(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
本発明は、Ni/Zr媒介カップリング反応を伴うケトンの合成のための方法を提供する。Ni/Zr媒介ケトール化反応は、ハリコンドリン(例として、ハリコンドリンA、B、C;ホモハリコンドリンA、B、C;ノルハリコンドリンA、B、C)、およびそれらの類似体の合成において使用され得る。したがって、本発明はまた、ハリコンドリン、およびそれらの類似体の合成に有用な合成方法も提供する。また本明細書に提供されるのには、ハリコンドリン、およびそれらの類似体の合成において有用な化合物(すなわち、中間体)もある。とりわけ、本発明は、式(H3-A)で表される化合物の合成において有用な方法および化合物を提供する。
環化させるというステップが、2−メチル−6−ニトロ安息香酸無水物(MNBA)、DMAP、およびDIPEAの存在下で実行される、請求項9および101〜108のいずれか一項に記載の方法。
ステップ(a-i)またはステップ(c)が、TMSOTfおよびトリエチルシランの存在下で実行される、請求項12、13、および122〜131のいずれか一項に記載の方法。
式(E-R-14)、(E-R-8)、(R-4-7)、または(R-4-7B)で表される化合物、またはその塩が、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、ODSカラムクロマトグラフィー、および再結晶によって精製される、請求項12、13、および121〜138のいずれか一項に記載の方法。
式(R-4-5A)または(E-R-15)で表される化合物、またはその塩が、シリカゲルカラムクロマトグラフィーおよび再結晶によって精製される、請求項15および144〜151のいずれか一項に記載の方法。
カップリングさせるというステップが、ニッケル、クロム、およびスルホンアミド配位子の存在下で実行される、請求項10、12、16、111、121、および153のいずれか一項に記載の方法。
カップリングさせるというステップが、リチウム塩の存在下で実行される、請求項10、12、16、111、121、および153〜162のいずれか一項に記載の方法。
カップリングさせるというステップが、金属マンガンの存在下で実行される、請求項10、12、16、111、121、および153〜164のいずれか一項に記載の方法。
カップリングさせるというステップが、ジルコニウム錯体の存在下で実行される、請求項10、12、16、111、121、および153〜165のいずれか一項に記載の方法。
カップリングさせるというステップが、塩基および/またはプロトン捕捉剤の存在下で実行される、請求項10、12、16、111、121、および153〜167のいずれか一項に記載の方法。
塩基またはプロトン捕捉剤が、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン、2,6,−ルチジン、および/またはプロトン・スポンジである、請求項168に記載の方法。
カップリングさせるというステップが、ニッケルおよびジルコニウムの存在下で実行される、請求項270、272、275、および278のいずれか一項に記載の方法。
カップリングさせるというステップが、亜鉛またはマンガンの存在下で実行される、請求項270、272、275、278、および280〜294のいずれか一項に記載の方法。
カップリングさせるというステップが、塩化トリエチルシリル(TESCl)の存在下で実行される、請求項270、272、275、278、および280〜298のいずれか一項に記載の方法。
カップリングさせるというステップが、塩基またはプロトン捕捉剤の存在下で実行される、請求項270、272、275、278、および280〜299のいずれか一項に記載の方法。
カップリングさせるというステップが、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)、テトラヒドロフラン(THF)混合物、酢酸エチル(EtOAc)、またはいずれの組み合わせまたはそれらの混合物中で実行される、請求項302に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0102】
ある態様の詳細な記載
本明細書に提供されるのは、ケトン含有化合物の調製において有用なNi/Zr媒介カップリング反応である。本明細書に提供されるNi/Zr媒介ケトール化反応は、ハリコンドリンおよびそれらの類似体の合成において具体的に有用である。したがって、また本明細書に提供されるのには、ハリコンドリン(例として、ハリコンドリンA、B、C;ホモハリコンドリンA、B、C;ノルハリコンドリンA、B、C)およびそれらの類似体の調製のための方法もある。
【0103】
ある態様において、本明細書に提供されるのは、化合物(1):
【化9】
化合物(1)
を包含する、式(H3-A)で表される化合物の調製において有用な方法である。
【0104】
本発明はまた、本明細書に提供される方法において有用な化合物(すなわち、中間体)も提供する。ある態様において、本明細書に提供される化合物は、ハリコンドリンおよびそれらの類似体へ向かう途中の合成中間体として有用である。さらにまた、本発明は、本明細書に記載の方法において有用な試薬および触媒を提供する。
【0105】
Ni/Zr媒介ケトール化反応
一側面において、本明細書に提供されるのは、チオエステルおよびハロゲン化アルキル(例として、ヨウ化アルキル、臭化アルキル、塩化アルキル等々)またはアルキル脱離基(例として、スルホン酸アルキル)のカップリングを伴うニッケル/ジルコニウム媒介ケトール化反応(「Ni/Zr媒介ケトール化反応」)である(スキーム1A)。ケトール化反応は、分子間にあっても、または分子内にあってもよい(すなわち、スキーム1Aにおいて、R
AおよびR
Bは任意に、リンカーによって結び合っている)。ある態様において、スキーム1Bに示されるとおり、式(A)で表される化合物は、一級または二級ハロゲン化アルキル(X
1=ハロゲン)であり、および式(B)で表される化合物は、アルキルチオエステル(R
B=任意置換アルキル)である。
スキーム1A
【化10】
スキーム1B
【化11】
【0106】
スキーム1Aにおいて表されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(C):
【化12】
で表される化合物、またはその塩を調製するための方法であって、方法は、式(A):
【化13】
で表される化合物、またはその塩を、式(B):
【化14】
で表される化合物、またはその塩と、ニッケルおよびジルコニウムの存在下で反応させることを含む;式中:
R
Aは、任意置換アルキルである;
R
Bは、任意置換アルキル、任意置換アルケニル、任意置換アルキニル、任意置換アリール、任意置換カルボシクリル、任意置換ヘテロアリール、または任意置換ヘテロシクリルである;
任意にここで、R
AおよびR
Bは、リンカーを介して一緒に結び合い、ここでリンカーは、任意置換アルキレン、任意置換ヘテロアルキレン、任意置換アルケニレン、任意置換ヘテロアルケニレン、任意置換アルキニレン、任意置換ヘテロアルキニレン、任意置換アリーレン、任意置換ヘテロアリーレン、任意置換カルボシクリレン、任意置換ヘテロシクリレン、任意置換アシレン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される;
X
1は、ハロゲンまたは脱離基である;および
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである。
【0107】
ある態様において、R
Aは、小分子である。ある態様において、R
Bは、小分子である。小分子は、天然産物、医薬品、およびそれらのフラグメント、ならびにそれらへの中間体などの、錯体小分子を網羅する。
【0108】
本明細書に一般に定義されるとおり、「リンカー」は、任意置換アルキレン、任意置換ヘテロアルキレン、任意置換アルケニレン、任意置換ヘテロアルケニレン、任意置換アルキニレン、任意置換ヘテロアルキニレン、任意置換アリーレン、任意置換ヘテロアリーレン、任意置換カルボシクリレン、任意置換ヘテロシクリレン、任意置換アシレン、またはそれらのいずれの組み合わせを含む基である。
【0109】
ある態様において、式(A)で表される化合物は、式(A-1):
【化15】
で表される化合物、またはその塩である;式(B)で表される化合物は、式(B-1):
【化16】
で表される化合物、またはその塩である;および式(C)で表される化合物は、式(C-1):
【化17】
で表される化合物、またはその塩であり、式中:
X
1は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
R
A1、R
A2、R
B1、およびR
B2の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アルケニル、任意置換アルキニル、任意置換アリール、任意置換カルボシクリル、任意置換ヘテロアリール、または任意置換ヘテロシクリルである;任意にここで、R
A1およびR
B1は、リンカーを介して一緒に結び合っている。
【0110】
ある態様において、R
A1は、小分子である。ある態様において、R
B1およびR
B2は、独立して、小分子である。小分子は、天然産物、医薬品、およびそれらのフラグメント、ならびにそれらへの中間体などの小分子を網羅する。
【0111】
本明細書に提供されるNi/Zr媒介ケトール化反応は、スキーム1Cに示されるとおり環式ケトンを生産する分子内様式で(in intramolecular fashion)実施されてもよい。
スキーム1C
【化18】
【0112】
スキーム1Cに示されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(C-2):
【化19】
で表される化合物、またはその塩を調製するための方法であって、式(A-B):
【化20】
で表される化合物、またはその塩を、ニッケルおよびジルコニウムの存在下で反応させることを含む;式中:
R
A2およびR
B2は、任意置換アルキル、任意置換アルケニル、任意置換アルキニル、任意置換アリール、任意置換カルボシクリル、任意置換ヘテロアリール、または任意置換ヘテロシクリル;
X
1は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;および
【化21】
は、リンカーを表す。
【0113】
本明細書に提供されるNi/Zr媒介ケトール化反応は、ニッケルの存在下で実行される。ある態様において、ケトール化反応は、ニッケル錯体の存在下で実行される。当該技術分野において知られているかまたは入手可能ないずれのニッケル錯体(例として、ニッケル塩、ニッケル錯体、ニッケル触媒、またはニッケルプレ触媒(pre-catalyst))も、反応に使用されてもよい。ある態様において、ケトール化反応は、ニッケル(II)の存在下で実行される。ある態様において、ケトール化反応は、ニッケル(0)の存在下で実行される。ある態様において、ニッケル錯体は、式:NiX
2・(配位子)で表されるが、式中Xは、ハロゲン(例として、Cl、Br、I、またはF)である。ある態様において、「配位子」は、二座配位子である。ある態様において、配位子は、任意置換ビスピリジル配位子である。ある態様において、ニッケル錯体は、NiX
2・(tbbpy)であり、ここでXは、ハロゲン(例として、Cl、Br、I、またはF)であり、「tbbpy」は、構造:
【化22】
を有する4,4’−ビス(tert−ブチル)−2,2’−ビピリジンである。ある態様において、ニッケル錯体は、NiCl
2・(tbbpy)である。ある態様において、ニッケル錯体は、NiBr
2・(tbbpy)である。
【0114】
ある態様において、ニッケル錯体は、溶液中のニッケル供給源と「配位子」との錯体形成後に使用される。ある態様において、ニッケル錯体は、式:NiX
2・(配位子)で表される;式中Xは、ハロゲンであり、「配位子」は、二座配位子である。ある態様において、ニッケル供給源は、NiCl
2である;「配位子」は、4,4’−ジ−tert−ブチル−2,2’−ジピリジル(tbbpy)である;およびその結果得られるニッケル錯体は、式NiCl
2・(tbbpy)で表される。ある態様において、ニッケル供給源は、NiBr
2である;および「配位子」は、4,4’−ジ−tert−ブチル−2,2’−ジピリジル(tbbpy)である;およびその結果得られるニッケル錯体は、式NiBr
2・(tbbpy)で表される。
【0115】
ある態様において、ニッケルは、触媒量で存在する。ある態様において、ニッケルは、反応混合物中、式(A)または(B)で表される化合物と比べて、およそ1〜5mol%、5〜10mol%、1〜10mol%、5〜20mol%、10〜20mol%、20〜30mol%、20〜40mol%、30〜40mol%、40〜50mol%、50〜60mol%、60〜70mol%、70〜80mol%、または80〜90mol%にて存在する。ある態様において、ニッケルは、1〜50mol%で存在する。ある態様において、ニッケルは、1〜10mol%で存在する。ある態様において、ニッケルは、およそ5mol%で存在する。ある態様において、ニッケルは、およそ30mol%で存在する。ある態様において、ニッケルは、反応混合物中、式、(A)または(B)で表される化合物と比べて、化学量論量または過剰量で存在する。ある態様において、およそ1当量のニッケルが存在する(すなわち、化学量論)。他の態様において、1当量より多いニッケルが存在する(すなわち、過剰)。
【0116】
上に記載のとおり、Ni/Zr媒介ケトール化反応は、ジルコニウムの存在下で実行される。ある態様において、反応は、ジルコニウム錯体の存在下で実行される。当該技術分野において知られているかまたは入手可能ないずれのジルコニウム供給源(例として、ジルコニウム塩、錯体、触媒、またはプレ触媒)も、反応に使用されてもよい。ある態様において、ジルコニウム供給源は、式(配位子)
nZrX
2で表される;式中nは、配位子の数(例として、0、1、2、3、4)であり、Xは、ハロゲン(例として、Cl、Br、I、またはF)である。ある態様において、nは、2であり、配位子は、シクロペンタジエニルである。ある態様において、ジルコニウム供給源は、Cp
2ZrX
2である。ある態様において、ジルコニウム供給源は、Cp
2ZrCl
2である。
【0117】
ある態様において、ジルコニウムは、触媒量で存在する。ある態様において、ジルコニウムは、反応混合物中、式(A)または(B)で表される化合物と比べて、1〜5mol%、5〜10mol%、1〜10mol%、5〜20mol%、10〜20mol%、20〜30mol%、30〜40mol%、40〜50mol%、50〜60mol%、60〜70mol%、70〜80mol%、または80〜90mol%の間に存在する。ある態様において、ジルコニウムは、反応混合物中、式(A)または(B)で表される化合物と比べて、化学量論量または過剰量で存在する。ある態様において、およそ1当量のジルコニウムが存在する(すなわち、化学量論)。他の態様において、1当量より多いジルコニウムが存在する(すなわち、過剰)。ある態様において、およそ1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9、または10当量のジルコニウムが存在する。ある態様において、およそ3当量のジルコニウムが存在する。
【0118】
ある態様において、本明細書に提供されるNi/Zr媒介ケトール化反応は、還元金属などの、1以上の追加の試薬または触媒の存在下で実施される。ある態様において、還元金属は、亜鉛である。ある態様において、還元金属は、マグネシウムである。ある態様において、亜鉛金属が使用される(すなわち、亜鉛(0))である。ある態様において、金属マグネシウムが使用される(すなわち、マグネシウム(0))である。ある態様において、反応は、亜鉛粉末、亜鉛箔、亜鉛ビーズ、または他のいずれの形態の亜鉛金属の存在下で実行される。ある態様において、酢酸亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛、フッ化亜鉛、硫化亜鉛、またはリン酸亜鉛などの亜鉛塩が採用される。亜鉛は、触媒量、化学量論量、または過剰量で存在してもよい。ある態様において、亜鉛は、式(A)または式(B)で表される化合物と比べて、過剰に存在する(すなわち、1当量より多い)。ある態様において、1当量と10当量との間の亜鉛が使用される。ある態様において、およそ1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、7、8、9、または10当量の亜鉛が存在する。ある態様において、およそ6当量の亜鉛が使用される。
【0119】
ある態様において、ケトール化反応は、反応において亜鉛金属を(例として、酸化亜鉛の表面を清浄することによって)活性化するのに役立つ1以上の試薬の存在下で実行である。ある態様において、反応は、ハロゲン化トリアルキルシリル(例として、塩化トリエチルシリル(TESCl))の存在下で実行される。この試薬は、触媒量、化学量論量、または過剰量で存在していてもよい。ある態様において、およそ1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、7、8、9、または10当量のこの試薬が存在する。ある態様において、およそ1.5当量のこの試薬が存在する。
【0120】
ある態様において、Ni/Zr媒介ケトール化は、1以上の追加の試薬の存在下で(すなわち、ニッケル、ジルコニウム、および亜鉛に加えて)実行される。
【0121】
ある態様において、Ni/Zr媒介ケトール化反応は、塩基またはプロトン捕捉剤の存在下で実行される。ある態様において、塩基は、ピリジン塩基である。ある態様において、塩基は、2,6−ジ−tert−ブチルピリジンである。ある態様において、塩基は、2,6−ルチジンである。ある態様において、塩基は、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジンである。ある態様において、塩基は、化学量論量または過剰量で使用される。ある態様において、およそ1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、7、8、9、または10当量の塩基またはプロトン捕捉剤が存在する。ある態様において、およそ4当量の塩基またはプロトン捕捉剤が採用される。
【0122】
ある態様において、本明細書に記載のNi/Zr媒介ケトール化は、溶媒中で実行される。いずれの溶媒も使用されてよく、方法の範囲は、いずれの具体的な溶媒または溶媒の混合物に限定されない。溶媒は、極性もしくは非極性、プロトン性もしくは非プロトン性、または溶媒の組み合わせ(例として、共溶媒)であってもよい。有用な有機溶媒の例は、本明細書に提供されている。ある態様において、ケトール化反応は、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)中で実行される。ある態様において、ケトール化反応は、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)/テトラヒドロフラン(THF)混合物中で実行される。ある態様において、ケトール化反応は、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)/酢酸エチル(EtOAc)混合物中で実行される。
【0123】
本明細書に記載のNi/Zr媒介ケトール化反応は、溶媒中いずれの濃度にても実行されてよい。濃度は、溶媒中のカップリングパートナー(例として、式(A)または(B)で表される化合物)のモル濃度(mol/L)を指す。ある態様において、濃度は、約0.1Mである。ある態様において、濃度は、およそ0.5Mである。ある態様において、濃度は、およそ0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、または0.9Mである。ある態様において、濃度は、1Mより多い。ある態様において、濃度は、0.1M未満である。
【0124】
本明細書に記載のNi/Zr媒介ケトール化反応は、いずれの温度にても実行され得る。ある態様において、反応は、ほぼ室温(すなわち、18℃と24℃との間)にて実行される。ある態様において、反応は、室温を下回って(例として、0℃と室温との間で)実行される。ある態様において、反応は、室温を上回る温度(例として、室温と100℃との間)にて実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ100℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。
【0125】
ある態様において、Ni/Zr媒介ケトール化反応は、ニッケル錯体、ジルコニウム錯体、および還元金属の存在下で実行される。ある態様において、ニッケル錯体は、NiBr
2(dtbbpy)である。ある態様において、ジルコニウム錯体は、Cp
2ZrCl
2である。ある態様において、還元金属は、亜鉛である。ある態様において、反応は、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、および亜鉛金属の存在下で実行される。ある態様において、反応は、DMI(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン)などの極性溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行である。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ100℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。例えば、ある態様において、カップリングさせることは、以下の条件:DMI中、室温にて、5mol% NiBr
2(dtbbpy)、1.0当量 Cp
2ZrCl
2、過剰な亜鉛金属の下で実行される。
【0126】
ある態様において、反応は、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、亜鉛金属、および塩基またはプロトン捕捉剤の存在下で実行される。ある態様において、反応は、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、亜鉛金属、および(t−Bu)
2(Me)Pyの存在下で実行される。ある態様において、反応は、DMIとEtOAc(酢酸エチル)との混合物中で実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行である。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ100℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。例えば、ある態様において、をカップリングさせることは、以下の条件:DMI−EtOAc中、室温にて、30mol% NiBr
2(dtbbpy)、3.0当量 Cp
2ZrCl
2、6.0当量 亜鉛金属、および4.0当量 (t−Bu)
2(Me)Pyの下で実行される。
【0127】
ハリコンドリンおよび類似体の合成
本明細書に提供されるNi/Zr媒介ケトール化反応は、ハリコンドリン(例として、ハリコンドリンA、B、C;ホモハリコンドリンA、B、C、ノルハリコンドリンA、B、C)およびそれらの類似体の合成に対して適用され得る。ある態様において、方法は、化合物(1)などの式(H3-A)で表される化合物の合成において有用である。ある態様において、方法は、(1)本明細書に提供されるNi/Zr媒介ケトール化反応を介して「左半分」構成ブロックを「右半分」構成ブロックとカップリングさせること;これに続き(2)その結果得られたカップリング産物を環化させること(例として、酸媒介環化);任意にこれに続き、所望の産物に到達するのに必要ないずれの合成転換というステップを含む。
【0128】
ハリコンドリンの合成
本明細書に提供されるNi/Zr媒介ケトール化反応は、ハリコンドリン(例として、ハリコンドリンA、B、C)およびそれらの類似体の調製に対して適用され得る。例えば、スキーム2Aに示されるとおり、Ni/Zr媒介ケトール化を介し式(L-2-14)で表される左半分を式(R-2-I)で表される右半分とカップリングさせることで、式(H-2-II)で表されるケトンが生産され、この環化が、ハリコンドリンもしくはその類似体、またはそれへの中間体である式(H-2-I)で表される化合物を提供する。
スキーム2A
【化23】
【0129】
本明細書に提供されるのは、式(H-2-I):
【化24】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(H-2-II):
【化25】
で表される化合物、またはその塩を環化させることを含み、式中:
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化26】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、任意置換アルキル、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化27】
を形成する;
R
P1、R
P2、R
P3、R
P4、およびR
P5は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0130】
ある態様において、式(H-2-II)で表される化合物、またはその塩を環化させるというステップは、酸の存在下で実行される。酸は、ルイス酸であっても、またはブレンステッド酸であってもよい。ある態様において、酸は、ブレンステッド酸である。ある態様において、酸は、スルホン酸である。ある態様において、酸は、スルホン酸の塩である。ある態様において、酸は、ピリジニウム塩である。ある態様において、酸は、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(PPTS)である。ある態様において、酸は、触媒量で存在する。ある態様において、酸は、化学量論量(例として、およそ1当量)または過剰量(例として、1当量より多い)で存在する。ある態様において、酸は、過剰量(例として、約5当量)で存在する。
【0131】
ある態様において、環化させるというステップは、PPTSの存在下で実行される。ある態様において、ステップは、CH
2Cl
2などの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行である。ある態様において、反応は、ほぼ20℃にて実行される。例えば、ある態様において、環化させるというステップは、以下の条件:ほぼ20℃にて(例として、2時間)CH
2Cl
2中5当量のPPTSの下で実行される。
【0132】
ある態様において、R
P1、R
P2、およびR
P3はシリル保護基であり、R
P4およびR
P5は水素である。ある態様において、R
P1およびR
P2はTBSであり、R
P3はTESであり、R
P4およびR
P5は水素である。
【0133】
ある態様において、式(H-2-II)で表される化合物は、式(H-2-IIA):
【化28】
で表される化合物、またはその塩である。
【0134】
本明細書に提供されるのは、式(H-2-II):
【化29】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(L-2-14):
【化30】
で表される化合物、またはその塩を、式(R-2-I):
【化31】
で表される化合物、またはその塩とカップリングさせることを含み、式中:
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
X
1は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化32】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化33】
を形成する;
R
P1、R
P2、R
P3、R
P4、およびR
P5は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0135】
ある態様において、カップリングさせることで、式(H-2-II)で表される化合物を提供するというステップは、本明細書に提供されるNi/Zr媒介ケトール化である。Ni/Zr媒介ケトール化のための本明細書に提供されるいずれの試薬または条件は、カップリングさせることにおいて使用されてもよい。ある態様において、Ni/Zr媒介ケトール化反応は、ニッケル錯体、ジルコニウム錯体、および還元金属の存在下で実行される。反応はまた、塩基またはプロトン捕捉剤などの1以上の追加の試薬の存在下でも実行されてよい。ある態様において、ニッケル錯体は、NiBr
2(dtbbpy)である。ある態様において、ジルコニウム錯体は、Cp
2ZrCl
2である。ある態様において、還元金属は、亜鉛である。ある態様において、追加の塩基またはプロトン捕捉剤は、(t−Bu)
2(Me)Pyである。ある態様において、反応は、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、および亜鉛金属の存在下で実行される。ある態様において、反応は、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、および亜鉛金属の存在下で実行される。ある態様において、反応は、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、亜鉛金属、および(t−Bu)
2(Me)Pyの存在下で実行される。ある態様において、反応は、DMI(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン)などの極性溶媒中で実行である。ある態様において、反応は、DMIとEtOAc(酢酸エチル)との混合物中で実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ100℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行である。
【0136】
例えば、ある態様において、カップリングさせることは、以下の条件:DMI−EtOAc中、室温にて、30mol% NiBr
2(dtbbpy)、3.0当量 Cp
2ZrCl
2、6.0当量 亜鉛金属、および4.0当量 (t−Bu)
2(Me)Pyの下で実行される
【0137】
ある態様において、R
P1、R
P2、R
P3、R
P4およびR
P5は、シリル保護基である。ある態様において、R
P1およびR
P2は、TBSである;およびR
P3、R
P4、およびR
P5は、TESである。
【0138】
ある態様において、式(H-2-II)で表される化合物を調製する方法はさらに、式(H-2-II)で表される化合物の1個以上の酸素原子を脱保護するという1以上のステップ(例として、式(H-2-IIA)で表される化合物、またはその塩を生産すること)を含む。ある態様において、その結果得られる化合物またはその塩は次いで、式(H-2-I)で表される化合物、またはその塩を生産する環化ステップにおいて使用され得る。ある態様において、脱保護するというステップは、フッ化物供給源の存在下で実行される(例として、1個以上の酸素原子がシリル基で保護されているとき)。
【0139】
本発明において有用なフッ化物供給源の例は、これらに限定されないが、金属フッ化物(例として、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム、フッ化銀)およびテトラアルキルアンモニウムフッ化物(例として、フッ化テトラメチルアンモニウム、フッ化テトラエチルアンモニウム、フッ化テトラブチルアンモニウム)を包含する。ある態様において、フッ化物供給源は、テトラアルキルアンモニウムフッ化物である。ある態様において、フッ化物供給源は、フッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)である。ある態様において、フッ化水素(HF)が使用される。ある態様において、HF・ピリジンは、HF供給源として使用される。本発明において有用な保護基、および保護/脱保護反応において有用な試薬の他の例は、当該技術分野において、例として、Protecting Groups in Organic Synthesis, T. W. Greene and P. G. M. Wuts, 3
rd edition, John Wiley & Sons, 1999(参照により本明細書に組み込まれる)において見出され得る。
【0140】
式(H-2-I)で表される化合物、またはその塩が得られたら、方法は、所望の化合物(例として、ハリコンドリンA、B、C、またはそれらの類似体)を生産する1以上の追加のステップ(例として、脱保護、保護、置換、付加、脱離)を含んでもよい。
【0141】
ホモハリコンドリンの合成
本明細書に提供されるNi/Zr媒介ケトール化反応は、ホモハリコンドリン(例として、ホモハリコンドリンA、B、C)、およびそれらの類似体の調製に対して適用され得る。例えば、スキーム2Bに示されるとおり、Ni/Zr媒介ケトール化を介し式(L-2-16)で表される左半分を式(R-2-I)で表される右半分とカップリングさせることで、式(HH-2-II)で表されるケトンが生産され、この環化は、ホモハリコンドリン天然産物もしくはそれらの類似体、またはそれらへの中間体である式(HH-2-I)で表される化合物を提供する。
スキーム2B
【化34】
【0142】
本明細書に提供されるのは、式(HH-2-I):
【化35】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(HH-2-II):
【化36】
で表される化合物、またはその塩を環化させることを含み、式中:
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化37】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化38】
を形成する;
R
P1、R
P3、R
P4、およびR
P5は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0143】
ある態様において、式(HH-2-II)で表される化合物、またはその塩を環化させるというステップは、酸の存在下で実行される。酸は、ルイス酸であっても、またはブレンステッド酸であってもよい。ある態様において、酸は、ブレンステッド酸である。ある態様において、酸は、スルホン酸である。ある態様において、酸は、スルホン酸の塩である。ある態様において、酸は、ピリジニウム塩である。ある態様において、酸は、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(PPTS)である。ある態様において、酸は、触媒量で存在する。ある態様において、酸は、化学量論量(例として、およそ1当量)または過剰量(例として、1当量より多い)で存在する。ある態様において、酸は、過剰量(例として、約5当量)で存在する。
【0144】
ある態様において、環化させるというステップは、PPTSの存在下で実行される。ある態様において、ステップは、CH
2Cl
2などの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ20℃にて実行される。例えば、ある態様において、環化させるというステップは、以下の条件:CH
2Cl
2中ほぼ20℃にて(例として、2時間)5当量のPPTSの下で実行される。
【0145】
ある態様において、R
P1およびR
P2は、シリル保護基である;およびR
P4およびR
P5は、水素である。ある態様において、R
P1は、TBSである;R
P2は、TESである;およびR
P4およびR
P5は、水素である。
【0146】
ある態様において、式(HH-2-II)で表される化合物は、式(HH-2-IIA):
【化39】
で表される化合物、またはその塩である。
【0147】
本明細書に提供されるのは、式(HH-2-II):
【化40】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(L-2-16):
【化41】
で表される化合物、またはその塩を、式(R-2-I):
【化42】
で表される化合物、またはその塩とカップリングさせることを含み、式中:
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
X
1は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化43】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化44】
を形成する;
R
P1、R
P3、R
P4、およびR
P5は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0148】
ある態様において、カップリングさせることで、式(HH-2-II)で表される化合物を提供するというステップは、本明細書に提供されるとおりのNi/Zr媒介ケトール化である。Ni/Zr媒介ケトール化のための本明細書に提供されるいずれの試薬または条件は、カップリングさせることにおいて使用されてもよい。ある態様において、Ni/Zr媒介ケトール化反応は、ニッケル錯体、ジルコニウム錯体、および還元金属の存在下で実行される。反応はまた、塩基またはプロトン捕捉剤などの1以上の追加の試薬の存在下でも実行されてよい。ある態様において、ニッケル錯体は、NiBr
2(dtbbpy)である。ある態様において、ジルコニウム錯体は、Cp
2ZrCl
2である。ある態様において、還元金属は、亜鉛である。ある態様において、追加の塩基またはプロトン捕捉剤は、(t−Bu)
2(Me)Pyである。ある態様において、反応は、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、および亜鉛金属の存在下で実行される。ある態様において、反応は、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、および亜鉛金属の存在下で実行される。ある態様において、反応は、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、亜鉛金属、および(t−Bu)
2(Me)Pyの存在下で実行される。ある態様において、反応は、DMI(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン)などの極性溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、DMIとEtOAc(酢酸エチル)との混合物中で実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ100℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行される。
【0149】
例えば、ある態様において、カップリングさせることは、以下の条件:DMI−EtOAc中、室温にて、30mol% NiBr
2(dtbbpy)、3.0当量 Cp
2ZrCl
2、6.0当量 亜鉛金属、および4.0当量 (t−Bu)
2(Me)Pyの下で実行される。
【0150】
ある態様において、R
P1、R
P2、R
P3、R
P4およびR
P5は、シリル保護基である。ある態様において、R
P1およびR
P2は、TBSである;およびR
P3、R
P4、およびR
P5は、TESである。
【0151】
ある態様において、式(HH-2-II)で表される化合物を調製する方法はさらに、式(HH-2-II)で表される化合物の1個以上の酸素原子を脱保護するという1以上のステップ(例として、式(HH-2-IIA)で表される化合物、またはその塩を生産すること)を含む。ある態様において、その結果得られる化合物、またはその塩は次いで、式(HH-2-I)で表される化合物、またはその塩を生産するために環化される。ある態様において、脱保護するというステップは、フッ化物供給源の存在下で実行される(例として、1個以上の酸素原子がシリル基で保護されているとき)。フッ化物供給源の例は、本明細書に提供されている。
【0152】
式(HH-2-I)で表される化合物、またはその塩が得られたら、1以上の追加のステップ(例として、脱保護、保護、置換、付加、脱離)が、所望の化合物(例として、ホモハリコンドリンA、B、C、もしくはそれらの類似体、またはそれらへの中間体)を生産するために実施されてもよい。
【0153】
ノルハリコンドリンの合成
本明細書に提供されるNi/Zr媒介ケトール化反応ノルハリコンドリン(例として、ノルハリコンドリンA、B、C)およびそれらの類似体の調製に対して適用され得る。例えば、スキーム2Cに示されるとおり、Ni/Zr媒介ケトール化を介し式(L-2-15)で表される左半分を式(R-2-I)で表される右半分とカップリングさせることで、式(NH-2-II)で表されるケトンが生産され、この環化は、ノルハリコンドリンもしくはそれらの類似体、またはそれらへの中間体である式(NH-2-I)で表される化合物を提供する。
スキーム2C
【化45】
【0154】
本明細書に提供されるのは、式(NH-2-I):
【化46】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(NH-2-II):
【化47】
で表される化合物、またはその塩を環化させることを含み、式中:
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化48】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化49】
を形成する;
R
P3、R
P4、およびR
P5は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
7は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0155】
ある態様において、式(NH-2-II)で表される化合物、またはその塩を環化させるというステップは、酸の存在下で実行される。酸は、ルイス酸であっても、またはブレンステッド酸であってもよい。ある態様において、酸は、ブレンステッド酸である。ある態様において、酸は、スルホン酸である。ある態様において、酸は、スルホン酸の塩である。ある態様において、酸は、ピリジニウム塩である。ある態様において、酸は、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(PPTS)である。ある態様において、酸は、触媒量で存在する。ある態様において、酸は、化学量論量(例として、およそ1当量)または過剰量(例として、1当量より多い)で存在する。ある態様において、酸は、過剰量(例として、約5当量)で存在する。
【0156】
ある態様において、環化させるというステップは、PPTSの存在下で実行される。ある態様において、ステップは、CH
2Cl
2などの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行である。ある態様において、反応は、ほぼ20℃にて実行される。例えば、ある態様において、環化させるというステップは、以下の条件:CH
2Cl
2中ほぼ20℃にて(例として、2時間)、5当量のPPTSの下で実行される。
【0157】
ある態様において、R
P3は、シリル保護基である;R
7は、任意置換アルキルである;およびR
P4およびR
P5は、水素である。ある態様において、R
P3は、TESである;R
7は、メチルである;およびR
P4およびR
P5は、水素である。
【0158】
ある態様において、式(NH-2-II)で表される化合物は、式(NH-2-IIA):
【化50】
で表される化合物、またはその塩である。
【0159】
本明細書に提供されるのは、式(NH-2-II):
【化51】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(L-2-15):
【化52】
で表される化合物、またはその塩を、式(R-2-I):
【化53】
で表される化合物、またはその塩とカップリングさせることを含み、式中:
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
X
1は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化54】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化55】
を形成する;
R
P3、R
P4、およびR
P5は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
7は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0160】
ある態様において、カップリングさせることで、式(NH-2-II)で表される化合物を提供するというステップは、本明細書に提供されるNi/Zr媒介ケトール化である。Ni/Zr媒介ケトール化のための本明細書に提供されるいずれの試薬または条件は、カップリングさせることにおいて使用されてもよい。ある態様において、Ni/Zr媒介ケトール化反応は、ニッケル錯体、ジルコニウム錯体、および還元金属の存在下で実行される。反応はまた、塩基またはプロトン捕捉剤などの1以上の追加の試薬の存在下でも実行されてよい。ある態様において、ニッケル錯体は、NiBr
2(dtbbpy)である。ある態様において、ジルコニウム錯体は、Cp
2ZrCl
2である。ある態様において、還元金属は、亜鉛である。ある態様において、追加の塩基またはプロトン捕捉剤は、(t−Bu)
2(Me)Pyである。ある態様において、反応は、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、および亜鉛金属の存在下で実行される。ある態様において、反応は、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、および亜鉛金属の存在下で実行される。ある態様において、反応は、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、亜鉛金属、および(t−Bu)
2(Me)Pyの存在下で実行される。ある態様において、反応は、DMI(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン)などの極性溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、DMIとEtOAc(酢酸エチル)との混合物中で実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ100℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行される。
【0161】
例えば、ある態様において、カップリングさせることは、以下の条件:DMI−EtOAc中、室温にて、30mol% NiBr
2(dtbbpy)、3.0当量 Cp
2ZrCl
2、6.0当量 亜鉛金属、および4.0当量 (t−Bu)
2(Me)Pyの下で実行される。
【0162】
ある態様において、R
P3は、シリル保護基である;R
7は、任意置換アルキルである;およびR
P4およびR
P5は、シリル保護基である。ある態様において、R
P3は、TESである;R
7は、メチルである;およびR
P4およびR
P5は、TESである。
【0163】
ある態様において、式(NH-2-II)で表される化合物を調製する方法はさらに、式(NH-2-II)で表される化合物の1個以上の酸素原子を脱保護するという1以上のステップ(例として、式(NH-2-IIA)で表される化合物、またはその塩を生産すること)を含む。ある態様において、その結果得られる化合物、またはその塩は次いで、式(NH-2-I)で表される化合物、またはその塩を生産するために環化される。ある態様において、脱保護するというステップは、フッ化物供給源の存在下で実行される(例として、1個以上の酸素原子がシリル基で保護されているとき)。フッ化物供給源の例は、本明細書に提供されている。
【0164】
式(NH-2-I)で表される化合物、またはその塩が得られたら、方法は、所望の化合物(例として、ホモハリコンドリンA、B、C、またはそれらの類似体)を生産する1以上の追加のステップ(例として、脱保護、保護、置換、付加、脱離)を含んでもよい。
【0165】
追加のハリコンドリン類似体の合成
追加のハリコンドリン類似体の調製のための方法は、本明細書に提供されている。本明細書に提供されるNi/Zr媒介ケトール化反応は、追加のハリコンドリン類似体の調製に対して適用され得る。例えば、スキーム2Dに示されるとおり、Ni/Zr媒介ケトール化を介し式(L-2-6)で表される左半分を式(R-2-I)で表される右半分とカップリングさせることで、式(H3-2-II)で表されるケトンが生産され、この環化は、式(H3-2-I)で表される化合物を提供する。式(H3-2-I)で表される化合物は、所望の化合物を生産するさらなる合成転換へ供され得る。
スキーム2D
【化56】
【0166】
スキーム2Dに示されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(H3-2-I):
【化57】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(H3-2-II):
【化58】
で表される化合物、またはその塩を環化させることを含み、式中:
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化59】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化60】
を形成する;
R
P4、R
P5、およびR
P6は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0167】
ある態様において、式(H3-2-II)で表される化合物は、式(H3-2-IIA):
【化61】
で表される化合物、またはその塩である。
【0168】
ある態様において、方法は、化合物(2):
【化62】
化合物(2)、
またはその塩を調製する方法であって、方法は、式:
【化63】
化合物(C)
で表される化合物、またはその塩を環化させることを含む。
【0169】
ある態様において、式(H3-2-II)で表される化合物、化合物(C)、またはその塩を環化させるというステップは、酸の存在下で実行される。酸は、ルイス酸であっても、またはブレンステッド酸であってもよい。ある態様において、酸は、ブレンステッド酸である。ある態様において、酸は、スルホン酸である。ある態様において、酸は、スルホン酸の塩である。ある態様において、酸は、ピリジニウム塩である。ある態様において、酸は、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(PPTS)である。ある態様において、酸は、触媒量で存在する。ある態様において、酸は、化学量論量(例として、およそ1当量)または過剰量(例として、1当量より多い)で存在する。ある態様において、酸は、過剰量(例として、約5当量)で存在する。ある態様において、ステップは、溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、ジクロロメタン(DCM)中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ20℃にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ9〜11℃にて実行される。
【0170】
ある態様において、環化させるというステップは、PPTSの存在下で実行される。ある態様において、環化させるというステップは、DCM中PPTSの存在下で実行される。例えば、ある態様において、環化させるというステップは、以下の条件:ほぼ20℃にて(例として、2時間)DCM中5当量のPPTSの下で実行される。例えば、ある態様において、環化させるというステップは、以下の条件:ほぼ9〜11℃にて(例として、3時間)DCM中5当量のPPTSの下で実行される。
【0171】
ある態様において、2個のR
P6は、酸素保護基である;およびR
P4およびR
P5は、水素である。ある態様において、2個のR
P6は、結び合って以下:
【化64】
を形成する;およびR
P4およびR
P5は、水素である。ある態様において、2個のR
P6は、結び合って以下:
【化65】
を形成する;およびR
P4およびR
P5は、水素である。ある態様において、各R
P6、R
P4、およびR
P5は各々、水素である。ある態様において、化合物(C)の1個以上の遊離ヒドロキシル基は、酸素保護基(例として、シリル保護基)で置換されている。
【0172】
スキーム2Dに示されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(H3-2-II):
【化66】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(L-2-6):
【化67】
で表される化合物、またはその塩を、式(R-2-I):
【化68】
で表される化合物、またはその塩とカップリングさせることを含み、式中:
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
X
1は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化69】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化70】
を形成する;
R
P4、R
P5、およびR
P6は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0173】
ある態様において、方法は、式(E-L):
【化71】
で表される化合物、またはその塩を、式(E-R):
【化72】
で表される化合物、またはその塩とカップリングさせることで、式(E-1):
【化73】
で表される化合物、またはその塩を生産することを含み、式中:
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
X
1は、ハロゲンまたは脱離基である;および
R
P4、R
P5、およびR
P6は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0174】
ある態様において、カップリングさせることで、式(H3-2-II)、(E-1)で表される化合物、またはその塩を提供するというステップは、本明細書に提供されるNi/Zr媒介ケトール化である。Ni/Zr媒介ケトール化のための本明細書に提供されるいずれの試薬または条件は、カップリングさせることにおいて使用されてもよい。例として、上のNi/Zr媒介ケトール化反応と題するセクションを参照。
【0175】
ある態様において、Ni/Zr媒介ケトール化反応は、ニッケルおよびジルコニウム錯体の存在下で実行される。ある態様において、Ni/Zr媒介ケトール化反応は、ニッケル錯体、ジルコニウム錯体、および還元金属の存在下で実行される。
【0176】
ある態様において、ニッケルは、ニッケル錯体である。ある態様において、ニッケルは、ニッケル(II)またはニッケル(0)錯体である。ある態様において、ニッケル錯体は、式:NiX
2・(配位子)で表される;式中Xは、ハロゲンであり、「配位子」は、二座配位子である。ある態様において、ニッケル錯体は、溶液中のニッケル供給源と「配位子」との錯体形成後に使用される。ある態様において、ニッケル供給源は、NiCl
2である;「配位子」は、4,4’−ジ−tert−ブチル−2,2’−ジピリジル(tbbpy)である;およびニッケル錯体は、式NiCl
2・(tbbpy)で表される。ある態様において、ニッケル供給源は、NiBr
2である;および「配位子」は、4,4’−ジ−tert−ブチル−2,2’−ジピリジル(tbbpy)である;およびニッケル錯体は、式NiBr
2・(tbbpy)で表される。
【0177】
ある態様において、ジルコニウム錯体は、Cp
2ZrCl
2である。ある態様において、Cp
2ZrCl
2は、化学量論量または過剰量で存在する(例として、1〜4当量)。ある態様において、還元金属は、亜鉛金属である。ある態様において、還元金属は、金属マンガンである。ある態様において、亜鉛または金属マンガンは、過剰量で存在する。反応はまた、塩基および/またはプロトン捕捉剤などの1以上の追加の試薬の存在下でも実行されてよい。ある態様において、反応は、(t−Bu)
2(Me)Pyの存在下で実行される。ある態様において、反応は、プロトン・スポンジ(例として、1,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン)の存在下で実行される。
【0178】
ある態様において、反応は、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、および亜鉛金属の存在下で実行される。ある態様において、反応は、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、および金属マンガンの存在下で実行される。ある態様において、反応は、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、亜鉛金属、および(t−Bu)
2(Me)Pyの存在下で実行される。ある態様において、反応は、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、金属マンガン、および(t−Bu)
2(Me)Pyの存在下で実行される。
【0179】
ある態様において、反応は、DMI(1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン)などの極性溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、DMIとEtOAc(酢酸エチル)との混合物中で実行される。ある態様において、反応は、DMIとエタノールとの混合物中で実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ100℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行である。ある態様において、反応は、ほぼ30℃にて実行される。
【0180】
例えば、ある態様において、カップリングさせることは、以下の条件:室温にてDMI−EtOAc中、30mol% NiBr
2(dtbbpy)、3.0当量 Cp
2ZrCl
2、6.0当量 亜鉛金属、および4.0当量 (t−Bu)
2(Me)Pyの下で実行される。
【0181】
ある態様において、カップリングさせることは、DMI中、NiBr
2(dtbbpy)、Cp
2ZrCl
2、および金属マンガンの存在下で実行される。例えば、ある態様において、カップリングさせることは、以下の条件:ほぼ30℃にて(例として、4時間)DMI中、およそ75mol% NiBr
2(dtbbpy)、3.5当量 Cp
2ZrCl
2、および7当量 金属マンガンの下で実行される
【0182】
ある態様において、カップリングさせることは、式(L-2-6)で表される化合物、またはその塩を、式(R-2-I)で表される化合物、またはその塩、Cp
2ZrCl
2、および金属マンガンの存在下で反応させること;これに続くNiBr
2(dtbbpy)の反応混合物への添加によって実行される。ある態様において、カップリングさせることは、式(L-2-6)で表される化合物、またはその塩を、DMI中、式(R-2-I)で表される化合物、またはその塩、Cp
2ZrCl
2、および金属マンガンの存在下で反応させること;これに続くDMIの溶液中NiBr
2(dtbbpy)の反応混合物への添加によって実行される。
【0183】
ある態様において、カップリングさせることは、式(E-L)で表される化合物、またはその塩を、式(R-L)で表される化合物、またはその塩、Cp
2ZrCl
2、および金属マンガンの存在下で反応させること;これに続くNiBr
2(dtbbpy)の反応混合物への添加によって実行される。ある態様において、カップリングさせることは、式(E-L)で表される化合物、またはその塩を、DMI中式(R-L)で表される化合物、またはその塩、Cp
2ZrCl
2、および金属マンガンの存在下で反応させること;これに続くDMIの溶液中NiBr
2(dtbbpy)の反応混合物への添加によって実行される。
【0184】
式(H3-2-II)、(E-1)で表される化合物、またはその塩を生産するカップリング反応は、いずれの量の産物を生産するために実行され得る。ある態様において、反応は、1g、2g、5g、10g、20g、30g、50g、100g、200g、500g、または1kgより多い産物を生産するために実行される。ある態様において、反応は、1g未満の産物を生産するために実行される。ある態様において、反応は、1gから100gまでの産物(両端含む)を生産するために実行される。ある態様において、反応は、およそ1g、2g、5g、10g、20g、30g、40g、50g、60g、70g、80g、90g、または100gの産物を生産するために実行される。
【0185】
ある態様において、X
1は、ハロゲンであり、およびR
Sは、任意置換ピリジルである。ある態様において、X
1は、−Iである。ある態様において、R
Sは、2−ピリジルである。ある態様において、X
1は、−Iである;およびR
Sは、2−ピリジルである。
【0186】
ある態様において、2個のR
P6は、結び合って以下:
【化74】
を形成する;および、R
P4およびR
P5は、シリル保護基である。ある態様において、2個のR
P6は、結び合って以下:
【化75】
を形成する;および、R
P4およびR
P5は、TESである。
【0187】
ある態様において、式(H3-2-II)で表される化合物を調製する方法はさらに、式(H3-2-II)で表される化合物の1以上の酸素原子を脱保護するという1以上のステップ(例として、基R
P4、R
P5、および/またはR
P6を除去すること)(例として、式(H3-2-IIA)で表される化合物、またはその塩を生産すること)を含む。ある態様において、その結果得られる化合物、またはその塩は次いで、式(H3-2-I)で表される化合物、またはその塩を生産する環化ステップにおいて使用され得る。同じく、式(E-1)で表される化合物を調製する方法はさらに、式(E-1)で表される化合物の1以上の酸素原子を脱保護するという1以上のステップ(例として、基R
P4、R
P5、および/またはR
P6を除去すること)(例として、化合物(C)、またはその塩を生産すること)を含み得る。ある態様において、その結果得られる化合物、またはその塩は次いで、化合物(2)を生産する環化ステップにおいて使用され得る。
【0188】
ある態様において、脱保護するというステップは、フッ化物供給源の存在下で実行される(例として、R
P4、R
P5、および/またはR
P6が、シリル保護基であるとき)。フッ化物供給源の例は、本明細書に提供されている。ある態様において、フッ化物供給源は、TBAFである。ある態様において、脱保護のステップは、イミダゾール塩酸塩の存在下で実行される。ある態様において、R
P4およびR
P5は、TESである;および脱保護するというステップ(R
P4およびR
P5を除去する)は、TBAFおよびイミダゾール塩酸塩の存在下で実行される。ある態様において、2個のR
P6は、結び合って以下:
【化76】
を形成する;R
P4およびR
P5は、TESである;および脱保護するというステップ(R
P6、R
P4、およびR
P5を除去する)は、TBAFおよびイミダゾール塩酸塩の存在下で実行される。ある態様において、反応は、THFなどの溶媒中で実行される。
【0189】
式(H3-2-I)、(E-1)で表される化合物、またはその塩が得られたら、方法は、所望の化合物を生産する1以上の追加のステップ(例として、脱保護、保護、置換、付加、脱離)を含んでもよい。
【0190】
ハリコンドリンのアミノ類似体の合成
本明細書に提供されるのは、式(H3-A)で表される化合物などのハリコンドリンのアミノ類似体を調製するための方法である。例えば、スキーム4において下に示されるとおり、式(H3-A)で表される化合物は、式(H3-OH)で表される化合物を変換することによって調製され得る。一級ヒドロキシル基(スキーム4中*で示される)は、式X
L−R
Lで表される試薬を用いた式(H3-A)で表される化合物の処置によって、脱離基−OR
Lへ変換される。基−OR
Lは次いで、アミンまたはアミン前駆体に置換され得る。ある態様において、方法は、一級−OR
L基をアジド(−N
3)で置換すること(すなわち、式(H3-N3)で表される化合物を生産すること)を含む。アジド部分は次いで、アミンへ還元されることで、式(H3-A)で表される化合物を生産し得る。
スキーム4
【化77】
【0191】
ある態様において、式(H3-A)で表される化合物は、化合物(1)、またはその塩である。したがって、本明細書に提供されるのは、化合物(1)およびそれらの塩を調製するための方法である。例えば、スキーム2において下に示されるとおり、化合物(1)は、化合物(2)を式(A)で表される化合物へ変換することによって調製され得る。このステップにおいて、化合物(2)の一級ヒドロキシル基(スキーム2中*で示される)は、式X
L−R
Lで表される試薬を用いた化合物(2)の処置によって、脱離基−OR
Lへ変換される。ある態様において、脱離基は、スルホナートである(すなわち、R
Lは、任意置換スルホニルである)。基−OR
Lは次いで、アミンまたはアミン前駆体に置換され得る。ある態様において、方法は、一級−OR
L基をアジド(−N
3)で置換すること(すなわち、式(B)で表される化合物を生産すること)を含む。式(B)で表される化合物のアジド部分は次いで、アミンへ還元されることで化合物(1)を生産し得る。
スキーム2
【化78】
【0192】
上のスキーム4に示されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(H3-A):
【化79】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(H3-N3):
【化80】
で表される化合物、またはその塩を還元するというステップを含み、式中:
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化81】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化82】
を形成する;
R
P4、R
P5、およびR
P6は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0193】
ある態様において、スキーム2に示されるとおり、本明細書に提供される方法は、化合物(1):
【化83】
化合物(1)、
またはその塩を調製するための方法であって、方法は、式(B):
【化84】
で表される化合物、またはその塩を還元することを含む。
【0194】
還元することで、式(H3-A)で表される化合物、化合物(1)、またはその塩を形成するというステップは、アジドをアミンへ還元することが可能ないずれの試薬または条件の存在下で実行されてもよい(例として、Chem. Rev., 1988, 88(2), pp 297-368)。ある態様において、還元するというステップは、ホスフィン試薬の存在下で実行される(すなわち、シュタウディンガー反応)。ある態様において、ホスフィンは、トリアルキルホスフィンである。ある態様において、ホスフィンは、トリアリールホスフィンである。ある態様において、ホスフィンは、トリフェニルホスフィン(Ph
3P)である。ある態様において、ホスフィン試薬は、ポリマー結合ホスフィンである。ある態様において、ホスフィン試薬は、ポリマー結合トリフェニルホスフィンである。ある態様において、ホスフィンでの処置は、水での処置、例として、水性ワークアップ(aqueous work-up)が続く。
【0195】
ある態様において、およそ1当量のホスフィン試薬が使用される。ある態様において、1当量より多いホスフィン試薬が使用される。ある態様において、およそ1〜10当量のホスフィン試薬が使用される。ある態様において、およそ1〜5当量のホスフィン試薬が使用される。ある態様において、およそ3当量のホスフィンが使用される。ある態様において、反応は、溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、THF中で実行される。ある態様において、反応は、THFおよび水中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行である。ある態様において、反応は、ほぼ25℃にて実行される。
【0196】
ある態様において、反応は、THFおよび水中ポリマー結合PPh
3の存在下で実行される。ある態様において、反応は、以下の条件:ほぼ25℃にて(例として、70時間)THFおよび水中3当量 ポリマー結合PPh
3の下で実行される
【0197】
ある態様において、産物は、沈殿によって精製および単離される。ある態様において、産物は、カラムクロマトグラフィーによって精製される。ある態様において、産物は、カラムクロマトグラフィーと沈殿との組み合わせを使用して単離および精製される。
【0198】
ある態様において、R
P6は、水素である。ある態様において、R
P6は、酸素保護基である。ある態様において、R
P6は、シリル保護基である。ある態様において、化合物(B)および化合物(1)の1個以上の遊離ヒドロキシル基は、酸素保護基(例として、シリル保護基)で置換される。
【0199】
他の試薬および条件も、化合物(B)のアジド、または式(H3-N3)で表される化合物を、アミンへ変換するために使用されてもよい。例えば、ある態様において、還元するというステップは、パラジウムおよび水素(例として、Pd/CおよびH
2)の存在下で実行される。ある態様において、還元するというステップは、水素化物(すなわち、H
−)供給源の存在下で実行される。
【0200】
スキーム4に示されるとおり、また本明細書に提供されるのには、式(H3-N3):
【化85】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(H3-L):
【化86】
で表される化合物、またはその塩を、アジドの存在下で反応させることで、式(H3-N3)で表される化合物、またはその塩を生産するというステップを含み、式中:
R
Lは、任意置換スルホニル、任意置換スルフィニル、任意置換ホスホリル、または任意置換アシルである;
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化87】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化88】
を形成する;
R
P4、R
P5、およびR
P6は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0201】
ある態様において、スキーム2に示されるとおり、方法は、式(B):
【化89】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(A):
【化90】
で表される化合物、またはその塩を、アジドの存在下で反応させることを含み、式中:
R
Lは、任意置換スルホニル、任意置換スルフィニル、任意置換ホスホリル、または任意置換アシルである。
【0202】
式(H3-N3)で表される化合物、化合物(B)、またはその塩を形成する反応は、アジドの存在下で実行される。ある態様において、アジドは、アジド塩である。ある態様において、アジドは、アジ化ナトリウム(NaN
3)またはアジ化カリウム(KN
3)である。ある態様において、アジドは、テトラアルキルアンモニウムアジド(すなわち、[(アルキル)
4N]N
3)である。ある態様において、アジドは、テトラブチルアンモニウムアジド([n−Bu
4N]N
3)である。ある態様において、およそ1当量のアジドが存在する。ある態様において、1当量より多いアジドが存在する。ある態様において、およそ1〜10当量のアジドが存在する。ある態様において、およそ5〜10当量が存在する。ある態様において、およそ8当量のアジドが存在する。
【0203】
ある態様において、反応は、溶媒中で実行される。ある態様において、溶媒は、極性溶媒である。ある態様において、溶媒は、非極性溶媒である。ある態様において、溶媒は、トルエンである。ある態様において、反応は、室温を上回る温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温からおよそ150℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ100℃にて実行される。
【0204】
ある態様において、反応は、トルエン中テトラブチルアンモニウムアジド([n−Bu
4N]N
3)の存在下で実行である。ある態様において、反応は、およそ100℃にてトルエン中テトラブチルアンモニウムアジド([n−Bu
4N]N
3)の存在下で実行である。ある態様において、反応は、以下の条件:およそ100℃にて(例として、5時間)トルエン中8当量のテトラブチルアンモニウムアジド([n−Bu
4N]N
3)の下で実行される。
【0205】
ある態様において、R
P6は、水素であり、およびR
Lは、Tsである。ある態様において、R
P6は、酸素保護基であり、およびR
Lは、Tsである。ある態様において、R
P6は、シリル保護基であり、およびR
Lは、Tsである。ある態様において、化合物(A)および化合物(B)の1個以上の遊離ヒドロキシル基は、酸素保護基(例として、シリル保護基)で置換されている。
【0206】
ある態様において、式(A)で表される化合物は、以下の:
【化91】
またはその塩である。「Ts」は、式:
【化92】
で表されるトシル基である。
【0207】
また本明細書に提供されるのには、式(H3-L):
【化93】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(H3-OH):
【化94】
で表される化合物、またはその塩を、式X
L−R
Lで表される試薬の存在下で反応させることで、式(H3-L)で表される化合物、またはその塩を生産するというステップを含み、式中:
R
Lは、任意置換スルホニル、任意置換スルフィニル、任意置換ホスホリル、または任意置換アシルである;
X
Lは、ハロゲンまたは脱離基である;
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化95】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化96】
を形成する;
R
P4、R
P5、およびR
P6は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0208】
ある態様において、方法は、式(A):
【化97】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、化合物(2):
【化98】
化合物(2)、
またはその塩を、式X
L−R
Lで表される試薬の存在下で反応させることを含み、式中:
X
Lは、ハロゲンまたは脱離基である;および
R
Lは、任意置換スルホニル、任意置換スルフィニル、任意置換ホスホリル、または任意置換アシルである。
【0209】
式(H3-L)で表される化合物、化合物(A)、またはその塩を形成する反応は、式X
L−R
Lで表される試薬の存在下で実行される。全転換は、出発材料の一級ヒドロキシル基を、式−OR
Lで表される脱離基(例として、スルホニル脱離基)へ変換する。
【0210】
ある態様において、式X
L−R
Lで表される試薬は、スルホン化剤である。遊離ヒドロキシル基をスルホナート脱離基へ変換することが可能なスルホン化試薬は、当該技術分野において知られている。ある態様において、式X
L−R
Lで表される試薬は、ハロゲン化スルホニルである(すなわち、式中R
Lは、任意置換スルホニルである)。ある態様において、試薬は、ハロゲン化トシル(すなわち、X
L−Ts)である。ある態様において、試薬は、塩化スルホニルである(X
Lは、塩素であり、およびR
Lは、任意置換スルホニルである)。ある態様において、試薬は、塩化トシル(TsCl)である。ある態様において、およそ1当量の試薬が使用される。ある態様において、1当量より多い試薬が使用される。ある態様において、およそ3当量の試薬が使用される。
【0211】
ある態様において、反応は、1以上の追加の試薬の存在下で実行される。ある態様において、反応は、塩基の存在下で実行される。ある態様において、塩基は、窒素塩基である。ある態様において、塩基は、アミン塩基である。ある態様において、塩基は、トリアルキルアミン塩基である。アミン塩基の例は、これらに限定されないが、トリエチルアミン(TEA)およびジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)を包含する。ある態様において、塩基は、トリエチルアミン(TEA)である。ある態様において、塩基は、複素環式の塩基である。複素環式の塩基の例は、これらに限定されないが、ピリジン塩基およびイミダゾール塩基を包含する。ある態様において、およそ1当量の塩基が使用される。ある態様において、1当量より多い塩基が使用される。ある態様において、過剰(例として、およそ6当量)の塩基が使用される。
【0212】
ある態様において、反応は、ルイス酸の存在下で実行される。ある態様において、ルイス酸は、ジブチル錫オキシドである。ある態様において、ルイス酸は、1当量以下で存在する(例として、0.5当量)。
【0213】
ある態様において、反応は、溶媒中で実行される。ある態様において、溶媒は、ジクロロメタン(DCM)である。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行である。ある態様において、反応は、ほぼ25℃にて実行される。
【0214】
ある態様において、反応は、TsCl、TEA、およびルイス酸の存在下で実行される。ある態様において、反応は、TsCl、TEA、およびジブチル錫オキシドの存在下で実行される。ある態様において、反応は、DCM中TsCl、TEA、およびジブチル錫オキシドの存在下で実行である。ある態様において、反応は、DCM中ほぼ25℃にてTsCl、TEA、およびジブチル錫オキシドの存在下で実行される。ある態様において、反応は、以下の条件:およそ25℃にて(例として、3時間)DCM中3当量 TsCl、過剰TEA(例として、およそ6当量)、および1当量未満(例として、0.6当量)のジブチル錫オキシドの下で実行される
【0215】
ある態様において、R
P6は、水素であり、およびR
Lは、Tsである。ある態様において、R
P6は、酸素保護基であり、およびR
Lは、Tsである。ある態様において、R
P6は、シリル保護基であり、およびR
Lは、Tsである。ある態様において、化合物(A)および化合物(2)の1個以上の遊離ヒドロキシル基は、酸素保護基(例として、シリル保護基)で置換されている。
【0216】
出発材料を調製するための方法(すなわち、式(H3-OH)で表される化合物、化合物(2)、およびそれらの塩)は、例として、追加のハリコンドリン類似体の合成と題するサブセクションの下で本明細書に提供される。
【0217】
「右半分」構成ブロックの調製
また本明細書に提供されるのは、ハリコンドリン(例として、ハリコンドリンA、B、C;ホモハリコンドリンA、B、C、ノルハリコンドリンA、B、C、およびそれらの類似体)の「右半分」構成ブロックの調製において有用な方法である。例えば、上に記載のとおり、式(R-2-I)で表される化合物は、右半分構成ブロックとして有用である。スキーム3Aにおいて下に示されるとおり、式(R-2-I)で表される化合物は、式(R-4-11B)で表される化合物の置換(すなわち、基−OR
P7を基−X
1に置換すること)によって調製され得る。式(R-4-11B)で表される化合物は、式(R-4-11A)で表される化合物の1個以上の酸素原子を脱保護および再保護し(re-protecting)、これにより基−OR
P5のうち一方(one occurrence)を基−OR
P7へ変換することによって調製され得る。またスキーム3Aにおいても示されるとおり、式(R-4-11)で表される化合物は、式(R-4-10)で表される化合物を環化させることによって調製され得る。さらにまた、式(R-4-10)で表される化合物は、を式(R-4-8)で表される化合物を、式(R-4-9)で表される化合物とカップリングさせることによって得られ得る。
スキーム3A
【化99】
【0218】
スキーム3Aに示されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(R-2-I):
【化100】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(R-4-11B):
【化101】
で表される化合物、またはその塩、求核試薬の存在下でを反応させ、これによって基−OR
P7を基−X
1に置換することを含む;式中:
X
1は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
3およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化102】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化103】
を形成する;
R
P5は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
P7は、任意置換スルホニル、任意置換スルフィニル、任意置換ホスホリル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
P5およびR
P7は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0219】
ある態様において、方法は、式(E-R):
【化104】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(E-R-1):
【化105】
で表される化合物、またはその塩を、求核試薬の存在下で反応させ、これによって基−OR
P7を基−X
1に置換することを含む;式中:
X
1は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
P5は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
P7は、任意置換スルホニル、任意置換スルフィニル、任意置換ホスホリル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
P5およびR
P7は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0220】
上に記載のとおり、式(R-2-I)、(E-R)で表される化合物、またはその塩を調製する方法は、式(R-4-11B)で表される化合物、またはその塩を、求核試薬の存在下で反応させ、これによって脱離基−OR
P7を基−X
1に置換するというステップを含む。ある態様において、求核試薬は、ハロゲン化物アニオン(例として、Cl
−、Br
−、I
−、F
−)である。ある態様において、反応は、ハロゲン化物塩の存在下で実行される。ある態様において、反応は、ヨウ化物塩(例として、NaI、KI)の存在下で実行され、これによって脱離基−OR
P7を基−Iに置換する。ある態様において、ヨウ化物塩は、ヨウ化ナトリウム(NaI)である。ある態様において、反応は、NaIの存在下で実行される。ある態様において、反応は、極性溶媒(例として、DMFまたはDMI)中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行される。
【0221】
ある態様において、反応は、DMI中ほぼ室温にてNaIの存在下で実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にて(例として、2〜5時間)DMF中5当量のNaIの下で実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にて(例として、2〜5時間)DMI中5当量のNaIの下で実行される。
【0222】
ある態様において、基−OR
P7は、脱離基である。ある態様において、基−OR
P7は、−O−スルホニルである。ある態様において、基−OR
P7は、−OMsである。ある態様において、基−OR
P7は、−OTsである。ある態様において、基−OR
P7は、−OTfである。ある態様において、基−OR
P7は、−O−アシルである。ある態様において、基−OR
P7は、−O−ホスホリルである。ある態様において、R
P5は、シリル保護基である。ある態様において、R
P5は、TESである。ある態様において、−OR
P7は、−OTfであり、およびR
P5は、TESである。
【0223】
スキーム3Aに示されるとおり、式(R-4-11B)で表される化合物は、式(R-4-11A)で表される化合物の1個以上の酸素原子を脱保護および再保護し、これによって基−OR
P5のうち一方を基−OR
P7へ変換することによって調製され得る。
【0224】
例えば、ある態様において、本明細書に提供されるのは、式(R-4-11B)で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、以下を含む:
(a)式(R-4-11A):
【化106】
で表される化合物、またはその塩を脱保護することで、式(R-4-11C):
【化107】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ、これに続いて(b)式(R-4-11C)で表される化合物、またはその塩を再保護することで、式(R-4-11B)で表される化合物、またはその塩を生産するという1以上のステップ。
【0225】
ある態様において、方法は、以下:
(a)式(E-R-2):
【化108】
で表される化合物、またはその塩を脱保護することで、式:
【化109】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(b)ステップ(a)の産物を再保護することで、式(E-R-1):
【化110】
で表される化合物、またはその塩を生産するという1以上のステップを含み、式中:
R
P5は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
P7は、任意置換スルホニル、任意置換スルフィニル、任意置換ホスホリル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
P5およびR
P7は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0226】
上に示されるとおり、式(R-4-11A)および(E-R-2)で表される化合物は、脱保護されることで、基R
P5が除去され得る(すなわち、ステップ(a))。ある態様において、R
P5基は、シリル保護基である;およびステップ(a)は、フッ化物供給源の存在下で実行される。ある態様において、フッ化物供給源は、フッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)である。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化111】
で表される環を形成する;およびステップ(a)は、酸の存在下で実行される。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化112】
で表される環を形成する;およびステップ(a)は、酸の存在下で実行される。ある態様において、酸は、p−トルエンスルホン酸(TsOH)である。ある態様において、酸は、p−トルエンスルホン酸一水和物(TsOH・H
2O)である。ある態様において、酸は、触媒量で存在する。
【0227】
ある態様において、脱保護するというステップは、DCMおよびアルコール(例として、ROH)中で実行される。ある態様において、脱保護は、DCMおよびMeOH中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、脱保護は、ほぼ室温にて実行である。ある態様において、脱保護は、ほぼ25℃にて実行される。
【0228】
ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化113】
で表される環を形成する;および脱保護は、DCMおよびアルコール中TsOH・H
2Oの存在下で実行される。ある態様において、脱保護は、以下の条件:ほぼ25℃にて(例として、4時間)DCMおよびMeOH中触媒TsOH・H
2O(例として、0.02当量)の下で実行される。
【0229】
ある態様において、式(R-4-11B)または(E-R-1)で表される化合物上、−OR
P7は、スルホナート脱離基であり、およびR
P5は、シリル保護基である;およびステップ(b)は、スルホン化試薬および塩基の存在下で実行され(これによってR
P7がスルホニル基として導入される)、これに続きシリル化試薬および塩基の存在下で実行される(これによってR
P5がシリル基として導入される)。ある態様において、スルホン化試薬は、トリフラート化剤である。ある態様において、スルホン化試薬は、Tf
2Oである。ある態様において、シリル化試薬は、TESOTfである。ある態様において、塩基は、アミンまたはピリジン塩基である。ある態様において、塩基は、2,4,6−コリジンである。
【0230】
ある態様において、保護するというステップは、溶媒中で実行される。ある態様において、溶媒は、DCMである。ある態様において、保護するというステップは、室温を下回る温度(例として、約−78℃から−40℃まで;約−78℃から0℃まで;約−78℃から室温まで)にて実行される。
【0231】
ある態様において、−OR
P7は、−OTfであり、およびR
P5は、TESである;およびステップ(b)は、Tf
2Oおよび塩基の存在下で実行され、これに続きTESOTfおよび塩基の存在下で実行される。ある態様において、反応は、DCM中Tf
2Oおよび2,4,6−コリジンの存在下で実行され、TESOTfの付加がこれに続く。ある態様において、反応は、以下の条件:ほぼ−78℃にてDCM中およそ1.4当量のTf
2Oおよび5当量の2,4,6−コリジンの下で実行され、1.4当量のTESOTfの付加およびほぼ−40℃への加温がこれに続く。
【0232】
スキーム3Aに示されるとおり、また本明細書に提供されるのには、式(R-4-11A):
【化114】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(R-4-10):
【化115】
で表される化合物、またはその塩を環化させることを含み、式中:
R
3およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、任意置換アルキル、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化116】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、任意置換アルキル、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化117】
を形成する;
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0233】
ある態様において、方法は、式(E-R-3):
【化118】
で表される化合物、またはその塩を環化させることで、式(E-R-2):
【化119】
で表される化合物、またはその塩を生産することを含み、式中:
R
P5の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0234】
ある態様において、式(R-4-10)、(E-R-3)で表される化合物、またはその塩を環化させるというステップは、無水物試薬の存在下で実行される。ある態様において、無水物試薬は、安息香酸無水物である。ある態様において、試薬は、ニトロ安息香酸無水物である。ある態様において、無水物は、2−メチル−6−ニトロ安息香酸無水物(MNBA)である。無水物試薬は、触媒量、化学量論量、または過剰量で存在していてもよい。ある態様において、無水物試薬は、式(R-4-10)または(E-R-3)で表される化合物と比べて、過剰に(すなわち、1当量より多く)存在する。ある態様において、無水物は、およそ3当量で存在する。
【0235】
ある態様において、反応は、カルボキシル基−CO
2R
8または−CO
2Hを活性化させることが可能な求核試薬の存在下で実行される。ある態様において、求核試薬は、ピリジンである。ある態様において、求核試薬は、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)である。ある態様において、求核試薬は、式(R-4-10)または(E-R-3)で表される化合物と比べて、過剰に(すなわち、1当量より多く)存在する。ある態様において、試薬は、およそ6当量で存在する。
【0236】
ある態様において、環化させるというステップは、塩基の存在下で実行される。ある態様において、塩基は、窒素塩基である。ある態様において、塩基は、アミン塩基である。ある態様において、塩基は、トリアルキルアミン塩基(例として、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン)である。ある態様において、塩基は、ヘテロアリール塩基(例として、ピリジン塩基、イミダゾール塩基)である。ある態様において、塩基は、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)である。ある態様において、塩基は、式(R-4-10)で表される化合物と比べて、過剰に(すなわち、1当量より多く)存在する。ある態様において、塩基は、およそ6当量で存在する。
【0237】
ある態様において、環化させるというステップは、溶媒(例として、トルエン) 中で実行される。ある態様において、反応は、室温を上回る温度にて実行される。ある態様において、脱保護は、DCMおよびMeOH中で実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ100℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ70℃または80℃にて実行される。
【0238】
ある態様において、環化させるというステップは、無水物試薬、求核試薬、および塩基の存在下で実行される。ある態様において、無水物試薬は、2−メチル−6−ニトロ安息香酸無水物である。ある態様において、求核試薬は、DMAPである。ある態様において、塩基は、DIPEAなどのトリアルキルアミン塩基である。ある態様において、ステップは、2−メチル−6−ニトロ安息香酸無水物(MNBA)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、およびジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)の存在下で実行される。
【0239】
例えば、ある態様において、環化させるというステップは、以下の条件:ほぼ70℃にてトルエン中6当量 MNBA、12当量 DMAP、および6当量 DIPEAの下で実行される。例えば、ある態様において、環化させるというステップは、以下の条件:ほぼ80℃にて(例として、6時間)トルエン中3当量 MNBA、6当量 DMAP、および6当量 DIPEAの下で実行される。ある態様において、反応は、式(R-4-10)または(E-R-3)で表される化合物、またはその塩の、反応混合物へのゆっくりした添加(すなわち、滴加)を必然的に伴う。
【0240】
ある態様において、式(R-4-10)で表される化合物は、式(R-4-10A):
【化120】
で表される化合物、またはその塩である。
【0241】
ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化121】
で表される環を形成する;およびR
8は、水素である。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化122】
で表される環を形成する;およびR
8は、水素である。
【0242】
また本明細書に提供されるのには、式(R-4-10):
【化123】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、ステップ:
(a)式(R-4-8):
【化124】
で表される化合物、またはその塩を、式(R-4-9):
【化125】
で表される化合物、またはその塩をカップリングさせることで、式(R-4-10B):
【化126】
で表される化合物、またはその塩を生産すること、これに続き
(b)式(R-4-10B)で表される化合物、またはその塩を環化させることで、式(R-4-10)で表される化合物、またはその塩を生産することを含み、式中:
X
3およびX
2は各々、独立して、ハロゲンまたは脱離基である;
R
3およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化127】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化128】
を形成する;
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0243】
ある態様において、方法は、以下:
(a)式(E-R-4):
【化129】
で表される化合物、またはその塩を、式(E-R-5):
【化130】
で表される化合物、またはその塩とカップリングさせることで、式(E-R-6):
【化131】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ、これに続き
(b)式(E-R-6)で表される化合物、またはその塩を環化させることで、式(E-R-7):
【化132】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップを含み、式中:
X
3およびX
2は各々、独立して、ハロゲンまたは脱離基である;
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0244】
ある態様において、上のステップ(a)(式(R-4-10B)、(E-R-6)で表される化合物、またはその塩を調製する)は、Ni/Cr媒介還元カップリング反応である;および上のステップ(b)(式(R-4-10)、(E-R-7)で表される化合物、またはその塩を調製する)は、酸で促進されるかまたは塩基で促進される分子内フラン環化である。ステップ(a)および(b)のための試薬および条件は、例として、2016年11月3日に公開された国際PCT出願公開WO 2016/176560、および2016年1月7日に公開されたWO 2016/003975から見出され得るが、これらの内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0245】
Ni/Cr媒介還元カップリング(すなわち、ステップ(a))は、ニッケルおよびクロムの存在下で実行される。ある態様において、ニッケルは、ニッケル錯体である。ニッケル錯体の例は、これらに限定されないが、図9Bに示されるものを包含する。ある態様において、ニッケル錯体は、(Et)
2Phen・NiCl
2である。ある態様において、ニッケル錯体は、以下:
【化133】
である。ある態様において、ニッケル錯体は、触媒量で存在する。
【0246】
ある態様において、クロムは、クロム錯体である。ある態様において、クロム錯体は、クロム塩およびキラル配位子から調製される。ある態様において、クロム塩は、CrCl
2またはCrCl
3である。ある態様において、キラル配位子は、キラルスルホンアミドである。キラル配位子の例は、これらに限定されないが、図9Bに示されるものを包含する。ある態様において、キラル配位子は、(S)-4-Gである。ある態様において、キラルスルホンアミド配位子は、以下:
【化134】
のうちの1つで表される化合物、またはその塩である。ある態様において、クロム錯体は、触媒量で存在する。
【0247】
Ni/Cr媒介還元カップリングは、1以上の追加の試薬の存在下で実行されてもよい。ある態様において、カップリングさせることは、リチウム塩(例として、LiClまたはLiBr)の存在下で実行される。ある態様において、カップリングさせることは、亜鉛またはマンガン(例として、亜鉛または金属マンガン)などの還元金属の存在下で実行される。ある態様において、カップリングさせることは、ジルコニウム(例として、ZrCp
2Cl
2)の存在下で実行される。ある態様において、還元金属は、亜鉛金属である。ある態様において、金属は、金属マンガンである。ある態様において、カップリングさせることは、塩基またはプロトン捕捉剤(例として、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン)の存在下で実行される。ある態様において、カップリングさせることは、プロトン・スポンジ(例として、1,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン)の存在下で実行である。
【0248】
ある態様において、反応は、溶媒中で実行される。ある態様において、溶媒は、アセトニトリル(MeCN)である。ある態様において、脱保護は、DCMおよびMeOH中で実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ100℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ30℃にて実行される。
【0249】
ある態様において、Ni/Cr媒介還元カップリングは、ニッケル錯体、クロム塩、スルホンアミド配位子、リチウム塩、ジルコニウム錯体、還元金属、および塩基またはプロトン捕捉剤の存在下で実行される。ある態様において、カップリングさせるというステップは、(Et)
2Phen・NiCl
2、CrCl
2、(S)-4-G、LiCl、ZrCp
2Cl
2、金属マンガン、および塩基またはプロトン捕捉剤(例として、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン)の存在下で実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:MeCN中室温にて(例として、2時間)2mol% (Et)
2Phen・NiCl
2、10mol% CrCl
2、10mol% 配位子(S)−4−G、2当量 LiCl、2.5当量 ZrCp
2Cl
2、過剰な金属マンガン、および2.5当量 2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジンの下で実行される。
【0250】
ある態様において、Ni/Cr媒介還元カップリングは、ニッケル錯体、クロム塩、スルホンアミド配位子、ジルコニウム錯体、還元金属、および塩基またはプロトン捕捉剤の存在下で実行される。ある態様において、カップリングさせることは、:式:
【化135】
で表されるニッケル錯体、CrCl
3、式:
【化136】
で表されるスルホンアミド配位子、Cp
2ZrCl
2、金属マンガン、および塩基またはプロトン捕捉剤(例として、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジンおよび/またはプロトン・スポンジ(例として、1,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン))の存在下で実行される。ある態様において、反応は、MeCN中で実行される。ある態様において、反応は、ほぼ30℃にて実行される。例えば、カップリングさせることは、以下の条件:ほぼ30℃にてMeCN中3mol%の式:
【化137】
で表されるニッケル錯体、20mol% CrCl
3、20mol%の式:
【化138】
で表されるスルホンアミド配位子、2.6当量 Cp
2ZrCl
2、2当量 金属マンガン、および2当量の2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン、およびプロトン・スポンジの下で実行され得る。
【0251】
ある態様において、ステップ(b)(式(R-4-10)、(E-R-7)で表される化合物、またはその塩を調製する)は、ルイス酸の存在下で実行される。ある態様において、ルイス酸は、AgOTfである。ある態様において、ルイス酸は、Ag
2Oである。ある態様において、ルイス酸は、SrCO
3である。ルイス酸は、触媒量、化学量論量、または過剰量で存在していてもよい。他の態様において、ステップ(b)は、塩基の存在下で実行される。ある態様において、塩基は、炭酸塩である。ある態様において、塩基は、炭酸カリウム(K
2CO
3)である。
【0252】
ある態様において、反応は、溶媒中で実行される。ある態様において、溶媒は、MeOHである。ある態様において、溶媒は、MeCNである。ある態様において、反応は、MeOHおよび水中で実行される。ある態様において、反応は、室温を上回る温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ100℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、50〜60℃にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ60℃にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ55℃にて実行される。
【0253】
ある態様において、フラン環化に影響を及ぼすのに加えて、反応条件は、エステル−CO
2R
8(ここでR
8は、産物(E-R-7)または(R-4-10)中、水素である)を加水分解するのにも充分である。
【0254】
例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:60℃にて(例として、3時間)MeCN中10当量 K
2CO
3の下で実行される。ある態様において、反応は、ほぼ55℃にてMeOHおよび水中K
2CO
3の存在下で実行される。別の例として、反応は、以下の条件:ほぼ55℃にて(例として、23時間)MeOHおよび水中10当量 K
2CO
3の下で実行され得る。
【0255】
ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化139】
で表される環を形成する;R
P8は、水素である;およびR
8は、任意置換アルキルまたは水素である。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化140】
で表される環を形成する;R
P8は、水素である;およびR
8は、メチルである。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化141】
で表される環を形成する;R
P8は、水素である;およびR
8は、水素である。
【0256】
スキーム3Bに示されるとおり、式(R-4-8)で表される化合物は、式(R-4-7)で表される化合物のエステル部分(−CO
2R
8)をアルデヒド部分へ還元することによって調製され得る。式(R-4-7)で表される化合物は、式(R-4-5B)で表される化合物を式(R-4-6)で表される化合物とカップリングさせ、付加体または脱保護形態の付加体の環化を介するピラン環の形成がこれに続くことによって調製され得る。次に、式(R-4-5B)で表される化合物は、式(R-4-5A)で表される化合物のエステル部分(−CO
2R
8)をアルデヒド部分へ還元することによって調製され得る。式(R-4-5A)で表される化合物は、式(R-4-4)で表される化合物の環化によって調製され得るが、これは、式(R-4-2)で表される化合物を式(R-4-3)で表されるオレフィンとカップリングさせることによって調製され得る。スキーム3Bに示されるとおり、式(R-4-2)で表される化合物は、式(R-4-1)で表される化合物のラクトンを還元することによって調製され得る。
スキーム3B
【化142】
【0257】
スキーム3Bに示されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(R-4-8):
【化143】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(R-4-7):
【化144】
で表される化合物、またはその塩を還元することを含み、式中:
R
3およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化145】
を形成する;
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0258】
ある態様において、方法は、式(E-R-8):
【化146】
で表される化合物、またはその塩を還元することで、式(E-R-4):
【化147】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップを含み、式中:
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0259】
式(R-4-7)、(E-R-8)で表される化合物、またはその塩を還元するというステップは、エステル基−CO
2R
8をアルデヒド基へ変換する。ある態様において、還元するというステップは、水素化物(すなわち、H
−)供給源の存在下で実行される。当該技術分野において知られているいずれの水素化物供給源も、この転換において使用されてよい。水素化物供給源の例は、これらに限定されないが、水素化リチウムアルミニウム(LAH)、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH
4)、水素化ホウ素リチウム、および水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL)を包含する。ある態様において、水素化物供給源は、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL)である。ある態様において、水素化物供給源は、化学量論量または過剰量で存在する。
【0260】
還元するというステップは任意に、−CO
2R
8部分をアルコールへ還元し、その結果得られるアルコールのアルデヒドへの酸化がこれに続くことで、式(R-4-7)、(E-R-8)で表される化合物、またはその塩を生産することを含んでもよい。
【0261】
ある態様において、還元するというステップは、DIBALの存在下で実行される。ある態様において、反応は、溶媒中で実行される。ある態様において、溶媒は、DCMである。ある態様において、反応は、室温を下回る温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ0℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ−78℃にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:ほぼ−78℃にてDCM中DIBALの下で実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:ほぼ−78℃にて(例として、1〜2時間)DCM中およそ2.3当量 DIBALの下で実行される。
【0262】
ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化148】
で表される環を形成する;R
P8は、水素である;およびR
8は、任意置換アルキルである。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化149】
で表される環を形成する;R
P8は、水素であり、およびR
8は、エチルである。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化150】
で表される環を形成する;R
P8は、水素であり、およびR
8は、メチルである。
【0263】
スキーム3Bに示されるとおり、また本明細書に提供されるのには、式(R-4-7):
【化151】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、以下:
式(R-4-5B):
【化152】
で表される化合物、またはその塩を、式(R-4-6):
【化153】
で表される化合物、またはその塩とカップリングさせることで、式(R-4-7A):
【化154】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(a-i)式(R-4-7A)で表される化合物、またはその塩を脱保護および環化させることで、式(R-4-7)で表される化合物、またはその塩が与えられるというステップを含む;式中:
R
3およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化155】
を形成する;
R
P5、R
P8、およびR
P9の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および任意に、ここで2個のR
P9基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0264】
ある態様において、式(R-4-5B)および(R-4-6)で表される化合物をカップリングさせるというステップ(すなわち、ステップ(a))の後、方法は、以下:
(b)式(R-4-7A)で表される化合物、またはその塩を脱保護することで、式(R-4-7B):
【化156】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;
(c)環化させるこで、式(R-4-7C):
【化157】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および任意に
(d)式(R-4-7C)で表される化合物、またはその塩を1以上の酸素原子にて再保護することで、式(R-4-7B):
【化158】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップを含む。
【0265】
ある態様において、方法は、以下:
(a)式(E-R-9):
【化159】
で表される化合物、またはその塩を、式(E-R-10):
【化160】
で表される化合物、またはその塩とカップリングさせることで、式(E-R-11):
【化161】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;
(b)式(E-R-11)で表される化合物、またはその塩を、基R
P5およびR
P8を除去するのに充分な条件下で脱保護することで、式(E-R-12):
【化162】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(c)式(E-R-12)で表される化合物、またはその塩を脱保護および環化させることで、式(E-R-13):
【化163】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;
(d)式(E-R-13)で表される化合物、またはその塩を保護することで、式(E-R-14):
【化164】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップを含む;式中:
R
P5、R
P8、およびR
P9の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および任意に、ここで2個のR
P9基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0266】
ある態様において、上のステップ(a)(式(R-4-7A)、(E-R-11)で表される化合物、またはその塩を調製する)は、Ni/Cr媒介還元カップリング反応である;およびステップ(a-i)または(c)(式(R-4-7)、(E-R-13)で表される化合物、またはその塩を形成する)は、ケタール脱保護および酸で促進される分子内ピラン環化である。上のステップ(a)、(a-i)、および/または(c)のための試薬および条件は、例として、2016年11月3日に公開された国際PCT公開WO 2016/176560、および2016年1月7日に公開されたWO 2016/003975から見出され得る;これらの各々の内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0267】
Ni/Cr媒介還元カップリング(すなわち、ステップ(a))は、ニッケルおよびクロムの存在下で実行される。ある態様において、ニッケルは、ニッケル錯体である。ニッケル錯体の例は、これらに限定されないが、図9Bに示されるものを包含する。ある態様において、ニッケル錯体は、(Et)
2Phen・NiCl
2である。ある態様において、ニッケル錯体は、以下:
【化165】
である。ある態様において、ニッケル錯体は、触媒量で存在する。
【0268】
ある態様において、クロムは、クロム錯体である。ある態様において、クロム錯体は、クロム塩およびキラル配位子から調製される。ある態様において、クロム塩は、CrCl
2またはCrCl
3である。ある態様において、キラル配位子は、キラルスルホンアミドである。キラル配位子の例は、これらに限定されないが、図9Bに示されるものを包含する。ある態様において、キラル配位子は、(S)-4-Gである。ある態様において、スルホンアミド配位子は、以下:
【化166】
のうちの1つで表される化合物、またはその塩である。ある態様において、クロム錯体は、触媒量で存在する。
【0269】
Ni/Cr媒介還元カップリングは、1以上の追加の試薬の存在下で実行されてもよい。ある態様において、カップリングさせることは、リチウム塩(例として、LiCl)の存在下で実行される。ある態様において、カップリングさせることは、亜鉛またはマンガン(例として、亜鉛または金属マンガン)などの還元金属の存在下で実行される。ある態様において、還元金属は、亜鉛金属である。ある態様において、還元金属は、金属マンガンである。ある態様において、カップリングさせることは、ジルコニウム(例として、ZrCp
2Cl
2)の存在下で実行される。ある態様において、カップリングさせることは、塩基またはプロトン捕捉剤(例として、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン)の存在下で実行される。ある態様において、カップリングさせることは、プロトン・スポンジ(例として、1,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン)の存在下で実行される。
【0270】
ある態様において、反応は、溶媒中で実行される。ある態様において、溶媒は、MeCNである。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ100℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ40℃にて実行される。
【0271】
ある態様において、Ni/Cr媒介還元カップリングは、ニッケル錯体、クロム塩、スルホンアミド配位子、リチウム塩、ジルコニウム錯体、還元金属、および塩基またはプロトン捕捉剤の存在下で実行される。ある態様において、カップリングさせるというステップは、(Et)
2Phen・NiCl
2、CrCl
2、(S)-4-F、LiCl、金属マンガン、およびZrCp
2Cl
2の存在下で実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にて(例として、3時間)MeCN中2mol% (Et)
2Phen・NiCl
2、10mol% CrCl
2、10mol% 配位子(S)-4-F、2当量 LiCl、過剰な金属マンガン、2.5当量 ZrCp
2Cl
2の下で実行される。
【0272】
ある態様において、カップリングさせることは、式:
【化167】
で表されるニッケル錯体、CrCl
2、式:
【化168】
で表されるスルホンアミド配位子、Cp
2ZrCl
2、金属マンガン、および塩基またはプロトン捕捉剤(例として、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジンおよび/またはプロトン・スポンジ(例として、1,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン))の存在下で実行される。ある態様において、反応は、ほぼ40℃にてMeCN中で実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:ほぼ40℃にて(例として、19時間)MeCN中0.5mol%以上の式:
【化169】
で表されるニッケル錯体、20mol% CrCl
2、20mol% 式:
【化170】
で表されるスルホンアミド配位子、1.1当量 Cp
2ZrCl
2、4当量 金属マンガン、およびプロトン・スポンジの下で実行される。
【0273】
ある態様において、R
P5およびR
P8は、シリル保護基である;およびステップ(b)における脱保護は、フッ化物供給源の存在下で実行される。ある態様において、フッ化物供給源は、フッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)である。
【0274】
ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化171】
で表される環を形成する;2個のR
P9は、一緒に結び合って、以下:
【化172】
を形成する;R
P8は、任意置換ベンジルまたは任意置換シリル保護基である;およびR
8は、任意置換アルキルである。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化173】
で表される環を形成する;2個のR
P9は、一緒に結び合って、
【化174】
を形成する;R
P8は、MPMである;R
8は、エチルである。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化175】
で表される環を形成する;2個のR
P9は、一緒に結び合って、
【化176】
を形成する;R
P8は、TBSである;およびR
8は、メチルである。
【0275】
ステップ(a-i)および(c)(式(R-4-7)で表される化合物、(E-R-13)、またはその塩を形成する)におけるケタール脱保護および酸で促進される分子内ピラン環化は、出発材料のケタールを脱保護し、式(R-4-7)または(E-R-13)で表される化合物の新しい6員環を提供する環化反応がこれに続くことを伴う。脱保護および環化は、同じステップにおいてなされてもよく、または別個のステップにおいてなされてもよく、この場合どちらの順であってもよい。ある態様において、脱保護し環化させるというステップは、酸の存在下で(例として、ルイス酸またはブレンステッド酸)実行される。ある態様において、酸は、ルイス酸である。ある態様において、脱保護し環化させるというステップは、水素化物供給源の存在下で実行される。
【0276】
ある態様において、脱保護し環化させるというステップは、トリアルキルシリルスルホナートまたはトリアルキルシリルハロゲン化物の存在下で実行される。ある態様において、脱保護し環化させるというステップは、トリエチルシリルトリフルオロメチルスルホナート(TESOTf)の存在下で実行される。ある態様において、脱保護し環化させるというステップは、トリメチルシリルトリフルオロメチルスルホナート(TMSOTf)の存在下で実行される。ある態様において、TESOTfまたはTMSOTfは、化学量論量または過剰量で存在する。
【0277】
ある態様において、脱保護し環化させるというステップは、トリアルキルシランの存在下で実行される。ある態様において、脱保護し環化させるというステップは、トリエチルシラン(Et
3SiH)の存在下で実行される。ある態様において、Et
3SiHは、化学量論量または過剰量で存在する。
【0278】
ある態様において、反応は、溶媒(例として、CH
2Cl
2)中で実行される。ある態様において、反応は、室温を下回る温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃にて実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ0℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。
【0279】
ある態様において、脱保護し環化させるというステップは、ルイス酸および水素化物供給源の存在下で実行される。ある態様において、反応は、TESOTfおよびトリエチルシランの存在下で実行される。ある態様において、反応は、ほぼ0℃にてDCM中TESOTfおよびトリエチルシランの存在下で実行される。ある態様において、反応は、TMSOTfおよびトリエチルシランの存在下で実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ0℃までに及ぶ温度にてDCM中TMSOTfおよびトリエチルシランの存在下で実行される。ある態様において、反応は、以下の条件:ほぼ0℃にて(例として、3時間)DCM中10当量 トリエチルシラン、5当量 TESOTfの下で実行される。別の例として、ある態様において、反応は、以下の条件:およそ−78℃からおよそ0℃までに及ぶ温度にて(例として、1時間)DCM中5当量 トリエチルシラン、5当量 TMSOTfの下で実行される。
【0280】
ある態様において、式(R-4-7C)、(E-R-13)、またはその塩で表される化合物を再保護するというステップ(すなわち、ステップ(d))は、R
P5基を導入するために実行される。ある態様において、その結果得られるR
P5基は、一緒に結び合って、以下の式:
【化177】
を形成する。ある態様において、R
P5基は、以下の式:
【化178】
で表される。ある態様において、反応は、ケタールまたはケトン;および酸の存在下で実行される。ある態様において、ケタールは、式:
【化179】
(2,2−ジメトキシプロパン)で表される。ある態様において、酸は、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(PPTS)である。ある態様において、反応は、2,2−ジメトキシプロパンおよびPPTSの存在下で実行される。ある態様において、反応は、溶媒(例として、THF)中で実行される。ある態様において、反応は、ほぼ40℃にてTHFおよびPPTS中2,2−ジメトキシプロパンの存在下で実行される。ある態様において、保護は、以下の条件:ほぼ40℃にて(例として、4〜5時間)THF中4当量 2,2,−ジメトキシプロパンおよび5mol% PPTSの下で実行される。
【0281】
ある態様において、式(E-R-14)、(E-R-8)、(R-4-7)、または(R-4-7B)で表される化合物、またはその塩は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、ODS(オクタデシルシリル)カラムクロマトグラフィー、および再結晶化のいずれの組み合わせによっても精製される。
【0282】
またスキーム3Bにおいても示されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(R-4-5B):
【化180】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(R-4-5A):
【化181】
で表される化合物、またはその塩を還元することを含み、式中:
R
3は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0283】
ある態様において、方法は、式(E-R-15):
【化182】
で表される化合物、またはその塩を還元することで、式(E-R-9):
【化183】
で表される化合物、またはその塩を生産することを含み、式中:
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0284】
(R-4-5A)、(E-R-15)で表される化合物、またはその塩を還元するというステップは、−CO
2R
8部分をアルデヒドへ変換する。ある態様において、還元するというステップは、水素化物(すなわち、H
−)供給源の存在下で実行される。当該技術分野において知られているいずれの水素化物供給源も、この転換において使用されてもよい。水素化物供給源の例は、本明細書に提供されている。ある態様において、水素化物供給源は、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL)である。ある態様において、化学量論量または過剰量のDIBALが、反応において使用される。
【0285】
還元するというステップは任意に、−CO
2R
8部分をアルコールへ還元すること、その結果得られるアルコールのアルデヒドへの酸化がこれに続くことで、式(R-4-5B)または(E-R-9)で表される化合物、またはその塩を生産することを含んでもよい。
【0286】
ある態様において、還元するというステップは、DIBALの存在下で実行される。ある態様において、反応は、溶媒(例として、DCM)中で実行される。ある態様において、反応は、室温を下回る温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ−78℃にて実行される。ある態様において、反応は、およそ−70℃からおよそ−78℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ0℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:−78℃にて(例として、1〜2時間)DCM中DIBALの下で実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:−70℃〜−78℃にて(例として、1〜2時間)DCM中2.3当量 DIBALの下で実行される。
【0287】
ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化184】
で表される環を形成する;R
P8は、任意置換ベンジルまたは任意置換シリル保護基である;およびR
8は、任意置換アルキルである。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化185】
で表される環を形成する;R
P8は、MPMである;およびR
8は、メチルである。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化186】
で表される環を形成する;R
P8は、TBSである;およびR
8は、メチルである。
【0288】
また本明細書に提供されるのには、式(R-4-5A):
【化187】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(R-4-4):
【化188】
で表される化合物、またはその塩を環化させることを含み、式中:
R
3は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P5、R
P8、およびR
P10の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0289】
ある態様において、方法は、式(E-R-16):
【化189】
で表される化合物、またはその塩を環化させることで、式(E-R-15):
【化190】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップを含み、式中:
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0290】
ある態様において、式(R-4-4)または(E-R-16)で表される化合物、またはその塩を環化させるというステップは、塩基の存在下で実行される。いずれの塩基も、この環化反応において使用されてよい。ある態様において、塩基は、リン酸塩である。ある態様において、塩基は、リン酸カリウム(K
3PO
4)である。ある態様において、塩基は、1当量以下で存在する。ある態様において、塩基は、過剰量で存在する。
【0291】
ある態様において、環化させるというステップは、金属キレーターなどの1以上の追加の試薬の存在下で実行される。ある態様において、反応は、クラウンエーテル(例として、18−クラウン−6)の存在下で実行される。ある態様において、反応は、18−クラウン−6の存在下で実行される。ある態様において、1当量以下の18−クラウン−6が使用される。
【0292】
ある態様において、反応は、溶媒の存在下で実行される。ある態様において、溶媒は、トルエンおよび/またはMeOAcである。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、0℃から室温までにて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行される。
【0293】
ある態様において、環化させるというステップは、塩基およびクラウンエーテルの存在下で実行される。ある態様において、反応は、K
3PO
4および18−クラウン−の存在下で実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にてトルエン中1当量 K
3PO
4、3当量 18−クラウン−6の下で実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:ほぼ3℃にて(例として、1〜2時間)トルエンおよびMeOAc中0.3当量 K
3PO
4、0.9当量 18−クラウン−6の下で実行される。
【0294】
ある態様において、式(R-4-4)で表される化合物は、式(R-4-4A):
【化191】
で表される化合物、またはその塩である。
【0295】
ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化192】
で表される環を形成する;R
P8は、任意置換ベンジルまたは任意置換シリル保護基である;およびR
8は、任意置換アルキルである。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化193】
で表される環を形成する;R
P8は、MPMである;およびR
8は、メチルである。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化194】
で表される環を形成する;R
P8は、TBSである;およびR
8は、メチルである。
【0296】
ある態様において、式(R-4-5A)または(E-R-15)で表される化合物、またはその塩は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーおよび/または再結晶化によって精製される。
【0297】
また本明細書に提供されるのには、式(R-4-4):
【化195】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(R-4-2):
【化196】
で表される化合物、またはその塩を、式(R-4-3):
【化197】
で表される化合物、またはその塩とカップリングさせることを含み、式中:
X
4は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
3は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P5およびR
P10の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0298】
ある態様において、式(R-4-2)で表される化合物および式(R-4-3)で表される化合物をカップリングさせることは、式(R-4-4A):
【化198】
で表される化合物、またはその塩を生産し、および(R-4-4)で表される化合物、またはその塩を調製する方法は、式(R-4-4A)で表される化合物、またはその塩の酸素原子を保護する(例として、基R
P8を導入する)ことを含む。方法はさらに、化合物を脱保護することで、保護基R
P10を除去するというステップを含んでもよい。
【0299】
ある態様において、方法は、式(E-R-17):
【化199】
で表される化合物、またはその塩を、式(R-4-3):
【化200】
で表される化合物、またはその塩とカップリングさせることで、式(E-R-18):
【化201】
で表される化合物、またはその塩を生産することを含み、式中:
X
4は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
3は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P5およびR
P10の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0300】
ある態様において、方法は、(a)式(E-R-18)で表される化合物、またはその塩の遊離ヒドロキシル基を保護するというステップ;および(b)その結果得られる化合物を脱保護することで、基R
P10を除去するというステップをさらに含む。
【0301】
ある態様において、式(R-4-2)で表される化合物および式(R-4-3)で表される化合物をカップリングさせることで、式(R-4-4)で表される化合物を生産すること(あるいは、式(E-R-17)で表される化合物および式(R-4-3)で表される化合物をカップリングさせることで、式(E-R-18)で表される化合物を生産すること)は、Ni/Cr媒介カップリングである。Ni/Cr媒介還元カップリングは、ニッケルおよびクロムの存在下で実行される。ある態様において、ニッケルは、ニッケル錯体である。ニッケル錯体の例は、これらに限定されないが、図9Bに示されるものを包含する。ある態様において、ニッケル錯体は、(Me)
2Phen(OMe)
2・NiCl
2である。ある態様において、ニッケル錯体は、触媒量で存在する。ある態様において、ニッケル錯体は、以下:
【化202】
である。
【0302】
ある態様において、クロムは、クロム錯体である。ある態様において、クロム錯体は、クロム塩およびキラル配位子から調製される。ある態様において、クロム塩は、CrCl
3またはCrCl
2である。ある態様において、キラル配位子は、キラルスルホンアミドである。キラル配位子の例は、これらに限定されないが、図9Bに示されるものを包含する。ある態様において、キラル配位子は、(R)−4−Eである。ある態様において、クロム錯体は、触媒量で存在する。ある態様において、スルホンアミド配位子は、以下:
【化203】
のうちの1つで表される化合物、またはその塩である。
【0303】
Ni/Cr媒介還元カップリングは、1以上の追加の試薬の存在下で実行されてもよい。ある態様において、カップリングさせることは、リチウム塩(例として、LiCl)の存在下で実行される。ある態様において、カップリングさせることは、亜鉛またはマンガン(例として、亜鉛または金属マンガン)などの還元金属の存在下で実行される。ある態様において、カップリングさせることは、ジルコニウム(例として、ZrCp
2Cl
2)の存在下で実行される。ある態様において、カップリングさせることは、塩基またはプロトン捕捉剤(例として、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジンまたは2,6−ルチジン)の存在下で実行される。ある態様において、カップリングさせることは、プロトン・スポンジ(例として、1,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン)の存在下で実行である。
【0304】
ある態様において、反応は、溶媒(例として、MeCN)中で実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ100℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ30℃にて実行される。
【0305】
ある態様において、Ni/Cr媒介還元カップリングは、ニッケル錯体、クロム塩、スルホンアミド配位子、リチウム塩、ジルコニウム錯体、還元金属、および塩基またはプロトン捕捉剤の存在下で実行される。ある態様において、カップリングさせるというステップは、(Me)
2Phen(OMe)
2・NiCl
2、CrCl
2、配位子(S)-4-E、LiCl、金属マンガン、2,6−ルチジン、およびZrCp
2Cl
2の存在下で実行される。ある態様において、反応は、溶媒(例として、MeCN)中で実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にてMeCN中2mol% (Me)
2Phen(OMe)
2・NiCl
2、10mol% CrCl
2、10mol% 配位子(S)-4-E、2当量 LiCl、1.1当量 Cp
2ZrCl
2、1当量 2,6−ルチジン、および過剰なマンガンの下で実行される。
【0306】
ある態様において、カップリングさせることは、式:
【化204】
で表されるニッケル錯体、CrCl
2、式:
【化205】
で表されるスルホンアミド配位子、Cp
2ZrCl
2、金属マンガン、および塩基またはプロトン捕捉剤(例として、2,6−ルチジンおよび/またはプロトン・スポンジ(例として、1,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン))の存在下で実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:ほぼ30℃にて(例として、2〜3時間)MeCN中0.5mol%の式:
【化206】
で表されるニッケル錯体、20ml% CrCl
2、20mol%の式:
【化207】
で表されるスルホンアミド配位子、1.1当量 Cp
2ZrCl
2、4当量 金属マンガン、2当量 2,6−ルチジン、およびプロトン・スポンジの下で実行される。
【0307】
ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化208】
で表される環を形成する;R
P8は、任意置換ベンジルまたは任意置換シリル保護基である;R
8は、任意置換アルキルである;およびR
P10は、シリル保護基である。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化209】
で表される環を形成する;R
P8は、MPMである;R
8は、メチルである;およびR
P10は、TESである。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化210】
で表される環を形成する;R
P8は、TBSである;R
8は、メチルである;およびR
P10は、TESである。
【0308】
本明細書に提供されるのは、式(R-4-2):
【化211】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(R-4-1):
【化212】
で表される化合物、またはその塩を還元することを含み、式中:
R
3は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P5およびR
P10の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する。
【0309】
ある態様において、式(R-4-2)で表される化合物、またはその塩を調製する方法は、以下を含む:
式(R-4-1):
【化213】
で表される化合物、またはその塩を還元することで、式(R-4-1A):
【化214】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;
式(R-4-1)で表される化合物、またはその塩を保護することで、式(R-4-1B):
【化215】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
式(R-4-1B)で表される化合物、またはその塩を酸化することで、式(R-4-2)で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ。
【0310】
(R-4-2)で表される化合物、またはその塩を還元するというステップは、化合物のラクトンを還元する。ある態様において、還元するというステップは、水素化物(すなわち、H
−)供給源の存在下で実行される。当該技術分野において知られているいずれの水素化物供給源も、この転換において使用されてよい。水素化物供給源の例は、本明細書に提供されている。ある態様において、水素化物供給源は、水素化ホウ素リチウム(LiBH
4)である。ある態様において、酸化するというステップ(すなわち、ステップ(c))は、スワーン酸化を伴う。
【0311】
ある態様において、還元するというステップは、LiBH
4の存在下で実行される。ある態様において、反応は、ジエチルエーテルなどの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:0℃にてジエチルエーテル中LiBH
4の下で実行される。
【0312】
ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化216】
で表される環を形成する;およびR
P10は、シリル保護基である。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化217】
で表される環を形成する;およびR
P10は、TESである。
【0313】
また本明細書に提供されるのには、式(R-4-2)で表される化合物、またはその塩を調製する代替方法もあり、以下:
(a)式(R-4-1):
【化218】
で表される化合物、またはその塩を還元することで、式(R-4-2):
【化219】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;
(b)式(R-4-2A)で表される化合物、またはその塩をオレフィン化することで、式(R-4-2B):
【化220】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;
(c)式(R-4-2B)で表される化合物、またはその塩を保護することで、式(R-4-2C):
【化221】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(d)式(R-4-2C)で表される化合物、またはその塩を酸化することで、式(R-4-2):
【化222】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップを含み、式中:
R
3は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P5およびR
P10の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する。
【0314】
ある態様において、方法は、以下:
(a)式(E-R-19):
【化223】
で表される化合物、またはその塩を還元することで、式(E-R-20):
【化224】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;
(b)式(E-R-20)で表される化合物、またはその塩をオレフィン化することで、式(E-R-21):
【化225】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;
(c)式(E-R-21)で表される化合物、またはその塩を保護することで、式(E-R-22):
【化226】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(d)式(E-R-22)で表される化合物、またはその塩を酸化することで、式(E-R-17):
【化227】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップを含み、式中:
R
P5およびR
P10の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する。
【0315】
ある態様において、式(R-4-1)、(E-R-19)で表される化合物、またはその塩を還元するというステップ(すなわち、ステップ(a))は、水素化物供給源の存在下で実行される。水素化物供給源の例は、本明細書に提供されている。ある態様において、水素化物供給源は、水素化ホウ素リチウム(LiBH
4)である。ある態様において、水素化物供給源は、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL)である。ある態様において、反応は、溶媒(例として、トルエン)中で実行される。ある態様において、反応は、トルエン中DIBALの存在下で実行される。ある態様において、反応は、およそ室温からおよそ−78℃まで、およそ0℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、以下の条件:−78℃から−60℃までにて(例として、1時間未満)トルエン中およそ1.3当量のDIBALの下で実行される。
【0316】
ある態様において、式(R-4-2A)、(E-R-20)で表される化合物、またはその塩をオレフィン化するというステップ(すなわち、ステップ(b))は、オレフィン化試薬および塩基の存在下で実行される。ある態様において、オレフィン化試薬は、Ph
3PCH
3Brである。ある態様において、塩基は、アルコキシドである。ある態様において、塩基は、t−BuOKである。ある態様において、オレフィン化するというステップは、Ph
3PCH
3Brおよびt−BuOKの存在下で実行される。ある態様において、反応は、溶媒(例として、THF)中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、オレフィン化するというステップは、以下の条件:0℃から10℃までにて(例として、1時間未満)THF中4当量 Ph
3PCH
3Br、3当量 t−BuOKの下で実行される。
【0317】
ある態様において、R
P10は、シリル保護基である;および保護するというステップ(c)は、シリル化試薬およびアミン塩基の存在下で実行される。ある態様において、R
P10は、TESである;およびシリル化試薬は、TESOTfである。ある態様において、アミン塩基は、トリエチルアミン(TEA)である。ある態様において、保護するというステップは、TESOTfおよびTEAの存在下で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、保護するというステップは、0℃から10℃までにて(例として、1時間未満)THF中TESOTfおよびTEAの存在下で実行される。
【0318】
ある態様において、式(R-4-2C)、(E-R-22)で表される化合物、またはその塩を酸化するというステップは、ジョンソン・レミュー酸化的開裂である。例えば、ある態様において、反応は、四酸化オスミウム(OsO
4)またはK
2OsO
4;およびN−メチルモルホリンN−オキシド(NMO)の存在下で実行される。ある態様において、反応は、過ヨウ素酸ナトリウム(NaIO
4)または酢酸鉛Pb(OAc)
4の存在下で実行される。ある態様において、反応は、四酸化オスミウム(OsO
4)およびN−メチルモルホリンN−オキシド(NMO)の存在下で実行され、これに続き過ヨウ素酸ナトリウム(NaIO
4)の存在下で実行される。ある態様において、酸化するというステップは、THF、アセトン、および/または水の存在下で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。例えば、ある態様において、酸化するというステップは、以下の条件:室温にて(例として、19時間)THF/アセトン/水中25当量 OsO
4および3当量 NMO、これに続く室温にて(例として、1時間未満)3当量 NaIO
4の添加の下で実行される。
【0319】
左半分の調製
本明細書に記載のとおり、ハリコンドリン天然産物およびそれらの類似体の調製は、「左半分」フラグメントの、「右半分」フラグメントとのカップリングを含んでもよい。右半分構成ブロックの調製において有用な方法は、上に提供されている。別の側面において、本発明は、「左方の」構成ブロック、およびそれらの調製において有用な方法を提供する。
【0320】
ハリコンドリンの左半分の調製
本明細書に提供されるのは、ハリコンドリンおよびそれらの類似体の「左半分」構成ブロックの調製において有用な方法である。例えば、ハリコンドリン系(例として、ハリコンドリンA、B、C、およびそれらの類似体)における化合物の左半分は、スキーム4Aに示されるとおりに調製され得る。例えば、式(L-2-14)で表される左半分構成ブロックは、式(L-5-17)で表される化合物のチオール化によって調製され得るが、これは、式(L-5-16B)で表される化合物を環化させることによって調製され得る。この目的に向けて(To this end)、式(L-5-16B)で表される化合物は、式(L-5-16A)で表される化合物の環化によって調製され得るが、これは、酸化およびオレフィン化を介して式(L-5-15)で表される中間体から調製され得る。またスキーム4Aにおいても示されるとおり、式(L-5-15)で表される中間体は、式(L-5-14)で表される化合物の転位によって調製され得る。式(L-5-14)で表される化合物は、式(L-5-12)で表される化合物を式(L-5-5)で表される化合物とカップリングさせることによって調製され得る。式(L-5-12)で表される化合物は、式(L-5-11)で表される化合物のエポキシ化によって調製され得るが、これは、式(L-5-10)で表される化合物を式(L-5-9)で表される化合物とカップリングさせることによって調製されてもよい。
スキーム4A
【化228】
【0321】
スキーム4Aに示されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(L-2-14):
【化229】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(L-5-17):
【化230】
で表される化合物、またはその塩を、チオール化剤の存在下で反応させるというステップを含む;式中:
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P2、R
P3、およびR
P4は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0322】
本明細書に記載のとおり、式(L-2-14)で表される化合物を形成するというステップは、式(L-5-17)で表される化合物をチオール化剤の存在下で反応させることを含む。当該技術分野において知られているいずれのチオール化剤も、この目的に向けて使用されてもよい。ある態様において、チオール化剤は、ジスルフィドである。ある態様において、チオール化剤は、式(R
SS)
2で表される。ある態様において、チオール化剤は、式(ピリジン−S)
2で表される。ある態様において、チオール化剤は、以下:
【化231】
である。
【0323】
ある態様において、式(L-5-17)で表される化合物をチオール化するというステップは、1以上の追加の試薬の存在下で実行される。ある態様において、チオール化するというステップは、ホスフィン試薬(例として、トリフェニルホスフィン(Ph
3P))の存在下で実行される。
【0324】
ある態様において、チオール化するというステップは、ジスルフィドおよびホスフィンの存在下で実行される。ある態様において、反応は、(Py−S)
2およびPh
3Pの存在下で実行される。ある態様において、反応は、CH
2Cl
2などの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。例えば、ある態様において、チオール化するというステップは、以下の条件:室温にて(例として、10〜20時間)CH
2Cl
2中1.4当量の(Py−S)
2、1.2当量のPh
3Pの下で実行される。
【0325】
ある態様において、式(L-5-17)で表される化合物、またはその塩をチオール化する方法は、以下:
式(L-5-17)で表される化合物、またはその塩を脱保護することで、式(L-5-17B):
【化232】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
式(L-5-17B)で表される化合物、またはその塩をチオール化することで、式(L-2-14)で表される化合物、またはその塩を生産するというステップを含む。
【0326】
ある態様において、R
P1、R
P2、R
P3、およびR
P4は、シリル保護基である。ある態様において、R
P1およびR
P2は、TBSである;およびR
P3およびR
P4は、TESである。
【0327】
またスキーム4Aにおいても示されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(L-5-17):
【化233】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(L-5-16B):
【化234】
で表される化合物、またはその塩を環化させるというステップを含む;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P2、R
P3、およびR
P4は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0328】
ある態様において、式(7-5-16B)で表される化合物を環化させるというステップは、塩基の存在下で実行される。ある態様において、塩基は、窒素塩基である。ある態様において、塩基は、アミン塩基またはアミド塩基である。ある態様において、塩基は、アミジン塩基またはグアニジン塩基である。ある態様において、塩基は、アミジン塩基(例として、1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ−7−エン(DBU))である。ある態様において、環化させるというステップは、酸の存在下で実行される。ある態様において、酸は、ルイス酸である。ある態様において、酸は、ブレンステッド酸である。
【0329】
ある態様において、環化させるというステップは、リチウム塩(例として、LiBr、LiCl)の存在下で実行される。環化させるというステップは、1以上の追加の試薬の存在下で実行されてもよい。ある態様において、環化させるというステップは、R
8−OAcの存在下で実行される。ある態様において、環化させるというステップは、BnOAcの存在下で実行される。
【0330】
ある態様において、環化させるというステップは、リチウム塩、および塩基の存在下で実行される。ある態様において、環化させるというステップは、LiBrおよびDBUの存在下で実行される。ある態様において、反応は、MeCNなどの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にて(例として、10〜20時間)MeCN中10当量 LiBr、5当量 DBU、および10当量 BnOAcの下で実行である。
【0331】
ある態様において、R
P1、R
P2、およびR
P3は、シリル保護基である;およびR
P4およびR
P8は、任意置換ベンジルである。ある態様において、R
P1およびR
P2は、TBSである;R
P3は、TESである;R
P4は、MPM;およびR
8は、ベンジルである。
【0332】
ある態様において、式(L-5-17)で表される化合物、またはその塩は、脱保護されることで、基R
P4が除去され、式(L-5-17C):
【化235】
で表される化合物、またはその塩が生産される;および任意に、再保護する(すなわち、基R
P4を、例として、ベンジル保護基(例として、MPM)から、シリル保護基(例として、トリエチルシリルなどのトリアルキルシリル)へ切り替える)。
【0333】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-16B):
【化236】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、以下:
(a)式(L-5-15):
【化237】
で表される化合物、またはその塩を環化させることで、式(L-5-15B):
【化238】
で表される化合物、またはその塩を与えるというステップ;および
(b)式(L-5-15B)で表される化合物、またはその塩を、オレフィンおよびオレフィンメタセシス触媒の存在下で反応させることで、式(L-5-16B)で表される化合物を生産するというステップを含み、式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P2、R
P3、R
P4、およびR
P10は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0334】
ある態様において、オレフィンは、式:
【化239】
で表される。さらにまた、当該技術分野において知られているいずれのオレフィンメタセシス触媒も、式(L-5-16B)で表される化合物を供給するメタセシス反応においても使用されてよい。
【0335】
ある態様において、R
P1、R
P2、R
P10、およびR
P3は、シリル保護基である;およびR
P4は、任意置換ベンジルである。ある態様において、R
P1およびR
P2は、TBSである;およびR
P3は、TESである;R
P4は、MPMである;およびR
P10は、TESである。
【0336】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-16B):
【化240】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(L-5-16A):
【化241】
で表される化合物、またはその塩を環化させるというステップを含み、式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P2、R
P3、R
P4、およびR
P10は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0337】
ある態様において、式(L-5-16A)で表される化合物、またはその塩を環化させるというステップは、塩基の存在下で実行される。ある態様において、環化させるというステップは、酸(例として、ルイス酸またはブレンステッド酸)の存在下で実行される。ある態様において、酸は、リン酸である。ある態様において、酸は、リン酸ジフェニル((PhO)
2P(=O)OH)である。ある態様において、酸は、式(L-5-16A)で表される化合物と比べて、触媒量、化学量論量、または過剰量で存在する。ある態様において、酸は、触媒量(例として、およそ5mol%)で存在する。
【0338】
ある態様において、環化させるというステップは、リン酸ジフェニルの存在下で実行される。ある態様において、環化させるというステップは、THF、またはTHFとH
2Oとの混合物などの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にて(例として、およそ24時間)THF−H
2O中5mol% リン酸ジフェニルの下で実行される。
【0339】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-16A):
【化242】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、以下:
(a)式(L-5-15):
【化243】
で表される化合物、またはその塩を酸化することで、式(L-5-15B)もしくは(L-5-15BB):
【化244】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(b)式(L-5-15B)または(L-5-15BB)で表される化合物、またはその塩を、オレフィン化試薬の存在下で反応させることで、式(L-5-15C):
【化245】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップを含み、式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P2、R
P3、R
P4、およびR
P10は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0340】
上のステップ(a)における反応は、酸化的開裂である;ステップ(b)における反応は、オレフィン化反応である。ある態様において、酸化的開裂は、オゾン分解を介して(例として、O
3の存在下で)実行される。ある態様において、切断は、二重結合をジヒドロキシル化することが可能な1以上の試薬(例として、四酸化オスミウム(OsO
4)、N−メチルモルホリンN−オキシド(NMMO))の存在下で実行され、これに続き遷移金属(例として、Pb(OAc)
4などの鉛錯体)の存在下で実行される。ある態様において、二重結合は、OsO
4、NMMO、および水での処置によってジヒドロキシル化される。ある態様において、反応は、アセトンなどの溶媒の存在下で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。例えば、ある態様において、二重結合は、以下の条件:室温にて(例として、20〜25時間)アセトン中10mol% OsO
4、2当量 NMMO、および水の下でジヒドロキシル化される。その結果得られる化合物はある態様において、次いで、Pb(OAc)
4およびK
2CO
3で処置されることで、アルデヒドまたはヘミアセタールを生産する。例えば、ある態様において、このステップは、以下の条件:室温にて(例として、およそ1時間)CH
2Cl
2中1.2当量 Pb(OAc)
4、3当量 K
2CO
3の下で実行される。
【0341】
ある態様において、オレフィン化は、ウィッティヒ(Wittig)試薬またはホーナー・ワズワース・エモンズ(Horner-Wadsworth Emmons)試薬の存在下で実行される。ある態様において、オレフィン化は、式:(RO)
2P(O)CH
2CO
2R
8で表される試薬の存在下で実行される。ある態様において、試薬は、式:(MeO)
2P(O)CH
2CO
2R
8(例として、(MeO)
2P(O)CH
2CO
2Bn)で表される。ある態様において、オレフィン化は、塩基(例として、K
3PO
4などのリン酸塩)の存在下で実行される。
【0342】
ある態様において、オレフィン化は、式:(RO)
2P(O)CH
2CO
2R
8で表されるオレフィン化試薬、および塩基の存在下で実行される。ある態様において、オレフィン化は、(MeO)
2P(O)CH
2CO
2BnおよびK
3PO
4の存在下で実行される。ある態様において、反応は、トルエンなどの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にて(例として、約20〜25時間)トルエン中4当量 (MeO)
2P(O)CH
2CO
2Bn、3当量 K
3PO
4の下で実行される。
【0343】
ある態様において、R
P1、R
P2、R
P3、およびR
P10は、シリル保護基である;およびR
P4およびR
8は、任意置換ベンジルである。ある態様において、R
P1およびR
P2は、TBSである;R
P3およびR
P10は、TESである;R
P4は、MPMである;およびR
8は、ベンジルである。
【0344】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-15):
【化246】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(L-5-14):
【化247】
で表される化合物、またはその塩を、酸または塩基の存在下で反応させるというステップを含み、式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P2、R
P3、R
P4、およびR
P10は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0345】
上に記載のとおり、式(L-5-15)で表される化合物、またはその塩を形成する方法は、式(L-5-14)で表される化合物、またはその塩を、酸または塩基の存在下で反応させるという反応ステップを伴う。ある態様において、酸が使用される。酸は、ルイス酸であっても、またはブレンステッド酸であってもよい。ある態様において、酸は、ブレンステッド酸である。ある態様において、酸は、リン酸(例として、リン酸、リン酸ジフェニル)である。ある態様において、酸は、リン酸ジフェニル((PhO)
2P(=O)OH)である。ある態様において、反応は、トルエンなどの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃から室温までで実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:0℃から室温まで(例として、10〜15時間にわたって)トルエン中5mol% (PhO)
2P(=O)OHの下で実行される。
【0346】
ある態様において、式(L-5-15)で表される化合物は、式(L-5-15A):
【化248】
で表される化合物、またはその塩であって、および方法はさらに、式(L-5-15A)で表される化合物、またはその塩を保護することで、式(L-5-15)で表される化合物を生産する(例として、基R
P3を導入する(ここで基R
P3は、酸素保護基である))というステップを含む。
【0347】
ある態様において、R
P1、R
P2、およびR
P10は、シリル保護基である;およびR
P4は、任意置換ベンジルである。ある態様において、R
P1およびR
P2は、TBSである;R
P10は、TESである;およびR
P4は、MPMである。
【0348】
スキーム4Aに示されるとおり、また本明細書に提供されるのには、式(L-5-14):
【化249】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(L-5-12):
【化250】
で表される化合物、またはその塩を、式(L-5-5):
【化251】
で表される化合物、またはその塩とカップリングさせるというステップを含み、式中:
X
4は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P2、R
P4、およびR
P10は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0349】
ある態様において、式(L-5-12)で表される化合物を式(L-5-5)で表される化合物とカップリングさせることは、有機金属試薬(例として、式(L-5-12)で表される化合物への付加のため、X
4を金属へ変換する)の存在下で実行される。ある態様において、有機金属試薬は、リチウム試薬である(例として、式(L-5-12)で表される化合物への付加のため、式(L-5-5)で表される化合物を式:
【化252】
で表される化合物へ変換する)。ある態様において、リチウム試薬は、有機リチウム(例として、n−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム)である。ある態様において、リチウム試薬は、LiHMDSまたはLDAである。ある態様において、反応は、tert−ブチルリチウムの存在下で実行される。ある態様において、反応は、THFなどの溶媒中で実施される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ0℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、−78℃〜室温にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、THF中2.6当量のtert−ブチルリチウムで−78℃から室温まで(例として、1時間未満にわたって)実行される。
【0350】
ある態様において、R
P1、R
P2、およびR
P10は、シリル保護基である;およびR
P4は、任意置換ベンジルである。ある態様において、R
P1およびR
P2は、TBSである;R
P10は、TESである;およびR
P4は、MPMである。
【0351】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-12):
【化253】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(L-5-11):
【化254】
で表される化合物、またはその塩をエポキシ化するというステップを含み、式中:
R
1は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P2、およびR
P10は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0352】
いずれのエポキシ化試薬も、上に記載のエポキシ化するというステップにおいて使用されてよい。ある態様において、エポキシ化試薬は、過酸(例として、m−CPBA)である。ある態様において、エポキシ化試薬は、有機金属試薬である。ある態様において、エポキシ化試薬は、チタン試薬(例として、Ti(Oi−Pr)
4)である。ある態様において、エポキシ化試薬は、バナジウム試薬(例として、VO(TMHD)
2)である。ある態様において、エポキシ化は、シャープレスエポキシ化である。ある態様において、エポキシ化するというステップは、1以上の追加の試薬の存在下で実行される。ある態様において、エポキシ化は、過酸化物(例として、t−BuOOH)の存在下で実行される。
【0353】
ある態様において、エポキシ化するというステップは、バナジウム試薬および過酸化物の存在下で実行される。ある態様において、反応は、VO(TMHD)
2およびt−BuOOHの存在下で実行される。ある態様において、反応は、トルエンなどの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にて(例として、1〜10時間)トルエン中5mol% VO(TMHD)
2および2当量 t−BuOOHの下で実行される。
【0354】
ある態様において、R
P1、R
P2、およびR
P10は、シリル保護基である;およびR
P4は、任意置換ベンジルである。ある態様において、R
P1およびR
P2は、TBSである;およびR
P10は、TESである。
【0355】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-11):
【化255】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(L-5-10):
【化256】
で表される化合物、またはその塩を、式(L-5-9):
【化257】
で表される化合物、またはその塩とカップリングさせるというステップを含み、式中:
X
4は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
1は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P2、およびR
P10は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0356】
ある態様において、式(L-5-10)で表される化合物を式(L-5-9)で表される化合物とカップリングさせることは、金属または有機金属試薬(例として、式(L-5-9)で表される化合物への付加のため、X
4を金属へ変換する)の存在下で実行される。ある態様において、反応は、銅の存在下で実行される。ある態様において、銅は、銅錯体または銅塩である。具体的な態様において、銅供給源は、Li(チエニルCuCN)である。ある態様において、反応は、リチウム試薬の存在下で実行される。ある態様において、リチウム試薬は、有機リチウム(例として、n−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム)である。ある態様において、リチウム試薬は、LiHMDSまたはLDAである。ある態様において、反応は、リチウム試薬および銅試薬(例として、式(L-5-9)で表される化合物への付加のため、式(L-5-10)で表される化合物を式:
【化258】
で表される化合物へ変換する)の存在下で実行される。反応はまた、ルイス酸(例として、BF
3・Et
2O)の存在下でも実行されてよい。
【0357】
ある態様において、カップリングさせるというステップは、銅供給源、有機金属、およびルイス酸の存在下で実行される。ある態様において、反応は、のLi(チエニルCuCN)、n−ブチルリチウム、およびBF
3・Et
2O存在下で実行される。ある態様において、反応は、Et
2Oなどの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ0℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ−78℃にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:−78℃にて(例として、1時間)Et
2O中2当量 Li(チエニルCuCN)、1.75当量 n−ブチルリチウム、および1.6当量 BF
3・Et
2Oの下で実行される。
【0358】
ある態様において、R
P1およびR
P2は、シリル保護基である;ある態様において、R
P1およびR
P2は、TBSである。
【0359】
ホモハリコンドリンの左半分の調製
また本明細書に提供されるのには、式(L-2-16)で表される化合物などの、ホモハリコンドリン(例として、ホモハリコンドリンA、B、C)、およびそれらの類似体の「左方の」構成ブロックもある。ホモハリコンドリン(例として、式(L-2-16)で表される化合物)の左方の構成ブロックの調製において有用な方法は、スキーム4Bに概説されている。実例として、式(L-2-16)で表される化合物は、式(L-5-26)で表される化合物をチオール化することによって調製され得るが、これは、式(L-5-25C)で表される化合物の環化を介して調製され得る。この目的に向けて、式(L-5-25C)で表される化合物は、式(L-5-25A)で表される化合物の酸化およびオレフィン化によって調製され得る。またスキーム4Bにおいても示されるとおり、式(L-5-24)で表される化合物を式(L-5-5)で表される化合物とカップリングさせることは、式(L-5-25A)で表される化合物を提供し得る。さらにまた、式(L-5-24)で表される化合物は、式(L-5-23A)で表される化合物のヒドロホウ素化、酸化、および環化によって調製され得るが、これは、式(L-5-22)で表される化合物の内部オレフィンのエポキシ化、これに続く環化によって調製され得る。式(L-5-22)で表される化合物は、式(L-5-21B)で表される化合物を還元することによって調製され得るが、これは、式(L-5-21A)で表されるニトリルの還元およびオレフィン化によって調製されてもよい。ニトリルは、式(L-5-3)で表される化合物の還元およびオレフィン化、これに続く式(L-5-20)で表される化合物の置換(すなわち、基−OR
P7を−CNへ変換する)によって調製され得る。
スキーム4B
【化259】
【0360】
スキーム4Bに示されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(L-2-16):
【化260】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(L-5-26):
【化261】
で表される化合物、またはその塩を、チオール化剤の存在下で反応させるというステップことを含む;式中:
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P3、およびR
P4は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0361】
本明細書に記載のとおり、式(L-2-16)で表される化合物を形成するというステップは、式(L-5-26)で表される化合物をチオール化剤の存在下で反応させることを含む。当該技術分野において知られているいずれのチオール化剤も、この目的に向けて使用されてよい。ある態様において、チオール化剤は、ジスルフィドである。ある態様において、チオール化剤は、式(R
SS)
2で表される。ある態様において、チオール化剤は、式(ピリジン−S)
2で表される。ある態様において、チオール化剤は、以下:
【化262】
である。
【0362】
ある態様において、式(L-5-26)で表される化合物をチオール化するというステップは、1以上の追加の試薬の存在下で実行される。ある態様において、チオール化するというステップは、ホスフィン試薬(例として、トリフェニルホスフィン(Ph
3P))の存在下で実行される。
【0363】
ある態様において、チオール化するというステップは、ジスルフィドおよびホスフィンの存在下で実行される。ある態様において、反応は、(Py−S)
2およびPh
3Pの存在下で実行される。ある態様において、反応は、トルエンなどの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。例えば、ある態様において、チオール化するというステップは、以下の条件:室温にて(例として、10〜20時間)トルエン中1.2当量の(Py−S)
2、3当量のPh
3Pの下で実行される。
【0364】
ある態様において、式(L-5-26)で表される化合物、またはその塩をチオール化するという方法は、以下:
(a)式(L-5-26)で表される化合物、またはその塩を脱保護することで、式(L-5-26B):
【化263】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(b)式(L-5-26B)で表される化合物、またはその塩をチオール化することで、式(L-2-6)で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ
を含む。
【0365】
ある態様において、R
P1、R
P3、およびR
P4は、シリル保護基である。ある態様において、R
P1は、TBSである;およびR
P3およびR
P4は、TESである。
【0366】
またスキーム4Bにおいても示されるとおり、本明細書に提供されるのには、式(L-5-26):
【化264】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(L-5-25C):
【化265】
で表される化合物、またはその塩を環化させるというステップを含む;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P3、およびR
P4は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0367】
ある態様において、式(7-5-25C)で表される化合物を環化させるというステップは、塩基の存在下で実行される。ある態様において、塩基は、窒素塩基である。ある態様において、塩基は、アミジン塩基、グアニジン塩基である。ある態様において、塩基は、アミン塩基またはアミド塩基である。ある態様において、塩基は、アミジン塩基(例として、1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ−7−エン(DBU))である。ある態様において、環化させるというステップは、酸の存在下で実行される。ある態様において、酸は、ルイス酸である。ある態様において、環化させるというステップは、リチウム塩(例として、LiBr、LiCl)の存在下で実行される。環化させるというステップは、1以上の追加の試薬の存在下で実行されてもよい。ある態様において、環化させるというステップは、R
8−OAcの存在下で実行される。ある態様において、環化させるというステップは、BnOAcの存在下で実行される。
【0368】
ある態様において、環化させるというステップは、リチウム塩、および塩基の存在下で実行される。ある態様において、環化させるというステップは、LiBrおよびDBUの存在下で実行される。ある態様において、反応は、MeCNなどの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にて(例として、10〜20時間)MeCN中10当量 LiBrおよび20当量 DBUの下で実行される。
【0369】
ある態様において、R
P1およびR
P3は、シリル保護基である;R
P4は、任意置換ベンジルである;およびR
8は、任意置換ベンジルである。ある態様において、R
P1は、TBSである;R
P3は、TESである;R
P4は、MPMである;およびR
8は、ベンジルである。
【0370】
ある態様において、式(L-5-26)で表される化合物、またはその塩は、脱保護されることで基R
P4を除去し、式(L-5-26B):
【化266】
で表される化合物、またはその塩を生産する;および任意に、再保護される(すなわち、基R
P4を、例として、ベンジル保護基(例として、MPM)から、シリル保護基(例として、トリエチルシリルなどのトリアルキルシリル)へ切り替える))。
【0371】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-25C):
【化267】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(L-5-25A):
【化268】
で表される化合物、またはその塩を、オレフィンおよびオレフィンメタセシス触媒の存在下で反応させるというステップを含む;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P3、およびR
P4は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0372】
ある態様において、オレフィンは、式:
【化269】
で表される。さらに、当該技術分野において知られているいずれのオレフィンメタセシスも、式(L-5-25C)で表される化合物を供給するメタセシス反応において使用されてよい。
【0373】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-25C):
【化270】
で表される化合物、またはその塩調製する代替方法もあり、方法は、以下:
(a)式(L-5-25A):
【化271】
で表される化合物、またはその塩を酸化することで、式(L-5-25B)もしくは(L-5-25BB):
【化272】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(c)式(L-5-25B)または(L-5-25BB)で表される化合物、またはその塩を、オレフィン化試薬の存在下で反応させることで、式(L-5-25C)で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ
を含む。
【0374】
上のステップ(a)における反応は、酸化的開裂である;ステップ(b)における反応は、オレフィン化反応である。ある態様において、酸化的開裂は、オゾン分解を介して(例として、O
3の存在下で)実行される。ある態様において、切断は、二重結合をジヒドロキシル化することが可能な試薬(例として、四酸化オスミウム(OsO
4)、N−メチルモルホリンN−オキシド(NMMO))の存在下で実行され、これに続き遷移金属(例として、Pb(OAc)
4などの鉛錯体)の存在下で実行される。
【0375】
ある態様において、二重結合は、OsO
4、NMMO、および水での処置によってジヒドロキシル化される。ある態様において、反応は、アセトンなどの溶媒の存在下で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。例えば、ある態様において、二重結合は、以下の条件:室温にて(例として、1〜5時間)アセトン中10mol% OsO
4、2当量 NMMO、および水の下でジヒドロキシル化される。その結果得られる化合物は次いで、ある態様において、Pb(OAc)
4およびK
2CO
3で処置されることで、アルデヒドまたはヘミアセタールを生産する。例えば、ある態様において、このステップは、以下の条件:室温にて(例として、1時間のうちに)CH
2Cl
2中1.5当量 Pb(OAc)
4、10当量 K
2CO
3の下で実行される。
【0376】
ある態様において、オレフィン化は、ウィッティヒ試薬またはホーナー・ワズワース・エモンズ試薬の存在下で実行される。ある態様において、オレフィン化は、式:(RO)
2P(O)CH
2CO
2R
8で表される試薬の存在下で実行される。ある態様において、試薬は、式:(MeO)
2P(O)CH
2CO
2R
8(例として、(MeO)
2P(O)CH
2CO
2Bn)で表される。ある態様において、オレフィン化は、塩基(例として、K
3PO
4などのリン酸塩、またはNaHなどの水素化物)の存在下で実行される。
【0377】
ある態様において、オレフィン化は、式:(RO)
2P(O)CH
2CO
2R
8で表されるオレフィン化試薬、および塩基の存在下で実行される。ある態様において、オレフィン化は、(MeO)
2P(O)CH
2CO
2BnおよびNaHの存在下で実行される。ある態様において、反応は、THFなどの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、0℃にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:0℃にて(例として、約1〜5時間)THF中5当量 (MeO)
2P(O)CH
2CO
2Bn、4当量 NaHの下で実行される。
【0378】
ある態様において、R
P1およびR
P3は、シリル保護基である;R
P4は、任意置換ベンジルである;およびR
8は、任意置換ベンジルである。ある態様において、R
P1は、TBSである;R
P3は、TESである;R
P4は、MPMである;およびR
8は、ベンジルである。
【0379】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-25A):
【化273】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(L-5-24):
【化274】
で表される化合物、またはその塩を、式(L-5-5):
【化275】
で表される化合物、またはその塩とカップリングさせるというステップを含み、式中:
X
4は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P3、およびR
P4は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0380】
ある態様において、式(L-5-24)で表される化合物を式(L-5-5)で表される化合物とカップリングさせることは、有機金属試薬(例として、式(L-5-24)で表される化合物への付加のため、X
4を金属へ変換する)の存在下で実行される。ある態様において、有機金属試薬は、リチウム試薬(例として、式(L-5-24)で表される化合物への付加のため、式(L-5-5)で表される化合物を式:
【化276】
で表される化合物へ変換する)である。ある態様において、リチウム試薬は、有機リチウム(例として、n−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム)である。ある態様において、リチウム試薬は、LiHMDSまたはLDAである。
【0381】
ある態様において、反応は、tert−ブチルリチウムの存在下で実行される。ある態様において、反応は、THFなどの溶媒中で実施される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、THF中2.5当量のtert−ブチルリチウムで−78℃にて(例として、1時間未満にわたって)実施される。
【0382】
ある態様において、R
P1およびR
P3は、シリル保護基である;およびR
P4は、任意置換ベンジルである。ある態様において、R
P1は、TBSである;R
P3は、TESである;およびR
P4は、MPMである。
【0383】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-24):
【化277】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、以下:
(a)式(L-5-23B):
【化278】
で表される化合物、またはその塩を酸化することで、式(L-5-23C):
【化279】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(b)式(L-5-23C)で表される化合物、またはその塩を環化させることで、式(L-5-24)で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ
を含む;式中:
R
1は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P3、およびR
P10は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0384】
式(L-5-23B)で表される化合物を酸化するというステップは、酸化体(oxidant)の存在下で実行される。ある態様において、酸化体は、超原子価ヨウ素試薬である。ある態様において、酸化体は、ペルヨージナン(例として、デス・マーチン・ペルヨージナン)である。ある態様において、酸化体は、(ジアセトキシヨード)ベンゼン(PhI(OAc)
2)である。ある態様において、酸化は、1以上の追加の試薬の存在下で実行される。ある態様において、酸化は、(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)オキシル(TEMPO)の存在下で実行される。ある態様において、酸化は、TEMPOおよび超原子価ヨウ素の存在下で実行される。ある態様において、ステップ(a)における酸化およびステップ(b)における環化は、同じステップにおいて実行されるか、または続いて起こるステップにおいて実行される。ある態様において、ステップ(b)における環化は、別個のステップにおいて、および酸(例として、ルイス酸またはブレンステッド酸)または塩基の存在下で実行される。
【0385】
ある態様において、酸化するというステップは、PhI(OAc)
2およびTEMPOの存在下で実行される。ある態様において、酸化するというステップは、CH
2Cl
2などの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、酸化するというステップは、室温にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にて(例として、24〜48時間にわたって)CH
2Cl
2中20mol% TEMPO、3当量 PhI(OAc)
2の下で実行される。
【0386】
ある態様において、R
P1およびR
P3は、シリル保護基である;およびR
P10は、水素である。ある態様において、R
P1は、TBSである;R
P3は、TESである;およびR
P10は、水素である。
【0387】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-23B):
【化280】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(L-5-23A):
【化281】
で表される化合物、またはその塩を水和させるというステップを含む;式中:
R
1は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P3、およびR
P10は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0388】
ある態様において、式(L-5-23A)で表される化合物を水和させるというステップは、ヒドロホウ素化反応である。ヒドロホウ素化を生じさせる(effect)いずれの試薬または条件も使用されてよい。例えば、反応は、ボラン(例として、BH
3または9−BBN)の存在下で実行され得、これに続き過酸化物(例として、H
2O
2)またはペルボラート(例として、過ホウ酸ナトリウム(NaBO
3))の存在下で実行され得る。ある態様において、反応は、9−BBNの存在下で実行される。ある態様において、反応は、NaBO
3・H
2Oの添加を伴う。
【0389】
ある態様において、水和させるというステップは、9−BBNの存在下で実行され、これに続きNaBO
3・H
2Oの存在下で実行される。ある態様において、反応は、THFなどの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、0℃〜室温にて実行される。ある態様において、反応は、以下の条件:0℃から室温まで(例として、1時間にわたって)THF中3当量 9−BBNの下で実行され、水性NaBO
3・H
2Oの添加がこれに続く。
【0390】
ある態様において、R
P1およびR
P3は、シリル保護基である;およびR
P10は、水素である。ある態様において、R
P1は、TBSである;R
P3は、TESである;およびR
P10は、水素である。
【0391】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-23A):
【化282】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、以下:
(a)式(L-5-22):
【化283】
で表される化合物、またはその塩をエポキシ化することで、式(L-5-22A):
【化284】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(b)式(L-5-22A)で表される化合物、またはその塩を環化させることで、式(L-5-23A)で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ
を含む。
【0392】
いずれのエポキシ化試薬も、上に記載のエポキシ化するというステップにおいて使用されてよい。ある態様において、エポキシ化試薬は、過酸(例として、m−CPBA)である。ある態様において、エポキシ化試薬は、有機金属試薬である。ある態様において、エポキシ化試薬は、チタン試薬(例として、Ti(Oi−Pr)
4)である。ある態様において、エポキシ化試薬は、バナジウム試薬(例として、VO(TMHD)
2)である。ある態様において、エポキシ化は、シャープレスエポキシ化である。ある態様において、エポキシ化は、不斉エポキシ化(例として、シャープレス不斉エポキシ化)である。ある態様において、エポキシ化は、1以上のキラル配位子(例として、(+)−または(−)−DET、(+)−または(−)−DIPT;ここでDET=酒石酸ジエチルおよびDIPT=酒石酸ジイソプロピル)の存在下で実行である。ある態様において、エポキシ化するというステップは、1以上の追加の試薬の存在下で実行される。ある態様において、エポキシ化は、過酸化物(例として、t−BuOOH)の存在下で実行される。
【0393】
ある態様において、エポキシ化するというステップは、チタン錯体、タートラート配位子、および過酸化物の存在下で実行される。ある態様において、反応は、Ti(Oi−Pr)
4、(+)−DET、およびt−BuOOHの存在下で実行される。ある態様において、反応は、モレキュラーシーブの存在下で実行される。ある態様において、反応は、CH
2Cl
2などの溶媒の存在下で実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ−10℃にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:−10℃にて(例として、10〜20時間)CH
2Cl
2中15mol% Ti(Oi−Pr)
4、20mol% (+)−DET、1.5当量 t−BuOOH、および4Åモレキュラーシーブの下で実行される。
【0394】
ある態様において、R
P6およびR
P10は、シリル保護基である;およびR
P1は、水素である。ある態様において、R
P6およびR
P10は、TBSである;およびR
P1は、水素である。ある態様において、R
P6は、式(L-5-22A)で表される化合物を環化させるというステップの前に脱保護される。
【0395】
ある態様において、エポキシ化/環化は、式(L-5-22B):
【化285】
で表される化合物、またはその塩を提供するが、これは次いで、保護されることで、式(L-5-23A)で表される化合物、またはその塩を生産し得る(例として、基R
P3を導入する;ここでR
P3は、酸素保護基である)。
【0396】
スキーム4Bに示されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(L-5-22):
【化286】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(L-5-21B):
【化287】
で表される化合物、またはその塩を還元するというステップを含む;式中:
R
1は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P6、およびR
P10は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0397】
(L-5-21B)で表される化合物、またはその塩を還元するというステップは、−CO
2R
8部分を−OR
P1基(すなわち、−OH)へ変換する。ある態様において、還元するというステップは、水素化物(すなわち、H
−)供給源の存在下で実行される。当該技術分野において知られているいずれの水素化物供給源も、この転換において使用されてよい。水素化物供給源の例は、これらに限定されないが、水素化リチウムアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、および水素化ジイソブチルアルミニウムを包含する。ある態様において、水素化物供給源は、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL)である。
【0398】
ある態様において、還元するというステップは、DIBALの存在下で実行される。ある態様において、反応は、溶媒(例として、THF)中で実行される。ある態様において、反応は、室温を下回る温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ−78℃にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:−78℃にて(例として、1時間のうちに)THF中4当量のDIBALの下で実行される。
【0399】
ある態様において、R
P6およびR
P10は、シリル保護基である;およびR
8は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
P6およびR
P10は、TBSである;およびR
8は、メチルである。
【0400】
ある態様において、式(L-5-22)で表される化合物は、式(L-5-22-C):
【化288】
で表されるか、またはその塩である。
【0401】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-21B):
【化289】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、以下:
(a)式(L-5-21A):
【化290】
で表される化合物、またはその塩を還元することで、式(L-5-21C):
【化291】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(b)式(L-5-21C)で表される化合物、またはその塩を、オレフィン化試薬の存在下で反応させることで、式(L-5-21B)で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ
を含む。
【0402】
(L-5-21A)で表される化合物、またはその塩を還元するというステップ(すなわち、上のステップ(a))は、−CN部分をアルデヒド基(すなわち、−CHO)へ変換する。ある態様において、還元するというステップは、水素化物(すなわち、H
−)供給源の存在下で実行される。当該技術分野において知られているいずれの水素化物供給源も、この転換において使用されてよい。水素化物供給源の例は、これらに限定されないが、水素化リチウムアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、および水素化ジイソブチルアルミニウムを包含する。ある態様において、水素化物供給源は、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL)である。還元するというステップは任意に、−CN部分をアルコールへ還元し、これに続き、その結果得られるアルコールをアルデヒドへ酸化することで、式(L-5-21C)で表される化合物、またはその塩を生産することを含んでもよい。
【0403】
ある態様において、還元するというステップは、DIBALの存在下で実行される。ある態様において、反応は、溶媒(例として、ヘキサン、CH
2Cl
2)中で実行される。ある態様において、反応は、室温を下回る温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ−78℃にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:−78℃にて(例として、1時間のうちに)ヘキサン−CH
2Cl
2中1.1当量のDIBALの下で実行される。
【0404】
ある態様において、式(L-5-21C)で表される化合物、またはその塩のオレフィン化(すなわち、上のステップ(b))は、ウィッティヒ試薬またはホーナー・ワズワース・エモンズ試薬の存在下で実行される。ある態様において、オレフィン化は、式:(RO)
2P(O)CH
2CO
2R
8で表される試薬の存在下で実行される。ある態様において、試薬は、式:(MeO)
2P(O)CH
2CO
2R
8(例として、(MeO)
2P(O)CH
2CO
2Bn)で表される。ある態様において、試薬は、式:(CF
3CH
2O)
2P(O)CH
2CO
2R
8(例として、(CF
3CH
2O)
2P(O)CH
2CO
2Me)で表である。ある態様において、オレフィン化は、塩基の存在下で実行される。ある態様において、塩基は、K
3PO
4などのリン酸塩である。ある態様において、塩基は、アミド塩基である。ある態様において、塩基は、ジイソプロピルアミド塩基(例として、LDA)である。ある態様において、塩基は、ヘキサメチルジシラジド塩基(例として、LiHMDS、NaHMDS、KHMDS)である。ある態様において、オレフィン化は、1以上の追加の試薬の存在下で実行される。ある態様において、オレフィン化は、クラウンエーテル(例として、18−クラウン−6)の存在下で実行される。
【0405】
ある態様において、オレフィン化は、式(RO)
2P(O)CH
2CO
2R
8で表される試薬、塩基の存在下で実行される。ある態様において、反応は、(CF
3CH
2O)
2P(O)CH
2CO
2MeおよびKHMDSの存在下で実行される。ある態様において、18−クラウン−6が存在する。ある態様において、反応は、溶媒(例として、THF)中で実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、−78℃にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:−78℃にて(例として、1時間のうちに)THF中1.5当量 (CF
3CH
2O)
2P(O)CH
2CO
2Me、1.5当量 KHMDS、8当量 18−クラウン−6の下で実行される。
【0406】
ある態様において、R
P6およびR
P10は、シリル保護基である;およびR
8は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
P6およびR
P10は、TBSである;およびR
8は、メチルである。
【0407】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-21A):
【化292】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(L-5-20):
【化293】
で表される化合物、またはその塩を、シアン化物の存在下で反応させることを含む;式中:
R
1は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P6、R
P7およびR
P10は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および式中−OR
P7は、脱離基である。
【0408】
式(L-5-21A)で表される化合物、またはその塩を調製する方法は、式(L-5-20)で表される化合物、またはその塩を、シアン化物の存在下で反応させることを含む。ある態様において、シアン化物は、シアン化物塩(例として、NaCN、KCN、LiCN)である。ある態様において、シアン化物塩は、シアン化ナトリウム(NaCN)である。反応は、1以上の追加の試薬(例として、クラウンエーテル)の存在下で実行されてもよい。ある態様において、反応は、DMSOなどの溶媒中NaCNの存在下で実行である。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にて(例として、1時間)DMSO中20当量 NaCNの下で実行される。
【0409】
ある態様において、R
P6およびR
P10は、シリル保護基である。ある態様において、R
P6およびR
P10は、TBSである。
【0410】
ノルハリコンドリンの左半分の調製
本明細書に提供されるのは、ノルハリコンドリン系(例として、ノルハリコンドリンA、B、C、およびそれらの類似体)における化合物の「左半分」構成ブロックを調製する方法である。例えば、スキーム4Cに示されるとおり、式(L-2-15)で表される左半分構成ブロックは、式(L-5-32)で表される化合物のエステル基(すなわち、−CO
2R
8)をチオエステル部分(すなわち、−C(O)SR
S)へ変換することによって調製され得る。この目的に向けて、式(L-5-32)で表される化合物は、式(L-5-31)で表される化合物を酸化することによって調製され得るが、これは、式(L-5-30)で表される化合物を環化させることによって調製され得る。式(L-5-30)で表される化合物は、式(L-5-28)で表される化合物の酸化的開裂およびオレフィン化を介して調製され得るが、これは、式(L-5-27)で表される化合物を式(L-5-5)で表される化合物とカップリングさせることによって得られ得る。式(L-5-27)で表される化合物は、本明細書に記載のとおり、式(L-5-21A)で表される中間体から得られ得る。
スキーム4C
【化294】
【0411】
スキーム4Cに示されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(L-2-15):
【化295】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(L-5-32):
【化296】
で表される化合物、またはその塩を、チオール化剤の存在下で反応させるというステップを含む;式中:
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
7およびR
8は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである。
【0412】
本明細書に記載のとおり、式(L-2-15)で表される化合物を形成するというステップは、式(L-5-32)で表される化合物をチオール化剤の存在下で反応させることを含む。当該技術分野において知られているいずれのチオール化剤も、この目的に向けて使用されてよい。ある態様において、チオール化剤は、ジスルフィドである。ある態様において、チオール化剤は、式(R
SS)
2で表される。ある態様において、チオール化剤は、式(ピリジン−S)
2で表される。ある態様において、チオール化剤は、以下:
【化297】
である。
【0413】
ある態様において、式(L-5-32)で表される化合物をチオール化するというステップは、1以上の追加の試薬の存在下で実行される。ある態様において、チオール化するというステップは、ホスフィン試薬(例として、トリフェニルホスフィン(Ph
3P))の存在下で実行される。
【0414】
ある態様において、チオール化するというステップは、ジスルフィドおよびホスフィンの存在下で実行される。ある態様において、反応は、(Py−S)
2およびPh
3Pの存在下で実行される。ある態様において、反応は、トルエンまたはCH
2Cl
2などの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。例えば、ある態様において、チオール化するというステップは、以下の条件:室温にて(例として、10〜20時間)トルエン中1.4当量の(Py−S)
2、1.2当量のPh
3Pの下で実行される。
【0415】
ある態様において、式(L-5-32)で表される化合物、またはその塩をチオール化する方法は、以下:
(a)式(L-5-32)で表される化合物、またはその塩を脱保護することで、式(L-5-32B):
【化298】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(b)式(L-5-32B)で表される化合物、またはその塩をチオール化することで、式(L-2-15)で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ
を含む。
【0416】
ある態様において、R
7は、任意置換アルキルである;およびR
P6およびR
P4は、シリル保護基である。ある態様において、R
7は、任意置換アルキルである;R
P6およびR
P4は、TESである。
【0417】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-32):
【化299】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(L-5-31):
【化300】
で表される化合物、またはその塩を酸化することを含む;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P4、およびR
P6は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0418】
ある態様において、式(L-5-32)で表される化合物、またはその塩を調製する方法は、以下:
(a)式(L-5-31B):
【化301】
で表される化合物、またはその塩を酸化することで、式(L-5-32C):
【化302】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(b)式(L-5-32C)で表される化合物、またはその塩を保護することで、式(L-5-32)で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ
を含む。
【0419】
いずれの方法も、式(L-5-31)または(L-5-31B)で表される化合物を酸化するというステップにおいて使用され得る。ある態様において、酸化は、ペルヨージナン(例として、デス・マーチン・ペルヨージナン(DMP))の存在下で実行される。ある態様において、酸化は、スワーン酸化を伴う。ある態様において、酸化は、クロム試薬(例として、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC))の存在下で実行される。ある態様において、酸化するというステップは、ピンニック酸化、例として、亜塩素酸塩(例として、亜塩素酸ナトリウム(NaClO
2))での反応混合物の処置を伴う。ある態様において、酸化は、ペルヨージナン(例として、DMP)の存在下での反応、これに続き亜塩素酸塩(例として、NaClO
2)の存在下での反応を実行することを伴う。ある態様において、酸化は、溶媒(例として、CH
2Cl
2)中DMPおよびNaHCO
3の存在下で実行され、これに続き溶媒(例として、t−BuOH/H
2O)中NaClO
2およびNaH
2PO
4の存在下で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:(a)室温にて(例として、1時間のうちに)CH
2Cl
2中2当量 DMP、10当量 NaHCO
3;これに続き(b)室温にて(例として、1時間のうちに)t−BuOHおよび水中2−メチル−2−ブテンとともに3当量 NaClO
2、4当量 NaH
2PO
4の下で実行される。
【0420】
ある態様において、式(L-5-32C)で表される化合物を保護するというステップは、アルキル化剤で化合物を処置することを伴う。ある態様において、アルキル化剤は、ハロゲン化アルキルまたは構造:アルキル−脱離基で表される試薬である。ある態様において、アルキル化剤は、メチル転移(transfer)試薬(例として、ジアゾメタン、トリメチルシリルジアゾメタン(TMSCH
2N
2))である。
【0421】
ある態様において、保護するというステップは、TMSCH
2N
2の存在下で実行される。ある態様において、反応は、溶媒(例として、ベンゼン/MeOH)中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にて(例として、5min)ベンゼン/MeOH中3当量 TMSCH
2N
2の下で実行される。
【0422】
ある態様において、R
7は、任意置換アルキルである;およびR
P6は、シリル保護基である;R
P4は、任意置換ベンジルである;およびR
8は、任意置換ベンジルである。ある態様において、R
7は、メチルである;R
P6は、TESである;R
P4は、MPMである;およびR
8は、ベンジルである。
【0423】
ある態様において、式(L-5-32)で表される化合物、またはその塩は、脱保護されることで基R
P4が除去され、式(L-5-32D):
【化303】
で表される化合物、またはその塩が生産される;および任意に、再保護される(すなわち、基R
P4を、例として、ベンジル保護基(例として、MPM)から、シリル保護基(例として、トリエチルシリルなどのトリアルキルシリル)へ切り替える)。
【0424】
スキーム4Cに示されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(L-5-31):
【化304】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(L-5-32A):
【化305】
で表される化合物、またはその塩を環化させるというステップを含む;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P4およびR
P6は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0425】
ある態様において、式(7-5-30)で表される化合物を環化させるというステップは、塩基の存在下で実行される。ある態様において、塩基は、窒素塩基である。ある態様において、塩基は、アミジン塩基またはグアニジン塩基である。ある態様において、塩基は、アミンまたはアミドである。ある態様において、塩基は、アミジン塩基(例として、1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ−7−エン(DBU))である。ある態様において、環化させるというステップは、酸の存在下で実行される。ある態様において、酸は、ルイス酸である。ある態様において、環化させるというステップは、リチウム塩(例として、LiBr、LiCl)の存在下で実行される。環化させるというステップは、1以上の追加の試薬の存在下で実行されてもよい。ある態様において、環化させるというステップは、BnOAcの存在下で実行される。
【0426】
ある態様において、環化させるというステップは、リチウム塩、および塩基の存在下で実行される。ある態様において、環化させるというステップは、LiBrおよびDBUの存在下で実行される。ある態様において、反応は、MeCNなどの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にて(例として、10〜20時間)MeCN中10当量 LiBr、5当量 DBU、および2当量 BnOAcの下で実行される。
【0427】
ある態様において、R
P1は、シリルである;およびR
P6は、シリル保護基である;R
P4は、任意置換ベンジルである;およびR
8は、任意置換ベンジルである。ある態様において、R
P1は、TESである;R
P6は、TESである;R
P4は、MPMである;およびR
8は、ベンジルである。
【0428】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-30):
【化306】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(L-5-28):
【化307】
で表される化合物、またはその塩を、オレフィンおよびオレフィンメタセシス触媒の存在下で反応させるというステップを含む;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P4およびR
P6は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0429】
ある態様において、オレフィンは、式:
【化308】
で表される。さらに、当該技術分野において知られているいずれのオレフィンメタセシスも、式(L-5-30)で表される化合物を供給するメタセシス反応において使用されてよい。
【0430】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-30):
【化309】
で表される化合物、またはその塩を調製する代替方法もあり、方法は、以下:
(a)式(L-5-28):
【化310】
で表される化合物、またはその塩を酸化することで、式(L-5-29)もしくは(L-5-29B):
【化311】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(b)式(L-5-29)もしくは(L-5-29B)で表される化合物、またはその塩を、オレフィン化試薬の存在下で反応させることで、式(L-5-30)で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ
を含む。
上のステップ(a)における反応は、酸化的開裂である;ステップ(b)における反応は、オレフィン化反応である。ある態様において、酸化的開裂は、オゾン分解を介して(例として、O
3の存在下で)実行される。ある態様において、切断は、二重結合をジヒドロキシル化することが可能な試薬(例として、四酸化オスミウム(OsO
4)、N−メチルモルホリンN−オキシド(NMMO))の存在下で実行され、これに続き遷移金属(例として、Pb(OAc)
4などの鉛錯体)の存在下で実行される。
【0431】
ある態様において、二重結合は、OsO
4、NMMO、および水での処置によってジヒドロキシル化される。ある態様において、反応は、アセトンなどの溶媒の存在下で実施される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。例えば、ある態様において、二重結合は、以下の条件:室温にて(例として、10〜20時間)アセトン中5mol% OsO
4、2当量 NMMO、および水の下でジヒドロキシル化される。その結果得られる化合物は次いで、ある態様において、Pb(OAc)
4およびK
2CO
3で処置されることで、アルデヒドまたはヘミアセタールを生産する。例えば、ある態様において、このステップは、以下の条件:CH
2Cl
2中室温にて(例として、1時間のうちに)2当量 Pb(OAc)
4、10当量 K
2CO
3の下で実行される。
【0432】
ある態様において、オレフィン化は、ウィッティヒ試薬またはホーナー・ワズワース・エモンズ試薬の存在下で実行される。ある態様において、オレフィン化は、式:(RO)
2P(O)CH
2CO
2R
8で表される試薬の存在下で実行される。ある態様において、試薬は、式:(MeO)
2P(O)CH
2CO
2R
8(例として、(MeO)
2P(O)CH
2CO
2Bn)で表される。ある態様において、オレフィン化は、塩基(例として、K
3PO
4などのリン酸塩)の存在下で実行される。
【0433】
ある態様において、オレフィン化は、式:(RO)
2P(O)CH
2CO
2R
8で表されるオレフィン化試薬、および塩基の存在下で実行される。ある態様において、オレフィン化は、(MeO)
2P(O)CH
2CO
2BnおよびK
3PO
4の存在下で実行される。ある態様において、反応は、トルエンなどの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にて(例として、24〜48時間)溶媒中4当量 (MeO)
2P(O)CH
2CO
2Bn、3当量 K
3PO
4の下で実行される。
【0434】
ある態様において、R
P1は、シリルである;およびR
P6は、シリル保護基である;R
P4は、任意置換ベンジルである;およびR
8は、任意置換ベンジルである。ある態様において、R
P1は、TESである;R
P6は、TESである;R
P4は、MPMである;およびR
8は、ベンジルである。
【0435】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-28):
【化312】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(L-5-27):
【化313】
で表される化合物、またはその塩を、式(L-5-5):
【化314】
で表される化合物、またはその塩とカップリングさせるというステップを含み、式中:
X
4は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P4、およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0436】
ある態様において、式(L-5-4)で表される化合物を式(L-5-5)で表される化合物とカップリングさせることは、有機金属試薬(例として、式(L-5-4)で表される化合物への付加のため、X
4を金属へ変換する)の存在下で実行される。ある態様において、有機金属試薬は、リチウム試薬(例として、式(L-5-4)で表される化合物への付加のため、式(L-5-5)で表される化合物を式:
【化315】
で表される化合物へ変換する)である。ある態様において、リチウム試薬は、有機リチウム(例として、n−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム)である。ある態様において、リチウム試薬は、LiHMDSまたはLDAである。
【0437】
ある態様において、反応は、tert−ブチルリチウムの存在下で実行される。ある態様において、反応は、トルエン、THF、Et
2O、またはそれらの組み合わせなどの溶媒中で実施される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、−78℃にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、−78℃にて(例として、1時間未満)トルエンおよびEt
2O中2.2当量のtert−ブチルリチウムで実行される。
【0438】
ある態様において、R
P1は、シリルである;およびR
P6は、シリル保護基である;R
P4は、任意置換ベンジルである;およびR
8は、任意置換ベンジルである。ある態様において、R
P1は、TESである;R
P6は、TESである;R
P4は、MPMである;およびR
8は、ベンジルである。
【0439】
ハリコンドリン類似体の左半分の調製
本明細書に提供されるのは、他のハリコンドリン類似体の「左半分」構成ブロック(例として、式(H3-2-1)で表される化合物)の調製において有用な方法である。例えば、スキーム4Dに示されるとおり、式(L-2-6)で表される左半分構成ブロックは、式(L-5-7B)で表される化合物のエステル基(すなわち、−CO
2R
8)をチオエステル部分(すなわち、−C(O)SR
S)へ変換することによって調製され得る。式(L-5-7B)で表される化合物は、式(L-5-7A)で表される化合物を環化させることによって調製され得るが、これは、式(L-5-6A)で表される化合物の酸化的開裂およびオレフィン化によって調製されてもよい。式(L-5-6A)で表される化合物は、式(L-5-4)で表される化合物を式(L-5-5)で表される化合物とカップリングさせることによって調製され得る。またスキーム4Dにおいても示されるとおり、式(L-5-4)で表される化合物は、式(L-5-3)で表されるラクトンの同族体化(homologation)を介して調製され得る。
スキーム4D
【化316】
【0440】
スキーム4Dに示されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(L-2-6):
【化317】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(L-5-7B):
【化318】
で表される化合物、またはその塩を、チオール化剤の存在下で反応させるというステップを含む;式中:
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0441】
ある態様において、方法は、式(E-L):
【化319】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(E-L-1):
【化320】
で表される化合物、またはその塩を、チオール化剤の存在下で反応させるというステップを含む;式中:
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0442】
本明細書に記載のとおり、式(L-2-6)、(E-L)で表される化合物、またはその塩を形成するというステップは、式(L-5-7B)、(E-L-1)で表される化合物、またはその塩を、チオール化剤の存在下で反応させることを含む。当該技術分野において知られているいずれのチオール化剤も、この目的に向けて使用されてよい。ある態様において、チオール化剤は、ジスルフィドである。ある態様において、チオール化剤は、式(R
SS)
2で表される。ある態様において、チオール化剤は、式(ピリジン−S)
2で表される。ある態様において、チオール化剤は、以下:
【化321】
(2,2’−ジピリジルスルフィド)である。ある態様において、チオール化試薬は、化学量論量または過剰量(例として、1〜2当量)で存在する。
【0443】
ある態様において、チオール化するというステップは、1以上の追加の試薬の存在下で実行される。ある態様において、チオール化するというステップは、ホスフィン試薬の存在下で実行される。ある態様において、ホスフィンは、トリアルキルホスフィンである。ある態様において、ホスフィンは、トリアリールホスフィンである。ある態様において、ホスフィンは、PPh
3である。ある態様において、ホスフィンは、ポリマー結合PPh
3である。ある態様において、ホスフィンは、化学量論量または過剰量(例として、1〜3当量)で存在する。
【0444】
ある態様において、チオール化するというステップは、ジスルフィドおよびホスフィンの存在下で実行される。ある態様において、反応は、2,2’−ジピリジルスルフィドおよびPh
3Pの存在下で実行される。ある態様において、反応は、溶媒中で実行される。ある態様において、溶媒は、DCMである。ある態様において、溶媒は、アセトニトリルである。ある態様において、反応は、0℃から室温までにて実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。ある態様において、反応は、0℃から室温までにてMeCN中2,2’−ジピリジルスルフィドおよびPh
3Pの存在下で実行される
【0445】
例えば、ある態様において、チオール化するというステップは、以下の条件:室温にて(例として、10〜20時間)DCM中1.4当量の2,2’−ジピリジルスルフィド、1.2当量のPh
3Pの下で実行される。例えば、ある態様において、チオール化するというステップは、以下の条件:0℃から室温までにて(例として、10〜20時間)MeCN中1.2当量の2,2’−ジピリジルスルフィド、2.3当量のPh
3Pの下で実行される。
【0446】
ある態様において、2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、式:
【化322】
で表される環を形成する;およびR
P4は、シリル保護基である。ある態様において、2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、式:
【化323】
で表される環を形成する;およびR
P4は、TESである。
【0447】
ある態様において、式(L-5-7B)で表される化合物、またはその塩をチオール化する方法は、以下を含む:
(a)式(L-5-7B)で表される化合物、またはその塩を、R
P4基およびR
8基を除去するのに充分な条件下で脱保護することで、式(L−5−7C):
【化324】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(b)式(L-5-7C)で表される化合物、またはその塩を保護することで、式(L-5-7D):
【化325】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ。
【0448】
ある態様において、方法は、以下を含む:
(a)式(E-L-1)で表される化合物、またはその塩を、R
P4基およびR
8基を除去するのに充分な条件下で脱保護することで、式(E-L-3):
【化326】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(b)式(E-L-3)で表される化合物、またはその塩を保護することで、式(E-L-4):
【化327】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ。
【0449】
ある態様において、式(L-5-7B)、(E-L-1)で表される化合物、またはその塩に関し、R
P4およびR
8は、任意置換ベンジル保護基である;および脱保護するというステップ(すなわち、ステップ(a))は、H
2およびPd/Cの存在下で実行される。ある態様において、R
P4は、MPMであり、およびR
8は、ベンジル(Bn)である;および脱保護するというステップは、H
2およびPd/Cの存在下で実行される。ある態様において、脱保護するというステップは、i−PrOAc中H
2およびPd/Cの存在下で実行される。
【0450】
ある態様において、式(E-L-4)、(L-5-7D)で表される化合物、またはその塩に関し、R
P4は、シリル保護基である;および保護するというステップ(すなわち、ステップ(b))は、シリル化剤および塩基の存在下で実行される。ある態様において、R
P4は、TESである;およびシリル化試薬は、TESClである。ある態様において、塩基は、イミダゾールである。ある態様において、保護するというステップは、TESClおよびイミダゾールの存在下で実行される。ある態様において、保護するというステップは、DMF中TESClおよびイミダゾールの存在下で実行される。
【0451】
ある態様において、式(E-L-4)、(L-5-7D)で表される化合物、またはそれらの塩は、シリカゲルクロマトグラフィーおよび/または精製によって精製される。
【0452】
またスキーム4Dにおいても示されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(L-5-7B):
【化328】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法であって、方法は、式(L-5-7A):
【化329】
で表される化合物、またはその塩を環化させることを含む;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0453】
ある態様において、方法は、式(E-L-2):
【化330】
で表される化合物、またはその塩を環化させることで、式(E-L-1):
【化331】
で表される化合物、またはその塩を生産することを含み、式中:
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0454】
ある態様において、式(7-5-7A)、(E-L-2)で表される化合物、またはその塩を環化させるというステップは、塩基の存在下で実行される。ある態様において、塩基は、窒素塩基である。ある態様において、塩基は、アミジン塩基、グアニジン塩基である。ある態様において、塩基は、アミン塩基またはアミド塩基である。ある態様において、塩基は、アミジン塩基(例として、1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ−7−エン(DBU))である。ある態様において、塩基は、DBUである。ある態様において、塩基は、過剰量で使用される。
【0455】
ある態様において、環化させるというステップは、酸の存在下で実行される。ある態様において、酸は、ルイス酸である。
【0456】
ある態様において、環化させるというステップは、リチウム塩(例として、LiBr、LiCl)の存在下で実行される。ある態様において、反応は、LiBrの存在下で実行される。ある態様において、塩基は、過剰量で使用される。
【0457】
環化させるというステップは、1以上の追加の試薬の存在下で実行されてもよい。ある態様において、環化させるというステップは、式:R
8OAcで表される試薬の存在下で実行される。ある態様において、環化させるというステップは、BnOAcの存在下で実行される。ある態様において、試薬は、過剰量で存在する。
【0458】
ある態様において、反応は、溶媒中で実行される。ある態様において、溶媒は、MeCNである。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ30℃にて実行される。
【0459】
ある態様において、環化させるというステップは、リチウム塩および塩基の存在下で実行される。ある態様において、環化させるというステップは、LiBrおよびDBUの存在下で実行される。ある態様において、環化させるというステップは、LiBr、DBU、およびR
8OAcの存在下で実行される。ある態様において、環化させるというステップは、LiBr、DBU、およびBnOAcの存在下で実行される。ある態様において、環化させるというステップは、室温からほぼ30℃までMeCN中LiBr、DBU、およびBnOAcの存在下で実行される。
【0460】
例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にて(例として、10〜20時間)MeCN中10当量 LiBr、5当量 DBU、および10当量 BnOAcの下で実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温〜ほぼ30℃にて(例として、ほぼ24時間)MeCN中10当量 LiBr、5当量 DBU、および5当量 BnOAcの下で実行される。
【0461】
ある態様において、2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、式:
【化332】
で表される環を形成する;およびR
P4およびR
P8は、任意置換ベンジル基である。ある態様において、2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、式:
【化333】
で表される環を形成する;R
P4は、MPMである;およびR
P8は、ベンジルである。
【0462】
ある態様において、式(L-5-7B)で表される化合物、またはその塩は、脱保護されることで基R
P4が除去され、式(L-5-7D):
【化334】
で表される化合物、またはその塩が生産される;および任意に、再保護される(すなわち、基R
P4を、例として、ベンジル保護基(例として、MPM)からシリル保護基(例として、トリエチルシリルなどのトリアルキルシリル)へ切り替える)。
【0463】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-7A):
【化335】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(L-5-6A):
【化336】
で表される化合物、またはその塩を、オレフィンおよびオレフィンメタセシス触媒の存在下で反応させるというステップを含む;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0464】
ある態様において、オレフィンは、式:
【化337】
で表される。さらに、当該技術分野において知られているいずれのオレフィンメタセシスも、式(L-5-7A)で表される化合物を供給するメタセシス反応において使用されてよい。
【0465】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-7A):
【化338】
で表される化合物、またはその塩を調製する代替方法もあり、方法は、以下を含む:
(a)式(L-5-6A):
【化339】
で表される化合物、またはその塩を酸化することで、式(L-5-6B)および/または(L-5-6BB):
【化340】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(b)式(L-5-6B)および/または(L-5-6BB)で表される化合物、またはその塩を、オレフィン化試薬の存在下で反応させることで、式(L-5-7A)で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ。
【0466】
ある態様において、方法は、以下:
(a)式(E-L-5):
【化341】
で表される化合物、またはその塩を酸化することで、式(E-L-6):
【化342】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(b)式(E-L-6)で表される化合物、またはその塩を、オレフィン化試薬の存在下で反応させることで、式(E-L-2):
【化343】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップを含み、式中:
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0467】
上の式(L-5-6A)、(E-L-5)で表される化合物、またはその塩の酸化(すなわち、ステップ(a))は、酸化的開裂である。ある態様において、酸化的開裂は、オゾン分解を介して(例として、O
3の存在下で)実行される。ある態様において、酸化的開裂は、ジョンソン・レミュー酸化的開裂である。例えば、ある態様において、切断は、二重結合をジヒドロキシル化することが可能な試薬(例として、四酸化オスミウム(OsO
4)およびN−メチルモルホリンN−オキシド(NMO);またはオスミウム酸カリウム(VI)脱水物(K
2OsO
4)およびNMO)の存在下で実行され、これに続き遷移金属(例として、Pb(OAc)
4などの鉛錯体)の存在下で実行される。ある態様において、切断は、二重結合をジヒドロキシル化することが可能な試薬(例として、四酸化オスミウム(OsO
4)およびN−メチルモルホリンN−オキシド(NMO);またはオスミウム酸カリウム(VI)脱水物(K
2OsO
4)およびNMO)の存在下で実行され、これに続き過ヨウ素酸ナトリウム(NaIO
4)の存在下で実行される。
【0468】
ある態様において、二重結合は、OsO
4、NMO、および水での処置によってジヒドロキシル化される。ある態様において、反応は、アセトンなどの溶媒の存在下で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。例えば、ある態様において、二重結合は、以下の条件:室温にて(例として、20〜25時間)アセトン中10mol% OsO
4、2当量 NMO、および水の下でジヒドロキシル化される。その結果得られる化合物は次いで、ある態様において、Pb(OAc)
4およびK
2CO
3で処置されることで、アルデヒドおよび/またはヘミアセタールを生産する。例えば、ある態様において、このステップは、以下の条件:室温にて(例として、およそ1時間)CH
2Cl
2中1.2当量 Pb(OAc)
4、3当量 K
2CO
3の下で実行される。
【0469】
ある態様において、酸化するというステップは、四酸化オスミウム(OsO
4)またはオスミウム酸カリウム(VI)脱水物(K
2OsO
4)、およびNMOの存在下で実行される;これに続きNaIO
4の存在下で実行される。ある態様において、酸化するというステップは、オスミウム酸カリウム(VI)脱水物(K
2OsO
4)およびNMOの存在下で実行され、これに続きNaIO
4の存在下で実行される。ある態様において、反応は、溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、アセトンおよび水中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ室温にて実行である。ある態様において、反応は、ほぼ室温にてアセトンおよび水中、K
2OsO
4およびNMOの存在下で実行され、これに続きNaIO
4の存在下で実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:ほぼ室温にてアセトンおよび水中、K
2OsO
4・2H
2OおよびNMOの存在下で実行され、これに続きNaIO
4の下で実行される。
【0470】
ある態様において、ステップ(b)におけるオレフィン化は、ウィッティヒ試薬またはホーナー・ワズワース・エモンズ試薬の存在下で実行される。ある態様において、オレフィン化は、式:(RO)
2P(O)CH
2CO
2R
8で表される試薬の存在下で実行される。ある態様において、試薬は、式:(MeO)
2P(O)CH
2CO
2R
8(例として、(MeO)
2P(O)CH
2CO
2Bn)で表される。ある態様において、オレフィン化は、塩基(例として、K
3PO
4などのリン酸塩)の存在下で実行される。
【0471】
ある態様において、オレフィン化は、式:(RO)
2P(O)CH
2CO
2R
8で表されるオレフィン化試薬、および塩基の存在下で実行される。ある態様において、オレフィン化は、(MeO)
2P(O)CH
2CO
2BnおよびK
3PO
4の存在下で実行される。ある態様において、反応は、トルエンなどの溶媒中で実行される。ある態様において、反応は、およそ0℃からおよそ50℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、室温にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ30℃にて実行される。ある態様において、オレフィン化は、ほぼ30℃にてトルエン中(MeO)
2P(O)CH
2CO
2BnおよびK
3PO
4の存在下で実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:室温にて(例として、約20〜25時間)4当量 (MeO)
2P(O)CH
2CO
2Bn、3当量 K
3PO
4の下で実行される。例えば、ある態様において、反応は、以下の条件:ほぼ30℃にて(例として、約1〜3日間)5当量 (MeO)
2P(O)CH
2CO
2Bn、4当量 K
3PO
4の下で実行される。
【0472】
ある態様において、2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、式:
【化344】
で表される環を形成する;およびR
P4およびR
P8は、任意置換ベンジル基である。ある態様において、2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、式:
【化345】
で表される環を形成する;R
P4は、MPMである;およびR
P8は、ベンジルである。
【0473】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-6A):
【化346】
で表される化合物、またはその塩を調製する方法もあり、方法は、式(L-5-4):
【化347】
で表される化合物、またはその塩を、式(L-5-5):
【化348】
で表される化合物、またはその塩とカップリングさせるというステップを含み、式中:
X
4は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0474】
ある態様において、方法は、式(E-L-7):
【化349】
で表される化合物、またはその塩を、式(E-L-8):
【化350】
で表される化合物、またはその塩とカップリングさせることで、式(E-L-5):
【化351】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップことを含む;式中:
X
4は、ハロゲンまたは脱離基である;および
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0475】
ある態様において、式(L-5-4)で表される化合物を式(L-5-5)で表される化合物(または式(E-L-7)および(E-L-8)で表される化合物)とカップリングさせることは、有機金属試薬(例として、式(L-5-4)または(E-L-7)で表される化合物への付加のため、X
4を金属へ変換する)の存在下で実行される。ある態様において、有機金属試薬は、リチウム試薬(例として、式(L-5-4)で表される化合物への付加のため、式(L-5-5)で表される化合物を式:
【化352】
で表される化合物へ変換する;例として、式(E-L-7)で表される化合物への付加のため、式(E-L-8)で表される化合物を式:
【化353】
で表される化合物へ変換する)である。ある態様において、リチウム試薬は、有機リチウム(例として、n−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム)である。ある態様において、リチウム試薬は、LiHMDSまたはLDAである。ある態様において、リチウム試薬は、sec−ブチルリチウムである。
【0476】
ある態様において、反応は、tert−ブチルリチウムの存在下で実行される。ある態様において、反応は、THFなどの溶媒中で実施される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ0℃までに及ぶ温度にて実行される。例えば、ある態様において、反応は、−78℃から室温まで(例として、1時間未満にわたって)THF中2.6当量のtert−ブチルリチウムで実行される。
【0477】
ある態様において、反応は、sec−ブチルリチウムの存在下で実行される。ある態様において、反応は、THF中で実施される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ室温までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、およそ−78℃からおよそ0℃までに及ぶ温度にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ−78℃〜室温にてTHF中sec−ブチルリチウムで実行される。例えば、ある態様において、反応は、−78℃から室温まで(例として、1時間未満にわたって)THF中約2当量のsec−ブチルリチウムで実行される。
【0478】
ある態様において、2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、式:
【化354】
で表される環を形成する;およびR
P4は、任意置換ベンジルである。ある態様において、2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、式:
【化355】
で表される環を形成する;およびR
P4は、MPMである。
【0479】
スキーム4Dに示されるとおり、本明細書に提供されるのは、式(L-5-3)で表される化合物から式(L-5-4)で表される化合物を調製する方法である。ある態様において、方法は、以下を含む:
(a)式(L-5-3):
【化356】
で表される化合物、またはその塩を還元することで、式(L-5-3A):
【化357】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;
(b)式(L-5-3A)で表される化合物、またはその塩をオレフィン化することで、式(L-5-3B):
【化358】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;
(c)式(L-5-3B)で表される化合物、またはその塩を水和させることで、式(L-5-3C):
【化359】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ;および
(d)式(L-5-3C)で表される化合物、またはその塩を酸化および環化させることで、式(L-5-4):
【化360】
で表される化合物、またはその塩を生産するというステップ。
【0480】
上のステップ(a)における還元するというステップは、水素化物供給源の存在下で実行されてもよい。ある態様において、水素化物供給源は、DIBALである。ある態様において、上のステップ(b)におけるオレフィン化というステップは、オレフィン化試薬(例として、MePPh
3Br)の存在下で実行されてもよい。ある態様において、オレフィン化というステップは、塩基(例として、t−BuOKなどのアルコキシド)の存在下で実行される。ある態様において、上のステップ(c)における水和させるというステップは、ヒドロホウ素化反応である。ある態様において、ヒドロホウ素化というステップは、9−BBNでの処置、これに続くNaBO
3・H
2Oでの処置を伴う。上のステップ(d)における酸化および環化させるというステップは、同じステップにおいて実行されてもよく、または続いて起こるステップにおいて実行されてもよい。酸化するというステップは、いずれの酸化剤(oxidizing agents)の存在下でも実行されてよい。ある態様において、酸化するというステップは、TEMPOおよびPhI(OAc)
2の存在下で実行される。ある態様において、酸化するというステップは、NaHCO
3の存在下で実行される。
【0481】
ある態様において、2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、式:
【化361】
で表される環を形成する。ある態様において、2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、式:
【化362】
で表される環を形成する。
【0482】
一般の反応パラメータ
以下の態様は、上におよび本明細書に記載されるすべての合成方法に適用される。
【0483】
本明細書に提供され、および記載される反応は、1以上の試薬を伴っていてもよい。ある態様において、試薬は、触媒量で存在していてもよい。ある態様において、触媒量は、0〜1mol%、0〜5mol%、0〜10mol%、1〜5mol%、1〜10mol%、5〜10mol%、10〜20mol%、20〜30mol%、30〜40mol%、40〜50mol%、50〜60mol%、60〜70mol%、70〜80mol%、80〜90mol%、または90〜99mol%である。ある態様において、試薬は、化学量論量(すなわち、約1当量)で存在していてもよい。ある態様において、試薬は、過剰量で(すなわち、1当量より多く)存在していてもよい。ある態様において、過剰量は、約1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、9.0、9.5、10、15、または20当量である。ある態様において、過剰量は、約1.1〜2、2〜3、3〜4、4〜5、1.1〜5、5〜10、10〜15、15〜20、または10〜20当量である。ある態様において、過剰量は、20当量より多い。
【0484】
本明細書に記載の反応は、いずれの温度にても実行され得る。ある態様において、反応は、室温(rt)(21℃または70°F)にて、またはほぼ室温にて実行される。ある態様において、反応は、室温を下回る温度にて(例として、−100℃から21℃まで)実行される。ある態様において、反応は、−78℃にて、またはほぼ−78℃にて実行される。ある態様において、反応は、−10℃にて、またはほぼ−10℃にて実行される。ある態様において、反応は、ほぼ0℃にて実行される。ある態様において、反応は、室温を上回る温度にて実行される。ある態様において、反応は、30、40、50、60、70、80、110、120、130、140、または150℃にて実行される。ある態様において、反応は、150℃を上回る温度にて実行される。
【0485】
本明細書に記載の反応は、溶媒、または溶媒の混合物(すなわち、共溶媒)中で実行されてもよい。溶媒は、極性または非極性、プロトン性または非プロトン性であり得る。いずれの溶媒も、本明細書に記載の反応において使用されてもく、および反応は、具体的な溶媒または溶媒の組み合わせに限定されない。本明細書に記載の方法において有用な一般的な有機溶媒は、これらに限定されないが、アセトン、アセトニトリル、ベンゼン、ベンゾニトリル、1−ブタノール、2−ブタノン、酢酸ブチル、tert−ブチルメチルエーテル、二硫化炭素、四塩化炭素、クロロベンゼン、1−クロロブタン、クロロホルム、シクロヘキサン、シクロペンタン、1,2−ジクロロベンゼン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロメタン(DCM)、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2−ピリミジノン(DMPU)、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン、ジエチルエーテル、2−エトキシエチルエーテル、酢酸エチル、エチルアルコール、エチレングリコール、ジメチルエーテル、ヘプタン、n−ヘキサン、ヘキサン(hexanes)、ヘキサメチルホスホアミド(HMPA)、2−メトキシエタノール、2−メトキシ酢酸エチル、メチルアルコール、2−メチルブタン、4−メチル−2−ペンタノン、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、1−メチル−2−ピロリジノン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ニトロメタン、1−オクタノール、ペンタン、3−ペンタノン、1−プロパノール、2−プロパノール、ピリジン、テトラクロロエチレン、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン、トルエン、トリクロロベンゼン、1,1,2−トリクロロトリフルオロエタン、2,2,4−トリメチルペンタン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ジイソプロピルアミン、水、o−キシレン、p−キシレンを包含する。
【0486】
本明細書に記載の反応は、いずれの時間を掛けても実行されてよい。ある態様において、反応は、秒、分、時間、または日単位で行われても差し支えない。
【0487】
本明細書に記載の方法は、化合物をいずれの化学収率で調製するためにも使用され得る。ある態様において、化合物は、1〜10%、10〜20%、20〜30%、30〜40%、40〜50%、50〜60%、60〜70%、70〜80%、80〜90%、または90〜100%の収率で調製される。ある態様において、収率は、ある合成ステップ後のパーセント収率である。ある態様において、収率は、1より多くの合成ステップ(例として、2、3、4、または5つの合成ステップ)後のパーセント収率である。
【0488】
本明細書に記載の方法はさらに、1以上の精製ステップを含んでいてもよい。例えば、ある態様において、本明細書に記載の方法によって産生された化合物は、クロマトグラフィー、抽出、濾過、沈殿、結晶化、または当該技術分野において知られている他のいずれの方法によっても精製されてよい。ある態様において、化合物または混合物は、精製せずに(すなわち、粗製)次の合成ステップに繰り越される。
【0489】
本明細書に提供される合成方法は、いずれのスケールで実行され得る(すなわち、いずれの量の産物をも生産する)。ある態様において、方法は、スモールスケールの合成またはより大きなスケールの製造プロセス(pocess manufacture)に適用可能である。ある態様において、本明細書に提供される反応は、1g未満の産物を生産するために実行される。ある態様において、本明細書に提供される反応は、1g、2g、5g、10g、15g、20g、25g、30g、40g、50g、100g、200g、500g、または1kgより多い産物を生産するために実行される。
【0490】
化合物
本発明はまた、新規化合物も提供する。化合物は、ハリコンドリン、それらの類似体、およびそれらへの中間体の調製において有用である。ある態様において、本明細書に提供される化合物は、化合物(1)などの式(H3-A)で表される化合物、またはそれらへの中間体の合成において有用である。
【0491】
本明細書に提供されるのは、式(H3-N3):
【化363】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化364】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化365】
を形成する;
R
P6は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0492】
ある態様において、化合物は、以下の式:
【化366】
化合物(B)
で表される化合物、またはその塩である。
【0493】
本明細書に提供されるのは、式(H3-L):
【化367】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
Lは、任意置換スルホニル、任意置換スルフィニル、任意置換ホスホリル、または任意置換アシルである;
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化368】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化369】
を形成する;
R
P6は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0494】
ある態様において、化合物は、式:
【化370】
化合物(A)
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
R
1は、任意置換スルホニル、任意置換スルフィニル、任意置換ホスホリル、または任意置換アシルである。
【0495】
本明細書に提供されるのは、式(H-2-II):
【化371】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化372】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化373】
を形成する;
R
P1、R
P2、R
P3、R
P4、およびR
P5は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0496】
本明細書に提供されるのは、式(L-2-14):
【化374】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
R
1およびR
2は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P2、R
P3、およびR
P4は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0497】
本明細書に提供されるのは、式(R-2-I):
【化375】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
X
1は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
3およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化376】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化377】
を形成する;
R
P5は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0498】
ある態様において、化合物は、式(E-R):
【化378】
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
X
1は、ハロゲンまたは脱離基である;および
R
P5は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0499】
本明細書に提供されるのは、式(HH-2-II):
【化379】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化380】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化381】
を形成する;
R
P1、R
P3、R
P4、およびR
P5は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0500】
本明細書に提供されるのは、式(L-2-16):
【化382】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P3およびR
P4は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0501】
本明細書に提供されるのは、式(NH-2-II):
【化383】
で表される化合物、およびそれらの塩、式中:
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化384】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化385】
を形成する;
R
P3、R
P4、およびR
P5は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
7は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0502】
本明細書に提供されるのは、式(L-2-15):
【化386】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P3およびR
P4は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
7は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0503】
本明細書に提供されるのは、式(H3-2-I):
【化387】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化388】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化389】
を形成する;
R
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0504】
ある態様において、化合物は、式:
【化390】
化合物(2)
で表される化合物、またはその塩である。
【0505】
本明細書に提供されるのは、式(H3-2-II):
【化391】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
1、R
2、R
3、およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化392】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化393】
を形成する;
R
P4、R
P5、およびR
P6は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0506】
ある態様において、化合物は、式(E-1):
【化394】
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
R
P4、R
P5、およびR
P6は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0507】
ある態様において、化合物は、式:
【化395】
化合物(C)
で表されるか、またはその塩である。
【0508】
本明細書に提供されるのは、式(L-2-6):
【化396】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P4およびR
P6は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0509】
ある態様において、化合物は、式(E-L):
【化397】
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0510】
ある態様において、化合物は、式:
【化398】
で表されるか、またはその塩である。
【0511】
本明細書に提供されるのは、式(R-4-11B):
【化399】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
3およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化400】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化401】
を形成する;
R
P5およびR
P7は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
P7は、任意置換スルホニル、任意置換スルフィニル、任意置換ホスホリル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
P5およびR
P7は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0512】
ある態様において、化合物は、式(E-R-1):
【化402】
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
R
P5は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
P7は、任意置換スルホニル、任意置換スルフィニル、任意置換ホスホリル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
任意にここで、R
P5およびR
P7は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0513】
本明細書に提供されるのは、式(R-4-11A):
【化403】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
3およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、任意置換アルキル、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化404】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、任意置換アルキル、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化405】
を形成する;
R
P5の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0514】
ある態様において、化合物は、式(E-R-2):
【化406】
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
R
P5の各存在は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する。
【0515】
本明細書に提供されるのは、式(R-4-10):
【化407】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
3およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化408】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化409】
を形成する;
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0516】
ある態様において、化合物は、式(E-R-7):
【化410】
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
R
P5の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0517】
本明細書に提供されるのは、式(R-4-8):
【化411】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
3およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化412】
を形成する;および
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する。
【0518】
ある態様において、化合物は、式(E-R-4):
【化413】
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する。
【0519】
本明細書に提供されるのは、式(R-4-9):
【化414】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
X
3およびX
2は各々、独立して、ハロゲンまたは脱離基である;
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0520】
本明細書に提供されるのは、式(R-4-10B):
【化415】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
X
3は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
3およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化416】
を形成する;
R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化417】
を形成する;
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である;
R
Xは、水素または−OR
Xaであり、ここでR
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
Yは、水素または−OR
Yaであり、ここでR
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;
任意にここで、R
XaおよびR
Yaは、これらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0521】
ある態様において、化合物は、式(E-R-6):
【化418】
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
X
3は、ハロゲンまたは脱離基である;
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0522】
本明細書に提供されるのは、式(R-4-7):
【化419】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
3およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、任意置換アルキル、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化420】
を形成する;
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0523】
ある態様において、化合物は、式(E-R-8):
【化421】
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0524】
本明細書に提供されるのは、式(R-4-5B):
【化422】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
3は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0525】
ある態様において、化合物は、式(E-R-9):
【化423】
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する。
【0526】
本明細書に提供されるのは、式(R-4-7A):
【化424】
で表される化合物、およびそれらの塩である;式中:
R
3およびR
5は各々、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、もしくは任意置換アルキルであるか、または2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化425】
を形成する;
R
P5、R
P8、およびR
P9の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および任意に、ここで2個のR
P9基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0527】
ある態様において、化合物は、式(E-R-11):
【化426】
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
R
P5、R
P8、およびR
P9の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;任意に、ここで2個のR
P9基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する。
【0528】
本明細書に提供されるのは、式(R-4-5A):
【化427】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
3は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0529】
ある態様において、化合物は、式(E-R-15):
【化428】
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0530】
本明細書に提供されるのは、式(R-4-4):
【化429】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
3は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P5、R
P8、およびR
P10の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0531】
ある態様において、化合物は、式(E-R-16):
【化430】
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
R
P5およびR
P8の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0532】
本明細書に提供されるのは、式(R-4-2):
【化431】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
3は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P5およびR
P10の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する。
【0533】
ある態様において、化合物は、式(E-R-17):
【化432】
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
R
P5およびR
P10の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する。
【0534】
本明細書に提供されるのは、式(R-4-1):
【化433】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
3は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P5は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する。
【0535】
ある態様において、化合物は、式(E-R-19):
【化434】
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
R
P5およびR
P10の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する。
【0536】
本明細書に提供されるのは、式(E-R-22):
【化435】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
P5およびR
P10の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5基は、介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリル環を形成する。
【0537】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-17):
【化436】
で表される化合物、およびそれらの塩、式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P2、R
P3、およびR
P4は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0538】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-16B):
【化437】
で表される化合物、およびそれらの塩もある;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P2、R
P3、およびR
P4は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0539】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-16A):
【化438】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P2、R
P3、R
P4、およびR
P10は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0540】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-15):
【化439】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P2、R
P3、R
P4、およびR
P10は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0541】
また本明細書に提供されるのには、酸の存在下での、式(L-5-14):
【化440】
で表される化合物、およびそれらの塩もあり、式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P2、R
P4、およびR
P10は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0542】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-12):
【化441】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P2、およびR
P10は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0543】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-11):
【化442】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
1は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P2、およびR
P10は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0544】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-26):
【化443】
で表される化合物、およびそれらの塩もある;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P3、およびR
P4は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0545】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-25C):
【化444】
で表される化合物、およびそれらの塩もある;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P3、およびR
P4は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0546】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-25A):
【化445】
で表される化合物、およびそれらの塩もあり、式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P3、およびR
P4は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0547】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-24):
【化446】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
1は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1およびR
P3は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0548】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-23B):
【化447】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
1は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P3、およびR
P10は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0549】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-23C):
【化448】
で表される化合物、およびそれらの塩もある;式中:
R
1は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P3、およびR
P10は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0550】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-23A):
【化449】
で表される化合物、およびそれらの塩である;式中:
R
1は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P3、およびR
P10は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0551】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-22):
【化450】
で表される化合物、およびそれらの塩である;式中:
R
1は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P3、およびR
P10は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0552】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-22A):
【化451】
で表される化合物、およびそれらの塩もある;式中:
R
1は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P3、およびR
P10は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0553】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-21B):
【化452】
で表される化合物、およびそれらの塩である;式中:
R
1は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P6、およびR
P10は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0554】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-21A):
【化453】
で表される化合物、およびそれらの塩である;式中:
R
1は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P6およびR
P10は各々、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0555】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-32):
【化454】
で表される化合物、およびそれらの塩である;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
7およびR
8は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0556】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-31):
【化455】
で表される化合物、およびそれらの塩もある;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P4、およびR
P6は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0557】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-32A):
【化456】
で表される化合物、およびそれらの塩もある;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P1、R
P4およびR
P6は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0558】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-28):
【化457】
で表される化合物、およびそれらの塩もあり、式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P1、R
P4およびR
P6は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0559】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-27):
【化458】
で表される化合物、およびそれらの塩であって、式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0560】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-7B):
【化459】
で表される化合物、およびそれらの塩である;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0561】
ある態様において、化合物は、式(E-L-1):
【化460】
で表されるか、またはその塩であって、式中:
R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである;
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0562】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-7A):
【化461】
で表される化合物、およびそれらの塩もある;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0563】
ある態様において、化合物は、式(E-L-2):
【化462】
で表されるか、またはその塩であって、式中:
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0564】
本明細書に提供されるのは、式(E-L-6):
【化463】
で表される化合物、またはその塩であって、式中:
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する;および
R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。
【0565】
本明細書に提供されるのは、式(L-5-6A):
【化464】
で表される化合物、およびそれらの塩である;式中:
R
1およびR
2は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0566】
ある態様において、化合物は、式(E-L-5):
【化465】
で表されるか、またはその塩であって、式中:
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0567】
また本明細書に提供されるのには、式(L-5-4):
【化466】
で表される化合物、およびそれらの塩もあり、式中:
R
1は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および
各R
P6は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0568】
ある態様において、化合物は、式(E-L-7):
【化467】
で表されるか、またはその塩であって、式中:
R
P4およびR
P6の各存在は、独立して、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0569】
基R
L、X
L
ある態様において、R
Lは、任意置換スルホニル、任意置換スルフィニル、任意置換ホスホリル、または任意置換アシルである。ある態様において、R
Lは、任意置換スルホニルである。ある態様において、R
Lは、任意置換スルフィニルである。ある態様において、R
Lは、任意置換ホスホリルである。ある態様において、R
Lは、任意置換アシルである。ある態様において、R
Lは、−SO
2−アルキルである。ある態様において、R
Lは、メシル(−SO
2CH
3;「Ms」)である。ある態様において、R
Lは、−SO
2−アリールである。ある態様において、R
Lは、−SO
2Phである。ある態様において、R
Lは、p−トルエンスルホニル(−SO
2C
6H
4p−CH
3;「トシル」または「Ts」)である。ある態様において、R
Lは、トリフルオロメタンスルホニル(−SO
2CF
3;「トリフリル」または「Tf」)である。ある態様において、R
Lは、p−ブロモベンゼンスルホニル(−SO
2C
6H
4p−Br;「ブロシル」または「Bs」)、ある態様において、R
Lは、ノナフルオロブタンスルホニル(−OSO
2(CF
2)
3CF
3;「Nf」)である。ある態様において、R
Lは、2−または4−ニトロベンゼンスルホニル(−SO
2C
6H
4p−NO
2または−SO
2C
6H
4o−NO
2;「ノシル」または「Ns」)である。ある態様において、R
Lは、2,2,2−トリフルオロエチル−1−スルホニルである。ある態様において、R
Lは、5−(ジメチルアミノ)ナフタレン−1−スルホニル(「ダンシル」または「Ds」)である。
【0570】
本明細書に定義されるとおり、X
Lは、ハロゲンまたは脱離基である。本明細書に定義されるとおり、ある態様において、X
Lは、ハロゲンである。ある態様において、X
Lは、−Clである。ある態様において、X
Lは、−Brである。ある態様において、X
Lは、−Iである。
【0571】
基R
S
本明細書に定義されるとおり、R
Sは、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、または任意置換ヘテロアリールである。ある態様において、R
Sは、任意置換アルキルである。ある態様において、R
Sは、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
Sは、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
Sは、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
Sは、任意置換カルボシクリルである。ある態様において、R
Sは、任意置換アリールである。ある態様において、R
Sは、任意置換ヘテロシクリルである。ある態様において、R
Sは、任意置換ヘテロアリールである。ある態様において、R
Sは、任意置換の6員ヘテロアリールである。ある態様において、R
Sは、1個、2個、または3個の窒素原子を含む任意置換の6員ヘテロアリールである。ある態様において、R
Sは、任意置換ピリジルである。ある態様において、R
Sは、非置換ピリジル(Py)である。ある態様において、R
Sは、任意置換2−ピリジルである。ある態様において、R
Sは、非置換2−ピリジル(2−Py)である。ある態様において、R
Sは、以下:
【化468】
からなる群から選択される。ある態様において、R
Sは、
【化469】
(本明細書中「2−Py」または「Py」と略される)である。
【0572】
基X
1、X
2、X
3、およびX
4
本明細書に定義されるとおり、X
1は、ハロゲンまたは脱離基である。ある態様において、X
1は、ハロゲンである。ある態様において、X
1は、−Cl(すなわち、塩化物)である。ある態様において、X
1は、−Br(すなわち、臭化物)である。ある態様において、X
1は、−I(すなわち、ヨウ化物)である。ある態様において、X
1は、−F(すなわち、フッ化物)である。ある態様において、X
1は、脱離基である。
【0573】
本明細書に定義されるとおり、X
2は、ハロゲンまたは脱離基である。ある態様において、X
2は、ハロゲンである。ある態様において、X
2は、−Clである。ある態様において、X
2は、−Brである。ある態様において、X
2は、−Iである。ある態様において、X
2は、−Fである。ある態様において、X
2は、脱離基である。
【0574】
本明細書に定義されるとおり、X
3は、ハロゲンまたは脱離基である。ある態様において、X
3は、ハロゲンである。ある態様において、X
3は、−Clである。ある態様において、X
3は、−Brである。ある態様において、X
3は、−Iである。ある態様において、X
3は、−Fである。ある態様において、X
3は、脱離基である。
【0575】
本明細書に定義されるとおり、X
4は、ハロゲンまたは脱離基である。ある態様において、X
4は、ハロゲンである。ある態様において、X
4は、−Clである。ある態様において、X
4は、−Brである。ある態様において、X
4は、−Iである。ある態様において、X
4は、−Fである。ある態様において、X
4は、脱離基である。
【0576】
基R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、およびR
6
本明細書に定義されるとおり、R
1は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである。ある態様において、R
1は、水素である。ある態様において、R
1は、ハロゲンである。ある態様において、R
1は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
1は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
1は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
1は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
1は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
1は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
1は、メチルである。
【0577】
本明細書に定義されるとおり、R
2は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである。ある態様において、R
2は、水素である。ある態様において、R
2は、ハロゲンである。ある態様において、R
2は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
2は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
2は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
2は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
2は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
2は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
2は、メチルである。
【0578】
本明細書に定義されるとおり、R
3は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである。ある態様において、R
3は、水素である。ある態様において、R
3は、ハロゲンである。ある態様において、R
3は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
3は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
3は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
3は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
3は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
3は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
3は、メチルである。
【0579】
本明細書に定義されるとおり、R
4の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および任意に、2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化470】
を形成する。ある態様において、R
4は、水素である。ある態様において、R
4は、ハロゲンである。ある態様において、R
4は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
4は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
4は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
4は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
4は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
4は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
4は、メチルである。ある態様において、2個のR
4基は、一緒になって以下:
【化471】
を形成する。
【0580】
本明細書に定義されるとおり、R
5は、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである。ある態様において、R
5は、水素である。ある態様において、R
5は、ハロゲンである。ある態様において、R
3は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
5は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
5は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
5は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
5は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
5は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
5は、メチルである。
【0581】
本明細書に定義されるとおり、R
6の各存在は、独立して、水素、ハロゲン、または任意置換アルキルである;および任意に、2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化472】
を形成する。ある態様において、R
6は、水素である。ある態様において、R
6は、ハロゲンである。ある態様において、R
6は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
6は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
6は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
6は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
6は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
6は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
6は、メチルである。ある態様において、2個のR
6基は、一緒になって以下:
【化473】
を形成する。
【0582】
基R
7およびR
8
本明細書に定義されるとおり、R
7は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。ある態様において、R
7は、水素である。ある態様において、R
7は、任意置換アルキルである。ある態様において、ある態様において、R
7は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
7は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
7は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
7は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
7は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
7は、メチルである。ある態様において、R
7は、エチルである。ある態様において、R
7は、任意置換カルボシクリルである。ある態様において、R
7は、任意置換アリールである。ある態様において、R
7は、任意置換ヘテロシクリルである。ある態様において、R
7は、任意置換ヘテロアリールである。ある態様において、R
7は、任意置換アシルである。ある態様において、R
7は、酸素保護基である。ある態様において、R
7は、任意置換ベンジル保護基である。ある態様において、R
7は、ベンジル(−CH
2Ph;「Bn」)である。
【0583】
本明細書に定義されるとおり、R
8は、水素、任意置換アルキル、任意置換カルボシクリル、任意置換アリール、任意置換ヘテロシクリル、任意置換ヘテロアリール、任意置換アシル、または酸素保護基である。ある態様において、R
8は、水素である。ある態様において、R
8は、任意置換アルキルである。ある態様において、ある態様において、R
8は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
8は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
8は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
8は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
8は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
8は、メチルである。ある態様において、R
8は、エチルである。ある態様において、R
8は、任意置換カルボシクリルである。ある態様において、R
8は、任意置換アリールである。ある態様において、R
8は、任意置換ヘテロシクリルである。ある態様において、R
8は、任意置換ヘテロアリールである。ある態様において、R
8は、任意置換アシルである。ある態様において、R
8は、酸素保護基である。ある態様において、R
8は、任意置換ベンジル保護基である。ある態様において、R
8は、ベンジル(−CH
2Ph;「Bn」)である。
【0584】
基R
XおよびR
Y
本明細書に定義されるとおり、R
Xは、水素または−OR
Xaである。ある態様において、R
Xは、水素である。ある態様において、R
Xは、−OR
Xaである。
【0585】
本明細書に一般に定義されるとおり、R
Xaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。ある態様において、R
Xaは、水素である。ある態様において、R
Xaは、任意置換アルキルである。ある態様において、R
Xaは、任意置換アシルである。ある態様において、R
Xaは、酸素保護基である。ある態様において、R
Xaは、任意置換アリルである。ある態様において、R
Xaは、
【化474】
(アリル)である。
【0586】
本明細書に定義されるとおり、R
Yは、水素または−OR
Yaである。ある態様において、R
Yは、水素である。ある態様において、R
Yは、−OR
Yaである。
【0587】
本明細書に一般に定義されるとおり、R
Yaは、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。ある態様において、R
Yaは、水素である。ある態様において、R
Yaは、任意置換アルキルである。ある態様において、R
Yaは、任意置換アシルである。ある態様において、R
Yaは、酸素保護基である。ある態様において、R
Yaは、任意置換アリルである。ある態様において、R
Yaは、
【化475】
(アリル)である。
【0588】
ある態様において、R
XaおよびR
Yaは、それらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。ある態様において、R
XaおよびR
Yaは、それらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換の5員ヘテロシクリルを形成する。ある態様において、R
XaおよびR
Yaは、それらの介在原子と一緒に結び合って、任意置換1,3−オキソラン環を形成する。ある態様において、R
XaおよびR
Yaは、それらの介在原子と一緒に結び合って、以下:
【化476】
を形成する。ある態様において、R
XaおよびR
Yaは、それらの介在原子と一緒に結び合って、以下:
【化477】
を形成する。
【0589】
基R
P1、R
P2、R
P3、R
P4、R
P5、R
P6、R
P7、R
P8、R
P9、およびR
P10
本明細書に定義されるとおり、R
P1は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。ある態様において、R
P1は、水素である。ある態様において、R
P1は、任意置換アルキルである。ある態様において、ある態様において、R
P1は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P1は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P1は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P1は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P1は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
P1は、任意置換アシルである。ある態様において、R
P1は、酸素保護基である。ある態様において、R
P1は、任意置換アリルである。ある態様において、R
P1は、アリルである。ある態様において、R
P1は、任意置換シリルである。ある態様において、R
P1は、トリアルキルシリルである。ある態様において、R
P1は、トリエチルシリル(−SiEt
3;「TES」)である。ある態様において、R
P1は、トリメチルシリル(−SiMe
3;「TMS」)である。ある態様において、R
P1は、tert−ブチルジメチルシリル(−Sit−BuMe
2;「TBS」)である。ある態様において、R
P1は、tert−ブチルジフェニルシリル(−Sit−BuPh
2;「TBDPS」)である。ある態様において、R
P1は、任意置換ベンジル保護基である。ある態様において、R
P1は、ベンジル(−CH
2Ph;「Bn」)である。ある態様において、R
P1は、メトキシベンジル保護基である。ある態様において、R
P1は、パラ−メトキシベンジル:
【化478】
(「MPM」または「PMB」)である。
【0590】
ある態様において、R
P1およびR
P2は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0591】
本明細書に定義されるとおり、R
P2は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。ある態様において、R
P2は、水素である。ある態様において、R
P2は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
P2は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P2は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P2は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P2は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P2は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
P2は、任意置換アシルである。ある態様において、R
P2は、酸素保護基である。ある態様において、R
P2は、任意置換アリルである。ある態様において、R
P2は、アリルである。ある態様において、R
P2は、任意置換シリルである。ある態様において、R
P2は、トリアルキルシリルである。ある態様において、R
P2は、トリエチルシリル(−SiEt
3;「TES」)である。ある態様において、R
P2は、トリメチルシリル(−SiMe
3;「TMS」)である。ある態様において、R
P2は、tert−ブチルジメチルシリル(−Sit−BuMe
2;「TBS」)である。ある態様において、R
P2は、tert−ブチルジフェニルシリル(−Sit−BuPh
2;「TBDPS」)である。ある態様において、R
P2は、任意置換ベンジル保護基である。ある態様において、R
P2は、ベンジル(−CH
2Ph;「Bn」)である。ある態様において、R
P2は、メトキシベンジル保護基である。ある態様において、R
P2は、パラ−メトキシベンジル:
【化479】
(「MPM」または「PMB」)である。
【0592】
ある態様において、R
P3およびR
P3は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。
【0593】
本明細書に定義されるとおり、R
P3は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。ある態様において、R
P3は、水素である。ある態様において、R
P3は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
P3は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P3は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P3は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P3は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P3は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
P3は、任意置換アシルである。ある態様において、R
P3は、酸素保護基である。ある態様において、R
P3は、任意置換アリルである。ある態様において、R
P3は、アリルである。ある態様において、R
P3は、任意置換シリルである。ある態様において、R
P3は、トリアルキルシリルである。ある態様において、R
P3は、トリエチルシリル(−SiEt
3;「TES」)である。ある態様において、R
P3は、トリメチルシリル(−SiMe
3;「TMS」)である。ある態様において、R
P3は、tert−ブチルジメチルシリル(−Sit−BuMe
2;「TBS」)である。ある態様において、R
P3は、tert−ブチルジフェニルシリル(−Sit−BuPh
2;「TBDPS」)である。ある態様において、R
P3は、任意置換ベンジル保護基である。ある態様において、R
P3は、ベンジル(−CH
2Ph;「Bn」)である。ある態様において、R
P3は、メトキシベンジル保護基である。ある態様において、R
P3は、パラ−メトキシベンジル:
【化480】
(「MPM」または「PMB」)である。
【0594】
本明細書に定義されるとおり、R
P4は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。ある態様において、R
P4は、水素である。ある態様において、R
P4は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
P4は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P4は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P4は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P4は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P4は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
P4は、任意置換アシルである。ある態様において、R
P4は、酸素保護基である。ある態様において、R
P4は、任意置換アリルである。ある態様において、R
P4は、アリルである。ある態様において、R
P4は、任意置換シリルである。ある態様において、R
P4は、トリアルキルシリルである。ある態様において、R
P4は、トリエチルシリル(−SiEt
3;「TES」)である。ある態様において、R
P4は、トリメチルシリル(−SiMe
3;「TMS」)である。ある態様において、R
P4は、tert−ブチルジメチルシリル(−Sit−BuMe
2;「TBS」)である。ある態様において、R
P4は、tert−ブチルジフェニルシリル(−Sit−BuPh
2;「TBDPS」)である。ある態様において、R
P4は、任意置換ベンジル保護基である。ある態様において、R
P4は、ベンジル(−CH
2Ph;「Bn」)である。ある態様において、R
P4は、メトキシベンジル保護基である。ある態様において、R
P4は、パラ−メトキシベンジル:
【化481】
(「MPM」または「PMB」)である。
【0595】
本明細書に定義されるとおり、R
P5は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。ある態様において、R
P5は、水素である。ある態様において、R
P5は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
P5は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P5は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P5は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P5は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P5は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
P5は、任意置換アシルである。ある態様において、R
P5は、酸素保護基である。ある態様において、R
P5は、任意置換アリルである。ある態様において、R
P5は、アリルである。ある態様において、R
P5は、任意置換シリルである。ある態様において、R
P5は、トリアルキルシリルである。ある態様において、R
P5は、トリエチルシリル(−SiEt
3;「TES」)である。ある態様において、R
P5は、トリメチルシリル(−SiMe
3;「TMS」)である。ある態様において、R
P5は、tert−ブチルジメチルシリル(−Sit−BuMe
2;「TBS」)である。ある態様において、R
P5は、tert−ブチルジフェニルシリル(−Sit−BuPh
2;「TBDPS」)である。ある態様において、R
P5は、任意置換ベンジル保護基である。ある態様において、R
P5は、ベンジル(−CH
2Ph;「Bn」)である。ある態様において、R
P5は、メトキシベンジル保護基である。ある態様において、R
P5は、パラ−メトキシベンジル:
【化482】
(「MPM」または「PMB」)である。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、任意置換の6員ヘテロシクリルを形成する。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化483】
で表される環を形成する。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化484】
で表される環を形成する。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化485】
で表される環を形成する。ある態様において、2個のR
P5は、介在原子とともに結び合って、式:
【化486】
で表される環を形成する。
【0596】
本明細書に定義されるとおり、R
P6は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である;任意に、ここで2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。ある態様において、R
P6は、水素である。ある態様において、R
P6は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
P6は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P6は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P6は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P6は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P6は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
P6は、任意置換アシルである。ある態様において、R
P6は、酸素保護基である。ある態様において、R
P6は、任意置換アリルである。ある態様において、R
P6は、アリルである。ある態様において、R
P6は、任意置換シリルである。ある態様において、R
P6は、トリアルキルシリルである。ある態様において、R
P6は、トリエチルシリル(−SiEt
3;「TES」)である。ある態様において、R
P6は、トリメチルシリル(−SiMe
3;「TMS」)である。ある態様において、R
P6は、tert−ブチルジメチルシリル(−Sit−BuMe
2;「TBS」)である。ある態様において、R
P6は、tert−ブチルジフェニルシリル(−Sit−BuPh
2;「TBDPS」)である。ある態様において、R
P6は、任意置換ベンジル保護基である。ある態様において、R
P6は、ベンジル(−CH
2Ph;「Bn」)である。ある態様において、R
P6は、メトキシベンジル保護基である。ある態様において、R
P6は、パラ−メトキシベンジル:
【化487】
(「MPM」または「PMB」)である。ある態様において、2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。ある態様において、2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、任意置換の6員ヘテロシクリルを形成する。ある態様において、2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、式:
【化488】
で表される環を形成する。ある態様において、2個のR
P6は、介在原子とともに結び合って、式:
【化489】
で表される環を形成する。
【0597】
本明細書に定義されるとおり、ある態様において、R
P7は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。他の態様において、R
P7は、任意置換スルホニル、任意置換スルフィニル、任意置換ホスホリル、任意置換アシル、または酸素保護基である。ある態様において、R
P7は、任意置換スルホニルである。ある態様において、R
P7は、メシル(−SO
2CH
3;「Ms」)である。ある態様において、R
P7は、トシル(C−SO
2C
6H
4p−CH
3;「Ts」)である。ある態様において、R
P7は、トリフリル(−SO
2CF
3;「Tf」)である。ある態様において、R
P7は、任意置換スルフィニルである。ある態様において、R
P7は、任意置換ホスホリルである。ある態様において、R
P7は、任意置換アシルである。
【0598】
ある態様において、R
P7は、水素である。ある態様において、R
P7は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
P7は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P7は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P7は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P7は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P7は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
P7は、任意置換アシルである。ある態様において、R
P7は、酸素保護基である。ある態様において、R
P7は、任意置換アリルである。ある態様において、R
P7は、アリルである。ある態様において、R
P7は、任意置換シリルである。ある態様において、R
P7は、トリアルキルシリルである。ある態様において、R
P7は、トリエチルシリル(−SiEt
3;「TES」)である。ある態様において、R
P7は、トリメチルシリル(−SiMe
3;「TMS」)である。ある態様において、R
P7は、tert−ブチルジメチルシリル(−Sit−BuMe
2;「TBS」)である。ある態様において、R
P7は、tert−ブチルジフェニルシリル(−Sit−BuPh
2;「TBDPS」)である。ある態様において、R
P7は、任意置換ベンジル保護基である。ある態様において、R
P7は、ベンジル(−CH
2Ph;「Bn」)である。ある態様において、R
P7は、メトキシベンジル保護基である。ある態様において、R
P7は、パラ−メトキシベンジル:
【化490】
(「MPM」または「PMB」)である。
【0599】
本明細書に定義されるとおり、R
P8は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。ある態様において、R
P8は、水素である。ある態様において、R
P8は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
P8は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P8は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P8は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P8は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P8は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
P8は、任意置換アシルである。ある態様において、R
P8は、酸素保護基である。ある態様において、R
P8は、任意置換アリルである。ある態様において、R
P8は、アリルである。ある態様において、R
P8は、任意置換シリルである。ある態様において、R
P8は、トリアルキルシリルである。ある態様において、R
P8は、トリエチルシリル(−SiEt
3;「TES」)である。ある態様において、R
P8は、トリメチルシリル(−SiMe
3;「TMS」)である。ある態様において、R
P8は、tert−ブチルジメチルシリル(−Sit−BuMe
2;「TBS」)である。ある態様において、R
P8は、tert−ブチルジフェニルシリル(−Sit−BuPh
2;「TBDPS」)である。ある態様において、R
P8は、任意置換ベンジル保護基である。ある態様において、R
P8は、ベンジル(−CH
2Ph;「Bn」)である。ある態様において、R
P8は、メトキシベンジル保護基である。ある態様において、R
P8は、パラ−メトキシベンジル:
【化491】
(「MPM」または「PMB」)である。
【0600】
本明細書に定義されるとおり、R
P9は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。ある態様において、R
P9は、水素である。ある態様において、R
P9は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
P9は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P9は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P9は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P9は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P9は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
P9は、任意置換アシルである。ある態様において、R
P9は、酸素保護基である。ある態様において、R
P9は、任意置換アリルである。ある態様において、R
P9は、アリルである。ある態様において、R
P9は、任意置換シリルである。ある態様において、R
P9は、トリアルキルシリルである。ある態様において、R
P9は、トリエチルシリル(−SiEt
3;「TES」)である。ある態様において、R
P9は、トリメチルシリル(−SiMe
3;「TMS」)である。ある態様において、R
P9は、tert−ブチルジメチルシリル(−Sit−BuMe
2;「TBS」)である。ある態様において、R
P9は、tert−ブチルジフェニルシリル(−Sit−BuPh
2;「TBDPS」)である。ある態様において、R
P9は、任意置換ベンジル保護基である。ある態様において、R
P9は、ベンジル(−CH
2Ph;「Bn」)である。ある態様において、R
P9は、メトキシベンジル保護基である。ある態様において、R
P9は、パラ−メトキシベンジル:
【化492】
(「MPM」または「PMB」)である。ある態様において、2個のR
P9は、介在原子とともに結び合って、任意置換ヘテロシクリルを形成する。ある態様において、2個のR
P9は、一緒に結び合って、
【化493】
を形成する。ある態様において、2個のR
P9は、一緒に結び合って、
【化494】
を形成する。
【0601】
本明細書に定義されるとおり、R
P10は、水素、任意置換アルキル、任意置換アシル、または酸素保護基である。ある態様において、R
P10は、水素である。ある態様において、R
P10は、任意置換アルキルである。ある態様において、R
P10は、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P10は、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、R
P10は、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P10は、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、R
P10は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。ある態様において、R
P10は、任意置換アシルである。ある態様において、R
P10は、酸素保護基である。ある態様において、R
P10は、任意置換アリルである。ある態様において、R
P10は、アリルである。ある態様において、R
P10は、任意置換シリルである。ある態様において、R
P10は、トリアルキルシリルである。ある態様において、R
P10は、トリエチルシリル(−SiEt
3;「TES」)である。ある態様において、R
P10は、トリメチルシリル(−SiMe
3;「TMS」)である。ある態様において、R
P10は、tert−ブチルジメチルシリル(−Sit−BuMe
2;「TBS」)である。ある態様において、R
P10は、tert−ブチルジフェニルシリル(−Sit−BuPh
2;「TBDPS」)である。ある態様において、R
P10は、任意置換ベンジル保護基である。ある態様において、R
P10は、ベンジル(−CH
2Ph;「Bn」)である。ある態様において、R
P10は、メトキシベンジル保護基である。ある態様において、R
P10は、パラ−メトキシベンジル:
【化495】
(「MPM」または「PMB」)である。
【0602】
基R
本明細書に一般に定義されるとおり、Rは、水素または任意置換アルキルである。ある態様において、Rは、水素である。ある態様において、Rは、任意置換アルキルである。ある態様において、Rは、任意置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、Rは、非置換C
1〜6アルキルである。ある態様において、Rは、任意置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、Rは、非置換C
1〜3アルキルである。ある態様において、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルからなる群から選択される。
【0603】
例
Zr/Ni媒介ケトール化反応
構造体(S,S)-1-Cは、(S)-1-Aの(S)-1-Bとのカップリングを介して直接調製され得る(図2A)。魅力的ではあるが、順序には課題がある。例えば、β-およびβ’-位にてO-R基が存在するところ、アニオンをベースとするケトン合成には問題があると思われる。ジチアン化学に象徴される「極性変換(umpolung)」概念は、この種の問題にとっての歴史的な解答である(例として、検討のため以下を参照されたく、例えば:Seebach, D. Angew. Chem. Int. Ed. 1979, 18, 239;Corey, E. J.;Seeback, D. Angew. Chem. Int. Ed, 1965, 4, 1077;Seebach, D.;Corey, E. J. J. Org. Chem. 1975, 40, 231を参照)。実に、ジチアンをベースとするケトン合成は、錯体天然産物の合成に首尾よく適用された(検討のため、例として、Yus, M.;Najera, C.;Foubelo, F. Tetrahedron, 2003, 59, 6147;Smith, III. A. S.;Adams, C. M.;Acc. Chem. Rev. 2004, 37, 365を参照)。それにもかかわらず、錯体分子を包含するケトンの合成において使用され得る直接的ケトン合成が開発された。この目標に到達する絶好のチャンスは、ラジカルをベースとする、好ましくはワンポットの、ケトン合成であろう。関連するZn/Pd媒介ワンポットケトン合成は報告されている(例として、Lee, J. H.;Kishi, Y. J. Am. Chem. Soc. 2016, 138, 7178を参照)。
【0604】
近年、ウェイ(Weix)、ゴング(Gong)、ライスマン(Reisman)、およびその他が、1981年にMukaiyamaが先駆けとなったNi媒介ワンポットケトン合成を大々的に研究した(例として、Onaka, M.;Matsuoka, Y.;Mukaiyama, T. Chem. Lett. 1981, 531;Wotal, A. C.;Weix, D. J. Org. Lett. 2012, 14, 1476;Wotal, A. C.;Ribson, R. D.;Weix, D. J. Organometallics 2014, 33, 5874;Wu, F.;Lu, W.;Qian, Q.;Ren, Q.;Gong, H. Org. Lett. 2012, 14, 3044;Zhao, C.;Jia, X.;Wang, X.;Gong, H. J. Am. Chem. Soc. 2014, 136, 17645およびそこで引用された参考文献;Cherney, A. H.;Kadunce, N. T.;Reisman, S. E. J. Am. Chem. Soc. 2013, 135, 7442を参照)。報告された広範な基質のなかで、ゴングおよび共同研究者らによる1つの具体例は、Ni媒介ワンポットケトン合成が我々のニーズと合うかもしれないという可能性を示唆した(図2B)。図2Cに示される基質を、この研究のために無作為に選出した。無作為に選出された基質をこれら3つの条件の下で試験し、これによって、例としてウェイプロトコルおよびライスマンプロトコルを介するカップリング案の実現可能性が実証された。同時に、錯体分子の収束合成における後期カップリングにてNi媒介ワンポットケトン合成を首尾よく使用するためには、真剣に改善することを要することが明白になった。
【0605】
15より多くの配位子を、先ずNiCl
2を可溶化するか試験し、これによって4,4’-ジ-tert-ブチル-2,2’-ビピリン(dtbbpy)が最良の結果を与えることが示された。注目に値するのは、NiBr
2・(dtbbpy)錯体が、NiCl
2・(dtbbpy)錯体より良好なカップリング効率を与えたことである(例として、Lu, Z.;Fu, G. C. Angew. Chem. Int. Ed. 2010, 49, 6676;Serrano, E.;Martin, R. Angew. Chem. Int. Ed. 2016, 55, 11207;Zhang, X.;MacMillan, D. W. C. J. Am. Chem. Soc. 2016, 138, 13862を参照)。
【0606】
研究された活性化型カルボン酸のなかで、Mukaiyamaによって当初報告された2-チオピリジンエステルが、カップリングにとって最も有効であることが見出された。2-チオピリジンエステルは当初、CoreyおよびNicolaou(例として、Corey, E. J.;Nicolaou, K. C. J. J. Am. Chem. Soc. 1974, 96, 5614を参照)による、およびNicolaou GerlackおよびThalmann(例として、Gerlach, H.;Thalmann, A. Helv. Chim. Acta 1974, 57, 2661を参照)による大環状ラクトン化(macrolactonization)の彼らの独創性に富んだ研究(their seminal work)のために使用された。Mn(粉末)およびZn(粉末)は、有効な環元金属(reducing-metals)であることが見出された。
【0607】
試験された多くの溶媒システムのなかで1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(DMI)が最良であることが見出された。DMIとEtOAcとの5:1混合物は、基質(単数または複数)がDMIに難溶性を呈したとき、より良好な溶媒システムであった。予想どおり、より良好なカップリング効率が、より高濃度にて得られた。その典型的な濃度はC=0.1〜0.5 Mの範囲にあった。相加効果を研究しながら、1当量 Cp
2ZrCl
2の添加がカップリング速度を劇的に増強させることを発見した;Cp
2ZrCl
2ありでのカップリングは、Cp
2ZrCl
2なしの終夜〜日と比較して、分〜時間内に完了した。加えて、(I→SPy)の置き換えを介する副産物形成は、Cp
2ZrCl
2の添加によって解消または抑制された。
【0608】
観察された劇的な速度加速は、Cp
2ZrCl
2が触媒反応の律速ステップに関与することを示した。2つの異なる触媒回路、すなわち(1)(L)Ni(アルキル)
2中間体を伴う触媒回路および(2)逐次還元の触媒回路を、Ni媒介ワンポットケトン合成のために提案した。しかしながら、観察された結果を解釈するために、Ni触媒回路、Zr触媒回路、およびZr→Ni金属交換反応(transmetallation)からなる新しい機構を提案する(図3A)。Ni触媒回路は、ZnによるNi(II)→Ni(0)還元から出発し、2-チオピリジンエステルへのその酸化的付加、すなわち、2-D → 2-E → 2-Fがこれに続く。強いZr-SR結合のせいで、Cp
2ZrCl
2および/またはZr塩が、2-Fから2-Gまでのステップを加速し、これによって劇的な速度加速をもたらし得たという可能性がある。他方、Cp
2ZrCl
2を伴う第二の触媒回路;低原子価Zr種を形成するCp
2ZrCl
2のZn還元も作動し得る。Schwartzによる独創性に富んだ研究に従うと、かかる低原子価Zr種は、ヨウ化アルキルを容易に活性化する、すなわち、Cp
2ZrCl
2 → Cp
2Zr → Cp
2Zr-R(例として、Williams, G. M.;Gell, K. I.;Schwartz, J. J. Am. Chem. Soc. 1980, 102, 3660;Williams, G. M.;Schwartz, J. J. Am. Chem. Soc. 1982, 104, 1122を参照)。次いで、Ni-およびZr-触媒回路は、Zr/Ni金属交換反応とカップリングすることで、2-Hを生産する(アルケニル-Zr → アルケニル-Niの金属交換反応については、例として、Negishi, E., Van Horn, D. E. J. Am. Chem. Soc. 1977, 99, 3168;Loots, M. J., Schwartz, J. J. Am. Chem. Soc. 1977, 99, 8045を参照)。概して、Cp
2ZrCl
2は、このスキームにおいて重大な二役を果たす。先のNi媒介方法と区別するため、Zr/Ni媒介ケトン合成としてのこの転換。
【0609】
提案された機構に関し、一般的に知られている数種のチオール捕捉剤を試験したが、カップリング速度の加速に対して有意でない効果しか観察されなかった。これによって、提案されたCp
2ZrCl
2の二役が支持される。述べたように、Cp
2ZrCl
2の添加によるカップリング速度の劇的なカップリング速度加速は、律速ステップにおいてその関与を示した。実験的な支持はないが、律速ステップが1-F → 1-Gであるような可能性はある。よって、ヨウ化アルキルは、律速ステップ後にしか加わらないが、このことが、Zr/Ni媒介ケトン合成が、Zn/Pd-およびFe/Cu媒介ケトン合成とはユニークに異なる理由を解釈し得る。述べたように、Cp
2ZrCl
2の添加によるカップリング速度加速は、律速ステップにおいてその関与を示す。したがって、律速ステップは、1-E → 1-Fであるようである。よって、ヨウ化アルキルは、律速ステップ後にしか加わらないが、このことが、Zr/Ni媒介ワンポットケトン合成が、他のZn/Pd-およびFe/Cu媒介ケトン合成とはユニークに異なる理由を解釈し得る。
【0610】
一般的なラジカルプローブの挙動を試験した(図3B)。4eについての所見は、カップリング反応のラジカルな性質を示した。他方、4a〜dは正常なケトンを与えたが、これによってラジカル中間体は、極めて短い時間のスケールにしか関与しなかったことが示唆される(β-アルコキシアルキルZr(IV)種の反応性および安定性−不安定性については、例として、Buchwald, S. L.;Nielsen, R. B.;Dewan, J. C. Organometallics 1988, 7, 2324;Wipf, P.;Smitrovich, J. H. J. Org. Chem. 1991, 56, 6494を参照)。
【0611】
例示の最適条件を確立するために、1-1(X=I)と1-2(Y=SPy)とのモル比のカップリング効率に対する効果を、rtにてDMI中NiBr
2(dtbbpy)(5 mol%)、Cp
2ZrCl
2(1.0 equiv.)、Zn(過剰)(C:0.5 M)という条件の下で研究し、以下の結果:1-1:1-2=1.5:1.0について89%単離収率、1-1:1-2=1.2:1.0について89%、1-1:1-2=1.1:1.0について85%、1-1:1-2=1.0:1.0について83%、1-1:1-2=0.8:1.0について75%が与えられた。これら所見のすべてを考慮して、さらなる研究のための条件を、〜20℃にて求核試薬と求電子試薬とのモル比−(1.2:1.0)を用いるDMIまたは5:1 DMI-EtOAc中NiBr
2(dtbbpy)(5 mol%)、Cp
2ZrCl
2(1 equiv.)、MnまたはZn(過剰)(C:0.5〜0.1 M)として選出した。しかしながら、分子サイズおよびカップリングパートナーの複雑さに基づき、結果的にモル比を、著しい欠点もなく調整し得た。図4は、OR基または関係のある基をα位にて担持する基質を要約する。新しい方法は、予想される産物を優れた収率で与えた。
【0612】
図5Aは、さらなる例を要約する。一般的な保護基は、十分な耐久性があった(a、図5A)。カップリングは、β位でのモノ-およびジ-メチル化基質、ならびにα位でのモノ-メチル化基質にとっては有効であったが、α位でのジメチル化基質またはアダマンチル基質にとっては有効ではなかった(b、図5A)。この方法は、アルキル臭化物または塩化物ならびにアリール臭化物より選択的にヨウ化アルキルを活性化およびカップリングさせることができる(c、図5A)。言及したように、この反応はラジカルな性質を呈したが、これによって遊離ヒドロキシル基および/または酸性基を担持する基質にとって有効であろうという可能性が示唆される。実に、これらの基質とのカップリングは所望の産物を与えたが、実用的用途にとってはさらなる改善を明らかに要した(d、図5A)。
【0613】
最終的に、Zr/Ni媒介ワンポットケトン合成の図2に与えられる構造モチーフへの適用性を実証するために、我々は、(S)-1-11の(S)-1-12および(R)-1-12とのカップリングを研究し、予想される産物(S,S)-1-13および(S,R)-1-13が夫々得られた(図5B)。カップリングの間、例えばレトロ-オキシ-マイケル/オキシ-マイケルプロセスを介した、産物の立体化学的な純度ならびに出発材料が喪失したこともあり得る。実験的に、(S,S)-1-13および(S,R)-1-13は事実上同一の
1H NMRスペクトルを与えたが、極めて同様であるが別個に異なる
13C NMRスペクトルを呈したことが見出された。
13C NMRスペクトルを使用して、(S,S)-1-13および(S,R)-1-13の立体化学的な純度を研究した。これによって、立体化学のスクランブル(scrambling)がケトンカップリングにおいて起きなかったことが実証された。
【0614】
新しいZr/Ni媒介ワンポットケトン合成を報告したが、ここでCp
2ZrCl
2は、カップリング速度を劇的に加速させ、と同時に(I→SPy)置き換えを介する副産物形成を抑制した。Zn/Pd-およびFe/Cu媒介ワンポットケトン合成とは違い、新しい方法は、OR基または関係のある基をα位にて担持する求核試薬にとって有効であることを見出した。Ni触媒回路、Zr触媒回路、およびZr→Ni金属交換反応からなる機構を提案したが、ここでCp
2ZrCl
2は、重大な二役を果たすことが示唆された。新しく開発されたZr/Ni媒介方法は、錯体分子の収束合成において後期にてワンポットケトンを組み込むという現実的な希望を与えた。
【0615】
Ni/Zr媒介ケトール化反応のための実験手順
溶媒および試薬は商用グレードであり、そのように述べられない限り、供給されたとおりに使用した。大気または湿度に敏感な試薬または中間体を伴う反応は、オーブンで乾燥されたガラス製品中、窒素またはアルゴンの不活性雰囲気下で実施した。分析的薄層クロマトグラフィー(TLC)は、E. MerckプレコートTLCプレート、シリカゲル60F-254、層厚さ0.25 mmを用いて実施した。TLCプレートは、AMCAN(モリブデン酸アンモニウム/硝酸セリウムアンモニウム)、過マンガン酸カリウム、またはp-アニスアルデヒドでの染色によって可視化した。フラッシュクロマトグラフィー分離は、E. Merck Silica Gel 60(40〜63μm)、Kanto Chemical Silica Gel 60N(球状、中性、40〜50μm)、またはWako Pure Chemical Industry Wakogel 50NH
2(38〜63μm)を用いて実施した。中圧カラムクロマトグラフィーは、YAMAZEN Smart Flashを用いて実施した。NMRスペクトルは、Varian Inova 600 MHzまたはVarian Inova 500 MHz上で記録した。化学シフトを百万分の一(ppm)単位で報告した。残留溶媒ピークを内部標準として使用した(
1H NMRスペクトルについて:CDCl
3中7.26 ppm、C
6D
6中7.16 ppm、CD
3OD中3.31 ppm、およびCD
2Cl
2中5.33;
13C NMRについて:CDCl
3中77.0 ppm、C
6D
6中128.0 ppm、CD
3OD中49.0 ppm、およびCD
2Cl
2中53.8 ppm)。カップリング定数(J)をHz単位で報告し、使用される分裂の略語は、以下:一重項についてはs、二重項についてはd、三重項についてはt、四重項についてはq、多重項についてはm、およびブロードについてはbrである。旋光度は、Perkin-Elmer 241旋光計を使用し20℃にて測定した。IRスペクトルは、Bruker Alpha FT-IR分光計上で記録した。エレクトロスプレイイオン化実験は、Micromass Inc., Platform II Atmospheric Pressure Ionization Mass Spectrometer上で実施した。
【0616】
Ni/Zr媒介カップリング反応のための一般手順
【化496】
グローブボックス中、DMI(0.2 mL、Sigma-aldrich、99.5%)中のヨウ化物1-1(29.1 mg、0.12 mmol、1.2 eq.)およびチオエステル1-2(27.3 mg、0.10 mmol、1.0 eq.)の溶液へ、Cp
2ZrCl
2(29.3 mg、0.10 mmol、1.0 eq. Sigma-aldrich、98%)、Zn粉末(19.6 mg、0.3 mmol、3.0 eq. Sigma-aldrich、いずれの活性化もせずに使用した)、およびNiBr
2・dtbbpy(4.8 mg、0.01 mmol、10 mol%、調製(8頁)を参照)を室温にて加えた。同じ温度にて数分〜数時間(for mins to hrs)撹拌後(TLCによってモニタリングした)、反応混合物をグローブボックスから取り出しEtOAcおよびsat. NaHCO
3 aq.で希釈した。有機層を分離して水性層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで無色油として1-3が与えられた。
【0617】
図3Bに概説される反応のための実験手順
グローブボックス中、DMI(0.4 mL、sigma aldrich、99.5%)またはDMI/EtOAc(0.334 mL/0.066mL)のいずれかにおけるヨウ化物4a〜e(0.24 mmol、1.2 eq.)およびチオエステル1-5(54.6 mg、0.20 mmol、1.0 eq.)の溶液へ、Cp
2ZrCl
2(58.5 mg、0.20 mmol、1.0 eq. Sigma-aldrich、98%)、Zn粉末(39.2 mg、0.6 mmol、3.0 eq. Sigma-aldrich、いずれの活性化もせずに使用した)、およびNiBr
2・dtbbpy(9.7 mg、0.02 mmol、10 mol%、調製(8頁)を参照)を室温にて加えた。同じ温度にて10 min〜1 h撹拌後(TLCによってモニタリングした)、反応混合物をグローブボックスから取り出しEtOAcおよびsat. NaHCO
3 aq.で希釈した。有機層を分離して水性層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで4a〜d、S1が与えられた。注記:DMIまたはDMI/EtOAcを、基質の溶解度に応じて溶媒として使用した。
【0618】
1-(4-メトキシフェニル)ノナ-8-エン-3-オン(6a)
【化497】
【0619】
(Z)-1-(4-メトキシフェニル)-9-フェニルノナ-8-エン-3-オン(6b)
【化498】
【0620】
1-(4-メトキシフェニル)-6-(1-(4-メトキシフェニル)エトキシ)ヘキサン-3-オン(6c)
【化499】
61.6 mg, (0.173 mmol, 87%); IR (film) 2953, 2932, 2836, 1712, 1612, 1512, 1464, 1442, 1369, 1301, 1287, 1245, 1177, 1099, 1035, 832 cm
-1;
1H NMR (600 MHz, CDCl
3) δ = 7.20 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.08 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.87 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.82 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.29 (q, J = 6.6 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.28-3.20 (m, 2H), 2.83-2.78 (m, 2H), 2.70-2.66 (m, 2H), 2.50-2.39 (m, 2H), 1.84-1.77 (m, 2H), 1.39 (d, J = 6.6 Hz, 3H);
13C NMR (126 MHz, CDCl
3) δ = 210.1, 159.0, 158.0, 136.1, 133.3, 129.3, 127.5, 114.0, 113.9, 77.5, 67.4, 55.4, 44.7, 39.9, 29.0, 24.2, 24.1; HRMS (ESI) m/z calc. for C
22H
28NaO
4 [M+Na]
+ 379.1880; found
379.1885.
【0621】
2-メトキシ-9-(4-メトキシフェニル)-7-オキソノナンニトリル(6d)
【化500】
【0622】
1-(4-メトキシフェニル)へプタ-6-エン-3-オン(S1、4eからの産物)
【化501】
【0623】
図4に概説される反応のための実験の詳細
グローブボックス中、DMI(0.4 mL、sigma aldrich、99.5%)またはDMI/EtOAc(0.334 mL/0.066mL)のいずれかにおけるヨウ化物7a〜m(0.24 mmol、1.2 eq.)およびチオエステル1-5(54.6 mg、0.20 mmol、1.0 eq.)の溶液へ、Cp
2ZrCl
2(58.5 mg、0.20 mmol、1.0 eq. Sigma-aldrich、98%)、Zn粉末(39.2 mg、0.6 mmol、3.0 eq. Sigma-aldrich、いずれの活性化もせずに使用した)、およびNiBr
2・dtbbpy(9.7 mg、0.02 mmol、10 mol%、調製(8頁)を参照)を室温にて加えた。同じ温度にて10 min〜2 hr撹拌後(TLCによって監視した)、反応混合物をグローブボックスから取り出しEtOAcおよびsat. NaHCO
3 aq.で希釈した。有機層を分離して水性層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで無色油または白色アモルファス固体として8a〜mが与えられた。注記1:DMIまたはDMI/EtOAcを、基質の溶解度に応じて溶媒として使用した。注記2:2.0 eq.のルチジンを、8dおよび8e合成のためのCp
2ZrCl
2の添加前に加えた。
【0624】
1-(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-4-(4-メトキシフェニル)ブタン-2-オン(8a)
【化502】
【0625】
1-((4S,5S)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)-4-(4-メトキシフェニル)ブタン-2-オン(8b)
【化503】
102.3 mg (0.187 mg, 94%);[α]
22D=-8.9(c 1.8、CHCl
3);IR (film) 2985, 2955, 2932, 2898, 2858, 1716, 1612, 1513, 1472, 1463, 1428, 1379, 1370, 1301, 1247, 1177, 1112, 1981, 1037, 998, 823, 787, 742, 704, 603, 505, 490 cm
-1;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δ= 7.69-7.64 (m, 4H), 7.45-7.35 (m, 6H), 7.10 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.82 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 4.42-4.37 (m, 1H), 3.84-3.71 (m, 3H), 3.78 (s, 3H), 2.85 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 2.77-2.73 (m, 2H), 2.69-2.65 (m, 2H), 1.38 (s, 3H), 1.37 (s, 3H), 1.06 (s, 9H);
13C NMR (126 MHz, CDCl
3)δ= 207.4, 158.2, 135.8, 133.3, 133.2, 130.0, 129.5, 128.0, 114.1, 109.4, 80.6, 74.8, 64.3, 55.5, 46.7, 45.5, 28.8, 27.4, 27.1, 27.0, 19.4; HRMS (ESI) m/z calc. for C
33H
43O
5Si [M+H]
+ 547.2874; found
547.2869.
【0626】
4-(4-メトキシフェニル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)ブタン-2-オン(8c)
【化504】
【0627】
4-(4-メトキシフェニル)-1-((2R,3R)-3-((トリエチルシリル)オキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)ブタン-2-オン(8d)
【化505】
【0628】
4-(4-メトキシフェニル)-1-((2R,3R)-3-((トリメチルシリル)オキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)ブタン-2-オン(8e)
【化506】
【0629】
4-(4-メトキシフェニル)-1-((3aR,5R,5aS,8aS,8bR)-2,2,7,7-テトラメチルテトラヒドロ-5H-ビス([1,3]ジオキソロ)[4,5-b:4’,5’-d]ピラン-5-イル)ブタン-2-オン(8f)
【化507】
【0630】
5-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-7-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-1-(4-メトキシフェニル)ヘプタン-3-オン(8g)
【化508】
【0631】
7-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-5-メトキシ-1-(4-メトキシフェニル)ヘプタン-3-オン(8h)
【化509】
【0632】
1-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-7-(4-メトキシフェニル)-5-オキソヘプタン-3-イルアセタート(8i)
【化510】
【0633】
((S)-7-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-5-クロロ-1-(4-メトキシフェニル)ヘプタン-3-オン(8j)
【化511】
【0634】
(R)-(5-(4-メトキシフェニル)-3-オキソ-1-フェニルペンチル)カルバマート(8k)
【化512】
【0635】
メチル(R)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-6-(4-メトキシフェニル)-4-オキソヘキサノアート(8l)
【化513】
【0636】
tert-ブチル(S)-(6-(4-メトキシフェニル)-4-オキソ-1-フェニルヘキサン-2-イル)カルバマート(8m)
【化514】
【0637】
図5Aに概説される反応のための実験手順
グローブボックス中、DMI(0.4 mL、sigma aldrich、99.5%)またはDMI/EtOAc(0.334 mL/0.066mL)のいずれかにおけるヨウ化物9a〜u(0.24 mmol、1.2 eq.)およびチオエステル1-5(54.6 mg、0.20 mmol、1.0 eq.)の溶液へ、Cp
2ZrCl
2(58.5 mg、0.20 mmol、1.0 eq. Sigma-aldrich、98%)、Zn粉末(39.2 mg、0.6 mmol、 3.0 eq. Sigma-aldrich、いずれの活性化もせずに使用した)、およびNiBr
2・dtbbpy(9.7 mg、0.02 mmol、10 mol%、調製(8頁)を参照)を室温にて加えた。同じ温度にて10 min〜3 hr撹拌後(TLCによってモニタリングした)、反応混合物をグローブボックスから取り出しEtOAcおよびsat. NaHCO
3 aq.で希釈した。有機層を分離して水性層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで、無色油または白色アモルファス固体として10a〜uが与えられた。注記1:DMIまたはDMI/EtOAcを、基質の溶解度に応じて溶媒として使用した。注記2:2.0 eq.のルチジンを、10c合成のためのCp
2ZrCl
2の添加前に加えた。注記3:1.5 eq.のヨウ化物9p〜u、および1.5 eq.のCp
2ZrCl
2を、10p〜uの合成の間に使用した。
【0638】
6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-1-(4-メトキシフェニル)ヘキサン-3-オン(10a)
【化515】
【0639】
6-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-(4-メトキシフェニル)ヘキサン-3-オン(10b)
【化516】
【0640】
1-(4-メトキシフェニル)-6-((トリエチルシリル)オキシ)ヘキサン-3-オン(10c)
【化517】
61.5 mg (0.183 mmol, 92%); IR (film) 2953, 2876, 2835, 1715, 1612, 1513, 1464, 1247, 1178, 1095, 1038, 1005, 826, 808, 743 cm
-1;
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ= 6.97 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.77 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 3.47 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.80 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.31 (t, J =7.8 Hz, 2H), 2.15 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.80-1.75 (m, 2H), 0.99 (t, J =7.2 Hz, 9H), 0.58 (q, J = 7.2 Hz, 6H);
13C NMR (151 MHz, C
6D
6)δ= 208.3, 159.0, 134.0, 130.0, 114.6, 62.4, 55.1, 44.9, 39.5, 29.6, 27.6, 7.5, 5.2; HRMS (ESI) m/z calc. for C
19H
33O
3Si [M+H]
+ 337.2193; found
337.2186.
【0641】
6-((4-メトキシベンジル)オキシ)-1-(4-メトキシフェニル)ヘキサン-3-オン(10d)
【化518】
【0642】
1-(4-メトキシフェニル)-6-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ヘキサン-3-オン(10e)
【化519】
【0643】
6-(4-メトキシフェニル)-4-オキソヘキシルアセタート(10f)
【化520】
49.9 mg (0.189 mmol, 95%); IR (film) 2959, 2935, 1734, 1711, 1512, 1364, 1238, 1177, 1109, 1034, 761 cm
-1;
1H NMR (600 MHz, CDCl
3)δ= 7.09 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.81 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 4.03 (t, J =6.6 Hz, 2H), 3.77 (s, 3H), 2.84 (t, J =7.2 Hz, 2H), 2.70 (t, J =7.2 Hz, 2H) , 2.45 (t, J =7.2 Hz, 2H), 2.02 (s, 3H), 1.92-1.86 (m, 2H);
13C NMR (151 MHz, CDCl
3)δ= 209.2, 171.2, 158.1, 133.1, 129.4, 114.0, 63.7, 55.4, 44.7, 39.3, 29.0, 22.7, 21.0; HRMS (ESI) m/z calc. for C
15H
21O
4 [M+H]
+ 265.1434; found
265.1433.
【0644】
6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-1-(4-メトキシフェニル)-5-メチルヘキサン-3-オン(10g)
【化521】
【0645】
6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-1-(4-メトキシフェニル)-5,5-ジメチルヘキサン-3-オン(10h)
【化522】
【0646】
6-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-1-(4-メトキシフェニル)-4-メチルヘキサン-3-オン(10i)
【化523】
【0647】
6-クロロ-1-(4-メトキシフェニル)ヘキサン-3-オン(10l)
【化524】
【0648】
6-ブロモ-1-(4-メトキシフェニル)ヘキサン-3-オン(10m)
【化525】
54.3 mg (0.191 mmol, 96%); IR (film) 2933, 2835, 1712, 1611, 1512, 1441, 1409, 1372, 1300, 1245, 1178, 1035, 828, 555 cm
-1;
1H NMR (600 MHz, CDCl
3)δ= 7.09 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.82 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.42 (t, J =6.6 Hz, 2H), 2.85 (t, J =7.8 Hz, 2H), 2.72 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.58 (t, J =7.8 Hz, 2H), 2.13-2.08 (m, 2H);
13C NMR (126 MHz, CDCl
3)δ= 209.0, 158.1, 133.0, 129.4, 114.1, 55.4, 44.8, 40.9, 33.4, 29.1, 26.4; HRMS (ESI) m/z calc. for C
13H
18BrO
2 [M+H]
+ 285.0485; found
285.0476.
【0649】
6-(4-メトキシフェニル)-4-オキソヘキシル4-メチルベンゼンスルホナート(10n)
【化526】
【0650】
6-(4-ブロモフェニル)-1-(4-メトキシフェニル)ヘキサン-3-オン(10o)
【化527】
【0651】
6-ヒドロキシ-1-(4-メトキシフェニル)ヘキサン-3-オン(10p)
【化528】
注記:ケトンとヘミアセタールとの混合物(30:1)として存在する。
【0652】
6-ヒドロキシ-1-(4-メトキシフェニル)ヘプタン-3-オン(10q)
【化529】
注記:ケトンとヘミアセタールとの混合物(20:1)として存在する。
【0653】
6-ヒドロキシ-1-(4-メトキシフェニル)-6-メチルヘプタン-3-オン(10r)
【化530】
24.8 mg(0.099 mmol, 50%);IR(フィルム)3550-3450(br), 2966, 2928, 1708, 1611, 1512, 1464, 1366, 1300. 1244, 1177, 1138, 1035, 822 cm
-1;
1H NMR(500 MHz, CDCl
3)(混合物中ケトンのピークしか示されていない)δ = 7.09(d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.82(d, J = 8.4 Hz, 2H), 3.78(s, 3H), 2.84(t, J =9.6 Hz, 2H), 2.74(t, J =9.6 Hz, 2H), 2.52(t, J =9.6 Hz, 2H), 1.74(t J =9.6 Hz, 2H), 1.19(s, 6H);
13C NMR(126 MHz, CDCl
3)(混合物のすべてのピークが示されている)δ = 210.9, 133.0, 129.2, 129.1, 113.9, 113.8, 70.1, 55.3, 44.8, 43.2, 38.0, 37.2, 36.6, 36.2, 30.4, 30.0, 29.4, 29.0 C
15H
23O
3 [M+H]
+についてのHRMS(ESI)m/z:計算値251.1647;実測値251.1639。注記:ケトンとヘミアセタールとの混合物(2.5:1)として存在する。
【0654】
1-((2R,3R)-3-ヒドロキシテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4-メトキシフェニル)ブタン-2-オン(10s)
【化531】
25.3 mg(0.091 mmol);
1H NMRは、ケトンと2種のヘミアセタール異性体との混合物であると考えられる錯体混合物を示す。10sの
1H NMRは、この支持情報(supporting information)の第8部において示される。構造を確認するために、10sをジクロロメタン中TESOTf(1.2 eq.)および2,6-ルチジン(1.5 eq.)へ供した。予想される8eを主産物として87%収率で単離した。
【0655】
7-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-5-ヒドロキシ-1-(4-メトキシフェニル)ヘプタン-3-オン(10t)
【化532】
【0656】
3-(((6-(4-メトキシフェニル)-4-オキソヘキシル)オキシ)カルボニル)安息香酸(10u)
【化533】
【0657】
図5Bに概説される反応のための実験手順
グローブボックス中、DMI(0.2 mL、Sigma-aldrich、99.5%)中ヨウ化物1-12(27.1 mg、0.12 mmol、1.2 eq.)およびチオエステル1-11(23.7 mg、0.10 mmol、1.0 eq.)の溶液へ、Cp
2ZrCl
2(29.3 mg、0.10 mmol、1.0 eq. Sigma-aldrich、98%)、Zn粉末(19.6 mg、0.3 mmol、3.0 eq. Sigma-aldrich、いずれの活性化もせずに使用した)、およびNiBr
2・dtbbpy(4.8 mg、0.01 mmol、10 mol%、調製(8頁)を参照)を室温にて加えた。同じ温度にて40 mins撹拌後(TLCによってモニタリングした)、反応混合物をグローブボックスから取り出しEtOAcおよびsat. NaHCO
3 aq.で希釈した。有機層を分離して水性層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで、無色油として1-13が与えられた。
【0658】
1,3-ビス(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)プロパン-2-オン(1:1混合物−1-13)
【化534】
19.4 mg (0.086 mmol, 86%); IR (film) 2933, 2487, 1713, 1440, 1378, 1356, 1203, 1175, 1088 cm
-1;
1H NMR (600 MHz, CDCl
3) δ = 3.91 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 3.79-3.73 (m, 2H), 3.43 (dd, J = 11.2, 10.8 Hz, 2H), 2.67 (dd, J = 14.8, 5.8 Hz, 2H), 2.44 (dd, J = 14.8, 5.8 Hz, 2H), 1.80 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 1.62-1.58 (m, 3H), 1.52-1.46 (m, 5H), 1.30-1.21 (m, 2H);
13C NMR (126 MHz, CDCl
3) δ = 207.7, 74.1, 68.7, 50.6, 50.4, 31.9, 25.9, 23.5 HRMS (ESI) m/z calc. for C
13H
22NaO
3 [M+Na]
+ 249.1467; found
249.1460.
【0659】
1,3-ビス((S)-テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)プロパン-2-オン[(S)-1-13]
【化535】
【0660】
1-((R)-テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-3-((S)-テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)プロパン-2-オン[(S,R)-1-13]
【化536】
【0661】
1,3-ビス((R)-テトラヒドロ-2H-ピラン-2−イル)プロパン-2-オン[(R)-1-13]
【化537】
19.0 mg (0.084 mmol, 84%);[α]
22D=+7.6 (c 0.77, CHCl
3);
1H NMR (600 MHz, CDCl
3)δ= 3.91 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 3.79-3.73 (m, 2H), 3.43 (dd, J = 11.2, 10.8 Hz, 2H), 2.67 (dd, J = 14.8, 5.8 Hz, 2H), 2.44 (dd, J = 14.8, 5.8 Hz, 2H), 1.80 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 1.62-1.58 (m, 3H), 1.52-1.46 (m, 5H), 1.30-1.21 (m, 2H);
13C NMR (126 MHz, CDCl
3)δ= 207.7, 74.1, 68.7, 50.6, 31.9, 25.9, 23.5 ppm; HRMS (ESI) m/z calc. for C
13H
22NaO
3 [M+Na]
+ 249.1467; found
249.1455.
【0662】
ハリコンドリンおよび類似体の合成
最終的なカップリング反応としてZr/Ni媒介ワンポットケトン合成を使用する、一体化され効率的かつ拡張可能なハリコンドリンの合成を開発した。先の合成において、[6,6]および[5,5]スピロケタール構築のための重要(key)中間体はエノン2-3であったが、これを2-1の2-2とのNi/Cr媒介カップリングを介して優れた全収率で合成した(図7)。C35、C41、およびC48での保護基の最良の組み合わせが夫々、TES、TBS、およびTESであることを近年同定した。この転換の間、3つのキラル中心をC38、C40、およびC44にて導入した(cf., 2-3 → 2-A → 2-B → 2-4)。カルシマイシンの合成研究(synthetic work)に基づき、所望される立体化学は、塩基性条件の下で優先的に形成されるはずである(例として、Negri, D. P.;Kishi、Y. Tetrahedron Lett., 1987, 28, 1063を参照)。実に、このアプローチは、ハリコンドリンA〜Cの合成に対して見事に機能した。しかしながら、最終的な転換のための代替ルートは望まれていた。
【0663】
ケトン2-Bは、明確に定義された代替ルートを介して入手可能である。Zr/Ni媒介ワンポットケトン合成は、これらのニーズに合うことが見込まれることを示した;具体的に言うと、この方法は、(S)-2-C + (S)-2-D → (Σ,Σ)-2-Eのカップリングに有効であることが証明された。必須ケトン2-Bは、ヨウ化物2-5および2-チオピリジンエステル2-6から合成され得た。ケトン2-Bはまた、C38〜C39結合でのカップリングを介しても得られ得たが、しかし我々は、2-5の全合成効率のせいで前者のルートに焦点を当てていた。この断絶(disconnection)の実現可能性は、C40でのCH
2Iの、C38でのC(=O)SPyとの組み合わせを使用して実証された。Py=2-ピリジル。
【0664】
成功した((S)-2-C + (S)-2-D → (Σ,Σ)-2-E)カップリングに勇気づけられて、提案された合成のための実現可能性の研究を始めた。この研究に対して、ハリコンドリンBの右半分2-5を選出した。C35保護基を2つの理由から選択した。すなわち、(1)2-5とのケトンカップリングの速度が、対応するC35-TBS基質とのものより有意に速かったこと、および(2)以下のステップにおけるC35-TES基の脱保護が、対応するC35-TBS基質のものより顕著に速かったこと。他方、左半分2-6を、予備研究時それがより大量に利用可能であったことから選出した。C41保護基を、脱保護が容易であるところ、最初のうちは選出していた。
【0665】
所望の産物2-7が、((S)-2-C + (S)-2-D → (Σ,Σ)-2-E)カップリングに使用された条件下、最初の試みで得られた。次いで条件をこのケースのために最適化した。第一に、Cp
2ZrCl
2が、ケトンカップリングを加速するの重要であるのと同時に、C37での(I→SPy)置き換えを介する副産物形成を抑制するのにも重要であった。第二に、DMIとEtOAcとの5:1混合物が、最良の溶媒であることが見出された。第三に、カップリングが、濃度が高ければ(例えば0.4 M)より良好ではあったが、0.1 M濃度でも十分に進行した。第四に、Zn金属およびMn金属がともに有効であった。第五に、2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチルピリジンが、反応および/またはワークアップの間、TES基の部分的な脱保護を回避するために使用された。最後に、予想どおり、カップリング効率は2-5:2-6のモル比に応じ、例えば、2-5:2-6=1.0:1.3で84%収率;1.0:1.0で62%;1.0:1.2で71%である。
【0666】
これらすべての因子を考慮して、図7において特定されたカップリング条件が手順の例として示されている。すべてのカップリングに対し、分子サイズおよび2-5 vs. 2-6の複雑さを考慮して2-5:2-6のモル比=1.0:1.3を使用した。この条件の下、ケトンカップリングを0.5〜1.0 gのスケールで実行することで、所望の産物2-7が80〜90%収率で供給された。
【0667】
このカップリングにおいて、3つの副産物を極少量(〜3%収率で)単離した。分光分析(
1H NMR、MS)は、これらの副産物が夫々、2-8、2-9、および2-10であることを示唆した。第1の2つの副産物は2-5に由来し、その形成は、方法−開発研究において検討された結果を踏まえると驚くべきものではなかった。第三の副産物2-10は2-6に明らかに由来し、これは、推測したとおりNi媒介脱カルボニルを介して形成されたものであり、その転換は図7に描かれている。
【0668】
ケトン2-7もまた、合成の第二段階でモデル研究に役立った。すなわち、シリル基の脱保護、これに続く酸触媒による[5,5]-スピロケタール形成である。予想どおり、2-7におけるC50/C52-ジオキサシリナン基はHF・Pyでの処置で容易に除去されて、対応するジオールが与えられた。その結果得られたC49/C52-ジオールの、ピバル酸(2 equiv.)で緩衝されたTBAF(4 equiv.)での処置によって、6時間以内に完全に脱保護された産物が与えられた。これによってC35およびC41での2個のTES基の脱保護の容易さが確認された。この転換はまた1ステップ、すなわちピバル酸で緩衝されたTBAFでの直接的な処置でもなされた。
【0669】
完全に脱シリルされた産物を酸で処置することで、2-11が供給された;つまり、室温でのCH
2Cl
2中PPTSは、2-11とそのC38-epi-11との〜5:1混合物を与え、これは、逆相中圧カラムクロマトグラフィーによって分離することで、2-11(2-5からの67%全収率)およびC38-epi-2-11(2-5からの13%全収率)が供給された。これまでに報告された方法を用いて、C38-epi-2-11を異性体化することで、追加の2-11(9%単離収率)が与えられた。これによって5からの2-11の全収率が76%になった。2-11の構造を分光分析から断定した;
1Hおよび
13C NMRスペクトルから、ノルハリコンドリンBの構造に対応することが見事に見出された。
【0670】
先のセクションにおいて与えられた結果は、Zr/Ni媒介ワンポットケトン合成が天然産物のハリコンドリン類、およびそれらの類似体の一体化された合成の開発に繋がるはずであるという主張に説得力をもたせた。実験的に実証するために、3つのタイプの右半分および左半分を夫々調製した(図8A)。これら右半分および左半分の組み合わせは、9つすべてのハリコンドリンを与えるはずである(図8B)。
【0671】
このアプローチにおける第一段階は、各組み合わせに対してZr/Ni媒介ワンポットケトン合成を適用することであった。ケトンカップリングを、これまでに定義された条件下で行うことで、予想された産物が80〜90%単離収率で供給された。すべてのケトンを中圧カラムクロマトグラフィー(中性シリカゲル)によって単離して、完全に特徴付けした。結果は、カップリング速度、単離収率、および検出された副産物を包含する、2-5 + 2-6 → 2-7について見出された結果と実質上同一であった。例えば、(2-5 + 2-14)カップリングを200 mgスケールの2-5で実行することで、予想された所望のケトンが88%単離収率で、併せて3つの副産物2-8、2-9、および2-11に対応するものが少量(〜3%)で与えられた。注目に値するのは、ハリコンドリンCのC12アリル基が、ケトン合成の時間スケールで、損なわれずに(intact)見出されたことである。
【0672】
第二段階は、シリル保護基の脱保護、これに続き酸性条件下での[5,5]-スピロケタール形成であった。ハリコンドリンB合成を第一に研究したが、ここでシリル基の脱保護および[5,5]-スピロケタールの形成を、DMF中ピバル酸、次いでCH
2Cl
2中PPTSで緩衝されたTBAFでもたらすことで、ハリコンドリンBとそのC38-エピマーとの〜5:1混合物が与えられた。逆相中圧カラムクロマトグラフィーを分離/単離に対して採用することで、ハリコンドリンBおよびC38-エピマーが優れた全収率で供給された;例えば、200 mgの2-5が、133 mg(68%)および25 mg(13%)のハリコンドリンBおよびC38-epi-ハリコンドリンBを夫々与えた。これまでに報告された方法を用いて、C38-epi-ハリコンドリンBを異性化することで、追加の17 mgハリコンドリンB(9%単離収率)が与えられた。よって、ハリコンドリンBの全収率は、2-5からの77%であった。分光学的比較(HR-MS、
1Hおよび
13C NMR)によって、ハリコンドリンBが、標品(authentic sample)と同一であることが確認された。転換全体の再現性は優れたものであり、スケーリングに対して何ら潜在的な問題点がないことが分かった。
【0673】
同様に、ハリコンドリンAの合成(2-12+2-14 → 2-20)を実行した。このシステムにおいて、C12/C13アニシリデンを除去するために、追加のステップ、すなわちイソプロパノールと2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオールとの混合物におけるPPTS処置を要した。酸処置の間、ハリコンドリンA:そのC38-エピマーの比率を〜5:1から変えて、〜3:1まで下げた。前述同様、C38-エピマーを異性体化して、ハリコンドリンAが2-12からの61%全収率(total yield)で供給された。分光学的比較によって、ハリコンドリンAが、標品と同一であることが確認された。
【0674】
ハリコンドリンCの合成(2-13+2-14 → 2-23)もまた実行した。このシステムにおいて、C12でのアリル基を除去するために、追加のステップを要したが、先の合成において使用された方法で滞りなく達成された。合成ハリコンドリンCおよびC38-エピマーが夫々、55%および11%収率で単離された。分光学的比較によって、ハリコンドリンCが、標品と同一であることが確認された。注目に値するのは、試みられたCH
2Cl
2中TMSOTf誘導性異性体化は、ハリコンドリンCを与えなかったことである。この現象は、ハリコンドリンCの下位群のすべてのメンバーに対し観察されたが、他の下位群のどのメンバーに対しても観察されなかった。これによって、失敗した異性体化の理由が、ハリコンドリンC多環の化学特性に起因したことが示された。試みられた反応の間に形成された産物の分光分析は、ハリコンドリンC多環のC12ケタールへの転位を示唆した。
【0675】
ノルハリコンドリン系における合成は等しく十分に進行したが、C53でのメチルエステルを加水分解するために余剰のステップを要した。これは先の研究において使用された条件下で達成された。ハリコンドリンC多環が塩基不安定性であるところ、ノルハリコンドリンCの合成において、メチルエステルの塩基誘導性加水分解がアリル基の脱保護前になされたことは注記すべきである。分光学的比較によって、このようにして得られたノルハリコンドリンA〜Cが、標品と同一であることが確立された。
【0676】
最後に、ケトンルートをホモハリコンドリン系に適用した。先のエノンルートがホモハリコンドリンの合成には有効でなかったことは特筆すべきである;ホモハリコンドリンAのみでは成功したが、しかしその効率は極めて低かった(5%単離収率)。我々が喜んだことには、新しい合成ルートがすべてのホモハリコンドリンの全合成に有効であることが見出された;ホモハリコンドリン系における効率全体は、ハリコンドリン系およびノルハリコンドリン系におけるそれと匹敵した。実例として、100 mg 2-5は、72 mgホモハリコンドリンBを供給した(75%全収率)。分光学的比較(HR-MS、
1Hおよび
13C NMR)によって、ホモハリコンドリンA〜Cが、標品と同一であることが確認された。転換全体の再現性は優れたものであり、スケーリングに対して何ら潜在的な問題点がないことが分かった。
【0677】
要約すれば、一体化され効率的かつ拡張可能な、天然産物のハリコンドリン類の合成を完成させた。新しく開発されたZr/Ni媒介ワンポットケトン合成を、右半分を左半分とカップリングさせるために使用したが、ここでCp
2ZrCl
2が、カップリング速度を加速させるのに不可欠であるのと同時に、副産物形成を抑制するのにも不可欠であることを見出した。ハリコンドリンが、基本的に2つの操作、すなわち脱シリル、次いで[5,5]-スピロケタール形成で、これらケトンから得られた。特に新しい合成ルートは、すべてのホモハリコンドリンの全合成に首尾よく適用された。このようにして合成されたすべてのハリコンドリンを結晶固体として単離した。我々は、それらのうちいくつかについてX線分析のために単結晶を成長させることに成功した;これまでのところ、ハリコンドリンCについては分析が完了したが、これは初めて成功した無傷の(intact)ハリコンドリンのX線分析であった。拡張性を実証するために、ハリコンドリンBを選出したが、ここで150 mgのハリコンドリンB(77%収率)が200 mgの右半分2-5から得られた。
【0678】
ハリコンドリンおよび類似体の合成のための実験手順
【化538】
グローブボックス中、2-5(41.6 mg、0.0424 mmol、1 eq.)、2-6(39 mg、0.0551 mol、1.3 eq.)、DTBMP(21.8 mg、0.106 mmol、2.5 eq.)、Zn(16.6 mg、0.254 mmol、6 eq.)、およびCp
2ZrCl
2(24.8 mg、0.0848 mmol、2 eq.)の混合物へ、DMI-EtOAc(0.2 mL)とNiBr
2・dtbbpy(7.2 mg、0.0148 mmol、35 mol%)との5:1混合物を室温にて加えた。同じ温度にて1.5 h撹拌後、反応物をグローブボックスから取り出し、sat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEt
2Oで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣を中性シリカゲルを備えるYAMAZEN精製システムによって精製することで無色アモルファス固体として2-7(51.7 mg、0.0356 mmol、84%)が与えられた。(2-7):[α]
20D -59.7(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 5.20 (1H, s), 5.10 (1H, s), 4.92 (1H, s), 4.84-4.74 (3H, m), 4.68 (1H, d, J = 10.6 Hz), 4.52 (1H, ddd, J = 10.0, 10.0, 4.1 Hz), 4.35 (1H, m), 4.27 (1H, m), 4.21 (1H, d, J = 12.3 Hz), 4.17-4.06 (4H, m), 4.03-3.94 (4H, m), 3.89 (1H, dd, J = 6.5, 4.7 Hz), 3.84-3.70 (3H, m), 3.64 (1H, dd, J = 6.5, 4.1 Hz), 3.45 (1H, ddd, J = 4.7, 4.7, 4.7 Hz), 3.33 (1H, s), 3.19 (1H, dd, J = 16.4, 10.0 Hz), 3.14 (1H, dd, J = 5.3, 4.1 Hz), 3.07-2.95 (3H, m), 2.84-2.72 (3H, m), 2.61 (1H, dd, J = 9.4, 1.8 Hz), 2.45-2.02 (15H, m), 2.02-1.90 (2H, m), 1.83 (1H, m), 1.79-1.66 (6H, m), 1.59 (1H, ddd, J = 14.1, 4.7, 4.7 Hz), 1.56-1.37 (6H, m), 1.37-1.27 (10H, m), 1.17 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.13 (9H, s), 1.10-1.02 (22H, m), 1.00 (3H, d, J = 6.5 Hz), 0.96 (3H, d, J = 6.5 Hz), 0.72-0.62 (12H, m) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 206.9, 171.3, 153.0, 152.7, 110.0, 15.0, 103.7, 97.2, 82.4, 81.0, 78.3, 78.0, 77.8, 77.7, 77.6, 76.9, 76.2, 75.5, 74.8, 74.7 (x2), 74.2, 74.0, 73.8, 73.2, 70.4, 69.3, 68.6, 68.5, 67.3, 66.0, 64.7, 63.8, 48.6, 46.7, 46.3, 43.9, 41.3, 39.5, 39.2, 38.5, 37.7, 36.8, 36.6, 36.3, 35.5, 35.3, 32.5, 31.1, 30.7, 30.6, 30.4, 29.5, 29.1, 27.9, 27.7, 23.4, 21.0, 18.6, 18.1, 17.4, 16.4, 7.5, 7.3, 6.0, 5.3 ppm. IR (film): 2955, 2933, 2875, 1723, 1371, 1133, 1097, 1084, 1017 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
78H
128NaO
19Si
3, 1475.8250; found, 1475.8251.
【0679】
【化539】
プラスチック管中の乾燥THF(7.5 mL、0.01M)中2-7(108 mg、0.0743 mmol、1 equiv.)の撹拌された溶液へ、ピリジン緩衝フッ化水素酸ピリジニウム溶液(0.16 mL、20 equiv.;Aldrichから入手可能な0.20 mLのフッ化水素酸ピリジニウム、0.60 mLのピリジンから新たに調製された)を0℃にて加えた。同じ温度にて2時間撹拌後、反応物を、ガス発生が止まるまでsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させて減圧下で濃縮した。粗材料をさらなる精製はせずに次のステップに使用した。DMF中(3.7 mL、0.02M)粗ジオール(0.0743 mmolと計算された、1 equiv.)の撹拌された溶液へ、緩衝TBAF溶液(0.37 mL、5 equiv.、0.74 mL TBAF溶液(1M THF中)および38 mg PivOHによって新たに調製された)を室温にて加えた。同じ温度にて4 h撹拌後、CaCO
3(2.0 g)およびDOWEX 50WX8-400(2.0 g)を加えた。室温にて1 h撹拌後、結果として生じた混合物をEtOAcで希釈してセライト(Celite)のパッドに通して濾過した。濾過ケークをEtOAcでしっかり洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮することで粗テトラオールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。CH
2Cl
2(3.7 mL、0.02M)中の粗テトラオール(0.0743 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、PPTS(93.3 mg、0.371mmol、5 equiv.)を室温にて加えた。同じ温度にて2.5 h撹拌後、反応混合物をアミノシリカゲル(100% EtOAc、次いでEtOAc中9% MeOH)上カラムクロマトグラフィーへ直接供することで、粗2-11がそのC38エピマーとともに与えられた。混合物を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜100% MeCN)、白色固体として2-11(53.1 mg、0.0498 mmol、3ステップで67%)と、白色固体としてC38-epi-2-11(10.2 mg、0.0096 mmol、3ステップで13%)とが与えられた。(2-11):[α]
20D -62.0(c 0.30、MeOH)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.06 (1H, s), 5.02 (1H, s), 4.88 (1H, s), 4.81 (1H, s), 4.70 (1H, dd, J = 4.5, 4.5 Hz), 4.63 (1H, dd, J = 7.8, 4.8 Hz), 4.60 (1H, dd, J = 4.2, 4.2 Hz), 4.45 (1H, d, J = 12.6 Hz), 4.33 (1H, ddd, J = 9.6, 9.6, 4.2 Hz), 4.30 (1H, m), 4.25-4.23 (1H, m), 4.18 (1H, dd, J = 6.6, 4.8 Hz), 4.13-4.06 (4H, m), 3.99 (1H, d, J = 2.4 Hz), 3.90-3.86 (2H, m), 3.81 (1H, s), 3.72-3.69 (3H, m), 3.61 (1H, d, J = 10.8 Hz), 3.41 (1H, dd, J = 6.0, 6.6 Hz), 3.22 (1H, ddd, J = 6.6, 4.8, 4.8 Hz), 2.98 (1H, dd, J = 10.4, 1.5 Hz), 2.82-2.79 (1H, m), 2.56 (1H, dd, J = 17.4, 3.6 Hz), 2.45 (1H, dd, J = 17.4, 1.8 Hz), 2.40 (1H, dd, J = 13.2, 6.0 Hz), 2.38-2.25 (6H, m), 2.22-2.16 (3H, m), 2.11-1.97 (9H, m), 1.94-1.90 (3H, m), 1.86-1.80 (3H, m), 1.74-1.67 (3H, m), 1.60 (1H, ddd, J = 12.0, 12.0, 6.0 Hz), 1.51-1.29 (9H, m), 1.11 (3H, d, J = 7.8 Hz), 1.06 (3H, d, J = 7.8 Hz), 1.05-0.99 (1H, m), 0.95 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.94 (3H, d, J = 7.2 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, CD
3OD)δ: 172.8, 153.3, 153.2, 114.8, 111.2, 105.7, 104.7, 98.6, 83.8, 82.4, 81.4, 80.6, 79.1, 78.0, 78.0, 77.9, 77.3, 77.3, 77.2, 76.3, 76.1, 75.8, 75.3, 75.0, 75.0, 74.9, 73.8, 72.7, 69.6, 68.5, 66.3, 65.7, 63.2, 49.4, 45.5, 44.9, 44.8, 41.2, 39.7, 38.2, 38.1, 37.8, 37.4, 37.2, 35.8, 35.4, 33.0, 31.8, 31.2, 31.0, 30.8, 30.1, 29.4, 27.3, 18.4, 18.1, 17.4, 15.8 ppm. FTIR (film): 3476, 2956, 2918, 2850, 1733, 1668, 1589, 1433, 1207, 1134, 1097, 1021 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
58H
82O
18Na, 1089.5393; found, 1089.5378.
【0680】
【化540】
C38-epi-2-11:[α]
20D -68.3(c 0.20、MeOH)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.04 (1H, s), 5.00 (1H, s), 4.87 (1H, s), 4.80 (1H, s), 4.72 (1H, dd, J = 12.0, 7.2 Hz), 4.70 (1H, dd, J = 6.0, 5.4 Hz), 4.60 (1H, dd, J = 5.4, 5.4 Hz), 4.43 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.36 (1H, ddd, J = 12.0, 12.0, 4.8 Hz), 4.27 (1H, m), 4.18-4.05 (6H, m), 4.10 (1H, dd, J = 5.4, 1.8 Hz), 3.91-3.84 (3H, m), 3.78 (1H, s), 3.70-3.60 (4H, m), 3.57 (1H, d, J = 13.8 Hz), 3.42 (1H, dd, J = 7.8, 6.6 Hz), 3.33 (1H, d, J = 2.4 Hz), 3.32-3.31 (2H, m), 3.16 (1H, dd, J = 10.6, 7.6 Hz),2.99 (1H, d, J = 11.4 Hz), 2.84-2.79 (1H, m), 2.55 (1H, dd, J = 20.7, 10.5 Hz), 2.45 (1H, dd, J = 20.7, 2.4 Hz), 2.35-1.90 (20H, m), 1.86-1.70 (3H, m), 1.74-1.51 (5H, m), 1.51-1.29 (9H, m), 1.10 (3H, d, J = 7.8 Hz), 1.03 (3H, d, J = 8.4 Hz), 1.05-0.99 (1H, m), 1.01 (3H, d, J = 7.8 Hz), 1.00 (3H, d, J = 7.8 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, CD
3OD)δ: 172.8, 153.3, 152.8, 115.6, 111.3, 105.1, 104.7, 98.4, 83.8, 82.4, 81.5, 79.8, 79.2, 79.0, 78.9, 78.4, 77.9, 77.9, 77.0, 76.5, 76.1, 76.1, 76.0, 75.2, 75.2, 75.0, 74.7, 73.2, 73.2, 69.5, 68.5, 68.3, 66.3, 63.2, 49.5, 45.5, 45.0, 44.8, 41.2, 39.6, 38.7, 38.2, 38.2, 37.5, 37.4, 37.2, 35.4, 35.3, 34.6, 33.3, 31.8, 31.3, 31.0, 30.7, 30.1, 29.2, 27.0, 18.4, 18.3, 17.4, 15.2 ppm. FTIR (film): 3465, 2960, 2918, 2850, 1735, 1668, 1590, 1433, 1210, 1134, 1097, 1022 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
58H
82O
18Na, 1089.5393; found, 1089.5367. C38-epi-2-11を以下の手順によって2-11へエピマー化した:
【化541】
【0681】
CH
2Cl
2(4.7 mL)中C38-epi-2-11(10.1 mg、0.0095 mmol、1 eq.)の溶液へ、TMSOTf(95μL、0.525 mmol、過剰)を−78℃にて加えた。同じ温度にて15 min撹拌後、反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。0℃にて1 h撹拌後、有機層を分離して水性層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。粗材料を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜100% MeCN)白色固体として2-11(6.9 mg、0.0065 mmol、68%)が与えられた。
【0682】
化合物(2)を化合物(1)へ変換する例示の反応順序をスキーム3において下に示す。例示の実験手順を下に提供する。
スキーム3
【化542】
ハリコンドリンB(17)
【化543】
【0683】
グローブボックス中、DMI(1.7 mL)およびEtOAc(0.34 mL)中のヨウ化物2-5(200 mg、0.203 mmol、1 eq.)およびチオエステル2-14(252.5 mg、0.264 mmol、1.3 equiv.)の溶液へ、DTBMP(167 mg、0.816 mmol、4 eq.)、Zn粉末(80.0 mg、1.22 mmol、6 eq.)、Cp
2ZrCl
2(178.4 mg、0.612 mmol、3 eq.)、およびNiBr
2-dtbbpy(29.7 mg、0.062 mmol、30 mol%)を室温にて加えた。同じ温度にて1.5 h撹拌後、反応混合物をグローブボックスから取り出しEtOAcおよびsat. NaHCO
3 aq.で希釈した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上YAMAZEN精製システムによって精製することで白色アモルファス固体としてケトン2-S-1(303 mg、0.178 mmol、88%)が与えられた。(2-S-1):[α]
20D -58.3(c 1.20、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 5.21 (1H, s), 5.11 (1H, s), 4.94 (1H, s), 4.85 (1H, d, J = 7.2 Hz), 4.81-4.78 (2H, m), 4.69 (1H, d, J = 10.2 Hz), 4.54-4.51 (2H, m), 4.36 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.27 (1H, s), 4.24 (1H, m), 4.18-4.13 (2H, m), 4.10-4.07 (2H, m), 3.93-3.88 (2H, m), 3.83-3.81 (3H, m), 3.78-3.75 (2H, m), 3.63 (1H, dd, J = 6.0, 4.2 Hz), 3.44 (2H, m), 3.33 (1H, s), 3.19 (1H, dd, J = 16.2, 10.2 Hz), 3.16 (1H, d, J = 5.4 Hz), 3.11-3.02 (2H, m), 2.78 (1H, dd, J = 16.8, 7.2 Hz), 2.60 (1H, d, J = 9.6 Hz), 2.49-2.43 (1H, m), 2.41-2.31 (5H, m), 2.28-2.24 (3H, m), 2.19-1.96 (10H, m), 1.93 (1H, d, J = 13.2 Hz), 1.87-1.64 (7H, m), 1.61 (1H, ddd, J = 15.0, 4.8, 4.8 Hz), 1.56-1.43 (7H, m), 1.40 (1H, dd, J = 13.2, 4.8 Hz), 1.33 (1H, dd, J = 9.6, 9.6 Hz), 1.18 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.15 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.12-1.04 (27H, m), 1.10 (9H, s), 1.04 (9H, s), 1.00 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.96 (3H, d, J = 6.0 Hz), 0.78 (6H, q, J = 8.0 Hz), 0.69-0.65 (12H, m), 0.28 (6H, s), 0.150 (3H, s), 0.148 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 206.8, 171.3, 153.0, 152.7, 110.0, 104.9, 103.8, 97.0, 82.4, 81.5, 81.0, 80.4, 78.4, 78.1, 77.6, 76.9, 75.5, 74.9, 74.7, 74.1, 74.0, 73.8, 72.9, 72.0, 71.8, 71.5, 70.5, 69.9, 68.4, 68.3, 65.9, 64.6, 48.6, 46.8, 46.3, 43.9, 41.3, 39.5, 39.3, 38.5, 38.2, 37.8, 36.4, 35.5, 35.4, 35.3, 32.5, 31.3, 30.7, 30.6, 29.0, 26.6, 26.3(×6), 26.3(×6), 18.7, 18.6, 18.5, 18.4, 18.1, 16.4, 7.4(×6), 7.4(×6), 7.3(×6), 6.0(×3), 5.7(×3), 5.3(×3), -4.0, -4.2, -5.1, -5.2 ppm. FTIR (film): 3450, 2936, 2864, 1734, 1642, 1547, 1147, 1112, 1055, 1021, 997 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
90H
158O
20Si
5Na, 1722.0085; found, 1722.0061.
【0684】
【化544】
緩衝TBAF溶液を、TBAF溶液(TCI #T1125;THF中1 Mの3.52 mL、3.52 mmol、10 eq.)とPivOH(180 mg、1.76 mmol、5 eq.)とを混合することによって調製した。DMF(8.8 mL)中2-S-1(303 mg、0.178 mmol、1 equiv.)の撹拌された溶液へ、緩衝TBAF溶液を室温にて加えた。同じ温度にて4 h撹拌後、CaCO
3(6.0 g)およびDOWEX 50WX8-400(6.0 g)を加えた。室温にて2 h撹拌後、結果として生じた混合物をEtOAcで希釈しセルライトのパッドに通して濾過した。濾過ケークをEtOAcでしっかり洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮することで粗材料が与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。CH
2Cl
2(17.6 mL)中の粗材料(0.178 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、PPTS(221.8 mg、0.882 mmol、5 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて4 h撹拌後、反応混合物をアミノシリカゲル上カラムクロマトグラフィーへ直接供することで(100% EtOAc、次いでEtOAc中9% MeOH)粗2-17がそのC38エピマーとともに与えられた。混合物を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜100% MeCN)白色結晶固体としてハリコンドリンB17(133.0 mg、0.120 mmol、2ステップで68%)と、白色固体としてC38-epi-17(25.0 mg、0.0225 mmol、2ステップで13%)とが与えられた。ハリコンドリンB(17):[α]
20D -62.3(c 1.00、MeOH)。MP:164〜166℃(ヘキサン-CH
2Cl
2から再結晶化)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.07 (1H, d, J = 1.8 Hz), 5.02 (1H, d, J = 1.8 Hz), 4.89 (1H, s), 4.81 (1H, s), 4.70 (1H, dd, J = 4.8, 3.6 Hz), 4.63 (1H, dd, J = 7.2, 4.8 Hz), 4.60 (1H, dd, J = 4.2, 4.2 Hz), 4.45 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.33 (1H, ddd, J = 9.6, 9.6, 4.2 Hz), 4.30 (1H, m), 4.25-4.23 (1H, m), 4.18 (1H, dd, J = 6.6, 4.2 Hz), 4.13-4.05 (6H, m), 3.99 (1H, ddd, J = 9.6, 4.8, 4.8 Hz), 3.90-3.85 (3H, m), 3.71 (1H, dd, J = 10.2, 10.2 Hz), 3.70 (1H, m), 3.61 (1H, d, J = 7.6 Hz), 3.56 (1H,s), 3.53 (1H, dd, J = 10.4, 4.2 Hz), 3.47 (1H, dd, J = 10.8, 6.0 Hz), 3.22 (1H, dd, J = 6.6, 4.8 Hz), 2.98 (1H, dd, J = 9.6, 2.4 Hz), 2.82-2.78 (1H, m), 2.56 (1H, dd, J = 17.4, 9.6 Hz), 2.45 (1H, dd, J = 17.4, 2.4 Hz), 2.39 (1H, dd, J = 13.8, 5.7 Hz), 2.38-2.22 (7H, m), 2.22-2.16 (2H, m), 2.09-1.97 (7H, m), 1.86-1.81 (3H, m), 1.77-1.67 (4H, m), 1.62-1.58 (2H, m), 1.57-1.29 (9H, m), 1.10 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.06 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.05-0.99 (1H, m), 1.02 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.97 (3H, d, J = 6.6 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, CD
3OD)δ: 172.8, 153.3, 153.2, 114.8, 111.3, 105.7, 104.8, 98.4, 83.8, 82.4, 81.3, 81.3, 80.7, 79.1, 78.1, 77.9, 77.9, 77.4, 77.2, 76.3, 76.1, 75.8, 75.4, 75.0, 75.0, 74.9, 73.7, 73.3, 73.1, 73.0, 71.6, 69.6, 67.2, 65.7, 49.4, 45.5, 44.9, 44.9, 41.2, 39.7, 37.9, 37.9, 37.8, 37.5, 37.5, 37.2, 36.3, 35.8, 33.0, 31.8, 31.3, 31.0, 30.8, 29.4, 27.1, 27.1, 18.4, 18.3, 18.1, 15.8 ppm. FTIR (film): 3460, 2936, 2864, 1736, 1642, 1557, 1167, 1122, 1105, 1054, 1041, 1021, 997 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
60H
86O
19Na, 1133.5656; found, 1133.5651.
【0685】
【化545】
C38-epi-ハリコンドリンB:[α]
20D -66.0(c 1.00、MeOH)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.04 (1H, s), 5.00 (1H, s), 4.87 (1H, s), 4.81 (1H, s), 4.72 (1H, dd, J = 10.2, 6.6 Hz), 4.70 (1H, dd, J = 4.2, 4.2 Hz), 4.60 (1H, dd, J = 4.8, 4.8 Hz), 4.43 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.37 (1H, ddd, J = 12.0, 12.0, 4.8 Hz), 4.27 (1H, m), 4.19-4.06 (8H, m), 3.99 (1H, ddd, J = 9.6, 5.4, 4.2 Hz), 3.91-3.82 (4H, m), 3.78 (1H, ddd, J = 14.4 4.8, 4.2 Hz), 3.64-3.56 (3H, m), 3.53 (1H, dd, J = 11.4, 4.5 Hz), 3.46 (1H, dd, J = 11.4, 6.0 Hz), 3.34 (2H, m), 3.17 (1H, dd, J = 8.7, 6.3 Hz), 2.99 (1H, dd, J = 9.6, 1.8 Hz), 2.84-2.79 (1H, m), 2.55 (1H, dd, J = 16.8, 8.4 Hz), 2.47 (1H, dd, J = 16.8, 2.4 Hz), 2.35-1.93 (20H, m), 1.86-1.82 (2H, m), 1.79-1.70 (5H, m), 1.67-1.33 (12H, m), 1.10 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.04 (3H, d, J = 8.4 Hz), 1.05-0.99 (1H, m), 1.02 (3H, d, J = 7.8 Hz), 1.00 (3H, d, J = 6.6 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, CD
3OD)δ: 172.8, 153.3, 152.8, 115.5, 111.3, 105.1, 104.7, 98.2, 83.8, 82.4, 81.3, 81.1, 79.9, 79.2, 78.9, 78.9, 78.4, 77.9, 77.9, 76.5, 76.1, 76.1, 76.0, 75.2, 75.2, 74.7, 73.5, 73.3, 73.1, 73.0, 71.7, 69.5, 68.2, 67.1, 49.9, 45.6, 45.0, 44.7, 41.2, 39.6, 38.3, 38.2, 38.1, 37.5, 37.5, 37.2, 36.2, 35.4, 33.3, 31.8, 31.3, 30.9, 30.5, 30.2, 29.3, 27.1, 26.8, 18.4, 18.3, 15.2 ppm. FTIR (film): 3460, 2936, 2864, 1736, 1642, 1557, 1167, 1122, 1105, 1054, 1041, 1021, 997 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
60H
86O
19Na, 1133.5656; found, 1133.5651. C38-epi-17を、以下の手順によってハリコンドリンB(17)へエピマー化した:
【化546】
【0686】
CH
2Cl
2(11.2 mL)中C38-epi-17(25.0 mg、0.0225 mmol、1 eq.)の溶液へ、TMSOTf(0.225 mL、0.719 mmol、過剰)を−78℃にて加えた。15 min撹拌後、反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。0℃にて1 h撹拌後、有機層を分離して水性層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。粗材料を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜100% MeCN)無色固体としてハリコンドリンB(17)(17.1 mg、0.0154 mmol、68%)が与えられた。
【0687】
ノルハリコンドリンB(18)
【化547】
グローブボックス中、DMI(0.85 mL)およびEtOAc(0.17 mL)中のヨウ化物2-5(100 mg、0.102 mmol、1 eq.)およびチオエステル2-16(95.5 mg、0.132 mmol、1.3 eq.)の溶液へ、DTBMP(83.8 mg、0.408 mmol、4 eq.)、Zn粉末(40.0 mg、0.612 mmol、6 eq.)、Cp
2ZrCl
2(89.4 mg、0.306 mmol、3 eq.)、およびNiBr
2-dtbbpy(14.9 mg、0.0306 mmol、30 mol%)を室温にて加えた。同じ温度にて1.5 h撹拌後、反応混合物をグローブボックスから取り出しEt
2Oおよびsat. NaHCO
3 aq.で希釈した。有機層を分離して水性層をEt
2Oで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで(ヘキサン中、0%、15%、25% EtOAc)無色アモルファス固体としてケトン2-S-2(125.7 mg、0.0856 mmol、84%)が与えられた。(2-S-2):[α]
20D -68.4(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR(600 MHz, C
6D
6)δ: 5.21(1H, s), 5.11(1H, s), 4.94(1H, s), 4.85(1H, t, J = 6.6 Hz), 4.81-4.77(2H, m), 4.69(1H, d, J = 10.2 Hz), 4.52(1H, ddd, J = 9.8, 9.8, 4.2 Hz), 4.36(1H, d, J = 9.6 Hz), 4.27(1H, s), 4.14(1H, dd, J = 4.2, 4.2 Hz), 4.11-4.06(2H, m), 4.03-3.97(3H, m), 3.89(1H, dd, J = 5.7, 5.7 Hz), 3.84-3.72(4H, m), 3.78-3.68(5H, m), 3.64(1H, dd, J = 6.3, 3.9 Hz), 3.59(1H, brs), 3.45(1H, q, J = 4.0 Hz), 3.38(3H, s), 3.37(1H, s), 3.20-3.14(2H, m), 3.13(1H, s), 3.07(1H, dd, J = 17.8, 6.0 Hz), 2.99(1H, dd, J = 17.8, 6.0 Hz), 2.84(1H, dd, J = 14.4, 7.8 Hz), 2.81-2.75(2H, m), 2.61(1H, d, J = 10.2 Hz), 2.58(1H, dd, J = 14.8, 5.4 Hz), 2.42-2.21(7H, m), 2.21-2.06(5H, m), 1.99(1H, dd, J = 12.6, 12.6 Hz), 1.93(1H, d, J = 13.2 Hz), 1.89-1.82(1H, m), 1.79-1.64(3H, m), 1.62-1.30(9H, m), 1.18(3H, d, J = 6.6 Hz), 1.12-1.04(31H, m), 1.01(3H, d, J = 6.6 Hz), 0.98(3H, d, J = 6.6 Hz), 0.70-0.61(18H, m)ppm.
13C NMR(125 MHz, C
6D
6)δ: 206.9, 171.7, 171.3, 153.0, 152.6, 110.0, 104.9, 103.7, 96.9, 82.4, 81.0, 78.3, 78.0, 77.7, 77.2, 76.9, 76.5, 76.1, 75.5, 74.8, 74.70, 74.67, 74.1, 74.0, 73.8, 73.0, 70.3, 69.6, 68.4, 65.9, 65.7, 64.6, 64.5, 50.9, 48.6, 46.8, 46.3, 43.9, 41.3, 39.5, 39.3, 38.6, 37.5, 36.3, 35.5, 35.4, 32.5, 31.1, 31.0, 30.7, 30.6, 29.2, 29.0, 26.2, 18.6, 18.1, 17.2, 16.4, 7.4, 7.28, 7.25, 6.0, 5.4, 5.3 ppm;FTIR(フィルム):2954, 2921, 2876, 1737, 1458, 1436, 1372, 1287, 1262, 1239, 1207, 1187, 1154, 1073, 740, 728 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]+ calcd for C
78H
128O
20Si
3Na, 1491.8204; found, 1491.8181.
【0688】
【化548】
緩衝TBAF溶液を、TBAF溶液(TCI #T1125;THF中1 Mの0.86 mL、0.86 mmol、10 eq.)とPivOH(43.9 mg、0.430 mmol、5 eq.)とを混合することによって調製した。DMF(4.3 mL)中ケトン2-S-2(125.7 mg、0.0856 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、緩衝TBAF溶液を室温にて加えた。同じ温度にて6 h撹拌後、CaCO
3(2.4 g)およびDOWEX 50WX8-400(2.4 g)を10 mL EtOAcで希釈した後に加えた。室温にて1 h撹拌後、結果として生じた混合物をEtOAcで希釈しセルライトのパッドに通して濾過した。濾過ケークをEtOAcでしっかり洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮することで粗テトラオールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。CH
2Cl
2(8.5 mL)中の粗テトラオール(0.0856 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、PPTS(86.4 mg、0.344 mmol、4 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて1 h撹拌後、反応混合物をアミノシリカゲル上カラムクロマトグラフィーへ直接供することで(CH
2Cl
2、次いでヘキサン中25%、50%、75%、次いで100% EtOAc、次いでEtOAc中2% MeOH)粗ノルハリコンドリンBメチルエステルがそのC38エピマーとともに与えられた。化合物を濃縮後さらなる精製はせずに次のステップにおいて使用した。
THF(10 mL)中の粗メチルエステル(0.0856 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、1M LiOH aq.(3.3 mL)を室温にてを加えた
3。同じ温度にて2 h撹拌後、反応混合物を6.6 mLの水で希釈した。次いでTHFを混合物からエバポレーターによって除去した。反応物を0℃まで冷却した後、1 M HCl aq.(3.3 mL)を加えて反応混合物をさらに2 min撹拌させた。その結果得られる混合物をEtOAcによって抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。その結果得られる混合物を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜100% MeCN)無色固体としてノルハリコンドリンB(18)(62.4 mg、0.0570 mmol、3ステップで67%)と、無色固体として38-epi-ノルハリコンドリンB(C38-epi-18)(8.4 mg、0.0077 mmol、3ステップで9%)とが与えられた。ノルハリコンドリンB(18):[α]
20D -54.6(c 1.00、MeOH)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.06 (1H, d, J = 1.5 Hz ), 5.01 (1H, d, J = 1.5 Hz), 4.88 (1H, s), 4.81 (1H, d, J = 1.5 Hz), 4.70 (1H, t, J = 4.0 Hz ), 4.63 (1H, dd, J = 7.8, 4.7 Hz), 4.60 (1H, t, J = 4.0 Hz), 4.45 (1H, d, J = 9.6 Hz), 4.32 (1H, td, J = 10.2, 4.6 Hz), 4.31-4.29 (1H, m), 4.24 (1H, ddd, J = 11.2, 4.2, 1.8 Hz), 4.18 (1H, dd, J = 6.6, 4.8 Hz), 4.14-4.09 (3H, m), 4.07 (1H, dd, J = 9.6, 9.3 Hz), 3.99 (1H, dd, J = 5.8, 2.4 Hz), 3.91-3.85 (2H, m), 3.82-3.78 (2H, m), 3.74-3.69 (2H, m), 3.61 (1H, d, J = 10.4 Hz), 3.59-3.56 (1H, m), 3.30 (1H, m), 3.22 (1H, dd, J = 6.6, 5.1 Hz), 2.98 (1H, dd, J = 9.6, 1.8 Hz), 2.81 (1H, ddd, J = 16.0, 8.0, 2.1 Hz), 2.59 (1H, dd, J = 15.0, 7.8 Hz), 2.57-2.52 (2H, m), 2.45 (1H, dd, J = 17.6, 1.8 Hz), 2.40 (1H, dd, J = 13.2, 6.2 Hz), 2.34-2.32 (2H, m), 2.32-2.24 (4H, m), 2.21-2.15 (3H, m), 2.13-1.93 (8H, m), 1.87-1.79 (2H, m), 1.76-1.71 (3H, m), 1.70-1.66 (1H, m), 1.64-1.57 (1H, m), 1.56-1.47 (4H, m), 1.46-1.29 (5H, m), 1.10 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.06 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.02 (1H, d, J =12.0 Hz), 0.98 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.95 (3H, d, J = 7.2 Hz) ppm.
13C NMR (150 MHz, CD
3OD)δ: 172.8 (2C), 153.3, 153.2, 114.7, 111.2, 105.6, 104.8, 98.5, 83.8, 82.4, 80.6, 79.0, 78.1, 77.90, 77.85, 77.76, 77.4, 77.23, 77.18, 76.3, 76.1, 75.8, 75.4, 75.02, 74.98, 74.9, 73.7, 72.7, 69.6, 68.0, 67.8, 65.8, 49.4, 45.4, 44.9, 44.7, 41.2, 39.8, 38.22, 38.20, 38.0, 37.8, 37.5, 37.2, 35.7, 35.5, 33.0, 31.8, 31.3, 31.0, 30.8, 30.0, 29.4, 27.3, 18.4, 18.1, l7.3, 15.8 ppm. FTIR (film): 3480, 2926, 2873, 2853, 1736, 1676, 1565, 1395, 1334, 1265, 1207, 1188, 1152, 1134, 1118, 1086, 1072, 1045, 1020, 996 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
59H
82O
19Na, 117.5348; found 1117.5292.
【0689】
【化549】
38-epi-ノルハリコンドリンB(C38-epi-18):[α]
20D -69.7(c 0.400、MeOH)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.04 (1H, d, J = 1.5 Hz), 4.96 (1H, d, J = 1.5 Hz), 4.87 (1H, d, J = 1.5 Hz), 4.80 (1H, s), 4.74-4.68 (2H, m), 4.60 (1H, t, J = 4.5 Hz), 4.43 (1H, d, J = 9.6 Hz), 4.37 (1H, td, J = 10.2, 4.6 Hz), 4.30-4.25 (1H, m), 4.20-4.04 (4H, m), 4.01 (1H, dd, J = 5.8, 2.4 Hz), 3.91-3.83 (2H, m), 3.80 (1H, t, J = 7.8 Hz), 3.75 (1H, brs), 3.65-3.55 (2H, m), 3.34 (1H, m), 3.17 (1H, dd, J = 6.6, 5.0 Hz), 2.99 (1H, dd, J = 9.6, 1.8 Hz), 2.82 (1H, ddd, J = 16.0, 8.0, 2.1 Hz), 2.63-2.51 (2H, m), 2.48 (1H, dd, J = 15.0, 7.8 Hz), 2.36-2.24 (4H, m), 2.23-2.13 (4H, m), 2.13-1.92 (5H, m), 2.47 (1H, dd, J = 17.6, 1.8 Hz), 2.40 (1H, dd, J = 13.2, 6.2 Hz), 2.34-2.32 (2H, m), 2.32-2.24 (4H, m), 2.21-2.15 (2H, m), 2.13-1.93 (6H, m), 1.82 (1H, td, J = 12.0, 2.0 Hz), 1.77 (1H, d, J = 12.0 Hz ), 1.72 (1H, d, J = 12.0 Hz ), 1.69-1.60 (2H, m), 1.59-1.47 (3H, m), 1.47-1.34 (4H, m), 1.10 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.06 (1H, d, J = 12.0 Hz), 1.04 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.00 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.97 (3H, d, J = 7.2 Hz) ppm.
13C NMR (150 MHz, CD
3OD)δ: 172.9 (2C), 153.3, 152.9, 115.6, 111.4, 105.1, 104.7, 98.4, 83.8, 82.4, 79.9, 79.2, 79.0, 78.4, 78.0, 77.9, 77.1, 76.5, 76.1, 76.0, 75.2, 74.8, 73.3, 73.2, 69.5, 68.3, 68.0, 67.9, 45.6, 45.0, 44.7, 41.2, 38.9, 38.7, 38.3, 38.2, 37.5, 37.2, 35.5, 33.3, 31.8, 31.3, 31.0, 30.2, 30.0, 29.3, 27.0, 18.4, 18.3, l7.4, 15.2 ppm. FTIR (film): HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
59H
82O
19Na, 117.5348; found 1117.5292. C38-epi-18を、以下の手順によってノルハリコンドリンB(18)へエピマー化した:
【0690】
【化550】
CH
2Cl
2(3 mL)中C38-epi-18(8.4 mg、0.0077 mmol、1 eq.)の溶液へ、TMSOTf(0.07 mL、0.385 mmol、過剰)を−78℃にて加えた。同じ温度にて15 min撹拌後、反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。0℃にて1 h撹拌後、有機層を分離して水性層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。粗材料を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜100% MeCN)無色固体としてノルハリコンドリンB(18)(5.0 mg、0.0046 mmol、60%)が与えられた。
【0691】
ホモハリコンドリンB(19)
【化551】
グローブボックス中、DMI(0.85 mL)およびEtOAc(0.17 mL)中のヨウ化物2-5(103 mg、0.105 mmol、1 eq.)およびチオエステル2-16(113 mg、0.132 mmol、1.3 eq.)の溶液へ、DTBMP(83.8 mg、0.408 mmol、4 eq.)、Zn粉末(40.0 mg、0.612 mmol、6 eq.)、Cp
2ZrCl
2(89.4 mg、0.306 mmol、3 eq.)、およびNiBr
2-dtbbpy(14.9 mg、0.0306 mmol、30 mol%)を室温にて加えた。同じ温度にて1.5 h撹拌後、反応混合物をグローブボックスから取り出しEt
2Oおよびsat. NaHCO
3 aq.で希釈した。有機層を分離して水性層をEt
2Oで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで(ヘキサン中、0%、9%、17% EtOAc)無色アモルファス固体としてケトン2-S-3(137 mg、0.0857 mmol、82%)が与えられた。予備研究におけるヨウ化物5(25.0 mg、0.0254 mmol)とチオエステル16(30.0 mg、0.0352 mmol)とのカップリング反応によって所望されるケトン(35.7 mg 0.0223 mmol)が88%収率で与えられた。(2-S-3):[α]
20D -50.8(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 5.21 (1H, s), 5.11 (1H, s), 4.93 (1H, s), 4.85-4.78 (3H, m), 4.69 (1H, d, J = 10.2 Hz), 4.52 (1H, ddd, J = 9.8, 9.8, 4.2 Hz), 4.47 (1H, ddd, J = 10.4, 5.3, 5.3 Hz), 4.34 (1H, d, J = 9.6 Hz), 4.27 (1H, s), 4.14 (1H, dd, J = 4.2, 4.2 Hz), 4.11-4.07 (2H, m), 4.02-4.00 (3H, m), 3.89 (1H, dd, J = 5.7, 5.7 Hz), 3.84-3.80 (3H, m), 3.78-3.68 (5H, m), 3.64 (1H, dd, J = 6.3, 3.9 Hz), 3.45 (1H, d, J = 3.6 Hz), 3.29 (1H, s), 3.20-3.16 (2H, m), 3.06 (1H, dd, J = 17.6, 5.7 Hz), 3.01 (1H, dd, J = 17.6, 6.9 Hz), 2.93 (1H, s), 2.80 (1H, d, J = 7.8 Hz), 2.77 (1H, d, J = 7.2 Hz), 2.61 (1H, d, J = 10.2 Hz), 2.46 (1H, d, J = 15.0 Hz), 2.39-2.22 (9H, m), 2.20-2.05 (6H, m), 1.98 (1H, dd, J = 12.6, 12.6 Hz), 1.93 (1H, d, J = 13.2 Hz), 1.87-1.84 (2H, m), 1.75-1.65 (4H, m), 1.62-1.30 (11H, m), 1.18 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.12-1.04 (30H, m), 1.04-1.03 (12H, m), 0.96 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.77 (6H, q, J = 8.0 Hz), 0.69-0.64 (12H, m), 0.14 (3H, s), 0.13 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 206.7, 171.3, 153.0, 152.6, 110.0, 104.9, 103.7, 96.9, 82.4, 81.0, 79.1, 78.3, 78.0, 77.9, 77.7, 76.9, 76.8, 76.1, 75.5, 74.8, 74.7, 74.2, 74.1, 74.0, 73.8, 73.6, 73.0, 70.4, 69.3, 68.4, 66.1, 65.9, 64.7, 63.7, 48.6, 46.8, 46.3, 43.9, 41.3, 39.5, 39.3, 38.6, 37.7, 37.6, 36.5, 36.3, 35.5, 35.3, 32.5, 31.6, 31.1, 30.7, 30.65, 30.60, 29.5, 29.0, 26.2, 18.7, 18.6, 18.1, 17.6, 16.4, 7.5, 7.34, 7.28, 6.0, 5.7, 5.3, -5.1, -5.3 ppm. FTIR (film): 2953, 2927, 2875, 1720, 1459, 1086, 1015, 834, 725 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
85H
144O
20Si
4Na, 1619.9220; found, 1619.9298.
【0692】
【化552】
緩衝TBAF溶液を、TBAF溶液(TCI #T1125;THF中1 Mの0.86 mL、0.86 mmol、10 eq.)とPivOH(43.9 mg、0.430 mmol、5 eq.)とを混合することによって調製した。DMF(4.3 mL)中ケトン2-S-3(137 mg、0.0857 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、緩衝TBAF溶液を室温にて加えた。同じ温度にて7 h撹拌後、CaCO
3(2.4 g)およびDOWEX 50WX8-400(2.4 g)を加えた。室温にて1 h撹拌後、結果として生じた混合物をEtOAcで希釈しセルライトのパッドに通して濾過した。濾過ケークをEtOAcでしっかり洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮することで粗テトラオールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。CH
2Cl
2(8.6 mL)中の粗テトラオール(0.0857 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、PPTS(108 mg、0.430 mmol、5 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて1 h撹拌後、反応混合物をアミノシリカゲル上カラムクロマトグラフィーへ直接供することで(CH
2Cl
2、次いでヘキサン中25%、50%、75%、次いで100% EtOAc、次いでEtOAc中2% MeOH)粗ホモハリコンドリンBがそのC38エピマーとともに与えられた。混合物を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜100% MeCN)無色固体としてホモハリコンドリンB(19)(63.8 mg、0.0568 mmol、2ステップで66%)と、無色固体として38-epi-ホモハリコンドリンB(C38-epi-19)(14.4 mg、0.0.0128 mmol、2ステップで15%)とが与えられた。ホモハリコンドリンB(19):[α]
20D -43.7(c 1.02、MeOH)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.06 (1H, s), 5.01 (1H, s), 4.88 (1H, s), 4.81 (1H, s), 4.70 (1H, dd, J = 4.5, 4.5 Hz), 4.63 (1H, dd, J = 7.8, 4.8 Hz), 4.60 (1H, dd, J = 4.5, 4.5 Hz), 4.45 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.33 (1H, ddd, J = 9.6, 9.6, 4.2 Hz), 4.30 (1H, s), 4.25-4.21 (2H, m), 4.18 (1H, dd, J = 5.7, 5.7 Hz), 4.06-4.13 (4H, m), 4.02 (1H, s), 3.95 (1H, s), 3.87-3.88 (3H, m), 3.71 (1H, dd, J = 10.2, 10.2 Hz), 3.66 (1H, s), 3.61 (1H, d, J = 10.8 Hz), 3.55-3.60 (3H, m), 3.50 (1H, ddd, J = 5.4, 5.4, 5.4 Hz), 3.21 (1H, dd, J = 5.7, 5.7 Hz), 3.12 (1H, s), 2.98 (1H, d, J = 10.2 Hz), 2.80 (1H, dd, J = 9.0, 6.6 Hz), 2.56 (1H, dd, J = 17.4, 9.6 Hz), 2.45 (1H, d, J = 17.4 Hz), 2.39 (1H, dd, J = 13.2, 5.4 Hz), 2.38-2.24 (6H, m), 2.22-2.13 (4H, m), 2.09-1.97 (9H, m), 1.90 (1H, ddd, J = 15.6, 4.2, 4.2 Hz), 1.80-1.84 (2H, m), 1.74-1.67 (3H, m), 1.60 (1H, ddd, J = 12.0, 12.0, 6.0 Hz), 1.51-1.29 (9H, m), 1.10 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.05 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.05-0.99 (1H, m), 0.95 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.94 (3H, d, J = 5.4 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, CDCl
3)δ: 171.2, 151.8, 151.6, 112.4, 110.1, 104.4, 104.1, 96.6, 82.2, 81.1, 79.8, 78.4, 77.7, 77.6, 76.6, 76.29, 76.25, 75.4, 75.3, 75.1, 74.9, 74.8, 74.4, 73.9, 73.7, 73.5, 72.8, 71.9, 71.2, 70.8, 68.2, 66.7, 65.7, 63.7, 48.4, 43.4, 42.5, 40.4, 38.7, 37.3, 37.0, 36.92, 36.87, 36.6, 36.0, 34.4, 32.1, 31.4, 30.7, 30.1, 29.4, 29.0, 28.9, 28.2, 25.8, 18.0, 17.8, 17.1, 15.0 ppm. FTIR (film): 3460, 2926, 2874, 1736, 1652, 1567, 1187, 1132, 1105, 1074, 1041, 1021, 997 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
61H
86O
19Na, 1145.5656; found, 1145.5770.
【0693】
【化553】
38-epi-ホモハリコンドリンB(C38-epi-19):[α]
20D -86.6(c 0.860、MeOH)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.04 (1H, d, J = 1.8 Hz), 4.96 (1H, d, J = 1.8 Hz), 4.87 (1H, s), 4.80 (1H, s), 4.72 (1H, dd, J = 10.2, 6.6 Hz), 4.70 (1H, dd, J = 4.2, 4.2 Hz), 4.60 (1H, dd, J = 4.5, 4.5 Hz), 4.44 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.37 (1H, ddd, J = 10.2, 10.2, 4.2 Hz), 4.28 (1H, d, J = 2.4 Hz), 4.23 (1H, ddd, J = 9.6, 4.8, 4.8 Hz), 4.19-4.05 (6H, m), 4.02 (1H, s), 3.98 (1H, dd, J = 4.8, 1.8 Hz), 3.91-3.85 (3H, m), 3.81 (1H, s), 3.63 (1H, dd, J = 10.5, 10.5 Hz), 3.59-3.56 (3H, m), 3.54 (1H, d, J = 2.4 Hz), 3.51-3.47 (1H, m), 3.17 (1H, dd, J = 8.4, 6.0 Hz), 3.15 (1H, s), 2.99 (1H, dd, J = 9.6, 1.2 Hz), 2.83-2.79 (1H, m), 2.56 (1H, dd, J = 17.0, 8.7 Hz), 2.47 (1H, dd, J = 17.0, 2.4 Hz), 2.35-1.93 (21H, m), 1.91 (1H, ddd, J = 15.6, 4.5, 4.5 Hz), 1.83 (1H, ddd, J = 11.1, 11.1, 2.4 Hz), 1.77 (1H, d, J = 13.2 Hz), 1.71 (1H, dd, 13.2, 2.4 Hz), 1.68-1.60 (2H, m), 1.58-1.54 (1H, m), 1.50-1.33 (7H, m), 1.29 (1H, dd, J = 12.6, 4.2 Hz), 1.10 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.05-0.98 (1H, m), 1.004 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.995 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.96 (3H, d, J = 7.2 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, CD
3OD)δ: 172.9, 153.3, 152.8, 115.6, 111.3, 105.1, 104.7, 98.0, 83.8, 82.4, 80.2, 79.8, 79.2, 78.9, 78.5, 78.4, 77.9, 77.8, 76.5, 76.12, 76.09, 76.0, 75.7, 75.2, 75.1, 74.8, 74.4, 73.2, 72.9, 69.5, 68.3, 65.3, 65.1, 45.6, 45.0, 44.7, 41.2, 39.6, 38.6, 38.2, 38.1, 37.5, 37.2, 35.4, 33.3, 31.9, 31.8, 31.3, 30.9, 30.19, 30.16, 29.3, 26.8, 18.4, 17.7, 15.2 pm. FTIR (film): 3487, 2925, 2872, 1737, 1188, 1119, 1074, 1019, 996, 896, 735 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
61H
86O
19Na, 1145.5656; found, 1145.5631. C38-epi-19を、以下の手順によってホモハリコンドリンB(19)へエピマー化した:
【化554】
【0694】
CH
2Cl
2(6.4 mL)中C38-epi-19(14.4 mg、0.0128 mmol、1 eq.)の溶液へ、TMSOTf(0.13 mL、0.719 mmol、過剰)を−78℃にて加えた。同じ温度にて15 min撹拌後、反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。0℃にて1 h撹拌後、有機層を分離して水性層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。粗材料を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜100% MeCN)無色固体としてホモハリコンドリンB(19)(8.9 mg、0.00792 mmol、62%)が与えられた。
【0695】
ハリコンドリンA(20)
【化555】
グローブボックス中、DMI(0.75 mL)およびEtOAc(0.15 mL)中のヨウ化物2-12(100.0 mg、0.0883 mmol、1 eq.)およびチオエステル2-14(109.5 mg、0.115 mmol、1.3 eq.)の溶液へ、DTBMP(72.5 mg、0.353 mmol、4 eq.)、Zn粉末(34.6 mg、0.529 mmol、6 eq.)、Cp
2ZrCl
2(77.4 mg、0.265 mmol、3 eq.)、およびNiBr
2-dtbbpy(12.9 mg、0.027 mmol、30 mol%)を室温にて加えた。同じ温度にて1.5 h撹拌後、反応混合物をグローブボックスから取り出しEtOAcおよびsat. NaHCO
3 aq.で希釈した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上YAMAZEN精製システムによって精製することで(ヘキサン中、0%、9%、次いで20% EtOAc)無色アモルファス固体としてケトン2-S-4(140.0 mg、0.0756 mmol、86%)が与えられた。(2-S-4):[α]
20D -64.8(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.35 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.72 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.07 (1H, s), 5.19 (1H, s), 5.08 (1H, s), 4.94 (1H, s), 4.84-4.79 (3H, m), 4.66 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.51-4.46 (2H, m), 4.39 (1H, br s), 4.35 (1H, dd, J = 5.4, 1.2 Hz), 4.33 (1H, dd, J = 8.4, 1.2 Hz), 4.23-4.21 (1H, m), 4.14-4.11 (1H, m), 3.83-3.80 (3H, m), 4.05 (1H, s), 4.03-3.95 (4H, m), 3.91-3.87 (1H, m), 3.82-3.79 (3H, m), 3.76-3.71 (3H, m), 3.46 (1H, dd, J = 8.4, 4.8 Hz), 3.41 (1H, s), 3.31 (1H, s), 3.24 (3H, s), 3.18-3.13 (2H, m), 3.07-2.99 (2H, m), 2.76 (1H, dd, J = 16.8, 4.8 Hz), 2.74-2.70 (1H, m), 2.52 (1H, d, J = 9.6 Hz), 2.47-2.41 (1H, m), 2.37-2.29 (6H, m), 2.27-2.18 (5H, m), 2.13-1.92 (11H, m), 1.83-1.46 (12H, m), 1.38-1.27 (1H, m), 1.18 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.12 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.09 (9H, t, J = 7.2 Hz), 1.08 (9H, s), 1.07-1.03 (21H, m), 1.02 (9H, s), 0.94 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.76 (6H, q, J = 7.8 Hz), 0.69-0.64 (12H, m), 0.26 (6H, s), 0.13 (3H, s), 0.13 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ206.7, 171.1, 161.4, 152.9, 152.7, 119.0, 114.1, 109.3, 109.0, 105.0, 103.8, 97.0, 90.2, 83.8, 81.5, 80.3, 78.4, 78.1, 77.9, 76.0, 76.0, 75.5, 74.8, 74.7, 74.2, 74.0, 73.6, 72.9, 72.0, 71.8, 71.5, 70.1, 69.8, 68.3, 68.3, 65.9, 64.6, 54.8, 46.8, 46.2, 44.0, 41.3, 39.5, 38.7, 38.2, 37.7, 36.4, 35.4, 35.4, 32.4, 31.0, 30.9, 30.7, 30.3, 27.6, 26.6, 26.3(×6), 26.3(×6), 18.7, 18.6, 18.5, 18.4, 18.1, 16.4, 7.4(×6), 7.3(×6), 7.3(×3), 7.3(×3), 6.0(×6), 5.7(×6), 5.3(×6) ppm. FTIR (film): 2955, 2917, 2876, 1736, 1648, 1519, 1253, 1096, 1032, 1009, 851 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
98H
164O
23Si
5Na, 1849.0510; found, 1849.0490.
【0696】
【化556】
DMF(3.7 mL、0.02M)中2-S-5(138 mg、0.0735 mmol、1 equiv.)の撹拌された溶液へ、緩衝TBAF溶液(0.74 mL、10 equiv.、1.48 mL TBAF溶液(THF中1 M)および75 mg PivOHによって新たに調製された)を室温にて加えた。同じ温度にて3 h撹拌後、CaCO
3(3.0 g)およびDOWEX 50WX8-400(3.0 g)を加えた
1。室温にて2 h撹拌後、結果として生じた混合物をEtOAcで希釈しセルライトのパッドに通して濾過した。濾過ケークをEtOAcでしっかり洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮することで粗材料が与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。CH
2Cl
2(3.7 mL、0.02M)中の粗材料(0.0735 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、PPTS(184.6 mg、0.735 mmol、10 equiv.)を室温にて加えた。同じ温度にて1.5 h撹拌後、TLC分析によって出発材料が消失したことが示された。iPrOH(1.2 mL)および追加のPPTS(184.6 mg、0.735 mmol、10 eq.)を、結果として生じた溶液へ同じ温度にて加えた。20 h撹拌後、反応混合物をアミノシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2、次いで100% EtOAc、次いでEtOAc中16% MeOH)へ直接供することで粗ハリコンドリンAがそのC-38エピマーとともに与えられた。混合物を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜H
2O中50% MeCN)白色結晶固体としてハリコンドリンA(20)(40.0 mg、0.035 mmol、3ステップで48%)と、白色固体として38-epi-ハリコンドリンA(C38-epi-20)(13.5 mg、0.0118 mmol、3ステップで16%)とが与えられた。ハリコンドリンA(20):[α]
20D -73.2(c 0.11、MeOH)。MP: 168〜170℃(ヘキサン-CH
2Cl
2からの再結晶化)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.08 (1H, s), 5.03 (1H, s), 4.88 (1H, s), 4.82 (1H, s), 4.62 (1H, dd, J = 7.2, 4.2 Hz), 4.45 (1H, d, J =11.2 Hz), 4.37 (1H, dd, J = 4.8, 3.0 Hz), 4.32 (1H, ddd, J = 10.0, 10.0, 4.2 Hz), 4.32-4.28 (2H, m), 4.25 (1H, ddd, J = 11.2, 4.4, 2.4 Hz), 4.20 (1H, dd, J = 3.2, 2.1 Hz), 4.14-4.07 (4H, m), 4.05 (1H, ddd, J = 2.4, 2.4, 2.4 Hz), 3.99 (1H, ddd, J = 9.6, 4.8, 4.2 Hz), 3.91-3.84 (3H, m), 3.78 (1H, ddd, J = 8.8, 4.8, 4.4 Hz), 3.75-3.70 (1H, m), 3.69 (1H, dd, J = 2.3, 2.3 Hz,), 3.61 (1H, d, J = 11.7 Hz), 3.56 (1H, dd, J = 2.3, 1.8 Hz), 3.53 (1H, s), 3.53 (1H, dd, J = 11.2, 4.7, Hz), 3.47 (1H, dd, J = 11.2, 6.5 Hz), 3.22 (1H, dd, J = 6.5, 4.7 Hz), 2.94 (1H, dd, J = 10.0, 2.3 Hz), 2.82 (1H, dddd, J = 15.8, 7.6, 4.7, 2.9 Hz), 2.57 (1H, dd, J = 17.9, 9.7 Hz), 2.45 (1H, dd, J = 17.9, 1.8 Hz), 2.40 (1H, dd, J = 13.2, 6.2 Hz), 2.36-2.24 (8H, m), 2.20-2.13 (1H, m), 2.10-1.97 (6H, m), 1.92-1.79 (4H, m), 1.78-1.67 (4H, m), 1.60 (1H, ddd, J = 14.2, 8.4, 8.4 Hz), 1.56-1.42 (4H, m), 1.42-1.28 (5H, m), 1.10 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.06 (3H, d, J = 7.6 Hz), 1.02 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.04-0.98 (1H, m), 0.97 (3H, d, J = 7.0 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz,
12CD
3OD)δ172.8, 153.3, 153.1, 114.8, 113.4, 112.9, 105.7, 104.8, 98.4, 85.5, 82.3, 81.3, 81.2, 80.8, 79.0, 78.0, 77.9, 77.6, 77.4, 76.3, 76.0, 75.8, 75.5, 75.2, 75.1, 75.1, 73.8, 73.7, 73.3, 73.1, 73.0, 71.6, 69.6, 67.2, 65.6, 45.6, 45.0, 44.9, 41.1, 39.8, 37.9, 37.9, 37.8, 37.5, 37.5, 37.2, 36.3, 33.0, 31.8, 31.3, 31.3, 30.9, 30.8, 28.4, 27.1, 27.1, 18.4, 18.3, 18.1, 15.9 ppm. FTIR (film): 3429, 2925, 2872, 1736, 1454, 1372, 1269, 1191, 1129, 1109, 1073, 1020, 753 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
60H
87O
21, 1143.5734; found, 1143.5720.
【化557】
【0697】
38-epi-ハリコンドリンA(C38-epi-20):[α]
20D -74.3(c 0.50、MeOH)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.04 (1H, s), 4.96 (1H, s), 4.87 (1H, s), 4.81 (1H, s), 4.72 (1H, dd, J = 10.2, 6.6 Hz), 4.43 (1H, d, J = 10.2 Hz), 4.38-4.31 (4H, m), 4.37 (1H, ddd, J = 12.0, 12.0, 4.8 Hz), 4.20 (1H, m), 4.18-4.06 (7H, m), 3.99 (1H, ddd, J = 9.6, 5.4, 4.2 Hz), 3.91-3.83 (4H, m), 3.78 (1H, ddd, J = 14.4 4.8, 4.2 Hz), 3.64 (1H, d, J = 9.6 Hz), 3.59-3.56 (2H, m), 3.53 (1H, dd, J = 10.8, 4.5 Hz), 3.47 (1H, dd, J = 11.4, 6.0 Hz), 3.17 (1H, dd, J = 9.0, 6.6 Hz), 2.95 (1H, dd, J = 9.6, 1.8 Hz), 2.86-2.80 (1H, m), 2.56 (1H, dd, J = 17.4, 9.6 Hz), 2.47 (1H, dd, J = 17.4, 2.4 Hz), 2.36-2.18 (9H, m), 2.12-2.07 (3H, m), 2.04-1.96 (4H, m), 1.88-1.81 (3H, m), 1.77-1.73 (2H, m), 1.69-1.65 (2H, m), 1.62-1.34 (10H, m), 1.09 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.04 (3H, d, J = 8.4 Hz), 1.05-0.99 (1H, m), 1.02 (3H, d, J = 7.8 Hz), 1.00 (3H, d, J = 6.6 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, CD
3OD)δ: 172.9, 153.3, 152.8, 115.6, 113.3, 113.0, 105.1, 104.7, 98.3, 85.5, 82.4, 81.3, 81.1, 80.0, 79.1, 78.9, 78.9, 78.5, 77.9, 76.7, 76.1, 76.0, 75.9, 75.5, 75.3, 74.8, 73.9, 73.5, 73.3, 73.2, 73.2, 71.7, 69.5, 68.3, 67.2, 45.6, 44.9, 44.8, 41.2, 39.7, 38.3, 38.3, 38.1, 37.5, 37.5, 37.2, 36.2, 33.3, 31.8, 31.3, 31.0, 30.9, 29.9, 28.3, 27.1, 26.8, 18.4, 18.3, 18.3, 15.2 ppm. FTIR (film): 3439, 2925, 2872, 1736, 1454, 1372, 1279, 1192, 1119, 1073, 1020, 753 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
60H
87O
21, 1143.5734; found, 1143.5721. C38-epi-20を、以下の手順によってハリコンドリンA(20)へエピマー化した:
【化558】
【0698】
CH
2Cl
2(5.7 mL)中C38-epi-20(13.0 mg、0.0114 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、TMSOTf(0.114 mL、0.631 mmol、過剰)を−78℃にて加えた。15 min撹拌後、反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。0℃にて1 h撹拌後、有機層を分離して水性層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。粗材料を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜H
2O中50% MeCN)白色固体としてハリコンドリンA(20)(11.3 mg、0.00988 mmol、86%)が与えられた。
【0699】
ノルハリコンドリンA(21)
【化559】
グローブボックス中、DMI(0.4 mL)およびEtOAc(0.08 mL)中のヨウ化物2-5(55 mg、0.0487 mmol、1 eq.)およびチオエステル2-16(45.9 mg、0.0634 mmol、1.3 eq.)の溶液へ、DTBMP(40 mg、0.195 mmol、4 eq.)、Zn粉末(19.0 mg、0.292 mmol、6 eq.)、Cp
2ZrCl
2(42.7 mg、0.146 mmol、3 eq.)、およびNiBr
2-dtbbpy(7.1 mg、0.0146 mmol、30 mol%)を室温にて加えた。同じ温度にて1.5 h撹拌後、反応混合物をグローブボックスから取り出しEt
2Oおよびsat. NaHCO
3 aq.で希釈した。有機層を分離して水性層をEt
2Oで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0%、15%、25% EtOAc)によって精製することで無色アモルファス固体としてケトン2-S-5(68.4 mg、0.0423 mmol、87%)が与えられた。2-S-5:[α]
20D -61.5(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.36 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.73 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.08 (1H, s), 5.22 (1H, s), 5.11 (1H, s), 4.96 (1H, s), 4.84-4.80 (3H, m), 4.69 (1H, d, J = 10.2 Hz), 4.50 (1H, ddd, J = 9.6, 9.3, 2.0 Hz), 4.41 (1H, s), 4.39-4.34 (2H, m), 4.06 (1H, s), 4.05-3.96 (4H, m), 3.84-3.77 (2H, m), 3.77-3.70 (3H, m), 3.58 (1H, s), 3.45 (1H, dd, J = 8.4, 4.2 Hz), 3.37 (3H, s), 3.35 (1H, s), 3.22 (3H, s), 3.20-3.14 (1H, m), 3.11 (1H, s), 3.07 (1H, dd, J = 17.4, 5.7 Hz), 2.99 (1H, dd, J = 17.4, 6.9 Hz), 2.84 (1H, dd, J = 14.4, 7.2 Hz), 2.78 (1H, dd, J = 14.8, 7.2 Hz), 2.76-2.70 (1H, m), 2.57 (1H, dd, J =15.0, 5.4 Hz), 2.53 (1H, d, J = 9.6 Hz), 2.43-2.20 (10H, m), 2.16-2.06 (5H, m), 2.06-2.01 (1H, m), 1.98 (1H, dd, J = 12.0, 12.0 Hz), 1.87-1.80 (1H, m), 1.78-1.63 (4H, m), 1.62-1.44 (7H, m), 1.38-1.30 (3H, m), 1.20 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.13-1.02 (34H, m), 0.98 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.71-0.60 (18H, m) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 206.9, 171.8, 171.2, 161.4, 153.0, 152.6, 128.8, 128.7, 119.0, 114.1, 109.3, 109.0, 105.1, 103.8, 96.9, 90.2, 83.8, 78.3, 78.1, 78.0, 77.2, 76.5, 76.1, 76.0, 75.5, 74.8, 74.7, 74.2, 74.0, 73.8, 73.6, 73.0, 70.1, 69.5, 68.4, 65.9, 65.7, 64.6, 64.5, 54.8, 50.9, 46.9, 46.3, 44.0, 41.3, 39.50, 38.7, 37.5, 37.2, 36.4, 36.3, 35.5, 32.4, 31.1, 31.0, 30.9, 30.3, 30.2, 29.2, 27.6, 18.6, 18.2, 17.3, 16.5, 7.5, 7.3, 7.2, 6.0, 5.4, 5.3 ppm. FTIR (film): 2953, 2934, 2876, 2104, 1738, 1518, 1458, 1373, 1304, 1154, 1090, 1033, 1014, 855, 830, 740 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
86H
134O
23Si
3Na, 1641.8521; found, 1641.8591.
【0700】
【化560】
緩衝TBAF溶液を、TBAF溶液(TCI #T1125;THF中1 Mの0.37 mL、0.37 mmol、10 eq.)とPivOH(18.5 mg、0.182 mmol、5 eq.)とを混合することによって調製した。DMF(2.0 mL)中ケトン2-S-5(59 mg、0.0364 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、緩衝TBAF溶液を室温にて加えた。同じ温度にて6 h撹拌後、5 mL EtOAcで希釈後にCaCO
3(1.0 g)およびDOWEX 50WX8-400(1.0 g)を加えた。室温にて1 h撹拌後、結果として生じた混合物をEtOAcで希釈しセルライトのパッドに通して濾過した。濾過ケークをEtOAcでしっかり洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮することで粗テトラオールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。CH
2Cl
2(8.5 mL)中の粗テトラオール(0.0364 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、PPTS(36.8 mg、0.146 mmol、4 eq.)を室温にて加えた。1 h後、TLC分析によって出発材料が消失したことが示された。iPrOH(0.4 mL)および追加のPPTS(46.0 mg、0.183 mmol、5 eq.)を、結果として生じた溶液へ同じ温度にて加えた。同じ温度にて12 h撹拌後、反応混合物をアミノシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2、次いでヘキサン中、25%、50%、75%、次いで100% EtOAc、次いでEtOAc中2% MeOH)へ直接供することで粗ノルハリコンドリンAメチルエステルがそのC38エピマーとともに与えられた。化合物を濃縮後さらなる精製はせずに次のステップにおいて使用した。THF(5 mL)中の粗メチルエステル(0.0364 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、1M LiOH aq.(1.5 mL)を室温にて加えた
3。同じ温度にて2 h撹拌後、反応混合物を水(3 mL)で希釈した。次いでTHFを混合物からエバポレーターによって除去した。反応物を0℃まで冷却した後、1 M HCl aq.(1.5 mL)を加えて反応混合物をさらに2 min撹拌した。その結果得られる混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。その結果得られる混合物を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜100% MeCN)無色固体としてノルハリコンドリンA(21)(20.2 mg、0.0179 mmol、3ステップで49%)と、無色固体として38-epi-ノルハリコンドリンA(C38-epi-21)(9.8 mg、0.0087 mmol、3ステップで24%)とが与えられた。ノルハリコンドリンA(21)[α]
20D -70.3(c 0.37、MeOH)
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.06 (1H, s), 5.02 (1H, s), 4.88 (1H, s), 4.81 (1H, s), 4.62 (1H, dd, J = 7.3, 4.7 Hz), 4.45 (1H, d, J = 9.6 Hz), 4.39-4.35 (1H, m), 4.35-4.29 (3H, m), 4.25 (1H, ddd, J = 11.2, 4.2, 1.8 Hz), 4.21 (1H, dd, J = 3.2, 2.4 Hz), 4.13-4.07 (3H, m), 3.98 (1H, d, J = 2.1 Hz), 3.91-3.86 (2H, m), 3.82-3.76 (2H, m), 3.74-3.69 (2H, m), 3.63-3.58 (2H, m), 3.53 (1H, s), 3.33-3.28 (1H, m), 3.22 (1H, dd, J = 6.6, 4.7 Hz), 2.93 (1H, dd, J = 9.6, 1.8 Hz), 2.83 (1H, ddd, J = 16.0, 8.0, 2.1 Hz), 2.58 (1H, dd, J = 16.2, 9.6 Hz), 2.53-2.47 (2H, brs), 2.44 (1H, dd, J = 17.6, 1.8 Hz), 2.39 (1H, dd, J = 13.2, 6.2 Hz), 2.36-2.23 (6H, m), 2.20-2.12 (2H, m), 2.11-1.99 (6H, m), 1.94 (1H, ddd, J = 14.8, 3.0, 3.0 Hz), 1.90-1.79 (2H, m), 1.76-1.66 (3H, m), 1.57-1.47 (4H, m), 1.43-1.31 (7H, m), 1.10 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.06 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.04-1.03 (1H, m), 0.98 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.96 (3H, d, J = 7.2 Hz) ppm.
13C NMR (150 MHz, CD
3OD)δ: 172.8 (2C), 153.3, 153.2, 114.8, 113.4, 112.9, 105.7, 104.8, 98.5, 85.5, 82.3, 80.7, 79.0, 78.8, 78.0 (2C), 77.6, 77.4, 77.3, 76.3, 76.0, 75.8, 75.5, 75.3, 75.1 (2C), 73.8, 73.7, 72.7, 69.6, 68.1, 68.0, 65.7, 45.5, 44.9 (2C), 41.1, 39.8, 38.2, 38.1, 37.8, 37.5, 37.1, 35.7, 33.0, 31.8, 31.34, 31.30, 30.8 (2C), 30.7, 30.1, 28.4, 27.3, 18.4, 18.1, l7.4, 15.8 ppm. FTIR (film): 3458, 2927, 2873, 1750, 1579, 1410, 1269, 1195, 1074, 1019, 991, 967 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
59H
82O
21Na, 1149.5246; found, 1149.5189.
【0701】
【化561】
38-epi-ノルハリコンドリンA(C38-epi-21):[α]
20D -83.8(c 0.277、MeOH)δ: 5.05 (1H, s), 4.96 (1H, s), 4.87 (1H, s), 4.80 (1H, s), 4.62 (1H, dd, J = 9.6, 6.6 Hz), 4.43 (1H, d, J = 9.6 Hz), 4.39-4.33 (2H, m), 4.32-4.29 (2H, m), 4.20 (1H, t, J = 3.2 Hz), 4.17-4.05 (4H, m) , 4.00 (1H, dd, J = 5.4, 2.1 Hz), 3.93-3.83 (4H, m), 3.79 (1H, t, J = 6.4 Hz), 3.75-3.73 (1H, m), 3.67-3.56 (2H, m), 3.52 (1H, s), 3.34-3.32 (1H, m), 3.17 (1H, dd, J = 9.6, 6.0 Hz), 2.94 (1H, dd, J = 9.6, 1.8 Hz), 2.83 (1H, ddd, J = 16.0, 8.0, 2.1 Hz), 2.56 (1H, dd, J = 16.2, 9.6 Hz), 2.53-2.47 (2H, brs), 2.47 (1H, dd, J = 17.6, 1.8 Hz), 2.35 (1H, d, J = 15.6 Hz), 2.33-2.17 (6H, m), 2.14-2.06 (4H, m), 2.05-1.95 (4H, m), 1.92-1.80 (m, 3H), 1.77-1.64 (3H, m), 1.59-1.46 (4H, m), 1.43-1.31 (7H, m), 1.09 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.03 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.01-0.99 (1H, m), 0.99 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.98 (3H, d, J = 7.2 Hz).
13C NMR (125 MHz, CD
3OD) 172.9 (2C), 153.4, 152.7, 115.6, 113.4, 113.0, 105.2, 104.7, 98.4, 85.5, 82.4, 79.9, 79.1, 79.0, 78.9, 78.8, 78.6, 78.0, 77.0, 76.7, 76.1, 75.9, 75.8, 75.6, 75.3, 74.8, 74.0, 73.3, 73.2, 69.5, 68.4, 68.2, 68.0, 65.9, 45.5, 44.9, 44.8, 41.2, 39.7, 38.6, 38.2, 38.1, 37.5, 37.2, 35.7, 33.2, 31.8, 31.3, 31.0, 30.9, 30.1, 29.9, 27.0, 18.4, 18.3, 17.5,15.1 ppm. FTIR (film): 3500 (br), 2927, 2873, 1736, 1579, 1191, 1075, 1020, 1009, 882, 756 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
59H
82O
21Na, 1149.5246; found, 1149.5156. C38-epi-21を、以下の手順によってノルハリコンドリンA(21)へエピマー化した:
【化562】
【0702】
CH
2Cl
2(3.5 mL)中C38-epi-21(9.8 mg、0.0087 mmol、1 eq.)の溶液へ、TMSOTf(0.11 mL、0.435 mmol、過剰)を−78℃にて加えた。15 min撹拌後、反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。0℃にて1 h撹拌後、有機層を分離して水性層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。粗材料を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜100% MeCN)無色固体としてノルハリコンドリンB(21)(6.2 mg、0.0055 mmol、63%)が与えられた。
【0703】
ホモハリコンドリンA(22)
【化563】
グローブボックス中、DMI(0.42 mL)およびEtOAc(80μL)中のヨウ化物2-12(57.0 mg、0.0503 mmol、1 eq.)およびチオエステル2-16(55.7 mg、0.0653 mmol、1.3 eq.)の溶液へ、DTBMP(41.3 mg、0.201 mmol、4 eq.)、Zn粉末(19.7 mg、0.301 mmol、6 eq.)、Cp
2ZrCl
2(44.1 mg、0.151 mmol、3 eq.)、およびNiBr
2-dtbbpy(7.3 mg、0.0150 mmol、30 mol%)を室温にて加えた。同じ温度にて2 h撹拌後、反応混合物をグローブボックスから取り出しEt
2Oおよびsat. NaHCO
3 aq.で希釈した。有機層を分離して水性層をEt
2Oで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0%、9%、次いで16% EtOAc)によって精製することで無色アモルファス固体としてケトン2-S-6(74.8 mg、0.0428 mmol、85%)が与えられた。2-S-6:[α]
20D -73.0(c 1.07、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.36 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.73 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.08 (1H, s), 5.22 (1H, s), 5.11 (1H, s), 4.96 (1H, s), 4.84-4.80 (3H, m), 4.69 (1H, d, J = 10.2 Hz), 4.52-4.46 (2H, m), 4.41 (1H, s), 4.37 (1H, dd, J = 4.8, 1.2 Hz), 4.35 (1H, d, J = 10.2 Hz), 4.06-3.97 (5H, m), 3.83-3.80 (3H, m), 3.78-3.69 (69H, m), 3.67 (1H, s), 3.47 (1H, dd, J = 8.4, 4.2 Hz), 3.28 (1H, s), 3.22 (3H, s), 3.19-3.15 (2H, m), 3.06 (1H, dd, J = 17.4, 5.7 Hz), 3.00 (1H, dd, J = 17.4, 6.9 Hz), 2.92 (1H, d, J = 1.8 Hz), 2.79 (1H, dd, J = 17.1, 7.5 Hz), 2.77-2.73 (1H, m), 2.53 (1H, d, J = 9.6 Hz), 2.47 (1H, d, J = 15.6 Hz), 2.42-2.21 (10H, m), 2.15-2.03 (6H, m), 1.98 (1H, dd, J = 12.0, 12.0 Hz), 1.87-1.82 (2H, m), 1.76-1.67 (4H, m), 1.61-1.47 (6H, m), 1.38-1.27 (3H, m), 1.20 (3H, d, J = 7.8 Hz), 1.11 (9H, t, J = 8.1 Hz), 1.09 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.06-1.04 (21H, m), 1.00 (9H, s), 0.96 (3H, d, J = 6.0 Hz), 0.77 (6H, q, J = 7.8 Hz), 0.70-0.65 (12H, m), 0.14 (3H, s), 0.13 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 206.7, 171.1, 161.4, 153.0, 152.7, 128.73, 128.69, 119.0, 114.1, 109.3, 109.0, 105.1, 103.8, 96.9, 90.2, 83.8, 79.1, 78.4, 78.1, 77.99, 77.96, 76.8, 76.1, 76.0, 75.5, 74.8, 74.7, 74.2, 74.0, 73.8, 73.6, 73.1, 70.1, 69.3, 68.4, 66.2, 65.9, 64.6, 63.8, 54.8, 46.9, 46.3, 44.0, 41.3, 39.50, 39.45, 38.7, 37.7, 37.6, 36.5, 36.4, 35.5, 32.4, 31.6, 31.1, 30.9, 30.7, 30.3, 30.2, 29.6, 27.7, 26.2, 18.7, 18.6, 18.2, 17.6, 16.5, 7.5, 7.4, 7.3, 6.0, 5.7, 5.3, -5.1, -5.3 ppm. FTIR (film): 2953, 2927, 2875, 2104, 1724, 1615, 1518, 1459, 1373, 1306, 1251, 1092, 1032, 1010, 833, 742 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
93H
150O
23Si
4Na, 1769.9537; found, 1769.9316.
【化564】
【0704】
緩衝TBAF溶液を、TBAF溶液(TCI #T1125;THF中1 Mの0.43 mL、0.43 mmol、10 eq.)とPivOH(22.0 mg、0.215 mmol、5 eq.)とを混合することによって調製した。DMF(2.1 mL)中ケトンS-6(74.8 mg、0.0428 mmol、1 eq.)の溶液へ、緩衝TBAF溶液を室温にて加えた。同じ温度にて7 h撹拌後、CaCO
3(1.5 g)およびDOWEX 50WX8-400(1.5 g)を加えた。同じ温度にて1 h撹拌後、結果として生じた混合物をEtOAcで希釈しセルライトのパッドに通して濾過した。濾過ケークをEtOAcでしっかり洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮することで粗テトラオールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。CH
2Cl
2(2.1 mL)中の上のテトラオール(0.0428 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、PPTS(53.8 mg、0.214 mmol、5 eq.)を室温にて加えた。1 h後、TLC分析によって出発材料が消失したことが示された。iPrOH(0.43 mL)および追加のPPTS(53.8 mg、0.214 mmol、5 eq.)を、結果として生じた溶液へ同じ温度にて加えた。18 h撹拌後、反応混合物をアミノシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2、次いでヘキサン中、25%、50%、75%、次いで100% EtOAc、次いでEtOAc中4% MeOH)へ直接供することで粗ホモハリコンドリンAがそのC-38エピマーとともに与えられた。混合物を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜100% MeCN)無色固体としてホモハリコンドリンA(22)(27.2 mg、0.0235 mmol、2ステップで55%)と、無色固体として38-epi-ホモハリコンドリンA(C38-epi-22)(10.7 mg、0.00926 mmol、2ステップで22%)とが与えられた。ホモハリコンドリンA(22):[α]
20D -80.3(c 1.22、MeOH)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.07 (1H, s), 5.01 (1H, s), 4.88 (1H, s), 4.81 (1H, s), 4.63 (1H, dd, J = 7.8, 4.8 Hz), 4.44 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.37 (1H, s), 4.34-4.31 (3H, m), 4.25-4.22 (2H, m), 4.21 (1H, dd, J = 2.7, 2.7 Hz), 4.11-4.08 (3H, m), 4.03 (1H, s), 3.95 (1H, s), 3.89-3.87 (3H, m), 3.71 (1H, dd, J = 10.2, 10.2 Hz), 3.66 (1H, s), 3.61-3.57 (4H, m), 3.53 (1H, s), 3.50 (1H, dd, J = 9.6, 4.8 Hz), 3.22 (1H, dd, J = 6.0, 6.0 Hz), 3.12 (1H, s), 2.94 (1H, d, J = 10.2 Hz), 2.82 (1H, dd, J = 15.9, 5.7 Hz), 2.57 (1H, dd, J = 17.3, 9.3 Hz), 2.45 (1H, d, J = 17.3 Hz), 2.39 (1H, dd, J = 13.5, 5.7 Hz), 2.38-2.24 (6H, m), 2.20-2.14 (3H, m), 2.09-1.98 (8H, m), 1.91-1.81 (4H, m), 1.74-1.68 (3H, m), 1.51-1.32 (9H, m), 1.10 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.05 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.05-0.99 (1H, m), 0.95 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.94 (3H, d, J = 6.0 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz,
12CD
3OD)δ: 172.8, 153.2, 153.0, 114.7, 113.3, 112.9, 105.7, 104.8, 98.1, 85.5, 82.3, 81.0, 79.8, 79.0, 78.4, 78.1, 77.9, 77.5, 76.3, 75.9, 75.8, 75.7, 75.5, 75.3, 74.5, 73.8, 73.7, 72.3, 69.6, 65.8, 65.2, 65.1, 49.9, 45.5, 44.9, 44.8, 41.1, 39.8, 38.1, 38.0, 37.8, 37.4, 37.23, 37.15, 33.0, 32.0, 31.8, 31.3, 30.8, 30.7, 30.1, 28.4, 27.1, 18.4, 18.2, 17.7 ppm. FTIR (film): 3398, 2927, 2873, 1736, 1372, 1269, 1187, 1129, 1074, 1020, 902, 753 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+NH
4]
+ calcd for C
61H
90NO
21, 1172.6000; found, 1172.5982.
【化565】
【0705】
38-epi-ホモハリコンドリンA(C38-epi-22):[α]
20D -92.3(c 0.573、MeOH)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.04 (1H, d, J = 1.8 Hz), 4.96 (1H, d, J = 1.8 Hz), 4.87 (1H, s), 4.80 (1H, s), 4.72 (1H, dd, J = 10.5, 6.6 Hz), 4.43 (1H, d, J = 10.2 Hz), 4.37 (1H, ddd, J = 9.6, 9.6, 4.2 Hz), 4.34 (1H, s), 4.32-4.30 (2H, m), 4.23 (1H, ddd, J = 10.2, 5.7, 4.5 Hz), 4.20 (1H, dd, J = 2.7, 2.7 Hz), 4.16-4.06 (4H, m), 4.02 (1H, s), 3.98 (1H, dd, J = 4.5, 2.1 Hz), 3.91-3.84 (3H, m), 3.81 (1H, dd, J = 2.4, 2.4 Hz), 3.64 (1H, dd, J = 10.2, 10.2 Hz), 3.60-3.56 (3H, m), 3.54 (1H, d, J = 3.0 Hz), 3.52 (1H, s), 3.51-3.47 (1H, m), 3.17 (1H, dd, J = 8.4, 6.0 Hz), 3.15 (1H, d, J = 1.8 Hz), 2.95 (1H, dd, J = 9.6, 1.8 Hz), 2.85-2.81 (1H, m), 2.56 (1H, dd, J = 17.1, 9.0 Hz), 2.47 (1H, dd, J = 17.1, 2.4 Hz), 2.36-1.97 (19H, m), 1.91 (1H, ddd, J = 15.9, 4.8, 4.8 Hz), 1.88-1.81 (2H, m), 1.79-1.65 (3H, m), 1.57-1.52 (1H, m), 1.47 (1H, dd, J = 12.9, 12.9 Hz), 1.42-1.35 (6H, m), 1.29 (1H, dd, J = 12.6, 4.8 Hz), 1.09 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.06-0.99 (1H, m), 1.003 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.997 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.96 (3H, d, J = 7.2 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, CD
3OD)δ: 172.9, 153.3, 152.7, 115.6, 113.3, 113.0, 105.1, 104.7, 97.9, 85.5, 82.4, 80.2, 79.8, 79.1, 78.88, 78.86, 78.5, 78.4, 77.8, 76.7, 76.1, 75.9, 75.83, 75.76, 75.5, 75.3, 75.1, 74.8, 74.4, 73.9, 73.2, 72.9, 69.5, 68.3, 65.3, 65.1, 45.6, 45.0, 44.8, 41.2, 39.7, 38.6, 38.3, 38.1, 37.5, 37.2, 33.3, 31.9, 31.7, 31.3, 31.0, 30.9, 30.1, 29.9, 28.3, 26.8, 18.4, 17.7, 15.2 ppm. FTIR (film): 3445, 2926, 2873, 1737, 1435, 1373, 1267, 1193, 1108, 1075, 1018, 897, 736 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
61H
86O
21Na, 1177.5536; found, 1177.5554. C38-epi-22を、以下の手順によってホモハリコンドリンA(22)へエピマー化した:
【化566】
【0706】
CH
2Cl
2(4.2 mL)中C38-epi-22(9.7 mg、0.00840 mmol、1 eq.)の溶液へ、TMSOTf(0.084 mL、0.465 mmol、過剰)を−78℃にて加えた。15 min撹拌後、反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。0℃にて1 h撹拌後、有機層を分離して水性層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。粗材料を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜100% MeCN)無色固体としてホモハリコンドリンA(22)(7.0 mg、0.00606 mmol、72%)が与えられた。
【0707】
ハリコンドリンC(23)
【化567】
グローブボックス中、DMI(0.80 mL)およびEtOAc(0.16 mL)中のヨウ化物2-13(100 mg、0.0962 mmol、1 eq.)およびチオエステル2-14(119 mg、0.1246 mmol、1.3 eq.)の溶液へ、DTBMP(79 mg、0.385 mmol、4 eq.)、Zn粉末(37.7 mg、0.576 mmol、6 eq.)、Cp
2ZrCl
2(84.4 mg、0.289 mmol、3 eq.)、およびNiBr
2-dtbbpy(14.0 mg、0.0288 mmol、30 mol%)を室温にて加えた。同じ温度にて1.5 h撹拌後、反応混合物をグローブボックスから取り出しEtOAcおよびsat. NaHCO
3 aq.で希釈した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上YAMAZEN精製システム(ヘキサン中0%、9%、次いで15% EtOAc)によって精製することで白色アモルファス固体としてケトンS-7(143.2 mg、0.0818 mmol、85%)が与えられた。2-S-8:[α]
20D -59.4(c 1.25、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 5.75 (1H, dddd, J = 17.3, 10.5, 5.1, 5.1 Hz), 5.21 (1H, s), 5.15 (1H, ddd, J = 17.3, 1.8, 1.8 Hz), 5.12 (1H, s), 4.97 (1H, ddd, J = 10.5, 1.8, 1.8 Hz), 4.94 (1H, s), 4.85 (1H, dd, J = 7.2, 7.2 Hz), 4.81-4.79 (2H, m), 4.67 (1H, d, J = 10.2 Hz), 4.54-4.50 (2H, m), 4.37-4.36 (2H, m), 4.32 (1H, d, J = 4.2 Hz), 4.26-4.23 (1H, m), 4.17-4.14 (1H, m), 4.11 (1H, dd, J = 6.6, 4.8 Hz), 4.06-3.99 (3H, m), 3.93-3.88 (2H, m), 3.84-3.74 (7H, m), 3.70 (1H, dd, J = 13.2, 6.0 Hz), 3.44-3.43 (2H, m), 3.33 (1H, s), 3.19 (1H, dd, J = 17.6, 6.3 Hz), 3.16 (1H, dd, J = 17.6, 6.6 Hz), 3.11-3.02 (2H, m), 2.77 (1H, dd, J = 10.8, 2.4 Hz), 2.57 (1H, d, J = 9.6 Hz), 2.49-2.44 (1H, m), 2.40-2.23 (9H, m), 2.18-2.02 (9H, m), 1.96 (1H, dd, J = 13.8, 6.0 Hz), 1.86-1.66 (7H, m), 1.61 (1H, ddd, J = 15.0, 4.8, 4.8 Hz), 1.55-1.47 (5H, m), 1.36-1.32 (3H, m), 1.19 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.15 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.11 (9H, t, J = 8.0 Hz), 1.10 (9H, s), 1.09 (9H, t, J = 8.4 Hz), 1.07 (9H, t, J = 8.4 Hz), 1.04 (9H, s), 1.01 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.96 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.77 (6H, q, J = 7.8 Hz), 0.70-0.65 (12H, m), 0.28 (6H, s), 0.15 (6H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 206.8, 171.3, 152.9, 152.6, 134.6, 116.6, 116.2, 109.3, 104.9, 103.8, 97.0, 83.3, 81.5, 80.4, 78.4, 77.9, 77.6, 75.9, 75.4, 75.1, 75.0, 75.0, 74.9, 74.7, 74.1, 74.0, 73.8, 72.8, 72.0, 71.8, 71.5, 70.4, 69.9, 68.4, 68.3, 65.9, 64.6, 51.7, 46.8, 46.3, 43.9, 41.2, 39.4, 39.3, 38.5, 38.2, 37.8, 36.4, 35.9, 35.4, 35.3, 32.5, 31.1, 30.7, 30.6, 30.5, 28.5, 26.6, 26.3(×6), 26.3(×6), 18.7, 18.6, 18.5, 18.4, 18.1, 16.4, 7.4(×6), 7.4(×6), 7.3(×6), 6.0(×3), 5.7(×3), 5.3(×3), -4.0, -4.2, -5.1, -5.2 ppm. FTIR (film): 2953, 2928, 2876, 1732, 1461, 1410, 1372, 1253, 1079, 1034, 1006, 834, 740 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
93H
162O
21Si
5Na, 1778.0347; found, 1778.0332.
【化568】
【0708】
DMF(4.0 mL、0.02M)中2-S-8(141 mg、0.0803 mmol、1 equiv.)の撹拌された溶液へ、緩衝TBAF溶液(0.80 mL、10 equiv.、1.60 mL TBAF溶液(THF中1 M)および81.6 mg PivOHによって新たに調製された)を室温にて加えた。同じ温度にて3 h撹拌後、CaCO
3(3.0 g)およびDOWEX 50WX8-400(3.0 g)を加えた
1。室温にて2 h撹拌後、結果として生じた混合物をEtOAcで希釈しセルライトのパッドに通して濾過した。濾過ケークをEtOAcでしっかり洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮することで粗材料が与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。CH
2Cl
2(8 mL)中の上のテトラオール(0.0803 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、PPTS(100 mg、0.402 mmol、5 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて3 h撹拌後、反応混合物をアミノシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2、次いでヘキサン中、50%、75%、次いで100% EtOAc、次いでEtOAc中9% MeOH)へ直接供することで粗スピロケタールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。上の粗スピロケタール(0.0803 mmolと計算された、1 eq.)と、ジメドン(22.5 mg、0.160 mmol、2 equiv.)と、Pd(PPh
3)
4(9.3 mg、0.00803 mmol、10 mol%)との混合物へ、脱気されたCH
2Cl
2(8 mL)を室温にて加えた。同じ温度にて4 h撹拌後、結果として生じた溶液をアミノシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2、次いでヘキサン中、50%、100% EtOAc、次いでEtOAc中9% MeOH)へ直接供することで粗ハリコンドリンCがそのC-38エピマーとともに与えられた。混合物を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜100% MeCN)白色結晶固体としてハリコンドリンC(23)(48.1 mg、0.0427 mmol、3ステップで55%)と、無色固体として38-epi-ハリコンドリンC(C38-epi-23)(9.5 mg、0.00843 mmol、3ステップで11%)とが与えられた。ハリコンドリンC(23):[α]
20D -66.8(c 0.25、MeOH)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.07 (1H, s), 5.01 (1H, s), 4.88 (1H, s), 4.81 (1H, s), 4.62 (1H, dd, J = 7.2, 4.4 Hz), 4.43 (1H, d, J = 11.2 Hz), 4.42-4.38 (1H, m), 4.34-4.27 (3H, m), 4.24 (1H, ddd, J = 11.2, 4.4, 2.0 Hz), 4.17 (1H, dd, J = 3.8, 1.0 Hz), 4.14-4.06 (4H, m), 4.05 (1H, ddd, J = 2.0, 2.0, 2.0 Hz), 3.99 (1H, ddd, J = 9.4, 4.3, 4.3 Hz), 3.92-3.82 (3H, m), 3.77 (1H, ddd, J = 8.4, 4.4, 4.2 Hz), 3.74-3.66 (2H, m), 3.61 (1H, d, J = 11.2 Hz), 3.58-3.55 (1H, m), 3.53 (1H, dd, J = 11.2, 4.4 Hz), 3.46 (1H, dd, J = 11.2, 6.4 Hz), 3.22 (1H, dd, J = 6.4, 4.8 Hz), 2.94 (1H, dd, J = 9.8, 2.0 Hz), 2.84-2.75 (1H, m), 2.55 (1H, dd, J = 17.6, 9.2 Hz), 2.45 (1H, dd, J = 17.6, 2.4 Hz), 2.39 (1H, dd, J = 13.2, 6.3 Hz), 2.36-2.21 (9H, m), 2.20-2.02 (5H, m), 2.01-1.94 (2H, m), 1.89-1.78 (3H, m), 1.78-1.56 (6H, m), 1.56-1.20 (11H, m), 1.10 (3H, d, J = 6.3 Hz), 1.06 (3H, d, J = 6.8 Hz), 1.05-0.99 (1H, m), 1.02 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.97 (3H, d, J = 6.8 Hz).
13C NMR (125 MHz, CD3OD)δ: 172.8, 153.3, 153.1, 114.8, 114.2, 110.4, 105.7, 104.7, 98.4, 86.2, 81.3, 81.2, 80.8, 79.0, 78.0, 78.0, 77.4, 77.2, 76.4, 76.3, 76.1, 75.8, 75.3, 75.0, 74.9, 74.7, 73.8, 73.3, 73.1, 73.0, 71.6, 69.5, 67.2, 65.7, 53.7, 45.5, 44.9, 44.9, 41.2, 39.7, 38.0, 37.9, 37.8, 37.5, 37.5, 37.2, 36.3, 36.2, 33.0, 31.8, 31.2, 31.0, 30.8, 29.0, 27.1, 27.0, 18.4, 18.3, 18.1, 15.8. FTIR (film): 3422, 2926, 2873, 1736, 1436, 1310, 1186, 1117, 1074, 1021, 995, 910, 755 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C60H86O20Na, 1149.5605; found, 1149.5614.
【化569】
【0709】
38-epi-ハリコンドリンC(C38-epi-23):[α]
20D -69.6(c 0.46、MeOH)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.03 (1H, s), 4.95 (1H, s), 4.87 (1H, s), 4.81 (1H, s), 4.72 (1H, dd, J = 10.2, 6.6 Hz), 4.41 (1H, d, J = 11.4 Hz), 4.38-4.32 (2H, m), 4.32-4.28 (2H, m), 4.17-4.06 (6H, m), 3.99 (1H, ddd, J = 9.6, 5.4, 4.2 Hz), 3.90-3.83 (4H, m), 3.78 (1H, ddd, J = 14.4 4.8, 4.2 Hz), 3.63-3.56 (3H, m), 3.53 (1H, dd, J = 11.6, 4.5 Hz), 3.47 (1H, dd, J = 10.8, 6.0 Hz), 3.17 (1H, dd, J = 9.0, 6.0 Hz), 2.95 (1H, dd, J = 9.6, 1.8 Hz), 2.86-2.80 (1H, m), 2.54 (1H, dd, J = 16.8, 8.4 Hz), 2.47 (1H, dd, J = 16.8, 2.4 Hz), 2.34-2.08 (12H, m), 2.12-2.07 (3H, m), 2.04-1.96 (4H, m), 1.88-1.81 (2H, m), 1.79-1.29 (15H, m), 1.10 (3H, d, J = 6.0 Hz), 1.04 (3H, d, J = 8.4 Hz), 1.05-0.99 (1H, m), 1.02 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.00 (3H, d, J = 6.6 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, CD
3OD)δ: 172.9, 153.3, 152.8, 115.6, 114.2, 110.5, 105.1, 104.7, 98.3, 86.2, 81.3, 81.1, 80.0, 79.2, 78.9, 78.9, 78.4, 77.9, 76.6, 76.4, 76.1, 76.0, 75.9, 75.2, 74.9, 74.8, 73.6, 73.3, 73.2, 73.1, 71.7, 69.4, 68.3, 67.2, 53.7, 45.6, 44.9, 44.7, 41.2, 39.6, 38.3, 38.3, 38.1, 37.5, 37.5, 37.2, 36.2, 36.0, 33.3, 31.7, 31.2, 30.9, 30.2, 28.9, 27.1, 26.8, 18.4, 18.3, 18.3, 15.2. ppm. FTIR (film): 3427, 2925, 2872, 1736, 1662, 1553, 1436, 1311, 1188, 1117, 1075, 1023, 996, 898, 735 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
60H
86O
20Na, 1149.5605; found, 1149.5618.
【0710】
ノルハリコンドリンC(24)
【化570】
グローブボックス中、DMI(0.4 mL)およびEtOAc(0.08 mL)中のヨウ化物2-13(50 mg、0.0482 mmol、1 eq.)およびチオエステル2-15(45.4 mg、0.0627 mmol、1.3 eq.)の溶液へ、DTBMP(39.5 mg、0.193 mmol、4 eq.)、Zn粉末(18.8 mg、0.289 mmol、6 eq.)、Cp
2ZrCl
2(42.2 mg、0.144 mmol、3 eq.)、およびNiBr
2-dtbbpy(7.0 mg、0.0144 mmol、30 mol%)を室温にて加えた。同じ温度にて1.5 h撹拌後、反応混合物をグローブボックスから取り出しEt
2Oおよびsat. NaHCO
3 aq.で希釈した。有機層を分離して水性層をEt
2Oで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中、0%、15%、25% EtOAc)によって精製することで無色アモルファス固体としてケトン2-S-8(62.4 mg、0.0409 mmol、85%)が与えられた。(S-8):[α]
20D -64.8(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 5.75 (1H, dddd, J = 17.3, 10.5, 5.1, 5.1 Hz), 5.21 (1H, s), 5.15 (1H, ddd, J = 17.3, 1.8, 1.8 Hz), 5.11 (1H, s), 4.97 (1H, ddd, J = 10.5, 1.8, 1.8 Hz), 4.94 (1H, s), 4.87-4.82 (1H, m), 4.82-4.77 (2H, m), 4.67 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.52 (1H, ddd, J = 10.2, 10.2, 4.8 Hz), 4.38-4.33 (2H, m), 4.32 (1H, J = 4.6 Hz), 4.11 (1H, dd, J = 6.9, 5.1 Hz), 4.07-3.97 (4H, m), 3.84-3.78 (4H, m), 3.77-3.68 (3H, m), 3.58 (1H, d, J = 1.2 Hz), 3.43 (1H, ddd, J = 4.5, 4.5, 4.5 Hz), 3.37 (4H, s), 3.36 (1H, s), 3.21-3.11 (3H, m), 2.86-2.81 (1H, m), 2.80-2.74 (2H, m), 2.59-2.54 (2H, m), 2.42-2.35 (3H, m), 2.34-2.22 (8H, m), 2.20-2.04 (7H, m), 1.97 (1H, dd, J = 13.8, 13.5 Hz, ), 1.87-1.80 (1H, m), 1.78-1.63 (4H, m), 1.62-1.44 (7H, m), 1.38-1.30 (2H, m), 1.19 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.13-1.02 (31H, m), 1.01 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.99 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.71-0.60 (18H, m) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 206.9, 171.8, 171.3, 152.9, 152.6, 134.6, 116.6, 116.2, 109.3, 105.0, 103.8, 96.9, 83.3, 78.3, 77.9, 77.7, 77.2, 76.5, 76.0, 75.4, 75.1, 75.0, 74.9, 74.6, 74.1, 74.0, 73.8, 73.0, 70.4, 69.6, 68.4, 66.0, 65.9, 64.6, 64.5 51.7, 50.9, 46.8, 46.3, 43.9, 41.2, 39.5, 39.3, 38.6, 37.7, 37.2, 36.4, 36.3, 35.9, 35.4, 32.5, 31.1, 31.0, 30.7, 30.5, 29.2, 28.5, 18.6, 18.2, 17.3, 16.5, 7.5, 7.3, 7.2, 6.0, 5.4, 5.3 ppm. FTIR (film): 2953, 2913, 2876, 1737, 1458, 1372, 1337, 1312, 1280, 1208, 1186, 1155, 1119, 1085, 1072, 1035, 1012, 823, 736 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
81H
132O
21Si
3Na, 1547.8467; found, 1547.8524.
【化571】
【0711】
緩衝TBAF溶液を、TBAF溶液(TCI #T1125;THF中1 Mの0.33 mL、0.33 mmol、10 eq.)とPivOH(16.7 mg、0.164 mmol、5 eq.)とを混合することによって調製した。DMF(2.0 mL)中ケトン2-S-8(50 mg、0.0328 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、緩衝TBAF溶液を室温にて加えた。同じ温度にて6 h撹拌後、CaCO
3(1.0 g)およびDOWEX 50WX8-400(1.0 g)を5 mL EtOAcでの希釈後に加えた。室温にて1 h撹拌後、結果として生じた混合物をEtOAcで希釈しセルライトのパッドに通して濾過した。濾過ケークをEtOAcでしっかり洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮することで粗テトラオールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。CH
2Cl
2(8.5 mL)中の粗テトラオール(0.0328 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、PPTS(33.1 mg、0.132 mmol、4 eq.)を室温にて加えた。1 h後、TLC分析によって出発材料が消失したことが示された。反応混合物をアミノシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2、次いでヘキサン中、25%、50%、75%、次いで100% EtOAc、次いでEtOAc中2% MeOH)へ直接供することで粗製のアリル保護ノルハリコンドリンCメチルエステルがそのC38エピマーとともに与えられた。化合物を濃縮後さらなる精製はせずに次のステップにおいて使用した。THF(5 mL)中の粗メチルエステル(0.0328 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、1.3 mLの水性1M LiOHを室温にて加えた。同じ温度にて1.5 h撹拌後、反応混合物を3 mLの水によって希釈した。次いでTHFを混合物からエバポレーターによって除去した。反応物を0℃まで冷却した後、1.5 mLの1 M 水性HClを即時に、これに続き10 mLの緩衝水溶液(PH 7)を加えた。その結果得られた混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。その結果得られる混合物をさらなる精製はせずに次にステップへ移した。
上の粗酸(0.0328 mmolと計算された、1 eq.)と、ジメドン(9.2 mg、0.0656 mmol、2 eq.)と、Pd(PPh
3)
4(5.7 mg、0.00492 mmol、15 mol%)との混合物へ、CH
2Cl
2(4.0 mL)を室温にて加えた。同じ温度にて3 h撹拌後、結果として生じた溶液をDMF(3 mL)で希釈した。エバポレーターによるDCMの除去後、混合物を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜100% MeCN)無色固体としてノルハリコンドリンC(24)(21.0 mg、0.019 mmol、4ステップで58%)が与えられた。ODSカラム後、分離不能な試薬の残渣とともに濃縮している間に38-epi-ホモハリコンドリンC(C38-epi-24)が分解した。ノルハリコンドリンC(24):[α]
20D -61.2(c 0.300、MeOH)
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.06 (1H, s), 5.01 (1H, s), 4.88 (1H, s), 4.81 (1H, s), 4.62 (1H, dd, J = 7.2, 4.8 Hz), 4.43 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.42-4.39 (1H, m), 4.34-4.27 (3H, m), 4.24 (1H, ddd, J = 11.2, 4.2, 1.8 Hz), 4.17 (1H, dd, J = 4.2 Hz), 4.11 (2H, brs), 4.09-4.05 (1H, m), 3.98 (1H, brs), 3.91-3.85 (2H, m), 3.82-3.76 (2H, m), 3.73-3.67 (2H, m), 3.62-3.57 (2H, m), 3.53 (1H, s), 3.31 (1H, m), 3.21 (1H, dd, J = 6.6, 4.7 Hz), 2.94 (1H, d, J = 9.6 Hz), 2.81 (1H, dd, J = 15.0, 6.6 Hz), 2.55 (1H, dd, J = 16.2, 9.6 Hz), 2.52-2.48 (2H, brs), 2.45 (1H, d, J = 17.6), 2.39 (1H, dd, J = 13.2, 6.2 Hz), 2.33 (2H, brs), 2.31-2.23 (5H, m), 2.19-1.99 (6H, m), 1.99-1.94 (2H, m), 1.92 (1H, d, J = 13.2 Hz), 1.90-1.79 (2H, m), 1.76-1.63 (3H, m), 1.54-1.46 (4H, m), 1.46-1.26 (7H, m), 1.10 (3H, d, J = 6.0 Hz), 1.06 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.02 (1H, d, J = 12.0 Hz), 0.98 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.96 (3H, d, J = 7.2 Hz).
13C NMR (150 MHz, CD
3OD)δ: 172.8 (2C), 153.3, 153.2, 114.8, 114.2, 110.4, 105.7, 104.8, 98.5, 86.2, 80.7, 80.6, 79.1, 79.0, 78.0 (2C), 77.2 (2C), 76.3 (2C), 76.0, 75.8, 75.3, 75.0, 74.9, 74.7, 73.8, 73.7, 72.7 (2C), 69.5, 68.1, 68.0, 65.7, 53.6, 45.5, 44.9, 41.1, 39.7, 38.2, 38.1, 37.8, 37.5, 37.1, 36.7, 35.7, 33.0, 31.8, 31.2, 32.0, 30.8, 30.0, 29.0, 27.3, 18.4, 18.1, l7.4, 15.8. FTIR (film): 3480, 2953, 2932, 2923, 1733, 1317, 1189, 1119, 1073, 1011, 995, 964, 914, 555 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]+ calcd for C
59H
82O
20Na, 1113.5297; found, 1133.5248.
【0712】
ホモハリコンドリンC(25)
【化572】
グローブボックス中、DMI(0.40 mL)およびEtOAc(80μL)中のヨウ化物2-13(52.1 mg、0.0501 mmol、1 eq.)およびチオエステル2-16(55.5 mg、0.0651 mmol、1.3 eq.)の溶液へ、DTBMP(39.5 mg、0.192 mmol、4 eq.)、Zn粉末(18.9 mg、0.289 mmol、6 eq.)、Cp
2ZrCl
2(42.2 mg、0.144 mmol、3 eq.)、およびNiBr
2-dtbbpy(7.0 mg、0.0144 mmol、30 mol%)を室温にて加えた。同じ温度にて4 h撹拌後、反応混合物をグローブボックスから取り出しEt
2Oおよびsat. NaHCO
3 aq.で希釈した。有機層を分離して水性層をEt
2Oで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、9%、13%、次いで17% EtOAc)によって精製することで無色アモルファス固体としてケトン2-S-9(70.5 mg、0.0426 mmol、85%)が与えられた。2-S-9:[α]
20D -64.0(c 0.800、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 5.75 (1H, dddd, J = 17.3, 10.5, 5.1, 5.1 Hz), 5.21 (1H, s), 5.15 (1H, ddd, J = 17.3, 1.8, 1.8 Hz), 5.12 (1H, s), 4.97 (1H, ddd, J = 10.5, 1.8, 1.8 Hz), 4.94 (1H, s), 4.86-4.79 (3H, m), 4.67 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.52 (1H, ddd, J = 10.2, 10.2, 4.8 Hz), 4.48 (1H, ddd, J = 10.2, 5.4, 5.4 Hz), 4.37 (1H, dd, J = 3.9, 3.0 Hz), 4.35 (1H, dd, J = 10.2, 1.8 Hz), 4.32 (1H, d, J = 3.6 Hz), 4.11 (1H, dd, J = 6.9, 5.1 Hz), 4.06-3.98 (4H, m), 3.84-3.79 (5H, m), 3.78-3.75 (2H, m), 3.73-3.67 (4H, m), 3.45 (1H, ddd, J = 4.5, 4.5, 4.5 Hz), 3.28 (1H, s), 3.21-3.16 (2H, m), 3.07 (1H, dd, J = 17.6, 6.3 Hz), 3.01 (1H, dd, J = 17.6, 6.6 Hz), 2.93 (1H, d, J = 2.4 Hz), 2.80-2.76 (2H, m), 2.57 (1H, dd, J = 9.9, 2.1 Hz), 2.47 (1H, d, J = 16.2 Hz), 2.40-2.23 (9H, m), 2.23-2.05 (6H, m), 1.98 (1H, dddd, J = 14.1, 11.7, 4.0, 4.0 Hz), 1.89-1.82 (2H, m), 1.77-1.68 (4H, m), 1.61 (1H, ddd, J = 14.4, 4.8, 4.8 Hz), 1.58 (1H, dd, J = 12.9, 3.9 Hz), 1.55-1.47 (5H, m), 1.36-1.32 (3H, m), 1.19 (3H, d, J = 7.8 Hz), 1.11 (9H, t, J = 8.0 Hz), 1.09 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.07 (9H, t, J = 8.4 Hz), 1.05 (9H, t, J = 8.4 Hz), 1.02-1.01 (12H, m), 0.96 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.77 (6H, q, J = 7.8 Hz), 0.69-0.65 (12H, m), 0.14 (3H, s), 0.13 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 206.8, 171.3, 153.0, 152.6, 134.6, 116.6, 116.2, 109.3, 104.39, 103.8, 96.9, 83.3, 79.1, 78.4, 78.0, 77.9, 77.7, 76.8, 76.0, 75.5, 75.1, 75.0, 74.9, 74.7, 74.22, 74.16, 74.1, 73.8, 73.6, 73.0, 70.4, 69.4, 68.4, 66.2, 65.9, 64.6, 63.8, 51.7, 46.8, 46.3, 43.9, 41.2, 39.5, 39.3, 38.6, 37.7, 37.6, 36.5, 36.4, 35.9, 35.3, 32.5, 31.6, 31.1, 30.72, 30.67, 30.5, 29.6, 28.6, 26.2, 18.7, 18.6, 18.1, 17.6, 16.4, 7.5, 7.4, 7.3, 6.0, 5.7, 5.3, -5.1, -5.3 ppm. FTIR (film): 2953, 2928, 2875, 1730, 1554, 1459, 1372, 1310, 1238, 1185, 1155, 1077, 1034, 1012, 834, 740 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
88H
149O
21Si
4, 1653.9663; found, 1653.9702.
【化573】
【0713】
緩衝TBAF溶液を、TBAF溶液(TCI #T1125;THF中1 Mの0.43 mL、0.43 mmol、10 eq.)とPivOH(22.0 mg、0.215 mmol、5 eq.)とを混合することによって調製した。DMF(2.1 mL)中ケトン2-S-9(70.5 mg、0.0426 mmol)の撹拌された溶液へ、緩衝TBAF溶液を室温にて加えた。同じ温度にて8 h撹拌後、CaCO
3(1.5 g)およびDOWEX 50WX8-400(1.5 g)を加えた。同じ温度にて1 h撹拌後、結果として生じた混合物をEtOAcで希釈しセルライトのパッドに通して濾過した。濾過ケークをEtOAcでしっかり洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮することで粗テトラオールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。CH
2Cl
2(4.3 mL)中の上のテトラオール(0.0426 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、PPTS(53.5 mg、0.213 mmol、5 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて1 h撹拌後、反応混合物をアミノシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2、次いでヘキサン中、25%、50%、75%、次いで100% EtOAc、次いでEtOAc中2% MeOH)へ直接供することで粗スピロケタールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。
粗スピロケタール(0.0426 mmolと計算された、1 eq.)と、ジメドン(11.9 mg、0.0849 mmol、2 eq.)と、Pd(PPh
3)
4(4.9 mg、0.00424 mmol、10 mol%)との混合物へ、CH
2Cl
2(4.3 mL)を室温にて加えた。同じ温度にて8 h撹拌後、結果として生じた溶液をアミノシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2、次いでヘキサン中25%、50%、77%、次いで100% EtOAc、次いでEtOAc中3% MeOH)へ直接供することで粗ホモハリコンドリンCがそのC-38エピマーとともに与えられた。混合物を、ODSカラムを備えたYAMAZEN精製システムによって精製することで(Rf勾配:H
2O中10% MeCN〜100% MeCN)無色固体としてホモハリコンドリンC(25)(31.7 mg、0.0278 mmol、3ステップで65%)と、無色固体として38-epi-ホモハリコンドリンC(C38-epi-25)(5.1 mg、0.00448 mmol、3ステップで11%)とが与えられた。ホモハリコンドリンC(25):[α]
20D -57.9(c 0.53、CH
2Cl
2)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.06 (1H, d, J = 1.8 Hz), 5.01 (1H, s), 4.88 (1H, s), 4.81 (1H, d, J = 1.2 Hz), 4.63 (1H, dd, J = 7.8, 4.8 Hz), 4.43 (1H, d, J = 9.6 Hz), 4.40 (1H, s), 4.34-4.28 (3H, m), 4.25-4.22 (2H, m), 4.17 (1H, d, J = 4.2 Hz), 4.13-4.09 (2H, m), 4.07 (1H, dd, J = 7.8, 7.8 Hz), 4.02 (1H, s), 3.95 (1H, s), 3.90-3.86 (3H, m), 3.70 (1H, dd, J = 10.5, 10.5 Hz), 3.66 (1H, dd, J = 2.7, 2.7 Hz), 3.60 (1H, d, J = 11.4 Hz), 3.59-3.57 (3H, m), 3.50 (1H, dd, J = 10.5, 5.1 Hz), 3.21 (1H, dd, J = 7.2, 4.8 Hz), 3.12 (1H, d, J = 2.4 Hz), 2.95 (1H, d, J = 10.2, 1.8 Hz), 2.82-2.79 (1H, m), 2.55 (1H, dd, J = 17.9, 9.3 Hz), 2.45 (1H, dd, J = 17.9, 2.4 Hz), 2.39 (1H, dd, J = 13.2, 6.0 Hz), 2.37-2.24 (8H, m), 2.20-1.96 (11H, m), 1.90 (1H, ddd, J = 15.6, 4.8, 4.8 Hz), 1.84-1.80 (2H, m), 1.74 (1H, s), 1.72 (1H, s), 1.68-1.64 (2H, m), 1.51-1.29 (9H, m), 1.10 (3H, d, J = 6.0 Hz), 1.05 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.04-0.99 (1H, m), 0.95 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.94 (3H, d, J = 6.6 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, CDCl
3)δ: 171.2, 151.7, 151.4, 113.2, 112.4, 109.3, 104.5, 104.2, 96.6, 84.4, 79.8, 79.4, 77.6, 77.1, 76.3, 76.2, 75.3, 75.1, 74.8, 74.7, 74.4, 73.8, 73.7, 73.5, 72.8, 72.0, 71.2, 70.8, 68.1, 66.1, 65.3, 63.6, 52.4, 43.4, 42.5, 40.4, 38.7, 37.2, 36.94, 36.89, 36.8, 36.5, 36.0, 34.9, 32.0, 31.3, 30.6, 30.0, 29.4, 29.0, 28.9, 27.7, 25.8, 18.0, 17.7, 17.1, 15.0 ppm. FTIR (film): 3422, 2926, 2873, 1736, 1436, 1310, 1186, 1117, 1074, 1021, 995, 910, 755 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
61H
86O
20Na, 1161.5605; found, 1161.5587.
【化574】
【0714】
38-epi-ホモハリコンドリンC(C38-epi-25):[α]
20D -88.2(c 0.34、CH
2Cl
2)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.04 (1H, d, J = 1.8 Hz), 4.95 (1H, d, J = 2.4 Hz), 4.87 (1H, s), 4.81 (1H, s), 4.72 (1H, dd, J = 10.2, 6.6 Hz), 4.42 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.38 (1H, s), 4.36 (1H, ddd, J = 10.4, 10.4, 4.5 Hz), 4.32-4.28 (2H, m), 4.23 (1H, ddd, J = 10.1, 5.9, 4.2 Hz), 4.17-4.09 (4H, m), 4.08-4.05 (1H, m), 4.03 (1H, s), 3.98 (1H, dd, J = 4.8, 1.8 Hz), 3.89-3.84 (3H, m), 3.81 (1H, dd, J = 2.4, 2.4 Hz), 3.63-3.56 (4H, m), 3.54 (1H, d, J = 3.0 Hz), 3.50 (1H, dd, J = 10.2, 5.4 Hz), 3.17 (1H, dd, J = 9.0, 6.6 Hz), 3.15 (1H, s), 2.96 (1H, dd, J = 9.9, 2.1 Hz), 2.83-2.79 (1H, m), 2.54 (1H, dd, J = 17.4, 8.4 Hz), 2.47 (1H, dd, J = 17.4, 2.7 Hz), 2.36-1.89 (23H, m), 1.83 (1H, ddd, J = 12.0, 12.0, 2.4 Hz), 1.78-1.75 (1H, m), 1.72-1.67 (2H, m), 1.64 (1H, ddd, J = 12.0, 3.0, 3.0 Hz), 1.58-1.53 (1H, m), 1.49-1.28 (8H, m), 1.10 (3H, d, J = 6.0 Hz), 1.05-0.98 (1H, m), 1.00 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.998 (3H. d. J = 6.6 Hz), 0.96 (3H, d, J = 7.2 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, CD
3OD)δ: 172.9, 153.3, 152.8, 115.6, 114.2, 110.5, 105.1, 104.7, 98.0, 86.2, 80.3, 79.8, 79.2, 78.9, 78.5, 78.4, 77.8, 76.6, 76.4, 76.1, 76.0, 75.9, 75.8, 75.2, 75.1, 74.9, 74.8, 74.4, 73.2, 72.9, 69.4, 68.4, 65.3, 65.1, 53.7, 45.6, 45.0, 44.8, 41.2, 39.6, 38.6, 38.3, 38.2, 37.5, 37.2, 36.0, 33.3, 31.9, 31.7, 31.2, 30.9, 30.2, 28.9, 26.8, 18.4, 17.7, 15.2 ppm. FTIR (film): 34.7, 2925, 2872, 1736, 1662, 1553, 1436, 1311, 1188, 1117, 1075, 1023, 996, 898, 735 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
61H
86O
20Na, 1161.5605; found, 1161.5618.
【0715】
右半分の合成
C27〜C37構成ブロックの合成を図9Aに要約する。第一に、触媒的Ni/Cr媒介不斉反応を、(R)-4-E(図9B)から調製されるCr触媒(10 mol%)の存在下でアルデヒド4-2をβ−ヨードアクリル酸メチル(4-3)とカップリングさせるために使用することで、19:1立体選択性をもつアリル型アルコールが93%収率で供給された(例として、Namba, K.; Kishi, Y. Org. Lett. 2004, 6, 5031;Guo, H.; Dong, C.-G.; Kim, D.-S.; Urabe, D.; Wang, J.; Kim, J. T.; Liu, X.; Sasaki, T.; Kishi, Y. J. Am. Chem. Soc. 2009, 131, 15387を参照)。第二に、オキシ-マイケル反応を、C29にて所望の立体化学をもつテトラヒドロピラン環を構築するために使用した。先の研究によって、このプロセスが、高度に立体選択的な様式で達成され得ることが示唆された;実に、K
3PO
4/18-クラウン-6/トルエンを用いた4-4の処置の際、オキシ-マイケル環化がなだらかに起こったことで、所望の立体異性体が独占的に供給された(例として、Aicher, T. D.; Buszek, K. R.; Fang, F. G.; Forsyth, C. J.; Jung, S. H.; Kishi, Y.; Scola, P. M. Tetrahedron Lett. 1992, 33, 1549を参照)。次いでメチルエステルをDIBALで還元することで、C19〜C20結合を形成する次の触媒的Ni/Cr媒介カップリング不斉反応のための基質であるアルデヒド5が与えられた。
【0716】
図10Aは、4-5からのC20〜C37構成ブロックの合成を要約する。この順序において不可欠な転換は、C27にてキラル中心を導入する触媒的Ni/Cr媒介カップリング不斉、これに続くC23にてキラル中心を導入する還元的環化であった。提案された転換の全体的な立体化学−成果はコメントする価値がある。立体化学をC27にて、キラルスルホンアミドから調製されるキラルCr触媒の影響の下で導入した。ツールボックス(toolbox)アプローチを介して、(S)-4-Fを、4-6に密接に関連する基質のための最良の配位子として同定した(例として、Guo, H.; Dong, C.-G.; Kim, D.-S.; Urabe, D.; Wang, J.; Kim, J. T.; Liu, X.; Sasaki, T.; Kishi, Y. J. Am. Chem. Soc. 2009, 131, 15387を参照)。同じCr触媒が、本ケースにとっても等しく有効であることが見出された;(4-5→4-6)カップリングを、10 mol% Cr触媒および2 mol% (Et)
2Phen(H)
2・NiCl
2の存在下で行い、>40:1立体選択性(
1H NMR)をもつ、予想されたアリル型アルコールが供給された。
1H NMR分析を容易にするため、望ましくないアリル型アルコールの標品を、(R)-スルホンアミドから調製されるCr触媒を用いて調製した。
【0717】
次の還元的環化を、密接に関連した基質で実証されたとおり、所望の産物が立体選択的に生産されるものと予想した(例として、Lewis, M. D.; Cha, J. K.; Kishi, Y. J. Am. Chem. Soc. 1982, 104, 4976;Dong, C.-G.; Henderson, J. A.; Kaburagi, Y.; Sasaki, T.; Kim, D.-S.; Kim, J. T.; Urabe, D.; Guo, H.; Kishi, Y. J. Am. Chem. Soc. 2009, 131, 15642を参照)。それにもかかわらず、ジオキサシリナン基の存在のせいで、提案された転換には懸念があった。実験的には、還元的環化が、所望の産物を主産物として与えたが、一見したところジオキサシリナン基上の反応を通して誘導されたような副産物も付随して与えたことが見出された。望まれない副反応(単数または複数)に起因する複雑な事態(complication)を回避するために、ジオキサシリナン基を最初にTBAF-AcOH処置で脱保護し、次いで還元的環化に供したことで、事実上単一の産物が供給された。望ましくないアリル型アルコールを、(S)-4-Aに由来するCr触媒の存在下で4-5を4-6とカップリングさせることを介して調製した。この段階での産物は、プロセスの間にC30 MPM基を切断したことから、トリオールであった。標準的な手順で、アルコールをC35およびC37にて選択的に保護することで、6員アセトニド4-7が与えられた。
【0718】
観察された立体化学−成果を、立体配座分析に加えて(coupled with)、立体電子効果によって解釈した。立体電子効果に起因して、還元試薬は、新しく形成された結合と孤立酸素電子対、オキソニウムイオン4-Aとのトランス−二軸(diaxial)関連性をもたらす方向から優先的にオキソニウムイオンに接近した(approached)(図10B)。明確にするために、C27-オレフィン炭素を、オキソニウムイオン4-A-Cにおいて飽和炭素と置き換え、オキソニウムイオン4-Cはその対掌体を示す。同様に、下方向からの接近(approach from bottom-direction)もまた立体電子効果をもたらした。しかしながら、上からの接近(top-approach)は下からの接近(bottom approach)より好ましかった。これは、前者の接近が直接、椅子型立体配座の産物に至るのに対し、後者の接近は舟型立体配座の産物に至るからであった。一見したところ、上面から接近する試薬には重大な立体障害は何らなかった。望ましくないアリル型アルコールの還元的環化は、テトラヒドロピランの2:1混合物を与えた。観察された結果を、再度立体配座分析と併せて、立体電子効果によって再度解釈した(cf., 図10Bにおけるオキソニウムイオン4-Bおよび4-C)。4-Bおよび4-C上に描かれる還元の2つのモードは直接、椅子型立体配座の産物に至るが、しかし両方の接近は、C25-Me基またはC29-CH
2基のいずれかとの1,3−二軸様相互作用に悩まされる。この分析によって、望ましくないアリル型アルコール系の還元的環化において立体選択性が不十分であると解釈した。望ましくないアリル型アルコールの還元的環化において観察された不十分な選択性のため、4-5+4-6 → 4-7の全体的な立体選択性は、触媒的Ni/Cr媒介不斉カップリングによって達成された立体選択性より高くなった。最後に、4-7におけるエチルエステルをDIBALで還元することで、ハリコンドリンA〜CのC19〜C20結合を形成する次のNi/Cr媒介カップリング反応のための合成中間体であるアルデヒド4-8が供給された。特に、C30ヒドロキシル基の保護がないDIBAL還元は、なだらかにかつ楽々と進行することで、〜5%の過還元(over-reduced)一級アルコールと共に、所望の4-8が89%収率で与えられた。
【0719】
4-8の4-9-Bとの触媒的不斉Ni/Cr媒介カップリングを用いてC19〜C20結合が形成された(図11)(例として、Yan, W.; Li, Z.; Kishi, Y. J. Am. Chem. Soc. 2015, 137, 6219;Li, Z.; Yan, W.; Kishi, Y. Am. Chem. Soc. 2015, 137, 6226を参照)。アルデヒド4-8が遊離ヒドロキシル基をC30にて担持することは注記すべきである。Ni/Cr媒介反応の触媒回路が遊離ヒドロキシル基をもつ基質とともに機能し得ることを実証した前例はなかった。それにもかかわらず、この可能性を追求した。なぜなら、2つの合成ステップ、すなわちC30ヒドロキシル基の保護および脱保護が、このやり方で救われ得たからである。これに関連して、触媒的不斉Ni/Cr媒介カップリングが、Cr錯体から産物を解離させる剤としてCp
2ZrCl
2を使用することは注記すべきことであり(例として、Namba, K.; Kishi, Y. Org. Lett. 2004, 6, 5031を参照)、これによって遊離ヒドロキシル基のためのマスキング剤としてCp
2ZrCl
2をin situで利用する可能性が示唆された。この可能性を実験的に試験した;4-8の4-9-Bとの触媒的不斉カップリングは、Cp
2ZrCl
2(2.5 equiv.)および2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルピリジン(2.5 equiv.)を加えて、なだらかに進行させることで、所望の産物が優れた収率で供給された。
【0720】
遊離ヒドロキシル基を担持する4-8のカップリングが成功したことに勇気づけられ、遊離カルボン酸をC1にて担持するヨウ化ビニルとのカップリングを試験した。驚くべきことに、4-8の触媒的不斉Ni/Cr媒介カップリングは、所望の産物を〜50%収率で与えた。4-9-Bとのカップリングを、さらなる研究のために使用した。
【0721】
ツールボックスアプローチを採用して、満足なスルホンアミド配位子を同定した。配位子スクリーニングを、MeCN中CrCl
2(10 mol%)、スルホンアミド(13 mol%)、プロトン捕捉剤(12 mol%)、および(Me)
6Phen・NiCl
2から室温にて調製されるCr触媒の存在下で行った。このスクリーニングを通して、3つの例示スルホンアミドが浮上した、すなわち、(S)-4-I(dr=19:1)、(S)-4-G(dr=29:1)、および(S)-4-H(dr=24:1)である。次いで、これら3つの配位子でのカップリング収率を4-8 → 4-11-Bの全収率から見積もった、すなわち、(S)-4-Iでは73%、(S)-4-Gでは65%、および(S)-4-Hでは67%であった。これらの全収率は、7回の1.65g、250 mg、および250 mgの(S)-4-I、(S)-4-G、および(S)-4-Hを夫々用いて出発した実験に基づいた。この結果に基づき、スルホンアミド(S)-4-Iを分取目的で使用した。第一および第二カップリングとは違い、このNi/Cr媒介カップリングが、構造的に複雑な求核試薬を利用したことは特筆すべきである。意外なことに、カップリング効率は、モル比4-7:4-8=1.0:1.1を使用しても優れていた。
【0722】
次の仕事は、メチレンテトラヒドロフラン環を形成する、C20アルコールのC17塩化物へのS
N2環化であった。基質中に塩基に不安定な官能基(単数または複数)がない限り、様々な塩基が、環化を形成するこの5員環に楽々と到達した(例として、Lee, J. H.; Li, Z.; Osawa, A.; Kishi, Y. J. Am. Chem. Soc. 2016, 138, 16248を参照)。塩基誘導の環化後、メチルエステルはC1にて水性塩基水溶液(aqueous base)で加水分解されることで、セコ酸(seco-acid) 4-10-Bが供給された。例えば、ハリコンドリンA合成において、この転換は2つの別個のステップ、すなわち、THF中のAgOTf/Ag
2Oおよび水性MeOH中のLiOHにおいて達成された。この研究において、この転換をワンポットで実行した。このようにして得られたセコ酸を、椎名(Shiina’s)試薬を用いた大環状ラクトン化に供することで、結晶C1〜C37大環状ラクトンアセトニド4-11-Bが優れた収率で供給された(例として、Shiina, I.; Kubota, M.; Ibuka, R. Tetrahedron Lett. 2002, 43, 7535;Shiina, I.; Mukaiyama, T. Chem. Lett. 1994, 677;Shiina, I. Bull Chem. Soc. Jpn. 2014, 87 196を参照)。4-11-Bの構造を、そのC35/C37-ジオール、すなわち、ステップc-1での産物のX線分析を介して確認した(図12)。
【0723】
分取目的のため、4-8+4-9-B → 4-10-B →11-Bの転換を、中間体の精製/単離をせずに行った。大環状ラクトン4-11-Bを、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(中性シリカゲル)によって73%全収率で、数グラム(multi-gram)のスケールで単離した。
【0724】
1H NMR分析によって、このようにして得られた4-11-Bには、そのC20-エピマーの〜5%が混入されていたことが示された。これによって、この転換についての全体的な立体選択性が〜20:1であったことが示された。材料は、この純度にあった;つまり、4-11-Bを、4ステップ/2ポット手順、すなわち(1)p-TsOH/MeOH-CH
2Cl
2、(2)Tf
2O/ルチジン/CH
2Cl
2、これに続きTESOTfの添加、次いでDMF中NaIで、ヨウ化物4-12-Bへ転換した。産物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(中性シリカゲル)によって単離することで、4-12-Bが92%全収率で供給された。
1H NMR分析によって、このようにして得られた4-12-BにはC20-エピマーの〜5%が混入していたことが示された。4-12-Bは結晶であったが、再結晶化によって微量の(minor)立体異性体を除去することは、この場合もやはり(again)困難であった。したがって、微量のC20ジアステレオマーを分取HPLC(ZORBAX SIL;300〜500 mg注入)によって除去することで、4-12-B(mp:158〜160℃)が供給されたが、これをB系のハリコンドリンの合成のために使用した。
【0725】
図13は、ハリコンドリンA系における右半分の合成を要約する。その合成は、2つの変更箇所をもつ、ハリコンドリンB系において開発された合成ルートに続いた。第一に、4-9-Aを、4-9-Bの代わりに使用した。第二に、8におけるC35/C37保護基を、Ni/Cr媒介カップリング反応の前に、対応するビス-TBSに切り替えた。これは、4-9-A中のアニシリデン基が酸に不安定であり、水性酸性条件の下(図11におけるステップc-1)で存続し得なかったからである。またもや(Once again)、Ni/Cr媒介カップリングから生じた微量の立体異性体を分取HPLCによって除去した。
【0726】
図14は、ハリコンドリンC系における右半分の合成を要約する。その合成は、4-9-Cを、4-9-Bの代わりに、Ni/Cr媒介カップリングのために使用したことを除いて、ハリコンドリンB系において開発された合成ルートに続いた。その合成は予想外の困難性もなく進行することで、右半分4-12-C(mp:84〜6℃)がハリコンドリンB系と極めて同様の全体効率で供給された。またもや、Ni/Cr媒介カップリングから生じた微量の立体異性体を分取HPLCによって除去した。
【0727】
報告された合成では、7個のキラル中心がC17、C20、C23、C25、C27、C29、およびC30にて導入された。望ましくない立体異性体(単数または複数)の標品の利用可能性は、所定のステップについての純度および立体選択性の分析を容易にさせるはずである。それらのうち、C20、C27、およびC30でのキラル中心を、(R)-4-E、(R)-4-F、および(S)-4-Iに由来するキラルCr触媒の影響下で導入した。したがって、触媒的不斉Ni/Cr媒介カップリングの各々において形成された望ましくない微量の立体異性体の標品を、(S)-4-E、(S)-4-F、および(R)-4-Iの存在下でのカップリングを介して容易に調製した。実際には、対掌体を、各カップリングのための(S)-Eまたは(R)-Eから調製されたCr触媒を使用して調製した。C17およびC25でのキラル中心は、C1〜C19およびC20〜C26構成ブロックに存在するキラル中心から生じた。よって、C17-epi-C1〜C19構成ブロックの使用によってC17での立体異性体が与えられたが、C20〜C26構成ブロックの対掌体の使用によってC25での微量の立体異性体が与えられた。立体化学分析を、これらの標品を参照して実行した。
【0728】
ハリコンドリンA〜Cの右半分を、共通のC20〜C37構成ブロック4-8を、C1〜C19構成ブロック4-9-A、4-9-B、および4-9-Cと夫々カップリングさせることによって合成した。触媒的不斉Ni/Cr媒介カップリングを、3つのC-C結合形成のために使用した。すべてのケースについて、立体化学を、ツールボックスアプローチを介して同定されたキラルスルホンアミドから調製されたCr触媒の影響下で導入した。(4-2+4-3)-、(4-5+4-6)-、および(4-7+4-8)-カップリングについて、19:1、>40:1、および〜20:1の立体選択性が、(R)-4-E、(R)-4-F、および(S)-4-Iから夫々調製されたCr触媒によって達成された。第一および第二カップリングとは違い、第三カップリングは、構造的に複雑な求核試薬を利用した。カップリング効率はモル比4-8:4-9A〜C=1.0:1.1を使用しても優れていたことが実証された。加えて、第三カップリングが、遊離ヒドロキシル基を担持する基質を用いて達成された。Ni/Cr媒介カップリングにおいて得られた産物を、ハリコンドリンA〜Cの右半分へ優れた全収率で変換した。ハリコンドリンA〜Cの右半分(4-12Aから4-12C)を夫々、商業用D-ガラクタールから28、24、および24ステップで、13.4%、21.1%、および16.7%全収率で合成した。
【0729】
右半分の合成のための実験手順
【化575】
Et
2O(100 mL)中4-1(4.0g、11.7 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、水素化ホウ素リチウム(510 mg、23.4 mmol、2 eq.)を0℃にて加えた。室温にて8 h撹拌後、反応物をsat. NH
4Cl aq.で0℃にて慎重にクエンチして、30 min撹拌した。有機層を分離して水性相をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させて減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中33%、次いで100% EtOAc)によって精製することで白色固体としてジオール(4.1g、11.8 mmol、定量的)が与えられた。得られた分光分析データは、我々の文献においてこれまでに報告されたものと一致する。例として、Chen, C.-L.; Namba, K.; Kishi, Y. Org. Lett. 2009, 11, 409-412を参照。
【化576】
【0730】
CH
2Cl
2(57 mL)中ジオール(4.1g、11.7 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、イミダゾール(4.8g、70.2 mmol、6 eq.)およびTESCl(5.9 mL、35.1 mmol、3 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて12 h撹拌後、反応物をsat. NaHCO
3 aq.で0℃にてクエンチして、30 min撹拌した。有機層を分離して水性相をヘキサン/EtOAc(1:1)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させて減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、次いで3% EtOAc)によって精製することで無色油としてビス-TES 4-S2(6.8g、11.8 mmol、定量的)が与えられた。4-S2:[α]
20D +1.1(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, CDCl
3)δ: 4.23 (1H, m), 4.21 (1H, dd, J = 12.6, 2.4 Hz), 4.17 (1H, dd, J = 12.6, 1.8 Hz), 3.77 (1H, ddd, J = 4.2, 2.4, 1.8 Hz), 3.53 (1H, dd, J = 10.2, 5.4 Hz), 3.50 (1H, dd, J = 10.2, 5.4 Hz), 3.29 (1H, dd, J = 6.6, 1.8 Hz), 3.20 (1H, brs), 2.16 (1H, ddd, J = 14.4, 2.4, 2.4 Hz), 1.99 (1H, qdt, J = 7.2, 6.6, 5.4 Hz), 1.74 (1H, ddd, J = 14.4, 4.2, 4.2 Hz), 1.05 (9H, s), 1.03 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.02 (9H, s), 0.98 (9H, t, J = 8.4 Hz), 0.94 (9H, t, J = 8.4 Hz), 0.70-0.55 (12H, m) ppm.
13C NMR (150 MHz, CDCl
3)δ: 81.1, 77.1, 68.2, 67.8, 65.5, 64.9, 38.8, 37.4, 27.8, 27.2, 23.3, 20.6, 13.2, 7.0, 6.8, 5.1, 4.4 ppm. FTIR (film): 2954, 2875, 1465, 1239, 1168, 1104, 1082, 1036, 1007, 927, 826, 772, 723, 649, 442 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
29H
62O
5Si
3Na, 597.3797; found, 597.3807.
【化577】
【0731】
CH
2Cl
2(250 mL)中(COCl)
2(7.5 mL、88.6 mmol、5 eq.)の撹拌された溶液へ、CH
2Cl
2(10 mL)中DMSO(12.4 mL、174 mmol、10 eq.)の溶液を−78℃にて加えた。同じ温度にて30 min撹拌後、CH
2Cl
2(30 mL)中4-S2(10.0g、17.4 mmol、1 eq.)の溶液を反応混合物へ導入した。−60℃にて2 h撹拌後、混合物へEt
3N(42 mL、305 mmol、17 eq.)を−78℃にて加えて、30 minにわたり0℃まで加温した。0℃にて15 min撹拌後、混合物をsat. NH
4Cl aq.でクエンチした。有機層を分離して水性相をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させて減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルのパッド(ヘキサン/EtOAc=1:1)に通して濾過することで淡黄色油として粗アルデヒド4-2が与えられた。得られた粗材料をさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【化578】
【0732】
グローブボックス中、CrCl
2(257 mg、2.1 mmol、12 mol%)と、(S)-スルホンアミド配位子[i-Pr、PhCl
2、OMe](1.08g、2.4 mmol、14 mol%)と、プロトン捕捉剤(522 mg、2.4 mmol、14 mol%)との混合物へ、MeCN(44 mL)を加えて、その結果得られた溶液を室温にて3 h撹拌した。別個のフラスコ中、上の粗4-2(17.4 mmolと計算された、1 eq.)、3-ヨードアクリル酸メチル(3.7g、17.4 mmol、1 eq.)、NiCl
2・DMP(OMe)
2(138 mg、0.348 mmol、2 mol%)、LiCl(1.48 mg、34.8 mmol、2 eq.)、Mn(3.8g、70 mmol、4 eq.)、Cp
2ZrCl
2(5.6g、19.1 mmol、1.1 eq.)、および2,6-ルチジン(4.1 mL、34.8 mmol、2 eq.)を一緒に混合して、Cr錯体溶液(26 mL)をフラスコへ移した。追加の3-ヨードアクリル酸メチル(1.8g、8.7 mmol、0.5 eq.)およびCr錯体溶液(11 mL)を30 min後に加えた。45 min撹拌後、混合物へ残存Cr錯体溶液(7 mL)を加えた。15 min撹拌後、反応混合物をグローブボックスから取り出しEtOAcで希釈した。フロリジルを加えた後、その結果得られた懸濁液を1 h激しく撹拌した。混合物をシリカゲルの短いパッド(EtOAc)に通して濾過した。減圧下での溶媒除去後、残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中3%、次いで25% EtOAc)によって精製することで淡黄色油としてアリル型アルコール4-S3(8.8g、16.2 mmol、2ステップで93%、
1H NMRの積分比率に基づきdr:16:1)が与えられた。4-S3:[α]
20D -1.3(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.18 (1H, dd, J = 15.6, 3.6 Hz), 6.32 (1H, dd, J = 15.6, 2.4 Hz), 4.39 (1H, brs), 4.15 (1H, dd, J = 12.6, 1.2 Hz), 3.94 (1H, dd, J = 12.6, 2.4 Hz), 3.89 (1H, brs), 3.66 (1H, ddd, J = 4.2, 2.4, 1.2 Hz), 3.43 (3H, s,), 3.18 (1H, dd, J = 6.6, 1.2 Hz), 2.66 (1H, brs), 2.13 (1H, qdd, J = 6.6, 6.6, 1.8 Hz), 2.02 (1H, ddd, J = 15.0, 2.4, 2.4 Hz), 1.99 (1H, d, J = 4.2 Hz), 1.29 (1H, m), 1.28 (9H, s), 1.12 (9H, s), 1.10 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.06-1.00 (9H, m), 0.74-0.61 (6H, m) ppm.
13C NMR (150 MHz, CDCl
3)δ: 166.6, 150.2, 128.3, 120.5, 82.2, 77.4, 72.1, 68.2, 67.7, 65.6, 51.1, 40.3, 38.7, 28.0, 27.6, 23.5, 20.9, 9.8, 7.3, 5.4 ppm. IR (film): 3501, 2952, 2876, 1725, 1706, 1659, 1474, 1167 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
27H
52O
7Si
2Na, 567.3144; found, 567.3157.
【化579】
【0733】
トルエン(21 mL)中のアリル型アルコール4-S3(5.65g、10.4 mmol、1 eq.)およびLa(OTf)
3(640 mg、1.1 mmol、10 mol%)の撹拌された懸濁液へ、MPMOC(NH)CCl
3(6.0g、21 mmol、2 eq.)をシリンジポンプによって5.5 hにわたり加えた。もう30 min撹拌した後、混合物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性相をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させて減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中3%、次いで17% EtOAc)によって精製することで、部分的に分離可能な混合物としてMPMエーテルS-3が試薬残渣とともに与えられた。4-S4:[α]
20D +20.9(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, CDCl
3)δ: 7.20 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.89 (1H, dd, J = 16.2, 6.0 Hz), 6.87 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.03 (1H, dd, J = 16.2, 1.2 Hz), 4.56 (1H, d, J = 11.4 Hz), 4.20 (1H, d, J = 11.4 Hz), 4.19 (1H, brs), 4.18 (1H, dd, J = 12.0, 2.4 Hz), 4.11 (1H, dd, J = 12.0, 1.2 Hz), 3.96 (1H, ddd, J = 6.0, 2.4, 1.2 Hz), 3.80 (3H, s), 3.77 (3H, s), 3.45 (1H, ddd, J = 4.2, 2.4, 1.2 Hz), 3.27 (1H, dd, J = 7.2, 1.2 Hz), 3.14 (1H, brs), 2.10 (1H, dqd, J = 7.2, 6.6, 2.4 Hz), 2.08 (1H, ddd, J = 14.4, 2.4, 2.4 Hz), 1.61 (1H, ddd, J = 14.4, 4.2, 4.2 Hz), 1.03 (9H, s), 1.01 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.00 (9H, s), 0.98-0.94 (9H, m), 0.65-0.50 (6H, m) ppm.
13C NMR (150 MHz, CDCl
3)δ: 166.7, 159.3, 147.7, 130.2, 129.3, 121.4, 113.7, 80.6, 77.9, 76.9, 70.5, 68.0, 67.5, 64.9, 55.2, 51.6, 38.6, 27.7, 27.2, 23.2, 20.5, 10.3, 7.0, 5.1 ppm. IR (film): 2950, 2875, 1726, 1659, 1612, 1513, 1168 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
35H
60O
8Si
2Na, 687.3719; found, 687.3706.
【化580】
【0734】
TESエーテルのこの選択的脱保護は、以下2つの異なる手順によって達成され得た。TsOH・H
2Oを用いた選択的脱保護:CH
2Cl
2(20 mL)およびMeOH(10 mL)中の上のMPM-エーテル4-S4(10.4 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、TsOH・H
2O(10 mg、0.0525 mmol、0.5 mol%)を室温にて加えた。同じ温度にて30 min撹拌後、追加のTsOH・H
2O(20×3 mg、0.450 mmol、3 mol%)を30 min毎に加えて、その結果得られた混合物を4 h撹拌した。反応混合物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させて減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中3%、次いで33% EtOAc)によって精製することで無色油として二級アルコール4-4(5.04g、9.15 mmol、2ステップで88%)が与えられたが、これには少量の試薬残渣が混入されている。HFIPを用いた選択的脱保護:1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール(40 mL)およびH
2O(4 mL)中の上のMPM-エーテル4-S4(〜6 g)の溶液を室温にて10 h撹拌した。反応混合物を濃縮して、その結果得られた残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中3%、次いで33% EtOAc)によって精製することで無色油として二級アルコール4-4(4.2g、7.63 mmol、2ステップでca. 79%)が与えられた。4-4:[α]
20D +18.8(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, CDCl
3)δ: 7.20 (2H, d, J = 12.0 Hz), 6.95 (1H, dd, J = 16.2, 4.8 Hz), 6.86 (2H, d, J = 12.0 Hz), 6.07 (1H, dd, J = 16.2, 1.2 Hz), 4.54 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.35 (1H, dd, J = 3.0, 3.0 Hz), 4.22 (1H, dd, J = 12.6, 3.0 Hz), 4.19 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.18 (1H, m), 4.16 (1H, dd, J = 12.6, 1.2 Hz), 3.80 (3H, s), 3.76 (3H, s), 3.53 (1H, d, J = 10.8 Hz), 3.45 (1H, ddd, J = 10.8, 3.0, 3.0 Hz), 3.27 (1H, brs), 3.24 (1H, d, J = 8.4 Hz), 2.19 (1H, ddd, J = 14.4, 3.0, 3.0 Hz), 2.14 (1H, dqd, J = 8.4, 6.6, 2.4 Hz), 1.57 (1H, ddd, J = 14.4, 3.0, 3.0 Hz), 1.03 (9H, s), 1.02 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.02 (9H, s) ppm.
13C NMR (150 MHz, CDCl
3)δ: 166.7, 159.3, 148.1, 130.2, 129.4, 121.6, 113.8, 82.1, 77.1, 76.6, 70.6, 69.3, 68.6, 64.4, 55.3, 51.6, 38.3, 36.7, 27.7, 27.2, 23.1, 20.3, 10.9 ppm. IR (film): 3538, 2938, 2859, 1725, 1658, 1612, 1514, 1251 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
29H
46O
8SiNa, 573.2854; found, 573.2846.
【化581】
【0735】
トルエン(340 mL)中4-4(2.80g、5.08 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、18-クラウン-6(2.69g、10.2 mmol、2 eq.)およびK
3PO
4(21.6g、102 mmol、20 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて14 h撹拌後、追加の18-クラウン-6(671 mg、2.54 mmol、0.5 eq.)を加えた。同じ温度にて5 h撹拌後、反応をsat. NH
4Cl
aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで無色油として4-S5(2.64g、4.79 mmol、94%)が与えられた。4-S5:[α]
20D -25.8(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, CDCl
3)δ: 7.25 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.88 (1H, d J = 8.4 Hz), 4.56 (1H, d, J = 10.2 Hz), 4.45 (1H, d, J = 10.2 Hz), 4.29 (1H, ddd, J = 7.8, 4.2, 4.2 Hz), 4.14 (1H, dd, J = 12.0, 6.0 Hz), 4.07 (1H, dd, J = 12.0, 3.0 Hz), 3.98 (1H, ddd, J = 9.6, 7.8, 3.6 Hz), 3.82-3.77 (4H, m), 3.66 (3H, s), 3.60 (1H, ddd, J = 6.0, 4.2, 3.0 Hz), 3.40 (1H, dd, J = 7.8, 4.8 Hz), 3.14 (1H, dd, J = 9.6, 9.6 Hz), 2.67 (1H, dd, J = 15.6, 3.6 Hz), 2.48 (1H, dd, J = 15.6, 7.8 Hz), 2.11 (1H, ddd, J = 13.2, 7.8, 7.8 Hz), 2.00-1.92 (2H, m), 1.21 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.03 (9H, s), 1.01 (9H, s) ppm.
13C NMR (150 MHz, CDCl
3)δ: 171.6, 159.4, 129.9, 129.7, 113.9, 80.4, 78.6, 73.7, 73.0, 72.4, 68.9, 66.9, 65.1, 55.3, 51.6, 39.5, 37.8, 31.9, 27.4, 27.1, 22.2, 20.8, 16.1 ppm. IR (film): 2934, 2858, 1740, 1612, 1514, 1250 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
29H
46O
8SiNa, 573.2854; found, 573.2847.
【化582】
【0736】
トルエン(100 ml)中4-S5(5.0g、9.07 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、DIBAL溶液(ヘキサン中1Mの11.3 mL、11.3 mmol、1.2 eq.)を−78℃にて滴加した。同じ温度にて1.5 h撹拌後、反応をアセトン(0.3 mL)でクエンチした。混合物を15 min撹拌してsat.ロッシェル塩aq.を加えた。室温にて3 h撹拌後、混合物をEtOAcで希釈した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5%、20%、次いで33% EtOAc)によって精製することで無色アモルファス固体として4-5(4.37g、8.49 mmol、94%)が与えられた。4-5:[α]
20D -37.3(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ:9.51 (1H, t, J = 2.4 Hz), 7.21 (2H, m), 6.82 (2H, m), 4.33 (1H, d, J = 10.6 Hz), 4.24 (1H, d, J = 10.6 Hz), 4.17 (1H, dd, J = 12.3, 3.5 Hz), 4.11 (1H, m), 3.99-3.91 (2H, m), 3.31 (3H, s), 3.26 (1H, m), 3.0 (1H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 2.91 (1H, m), 2.81 (1H, dd, J = 10.6, 9.4 Hz), 2.40 (1H, m), 2.34 (1H, m), 2.18-2.08 (2H, m), 1.54 (1H, dt, J = 14.1, 5.3 Hz), 1.24 (9H, s), 1.18 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.13 (9H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 200.1, 160.6, 131.2, 130.4, 114.7, 81.4, 80.8, 74.5, 74.4, 73.3, 69.1, 68.2, 66.0, 55.4, 47.9, 40.9, 34.2, 28.4, 28.1, 23.6, 21.6, 17.3 ppm IR film 2933, 2857, 1725, 1514, 1250, 1078 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
28H
44O
7SiNa, 543.7272; found, 543.2750.
【化583】
【0737】
グローブボックス中、CrCl
2(104 mg、0.849 mmol、10 mol%)と、(S)-スルホンアミド配位子(465 mg、0.934 mmol、11 mol%)と、プロトン捕捉剤(200 mg、0.934 mmol、11 mol%)との混合物へ、MeCN(28 mL)を加えて、結果として生じた溶液を室温にて1 h撹拌した。別個のフラスコ中、4-5(4.37g、8.49 mmol、1 eq.)、4-6(5.22g、12.7 mmol、1.5 eq.)、LiCl(720 mg、17.0 mmol、2 eq.)、Mn(932 mg、17.0 mmol、2 eq.)、Cp
2ZrCl
2(2.48g、8.49 mmol、1 eq.)、およびNiCl
2・DEP(331 mg、0.849 mmol、10 mol%)を一緒に混合した。次いでCr錯体溶液をフラスコへ移して、その結果得られた混合物を室温にて3 h激しく撹拌した。反応混合物をグローブボックスから取り出しEtOAc(100 mL)で希釈した。水性セリン酸(serinate)カリウム(0.5 M、100 mL)およびsat. NaHCO
3 aq.(100 mL)を加えて、その結果得られた混合物を1 h撹拌した。懸濁液をセルライトのパッドに通して濾過した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで粗アリル型アルコールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。緩衝TBAF溶液を、TBAF溶液(THF中1Mの21 mL、21.0 mmol、2.5 eq.)およびAcOH(0.608 mL、10.6 mmol、1.25 eq.)を室温にて混合することによって調製した。THF(100 mL)中の粗アルコール(8.49 mmolと計算された)の撹拌された溶液へ、TBAF-AcOH溶液を0℃にて加えた。反応混合物を同じ温度にて1 h撹拌し、次いでsat. NH
4Cl aq.でクエンチした。混合物をEtOAcで希釈した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20%、50%、次いで100% EtOAc)によって精製することで無色油として4-S6(4.45g、6.69 mmol、2ステップで79%)が与えられた。4-S6:[α]
20D -23.9(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ:7.29(2H, m), 6.86 (2H, m), 5.45 (1H, s), 5.01 (1H, s), 4.52 (1H, brd, J = 5.9 Hz), 4.47 (1H, d, J = 11.2 Hz), 4.43 (1H, m), 4.38 (1H, d, J =11.2 Hz), 4.02-3.95 (3H, m), 3.87 (2H, m), 3.57 (1H, brs), 3.43 (1H, brs), 3.37-3.30 (4H, m), 3.25 (2H, m), 3.07 (1H, m), 2.98 (1H, dd, J = 7.6, 6.5 Hz), 2.93 (1H, m), 2.61 (1H, m), 2.55 (2H, t, J = 7.9 Hz), 2.29 (1H, m), 2.24-2.14 (2H, m), 2.12 (1H, ddd, J = 14.2, 3.2, 3.2 Hz), 2.02 (2H, m), 2.07-1.98 (2H, m), 1.90-1.80 (3H, m), 1.30 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.18 (1H, m), 0.99 (3H, t, J = 7.0 Hz), 0.89 (3H, d, J = 7.6 Hz), 0.74 (3H, s), 0.69 (3H, s) ppm,
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ : 173.7, 159.8, 159.3, 131.1, 129.5, 114.1, 107.9, 100.0, 81.0, 80.1, 79.5, 75.7, 74.5, 72.2, 70.12, 70.11, 64.8, 64.4, 63.5, 60.2, 54.8, 41.5, 38.9, 38.8, 35.2, 31.3, 30.5, 29.4, 28.9, 22.9, 22.8, 22.7, 17.8, 14.3 ppm. IR (film): 3470, 2956, 2871, 1732, 1514, 1248, 1081, 1035 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
36H
56O
11Na, 687.3715; found, 687.3715.
【化584】
【0738】
CH
2Cl
2(90 mL)中4-S6(4.45g、6.69 mmol、1 eq.)およびTESH(10.7 mL、66.9 mmol、10 eq.)の撹拌された溶液へ、TESOTf(7.58 mL、33.5 mmol、5 eq.)を0℃にて滴加した。3 h撹拌後、混合物をsat. NaHCO
3 aq.中へ注いだ。有機層を分離して水性層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10%、50%、次いで100% EtOAc)によって精製することで無色油として4-S7(2.57g、5.81 mmol、87%)が与えられた。4-S7:[α]
20D -29.1(c 1.0、MeOH)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ : 4.77 (1H, s), 4.75 (1H, d, J = 1.8 Hz), 4.39 (1H, m), 4.27-4.14 (2H, m), 4.03 (1H, m), 3.95 (1H, m), 3.88 (1H, ddd, J = 11.9, 7.8, 4.4 Hz), 3.78 (1H, dd, J = 8.2, 4.1 Hz), 3.57 (1H, m), 3.52 (1H, m), 3.46 (1H, ddd, J = 7.5, 3.6, 3.6 Hz), 3.41 (1H, m), 3.03 (1H, dd, J = 5.0 Hz), 2.91 (1H, brs), 2.88 (1H, brs), 2.44 (2H, m), 2.25 (1H. m), 2.07-1.85 (4H, m), 1.76-1.65 (2H, m), 1.31 (1H, ddd, J = 12.8, 4.3, 1.8 Hz), 1.16 (1H, ddd, J = 15.0, 3.1, 3.1 Hz), 1.02 (3H, t, J = 7.0 Hz), 0.95-0.87 (4H, m), 0.85 (3H, d, J = 7.6 Hz) (1個のOHプロトンが見当たらない) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ : 173.5, 151.2, 104.6, 80.9, 78.6, 77.2, 76.7, 76.5, 71.0, 65.5, 63.5, 62.6, 60.3, 42.7, 38.7, 35.9, 35.0, 32.4, 31.3, 30.7, 18.0, 16.2, 14.3 ppm IR (film) 3435, 2928, 1729, 1420, 1253, 1165, 1092, 1048, 639 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
23H
38O
8Na, 465.2459; found, 465.2460.
【化585】
【0739】
アセトン(100 mL)中4-S7(1.83g、4.14 mmol、1 eq.)および2,2-ジメトキシプロパン(37.6 mL、306 mmol、30 eq.)の撹拌された溶液へ、CSA(236 mg、1.02 mmol、10 mol%)を0℃にて加えた。30 min撹拌後、混合物を室温まで加温して4 h撹拌した。反応をEt
3N(2 mL)でクエンチしEtOAcで希釈して30 min撹拌した。次いで混合物をsat. NaHCO
3 aq.中へ注いだ。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルのパッド(EtOAc)に通過させることで無色油として粗アセトニド4-7が与えられた。得られた粗材料をさらなる精製はせずに次の反応に使用した。純アセトニド4-7(239 mg、0.495 mmol)をジオール(241 mg、0.545 mmol)から91%収率で単離した。産物が無色油として得られた。4-7:[α]
20D -19.0(c 1.05、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 4.91 (1H, s), 4.72 (1H, s), 4.39-4.36 (1H, m), 4.09 (1H, dd, J = 7.2, 4.2 Hz), 4.01-3.98 (2H, m), 3.75 (1H, dd, J = 12.6, 2.4 Hz), 3.68 (1H, dd, J = 7.8, 4.5 Hz), 3.63 (1H, dd, J = 12.3, 2.7 Hz), 3.52 (1H, s), 3.45-3.40 (2H, m), 3.37 (1H, d, J = 7.2 Hz), 3.17 (1H, dd, J = 3.6, 3.6 Hz), 2.71 (1H, dd, J = 5.4, 3.0 Hz), 2.47-2.44 (2H, m), 2.28-2.13 (4H, m), 1.96-1.92 (1H, m), 1.74-1.66 (2H, m), 1.48 (3H, s), 1.41 (1H, ddd, J = 14.4, 4.5, 4.5 Hz), 1.32-1.30 (1H, m), 1.21 (3H, s), 1.17 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.00 (3H, t, J = 6.9 Hz), 0.94-0.87 (1H, m), 0.87 (3H, d, J = 6.6 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 173.2, 151.3, 104.7, 98.4, 78.3, 76.7, 75.8, 73.9, 70.2, 64.1, 63.7, 62.9, 60.0, 42.9, 40.6, 36.0, 34.5, 32.8, 31.2, 30.6, 28.8, 19.7, 18.0, 16.5, 14.3 ppm. FTIR (film): 3502, 2957, 2926, 2874, 1733, 1457, 1373, 1250, 1181, 1084, 1057, 1039, 977, 906, 836 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+NH
4]
+ calcd for C
26H
46NO
8, 500.3218; found, 500.3248.
【化586】
【0740】
CH
2Cl
2(200 mL)中4-7(10.2 mmolと計算された)の撹拌された溶液へ、DIBAL(22 mL、22.4 mmol、2.2 eq.)を−78℃にて滴加した。同じ温度にて1.5 h撹拌後、反応をアセトン(0.30 mL)でクエンチし−78℃にて15 min撹拌した。次いでsat.ロッシェル塩aq.を加えて、混合物を室温まで加温した。3h撹拌後、混合物をEtOAcで希釈した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣を別の粗材料(ca. 400 mg)と合わせて、中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5%、20%、次いで33% EtOAc)によって精製することで無色アモルファス固体としてアルデヒド4-8(4.1g、2ステップで82〜90%)が与えられた。ワンバッチ(One batch)反応:CH
2Cl
2(8.5 mL)中4-7(206 mg、0.427 mmol、1 eq.)の溶液へ、DIBAL(ヘキサン中1.0 Mの0.94 mL、0.939 mmol、2.2 eq.)を−78℃にて滴加した。同じ温度にて50 min撹拌後、反応をアセトン(0.30 mL)およびMeOH(0.30 mL)でクエンチした。次いで20% ロッシェル塩aq.を加えて混合物を室温にて2 h撹拌した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5%、20%、次いで33% EtOAc)によって精製することで無色アモルファス固体として4-8(167 mg、0.381 mmol、89%)が与えられた。4-8:[α]
20D -17.3(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ : 9.46 (1H, t, J = 1.5 Hz), 4.92 (1H, s), 4.73 (1H, d, J = 1.8 Hz), 4.41 (1H, dd, J = 5.9 Hz), 4.02 (1H, dd, J = 7.6, 4.7 Hz), 3.74 (1H, dd, J = 12.3, 2.9 Hz), 3.66 (1H, dd, J = 7.6, 4.1 Hz), 3.60 (1H, dd, J = 12.3, 3.5 Hz), 3.48 (1H, m), 3.39 (1H, m), 3.32 (1H, m), 3.27 (1H, m), 3.12 (1H, dd, J = 3.5, 3.5 Hz), 2.64 (1H, m), 2.34-2.11 (6H, m), 1.91 (1H, m), 1.53-1.45 (4H, m), 1.38 (1H, ddd, J = 14.1, 4.7, 4.7 Hz), 1.24 (1H, ddd, J = 12.6, 4.4, 2.3 Hz), 1.19 (3H, s), 1.11 (3H, d, J = 7.6 Hz), 0.89 (3H, d, J = 6.5 Hz), 0.86 (1H, dd, J = 24.6, 12.3 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ : 201.0, 151.2, 104.8, 98.4, 78.2, 76.6, 75.9, 74.2, 73.8, 70.2, 63.9, 63.2, 63.0, 42.9, 40.38, 40.36, 36.0, 34.5, 33.0, 29.0, 28.4, 19.5, 18.0, 16.4 ppm IR (film): 3506, 2923, 2852, 1723, 1374, 1112, 1086, 908 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
24H
38O
7Na, 461.2510; found, 461.2512.
【化587】
【0741】
グローブボックス中、CrCl
2(46.2 mg、0.376 mmol、10 mol%)と、(R)-スルホンアミド配位子(264 mg、0.491 mmol、13 mol%)と、プロトン捕捉剤(97 mg、0.453 mmol、12 mol%)との混合物へ、MeCN(9.4 mL)を加えて、その結果得られた溶液を室温にて1 h撹拌した。別個のフラスコ中、4-8(1.65g、3.76 mmol、1 eq.)、4-9-B(2.30g、4.14 mmol、1.1 eq.)、DTBMP(1.93g、9.40 mmol、2.5 eq.)、LiCl(319 mg、7.52 mmol、2 eq.)、Mn(826 mg、15.0 mmol、4 eq.)、Cp
2ZrCl
2(2.75g、9.40 mmol、2.5 eq.)、およびNiCl
2・DEP(27.5 mg、0.0752 mmol、2 mol%)を混合し、次いでCr錯体の溶液をこのフラスコへ移した。室温にて1 h撹拌後、反応物をグローブボックスから取り出しEtOAc(15 mL)で希釈した。セリン酸カリウムaq.(0.5M、15 mL)およびsat. NaHCO
3 aq.(15 mL)を加えた。1 h撹拌後、その結果得られた懸濁液をセルライトのパッドに通して濾過した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出してブラインで洗浄した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで粗ジオールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。MeOH(75 mL)中の粗ジオール(3.76 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、K
2CO
3(5.2g、37.6 mmol、10 eq.)を加えた。反応物を60℃まで加熱して15 h撹拌した。次いでH
2O(7.5 mL)を加えた。同じ温度にてもう3 h撹拌した後、混合物を室温まで冷却しセライトのパッドを通して濾過して減圧下で濃縮した。残渣へEtOAc、sat. NH
4Cl aq.およびブラインを加えた。有機層を分離して水性相をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで粗セコ酸10-Bが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。大環状ラクトン化を椎名の条件および山口(Yamaguchi)の条件下で試験した。椎名の大環状ラクトン化:トルエン(2.5 L)中MNBA(7.8g、22.6 mmol、6 eq.)の撹拌された溶液へ、DMAP(5.5g、45.1 mmol、12 eq.)を70℃にて加えた。トルエン(200 mL)中の粗4-10-B(3.76 mmolと計算された、1 eq.)およびDIPEA(3.9 mL、22.6 mmol、6 eq.)の溶液をMNBA溶液へシリンジポンプを介して15 hにわたり加えた。付加の完了後、シリンジをトルエン(40 mL)ですすいだ。もう30 min撹拌した後、反応物を室温まで冷却して減圧下で濃縮した。残渣をCH
2Cl
2に溶解し0.5 M HClおよびsat. NaHCO
3 aq.で連続して洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中13%、25%、33%、50%、67%、次いで100% EtOAc)によって精製することで無色固体として4-11-B(2.19g、2.74 mmol、3ステップで73%)が与えられた。得られた産物はC-20立体中心にてジアステレオマーの混合物であった(dr=19:1、
1H NMRによって決定された)。山口の大環状ラクトン化:THF(4.6 mL)中の粗4-10-B(0.456 mmolと計算された)の撹拌された溶液へ、NEt
3(0.159 mL、1.14 mmol、2.5 eq.)および2,4,6-トリクロロベンゾイル塩化物(139 mg、0.57 mmol、1.25 eq.)を加えた。混合物を2 h撹拌し、次いでセライトのパッドを通して濾過し、これをトルエン(35.4 mL)で洗浄した。別個のフラスコ中、DMAP(334 mg、2.74 mmol、6 eq.)をトルエン(290 mL、1.6 mM)に80℃にて溶解した。混合された無水物の溶液をDMAP溶液中へ、シリンジポンプを介して13 hにわたり移した。反応物を室温まで冷却しsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。残渣を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中13%、25%、33%、50%、67%、次いで100% EtOAc)によって精製することで無色固体として4-11-B(124 mg、0.155 mmol、3ステップで34%)が与えられた。4-11-B:[α]
20D -72.5(c 1.09、CHCl
3)。MP:188〜189℃(CH
2Cl
2-EtOAcから再結晶化)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ : 5.22 (1H, brs), 5.08 (1H, d, J = 1.8 Hz), 5.00 (1H, ddd, J = 10.6, 7.6, 2.9 Hz), 4.94 (1H, s), 4.82 (1H, dd, J = 7.6, 5.3 Hz), 4.76 (1H, brs), 4.68 (1H, brd, J = 10.0 Hz), 4.55 (1H, ddd, J = 10.3, 10.3, 4.1 Hz), 4.30 (1H, dd, J = 4.1, 1.8 Hz), 4.17-4.07 (3H, m), 3.98 (1H, m), 3.90 (1H, dd, J = 6.5, 4.7 Hz), 3.85 (1H, brd, J = 10.6 Hz), 3.81 (1H, dd, J = 11.7, 4.1 Hz), 3.73 (1H, m), 3.69 (1H, dd, J = 12.0, 3.8 Hz), 3.65 (1H, dd, J = 6.5, 4.1 Hz), 3.58-3.50 (2H, m), 3.05 (1H, dd, J =3.3, 3.3 Hz), 2.85 (1H, dd, J = 16.4, 7.0 Hz), 2.76 (1H, m), 2.72 (1H, m), 2.62 (1H, dd, J = 9.4, 1.8 Hz), 2.50-2.36 (3H, m), 2.34-2.22 (3H, m), 2.22-2.03 (5H, m), 1.97-1.85 (3H, m), 1.72 (1H, dddd, J = 9.8, 9.8, 9.8, 4.7 Hz), 1.62-1.27 (11H, m), 1.26-1.21 (6H, m), 1.06 (1H, dd, J = 23.5, 12.3 Hz), 0.97 (3H, d, J = 6.5 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ : 171.3, 152.9, 152.7, 110.0, 105.0, 103.8, 98.7, 82.3, 81.0, 78.2, 78.1, 77.3, 76.9, 76.4, 76.1, 75.1, 74.7, 74.3 (x2), 74.0, 70.4, 69.9, 68.5, 64.1, 63.9, 62.4, 48.5, 43.8, 41.5, 39.4, 39.3, 38.8, 36.3, 35.6, 32.5, 32.4, 31.11, 31.09, 30.62, 29.3, 28.5, 20.3, 18.1, 16.4 ppm IR (film): 2923, 2869, 1725, 1188, 1118, 1086, 755 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
44H
62O
13Na, 821.4083; found, 821.4084.
【化588】
【0742】
(R)-4-Gおよび(R)-4-Hから調製されたCr触媒の存在下での、4-8の4-9-BとのNi/Cr媒介カップリングを以下のとおりに実行した:グローブボックス中、CrCl
2(7.0 mg、10 mol%)と、スルホンアミド(R)-G(43.2 mg、13 mol%)と、プロトン捕捉剤(14.7 mg、12 mol%)と、LiCl(24.1 mg、0.57 mmol、1.0 eq)との混合物へ、MeCN(1.4 mL、0.4 M)を加えr.t.にて1 h撹拌した。別個のフラスコ中、4-8(250 mg、0.57 mmol、1.0 eq)、4-9-B(350 mg、0.63 mmol、1.1 eq)、DTBMP(290 mg、1.43 mmol、2.5 eq)、Mn(125 mg、2.28 mmol、4.0 eq)、およびCp
2ZrCl
2(0.42g、1.43 mmol、2.5 eq)を混合し、次いでCr錯体の溶液をこのフラスコへ移した。1 min撹拌後、HMP・NiCl
2(2.2 mg、1 mol%;LiClにドープされた)を加えた。追加のHMP・NiCl
2(2.2 mg、1 mol%; LiClにドープされた)を夫々1 h後および2 h後に加えた。反応混合物をr.t.にて計3 h撹拌した。反応物をグローブボックスから取り出しEtOAc(10 mL)で希釈した。水性セリン酸カリウム(0.5 M、3 mL)および飽和の水性NaHCO
3(3 mL)を加えた。1 h撹拌後、その結果得られた懸濁液をセルライトのパッドに通して濾過した。濾過物をEtOAcで抽出しsat. NaClで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。スルホンアミド(R)-4-Gを用いるカップリングについて与えられた手順を使用して粗産物を大環状ラクトン4-11-Bへ変換した;よって、296 mg 4-11-B(65%全収率;dr=29:1)が250 mg 4-8から得られた。
【0743】
(R)-4-Hから調製されたCr触媒を用いたNi/Cr媒介カップリングを、同じ手順を使用して実行した; 305 mg 4-11-B(67%全収率;dr=24:1)が250 mg 4-8から得られた。
【0744】
スルホンアミド(R)-4-G、(R)-4-H、および(R)-4-Iを、下に示される一般スキームを介して合成した。例のとおり、(R)-4-Gの合成は下に与えられる。
【化589】
【0745】
ステップ1:無水THF(100 mL)中NaH(5.56g、鉱油中60%、140 mmol、3.0 eq)のスラリーへ、5,8-ジメチルナフトール(8.00g、46.5 mmol、1.0 eq)を、1 h撹拌しながら0℃にて加えた。次いで3-フルオロ-2-ニトロベンゾニトリル(8.50g、51.2 mmol、1.1 eq)を、シリンジを介してTHF(50 mL)に加えて溶解した。反応物を室温まで加温させて水で0℃にてクエンチする前に、室温にて3 h撹拌した。有機溶媒(THF)を真空除去しスラリーをEtOAc(2×100 ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン、水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させて濾過した。溶媒を真空除去することで16.1 gの粗産物が得られ、これをEtOAc:ヘキサン(10:90)を使用するカラムクロマトグラフィーで精製することで純赤色固体(12.20g、38.4 mmol、82%)が得られた。
1H NMR (600 MHz, CDCl
3)δ: 7.96 (1H, dd, J = 8.5, 1.1 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 8.4, 7.5 Hz), 7.46-7.40 (2H, m), 7.30-7.24 (1H, m), 7.19 (1H, d, J = 7.1 Hz), 7.08 (1H, dd, J = 7.5, 1.1 Hz), 6.97-6.91 (1H, m), 2.69 (3H, s), 2.66 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, CDCl
3)δ: 151.6, 151.5, 142.3, 135.6, 132.7, 130.9, 129.7, 127.7, 126.7, 126.5, 125.3, 123.5, 122.8, 117.6, 113.6, 108.0, 23.6, 20.1 ppm. IR (neat) v 2963, 2929, 2242, 1599, 1573, 1442, 1357, 1263, 1135, 997, 908, 824, 793, 750, 729 cm
-1. HRMS (ESI) calcd. for C
19H
14N
2O
3Na [M + Na]
+: 341.0897, found 341.0903.
【0746】
ステップ2:無水EtOAc(150 mL)中の上の付加体(12.20g、38.4 mmol、1.0 eq)の溶液へ、AcOH(17.5 ml、307 mmol、8.0 eq)を加え、これに続きPd/C(0.61g、5.8 mmol、0.015 eq)を加えた。水素バルーンを取り付けた。反応物を4 h撹拌した後、スラリーをセライトに通して濾過してブラインとsat. NaHCO
3との混合物(1:1)を濾過物へ加えEtOAc(2×50 ml)で慎重に抽出して、有機溶媒を真空除去し粗産物をEtOAc:ヘキサン(5:95)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製することで純黄色固体(9.69g、33.6 mmol、88%収率)が得られた。
1H NMR (600 MHz, CDCl
3)δ: 7.85 (1H, dd, J = 8.5, 1.2 Hz), 7.43 (1H, dd, J = 8.5, 7.5 Hz), 7.28-7.23 (1H, m), 7.18 (1H, dd, J = 7.1, 1.0 Hz), 7.13 (1H, dd, J = 7.9, 1.4 Hz), 6.96 (1H, dd, J = 7.6, 1.1 Hz), 6.67 (1H, dd, J = 8.0, 1.4 Hz), 6.59 (1H, t, J = 7.9 Hz), 4.74 (1H, s), 2.75 (3H, s), 2.68 (3H, s).
13C NMR (125 MHz, CDCl
3)δ: 153.3, 145.5, 141.7, 135.6, 132.5, 131.7, 129.1, 127.4, 126.6, 126.0, 125.4, 121.7, 120.9, 117.8, 117.3, 115.9, 96.7, 23.9, 20.1. IR (neat) v 3477, 3366, 2963, 2930, 2218, 1621, 1481, 1232, 1140, 969, 824, 750, 731 cm
-1.
【0747】
ステップ3:無水クロロベンゼン(80 mL)中の上の産物(9.60g、33.3 mmol、1.0 eq)の溶液へ、ZnCl
2(9.09g、66.7 mmol、2.0 eq)および(R)-バリノール(6.9g、66.7、2.0 eq)を室温にて加えた。溶液を30 h還流まで加熱して水でクエンチした。スラリーを30 min撹拌しながらNH
4OH(50 mL)で処置しEtOAc(3×50 mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインおよび水で洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させて濾過した。溶媒を真空除去して粗産物を、EtOAc:ヘキサン(15:85)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製することで純淡黄色固体(10.43g、27.9 mmol、84%)が得られた。[α]
D20-22.9(c = 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, CDCl
3)δ: 7.78 (1H, dd, J = 8.5, 1.1 Hz), 7.51 (1H, dd, J = 8.1, 1.5 Hz), 7.39 (1H, t, J = 8.0 Hz), 7.25 (1H, dd, J = 7.1, 0.9 Hz), 7.18 (1H, dd, J = 7.2, 1.1 Hz), 6.97 - 6.92 (1H, m), 6.72 (1H, dd, J = 7.8, 1.4 Hz), 6.56 (2H, t, J = 7.9 Hz), 6.51 (1H, s), 4.38 (1H, dd, J = 9.5, 8.2 Hz), 4.15 (1H, ddd, J = 9.5, 8.1, 6.8 Hz), 4.05 (1H, t, J = 8.1 Hz), 2.87 (3H, s), 2.68 (3H, s), 1.89-1.78 (1H, m, J = 6.6 Hz), 1.08 (3H, d, J = 6.7 Hz), 0.98 (3H, d, J = 6.8 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, CDCl
3)δ: 163.6, 154.8, 144.8, 140.9, 135.5, 132.4, 132.2, 128.7, 127.2, 126.5, 125.5, 124.2, 120.5, 120.1, 115.1, 114.4, 110.2, 73.1, 69.0, 33.3, 24.5, 20.2, 19.1, 18.7 ppm. IR (neat) v 3478, 3282, 2958, 1634, 1592, 1551, 1472, 1362, 1228, 1192, 1075, 981, 823, 734 cm
-1. HRMS (ESI) calcd.for C
24H
26Cl
2N
2O
2 [M+H]
+: 375.2067, found 375.2051;.
【0748】
ステップ4:無水ピリジン(70 mL)中の上の産物(10.41g、27.8 mmol、1.0 eq)の溶液へ、3,5−ジクロロベンゼン塩化スルホニル(10.26g、41.8 mmol、1.5 equiv)およびDMAP(36 mg、0.3 mmol、0.01 eq)を加えた。溶液を、水でクエンチする前に、室温にて終夜撹拌した。混合物をEtOAc(2×50 ml)で抽出して合わせた有機層を1N HCl(3×50 ml)、ブラインおよび水で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させて濾過した。溶媒を真空除去することで粗産物が得られ、これを、EtOAc:ヘキサン(15:85)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製することで純白色固体(R)-4-G(12.82g、22.0 mmol、83%)が得られた。EtOAc/ヘキサンからの再結晶化によって10.31 g 白色結晶が与えられた。(R)-4-G:[α]
D20-12.1(c=1.0、CHCl
3)。mp=138〜140℃。
1H NMR (600MHz, CDCl
3)δ: 12.71 (1H, s), 7.78 (2H, s), 7.56 (4H, brs,), 7.45-7.42 (2H, m), 7.19-7.14 (3H, m,), 7.02 (4H, s), 7.01-6.97 (4H, m), 6.90 (2H, brs), 6.85 (2H, s), 6.80 (2H, s), 4.48 (1H, dd, J = 9.6, 8.3 Hz), 4.25 (1H, brs), 4.17 (2H, t, J = 8.2 Hz), 2.64 (1.3H, s), 2.37 (1.7H, s), 2.18 (3H, s), 1.92 (1H, m), 1.15 (3H, s), 1.04 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, CDCl
3)δ: 163.4, 152.1, 150.7, 145.0, 135.4, 134.7, 132.2, 131.3, 130.9, 128.7, 127.0, 126.5, 125.2, 124.8, 124.6, 123.6, 123.1, 122.3, 121.7, 121.0, 118.3, 116.9, 115.9, 72.7, 70.1, 33.3, 23.2, 20.1, 18.8 ppm. IR (neat) v 3078, 2959, 2929, 1639, 1571, 1464, 1339, 1265, 1164, 1134, 989, 923, 801, 746, 669, 576 cm
-1. HRMS (ESI) calcd. for C
30H
28Cl
2N
2O
4S [M+H]
+: 583.1220, found 583.1233;
【0749】
同じ手順を使用して、スルホンアミド(R)-4-Hおよび(R)-4-Iを合成した。(R)-4-H:[α]
D20-9.1(c=1.0、CHCl
3)。mp=117〜119℃。
1H NMR (500MHz, CDCl
3)δ: 12.77 (1H, s), 7.85 - 7.78 (1H, m), 7.67 - 7.59 (2H, m), 7.59 - 7.55 (2H, m), 7.47 (1H, ddd, J = 8.2, 6.9, 1.3 Hz), 7.40 - 7.30 (2H, m), 7.02 (1H, t, J = 8.0 Hz), 6.89 - 6.82 (3H, m), 4.49 (1H, dd, J = 9.6, 8.3 Hz,), 4.25 (1H, ddd, J = 9.6, 8.1, 6.8 Hz), 4.17 (1H, t, J = 8.3 Hz), 1.97 - 1.86 (1H, m, J = 6.8 Hz), 1.15 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.04 (3H, d, J = 6.7 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, CDCl
3)δ 163.5, 150.9, 150.2, 145.3, 134.9, 131.1, 127.7, 126.8, 126.6, 126.1, 125.7, 124.8, 124.7, 124.6, 124.3, 123.9, 121.8, 121.5, 118.4, 114.1, 72.8, 70.3, 33.4, 18.9 ppm. IR (neat) v 3076, 2959, 2929, 1639, 1571, 1465, 1389, 1339, 1268, 1165, 1134, 1078, 980, 800, 739, 580 cm
-1. HRMS (ESI) calcd. for C
28H
25Cl
2N
2O
4S [M+H]
+: 555.0907, found 555.0915.
(R)-4-I:[α]
D20+13.4(c=1.0、CHCl
3)。mp=96〜98℃。
1HNMR (600 MHz, CDCl
3)δ: 12.27 (1H, brs), 7.86-7.94 (2H, m), 7.50-7.54 (1H, m), 7.43 (1H, d, J = 7.8, Hz), 7.13 (1H, t, J = 8.1 Hz), 7.01 (1H, d, J = 8.3 Hz), 4.40-4.48 (1H, m), 4.06-4.20 (3H, m), 1.83-1.91 (1H, m), 1.79 (1H, brd, J = 12.2 Hz), 1.71 (1H, br d, J = 12.2 Hz,), 1.55 (1H, m), 1.31-1.43 (2H, m), 1.10 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.99 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.85 (3H, d, J = 6.8 Hz), 0.87 (3H, d, J = 6.8 Hz), 0.40 (1H, q, J = 12.0 Hz), 0.25 (1H, q, J = 12.0 Hz), 0.20 (1H, q, J = 12.0 Hz);
13C NMR (125 MHz, CDCl
3)δ: 163.4, 150.5, 146.3, 135.3, 131.5, 128.9, 125.2, 124.8, 120.8, 119.1, 117.2, 76.7, 72.6, 69.8, 42.9, 39.1, 39.0, 33.1, 30.4, 30.4,22.0, 18.7, 18.6. IR (neat) v 3079, 2951, 2926, 2869, 1638, 1571, 1467, 1337, 1269, 1165, 1014, 940, 801, 744, 606, 577 cm
-1. HRMS (ESI) m/z 539.1556 [(M+H)]
+; calcd. for C
26H
33Cl
2N
2O
4S: 539.1533].
【0750】
5,8-ジメチル-1-ナフトール
【化590】
ステップ1:150 mLのTHF中のブロモトシラート(例として、Velder, J.; Robert, T.; Weidner, I.; Neudcrfl, J. M. Adv. Synth. Catal. 2008, 350, 1309を参照)(20.0g、56.5 mmol、1.0 equiv)および新たに蒸留されたフラン(34 mL、452 mmol、8.0 equiv)の撹拌された溶液を窒素下で−78℃まで冷却してn-BuLi(34 mL、84.7 mmol、2.5 M、1.5 equiv)を滴加した。撹拌を10 h継続し、その間、溶液を室温まで加温させた。例として、Jung, K. Y.; Koreeda, M. J. Org. Chem. 1989, 54, 5667を参照。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液の数滴の添加によってクエンチした。溶媒を蒸発させて、その結果得られた褐色残渣を200 mLのジエチルエーテル中に取り込ませた。エーテル溶液をブライン(100 mL)および水(100 mL)で洗浄して無水Na
2SO
4上で乾燥させた。減圧下での溶媒の蒸発、これに続き、溶離液として酢酸エチル/ヘキサン(1:9)を用いたシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製によって、淡黄色固体(8.64g、50.2 mmol、88%)として付加体が与えられた。
1H NMR (600 MHz, CDCl
3)δ: 7.03 (2H, dd, J = 1.0, 1.0 Hz), 6.72 (2H, s), 5.8 (2H, dd, J =1.0,1.0Hz), 2.3 (6H, s) ppm.
【0751】
ステップ2:無水DCE(10 mL)中Cu(OTf)
2(0.358g、0.99 mmol)の溶液へ、DCE(10 mL)中の上の付加体(3.41g、19.8 mmol)を窒素雰囲気下4℃にて加えた。その結果得られた混合物を反応が完了するまで(TLCモニタリング)r.t.にて撹拌した。次いで混合物をH
2O(20 mL)の添加によってクエンチしCH
2Cl
2(50 mL)で抽出してNa
2SO
4上で乾燥させた。このようにして得られた粗産物を、溶離液として塩化メチレン/ヘキサン(2:3)を用いたシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで白色結晶固体(2.67g、15.5 mmol、77%)として5,8-ジメチル-1-ナフトールが与えられた。mp=76〜78℃;
1H NMR (600 MHz, CDCl
3)δ: 7.55 (1H, dd, J = 8.5, 1.1 Hz), 7.33-7.23 (1H , m), 7.17 (1H, dd, J = 7.1, 1.0 Hz), 7.09 (1H, dd, J = 7.1, 1.0 Hz), 6.75 (1H, dd, J = 7.4, 1.1 Hz), 5.19 (1H, s), 2.92 (3H, s), 2.61 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, CDCl
3)δ: 154.3, 135.5, 132.9, 131.8, 127.7, 126.9, 125.4, 123.8, 117.6, 110.2, 24.8, 20.2 ppm. IR (neat) v 3322, 3032, 2930, 2898, 1589, 1461, 1413, 1277, 1240, 1138, 897, 737 cm
-1.
【0752】
syn,syn,syn-3,5-ジメチルシクロヘキサン-1-オール
【化591】
ステップ1:Pd/C(湿式減磁(wet Degussa)、5% wt%;1.2g、8.46 mmol、0.05 eq)を、イソプロパノール(210 mL)中3,5-ジメチルシクロヘキサノン(21.0g、169 mmol、1.0 eq)の溶液へ加えた。内部雰囲気をH
2(バルーン)で置き換えた。反応混合物をH
2(バルーン)の下、室温にて2 h撹拌した。粗反応混合物をセライトパッドに通して濾過し濾過物を100 mL 水で希釈した。ケトンをペンタン(3×150 mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×100 mL)で洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させて減圧下で濃縮することで21.3 gの粗産物(
1H NMR分析によるsyn:anti比率=33:1)が与えられた。粗産物2をさらなる精製はせずに次のステップのために使用した。
【0753】
ステップ2:無水ヘキサン(315 mL)中3,5-ジメチルシクロヘキサノン(〜21.0g、0.17 mol、1.0 eq)の溶液へ、N
2雰囲気下10℃にて、無水イソプロパノール(129 mL、1.70 mol、10 eq)を、これに続きナトリウム金属(24.4g、102 mmol、6.00 eq)を加えた。その結果得られた溶液をこの温度にて激しく撹拌し室温までゆっくり加温させてもう2 h撹拌した。反応物を水性HCl(100 mL、3.0 M)の添加によって0℃にてクエンチしEt
2O(100 mL)で希釈して有機層を分離した。水性層をEt
2O(3×200 mL)によって抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させて減圧下で濃縮することで19.1 gの粗産物(
1H NMRによるジアステレオマー比率は>45:1であった)が与えられた。このようにして得られた産物をそのフェニルウレタンの再結晶化によって精製した。
【0754】
ステップ3:CH
2Cl
2(200 mL)中の粗アルコール(19.1g、149 mmol、1 equiv)の溶液へ、フェニルイソシアナート(19.4 mL、179 mmol、1.2 equiv)を、これに続きDMAP(0.98g、7.46 mmol、0.05 eq)を加えた。その結果得られた混合物を室温にて15 h撹拌した。反応の完了後(TLCによる)反応混合物をシリカゲルパッドに通して濾過して減圧下で濃縮した。粗残渣をEtOAcに溶解して大過剰のヘキサンで希釈した。溶液を終夜0℃にて静置したままにし白色結晶が析出した。結晶を濾過によって回収して冷ヘキサンで洗浄することでウレタン(31.22 g;3,5-ジメチルシクロヘキサノンから75%全収率;dr=ca. 200:1)が与えられた。m.p. 95〜97℃(ref. 106〜107℃)
6。
1H NMR (500MHz, CDCl
3)δ: 7.38-7.34 (2H, m), 7.28 (2H, t, J = 15 Hz), 7.05 (1H, t, J = 15 Hz) 6.52 (1H, br), 4.7 (1H, m), 2.04 (1H, dd, J = 3.4Hz, 3.2Hz), 1.63 (1H, dt, J
1 = 14 Hz, J
2 = 1.2 Hz), 1.57-1.52 (2H, m), 0.96 (2H, m), 0.94 (6H, d, J = 6.6 Hz), 0.56 (1H, q, J = 12 Hz,).
13C NMR (125MHz, CDCl
3)δ: 153.3, 138.1, 128.9, 123.2, 118.5, 73.9, 42.9, 40.2, 30.6, 22.1. IR (neat) v 3313, 2949, 2925, 1702, 1598, 1539, 1442, 1312, 1221, 1052, 751, 691 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: (M+Na)
+ calculated for C
15H
21NO
2Na, 270.1484; found, 270.1464.
【0755】
ステップ4:10% NaOH/MeOH(320 mL)中ウレタン(31.2g、126.2mmol)の溶液を最大60℃まで加熱してこの温度にて18 h撹拌した。反応完了後、反応混合物をEtOAc/ヘキサン(1:1)によって希釈してH
2O、1N HCl(3×100 mL)、およびブラインで洗浄し乾燥させて濃縮した。粗産物の蒸留によって純粋なsyn,syn,syn-3,5-ジメチルシクロヘキサン-1-オール(14.42 g;無色液体;90%収率)が与えられた。
1H NMR (500MHz, CDCl
3)δ: 3.60 (1H, m), 1.92 (2H ,m), 1.58 (1H m), 1.49-1.42 (3H, m), 0.92 (1H, d, J = 7.8Hz), 0.82 (2H, q, J = 15 Hz), 0.51(1H, q, J = 15 Hz) ppm.
13C NMR (125MHz, CDCl
3)δ: 70.3, 44.0, 43.1, 30.7, 22.2 ppm.
【化592】
【0756】
CH
2Cl
2(8.9 mL)およびMeOH(8.9 mL、0.2 M)中4-11-B(1.42g、1.78 mmol、1 eq.、dr=〜20:1)の撹拌された溶液へ、TsOH・H
2O(16.9 mg、0.089 mmol、5 mol%)を室温にて加えた。1 h撹拌後、反応をEt
3N(0.1 mL)でクエンチして減圧下で濃縮した。残渣をEtOAcおよびsat. NaHCO
3 aq.に溶解した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで粗ジオール4-S9が与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。分析目的のため4-S9の単結晶を蒸気拡散方法(CH
2Cl
2-Et
2O)によって得た(図14Bを参照)。4-S9:[α]
20D -69.5(c 1.02、CHCl
3)。MP:239〜241℃(CH
2Cl
2-Et
2Oから再結晶化)。
1H NMR (600 MHz, CD
2Cl
2)δ: 5.03 (1H, s), 4.95 (1H, s), 4.84 (1H, s), 4.81 (1H, s), 4.66 (1H, dd, J = 4.5, 4.5 Hz), 4.56 (1H, dd, J = 4.5, 4.5 Hz), 2.54 (1H, dd, J = 3.9, 3.9 Hz), 4.38 (1H, d, J = 10.2 Hz), 4.33 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.29 (1H,s), 4.23 (1H, ddd, J = 9.9, 9.9, 4.2 Hz), 4.16 (1H, dd, J = 5.7, 5.7 Hz), 4.09 (1H, dd, J = 7.8, 7.8 Hz), 4.03 (1H, dd, J = 6.3, 3.9 Hz), 3.87 (1H, s), 3.84-3.79 (2H, m), 3.71-3.62 (4H, m), 3.50-3.43 (2H, m), 3.64 (1H, dd, J = 6.6, 4.2 Hz), 3.32 (1H, s), 2.89 (1H, dd, J = 9.3, 1.5 Hz), 2.81-2.77 (1H, m), 2.51 (1H, dd, J = 17.1, 9.9 Hz), 2.37 (1H, dd, J = 17.1, 2.1 Hz), 2.35-2.32 (2H, m), 2.26 (1H, d, J = 15.0 Hz), 2.23-2.07 (4H, m), 2.05-2.03 (1H, m), 1.96-1.91 (2H, m), 1.88-1.78 (3H, m), 1.72-1.65 (2H, m), 1.56 (1H, ddd, J = 12.3, 12.3, 4.8 Hz), 1.51-1.31 (5H, m), 1.17-1.13 (1H, m), 1.15 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.10-1.03 (1H, m), 1.10 (3H, d, J = 6.6 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, CD
2Cl
2)δ: 171.2, 153.2, 152.4, 110.3, 104.7, 104.4, 82.9, 81.7, 80.2, 78.1, 77.6, 77.5, 77.1, 75.9, 75.5, 74.7, 74.5, 74.4, 74.3, 73.9, 73.8, 68.9, 66.1, 64.4, 63.9, 48.8, 44.2, 41.0, 39.2, 37.1, 36.4, 35.9, 35.3, 35.2, 31.9, 31.7, 31.3, 30.8, 29.1, 18.3, 16.9 ppm. FTIR (film): 3502, 2926, 2854, 1734, 1189, 1135, 1071, 1020, 995, 753 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+NH
4]
+ calcd for C
41H
62NO
13, 776.4216; found, 776.4230.
【化593】
【0757】
CH
2Cl
2(17.8 mL)中4-S9(粗の、1.78 mmolと計算された)の撹拌された溶液へ、2,6-ルチジン(1.04 mL、8.93 mmol、5 eq.)を加えた。混合物を−78℃まで冷却し、次いでTf
2O(0.36 mL、2.14 mmol、1.2 eq.)を加えた。同じ温度にて15 min撹拌後、TESOTf(0.60 mL、2.65 mmol、1.5 eq)を加えた。反応物を氷浴0℃まで加温させた。もう20 min撹拌した後、反応物へDMF(35.6 mL)およびNaI(1.33g、8.87 mmol、5 eq)を加えた。その結果得られた混合物を室温まで加温させて2.5 h撹拌した。次いで反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をTBMEで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中9%、13%、17%、次いで25% EtOAc)によって精製することでヨウ化物4-12-B(1.64g、1.67 mmol、2ステップで94%)が与えられたが、これは無色固体としてC20-エピマー(dr=〜25:1)の混合物であった。C20-エピマーをHPLC精製(カラム:DuPont Instruments ZORBAL SIL 21.2 mm x 25 cm(880952-101)、溶媒:ヘキサン中10% iPrOH、流速:10.0 mL/min.、検出:254 nmおよび220 nmでのUV、t
R(望ましい)=19 min.、t
R(C20-エピマー)=25 min.)によって分離した。4-12-B:[α]
20D -33.2(c 1.0、CHCl
3)。MP:158〜160℃(ヘキサン-iPrOHから再結晶化)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ : 5.17 (1H, s), 5.12 (1H, d, J = 1.8 Hz), 4.92 (1Hm s), 4.78 (3H, m), 4.67 (1H, brd, J = 10.0 Hz), 4.53 (1H, ddd, J = 10.0, 10.0, 4.1 Hz), 4.27 (1H, dd, J = 3.5, 1.8 Hz), 4.14 (1H, dd, J = 4.7, 4.7 Hz), 4.10 (1H, dd, J = 4.7, 4.7 Hz), 4.06 (1H, m), 4.00 (1H, m), 3.89 (1H, dd, J = 6.5, 4.7 Hz), 3.79 (1H, d, J = 11.2 Hz), 3.75-3.67 (2H, m), 3.64 (1H, dd, J = 6.5, 4.1 Hz), 3.36-3.28 (3H, m), 3.20 (1H, ddd, J = 6.7, 6.7, 1.8 Hz), 3.03 (1H, dd, J = 4.7, 3.5 Hz), 2.78 (1H, dd, J = 16.7, 7.3 Hz), 2.71 (1H, m), 2.60 (1H, dd, J = 9.7, 2.1 Hz), 2.41-2.23 (5H, m), 2.23-1.90 (8H, m), 1.84 (1H, m), 1.73 (1H, m), 1.58-1.27 (8H, m), 1.17 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.08 (1H, dd, J = 24.1, 12.3 Hz), 1.02 (9H, t, J = 7.9 Hz), 0.99 (3H, d, J = 6.5 Hz), 0.67 (6H, q, J = 8.2 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ : 171.4, 153.0, 152.6, 110.0, 105.0, 103.6, 82.4, 81.0, 80.0, 78.7, 78.0, 77.7, 76.9, 76.1, 75.6, 74.8, 74.7, 74.08, 74.06, 73.9, 70.1, 68.5, 64.9, 64.0, 48.6, 43.9, 41.4, 39.4, 39.3, 39.0, 36.3, 36.2, 35.5, 32.5, 31.1, 30.7, 30.6, 29.0, 18.1 16.6, 73.2, 5.7, 5.4 ppm. IR (film): 2951, 2874, 1726, 1087, 1016, 996, 907, 753 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
47H
71IO
12SiNa, 1005.3652; found, 1005.3649.
【化594】
【0758】
CH
2Cl
2(26 mL)中アルコール(1.30g、2.77 mmol)の撹拌された溶液へ、ピリジン(1.35 mL、16.6 mmol)、無水酢酸(0.79 mL、8.3 mmol)を0℃にて加えた。反応物を室温にて1 h撹拌し、0℃にてMeOHを加えてさらに室温にて5 h撹拌した。Sat. NaHCO
3 aq.を反応物へ加えて水性相をCH
2Cl
2で3回抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4上で乾燥させて蒸発させた。粗産物をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中3% EtOAc)によって精製することでペール油としてアセタート(1.35g、2.64 mmol、96%)が提供された。
【0759】
CH
2Cl
2(26 mL)およびMeOH(26 mL)中アセタート(1.35g、2.64 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、CSA(30.7 mg、0.089 mmol、5 mol%)を室温にて加えた。3 h撹拌後、反応物をEt
3N(0.2 mL)でクエンチして減圧下で濃縮した。残渣をEtOAcおよびsat. NaHCO
3 aq.に溶解した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。この粗製物をさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【0760】
CH
2Cl
2(30 mL)中アルコール(2.644 mmol、1 eq.)と2,6-ルチジン(2.2 mL、18.7 mmol)との混合物へ、TBSOTf(2.15 mL、9.3 mmol)を−78℃にてを滴加して、反応混合物をsat. NaHCO
3 aq.の添加に先立ち、同じ温度にて30 min撹拌した。水性相をCH
2Cl
2で2度抽出して合わせた有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ減圧下で濃縮した。粗材料を高真空ポンプへ接続することで残存する2,6-ルチジンを除去した。得られた残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10%、次いで20% EtOAc)によって精製することでペール油としてTBSエーテル(1.83g、2ステップで99%)が与えられた。
【0761】
CH
2Cl
2(20 mL)中ビス-TBSエーテル(1.40g、2.0 mmol、1 eq.)の溶液へ、DIBAL(ヘキサン中1.0 Mの5 mL、5 mmol、2.5 eq.)を−78℃にて滴加した。同じ温度にて30 min撹拌後、反応物をアセトン(0.30 mL)およびMeOH(0.30 mL)でクエンチした。次いで20% ロッシェル塩aq.を加えて、混合物を室温にて2 h撹拌した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5%、20%、次いで33% EtOAc)によって精製することで無色アモルファス固体としてビス-TBS-4-8(1.105g、1.76 mmol、88%)が与えられた。ビス-TBS-4-8:[α]
20D -22.4(c=1.0、CDCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 9.40 (1H, br s), 4.89 (1H, br s), 4.73 (1H, br d, J = 1.9 Hz), 4.29 (1H, q, J = 5.6 Hz), 3.88 (1H, t, J = 6.1 Hz), 3.83 (2H, d, J = 6.2 Hz), 3.68 (1H, td, J = 3.5, 1.6 Hz), 3.60 (1H, td, J = 3.7, 2.1 Hz), 3.59-3.50 (1H, m), 3.36 (1H, t, J = 5.6 Hz), 3.26 (1H, td, J = 6.2, 1.7 Hz), 3.24-3.18 (1H, m), 3.05 (1H, t, J = 2.4 Hz), 2.32-2.25 (1H, m), 2.17- 2.05 (4H, m), 2.00 (1H, dt, J = 14.6, 3.4 Hz,), 1.94-1.83 (1H, m), 1.48-1.34 (2H, m), 1.27 (1H, dt, J = 14.5, 3.9 Hz), 1.22-1.17 (1H, m), 1.01 (9H, s), 1.0 (3H, d, J = 6.0 Hz), 0.97 (9H, s), 0.86 (3H, d, J = 6.5 Hz), 0.84-0.76 (1H, m), 0.11 (3H, s), 0.10 (6H, s), 0.05 (3H, s).
13C NMR(125 MHz, C
6D
6)δ: 200.2, 150.8, 128.2, 104.4, 80.9, 78.9, 76.4, 75.7, 74.4, 72.1, 64.2, 63.4, 62.6, 42.4, 39.8, 39.4, 35.6, 35.4, 32.6, 27.9, 25.8, 25.7, 18.2, 18.1, 17.7, 16.2, -4.3, -5.2, -5.3, -5.4. IR (neat) v 3518, 2955, 2928, 2855, 1726, 1471, 1462, 1372, 1252, 1092, 836, 755 cm
-1.
HRMS (ESI) calcd. for C
33H
63O
7Si
2 [M+H]
+ : 627.4107, found 627.4108.
【化595】
【0762】
グローブボックス中、CrCl
2(3.9 mg、10 mol%)と、スルホンアミド配位子(R)-I(24.1 mg、13 mol%)と、プロトン捕捉剤(8.2 mg、12 mol%)と、LiCl(13.2 mg、0.32 mmol、1.0 eq)との混合物へ、MeCN(0.8 mL、0.4 M)を加えr.t.にて1 h撹拌した。別個のフラスコ中、ビス-TBS-4-8(0.20g、0.32 mmol、1.0 eq)、4-9-A(0.23g、0.35 mmol、1.1 eq)、DTBMP(0.16g、0.79 mmol、2.5 eq)、Mn(70.1 mg、1.28 mmol、4.0 eq)、およびCp
2ZrCl
2(0.23g、0.79 mmol、2.5 eq)、および上のCr錯体溶液を移して、混合物を1 min撹拌し、次いでNiCl
2・HMP(1.3 mg、2 mol%、0.02 eq、LiClにドープされた)を加えた。追加のNiCl
2・HMP(各1.3 mg、2 mol%、0.01 eq、2度、LiClにドープされた)を1 hおよび2 h後に夫々加えた。合計で反応混合物をr.t.にて3.5 h撹拌した。反応物をグローブボックスから取り出しEtOAc(10 mL)で希釈した。水性セリン酸カリウム(0.5M、2 mL)および飽和水性NaHCO
3(2 mL)を加えた。1 h撹拌後、その結果得られた懸濁液をセルライトのパッドに通して濾過した。濾過物をEtOAcで抽出しsat. NaClで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。さらなる精製はせずに粗製物を次の反応に使用した。
【0763】
MeOH(8 mL)中4-S9(0.32 mmolと見積もられた、1.0 eq)の溶液へ、K
2CO
3(0.44g、3.2 mmol、10.0 eq)を加えた。反応物を60℃まで加熱して15 h撹拌した。次いでH
2O(0.4 mL)を加えた。同じ温度にてもう3 h撹拌した後、混合物を室温まで冷却しセライトのパッドに通して濾過し濃縮した。残渣をEtOAc、sat. NH
4Cl、およびsat. NaClに溶解した。混合物をEtOAcで5回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。さらなる精製はせずに粗産物を次の反応に使用した。
【0764】
熱トルエン(200 mL)中MNBA
3(椎名試薬、0.658g、1.91 mmol、6.0 eq)の溶液へ、DMAP(0.47g、3.83 mmol、12.0 eq)を70℃にて加えた。トルエン(20 mL)中カルボン酸S10(0.32 mmolと見積もられた、1.0 eq)およびDIPEA(0.66 mL、3.83 mmol、12.0 eq)の溶液を、シリンジポンプを介して15 hにわたり反応混合物へ加えた。添加完了後シリンジをトルエン(20 mL)で洗浄してもう30 min撹拌した。反応物を室温まで冷却して濃縮した。残渣をCH
2Cl
2に溶解して0.5 M HCl、sat. NaHCO
3で連続して洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(中性SiO
2、ヘキサン/EtOAc=40/1、20/1、5/1、次いで4/1)によって白色結晶固体4-11-A(211 mg、0.19 mmol、3ステップで54%)が与えられた。全体的な立体選択性(dr=25:1)を、このようにして得られた4-11-Aの
1H NMRスペクトルから見積もった。
【0765】
S18頁に与えられた条件下(R)-4-Gおよび(R)-4-Hから調製されたCr触媒の存在下でのビス-TBS-4-8の4-9-AとのNi/Cr媒介カップリングを実行した。上に与えられた手順に受けて粗カップリング産物を大環状ラクトンアセトニドへ変換することで全収率および立体選択性を決定した;スルホンアミド(R)-4-Hが、ビス-TBS-4-8(200-mgスケール)からの58%全収率およびdr=28:1を与えたのに対し、スルホンアミド(R)-4-Gは、ビス-TBS-4-8(200-mgスケール)からの58%全収率およびdr=27:1を与えた。11-A:[α]
20D -54.8(c=1.0、CDCl
3)。mp=88〜89℃。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.31 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.68 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.03 (1H, s), 5.11 (1H, br s), 5.02 (1H, br s), 4.89 (1H, br s), 4.76-4.71 (3H, m), 4.61 (1H, d, J = 10.4 Hz), 4.44 (1H, td, J = 10.5, 10.0, 4.3 Hz), 4.36 (1H, brs), 4.32 (1H, dt, J = 5.3, 0.9 Hz), 3.4 (1H, q, J = 3.9 Hz), 3.26 (1H, td, J = 6.2, 1.9 Hz), 3.19 (3H, s), 3.09 (1H, dd, J = 4.7, 3.1 Hz), 2.72 (1H, dd, J = 16.8, 7.7 Hz), 2.62 (1H, ddt, J = 15.5, 7.7, 2.4 Hz), 2.48 (1H, dd, J = 9.5, 1.8 Hz), 2.35 ( 1H, dd, J = 16.8, 4.4 Hz ), 2.32-2.18 (6H, m),1.97 (1H, dt, J = 11.6, 3.9 Hz), 1.88 (1H, ddt, J = 14.2, 11.4, 3.1 Hz), 1.77 (1H , tt, J = 13.6, 3.7 Hz), 1.70-1.62 (1H, m), 1.49 (1H, dddd, J = 11.9, 7.3, 5.6, 2.5 Hz), 1.43 (2H, dt, J = 12.5, 2.8 Hz), 1.37 (1H, dt, J = 14.6, 4.5 Hz), 1.33-1.19 (3H, m), 1.16 (3H, d, J = 7.3 Hz), 1.14-1.0 (2H, M), 0.99 (9H, s), 0.98 (9H, s), 0.14 (3H, s), 0.12 (6H, s), 0.09 (3H, s) ppm.
13C NMR(125 MHz, C
6D
6)δ: 170.7, 161.0, 152.6, 152.4, 128.4, 128.3, 118.6, 113.7, 108.9, 108.6, 104.6, 103.4, 89.8, 83.4, 79.7, 78.0, 77.8, 77.4, 75.8, 75.6, 75.4, 74.4, 73.9, 73.6, 73.5, 73.4, 69.7, 68.0, 64.13, 64.09, 63.3, 54.4, 43.7, 40.9, 39.2, 39.0, 38.2, 36.0, 35.3, 31.9, 30.9, 30.5, 29.97, 29.9, 27.3, 26.0, 25.9, 25.8, 18.3, 17.8, 16.4, -4.3, -5.0, -5.3, -5.4 ppm. IR (neat) v 2952, 2927, 2855, 1732, 1615, 1518, 1251, 1092, 1010, 834, 775, 756 cm
-1. HRMS (ESI) calcd. for C
61H
92NaO
16Si
2 [M+Na]
+ : 1159.7774, found 1159.7816.
【化596】
【0766】
THF(12.7 mL)中4-11-A(720 mg、0.633 mmol)の溶液へ、TBAF溶液(THF中0.95 M、0.5 eqのイミダゾール・塩酸塩で緩衝された、3.2 mL、3.17 mmol)を室温にて加えた。室温にて40 h撹拌後、溶媒を窒素ガス流で除去してEtOAcおよび水に再溶解した。水性層をEtOAcで4回抽出して合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。さらなる精製はせずに粗産物を次の反応に使用した。
【0767】
CH
2Cl
2(6.3 mL)中の粗ジオール(0.633 mmolと見積もられた)の撹拌された溶液へ、2,6-ルチジン(0.733 mL、6.33 mmol、10 eq.)を加えた。混合物を−78℃まで冷却し、次いでTf
2O(0.13 mL、0.760 mmol、1.2 eq.)を加えた。同じ温度にて15 min撹拌後、TESOTf(0.23 mL、1.01 mmol、1.6 eq)を加えた。反応物を氷浴で0℃まで加温した。もう20 min撹拌した後、反応物へDMF(12.6 mL)およびNaI(0.475g、3.17 mmol、5 eq)を加えた。その結果得られた混合物を室温まで加温させて2.5 h撹拌した。次いで反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をTBMEで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中9%、20%、30%、次いで40% EtOAc)によって精製することでヨウ化物4-12-A(595 mg、0525 mmol、2ステップで83%)が与えられたが、これは無色固体としてC20-エピマー(dr=〜20:1)の混合物であった。C20-エピマーをHPLC精製(カラム:DuPont Instruments ZORBAL SIL 21.2 mm x 25 cm(880952-101)、溶媒:ヘキサン中3% iPrOH、流速:10.0 mL/min.、検出:254 nmおよび220 nmでのUV、t
R(望ましい)=17 min.、t
R(C20-エピマー)=21 min.)によって分離した。4-12-A:白色固体、[α]
20D -50.0(c 0.65、CHCl
3)。MP:115〜117℃(H
2O-iPrOHから再結晶化)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.36 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.73 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.09 (1H, s), 5.17 (1H, s), 5.11 (1H, d, J = 1.2 Hz), 4.94 (1H, s), 4.80-4.77 (3H, m), 4.66 (1H, brd, J = 11.2 Hz), 4.49 (1H, ddd, J = 11.2, 11.2, 4.2 Hz), 4.40 (1H, d, J = 1.8 Hz), 4.37 (1H, dd, J = 5.4, 1.2 Hz), 4.06 (1H, s), 4.01 (1H, dd, J = 6.0, 6.0 Hz), 4.00-3.96 (2H, m), 3.79 (1H, d, J = 11.4 Hz), 3.73-3.68 (3H, m), 3.36-3.28 (3H, m), 3.22 (3H, s), 3.20 (1H, ddd, J = 6.6, 6.6, 1.8 Hz), 3.04 (1H, dd, J = 4.2, 3.0 Hz), 2.77 (1H, dd, J = 16.2, 7.8 Hz), 2.66-2.62 (1H, m), 2.51 (1H, dd, J = 9.9, 1.5 Hz), 2.39-2.24 (6H, m), 2.19-1.94 (7H, m), 1.85-1.82 (1H, m), 1.76-1.71 (1H, m), 1.55-1.27 (6H, m), 1.18 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.08 (1H, dd, J = 12.6, 11.4 Hz), 1.03 (9H, t, J = 7.9 Hz), 1.01 (3H, d, J = 6.5 Hz), 0.70 (6H, q, J = 8.2 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 171.2, 161.4, 153.0, 152.6, 119.0, 114.1, 109.3, 109.0, 105.1, 103.7, 90.3, 83.8, 79.8, 78.7, 78.1, 77.9, 76.0, 75.6, 74.7, 74.1, 74.0, 73.8, 73.7, 69.9, 68.4, 64.8, 64.0, 54.8, 44.0, 41.4, 39.4, 39.4, 39.0, 36.4, 36.3, 32.4, 31.1, 30.9, 30.3, 30.2, 27.6, 18.2, 16.6, 7.3(×3), 5.7, 5.3(×3) ppm. IR (film): 2953, 2935, 2875, 1731, 1615, 1518, 1251, 1092, 1011, 907, 831 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
55H
77IO
15SiNa, 1155.3969; found, 1155.3987.
【化597】
【0768】
グローブボックス中、CrCl
2(7.0 mg、10 mol%)とスルホンアミド配位子(R)-4-I(43.2 mg、13 mol%)とプロトン捕捉剤(14.7 mg、12 mol%)とLiCl(24.1 mg、0.57 mmol、1.0 eq)との混合物へ、MeCN(1.4 mL、0.4 M)を加えr.t.にて1 h撹拌した。別個のフラスコ中、4-8(0.25g、0.57 mmol、1.0 eq)、4-9-C(0.35g、0.63 mmol、1.1 eq)、DTBMP(0.29g、1.43 mmol、2.5 eq)、Mn(125 mg、2.28 mmol、4.0 eq)、およびCp
2ZrCl
2(0.42g、1.43 mmol、2.5 eq)、および上のCr錯体溶液を移し、混合物を1 min撹拌し、次いでNiCl
2・DEP(2.2 mg、1 mol%、0.01 eq、LiClにドープされた)を加えた。追加のNiCl
2・DEP(各2.2 mg、1 mol%、0.01 eq、2度、LiClにドープされた)を1 hおよび2 h後に夫々加えた。合計で反応混合物をr.t.にて3 h撹拌した。反応物をグローブボックスから取り出しEtOAc(10 mL)で希釈した。水性セリン酸カリウム(0.5M、3 mL)および飽和水性NaHCO
3(3 mL)を加えた。1 h撹拌後、その結果得られた懸濁液をセルライトのパッドに通して濾過した。濾過物をEtOAcで抽出しsat. NaClで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。さらなる精製はせずに粗製物を次の反応に使用した。
【0769】
MeOH(10 mL)中4-S11(0.57 mmolと見積もられた、1.0 eq)の溶液へ、K
2CO
3(0.79g、5.71 mmol、10.0 eq)を加えた。反応物を60℃まで加熱して15 h撹拌した。次いでH
2O(0.6 mL)を加えた。同じ温度にてもう3 h撹拌した後、混合物を室温まで冷却しセライトのパッドを通して濾過して濃縮した。残渣をEtOAc、sat. NH
4Cl、およびsat. NaCl(数滴の1N HClを加えることによってpH=〜7に調整する)に溶解した。混合物をEtOAcで5回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。さらなる精製はせずに粗産物を次の反応に使用した。
【0770】
熱トルエン(380 mL)中MNBA(1.18g、3.43 mmol、6.0 eq)の溶液へ、DMAP(0.84g、6.85 mmol、12.0 eq)を70℃にて加えた。トルエン(27 mL)中カルボン酸4-S12(0.57 mmolと見積もられた、1.0 eq)およびDIPEA(1.2 mL、6.85 mmol、12.0 eq)の溶液を、シリンジポンプを介して15 hにわたり反応混合物へ加えた。添加完了後シリンジをトルエン(20 mL)で洗浄し、もう30 min撹拌した。反応物を室温まで冷却して濃縮した。残渣をCH
2Cl
2に溶解し0.5 M HCl、sat. NaHCO
3で連続して洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(中性SiO
2、ヘキサン/EtOAc=7/1、5/1、3/1、1/1、1/2、次いで1/3)によって白色結晶固体4-11-C(307 mg、0.36 mmol、3ステップで61%)が与えられた。全体的な立体選択性(dr=17:1)を、このようにして得られた4-11-Cの
1H NMRスペクトルから見積もった。4-11-C:[α]
20D -52.2(c=1.0、CDCl
3)。mp=157〜158℃。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 5.71 (1H, ddt, J = 17.3, 10.6, 5.3 Hz), 5.18 (1H, brs), 5.11 (1H, dq, J = 17.3, 1.7 Hz), 5.05 (1H, q, J = 2.2 Hz), 5.02 - 4.91 (2H, m), 4.90 (1H, s), 4.77 (1H, dd, J = 7.7, 5.0 Hz), 4.72 (1H, d, J = 1.8 Hz), 4.62 (1H, dt, J = 10.3, 2.4 Hz), 4.54 - 4.47 (1H, m), 4.35 (1H, dd, J = 4.2, 2.0 Hz), 4.30 - 4.26 (1H, m), 4.11 - 4.00 (2H, m), 3.94 (1H, m), 3.83 - 3.73 (3H, m), 3.72 - 3.62 (m, 3H), 3.53 - 3.45 (2H, m), 3.00 (1H, dd, J = 5.1, 4.0 Hz), 2.80 (1H, dd, J = 16.5, 7.2 Hz), 2.73 - 2.63 (2H, m), 2.53 (1H, dd, J = 9.6, 2.1 Hz), 2.46 - 2.37 (2H ,m), 2.29 (2H, dtdt, J = 19.4, 7.2, 4.9, 2.1 Hz), 2.25 - 2.09 (4H, m), 2.09 - 1.98 (4H, m), 1.92 - 1.80 (2H, m), 1.75 - 1.62 (1H, m), 1.56 - 1.40 (4H, m), 1.40 - 1.23 (3H, m), 1.19 (5H, d, J = 6.9 Hz), 1.02 (1H, td, J = 12.4, 11.0 Hz), 0.93 (2H, d, J = 6.4 Hz) ppm.
13C NMR(125 MHz, C
6D
6)δ: 170.9, 152.5, 152.3, 134.3, 116.3, 115.9, 108.9, 104.6, 103.4, 98.4, 82.9, 77.9, 77.6, 76.9, 75.9, 75.7, 74.7, 74.7, 73.9, 73.7, 73.6, 70.0, 69.5, 68.1, 65.6, 63.7, 63.5, 62.1, 51.3, 43.4, 41.1, 39.0, 38.9, 38.4, 35.9, 35.6, 32.2, 31.9, 30.7, 30.7, 30.1, 28.5, 28.1, 19.8, 17.8, 16.1 ppm. IR (neat) v 2925, 2867, 1729, 1373, 1311, 1186, 1118, 1073, 995, 911, 832, 756 cm
-1. HRMS (ESI) calcd. for C
47H
66NaO
14 [M+Na]
+ : 877.4345, found 821.4353.
【0771】
S18頁に得られた条件下(R)-4-Gおよび(R)-4-Hから調製されたCr触媒の存在下で4-8の4-9-CとのNi/Cr媒介カップリングを実行した。上に与えられた手順に受けて粗カップリング産物を大環状ラクトンアセトニドへ変換することで全収率および立体選択性を決定した;スルホンアミド(R)-4-Hが8(250-mgスケール)からの63%全収率およびdr=20:1を与えたのに対し、スルホンアミド(R)-4-Gは4-8(250-mgスケール)からの63%全収率およびdr=21:1を与えた。
【化598】
【0772】
CH
2Cl
2(8.2 mL)およびMeOH(8.2 mL)中の4-11-C(700g、0.819 mmol、1 eq.、dr=〜20:1)の撹拌された溶液へ、p-TsOH・H
2O(3.1 mg、0.016 mmol、2 mol%)を室温にて加えた。1 h撹拌後、反応をEt
3N(0.1 mL)でクエンチして減圧下で濃縮した。残渣をEtOAcおよびsat. NaHCO
3 aq.に溶解した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで粗ジオールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【0773】
CH
2Cl
2(8.2 mL)中の粗ジオール(0.819 mmolと見積もられた)の撹拌された溶液へ、2,6-ルチジン(0.57 mL、4.91 mmol、6 eq.)を加えた。混合物を、−78℃まで冷却し、次いでTf
2O(0.18 mL、1.1 mmol、1.2 eq.)を加えた。同じ温度にて15 min撹拌後、TESOTf(0.30 mL、1.31 mmol、1.5 eq)を加えた。反応物を氷浴で0℃まで加温した。もう20 min撹拌した後、反応物へDMF(16.4 mL)およびNaI(650g、4.43 mmol、5 eq)を加えた。その結果得られた混合物を室温まで加温させて6 h撹拌した。次いで反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をTBMEで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中9%、13%、20%、次いで30% EtOAc)によって精製することでヨウ化物4-12-C(689 mg、0.663 mmol、2ステップで81%)が与えられたが、これは無色固体としてのC20-エピマー(dr=20:1)の混合物であった。C20-エピマーをHPLC精製(カラム:DuPont Instruments ZORBAL SIL 21.2 mm x 25 cm(880952-101)、溶媒:ヘキサン中2% iPrOH、流速:10.0 mL/min.、検出:254 nmおよび220 nmでのUV、t
R(望ましい)=22.8 min.、t
R(C20-エピマー)=28.0 min.)によって分離した。4-12-C:無色固体、[α]
20D -46.8(c 1.0、CHCl
3)。MP:84〜86℃(H
2O-iPrOHから再結晶化)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 5.75 (1H, dddd, J = 17.3, 10.5, 5.1, 5.1 Hz), 5.15 (1H, ddd, J = 17.4, 1.8, 1.8 Hz), 5.14 (1H, s), 5.11 (1H, s), 4.97 (1H, ddd, J = 10.2, 1.8, 1.8 Hz), 4.90 (1H, s), 4.77-4.72 (3H, m), 4.62 (1H, d, J = 11.2 Hz), 4.49 (1H, ddd, J = 10.2, 10.2, 4.4 Hz), 4.35 (1H, ddd, J = 1.8, 1.8, 1.8 Hz), 4.31 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.11 (1H, dd, J = 6.6, 4.8 Hz), 4.0-3.97 (1H, m), 3.83-3.80 (1H, m), 3.74 (1H, d, J = 11.4 Hz), 3.72 (1H, ddd, J = 5.4, 1.8, 1.8 Hz), 3.70-3.67 (2H, m), 3.32-3.27 (3H, m), 3.19 (1H, ddd, J = 6.6, 6.6, 1.8 Hz), 3.03 (1H, dd, J = 4.8, 3.6 Hz), 2.74 (1H, dd, J = 17.4, 7.8 Hz), 2.71-2.67 (1H, m), 2.56 (1H, dd, J = 9.6, 1.8 Hz), 2.33 (1H, dd, J = 16.8, 4.2 Hz), 2.29-2.20 (5H, m), 2.23-1.97 (8H, m), 1.93-1.89 (1H, m), 1.72-1.66 (1H, m), 1.53-1.28 (8H, m), 1.14 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.05 (1H, dd, J = 12.6, 10.8 Hz), 1.00 (9H, t, J = 8.4 Hz), 0.98 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.66 (6H, q, J = 7.8 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 171.4, 153.0, 152.6, 134.6, 128.3, 116.6, 116.2, 109.3, 105.0, 103.7, 83.3, 79.8, 78.6, 77.9, 77.7, 76.0, 75.6, 75.1, 75.0, 74.7, 74.1, 73.9, 70.0, 68.4, 65.9, 64.9, 63.9, 51.7, 43.9, 41.3, 39.4, 39.3, 38.9, 36.3, 36.2, 35.9, 32.5, 31.1, 30.7, 30.5, 28.5, 18.1, 16.6, 7.3(×3), 5.7, 5.3(×3) ppm. IR (film): 2952, 2948, 2875, 1733, 1457, 1338, 1218, 1138, 1073, 831 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
50H
75IO
13SiNa, 1061.3914; found, 1061.3919.
【0774】
左半分の合成
核心となる問題の1つは、立体選択的なやり方での[6,6]-スピロケタールの構築の仕方であった。前例に基づき、塩基性条件下でのE→Fのオキシ-マイケルプロセスを使用した(図15)。第一の前例は、ポリエーテル抗生物質(-)-A23187(カルシマイシン)に対する合成研究から見出された(例として、Negri, D. P.; Kishi, Y. Tetrahedron Lett., 1987, 28, 1063を参照);触媒量のNaOMeを用いた処置の際、Gが独占的にHへ移されたが、その相対立体化学はFのものに対応していた。
【0775】
第二の前例はハリコンドリン合成から見出された。当初のエノンルートのためのモデル研究として、Iに対するオキシ-マイケル反応を研究した;CH
2Cl
2中DBUおよびLiClを用いた処置の際、Iは選択的にJを与えたが、これはMeCN中DBUおよびLiCl、またはCH
2Cl
2中DBUおよびLiBrを用いた処置の際にKへ異性体化された。代わりにKが、CH
2Cl
2 MeCN中のヒューニッヒ塩基、LiBrを用いた処置の際にIから直接得られた。これらの結果は、Jが速度論的に制御された産物である一方、Kが熱力学的に制御された産物であることを示した。JおよびKの立体化学はNOE実験から単純化された;とりわけ、強い交差ピークがJ-aのC39-HとC48-Hとの間に観察されたが、強い交差ピークはK-aのC40-HとC48-Hとの間からも検出された(cf. 赤色の両矢印)。
【0776】
シクロヘキサンおよびテトラヒドロピランのA値、1,3-二軸相互作用に起因する不安定化エネルギー、および舟型立体配座に起因する不安定化エネルギーの、文献から知られている(literature-known)データに基づき、JおよびKの相対的安定性に対して単純な概算(primitive estimation)を行った。Kの好ましい立体配座をK-aであると仮定した一方、Jのは、J-a、J-b、または半舟型(half-boat)配座異性体(示されてはいない)のいずれかであるとした。分析の簡略化のため、配座異性体K-a、J-a、およびJ-bを使用した。点線のボックスによって示された構造体の周囲で、それらのすべてが同じ構造配置(二重の立体電子的安定化を包含する)を有した。したがって、この構造部分を分析から排除した。テトラヒドロピランの2位でのMe基のA値は2.86 kcal/molであると報告されたが、これはシクロヘキサンのMe基の、大体1.6時間のA値であった(例として、Eliel, E. L.; Hargrave, K. D.; Pietrusiewicz, K. M.; Manoharan, M. J. Am. Chem. Soc. 1982, 104, 3635を参照)。シクロヘキサンに対するCH
2R/OMeの1,3-二軸相互作用は、ほぼ1.9 kcal/molであると知られており、テトラヒドロピランに対する〜3 kcal/mol(1.6×1.9 kcal/mol)に対応するものであろう(例として、Corey, E. J.; Feiner, N. F. J. Org. Chem. 1980, 45, 765およびそこに引用された参考文献を参照)。加えて、シクロヘキサンおよびテトラヒドロピランの舟型配座異性体は夫々、対応する椅子型配座異性体と比べて、5.5および3.9 kcal/molによって不安定化されると見積もられた。よって、我々は、J-bにおける舟型立体配座に起因する不安定化が3.9〜5.5 kcal/molの範囲にあると仮定した(例として、Eliel, E. L.; Allinger, N. L. Angyal, S. J.; Morrison, G. A. Conformational Analysis; John Wiley: New York, 1965, p 244を参照)。これらの因子を考慮すると、Kは大体、Jより3〜4 kcal/molの差でエネルギー的に好ましいと見積もられた。
【0777】
上で提案された合成計画の実現可能性を試験するため、第一に研究したのは、2つの理由から2-ピリジルチオエステル8の合成であった。第一に、γ-ラクトン3が2から容易に入手可能であり、これはC27〜C37構成ブロックの合成の出発材料であり、かつD-ガラクタール(1)から多量に入手可能であった(例として、Chen, C.-L.; Namba, K.; Kishi, Y. Org. Lett. 2009, 11, 409を参照)。第二に、2-ピリジルチオエステル8が、以下のZr/Ni媒介ワンポットケトン合成を研究するための良好なモデル基質であるはずである。
【0778】
図16は、γ-ラクトン3からの8の合成を要約する。よって、γ-ラクトン3は端的に、δ-ラクトン4へ優れた全収率で転換された。4と5-5とのカップリングは、THF中の2つの基質の混合物中へのt-BuLiのゆっくりとした添加によって達成された。不飽和ベンジルエステル基を、3ステップ、すなわち、(1)末端オレフィンのジヒドロキシル化、(2)酸化的開裂、および(3)ホーナー・エモンズ反応で、6上に組み込むことで、7が優れた全収率で供給された。代わりに、6から7への転換を、メタセシスを用いたワンステップで実現した(例として、Trnka, T. M.; Grubbs, R. H. Acc. Chem. Res. 2001, 34, 18; Schrock, R. R. Adv. Syn. Catal. 2007, 349, 41; Hoveyda, A. H.; Zhugralin, A. R. Nature 2007, 450, 243; Araki, M.; Sakata, S.; Takei, H.; Mukaiyama, T. Bull. Chem. Soc. Jpn. 1974, 47, 1777を参照)。費用対効果のせいで、前者の3ステップ手順を分取目的で選出した。
【0779】
オキシ-マイケルプロセスにおける7の挙動は、IからKになるケースと同様であった。MeCN中DBUおよびLiBrを室温にて用いた処置の際、7は初めに、速度論的および熱力学的に制御された産物の2:1混合物を与えたが、これらは室温にて12時間平衡化されたことで、ほとんど独占的に熱力学的に制御された産物になった。この転換において、ベンジルエステルは部分的に加水分解されたが、しかしベンジルエステルの加水分解はBnOAcの添加によって完全に抑制されたことが見出された。準備して(Preparatively)、DBU(5 equiv)/LiBr(10 equiv)/BnOAc(10 equiv.)を用いた処置の際、7は、所望される、熱力学的に制御された産物を優れた全収率で与えた。オキシ-マイケル産物の立体化学をNOE実験によって確認した;強い交差ピークがC40-HとC48-Hとの間に観察された。最後に、必要な官能基の調整を4つのステップ、すなわち(1)C41 MPM基の脱保護、(2)その結果得られたアルコールの、TESを用いた保護、(3)脱ベンジル化、および(4)チオエステル形成で行った。このようにして得られた2-ピリジルチオエステル8を完全に特徴付けし、暗所−20℃にて保管することで安定であることが見出された。3から8の全収率は5-gスケール調製で>50%であった。
【0780】
図17はハリコンドリン系における左半分の合成を要約する。この合成を、ハリコンドリンBの左半分の当初合成と併せて、先行するセクションにおいて論じられたC38〜C52構成ブロックの合成において獲得した知識に基づき設計した。エポキシγ-ラクトン9を、1992年に報告された方法によってL-グロノ-γ-ラクトンから合成したが(例として、Buszek, K. R.; Fang, F. G.; Forsyth, C. J.; Jung, S. H.; Kishi, Y.; Scola, P. M.; Yoon, S. K. Tetrahedron Lett. 1992, 33, 1553を参照)、cis-ビニルヨウ化物5-10を市販の(S)-グリシドールから4ステップで調製した。次いで9および10を、標準的なCu媒介化学を使用してカップリングさせた。1.8当量の10を使用して、γ-ラクトン11を81%収率で単離した。11におけるホモアリル型アルコールを、シャープレスVO(TMHD)
2媒介方法、これに続きC48アルコールのTES-保護でエポキシ化することで、>50:1立体選択性をもつエポキシ−γ-ラクトン12が11からの85%全収率で与えられた(例として、Sharpless, K. B.; Michaelson, R. C. J. Am. Chem. Soc. 1973, 95, 6136を参照)。12の5との次のカップリングを、THF中の2つの基質の混合物中へのt-BuLiのゆっくりとした添加によって最も良く達成し、13が85%収率で与えられたが、ケトール(主)とケト/アルコール(副)との混合物として存在していた。試験された酸のうち(PhO)
2P(=O)OHが、C47にてマスクされたアルコールによって分子内エポキシド開環を容易にするのに最も有効であることが見出された。図16に概説された転換に対する微修正で、14が左半分17へ転換された。よって、14の末端オレフィンを不飽和ベンジルエステル16へ変換した。この系において、C48アルコールの保護基というマスクを取ることは必要であった;(PhO)
2P(=O)OHを用いた処置の際、14における2つのTES基を選択的に除去することで15が供給された。
【0781】
不飽和ベンジルエステル15を、7に最適化された条件下でオキシ-マイケル反応に供することで(図16)、所望の産物16が86%収率で供給された。オキシ-マイケル反応における16の立体化学的な挙動は、7のもの(全体的な立体選択性および速度論的に制御された産物の熱力学的に制御された産物への平衡化を包含する)と極めて同様であることが見出された。しかしながら、この系において、あるマイナーな副産物(one-minor by-product)が〜8%収率で単離された。分光分析(HRMS、
1H-および
13C-NMR、IR)はこの副産物が18であると示唆した。これは、不飽和ベンジルエステルへのカルバニオン攻撃を介して生じたようである(cf. Lにおける赤色矢印)。18の構造情報は即時に、Asano、Matsubaraおよび共同研究者らによって近年報告された有機触媒の使用による副産物形成を除外または抑制する可能性を示唆した(例として、Yoneda, N.; Fukata, Y.; Asano, K.; Matsubara, S. Angew. Chem. Int. Ed, 2015, 54, 15497を参照)。実に、非キラルチオ尿素Mの添加は、18がない2つのジアステレオマーの2:1混合物を与えるという予想される効果を有した。原則として、キラルチオ尿素は、2つのジアステレオマーのうち一方を優先的に形成することを強制するはずである。しかしながら、実際には、不斉誘導はキラル有機触媒を用いた適度なものしかなかった。よって、2:1混合物を平衡化条件に供することで、ほとんど独占的に16が、15からの93%全収率で供給された。明らかに、平衡化がレトロ-オキシ-マイケル/オキシ-マイケルプロセスを介して起こった。しかしながら、不思議なことに、平衡化ステップで形成された18は検出可能な量ではなかった。構造上7と比較して、15は1つの追加の遊離ヒドロキシル基をC51にて有していた。その追加の遊離ヒドロキシル基は、オキシ-マイケル反応における成果全体に影響を及ぼしていた可能性があった。なぜなら塩基性条件の下で実行されていたからである。しかしながら、TBSで保護されたC51-アルコールをもつ基質は、実質上同一の反応性プロファイルを15が呈したように呈したことが実証された。最後に、ハリコンドリン系における左半分17が、16から82%全収率で滞りなく得られた。
【0782】
図18はホモハリコンドリン系における左半分の合成を要約する。またもや、この合成は、先の研究を通して獲得された知識に基づいた(例として、Fang, F. G.; Kishi, Y.; Matelich, M. C.; Scola, P. M. Tetrahedron Lett. 1992, 33, 1557を参照)。合成はγ-ラクトン3を用いて始められるが、これは、標準的な合成操作によって20を介して21へ転換された。シャープレス不斉エポキシ化(例として、Katsuki, T.; Sharpless, K. B. J. Am. Chem. Soc. 1980, 102, 5974を参照)を、C53〜C55部分を立体選択的に導入するために使用した。つまり、21のアリル型アルコールの不斉エポキシ化、これに続く酸処置が、トリオール22を優れた全収率で与えた。シャープレス不斉エポキシ化によって導入されたエポキシドの絶対立体化学に基づき、22の立体化学を、示されるとおりに割り当て、そのC55モノ-3,5-ジニトロベンゾアートのX線分析によって確認した。この実験は、ホモハリコンドリンについてNMR分析からこれまでに提案されたC53/C54-立体化学を証明した。トリオール22をδ-ラクトン23へ移し、次いで不飽和ベンジルエステル24へ良好な全収率で移した。[6,6]-スピロケタールを構築する分子内オキシ-マイケルにおける24の挙動全体は、15で観察されたものと同様であった。最後に、2-ピリジルチオエステル26を、前述同様25から確保した。
【0783】
図19はノルハリコンドリン系における左半分の合成を要約する。2つの修正を用いて、この合成を先のケースのとおりに実行した。第一に、ノルハリコンドリン系におけるC53末端はカルボン酸であったが、これを、29から選択的に調製された一級アルコールの酸化を介して導入した。第二に、TES基を、C50にてアルコールを保護するために選出した。特に、オキシ-マイケル転換における不飽和ベンジルエステル28の挙動が、7のと実質上同一であることが見出された。このようにして合成された2-チオピリジンエステル32が、中性シリカゲルクロマトグラフィーを介して単離されて、完全に特徴付けされた。
【0784】
左半分の合成のための実験手順
ハリコンドリン類似体
【化599】
CH
2Cl
2(100 mL)中ラクトン2(10.0g、29.2 mmol、1 eq.)およびEt
3N(20.0 mL、143 mmol、5.0 eq.)の撹拌された溶液へ、TBSOTf(17.0 mL、74.0 mmol、2.5 eq.)を0℃にて加えた。室温にて3 h撹拌後、反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料をさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
粗シリルエノールエーテル(29.2 mmolと計算された、1 eq.)を、EtOAc(200 mL)とTHF(30 mL)とsat. NH
4Cl aq.(300 mL)との混合物に溶解した。50℃にて3 h撹拌後、混合物を室温まで冷却した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。粗ラクトンをCH
2Cl
2/ヘキサンから再結晶化させることで無色結晶としてラクトン3(1
st再結晶化から9.68 g、および2
nd再結晶化から300 mg:計9.98g、29.1 mmol、2ステップで100%)が与えられた。得られた分光分析データは、文献においてこれまでに報告されたものと一致する。
【化600】
【0785】
CH
2Cl
2(63 mL)中3(4.3g、12.6 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、DIBAL溶液(ヘキサン中1.0 Mの16.4 mL、16.4 mmol、1.3 eq.)を−78℃にて加えた。40 min撹拌後、反応をMeOHで同じ温度にてクエンチした。次いで10% ロッシェル塩 aq.を加えた。混合物を室温にて2 h撹拌することで透明な二相混合物が与えられた。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで粗ラクトールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。THF(50 mL)中Ph
3PCH
3Br(18.0g、50.4 mmol、4 eq.)の懸濁液へ、t-BuOK(4.24g、37.8 mmol、3 eq.)を0℃にて加えた。THF(13 mL)中の粗ラクトール(12.6 mmolと計算された)の溶液を反応混合物中へ加え、次いで氷浴を除去した。室温にて1.5 h撹拌後、反応をsat. NH
4Cl aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣をヘキサン-EtOAc(10:1)に溶解してシリカゲルのパッド(ヘキサン中9% EtOAc)に通過させることで無色固体としてS-1(4.15g、12.1 mmol、2ステップで96%)が与えられた。S-1:[α]
20D -36.8(c 1.14、CHCl
3)。MP:90〜93℃(ヘキサンから再結晶化)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 6.19 (1H, ddd, J =17.3, 10.6, 6.7 Hz), 5.20-5.11 (2H, m), 4.13 (1H, d, J = 12.3 Hz), 3.93 (1H, dd, J = 2.9, 2.9 Hz), 3.84 (1H, dd, J = 12.3, 2.9 Hz), 3.71 (1H, d, J = 10.6 Hz), 3.58 (1H, m), 3.00 (1H, m), 2.74 (1H, d, J =9.4 Hz), 2.64 (1H, d, J = 2.9 Hz), 2.18 (1H, ddd, J = 14.7, 2.9, 2.9 Hz), 1.18 (9H, s), 1.15 (1H, ddd, J = 14.7, 3.2, 3.2 Hz), 1.08 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.05 (9H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 142.6, 113.5, 85.5, 76.5, 69.7, 68.6, 64.2, 38.6, 36.9, 27.9, 27.5, 23.3, 20.6, 15.0 ppm. FTIR (film): 3503, 2960, 2933, 2858, 1474, 1132, 1091, 1022, 950, 908, 844, 825, 766, 651 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
18H
34O
4SiNa, 365.2119; found, 365.2116.
【化601】
【0786】
S-1(4.66g、13.6 mmol、1 eq.)を9-BBN溶液(THF中0.5 Mの68 mL、34 mmol、2.5 eq.)に室温にて溶解した。同じ温度にて1.5 h撹拌後、H
2O(68 mL)およびNaBO
3・H
2O(20.4g、204 mmol、15 eq.)を加えた。同じ温度にて2 h撹拌後、反応物を濾紙に通して濾過した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中9%、25%、次いで50% EtOAc)によって精製することで無色アモルファス固体としてS-2(4.94g、13.7 mmol、定量的)が与えられた。S-2:[α]
20D -7.6(c 1.01、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ 4.33 (1H, m), 4.16 (1H, dd, J = 12.3, 2.4 Hz), 4,11 (1H, m), 3.67 (1H, brs), 3.63 (1H, dt, J = 10.7, 6.4, 6.4 Hz), 3.59-3.45 (2H, m), 3.27 (1H, m), 2.95 (1H, d, J = 9.4 Hz), 2.26 (1H, dt, J = 14.7, 2.9 Hz), 2.02 (1H, m), 1.93 (1H, br), 1.70 (1H, dddd, J = 13.6, 6.6, 6.6, 6.6 Hz), 1.65 (1H, dt, J = 14.7, 2.9, 2.9 Hz), 1.51 (1H, m), 0.95 (9H, s), 0.94 (9H, s), 0.86 (3H, d, J = 7.0 Hz).
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 86.3, 76.6, 69.7, 68.5, 64.3, 61.1, 38.3, 36.9, 32.2, 27.9, 27.4, 23.3, 20.5, 16.6 ppm. FTIR (film): 3525, 2933, 2859, 1473, 1145, 1091, 1053, 1023, 954, 869, 839, 826, 764, 651, 447 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
18H
37O
5Si, 361.2405; found, 361.2415.
【化602】
【0787】
CH
2Cl
2(136 mL)中S-2(13.6 mmolと計算された)の撹拌された溶液へ、NaHCO
3(11.4g、136 mmol、10 eq.)を加えた。混合物を4℃まで冷却し、次いでPhI(OAc)
2(13.1g、40.8 mmol、3 eq.)およびTEMPO(213 mg、1.36 mmol、10 mol%)を加えた。同じ温度にて15 h撹拌後、反応を10% Na
2S
2O
3 aq.およびsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、9%、17%、次いで33% EtOAc)によって精製することで無色固体として4(4.68g、13.1 mmol、2ステップにおいて97%)が与えられた。4:[α]
20D -12.7(c 2.29、CHCl
3)。MP:147〜150℃(ヘキサン-EtOAcから再結晶化)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ 4.11 (1H, dd, J = 12.9, 1.2 Hz), 3.96 (1H, dd, J = 12.6, 3.2 Hz), 3.89 (1H, m), 3.43 (1H, m), 2.55 (1H, m), 2.53 (1H, m), 2.43 (1H, dd, J = 17.0, 13.5 Hz), 2.28-2.20 (2H, m), 1.29 (1H, m), 1.21 (9H, s), 1.13-1.07 (10H, m), 0.76 (3H, d, J = 6.5 Hz).
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 169.0, 77.1, 75.0, 73.3, 68.0, 66.5, 35.9, 33.9, 31.3, 28.1, 27.2, 23.4, 20.4, 16.7 ppm. FTIR (film): 2933, 2857, 1727, 1474, 1364, 1180, 1136, 1109, 1045, 976, 829, 770, 645, 443 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
18H
32NaO
5Si, 379.1911; found, 379.1912.
【化603】
【0788】
THF中4(1.0g、2.80 mmol)および5(1.36g、3.93 mmol、1.4 eq.)の溶液をArでの気泡撹拌(bubbling)によって脱気した。溶液へt-BuLi溶液(ペンタン中1.7 Mの4.23 mL、7.29 mmol、2.6 eq.)を−78℃にて10 minにわたり滴加した。同じ温度にて15 min撹拌後、反応をsat. NH
4Cl aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10%、次いで30% EtOAc)によって精製することで無色油として6(1.46g、2.53 mmol、90%)が与えられた。6はケトン型とケタール型との平衡混合物として得られた(C
6D
6中ca. 4:1比率)。ここでは主であるケトン型についてのスペクトルデータのみを示す。6:[α]
20D -17.4(c 1.44、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.26 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 5.63 (1H, ddd, J = 17.1, 10.8, 7.8 Hz), 5.14-5.09 (2H, m), 4.53 (1H, d, J = 11.4 Hz), 4.21 (1H, d, J = 11.4 Hz), 4.10 (1H, d, J = 12.6 Hz), 3.93 (1H, dd, J = 2.7, 2.7 Hz), 3.85 (1H, dd, J = 12.6, 3.0 Hz), 3.64 (1H, d, J = 10.2 Hz), 3.57 (1H, d, J = 10.8 Hz), 3.48 (1H, dd, J = 7.2, 7.2 Hz), 3.34 (3H, s), 2.81-2.68 (4H, m), 2.64 (1H, s), 2.50-2.46 (1H, m), 2.28 (1H, dd, J = 15.3, 7.5 Hz), 2.24 (1H, dd, J = 16.5, 8.7 Hz), 2.15 (1H, ddd, J = 14.4, 2.7, 2.7 Hz), 1.16 (9H, s), 1.16-1.13 (1H, m), 1.04 (9H, s), 1.02 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.97 (3H, d, J = 7.2 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 209.1, 159.6, 137.8, 131.3, 129.5, 118.1, 114.0, 84.9, 84.2, 76.5, 70.2, 69.7, 68.5, 64.1, 54.8, 47.3, 46.2, 37.0, 34.1, 31.4, 27.9, 27.5, 23.3, 20.5, 16.5, 16.1 ppm. FTIR (film): 3527, 2933, 2858, 1708, 1613, 1513, 1473, 1247, 1146, 1091, 1022, 956, 652, 447 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
32H
52NaO
7Si, 599.3375; found, 599.3376.
【化604】
【0789】
アセトン(17.4 mL)中6(1.0g、1.73 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、NMMO(405 mg、3.46 mmol、2 eq.)およびOsO
4溶液(H
2O中0.02 Mの8.8 mL、0.173 mmol、10 mol%)を室温にて加えた。同じ温度にて21 h撹拌後、混合物を水で希釈した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルのパッド(EtOAc)に通過させて減圧下で濃縮した。得られた粗材料をさらなる精製はせずに次の反応に使用した。CH
2Cl
2(17.3 mL)中ジオール(1.73 mmolと計算された)の撹拌された溶液へ、K
2CO
3(717 mg、5.19 mmol、3 eq.)およびPb(OAc)
4(920 mg、2.08 mmol、1.2 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて1 h撹拌後、反応混合物をシリカゲルのパッド(EtOAc)に通過させた。濾過物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、9%、17%、次いで25% EtOAc)によって精製することで無色油としてS-3(826 mg、1.43 mmol、2ステップで83%)が与えられた。S-3はヘミアセタールの平衡混合物として得られた(C
6D
6中ca. 4:1比率)。S-3:[α]
20D -39.3(c 1.01、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.19-7.16 (2H, m), 6.78-6.75 (2H, m), 5.41 (0.2H, dd, 11.1, 1.5 Hz), 4.93 (0.8H, dd, J = 13.2, 1.8 Hz), 4.54 (0.8H, d, J = 10.8 Hz), 4.44 (0.2H, d, J = 11.4 Hz), 4.31 (0.8H, d, J = 10.8 Hz), 4.26 (0.2H, d, J = 11.4 Hz), 4.21-4.17 (1.2H, m), 3.99 (0.8H, dd, J = 12.3, 2.7 Hz), 3.98 (0.2H, dd, J = 12.6, 3.6 Hz), 3.90-3.89 (0.8H, m), 3.87-3.86 (0.2H, m), 3.69 (0.2H, d, J = 10.8 Hz), 3.62 (0.8H, d, J = 4.2 Hz), 3.36 (0.8H, d, J = 12.6 Hz), 3.62 (0.8H, d, 4.2 Hz), 3.36 (0.8H, d, J = 12.6 Hz), 3.29 (0.6H, s), 3.28 (2.4H, s), 3.19 (0.8H, s), 2.81 (0.2H, d, J = 3.0 Hz), 2.77 (0.8H, d, J = 2.4 Hz), 2.63 (0.8H, dd, J = 1.5, 1.5 Hz), 2.61 (0.2H, dd, J = 1.8, 1.8 Hz), 2.47-2.42 (0.2H, m), 2.34-2.25 (1.8H, m), 2.09 (0.8H, ddd, J = 15.0, 1.8, 1.8 Hz), 2.00 (0.2H, ddd, J = 15.0, 1.8, 1.8 Hz), 1.91-1.88 (0.4H, m), 1.74-1.61 (2.8H, m), 1.53-1.49 (1H, m), 1.42 (0.2H, ddd, J = 15.6, 4.2, 4.2 Hz), 1.36 (0.8H, ddd, J = 15.0, 4.5, 4.5 Hz), 1.29 (7.2H, s), 1.27 (1.8H, s), 1.14 (7.2H, s), 1.13 (1.8H, s), 1.07 (0.6H, d, J = 6.6 Hz), 1.03 (2.4H, d, J = 7.2 Hz), 1.01 (2.4H, d, J = 7.2 Hz), 1.00 (0.6H, d, J = 6.6 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 159.9, 159.7, 131.2, 129.6, 129.5, 128.5, 114.3, 114.0, 99.0, 98.4, 93.9, 91.2, 80.2, 78.6, 77.5, 77.4, 76.0, 72.2, 68.6, 68.5, 67.2, 67.0, 64.7, 64.0, 54.7, 38.5, 37.5, 37.4, 36.9, 36.4, 36.3, 29.5, 29.0, 27.8, 27.6, 23.41, 23.38, 23.1, 20.9, 17.9, 17.5, 17.2 ppm. FTIR (film): 3512, 2931, 2856, 1612, 1514, 1474, 1246, 1195, 1127, 1094, 1043, 1014, 966, 942, 828, 769, 735, 651, 441 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
31H
50NaO
8Si, 601.3167; found, 601.3168.
【化605】
【0790】
トルエン(3.6 mL)中S-3(208 mg、0.359 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、ベンジルジメチルホスホノアセタート(0.30 mL、1.44 mmol、4 eq.)およびK
3PO
4(232 mg、1.08 mmol、3 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて23 h撹拌後、反応混合物をシリカゲルのパッド(ヘキサン中50% EtOAc)に通過させることで粗不飽和エステル(7)(E/Z異性体の〜3:1混合物として)が与えられた。粗材料をさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【0791】
MeCN(3.6 mL)中の粗7(0.359 mmolと計算された、1 eq.)、BnOAc(541 mg、3.6 mmol、10 eq.)、およびLiBr(313 mg、3.6 mmol、10 eq.)の撹拌された溶液へ、DBU(0.269μL、1.80 mmol、5 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて12 h撹拌後、反応をsat. NH
4Cl aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで粗スピロアセタールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。CH
2Cl
2(3.6 mL)およびリン酸緩衝液(pH=7、0.7 mL)中の粗スピロアセタール(0.359 mmolと計算された)の撹拌された溶液へDDQ(163 mg、0.72 mmol、2 eq.)を加えた。40 min撹拌後、反応を10% Na
2S
2O
3 aq.およびsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、9%、13%、17% EtOAc)によって精製することで無色油としてアルコールS-4(160 mg、0.271 mmol、3ステップで75%)が与えられた。S-4:[α]
20D -51.3(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ : 7.24-7.01 (5H, m), 5.07 (1H, d, J = 12.3 Hz), 4.98 (1H, d, J = 12.3 Hz), 4.30 (1H, m), 4.22 (1H, d, J = 12.9 Hz), 4.16 (1H, dd, J = 10.0, 2.9 Hz), 4.00 (1H, dd, J = 12.6, 2.6Hz), 3.93 (1H, m), 3.87 (1H, m), 2.99 (1H, d, J = 8.2 Hz), 2.92-2.84 (2H, m), 2.71 (1H, brs), 2.32 (1H, dd, J = 16.1, 3.2 Hz), 2.28 (1H, d, J = 15.3 Hz), 2.18 (1H, m), 2.11 (1H, m), 1.74 (1H, dd, J = 13.5, 4.1 Hz), 1.66 (1H, dd, J = 12.9, 12.9 Hz), 1.55 (1H, ddd, J = 15.4, 4.5, 4.5 Hz), 1.36-1.20 (11H, m), 1.13 (9H, s), 1.05 (3H, d, J = 7.0 Hz), 0.92 (3H, d, J = 6.5 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ : 171.6, 136.7, 128.7, 128.5, 126.9, 92.3, 77.52, 77.48, 70.5, 69.4, 68.6, 67.2, 66.1, 63.7, 37.42, 37.38, 36.5, 36.4, 29.8, 29.1, 27.8, 27.6, 23.4, 20.9, 17.6, 17.4 ppm. IR (film): 3473, 2957, 2931, 2857, 1736, 1131, 1017, 974 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
32H
50NaO
8Si, 613.3167; found, 613.3169.
【化606】
【0792】
CH
2Cl
2(2.4 mL、0.1 M)中S-4(141 mg、0.239 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、イミダゾール(65 mg、0.96 mmol、4 eq.)およびTESCl(80.2μL、0.48 mmol、2 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて16 h撹拌後、反応をMeOHでクエンチした。混合物を濃縮しシリカゲルのパッド(25% EtOAc ヘキサン中)に通過させて減圧下で濃縮することで粗TESエーテルが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【0793】
EtOAc(3.5 mL)中の粗TESエーテル(0.239 mmolと計算された)の撹拌された溶液へ、湿式(wet)10% Pd/C(15 mg)を加えた。反応物を1気圧の水素の下、室温にて45 min撹拌した。混合物を脱気してN
2で充填しシリカゲルのパッド(EtOAc)に通過させて減圧下で濃縮することで粗酸が与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【0794】
CH
2Cl
2(2.4 mL、0.1 M)中の粗酸(0.239 mmolと計算された)の撹拌された溶液へ、PPh
3(94 mg、0.389 mmol、1.2 eq.)および(PyS)
2(73.7 mg、0.335 mmol、1.4 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて17 h撹拌後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、9%、次いで17% EtOAc)によって精製することでチオエステル8(162 mg、0.229 mmol、3ステップで96%)が与えられたが、これは2%の(PyS)
2を含有していた。ジスルフィド不純物は追加のカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中0%、1%、2%、3%、次いで9% EtOAc)またはHPLC(カラム:DuPont Instruments ZORBAL SIL 21.2 mm x 25 cm(880952-101)、溶媒:ヘキサン中3% iPrOH、流速:10.0 mL/min、検出:254 nmおよび220 nmでのUV、t
R=15 min)によって除去し得る。産物は淡黄色泡として得られた。8:[α]
20D -74.3(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (500 MHz, C
6D
6)δ : 8.33 (1H, m), 7.52 (1H, m), 6.94 (1H, m), 6.47 (1H, m), 4.25-4.16 (2H, m), 3.99 (1H, dd, J = 12.4, 2.7 Hz), 3.97-3.91 (2H, m), 3.27 (1H, m), 3.19 (1H, brs), 2.91 (1H, m), 2.72 (1H, brs), 2.59 (1H, dd, J = 14.9, 2.2 Hz), 2.34 (2H, d, J = 14.6 Hz), 2.24 (1H, m), 1.77-1.60 (4H, m), 1.52 (1H, m), 1.31 (9H, s), 1.13 (9H, s), 1.04-0.96 (12H, m), 0.93 (3H, m), 0.59 (6H, q, J = 7.8 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ : 194.7, 152.7, 150.6, 136.5, 128.5, 123.1, 97.4, 77.7, 77.5, 72.5, 70.0, 68.6, 67.3, 63.9, 47.8, 37.5, 36.7, 36.5, 30.5, 29.1, 27.8, 27.7, 23.4, 21.0, 18.5, 17.3, 7.4, 5.9 ppm IR (film): 2955, 2931, 2874, 2857, 1708, 1132, 1035, 974 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
36H
62O
7SSi
2, 708.3780; found, 708.3779.
【0795】
ハリコンドリン左半分
【化607】
ジクロロメタン(250 mL)中の(S)-グリシドールS6(6.70g、90.0 mmol;AK Scientific)の溶液へ、イミダゾール(7.40g、108 mmol)およびTBSCl(14.9g、99.0 mmol)を0℃にて加えた。反応物を水(200 mL)でクエンチする前に、室温にて6 hr撹拌して、その結果得られた二層を分離した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させて濾過し減圧下で濃縮させることで粗油が与えられた。SiO
2(ヘキサン/酢酸エチル=50/1)上の精製によって透明油としてS7(16.2g、95%)が与えられた。S7:[α]
22D=-2.2(c 1.0、CHCl
3);
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δ: 3.85 (1H, dd, J = 9.6, 3.2 Hz), 3.66 (1H, dd, J = 11.9, 5.0 Hz), 3.09 (1H, ddd, J = 7.5, 4.4, 3.0 Hz), 2.77 (1H, dd, J = 5.1, 4.5 Hz), 2.64 (1H, dd, J = 5.2, 2.6 Hz), 0.9 (9H, s), 0.09 (3H, s), 0.08 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, CDCl
3)δ: 63.7, 52.4, 44.4, 25.8, 18.3, -5.3, -5.4 ppm. HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
9H
21O
2Si 189.1305; found 189.1299.
【化608】
【0796】
乾燥THF(76.0 mL)中トリメチルシリルアセチレン(23.8 mL、167 mmol;Oakwood)の溶液をAr雰囲気下で−78℃まで冷却しn-BuLi(ヘキサン中2.50 M、61.3 mL、159 mmol)で処置した。30 min後、BF
3・OEt
2(18.9 mL、159 mmol)を滴加し、THF(30.0 mL)中エポキシドS7(15.0g、79.7 mmol)の溶液のゆっくりとした−78℃での添加がこれに続いた。反応混合物を飽和(sat’d-)NaHCO
3(100 mL)およびジエチルエーテル(300 mL)の添加前に、同じ温度にて1 h撹拌した。その結果得られた二相の溶液を最大rtまで加温して層を分離した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで粗油が与えられた。SiO
2上の精製(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)によって透明油としてS8(20.5g、90%)が与えられた。S8:[α]
22D=-15.6(c 1.0、CHCl
3);
1H NMR (500 MHz, CDCl
3):δ 3.82-3.78 (1H, m), 3.73 (1H, dd, J = 10.0, 4.5 Hz), 3.67 (1H, dd, J = 9.5, 5.5 Hz), 2.52-2.44 (2H, m), 0.92 (9H, s), 0.16 (9H, s), 0.10 (6H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, CDCl
3):δ 102.8, 87.0, 70.1, 65.4, 25.9, 24.5, 18.3, 0.02, -5.4, -5.4 ppm. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
14H
30NaO
2Si
2 309.1677; found 309.1677.
【化609】
【0797】
ジクロロメタン(300 mL)中アルコールS8(20.5g、71.5 mmol)およびイミダゾール(7.3g、107 mmol)の溶液へ、TBSCl(14.0g、92.9 mmol)を0℃にて加えた。反応物を水(100 mL)の添加前に、rtにて6 hr撹拌した。混合物をヘキサン(200 mL)で抽出し有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで粗産物S9が与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。
【0798】
メタノール(240 mL)中S9の溶液を、炭酸カリウム(11.9g、85.8 mmol)でrtにて処置した。6 h後、反応物をヘキサン(200 mL)で希釈しCelite(登録商標)のパッドに通して濾過した。減圧下での濃縮によって粗油が与えられたが、これをSiO
2上の精製(ヘキサン/酢酸エチル=50/1)に供することで透明油としてS10(21.2g、2ステップで90%)が与えられた。S10:[α]
22D=+ 6.0(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δ: 3.81 (1H, quint, J = 5.5 Hz), 3.53-3.52 (2H, m), 2.46 (1H, ddd, J = 14.0, 5.5, 2.5 Hz), 2.29 (1H, ddd, J = 14.0, 6.0, 2.5 Hz), 1.94 (1H, t, J = 2.5), 0.89 (18H, s), 0.12 (3H, s), 0.08 (3H, s), 0.06 (3H, s), 0.05 (3H, s).
13C NMR (125 MHz, CDCl
3)δ: 81.7, 71.8, 69.6, 66.4, 25.9, 25.8, 24.3, 18.3, 18.1, -4.5, -4.7, -5.4, -5.4 ppm. FTIR (film): 2955, 2929, 2886, 2857, 2124, 1472, 1361, 1253, 1116, 1078, 832, 773, 637 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
17H
37O
2Si
2 329.2327; found 329.2328.
【化610】
【0799】
無水三塩化インジウム(16.4g、74.0 mmol;Alfa Aesar 99.99%)をフラスコに入れホットガン(hot gun)で3 min真空加熱した
3。インジウム塩をアルゴン雰囲気下THF(220 mL)で0℃にて溶解した。−78℃まで冷却した際、溶液が白色懸濁液に変わった。次いでDIBAL(ヘキサン中1.0 M、71.3 mL、71.3 mmol)を懸濁液へ−78℃にて滴加した。混合物を2.5 hr撹拌することで水素化物ジクロロインジウムが調製された。S10(18.1g、54.8 mmol)およびトリエチルボラン(1.0 M ヘキサン溶液、11.0 mL、11.0 mmol;Aldrich)を反応混合物へ加え、その結果得られた混合物を−78℃にて4.5 hr撹拌した。THF(80.0 mL)中ヨウ素(41.8g、164 mmol)を反応混合物へ加えた。−78℃にて20 min撹拌後、反応物を飽和NaHCO
3溶液中へ注いだ。Na
2S
2O
3溶液を加えることで過剰ヨウ素を吸収させた(consume)。次いで飽和酒石酸ナトリウムカリウム溶液を加えて1 hr激しく撹拌した。混合物をヘキサンおよび酢酸エチル(4:1、1000 mL)で2度抽出した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで粗油が与えられた。SiO
2上の精製(ヘキサン/酢酸エチル=100/1)によって、透明油として10(21.3g、85%、Z/E>99:1)が与えられた
2。10:無色油。[α]
22D=+ 3.0(c 0.9、CHCl
3)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)δ: 6.29-6.24 (2H, m), 3.77 (1H, quint, J = 5.4 Hz), 3.51 (1H, dd, J = 10.2, 6.6 Hz), 3.40 (1H, dd, J = 10.2, 6.6 Hz), 0.88 (9H, s), 0.86 (9H, s), 0.05 (3H, s), 0.04 (3H, s), 0.04 (3H, s), 0.03 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, CDCl
3)δ: 138.0, 83.7, 71.9, 67.0, 39.8, 26.0, 25.9, 18.4, 18.1, -4.4, -4.7, -5.3, -5.3 ppm. FTIP (film): 2954, 2928, 2885, 2857, 1610, 1471, 1389, 1306, 1113, 1081, 831, 772 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
17H
38IO
2Si
2 457.1450; found 457.1455.
【化611】
【0800】
無水Et
2O(64 mL)中ヨウ化ビニル10(5.79g、12.7 mmol、1.8 equiv.)の溶液へ、n-BuLi(ヘキサン中2.52 M、4.8 mL、1.75 equiv.;Aldrich)をAr雰囲気下−78℃にて滴加して透明な混合物を同じ温度にて1 h撹拌した。Li 2-チエニルシアノ銅塩(THF中0.25 M、53.4 mL、2.0 equiv.;Aldrich)を−78℃にて10 minにわたりゆっくり加えて、これを、BF
3・Et
2O(0.87 mL、7.04 mmol、1.6 equiv.)の添加前に、30 min撹拌した。20 min後、無水Et
2O(5.0 mL)中エポキシド9(1000 mg、7.04 mmol、1.0 equiv.)の溶液を−78℃にて滴加して黄色反応混合物を同じ温度にて1 hr撹拌した。反応をsat. NH
4Cl aq.(90 mL)と30% aq.NH
4OH(10 mL)との混合物のゆっくりとした0℃での添加によってクエンチしrtにて2 hr撹拌した。二相の混合物をEt
2O(200 mL)で希釈して層を分離して、有機層をNa
2SO
4上で乾燥させて減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中25% EtOAc)によって精製することで油として11(2.69g、81%)が得られた。11:[α]
22D=+ 13.0(c 1.0、CDCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 5.74 (1H, dd, J = 10.8, 8.4 Hz,), 5.47 (1H, dd, J = 10.8, 7.8 Hz), 3.83-3.79 (m, 1H), 3.63 (1H, dd, J = 9.9, 5.1 Hz), 3.56 (1H, dd, J = 10.2, 6.6 Hz), 3.45 (1H, dd, J = 6.0, 2.4 Hz), 3.25-3.24 (1H, m), 2.50-2.35 (3H, m), 2.37 (1H, dd, J = 16.8, 9.0 Hz), 2.23-2.14 (2H, m), 1.95 (1H, d, J = 6.0 Hz), 1.59 (1H, dd, J = 17.1, 8.1 Hz), 1.00 (9H, s), 0.99 (9H, s), 0.53 (3H, d, J = 7.2 Hz,), 0.13 (3H, s), 0.12 (3H, s), 0.10 (3H, s), 0.09 (3H, s) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 175.5, 129.6, 127.1, 87.8, 73.3, 70.9, 67.3, 36.8, 32.8, 32.5, 31.3, 26.1 (×3), 26.2 (×3), 18.6, 18.4, 18.1, -4.2, -4.4, -5.1, -5.2 ppm. FTIP (film): 3450, 2958, 2930, 2858, 1778, 1472, 1428, 1389, 1361, 1252, 1113, 835, 776, 738, 703 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
24H
48O
5NaSi
2+ 495.2932; found 495.2940.
【化612】
【0801】
トルエン(10 mL)中アルケン11(490 mg、1.04 mmol、1.0 equiv.)の溶液へ、VO(TMHD)
2(23 mg、5 mol%)およびtert−ブチル水素過酸化物(TBHP)(デカン中5.5 M、380μL、2.0 equiv.;Aldrich)を加えることで赤みを帯びた溶液が形成された。反応混合物を、sat. Na
2S
2O
3/NaHCO
3溶液(v:v=1:1)でクエンチする前に、rtにて5.5 hr撹拌した。その結果得られた二相の混合物をEt
2O(10 mL)で希釈して層を分離した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ濃縮しシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中33% EtOAc)によって精製することで無色油としてS11(450g、89 %、dr>50:1)が得られた。S11:[α]
22D=+ 26.0(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 3.92 (1H, quint, J = 5.4 Hz,), 3.70 (1H, dd, J = 10.2, 5.1 Hz), 3.66-3.62 (2H, m), 3.76 (1H, dd, J = 9.9, 6.3 Hz), 3.14-3.11 (2H, m), 2.97 (1H, dt, J = 14.4, 4.2 Hz), 2.47 (1H, dd, J = 18.0, 9.6 Hz), 2.31-2.24 (1H, m), 1.84 (1H, dt, J = 14.4, 4.8 Hz), 1.77-1.62 (4H, m), 0.97 (9H, s), 0.96 (9H, s), 0.67 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.12 (3H, s), 0.11 (3H, s), 0.08 (3H, s), 0.07 (3H, s) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 176.1, 88.3, 72.2, 70.5, 67.5, 53.7, 53.4, 36.8, 33.2, 31.9, 31.2, 26.2 (×3), 26.1 (×3), 18.6, 18.5, 18.4, -4.2, -4.6, -5.2, -5.2 ppm. FTIP (film): 3450, 2955, 2929, 2857, 1779, 1472, 1463, 1388, 1361, 1253, 1115, 835, 776, 738 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
24H
48O
6NaSi
2+ 511.2882; found 511.2877.
【化613】
【0802】
ジクロロメタン(9.2 mL)中S11(450 mg、0.92 mmol、1.0 equiv.)およびイミダゾール(251 mg)の溶液へ、TESCl(308 μL)を0℃にて加えた。反応物を、sat. NaHCO
3でクエンチする前に、0℃にて1 hr撹拌した。二相の混合物 をジクロロメタンで希釈して層を分離した。有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで粗油が与えられた。SiO
2上の精製(ヘキサン中9% EtOAc)によって透明油として12(528 mg、95%)が得られた。12:[α]
22D=+ 26.9(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (500 MHz, C
6D
6)δ: 3.97 (1H, quint, J = 5.4 Hz,), 3.94 (1H, dd, J = 5.0, 3.5 Hz), 3.89-3.85 (1H, m), 3.76 (1H, dd, J = 10.0, 5.5 Hz), 3.65 (1H, dd, J = 10.5, 6.0 Hz) , 3.15 (1H, dt, J = 7.5, 4.0 Hz), 2.92 (1H, dt, J = 9.0, 4.0 Hz), 2.40 (1H, dd, J = 17.2, 9.2 Hz), 2.13-2.09 (1H, m), 2.04 (1H, ddd, J = 14.0, 7.5, 3.5 Hz), 1.95 (1H, ddd, J = 14.5, 5.5, 4.5 Hz), 1.71-1.64 (2H, m), 1.59 (1H, ddd, J = 13.5, 8.0, 4.5 Hz), 1.00 (9H, s), 0.98 (9H, s), 0.97 (9H, t, J = 8.5 Hz), 0.68 (3H, d, J = 6.5 Hz,), 0.58 (6H, q, J = 8.0 Hz,), 0.14 (3H, s), 0.13 (3H, s), 0.11 (3H, s), 0.09 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 175.3, 86.9, 72.2, 71.7, 67.7, 53.7, 52.4, 36.8, 33.5, 32.4, 31.2, 26.2 (×3), 26.1 (×3), 19.2, 18.6, 18.3, 7.1, 7.0, 6.3, 5.3, -4.2, -4.7, -5.2, -5.2 ppm. FTIP (film): 2955, 2929, 2878, 2857, 1781, 1472, 1463, 1388, 1361, 1250, 1097, 1005, 832, 774, 735 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
30H
62O
6NaSi
3+ 625.3746; found 625.3748.
【化614】
【0803】
THF中12(193 mg、0.32 mmol)および5(155 mg、0.45 mmol、1.4 eq.)の溶液をArでの気泡撹拌によって脱気した。溶液へt-BuLi溶液(ペンタン中1.7 Mの0.49 mL、14.6 mmol、2.6 eq.)を−78℃にて10 minにわたり滴加した。同じ温度にて15 min撹拌後、反応をsat. NH
4Cl aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10%、次いで30% EtOAc)によって精製することで無色油として13(225 mg、0.27 mmol、85%)が与えられた。13はケトン型とケタール型との平衡混合物として得られた(ca. 1:1比率)。
【化615】
【0804】
10.1 mLのトルエン中13(500 mg、0.607 mmol)の溶液へ、(PhO)
2P(=O)OH(2 mL トルエン中15.2 mg)を0℃にて加え、その結果得られた混合物を、5 mLの飽和水性NaHCO
3によってクエンチする前に、室温にて12 hr撹拌した。有機層を除去して水性層を酢酸エチル(30 mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。次いでその結果得られた油を、イミダゾール(413 mg、6.07 mmol)およびTESCl(509 μL、3.04 mmol)の0℃での添加前に、6 mLのジクロロメタンに溶解した。その結果得られた混合物を、5 mLの飽和水性NH
4Clによってクエンチする前に、室温にて2 hr撹拌した。有機層を除去して水性層を酢酸エチル(30 mL)で3回抽出した。合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中9% EtOAc)によって精製することで透明油として14が得られた(484 mg、2ステップで85%)。14:[α]
22D=-5.8(c 1.1、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.24 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.82 (1H, d, J = 9.0 Hz), 5.63 (1H, ddd, J = 17.4, 10.8, 7.8 Hz), 5.13 (1H, dd, J = 8.4, 3.0 Hz), 5.10 (1H, d, J = 10.2 Hz), 4.54 (1H, d, J = 10.8 Hz), 4.27-4.24 (1H, m), 4.21 (1H, d, J = 7.6 Hz), 4.06-4.03 (1H, m), 4.00-3.98 (1H, m), 3.83 (1H, dd, J = 10.5, 3.3 Hz), 3.76 (1H, q, J = 4.8 Hz), 3.72 (1H, dd, J = 10.2, 6.0 Hz), 3.49 (1H, t, J = 6.9 Hz), 3.33 (3H, s), 3.12 (1H, dd, J = 8.4, 4.2 Hz), 3.04 (1H, dd, J = 16.8, 3.0 Hz), 2.77-2.71 (2H, m), 2.59-2.53 (1H, m), 2.36 (1H, dd, J = 16.2, 10.2 Hz), 2.31 (1H, dd, J = 16.8, 9.0 Hz), 2.00-1.91 (2H, m), 1.76 (1H, ddd, J = 12.6, 7.8, 3.6 Hz), 1.59 (1H, ddd, J = 12.6, 7.2, 2.4 Hz), 1.14 (9H, t, J = 7.8 Hz), 1.08 (9H, s), 1.03 (9H, s), 1.01 (3H, d, J = 5.4 Hz), 0.99 (1H, t, J = 8.4 Hz), 0.82 (3H, q, J = 7.8 Hz), 0.81 (3H, q, J = 7.8 Hz), 0.57 (6H, q, J = 7.8 Hz,), 0.28 (3H, s), 0.28 (3H, s), 0.15 (6H, s) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 208.4, 159.7, 137.8, 131.4, 129.5, 118.1, 114.0, 87.4, 84.1, 81.3, 72.7, 72.2, 71.3, 70.3, 68.2, 54.8, 47.6, 46.4, 39.1, 39.0, 33.9, 28.9, 26.3 (×6), 18.7, 18.5, 17.4, 16.6, 7.9, 7.2, 5.8, 5.3, -3.9, -4.2, -5.0, -5.1 ppm. FTIP (film): 2956, 2932, 2880, 2855, 1713, 1615, 1514, 1463, 1381, 1361, 1249, 1079, 1039, 944, 833, 775, 736 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
50H
96O
8NaSi
4+ 959.6074; found 959.6070.
【化616】
【0805】
アセトン(19.2 mL)中14(1.80g、1.92 mmol、1.0 equiv.)の溶液へ、NMMO(449 mg、3.84 mmol、2.0 equiv.)および水溶液OsO
4(4.88 mL、0.096 mmol、5 mg/mL H
2O、5 mol%)を加えた。反応混合物を15 hr撹拌し、次いでNa
2SO
3 aq.でクエンチした。混合物をEtOAcで2度抽出しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。残渣をEtOAcとともにSiO
2のパッドに通過させて濃縮した。さらなる精製はせずに粗材料を次の反応に使用した。
【0806】
DCM(19.2 mL)中ジオール(1.92 mmolと見積もられた、1.0 equiv.)の溶液へ、K
2CO
3(2.66g、19.2 mmol、10 equiv.)およびPb(OAc)
4(1.36g、3.07 mmol、1.6 equiv.)を加えた。1 hr撹拌後、反応混合物をEtOAcとともにSiO
2パッドに通過させて濃縮した。さらなる精製はせずに粗材料を次の反応に使用した。
【0807】
トルエン(19.2 mL)中アルデヒド(1.92 mmolと見積もられた、1.0 equiv.)の溶液へ、(MeO)
2P(=O)CH
2CO
2Bn(2.0 mL、9.6 mmol、5.0 equiv.)およびK
3PO
4(4.08g、19.2 mmol、10 equiv.)を室温にて加えた。もう12 h撹拌した後、反応混合物をEtOAc/ヘキサン(1/1)とともにSiO
2のパッドを通過させ濃縮させることで、S12(1.65g、1.51 mmol、3ステップで82%、E/Z異性体の〜8:1混合物)が与えられた。S12:[α]
22D=-7.0(c 0.9、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.24 (2H, d, J = 7.2 Hz), 7.15 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.10 (2H, dd, J = 7.2, 7.2 Hz), 7.05 (1H, t, J = 7.2 Hz), 7.00 (1H, dd, J = 15.5, 6.3 Hz), 6.59 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.13 (1H, d, J = 15.5 Hz), 5.10 (1H, d, J = 12.0 Hz), 5.06 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.30 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.27-4.24 (1H, m), 4.03 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.00-3.97 (1H, m), 3.97-3.94 (1H, m), 3.78 (1H, dd, J = 10.6, 3.8 Hz), 3.71 (1H, q, J = 7.8 Hz), 3.65 (1H, dd, J = 16.8, 6.6 Hz), 3.55 (1H, t, J = 6.9 Hz), 3.27 (3H, s), 3.05 (1H, dd, J = 12.6, 4.2 Hz), 2.93 (1H, dd, J = 16.8, 3.0 Hz), 2.66-2.61 (1H, m), 2.50-2.44 (2H, m), 2.21 (1H, dd, J = 8.4, 8.4 Hz), 2.19 (1H, dd, J = 8.4, 8.4 Hz), 2.00-1.88 (2H, m), 1.70 (1H, ddd, J = 12.6, 7.8, 3.6 Hz), 1.55 (1H, ddd, J = 12.6, 7.2, 2.4 Hz), 1.08 (9H, t, J = 7.8 Hz), 1.03 (9H, s), 0.98 (9H, s), 0.96 (3H, d, J = 5.4 Hz), 0.93 (1H, t, J = 8.4 Hz), 0.88 (3H, q, J = 7.8 Hz), 0.76 (3H, q, J = 7.8 Hz), 0.52 (6H, q, J = 7.8 Hz,), 0.23 (6H, s), 0.20 (6H, s) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 207.8, 165.5, 159.8, 147.7, 136.6, 130.6, 129.6, 128.69, 128.66, 128.3, 123.3, 114.0, 87.3, 81.6, 81.2, 72.6, 72.1, 71.2, 68.2, 66.4, 54.7, 47.6, 45.7, 39.0, 38.96, 33.5, 28.8, 26.2 (×6), 18.6, 18.4, 17.2, 16.5, 7.4, 7.2, 5.8, 5.2, -4.0, -4.3, -5.1, -5.2 ppm. FTIP (film): 2954, 2929, 2876, 2856, 1720, 1655, 1612, 1514, 1462, 1381, 1301, 1249, 1158, 1079, 1005, 835, 776, 740 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
50H
96O
8NaSi
4+ 959.6074; found 959.6070.
【化617】
【0808】
S12(1.65g、1.51 mmol、1 eq.)のTHF-H
2O(4:1、0.05 M)溶液へ、(PhO)
2P(=O)OH(113 mg、0.45 mmol、0.3 eq.)を0℃にて加えた。その結果得られた混合物を5 mLの飽和水性NaHCO
3によってクエンチする前に、室温にて24 hr撹拌した。有機層を除去して水性層を酢酸エチル(30 mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。次いでその結果得られた油を、イミダゾール(414 mg、7.55 mol、5 eq.)およびTBSCl(274 mg、1.81 mmol、1.2 eq.)の0℃での添加前に、6 mLのジクロロメタンに溶解した。その結果得られた混合物を、5 mLの飽和水性NH
4Clによってクエンチする前に、室温にて1時間撹拌した。有機層を除去して水性層を酢酸エチル(30 mL)で3回抽出した。合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。SiO
2上の精製(ヘキサン中30% EtOAc)によって15が透明油として得られた(1.02g、1.21 mmol、2ステップで80%)。15は、E/Z異性体の〜8:1混合物と併せて、ケトン型とケタール型との平衡混合物として得られた(C
6D
6中ca. 1:1比率)。
【化618】
【0809】
MeCN(14.2 mL、0.05 M)中15(600 mg、0.711 mmol、1 eq.)、BnOAc(122μL、0.711 mmol、1 eq.)、およびLiCl(302 mg、7.11 mmol、10 eq.)の溶液へ、DBU(2.13 mL、14.2 mmol、20 eq.)を加えた。室温にて12 hr撹拌後、反応混合物をSiO
2パッドへロードしEtOAcによって洗浄した。混合物を濃縮しSiO
2(ヘキサン中25% EtOAc)上で精製することで副産物18(48 mg、0.057 mmol、8%)と併せて16が得られた(516 mg、0.612 mmol、86%、dr=22:1)。16:[α]
22D=-29.3(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.23 (2H, d, J = 7.1 Hz), 7.19 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.11 (2H, dd, J = 7.5, 7.1 Hz), 7.06 (1H, dd, J = 7.5, 7.5 Hz), 6.76 (2H, d, J = 8.4 Hz), 5.09 (1H, d, J = 12.0 Hz), 5.00 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.27-4.21 (2H, m), 4.15 (2H, d, J = 7.6 Hz), 3.95-3.77 (4H, m), 3.36 (1H, dd, J = 6.3, 3.6 Hz), 3.26 (1H, dd, J = 10.2, 2.4 Hz), 3.25 (3H, s), 2.89 (1H, dd, J = 15.0, 10.2 Hz), 2.77 (1H, s), 2.19 (1H, dd, J = 16.2, 3.0 Hz), 2.18-2.09 (1H, m), 2.08-2.02 (1H, m), 1.93-1.84 (2H, m), 1.57 (1H, t, J = 12.9 Hz), 1.49 (1H, t, J = 12.9 Hz), 1.38 (1H, dd, J = 12.0, 3.0 Hz), 1.31 (1H, dd, J = 12.8, 3.0 Hz), 1.14 (9H, t, J = 7.8 Hz), 1.08 (9H, s), 1.03 (9H, s), 1.01 (3H, d, J = 5.4 Hz), 0.88 (1H, t, J = 8.4 Hz), 0.82 (3H, q, J = 7.8 Hz), 0.81 (3H, q, J = 7.8 Hz), 0.57 (6H, q, J = 7.8 Hz,), 0.28 (3H, s), 0.28 (3H, s), 0.15 (6H, s) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 171.5, 159.8, 136.6, 131.0, 129.7, 128.8, 128.7, 128.4, 114.0, 97.4, 80.5, 79.8, 78.1, 75.4, 72.2, 71.9, 70.7, 70.2, 67.9, 66.2, 54.7, 39.0, 37.9, 37.5, 37.0, 35.7, 30.5, 26.3 (×6), 18.7, 18.5, 18.2, 18.0, 7.2, 4.9, -4.0, -4.4, -5.1, -5.1 ppm. FTIP (film): 3545, 2956, 2927, 2856, 1736, 1613, 1514, 1462, 1381, 1303, 1249, 1096, 1038, 944, 835, 777 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
46H
74O
10NaSi
2+ 865.4713; found 865.4723.
18(C-マイケル産物):[α]
22D=-10.0(c 0.95, CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.14 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.82 (1H, d, J = 9.0 Hz), 4.18 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.18-4.15 (1H, m), 4.12 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.06 (1H, dd, J = 4.8, 1.8 Hz), 3.95-3.92 (1H, m), 3.83-3.78 (1H, m), 3.77-3.71 (1H, m), 3.34 (3H, s), 3.06 (1H, dd, J = 3.0, 2.4 Hz), 2.91 (1H, dd, J = 4.8, 2.4 Hz), 2.82 (1H, dd, J = 3.0, 3.0 Hz), 2.21 (1H, dd, J = 12.6, 2.4 Hz), 2.17 (1H, dd, J = 19.2, 8.4 Hz), 2.02 (1H, dd, J = 8.1, 3.3 Hz), 1.90-1.83 (3H, m), 1.80-1.74 (2H, m), 1.70 (1H, ddd, J = 14.4, 9.6, 4.8 Hz), 1.56-1.52 (1H, m), 1.35-1.30 (2H, m), 1.03 (9H, s), 0.99 (9H, s), 0.81 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.78 (1H, d, J = 6.0 Hz), 0.16 (6H, s), 0.11 (3H, s), 0.10 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6):δ 169.1, 159.8, 131.0, 129.3, 129.3, 114.1, 114.1, 103.9, 81.1, 80.5, 79.7, 72.9, 71.8, 71.1, 70.8, 67.7, 54.8, 40.7, 38.2, 35.1, 33.0, 30.6, 29.5, 29.2, 27.4, 26.2 (×6), 16.8, 14.4, -4.2, -4.5, -5.1, -5.2 ppm. FTIP (film): 3507, 2954, 2929, 2879, 2856, 1732, 1612, 1513, 1462, 1382, 1363, 1210, 1158, 1068, 1004, 944, 834, 777 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
46H
74O
10NaSi
2+ 865.4713; found 865.4721.
【化619】
【0810】
MeCN(1.4 mL、0.05 M)中15(60 mg、0.071 mmol、1 eq.)、チオ尿素触媒M(12.7 mg、0.036 mmol、0.5 eq.)、BnOAc(12μL、0.0710 mmol、1 eq.)、およびLiCl(30.2 mg、0.711 mmol、10 eq.)の溶液へ、DBU(0.21 mL、1.42 mmol、20 eq.)を加えた。室温にて2 hr撹拌後、反応混合物をSiO
2パッドへロードしてヘキサン中33% EtOAcによって洗浄した。混合物を濃縮して、BnOAc(12μL、0.0710 mmol、1 eq.)、LiCl(30.2 mg、0.711 mmol、10 eq.)、およびDBU(0.21 mL、1.42 mmol、20 eq.)の添加前に、1.4 mLのジクロロメタンに溶解した。室温にて24 hr撹拌後、反応混合物をSiO
2パッドへロードしEtOAcによって洗浄した。混合物を濃縮しSiO
2(ヘキサン中25% EtOAc)上で精製することで16(55.8 mg、0.066 mmol、93%、dr>25:1)が得られた。
【化620】
【0811】
ジクロロメタン(15 mL)およびリン酸緩衝液(pH=7、2.5 mL)中16(650 mg、0.77 mmol)の溶液へ、DDQ(437 mg、1.93 mmol)を加えた。40 min撹拌後、反応を10% 水性Na
2S
2O
3および飽和水性NaHCO
3でクエンチした。混合物をDCMで2度抽出しNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。残渣を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中33% EtOAc)によって精製することで無色油としてS13(518 mg、0.72 mmol、93%)が得られた。S13:[α]
22D=-31.2(c 4.0、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.23 (2H, d, J = 7.1 Hz), 7.11 (2H, dd, J = 7.5, 7.1 Hz), 7.06 (1H, dd, J = 7.5, 7.5 Hz), 5.09 (1H, d, J = 12.0 Hz), 5.00 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.22-4.18 (2H, m), 4.02 (1H, ddd, J = 6.6, 3.6, 1.2 Hz), 3.95-3.74 (4H, m), 3.26 (1H, d, J = 2.4 Hz), 3.22 (1H, dd, J = 2.4, 2.4 Hz), 2.87 (1H, d, J = 8.4 Hz), 2.78 (1H, dd, J = 15.9, 10.9 Hz), 2.21 (1H, dd, J = 14.6, 3.0 Hz), 2.11-2.06 (1H, m), 2.00-1.92 (3H, m), 1.85-1.78 (1H, m), 1.49 (1H, t, J = 12.9 Hz), 1.30 (1H, dd, J = 14.4, 4.8 Hz), 1.17 (1H, dd, J = 14.4, 4.8 Hz), 1.15 (1H, d, J = 4.0 Hz), 1.11 (1H, d, J = 12.6 Hz), 1.00 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.99 (9H, s), 0.96 (9H, s), 0.75 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.15 (3H, s), 0.12 (3H, s), 0.08 (3H, s), 0.07 (3H, s) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 171.4, 128.8, 128.7, 128.4, 97.2, 80.5, 79.6, 72.1, 71.9, 70.7, 70.1, 69.9, 67.8, 66.2, 38.9, 37.3, 37.0, 37.0, 35.6, 30.0, 26.3 (×6), 18.6, 18.4, 18.2, 17.5, -4.1, -4.5, -5.1, -5.1 ppm. FTIP (film): 3560, 2955, 2928, 2856, 1737, 1471, 1376, 1361, 1252, 1099, 1016, 835, 777 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
38H
66O
9NaSi
2+ 745.4138; found 745.4143.
【化621】
【0812】
ジクロロメタン(7 mL)中S13(495 mg、0.685 mmol)の溶液へ、イミダゾール(233 mg、3.43 mmol)およびTESCl(0.35 mL、2.06 mmol)を加えた。室温にて2 hr経った後、反応をMeOHでクエンチした。混合物を濃縮し中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10% EtOAc)によって精製することで無色油としてS14(632 mg、0.66 mmol、96%)が与えられた。S14:[α]
22D=-44.3(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.23 (2H, d, J = 7.1 Hz), 7.11 (2H, dd, J = 7.5, 7.1 Hz), 7.06 (1H, dd, J = 7.5, 7.5 Hz), 5.09 (1H, d, J = 12.0 Hz), 5.00 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.23 (1H, dd, J = 5.7, 2.1 Hz), 4.20-4.16 (1H, m), 4.11 (1H, dd, J = 9.6, 2.4 Hz), 4.08 (1H, ddd, J = 9.6, 7.2, 3.0 Hz), 3.83 (1H, ddd, J = 8.4, 5.4, 5.4 Hz), 3.76 (1H, dd, J = 10.2, 3.0 Hz), 3.70 (1H, dd, J = 10.2, 5.4 Hz), 3.21 (1H, s), 3.19 (1H, d, J = 3.0 Hz), 2.84 (1H, dd, J = 15.6, 10.2 Hz), 2.25 (1H, dd, J = 15.0, 3.6 Hz), 2.22-2.16 (1H, m), 2.15-2.11 (1H, m), 1.96 (1H, ddd, J = 13.8, 8.4, 3.0 Hz), 1.88 (1H, ddd, J = 13.6, 9.6, 6.0 Hz), 1.83 (1H, dd, J = 13.8, 6.0 Hz), 1.73 (1H, ddd, J = 13.8, 9.0, 4.2 Hz), 1.59 (1H, t, J = 13.2 Hz), 1.52 (1H, t, J = 13.2 Hz), 1.40 (1H, t, J = 4.2 Hz), 1.37 (1H, t, J = 4.2 Hz), 1.06 (9H, t, J = 7.8 Hz), 1.04 (9H, s), 1.00 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.98 (9H, s), 0.92 (1H, t, J = 8.4 Hz), 0.87 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.74 (6H, t, J = 8.4 Hz), 0.53 (6H, t, J = 8.8 Hz), 0.22 (3H, s), 0.22 (3H, s), 0.09 (6H, s) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 171.4, 136.7, 128.9, 128.7, 128.4, 97.0, 81.4, 80.3, 72.2, 72.1, 71.7, 71.5, 70.3, 68.3, 66.3, 38.3, 38.2, 37.6, 37.6, 35.4, 30.7, 26.3 (×6), 18.6, 18.4, 18.2, 18.2, 7.4, 7.3, 5.8, 5.7, -4.1, -4.2, -5.1, -5.2 ppm. FTIP (film): 2954, 2928, 2877, 2857, 1740, 1471, 1388, 1361, 1211, 1160, 1099, 1081, 1039, 944, 834 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
50H
96O
8NaSi
4+ 959.6074; found 959.6070.
【化622】
【0813】
EtOAc(3.5 mL)中S14(330 mg、0.347 mmol)の溶液へPd/C(33 mg、10 wt%)を加えた。反応フラスコにボバルーン(lab balloon)でH
2を充填し室温にて45 min撹拌した。混合物をEtOAcとともにSiO
2のパッドに通過させて濃縮した。さらなる精製はせずに粗酸S15を次の反応に使用した。
【化623】
【0814】
トルエン(3.5 mL)中の粗酸S15(0.347 mmolと見積もられた)の溶液へ、PPh
3(118 mg、0.45 mmol、1.3 eq.)および(PyS)
2(107 mg、0.49 mmol、1.4 eq.)を加えた
2。室温にて3 hr撹拌後、反応混合物を濃縮した。残渣のフラッシュカラムクロマトグラフィー(中性SiO
2、ヘキサン/EtOAc=1/0、10/1、5/1)によって17(297 mg、0.312 mmol、2ステップで90%)が無色油として与えられた。17:[α]
22D=-75.7(c 0.4、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 8.32 (1H, dd, J = 4.2, 1.8 Hz), 7.54 (1H, d, J = 7.8 Hz), 6.96 (1H, ddd, J = 7.8, 7.8, 1.4 Hz), 6.47 (1H, dd, J =7.8, 4.2 Hz), 4.34 (1H, dd, J = 6.0, 1.8 Hz), 4.24-4.21 (1H, m), 4.17 (1H, dd, J = 10.2, 2.4 Hz), 4.12 (1H, dd, J = 9.0, 6.6, 3.0 Hz), 3.85 (1H, dt, J = 9.0, 6.0 Hz), 3.80 (1H, dd, J = 10.8, 3.0 Hz), 3.74 (1H, dd, J = 10.8, 4.0 Hz), 3.36 (1H, dd, J = 2.4, 2.4 Hz), 3.23 (1H, dd, J = 14.7, 9.6 Hz), 3.15 (1H, s), 2.59-2.55 (1H, m), 2.53 (1H, dd, J = 14.4, 3.0 Hz), 2.16-2.11 (1H, m), 2.00 (1H, ddd, J = 13.8, 9.0, 3.0 Hz), 1.94 (1H, ddd, J = 13.8, 9.0, 5.4 Hz), 1.88 (1H, dd, J = 13.8, 6.0 Hz), 1.77 (1H, ddd, J = 13.2, 8.4, 4.2 Hz), 1.65 (1H, dd, J = 13.2, 12.6 Hz), 1.60 (1H, dd, J = 13.2, 12.6 Hz), 1.52 (1H, dd, J = 13.2, 4.8 Hz), 1.44 (1H, dd, J = 12.9, 3.4 Hz), 1.10 (9H, t, J = 8.4 Hz), 1.09 (9H, s), 1.07 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.03 (9H, s), 0.99 (9H, t, J = 7.8 Hz), 0.91 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.77 (6H, q, J = 7.8 Hz), 0.57 (6H, q, J = 7.8 Hz), 0.27 (6H, s), 0.137 (3H, s), 0.136 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 194.7, 152.6, 150.6, 136.5, 129.8, 123.2, 97.2, 81.4, 80.4, 72.3, 72.0, 71.9, 71.5, 70.5, 68.3, 47.6, 38.2, 37.7, 37.6, 35.3, 30.7, 26.3(×3), 26.3(×3), 18.6, 18.5, 18.5, 18.3, 7.4(×6), 5.8(×2), 5.7(×6), -4.0, -4.2, -5.1, -5.2 ppm. FTIR (film): 2956, 2926, 2877, 1716, 1573, 1471, 1251, 837 775, 775, 728 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
48H
92NO
8SSi
4, 954.5615; found, 954.5612.
【0815】
ホモハリコンドリン左半分
【化624】
CH
2Cl
2(70 mL)中ラクトン3(5.01g、14.6 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、DIBAL溶液(ヘキサン中1 Mの19.0 mL、19.0 mmol、1.3 eq.)を−78℃にて15 minにわたり加えた。同じ温度にて15 min撹拌後、MeOH(2.0 mL)、sat. ロッシェル塩 aq.(70 mL)、およびEtOAc(70 mL)を連続して加えた。その結果得られた溶液を室温にて2 h撹拌することで透明な二相の溶液が与えられた。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで無色固体として粗ラクトールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【0816】
THF(50 mL)中MePPh
3Br(21.0g、58.8 mmol、4 eq.)の懸濁液へ、tBuOK(4.9g、43.7 mmol、3 eq.)を0℃にて加えた。室温にて1 h撹拌後、黄色溶液を0℃まで再冷却した。このイリド溶液へ、THF(25 mL)中の粗ラクトール(14.6 mmolと計算された、1 eq.)の溶液を加えた。室温にて20 min撹拌後、反応をsat. NH
4Cl aq.(50 mL)およびH
2O(20 mL)でクエンチした。Et
2O(100 mL)を加えた後、有機層を分離した。水性層をEt
2Oで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料を最少量のCH
2Cl
2(ca. 5 mL)に溶解してシリカゲルのパッド(ヘキサン中20% EtOAc)に通過させた。濾過物を減圧下で濃縮することで無色固体として粗アルコールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【0817】
CH
2Cl
2(70 mL)中の粗アルコール(14.6 mmolと計算された、1 eq.)および2,6-ルチジン(3.4 mL、29.2 mmol、2 eq.)の撹拌された溶液へ、TBSOTf(4.4 mL、19.2 mmol 1.3 eq.)を0℃にて加えた。0℃にて30 min撹拌後、氷浴を除去し反応混合物を室温にてもう30 min撹拌した。反応をブラインでクエンチしEt
2O(200 mL)で希釈した。有機層を分離して1N HCl、sat.、NaHCO
3 aq.、およびブラインで連続して洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで淡黄色油として粗TBSエーテルが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【0818】
HF・Py緩衝溶液を、ピリジン(15 mL)とMeCN(20 mL)との混合物へHF・Py(ピリジン中〜70% HFの3.0 mL、ca. 114 mmol、ca. 8 eq.)を0℃にて加えることによって調製した。MeCN(50 mL)およびCH
2Cl
2(30 mL)中の粗TBSエーテル(14.6 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、HF・Py緩衝溶液を−10℃にて15 minにわたり加えた。同じ温度にて30 min撹拌後、反応物を最大室温まで加温した。同じ温度にて1 h撹拌後、混合物を0℃まで冷却しsat. NaHCO
3 aq.で慎重にクエンチした。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中25%、次いで50% EtOAc)によって精製することで、無色アモルファス固体としてジオール19(4.43g、14.0 mmol、4ステップで96%)が与えられた。19:[α]
20D -36.7(c 1.06、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 6.01 (1H, ddd, J = 16.9, 10.5, 6.2 Hz), 5.10 (1H, d, J = 16.9 Hz), 5.05 (1H, d, J = 10.5 Hz), 4.04 (1H, ddd, J = 11.1, 7.8, 3.0 Hz), 3.77 (1H, ddd, J = 11.1, 9.2, 4.4 Hz), 3.57 (1H, brs), 3.51-3.46 (2H, m), 3.18 (1H, dd, J = 7.5, 4.5 Hz), 2.68-2.66 (2H, m), 2.01 (1H, dd, J = 8.4, 3.0 Hz), 1.95 (1H, ddd, J = 14.6, 2.7, 2.7 Hz), 1.12 (1H, ddd, J = 14.6, 2.7, 2.7 Hz), 0.90 (9H, S), 0.82 (3H, d, J = 5.4 Hz), 0.07 (3H, s), -0.06 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 141.9, 114.0, 84.2, 81.7, 66.9, 65.7, 63.4, 38.1, 37.1, 25.9, 18.2, 15.7, -3.8, -5.1 ppm. FTIR (film): 3527, 3259, 2960, 2929, 2858, 1256, 1090, 1056, 879, 776 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
16H
33O
4Si, 317.2143; found, 317.2145.
【化625】
【0819】
CH
2Cl
2(150 mL)中ジオール19(7.30g、23.1 mmol、1 eq.)および2,6-ルチジン(10.8 mL、92.7 mmol、4 eq.)の撹拌された溶液へ、Tf
2O(4.7 mL、27.9 mmol、1.2 eq.)を−78℃にて加えた。同じ温度にて10 min撹拌後、反応をMeOH(1.0 mL)およびブライン(100 mL)でクエンチした。Et
2O(500 mL)を加えた後、有機層を水性層から分離し1N HClおよびブラインで連続して洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することでワインレッド油として粗トリフラートが与えられたが、これをさらなる精製はせずに、即時にDMSO(150 mL)に溶解した。
【0820】
粗トリフラート(23.1 mmolと計算された、1 eq.)のDMSO溶液へ、NaCN(11.3g、230 mmol、10 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて1 h撹拌後、反応混合物を紙に通して濾過して濾過ケークをEtOAcでしっかり洗浄した。濾過物をH
2Oおよびブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルのパッド(ヘキサン中20% EtOAc)に通過させることで桃色油として粗ニトリルが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。
【0821】
DMF(80 mL)中の粗ニトリル(23.1 mmolと計算された、1 eq.)およびピリジン(15.0 mL、186 mmol、8 eq.)の撹拌された溶液へ、TBSCl(10.4g、69.0 mmol、3 eq.)およびAgNO
3(11.8g、69.5 mmol、3 eq.)を0℃にて加えた。0℃にて30 min撹拌後、冷却浴を除去し反応混合物を室温にて18 h撹拌した。反応混合物をEt
2O(100 mL)で希釈しセライトのベッドに通して濾過した。濾過ケークをEt
2Oでしっかり洗浄した。濾過物をH
2Oおよびブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、次いで10% EtOAc)によって精製することで、無色固体としてビス-TBS 20(8.87g、20.2 mmol、3ステップで87%)が与えられた。20:[α]
20D -6.7(c 1.07、CHCl
3)。MP:65〜67℃(Et
2Oから再結晶化)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 6.31 (1H, ddd, J = 17.4, 10.8, 6.6 Hz), 5.19 (1H, d, J = 10.8 Hz), 5.15 (1H, d, J = 17.4 Hz), 3.52 (1H, brs), 3.23-3.22 (1H, m), 3.11 (1H, ddd, J = 8.0, 5.9, 2.0 Hz), 2.82-2.77 (1H, m), 2.66 (1H, d, J = 9.6 Hz), 2.40 (1H, dd, J = 16.8, 7.8 Hz), 2.07 (1H, dd, J = 16.8, 5.4 Hz), 1.80 (1H, ddd, J = 15.4, 2.7, 2.7 Hz), 1.32 (1H, ddd, J = 15.4, 4.7, 4.7 Hz), 0.98 (9H, s), 0.93 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.89 (9H, s), 0.10 (3H, s), 0.01 (3H, s), -0.01 (3H, s), -0.07 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 141.7, 117.9, 113.9, 85.2, 77.1, 65.0, 64.4, 38.3, 37.2, 26.4, 20.6, 18.4, 18.3, 15.9, -2.5, -3.5, -5.00, -5.03 ppm. FTIR (film): 2955, 2930, 2886, 2857, 1473, 1388, 1254, 1139, 1099, 1022, 835, cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
23H
45NO
3Si
2Na, 462.2830; found, 462.2831.
【化626】
【0822】
ヘキサン(150 mL)およびCH
2Cl
2(50 mL)中ビス-TBS 20(8.77g、19.9 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、DIBAL溶液(ヘキサン中1 Mの22.0 mL、22.0 mmol、1.1 eq.)を−78℃にて加えた。同じ温度にて30 min撹拌後、反応をMeOH(1.0 mL)およびsat. ロッシェル塩 aq.(200 mL)でクエンチした。混合物を室温にて1.5 h撹拌することで透明な二相混合物が与えられた。有機層を分離して水性層をEt
2Oで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過して減圧下で濃縮した。得られた粗材料をシリカゲルのパッド(ヘキサン中20% EtOAc)に通過させて無色油として粗アルデヒドが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【0823】
THF(400 mL)中メチルビス(2,2,2-トリフルオロエチル)ホスホノアセタート(6.3 mL、29.8 mm ol、1.5 eq.)および18-クラウン-6エーテル(42.0g、159 mmol、8 eq.)の撹拌された溶液へ、KHMDS溶液(トルエン中0.5 Mの60 mL、30 mmol、1.5 eq.)を−78℃にて加えた。−78℃にて30 min撹拌後、その結果得られた混合物を、THF(100 mL)中の粗アルデヒド(19.9 mmolと計算された、1 eq.)の溶液へ加え同じ温度にて30 min撹拌した。反応をsat. NH
4Cl aq.でクエンチしてヘキサン(400 mL)で希釈した。有機層を分離して水性層をEt
2O/ヘキサン(1:1)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過して減圧下で濃縮した。得られた粗材料をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、次いで2% EtOAc)によって精製することで無色油としてα,β-不飽和エステルS16(8.37g、16.8 mmol、2ステップで84%)が与えられた。Z異性体のみが独占的に得られた。S16:[α]
20D +42.0(c 1.03、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 6.67-6.63 (1H, m), 6.16 (1H, ddd, J = 17.6, 10.2, 6.6 Hz), 5.91 (1H, dd, J = 11.1, 1.5 Hz), 5.11 (1H, dd, J = 17.6, 1.5 Hz), 5.09 (1H, dd, J = 10.2, 1.5 Hz). 3.60 (1H, d, 1.8 Hz), 3.454-3.447 (1H, m), 3.34 (3H, s), 3.34-3.30 (1H, m), 3.13 (1H, d, 10.8 Hz), 3.03-2.97 (1H, m), 2.89-2.83 (1H, m), 2.68 (1H, d, 9.0 Hz), 1.92 (1H, d, 14.6 Hz), 1.45 (1H, ddd, 14.6, 4.5, 4.5 Hz), 1.03 (9H, s), 1.01 (9H, s), 0.93 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.19 (3H, s), 0.16 (3H, s), 0.12 (3H, s), 0.04 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 166.6, 149.3, 142.6, 119.9, 113.4, 85.3, 81.0, 66.7, 64.7, 50.5, 39.0, 37.6, 32.5, 26.7, 26.4, 18.6, 18.5, 15.9, -2.3, -3.6, -4.6, -5.0 ppm. FTIR (film): 2951, 2929, 2857, 1723, 1644, 1253, 1091, 951, 836, 771 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
26H
50O
5Si
2Na, 521.3089; found, 521.3087.
【化627】
【0824】
THF(200 mL)中エステルS16(8.30g、16.6 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、DIBAL溶液(ヘキサン中1 Mの66 mL、66.0 mmol、4 eq.)を−78℃にて加えた。同じ温度にて10 min撹拌後、反応混合物を0℃まで加温してもう30 min撹拌した。反応をアセトン(5.0 mL)およびsat. ロッシェル塩 aq.(200 mL)でクエンチした。その結果得られた混合物を室温にて2 h撹拌することで透明な二相溶液が与えられた。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過して減圧下で濃縮した。得られた粗材料をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中11% EtOAc)によって精製することで無色固体としてアリルアルコール21(7.72g、16.4 mmol、99%)が与えられた。21:[α]
20D -16.6(c 1.00、CHCl
3)。MP:60〜62℃(Et
2Oから再結晶化)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 6.24 (1H, ddd, J = 17.4, 10.5, 6.9 Hz), 5.83-5.81 (1H, m), 5.77-5.74 (1H, m), 5.18-5.14 (2H, m), 4.23-4.20 (1H, m), 4.14-4.10 (1H, m), 3.62 (1H, d, J = 1.2 Hz), 3.349-3.345 (1H, m), 3.05 (1H, d, J = 9.6 Hz), 2.89-2.80 (2H, m), 2.72 (1H, d, J = 9.0 Hz), 1.96 (1H, dd, J = 14.4, 6.6 Hz), 1.91 (1H, ddd, J = 14.6, 2.4, 2.4 Hz), 1.78-1.77 (1H, m), 1.49 (1H, ddd, J = 14.6, 4.7, 4.7 Hz), 1.01 (18H, s), 0.95 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.15 (3H, s), 0.08 (3H, s), 0.05 (3H, s), 0.004 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 142.4, 131.4, 129.2, 113.6, 85.1, 80.6, 66.7, 65.0, 58.8, 39.1, 37.5, 30.5, 26.5, 26.4, 18.53, 18.50, 16.0, -2.3, -3.5, -4.7, -5.0 ppm. FTIR (film): 2952, 2929, 2855, 1463, 1252, 1138, 1003, 833, 768 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
25H
50O
4Si
2Na, 493.3140; found, 493.3142.
【化628】
【0825】
CH
2Cl
2(50 mL)中モレキュラーシーブ4A(1.5g、活性粉末)の撹拌された懸濁液へ、Ti(OiPr)
4(0.72 mL、2.43 mmol、15 mol%)およびCH
2Cl
2(5.0 mL)中(+)-DET(0.55 mL、3.21 mmol、20 mol%)の溶液を−20℃にて加えた。同じ温度にて15 min撹拌後、反応混合物へ、TBHP溶液(モレキュラーシーブ4Aに通したデカン中〜5.5 Mの4.5 mL、ca. 24.8 mmol、ca. 1.5 eq.)を加えて30 min撹拌した。別個のフラスコ中、CH
2Cl
2(80 mL)中アリルアルコール21(7.65g、16.2 mmol、1 eq.)の溶液を−78℃まで冷却した。この冷却されたアリルアルコール溶液へ、上の触媒溶液を、カニューレを介して加えてCH
2Cl
2(30 mL)ですすいだ。−78℃にて10 min撹拌後、反応混合物を−10℃まで加温して15 h撹拌した。反応フラスコを冷却浴から除去してEt
2O(200 mL)を撹拌しながら冷反応混合物へ加え、sat. Na
2SO
4 aq.(2.5 mL)の添加をこれに続けた。室温にて2 h撹拌後、混合物をセライトのパッドに通して濾過して、濾過ケークをEtOAcでしっかり洗浄した。減圧下での溶媒の除去後、得られた粗材料をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、5%、10%、11%、次いで20% EtOAc)によって精製することで無色固体としてエポキシアルコールS17(6.81g、14.0 mmol、86%)と、無色固体としてその望ましくないジアステレオマーS18(862 mg、1.77 mmol、11%)とが与えられた。S17:[α]
20D -26.0(c 1.08、CHCl
3)。MP:78〜79℃(ヘキサン/EtOAcから再結晶化)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 6.09-6.03 (1H, m), 5.21 (1H, d, J = 18.0 Hz), 5.11 (1H, d, J = 10.8 Hz), 3.92-3.88 (1H, m), 3.65 (1H, ddd, J = 11.4, 7.8, 3.0 Hz), 3.58 (1H, s), 3.239-3.235 (1H, m), 3.17-3.12 (2H, m), 3.08 (1H, J = 4.1, 4.1, 4.1 Hz), 2.78-2.71 (2H, m), 2.64 (1H, d, J = 9.6 Hz), 2.13 (1H, ddd, J = 14.1, 11.4, 8.4 Hz), 1.84 (1H, ddd, J = 15.0, 2.4, 2.4 Hz), 1.57-1.53 (1H, m), 1.41 (1H, ddd, J = 15.0, 4.2, 4.2 Hz), 1.01 (9H, s), 0.98 (9H, s), 0.90 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.13 (3H, s), 0.03 (3H, s), 0.02 (3H, s), -0.06 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 142.1, 114.1, 85.35, 85.33, 78.8, 66.2, 64.5, 60.9, 56.1, 54.7, 38.8, 37.6, 30.3, 26.5, 26.3, 18.4, 16.0, -2.3, -3.7, -4.8, -5.1 ppm. FTIR (film): 2952, 2929, 2856, 1252, 1011, 833, 768 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+NH
4]
+ calcd for C
25H
54NO
5Si
2, 504.3535; found, 504.3527.
ジアステレオマーS18:[α]
20D +11.9(c 1.00、CHCl
3)。MP:89〜91℃(Et
2Oから再結晶化)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 6.19 (1H, ddd, J = 17.4, 10.7, 6.9 Hz), 5.17 (1H, ddd, J = 17.4, 1.8, 1.8 Hz), 5.12 (1H, d, J = 10.7 Hz), 3.70-3.68 (1H, m), 3.65 (1H, ddd, J = 11.4, 6.0, 6.0 Hz), 3.59 (1H, ddd, J = 11.4, 5.4, 5.4 Hz), 3.49 (1H, dd, J = 8.4, 4.8 Hz), 3.44 (1H, ddd, J = 7.8, 4.2, 4.2 Hz), 3.41 (1H, ddd, J = 8.4, 3.6, 3.6 Hz), 3.02 (1H, dd, J = 10.8, 5.4 Hz), 2.89-2.83 (1H, m), 2.76 (1H, dd, J = 10.2, 2.4 Hz), 2.44 (1H, ddd, J = 13.8, 8.4, 5.1 Hz), 1.95 (1H, ddd, J = 14.4, 4.8, 3.6 Hz), 1.65 (1H, ddd, J = 14.4, 4.8, 4.8 Hz), 1.57 (1H, ddd, J = 14.4, 7.8, 3.6 Hz), 1.59-1.50 (1H, m), 1.04 (9H, s), 0.98-0.97 (12H, m), 0.16 (3H, s), 0.07 (3H, s), 0.06 (3H, s), 0.00 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 142.3, 113.7, 84.4, 79.2, 66.5, 65.3, 60.7, 56.0, 54.5, 39.1, 37.4, 30.9, 26.4, 26.3, 18.5, 18.4, 15.9, -2.5, -3.8, -4.8, -5.0 ppm. FTIR (film): 3448, 2953, 2929, 2857, 1463, 1253, 1128, 1088, 1005, 902, 833, 770, 735 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
25H
50O
5Si
2Na, 509.3089; found, 509.3088.
【化629】
【0826】
THF(20.0 mL)中エポキシアルコールS17(6.73g、13.8 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、モレキュラーシーブ4A(4.0g、活性ペレット)およびTBAF溶液(THF中1 Mの80.0 mL、80.0 mmol、5.8 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて12 h撹拌後、CaCO
3(20.0 g)、DOWEX 50WX8-400(60.0 g)、MeOH(10 mL)、およびTHF(100 mL)を連続して加えた。室温にて1.5 h撹拌後、混合物をセライトのパッドに通して濾過し濾過されたのをEtOAcでしっかり洗浄した。減圧下での溶媒の除去後、得られた粗材料をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2、次いでEtOAc)によって精製することで無色アモルファス固体としてトリオール22(3.73g、13.3 mmol、96%)が与えられた。22:[α]
20D -64.8(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.96 (1H, ddd, J = 17.5, 10.5, 7.1 Hz), 5.03 (1H, ddd, 17.5, 1.6, 1.6 Hz), 4.97 (1H, ddd, J = 10.5, 1.6, 1.5 Hz), 4.35 (1H, ddd, 9.5, 6.9, 4.1 Hz), 4.05 (1H, d, J = 3.0 Hz), 3.93 (1H, s), 3.73 (1H, dd, J = 3.0, 3.0 Hz), 3.61 (1H, dd, J = 11.1, 5.7 Hz), 3.57 (1H, dd, 11.1, 5.7 Hz), 3.46 (1H, dd, J = 6.0, 6.0, 4.2 Hz), 3.01 (1H, d, J = 9.0 Hz), 2.50-2.44 (1H, m), 2.31 (1H, ddd, J = 15.5, 2.4, 2.4 Hz), 2.09 (1H, ddd, 13.2, 9.2, 3.8 Hz), 2.04 (1H, dd, J = 13.2, 6.6 Hz), 1.89 (1H, ddd, J = 15.5, 3.8, 3.8 Hz), 0.99 (3H, d, J = 7.2 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, CD
3OD)δ: 143.5, 113.8, 82.8, 79.3, 79.0, 77.4, 74.9, 64.8, 64.6, 39.4, 36.6, 33.1, 15.6 ppm. FTIR (film): 3387, 2935, 2886, 1638, 1415, 1093, 1032, 838 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
13H
22O
5Na, 281.1359; found, 281.1359.トリオール22の立体化学を、その3,5-ジニトロベンゾアート誘導体S19に対するX線結晶学的分析によって確認した。
【化630】
【0827】
ピリジン(0.50 mL)中トリオール22(16.4 mg、0.0635 mmol)の撹拌された溶液へ、3,5-ジニトロベンゾイル塩化物(20.0 mg、0.0867 mmol、1.4 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて5 h撹拌後、その結果得られた反応混合物をEtOAcで希釈し1N HCl、sat. NaHCO
3 aq.およびブラインで連続して洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過して減圧下で濃縮した。得られた粗材料をPTLC(EtOAc)によって精製することで無色固体としてジニトロベンゾアートS19(14.7 mg、0.0325 mmol、51%)が与えられた。ヘキサン/EtOAcからの再結晶化によってX線回折研究に好適な単結晶が与えられた。S19:[α]
20D -51.3(c 0.735、CHCl
3)。MP:127〜129℃(ヘキサン/EtOAcから再結晶化)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 8.70 (2H, d, J = 2.1 Hz), 8.48 (1H, t, J = 2.1 Hz), 6.13 (1H, ddd, J = 16.5, 10.3, 6.9 Hz), 5.18 (1H, d, J = 16.5 Hz), 5.14 (1H, d, J = 10.3 Hz), 4.28 (1H, dd, J = 11.4, 7.2 Hz), 4.00-3.95 (2H, m), 3.55 (1H, ddd, J = 10.2, 3.0, 3.0 Hz), 3.48 (1H, d, J = 3.0 Hz), 3.38 (1H, s), 3.29-3.26 (1H, m), 2.97 (1H, d, J = 10.8 Hz), 2.86-2.82 (1H, m), 2.61 (1H, d, J = 9.0 Hz), 2.22 (1H, d, J = 15.3 Hz), 2.01-1.96 (1H, m), 1.86 (1H, dd, J = 12.8, 6.9 Hz), 1.68 (1H, ddd, J = 12.8, 9.6, 3.6 Hz), 1.20 (1H, ddd, J = 15.3, 3.3, 3.3 Hz), 1.03 (3H, d, J = 7.2 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 162.7, 148.3, 142.5, 133.0, 128.8, 122.1, 113.8, 82.1, 78.0, 77.6, 77.2, 71.4, 68.4, 63.5, 38.7, 36.1, 32.3, 15.3 ppm. FTIR (film): 3489, 3423, 3100, 2919, 1733, 1545, 1345, 1282, 1170, 1095, 921, 721 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+NH
4]
+ calcd for C
20H
28N
3O
10, 470.1769; found, 470.1779.
【化631】
【0828】
CH
2Cl
2(9.0 mL)中トリオール22(480 mg、1.71 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、Et
3N(0.95 mL、6.82 mml、4 eq.)およびTBSCl(385 mg、2.55 mmol、1.5 eq.)を室温にて加えた。5 h撹拌後、反応混合物へTBSCl(200 mg、1.33 mmol、0.8 eq.)を加えもう15 h撹拌した。反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過して減圧下で濃縮した。得られた粗材料をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中17%、次いで25% EtOAc)によって精製することで無色固体としてTBSエーテルS20(633 mg、1.70 mmol、99%)が与えられた。S20:[α]
20D -41.6(c 1.00、CHCl
3)。MP:55〜58℃(Et
2Oから再結晶化)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 5.97 (1H,ddd, J = 17.4, 10.5, 7.5 Hz), 5.04 (1H, d, J = 17.4 Hz), 4.98 (1H, d, J = 10.5 Hz), 4.41-4.38 (1H, m), 4.05 (1H, s), 3.93 (1H, s), 3.73 (1H, s), 3.72-3.66 (2H, m), 3.45 (1H, dd, 9.3, 5.7 Hz), 3.02 (1H, d, J = 9.0 Hz), 2.50-2.44 (1H, m), 2.32 (1H, d, J = 15.2 Hz), 2.13 (1H, ddd, J = 13.1, 9.6, 3.4 Hz), 2.04 (1H, dd, J = 13.1, 7.2 Hz), 1.89 (1H, ddd, J = 15.2, 3.3, 3.3 Hz), 0.99 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.92 (9H, s), 0.09 (6H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, CD
3OD)δ: 143.4, 113.9, 82.8, 79.3, 78.6, 77.6, 74.8, 65.7, 65.0, 39.5, 36.5, 33.0, 26.4, 19.2, 15.6, -5.2, -5.3 ppm. FTIR (film): 3504, 2953, 2930, 2886, 2857, 1255, 1095, 837, 755 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
19H
36O
5SiNa, 395.2224; found, 395.2225.
【化632】
【0829】
CH
2Cl
2(20 mL)中TBSエーテルS20(540 mg、1.45 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、イミダゾール(300 mg、4.41 mmol、3 eq.)およびTESCl(0.29 mL、1.73 mmol、1.2 eq.)を0℃にて加えた。0℃にて15 min撹拌後、反応をブラインでクエンチした。有機層を分離後、水性層をEt
2Oで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過して減圧下で濃縮した。残渣をヘキサンに溶解してシリカゲルの栓(ヘキサン中20% EtOAc)に通して濾過することで淡黄色油として粗TESエーテルが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。
【0830】
粗TESエーテル(1.45 mmolと計算された、1 eq.)を0℃まで冷却し、予め冷却した9-BBN溶液(THF中0.5 Mの9.0 mL、4.50 mmol、3 eq.、ca. 5℃)に溶解した。0℃にて5 min撹拌後、氷浴を除去し反応混合物を室温にて1 h撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却しH
2O(10 mL)でクエンチした。同じ温度にてNaBO
3・H
2O(2.60g、26.0 mmol、18 eq.)を加えた後、その結果得られた混合物を室温にて1 h激しく撹拌した。混合物をブライン(10 mL)およびEtOAc(20 mL)で希釈した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過して減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2、次いでヘキサン中0%、9%、17%、20%、25%、次いで33% EtOAc)によって精製することで無色油としてジオールS21(689 mg、1.36 mmol、2ステップで94%)が与えられた。S21:[α]
20D +3.27(c 1.04、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, CD
3OD)δ: 4.36 (1H, ddd, J = 8.1, 8.1, 3.6 Hz), 4.07 (1H, d, J = 3.0 Hz), 3.90 (1H, s), 3.73 (1H, s), 3.70 (1H, dd, J = 9.9, 6.3 Hz), 3.68-3.59 (4H, m), 2.96 (1H, d, J = 9.6 Hz), 2.29 (1H, d, J = 15.0 Hz), 2.09 (1H, ddd, J = 13.2, 9.0, 4.2 Hz), 2.04 (1H, dd, J = 13.2, 6.6 Hz), 2.03-1.98 (1H, m), 1.91-1.87 (2H, m), 1.40-1.34 (1H, m), 0.98 (9H, t, J = 7.8 Hz), 0.92-0.90 (12H, m), 0.65 (6H, q, J = 7.8 Hz), 0.084 (3H, s), 0.079 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, CD
3OD)δ: 83.3, 78.4, 79.2, 77.5, 76.8, 66.2, 65.1, 61.5, 37.4, 36.5, 33.0, 32.3, 26.44, 26.38, 19.2, 15.7, 7.3, 6.0, -5.2 ppm. FTIR (film): 3518, 2952, 2931, 2876, 1252, 1092, 835, 777, 741 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
25H
52O
6Si
2Na, 527.3195; found, 527.3194.
【化633】
【0831】
CH
2Cl
2(5.0 mL)中ジオールS21(202 mg、0.400 mmol)の撹拌された溶液へ、TEMPO(12.5 mg、20 mol%)およびPIDA(390 mg、3 eq.)を室温にて加えた。36 h撹拌後、反応をsat. NaHCO
3 aq.およびsat. Na
2S
2O
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過して減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、9%、20%、25%、次いで33% EtOAc)によって精製することで無色油としてラクトン23(191 mg、0.381 mmol、95%)が与えられた。23:[α]
20D -30.0(c 1.02、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 4.44-4.41 (1H, m), 3.95-3.92 (1H, m), 3.85-3.82 (1H, m), 3.70-3.66 (2H, m), 3.54 (1H, d, J = 1.8 Hz), 3.46 (1H, brs), 2.52 (1H, s), 2.36-2.31 (2H, m), 2.16 (1H, dd, J = 18.0, 6.0 Hz), 2.05-2.00 (1H, m), 1.90 (1H, dd, J = 12.9, 6.6 Hz), 1.34-1.30 (1H, m), 1.17 (1H, ddd, J = 15.8, 3.9, 3.9 Hz), 1.04 (9H, t, J = 7.8 Hz), 1.00 (9H, s), 0.76 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.68 (6H, q, J = 7.8 Hz), 0.18 (3H, s), 0.15 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 168.4, 78.2, 77.9, 75.8, 73.8, 73.0, 71.4, 65.8, 35.6, 33.0, 31.3, 30.9, 26.2, 18.6, 16.7, 7.2, 5.6, -5.2 -5.3 ppm. FTIR (film): 2953, 2929, 2877, 1730, 1461, 1246, 1117, 1085, 1002, 856, 776, 741, 668 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
25H
49O
6Si
2, 501.3062; found, 501.3063.
【化634】
【0832】
THF(6.0 mL)中ラクトン23(467 mg、0.932 mmol)およびヨウ化物(420 mg、1.3 eq.)の撹拌された溶液へ、tBuLi溶液(ペンタン中1.7 Mの1.3 mL、2.21 mmol、2.5 eq.)を−78℃にて20 minにわたり加えた。30 min撹拌後、反応をsat. NH
4Cl aq.でクエンチし室温にて10 min撹拌した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過して減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、5%、7%、次いで17% EtOAc)によって精製することでケトンが与えられたが、これは少量の不純物を含有していた。ケトンとヘミアセタールとの平衡混合物(C
6D
6中ca. 10:1比率)として存在する純化合物をPTLC(ヘキサン/EtOAc=2:1)による分析目的で得た。ここではS22の主であるケトン型のみのスペクトルデータを示す。S22:[α]
20D -1.4(c 1.13、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.28 (2H, d, J = 8.1 Hz), 6.85 (2H, d, J = 8.1 Hz), 5.64 (1H, ddd, J = 16.8, 9.0, 7.5 Hz), 5.13 (1H, d, J = 9.0 Hz), 5.11 (1H, d, J = 16.8 Hz), 4.57 (1H, d, J = 11.4 Hz), 4.49 (1H, ddd, J = 6.3, 6.3, 3.3 Hz), 4.23 (1H, d, J = 10.8 Hz), 3.83 (1H, dd, J = 9.9, 6.3 Hz), 3.75 (1H, dd, J = 10.8, 6.0 Hz), 3.74 (1H, s), 3.63 (1H, d, J = 3.0 Hz), 3.60-3.55 (2H, m), 3.47 (1H, dd, J = 7.5, 7.5 Hz), 3.37 (1H, d, J = 10.8 Hz), 3.33 (3H, s), 2.79 (1H, dd, J = 16.8, 4.2 Hz), 2.77-2.69 (3H, m), 2.52-2.50 (1H, m), 2.30 (1H, d, J = 15.6 Hz), 2.24 (1H, dd, J = 16.8, 7.5 Hz), 2.20 (1H, dd, J = 16.8, 8.7 Hz), 2.04 (1H, dd, J = 12.9, 6.9 Hz), 1.96 (1H, ddd, J = 12.6, 9.0, 4.2 Hz), 1.24 (1H, ddd, J = 15.3, 3.0, 3.0 Hz), 1.12 (1H, dd, J = 8.4, 8.4 Hz), 1.01 (9H, t, J = 7.8 Hz), 10.1-0.95 (6H, m), 0.95 (9H, s), 0.63 (6H, q, J = 7.8 Hz), 0.09 (3H, s), 0.08 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 208.7, 159.6, 137.9, 131.3, 129.5, 119.0, 114.0, 84.1, 82.0, 78.2, 78.1, 76.7, 75.8, 70.2, 65.5, 63.7, 54.8, 47.8, 46.0, 35.6, 34.0, 32.4, 31.4, 26.1, 18.5, 16.6, 16.3, 7.2, 5.5, -5.3 ppm. FTIR (film): 3518, 2953, 2932, 2876, 1709, 1613, 1514, 1463, 1413, 1248, 1092, 1037, 835, 778, 741 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
39H
68O
8Si
2Na, 743.4345; found, 743.4414.
【化635】
【0833】
アセトン(5.0 mL)中の粗ケトン(0.932 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、OsO
4溶液(H
2O中0.02 Mの5.0 mL、0.100 mmol、10 mol%)およびNMO(220 mg、1.89 mmol、2 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて4 h撹拌後、反応をNa
2SO
3(1.5 g)でクエンチしてブラインで希釈した。室温にて30 min撹拌後、有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過して減圧下で濃縮することで茶色油として粗ジオールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。
【0834】
CH
2Cl
2(19 mL)中の粗ジオール(0.932 mmolと計算された、1 eq.)の溶液へ、K
2CO
3(1.3g、9.41 mmol、10 eq.)およびPb(OAc)
4(620 mg、1.40mmol、1.5 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて15 min撹拌後、反応をヘキサン/EtOAc(2:1)で希釈しSiO
2のパッド(ヘキサン中33% EtOAc)に通して濾過した。有機溶媒の蒸発後、得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、5%、9%、13%、次いで17% EtOAc)によって精製することで薄茶色油としてヘミアセタールS23(461 mg、0.638 mmol、3ステップで68%)が与えられた。産物がヘミアセタールの平衡混合物(C
6D
6中ca. 3:7比率)として得られた。S23:[α]
20D -35.8(c 1.04、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.17-7.15 (2H, m), 6.80-6.74 (2H, m), 5.44 (0.3H, dd, J = 11.7, 1.5 Hz), 4.92 (0.7H, dd, J = 12.6, 1.5 Hz), 4.52 (0.7H, d, J = 11.1 Hz), 4.45-4.39 (1.3H, m), 4.32 (0.7H, d, J = 11.1 Hz), 4.23 (0.3H, d, J = 11.4 Hz), 4.09 (0.3H, d, J = 3.0 Hz), 3.95 (0.3H, d, J = 10.8 Hz), 3.83-3.80 (1H, m), 3.77-3.74 (1H, m), 3.69-3.60 (3H, m), 3.56 (0.7H, d, J = 4.2 Hz), 3.33 (0.3H, s), 3.29-3.27 (4H, m), 3.16 (0.7H, s), 2.74-2.72 (1H, m), 2.62-2.56 (0.3H. m), 2.35-2.25 (1.7H, m), 2.18 (0.7H, d, J = 15.0 Hz), 2.10-2.00 (1.3H, m), 1.92-1.80 (1.3H, m), 1.72-1.59 (1.7H, m), 1.54 (0.7H, dd, J = 12.6, 4.2 Hz), 1.51-1.48 (1H, m), 1.45-1.38 (1H, m), 1.11-1.07 (9.9H, m), 1.04-0.98 (14.1H, m), 0.77-0.72 (6H, m), 0.121-0.09 (6H, m) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 159.9, 159.7, 131.2, 129.7, 129.5, 114.2, 114.0, 98.9, 98.2, 93.8, 91.3, 80.1, 79.1, 79.0, 78.5, 77.8, 77.7, 76.8, 76.0, 74.1, 73.9, 73.4, 73.1, 72.2, 66.1, 64.8, 64.0, 54.7, 38.4, 38.2, 37.7, 37.3, 36.4, 31.5, 31.3, 29.7, 29.2, 26.2, 26.1, 23.2, 18.6, 17.8, 17.5, 17.44, 17.39, 7.3, 7.2, 5.7, 5.5, -5.1, -5.3 ppm. FTIR (film): 3507, 2953, 2928, 2874, 1514, 1462, 1248, 1090, 1035, 1013, 835, 776, 742 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+NH
4]
+ calcd for C
38H
70NO
9Si
2, 740.4584; found, 740.4608.
【化636】
【0835】
THF(26.0 mL)中ヘミアセタールS23(461 mg、0.638 mmol、1 eq.)およびベンジルジメチルホスホノアセタート(0.67 mL、3.19 mmol、5 eq.)の撹拌された溶液へ、NaH(鉱油中100 mgの60%、2.50 mmol、4 eq.)を0℃にて加えた。同じ温度にて3 h撹拌後、反応をsat. NH
4Cl aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をヘキサン/EtOAc(1:1)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、5%、9%、13%、次いで17% EtOAc)によって精製することで無色油として不飽和エステル24(479 mg、0.560 mmol、88%)が与えられた。24:[α]
20D -21.7(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.24 (2H, d, J = 7.2 Hz), 7.15 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.10 (2H, dd, J = 7.2, 7.2 Hz), 7.05 (1H, t, J = 7.2 Hz), 7.04 (1H, dd, J = 15.5, 6.3 Hz), 6.79 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.20 (1H, d, J = 15.5 Hz), 5.14 (1H, d, J = 12.0 Hz), 5.10 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.48 (1H, ddd, J = 8.1, 8.1, 3.4 Hz), 4.38 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.10 (1H, d, J = 12.0 Hz), 3.83 (1H, dd, J = 9.9, 6.3 Hz), 3.77-3.74 (2H, m), 3.63-3.59 (3H, m), 3.55 (1H, ddd, J = 10.8, 3.0, 3.0 Hz), 3.35-3.32 (4H, m), 2.70-2.64 (3H, m), 2.54 (1H, dd, J = 16.8, 4.8 Hz), 2.47-2.43 (1H, m), 2.29 (1H, d, J = 15.6 Hz), 2.15-2.08 (2H, m), 2.04-1.95 (2H, m), 1.25 (1H, ddd, J = 15.0, 3.6, 3.6 Hz), 1.10 (1H, dd, J = 7.8, 7.8 Hz), 1.01 (9H, t, J = 8.1 Hz), 0.95 (9H, s), 0.92 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.86 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.64 (6H, q, J = 8.1 Hz), 0.08 (3H, s), 0.07 (3H, s) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 208.2, 165.6, 159.8, 147.8, 136.6, 130.6, 129.7, 128.70, 128.66, 128.3, 123.3, 114.1, 81.9, 81.5, 78.2, 78.1, 76.7, 75.9, 71.1, 66.4, 65.5, 63.7, 54.7, 47.6, 45.5, 35.6, 33.6, 32.4, 31.4, 26.1, 18.5, 16.4, 16.3, 7.2, 5.5, -5.3 ppm. FTIR (film): 3526, 2953, 2933, 2876, 1719, 1612, 1513, 1462, 1249, 1160, 1093, 1036, 836, 778, 741, 697 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
47H
74O
10Si
2Na, 877.4713; found, 877.4713.
【化637】
【0836】
MeCN(3.0 mL)中の不飽和エステル24(132 mg、0.154 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、LiBr(134 mg、1.54 mmol、10 eq.)およびDBU(0.46 mL、3.08 mmol、20 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて11 h撹拌後ヘキサン(3.0 mL)およびH
2O(3.0 mL)を反応混合物へ加えた。有機層を分離して水性層をヘキサンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、5%、6%、次いで9% EtOAc)によって精製することで無色油としてスピロケタール25(92.1 mg、0.108 mmol、70%)と、無色油としてC-マイケル付加産物S24(6.7 mg、0.00897 mmol、6%)とが与えられた。25:[α]
20D -32.5(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.23 (2H, d, J = 7.1 Hz), 7.19 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.11 (2H, dd, J = 7.5, 7.1 Hz), 7.06 (1H, dd, J = 7.5, 7.5 Hz), 6.76 (2H, d, J = 8.4 Hz), 5.09 (1H, d, J = 12.0 Hz), 5.00 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.44 (1H, ddd, J = 10.2, 4.8, 4.8 Hz), 4.31 (1H, d, J = 10.2 Hz), 4.23-4.21 (2H, m), 3.83-3.79 (2H, m), 3.75 (dd, J = 10.2, 6.0 Hz), 3.72-3.68 (3H, m), 3.30 (3H, s), 2.96 (1H, dd, J = 15.6, 9.6 Hz), 2.85 (1H, s), 2.80 (1H, d, J = 2.4 Hz), 2.38-2.35 (2H, m), 2.28 (1H, dd, J = 15.6, 3.6 Hz), 2.17-2.13 (1H, m), 2.05 (1H, dd, J = 12.3, 6.3 Hz), 1.85 (1H, ddd, J = 13.2, 9.6, 4.2 Hz), 1.70-1.62 (2H, m), 1.59-1.55 (2H, m), 1.43 (1H, dd, J = 13.2, 4.2 Hz), 1.11 (9H, t, J = 8.1 Hz), 1.01 (3H, d, J = 4.2 Hz), 1.00-0.99 (12H, m), 0.76 (6H, q, J = 8.1 Hz), 0.120 (3H, s), 0.116 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 171.6, 159.7, 136.8, 131.3, 129.7, 128.72, 128.66, 114.0, 97.0, 79.1, 78.5, 77.9, 76.8, 75.3, 74.2, 73.5, 69.6, 66.15, 66.06, 63.7, 54.7, 38.2, 37.7, 37.3, 36.5, 31.5, 30.6, 29.3, 26.2, 18.6, 18.2, 17.6, 7.4, 5.7, -5.1, -5.3 ppm. FTIR (film): 2954, 2928, 2874, 1737, 1514, 1462, 1249, 1088, 1018, 836, 742 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
47H
74O
10Si
2Na, 877.4713; found, 877.4712.
C-マイケル産物S25:[α]
20D -79.5(c 0.855、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.10 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.79 (2H, d, J = 8.7 Hz), 4.42 (1H, ddd, J = 9.6, 6.2, 3.5 Hz), 4.20 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.11 (1H, d, J = 12.0 Hz), 3.87 (1H, dd, J = 10.2, 6.0 Hz), 3.78 (1H, dd, J = 10.2, 5.4 Hz), 3.69-3.66 (3H, m), 3.61 (1H, dd, J = 2.7, 2.7 Hz), 3.32 (3H, s), 2.86 (1H, dd, J = 3.3, 3.3 Hz), 2.62 (1H, d, J = 2.4 Hz), 2.38 (1H, dd, J = 12.6, 3.0 Hz), 2.30 (1H, d, J = 15.6 Hz), 2.23 (1H, dd, J = 19.2, 7.8 Hz), 2.05 (1H, ddd, J = 13.6, 3.6, 3.6 Hz), 1.99-1.89 (4H, m), 1.81 (1H, d, J = 19.2 Hz), 1.63-1.58 (1H, m), 1.30-1.25 (2H, m), 1.06 (9H, t, J = 7.8 Hz), 0.98 (9H, s), 0.84 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.82 (3H, d, J = 6.0 Hz), 0.70 (6H, q, J = 7.8 Hz), 0.114 (3H, s), 0.112 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 169.7, 159.7, 131.1, 129.4, 114.0, 104.9, 80.6, 78.7, 78.2, 76.1, 74.0, 73.7, 71.1, 65.9, 65.2, 54.7, 40.8, 36.0, 33.1, 30.9, 30.7, 30.5, 29.5, 29.4, 26.2, 18.6, 16.9, 13.9, 7.3, 5.6, -5.1, -5.2 ppm. FTIR (film): 2954, 2931, 2876, 1729, 1612, 1514, 1462, 1302, 1247, 1205, 1157, 1133, 1090,1038, 992, 937, 835, 777, 742 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
40H
66O
9Si
2Na, 769.4138; found, 769.4146.
【化638】
【0837】
CH
2Cl
2(6.0 mL)、リン酸緩衝液(0.60 mL、pH7)、およびtBuOH(0.60 mL)中のMPMエーテル25(248 mg、0.290 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、DDQ(200 mg、0.881 mmol、3 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて15 min撹拌後、反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、7%、次いで9% EtOAc)によって精製することで無色油としてアルコールS25(183 mg、0.249 mmol、86%)が与えられた。S25:[α]
20D -45.6(c 1.01、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.21 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.11 (2H, dd, J = 7.5, 7.5 Hz), 7.06 (1H, t, J = 7.5 Hz), 5.07 (1H, d, J = 12.6 Hz), 4.97 (1H, d, J = 12.6 Hz), 4.43 (1H, ddd, J = 10.2, 5.3, 5.3 Hz), 4.14 (1H, dd, J = 9.6, 3.0 Hz), 3.82 (1H, dd, J = 9.6, 5.4 Hz), 3.77-3.74 (2H, m), 3.70-3.67 (3H, m), 2.96 (1H, d, J = 8.4 Hz), 2.86 (1H, dd, J = 15.6, 10.2 Hz), 2.77 (1H, d, J = 1.8 Hz), 2.33-2.28 (2H, m), 2.22-2.17 (1H, m), 2.12-2.04 (2H, m), 1.86 (1H, ddd, J = 12.8, 10.2, 4.2 Hz), 1.61 (1H, dd, J = 12.9, 12.9 Hz), 1.09 (9H, t, J = 7.9 Hz), 1.05 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.99 (9H, s), 0.93 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.75 (6H, q, J = 7.9 Hz), 0.12 (3H, s), 0.12 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 171.5, 136.7, 128.64, 128.57, 97.0, 79.0, 77.9, 76.8, 74.1, 73.3, 70.5, 69.3, 66.09, 66.06, 63.7, 37.4, 37.31, 37.27, 36.4, 30.2, 29.2, 26.2, 18.6, 17.65, 17.62, 7.3, 5.7, -5.1, -5.3 ppm. FTIR (film): 3469, 2953, 2928, 2874, 1736, 1498, 1251, 1128, 1017, 835, 776, 740 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
39H
66O
9Si
2Na, 757.4138; found, 757.4135.
【化639】
【0838】
CH
2Cl
2(3.0 mL)中アルコールS25(183 mg、0.249 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、イミダゾール(50.0 mg、0734 mmol、3 eq.)およびTESCl(60μL、0.357 mmol、1.5 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて4 h撹拌後、反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、3%、次いで5% EtOAc)によって精製することで無色油としてTESエーテルS26(205 mg、0.241 mmol、97%)が与えられた。S26:[α]
20D -49.1(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.26 (2H, d, J = 7.2 Hz), 7.10 (2H, dd, J = 7.2, 7.2 Hz), 7.05 (1H, t, J = 7.2 Hz), 5.14 (1H, d, J = 12.3 Hz), 5.02 (1H, d, J = 12.3 Hz), 4.46 (1H, ddd, J = 9.8, 5.1, 5.1 Hz), 4.17 (1H, dd, J = 10.2, 3.0 Hz), 3.84-3.80 (2H, m), 3.77 (1H, dd, J = 10.2, 5.4 Hz), 3.73 (1H, d, J = 1.8 Hz), 3.71-3.69 (2H, m), 3.22 (1H, s), 2.92 (1H, dd, J = 15.3, 9.1 Hz), 2.80 (1H, s), 2.38 (1H, d, J = 15.6 Hz), 2.30-2.27 (2H, m), 2.16-2.11 (1H, m), 2.06 (1H, dd, J = 12.9, 6.3 Hz), 1.87 (1H, ddd, J = 13.2, 9.6, 4.2 Hz), 1.69-1.61 (2H, m), 1.59 (1H, ddd, J = 15.2, 4.7, 4.7 Hz), 1.53 (1H, dd, J = 12.6, 3.6 Hz), 1.46 (1H, dd, J = 12.3, 3.9 Hz), 1.11 (9H, t, J = 7.9 Hz), 1.00 (9H, s), 1.00-0.95 (12H, m), 0.93 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.76 (6H, q, J = 7.9 Hz), 0.56 (6H, q, J = 7.9 Hz), 0.131 (3H, s), 0.127 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 171.6, 136.8, 128.75, 128.67, 128.3, 96.9, 79.0, 77.9, 76.8, 74.2, 73.6, 72.4, 69.9, 66.2, 66.1, 63.6, 38.3, 37.5, 37.4, 36.4, 31.5, 30.7, 29.3, 26.2, 18.6, 17.5, 7.4, 5.8, 5.7, -5.1, -5.3 ppm. FTIR (film): 2953, 2928, 2875, 1738, 1498, 1240, 1033, 1001, 974, 834, 737, 677 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
45H
81O
9Si
3, 849.5183; found, 849.5184.
【化640】
【0839】
EtOAc(10.0 mL)中ベンジルエステルS26(230 mg、0.271 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、湿式10% Pd/C(23 mg、10%w/w)を室温にて加えた。反応を1気圧の水素の下2 h撹拌した。その結果得られた混合物をセライトのパッド(EtOAc)に通して濾過した。有機溶媒を減圧下で除去することで粗混合物が与えられたが、これを中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、5%、次いで33% EtOAc)によって精製することで無色油としてカルボン酸S27(183 mg、0.241 mmol、89%)が与えられた。S27:[α]
20D -54.8(c 1.06、CHCl
3)。
1H NMR (500 MHz, C
6D
6)δ: 4.45 (1H, ddd, J = 10.0, 5.0, 5.0 Hz), 4.12 (1H, dd, J = 9.8, 2.8 Hz), 3.89 (1H, d, J = 3.5 Hz), 3.81 (1H, dd, J = 11.0, 5.0 Hz), 3.76-3.73 (2H, m), 3.70-3.67 (2H, m), 3.24 (1H, s), 2.89 (1H, d, J = 1.5 Hz), 2.87 (1H, dd, J = 16.0, 3.0 Hz), 2.40 (1H, d, J = 15.5 Hz), 2.34 (1H, dd, J = 16.0, 3.0 Hz), 2.32-2.21 (2H, m), 2.04 (1H, dd, J = 12.8, 5.8 Hz), 1.87 (1H, ddd, J = 13.5, 9.5, 4.0 Hz), 1.70-1.62 (3H, m), 1.53 (1H, dd, J = 12.5, 4.0 Hz), 1.47 (1H, dd, J = 13.0, 4.0 Hz), 1.09 (9H, t, J = 8.0 Hz), 1.00 (3H, d, J = 7.0 Hz), 0.99 (9H, s), 0.97 (9H, t, J = 8.0 Hz), 0.92 (3H, d, J = 7.0 Hz), 0.75 (6H, q, J = 8.0 Hz), 0.57 (6H, q, J = 8.0 Hz), 0.120 (3H, s), 0.115 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 178.1, 97.1, 79.0, 77.9, 76.7, 74.3, 73.6, 72.3, 69.6, 66.1, 63.8, 38.0, 37.5, 37.4, 36.4, 31.5, 30.7, 29.4, 26.2, 18.6, 17.5, 7.3, 5.8, 5.7, -5.1, -5.3 ppm. FTIR (film): 3120, 2953, 2928, 2875, 1731, 1713, 1461, 1415, 1309, 1078, 1033, 1004, 833, 776, 724 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
38H
75O
9Si
3, 759.4713; found, 759.4724.
【化641】
【0840】
トルエン(1.2 mL)中カルボン酸S27(183 mg、0.241 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、PPh
3(190 mg、0.724 mmol、3 eq.)および(PyS)
2(64.0 mg、0.290 mmol、1.2 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて12 h撹拌後、その結果得られた反応混合物を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、3%、5%、次いで6% EtOAc)へ直接供することで淡黄色油としてピリジンチオールエステル26(199 mg、0.233 mmol、97%)が与えられた。26:[α]
20D -65.7(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 8.33 (1H, dd, J = 5.0, 1.4 Hz), 7.54 (1H, d, J = 8.1 Hz), 6.96 (1H, ddd, J = 8.1, 7.6, 1.4 Hz), 6.47 (1H, dd, J =7.6, 5.0 Hz), 4.45 (1H, ddd, J = 9.8, 5.1, 5.1 Hz), 4.17 (1H, dd, J = 10.2, 2.4 Hz), 3.88 (1H, d, J = 3.6 Hz), 3.81 (1H, dd, J = 10.5, 5.1 Hz), 3.75 (1H, dd, J = 10.5, 5.7 Hz), 3.71-3.65 (3H, m), 3.25 (1H, dd, J = 15.0, 10.2 Hz), 3.10 (1H, s), 2.82 (1H, d, J = 1.8 Hz), 2.53 (1H, dd, J = 15.0, 2.4 Hz), 2.39-2.34 (2H, m), 2.27-2.23 (1H, m), 2.04 (1H, dd, J = 12.9, 5.7 Hz), 1.85 (1H, ddd, J = 13.4, 9.8, 3.8 Hz), 1.70-1.60 (3H, m), 1.54-1.50 (2H, m), 1.10 (9H, t, J = 7.8 Hz), 0.99-0.97 (21H, m), 0.91 (3H, d, J = 6.0 Hz), 0.75 (6H, q, J = 8.0 Hz), 0.56 (6H, q, J = 7.8 Hz), 0.121 (3H, s), 0.119 (3H, s) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 194.6, 152.8, 150.6, 136.5, 129.8, 123.1, 97.1, 79.0, 77.9, 76.8, 74.2, 73.6, 72.5, 69.9, 66.1, 63.8, 47.8, 37.5, 37.4, 36.4, 31.4, 30.7, 29.3, 26.2, 18.6, 18.5, 17.5, 7.4, 7.3, 5.9, 5.7, -5.1, -5.3 ppm. FTIR (film): 2953, 2928, 2875, 1708, 1572, 1420, 1250, 1033, 1001, 834, 775, 736, 723 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
43H
77NO
8SSi
3Na, 874.4570; found, 874.4573.
【0841】
ノルハリコンドリン左半分
【化642】
CH
2Cl
2(75 mL)中ジオール19(3.65g、11.6 mmol、1 eq.)および2,6-ルチジン(5.4 mL、46.4 mmol、4 eq.)の撹拌された溶液へ、Tf
2O(2.4 mL、27.9 mmol、1.2 eq.)を−78℃にて加えた。同じ温度にて10 min撹拌後、反応をMeOH(0.5 mL)およびブライン(50 mL)でクエンチした。Et
2O(250 mL)を加えた後、有機層を水性層から分離し1N HClおよびブラインで連続して洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することでワインレッド油として粗トリフラートが与えられたが、これをさらなる精製はせずに、即時にDMSO(75 mL)に溶解した。
【0842】
粗トリフラート(11.6 mmolと見積もられた、1 eq.)のDMSO溶液へ、NaCN(5.7g、115 mmol、10 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて1 hr撹拌後、反応混合物を紙に通して濾過し濾過ケークをEtOAcでしっかり洗浄した。濾過物をH
2Oおよびブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、5%、10%、次いで25% EtOAc)によって精製することで無色油としてS15(3.26g、10.1 mmol、2ステップで87%)が与えられた。S15:[α]
20D −24.0(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 6.18 (1H, m), 5.15 (1H, d, J = 9.6 Hz), 5.11 (1H, d, J = 15.4 Hz), 3,48 (1H, s), 3.39 (1H, d, J = 11.4 Hz), 3.21 (1H, d, J = 11.4 Hz), 2.97 (1H, dd, J = 6.6, 6.4 Hz), 2.61-2.55 (2H, m), 2.33 (1H, dd, J = 16.2, 8.4 Hz), 2.09 (1H, dd, J = 15.0, 7.8 Hz), 1.88 (1H, d, J = 15.2 Hz), 0.99 (1H, d, J = 12.6 Hz), 0.88 (9H, s), 0.80 (3H, d, J = 5.8 Hz), 0.03 (3H, s), -0.09 (3H, s) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 141.2, 117.6, 114.1, 84.7, 76.9, 66.4, 65.8, 37.5, 36.3, 25.8, 20.4, 18.1, 15.3, -4.0, -5.1 ppm. FTIR (film): 3515, 2956, 2930, 2897, 2858, 1473, 1433, 1365, 1255, 1168, 1122, 1082, 1046, 995, 978, 940, 834, 775, 736, 688, 474 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
17H
31NO
3SiNa, 348.1965; found, 348.1969.
【化643】
【0843】
CH
2Cl
2(150 mL)中S15(3.25g、10.0 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、DIBAL溶液(ヘキサン中1 Mの45 mL、45.0 mmol、4.5 eq.)をAr雰囲気下−78℃にて加えた。同じ温度にて30 min撹拌後、150 mLのsat. ロッシェル塩 aq.を加えて温度を室温まで高めた。同じ温度にて1 h撹拌後、混合物をEtOAcで希釈した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで粗アルデヒドが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【0844】
CH
2Cl
2(150 mL)中の粗アルデヒド(と計算された 10.0 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、NaBH
4(1.89g、50.0 mmol、5 eq.)を0℃にて加えた。室温にて30 min撹拌後、反応をAcOH(2.8 mL)でクエンチして、その結果得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルのパッド(CH
2Cl
2中5% MeOH)に通過させることで粗アルコールが与えられたが、これを濃縮後さらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【0845】
CH
2Cl
2(100 mL)中の粗アルコール(10.0 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、2,6-ルチジン(3.75g、35.0 mmol、3.5 eq.)およびTESOTf(7.93g、30.0 mmol、3 eq.)を0℃にて加えた。室温にて30 min撹拌後MeOH(1 mL)を加えて、その結果得られた混合物を200 mLのCH
2Cl
2で希釈した。その結果得られた混合物を1N HClおよびsat. NaHCO
3 aq.で洗浄した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、5%、10%、次いで15% EtOAc)によって精製することで無色油としてS28(5.03g、9.00 mmol、3ステップで90%)が与えられた。S28:[α]
20D +3.4(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 6.27 (1H, m), 5.17 (1H, ddd, J = 17.4, 1.8, 1.6 Hz), 5.16 (1H, dd, J = 10.8, 1.8 Hz), 4.00 (1H, m), 3.82 (1H, m), 3.67 (1H, quin, J = 2.0 Hz), 3.49 (1H, ddd, J = 10.8, 1.8, 1.6 Hz), 2.89 (1H, m), 2.84 (1H, dd, J = 9.0, 1.8 Hz), 2.18 (1H, m), 1.94 (1H, ddd, J = 15.8, 2.3, 2.0 Hz), 1.65 (1H, m), 1.54 (1H, dt, J = 15.6, 4.4 Hz), 1.03 (9H, s), 1.022 (9H, s), 1.020 (9H, s), 0.98 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.17 (3H, s), 0.15 (3H, s), 0.12 (3H, s), 0.08 (3H, s), 0.06 (3H, s), 0.02 (3H, s) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 143.0, 113.4, 85.1, 77.4, 66.3, 65.0, 60.3, 39.3, 37.8, 36.1, 18.6, 18.5, 16.1, -2.2, -3.4, -4.7, -5.00, -5.02, -5.10 ppm. FTIR (film): 2953, 2928, 2844, 2856, 1472, 1462, 1387, 1251, 1020, 958, 938, 886, 808, 768, 705, 674, 662 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
29H
63O
4Si
3, 559.4034; found, 559.4063.
【化644】
【0846】
THF(16 mL)中S28(4.9g、8.78 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、9-BBN溶液(THF中0.5 Mの17.6 mL、8.8 mmol、2 eq.)を0℃にて加えた。室温にて1 h撹拌後2 N NaOH aq.(21 mL)を加え、これに続き9 M H
2O
2 aq.を0℃にて極めてゆっくり加えた。室温にて30 min撹拌後その結果得られた混合物をsat. Na
2S
2O
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEt
2Oで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。粗産物をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、5%、10%、次いで20% EtOAc)によって精製することで白色固体としてS29(4.61g、7.99 mmol、91%)が与えられた。
【化645】
【0847】
THF/CH
3CN/H
2O(3.5 mL/13 mL/13 mL)中アルコールS29(1.6g、2.81 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、TEMPO(220 mg、1.41 mmol、0.5 eq.)およびPhI(OAc)
2(4.53g、14.1 mmol、5 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて5 h撹拌後その結果得られた混合物をsat. Na
2S
2O
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEt
2Oで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。粗産物をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、5%、10%、次いで25% EtOAc)によって精製することでアモルファス固体として酸S30(1.49g、2.53 mmol、90%)が与えられた。S30:[α]
20D +34.0(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 3.90 (1H, td, J = 9.6, 4.2 Hz), 3.79 (1H, m), 3.61 (1H, s), 3.46 (1H, d, J = 10.8 Hz), 3.40 (1H, s), 3.01 (1H, dd, J = 16.2, 4.2 Hz), 2.82 (1H, d, J = 4.2 Hz), 2.66 (1H, m), 2.35 (1H, dd, J = 16.2, 7.2 Hz), 2.15 (1H, m), 1.89 (1H, d, J = 14.4 Hz), 1.65 (1H, m), 1.49 (1H, dt, J = 14.4, 4.9 Hz), 1.04 (9H, s), 1.03 (9H, s), 1.02 (9H, s), 0.96 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.15 (3H, s), 0.14 (3H, s), 0.13 (3H, s), 0.08 (3H, s), 0.06 (3H, s), 0.01 (3H, s) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 180.2, 84.1, 77.6, 67.3, 64.9, 60.6, 39.4, 37.8, 36.0, 30.8, 26.7, 26.5, 26.3, 18.6, 18.5, 18.4, 16.8, -2.6, -3.4, -4.8, -5.0, -5.1, -5.2 ppm. FTIR (film): 2953, 2929, 2885, 2857, 1708, 1472, 1463, 1386, 1253, 1098, 1020, 938, 886, 772 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
29H
63O
6Si
3, 591.3927; found, 591.3921.
【化646】
【0848】
CH
2Cl
2(40 mL)中の酸S30(2.50g、4.23 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、p-TsOH・H
2O(805 mg、4.23 mmol、1 eq.)およびH
2O(0.76 mL、42.3 mmol、10 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて24 h撹拌後、その結果得られた混合物を直接減圧下で濃縮することで、粗ラクトンが与えられた。粗産物をいずれの精製もせずに次のステップに使用した。
【0849】
CH
2Cl
2(100 mL)中の粗ラクトン(4.23 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、2,6-ルチジン(5.43g、50.8 mmol、12 eq.)およびTESOTf(11.2g、42.3 mmol、10 eq.)を0℃にて加えた。室温にて1 h撹拌後MeOH(3 mL)を加えて、その結果得られた混合物を200 mLのCH
2Cl
2で希釈した。その結果得られた混合物をsat. NH
4Cl aq.およびsat. NaHCO
3 aq.で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、5%、10%、次いで15% EtOAc)によって精製することで無色油としてビス-TES 27(1.46g、3.20 mmol、2ステップで76%)が与えられた。27:[α]
20D +25.5(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 3.80 (1H, td, J = 9.6, 4.4 Hz), 3.70 (1H, m), 3.61 (1H, s), 3.37 (1H, dd, J = 10.2, 3.0 Hz), 3.33 (1H, s), 2.82 (1H, s), 2.46 (1H, dd, J = 17.2, 12.0 Hz), 2.13 (1H, dd, J = 17.2, 4.6 Hz), 2.09-2.02 (2H, m), 1.67 (1H, m), 1.32 (1H, m), 1.20 (1H, dt, J = 14.4, 4.5 Hz), 1.09-1.01 (18H, m), 0.79 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.75-0.61 (12H, m) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 168.5, 75.6, 74.3, 73.4, 66.2, 59.2, 36.3, 36.0, 33.0, 31.4, 26.2, 16.6, 7.2, 5.3, 4.8 ppm. FTIR (film): 2954, 2934, 2911, 2876, 1734, 1459, 1414, 1376, 1239, 1197, 1097, 1032, 938, 780, 726 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
23H
47O
5Si
2, 459.2957; found, 459.2946.
【化647】
【0850】
Et
2O(30 mL、Arガスで気泡撹拌された)中ヨウ化物5(1.21g、3.50 mmol、1.3 eq.)の撹拌された溶液へ、t-BuLi溶液(ペンタン中1.7 Mの3.5 mL、5.92 mmol、2.2 eq.)をAr雰囲気下−78℃にて加えた。同じ温度にて5 min撹拌後その結果得られた混合物を、トルエン(30 mL、Arガスで気泡撹拌された)中ラクトン27(1.23g、2.69 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、カニューレを介してAr雰囲気下−78℃にて移した。同じ温度にて10 min撹拌後その結果得られた混合物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。粗産物を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、5%、10%、次いで15% EtOAc)によって精製することで無色油としてケトン/ヘミケタール混合物S31(1.48g、2.19 mmol、82%)が与えられた。S31:[α]
20D +2.8(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (500 MHz, C
6D
6)δ: 7.27 (2H, d, J = 9.6 Hz), 6.85 (2H, d, J = 9.6 Hz), 5.64 (1H, m), 5.16-5.05 (2H, m), 4.55 (1H, d, J = 13.8 Hz), 4.23 (1H, d, J = 13.8 Hz), 3.94-3.87 (1H, m), 3.84-3.78 (1H, m), 3.70-3.61 (2H, m), 3.49 (1H, t, J = 7.8 Hz), 3.44 (1H, d, J = 11.4 Hz), 3.40 (1H, s), 3.34 (3H, s), 2.98 (1H, dd, J = 18.0, 3.6 Hz), 2.91-2.85 (1H, m), 2.81 (1H, d, J = 10.8 Hz), 2.74 (1H, dd, J = 18.0, 3.6 Hz), 2.55-2.48 (1H, m), 2.30-2.18 (2H, m), 2.13-2.05 (1H, m), 2.02 (1H, dt, J = 17.4, 2.0 Hz), 1.68-1.60 (1H, m), 1.28 (1H, dt, J = 17.4, 2.0 Hz), 1.08 (9H, t, J = 8.4 Hz), 0.99 (3H, d, J = 7.8 Hz), 0.97 (3H, d, J = 7.8 Hz), 0.93 (9H, t, J = 8.4 Hz), 0.70 (6H, q, J = 8.4 Hz), 0.51 (6H, q, J = 8.4 Hz) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 208.9, 159.7, 137.9, 131.4, 129.5, 117.9, 114.0, 84.6, 84.0, 77.0, 70.2, 69.7, 65.0, 59.7, 54.8, 47.9, 46.0, 37.7, 36.5, 34.0, 31.3, 16.5, 16.2, 7.2, 7.0, 5.0, 4.9 ppm. FTIR (film): 3523, 2955, 2935, 2912, 2876, 1711, 1613, 1514, 1459, 1413, 1376, 1301, 1247, 1085, 1003, 819, 743 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
37H
66O
7Si
2Na, 701.4245; found, 701.4268.
【化648】
【0851】
アセトン(17.3 mL)中S31(1.17g、1.73 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、NMMO(405 mg、3.46 mmol、2 eq.)およびOsO
4溶液(H
2O中0.02 Mの4.4 mL、0.088 mmol、5 mol%)を室温にて加えた。同じ温度にて12 h撹拌後、混合物を水で希釈した。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルのパッド(EtOAc)に通過させ減圧下で濃縮することで粗ジオールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【0852】
CH
2Cl
2(17.3 mL)中ジオール(1.73 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、K
2CO
3(2.39g、17.3 mmol、10 eq.)およびPb(OAc)
4(1.53g、3.46 mmol、2 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて1 h撹拌後、反応混合物をシリカゲルのパッド(EtOAc)に通過させた。濾過物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、9%、17%、次いで25% EtOAc)によって精製することで無色油としてS32(1.0g、1.48 mmol、2ステップで86%)が与えられた。S32はヘミアセタールの平衡混合物として得られた。S32:[α]
20D −20.0(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.16 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.76 (2H, d, J = 8.4 Hz), 5.44 (0.28H, d, J = 9.6 Hz), 4.91 (0.72H, d, J = 9.6 Hz), 4.54 (0.72H, d, J = 9.6 Hz), 4.46 (0.28H, d, J = 9.6 Hz), 4.36 (0.72H, d, J = 9.6 Hz), 4.26 (0.28H, d, J = 9.6 Hz), 4.11 (0.28H, s), 3.98-3.86 (1.28H, m), 3.85-3.76 (1H, m), 3.60 (0.78H, s), 3.46-3.36 (2H, m), 3.30 (0.84H, s), 3.29 (2.16H, s), 3.22 (0.28H, s), 3.20 (0.72H, s), 2.99 (0.28H, s), 2.96 (0.72H, s), 2.64 (0.28H, m), 2.34 (1.72H, m), 2.23-2.11 (1H, m), 1.92-1.76 (1.28H, m), 1.76-1.60 (3.27H, m), 1.54 (1H, m), 1.50-1.40 (2H, m), 1.15-0.98 (24H, m), 0.74-0.54 (12H, m) ppm.
13C NMR (125 MHz, C
6D
6)δ: 159.9, 131.2, 129.7, 129.6, 114.3, 114.0, 99.0, 98.2, 93.9, 91.3, 80.1, 78.5, 76.4, 76.3, 76.0, 75.9, 75.8, 72.1, 67.0, 66.9, 66.0, 65.2, 59.6, 59.5, 54.7, 38.5, 38.4, 37.8, 37.7, 36.6, 36.4, 30.1, 29.0, 23.5, 17.8, 17.5, 17.3, 7.3, 7.2, 5.5, 5.4, 4.8 ppm. FTIR (film): 2953, 2931, 2910, 2874, 1514, 1459, 1247, 1208, 1192, 1166, 1134, 1095, 1029, 1007, 967, 819, 742, 726 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
36H
64O
8Si
2Na, 703.4037; found, 703.4047.
【化649】
【0853】
トルエン(10 mL)中S32(700 mg、1.029 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、ベンジルジメチルホスホノアセタート(0.86 mL、4.116 mmol、4 eq.)およびK
3PO
4(660 mg、3.087 mmol、3 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて36 h撹拌後、反応混合物をシリカゲルのパッド(ヘキサン中50% EtOAc)に通過させることで粗28が与えられたが、これを中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、5%、6%、次いで9% EtOAc)によってさらに精製することで無色油としてE/Z異性体28の〜8:1混合物(776 mg、0.956 mmol、93%)が与えられた。純E異性体のいくつかを、さらなるクロマトグラフィーによって特徴付けの目的で単離した。E/Z異性体の混合物を次のステップに直接使用した。28:[α]
20D −2.2(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.24 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.15 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.11 (2H, t, J = 7.8 Hz), 7.05 (1H, m), 6.79 (2H, d, J = 7.8 Hz), 6.19 (1H, d, J = 15.6 Hz), 5.12 (2H, q, J = 12.0 Hz), 4.37 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.11 (1H, d, J = 12.0 Hz), 3.92-3.87 (1H, m), 3.83-3.78 (1H, m), 3.68-3.57 (3H, m), 3.46-3.41 (2H, m), 3.33 (3H, s), 2.91 (1H, dd, J = 15.0, 2.0 Hz), 2.85-2.78 (2H, m), 2.52 (1H, dd, J = 17.4, 4.5 Hz), 2.49-2.44 (1H, m), 2.21-2.10 (2H, m), 2.08 (1H, td, J = 10.2, 6.0 Hz), 2.03 (1H, d, J = 14.4 Hz), 1.68-1.61 (1H, m), 1.29 (1H, d, J = 14.4 Hz), 1.07 (9H, t, J = 8.4 Hz), 0.97 (3H, d, J = 7.8 Hz), 0.93 (9H, t, J = 8.4 Hz), 0.86 (3H, d, J = 7.8 Hz), 0.69 (6H, q, J = 8.4 Hz), 0.52 (6H, q, J = 8.4 Hz) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 208.3, 165.6, 159.8, 147.8, 136.7, 130.7, 129.7, 128.7, 128.6, 128.3, 123.3, 114.0, 84.5, 81.6, 76.9, 71,2, 69.6, 66.4, 65.0, 59.6, 54.8, 47.8, 45.6, 37.8, 36.5, 33.7, 31.2, 16.3, 16.2 7.2, 7.0, 5.1, 4.9 ppm. FTIR (film): 3511, 2954, 2912, 2876, 1720, 1514, 1458, 1413, 1376, 1248, 1165, 1085, 1004, 820, 743, 729, 698 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
45H
72O
9Si
2Na, 835.4613; found, 835.4622.
【化650】
【0854】
MeCN(3.0 mL)中の不飽和エステル28(800 mg、0.985 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、BnOAc(296 mg、1.97 mmol、2 eq.)、LiBr(857 mg、9.85 mmol、10 eq.)、およびDBU(0.74 mL、4.93 mmol、5 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて12 h撹拌後ヘキサン(3.0 mL)およびH
2O(3.0 mL)を反応混合物へ加えた。有機層を分離して水性層をヘキサンで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、5%、6%、次いで9% EtOAc)によって精製することで無色油としてスピロケタール29(658 mg、0.810 mmol、82%)が与えられた。29:[α]
20D −28.1(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.24 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.20 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.13 (2H, t, J = 7.8 Hz), 7.09 (1H, q, J = 7.8 Hz), 6.77 (2H, d, J = 7.8 Hz), 5.09 (1H, d, J = 14.4 Hz), 5.00 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.33 (1H, d, J = 11.0 Hz), 4.28-4.21 (2H, m), 3.94 (1H, m), 3.88-3.78 (2H, m), 3.48 (1H, d, J = 10.8 Hz), 3.42 (1H, m), 3.30 (3H, s), 3.04 (1H, s), 2.97 (1H, dd, J = 14.4, 10.8 Hz), 2.90 (1H, s), 2.38 (1H, m), 2.31 (1H, dd, J = 17.0, 2.5 Hz), 2.26-2.16 (2H, m), 2.04 (1H, d, J = 15.0 Hz), 1.77-1.64 (3H, m), 1.61-1.55 (2H, m), 1.42 (1H, dd, J = 12.6, 3.1 Hz), 1.12-1.04 (21H, m), 1.02 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.67 (12H, q, J = 8.4 Hz) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 171.7, 159.7, 136.8, 131.3, 129.7, 128.8, 128.6, 128.3, 114.0, 97.0, 78.6, 76.4, 76.2, 75.3, 69.8, 67.2, 66.1, 64.9, 59.6, 54.7, 38.2, 37.7, 37.4, 36.7, 36.4, 30.9, 29.2, 18.2, 17.4, 7.3, 7.2, 5.5, 4.9 ppm. FTIR (film): 2953, 2978, 2911, 2874, 1736, 1613, 1514, 1458, 1414, 1396, 1371, 1303, 1246, 11246, 1207, 1190, 1165, 1128, 1095, 1032, 1010, 974, 822, 741, 727, 698, 671 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
45H
72O
9Si
2Na, 835.4613; found, 835.4598.
【化651】
【0855】
CH
2Cl
2(5 mL)中TESエーテル29(600 mg 0.738 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、TBAF(1.107 mL、THF中1 M溶液、1.107 mmol、1.5 eq.)を0℃にて加えた。同じ温度にて5 hr撹拌後、濃縮せずに反応混合物を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、5%、次いで10% EtOAc)に直接供することで無色油としてエステルS33(418 mg、0.598 mmol、81%)が与えられた。S33:[α]
20D −46.0(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.24 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.20 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.13 (2H, t, J = 7.8 Hz), 7.09 (1H, q, J = 7.8 Hz), 6.77 (2H, d, J = 7.8 Hz), 5.09 (1H, d, J = 14.4 Hz), 5.00 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.33 (1H, d, J = 11.0 Hz), 4.28-4.21 (2H, m), 3.85-3.79 (2H, m), 3.77-3.72 (1H, m), 3.29 (3H, s), 3.21 (1H, d, J = 8.4 Hz), 2.99-2.93 (2H, m), 2.88 (1H, s), 2.36 (1H, s), 2.28 (1H, dd, J = 16.2, 3.0 Hz), 2.24 (1H, m), 2.16-2.08 (2H, m), 2.01 (1H, d, J = 13.8 Hz), 1.69-1.54 (3H, m), 1.50 (1H, dt, J = 13.8, 2.1 Hz), 1.36 (2H, dd, J = 12.6, 3.0 Hz), 1.08 (9H, t, J = 8.4 Hz), 1.03 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.97 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.65 (6H, q, J = 8.4 Hz) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 171.7, 159.8, 136.8, 131.2, 129.7, 128.7, 128.6, 128.3, 114.0, 97.0, 80.1, 78.5, 76.6, 75.3, 69.8, 66.9, 66.1, 64.6, 61.3, 54.8, 38.1, 37.7, 37.3, 36.4, 35.1, 30.9, 28.9, 18.2, 17.6, 7.3, 5.5 ppm. FTIR (film): 2954, 2928, 2911, 2874, 1736, 1612, 1514, 1457, 1420, 1304, 1247, 1208, 1163, 1086, 1064, 1038, 1010, 821, 740, 699 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+H]
+ calcd for C
39H
59O
9Si, 699.3923; found, 699.3937.
【化652】
【0856】
CH
2Cl
2(10 mL)中アルコールS33(400 mg、0.573 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、NaHCO
3(480 mg、5.73 mmol、10 eq.)およびデス・マーチン・ペルヨージナン(486 mg、1.146 mmol、2 eq.)を室温にて続けて加えた。同じ温度にて30 min撹拌後、反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料をSiO
2に通過させることで粗アルデヒドが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。混合された溶媒(9 mLのt-BuOH、2 mLの水、および2 mLの2-メチル-2-ブテン)中の粗アルデヒド(0.573 mmolと見積もられた、1 eq.)の撹拌された溶液へ、NaH
2PO
3・H
2O(316 mg、2.292 mmol、4 eq.)およびNaClO
2(156 mg、1.719 mmol、3 eq.)を室温にて続けて加えた。同じ温度にて30 min撹拌後、反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗酸をさらなる精製はせずに次のステップに使用した。混合された溶媒(15 mLのベンゼンおよび3 mLのMeOH)中の粗酸(0.573 mmolと見積もられた、1 eq.)の撹拌された溶液へ、TMSCH
2N
2溶液(Et
2O中2 Mの0.81 mL、1.72 mmol、3 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて5 min撹拌後、反応をHOAc(0.1 mL)で0℃にてクエンチした。濃縮後、得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、3%、次いで5% EtOAc)によって精製することで無色油としてエステル30(362 mg、0.499 mmol、3ステップで87%)が与えられた。30:[α]
20D −35.6(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.24 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.20 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.13 (2H, t, J = 7.8 Hz), 7.09 (1H, q, J = 7.8 Hz), 6.77 (2H, d, J = 7.8 Hz), 5.09 (1H, d, J = 14.4 Hz), 5.00 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.33 (1H, d, J = 11.0 Hz), 4.28-4.21 (2H, m), 3.78 (1H, s), 3.74 (1H, d, J = 8.4 Hz), 3.59 (1H, s), 3.38 (3H, s), 3.30 (3H, s), 2.99 (1H, s), 2.95 (1H, dd, J = 12.2, 10.8 Hz), 2.91 (1H, s), 2.83 (1H, dd, J = 16.2, 7.2 Hz), 2.58 (1H, dd, J = 16.2, 6.0 Hz), 2.36 (1H, s), 2.31 (1H, dd, J = 16.2, 3.2 Hz), 2.13 (1H, s), 2.01 (1H, d, J = 15.0 Hz), 1.66 (2H, td, J = 12.6, 2.0 Hz), 1.58-1.51 (2H, m), 1.38 (1H, dd, J = 12.6, 3.2 Hz), 1.06 (9H, t, J = 8.4 Hz), 1.05 (3H, d, J = 6.0 Hz), 1.00 (3H, d, J = 6.0 Hz), 0.64 (6H, q, J = 8.4 Hz) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 171.8, 171.7, 159.7, 136.7, 131.3, 129.7, 128.8, 128.7, 128.3, 114.0, 97.0, 78.5, 77.1, 76.4, 75.3, 69.8, 66.1, 65.7, 64.4, 54.8, 50.9, 38.0, 37.7, 37.3, 37.2, 36.2, 30.9, 28.9, 18.2, 17.6, 7.3, 5.4 ppm. FTIR (film): 2952, 2924, 2874, 2854, 1737, 1613, 1514, 1457, 1436, 1397, 1371, 1302, 1246, 1207, 1163, 1085, 1038, 944, 738, 698 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
40H
58O
10SiNa, 749.3697; found, 749.3720.
【化653】
【0857】
CH
2Cl
2(10 mL)、リン酸緩衝液(3 mL、pH7)中MPMエーテル30(350 mg、0.482 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、DDQ(219 mg、0.964 mmol、2 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて1 h撹拌後、反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をCH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。得られた粗材料をSiO
2に通過させることで粗アルコールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。
【0858】
CH
2Cl
2(5.0 mL)中の粗アルコール(0.482 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、2,6-ルチジン(129 mg、1.205 mmol、2.5 eq.)およびTESOTf(255 mg、0.964 mmol、2 eq.)を室温にて加え水浴で維持した。同じ温度にて30 min撹拌後、反応物をsat. NaHCO
3 aq.でクエンチした。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。得られた粗材料を中性シリカゲル上フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、3%、次いで5% EtOAc)によって精製することで無色油としてTESエーテル31(288 mg、0.400 mmol、97%)が与えられた。31:[α]
20D −52.1(c 1.00、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 7.26 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.11 (2H, t, J = 7.8 Hz), 7.05 (1H, q, J = 7.8 Hz), 5.09 (1H, d, J = 14.4 Hz), 5.00 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.18 (1H, dd, J = 10.2, 4.0 Hz), 3.80 (1H, s), 3.74 (1H, td, J = 6.6, 1.5 Hz), 3.61 (1H, s), 3.38 (3H, s), 3.29 (1H, s), 2.98 (1H, s), 2.91 (1H, dd, J = 13.8, 12.0 Hz), 2.84 (1H, dd, J = 15.0, 8.4 Hz), 2.60 (1H, dd, J = 15.0, 5.5 Hz), 2.35-2.29 (2H, m), 2.15-2.07 (1H, m), 2.03 (1H, dd, J = 15.0, 3.0 Hz), 1.68 (1H, t, J = 13.8 Hz), 1.64 (1H, t, J = 13.8 Hz), 1.58-1.51 (2H, m), 1.40 (1H, dd, J = 13.2, 4.3 Hz), 1.07 (9H, t, J = 8.4 Hz), 0.99 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.96 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.95 (9H, t, J = 8.4 Hz), 0.65 (6H, q, J = 8.4 Hz), 0.56 (6H, q, J = 8.4 Hz) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 171.8, 171.6, 136.7, 128.8, 128.7, 128.3, 96.9, 77.2, 76.4, 72.5, 70.1, 66.2, 65.6, 64.4, 38.3, 37.5, 37.4, 37.2, 36.3, 31.0, 28.9, 18.5, 17.1, 7.3, 7.2, 5.8, 5.4 ppm. FTIR (film): 2955, 2925, 2876, 1739, 1457, 1372, 1304, 1266, 1240, 1208, 1160, 1130, 1086, 1063, 1036, 947, 856, 740, 697 cm
-1.
HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
38H
64O
9Si
2Na, 743.3987; found, 743.4003.
【化654】
【0859】
EtOAc(10.0 mL)中ベンジルエステル31(250 mg、0.347 mmol、1 eq.)の撹拌された溶液へ、湿式10% Pd/C(25 mg、10%w/w)を室温にて加えた。反応物を1気圧の水素下同じ温度にて2 h撹拌した。その結果得られた混合物をセライトのパッド(EtOAc)に通して濾過した。有機溶媒を減圧下で除去することで粗酸が与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。
【0860】
トルエン(1.2 mL)中の粗カルボン酸(0.347 mmolと計算された、1 eq.)の撹拌された溶液へ、PPh
3(110 mg、0.416 mmol、1.2 eq.)および(PyS)
2(107 mg、0.486 mmol、1.4 eq.)を室温にて加えた。同じ温度にて12 h撹拌後その結果得られた反応混合物を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%、3%、5%、次いで6% EtOAc)へ直接供することで無色油としてピリジンチオールエステル5-32(221 mg、0.306 mmol、2ステップで88%)が与えられた。5-32:[α]
20D -62.1(c 1.0、CHCl
3)。
1H NMR (600 MHz, C
6D
6)δ: 8.32 (1H, dd, J = 4.5, 1.3 Hz), 7.52 (1H, d, J = 7.8 Hz), 6.97 (1H, td, J = 7.8, 1.5 Hz), 6.48 (1H, m), 4.19 (1H, dd, J = 9.6, 2.8 Hz), 3.88 (1H, t, J = 1.6 Hz), 3.72 (1H, m), 3.58 (1H, t, J = 1.6 Hz), 3.37 (3H, s), 3.23 (1H, dd, J = 13.8, 10.2 Hz), 3.17 (1H, brs), 3.04 (1H, J =2.4 Hz, 1H), 2.82 (1H, dd, J =13.8, 7.2 Hz), 2.59-2.53 (2H, m), 2.41-2.34 (1H, m), 2.27 (1H, m), 2.03 (1H, dt, J = 14.4, 2.4 Hz), 1.70 (1H, t, J = 13.2 Hz), 1.63 (1H, t, J = 13.2 Hz), 1.59 (1H, dt, J =15.0, 3.5 Hz), 1.53 (1H, dd, J = 13.2, 5.2 Hz), 1.45 (1H, dd, J = 13.2, 5.2 Hz), 1.06 (9H, t, J = 8.4 Hz), 1.00 (3H, d, J = 6.0 Hz), 0.98 (9H, t, J = 8.4 Hz), 0.93 (3H, d, J = 6.6 Hz), 0.64 (6H, q, J = 8.4, 1.1 Hz), 0.56 (6H, q, J = 8.4 Hz) ppm.
13C NMR (150 MHz, C
6D
6)δ: 194.7, 152.7, 150.6, 136.5, 128.5, 123.1, 97.4, 77.7, 77.5, 72.5, 70.0, 68.6, 67.3, 63.9, 47.8, 37.5, 36.7, 36.5, 30.5, 29.1, 27.8, 27.7, 23.4, 21.0, 18.5, 17.3, 7.4, 5.9 ppm IR (film): 2955, 2931, 2874, 2857, 1708, 1132, 1035, 974 cm
-1. HRMS (ESI) m/z: [M+Na]
+ calcd for C
36H
61NO
8SSi
2Na, 746.3554; found, 746.3578.
【0861】
化合物(1)および他の化合物を調製するための追加の実験手順
【化655】
THF(250 mL)中(トリエチルシリル)アセチレン(25.7g、183 mmol)の撹拌された溶液へ、n-BuLi(ヘキサン中2.5 M、80.0 mL、201 mmol)を0℃にて20 minにわたり滴加した。50 min撹拌した後DMF(42.0 mL、549 mmol)を混合物へ−78℃にて加えた。反応混合物を最大室温まで加温させて2 h撹拌した。反応を3M HCl(185 mL)で0℃にてクエンチした。混合物をEtOAc(260 mL)で希釈しH
2O(190 mL)で4回およびブラインで1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。最後に、粗油を蒸留(〜63℃)によって精製することで無色油として所望のアルデヒド(26.9g、160 mmol、87%)が得られた;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ 9.18 (s, 1H), 1.02 (t, J = 7.6 Hz, 9H), 0.69 (q, J = 7.6 Hz, 6H);
13C NMR (100 MHz, CDCl
3)δ 176.8, 103.5, 101.6, 7.2, 3.7; IR (neat) 2958, 2877, 2151, 1667, 995, 723, 677.
【化656】
【0862】
1,4-ジオキサン(150 mL)中のアルキニルアルデヒド(25.4g、151 mmol)、プロパナール(21.7 mL、302 mmol)、および水(8.20 mL、453 mmol)の撹拌された混合物へ、ジアリールプロリノール(7.90g、15.1 mmol;Hayashim Y.; Itoh、T.; Aratake、S.; Ishikawa、H. Angew, Chem. Int. Ed. 2008, 47, 2082)を加えた。室温にて36 h撹拌した後NaBH
4(11.4g、302 mmol)を混合物へ0℃にて加えた。0℃にて1 h撹拌した後、反応をH
2O(54 mL)、ブライン(320 mL)でクエンチして反応混合物をEtOAcで5回抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。その結果得られた油をシリカゲルのパッド(450 g)に通して濾過しヘキサン/EtOAc=10/1、次いで1/1の混合物で洗浄した。濾過物を再度減圧下で濃縮した。残渣(27.7g、ca. 121 mmol、ca. 80%)をさらなる精製はせずに次の反応に供した。
【化657】
【0863】
MeOH(400 mL)中の粗ジオール(27.7g、ca. 121 mmol)の撹拌された溶液へ、K
2CO
3(25.2g、182 mmol)を室温にて加えた。その結果得られた混合物を50℃にて加熱して12 h撹拌した。室温まで冷却した後、溶媒を減圧下で除去した。その結果得られた油をCH
2Cl
2で希釈しシリカゲルのパッド(130 g)に通して濾過することでK
2CO
3を除去した。沈殿物をCH
2Cl
2/MeOH=10/1で洗浄し濾過物を減圧下で濃縮した。その結果得られた油を再度シリカゲルのパッド(160 g)に通して濾過しヘキサン/EtOAc=5/1、次いで1/2の混合物で洗浄した。濾過物を再度減圧下で濃縮した。残渣(11.7g、ca. 103 mmol、ca. 85%)をさらなる精製はせずに次の反応に供した。
【化658】
【0864】
MeCN中(180 mL)中の粗ジオール(11.7g、ca. 103 mmol)およびp-メトキシベンジリデンジメチルアセタール(22.0 mL、124 mmol)の撹拌された混合物へ、触媒量のCSA(0.96g、4.12 mmol)を室温にて加えた。2 h撹拌後、反応混合物をEt
3N(2.9 mL、20.6 mmol)でクエンチしシリカゲルのパッド(70 g)に通して濾過しCH
2Cl
2で洗浄して減圧下で濃縮した。残渣をヘキサン/CH
2Cl
2からの結晶化によって精製することで白色純結晶として所望されるanti化合物(15.5g、66.8 mmol、アルキニルアルデヒドから4ステップにわたり44%)が得られた;[α]
D20 +3.00(c 1.0、MeOH);
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ: 7.42 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.88 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 5.43 (s, 1H), 4.21-4.15 (m, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.51 (dd, J = 11.2, 11.2 Hz, 1H), 2.53 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 2.19-2.17 (m, 1H), 0.95 (d, J = 7.2 Hz, 3H);
13C NMR (100 MHz, CDCl
3)δ:160.1, 130.2, 127.6, 113.6, 101.5, 80.7, 74.3, 73.7, 72.7, 55.3, 35.1, 12.5; IR (neat) 3263, 2963, 2838, 1614, 1519, 1247, 1024, 997, 834.
【化659】
【0865】
アセトン(480 mL)とシクロヘキセン(160 mL)との混合物中のアルキン(15.5g、66.8 mmol)の撹拌された溶液へ、キノリン(7.90 mL、66.8 mmol)およびPb(0.775g、5wt%)で汚染された5wt% Pd/CaCO
3を室温にて加えた。混合物を含有するフラスコに水素ガス(1 atm)を室温にて満たし1.5 h激しく撹拌してセルライトのパッドに通して濾過した。濾過ケークをEtOAcで洗浄し濾過物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルのパッド(230 g)に通して濾過しヘキサン/EtOAc=20/1の混合物で洗浄した。濾過物を再度減圧下で濃縮することで純アルケン(15.6g、66.7 mmol、quant.)が得られた;白色固体;[α]
D20 +65.4(c 1.0、CHCl
3);
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ: 7.44 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.89 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 5.94-5.85 (m, 1H), 5.51 (s, 1H), 5.36 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 5.26 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 4.16 (dd, J = 11.6, 4.8 Hz, 1H), 3.89 (dd, J = 11.4, 4.8 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.54 (dd, J = 11.6, 11.4 Hz, 1H), 1.93-1.87 (m, 1H), 0.79 (d, J = 6.8 Hz, 3H);
13C NMR (100 MHz, CDCl
3)δ 159.9, 136.0, 131.0, 127.5, 118.0, 113.6, 101.0, 84.7, 73.0, 55.3, 33.9, 12.3; IR (neat) 2965, 1612, 1516, 1248, 1140, 1034, 815.
【化660】
【0866】
ジクロロメタン(750mL)中の出発材料(445g、1.885mol)の撹拌された溶液へ、N
2雰囲気下Et
3N(790mL、5.656mol)を室温にて加えた。この混合物へ、ジクロロメタン(600mL)中p-ブロモベンゼン塩化スルホニル(730g、2.828mol)の溶液を、41℃を下回る温度で滴加した。35〜40℃にて2hrs撹拌後、混合物をn-ヘプタン(2L)と水(1.5L)との混合物中へ注ぎ5min撹拌することで二相の混合物が与えられた。分離された水性層をn-ヘプタン/EtOAc=2/1(v/v)の混合物で2度抽出した。合わせた有機層を1M HCl aq.および飽和NaHCO
3 aq.で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮することで固体として粗材料が与えられた。この固体へMTBE(870mL)およびn-ヘプタン(2.6L)を加えて49℃まで加熱することで固体が溶解された。混合物を室温までゆっくり冷却して16hrs撹拌した。3℃を下回る温度で1hrさらに撹拌した後その結果得られた懸濁液を濾過し冷n-ヘプタン/MTBE=9/1(v/v)ですすいだ。結晶を減圧下30℃にて乾燥させることで所望の化合物(740.6g、1.626mol、86%)が与えられた。
1H-NMR (500MHz, CDCl
3)δ ppm 7.75 (2H, d, J=8.5Hz), 7.67 (2H, d, J=8.5Hz), 7.14 (2H, d, J=8.5Hz), 6.86 (2H, d, J=8.5Hz), 5.60-5.67 (1H, m), 5.33 (1H, dd, J=10.5, 2.0Hz), 5.23 (1H, d, J=17.5Hz), 4.46 (1H, d, J=11.0Hz), 4.14 (1H, d, J=11.0Hz), 4.14 (1H, dd, J=9.0, 4.0Hz), 4.10 (1H, dd, J=9.0, 4.0Hz), 3.82 (3H, s), 3.57 (1H, dd, J=8.0, 8.0Hz), 1.92-2.00 (1H, m), 0.90 (3H, d, J=7.0Hz).
【化661】
【0867】
アセトン(2.2L)中の出発材料(730.6g、1.604mol)の撹拌された溶液へN
2雰囲気下NaI(721g、4.813mol)を室温にて加え45℃まで加熱した。2.5hrs撹拌後、混合物を、30℃を下回る温度で冷却し、これに続きn-ヘプタン(2.2L)および水(2.2L)を加えることで二相の混合物が与えられた。有機層を分離して水性層をn-ヘプタン/EtOAc=4/1(v/v)の混合物で2度抽出した。合わせた有機層を6% NaHCO
3および3% Na
2S
2O
3 aq.を含有する水溶液の混合物で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮しn-ヘプタンとともに共沸させた。残渣を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(10kg、溶離液:n-ヘプタン中0%、2%、次いで5% EtOAc)によって精製した。回収された画分を濃縮することで所望の産物(551g、1.591mol、99%)が与えられた。
1H-NMR (500MHz, CDCl
3)δ ppm 7.28 (2H, d, J=9.0Hz), 6.88 (2H, d, J=9.0Hz), 5.69-5.76 (1H, m), 5.35 (1H, dd, J=10.0, 1.5Hz), 5.29 (1H, d, J=17.5Hz), 4.51 (1H, d, J=11.0Hz), 4.28 (1H, d, 11.0Hz), 3.82 (3H, s), 3.53 (1H, dd, J=8.0, 8.0Hz), 3.46 (1H, dd, J=9.0, 6.0Hz), 3.34 (1H, dd, J=9.0, 3.5Hz), 1.51-1.59 (1H, m), 0.94 (3H, d, J=7.0Hz).
【化662】
【0868】
トルエン(5L)中ラクトン(500g、1.46mol)の撹拌された溶液へDIBAL溶液(トルエン中1Mの1.83L、1.83mol)をN
2雰囲気下−71〜−62℃にて加えた。15min撹拌後、反応をEtOAc(500mL)で−69〜−65℃にてクエンチした。次いで混合物を最大−23℃まで加温して30% ロッシェル塩 aq.(5L)を−23〜8℃にて加えた。混合物を室温にて30min撹拌することで二相の混合物が与えられた。有機層を分離して水および5% NaCl aq.で連続して洗浄した。合わせた水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を濃縮し減圧下トルエンとともに2度共沸させることで粗ラクトールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【0869】
THF(4L)中Ph
3PCH
3Br(2086g、5.84mol)の懸濁液へt-BuOK(491.5g、4.38mol)をN
2雰囲気下3℃にて加えた。THF(1L)中の粗ラクトール(1.46molと計算された)の溶液を反応混合物中へ1〜9℃にて加えた。3〜7℃にて20min撹拌後、反応を水(125mL)で14℃を下回る温度でクエンチした。次いでiPrOAc(5L)および水(2.4L)を加えることで二相の混合物が与えられた。有機層を分離して5% NaCl aq.で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮した。残渣へトルエン(1L)およびn-ヘプタン(1L)を加え0℃にて16hrs撹拌した。沈殿した固体を濾過によって除去し濾過された溶液を減圧下で濃縮した。残渣を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(3.0kg、溶離液:n-ヘプタン中0%、5%、7%、9%、次いで12% EtOAc)によって精製することで所望の化合物(440g、1.28mol、2ステップにおいて88%)が与えられた。
1H-NMR (500MHz, CDCl
3)δ: 5.70-5.77 (1H, ddd, J= 17, 10.5, 8.0Hz), 5.18 (1H, ddd, J= 17, 1.5, 1.5Hz), 5.05 (1H, dd, J= 10.5, 1.5Hz), 4.42 (1H, dd, J= 3.0, 3.0Hz), 4.27 (1H, dd, J= 15, 2.5Hz), 4.23 (1H, dd, J= 15, 1.5Hz), 3.70-3.74 (1H, m), 3.62 (1H, d, J= 10.5Hz), 3.32 (1H, m), 2.97 (1H, dd, J= 9.5, 1.3Hz), 2.72-2.80 (1H, m), 2.33 (1H, ddd, J= 15.0, 3.0, 3.0Hz), 1.67 (1H, ddd, 15.0, 3.0, 3.0Hz), 1.12 (3H, d, J= 6.5Hz), 1.07 (9H, s), 1.06 (9H, s)
【化663】
【0870】
THF(3.7L)中の出発材料(440g、1.28mol)の撹拌された溶液へ、トリエチルアミン(367mL、2.63mol)をN
2雰囲気下20℃にて加え3℃まで冷却した。この混合物へTESOTf(354mL、1.54mol)を、7℃を下回る温度で滴加し同じ温度にて8min撹拌した。反応物を3.5% NaHCO
3(4.4L)aq.で18℃を下回る温度でクエンチし、これに続きEtOAc(2.2L)およびn-ヘプタン(2.2L)を加えることで二相の混合物が与えられた。有機層を分離して5% NaCl aq.で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで粗材料が与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【0871】
THF(2.1L)およびアセトン(2.1L)中の粗製物(1.28molと計算された)の溶液へ室温にてNMO(464g、3.96mol)を加え、これに続き水(0.5L)を加えた。この混合物へ4% OsO
4 aq.(194mL、32mmol)を加え室温にて19hrs撹拌した。次いで水(2.1L)およびNaIO
4(847g、3.96mol)をこの混合物へ加えさらに室温にて70min撹拌した。この混合物へn-ヘプタン(2.9L)および水(1.2L)を加え室温にて5min撹拌することで二相の混合物が与えられた。有機層を分離して水性層をn-ヘプタンで抽出した。合わせた有機層を20% Na
2SO
3 aq.へ加え、その結果得られた二相の混合物を室温にて30min撹拌した。有機層を分離し10% Na
2SO
3 aq.、水、5% NaCl aq.で連続して洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(5.9kg、溶離液:n-ヘプタン中0%、5%、次いで10% EtOAc)によって精製した。回収された画分を濃縮しその結果得られたアルデヒドを氷水浴で冷却することによって固化することでアルデヒド(502.8g、1.10mol、2ステップにおいて86%)が与えられた。
1H-NMR (500MHz, CDCl
3)δ: 9.84 (1H, s), 4.29-4.31 (1H, m), 4.28 (1H, dd, J=12.5, 3.0Hz), 4.21 (1H, dd, J=12.5, 1.5Hz), 3.86-3.88 (1H, m), 3.57 (1H, dd, J=7.5, 2.5Hz), 3.29-3.32 (1H, m), 2.80-2.86 (1H, dq, J=7.5Hz, 7.5Hz), 2.21-2.25 (1H, ddd, J=15.0, 2.5, 2.5Hz), 1.77-1.81 (1H, ddd, J= 15.0, 4.0, 4.0Hz), 1.16 (3H, d, J= 7.5Hz), 1.07 (9H, s), 1.04 (9H, s), 0.96-1.00 (9H, m), 0.58-0.67 (6H, m).
【化664】
【0872】
グローブボックス中、CrCl
2(22mg、0.18mmol)、プロトン・スポンジ(42mg、0.20mmol)、スルホンアミド配位子(88mg、0.20mmol)を十分に乾燥させた丸底フラスコに加え無水MeCN(3.0mL)を加えた。混合物をグローブボックス中、室温にて撹拌した。
【0873】
別のフラスコ中、アルデヒド(500mg、0.90mmol)へ、トルエンを加えた。トルエンを共沸除去した後フラスコをグローブボックス中に持って行き、これに続きヨウ化ビニル(477mg、2.25mmol)、Mn(198mg、3.60mmol)、LiCl(76mg、1.80mmol)、Cp
2ZrCl
2(289mg、0.99mmol)および2,6-ルチジン(0.21mL、1.80mmol)を加えた。このフラスコへ、上で調製されたCr溶液を加え、これに続きNi触媒(3.0mg、4.5μmol)を加えた。混合物を30℃にて145min激しく撹拌した。フラスコをグローブボックスから取り出しフロリジル(Florisil)(登録商標)(1g)をこの混合物へ室温にて加えた。n-ヘプタン/EtOAc=1/1(v/v)(5mL)で希釈した後、懸濁液を室温にて35min激しく撹拌し中性シリカゲル(5g)パッドに通過させた。所望の産物をEtOAcで希釈し回収された溶液を減圧下で濃縮した。残渣を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(10g、溶離液;n-ヘプタン中0%、10%、20%、33%、次いで50% EtOAc)によって精製した。回収された画分を濃縮することで所望の産物(462mg、0.85mmol、94%)が与えられた。
【化665】
【0874】
ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)(1.6L)および水(160mL)中の出発材料(636.6g、0.957mol)の撹拌された溶液へ、AcOH(55mL、0.957mol)をN
2雰囲気下5℃にて加えた。混合物を、5℃を下回る温度で30minおよび室温にて3hrs撹拌した。反応を5% NaHCO
3 aq.(5L)でクエンチし、これに続きn-ヘプタン(5L)を加えた。有機層の分離後、水性かつHFIP層を合わせてn-ヘプタンで2度抽出した。3つの有機層を合わせて5% NaCl aq.で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。残渣を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(8.5kg、溶離液:n-ヘプタン中0%、9.1%、11%、次いで17% EtOAc)によって精製した。回収された画分を濃縮することで所望のアルコール(480g、0.871mol、91%)が与えられた。
【化666】
【0875】
出発材料(480.0g、0.872mol)をトルエン(1.4L)とともに2度共沸させてトルエン(4.8L)を加えた。MeOAc(480mL)を加えた後、混合物を1℃まで冷却し使用するまでN
2雰囲気下に保った。別のフラスコ中、K
3PO
4(92.5g、0.436mol)、18-クラウン-6(345.5g、1.307mol)、およびMeOH(480mL)を加えた。この混合物を20min超音波処理し減圧下で濃縮した。その結果得られた混合物をトルエン(480mL)とともに3回共沸してトルエン(2.4L)を混合物へ加えて濾過した。濾過された溶液を、4℃を下回る温度で上で調製された出発材料の溶液へ滴加した。5℃を下回る温度で16min撹拌後、混合物を冷(chilled)水(2.4L)中へ注ぎ、これに続きiPrOAc(2.4L)、水(2.4L)、およびNaCl(100g)を加えることで二相の混合物が与えられた。分離された有機層を5% NaCl aq.で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。残渣を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(8.6kg、溶離液:n-ヘプタン中0%、9.1%、17%、25%、次いで33% EtOAc)によって精製した。純画分を濃縮することでオキシ-マイケル産物(293g、0.531mol、2ステップにおいて61%)が与えられた。
【化667】
【0876】
ジクロロメタン(206mL)中の出発材料(41.3g、75.8mmol)の撹拌された溶液へ、Et
3N(25.4mL、181.9mmol)をN
2雰囲気下1℃にて加えた。この混合物へTBSOTf(20.9mL、91.0mmol)を、10℃を下回る温度で滴加した。0℃にて30min撹拌後、反応を10% NaHCO
3 aq.(206mL)で、17℃を下回る温度でクエンチした。混合物をn-ヘプタンで抽出しその結果得られた有機相を水および5% NaCl aq.で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮することで粗油が与えられたが、これをさらなる精製はせずに次のステップに使用した。この粗材料(75.8mmolと計算された)へHFIP(124mL)および水(12.5mL)を加えた。4℃まで冷却後AcOH(4.4mL)を加えその結果得られた混合物を0℃にて30min撹拌しN
2雰囲気下で室温にてもう1.5hrs撹拌した。混合物を5% NaHCO
3 aq.(400mL)でクエンチし、これに続きn-ヘプタン(400mL)を加えることで二相の混合物が与えられた。有機相を分離して5% NaCl aq.で洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し濃縮した。残渣を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(750g、溶離液:n-ヘプタン中0%、4.8%、9.1%、次いで11% EtOAc)によって精製した。回収された画分を濃縮することで所望の産物(40.5g、74.2mmol、98%)が与えられた。
1H-NMR (500MHz, CDCl
3)δ: 7.01 (1H, dd, J=16.0, 5.0Hz), 5.98 (1H, dd, J=16.0, 2.5Hz), 4.43-4.45 (1H, m), 4.40 (1H, dd, J=2.5, 2.5Hz), 4.23 (1H, dd, J=13.0, 3.0Hz), 4.16 (1H, dd, J=13.0, 1.0Hz), 3.75 (3H, s), 3.73-3.76 (1H, m), 3.59 (1H, d, J=11.0Hz), 3.28-3.29 (2H, m), 2.33 (1H, ddd, J=14.5, 2.5, 2.5Hz), 2.10-2.18 (1H, m), 1.73 (1H, ddd, J=15.0, 3.5, 3.5Hz), 1.04-1.06 (21H, m), 0.90 (9H, s), 0.03 (3H, s), 0.02 (3H, s).
【化668】
【0877】
N
2雰囲気において、K
3PO
4(0.624g、2.94mmol)、18-クラウン-6(2.33g、8.82mmol)、およびMeOH(15mL)をフラスコに加えて6min超音波処理した。混合物を減圧下で濃縮した後、混合物をトルエン(20mL)とともに3回共沸させた。残渣へトルエン(15mL)を加え室温にてN
2雰囲気下に保った。
【0878】
別のフラスコにおいて、出発材料(5.34g、9.80mmol)をトルエン(53mL)とともに2度共沸させて、残渣へトルエン(53mL)を加え、これに続きMeOAc(5.3mL)を加えた。混合物を、3℃を下回る温度に冷却した後、上で調製されたK
3PO
4含有溶液を出発材料の溶液へ3℃を下回る温度で40minにわたり滴加した。混合物を冷EtOAc/水=1/1(v/v)(106mL)の混合物中へ注ぐことで二相の混合物が与えられた。有機層を分離して水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水および5% NaCl aq.で洗浄した。分離された有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(80g、溶離液:n-ヘプタン中0%、5%、7%、10%、次いで15% EtOAc)によって精製した。回収された画分を濃縮することで所望の産物(4.35g、7.98mmol、81%)が与えられた。
1H-NMR (500MHz, CDCl
3)δ: 4.30 (1H, ddd, J=8.0, 3.5, 3.5Hz), 4.13 (1H, dd, J=12.5, 5.5Hz), 4.09 (1H, dd, J=12.5, 3.0Hz) 3.87 (1H, ddd, J=9.0. 9.0, 3.0Hz), 3.79 (1H, ddd, J=7.5, 4.5, 4.5Hz), 3.70 (3H, s), 3.60 (1H, ddd, J=5.5, 3.5, 3.5Hz), 3.34 (1H, dd, J=8.0, 5.0Hz), 3.30 (1H, dd, J=10.0, 8.5Hz), 2.71 (1H, dd, J=14.5, 3.0Hz), 2.41 (1H, dd, J=14.5, 10.0Hz), 2.11 (1H, ddd, J=13.5, 8.0, 8.0Hz), 1.98 (1H, ddd, J=13.5, 4.5, 4.5Hz), 1.77-1.85 (1H, m), 1.10 (3H, d, J=6.5Hz), 1.06 (9H, s), 1.02 (9H, s), 0.90 (9H, s), 0.09 (3H, s), 0.06 (3H, s).
【化669】
【0879】
N
2雰囲気において、K
3PO
4(4.73g、22.27mmol)、18-クラウン-6(17.66g、66.81mmol)、およびMeOH(120mL)をフラスコに加えて8min超音波処理した。混合物を減圧下で濃縮後、混合物をトルエン(120mL)とともに3回共沸させた。残渣へトルエン(150mL)を加え使用するまで室温にてN
2雰囲気下に保った。
【0880】
別のフラスコにおいて、出発材料(40.45g、74.24mmol)をトルエン(120mL)とともに2度共沸させて残渣へトルエン(400mL)を加え、これに続きMeOAc(40mL)を加えた。混合物を、3℃を下回る温度で冷却後、上で調製されたK
3PO
4含有溶液を出発材料の溶液へ3℃を上回る温度で90minにわたり滴加した。混合物を冷EtOAc/水=1/1(v/v)(800mL)の混合物中へ注ぐことで二相の混合物が与えられた。有機層を分離して水性層をEtOAc(200mL)で抽出した。合わせた有機層を5wt% NaCl aq.で洗浄した。分離された有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(600g、溶離液:n-ヘプタン中0%、9%、11%、次いで14% EtOAc)によって精製した。回収された画分を濃縮することで無色油として所望の産物(23.36g、42.9mmol)が与えられた。次いで分離不能な画分を合わせて溶媒を減圧下で除去した。残渣を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(300g、溶離液:n-ヘプタン中0%、9%、11%、次いで14% EtOAc)によって再精製した。回収された画分を濃縮することで無色油として所望の産物(9.90g、18.17mmol)が与えられた。所望される両化合物を合わせることで所望の産物(33.26g、61.04mmol、82%)が与えられた。
【0881】
所望の産物(6.13g、11.25mmol)へMeOH(50mL)を加えて混合物を減圧下40℃にて共沸させた。残留固体へMeOH(36.8mL)を加えスラリーを最大50℃まで加温させた。スラリーが透明な溶液になった後、溶液を35℃まで冷却させシーズ(seed)を加えた。溶液が濁った後、混合物を室温にて30min撹拌し、次いで水(7.4mL)を混合物へ加えた。室温にて3hrs撹拌後、生成された結晶を吸引によって回収し冷MeOH/水=5/1(v/v)(40mL)で洗浄した。結晶を減圧下40℃にて2hrs乾燥させることで所望の産物(5.48g、10.06mmol、89%)が与えられた。
1H-NMR (500MHz, CDCl
3)δ: 4.30 (1H, ddd, J=8.0, 3.5, 3.5Hz), 4.13 (1H, dd, J=12.5, 5.5Hz), 4.09 (1H, dd, J=12.5, 3.0Hz) 3.87 (1H, ddd, J=9.0. 9.0, 3.0Hz), 3.79 (1H, ddd, J=7.5, 4.5, 4.5Hz), 3.70 (3H, s), 3.60 (1H, ddd, J=5.5, 3.5, 3.5Hz), 3.34 (1H, dd, J=8.0, 5.0Hz), 3.30 (1H, dd, J=10.0, 8.5Hz), 2.71 (1H, dd, J=14.5, 3.0Hz), 2.41 (1H, dd, J=14.5, 10.0Hz), 2.11 (1H, ddd, J=13.5, 8.0, 8.0Hz), 1.98 (1H, ddd, J=13.5, 4.5, 4.5Hz), 1.77-1.85 (1H, m), 1.10 (3H, d, J=6.5Hz), 1.06 (9H, s), 1.02 (9H, s), 0.90 (9H, s), 0.09 (3H, s), 0.06 (3H, s).
【化670】
【0882】
出発材料(12g、22.02mmol)をトルエン(36mL)とともに2度共沸させて残渣へトルエン(240mL)を加えた。混合物を、−70℃を下回る温度で冷却後DIBAL溶液(トルエン中1Mの26.4mL、26.43mmol)をN
2雰囲気下−73〜−71℃にて混合物へ加えた。32min撹拌後、反応をアセトン(12mL)で−75〜−74℃にてクエンチした。次いで混合物を最大−30℃まで加温して30wt% ロッシェル塩 aq.(180mL)を−29〜4℃にて加えた。混合物を室温にて3hrs撹拌することで二相の混合物が与えられた。有機層を分離して5wt% NaCl aq.で洗浄した。分離された有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで粗アルデヒド(14.18g)が与えられたが、これをさらなる精製はせずに100%収率として次の反応に使用した。
【化671】
【0883】
グローブバッグ中、CrCl
2(541mg、4.41mmol)、プロトン・スポンジ(1.04g、4.85mmol)、スルホンアミド配位子(2.15g、4.85mmol)を十分に乾燥させた丸底フラスコに加えた。グローブバックからフラスコを取り出した後、無水MeCN(90.7mL)をN
2雰囲気下で加えた。混合物を使用するまで室温にて撹拌した。
【0884】
別のフラスコにおいて、アルデヒド(11.34g、22.03mmol)およびヨウ化ビニル(10.47g、26.43mmol)をトルエンへ加えた。トルエン(2度)の共沸除去後、残留混合物へMn(4.84g、88.10mmol)、LiCl(1.87g、44.05mmol)、およびCp
2ZrCl
2(7.08g、24.23mmol)を加え、次いでフラスコにN
2ガスをパージした。このフラスコへ、上で調製されたCr溶液を加えた。混合物を最大40℃まで加温後Ni触媒の溶液(730uL(100mg/mL MeCNとして前もって調製された)、0.11 mmol)を加えた。40℃にて19hrs激しく撹拌している間、追加のNi触媒(Y. Kishi et.al, Journal of the American Chemical Society (2015), 137(19), 6219-6225)(365uL、0.06mmol)を6回加えることで反応が完了した。混合物へiPrOAc(120mL)を加え、これに続き5wt% NaHCO
3と5wt% D,L-セリン水溶液(120mL)との混合物を40℃にて加えた。40℃にて4hrsを撹拌した後、混合物を室温まで冷却してiPrOAc(600mL)とともにセライト(25g)に通過させて洗浄することによって二相の混合物が与えられた。有機層を分離して有機層を5wt% NaHCO
3 aq.、水および5% NaCl aq.で洗浄した。分離された有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで所望の粗産物(25.26g)が与えられたが、これをさらなる精製はせずに100%収率として次の反応に使用した。
【化672】
【0885】
THF(52ml)中の出発材料(17.3g、22.03mmol)の撹拌された溶液へTBAF(THF中1Mの88mL、88.13mmol)を0℃にて加えた。室温にて15hrs撹拌後、混合物へEtOAc(180mL)を加え、これに続き10wt% NH
4Claq.(180mL)を加えることで二相の混合物が与えられた。有機層を分離して水性層をEtOAc(180mL)で2度抽出した。合わせた有機層を飽和のNaCl aq.で洗浄した。分離された有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮した。残渣をNH-シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(120g、溶離液:n-ヘプタン中0%、20%、50%、100% EtOAc、次いでEtOAc中5% MeOH)によって精製した。回収された画分を濃縮することで所望の産物(17.46g、不純物を包含する)が与えられたが、これをさらなる精製はせずに100%収率として次の反応に使用した。
【化673】
【0886】
出発材料(11.69g、22.03mmol)をトルエン(35mL)とともに2度共沸させて残渣へrtにてCH
2Cl
2(117mL)を加え、これに続きEt
3SiH(17.6 mL、110.14mmol)を加えた。混合物を−70℃を下回る温度で冷却した後TMSOTf(16.0mL、88.11mmol)をN
2雰囲気下−72〜−70℃にて混合物へ加えた。30min撹拌後、反応混合物を最大0℃まで加温した。0℃にて27min撹拌後、反応混合物を水(117mL)で、14℃を下回る温度でクエンチし、次いで混合物を室温にて撹拌した。25min撹拌後、飽和NaHCO
3 aq.(58mL)を加え混合物を室温にて25min撹拌することで二相の混合物が与えられた。有機層を分離して水性層をCH
2Cl
2(117mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで所望の粗産物(18.95g)が与えられたが、これをさらなる精製はせずに100%収率として次の反応に使用した。
【化674】
【0887】
出発材料(9.44g、22.03mmol)をトルエン(30mL)とともに2度共沸させて残渣へTHF(94mL)、2,2-ジメトキシプロパン(10.84 mL、88.13 mmol)、およびPPTS(277mg、1.10mmol)を室温にて加えた。N
2雰囲気下40℃にて4.5hrs撹拌後、反応混合物を室温まで冷却し、次いで反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、これに続き飽和NaHCO
3 aq.(100mL)で希釈した。15min撹拌後、二相の混合物を得た。有機層を分離して水性層をEtOAc(100mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl aq.で洗浄した。分離された有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで所望の粗産物(18.95g)が与えられた。
【0888】
所望の粗産物(18.95g)をYMC-GEL上ODS-カラムクロマトグラフィー(100g、溶離液:水中3%、40% MeCN)によって精製した。回収された画分をCH
2Cl
2(500mL+250mL)によって抽出し合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ濾過し減圧下で濃縮することで所望の産物(12.00g、不純物を包含する)が与えられた。
【0889】
所望の粗産物(12.00g)を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(150g、溶離液:n-ヘプタン中0%、20%、33%、50%、および66% EtOAc)によって精製した。回収された画分を濃縮することで所望の粗産物(4.56g、不純物を包含する)が与えられた。
【0890】
所望の粗産物(4.56g)へn-ヘキサン/EtOAc=9/1(v/v)(45mL)の混合物を加えスラリーを最大60℃まで加温した。スラリーが透明な溶液になった後、溶液を45℃まで冷却しシーズを加えた。溶液が濁った後、混合物を室温にて50min撹拌し、次いで混合物を0℃にて65min撹拌し、次いで−10℃にて17.5hrs撹拌した。生成された結晶を吸引によって回収し冷n-ヘキサン(13.5mL)で洗浄した。結晶を減圧下40℃にて乾燥させることで所望の産物(3.57g、7.62mmol、5ステップにおいて35%)が与えられた。
1H-NMR (500MHz, CDCl
3)δ: 4.88 (1H, s), 4.82 (1H, d, J=2.0Hz), 4.18 (1H, q, J=5.5Hz), 4.03 (1H, dd, J=12.5, 3.0Hz), 4.00-3.95 (2H, m), 3.88 (1H, dd, J=6.0, 4.0Hz), 3.86 (1H, dd, J=12.0, 2.5Hz), 3.67 (3H, s), 3.64-3.57 (1H, m), 3.55 (1H, d, J=8.5Hz), 3.42 (1H, t, J=3.0Hz), 3.36 (1H, dt, J=8.0, 5.5Hz), 3.26 (1H, q, J=2.5Hz), 2.54-2.40 (2H, m), 2.33-2.23 (1H, m), 2.19-2.11 (2H, m), 2.10-2.00 (2H, m), 1.86-1.68 (4H, m), 1.44 (3H, s), 1.43 (3H, s), 1.16 (3H, d, J=8.0Hz), 1.15-1.09 (1H, m), 1.08 (3H, d, J=6.0Hz).
【化675】
【0891】
ジクロロメタン(1.04L)中の出発材料(52.0g、0.11mol)の撹拌された溶液へDIBAL溶液(トルエン中1Mの253mL、0.255mol)をN
2雰囲気下−74.3〜−71.5℃にて加えた。76min撹拌後、反応をアセトン(24.5mL)で−75.2〜−73.8℃にてクエンチした。もう9min撹拌後MeOH(27.0mL)を反応物へ−74.2〜−73.5℃にて加え、これに続きBHT(52.0mg)を加えた。次いで混合物を最大−20℃まで加温して40wt% ロッシェル塩 aq.(1.04kg)へ加え、次いでEtOAc(936mL)を混合物へ加えた。混合物を室温にて85min撹拌することで二相の混合物が与えられた。有機層を分離してEtOAc(520mL)で再抽出した。合わせた有機層を20wt% NaCl aq.(520g)で洗浄した。BHT(52.0mg)を加えた後、有機層を濃縮しトルエン(208mL)およびMeCN(156mL)とともに減圧下で共沸させることで粗アルデヒドが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した(90%収率と想定された、0.1mol)。
【化676】
【0892】
反応器へ、CrCl
3(3.16g、20mmol)、プロトン・スポンジ(4.71g、22mmol)、スルホンアミド配位子(9.74g、22mmol)、Mn(11.0g、200mmol)、およびCp
2ZrCl
2(75.9g、260mmol)を入れ、次いで反応器にアルゴンをパージした。反応器へ無水MeCN(263mL)を加え30℃にて70min撹拌した。反応物へ無水MeCN(6.6mL)中Ni錯体(662mg、1.0mmol)を加えた。次いでMeCN(219mL)とともに前もって共沸させた無水MeCN(131mL)中のアルデヒド(43.8g、100mmol)と、ヨウ化ビニル(63.2g、114mmol)と、2,6-ジ-tert-ブチル-2-メチルピリジン(41.0g、200mmol)との混合物を加えた。基質添加後、無水MeCN(6.57mL)中Ni錯体(661mg、1.0mmol)を2度加えることで反応を完了させた。反応物へトルエン(876mL)を加え、次いで0℃まで冷却した。混合物へ水(788mL)および20wt% クエン酸 aq.(87.5g)をほぼ14℃にて20min加えた。水性層を除去後、有機層をハイフロスーパーセル(hyflo super-cel)(35.0g)に通過させ、次いでトルエン(876mL)で洗浄した。合わせた有機層を33% MeCN aq.(876mL)で洗浄し、これに続き5wt% NaHCO
3-10wt% Na
2SO
4水溶液(438g)の混合物で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(1900g、溶離液;n-ヘプタン中10%、25%、50%、67%、次いで100% EtOAc)によって精製した。回収された画分を濃縮することで所望の産物(79.4g、92mmol、2ステップにおいて82%)が与えられた。
1H-NMR (500MHz, CDCl
3)δ: 5.16 (1H, s), 4.97 (1H, s), 4.87 (1H, s), 4.82 (1H, s), 4.70 (1H, t, J= 4.7Hz), 4.63 (1H, t, J= 4.5Hz), 4.43 (1H, d, J= 1.8Hz), 4.18-4.33 (4H, m), 3.93-4.10 (5H, m), 3.78-3.92 (3H, m), 3.68 (3H, s), 3.59 (1H, d, J= 3.0Hz), 3.19-3.48 (3H, m), 2.85-2.98 (2H, m), 2.56-2.71 (2H, m), 2.48 (1H, dd, 15.1, 6.0Hz), 2.41 (1H, dd, J= 15.6, 5.8Hz), 1.93-2.33 (11H, m), 1.51-1.92 (10H, m), 1.36-1.50 (8H, m), 1.14 (3H, d, J= 7.5Hz), 1.08 (3H, d, J= 6.3Hz).
【化677】
【0893】
MeOH(793mL)中の出発材料(79.3g、91.4mmol)の撹拌された溶液へN
2雰囲気下K
2CO
3(63.2g、0.457mol)を室温にて加えた。55℃まで加熱後、混合物を3hr撹拌し、次いで水(24.7mL、1.37mol)を同じ温度にて加えた。20hr撹拌後、反応物を室温まで冷却し、次いでトルエン(1.59L)および水(1.59L)を加えた。水性層をトルエン(1.59L)で2度洗浄した。結果として生じた水性層へジクロロメタン(1.59L)および25wt% NH
4Cl aq.(2.38kg)を加えた。2層を分離後、水性層をジクロロメタン(2.38L)で再抽出した。合わせた有機層を濃縮しトルエン(397mL)とともに共沸させることで粗セコ酸が与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【化678】
【0894】
トルエン(5.60L)中N,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP、67.0g、549mmol)の撹拌された溶液へ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、95.6mL、549mmol)および2-メチル-6-ニトロ安息香酸無水物(MNBA、94.4g、274mmol)をN
2雰囲気下25℃にて加え、次いで80℃まで加熱した。混合物へトルエン(1.49L)中の出発材料(74.7g、91.4mmol)を6hr滴加した。25℃まで冷却後、混合物を50vol% DMF aq.(1.49L)で2度洗浄した。次に50% DMF水性層をトルエン(500mL)で再抽出した。合わせた有機層を20wt% NH
4Cl aq.(1.49kg)で2度洗浄し各水性層をEtOAc(750mL)で再抽出した。合わせた有機層を20wt% NaCl aq.(374g)で洗浄しEtOAc(750mL)で再抽出した。合わせた有機層を濃縮しMeCN(200mL)とともに共沸させた。残渣をジクロロメタン(448mL)に溶解して濃縮した。結果として生じた高濃縮ジクロロメタン溶液をN
2雰囲気下0℃にてMeCN(1.05L)へ加えた。結果として生じた沈殿物を濾過してMeCN(224mL)で洗浄し、これに続き40℃にて乾燥させることで所望の大環状ラクトン(41.5g、51.9mmol、2ステップにおいて56.8%)が与えられた。
【化679】
【0895】
ジクロロメタン(312mL)およびMeOH(579mL)中の出発材料(40.5g、50.7mmol)の撹拌された溶液へp-トルエンスルホン酸一水和物(194mg、1.01mmol)をN
2雰囲気下25℃にて4hr加えた。反応物をNH-シリカゲル(40.5g)に通過させ、次いでジクロロメタン(1.01L)とMeOH(1.01L)との混合物ですすいだ。合わせた濾過物を濃縮しトルエン(81mL)とともに2度共沸させることで所望のジオールが与えられたが、これをさらなる精製はせずに次の反応に使用した。
【化680】
【0896】
無水ジクロロメタン(2.38mL)中の出発材料(238mg、0.313mmol)および2,4,6-コリジン(207 L、1.57mmol)の溶液へ、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(Tf
2O、73.7μL、0.438mmol)をN
2雰囲気下−78℃にて加えた。10min撹拌後トリエチルシリルトリフルオロメタンスルホナート(TESOTf、99μL、0.438mmol)を反応物へ加え、次いで−40℃まで加温した。70min撹拌後NaI(235mg、1.57mmol)および1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(DMI、4.75mL)を加え、次いで室温まで加温した。4hr撹拌後トルエン(7.13mL)および冷水(4.75mL)を反応物へ加えた。水性層を分離後、有機層を水(4.75mL)、5wt% クエン酸 aq.(2.38mL)で洗浄し、これに続き5wt% NaHCO
3-10wt% Na
2SO
4水溶液(1.19mL)の混合物で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(6g、溶離液;n-ヘプタン中10%、20%、次いで30% EtOAc)によって精製した。回収された分画を濃縮した。残渣をジクロロメタン(0.24mL)および1-プロパノール(4.75mL)から0℃にて結晶化した。結果として生じた沈殿物を濾過し1-プロパノールで洗浄することで所望のヨウ化物(250mg、0.254mmol)が与えられた。
【化681】
【0897】
ラクトン(55g、154mmol)とヨウ化物(58.75g、170mmol)との混合物へ、THF(550ml)を加えて、反応混合物をドライアイス-EtOH浴中で冷却した。Sec-BuLi(シクロヘキサン中1.03M溶液、315mL、324mmol)を33minの間−73.2〜−58.5℃にて徐々に加え30min撹拌した。−74.2〜−11.2℃にて3minの間sat.NH
4Cl(550mL)を添加後、ドライアイス浴を除去した。反応混合物をAcOEt(550mL)および水(220mL)で希釈し水浴中40min撹拌した。その結果得られた層を分離して有機層をsat.NaCl(165mL)で洗浄し分離された有機層を真空濃縮した。残渣をn-ヘプタン(110mL×3)とともに共沸させた。残渣を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(1.1kg、溶離液:n-ヘプタン中0%、5%、10%、15%、次いで25% EtOAc)によって精製することで所望の化合物(71.82g、125mmol、81%)が与えられた。
【化682】
【0898】
アセトン(215mL)および水(29mL)中の出発材料(71.72g、124mmol)の溶液へ、NMO(29.1g、249mmol)およびK
2OsO
4・2H
2O(ca.50% 含量、0.182g、0.247mmol)を室温にて加え24.5hrs撹拌した。反応混合物を水浴中で撹拌しアセトン(143mL)および水(103mL)で希釈し、次いでNaIO
4(53.2g、249mmol)および水(40mL for rinsing)を加えて室温にて3h撹拌した。反応混合物をAcOEt(215mL)、n-ヘプタン(215mL)、および水(430mL)で希釈した。その結果得られた不溶性材料をデカンテーションによって除去し、これに続き綿栓に通して濾過した。濾過物を分離して水性層をn-ヘプタン/AcOEt =1/1(v/v)(286mL)で抽出した。合わせた有機層をsat.Na
2S
2O
3(215mL)で2度洗浄しsat.NaCl(143mL)で洗浄して真空濃縮した。残渣を中性シリカゲルのパッド(143g、溶離液:n-ヘプタン中66% EtOAc)に通過させることで所望の化合物(71.3g、123mmol、99%)が与えられた。
【化683】
【0899】
出発材料(71.23g、123mmol)とK
3PO
4(78.4g、369mmol)とトルエン(214mL)との混合物へ、ジメチル(ベンジルオキシカルボニル)メチルホスホナート(127.1g、492mmol)を加えた。反応混合物にN
2(バルーン)によってパージして、30℃にて48hrs撹拌した。追加のK
3PO
4(26.13g、123mmol)およびジメチル(ベンジルオキシカルボニル)メチルホスホナート(26.1mL、123mmol)を加え30℃にて26hrs撹拌した。反応混合物を水浴中で冷却してMTBE(712mL)で希釈し21〜36℃にてsat.NH
4Cl(50mL)でクエンチした。反応混合物を氷水浴中で冷却してsat.NH
4Cl(662mL)および水(214mL)を連続して加えた。その結果得られた層を分離して水性層をMTBE(712mL)で抽出した。合わせた有機層をsat.NaCl(356mL)で洗浄し真空濃縮した。残渣をトルエン(178mL)とともに共沸させた。残渣を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(1.1kg、溶離液:n-ヘプタン中0%、8%、15%、次いで25% EtOAc)によって精製することで所望の化合物(72.63g、102mmol、83%、E/Z異性体の混合物)が与えられた。
1H-NMR (500MHz, CDCl
3)δ: 7.30-7.44 (5H, m), 7.23 (2H, d, J=8.6Hz), 6.84-6.92 (3H, m), 6.06 (1H, dd, J=15.9, 1.2Hz), 5.18-5.24 (2H, m), 4.50 (1H, d, J=11.6Hz), 4.39 (1H, t, J=2.8Hz), 4.27 (1H, d, J=11Hz), 4.18-4.24 (1H, m), 4.10-4.16 (1H, m), 3.81 (3H, s), 3.72-3.79 (2H, m), 3.60 (1H, d, J=10.4Hz), 3.26 (1H, m), 3.01-3.06 (1H, m), 2.73 (1H, dd, J= 15.0, 4.6Hz), 2.44-2.59 (2H, m), 2.21-2.39 (4H, m), 1.72 (1H, dt, J=14.7, 3.1Hz), 1.05 (18H, s), 0.91 (6H, dd, J=14.7, 6.7Hz).
【化684】
【0900】
MeCN(1087mL)中の出発材料(72.5g、102mmol)およびAcOBn(72.9mL、510mmol)の溶液を氷水浴中で冷却した。LiBr(88.5g、1019mmol)を10.1〜16.5℃にて3minの間加え、DBU(76.1mL、510mmol)を11.8〜15.4℃にて加えた。反応混合物を室温にて2hrs撹拌した。次いで反応混合物を30℃にて23hrs撹拌した。反応混合物を氷水浴中で冷却しMTBE(362mL)で希釈し7.4〜13.7℃にてsat.NH
4Cl(362mL)で、および水(145mL)でクエンチした。その結果得られた層を分離して有機層をsat.NaCl(254mL)で洗浄し無水Na
2SO
4上で乾燥させた。濾過後、濾過物を真空濃縮した。残渣を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(1.1kg、溶離液:n-ヘプタン中0%、3%、10%、20%、次いで35% MTBE)によって精製することで所望の化合物(64.07g、90mmol、88%)が与えられた。
1H-NMR (500MHz, CDCl
3)δ: 7.31-7.40 (5H, m), 7.23-7.27 (2H, m), 6.86 (2H, d, J=8.6Hz), 5.01-5.18 (2H, m), 4.41-4.57 (2H, m), 4.24-4.33 (1H, m), 4.16-4.22 (2H, m), 4.08 (1H, ddd, J=9.3, 4.7, 1.2Hz), 3.80 (3H, s), 3.51-3.54 (1H, m), 3.25 (1H, brs), 3.15-3.20 (1H, m), 2.97 (1H, d, J=2.5Hz), 2.72 (1H, dd, J=15.6, 9.5Hz), 2.28-2.42 (2H, m), 2.07 (1H, dt, J=15.3, 1.8Hz), 1.87-2.00 (1H, m), 1.69 (1H, dt, J=15.3, 4.6Hz), 1.45-1.58 (3H, m), 1.36-1.42 (1H, m), 1.05 (9H, s), 1.03 (9H, s), 0.95 (3H, d, J=6.7Hz), 0.89 (3H, d, J=6.7Hz).
【化685】
【0901】
出発材料(64g、90mmol)を
iPrOAc(1280mL)に溶解しN
2(バルーン)によってパージした。10% Pd/C(AD、Kawaken Fine Chemicals、6.4g)を加えてH
2(バルーン)によってパージし室温にて24hrs撹拌した。触媒をハイフロスーパーセル(64g)に通して濾過し
iPrOAc(1280 mL)で洗浄した。濾過物を体積がca.半分になるまで濃縮した。
iPrOAc(1280 mL)を加えて、体積がca.半分になるまで濃縮した。
iPrOAc(1280 mL)を再度加えて、体積がca.半分になるまで濃縮した。DMF(500mL)を残留溶液へ加え、
iPrOAcが除去されるまで1hr真空濃縮することによってDMF溶液(ca.500mL)として所望のセコ酸が与えられた。このセコ酸(90mmolと計算された)の溶液をDMF(140mL)で希釈しイミダゾール(36.77g、540mmol)を加えた。反応混合物を氷水浴中で冷却しTESCl(45.3mL、270mmol)を2.1〜4.2℃にて13minの間ゆっくり加え、次いで水浴中80min撹拌した。反応混合物を氷水浴中で冷却し4.8〜13.8℃にて24minの間sat.NaHCO
3(384mL)でクエンチして水浴中1hr撹拌した。反応混合物をn-ヘプタン(640mL)および水(768mL)で希釈しその結果得られた層を分離した。有機層をsat.NH
4Cl(384mL)、水(640mL)、10% NaCl(384mL)で連続して洗浄し真空濃縮した。残渣を中性シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(640g、溶離液:n-ヘプタン中0%、次いで67% MTBE)によって精製することで所望の化合物(61.55g)が与えられた。この化合物へシクロペンチルメチルエーテル(32mL)およびMeCN(94mL)を加え、50℃にて加熱することによって固体を溶解させた。この溶液へ、1hrの間MeCN(514mL)をゆっくり加えた。混合物を室温までゆっくり冷却して2hrs撹拌した。さらに0℃にて1hr撹拌した後これに続き−20℃にて14hrs撹拌した。その結果得られた懸濁液を濾過して冷(ca.−20℃)MeCN(92mL)ですすいだ。結晶を減圧下40℃にて乾燥させることで白色固体として所望の化合物(47.68g、78mmol、86%)が与えられた。
1H-NMR (500MHz, CDCl
3)δ: 4.13-4.31 (3H, m), 3.96-4.06 (1H, m), 3.49-3.65 (2H, m), 3.12-3.24 (2H, m), 2.69 (1H, dd, J=15.8, 10.0Hz), 2.39 (1H, dd, J=15.8, 3.7Hz), 2.20-2.31 (1H, m), 2.08-2.15 (1H, m), 1.98-2.07 (1H, m), 1.81 (1H, dt, J=15.2, 4.4Hz), 1.47-1.57 (3H, m), 1.39-1.45 (1H, m), 1.03 (9H, s), 1.02 (9H, s), 0.94-0.99 (12H, m), 0.86 (3H, d, J=6.9Hz), 0.59-0.66 (6H, m).
【化686】
【0902】
脱水アセトニトリル(350mL)中の出発材料(35.1g、57.1mmol)およびトリフェニルホスフィン(35.8g、136mmol)の溶液へ、2,2’-ジピリジルジスルフィド(15.1g、68.5mmol)を窒素雰囲気下0℃(浴)にて加えた。最大25℃まで加温後、混合物を17.5h撹拌して反応をn-ヘプタン(1050mL)および水(350mL)でクエンチすることで二相の混合物が与えられた。有機層を分離して75vol% アセトニトリル水溶液(351mL)で2回、飽和塩化ナトリウム水溶液(175mL)で1度洗浄した。次いで有機層を濃縮乾固させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(1900g、溶離液:n-ヘプタン中0%、10% 酢酸エチル)によって精製することで所望の化合物(38.6g、54.5mmol、96%)が与えられた。
【化687】
【0903】
ニッケル触媒溶液の調製。
脱水エタノール(100mL)中の臭化ニッケル(II)(5.00g、22.9mmol)および4,4’-ジ-tert-ブチル-2,2’-ジピリジル(6.15g、22.9mmol)の溶液をアルゴン雰囲気下80℃にて18h撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、反応混合物を濃縮乾固させた。残渣を150℃(浴)にて70h真空乾燥させた。次いで脱水DMI(62mL)を加えることでニッケル触媒溶液(used as 0.37mol/Lとして使用された)が与えられた。例として、Dr. Daniel J. Weix et.al., Chem. Eur.J.2016, 22,11564-11567)を参照。
【0904】
カップリング反応。
脱水DMI(270mL)中のヨウ化物(30.1g、30.6mmol)、チオエステル(30.4g、42.9mmol)、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(IV)二塩化物(31.3g、107mmol)、およびマンガン(11.7g、214mmol)の溶液へ、上で調製されたニッケル触媒溶液(30mL、0.37mol/L DMI中、11.1mmol)をアルゴン雰囲気下で加えた。アルゴン雰囲気下30℃(浴)にて4h撹拌後、反応を、22℃を下回る温度で(0℃浴)ヘプタン(600mL)、10wt% クエン酸水溶液(600mL)でクエンチした。次いでCelite(登録商標)545(15.0g)を加え混合物を0℃にて1h撹拌した。次いで混合物をCelite(登録商標)545(60.0g)の短いパッドに通過させて、Celite(登録商標)545パッドをヘプタン(1500mL)で洗浄することで二相の混合物が与えられた。水性層を分離してヘプタン(90mL)で抽出した。合わせた有機層を5wt% 重炭酸ナトリウムと10wt% 硫酸ナトリウムとの混合物の水溶液(150mL)で洗浄し、次いで濃縮乾固させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(1500g、溶離液:ヘプタン中10%、次いで30% 酢酸エチル)によって精製することで所望の化合物(36.6g、25.2mmol、82%)が与えられた。
【化688】
【0905】
THF(365mL)中の出発材料(35.5g、24.4mmol)の溶液へ、イミダゾール塩酸塩(12.9g、123mmol)とフッ化テトラブチルアンモニウム(244mL、THF中1.0mol/L、244mmol)との混合物を窒素雰囲気下25℃(浴)にて加えた。25℃にて19h撹拌後、反応をトルエン(710mL)および10wt% 塩化ナトリウム物水溶液(710mL)でクエンチすることで二相の混合物が与えられた。水性層を分離してトルエン(178mL)で抽出した。合わせた有機層を水(71mL)で洗浄し、次いで濃縮乾固させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(1500g、溶離液:ヘプタン中10%〜100% 酢酸エチル、次いで酢酸エチル中10% メタノール)によって精製することで所望の化合物(25.5g、23.5mmol、96%)が与えられた。
【化689】
【0906】
ジクロロメタン(765mL)中の所望の化合物(25.4g、23.4mmol)の溶液へ、p-トルエンスルホン酸ピリジニウム(29.5g、117mmol)を窒素雰囲気下10℃にて加えた。9〜11℃にて3h撹拌後、反応を水(508mL)でクエンチすることで二相の混合物が与えられた。水性層をジクロロメタン(25mL)で再抽出した。合わせた有機層を水(508mL)で洗浄し、これに続き5wt% 重炭酸ナトリウムと10wt% 硫酸ナトリウムとの混合物の水溶液(127mL)で洗浄した。次いで有機層を濃縮乾固させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(1500g、溶離液:ヘプタン中10%、95%、100% 酢酸エチル)によって精製することで所望の化合物(23.8g)が与えられた。この化合物をODS上カラムクロマトグラフィー(950g、溶離液:水中30%、65%、100% アセトニトリル)によって再度精製した。所望の化合物を含有する画分を合わせてアセトニトリルを減圧下で、ある程度除去した。その結果得られた水溶液を酢酸エチル(1524mL+762mL)で抽出し合わせた有機層を濃縮乾固することで所望の化合物(18.1g、17.0mmol、73%)が与えられた。
【化690】
【0907】
ジクロロメタン(30mL)中の出発材料(15.2g、14.2mmol)の溶液へ、トリエチルアミン(12.3mL、88.5mmol)、ジブチル錫オキシド(2.13g、8.56mmol)、およびp-トルエン塩化スルホニル(8.16g、42.8mmol)を25℃にて連続して加えた。25℃にて3h撹拌後、反応混合物をガラスフィルターに通過させた。濾過物をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(750g、溶離液:ヘプタン中10%、30%、50%、70%、85% 酢酸エチル)によって直接精製することで所望の化合物(17.4g、14.2mmol、quant.)が与えられた。
1H NMR (600 MHz, BENZENE-d
6)δ ppm 0.86 (d, J=6.8 Hz, 3 H) 0.95 (d, J =6.8 Hz, 3 H) 1.00 - 1.05 (m, 4 H) 1.07 - 1.17 (m, 4 H) 1.19 (br td, J =14.7, 3.0 Hz, 1 H) 1.26 - 1.49 (m, 8 H) 1.54 (t, J =13.0 Hz, 1 H) 1.61 - 1.67 (m, 2 H) 1.75 - 2.39 (m, 25 H) 2.62 - 2.75 (m, 5 H) 3.25 (br s, 1 H) 3.27 (br s, 1 H) 3.35 (t, J =6.0 Hz, 1 H) 3.39 (dt, J =10.8, 5.6 Hz, 1 H) 3.44 (br d, J =11.0 Hz, 1 H) 3.50 (d, J =11.3 Hz, 1 H) 3.55 (br s, 1 H) 3.62 (dd, J =6.2, 4.3 Hz, 1 H) 3.78 (br t, J =9.6 Hz, 1 H) 3.83 (br t, J =6.0 Hz, 1 H) 3.86 - 3.96 (m, 3 H) 3.99 - 4.11 (m, 3 H) 4.14 (m, 1 H) 4.27 (br s, 1 H) 4.36 - 4.44 (m, 2 H) 4.49 (m, 1 H) 4.55 - 4.61 (m, 2 H) 4.80 (s, 1 H) 4.86 - 4.91 (m, 2 H) 4.95 (br s, 1 H) 5.02 (br s, 1 H) 6.65 (d, J =7.9 Hz, 2 H) 7.80 (d, J =7.9 Hz, 2 H).
【化691】
【0908】
トルエン(121mL)中の出発材料(17.3g、14.2mmol)の溶液へ窒素雰囲気下テトラブチルアンモニウムアジド(32.2g、113mmol)を室温にて加えた。100℃(浴)にて5h撹拌後、反応混合物を室温まで冷却しテトラヒドロフラン(52mL)を加えることで均一な溶液が与えられた。溶液をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(750g、溶離液:ヘプタン中10%、50%、70%、80% 酢酸エチル)によって直接精製することで所望の化合物(15.5g、14.2mmol、quant.)が与えられた。
1H NMR (600 MHz, BENZENE-d6)δ ppm 0.97 - 1.05 (m, 9 H) 1.08 - 1.37 (m, 8 H) 1.39 - 1.55 (m, 5 H) 1.58 - 1.71 (m, 3 H) 1.78 - 1.88 (m, 2 H) 1.91 - 2.08 (m, 8 H) 2.09 - 2.40 (m, 13 H) 2.62 - 2.75 (m, 4 H) 2.78 (d, J=2.3 Hz, 1 H) 2.97 (dd, J=13.0, 4.0 Hz, 1 H) 3.09 (dd, J=8.3, 3.8 Hz, 1 H) 3.26 (br d, J=11.3 Hz, 1 H) 3.30 (t, J=2.6 Hz, 1 H) 3.32 (br s, 1 H) 3.40 (dt, J=10.8, 5.6 Hz, 1 H) 3.56 (d, J=11.0 Hz, 1 H) 3.58 - 3.65 (m, 3 H) 3.78 (br dd, J=10.8, 8.9 Hz, 1 H) 3.83 (br dd, J=7.2, 5.7 Hz, 1 H) 3.86 - 3.99 (m, 3 H) 4.01 - 4.11 (m, 3 H) 4.14 (t, J=4.5 Hz, 1 H) 4.28 (dd, J=3.8, 1.5 Hz, 1 H) 4.50 (m, 1 H) 4.56 - 4.62 (m, 2 H) 4.80 (br s, 1 H) 4.86 - 4.92 (m, 2 H) 4.96 (br d, J=1.9 Hz, 1 H) 5.02 (br d, J=1.5 Hz, 1 H).
【化692】
【0909】
THF(92mL)と水(10mL)との混合物中の出発材料(15.4g、14.1mmol)の溶液へ、ポリマー結合トリフェニルホスフィン(20.4g、2.07mmol/g、42.2mmol)を25℃にて加えた。25℃にて70h撹拌後、反応混合物をガラスフィルターに通過させた。濾過物を濃縮乾固させた。残渣をNH-シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(900g、溶離液:ヘプタン中50%、100% MTBE、次いでMTBE中3%、10% メタノール)によって精製することで白色固体として所望の化合物(14.1g、13.2mmol、94%)が与えられた。所望の化合物をODS上カラムクロマトグラフィー(400g、溶離液:0.05vol% 酢酸/水中1%、70%、100% 0.05vol% 酢酸/アセトニトリル)によってさらに精製した。所望の化合物を含有する画分を合わせてジクロロメタン(3304mL)、20wt% 塩化ナトリウム水溶液(661mL)、および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1322mL)を加えることで二相の混合物が与えられた。次いで水性層をジクロロメタン(830mL)で抽出した。合わせた有機層を水(165mL)で洗浄し濃縮乾固させることで所望の化合物(12.4g、11.6mmol、88%)が与えられた。化合物をジクロロメタン(25mL)およびペンタン(25mL)に溶解後、溶液の半分を0℃にて撹拌しながらペンタン(984mL)へ加えることで所望の化合物が沈殿した。わずかに減圧下でのおよそ271mLの溶媒の除去後、ペンタン(246mL)を加えた。わずかに減圧下でのおよそ246mLの溶媒の除去後、ペンタン(246mL)を加えた。この混合物へ、所望の化合物溶液の残存する半分を0℃にて撹拌しながら加えることで、さらに所望の化合物が沈殿した。わずかに減圧下でのおよそ271mLの溶媒の除去後ペンタン(246mL)を加えた。わずかに減圧下でのおよそ246mLの溶媒の除去後ペンタン(246mL)を加えた。その結果得られたスラリーを濾過し40℃にて乾燥させることによって所望の化合物(11.5g、93%)が与えられた。
【0910】
1H NMR (600 MHz, METHANOL-d
4)δ ppm 0.98 (d, J=7.2 Hz, 3 H) 1.00 (d, J=6.8 Hz, 3 H) 1.02 (m, 1 H) 1.05 (d, J=6.8 Hz, 3 H) 1.09 (d, J=6.4 Hz, 3 H) 1.28 - 1.45 (m, 5 H) 1.46 - 1.59 (m, 4 H) 1.57 - 1.63 (m, 1 H) 1.65 - 1.71 (m, 1 H) 1.70 - 1.75 (m, 2 H) 1.79 - 1.86 (m, 2 H) 1.91 (dt, J=14.9, 3.1 Hz, 1 H) 1.94 - 2.11 (m, 8 H) 2.14 - 2.34 (m, 9 H) 2.39 (dd, J=13.2, 6.0 Hz, 1 H) 2.44 (dd, J=17.4, 1.9 Hz, 1 H) 2.56 (dd, J=17.6, 9.6 Hz, 1 H) 2.69 (dd, J=13.2, 4.2 Hz, 1 H) 2.79 (ddq, J=15.9, 7.6, 2.0 Hz, 1 H) 2.92 (dd, J=13.2, 8.3 Hz, 1 H) 2.97 (dd, J=9.6, 1.7 Hz, 1 H) 3.21 (dd, J=6.4, 4.9 Hz, 1 H) 3.29 (m, 1 H) 3.34 (dd, J=8.3, 4.15 Hz, 1 H) 3.58 (br. s., 1 H) 3.60 (br.d, J=11.3 Hz, 1 H) 3.68 - 3.73 (m, 2 H) 3.80 (br. s., 1 H) 3.84 - 3.90 (m, 2 H) 3.98 (d, J=2.3 Hz, 1 H) 4.03 - 4.13 (m, 4 H) 4.17 (dd, J=6.4, 4.9 Hz, 1 H) 4.24 (ddd, J=11.3, 4.5, 1.5 Hz, 1 H) 4.29 (dd, J=4.0, 1.9 Hz, 1 H) 4.32 (td, J=10.2, 4.2 Hz, 1 H) 4.44 (br. d, J=11.0 Hz, 1 H) 4.59 (t, J=4.5 Hz, 1 H) 4.62 (dd, J=7.4, 4.7 Hz, 1 H) 4.69 (t, J=4.7 Hz, 1 H) 4.80 (br. s., 1 H) 4.87 (s, 1 H) 5.00 (br. s., 1 H) 5.05 (br.d, J=1.1 Hz, 1 H).
【0911】
均等物および範囲
クレームにおいて、「a」、「an」、および「the」などの冠詞は、1以上を意味し得るが、ただし反対の定めがあるかまたは文脈から別様に明らかである場合を除く。1つの群の1以上の構成要素の間に「または」を包含するクレームまたは記載は、群の構成要素の1つ、1つより多く、または全ての所与の産物またはプロセスに存在するか、採用されるか、またはさもなければ関係しているならば、満たされていると見なされるが、ただし反対の定めがあるかまたは文脈から別様に明らかである場合を除く。本発明は、群の正確に1つの構成要素が所与の産物またはプロセスに存在するか、採用されるか、またはさもなければ関係している態様を包含する。本発明は、群の構成要素の1つより多くまたは全てが所与の産物またはプロセスに存在するか、採用されるか、または関係している態様を包含する。
【0912】
さらにまた、本発明は、列記されるクレームの1以上に含まれる1以上の限定、要素、節、および説明の用語が、別のクレームに導入される、全ての変形、組み合わせ、および並べ替えを網羅する。例として、他のクレームに従属する任意のクレームは、同一の基礎クレームに従属する任意の別のクレームに見出される1以上の限定を包含するように、修正され得る。要素が、例としてマーカッシュ群の形式で一覧として示されるときには、要素からなる各下位群も開示されるものであり、任意の要素が群から除去され得る。一般に、本発明、または本発明の側面が、具体的な要素および/または特色を含むと称されるところ、本発明または本発明の側面は、かかる要素および/または特色からなるか、または本質的に、かかる要素および/または特色からなることが理解されるべきである。単純化のために、それらの態様は本明細書において一々具体的に呈示されなかった。
【0913】
さらに、用語「含む」、「包含する」および「含有する」ならびにそれらの他の時制は、開放的であることが意図されており、さらなる要素またはステップの包含を許容する。範囲が示されるところ、端点も包含される。さらに、別段の定めがあるかまたは文脈および当業者の理解から別様に明らかである場合を除いて、範囲として表現される値は、記載の範囲内の任意の特定の値または部分範囲を、本発明の異なる態様において、当該範囲の下限の単位の1/10までとり得る。ただし、文脈から別様に指示される場合を除く。
【0914】
本出願は、様々な交付済み特許、公開された特許出願、学術文献、および他の刊行物を参照しているが、その全体は参照によって本明細書に組み込まれる。組み込まれた参照物のいずれかと本明細書との間に矛盾がある場合、本明細書が支配する。加えて、従来技術に属する本発明の任意の具体的な態様は、クレームのいずれの1以上からも明らかに除外され得る。なぜなら、かかる態様は当業者に知られていると見なされるからであり、それらは、その除外が本明細書において呈示されていない場合であっても、除外され得る。本発明の任意の具体的な態様は、従来技術の存在に関係しているか否かにかかわらず、任意の理由で、任意のクレームから除外され得る。
【0915】
当業者は、ごく定型的な実験を使用して、本明細書に記載された具体的な態様の多くの均等物を認めるかまたは同定できるであろう。本明細書に記載された本発明の態様の範囲は、の発明を実施するための形態に限定されることを意図されておらず、その代わりに、添付のクレームにおいて呈示される通りとする。当業者は、この記載への様々な変更および修正が、以下のクレームにおいて定義される本発明の精神または範囲から逸脱することなくなされ得ることを理解するだろう。