特開2015-102551(P2015-102551A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2015-102551インピーダンス測定を用いた挿入点から心臓までのカテーテルの追跡
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-102551(P2015-102551A)
(43)【公開日】2015年6月4日
(54)【発明の名称】インピーダンス測定を用いた挿入点から心臓までのカテーテルの追跡
(51)【国際特許分類】
   G01B 7/00 20060101AFI20150508BHJP
   A61B 5/0402 20060101ALN20150508BHJP
   A61B 5/05 20060101ALN20150508BHJP
【FI】
   G01B7/00 103R
   G01B7/00 103M
   A61B5/04 310M
   A61B5/05 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-235318(P2014-235318)
(22)【出願日】2014年11月20日
(31)【優先権主張番号】14/086,265
(32)【優先日】2013年11月21日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】511099630
【氏名又は名称】バイオセンス・ウエブスター・(イスラエル)・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Biosense Webster (Israel), Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】メイル・バル−タル
【テーマコード(参考)】
2F063
4C027
【Fターム(参考)】
2F063AA04
2F063BA29
2F063BB02
2F063BB08
2F063CA34
2F063DD04
2F063DD08
2F063EB24
2F063FA06
2F063GA52
4C027AA06
4C027BB05
4C027KK03
(57)【要約】
【課題】 位置検知の方法及び装置を提供する。
【解決手段】 身体の被験者固有の骨格モデルが作成され、身体内のカテーテルの目的の経路がモデルの中に画定される。プローブが身体に挿入されている間、プローブ中の少なくとも1つの電極と、目的の経路に沿って身体の表面の複数の位置に配置されたそれぞれの導電性ロケーションパッドとの間で、電流を身体に通過させる。複数の位置を通過する電流のそれぞれの特性に基づいて、プローブの位置座標が反復して決定される。実際の経路が目的の経路と一致するかどうかを決定するために、反復して決定された位置座標を用いて、モデルの中に関して、プローブの実際の経路が追跡される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置検知の装置であって、
被験者の身体に挿入されるように適合された、少なくとも1つの探査電極を含むプローブと、
前記身体の表面にそれぞれの位置で固着されるように適合された、複数の体表面電極と、
前記少なくとも1つの探査電極と前記複数の体表面電極との間で、電流を前記身体に通過させるために、前記プローブ及び前記体表面電極に連結されるように適合され、前記複数の体表面電極を通過する前記電流のそれぞれの特性を測定することによって、前記プローブの位置座標を反復して決定するように適合された、制御装置と、
プロセッサであって、
前記身体の被験者固有の骨格モデルを作成する工程と、
前記プローブの挿入点から目標まで通じる前記身体内の前記プローブの目的の経路を前記モデルの中に画定する工程と、
前記反復して決定された位置座標を用いて、前記プローブ挿入中に前記プローブの実際の経路を前記モデルの中で追跡する工程と、
前記実際の経路が前記目的の経路と一致するかどうかを決定する工程と、を行うように動作する、プロセッサと、を備える、位置検知の装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの探査電極が複数の電極を含み、電流を通過させることが、前記複数の電極のうちの1つと前記複数の体表面電極のうちの選択されたものとの間に前記電流のそれぞれを通すことを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記体表面電極のうちの少なくとも1つが、複数のロケーションパッドユニットを有するマルチロケーションパッドを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記プローブに配置された磁気センサを更に含み、前記プロセッサが、
前記磁気センサによって生成された信号から追加の位置座標を算出する工程と、
前記位置座標間の相関を前記追加の位置座標で決定する工程と、
前記相関に反応して前記位置座標を精密化する工程と、を行なうように動作する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
磁気センサを有する手持ち式プローブを更に備え、前記プロセッサが、前記プローブが前記身体のそれぞれの目印に当てられたとき、
前記磁気センサに磁場を印加する工程と、
前記磁場に反応して前記磁気センサから信号を受け取る工程と、
前記信号に反応して前記目印のそれぞれの位置を計算する工程と、
前記目印の前記位置を基準位置として前記モデルの中に含める工程と、を行うように動作する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記体表面電極が、前記被験者の前記身体とガルバニック接触するように適合された複数のロケーションパッドユニットを有するマルチロケーションパッドを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記ロケーションパッドユニットが、20〜40mmの間隔で離間して配置される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記ロケーションパッドユニットが動作体積を有し、直接隣接するロケーションパッドユニットの前記動作体積が重なり合う、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記ロケーションパッドユニットが、前記目標の近くで比較的密集して配置され、前記プローブの前記目的の経路に沿った他のところでは、より散在して配置される、請求項6に記載の装置。
【請求項10】
カテーテル挿入の方法であって、
被験者の身体の被験者固有の骨格モデルを作成する工程と、
プローブの挿入点から目標まで通じる前記身体内の前記プローブの目的の経路を前記モデルの中に画定する工程と、
前記プローブを前記身体に挿入する工程であって、前記プローブは、少なくとも1つの電極を含む、工程と、
前記少なくとも1つの電極と前記身体の表面の複数の位置に配置されたそれぞれの導電性ロケーションパッドとの間で電流を前記身体に通過させる工程であって、前記複数の位置は、前記プローブの前記目的の経路に沿って分布される、工程と、
前記複数の位置を通過する前記電流のそれぞれの特性を測定する工程と、
前記プローブが挿入されている間に、前記測定された特性に反応して前記プローブの位置座標を反復して決定する工程と、
前記反復して決定された位置座標を用いて、前記プローブの実際の経路を前記モデルの中で追跡する工程と、
前記実際の経路が前記目的の経路と一致するかどうかを決定する工程と、を含む、方法。
【請求項11】
前記ロケーションパッドが、20〜40mmの間隔で離間して配置される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ロケーションパッドが動作体積を有し、直接隣接するロケーションパッドの前記動作体積が重なり合う、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの電極が複数の電極を含み、電流を通過させる工程が、前記複数の電極のうちの1つと前記身体の前記表面の前記複数の位置のうちの1つとの間で前記電流のそれぞれを通過させることを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
電流を通過させる工程が、導電性パッドを前記複数の位置で前記身体とガルバニック接触させて固着させることと、電流を前記導電性パッドに通過させることと、を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記導電性パッドの少なくとも1つが、複数のロケーションパッドユニットを有するマルチロケーションパッドである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記プローブの実際の経路を追跡する工程が、前記反復して決定された位置座標を用いて排他的に行なわれる、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記プローブの実際の経路を追跡する工程が、別の撮像モダリティを用いて前記身体を撮像することを避けながら行なわれる、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の位置が、前記目標の近くで比較的密集して配置され、前記プローブの前記目的の経路に沿った他のところでは、より散在して配置される、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
前記プローブが磁気センサを含み、
前記磁気センサによって生成された信号から追加の位置座標を算出する工程と、
前記位置座標間の相関を前記追加の位置座標で決定する工程と、
前記相関に反応して前記位置座標を精密化する工程と、を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項20】
被験者固有の骨格モデルを作成する工程が、
手持ち式プローブを前記身体のそれぞれの目印に当てることであって、前記手持ち式プローブは磁気センサを有する、当てることと、
前記磁気センサに磁場を印加することと、
前記磁場に反応して前記磁気センサから信号を受け取ることと、
前記信号に反応して前記目印のそれぞれの位置を計算することと、
前記目印の前記位置を基準位置として前記モデルの中に含めることと、を含む、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体内に置かれた物体の位置を検知することに関する。より具体的には、本発明は、インピーダンス測定を用いたカテーテル追跡システムの改善に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書内で使用する特定の頭字語及び略語の意味については、表1に示す。
【0003】
【表1】
【0004】
広範な医療処置は、身体内に、センサ、チューブ、カテーテル、分配装置、及び移植片のような物体を配置することを伴う。これらの医療処置において、医師が物体及びその周囲を可視化することを支援するためにリアルタイム撮像法がしばしば用いられる。しかしながら、多くの場合、リアルタイム三次元撮像は可能でなく、望ましくもない。代わりに、内部物体の空間座標をリアルタイムで得るためのシステムがしばしば利用される。
【0005】
開示内容が参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許第7,756,576号(Levin)は、生体内に置かれたプローブの位置をほぼリアルタイムで決定することを説明する。プローブの1つ又は2つ以上の電極と身体の表面に置かれた電極との間で、電流が流される。プローブとそれぞれの体表面電極との間のインピーダンスが測定され、プローブの三次元の位置座標がインピーダンス測定に基づいて決定される。身体の表面、及び身体の表面の電極との接点のインピーダンスを変更するために、動的補償が提供される。
【0006】
開示内容が参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2006/0173251号(Govari et al.)及び同第2007/0038078号(Osadchy)は、プローブの電極と身体の表面の複数の位置との間で、電流を身体に通過させることによって、プローブの位置を検知するインピーダンスに基づいた方法を説明する。
【0007】
インピーダンスに基づいた追跡システムは、カテーテルの挿入部位に用いられる別の追跡システム、例えば、透視検査、又は磁気共鳴撮像法などの撮像モダリティと組み合わせられる場合が多い。
【0008】
別のアプローチでは、開示内容が参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願第2007/0016007号(Govari et al.)は、磁気ベースとインピーダンスベースとの複合型の位置検知システムを説明する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
2つの別個の追跡システムを用いるのではなく、本発明の実施形態は、挿入点から手術部位までにわたる体積に沿ってカテーテルを追跡するために、1つの強化されたインピーダンス測定システムに依存する。複数の導電性の体表面パッドは、心臓の部位のパッドに加えて、典型的には鼠径部、又は頚動脈に沿ってでもよい挿入の部位で、患者に取り付けられる。後者は、心臓自体の内部のカテーテルの追跡を助ける。パッドはすべて、プロセッサによって動作される、強化された有効電流位置(ACL)システムに接続される。
【0010】
被験者の身体の被験者固有の骨格モデルを作成すること、プローブの挿入点から目標まで通じる身体内のプローブの目的の経路をモデルの中に画定すること、及び身体にプローブを挿入すること、によって行われる、本発明の実施形態によるカテーテル挿入の方法が提供される。方法は更に、プローブ中の少なくとも1つの電極と身体の表面の複数の位置に配置されたそれぞれの導電性ロケーションパッドとの間で電流を身体に通過させることによって行われ、複数の位置は、プローブの目的の経路に沿って分布される。方法は更に、複数の位置を通過する電流のそれぞれの特性を測定すること、及びプローブが挿入されている間に、測定された特性に反応してプローブの位置座標を反復して決定すること、によって行われる。方法は更に、反復して決定された位置座標を用いて、プローブの実際の経路をモデル中で追跡すること、及び実際の経路が目的の経路と一致するかどうかを決定すること、によって行われる。
【0011】
方法の態様によれば、ロケーションパッドは、20〜40mmの間隔で離間して配置される。
【0012】
方法の別の態様によれば、直接隣接するロケーションパッドの動作体積は重なり合う。
【0013】
方法の更に別の態様によれば、少なくとも1つの電極は複数の電極を含み、電流を通過させることは、複数の電極のうちの1つと身体の表面の複数の位置のうちの1つとの間で電流のそれぞれを通過させることを含む。
【0014】
方法の更に別の態様によれば、電流を通過させることは、導電性パッドを複数の位置で身体とガルバニック接触させて固着させること、及び電流を導電性パッドに通過させることを含む。
【0015】
方法の別の態様によれば、導電性パッドの少なくとも1つは、複数のロケーションパッドユニットを有するマルチロケーションパッドである。
【0016】
方法の更なる態様によれば、プローブの実際の経路を追跡することは、反復して決定された位置座標を用いて排他的に行なわれる。
【0017】
方法の更に別の態様によれば、プローブの実際の経路を追跡することは、別の撮像モダリティを用いて身体を撮像することを避けながら行なわれる。
【0018】
方法の1つの態様によれば、複数の位置は、目標の近くで比較的密集して配置され、プローブの目的の経路に沿った他のところでは、より散在して配置される。
【0019】
方法の別の態様では、プローブは磁気センサを含み、磁気センサによって生成された信号から追加の位置座標を算出すること、位置座標間の相関を追加の位置座標で決定すること、及び相関に反応して位置座標を精密化すること、によって行われる。
【0020】
方法の更なる態様によれば、被験者固有の骨格モデルを作成することは、手持ち式プローブを身体のそれぞれの目印に当てることであって、その手持ち式プローブは磁気センサを有する、当てること、磁気センサに磁場を印加すること、磁場に反応して磁気センサから信号を受け取ること、信号に反応して目印のそれぞれの位置を計算すること、及び目印の位置を基準位置としてモデルの中に含めること、を含む。
【0021】
本発明の実施形態によれば、被験者の身体に挿入されるように適合された、少なくとも1つの探査電極を有するプローブ、身体の表面にそれぞれの位置で固着されるように適合された、複数の体表面電極、少なくとも1つの探査電極と複数の体表面電極との間で、電流を身体に通過させるために、プローブ及び体表面電極に連結されるように適合され、複数の体表面電極を通過する電流のそれぞれの特性を測定することによって、プローブの位置座標を反復して決定するように動作する、制御装置、並びに、身体の被験者固有の骨格モデルを作成する工程、プローブの挿入点から目標まで通じる身体内のプローブの目的の経路をモデルの中に画定する工程、反復して決定された位置座標を用いて、プローブ挿入中にプローブの実際の経路をモデルの中で追跡する工程、及び実際の経路が目的の経路と一致するかどうかを決定する工程を行なうように動作する、プロセッサ、を備える位置検知の装置が更に提供される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明をより深く理解するため、発明の詳細な説明を実例として参照するが、発明の詳細な説明は、同様の要素に同様の参照番号を付した以下の図面と併せ読むべきものである。
図1】本発明の実施形態による、位置追跡システムの概略的な絵図である。
図2】本発明の実施形態による、図1に示されるカテーテルの遠位セグメントの概略図である。
図3】本発明の実施形態による、マルチロケーションパッドの拡大図である。
図4】本発明の実施形態による、図1に示されるシステムで用いられてもよい手持ち式プローブを図示する。
図5】本発明の代替実施形態による、図1に示されるカテーテルの遠位セグメントの概略図である。
図6】本発明の実施形態による、スクリーン表示の被験者の骨格モデルの合成概略図である。
図7】本発明の実施形態による、骨格モデルのスクリーン表示を含む合成図である。
図8】本発明の実施形態による骨格モデルのスクリーン表示である。
図9】本発明の実施形態による、図8に示されるモデルの胸郭部位のスクリーン表示である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下の説明では、本発明の様々な原理の深い理解を与えるため、多くの具体的な詳細について記載する。しかしながら、これらの詳細は、必ずしも、本発明の実施のために常にすべてが必要とされるものではない点は当業者には明らかであろう。この場合、一般的な概念を不要に曖昧にすることのないよう、周知の回路、制御論理、並びに従来のアルゴリズム及び処理に対するコンピュータプログラム命令の詳細については詳しく示していない。
【0024】
システムの説明
ここで図面を参照し、まず図1を参照すると、本発明の実施形態による位置追跡システム10の略図的な描図である。システム10のインピーダンスに基づいた位置追跡は、被験者14の心腔などの内部の体腔の中にカテーテル12を挿入することにより行なわれる。典型的には、カテーテル12は、医師16によって行なわれる、心臓の電位のマッピング、又は心臓組織のアブレーションなどの、診断処置又は治療処置に使用される。あるいは、カテーテル12、又は他の体内器具は、それ自体で又は他の治療器具と一緒に、他の用途に使用されてもよい。医療処置に関連するプロセッサ及び回路は、制御装置18内にある。
【0025】
ここで図2を参照すると、図2は、本発明の実施形態による、カテーテル12(図1)の遠位セグメントの概略図である。遠位セグメント20は、1つ又は2つ以上の電極22、24、26を含む。電極は、任意の好適な形状及び寸法であってもよく、電気生理学的検知又はアブレーション用など他の用途にも用いられてもよい。電極は、制御装置18(図1)のドライバ及び測定回路に接続される。
【0026】
図1に戻って、システム10内の追跡サブシステムは、有効電流位置確認サブシステムであり、ここで、粘着皮膚パッド28などの複数の体表面電極が、体表面、例えば、被験者14の皮膚に連結される。パッド28は、被験者14の身体の表面とガルバニック接触しており、そこから身体の表面の電流を受け取る。パッド28は、医療処置に適切である体表面の任意の都合の良い位置に置かれてもよい。典型的には、皮膚パッドは、離間して配置されるが、挿入点30から目標を覆う部位まで延びる経路に概ね沿って分布されるべきである。例えば、心臓への応用では、パッド28は、鼠径部から胸部まで被験者14の身体に沿って置かれてもよく、胸部では、心臓の高分解能を提供するために、集中している、すなわち、数が増え、より接近して間隔が置かれる。個々のロケーションパッドを採用する本発明の実施形態では、「Detection of Skin Impedance」という名称の本発明の譲受人に譲渡された米国特許出願公開第2007/0060832号に説明されるロケーションパッドを、パッド28として用いることができ、その開示内容は参照により本明細書に組込まれる。
【0027】
心臓への応用では、導入中にカテーテルの目的の経路に沿って、パッド28を20〜40mmの間隔で位置決めすることで、操作者をガイドするために十分に実用的な分解能を提供する。必要に応じて、ロケーションパッドは、例えば、腎動脈又は静脈、頸部の大血管、並びに上腕動脈及び静脈など適宜、経路から望ましくない逸脱が生じる可能性がある血管の経路に沿って位置決めされてもよい。
【0028】
パッド28はまた、制御装置18に、例えば、ケーブル32を経由して連結される。制御装置18は、カテーテル12と各パッド28との間で測定され、パッド28からの信号に基づいて報告された電流に基づいて、被験者14の身体内のカテーテル12の位置座標を決定する。制御装置18は、被験者14の身体内のカテーテルの位置を示すモニター34を駆動する。心臓への応用では、カテーテル12は、心臓の電気解剖学的マップを生成するために用いられてもよく、カテーテル12の表示された位置は、そのマップ上に、又は心臓の別の画像上に、重ね合わされてもよい。
【0029】
ACLサブシステムの体表面電極は、ボタン電極、針電極、皮下プローブ、又は図1に示されるパッドなど、当該技術分野において周知の任意のタイプの体電極であってもよい。
【0030】
追加的に、又は代わりに、1つ又は2つ以上の内部の体電極(図示せず)は、被験者14の身体とガルバニック接触して、身体内で位置決めされてもよい。制御装置18は、内部の体電極を通過する電流をモニターする。
【0031】
いずれの場合でも、カテーテルとACLサブシステムの電極との間を通る電流のそれぞれの特性が測定され、カテーテルの位置座標は、測定された特性に反応して決定される。
【0032】
ACLサブシステムの動作の詳細は、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第7,869,865号(Govari et al.)及び米国特許第8,456,182号(Bar−Tal et al.)に説明され、それらの開示内容は参照により本明細書に組込まれる。要約すると、関心部位の異なる位置で、体電極とカテーテルとの間にそれぞれの組の較正電流が生成される。それぞれの組の較正電流と、異なる位置との間で、そのような部位のそれぞれに、それぞれの関係が導き出され、異なるそれぞれの関係、及び検査ツールの電流に反応して、検査ツールの位置を決定するのに使用される。較正手順、及びある要因、例えば、位置変動、呼吸、及び心拍などの補償がある。ACLシステムを具現化する1つの市販製品は、Biosense Webster,Inc.(3333 Diamond Canyon Road,Diamond Bar,CA 91765)より入手可能な、CARTO(登録商標)3システムである。このシステムは、本明細書に記載される本発明の原理を具現化するように、当業者によって変更されることができる。
【0033】
動作
ここで図3を参照すると、図3は、本発明の実施形態による、マルチロケーションパッド36の概略図である。挿入中にカテーテル38の遠位端を追跡する1つの方法は、マルチロケーションパッド36を採用する。マルチロケーションパッド36の有用な動作体積が心臓40を含むように、マルチロケーションパッド36が患者に対して配置される。そのような状態は、動作体積V1 44を有するパッドユニットP1 42に一致し、心臓40を含む。プロセッサ46は、マルチロケーションパッド36を動作する。動作体積V2 48及び動作体積V3 50は、患者の身体内に導入されるカテーテルが進む経路に沿った領域を含む。動作体積V2 48及び動作体積V3 50はそれぞれ、パッドユニットP2 52及びパッドユニットP3 54の有効範囲に一致する。
【0034】
マルチロケーションパッド36に好適な導電素子は、上述の米国特許出願公開第2007/0060832号に開示される。
【0035】
マルチロケーションパッド36のパッドユニットは、カテーテル38の遠位端の予期される経路を含む、重なり合う動作体積を有するように配置される。3つの体積が図3に示されるが、任意の数の体積が使用されてもよい。パッドユニットは更に、図3に示されるように、物理的に一緒に接続され、1つの大きな構造を形成してもよい。重なり合うパッドユニットを用いることで、初期較正が行われ、体積V1 44、V2 48、V3 50がレジスタされると、更なるレジスタは必要としない。較正は、以下に説明するように、既知の基準点を確立し、解剖学的画像モデルに基準点をレジスタすることによって、遂行することができる。図3に従って構成されるとき、ACLサブシステムによって提供された位置情報は、挿入中に、他の撮像モダリティ、例えば、透視検査又は超音波に頼ることなく、カテーテル38の追跡を可能にするのに十分である。
【0036】
これらの位置決め点は、上述のCARTOシステムの能力を用いて、患者固有の骨格の枠組み又はモデルを組み立てるために用いられる。モデルが確立されると、血管及び心臓などの内部構造がモデルに加えられ、被験者が男性か女性かによる精度の調整が行われる。
【0037】
挿入中に、ACLサブシステムは、パッドユニットのうちの選択されたユニットから、特に、その動作体積がカテーテル38の遠位端の現在の位置を含む、又はそれに比較的近いものから、誘導されたデータを処理してもよい。より離れたパッドユニットは、それらの動作体積の中又は近くに遠位端が到達するまで、無視される又は非活動化されることができる。あるいは、パッドユニットは、ACLサブシステムのプロセッサの制御下で、カテーテル38の通過中に、ACLサブシステムから選択的に接続及び切断されてもよい。
【0038】
第1の代替実施形態
図1を再び参照すると、ACLサブシステムの精度を更に改善するために、電磁センサを収容している外部の手持ち式プローブ56が、制御装置18に接続される。システム10、例えば、CARTOシステムは、磁気センサが磁場にさらされるときの磁気センサからの読み取りに基づいた、周知の磁気位置追跡能力(EM追跡)を有する。
【0039】
次に図4を参照すると、図4は、本発明の実施形態による、図1に示されるシステムで用いられてもよい手持ち式プローブ58の概略図である。プローブ58は、近位端に、使用者によって掴まれるハンドル60を有する。遠位部分62は、磁気センサ64を含み、それは、上述の米国特許第8,456,182号、又は本発明の譲受人に譲渡された米国特許出願公開第2009/0221907号に説明されたセンサであり得、開示内容は参照により本明細書に組込まれる。プローブ58は、制御装置18と無線で通信してもよく、又は、図4に示されるように、ケーブル66を用いて通信してもよい。
【0040】
手持ち式プローブ56は、既知の患者固有の解剖学的目印と一致する位置決め点を確立するために用いられる。手持ち式プローブ56は、膝、肋骨、又は、身体の他の特異的な部分などの特定の位置決め点で、被験者14の皮膚に接触されてもよい。そのようなポイントにおける磁気センサ64の位置は、上述のCARTOシステムなどの磁気追跡システムを有するシステム10の実施形態によって、追跡及び記録されることができる。無線ポジションセンサを用いて位置決め点を確立するための技法は、米国特許出願公開第2008/0294258号に教示され、その開示内容は参照により本明細書に組込まれる。これらの技法は、ACLの既知の患者固有の解剖学的基準点を確認することによって、必要に応じて、ACLサブシステムの精度を高めるために準用してもよい。
【0041】
第2の代替実施形態
ここで図5を参照すると、図5は、本発明の代替実施形態による、カテーテル12(図1)の遠位セグメントの概略図である。ここで、遠位セグメント68は、磁気センサ70を収容しており、それは上述の米国特許第8,456,182号に説明されるセンサであり得る。
【0042】
システム10(図1)、例えば、CARTOシステムは、磁気センサ70からの読み取りに基づく、周知の磁気位置追跡能力(EM追跡)を有する。上述されるような強化されたACLサブシステムの精度は、マルチロケーションパッド36(図3)から得られたインピーダンス測定を、磁気センサ70によって提供された追加の位置情報と相関させることにより改善される。ACLサブシステムは、磁気センサ70によって供給されたデータから計算された位置に一致するように、較正される、又は学習させてもよい。EM追跡システムは、カテーテル先端の位置及び配向をそれぞれ、およそ1mm及び1度の精度で、典型的には提供する。EM追跡システムを用いるACLサブシステムの較正は、上述の米国特許第8,456,182号に説明される。前述の実施形態と同様に、この実施形態のシステム10の精度は、他の撮像モダリティに頼ることなく、カテーテル12の導入を可能にするのに十分である。
【0043】
第3の代替実施形態
この実施形態では、図3に示されるマルチロケーションパッド36は除外される。その代わりに、図1に示されているように、個々のパッドが身体の表面に置かれる。パッド28は、インピーダンスによって計算される位置測定が精密さをあまり必要としない挿入領域の上に、比較的散在して分布される。パッドは、精度がより重要である心臓部位に、比較的数多く密集して配置される。例えば、心臓上のパッドの密度は、心臓から離れたパッドの密度の2〜3回が好適である。
【実施例】
【0044】
ここで図6を参照すると、図6は、本発明の実施形態によって生成された、被験者74の骨格モデル72及びスクリーン表示装置76の合成概略図である。ディスプレイ76は、ACLサブシステムに接続される。しかしながら、ロケーションパッドは明瞭に示すために省略してある。手持ち式プローブ56は、多くの解剖学的目印、すなわち、右肋骨縁78、左肋骨縁80、右前腸骨棘82、左前腸骨棘84、右膝蓋骨86、及び左膝蓋骨88がレジスタされている。これらの目印はそれぞれ、ディスプレイ76上のグラフィック表示90、92、94、96、98、100に相当する。示された目印は代表的なものであり、特定の医療処置の必要に応じて、他の目印が加えられてもよい。心電図トレース102は、ディスプレイ104の下方部分に現われる。
【0045】
ここで図7を参照すると、図7は、本発明の実施形態による骨格モデルのスクリーン表示104を含む合成図である。基準骨格モデル106から得た内部解剖学的構造が、被験者74の患者固有のモデル108の上にマッピングされる(図6)。特に画像モデル108に示されるのは、大動脈110、下大静脈112、及び心臓114である。胸骨上のくぼみ116及び鎖骨118、120の、追加の解剖学的目印が提供されている。
【0046】
ここで図8を参照すると、図8は、本発明の実施形態による骨格モデルのスクリーン表示122である。患者固有のモデル124は、左下に示される。カテーテル128のシース126は、左大腿静脈を経由するアプローチを用いて挿入された。モデル124の腹部領域の拡大表示は、スクリーン表示122の最も大きな部分を占め、下大静脈132に位置するカテーテル128の遠位端を表わすアイコン130を含む。アイコン130に示されるように、カテーテル128の遠位端は、マッピング電極134を含んでもよい。
【0047】
ここで図9を参照すると、図9は、図8に描写されるカテーテル挿入手技の進行を示す、本発明の実施形態によるモデル124(図8)の胸郭部位のスクリーン表示136である。カテーテル128(図8)は胸郭に進み、心臓114の右心房に入るところである。カテーテル128の遠位端のマッピング電極134は、電気活動を検知した。このイベントは、ディスプレイ136上に第2の心電図トレース138が出現することによって映し出される。CARTOシステムは、イベントを認識し、下静脈−右心房接合部として、マッピング電極134の位置を特定する。モデル124は、患者の解剖学的構造をより正確に表わすために、この目印の識別に反応して自動的に調節されてもよい。
【0048】
同様に、カテーテルが上大静脈を通して導入される手技において、トレース138の出現は、マッピング電極134が上大静脈−右心房接合部に達したことを示す。
【0049】
図8及び図9に示されるカテーテル128の動きは、本明細書で説明するロケーションパッドの追加によって強化されたACLサブシステムによって提供された情報を用いて追跡される。ACLサブシステムによって提供された情報は更に、システム10(図1)の他のモジュールで、例えば、CARTOシステムの素子によって、処理される。情報は1〜3mm内で十分に正確であり、他の撮像モダリティ、例えば、透視検査、磁気共鳴撮像法(MRI)、又は超音波検査に頼ることなく、ACLサブシステムを用いてカテーテルを心臓の中に通す際に操作者をガイドするのに十分である。例えば、本明細書による強化されたACLサブシステムは、カテーテルが分岐血管に逸脱するのを、操作者によって検出される、又は自動的に検出されることを可能にする。後者の場合、システム10は操作者に警告を出す。
【0050】
当業者であれば、本発明は、上記に具体的に示し、説明したものに限定されない点は認識されるところであろう。むしろ、本発明の範囲は、上記に述べた異なる特性の組み合わせ及び一部の組み合わせ、並びに上記の説明文を読むことで当業者には想到されるであろう、先行技術ではない変形及び改変をも含むものである。
【0051】
〔実施の態様〕
(1) カテーテル挿入の方法であって、
被験者の身体の被験者固有の骨格モデルを作成する工程と、
プローブの挿入点から目標まで通じる前記身体内の前記プローブの目的の経路を前記モデルの中に画定する工程と、
前記プローブを前記身体に挿入する工程であって、前記プローブは、少なくとも1つの電極を含む、工程と、
前記少なくとも1つの電極と前記身体の表面の複数の位置に配置されたそれぞれの導電性ロケーションパッドとの間で電流を前記身体に通過させる工程であって、前記複数の位置は、前記プローブの前記目的の経路に沿って分布される、工程と、
前記複数の位置を通過する前記電流のそれぞれの特性を測定する工程と、
前記プローブが挿入されている間に、前記測定された特性に反応して前記プローブの位置座標を反復して決定する工程と、
前記反復して決定された位置座標を用いて、前記プローブの実際の経路を前記モデルの中で追跡する工程と、
前記実際の経路が前記目的の経路と一致するかどうかを決定する工程と、を含む、方法。
(2) 前記ロケーションパッドが、20〜40mmの間隔で離間して配置される、実施態様1に記載の方法。
(3) 前記ロケーションパッドが動作体積を有し、直接隣接するロケーションパッドの前記動作体積が重なり合う、実施態様1に記載の方法。
(4) 前記少なくとも1つの電極が複数の電極を含み、電流を通過させる工程が、前記複数の電極のうちの1つと前記身体の前記表面の前記複数の位置のうちの1つとの間で前記電流のそれぞれを通過させることを含む、実施態様1に記載の方法。
(5) 電流を通過させる工程が、導電性パッドを前記複数の位置で前記身体とガルバニック接触させて固着させることと、電流を前記導電性パッドに通過させることと、を含む、実施態様1に記載の方法。
【0052】
(6) 前記導電性パッドの少なくとも1つが、複数のロケーションパッドユニットを有するマルチロケーションパッドである、実施態様5に記載の方法。
(7) 前記プローブの実際の経路を追跡する工程が、前記反復して決定された位置座標を用いて排他的に行なわれる、実施態様1に記載の方法。
(8) 前記プローブの実際の経路を追跡する工程が、別の撮像モダリティを用いて前記身体を撮像することを避けながら行なわれる、実施態様1に記載の方法。
(9) 前記複数の位置が、前記目標の近くで比較的密集して配置され、前記プローブの前記目的の経路に沿った他のところでは、より散在して配置される、実施態様1に記載の方法。
(10) 前記プローブが磁気センサを含み、
前記磁気センサによって生成された信号から追加の位置座標を算出する工程と、
前記位置座標間の相関を前記追加の位置座標で決定する工程と、
前記相関に反応して前記位置座標を精密化する工程と、を更に含む、実施態様1に記載の方法。
【0053】
(11) 被験者固有の骨格モデルを作成する工程が、
手持ち式プローブを前記身体のそれぞれの目印に当てることであって、前記手持ち式プローブは磁気センサを有する、当てることと、
前記磁気センサに磁場を印加することと、
前記磁場に反応して前記磁気センサから信号を受け取ることと、
前記信号に反応して前記目印のそれぞれの位置を計算することと、
前記目印の前記位置を基準位置として前記モデルの中に含めることと、を含む、実施態様1に記載の方法。
(12) 位置検知の装置であって、
被験者の身体に挿入されるように適合された、少なくとも1つの探査電極を含むプローブと、
前記身体の表面にそれぞれの位置で固着されるように適合された、複数の体表面電極と、
前記少なくとも1つの探査電極と前記複数の体表面電極との間で、電流を前記身体に通過させるために、前記プローブ及び前記体表面電極に連結されるように適合され、前記複数の体表面電極を通過する前記電流のそれぞれの特性を測定することによって、前記プローブの位置座標を反復して決定するように適合された、制御装置と、
プロセッサであって、
前記身体の被験者固有の骨格モデルを作成する工程と、
前記プローブの挿入点から目標まで通じる前記身体内の前記プローブの目的の経路を前記モデルの中に画定する工程と、
前記反復して決定された位置座標を用いて、前記プローブ挿入中に前記プローブの実際の経路を前記モデルの中で追跡する工程と、
前記実際の経路が前記目的の経路と一致するかどうかを決定する工程と、を行うように動作する、プロセッサと、を備える、位置検知の装置。
(13) 前記少なくとも1つの探査電極が複数の電極を含み、電流を通過させることが、前記複数の電極のうちの1つと前記複数の体表面電極のうちの選択されたものとの間に前記電流のそれぞれを通すことを含む、実施態様12に記載の装置。
(14) 前記体表面電極のうちの少なくとも1つが、複数のロケーションパッドユニットを有するマルチロケーションパッドを含む、実施態様12に記載の装置。
(15) 前記プローブに配置された磁気センサを更に含み、前記プロセッサが、
前記磁気センサによって生成された信号から追加の位置座標を算出する工程と、
前記位置座標間の相関を前記追加の位置座標で決定する工程と、
前記相関に反応して前記位置座標を精密化する工程と、を行なうように動作する、実施態様12に記載の装置。
【0054】
(16) 磁気センサを有する手持ち式プローブを更に備え、前記プロセッサが、前記プローブが前記身体のそれぞれの目印に当てられたとき、
前記磁気センサに磁場を印加する工程と、
前記磁場に反応して前記磁気センサから信号を受け取る工程と、
前記信号に反応して前記目印のそれぞれの位置を計算する工程と、
前記目印の前記位置を基準位置として前記モデルの中に含める工程と、を行うように動作する、実施態様12に記載の装置。
(17) 前記体表面電極が、前記被験者の前記身体とガルバニック接触するように適合された複数のロケーションパッドユニットを有するマルチロケーションパッドを含む、実施態様12に記載の装置。
(18) 前記ロケーションパッドユニットが、20〜40mmの間隔で離間して配置される、実施態様17に記載の装置。
(19) 前記ロケーションパッドユニットが動作体積を有し、直接隣接するロケーションパッドユニットの前記動作体積が重なり合う、実施態様17に記載の装置。
(20) 前記ロケーションパッドユニットが、前記目標の近くで比較的密集して配置され、前記プローブの前記目的の経路に沿った他のところでは、より散在して配置される、実施態様17に記載の装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【外国語明細書】
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