACであって、前記粗DACの出力が、前記容量性DACの第1のコンデンサに切り替え可能に結合される、前記粗DACと、
前記M−N個の下位ビットのM−N−R個の下位ビットをアナログ信号に変換するように構成される微細DACであって、前記微細DACの出力が、前記容量性DACの第2のコンデンサに切り替え可能に結合される、前記微細DACと、
を含む、
DAC。
【請求項13】
請求項12に記載のDACであって、
前記粗DACが、2R−1個の順次接続されるユニット抵抗器及び2R個のスイッチを含み、前記スイッチの各々が、前記粗DACの異なる電圧に接続され、
前記順次接続されたユニット抵抗器の第1の端部が頂部基準電圧に接続され、前記順次接続されたユニット抵抗器の第2の端部が前記微細DACに接続される、
DAC。
【請求項14】
請求項12に記載のDACであって、
前記微細DACが2(M−N−R)個の順次接続されるユニット抵抗器及び2(M−N−R)個のスイッチを含み、前記スイッチの各々が、前記ユニット抵抗器の1個のユニット抵抗器の端子に接続され、
前記順次接続されたユニット抵抗器の第1の端部が前記粗DACに接続され、
前記順次接続されたユニット抵抗器の第2の端部が底部基準電圧に接続される、
DAC。
【請求項15】
請求項14に記載のDACであって、前記微細DACが、前記底部基準電圧に接続される前記順次接続されたユニット抵抗器の1つに並列に接続される2(M−N−R)−1個のユニット抵抗器を含む、DAC。
【請求項16】
請求項15に記載のDACであって、
前記微細DACが、前記底部基準電圧に接続されていない前記順次接続された2(M−N−R)−1個のユニット抵抗器と並列に接続される所与のユニット抵抗器を含み、
前記所与のユニット抵抗器の第1の端子が前記粗DACに接続され、前記所与のユニット抵抗器の第2端子が並列に接続された前記ユニット抵抗器の共通端子に接続される、
DAC。
【請求項17】
請求項15に記載のDACであって、前記微細DACが、前記順次接続されたユニット抵抗器の少なくとも一つ又は並列に接続された前記ユニット抵抗器の少なくとも一つを置き換える較正回路を含み、前記較正回路が、
直列に接続される2x個のユニット抵抗器と、
2x個のスイッチであって、前記スイッチの1つが、前記2x個のユニット抵抗器の各々に対応する、前記2x個のスイッチと、
直列に接続された前記2x個のユニット抵抗器の1つと並列に接続されている2x−1個のユニット抵抗器と、
直列に接続された2x−1個のユニット抵抗器に並列に接続される追加のユニット抵抗器と、
を含み、
xがゼロより大きい、DAC。
【請求項18】
請求項12に記載のDACであって、前記粗DACが、
ロー毎にR個のユニット抵抗器及びコラム毎にR個のユニット抵抗器のアレイとして配される2R個の順次接続されるユニット抵抗器、
各々が、前記順次接続されたユニット抵抗器の各々に対応する、2R個のスイッチ、
前記2R個のスイッチに接続され、前記デジタル値のビットに基づいて前記アレイのローを選択するように構成されるローデコーダ、
各々が前記アレイのコラムに対応する、R個のコラムスイッチ、及び
前記R個のコラムスイッチに結合され、前記デジタル値のビットに基づいて前記アレイベースのコラムを選択するように構成されるコラムセレクタ、
を含み、
前記微細DACが、前記2R個の順次接続されたユニット抵抗器のうちの1つとして機能する、
DAC。
【請求項19】
請求項12に記載のDACであって、
前記抵抗性DACの第2インスタンスをさらに含み、
前記抵抗性DACの前記第2のインスタンスに対し、
前記抵抗性DACの前記第2のインスタンスの前記粗DACの出力が、前記容量性DACの第3のコンデンサに切り替え可能に結合され、前記抵抗性DACの前記第2のインスタンスの前記微細DACの出力が、前記容量性DACの第4のコンデンサに切り替え可能に結合される、
DAC。
【請求項20】
Mビットデジタル値をアナログ信号に変換するように構成されるデジタルアナログコンバータ(DAC)であって、
前記デジタル値のN個の上位ビットをアナログ信号に変換するように構成される容量性DAC、及び
前記デジタル値のM−N個の下位ビット(LSBs)をアナログ信号に変換するように構成される抵抗性DAC、
を含み、
前記抵抗性DACが、
前記M−N個の下位ビットの上位Rビットをアナログ信号に変換するように構成される粗DACであって、前記粗DACが、2R−1個の順次接続されるユニット抵抗器及び2R個のスイッチを含み、前記スイッチの各々が、前記粗DACの異なる電圧に接続され、前記粗DACの出力が、前記容量性DACの第1のコンデンサに切り替え可能に結合される、前記粗DACと、
前記M−N個の下位ビットのM−N−R個の下位ビットをアナログ信号に変換するように構成される微細DACであって、前記微細DACが、2(M−N−R)個の順次接続されるユニット抵抗器及び2(M−N−R)個のスイッチを含み、前記スイッチの各々が、前記ユニット抵抗器の1個のユニット抵抗器の端子に接続され、前記微細DACの出力が、前記容量性DACの第2のコンデンサに切り替え可能に結合され、前記微細DACの抵抗がユニット抵抗と等価な抵抗である、前記微細DACと、
を含む、
DAC。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
アナログデジタルコンバータ(ADC)は、連続的な信号(すなわち、アナログ信号)を離散時間(デジタル)表現に変換する電子デバイスである。アナログデジタルコンバータは、入力アナログ電圧又は電流をデジタル値に変換し得る。デジタル値は、入力アナログ信号の電圧レベルの大きさに比例し得る。コンバータの解像度は、アナログ値の範囲にわたって生成することができる離散値の数を示す。値がバイナリ形式で電子的にストアされる場合、解像度はビットで表される。
【背景技術】
【0002】
逐次比較タイプADCはアナログ電圧入力をサンプルし、アナログ電圧入力を最も良く表すデジタル値に収束するようにバイナリサーチを適用する。逐次比較ADCでは、制御回路要素がデジタルアナログコンバータ(DAC)に近似値を提供する。DACは近似値からアナログ電圧を生成し、コンパレータは、サンプリングされ保持されたアナログ電圧入力をDACによって生成された電圧と比較する。制御回路要素は、比較された電圧に基づいて、デジタル出力値の各ビットの値を逐次的に決定する。
【発明の概要】
【0003】
ADCにおいて用いるための逐次比較アナログデジタルコンバータ(ADC)及びデジタルアナログコンバータ(DAC)が本明細書において開示される。一実施例において、アナログデジタルコンバータ(ADC)が、逐次比較回路要素及びデジタルアナログコンバータ(DAC)を含む。逐次比較回路要素は、アナログ入力信号を最も良く表すデジタル値についてバイナリサーチを実施するように構成される。DACは、逐次比較ロジックに結合される。DACは、Mビットデジタル値をアナログ信号に変換するように構成される。DACは、容量性DAC及び抵抗性DACを含む。容量性DACは、デジタル値のN個の上位ビット(MSBs)をアナログ信号に変換するように構成される。抵抗性DACは、デジタル値のM−N個の下位ビット(LSBs)をアナログ信号に変換するように構成される。抵抗性DACは、粗DAC及び微細DACを含む。粗DACは、M−N個のLSBsの上位Rビットをアナログ信号に変換するように構成される。微細DACは、M−N個の下位ビットのM−N−R個のLSBsをアナログ信号に変換するように構成される。
【0004】
別の実施例において、Mビットデジタル値をアナログ信号に変換するDACが、容量性DAC及び抵抗性DACを含む。容量性DACは、デジタル値のN個のMSBsをアナログ信号に変換するように構成される。抵抗性DACは、デジタル値のM−N個のLSBsをアナログ信号に変換するように構成される。抵抗性DACは、粗DAC及び微細DACを含む。粗DACは、M−N個のLSBsの上位Rビットをアナログ信号に変換するように構成される。粗DACの出力が、容量性DACの第1のコンデンサに切り換え可能に結合される。微細DACは、M−N個のLSBsのM−N−R個のLSBsをアナログ信号に変換するように構成される。微細DACの出力が、容量性DACの第2のコンデンサに切り替え可能に結合される。
【0005】
更なる実施例において、Mビットデジタル値をアナログ信号に変換するためのDACが、容量性DAC及び抵抗性DACを含む。容量性DACは、デジタル値のN個のMSBsをアナログ信号に変換するように構成される。抵抗性DACは、デジタル値のM−N個のLSBsをアナログ信号に変換するように構成される。抵抗性DACは、粗DAC及び微細DACを含む。粗DACは、M−N個のLSBの上位Rビットをアナログ信号に変換するように構成される。粗DACは、順次接続される2R−1個のユニット抵抗器と2R個のスイッチとを含む。スイッチの各々は、粗DACの異なる電圧に接続される。粗DACの出力が、容量性DACの第1のコンデンサに切り換え可能に結合される。微細DACは、M−N個の下位ビットのM−N−R個のLSBsをアナログ信号に変換するように構成される。微細DACは、2(M−N−R)個の順次接続されるユニット抵抗器及び2(M−N−R)個のスイッチを含む。微細DACのスイッチの各々は、微細DACのユニット抵抗器の1個のユニット抵抗器の端子に接続される。微細DACの出力が、容量性DACの第2のコンデンサに切り替え可能に結合される。微細DACの抵抗はユニット抵抗器に相当する。
【0006】
種々の例の詳細な説明のために、ここで、添付の図面が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】種々の例に従ったデジタルアナログコンバータ(DAC)を含む逐次比較アナログデジタルコンバータ(ADC)の概略図を示す。
【0008】
【図2】種々の例に従った逐次比較ADCでの使用に適した抵抗性DACの概略図を示す。
【0009】
【図3A】種々の例に従った逐次比較ADCでの使用に適した微細DACの例を示す。
【図3B】種々の例に従った逐次比較ADCでの使用に適した微細DACの例を示す。
【0010】
【図4】種々の例に従った逐次比較ADCでの使用に適した抵抗性DACの概略図を示す。
【0011】
【図5】種々の例に従った復号回路要素を有する微細DACのブロック図を示す。
【0012】
【図6】種々の例に従った逐次比較ADCでの使用に適したDACの概略図を示す。
【0013】
【図7A】種々の例に従った微細DACでの使用に適した較正回路要素の概略を示す。
【図7B】種々の例に従った微細DACでの使用に適した較正回路要素の概略を示す。
【図7C】種々の例に従った微細DACでの使用に適した較正回路要素の概略を示す。
【0014】
【図8】種々の例に従った較正回路要素を含む微細DACを示す。
【0015】
【図9】種々の例に従った差動逐次比較ADCにおける使用に適した差動DACの概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
下記記載及び特許請求の範囲の全般にわたって、特定のシステム構成要素を指すために、一定の用語が用いられる。当業者であれば理解するように、異なる会社が、或る構成要素を異なる名称で言及し得る。本明細書は、機能ではなく名称の異なる構成要素同士を区別することを意図していない。これ以降の説明及び特許請求の範囲において、「含む」及び「備える」という用語は非限定形式で用いられ、従って、「含むけれども、〜に限定されない」ということを意味すると解釈すべきである。また、「結合する」という用語は、間接的又は直接的な有線又はワイヤレス接続のいずれかを意味することが意図される。従って、第1のデバイスが第2のデバイスに結合する場合、その接続は、直接的接続を介するもの、又は他のデバイス及び接続を介する間接的接続を介するものとすることができる。「に基づく」という記載は、「に少なくとも部分的に基づく」を意味することを意図している。従って、XがYに基づく場合、Xは、Y、及び任意の数の他の要因の関数であり得る。
【0017】
アナログデジタルコンバータ(ADC)及びデジタルアナログコンバータ(DAC)はしばしば、より大きな集積回路のサブシステムとして組み込まれる。例えば、マイクロコントローラ集積回路が、DAC又はADCを含み得る。ADC又はDACの回路エリアは、集積回路の全体的なコストに影響を及ぼす1つの要因である。その結果、ADC又はDAC回路エリアの低減が、集積回路コストの低減をもたらし得る。
【0018】
本明細書において開示されるDAC及びADCの実施例は、容量性DAC及び抵抗性DACの両方を含むハイブリッド容量性抵抗性DACを含む。抵抗性DACは、従来のハイブリッドDACよりも実質的に少ない抵抗器で実装される粗抵抗性DAC及び微細抵抗性DACを含む。例えば、従来のハイブリッド容量性抵抗性DACでは、7ビット抵抗性DACが128個のユニット抵抗器及び128個のスイッチを含み得る。対照的に、本開示の実施例に従った7ビット抵抗性のDACは、31個のユニット抵抗器及び24個のスイッチのみを含み得る。そのため、本明細書において開示される抵抗器ラダーDACは、従来の抵抗器ラダーDACよりも、より少ない抵抗器、より少ないスイッチを含み、より少ない回路エリアを占有し、より少ない電力を消費する。本明細書において開示される抵抗性DACの実施例はまた、基準バッファ設計複雑度を低減し、従来のR−2R DACに対して、DACインピーダンス及び電流負荷切り替えによって導入されるノイズを低減する、一定のインピーダンス及び電流負荷を提供する。
【0019】
図1は、種々の例に従った逐次比較ADC100の概略図を示す。ADC100は、ハイブリッド容量性抵抗性DAC102及び逐次比較回路要素114を含む。DAC102は、容量性DAC104と、粗抵抗性DAC106及び微細抵抗性DAC108を含む抵抗性DAC116とを含む。容量性DAC104は、コンデンサ110−1〜110−12として図1に図示されるコンデンサ110を含む。容量性DAC104は、5ビットDACとして図示されている。いくつかの実施例では、容量性DAC104は、異なる数のビットを変換することができ、異なる数のコンデンサ110を含み得る。コンデンサ110は、コンパレータ112と、コンデンサ110を入力信号、参照信号、又は抵抗性DAC116の出力に切り換え可能に接続する、複数のスイッチとに結合される。
【0020】
逐次比較回路要素114は、コンパレータ112の出力を適用して、DAC102がアナログ入力信号に振幅的に最も近いアナログ信号(例えば、AINP/M)に変換する値のバイナリサーチを実施する。逐次比較回路要素114は、容量性DAC104、粗抵抗性DAC106、及び微細抵抗性DAC108の動作を制御する信号を生成する。例えば、逐次比較回路要素114は、容量性DAC104の各ビットに関連する電圧をテストするために、アナログ入力、基準電圧DAC出力、及び抵抗性DAC出力の間でコンデンサ110を切り替える信号を提供し得る。逐次比較回路要素114は、容量性DAC104に供給されるビットのものより低い有意を有するデジタル値のビットを表す信号を抵抗性DAC116に提供し得る。抵抗性DAC116に供給される信号のうち、より高い有意性のビットを表す選択された数の信号が、粗抵抗性DAC104に提供され得、より低い有意性のビットを表す信号が微細抵抗性DAC108に提供され得る。例えば、12ビットのデジタル値をアナログ信号に変換するDAC102の一実施形態では、容量性DAC104は、デジタル値の5個の上位ビット(例えば、ビット11〜7)をアナログ信号に変換し得、粗抵抗性DAC106は、次の4個のビット(例えば、ビット6〜3)をアナログ信号に変換し、微細抵抗性DAC108は、下位の3個のビット(例えば、ビット2〜0)をアナログ信号に変換し得る。DAC102の実施例は、様々な数のデジタルビットをアナログ信号に変換することができ、容量性DAC104、粗DAC106、及び微細DAC108の各々は、様々な数のビットをDAC102の異なる実施例においてアナログ信号に変換し得る。
【0021】
図2は、種々の例に従った逐次比較ADC100における使用に適した抵抗性DAC116の概略図を示す。抵抗性DAC116は、粗DAC106及び微細DAC108を含む。粗DAC106は、直列に接続される複数のユニット抵抗器202(ユニット抵抗器202‐Xとして図示される)を含む。例えば、粗DAC106は、4ビットDACとして図2に図示され、直列に接続される15のユニット抵抗器202−2〜202−16を含む。粗DAC106はまた、複数のスイッチ204−0〜204−15(集合的にスイッチ204)を含む。スイッチ204−1〜204−15ユニット抵抗器202の各々は、1つのユニット抵抗器202の端子に接続される。スイッチ204−0は底部基準電圧源VRB(例えば、接地)に接続される。逐次比較回路要素114は、スイッチ204の開閉を制御して、4ビットデジタル値の各々に対して粗DAC106に電圧出力を生成する。ユニット抵抗器202−15は頂部基準電圧源(例えば、VRT)に接続される。このように、粗DAC106の4ビット実施例が、15個のユニット抵抗器202及び16個のスイッチ204を含む。粗DAC106はまた、各異なる4ビットデジタル値に対応するスイッチ204のうちの1つを選択的に閉じるため逆多重化回路要素を含み得る。
【0022】
微細DAC108は、一端で粗DAC106に接続され、反対の端部で底部基準電圧源に接続される。微細DAC108は、1つのユニット抵抗器202と等価な抵抗を提供するように構成されるユニット抵抗器202を含む。図2において、微細DAC108の例示の実施例は、3ビットDACである。微細DAC108は、直列に接続される第1の複数のユニット抵抗器(202−1A、202−1B、202−1C、202−1D、202−1E、202−1F、202−1G)、及び第1の複数のユニット抵抗器202に並列に接続される単一のユニット抵抗器202−1Hを含む。第2の複数のユニット抵抗器(202−1J〜202−1K)が互いに並列に接続され、ユニット抵抗器202−1A〜202−1Hによって形成された結合抵抗と直列に接続される。第2の複数のユニット抵抗器202は、底部基準電圧源に接続される。第2の複数の抵抗器の数は、第1の複数の抵抗器の数よりも1つ多くし得る。微細DAC108はまた、複数のスイッチ205(205−0〜205−7)を含む。スイッチ205−1〜205−7の各々は、2つのユニット抵抗器202の接合に接続される。スイッチ205−0は、底部基準電圧に接続される。このように、微細DAC108の3ビット実施例が、16個のユニット抵抗器202及び8個のスイッチ205を含む。微細DAC108はまた、それぞれの異なる3ビットデジタル値に対応するスイッチ205のうちの1つを選択的に閉じるため逆多重化回路要素を含み得る。
【0023】
このように、図2の7ビット抵抗性DAC116は、31個の抵抗器及び24個のスイッチを含む。対照的に、従来の7ビット抵抗性DACは、128個の抵抗器及び128個のスイッチを含み得る。
【0024】
図3A及び3Bは、種々の例に従った逐次比較ADCにおける使用に適した微細抵抗性DACの付加的な例を示す。図3Aは、2ビット微細DAC300を示す。微細DAC300は微細DAC108に類似するが、より小さいデジタル値の変換に適応するために、より少ない抵抗器及びスイッチを含む。微細DAC300は、直列に接続される第1の複数のユニット抵抗器(302−1A、302−1B、302−1C)、及び第1の複数のユニット抵抗器302に並列に接続される単一ユニット抵抗器302−1Dを含む。第2の複数のユニット抵抗器(302−1E〜302−1H)が互いに並列に接続され、ユニット抵抗器302−1A〜302−1Dによって形成された結合抵抗と直列に接続される。第2の複数のユニット抵抗器302は、底部基準電圧源に接続される。微細DAC300はまた、複数のスイッチ(305−0〜305−3)を含む。スイッチ305−1〜305−3の各々は、2つのユニット抵抗器302の接合に接続される。スイッチ305−0は、底部基準電圧に接続される。このように、微細DAC300の2ビット実施例が、8個のユニット抵抗器302及び4個のスイッチ305を含む。
【0025】
図3Bは、1ビット微細DAC310を示す。微細DAC310は微細DAC300に類似するが、単一ビットデジタル値の変換に適応するために、より少ない抵抗器及びスイッチを含む。微細DAC310は、第2のユニット抵抗器312−1Bと並列に接続される第1のユニット抵抗器312−1Aを含む。第3及び第4のユニット抵抗器(312−1C及び312−1D)が互いに並列に接続され、ユニット抵抗器312−1A及び312−1Bによって形成された結合抵抗と直列に接続される。第3と第4のユニット抵抗器(312−1C、312−1D)は、底部基準電圧源に接続される。微細DAC310はまた、複数のスイッチ(315−0及び315−1)を含む。スイッチ315−1は、2つのユニット抵抗器312−1A、312−1Cの接合に接続される。スイッチ315−0は底部基準電圧に接続される。このように、微細DAC310の1ビット実施例が、4個のユニット抵抗器312及び2個のスイッチ315を含む。
【0026】
図4は、種々の例に従った逐次比較ADCにおける使用に適した抵抗性DAC400の概略図を示す。抵抗性DAC400は、直列に接続され、二次元アレイとして配される複数のユニット抵抗器406を含む。DAC400は概して、4ビット粗DACとして構成され、第2の2ビットデコーダ402が4ビットデジタル値の2ビットに基づいてユニット抵抗器アレイのローを選択し、第2の2ビットデコーダ404が、4ビットデジタル値のうちの別の2ビットに基づいてユニット抵抗器アレイのコラムを選択する。ユニット抵抗器406−16及びスイッチ408−16は、本明細書に開示されるような微細抵抗性DACの一実施例として実装され得る。例えば、ユニット抵抗器406−16及びスイッチ408−16は、微細抵抗性DAC108の一実施例として実装され得る。表1は、7ビット抵抗性DAC400の幾つかの出力電圧を定義する。
【表1】
【0027】
図5は、種々の例に従った抵抗性DAC400における使用に適した復号回路要素を有する微細抵抗性DACの概略図を示す。抵抗器アレイ504は、図2の微細DAC108に示されるように配され得る。3ビットデコーダ502は、微細DAC108の8個のスイッチのうちの1つを選択するために3ビットデジタル値をデコードし、それによって微細DACの出力電圧を選択する。
【0028】
図6は、種々の例に従った逐次比較ADCにおける使用に適した12ビットDAC600の一実施例のための概略図を示す。DAC600はDAC102に類似するが、容量性DAC604においてコンデンサ610−13及び610−14の付加的な対を含む。容量性DAC604への粗抵抗性DAC106の接続は、容量性DAC104のそれと同様である。容量性DAC604において、微細抵抗性DAC108はコンデンサ610−14に接続される。DAC600のいくつかの実施例では、粗抵抗性DAC106の代わりに(図4に示すような)粗抵抗性DAC400が用いられ得る。
【0029】
微細抵抗性DAC108(又は本明細書で開示される他の微細抵抗性DAC)のいくつかの実施例が、微細DACによって生成される出力電圧に影響を及ぼす、ユニット抵抗器202の値の不確実性又は微細DAC108の回路要素の他の変動を補償するため、較正回路要素を含み得る。図7A〜7Cは、種々の例に従った微細DAC108における使用に適した較正回路要素の概略を示す。較正回路要素は概して、微細DAC自体の回路要素に類似する。図7Aは、8個のユニット抵抗器及び4個のスイッチを含む1/4ステップ較正ユニット702を示す。較正ユニット702は、直列に接続される第1の複数のユニット抵抗器(710−1、710−2、710−3)、及び第1の複数のユニット抵抗器710と並列に接続される単一のユニット抵抗器710−4を含む。ユニット抵抗器710−1は、頂部電圧源に接続される。第2の複数のユニット抵抗器(710−5〜710−8)が互いに並列に接続され、ユニット抵抗器710−1〜710−4によって形成された結合抵抗と直列に接続される。第2の複数のユニット抵抗器710は、底部電圧源に接続される。較正ユニット702はまた、複数のスイッチ(712−1〜712−4)を含む。スイッチ712−2〜712−4の各々は、2個のユニット抵抗器710の接合に接続される。スイッチ712−1は、頂部電圧源に接続される。
【0030】
図7Bは、6個のユニット抵抗器及び3個のスイッチを含む1/3ステップ較正ユニット704を示す。較正ユニット704は、直列に接続される第1の複数のユニット抵抗器(720−1、720−2)、及び第1の複数のユニット抵抗器710と並列に接続される単一のユニット抵抗器720−3を含む。ユニット抵抗器720−1は、頂部電圧源に接続される。第2の複数のユニット抵抗器(720−4〜720−6)が互いに並列に接続され、ユニット抵抗器720−1〜720−3によって形成された結合抵抗と直列に接続される。第2の複数のユニット抵抗器720は、底部電圧源に接続される。較正ユニット704はまた、複数のスイッチ(722−1〜712−3)を含む。スイッチ722−2及び722−3の各々は、2つのユニット抵抗720の接合に接続される。スイッチ722−1は、頂部電圧源に接続される。
【0031】
図7Cは、4個のユニット抵抗器及び2個のスイッチを含む1/2ステップ較正ユニット706を示す。較正ユニット706は、直列並列に接続される第1の複数のユニット抵抗器730−1及び730−2を含む。ユニット抵抗器730−1は、頂部電圧源に接続される。第2の複数のユニット抵抗器720−3及び730−4が互いに並列に接続され、ユニット抵抗器730−1及び730−2によって形成された結合抵抗と直列に接続される。第2の複数のユニット抵抗器720は、底部電圧源に接続される。較正ユニット706はまた、複数のスイッチ732−1及び732−2を含む。スイッチ732−2は、2つのユニット抵抗730−1及び730−3の接合に接続される。スイッチ732−1は、頂部電圧源に接続される。
【0032】
較正ユニットの他の実施例が、16個のユニット抵抗器及び8個のスイッチを含む1/8ステップ較正ユニット、10個のユニット抵抗器及び5個のスイッチを含む1/5ステップ較正ユニット、14個のユニット抵抗器及び7個のスイッチを含む1/7ステップ較正ユニット、12個のユニット抵抗器及び6個のスイッチを含む1/6ステップ較正ユニット、10個のユニット抵抗器及び5個のスイッチを含む1/5ステップ較正ユニットなどを含み得る。較正ユニットのスイッチは、ADC100の初期化の一部として逐次比較回路要素114によって実行される較正プロセスに従って選択され得る。
【0033】
較正ユニットは、微細DAC108の較正を実装するために様々な方式で適用され得る。例えば、図2に示される微細DAC108又は粗DAC106のユニット抵抗器202−1G及び/又は202−1K及び/又は他のユニット抵抗器202は、1/4LSBの較正ステップ及び+/−2LSBの較正範囲を提供するために較正ユニット702によって置き換えられてもよい。従って、実施例は、従来の実装におけるように、較正DACを含むことなく較正を提供することができる。図8は、種々の例に従った較正回路要素を含む微細抵抗性DAC800の一実施例を示す。微細抵抗性DAC800は、微細抵抗性DAC108に概して類似する3ビットDACであが、いくつかの直列ユニット抵抗器202の代わりに、較正ユニットを有する。微細抵抗性DAC800では、較正ユニット802−1、802−2、802−3、及び802−4が、4個の直列接続されたユニット抵抗器202で置換される。較正ユニット802は、較正ユニット706に類似する1/2ステップ較正ユニットである。較正ユニットの出力VDAC_CALが、DAC出力電圧を調整するために容量性DACのコンデンサに提供され得る。
【0034】
図9は、種々の例に従った逐次比較差動ADCにおける使用に適した差動DAC900の概略図を示す。差動DAC900は16ビットDACである。差動DAC900は、粗容量性DAC910と、微容量性DAC912と、粗抵抗性DAC906−1及び微細抵抗性DAC908−1を含む第1の抵抗性DAC914−1と、粗抵抗性DAC906−2及び微細抵抗性DAC908−2を含む第2の抵抗性DAC914−2とを含む。容量性DAC910、912は5ビットDACであり、抵抗性DAC914は7ビットDACである。粗抵抗性DAC906は、粗抵抗性DAC106に類似し得る。微細抵抗性DAC908は、微細抵抗性DAC800又は108に類似し得る。粗抵抗性DAC906−1及び906−2は、容量性DAC902のコンデンサ904−4及び904−3にそれぞれ結合される。微細抵抗性DAC908−1及び908−2は、容量性DAC902のコンデンサ904−1及び904−2にそれぞれ結合される。微細抵抗性DAC908−1、908−2の各々の較正電圧出力が、容量性DAC912、910に結合されるコンデンサに接続される。
【0035】
DAC908を実装するために微細抵抗性DAC800を用いて、差動DAC900は、2個の較正ビットと、1/4LSBの較正ステップと、≒+/−4LSBの較正範囲とを有するフル差動逐次比較ADCにおいて用いられ得る。較正は、8個のユニット抵抗器を較正ユニット706で置き換えることにより、微細抵抗性DAC108に対して24個のユニット抵抗器の増大で実装され得る。1/4LSBの較正ステップ及び+/−4LSB範囲を有する従来の16ビットADCと比較して、DAC900は、抵抗性DACにおいて66個少ないユニット抵抗器及び208個少ないスイッチを用いて、並びに、付加的な抵抗性較正DAC及び付加的な32個のスイッチの代わりに24個のユニット抵抗器及び16個のスイッチを用いて実装され得る。従って、DAC900の実施例は、性能を失うことなく、回路エリアの点で同等の従来の実装よりも実質的に効率的であり得る。
【0036】
上述の説明は、本発明の原理及び種々の実施例の例示であることを意味している。開示を完全に理解したならば、当業者には多数の変更や変形が明らかになるであろう。後述の特許請求の範囲は、このような変更及び変形を含有するよう解釈されることを意図している。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【手続補正書】
【提出日】2019年12月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アナログデジタルコンバータ(ADC)であって、
アナログ入力信号を最も良く表すデジタル値のバイナリサーチを実施するように構成される逐次比較回路要素と、
前記逐次比較回路要素に結合され、Mビットデジタル値をアナログ信号に変換するように構成されるデジタルアナログコンバータ(DAC)であって、
前記デジタル値のN個の上位ビットをアナログ信号に変換するように構成される容量性DACと、
前記デジタル値のM−N個の下位ビット(LSBs)をアナログ信号に変換するように構成される抵抗性DACであって、
前記M−N個の下位ビットの上位Rビットをアナログ信号に変換するように構成される粗DACと、
前記M−N個の下位ビットのM−N−R個の下位ビットをアナログ信号に変換するように構成される微細DACと、
を含む、前記抵抗性DACと、
を含む、前記DACと、
を含む、ADC。
【請求項2】
請求項1に記載のADCであって、
前記粗DACの出力が前記容量性DACの第1のコンデンサに切り替え可能に結合され、前記微細DACの出力が前記容量性DACの第2のコンデンサに切り替え可能に結合される、ADC。
【請求項3】
請求項1に記載のADCであって、
前記粗DACが、2R−1個の順次接続されるユニット抵抗器と2R個のスイッチとを含み、前記スイッチの各々が前記粗DACにおける異なる電圧に接続される、ADC。
【請求項4】
請求項3に記載のADCであって、
前記順次接続されたユニット抵抗器の第1の端部が頂部基準電圧に接続され、前記順次接続されたユニット抵抗器の第2の端部が前記微細DACに接続される、ADC。
【請求項5】
請求項1に記載のADCであって、
前記微細DACが2(M−N−R)個の順次接続されるユニット抵抗器と2(M−N−R)個のスイッチとを含み、前記スイッチの各々が前記ユニット抵抗器の1個のユニット抵抗器の端子に接続される、ADC。
【請求項6】
請求項5に記載のADCであって、
前記順次接続されたユニット抵抗器の第1の端部が前記粗DACに接続され、前記順次接続されたユニット抵抗器の第2の端部が底部基準電圧に接続される、ADC。
【請求項7】
請求項6に記載のADCであって、
前記微細DACが、前記底部基準電圧に接続された前記順次接続されたユニット抵抗器の1つに並列に接続される2(M−N−R)−1個のユニット抵抗器を更に含む、ADC。
【請求項8】
請求項7に記載のADCであって、
前記微細DACが、前記底部基準電圧に接続されていない前記順次接続されたユニット抵抗器の2(M−N−R)−1個と並列に接続される所与のユニット抵抗器を更に含み、
前記所与のユニット抵抗器の第1の端子が前記粗DACに接続され、前記所与のユニット抵抗器の第2端子が並列に接続された前記2(M−N−R)−1個のユニット抵抗器の共通端子に接続される、ADC。
【請求項9】
請求項7に記載のADCであって、
前記微細DACが、前記順次接続されたユニット抵抗器の少なくとも1つ又は並列に接続された前記ユニット抵抗器の少なくとも1つを置き換える較正回路を更に含み、前記較正回路が、
直列に接続される2x個のユニット抵抗器と、
2x個のスイッチであって、前記スイッチの1つが前記2x個のユニット抵抗器の各々に対応する、前記2x個のスイッチと、
直列に接続された前記2x個のユニット抵抗器の1つと並列に接続されている2x−1個のユニット抵抗器と、
直列に接続された2x−1個のユニット抵抗器に並列に接続される追加のユニット抵抗器と、
を含む、ADC。
【請求項10】
請求項1に記載のADCであって、
前記粗DACが、
ロー毎のR個のユニット抵抗器とコラム毎のR個のユニット抵抗器とのアレイとして配される2R個の順次接続されるユニット抵抗器と、
2R個のスイッチであって、各々が前記順次接続されたユニット抵抗器の各々に対応する、前記2R個のスイッチと、
前記2R個のスイッチに接続され、前記デジタル値のビットに基づいて前記アレイのローを選択するように構成されるローデコーダと、
R個のコラムスイッチであって、各々が前記アレイのコラムに対応する、前記R個のコラムスイッチと、
前記R個のコラムスイッチに結合され、前記デジタル値のビットに基づいて前記アレイベースのコラムを選択するように構成されるコラムセレクタと、
を含み、
前記微細DACが、前記2R個の順次接続されたユニット抵抗器のうちの1つとして機能する、ADC。
【請求項11】
請求項1に記載のADCであって、
前記抵抗性DACが抵抗性DACの第1のインスタンスであり、
前記DACが前記抵抗性DACの第2のインスタンスを更に含み、
前記抵抗性DACの前記第1のインスタンスに対し、前記粗DACの出力が前記容量性DACの第1のコンデンサに切り替え可能に結合され、前記微細DACの出力が前記容量性DACの第2のコンデンサに切り替え可能に結合され、
前記抵抗性DACの前記第2インスタンスに対し、前記粗DACの出力が前記容量性DACの第3のコンデンサに切り替え可能に結合され、前記微細DACの出力が前記容量性DACの第4のコンデンサに切り替え可能に結合される、ADC。
【請求項12】
Mビットデジタル値をアナログ信号に変換するように構成されるデジタルアナログコンバータ(DAC)であって、
前記デジタル値のN個の上位ビットをアナログ信号に変換するように構成される容量性DACと、
前記デジタル値のM−N個の下位ビット(LSB)をアナログ信号に変換するように構成される抵抗性DACであって、
前記M−N個の下位ビットの上位Rビットをアナログ信号に変換するように構成される粗DACであって、前記粗DACの出力が前記容量性DACの第1のコンデンサに切り替え可能に結合される、前記粗DACと、
前記M−N個の下位ビットのM−N−R個の下位ビットをアナログ信号に変換するように構成される微細DACであって、前記微細DACの出力が前記容量性DACの第2のコンデンサに切り替え可能に結合される、前記微細DACと、
を含む、前記抵抗性DACと、
を含む、DAC。
【請求項13】
請求項12に記載のDACであって、
前記粗DACが2R−1個の順次接続されるユニット抵抗器と2R個のスイッチとを含み、前記スイッチの各々が前記粗DACの異なる電圧に接続され、前記順次接続されたユニット抵抗器の第1の端部が頂部基準電圧に接続され、前記順次接続されたユニット抵抗器の第2の端部が前記微細DACに接続される、DAC。
【請求項14】
請求項12に記載のDACであって、
前記微細DACが2(M−N−R)個の順次接続されるユニット抵抗器と2(M−N−R)個のスイッチとを含み、前記スイッチの各々が前記ユニット抵抗器の1個のユニット抵抗器の端子に接続され、前記順次接続されたユニット抵抗器の第1の端部が前記粗DACに接続され、前記順次接続されたユニット抵抗器の第2の端部が底部基準電圧に接続される、DAC。
【請求項15】
請求項14に記載のDACであって、
前記微細DACが、前記底部基準電圧に接続される前記順次接続されたユニット抵抗器の1つに並列に接続される2(M−N−R)−1個のユニット抵抗器を更に含む、DAC。
【請求項16】
請求項15に記載のDACであって、
前記微細DACが、前記底部基準電圧に接続されていない前記順次接続された2(M−N−R)−1個のユニット抵抗器と並列に接続される所与のユニット抵抗器を更に含み、
前記所与のユニット抵抗器の第1の端子が前記粗DACに接続され、前記所与のユニット抵抗器の第2端子が並列に接続された前記ユニット抵抗器の共通端子に接続される、DAC。
【請求項17】
請求項15に記載のDACであって、
前記微細DACが、前記順次接続されたユニット抵抗器の少なくとも1つ又は並列に接続された前記ユニット抵抗器の少なくとも1つを置き換える較正回路を更に含み、前記較正回路が、
直列に接続される2x個のユニット抵抗器と、
2x個のスイッチであって、前記スイッチの1つが前記2x個のユニット抵抗器の各々に対応する、前記2x個のスイッチと、
直列に接続された前記2x個のユニット抵抗器の1つと並列に接続されている2x−1個のユニット抵抗器と、
直列に接続された2x−1個のユニット抵抗器に並列に接続される追加のユニット抵抗器と、
を含み、
xがゼロより大きい、DAC。
【請求項18】
請求項12に記載のDACであって、
前記粗DACが、
ロー毎のR個のユニット抵抗器とコラム毎のR個のユニット抵抗器とのアレイとして配される2R個の順次接続されるユニット抵抗器と、
2R個のスイッチであって、各々が前記順次接続されたユニット抵抗器の各々に対応する、前記2R個のスイッチと、
前記2R個のスイッチに接続され、前記デジタル値のビットに基づいて前記アレイのローを選択するように構成されるローデコーダと、
R個のコラムスイッチであって、各々が前記アレイのコラムに対応する、前記R個のコラムスイッチと、
前記R個のコラムスイッチに結合され、前記デジタル値のビットに基づいて前記アレイベースのコラムを選択するように構成されるコラムセレクタと、
を含み、
前記微細DACが、前記2R個の順次接続されたユニット抵抗器のうちの1つとして機能する、DAC。
【請求項19】
請求項12に記載のDACであって、
前記抵抗性DACが抵抗性DACの第1のインスタンスであり、
前記DACが前記抵抗性DACの第2のインスタンスを更に含み、
前記抵抗性DACの前記第2のインスタンスに対し、前記抵抗性DACの前記第2のインスタンスの前記粗DACの出力が前記容量性DACの第3のコンデンサに切り替え可能に結合され、前記抵抗性DACの前記第2のインスタンスの前記微細DACの出力が前記容量性DACの第4のコンデンサに切り替え可能に結合される、DAC。
【請求項20】
Mビットデジタル値をアナログ信号に変換するように構成されるデジタルアナログコンバータ(DAC)であって、
前記デジタル値のN個の上位ビットをアナログ信号に変換するように構成される容量性DACと、
前記デジタル値のM−N個の下位ビット(LSBs)をアナログ信号に変換するように構成される抵抗性DACであって、
前記M−N個の下位ビットの上位Rビットをアナログ信号に変換するように構成される粗DACであって、2R−1個の順次接続されるユニット抵抗器と2R個のスイッチとを含み、前記スイッチの各々が前記粗DACの異なる電圧に接続され、前記粗DACの出力が前記容量性DACの第1のコンデンサに切り替え可能に結合される、前記粗DACと、
前記M−N個の下位ビットのM−N−R個の下位ビットをアナログ信号に変換するように構成される微細DACであって、2(M−N−R)個の順次接続されるユニット抵抗器と2(M−N−R)個のスイッチとを含み、前記スイッチの各々が前記ユニット抵抗器の1個のユニット抵抗器の端子に接続され、前記微細DACの出力が前記容量性DACの第2のコンデンサに切り替え可能に結合され、前記微細DACの抵抗がユニット抵抗と等価な抵抗である、前記微細DACと、
を含む、前記抵抗性DACと、
を含む、DAC。
【国際調査報告】

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