【解決手段】基材部と、前記基材部上に設けられ、導電パターンが螺旋状に配置されてなるコイル及び前記コイルの端部に連結される外部端子を含むコイル部と、前記外部端子の上部面に接触する第1面及び前記第1面の反対面である第2面を含む外部電極と、前記コイル部上に設けられ、磁性物質からなり、前記第2面を露出させる磁性体部とを含むカバー部と、を含み、前記第1面の面積が、前記第2面の面積より大きく形成されることができる。
前記第1面の長軸辺及び前記第2面の長軸辺を含む面と前記第1面の短軸辺との角度が80〜86度である条件と、前記第1面の短軸辺及び前記第2面の短軸辺を含む面と前記第1面の長軸辺との角度が70〜86度である条件の少なくともいずれか一つの条件を満たす、請求項4に記載の電子部品。
前記第1面の長軸辺及び前記第2面の長軸辺を含む面と前記第1面の短軸辺との角度が80〜86度である条件と、前記第1面の短軸辺及び前記第2面の短軸辺を含む面と前記第1面の長軸辺との角度が70〜86度である条件の少なくともいずれか一つの条件を満たす、請求項2に記載の電子部品。
前記第1面の長軸辺及び前記第2面の長軸辺を含む面と前記第1面の短軸辺との角度が80〜86度である条件と、前記第1面の短軸辺及び前記第2面の短軸辺を含む面と前記第1面の長軸辺との角度が70〜86度である条件の少なくともいずれか一つの条件を満たす、請求項1に記載の電子部品。
前記第2面の長軸方向の幅の最大値が、前記第1面の長軸方向の幅の最大値の0.4〜0.9倍である条件と、前記第2面の短軸方向の幅の最大値が、前記第1面の短軸方向の幅の最大値の0.5〜0.9倍である条件の少なくともいずれか一つの条件を満たす、請求項21に記載の電子部品。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、電子部品の特性を低減することなく、電子部品内外部との電気的、物理的連結性を向上させることができる電子部品を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、電子部品の特性を低減することなく、電子部品内外部との電気的、物理的連結性を向上させることができる電子部品が実装された電子部品実装回路基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記のような目的を達成するための本発明の一実施形態による電子部品は、磁性物質からなる基材部と、前記基材部上に設けられ、導電パターンが螺旋状に配置されてなるコイル及び前記コイルの端部に連結される外部端子を含むコイル部と、前記外部端子の上部面に接触する第1面及び前記第1面の反対面である第2面を含む外部電極と、前記コイル部上に設けられ、磁性物質からなり、前記第2面を露出させる磁性体部とを含むカバー部と、を含み、前記第1面の面積が、前記第2面の面積より大きく形成されることができる。
【0011】
この際、前記第1面の長軸方向の幅の最大値が、前記第2面の長軸方向の幅の最大値より大きくなることができる。
【0012】
また、前記第2面の長軸方向の幅の最大値が、前記第1面の長軸方向の幅の最大値の0.4〜0.9倍であることができる。
【0013】
また、前記第1面の短軸方向の幅の最大値が、前記第2面の短軸方向の幅の最大値より大きくなることができる。
【0014】
また、前記第2面の短軸方向の幅の最大値が、前記第1面の短軸方向の幅の最大値の0.5〜0.9倍であることができる。
【0015】
また、前記第2面の面積が、前記第1面の面積の0.2〜0.8倍であることができる。
【0016】
また、前記第1面の長軸辺及び前記第2面の長軸辺を含む面と前記第1面の短軸辺との角度が80〜86度である条件と、前記第1面の短軸辺及び前記第2面の短軸辺を含む面と前記第1面の長軸辺との角度が70〜86度である条件の少なくともいずれか一つの条件を満たすことができる。
【0017】
本発明の一実施形態による電子部品は、磁性物質からなる基材部と、前記基材部上に設けられ、導電パターンが螺旋状に配置されてなるコイル及び前記コイルの端部に連結される外部端子を含むコイル部と、前記外部端子に接触する第1面、前記第1面の反対面である第2面、及び前記第1と前記第2面とを連結する側面を含む外部電極と、磁性物質からなり、前記コイル部の表面及び前記外部電極の側面を覆う磁性体部と、を含み、前記第1面又は前記第2面の少なくともいずれか一つの面と直交する方向に切断した前記外部電極の垂直断面が台形状であることができる。
【0018】
この際、前記外部電極の側面と前記垂直断面との交線が直線又は曲線であることができる。
【0019】
また、前記曲線は、前記第1面から前記第2面の方向に向かって接線の勾配が増加することができる。
【0020】
本発明の一実施形態による電子部品は、導電パターンが螺旋状に配置されてなるコイル及び前記コイルの一端に連結される外部端子を含み、磁性物質からなる基材部と磁性体部との間に設けられたコイル部と、前記外部端子に一面が接触し、他面は前記一面に対向するとともにカバー部の外部に露出する外部電極と、を含み、前記外部電極の側面が、前記一面を基準として傾斜をなすことができる。
【0021】
この際、前記外部電極の側面と前記一面とがなす角度は70〜86度であることができる。
【0022】
また、前記電子部品がコモンモードフィルタであることができる。
【0023】
本発明の一実施形態による電子部品実装回路基板は、上述の電子部品が実装された電子部品実装回路基板であって、基板と、前記基板に形成され、前記外部電極の第2面が電気的に連結された回路パターンと、を含むことができる。
【0024】
この際、前記外部電極の第2面と前記回路パターンとの間に設けられる導電性はんだペーストをさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0025】
前記のように構成された本発明の一実施形態による電子部品は、電子部品の特性を低減することなく、電子部品内外部との電気的、物理的連結性を向上させることができる。
【0026】
また、前記のように構成された本発明の一実施形態による電子部品実装回路基板は、電子部品の特性を低減することなく、電子部品内外部との電気的、物理的連結性を向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを果たす方法は、添付の図面とともに詳細に後述する実施形態を参照すると明確になるであろう。しかし、本発明は以下に開示される実施形態に限定されず、互いに異なる様々な形態に具現することができる。本実施形態は、本発明の開示を完全にするとともに、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に伝達するために提供されることができる。明細書全文にわたり同一の参照符号は同一の構成要素を示す。
【0029】
本明細書で用いられる用語は、実施形態を説明するためのものであって、本発明を限定するためのものではない。本明細書において、単数型は文章で特に言及しない限り複数型も含む。明細書で用いられる「含む(comprise)」及び/又は「含んでいる(comprising)」は言及された構成要素、段階、動作及び/又は素子は一つ以上の他の構成要素、段階、動作及び/又は素子の存在又は追加を排除しない。
【0030】
図示の簡略化及び明瞭化のために、図面は一般的な構成方式を図示しており、本発明の説明において実施形態の論議を不明瞭にすることを避けるために、公知の特徴及び技術に関する詳細な説明を省略することができる。さらに、図面の構成要素は必ずしも縮尺によって図示されたものではない。例えば、本発明の実施形態を容易に理解するために、図面の一部の構成要素のサイズが他の構成要素より誇張されることができる。互いに異なる図面における同一の参照符号は同一の構成要素を示し、必ずしもそうではないが、類似した参照符号は類似した構成要素を示すことができる。
【0031】
明細書及び請求範囲において、「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」などの用語が記載されている場合、類似した構成要素同士を区別するために用いられ、必ずしもそうではないが、特定の順次又は発生順序を記述するために用いられる。そのように用いられる用語は、ここに記述された本発明の実施形態が、例えば、ここに図示又は説明されたものではなく他のシーケンスで動作するように適切な環境下で互換可能であることを理解することができる。同様に、ここで、方法が一連の段階を含むと記述される場合、ここに提示されたそのような段階の順序が必ずしもそのような段階が実行される順序ではなく、任意に記述された段階は省略することができ、及び/又はここに記述されていない任意の他の段階をその方法に付加することができる。
【0032】
明細書及び請求範囲において、「左側」、「右側」、「前」、「後」、「上部」、「底部」、「上に」、「下に」などの用語が記載されている場合には、説明のために用いられるものであり、必ずしも不変の相対的な位置を記述するためのものではない。そのように用いられる用語は、ここに記述された本発明の実施形態が、例えば、ここに図示又は説明されたものではなく他の方向に動作するように適切な環境下で互換可能であることを理解することができる。ここで用いられた用語「連結された」は、電気的又は非電気的な方式で直接又は間接的に接続されることに定義される。ここで、互いに「隣接する」と記述された対象は、その文章が用いられる文脈に対して適切に、互いに物理的に接触するか、互いに近接するか、互いに同一の一般的な範囲又は領域に存在することができる。ここで、「一実施形態において」という文章は、必ずしもそうではないが、同一の実施形態を意味する。
【0033】
以下、添付の図面を参照して、本発明の構成及び作用効果についてより詳細に説明する。
【0034】
図1は本発明の一実施形態による電子部品100を概略的に示す斜視図であり、
図2は本発明の一実施形態による電子部品100を概略的に示す分解斜視図であり、
図3は本発明の一実施形態によるコイル部120を概略的に示す平面図であり、
図4aは
図1のI‐I’線に沿って切断した断面図であり、
図4bは
図4aの外部電極132を概略的に示す図であり、
図5aは
図1のII‐II’線に沿って切断した断面図であり、
図5bは
図5aの外部電極132を概略的に示す図であり、
図6は本発明の一実施形態による外部電極132を概略的に示す平面図である。
【0035】
図1から
図6を参照すると、本発明の一実施形態による電子部品100は、基材部110と、コイル部120と、カバー部130と、を含むことができる。
【0036】
この際、基材部110は、磁性物質からなることができる。
【0037】
コイル部120は、コイルと、外部端子122と、を含むことができる。また、コイルと外部端子122は、絶縁部121の一面又は両面に形成されることができ、外部端子122は、絶縁部121を貫通するように形成されることができる。
【0038】
コイルは、導電パターンが螺旋状に配置されてなることができ、外部端子122は、コイルの一端に連結されることができる。
【0039】
一実施形態において、コイルと外部端子122は、同一の平面に形成されることができる。
【0040】
また、コイルの他端には、内部端子125が連結されていることができる。
【0041】
一方、コイルは、一次コイル123と、二次コイル124と、を含むことができる。
【0042】
この際、一次コイル123と二次コイル124が、所定の距離離隔した状態で螺旋状に配置された形態をなすことができる。
【0043】
また、コイル123、124と外部端子122が形成された絶縁部121が2層以上に積層されてコイル部120をなすこともできる。ここで、互いに異なる層に形成されたコイルは、内部端子125に接触するビア(図示せず)などをさらに備えることで、互いに電気的に連結されることができる。
【0044】
また、外部端子122又は内部端子125などは、絶縁部121の上面と下面との間を貫通して、上面方向及び下面方向の両方に向かって露出するように形成し、コイルパターンは絶縁部121の上面方向又は下面方向のいずれか一つの方向にのみ露出するように形成することもできる。
【0045】
この際、図示されてはいないが、一次コイル123は一層に形成され、二次コイル124は他の一層に形成されていることもできる。
【0046】
また、
図2などには、コイル部120が三つの層からなる場合を例示しているが、より多い数の層を含むかより少ない数の層を含むコイル部120に具現してもよいことを理解することができる。
【0047】
一方、
図3などには、外部端子122a、122b、122c、122dが全体的に長方形の形状をなすが、外部端子においてコイルに対向する側面は凹状にくぼんだ形状を有する例が示されている。
【0048】
電子部品100が小型化するほど、限定された領域でコイルのターン数をより多く確保するためには外部端子122を形成する領域が減少することになる。しかし、外部端子122の表面積が大きいほど外部電極132との結合力が向上することができる。したがって、外部端子122の表面積を最大化する必要があるが、このために、外部端子122を単なる長方形状に具現せず、コイルに対向する部分がコイルの形状に対応するように凹状にくぼませることができる。
【0049】
ここで、外部端子122のコイルに対向する部分を、コイルの形状に対応してくぼむように形成した場合、外部端子122の上部面と接触する外部電極132それぞれの下部面は外部端子122と対応する形状に具現されることができる。
【0050】
また、外部電極132それぞれの下部面は外部端子122の形状に対応しないように形成されることもできるが、これは、
図2に例示されたとおりである。しかし、この場合、外部電極132がコイルと接触してショートする問題が生じうる。このような問題を解決するためには、外部端子122の上部面をコイルの上部面より高くするか、コイルの上部面を覆う絶縁膜をさらに備えることができる。
【0051】
ただし、
図8に例示されたように、外部端子122を単なる長方形状に具現してもよいことは明らかである。
【0052】
一方、外部電極132の下部面が少なくとも外部端子122の上部面全体を覆うことができるように形成されることが、外部端子122と外部電極132との結合力の向上のために有利である。
【0053】
カバー部130は、外部電極132と、磁性体部131と、を含むことができる。
【0054】
磁性体部131は、磁性物質に合成樹脂が混合した磁性複合体又は磁性物質からなることができる。
【0055】
外部電極132は導電性物質からなり、コイル部120の外部端子122に直接接触し、電子部品100の外面に露出した面を含むことができる。
【0056】
外部電極132について容易に理解するために、本明細書では、外部端子122aに接触する面、すなわち、外部電極132aの下部面を第1面132a‐Bとし、第1面132a‐Bに対向する面、すなわち外部電極132aの上部面を第2面132a‐Tとする。
【0057】
本発明の一実施形態による電子部品100は、外部電極132aの第1面132a‐Bが第2面132a‐Tより広く形成されることができる。
【0058】
電子部品100が小型化するにつれてコイル及び外部端子122aが形成されることができる空間が狭くなる。しかし、電子部品100の小型化にもかかわらず、電子部品100の性能を既存と類似の程度に具現するか、より優れた性能を具現することが要求されている。
【0059】
例えば、電子部品100がコモンモードフィルタの場合、小型化を図るとともにノイズ低減特性をより向上することが要求されている。ここで、コモンモードフィルタのノイズ低減特性はコモンモードフィルタのインピーダンス特性に大きく左右されるが、インピーダンス特性を向上させるためにはコイルのターン数を増やすかコイル周辺に設けられる材料特性を向上させなければならない。
【0060】
しかし、コモンモードフィルタに用いられる磁性材料の特性向上には限界がある。また、コイルをなす導電パターンを細密に形成する技術にも限界があるため、コイルが形成される面の面積が狭くなるほど十分なターン数を確保することにも限界がある。
【0061】
これにより、コイル部120に水平の面を基準として電子部品100の長軸と短軸の大きさを減少させるとともに電子部品100の特性を所定の水準以上に維持するためには、電子部品100の全体体積の減少を最小化する必要があった。
【0062】
結果、電子部品100の横方向及び縦方向の幅は減少し続ける一方、電子部品100の厚さを減少させるには限界があった。
【0063】
一方、電子部品100の内部に形成されたコイルを電子部品100の外部の他の装置又は回路と電気的に連結させるために外部電極132が設けられることが一般的である。
【0064】
ここで、上述のように、電子部品100の横方向及び縦方向の幅が減少する一方、電子部品100の厚さが十分に減少しない場合、外部電極132のアスペクト比は当然大きくなる。
【0065】
例えば、電子部品100の横方向及び縦方向の幅の減少により、コイルの一端に連結される外部端子122の面積もまた当然減少するが、結果、外部電極132が外部端子122と接触する面の面積も減少する。しかし、電子部品100の特性を維持又は向上させるためには、電子部品100に含まれる磁性体部131の体積が所定の水準以上に確保されなければならない。
【0066】
したがって、外部電極132は、横方向及び縦方向の幅が減少する程度に比べて厚さが減少する程度が当然小さくなり、結果、外部電極132のアスペクト比が大きくなる。
【0067】
しかし、外部電極132のアスペクト比が大きくなるほど外部端子122と外部電極132との接触信頼性は減少する。すなわち、コイル部120を形成した後、外部電極132を形成する過程、磁性体部131を充填する過程、電子部品100を回路基板210などに実装する過程などにおいて、外部電極132が外部端子122から離脱するか、接触が低下する問題が生じる可能性が高くなる。
【0068】
これにより、電子部品100の製造収率が低下するだけでなく、電子製品に搭載された後、小さい衝撃でも外部端子122と外部電極132が分離したり、これらの間の接触抵抗が急激に増加することがある。
【0069】
ここで、
図4bを参照すると、本発明の一実施形態による電子部品100は、外部電極132aの第1面132a‐Bが第2面132a‐Tより広い面積を有するように形成されることができ、外部電極132aの第1面132a‐Bと外部端子122aとの電気的連結性及び結合信頼性が向上することができる。
【0070】
すなわち、外部電極132aの第1面132a‐Bが第2面132a‐Tより広く形成されると、外部電極132aの側面132a‐S1、132a‐S2、132a‐L1、132a‐L2と第1面132a‐Bとが傾斜をなすことができる。これにより、
図9に例示されたように、磁性体部131が外部電極132aの側面132a‐S1、132a‐S2、132a‐L1、132a‐L2をコイル部120の方向に加圧することができるようになり、外部電極132aの第1面132a‐Bと外部端子122aとの結合力が向上することができる。
【0072】
表1は他の変数を固定した状態で、外部電極132aの第1面132a‐Bの長軸方向の幅の最大値(W
BL)に対する外部電極132aの第2面132a‐Tの長軸方向の幅の最大値(W
TL)の割合を変えて、密着力、良否判定、不良率及び基板実装のテストを行い、結果を測定して示した表である。
【0073】
この際、外部電極132がテープに接触するように電子部品100をテープに付着させてから分離させる方式でテープテストを行い、テスト対象の電子部品の総数量に対して外部電極が離脱した電子部品の割合が10%未満の場合には○とし、そうでない場合には×とし、密着力の項目を表示した。
【0074】
また、上述のテープテストの後、通電検査を行い、通電検査の際に不良と判定した電子部品の割合がテスト対象の電子部品の総数量に対して10%未満の場合には○とし、そうでない場合には×とし、良否判定の項目を表示した。ここで、通電検査の際に不良と判定した電子部品の割合を不良率として表示した。
【0075】
また、テスト対象の電子部品を基板に実装する基板実装テストを行い、テスト対象の電子部品の総数量に対して実装不良が生じた電子部品の割合が10%未満の場合には○とし、そうでない場合には×とし、基板実装の項目を表示した。
【0076】
本発明の一実施形態による電子部品100の外部電極132aは、第1面132a‐B長軸方向の幅の最大値が第2面132a‐T長軸方向の幅の最大値より大きい値を有するように形成される。
【0077】
この際、
図6を参照すると、第1面132a‐Bの長軸方向の幅の最大値をW
BL、第2面132a‐Tの長軸方向の幅の最大値をW
TLと定義することができる。
【0078】
ここで、表1を参照すると、第2面132a‐Tの長軸方向の幅の最大値(W
TL)が第1面132a‐Bの長軸方向の幅の最大値(W
BL)より小さすぎると、電子部品100が回路基板210などに実装される過程で不良が生じることがある。特に、W
TL/W
BLが0.4以上の場合を基準として、W
TL/W
BLが0.4未満の場合には、基板実装不良率が急増することが確認された。
【0079】
また、第2面132a‐Tの長軸方向の幅の最大値(W
TL)が大きすぎると、外部電極132aの第1面132a‐Bと外部端子122aとの電気的連結性又は接触信頼性が低下することがある。特に、W
TL/W
BLが0.9以下の場合を基準として、W
TL/W
BLが0.9を超える場合には、通電検査において不良が生じる割合が急増することが確認された。
【0080】
したがって、第2面132a‐Tの長軸方向の幅の最大値(W
TL)が、第1面132a‐Bの長軸方向の幅の最大値(W
BL)の0.4〜0.9倍になるように外部電極132aを形成することが好ましい。
【0082】
表2は他の変数を固定した状態で、外部電極132aの第1面132a‐Bの短軸方向の幅の最大値W
BSに対する外部電極132aの第2面132a‐Tの短軸方向の幅の最大値W
TSの割合を変えて、密着力、良否判定、不良率及び基板実装のテストを行い、結果を測定して示した表である。
【0083】
この際、密着力、良否判定、不良率及び基板実装の項目の意味は、表1に関する説明と同一である。
【0084】
本発明の一実施形態による電子部品100の外部電極132aは、第1面132a‐Bの短軸方向の幅の最大値が第2面132a‐Tの短軸方向の幅の最大値より大きい値を有するように形成されることができる。
【0085】
この際、
図6を参照すると、第1面132a‐Bの短軸方向の幅の最大値をW
BS、第2面132a‐Tの短軸方向の幅の最大値をW
TSと定義することができる。
【0086】
ここで、表2を参照すると、第2面132a‐Tの短軸方向の幅の最大値W
TSが第1面132a‐Bの短軸方向の幅の最大値W
BSより小さすぎると、電子部品100が回路基板210などに実装される過程で不良が生じることがある。特に、W
TS/W
BSが0.5以上の場合を基準として、W
TS/W
BSが0.5未満の場合には、基板実装不良率が急増することが確認された。
【0087】
また、第2面132a‐Tの短軸方向の幅の最大値W
TSが大きすぎると、外部電極132aの第1面132a‐Bと外部端子122aとの電気的連結性又は接触信頼性が低下することがある。特に、W
TS/W
BSが0.9以下の場合を基準として、W
TS/W
BSが0.9を超える場合には、通電検査において不良が生じる割合が急増することが確認された。
【0088】
したがって、第2面132a‐Tの短軸方向の幅の最大値W
TSが、第1面132a‐Bの短軸方向の幅の最大値W
BSの0.5〜0.9倍になるように外部電極132aを形成することが好ましい。
【0090】
表3は他の変数を固定した状態で、外部電極132aの第1面132a‐Bの面積A
Bに対する外部電極132aの第2面132a‐Tの面積A
Tの割合を変えて、密着力、良否判定、不良率及び基板実装のテストを行い、結果を測定して示した表である。
【0091】
この際、密着力、良否判定、不良率及び基板実装の項目の意味は、表1に関する説明と同一である。
【0092】
本発明の一実施形態による電子部品100の外部電極132aは、第1面132a‐Bの面積が第2面132a‐Tの面積より大きい値を有するように形成されることができる。
【0093】
この際、
図6を参照すると、第1面132a‐Bの面積をA
B、第2面132a‐Tの面積をA
Tと定義することができる。
【0094】
ここで、第2面132a‐Tの面積A
Tが第1面132a‐Bの面積A
Bより小さすぎると、回路基板210などに実装される過程で不良が生じることがある。特に、A
T/A
Bが0.2以上の場合を基準として、A
T/A
Bが0.2未満の場合には、基板実装不良率が急増することが確認された。
【0095】
また、第2面132a‐Tの面積A
Tが大きすぎると、外部電極132aの第1面132a‐Bと外部端子122aとの電気的連結性又は接触信頼性が低下することがある。特に、A
T/A
Bが0.8以下の場合を基準として、A
T/A
Bが0.8を超える場合には、通電検査において不良が生じる割合が急増することが確認された。
【0096】
したがって、第2面132a‐Tの面積A
Tが、第1面132a‐Bの面積A
Bの0.2〜0.8倍になるように外部電極132aを形成することが好ましい。
【0097】
本発明の一実施形態による電子部品100の外部電極132aは、第1面132a‐Bの長軸辺及び第2面132a‐Tの長軸辺を含む面と第1面132a‐Bの短軸辺との角度が80〜86度になるように形成されることができる。
【0098】
また、本発明の一実施形態による電子部品100の外部電極132aは、第1面132a‐Bの短軸辺及び第2面132a‐Tの短軸辺を含む面と第1面132a‐Bの長軸辺との角度が70〜86度になるように形成されることができる。
【0099】
図4b及び
図5bを参照すると、第1面132a‐Bの長軸辺及び第2面132a‐Tの長軸辺を含む面と第1面132a‐Bの短軸辺との角度はθ
S、第1面132a‐Bの短軸辺及び第2面132a‐Tの短軸辺を含む面と第1面132a‐Bの長軸辺との角度はθ
Lと表示されることができる。
【0100】
θ
S又はθ
Lが小さすぎると、回路基板210などに実装される過程において不良が生じることがあり、θ
S又はθ
Lが大きすぎると、外部電極132aの第1面132a‐Bと外部端子122aとの電気的連結性又は接触信頼性が低下することがある。
【0101】
一方、本発明の一実施形態による電子部品100は、外部電極132aの第1面132a‐B及び第2面132a‐Tの少なくともいずれか一つの面と直交する方向に切断した垂直断面が台形状をなすことができる。
【0102】
ここで、第1面132a‐Bと第2面132a‐Tとを連結する面を外部電極132aの側面132a‐S1、132a‐S2、132a‐L1、132a‐L2と定義することができる。
【0103】
また、外部電極132の垂直断面が台形状をなすことにより、外部電極132aの側面132a‐S1、132a‐S2、132a‐L1、132a‐L2と第1面132a‐Bとが傾斜をなすことができる。
【0104】
これにより、磁性体部131が外部電極132aの側面132a‐S1、132a‐S2、132a‐L1、132a‐L2をコイル部120の方向に加圧することができるようになり、外部電極132aの第1面132a‐Bと外部端子122aとの結合力が向上することができる。
【0105】
一方、
図4b及び
図5bに例示されたように、外部電極132aの側面132a‐L1と垂直断面との交線が直線であることができる。
【0106】
また、
図9に例示されたように、外部電極132aの側面132a‐L1と垂直断面との交線は曲線であることもできる。ここで、外部電極132aの側面132a‐L1と垂直断面との交線が曲線の場合には、第1面132a‐Bから第2面132a‐Tの方向に向かって接線の勾配が増加する形態の曲線をなすように外部電極132aを形成することが、磁性体部131による外部電極132の支持力の向上のために有利である。
【0107】
ただし、本図面では、外部電極132などの形状を模式的に表現しており、それぞれの線が滑らかな直線又は曲線に表されているものの、実際、製品に具現したときに、所定の倍率以上に拡大して観察する場合、当該直線又は曲線に微細な凹凸が形成されていることがあることは明らかである。
【0108】
図7は本発明の一実施形態による電子部品実装回路基板200を概略的に示す断面図である。
【0109】
図7を参照すると、本発明の一実施形態による電子部品実装回路基板200は、回路パターン220が形成された基板210に電子部品100が電気的に連結されることができる。
【0110】
この際、外部電極132aの第2面132a‐Tと回路パターン220との間に導電性物質ではんだペースト230を形成することで、電子部品100が基板210に安定的に結合するとともに、回路パターン220と外部電極132との電気的連結性を確保することができる。
【0111】
一方、外部電極132aの第2面132a‐Tの面積が小さすぎる場合、基板210上の回路パターン220と外部電極132との結合力が低下して、実装不良が生じることがあり、外部電極132と回路パターン220との接触抵抗が増加して、発熱又は電力効率減少などの問題が生じることがある。
【0112】
他方、外部電極132aの第1面132a‐Bの面積は、外部端子122の表面積によって限界があるため、第2面132a‐Tの面積が大きすぎると、磁性体部131が外部電極132をコイル部120の方向に加圧する力が弱くなることで外部端子122と外部電極132との結合力が低下することがある。