(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-111303(P2015-111303A)
(43)【公開日】2015年6月18日
(54)【発明の名称】ディスプレイパネル及びその駆動回路
(51)【国際特許分類】
G09G 3/36 20060101AFI20150522BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20150522BHJP
G02F 1/133 20060101ALI20150522BHJP
【FI】
G09G3/36
G09G3/20 624M
G09G3/20 641P
G09G3/20 641Q
G09G3/20 612F
G09G3/20 623F
G09G3/20 641C
G09G3/20 612P
G09G3/20 R
G09G3/20 623B
G09G3/20 623R
G09G3/20 611H
G09G3/20 611J
G09G3/20 611E
G09G3/20 611A
G09G3/20 670Z
G09G3/20 621M
G09G3/20 680G
G02F1/133 550
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-42716(P2015-42716)
(22)【出願日】2015年3月4日
(62)【分割の表示】特願2013-57312(P2013-57312)の分割
【原出願日】2013年3月19日
(31)【優先権主張番号】61/636,833
(32)【優先日】2012年4月23日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】506249381
【氏名又は名称】▲し▼創電子股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】廖 敏男
【テーマコード(参考)】
2H193
5C006
5C080
【Fターム(参考)】
2H193ZA04
2H193ZA07
2H193ZF04
2H193ZF13
5C006AA16
5C006AC25
5C006AF03
5C006AF04
5C006AF13
5C006AF46
5C006AF50
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5C006AF83
5C006BB16
5C006BC03
5C006BC12
5C006BC20
5C006BF02
5C006BF03
5C006BF04
5C006BF16
5C006BF24
5C006BF25
5C006BF43
5C006EB05
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5C006FA23
5C006FA26
5C006FA38
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5C006FA43
5C006FA45
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5C080AA10
5C080BB05
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5C080DD25
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5C080EE29
5C080FF03
5C080FF11
5C080GG11
5C080GG12
5C080GG17
5C080JJ02
5C080JJ03
5C080JJ04
(57)【要約】
【課題】ディスプレイパネル及びその駆動回路の提供。
【解決手段】このディスプレイパネル及びその駆動回路は、走査駆動回路より複数の走査信号を生成し、ディスプレイパネルの複数の画素構造を走査し、データ駆動回路が複数のデータ信号を生成し、並びにこれら走査信号に対応してこれらデータ信号をこれら画素構造に伝送し、そのうちこれら画素構造の共同電極は接地端に接続される。こうして、本発明は走査信号の切り換え時に、共同電極上の電圧に干渉し、表示品質に影響が生じるのを防止し、並びにディスプレイパネルのこれら画素構造の共同電極が接地端に接続されることで、直接静電気を接地端に導出し、これにより耐静電気特性を増す。さらに、本発明のデータ駆動回路は、補償回路の補償信号により複数のガンマ電圧の信号準位を調整し、これにより、出力するデータ信号の準位を調整し、こうして、本発明は余分に共同電極参考電圧を生成する必要がなく、回路面積を減らし、これにより製造コスト削減を達成できる。
【選択図】
図8B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイパネルの駆動回路において、
走査駆動回路であって、複数の走査信号を生成し、該ディスプレイパネルの複数の画素構造を走査する、上記走査駆動回路と、
データ駆動回路であって、複数のデータ信号を生成し、これら画素構造が走査される時、これらデータ信号をこれら画素構造に伝送する、上記データ駆動回路と、
を含み、そのうち、これら画素構造の共同電極は該データ駆動回路の接地端に接続されることを特徴とする、ディスプレイパネルの駆動回路。
【請求項2】
請求項1記載のディスプレイパネルの駆動回路において、該データ駆動回路は、
補償信号を生成する補償回路と、
ガンマ電圧生成回路であって、複数の分圧信号を生成し、これら分圧信号とガンマ曲線データに基づき複数のガンマ電圧を生成し、該補償信号をこれら分圧信号の信号準位を調整するのに用いて、これらガンマ電圧の信号準位を調整する、上記ガンマ電圧生成回路と、
複数のデジタルアナログ変換回路であって、複数の表示信号に基づき、これらガンマ電圧の一部のガンマ電圧を選択して出力することで、これらデータ信号を生成して、該ディスプレイパネルを駆動する、上記複数のデジタルアナログ変換回路と、
を含むことを特徴とする、ディスプレイパネルの駆動回路。
【請求項3】
請求項2記載のディスプレイパネルの駆動回路において、該ガンマ電圧生成回路は、
分圧回路であって、該補償信号に基づいてこれら分圧信号を生成し、該補償信号は該分圧回路の抵抗値を調整する、上記分圧回路と、
ガンマ電圧選択ユニットであって、該分圧回路に接続され、該ガンマ曲線データに基づいてこれら分圧信号の一部の分圧信号を選択してこれらガンマ電圧を生成する、上記ガンマ電圧選択ユニットと、
を含むことを特徴とする、ディスプレイパネルの駆動回路。
【請求項4】
請求項2記載のディスプレイパネルの駆動回路において、
入出力インタフェースであって、該ガンマ曲線データとこれら表示信号を受け取る、上記入出力インタフェースと、
ガンマ曲線データレジスタであって、該入出力インタフェースに接続され、該ガンマ曲線データを一時保存して該ガンマ曲線データを該ガンマ電圧生成回路に伝送する、上記ガンマ曲線データレジスタと、
をさらに含むことを特徴とする、ディスプレイパネルの駆動回路。
【請求項5】
請求項2記載のディスプレイパネルの駆動回路において、該補償回路は、
該補償信号を生成する、補償ユニットと、
調整回路であって、電源電圧を受け取り、並びに該電源電圧を分圧して複数の調整信号を生成する、上記調整回路と、
切り換え回路であって、該調整回路に接続され、並びに該補償信号に基づき、これら調整信号を選択して第1参考電圧と第2参考電圧を生成し、並びに該第1参考電圧と該第2参考電圧を該ガンマ電圧生成回路の分圧回路に伝送し、該分圧回路は該第1参考電圧と該第2参考電圧に基づき、これら分圧信号を生成させる、上記切り換え回路と、
を包含することを特徴とする、ディスプレイパネルの駆動回路。
【請求項6】
請求項5記載のディスプレイパネルの駆動回路において、
第1増幅ユニットであって、該切り換え回路に接続され、並びに該第1参考電圧をバッファして該分圧回路に伝送する、上記第1増幅ユニットと、
第2増幅ユニットであって、該切り換え回路に接続され、並びに該第2参考電圧をバッファして該分圧回路に伝送する、上記第2増幅ユニットと、
を包含することを特徴とする、ディスプレイパネルの駆動回路。
【請求項7】
請求項1記載のディスプレイパネルの駆動回路において、さらに、
補償信号を生成する補償回路と、
演算回路であって、該ガンマ曲線データと該補償信号を演算して演算信号を生成する、上記演算回路と、を含み、
該データ駆動回路は、
ガンマ電圧生成回路であって、複数の分圧信号を生成し、該演算信号に基づきこれら分圧信号の一部の分圧信号を選択して複数のガンマ電圧を生成する、上記ガンマ電圧生成回路と、
複数のデジタルアナログ変換回路であって、複数の表示信号に基づきこれらガンマ電圧の一部のガンマ電圧を選択して出力することで、これらデータ信号を生成し、該ディスプレイパネルを駆動する、上記複数のデジタルアナログ変換回路と、
を含み、該補償回路の該補償信号はこれらガンマ電圧の信号準位を調整するのに用いられることを特徴とする、ディスプレイパネルの駆動回路。
【請求項8】
請求項7記載のディスプレイパネルの駆動回路において、該ガンマ曲線データはこれら分圧信号の一部分圧信号を選択するのに用いられ、該演算回路は該補償信号を運用して該ガンマ曲線データを調整して該演算信号を生成することで、該ガンマ曲線データを置き換え、該ガンマ電圧生成回路は、
これら分圧信号を生成する分圧回路と、
ガンマ電圧選択ユニットであって、該分圧回路に接続され、該演算信号に基づきこれら分圧信号の一部分圧信号を選択してこれらガンマ電圧を生成する、上記ガンマ電圧選択ユニットと、
を含むことを特徴とする、ディスプレイパネルの駆動回路。
【請求項9】
ディスプレイパネルの駆動回路において、
走査駆動回路であって、複数の走査信号を生成し、該ディスプレイパネルの複数の画素構造を走査する、上記走査駆動回路と、
データ駆動回路であって、複数のデータ信号を生成し、これら画素構造が走査されるとき、これらデータ信号をこれら画素構造に伝送する、上記データ駆動回路と、
を含み、これら画素構造の共同電極が一つの接地端に接続され、該データ駆動回路は、 複数のガンマ電圧を生成するガンマ電圧生成回路と、
複数のデジタルアナログ変換回路であって、複数の表示信号に基づいてこれらガンマ電圧の一部ガンマ電圧を選択して出力し、これらデータ信号を生成させる、上記複数のデジタルアナログ変換回路と、
を含むことを特徴とする、ディスプレイパネルの駆動回路。
【請求項10】
請求項9記載のディスプレイパネルの駆動回路において、該データ駆動回路は、
補償信号を生成する補償回路を含み、該ガンマ電圧生成回路は複数の分圧信号を生成し、並びにこれら分圧信号とガンマ曲線データに基づきこれらガンマ電圧を生成し、該補償信号がこれら分圧信号の信号準位を調整するのに用いられることで、これらガンマ電圧の信号準位が調整されることを特徴とする、ディスプレイパネルの駆動回路。
【請求項11】
請求項10記載のディスプレイパネルの駆動回路において、該ガンマ電圧生成回路は、
分圧回路であって、該補償信号に基づきこれら分圧信号を生成し、該補償信号は該分圧回路の抵抗値を調整するのに用いられる、上記分圧回路と、
ガンマ電圧選択ユニットであって、該分圧回路に接続され、該ガンマ曲線データに基づきこれら分圧信号の一部分圧信号を選択してこれらガンマ電圧を生成する、ガンマ電圧選択ユニットと、
を含むことを特徴とする、ディスプレイパネルの駆動回路。
【請求項12】
請求項9記載のディスプレイパネルの駆動回路において、
補償信号を生成する補償回路と、
演算回路であって、該ガンマ曲線データと該補償信号を演算して演算信号を生成する、上記演算回路と、を含み、
該ガンマ電圧生成回路は複数の分圧信号を生成し、該演算信号に基づきこれら分圧信号の一部の分圧信号を選択してこれらガンマ電圧を生成し、該補償回路の該補償信号はこれらガンマ電圧の信号準位を調整するのに用いられることを特徴とする、ディスプレイパネルの駆動回路。
【請求項13】
請求項12記載のディスプレイパネルの駆動回路において、該ガンマ曲線データはこれら分圧信号の一部分圧信号を選択するのに用いられ、該演算回路は該補償信号を運用して該ガンマ曲線データを調整して該演算信号を生成することで、該ガンマ曲線データを置き換え、該ガンマ電圧生成回路は、
これら分圧信号を生成する分圧回路と、
ガンマ電圧選択ユニットであって、該分圧回路に接続され、該演算信号に基づきこれら分圧信号の一部分圧信号を選択してこれらガンマ電圧を生成する、ガンマ電圧選択ユニットと、
を含むことを特徴とする、ディスプレイパネルの駆動回路。
【請求項14】
ディスプレイパネルにおいて、
複数の走査線と、
これら走査線と交差する複数のデータ線と、
複数の画素構造であって、それぞれこれら走査線とこれらデータ線の交差部分に位置し、これら画素構造の共同電極は一つの接地端に接続される、上記複数の画素構造と、
データ駆動回路であって、これら画素構造を駆動し、該データ駆動回路は、
ガンマ電圧生成回路であって、複数のガンマ電圧を生成する、上記ガンマ電圧生成回路と、
複数のデジタルアナログ変換回路であって、複数の表示信号に基づきこれらガンマ電圧の一部のガンマ電圧を選択して出力することで、複数のデータ信号を生成し、該ディスプレイパネルを駆動する、上記複数のデジタルアナログ変換回路と、
を含む、上記データ駆動回路と、
を含むことを特徴とする、ディスプレイパネル。
【請求項15】
請求項14記載のディスプレイパネルにおいて、該データ駆動回路は、
補償信号を生成する補償回路を含み、該ガンマ電圧生成回路は複数の分圧信号を生成し、並びにこれら分圧信号とガンマ曲線データに基づきこれらガンマ電圧を生成し、該補償信号がこれら分圧信号の信号準位を調整するのに用いられることで、これらガンマ電圧の信号準位が調整されることを特徴とする、ディスプレイパネル。
【請求項16】
請求項14記載のディスプレイパネルにおいて、
補償信号を生成する補償回路と、
演算回路であって、ガンマ曲線データと該補償信号を演算して演算信号を生成する上記演算回路と、
を含み、該ガンマ電圧生成回路は複数の分圧信号を生成し、並びに該演算信号に基づきこれら分圧信号を一部分圧信号を選択してこれらガンマ電圧を生成し、該補償回路の該補償信号はこれらガンマ電圧の信号準位を調整するのに用いられることを特徴とする、ディスプレイパネル。
【請求項17】
請求項16記載のディスプレイパネルにおいて、該ガンマ曲線データはこれら分圧信号の一部分圧信号を選択するのに用いられ、該演算回路は該補償信号を運用して該ガンマ曲線データを調整して該演算信号を生成することで、該ガンマ曲線データを置き換え、該ガンマ電圧生成回路は、
これら分圧信号を生成する分圧回路と、
ガンマ電圧選択ユニットであって、該分圧回路に接続され、並びに該演算信号に基づきこれら分圧信号の一部分圧信号を選択してこれらガンマ電圧を生成する、上記ガンマ電圧選択ユニットと、
を含むことを特徴とする、ディスプレイパネル。
【請求項18】
請求項14記載のディスプレイパネルにおいて、該共同電極は、該データ駆動回路を介して該接地端に接続されることを特徴とする、ディスプレイパネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種のディスプレイパネル及びその駆動回路に係り、特に、表示品質をアップし、ちらつきを減らせるディスプレイパネル及びその駆動回路に関する。
【背景技術】
【0002】
現代の科学技術の勃興発展により、各種の情報商品が続々と出現し、民衆の異なる要求を満足させている。早期のディスプレイの大半は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイとされ、その体積は大きく消費電力も大きく、且つその発生する輻射線は、ディスプレイの長時間の使用者に、身体の危害を及ぼす恐れがある。このため、現在市場にあるディスプレイは、CRTディスプレイから次第に液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)へと置き換えられている。液晶ディスプレイは、軽量薄型でコンパクトであり、輻射が少なく消費電力も少ない等の長所があり、このため、現在市場の主流となっている。
【0003】
液晶ディスプレイはデータ信号に照らして液晶ユニットの光透過率を制御し、画像を表示する。
図1に示されるのは、周知の技術のディスプレイパネル及びその画素構造の表示図である。図示されるように、ディスプレイパネルは、複数の画素構造10’と一つの駆動チップ20’を包含する。該駆動チップ20’は駆動信号を生成してこれら画素構造10’を駆動し、画像を表示する。
【0004】
そのうち、各画素構造10’は、薄膜トランジスタ(thin film transistor,TFT)12’と保存コンデンサ14’を包含する。該薄膜トランジスタ12’のゲート(gate)電極は走査線に接続され、並びに薄膜トランジスタ12’のソース(source)電極は、駆動チップ20’に接続され、且つ薄膜トランジスタ12’のドレイン(Drain)電極は、保存コンデンサ14’に接続される。
【0005】
アクティブマトリックスタイプ液晶ディスプレイはアクティブコントロールスイッチ装置を採用し、これにより、このような液晶ディスプレイは動画表示において優勢を有し、薄膜トランジスタ12’は、すなわち、アクティブマトリックスタイプ液晶ディスプレイのスイッチ装置とされる。
【0006】
さらに、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイパネルの運用は広範にわたり、その駆動方式は、ゲート端を用いて内部ユニットを制御してオンし、さらにソース端を用いて正確な電圧を送り込むことで、ディスプレイパネルの液晶回転方向を制御し、これにより画像を表示する。
【0007】
図2及び
図3を参照されたい。それは周知の技術のディスプレイパネルのこれら画素構造の表示図と、これら画素構造の駆動信号の波形図である。図示されるように、駆動チップ20’は複数の走査信号G0、G1、・・・、Gnを生成し得て、並びに順に、これら走査信号G0、G1、・・・、Gnを、これら画素構造の複数の走査線Ga1、Ga2、・・・、Ganに送り、任意の一つの走査線がオンとされる(走査信号がVGHに達する)時、複数のデータ線S0、S1、・・・Snが同時に、ディスプレイパネルの画素構造10’に対して、画像データ対応電圧を印加し、画像表示を達成する。
【0008】
これら画素構造10’の薄膜トランジスタ12’と保存コンデンサ14’(
図2に示されるCs1、Cs2、Cs3及びCs4)の間に寄生容量16’が存在し、こうして、走査信号G0がオフとされる時に、保存コンデンサCs1、Cs2の保存電圧は寄生容量16’により、下向きに一つのオフセット電圧Vsft(約1V)に結合される。
【0009】
ゆえに、駆動チップ20’は、オフセット電圧Vsftにより、参考電圧DCを、これら画素構造の共同電極18’に提供し、共同電圧となす。
【0010】
走査信号G0がオフとなる時、保存コンデンサCs1、Cs2の保存電圧は寄生容量16’により、下向きに一つのオフセット電圧Vsftに結合される時、保存コンデンサCs1、Cs2上の保存電圧は、同じグレーレベルを表示する時、共同電極18’の共同電圧に対称である。
【0011】
しかし、個別パネル間の寄生容量16’にはそれぞれ差異が存在するため、異なるパネルの保存コンデンサCs1、Cs2の保存電圧は、寄生容量16’により下向きに、一つのオフセット電圧Vsftに結合された後、このオフセット電圧Vsftは、異なるパネルに伴い、やや差異を有し、保存コンデンサCs1、Cs2上の保存電圧が同じグレーレベルを表示する時に、共同電極18’の共同電圧に不対称となりやすく、ちらつきの現象が発生する。
【0012】
周知の技術は、この問題を克服するために、駆動チップ20’により参考電圧DCをこれら画素構造の共同電極18’に提供し(
図4参照)、並びに電圧微調整機能を具えるものとされるが、これは回路面積の増加をもたらし並びにパワー消耗が増加する問題を有する。
【0013】
また、走査信号G0が薄膜トランジスタを切り換える時(
図5に示されるとおり)、画素構造の共同電極上の共同電圧の準位に影響が生じ、これにより、表示品質に影響が生じ得る。
【0014】
このほか、ディスプレイパネルのこれら画素構造は直接には接地せず、ディスプレイパネルが静電気の影響を受ける時、共同電極の接点より静電気放電回路30’を介して釈放しなければならず(
図6に示されるとおり)、このように、直接に静電気を接地端に導出できないと、静電気は共同電極を介して駆動チップ20’回路を損壊する場合がある。このため、周知の技術のディスプレイパネルのモジュール耐静電気特性は比較的低い。
【0015】
これにより、上述の問題に対して、一種の、新規なディスプレイパネル及びその駆動回路を提供し、余分に参考電圧をこれら画素構造の共同電極に提供しなくてもよくして、回路面積を減らし、並びにパワー消耗を減らすことが求められる。
【0016】
さらに、走査信号切り換えが共同電極に影響を与えるのを防止して、表示品質を高めることが求められる。
【0017】
また、ディスプレイパネルの耐静電気特性をアップすることで、上述の問題を解決することが求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明の目的の一つは、一種のディスプレイパネル及びその駆動回路を提供することにあり、それは、ディスプレイパネルの複数の画素構造の共同電極が接地端に接続され、走査信号の切り換え時の共同電極上の電圧への影響を防止し、これにより表示品質をアップするものとする。
【0019】
本発明の目的の一つは、一種のディスプレイパネル及びその駆動回路を提供することにあり、それはディスプレイパネルの複数の画素構造の一つの共同電極が接地端に接続されて、直接に静電気を接地端に導出し、これにより耐静電気特性をアップできるものとする。
【0020】
本発明の目的の一つは、一種のディスプレイパネル及びその駆動回路を提供することにあり、それは、補償回路の補償信号により、複数のガンマ電圧の信号準位を調整し、余分に共同電極参考電圧を生成する必要をなくし、これにより回路面積を減らし、ひいては製造コスト削減を達成するものとする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明のディスプレイパネルの駆動回路は、走査駆動回路とデータ駆動回路を包含する。該走査駆動回路は複数の走査信号を生成し、ディスプレイパネルの複数の画素構造を走査する。該データ駆動回路は複数のデータ信号を生成し、これら画素構造が走査される時にこれらデータ信号をこれら画素構造に伝送する。これら画素構造の共同電極は接地端に接続される。
【0022】
これにより、本発明はディスプレイパネルのこれら画素構造の共同電極が接地端に接続されることで、走査信号の切り換え時の、共同電極上の電圧への影響を防止して、表示品質をアップし、並びにディスプレイパネルのこれら画素構造の共同電極が接地端に接続されることにより、直接静電気を該接地端に導出し、耐静電気特性をアップすることができる。
【0023】
さらに、本発明のデータ駆動回路は、補償回路、ガンマ電圧生成回路、複数のデジタルアナログ変換回路、複数のバッファユニットを包含する。
【0024】
該補償回路は補償信号を生成し、該ガンマ電圧生成回路は該補償信号とガンマ曲線データに基づき複数のガンマ電圧を生成する。これらデジタルアナログ変換回路はこれら表示信号に基づきこれらガンマ電圧の一部ガンマ電圧を出力する。これらバッファユニットは、これらデジタルアナログ変換回路に対応し、これらデジタルアナログ変換回路の出力するこれらガンマ電圧に基づき、複数のデータ信号を生成し、ディスプレイパネルを駆動する。
【0025】
そのうち、該補償回路の補償信号はこれらガンマ電圧の信号準位を調整する。該データ駆動回路の接地端はディスプレイパネルの共同電極に接続される。こうして、本発明は、補償回路の補償信号により複数のガンマ電圧の信号準位を調整し、余分に共同電極参考電圧を生成する必要をなくし、回路面積を減らし、これにより製造コストの削減を達成する。
【発明の効果】
【0026】
本発明のディスプレイパネルの駆動回路は、走査駆動回路より複数の走査信号を生成し、ディスプレイパネルの複数の画素構造を走査し、データ駆動回路が複数のデータ信号を生成し、並びにこれら走査信号に対応してこれらデータ信号をこれら画素構造に伝送し、そのうちこれら画素構造の共同電極は接地端に接続される。
【0027】
こうして、本発明は走査信号の切り換え時に、共同電極上の電圧に干渉し、表示品質に影響が生じるのを防止し、並びにディスプレイパネルのこれら画素構造の共同電極が接地端に接続されることで、直接静電気を接地端に導出し、これにより耐静電気特性を増す。
【0028】
さらに、本発明のデータ駆動回路は、補償回路の補償信号により複数のガンマ電圧の信号準位を調整し、これにより、出力するデータ信号の準位を調整し、こうして、本発明は余分に共同電極参考電圧を生成する必要がなく、回路面積を減らし、これにより製造コスト削減を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】周知の技術のディスプレイパネル及びその複数の画素構造の表示図である。
【
図2】周知の技術のディスプレイパネルの画素構造の表示図である。
【
図3】周知の技術の画素構造の駆動信号の波形図である。
【
図4】周知の技術の駆動回路がディスプレイパネルの画素構造を駆動する表示図である。
【
図5】周知の技術の走査信号の準位の切り換えが共同電圧に影響を与えることを示す波形図である。
【
図6】周知の技術のディスプレイパネルの静電気放電の表示図である。
【
図7】本発明のディスプレイの実施例の表示図である。
【
図8A】本発明のディスプレイパネルの実施例の表示図である。
【
図8B】本発明のディスプレイパネルの別の実施例の表示図である。
【
図9】本発明のディスプレイパネルのデータ駆動回路の実施例の回路図である。
【
図10】本発明のディスプレイパネルの駆動信号の波形図である。
【
図11】本発明のディスプレイパネルの、駆動信号を利用したちらつき消去を示す波形図である。
【
図12】本発明のディスプレイパネルのデータ駆動回路の別の実施例の回路図である。
【
図13】本発明のディスプレイパネルのデータ駆動回路のまた別の実施例の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の技術内容、構造特徴、達成する目的を詳細に説明するため、以下に実施例を挙げ並びに図面を組み合わせて説明する。
【0031】
図7及び
図8Aを参照されたい。それぞれは本発明のディスプレイとディスプレイパネルの実施例の表示図である。図示されるように、本発明のディスプレイパネルは、ディスプレイパネル1と駆動回路2を包含する。
【0032】
ディスプレイパネル1は、複数の画素構造10を包含し、これら画素構造10は、ディスプレイパネル1の走査線とデータ線の交差部分に位置する。画素構造10は、トランジスタ12と保存コンデンサ14を包含する。
【0033】
トランジスタ12はゲート電極、ソース電極、ドレイン電極を具えている。トランジスタ12はスイッチとされ、並びにトランジスタ12のゲート電極はディスプレイパネル1の走査線に接続されて、これによりトランジスタ12のオンとオフを制御し、トランジスタ12のソース電極はディスプレイパネル1のデータ線に接続され、これにより、トランジスタ12のオンにより、データ信号を受け取る。トランジスタ12のドレイン電極は、保存コンデンサ14の一端に接続され、該保存コンデンサ14の他端(すなわち、共同電極COM)は接地端に接続される。そのうち、保存コンデンサ14は液晶コンデンサとされる。
【0034】
これら画素構造10の共同電極COMは接地端に接続され、これにより共同電極COM上の共同電圧VCOMは0とされる。これにより、静電気が発生してディスプレイパネル1に進入する時、静電気は、直接これら画素構造10の共同電極COMを介して接地端へと導出される。これにより、本発明は、ディスプレイパネル1のこれら画素構造10の共同電極COMが接地端に接続されることにより、直接静電気を接地端へと導出し、これにより耐静電気特性をアップしている。
【0035】
さらに、本発明のディスプレイパネルの駆動回路2は走査駆動回路20とデータ駆動回路30を包含する。走査駆動回路20は複数の走査信号を生成してディスプレイパネル1のこれら画素構造10を走査し、データ駆動回路30は複数のデータ信号を生成し、並びにこれら走査信号に対応してこれらデータ信号をこれら画素構造10に伝送する。
【0036】
このほか、
図8Bを参照されたい。それは本発明のディスプレイパネルのもう一つの実施例の表示図である。図示されるように、本実施例の
図8Aの実施例と異なるところは、本実施例のこれら画素構造10の共同電極COMは、直接には接地端に接続されておらず、駆動回路2を介して接地端に接続されることである。すなわち、ディスプレイパネル1のこれら画素構造10の共同電極COMは、駆動回路2の任意の一つの接地端に接続され、それにより、共同電極COM上の共同電圧VCOMが0とされる。これにより、直接に静電気を接地端に導出し、耐静電気特性をアップすることができる。
【0037】
図9を併せて参照されたい。それは本発明のディスプレイパネルのデータ駆動回路の実施例の回路図である。図示されるように、本発明のディスプレイパネルのデータ駆動回路30は、補償回路32、ガンマ電圧生成回路34、複数のデジタルアナログ変換回路36(Digital to Analog Converter,DAC)及び複数のバッファユニット38を包含する。
【0038】
補償回路32は補償信号を生成する。ガンマ電圧生成回路34は該補償信号とガンマ曲線データに基づき複数のガンマ電圧を生成しい、すなわち、補償回路32の生成する補償信号は、ガンマ電圧生成回路34が出力するこれらガンマ電圧の信号準位を調整するのに用いられる(
図10に示されるとおり)。
【0039】
これらデジタルアナログ変換回路36は複数の表示信号に基づきこれらガンマ電圧の一部ガンマ電圧を選択して出力し、すなわち、これらデジタルアナログ変換回路36は、それぞれ表示信号を受け取った後、表示信号によりそれぞれこれらガンマ電圧のそのうちの一つを選択し、並びに選択したガンマ電圧を出力する。
【0040】
たとえば、ガンマ電圧生成回路34が64個のガンマ電圧を生成してこれらデジタルアナログ変換回路36に送ると、第1個のデジタルアナログ変換回路36が受け取る表示信号が15である時、第1個のデジタルアナログ変換回路36は第15個のガンマ電圧を選択して出力する。第5個のデジタルアナログ変換回路36が受け取る表示信号が55である時、第5個のデジタルアナログ変換回路36は第55個のガンマ電圧を選択して出力する。
【0041】
これらバッファユニット38は、これらデジタルアナログ変換回路36に対応し、これらデジタルアナログ変換回路36が出力するこれらガンマ電圧に基づき、複数のデータ信号を生成して、ディスプレイパネル1を駆動する。
【0042】
すなわち、これらバッファユニット38はそれぞれこれらデジタルアナログ変換回路36に接続されて、これらデジタルアナログ変換回路36が出力するこれらガンマ電圧をバッファして、これらデータ信号を生成し並びに出力してディスプレイパネル1を駆動するのに用いられる。
【0043】
こうして、本発明は、補償回路32が生成する補償信号が、ガンマ電圧生成回路34が出力するこれらガンマ電圧の信号準位の調整に用いられることにより、走査信号がオフとされ、保存コンデンサ14の保存電圧が、寄生容量により下向きに一つのオフセット電圧Vsftと結合する時、保存コンデンサ14上の保存電圧が同じグレーレベルを表示する時、すなわち、共同電極COMの共同電圧VCOMに関して対称である。
【0044】
以上を受け、
図10に示されるように、走査信号がオフされる時、保存コンデンサ14の保存電圧は寄生容量により、下向きに一つのオフセット電圧Vsftに結合され、並びに、本実施例のこれら画素構造10の共同電極COMは接地端に接続され、ゆえに、本発明の補償回路32の生成する補償信号は、これらガンマ電圧の信号準位を調整し、これにより、データ駆動回路30の出力するデータ信号の信号準位を調整する。
【0045】
たとえば、補償信号の大きさがオフセット電圧Vsftとされると、これらガンマ電圧の信号準位を一つのオフセット電圧Vsftの大きさを上向きに調整するか、一つのオフセット電圧Vsft分下向きに調整し、これにより、走査信号がオフされる時、保存コンデンサ14の保存電圧が寄生容量により下向きに一つのオフセット電圧に結合される時、保存コンデンサ14上の保存電圧が同じグレーレベルを表示する時、すなわち、共同電極の共同電圧VCOMに関して対称である。
【0046】
これにより、本発明は余分に共同電極参考電圧を生成する必要がなく、回路面積を減らし、これにより製造コストの削減を達成する。並びに、走査信号の切り換え時に、共同電極上の電圧に干渉して表示品質に影響が生じるのを防止できる。
【0047】
図9を再び参照されたい。本発明のガンマ電圧生成回路34は、分圧回路340とガンマ電圧選択ユニット342を包含する。分圧回路340は電源電圧GV
DDを受け取り、並びに補償信号に基づき複数の分圧信号を生成する。ガンマ電圧選択ユニット342は分圧回路340に接続され、並びにガンマ曲線データに基づき、これら分圧信号の一部分圧信号を選択し、これらガンマ電圧を生成する。
【0048】
このほか、本発明のディスプレイパネル1のデータ駆動回路30は、さらに入出力インタフェース40、ガンマ曲線データレジスタ42、表示メモリ44、シフトレジスタ46及びバッファ回路48を包含する。
【0049】
該入出力インタフェース40はガンマ曲線データと表示信号を受け取る。ガンマ曲線データレジスタ42は入出力インタフェース40に接続され、並びにガンマ曲線データを暫時保存し、ガンマ曲線データをガンマ電圧生成回路34に伝送する。表示メモリ44は入出力インタフェース40に接続され、並びに表示信号を保存し、シフトレジスタ46は表示メモリ44に接続され、並びに表示信号を受け取り且つシフトし、バッファ回路48はシフトレジスタ46に接続され、並びに表示信号をバッファしてこれらデジタルアナログ変換回路36に伝送する。
【0050】
図11を参照されたい。それは本発明のディスプレイパネルの、駆動信号を利用したちらつき消去の波形図である。図示されるように、本実施例は
図9の実施例の波形図である。
【0051】
本実施例のデータ駆動回路30は、補償回路32によりガンマ電圧生成回路34が出力するこれらガンマ電圧の大きさを制御し、これにより、データ信号の大きさを制御して走査信号がオフの時の補償を行なう時、保存コンデンサ14の保存電圧に、寄生容量により下向きに一つのオフセット電圧Vsftの大きさ分が結合され、これにより、走査信号の準位切り換え時に、保存コンデンサ14上の保存電圧が、同じグレーレベルを表示する時に、共同電極の共同電圧VCOMに関して対称とされて、ちらつきの現象が消去される。
【0052】
すなわち、本実施例のデータ駆動回路30は、補償回路32がデータ信号の大きさを微調整して共同電極の共同電圧VCOMに関して対称とされることで、ちらつきの現象を消去する。
【0053】
図12を参照されたい。それは本発明のディスプレイパネルの駆動回路のもう一つの実施例の回路図である。図示されるように、本実施例の、
図9の実施例との違いは、以下のとおりである。本実施例の補償回路32は、補償ユニット320、調整回路322、切り換え回路324を包含する。
【0054】
補償ユニット320は、補償信号を生成するのに用いられ、調整回路322は電源電圧GVddを受け取り、並びに電源電圧GVddを分圧して複数の調整信号を生成し、切り換え回路324は調整回路322に接続され、並びに補償信号に基づき、これら調整信号を選択し、第1参考電圧と第2参考電圧を生成し、並びに該第1参考電圧と該第2参考電圧を、ガンマ電圧生成回路34に伝送する。
【0055】
こうして、本実施例は、補償ユニット320が生成した補償信号を利用し、切り換え回路324を介して調整回路322が生成したこれら調整信号を選択し、第1参考信号と第2参考信号を生成し、これらガンマ電圧の信号準位を調整し、これにより、データ駆動回路30が出力するデータ信号の信号準位を調整する。
【0056】
こうして、本実施例は、補償ユニット320の補償信号により複数のガンマ電圧の信号準位を調整し、余分に共同電極参考電圧を生成する必要がなく、これにより回路面積を減らし、これにより製造コスト削減を達成する。
【0057】
このほか、本実施例の補償回路32はさらに、第1増幅ユニット326と第2増幅ユニット328を包含する。第1増幅ユニット326は切り換え回路324に接続され、並びに第1参考電圧をバッファして分圧回路340に伝送し、第2増幅ユニット328は切り換え回路324に接続され、並びに第2参考電圧をバッファし分圧回路340に伝送し、分圧回路340は第1参考電圧と第2参考電圧の電圧差を分圧してこれら分圧信号を生成する。
【0058】
図13を参照されたい。それは本発明のディスプレイパネルの駆動回路のまた一つの実施例の回路図である。図示されるように、本実施例の、
図9と
図12の実施例との異なるところは、本実施例のデータ駆動回路30は、さらに演算回路50を包含することにある。
【0059】
演算回路50はガンマ曲線データレジスタ42に接続され、並びにガンマ曲線データと補償信号を演算して演算信号を生成し、並びに演算信号をガンマ電圧生成回路34に伝送し、これらガンマ電圧を生成し、すなわち、補償回路32はこれら画素構造10の保存コンデンサ14の保存電圧に基づき、トランジスタ12の寄生容量により、下向きに一つのオフセット電圧の大きさに結合されて、補償信号を生成する。
【0060】
こうして、演算回路50は、まず補償信号を、ガンマ曲線データ内に加入し、走査信号がオフされる時に、保存コンデンサ14の保存電圧が寄生容量により下向きに一つのオフセット電圧に結合される時、保存コンデンサ14上の保存電圧が同じグレーレベルを表示する時に、共同電極の共同電圧VCOMに関して対称とされる。
【0061】
以上を総合すると、本発明のディスプレイパネルの駆動回路は、走査駆動回路より複数の走査信号を生成し、ディスプレイパネルの複数の画素構造を走査する。また、データ駆動回路が複数のデータ信号を生成し、並びにこれら走査信号に対応してこれらデータ信号をこれら画素構造に伝送する。そのうちこれら画素構造の共同電極は接地端に接続される。
【0062】
こうして、本発明は、ディスプレイパネルのこれら画素構造の共同電極が接地端に接続されて、走査信号が切り換えられる時に、共同電極上の電圧に影響を与えることがなく、表示品質を向上でき、並びにディスプレイパネルのこれら画素構造の共同電極が接地端に接続されることにより、直接に静電気が接地端に導出され、これにより耐静電気特性がアップされる。
【0063】
さらに、本発明のデータ駆動回路は、補償回路の補償信号に基づき複数のガンマ電圧の信号準位を調整し、それにより、出力されるデータ信号の準位を調整し、これにより、本発明は並びに余分に共同電極参考電圧を生成する必要がなく、回路面積を減少し、これにより、製造コスト削減を達成できる。
【0064】
本発明は新規性、進歩性、及び産業上の利用価値を有し、特許の要件に符合し、ここに特許出願をする次第です。
なお、以上述べたことは、本発明の実施例にすぎず、本発明の実施の範囲を限定するものではなく、本発明の特許請求の範囲に基づきなし得る同等の変化と修飾は、いずれも本発明の権利のカバーする範囲内に属するものとする。
【符号の説明】
【0065】
周知技術:
10’ 画素構造
12’ 薄膜トランジスタ
14’ 保存コンデンサ
16’ 寄生容量
18’ 共同電極
20’ 駆動チップ
30’ 静電気放電回路
本発明:
1 ディスプレイパネル
10 画素構造
12 トランジスタ
14 保存コンデンサ
2 駆動回路
20 走査駆動回路
30 データ駆動回路
32 補償回路
320 補償ユニット
322 調整回路
324 切り換え回路
326 第1増幅ユニット
328 第2増幅ユニット
34 ガンマ電圧生成回路
340 分圧回路
342 ガンマ電圧選択ユニット
36 デジタルアナログ変換回路
38 バッファユニット
40 入出力インタフェース
42 ガンマ曲線データレジスタ
44 表示メモリ
46 シフトレジスタ
48 バッファ回路
50 演算回路