【解決手段】攪拌機シャフト20の回りに一体のシール100,200を与えるシールハウジング510を含み、コンテナと該攪拌機10とを備えた流体混合アセンブリ、並びに、該流体混合アセンブリを支持する支持アセンブリ300,310,320であって、シールハウジングをロック可能に係合するための取付アセンブリをさらに備える支持アセンブリ。
前記上部シールアセンブリ及び前記下部シールアセンブリが各々、回転防止装置をさらに備え、前記シールアセンブリが各々、キャリアハウジング突起を備えたキャリアハウジングをさらに備え、前記回転防止装置が、シール内のノッチと、前記キャリアハウジング突起とを含み、前記突起が前記シールと係合して前記シールの回転を防止する、請求項1に記載の機械駆動式攪拌機。
前記上部シールアセンブリ及び前記下部シールアセンブリが各々、前記シールアセンブリがそれぞれのハウジング部分内に嵌合したときに圧縮する少なくとも1つの弾性リングをさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の機械駆動式攪拌機。
混合アセンブリを支持するための運搬台であって、前記運搬台は、前記混合アセンブリを受けるための床を備え、前記床は、請求項7に記載の混合アセンブリの前記シールハウジングアセンブリの前記下部を受けるための開口部を含み、当該運搬台は、支持アセンブリをさらに備え、
前記支持アセンブリが、
(i)前記床の前記開口部内に配置された可動シートと、
(ii)前記シールハウジングアセンブリの前記下部ハウジング部分と係合するための少なくとも1つの突起を備えた係合アセンブリと、
(iii)前記係合アセンブリが前記シールハウジングアセンブリの前記下部ハウジング部分と係合した後で前記シールハウジングアセンブリの前記下部ハウジング部分と前記運搬台の間にロックをもたらすように、かつ、前記シールハウジングの前記下部ハウジング部分を前記運搬台からロック解除するように前記可動シートを動かすためのアクチュエータと
を備える、運搬台。
前記シールハウジングアセンブリの前記下部ハウジング部分に位置合わせ装置が取り付けられ、前記係合アセンブリが、前記位置合わせ装置に係合する、請求項8に記載の運搬台。
前記支持アセンブリは、前記係合アセンブリが前記シールハウジングアセンブリの前記下部ハウジング部分に係合したときに検出するための第1のセンサをさらに備える、請求項8又は9に記載の運搬台。
機械駆動式攪拌機のシールの完全性を判定する方法であって、請求項3に記載の攪拌機に前記内部チャネルと連通する前記ポートを通じて圧力を印加し、前記圧力が所望の期間にわたって維持されるかどうかを判定することを含む、方法。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】混合アセンブリのバイオコンテナの底壁に取り付けられた状態での、インペラと、回転シャフトと、上部シールアセンブリを含む上部ハウジング部分及び下部シールアセンブリを含む下部ハウジング部分を備えたシールハウジングアセンブリと、支持フランジと、締付リングと、を備えた本発明の攪拌機の実施形態の断面図である。この図は、上部及び下部シールアセンブリを強調する楕円形の線を含む。
【
図2A】
図2A〜
図2Dは、
図1の攪拌機のシールハウジングアセンブリ内に示されたシールアセンブリの幾つかの図を示し、該シールアセンブリは、本発明により、ノッチを含むシールを備えたキャリアハウジング、及び、該ノッチと係合するキャリアハウジング突起を備え、回転防止構造を形成し、シールの回転を防止する。例示されたシールアセンブリはまた、軸受及び弾性リングも備え、該リングは、キャリアハウジングがシールハウジングアセンブリの上部及び下部ハウジング部分の中に挿入されると、圧縮可能である。
図2Aは、シールアセンブリの上面図を示し、キャリアハウジング、シール、ノッチ、ノッチと係合するシールアセンブリ突起、及び弾性リングを示す。
【
図2B】シールアセンブリの底面図を示し、キャリアハウジング、軸受、及び弾性リングを示す。
【
図2C】シールの底面図を示し、シーリング・リップ、付勢ばね、及びノッチを示す。
【
図2D】シールハウジングアセンブリのハウジング部分内に嵌合したシールアセンブリの断面図を示す。
【
図3A】
図1に示す攪拌機の実施形態における締付リングの上面図を示す。
【
図3B】
図1に示す攪拌機の実施形態における締付リングの底面図を示し、締付リングは、該リングを貫通する開口部を有し、開口部はねじ付き面を有する。
【
図4】
図1に示す攪拌機の斜視図を(インペラ無しで)示し、この図はまた、シールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分に取り付けられた位置合わせ装置(取付アセンブリとの係合用)、並びにシャフトの下端部に取り付けられた第1のカップリング継手(
図7に示す第2のカップリング継手と係合可能)も示し、下部ハウジング部分は、完全性検査アセンブリのチャネルと連通するポートをさらに備える。
【
図6】本発明の一実施形態による混合アセンブリの実施形態であり、混合アセンブリのバイオコンテナの底壁に取り付けられた
図1に示す攪拌機の実施形態を含む。
【
図7】モータと、駆動シャフトと、該駆動シャフトを攪拌機の回転シャフトに連結するためのカプラ装置とを備えた、機械式駆動アセンブリを示す。この図はまた、カプラ装置により与えられる第2のカップリング継手(ソケットカップリングとして図示)に係合可能な
図4に示す第1のカップリング継手(シャフトカップリングとして例示)も示す。
【
図8】機械式駆動アセンブリに連結された攪拌機と、ハウジングアセンブリの下部ハウジング部分を受ける取付アセンブリとを示し、該取付アセンブリは、ハウジングアセンブリの下部ハウジング部分を受ける可動シートをロック及びロック解除するためのアクチュエータを備える。
【
図9A】ロック解除(
図9A)及びロック(
図9B)位置の取付アセンブリの実施形態の斜視図を示し、該取付アセンブリは、可動シートと、シールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分と係合するためのノッチ及び突起を備えた係合アセンブリと、係合アセンブリがシールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分と係合した後でシールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分と運搬台との間にロックをもたらす(
図9B)ように、及び、シールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分を運搬台からロック解除する(
図9A)ように可動シートを動かすためのアクチュエータと、を備える。
図9Aはまた、取付アセンブリ内でのシールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分の正しい位置決めを検出するための第1のセンサも示す。
【
図10A】
図4に示すシールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分に取り付けられた位置合わせ装置が係合アセンブリと係合したときの、
図9に示す取付アセンブリの斜視図を示す(シールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分は図示せず)。
図10Aは、係合アセンブリがロック解除位置にあるときの係合アセンブリ内で正しい位置にある位置合わせ装置を示す。
【
図10B】係合アセンブリがロック位置にあるときの係合アセンブリと係合した位置合わせ装置を示す。
【
図11A】混合アセンブリを支持するための運搬台を示し、該運搬台は、取り付けられた取付アセンブリをさらに備える底壁を有し、該取付アセンブリは、シールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分及び位置合わせ装置を受けて、シールハウジングアセンブリを正しい位置にロックすることができる。
図11Aは、運搬台の底壁、並びに、シールハウジングアセンブリが可動シート内の正しい位置にあって所定位置にロックされていることをオペレータに示すように配置された光インジケータを有する制御キャビネットを示す。
【
図11B】ロック解除位置にある取付アセンブリのアクチュエータを示す。
図11Bはまた、アクチュエータが可動シートを動かしてロック位置をもたらしたときに検出するための第2のセンサも示す。
【
図11C】ロック位置にある取付アセンブリのアクチュエータを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0019]有利には、混合機及びバイオリアクタ、特にシングルユース混合機及びシングルユースバイオリアクタで用いられる機械式攪拌機の回転シャフトの周囲の機械的シールの完全性を確保することができる。混合機及びバイオリアクタは、運搬台のような固定ハードウェアに容易かつ効率的に連結し、そこから取り外すことができる。いかなる特定の理論にも拘束されるものではないが、シールハウジングアセンブリは、シールを含む混合アセンブリ内で、並びに該混合アセンブリを受け入れて支持する運搬台内で、効率的に支持され、位置合わせされることができると考えられる。代替的に又は付加的に、支持アセンブリ内でシールハウジングアセンブリの正しい位置を確保することができ、正しく配置されたシールハウジングアセンブリを運搬台内で所定位置にロックすることができる。さらに、攪拌機内のシールのシール完全性をプロセスの前、後及び/又は最中に検査して、ユーザにシール完全性を保証することができ、これにより、漏出による貴重な流体の損失、又はバイオコンテナの完全性が損なわれることを恐れるあまりの早すぎるシャットダウンを減らすことができる。
【0010】
[0020]さらに、いかなる特定の理論にも拘束されるものではないが、(1)シールハウジングアセンブリ内でのシールの回転を防止する回転防止装置の使用により、シールのシーリング・リップの摩耗を低減し、及び/又は、(2)シール及び軸受を備えたキャリアハウジングの使用により、シールと軸受との間の、ひいてはシールと回転シャフトとの間の良好な位置合わせがもたらされ、それによりシールのシーリング・リップの摩耗が低減すると考えられる。
【0011】
[0021]本発明の実施形態によれば、バイオプロセシングでの使用のための機械駆動式攪拌機が提供され、該攪拌機は、
(a)第1の端部と第2の端部とを有する円筒形要素を備え、垂直回転軸を有する回転シャフトと;
(b)回転シャフトの第1の端部に取り付けられ、シャフトの垂直回転軸に直交する水平軸を有するハブと、該ハブから延びた少なくとも2つのアームと、を備えたインペラと;
(c)上部ハウジング部分と下部ハウジング部分とを備えたシールハウジングアセンブリであって、上部ハウジング部分は、上部シールアセンブリを備え、上部シールアセンブリは、上部シャフトシール及び上部シャフト軸受を備え、シャフトシール及びシャフト軸受は、各々、回転シャフトを受け入れる環状開口部を含み、シャフト軸受は、シャフト上に嵌合し;下部ハウジング部分は、下部シールアセンブリを備え、該シールアセンブリは、下部シャフトシール及び下部シャフト軸受を備え、シャフトシール及びシャフト軸受は、各々、回転シャフトを受け入れる環状開口部を含み、シャフト軸受は、シャフト上に嵌合し、シャフトの第2の端部は、下部ハウジング部分を貫通し;下部ハウジング部分は、ねじ山を含む外面を備える、シールハウジングアセンブリと;
(d)上面及び下面と、該上面及び下面を貫通する開口部とを備え、該開口部がねじ山を含む表面を有する、締付リングであって、該締付リングは、シールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分と螺合し、締付リングの上面は、バイオプロセシングコンテナの壁の外面との接触に適する、締付リングと;
(e)シールハウジングアセンブリの上部ハウジング部分にシール可能に結合する支持フランジであって、回転シャフトを受け入れる環状開口部を含み、バイオプロセシングコンテナの壁の内面に当接してシールするのに適した下面を有する支持フランジと、
を備え、締付リングの内面がシールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分の外面と螺合したとき、フランジの下面がバイオプロセシングコンテナの壁の内面に当接してシールし、締付リングの上面がバイオプロセシングコンテナの壁の外面に接触するようになっている。
【0012】
[0022]好ましい実施形態において、上部及び下部シールアセンブリは、各々、回転防止装置をさらに備え、該シールアセンブリは、各々、キャリアハウジング突起を備えたキャリアハウジングをさらに備え、回転防止装置は、シール内のノッチと、キャリアハウジング突起とを含み、突起がシールと係合してシールの回転を防止する。
【0013】
[0023]一実施形態において、攪拌機は、シール完全性検査アセンブリをさらに備え、該アセンブリは、シールハウジングアセンブリ内に、回転シャフトに沿って上部及び下部シールアセンブリと連通する内部チャネルを備え、下部ハウジング部分は、該内部チャネルと連通するポートをさらに備える。
【0014】
[0024]幾つかの実施形態において、上部及び下部シールアセンブリは、各々、該シールアセンブリがそれぞれのハウジング部分内に嵌合したときに圧縮する少なくとも1つの弾性リングをさらに備える。
【0015】
[0025]幾つかの実施形態において、上部軸受はシャフトにプレス嵌めされ、及び/又は、下部軸受は、シャフトに締まり嵌めされる。
【0016】
[0026]別の実施形態において、攪拌機は、シャフトの第2の端部に取り付けられた第1のカップリング継手をさらに備える。好ましくは、第2のカップリング継手を備えたカプラ装置が第1のカップリング継手に係合可能である。
【0017】
[0027]本発明の別の実施形態により混合アセンブリもまた提供され、該混合アセンブリは、(a)底壁、上壁、並びに該上壁及び底壁に接合した少なくとも1つの側壁を備えた、流体を収容するに適した内容積部を有する閉鎖コンテナと、少なくとも入口ポートと、出口ポートと、を備えたバイオプロセシングコンテナを備え、(b)該バイオプロセシングコンテナは、底壁又は上壁に取り付けられた機械駆動式攪拌機の一実施形態をさらに備える。
【0018】
[0028]本発明の実施形態による混合アセンブリを支持するための運搬台は、典型的には、側面を有する本体と、混合アセンブリを受けるための床とを備える。本発明の実施形態による運搬台の床は、混合アセンブリの実施形態のシールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分を受けるための開口部を含み、運搬台は、支持アセンブリをさらに備え、該支持アセンブリは、(i)床の開口部内に配置された可動シートと、(ii)シールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分と係合するための少なくとも1つの突起を備えた係合アセンブリと、(iii)係合アセンブリがシールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分と係合した後でシールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分と運搬台の間にロックをもたらすように、及び、シールハウジングの下部ハウジング部分を運搬台からロック解除するように可動シートを動かすためのアクチュエータと、を備える。
【0019】
[0029]運搬台の一実施形態において、シールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分に位置合わせ装置が取り付けられ、係合アセンブリは、該位置合わせ装置に係合する。
【0020】
[0030]運搬台の別の実施形態において、支持アセンブリは、係合アセンブリがシールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分に係合したときに検出するための第1のセンサをさらに備える。好ましい実施形態において、運搬台は、アクチュエータが可動シートを動かしてロックをもたらしたときに検出するための第2のセンサをさらに備える。
【0021】
[0031]本発明によるシステムの実施形態もまた提供され、該システムは、運搬台の一実施形態を備え、第1及び第2のセンサからそれぞれ信号を受信する少なくとも第1及び第2のインジケータをさらに備え、該インジケータは、信号を受信したときに点灯する。
【0022】
[0032]さらに別の実施形態において、シールハウジングアセンブリを備えた機械駆動式攪拌機の一実施形態のシールの完全性を判定する方法が提供され、該方法は、シールハウジングアセンブリの内部チャネルと連通するポートを通じて攪拌機に圧力を印加し、圧力が所望の期間にわたって維持されるかどうかを判定することを含む。
【0023】
[0033]以下、本発明の構成要素の各々を、より詳細に説明するが、同様の構成要素は同様の参照番号を有するものとする。
【0024】
[0034]
図1は、本発明の一実施形態による機械式攪拌機500の実施形態を断面図で示したものであり、攪拌機500は、ハブ11と該ハブから延びるとともに好ましくは非ハブ側端部にブレードを有する少なくとも2つのアーム12とを備えたインペラ10(好ましくは、インペラ、ハブ、及びアームはプラスチックである)と、第1の端部21及び第2の端部22を有する円筒形要素を備えた回転シャフト20(垂直回転軸VAを有する)と、シールハウジングアセンブリ510と、支持フランジ300(これは少なくとも1つのスパージャポートを備えたスパージャベースプレートを含むことができる)と、締付リング400とを備える。例示した攪拌機は、シャフトの第1の端部に取り付けられたハブを有し、ハブはシャフトの垂直回転軸に直交する水平軸HAを有する。
図1はまた、シャフトとハブの一部とに係合したインペラ保持クリップも示す。
【0025】
[0035]例示したシールハウジングアセンブリ510は、上部分シールアセンブリ110を備えた上部ハウジング部分100と、下部分シールアセンブリ210を備えた下部ハウジング部分200と、シールハウジングアセンブリ並びに上部及び下部ハウジング部分100、200を貫通する中央チャネル511と、上部分シールアセンブリ及び下部分シールアセンブリと連通する内部チャネル526及び該内部チャネルと連通するポート527を備えた完全性検査アセンブリ525と、を備える。
【0026】
[0036]
図2により詳細に示されるように、例示した上部分シールアセンブリ110及び下部分シールアセンブリ210は各々、中央チャネル111、211(回転シャフト受け入れ用)をそれぞれ有しており、かつ、各々、環状開口部を有するとともに付勢ばね121、221及びシーリング・リップ120A、220Aを備えたそれぞれのシール120、220(例えば、付勢ばね及びシーリング・リップを備えた、例えばVARISEAL(Trelleborg Sealing Solutions)のような市販のシール)を備え、該シールは、好ましくはノッチ122、222を備えるようにさらに改造されており、各々の部分シールアセンブリは、弾性リング124、224と、サークリップ125、225と、軸受126、226と、をさらに備える。好ましくは、
図2(A〜D)に示すように、各部分シールアセンブリは、それぞれのシール、ノッチ、及び軸受(シャフト上に嵌合する)を備えたキャリアハウジング105、205を備え、それぞれのキャリアハウジングは、キャリアハウジング突起123、223、並びに2つの弾性キャリアリング130A、120B;230A、230Bをさらに備え、キャリアハウジング突起123、223がノッチ122、222と係合して回転防止装置150、250(シールの回転を防止する)を与え、弾性キャリアリングは、キャリアをシールハウジングアセンブリのそれぞれの上部及び下部ハウジング部分の中に嵌合したときに圧縮する。幾つかの実施形態において、上部及び下部キャリアハウジングは、攪拌機を提供する際の製造の容易さ及び費用効果のために、同一である。
【0027】
[0037]典型的には、
図1に示すように、シールアセンブリをシールハウジングアセンブリのそれぞれの部分の中に保持するためにキャップ161、261が挿入され、
図1では、該キャップを、それぞれのハウジング部分にねじ込まれるものとして例示する。回転シャフトを受け入れる中央チャネル511は、上部シールアセンブリと下部シールアセンブリとの間では中央チャネルの長さの残りの長さに沿ったところよりもわずかに大きい直径を有するものとすることができ、完全性検査アセンブリの内部チャネル526をもたらす。
【0028】
[0038]幾つかの実施形態において、上部シール部分アセンブリの軸受126はシャフトにプレス嵌めされる。代替的に又は付加的に、幾つかの実施形態において、下部シール部分アセンブリの軸受226は、シャフトに締まり嵌めされる。
【0029】
[0039]攪拌機は、好ましくは、上面310及び下面並びに開口部311を有する支持フランジ300(フランジは、混合アセンブリの内側に配置され、シールハウジングアセンブリ510の上部ハウジング部分100に取り付けられる)と、上面410及び下面420並びにこれらの面を貫通するとともにねじ付き面412を含む開口部411を備えた締付リング400(
図3に詳細を示す)(締付リングは、混合アセンブリの外側に配置され、シールハウジングアセンブリ510の下部ハウジング部分200に取り付けられる)と、を用いて混合アセンブリ1000のバイオコンテナ1100の上壁又は底壁に取り付けられる(底壁1101を
図1に示し、バイオコンテナ1100を備えた混合アセンブリ1000を
図6に示す)。例えば、
図1に示すように、例示したシールハウジングアセンブリ510の上部ハウジング部分100は、肩部175及び溝175A、175B、並びに弾性リング176A、176Bを含み、該弾性リングは、圧縮して、支持フランジ300の開口部311の壁311Aとシールハウジングアセンブリ510の上部ハウジング部分100の外面の下部との間にシールをもたらし、このとき上面310が肩部175の表面に当接して押し付けられ、フランジの下面320は、混合アセンブリのバイオコンテナの底壁1101の内面1101Aにシール(好ましくは溶接)される。
図1で示される実施形態において、シールハウジングアセンブリ510の下部ハウジング部分200は、ねじ山281を備えた外面280を有し、締付リング400(
図3により詳細に示す)が下部ハウジング部分に螺合して、締付リングの上面410が混合アセンブリのバイオコンテナの底壁1101の外面1101B(フランジ300に溶接された壁1101の面1101Aに対向する)に接触するようになっている。
【0030】
[0040]底壁1101、上壁1102、並びに対抗する側壁1103、1104及び1105、1106を備えた閉鎖バイオコンテナ又は閉鎖バイオプロセシングコンテナ1100を備え、少なくとも1つの入口ポートと排出ポートとを含む複数のポートを含み、流体を収容するのに適した内容積部を有し、バイオコンテナ1100の底壁1101に取り付けられた攪拌機500を有する例示的な混合アセンブリ1000を
図6に示す。バイオコンテナ(又はバイオプロセシングコンテナ)は、任意の適切な形状(例えば、円筒形(例えば単一の連続した側壁を有する)、正方形、又は長方形)を有するものとすることができ、
図6では複数の側壁を有する概ね長方形の直方体形状を有するものとして示されている。
【0031】
[0041]より詳細に後述するように、位置合わせ装置600は、好ましくは、取付アセンブリとの係合用にシールハウジングアセンブリ510の下部ハウジング部分200に取り付け可能(より好ましくは、取り外し可能に取り付け可能)であり、取付アセンブリは、運搬台の底壁に取り付けられている。
図4及び
図5は、位置合わせ装置600を含む攪拌機500の斜視図及び底面図を示し、ここで例示した位置合わせ装置は、2つのクリップ601、602(差込みクリップとして図示)を備え、該クリップは、凹部601A、602A及び肩部601B、602Bを備える。
図5において、支持フランジは、スパージャポートを含むスパージャベースプレートとして例示されている。
図4及び
図5に示される攪拌機500の実施形態は、機械式駆動アセンブリに連結して該機械式駆動アセンブリが攪拌機を駆動することができるようにするための、回転シャフト20の下端部22取り付けられた第1のカップリング継手751(シャフトカップリングとして図示)を備える。
図4はまた、完全性検査アセンブリ525の内側チャネル511と連通するためのポート527を備えた、ハウジングアセンブリ510の下部ハウジング部分200も示す。
【0032】
[0042]攪拌機は、モータを備えた機械式駆動アセンブリにより駆動される。好ましくは、
図7に示すように、機械式駆動アセンブリ700は、モータ725と、出力シャフト730と、カプラ装置750とを備える。例示したカプラ装置750は、モータ725に接続された(例えば、駆動シャフト(図示せず)上のキーに嵌合するキー溝を介して)ギヤボックスから延びた出力シャフト730に取り付けられ状態で示されており、第1のカップリング継手751に連結する第2のカップリング継手752(ソケットカプラとして図示)を備える。例示した第1及び第2のカップリング継手は各々、係合及び連結のための延長部又はフィンガ及びそれらの間の凹部(例えば、歯と溝)を備え、モータの動作がインペラを回転させるようになっている。幾つかの実施形態において、第1のカップリング継手はプラスチックのエラストマー材料で作られ、第2のカップリング継手は金属で作られ、例えば、エラストマー材料は、シャフト回転中の心のずれを吸収することができ、例えば、シールハウジングアセンブリ内の回転シャフト20と、出力シャフト730との間の良好な位置合わせを可能にする。
【0033】
[0043]有利には、本発明の実施形態は、運搬台に関連付けられる(例えば、運搬台の底壁に取り付けられる)取付アセンブリを備え、シールハウジングアセンブリ内の回転シャフトが駆動アセンブリの出力シャフトと連結されるときの良好な位置合わせを可能にし、シャフト回転中のシールハウジングアセンブリの移動を防止する。好ましくは、取付アセンブリは、可動シートと、係合アセンブリと、シールハウジングアセンブリの下部分が該シート内に配置されたときを示す少なくとも1つのセンサとを備え(
図9に示すように)、より好ましくは、運搬台(例えば、取付アセンブリ)は、シールハウジングアセンブリが所定位置にロックされたときを示す第2のセンサをさらに備える(
図11B及び
図11Cに示すように)。
【0034】
[0044]
図8は、機械式駆動アセンブリ700に連結された攪拌機500と、ハウジングアセンブリの下部ハウジング部分200を受け入れた取付アセンブリ2100とを示し、該取付アセンブリは、ハウジングアセンブリの下部ハウジング部分を受ける可動シート2110(図示せず。
図9参照)をロック及びロック解除するためのアクチュエータ2101を備える。
【0035】
[0045]
図9は、取付アセンブリ2100の一実施形態のロック解除(
図9A)及びロック(
図9B)位置での斜視図を示し、該取付アセンブリは、可動シート2110と、シールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分と係合するための係合アセンブリ2150(該係合アセンブリは、少なくとも1つの突起及び/又は少なくとも1つの停止部を備える)と、係合アセンブリがシールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分と係合した後でシールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分と運搬台(運搬台は
図11Aに示す)との間にロックをもたらし(
図9B)、及び、シールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分を運搬台からロック解除する(
図9A)ように可動シート2110を動かすためのアクチュエータ2101と、を備える。
図9Aはまた、シールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分と取付アセンブリとの係合を検出するための第1のセンサ2701も示す。この例示的な実施形態において、係合アセンブリ2150は、位置合わせ装置600(
図4に示す)のクリップ601、602の中に形成された凹部601A、602Aを受けるための固定湾曲突起部2151A、2151B、2151Cと、位置合わせ装置のクリップの肩部601B、602Bに当接してロックするための可動停止部2152A、2152Bとを備える。
【0036】
[0046]
図10は、
図4に示すシールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分200に取り付けられた位置合わせ装置600が係合アセンブリ2150に係合したときの、
図9に示す取付アセンブリ2100の斜視図を示す(シールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分は図示せず)。
図10Aは、係合アセンブリがロック解除位置にあるときの係合アセンブリ2150に係合した位置合わせ装置600のクリップ601、602を示し、
図10Bは、係合アセンブリがロック位置にあるときの係合アセンブリ2150に係合した位置合わせ装置600を示す。
【0037】
[0047]本発明の実施形態は、例えば概ね箱形又は概ね円筒形の本体などの任意の適切な形状を有することができる多様な運搬台と共に使用することができる。
【0038】
[0048]
図11は、混合アセンブリを支持するための運搬台2000を示し、該運搬台は、側面を有する本体を備え、開口部2011を有する床又は底壁2001を有し、該底壁は、そこに取り付けられた取付アセンブリ2100をさらに備え、該取付アセンブリは、シールハウジングアセンブリの下部ハウジング部分及び位置合わせ装置を受け入れ、該シールハウジングアセンブリを正しい位置にロックすることができる。
図11Aは、運搬台の底壁2001を示し、
図11B及び
図11Cは、それぞれロック解除及びロック位置にある取付アセンブリのアクチュエータ2101を示す。
図11Bはまた、アクチュエータが可動シートを動かしてロック位置を与えたときに検出するための第2のセンサ2702も示す。
図11Aはまた、運搬台と、シールハウジングアセンブリが正しい位置にロックされていることをオペレータに示すように配置された光インジケータ2801(センサ2701からの信号を受信)及び2802(センサ2702からの信号を受信)を有する制御キャビネットと、を備えたシステムの実施形態も示す。
【0039】
[0049]本発明の実施形態により、多様な流体を処理及び/又は調製(混合を含む)することができる。用途としては、例えば、細胞培養(例えば、懸濁及び接着細胞株のバッチ及びフェドバッチ処理を含む)、並びに、医薬品、ワクチン、及び静脈内輸液、抗体及び/又はタンパク質含有流体、及び/又は食品及び飲料工業のための流体を含む、製薬及び/又はバイオ医薬品製造のための無菌流体の調製が挙げられる。本発明の実施形態により混合される流体はまた、例えば、培地及び/又はクロマトグラフィ緩衝液として用いることもできる。
【0040】
[0050]本発明の実施形態による機械駆動式攪拌機のシールの完全性を試験する方法は、内部チャネル526に連通するポート527(
図1及び
図4に示す)に圧力を印加し、圧力をある期間にわたって解析して、圧力が維持されているかどうか観察し、これによりシールの完全性が維持されていることを示すことを含む。圧力が減衰していれば、シールのうちの1つの完全性は破られている。例証として、インペラに約0.6bargで6分間にわたって圧力をかけて、圧力の減衰を解析することができる。
【0041】
[0051]本明細書で引用される、刊行物、特許出願、及び特許を含むすべての参照文献は、あたかも各々の参照文献が個々にかつ明確に引用により組み入れられ、その全体がここで記述されているかの如くに、引用により本明細書に組み入れられる。
【0042】
[0052]本発明を説明する文脈における(特に以下の特許請求の範囲の文脈における)用語「1つの(a)」及び「1つの(an)」及び「この(the)」及び「少なくとも1つの」並びに類似の指示対象の使用は、ここで特段の断りのない限り又は文脈により明らかに否定されない限りは、単数及び複数の両方を網羅するものと解釈すべきである。1以上の項目のリストに続く「少なくとも1つの」という用語の使用(例えば、「A及びBのうちの少なくとも1つ」)は、ここで特段の断りのない限り又は文脈により明らかに否定されない限りは、列挙された項目から選択された1つの項目(A又はB)又は列挙された項目のうちの2以上の任意の組合せ(A及びB)を意味するものと解釈すべきである。「備える」、「有する」、「含む」、及び「含有する」という用語は、特段の断りのない限り、オープンエンド形式の用語(すなわち、「それを含むが、それに限定されない」を意味する)と解釈すべきである。ここで値の範囲を述べることは、特段の断りのない限り、単に、その範囲内に入る各々の別個の値に個々に言及することの簡略法としての役割を果たすことを意図したものであり、各々の別個の値は、あたかもそれがここで個々に述べられているかの如くに本明細書内に組み入れられる。ここに記載のすべての方法は、ここで特段の断りのない限り又は文脈により明らかに否定されない限りは、任意の適切な順序で行うことができる。ここに提示するあらゆる例、又は例示的言語(例えば、「のような」)の使用は、単に、本発明をより良く解明することを意図したものであり、特段に特許請求されない限り、本発明の範囲に対する制限を課すことを意図したものではない。明細書内のいかなる言語も、特許請求されていない要素が本発明の実施にとって必須であることを示すものと解釈すべきではない。
【0043】
[0053]本発明者が知る本発明を実施するための最良の形態を含めて、本発明の好ましい実施形態をここに記載する。これらの好ましい実施形態の変形は、上記の説明を読めば当業者には明らかとなるであろう。本発明者は、当業者がかかる変形を適宜使用することを予期するものであり、本発明者は、本発明がここで具体的に記載したのとは別のやり方で実施されることを意図するものである。従って、本発明は、準拠法により許容される限り、ここに添付した特許請求の範囲で述べられている主題のすべての変更及び均等物を含む。さらに、そのすべての可能な変形における上記の要素の任意の組合せが、ここで特段の断りのない限り又は文脈により明らかに否定されない限りは、本発明に包含される。