(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-109488(P2015-109488A)
(43)【公開日】2015年6月11日
(54)【発明の名称】通信装置、通信装置の制御方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20150515BHJP
H04W 48/16 20090101ALI20150515BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20150515BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20150515BHJP
H04W 88/02 20090101ALI20150515BHJP
【FI】
H04W64/00 171
H04W48/16 130
H04W64/00 120
H04W84/12
H04M1/00 R
H04W88/02 110
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-249979(P2013-249979)
(22)【出願日】2013年12月3日
(71)【出願人】
【識別番号】390010179
【氏名又は名称】埼玉日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【弁理士】
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100150197
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 直樹
(72)【発明者】
【氏名】矢嶋 聖和
【テーマコード(参考)】
5K067
5K127
【Fターム(参考)】
5K067AA34
5K067BB04
5K067BB21
5K067DD11
5K067DD17
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE10
5K067FF02
5K067FF03
5K067HH22
5K067HH23
5K067JJ12
5K067JJ17
5K067JJ52
5K067JJ57
5K067JJ78
5K127AA36
5K127BA03
5K127BB27
5K127BB33
5K127DA12
5K127EA33
5K127GD11
5K127JA14
5K127JA23
5K127KA19
(57)【要約】 (修正有)
【課題】無線LANアクセスポイントの位置を把握すること。
【解決手段】無線LANアクセスポイントの位置を示すデータを生成する位置データ生成部と、位置データ生成部が生成したデータによって示される無線LANアクセスポイントの位置を表示させるデータを出力する表示データ出力部とを備える。これによってユーザは、無線LANアクセスポイントの位置を把握することができ、ユーザ自身にとって好ましい無線LANアクセスポイントを選択することができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線LANアクセスポイントの位置を示すデータを生成する位置データ生成部と、
前記位置データ生成部が生成したデータによって示される前記無線LANアクセスポイントの位置を表示させるデータを出力する表示データ出力部と
を備える通信装置。
【請求項2】
無線LANアクセスポイントに通信接続した場合に、現在位置の情報を取得する現在位置取得部
を更に備え、
前記位置データ生成部は、前記現在位置取得部が取得した現在位置の情報を、通信接続された前記無線LANアクセスポイントの位置として示すデータを生成する
請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記位置データ生成部は、無線LANアクセスポイントの地図上の位置を示すデータを生成する
請求項1又は2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記位置データ生成部は、認証を行わない無線LANアクセスポイントの位置を示すデータを生成する
請求項1から3のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項5】
前記位置データ生成部は、認証を行う無線LANアクセスポイントのうち、認証に成功した無線LANアクセスポイントの位置を示すデータを生成する
請求項1から4のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項6】
前記位置データ生成部は、認証を行う無線LANアクセスポイントのうち、認証に成功していない無線LANアクセスポイントの位置を示すデータを生成する
請求項1から5のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項7】
自装置がスリープしていても、無線LANアクセスポイントに無線通信接続し得る状態と間欠的になるように、無線通信部を制御する無線通信制御部
を更に有する請求項1から6のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項8】
無線LANアクセスポイントの位置を示すデータを生成する位置データ生成段階と、
前記位置データ生成段階において生成されたデータによって示される前記無線LANアクセスポイントの位置を表示させるデータを出力する表示データ出力段階と
を含む通信装置の制御方法。
【請求項9】
コンピュータを、
無線LANアクセスポイントの位置を示すデータを生成する位置データ生成部、
前記位置データ生成部が生成したデータによって示される前記無線LANアクセスポイントの位置を表示させるデータを出力する表示データ出力部
として機能させるプログラム。
【請求項10】
コンピュータを、
無線LANアクセスポイントの位置を示すデータを生成する位置データ生成部、
前記位置データ生成部が生成したデータによって示される前記無線LANアクセスポイントの位置を表示させるデータを出力する表示データ出力部
として機能させるプログラムを記録した記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置、通信装置の制御方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明に関連する技術としては、様々なものが知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0003】
例えば、特許文献1には、携帯端末が行う無線LAN(Local Area Network)接続方法が記載されている。より具体的に説明すると、この方法は、位置情報とアクセスポイントの位置情報とに基づいて、携帯端末とアクセスポイントとの間の距離を計算する。そして、この方法は、アクセスポイントへの接続に成功した際に、距離を接続距離情報としてアクセスポイントと対応付けて記憶しておく。そして、この方法は、距離が接続距離情報で示される距離よりも短い場合に、アクセスポイントへの接続を指示する。そして、この方法は、指示に基づいてアクセスポイントへの接続を試みる。このようにして、この方法によっては、高い確率で接続に成功することができ、アクセスポイントへの接続失敗による消費電力を抑えることができる。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、情報収集システムにおける情報収集方法が記載されている。より具体的に説明すると、この方法は、無線LANへアクセスしたときの位置情報と、アクセス情報とを情報登録サーバに送信する。そして、この方法は、位置情報とアクセス情報とを関連付けて記憶させる。このようにして、この方法によっては、無線LANに接続可能な位置情報とそのアクセス情報が対応付けられたデータベースをプロバイダとは無関係に構築し、実際に利用できる情報として提供することができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−109681号公報
【特許文献2】特開2012−138965号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、公衆無線LANサービスは、店舗や公共の空間等において提供される、無線LANによるインターネット接続サービスである。公衆無線LANサービスは、無線LAN機能を持ったノートパソコンやスマートフォン、携帯ゲーム機によって利用することができ、街中や旅先において通信料金を気にせず高速なネット接続を享受することができる。
【0007】
公衆無線LANサービスは、駅や空港、飲食店、宿泊施設等において提供されるもので、施設の管理者が独自に提供している場合と、通信会社等が提供している場合がある。前者は、その施設の利用者や顧客なら誰でも無料にて自由に接続することができるようになっているサービスが多いが、別途料金がかかる場合もある。後者は、事業者と契約してそのサービスに加入する必要があり、多くは月額課金制となっている。
【0008】
したがって、携帯情報端末のユーザは、公衆無線LANサービスを利用しようとする場合、サービスが提供されている場所、そのサービスが無料にて利用することができるものか否か、そのサービスが有料のサービスである場合に自分が加入しているサービスであるか否か、といったことを把握していない場合、利便性が損なわれてしまう可能性がある。
【0009】
特許文献1、2に記載の発明によっては、このような課題を解決することができない。
【0010】
本発明の目的は、上述した課題を解決する通信装置、通信装置の制御方法、プログラム及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によると、通信装置であって、無線LANアクセスポイントの位置を示すデータを生成する位置データ生成部と、位置データ生成部が生成したデータによって示される無線LANアクセスポイントの位置を表示させるデータを出力する表示データ出力部とを備える。
【0012】
本発明の第2の形態によると、通信装置の制御方法であって、無線LANアクセスポイントの位置を示すデータを生成する位置データ生成段階と、位置データ生成段階において生成されたデータによって示される無線LANアクセスポイントの位置を表示させるデータを出力する表示データ出力段階とを含む。
【0013】
本発明の第3の形態によると、プログラムであって、コンピュータを、無線LANアクセスポイントの位置を示すデータを生成する位置データ生成部、位置データ生成部が生成したデータによって示される無線LANアクセスポイントの位置を表示させるデータを出力する表示データ出力部として機能させる。
【0014】
本発明の第4の形態によると、記録媒体であって、コンピュータを、無線LANアクセスポイントの位置を示すデータを生成する位置データ生成部、位置データ生成部が生成したデータによって示される無線LANアクセスポイントの位置を表示させるデータを出力する表示データ出力部として機能させるプログラムを記録した。
【0015】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
【発明の効果】
【0016】
以上の説明から明らかなように、この発明によっては、無線LANアクセスポイントの位置を把握することができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】一実施形態に係る携帯電話100の構成の一例を示す図である。
【
図2】携帯電話100の動作フローの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0019】
図1は、一実施形態に係る携帯電話100の構成の一例を示す。ここで、携帯電話100とは、無線通信を利用した、持ち歩ける電話機である。なお、携帯電話100は、この発明における「通信装置」の一例であってもよい。
【0020】
携帯電話100は、図示しないメモリインタフェースと、図示しないデータプロセッサ、図示しない画像プロセッサ、プロセッサ110と、図示しない周辺インタフェースとを含むことができる。メモリインタフェース、プロセッサ110、周辺インタフェースは、個別部品であってもよいし、集積回路に統合されてもよい。携帯電話100の様々な構成要素は、例えば、通信バス又は信号線によって接続されてもよい。
【0021】
携帯電話100のセンサ、機器、サブシステムは、多数の機能を容易にするため、周辺インタフェースに接続されてもよい。例えば、センサは、図示しない角速度センサ、図示しない磁力計センサである。地理的位置を提供するために、周辺インタフェースは、位置プロセッサ120を接続することができる。携帯電話100の速度変化や移動方向の変化を判定するために使用可能なデータを提供するため、また、周辺インタフェースは、図示しない加速度計も接続することができる。
【0022】
センサは、図示しないカメラシステム、及び図示しない光学センサ、例えば、電荷結合素子又は相補型金属酸化物半導体光学センサを、写真やビデオクリップの記録のようなカメラ機能を補助するために用いてもよい。
【0023】
携帯電話100は、無線周波数受信機及び受信機、光学受信機及び送信機を含むことができる無線通信サブシステム130を通じて、通信機能が補助されてもよい。無線通信サブシステム130の具体的な設計及び実装は、携帯電話100が動作しようとする通信ネットワークに依存するものであってもよい。例えば、携帯電話100は、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)ネットワーク、GPRS(General Packet Radio Service)ネットワーク、EDGE(Enhanced Data GSM Environment)ネットワーク、Wi−Fiネットワーク及びブルートゥースネットワークを通じて動作するように設計された無線通信サブシステム130を含むことができる。特に、無線通信サブシステム130は、携帯電話100が他の無線機器に対する基地局として構成されることを可能にするようなホスティングプロトコルを含むことができる。なお、無線通信サブシステム130は、この発明における「無線通信部」の一例であってもよい。
【0024】
図示しないオーディオサブシステムは、音声認識、音声反復、デジタルレコーディング及び電話通信機能のような音声を利用可能な機能を補助するために、図示しないスピーカー、及び図示しないマイクに接続されてもよい。
【0025】
図示しないI/O(Input/Output)サブシステムは、図示しないディスプレイコントローラ、図示しない入力コントローラを含むことができる。ディスプレイコントローラは、ディスプレイ140に接続されてもよい。
【0026】
入力コントローラは、ボタン、ロッカースイッチ、サムホイール、赤外線ポート、USB(Universal Serial Bus)ポート、スタイラスのようなポインティングデバイスのような入力/制御機器150に接続されてもよい。ボタンは、スピーカー、マイクのボリュームコントロールのためのアップ/ダウンボタンを含むことができる。
【0027】
ある実施態様において、あるボタンの第1の期間の押下が、他のボタンのロックを解除し、第1の期間よりも長い第2の期間の押下が、携帯電話100の電源をオン又はオフしてもよい。ボタンの機能は、ユーザがカスタマイズすることができてもよい。
【0028】
ある実施態様において、携帯電話100は、MP3(MPEG Audio Layer−3)、AAC(Advanced Audio Coding)及びMPEG(Moving Picture Experts Group)ファイルのような記録された音声、映像ファイルを提示してもよい。ある実施形態において、携帯電話100は、MP3プレーヤの機能を含んでもよい。
【0029】
メモリインタフェースは、メモリ160に接続されてもよい。メモリ160は、高速ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク記憶装置、光学記憶装置、フラッシュメモリのような不揮発性メモリを含んでもよい。メモリ160は、ダーウィン、RTXC、Linux(登録商標)、Mac OS X(登録商標)、Windows(登録商標)又はVxWorks(登録商標)のような組み込み型OS(Operating System)のようなオペレーティングシステムを格納することができる。オペレーティングシステムは、基本システムサービスを処理するための命令、及びハードウェアに依存する処理を実行するための命令を含んでもよい。ある実施態様において、オペレーティングシステムは、カーネルを含んでもよい。
【0030】
また、メモリ160は、他の機器、コンピュータ、サーバとの通信を補助するため通信命令も格納してもよい。メモリ160は、グラフィカルユーザインタフェース処理を補助するためのグラフィカルユーザインタフェース命令、センサ関連の処理及び機能を補助するためのセンサ処理命令、電話関連の処理及び機能を補助するための電話命令、電子メッセージに関する処理及び機能を補助するための電子メッセージ処理命令、ウェブブラウズに関する処理及び機能を補助するためのメディア処理命令、GPS(Global Positioning System)及びナビゲーション関連処理及び機能を補助するためのGPS/ナビゲーション命令、カメラ関係の処理及び機能を補助するためのカメラ命令を含んでもよい。また、メモリ160は、セキュリティ命令、ウェブビデオに関する処理及び機能を補助するためのウェブビデオ命令、ウェブショッピング関連処理及び機能を補助するためのウェブショッピング命令のような、他のソフトウェア命令を格納してもよい。ある実施態様において、メディア処理命令は、音声処理関連処理及び機能と、映像処理関連処理及び機能をそれぞれ補助するための音声処理命令と映像処理命令に分けられる。また、メモリ160は、アクティベーションレコード及び国際移動体装置識別子、又は同様のハードウェア識別子も格納してもよい。メモリ160は、磁力計データ及び推定磁場ベクトルを含むことができる。
【0031】
上述の特定された命令及び用途の各々は、上述した機能を実行するための一式の命令に対応してもよい。これらの命令は、個別のソフトウェアプログラム、手順又はモジュールとして実装されなくてもよい。メモリ160は、これ以外の命令を含んでもよいし、より少ない命令を含んでもよい。更に、携帯電話100の様々な機能は、信号処理、特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェアによって実施されてもよい。
【0032】
プロセッサ110は、無線通信制御部111、現在位置取得部112、位置データ生成部113及び表示データ出力部114を有する。
【0033】
無線通信制御部111は、携帯電話100がスリープしていても、無線LANアクセスポイントに無線通信接続し得る状態と間欠的になるように、無線通信サブシステム130を制御する。
【0034】
現在位置取得部112は、無線LANアクセスポイントに通信接続した場合に、現在位置の情報を取得する。
【0035】
位置データ生成部113は、無線LANアクセスポイントの位置を示すデータを生成する。位置データ生成部113は、現在位置取得部112が取得した現在位置の情報を、通信接続された無線LANアクセスポイントの位置として示すデータを生成してもよい。また、位置データ生成部113は、無線LANアクセスポイントの地図上の位置を示すデータを生成してもよい。また、位置データ生成部113は、認証を行わない無線LANアクセスポイントの位置を示すデータを生成してもよい。また、位置データ生成部113は、認証を行う無線LANアクセスポイントのうち、認証に成功した無線LANアクセスポイントの位置を示すデータを生成してもよい。また、位置データ生成部113は、認証を行う無線LANアクセスポイントのうち、認証に成功していない無線LANアクセスポイントの位置を示すデータを生成してもよい。
【0036】
表示データ出力部114は、位置データ生成部113が生成したデータによって示される無線LANアクセスポイントの位置を表示させるデータを出力する。
【0037】
図2は、携帯電話100の動作フローの一例を示す。この動作フローの説明においては、無線LANアクセスポイントの位置情報を示すデータを生成する処理について詳述する。なお、この動作フローの説明においては、
図1を参照する。
【0038】
定期的に無線通信サブシステム130を起動させ現在の位置の周囲に無線LANアクセスポイントから送信されている電波有無を利用できる周波数帯域で自動スキャンする(S21)。電波を受信した際は(S22:YES)、携帯電話100からアクセスポイントへSSIDなどの接続情報要求を送信する(S23)。アクセスポイントから接続設定情報とセキュリティ機能を取得し(S24)、受信電波が使用者の加入済み無線LANサービスかどうかをメモリ160に記憶されているデータと照合する(S25)。照合が一致し、使用者が接続可能なサービス網であった場合(S26:YES)、無線LANサービスの種類や各種無線LAN情報をメモリ160内に格納する(S27)。そして、位置プロセッサ120を起動してGPS衛星からの位置情報を測位し(S28)、GPS位置情報が得られれば(S29:YES)、得られたGPS位置情報が、先程の無線LAN情報と関連付けされてメモリ160へ格納される(S30)。
【0039】
そして、無線LAN情報とGPS位置情報が予め保持されている地図データに反映され、無線LANアクセスポイントを受信した位置に加入サービスのマークが表示される(S31)。
【0040】
これにより、接続可能な無線LANアクセスポイントの位置を示す地図(アクセスポイントマップ)が自動で作成される。
【0041】
受信した無線LANアクセスポイントが、使用者の加入サービスと一致しなかった場合(S26:NO)、接続出来ないアクセスポイントの位置を地図データに反映する必要はない為、メモリ160への格納動作を実行せず、自動スキャンに戻る。
【0042】
また、GPS位置情報が得られない場合(S29:NO)、例えば、所定時間後に再度位置プロセッサ120を起動してGPS衛星からの位置情報を測位する(S28)。
【0043】
ここでは、位置精度の観点からGPS機能を位置情報取得機能として記載した。他の実施形態としては、各通信キャリアのネットワーク網でも、接続している基地局からある程度の位置情報を推測でき、GPS機能が実装されていない携帯電話100においても、同様の無線LANアクセスポイントマッピングを実現可能である。(GPS:10m圏内、通信キャリアのネットワーク網:数km圏内)
【0044】
以上、説明したように、携帯電話100は、商業エリア、鉄道駅、空港などの公共エリアに多く設置されている無線LANアクセスポイントの電波を受信した際に、使用者が接続可能な無線LANアクセスポイントかどうかを識別する。そして、接続可能であればGPSにて位置情報も取得し、自動で地図データにマッピングを行う。
【0045】
これにより、自分の生活圏内(家の周辺、通勤・通学の周辺など)で接続可能な無線LANアクセスポイントの位置情報を示す地図(アクセスポイントマップ)が自動で作成可能となる。
【0046】
このようにして、本アクセスポイントマップを用いて、外出先から近隣の無線LANアクセスポイントを簡単に検索できる。
【0047】
説明した機能は、デジタル電子回路によって、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアによって、又はそれらの組み合わせによって実施可能である。機能は、プログラム可能なプロセッサによって実行するために、情報キャリア、例えば、携帯電話100が読み取り可能な記憶装置に有形物として実現されるコンピュータプログラム製品、及び入力データを操作して出力を生成することによって上述の実施態様を実行するために命令のプログラムを実行するプログラム可能なプロセッサによって実行可能な方法のステップにおいて実施可能である。プログラム命令は、例えば、携帯電話100が生成する電気的、光学的又は電磁的な信号のような人工的に生成される信号である伝播信号であって、プログラム可能なプロセッサによって実行するために適切な受信機装置に送信するために情報を符号化するために生成される信号に符号化されてもよい。
【0048】
上述した機能は、データ及び命令を、データ記憶システム、入力デバイス及び出力デバイスとの間において送受信するプログラム可能なプロセッサを含んだ、プログラム可能なシステムにおいて実行可能なコンピュータプログラムに好適に実施可能である。コンピュータプログラムは、直接的又は間接的にコンピュータにおいて所定の動作を実行したり所定の結果を得るために用いることのできる一式の命令である。コンピュータプログラムは、コンパイル言語やインタプリタ言語を含むプログラミング言語の任意の形態によって記述することができ、スタンドアロンなプログラムや、モジュール、部品、サブルーチン、又はコンピュータ環境において用いるのに好適な他の単位を含む、任意の形態によって配置されてもよい。
【0049】
命令のプログラムの実行に好適なプロセッサは、一例として、任意の種類のコンピュータの、汎用及び特定用途向けマイクロプロセッサの両方、及び1つのプロセッサや複数のプロセッサ又はコアを含む。一般に、プロセッサは、命令及びデータを読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリの少なくとも一方から命令及びデータを受信する。携帯電話100の基本要素は、命令を実行するためのプロセッサと、命令及びデータを保存するためのメモリである。コンピュータプログラム命令及びデータを有形的に実現するための好適な記憶装置は、例えば、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)及びフラッシュメモリデバイスのような半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクやリムーバブルディスクのような磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)及びDVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)ディスクを例とする、不揮発性メモリの任意の形態を含む。プロセッサ及びメモリは、複数のASIC(Application Specific Integrated Circuit)を補助的に用いたり、ASICに組み込まれたりしてもよい。
【0050】
機能は、データサーバのようなバックエンド要素を含むコンピュータシステム、アプリケーションサーバやインターネットサーバのようなミドルウェア要素を含むコンピュータシステム、又はグラフィカルユーザインタフェース、インターネットブラウザ又はその組み合わせを有するクライアントコンピュータのようなフロントエンド要素を含むコンピュータシステムによって実施することができる。システムの構成要素は、通信ネットワークのような、デジタルデータ通信の形態又は媒体によって接続されてもよい。通信ネットワークの例には、LAN、WAN(Wide Area Network)、及びインターネットを形成するコンピュータ及びネットワークが含まれる。
【0051】
コンピュータシステムは、クライアント及びサーバを含むことができる。クライアント及びサーバは、通常、互いに離れており、典型的にはネットワークを通じてやりとりする。クライアントとサーバの関係は、それぞれのコンピュータにおいて稼働するコンピュータプログラムによって実現し、クライアント−サーバ関係を互いに有する。
【0052】
上述した実施態様の機能及びステップは、API(Applicatin Programming Interface)を用いて実施されてもよい。APIは、サービスを提供し、データを提供し、又は動作及び計算を実行する呼び出しアプリケーションと他のソフトウェアコードとの間においてやりとりされるパラメータを定義することができる。
【0053】
APIは、API仕様ドキュメントに定義された呼び出し手法に基づくパラメータリスト又は他の構造を通じてパラメータを送信又は受信するプログラムコード内のコールとして実施されてもよい。パラメータは、定数、鍵、データ構造、オブジェクト、オブジェクトクラス、変数、データタイプ、行列、リスト又は他のコールであってもよい。APIコール及びパラメータは、任意のプログラミング言語によって実施されてもよい。プログラム言語は、APIをサポートする関数にアクセスするためにプログラマが用いる、ボキャブラリ及び呼び出し手法を定義することができる。
【0054】
ある実施態様において、APIコールは、アプリケーションに、アプリケーションを実行している機器の能力をレポートすることができる。
【0055】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0056】
特許請求の範囲、明細書及び図面中において示したシステム、方法、装置、プログラム及び記録媒体における動作、手順、ステップ及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現し得ることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0057】
100 携帯電話
110 プロセッサ
111 無線通信制御部
112 現在位置取得部
113 位置データ生成部
114 表示データ出力部
120 位置プロセッサ
130 無線通信サブシステム
140 ディスプレイ
150 入力/制御機器
160 メモリ