【実施例】
【0134】
(実施例1)
3−(4−メトキシベンジルチオ)−3−メチルブタン酸
【0135】
【化54】
85gの1および255mLの2−メチルテトラヒドロフランを、反応器に20〜25℃で添加した。125.05gの2を反応器に添加し、窒素流を撹拌溶液に15〜20分間吹き込んで発泡させることによって反応器を脱気した。フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M、0.05当量、36.1mL)を反応器に添加し、反応物を20〜30℃で2時間維持した。
【0136】
255mLの水中の塩化カルシウム二水和物(0.35当量、28.060g)の溶液を添加した。20分間撹拌した後、下部水相を除去した。上部有機層に、252mLの水中の252mLのメタノールおよび3当量のNaOHを添加した。反応混合物を、中間体エステル(3)の完全消費が観察されるまで撹拌した。
【0137】
反応物を15℃に冷却し、2−メチルテトラヒドロフラン(252mL)、続いて252mLの水を添加した。反応物を15〜30℃の範囲内に維持しながら、濃HClをゆっくり添加した(3.1当量、184mL)。下部水相を除去した。有機層を1M HCl(252mL)で洗浄し、ヘプタンを添加した(1940mL)。溶液を蒸留して、2−メチルテトラヒドロフランを除去した。得られたスラリーを1時間撹拌し、次いで濾過し、乾燥させた。母液を濃縮して、固体の第二収穫物を得た。
【0138】
表題化合物酸4の全収率は、162.59g(88.5%)であった。
1H NMR (CDCl
3): δ (ppm) 1.5 (s,
6H), 2.3 (s, 2H), 3.6 (m, 5H), 6.7 (d, 2H), 7.6 (d, 2H).
【0139】
(実施例2)
3−(4−メトキシベンジルチオ)−3−メチルブタンヒドラジド
【0140】
【化55】
酸4(81.67g、321mmol)を、375mLのTHF(テトラヒドロフラン)に添加した。CDI(1.05当量、54.7g)を3回に分けて投入し、反応物を20℃で2.5時間撹拌した。別個の反応器内で、200mLのTHF中のヒドラジン一水和物(2.5当量、40.19g)の溶液を調製した。内部温度を20℃に保ちながら、中間体5の溶液をヒドラジン水和物溶液に添加した。添加が完了した後、反応物を18時間撹拌し、次いで100mLに濃縮した。850mLのEtOAc(酢酸エチル)を添加し、溶液を、500mLの水で3回、次いで200mLのブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、珪藻土に通して濾過し、ロータリーエバポレーターで濃縮して白色スラリーとした。300mLのヘプタンを添加し、200mLをロータリーエバポレーターで除去した。もう200mLのヘプタンを添加し、揮散させて濃厚な白色スラリーとした。混合物を濾過し、ヘプタンで洗浄し、乾燥させた。83.15g(96.5%)の表題化合物6が4から取得された。MS 269 (M+1), 121, 120.
【0141】
(実施例3)
4−(4−(1−(2−(3−(4−メトキシベンジルチオ)−3−メチルブタノイル)ヒドラゾノ)−エチル)フェノキシ)ブタン酸
【0142】
【化56】
68gの6および57.43gの7を、680mLのメタノール(MeOH)に添加した。68mLの酢酸(HOAc)を添加し、混合物を45℃で3時間加熱し、20℃に冷却し、16時間保持した。スラリーを濾過し、メタノールで洗浄し、乾燥させた。EおよびZ異性体の混合物としての112.60gの表題化合物8が取得された。
1H NMR (DMSO-d
6): δ (ppm) 1.5 (m, 6H), 2.0 (m, 2H), 2.2 (m, 3H), 2.4 (m, 2H), 2.7 (s,
1.1H), 3.0 (s, 0.9H), 3.7 (m, 3H), 3.8 (m, 2H), 4.0 (m, 2H), 6.8 (m 2H), 6.9
(m, 2H), 7.3 (m, 2H), 7.7 (m, 2H), 10.2&10.3 (s, 1H), 12.1 (s, 1H).
LC-MS m/z 473 [M+H]
+.
【0143】
(実施例4)
4−(4−(1−(2−(3−メルカプト−3−メチルブタノイル)ヒドラゾノ)エチル)−フェノキシ)ブタン酸
【0144】
【化57】
290.5g(614.7mmol)の8および1162mLのアニソールを、反応器に20〜25℃で投入した。トリフルオロ酢酸(1162mL)を2分間かけて添加し、反応物を65〜70℃に2.5時間加熱した。反応物を40℃に冷却した。TFA(トリフルオロ酢酸)を真空蒸留し、2−メチルテトラヒドロフラン(2905mL)で置きかえた。蒸留を濃厚スラリーが観察されるまで続けた(スラリーの最終体積はおよそ2Lであった)。スラリーを15℃に冷却し、濾過した。粗生成物をメタノール(1836.6mL)中で再スラリー化し、55℃に加熱し、次いで20℃に終夜冷却した。スラリーを濾過し、メタノールで洗浄し、乾燥させた。異性体のEおよびZ混合物としての171.80g(93.54%)の表題化合物9が8から取得された。
1H NMR (DMSO-d
6): δ (ppm) 1.5 (m, 6H), 2.0 (m, 2H), 2.2 (m, 3H), 2.4 (m, 2H), 2.7 (s,
1.1H), 3.0 (s, 0.9H), 3.3 (s 1H), 4.0 (m, 2H), 6.9 (m, 2H), 7.7 (m, 2H),
10.2&10.3 (s, 1H), 12.1 (s, 1H).
【0145】
(実施例5)
2,5−ジオキソピロリジン−1−イル4−(4−(1−(2−(3−メルカプト−3−メチルブタノイル)−ヒドラゾノ)エチル)フェノキシ)ブタノエート
【0146】
【化58】
反応器設定:2−Lジャケット形反応器、Trプローブ、窒素入口。
60g(170.3mmol)を2400mLのTHFに添加し、10℃に冷却した。温度を10〜20℃の範囲内に維持しながら、トリエチルアミン(2当量、34.46g)を添加し、次いで塩化トリメチルアセチル(1.1当量、22.81g)を10分間かけてゆっくり添加した。混合物を10〜20℃で30分間撹拌した。N−ヒドロキシスクシンイミド(1.1当量、21.99g)を反応器に添加し、20〜25℃で30分間撹拌した。
【0147】
スラリーを濾過してTEA−HCl塩を除去し、真空下で濃縮しておよそ800mLの体積とした。ヘキサン(780mL)をゆっくり添加して、生成物を結晶化した。スラリーを1.5時間撹拌し、次いで濾過し、ヘプタンで洗浄し、乾燥させた。70.4g(92%収率)の表題化合物リンカー中間体10が9から取得された。
【0148】
144gの10を2100mLのTHFに添加することにより、粗生成物を再結晶化させ、60℃に加熱した。混合物を珪藻土に通して濾過し、2100mLのヘキサンをゆっくり添加し、20℃に1.5時間かけて冷却した。スラリーを濾過し、冷THF/ヘキサン(1:1)、次いでヘキサンで洗浄し、乾燥させた。126g(87.5%回収)の表題化合物リンカー中間体10が9から取得された。
1H NMR (DMSO-d
6): δ (ppm) 1.5 (m, 6H), 2.1 (m, 2H), 2.2 (m, 3H), 2.7 (s, 1.1H), 2.9 (M,
5H) 3.0 (s, 1.9H), 3.3 (s 1H), 4.3 (m, 2H), 7.0 (m, 2H), 7.5 (m, 2H),
10.2&10.3 (s, 1H).
【0149】
(実施例6)
ブタン酸、3−[[(2E)−2−[(1R,4Z,8S)−8−[[2−O−[4−(アセチルエチルアミノ)−2,4−ジデオキシ−3−O−メチル−a−L−threo−ペントピラノシル]−4,6−ジデオキシ−4−[[[2,6−ジデオキシ−4−S−[4−[(6−デオキシ−3−O−メチル−a−L−マンノピラノシル)オキシ]−3−ヨード−5,6−ジメトキシ−2−メチルベンゾイル]−4−チオ−β−D−リボ−ヘキソピラノシル]オキシ]アミノ]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]−1−ヒドロキシ−10−[(メトキシカルボニル)アミノ]−11−オキソビシクロ[7.3.1]トリデカ−4,9−ジエン−2,6−ジイン−13−イリデン]エチル]ジチオ]−3−メチル−,2−[(1E)−1−[4−[4−[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]−4−オキソブトキシ]フェニル]エチリデン]ヒドラジドの調製
室温のアセトニトリル(1.0mL)中のN−アセチル−カリケアマイシン(50mg、0.035mmol)の溶液に、リンカー中間体ブタン酸、3−メルカプト−3−メチル−,2−[(E)−1−[4−[4−[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)−オキシ]−4−オキソブトキシ]フェニル]エチリデン]ヒドラジド(31.9mg、0.07mmol)を一度に、続いて1,(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(6.7mg、0.035mmol)、次いでトリエチルアミン(5.3mg、7.3μL、0.053mmol)を添加した。反応混合物(スラリー)を1時間室温で撹拌し、その時点でこれは黄色溶液になった。誘導体標準物質に対する面積パーセントによって収率を決定した(60%収率)。
質量スペクトル:
(M+Na) = 1801.4578
1H NMR:
1H NMR
(CDCl
3 + 5% CD
3OD, 400 MHz): 8.69 (s, 1H, 18C-NH-N), 7.75
(d, J = 8.7 Hz, 2H, 22), 6.95 (d, J = 8.7 Hz, 2H, 23), 6.38 (br t, J = 7 Hz,
1H, 14), 6.23 (d, J = 1.5 Hz, 1H, 8), 5.90 (d, J = 9.5 Hz, 1H, 4), 5.80 (dd, J
= 9.5, 1.5 Hz, 1H, 5), 5.72 (d, J = 1.5 Hz, 1H, 1D), 5.63 (br d, J = 2.2 Hz,
1H, 1E), 5.03 (dd, J = 11.5, 1.6 Hz, 1H, 1B), 4.70 (m, 1H, 5E), 4.61 (d, J =
7.8 Hz, 1H, 1A), 4.6 (m, 1H, 3E), 4.49 (m, 1H, 2D), 4.31 (m, 1H, 3B), 4.20 (m,
1H, 5D), 4.10 (m, 2H, 25), 4.07 (m, 1H, 5B), 4.03 (m, 1H, 3A), 3.91 (m, 1H,
15), 3.89 (s, 3H, 2C-OCH
3), 3.84 (s, 3H, 3C-OCH
3), 3.8
(m, 1H, 3D), 3.76 (m, 1H, 15), 3.75 (m, 1H, 4B), 3.65 (m, 1H, 5A), 3.63 (bs,
3H, 10-NHCOOCH
3), 3.62 (m, 1H, 2A), 3.6 (m, 1H, 4D), 3.57 (s, 3H,
3D-OCH
3), 3.4 (m, 1H, 5E), 3.37 (s, 3H, 3E-OCH
3), 3.30
(m, 2H, 4E-N-CH
2CH
3), 3.12 (d, J = 17.6 Hz, 1H, 12), 3.0
(m, 1H, 4E), 2.85 (m, 2H, 27), 2.85 (bs, 4, 30), 2.72 (d, J = 17.6 Hz, 1H, 12),
2.5 (m, 2H, 17), 2.4 (m, 1H, 2E エカトリアル), 2.33 (m, 1H,
4A), 2.25 (m, 2H, 26), 2.18 (s, 3H, 19), 2.08 (s, 3H, 4E-N-COCH
3),
2.0 (m, 1H, 2B), 1.8 (m, 1H, 2B), 1.50 (s, 3H, 16a), 1.44 (s, 3H, 16b), 1.42
(d, J = 6.2 Hz, 3H, 6B), 1.4 (m, 1H, 2E アキシャル), 1.31
(d, J = 6.1 Hz, 3H, 6A), 1.31 (d, J = 6.1 Hz, 3H, 6D), 1.19 (t, J = 7.2 Hz, 3H,
4E-N-CH
2CH
3).
【0150】
(実施例7)
EDCを使用しない、ブタン酸、3−[[(2E)−2−[(1R,4Z,8S)−8−[[2−O−[4−(アセチルエチルアミノ)−2,4−ジデオキシ−3−O−メチル−a−L−threo−ペントピラノシル]−4,6−ジデオキシ−4−[[[2,6−ジデオキシ−4−S−[4−[(6−デオキシ−3−O−メチル−a−L−マンノピラノシル)オキシ]−3−ヨード−5,6−ジメトキシ−2−メチルベンゾイル]−4−チオ−β−D−リボ−ヘキソピラノシル]オキシ]アミノ]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]−1−ヒドロキシ−10−[(メトキシカルボニル)アミノ]−11−オキソビシクロ[7.3.1]トリデカ−4,9−ジエン−2,6−ジイン−13−イリデン]エチル]ジチオ]−3−メチル−,2−[(1E)−1−[4−[4−[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]−4−オキソブトキシ]フェニル]エチリデン]ヒドラジドの調製
実施例6において例証されている本発明の方法との比較として、下記の反応を行った:室温のアセトニトリル(1.0mL)中のN−アセチル−カリケアマイシン(50mg、0.035mmol)の溶液に、リンカー中間体ブタン酸、3−メルカプト−3−メチル−,2−[(E)−1−[4−[4−[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]−4−オキソブトキシ]フェニル]−エチリデン]−ヒドラジド(31.9mg、0.07mmol)を一度に、続いてトリエチルアミン(5.3mg、7.3uL、0.053mmol)を添加した。反応混合物(スラリー)を1時間室温で撹拌し、その時点でこれは黄色溶液になった。誘導体標準物質に対する面積パーセントによって収率を決定した(35%収率)。
質量スペクトル:
(M+Na) = 1801.4578
1H NMR:
1H NMR (CDCl
3
+ 5% CD
3OD, 400 MHz): 8.69 (s, 1H, 18C-NH-N), 7.75 (d, J = 8.7 Hz,
2H, 22), 6.95 (d, J = 8.7 Hz, 2H, 23), 6.38 (br t, J = 7 Hz, 1H, 14), 6.23 (d,
J = 1.5 Hz, 1H, 8), 5.90 (d, J = 9.5 Hz, 1H, 4), 5.80 (dd, J = 9.5, 1.5 Hz, 1H,
5), 5.72 (d, J = 1.5 Hz, 1H, 1D), 5.63 (br d, J = 2.2 Hz, 1H, 1E), 5.03 (dd, J
= 11.5, 1.6 Hz, 1H, 1B), 4.70 (m, 1H, 5E), 4.61 (d, J = 7.8 Hz, 1H, 1A), 4.6
(m, 1H, 3E), 4.49 (m, 1H, 2D), 4.31 (m, 1H, 3B), 4.20 (m, 1H, 5D), 4.10 (m, 2H,
25), 4.07 (m, 1H, 5B), 4.03 (m, 1H, 3A), 3.91 (m, 1H, 15), 3.89 (s, 3H, 2C-OCH
3),
3.84 (s, 3H, 3C-OCH
3), 3.8 (m, 1H, 3D), 3.76 (m, 1H, 15), 3.75 (m,
1H, 4B), 3.65 (m, 1H, 5A), 3.63 (bs, 3H, 10-NHCOOCH
3), 3.62 (m, 1H,
2A), 3.6 (m, 1H, 4D), 3.57 (s, 3H, 3D-OCH
3), 3.4 (m, 1H, 5E), 3.37
(s, 3H, 3E-OCH
3), 3.30 (m, 2H, 4E-N-CH
2CH
3),
3.12 (d, J = 17.6 Hz, 1H, 12), 3.0 (m, 1H, 4E), 2.85 (m, 2H, 27), 2.85 (bs, 4,
30), 2.72 (d, J = 17.6 Hz, 1H, 12), 2.5 (m, 2H, 17), 2.4 (m, 1H, 2E エカトリアル), 2.33 (m, 1H, 4A), 2.25 (m, 2H, 26), 2.18 (s, 3H, 19), 2.08 (s,
3H, 4E-N-COCH
3), 2.0 (m, 1H, 2B), 1.8 (m, 1H, 2B), 1.50 (s, 3H,
16a), 1.44 (s, 3H, 16b), 1.42 (d, J = 6.2 Hz, 3H, 6B), 1.4 (m, 1H, 2E アキシャル), 1.31 (d, J = 6.1 Hz, 3H, 6A), 1.31 (d, J = 6.1 Hz, 3H, 6D), 1.19
(t, J = 7.2 Hz, 3H, 4E-N-CH
2CH
3).
【0151】
(実施例8)
ブタン酸、3−[[(2E)−2−[(1R,4Z,8S)−8−[[2−O−[4−(アセチルエチルアミノ)−2,4−ジデオキシ−3−O−メチル−a−L−threo−ペントピラノシル]−4,6−ジデオキシ−4−[[[2,6−ジデオキシ−4−S−[4−[(6−デオキシ−3−O−メチル−a−L−マンノピラノシル)オキシ]−3−ヨード−5,6−ジメトキシ−2−メチルベンゾイル]−4−チオ−β−D−リボ−ヘキソピラノシル]オキシ]アミノ]−β−D−グルコピラノシル]オキシ]−1−ヒドロキシ−10−[(メトキシカルボニル)アミノ]−11−オキソビシクロ[7.3.1]トリデカ−4,9−ジエン−2,6−ジイン−13−イリデン]エチル]ジチオ]−3−メチル−,2−[(1E)−1−[4−[4−[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]−4−オキソブトキシ]フェニル]エチリデン]ヒドラジドの大規模調製、続いて精製。
4℃のアセトニトリル(900mL)中のN−アセチル−カリケアマイシン(60.2g、42.7mmol)の溶液に、リンカー中間体ブタン酸、3−メルカプト−3−メチル−,2−[(E)−1−[4−[4−[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]−4−オキソブトキシ]−フェニル]エチリデン]ヒドラジド(38.4g、85.4mmol)を一度に、続いて1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(8.2g、42.7mmol)を添加した。リンカーおよび1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドを含有するボトルをアセトニトリル(300mL)ですすぎ、反応混合物に添加した。次いで、トリエチルアミン(6.5g、8.9mL、64.1mmol)を反応混合物に添加した。反応混合物(スラリー)を1時間4℃で撹拌し、その時点でこれは黄色溶液になった。反応混合物を、アセトニトリル(600mL)および20mM酢酸ナトリウム緩衝液、pH5.0(1200mL)でさらに希釈し、移動相AおよびBの勾配を使用する逆相HPLCカラムによって精製した。(移動相A:55:45(v/v)20mM NaOAc緩衝液pH5.0(pH4.5〜5.5):アセトニトリル:移動相B:アセトニトリル。)所望の純度の画分をプールし、次いで固相抽出(SPE)に供した。SPEにおいて、精製した画分をカラムにロードし、次いで水/アセトニトリル混合物で洗浄し、次いでアセトニトリルで溶離して、濃縮画分含有生成物を産出した。得られた画分を真空で濃縮し、酢酸エチルに溶かし、ヘキサンを添加することによって沈殿させた。固体を濾過し、乾燥させて、表題化合物を、HPLCにより96.9%純度の白色固体として提供した(45.2g、60%収率)。
質量スペクトル:
(M+Na) = 1801.4578
1H NMR:
1H NMR
(CDCl
3 + 5% CD
3OD, 400 MHz): 8.69 (s, 1H, 18C-NH-N), 7.75
(d, J = 8.7 Hz, 2H, 22), 6.95 (d, J = 8.7 Hz, 2H, 23), 6.38 (br t, J = 7 Hz,
1H, 14), 6.23 (d, J = 1.5 Hz, 1H, 8), 5.90 (d, J = 9.5 Hz, 1H, 4), 5.80 (dd, J
= 9.5, 1.5 Hz, 1H, 5), 5.72 (d, J = 1.5 Hz, 1H, 1D), 5.63 (br d, J = 2.2 Hz,
1H, 1E), 5.03 (dd, J = 11.5, 1.6 Hz, 1H, 1B), 4.70 (m, 1H, 5E), 4.61 (d, J =
7.8 Hz, 1H, 1A), 4.6 (m, 1H, 3E), 4.49 (m, 1H, 2D), 4.31 (m, 1H, 3B), 4.20 (m,
1H, 5D), 4.10 (m, 2H, 25), 4.07 (m, 1H, 5B), 4.03 (m, 1H, 3A), 3.91 (m, 1H,
15), 3.89 (s, 3H, 2C-OCH
3), 3.84 (s, 3H, 3C-OCH
3), 3.8
(m, 1H, 3D), 3.76 (m, 1H, 15), 3.75 (m, 1H, 4B), 3.65 (m, 1H, 5A), 3.63 (bs,
3H, 10-NHCOOCH
3), 3.62 (m, 1H, 2A), 3.6 (m, 1H, 4D), 3.57 (s, 3H,
3D-OCH
3), 3.4 (m, 1H, 5E), 3.37 (s, 3H, 3E-OCH
3), 3.30
(m, 2H, 4E-N-CH
2CH
3), 3.12 (d, J = 17.6 Hz, 1H, 12), 3.0
(m, 1H, 4E), 2.85 (m, 2H, 27), 2.85 (bs, 4, 30), 2.72 (d, J = 17.6 Hz, 1H, 12),
2.5 (m, 2H, 17), 2.4 (m, 1H, 2E エカトリアル), 2.33 (m, 1H,
4A), 2.25 (m, 2H, 26), 2.18 (s, 3H, 19), 2.08 (s, 3H, 4E-N-COCH
3),
2.0 (m, 1H, 2B), 1.8 (m, 1H, 2B), 1.50 (s, 3H, 16a), 1.44 (s, 3H, 16b), 1.42
(d, J = 6.2 Hz, 3H, 6B), 1.4 (m, 1H, 2E アキシャル), 1.31
(d, J = 6.1 Hz, 3H, 6A), 1.31 (d, J = 6.1 Hz, 3H, 6D), 1.19 (t, J = 7.2 Hz, 3H,
4E-N-CH
2CH
3)