(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-11700(P2015-11700A)
(43)【公開日】2015年1月19日
(54)【発明の名称】入力装置及びそのリフト構造
(51)【国際特許分類】
G06F 3/041 20060101AFI20141216BHJP
【FI】
G06F3/041 350A
【審査請求】未請求
【請求項の数】27
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-245336(P2013-245336)
(22)【出願日】2013年11月27日
(31)【優先権主張番号】102123615
(32)【優先日】2013年7月2日
(33)【優先権主張国】TW
(71)【出願人】
【識別番号】503031488
【氏名又は名称】義隆電子股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100071054
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 高久
(72)【発明者】
【氏名】薛 旅元
【テーマコード(参考)】
5B068
【Fターム(参考)】
5B068AA05
5B068AA25
5B068AA32
5B068BC07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】特にリフト構造を備え、変形しない入力装置を提供する。
【解決手段】上面に複数の掛合部11が設けられるベース10と、それぞれの両端が該ベースの掛合部に掛合され、交差状に配列される2本の支持軸20と、前記支持軸に取り付けられるパッド30と、前記ベースとパッドとの間に設置されるスイッチ40と、を有する入力装置を提供する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に複数の掛合部が設けられるベースと、
それぞれの両端が該ベースの掛合部に掛合され、交差状に配列される2本の支持軸と、
前記支持軸に取り付けられるパッドと、
前記ベースとパッドとの間に設置されるスイッチと、を有することを特徴とする入力装置。
【請求項2】
前記支持軸がパッドの辺と平行するように設置されることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
【請求項3】
前記支持軸の両端がそれぞれパッドの対角位置に伸びると共に、該支持軸がパッドと平行しないように設置されることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
【請求項4】
前記スイッチは、ベース及びパッドと当接されるように、弾性復元力を備える弾性スイッチであり、
前記パッドを押して下方へ移動させると、弾性スイッチの弾性復元力によって、該パッドが自動的に復位することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の入力装置。
【請求項5】
前記ベースとパッドとの間に、少なくとも1つの弾性部材を備え、該弾性部材は、ベース及びパッドに当接され、
前記パッドを押して下方へ移動させると、弾性部材によって、該パッドが自動的に復位することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の入力装置。
【請求項6】
前記支持軸は、連結部と、該連結部の両端に湾曲状に設けられる掛合端部とを備え、該掛合端部は、摺動可能にベースの掛合部に取り付けられ、該連結部が平行にパッドの底面に当接されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の入力装置。
【請求項7】
前記掛合端部の連結部の端部に連結段が延設され、該連結段の末端に掛合足が湾曲状に延設され、該掛合足は、摺動可能に掛合部に掛合されることを特徴とする請求項6に記載の入力装置。
【請求項8】
前記2本の支持軸のうち、1本の支持軸の連結部に弧形の湾曲段が設けられ、もう1本の支持軸がこの湾曲段を通過して交差状に設置されることを特徴とする請求項6に記載の入力装置。
【請求項9】
前記ベースに収容溝が形成され、該収容溝に前記支持軸の湾曲段が収容されることを特徴とする請求項8に記載の入力装置。
【請求項10】
前記パッドの底面に複数のクランプが設けられ、該クランプに回転可能に前記支持軸が取り付けられることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の入力装置。
【請求項11】
前記ベースの上面に複数の凹部が形成され、該凹部に前記パッドのクランプが収容されることを特徴とする請求項10に記載の入力装置。
【請求項12】
前記ベースの上面に複数の位置決め孔が形成され、
前記パッドの底面に複数の位置決め柱が設けられ、該位置決め柱が位置決め孔に挿設されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の入力装置。
【請求項13】
前記パッドの底面に複数の掛合溝が形成され、該掛合溝に前記ベースの掛合部が収容されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の入力装置。
【請求項14】
前記ベースとパッドとの間にさらに、複数のはさみ構造が設けられ、該はさみ構造は、2本の支持軸の間とパッドの辺との間に位置することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の入力装置。
【請求項15】
前記はさみ構造は、交差状に設置される第一フレーム及び第二フレームを有し、該第一フレームの一端がベースに枢設されると共に、他端が摺動可能にパッドの底面に取り付けられ、また、該第二フレームの一端が摺動可能にベースに取り付けられると共に、他端がパッドの底面に枢設されることを特徴とする請求項14に記載の入力装置。
【請求項16】
前記掛合部は、上壁及び2枚の側壁を備え、該側壁は、ベースの上面と上壁との間に設けられ、ベースの上面と側壁と上壁との間に収容空間及びスリットが形成され、
前記支持軸の両端がスリットを通って摺動可能に収容空間に位置することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の入力装置。
【請求項17】
前記スイッチは、支持軸の交差位置の近傍に位置するように、パッドの底面中央に設置されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の入力装置。
【請求項18】
前記スイッチは、パッドの底面またはベースの上面に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の入力装置。
【請求項19】
複数の掛止部が設けられる結合面と、
連結部と、該連結部の両端にそれぞれ湾曲状に設けられる掛合端部とを備え、該掛合端部が結合面の掛合部に掛合されると共に、交差状に設置され、同一の支持面を構成する2本の支持軸と、を有することを特徴とする入力装置のリフト構造。
【請求項20】
前記支持軸は、十字形またはX字形に設置されることを特徴とする請求項19に記載の入力装置のリフト構造。
【請求項21】
前記掛合端部における連結部の端部に連結段が延設され、該連結段の末端に掛合足が湾曲状に延設され、該掛合足は、摺動可能に掛合部に取り付けらることを特徴とする請求項19または20に記載の入力装置のリフト構造。
【請求項22】
前記2本の支持軸のうち、1本の支持軸の連結部に弧形の湾曲段が設けられ、もう1本の支持軸がこの湾曲段を通過して交差状に設置されることを特徴とする請求項19または20に記載の入力装置のリフト構造。
【請求項23】
前記ベースに収容溝が形成され、該収容溝に前記支持軸の湾曲段が収容されることを特徴とする請求項22に記載の入力装置のリフト構造。
【請求項24】
前記掛合部は、上壁及び2枚の側壁を備え、該側壁は、結合面と上壁との間に設けられ、該結合面と側壁と上壁との間に収容空間及びスリットが形成され、
前記支持軸の両端がスリットを通って摺動可能に収容空間に位置することを特徴とする請求項19または20に記載の入力装置のリフト構造。
【請求項25】
前記支持面にカバーが設置されることを特徴とする請求項19または20に記載の入力装置のリフト構造。
【請求項26】
前記結合面とカバーとの間に少なくとも1つの弾性部材が設けられ、該弾性部材は、結合面及びカバーと当接され、カバーを押して下方へ移動させると、該弾性部材によって、カバーが自動的に復位することを特徴とする請求項25に記載の入力装置のリフト構造。
【請求項27】
前記カバーがパッドまたはキーボードのボタンであることを特徴とする請求項25に記載の入力装置のリフト構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は特にタッチパッドのリフト構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
タッチパッドは、電子設備、例えば、ノートブックパソコンやスマートフォンなどの携帯用電子機器によく用いられる入力装置であり、このタッチパッドを用いれば、マウスを使わなくてもカーソルをコントロールして入力作業を行うことができる。
【0003】
従来のタッチパッドは、パッドの下方に、マウスの右ボタン及び左ボタンと同様の操作を行うことができる2つのボタンが付いており、このボタンをタッチパッドと組み合わせて用いることによって、ノートパソコンを操作する。
【0004】
既存の技術では、タッチパッドにボタンは設けられていなく、指でタッチパッドをクリックする時、その指のタッチ位置を判断しながらマウスの右ボタンや左ボタンかを判断し、ノートパソコンの操作を行う。
【0005】
図14及び
図15に示すように、既存のタッチパッドは、パッド91のどこを押してもパッド91が水平状態で昇降する。
【0006】
既存のタッチパッドは、パッド91とベース92との間に交差状に設置された2つの矩形のフレーム93を有し、該パッド91の底面にフック911、912が、ベース92の底面にフック921、922が取り付けられ、一方、フレーム93は、下段931と、中段932と、上段933とを備え、一つのフレーム93の下段931が回転可能にベース92のフック921に取り付けられ、もう一つのフレーム93の下段931が摺動可能にベース92のフック922に取り付けられ、上段933が回転可能にパッド91のフック911に取り付けられ、更に、2つのフレーム93の中段932がX字形に枢設される。
【0007】
これによれば、パッド91のどこを押したとしても一番近いフレーム93の下段931及び上段933がそれぞれパッド91及びベース92に対して枢転し、それに伴い、中段932が他方のフレーム93をつれて同期に移動することができると共に、パッド91が水平状態を維持しながら昇降することができる。
【0008】
図16に示すように、パッド91からの押圧力が常にスイッチ94に伝わるようにするために、スイッチ94はパッド91の中央に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許公開第2010/0302153号。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、既存のタッチパッドを使用する時、パッドの一側が押されると、スイッチが支点であることから、パッドの両側がやや湾曲されて変形してしまい。また、パッドが変形してしまうと、パッドを押すための力が緩和され、押圧力が不足でスイッチを駆動することができないという問題が生じ、タッチパッドに使いにくいという欠点もあった。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る入力装置は、上面に複数の掛合部が設けられるベースと、
それぞれの両端が該ベースの掛合部に掛合され、交差状に配列される2本の支持軸と、前記支持軸に取り付けられるパッドと、前記ベースとパッドとの間に設置されるスイッチと、を有するものである。
【0012】
かかる入力装置において、前記支持軸がパッドの辺と平行するように設置されることが好ましい。
【0013】
かかる入力装置において、前記支持軸の両端がそれぞれパッドの対角位置に伸びると共に、該支持軸がパッドと平行しないように設置されることが好ましい。
【0014】
かかる入力装置において、前記スイッチは、ベース及びパッドと当接されるように、弾性復元力を備える弾性スイッチであり、
前記パッドを押して下方へ移動させると、弾性スイッチの弾性復元力によって、該パッドが自動的に復位することが好ましい。
【0015】
かかる入力装置において、前記ベースとパッドとの間に、少なくとも1つの弾性部材を備え、該弾性部材は、ベース及びパッドに当接され、
前記パッドを押して下方へ移動させると、弾性部材によって、該パッドが自動的に復位することが好ましい。
【0016】
かかる入力装置において、前記支持軸は、連結部と、該連結部の両端に湾曲状に設けられる掛合端部とを備え、該掛合端部は、摺動可能にベースの掛合部に取り付けられ、該連結部が平行にパッドの底面に当接されることが好ましい。
【0017】
かかる入力装置において、前記掛合端部の連結部の端部に連結段が延設され、該連結段の末端に掛合足が湾曲状に延設され、該掛合足は、摺動可能に掛合部に掛合されることが好ましい。
【0018】
かかる入力装置において、前記2本の支持軸のうち、1本の支持軸の連結部に弧形の湾曲段が設けられ、もう1本の支持軸がこの湾曲段を通過して交差状に設置されることが好ましい。
【0019】
かかる入力装置において、前記ベースに収容溝が形成され、該収容溝に前記支持軸の湾曲段が収容されることが好ましい。
【0020】
かかる入力装置において、前記パッドの底面に複数のクランプが設けられ、該クランプに回転可能に前記支持軸が取り付けられることが好ましい。
【0021】
かかる入力装置において、前記ベースの上面に複数の凹部が形成され、該凹部に前記パッドのクランプが収容されることが好ましい。
【0022】
かかる入力装置において、前記ベースの上面に複数の位置決め孔が形成され、
前記パッドの底面に複数の位置決め柱が設けられ、該位置決め柱が位置決め孔に挿設されることが好ましい。
【0023】
かかる入力装置において、前記パッドの底面に複数の掛合溝が形成され、該掛合溝に前記ベースの掛合部が収容されることが好ましい。
【0024】
かかる入力装置において、前記ベースとパッドとの間にさらに、複数のはさみ構造が設けられ、該はさみ構造は、2本の支持軸の間とパッドの辺との間に位置することが好ましい。
【0025】
かかる入力装置において、前記はさみ構造は、交差状に設置される第一フレーム及び第二フレームを有し、該第一フレームの一端がベースに枢設されると共に、他端が摺動可能にパッドの底面に取り付けられ、また、該第二フレームの一端が摺動可能にベースに取り付けられると共に、他端がパッドの底面に枢設されることが好ましい。
【0026】
かかる入力装置において、前記掛合部は、上壁及び2枚の側壁を備え、該側壁は、ベースの上面と上壁との間に設けられ、ベースの上面と側壁と上壁との間に収容空間及びスリットが形成され、
前記支持軸の両端がスリットを通って摺動可能に収容空間に位置することが好ましい。
【0027】
かかる入力装置において、前記スイッチは、支持軸の交差位置の近傍に位置するように、パッドの底面中央に設置されることが好ましい。
【0028】
かかる入力装置において、前記スイッチは、パッドの底面またはベースの上面に取り付けられることが好ましい。
【0029】
一方、本発明に係る入力装置のリフト構造は、複数の掛止部が設けられる結合面と、連結部と、該連結部の両端にそれぞれ湾曲状に設けられる掛合端部とを備え、該掛合端部が結合面の掛合部に掛合されると共に、交差状に設置され、同一の支持面を構成する2本の支持軸と、を有するものである。
【0030】
かかる入力装置のリフト構造において、前記支持軸は、十字形またはX字形に設置されることが好ましい。
【0031】
かかる入力装置のリフト構造において、前記掛合端部における連結部の端部に連結段が延設され、該連結段の末端に掛合足が湾曲状に延設され、該掛合足は、摺動可能に掛合部に取り付けらることが好ましい。
【0032】
かかる入力装置のリフト構造において、前記2本の支持軸のうち、1本の支持軸の連結部に弧形の湾曲段が設けられ、もう1本の支持軸がこの湾曲段を通過して交差状に設置されることが好ましい。
【0033】
かかる入力装置のリフト構造において、前記ベースに収容溝が形成され、該収容溝に前記支持軸の湾曲段が収容されることが好ましい。
【0034】
かかる入力装置のリフト構造において、前記掛合部は、上壁及び2枚の側壁を備え、該側壁は、結合面と上壁との間に設けられ、該結合面と側壁と上壁との間に収容空間及びスリットが形成され、
前記支持軸の両端がスリットを通って摺動可能に収容空間に位置することが好ましい。
【0035】
かかる入力装置のリフト構造において、前記支持面にカバーが設置されることが好ましい。
【0036】
かかる入力装置のリフト構造において、前記結合面とカバーとの間に少なくとも1つの弾性部材が設けられ、該弾性部材は、結合面及びカバーと当接され、カバーを押して下方へ移動させると、該弾性部材によって、カバーが自動的に復位することが好ましい。
【0037】
かかる入力装置のリフト構造において、前記カバーがパッドまたはキーボードのボタンであることが好ましい。
【発明の効果】
【0038】
上述した構造によれば、パッドを押すと、ベースとパッドとの間に枢転される支持軸によって、パッドの中央部分から4つの隅角まで水平な状態で下方へ移動する。また、スイッチを支点とせずに、支持軸によってパッドの中央部分を下方へ移動させることから、パッドの湾曲や変形などは発生しないので、タッチパッドが破損することはなく、使い心地にも優れている。
【0039】
さらに、支持軸の端部がパッドの対角位置に取り付けられることから、パッドのどこを押しても、その押圧力がパッドに均一に伝わるので、パッドを変形させずに水平の状態で下方へ移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】本発明に係る入力装置の第一実施例の斜視図である。
【
図2】本発明に係る入力装置の第一実施例の分解斜視図である。
【
図3】本発明に係る入力装置の第一実施例の平面図である。
【
図4】本発明に係る入力装置の第一実施例の透視斜視図である。
【
図5】本発明に係る入力装置の第一実施例におけるパッド及び支持軸の斜視図である。
【
図6】本発明に係る入力装置の第一実施例において電子機器を装着した状態を示す斜視図である。
【
図7】本発明に係る入力装置の第一実施例において元の状態を示す部分断面図である。
【
図8】本発明に係る入力装置の第一実施例においてパッドを押した状態を示す部分断面図である。
【
図9】本発明に係る入力装置における支持軸を十字形に配列した状態を示す他の実施例の透視平面図である。
【
図10】本発明に係る入力装置における弾性部材を取り付けた状態を示す他の実施例の部分断面図である。
【
図11】本発明に係る入力装置の第二実施例の透視斜視図である。
【
図12】本発明に係る入力装置の第二実施例におけるはさみ構造を示す部分拡大断面図である。
【
図13】本発明に係る入力装置の第三実施例の部分断面図である。
【
図15】既存のタッチパッドの元の状態を示す説明図である。
【
図16】既存のタッチパッドにおいて、パッドを押した状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、添付図面を参照して本発明の適切な実施の形態を詳細に説明する。
【0042】
図1及び
図2に示すように、本発明に係る入力装置における第一実施例は、ベース10と、2本の支持軸20と、パッド30と、スイッチ40とを有する。
【0043】
図2乃至
図4に示すように、前記ベース10は矩形を呈し、上面に複数の掛合部11が設けられる。また、本実施例においては、支持軸20の端部の数量と対応するように、ベース10の隅角近傍に4つの掛合部11が設けられ、該各掛合部11は、上壁111と、2枚の側壁112と、収容空間と、スリットとを備え、該側壁112は、ベース10の上面に延設され、該上壁111は、ベース10の上面と間隔をおいて2枚の側壁112の上部に設けられ、該収容空間は、ベース10の上面と側壁112と上壁111との間に形成され、該スリットは、該収容空間の側壁112と反対する側に形成される。
【0044】
前記ベース10はさらに、収容溝12と、複数の凹部13と、複数の位置決め孔14とを備え、その内、該収容溝12は細長状を呈し、ベース10の上面の中央近傍に形成され、該凹部13はそれぞれ、ベース10の上面の2本の対角線に沿って間隔をおいて配列され、該位置決め孔14はそれぞれ、ベース10の上面の4つの隅角近傍に形成される。
【0045】
前記支持軸20は、交差状にベース10の上面に取り付けられ、同一の支持面を構成する。また、本実施例においては、支持軸20がベース10の2本の対角線に沿って設置され、すなわち、ベース10の辺に対して45度となるようにX字形に配列され、この2本の支持軸20は、ベース10またはパッド30の辺と平行しないように、その他の形状となるように設置されてもよく、或いは、
図9に示すように、ベース10またはパッド30の辺と平行するように、十字形に設置されてもよい。
【0046】
図2乃至
図4に示すように、本実施例における各支持軸20の両端は、摺動可能にベース10の対角位置の掛合部11に取り付けられ、該各支持軸20は、中段に連結部21が、両端に湾曲状の掛合端部22が設けられ、該掛合端部22は、連結部21の端部に連結段221が延設され、該連結段221の末端に掛合足222が湾曲状に延設され、該掛合足222は、スリットを通って収容空間に位置するように、摺動可能且つ回転自在に掛合部11に取り付けられる。この構成によれば、支持軸20を上下に移動させる時、支持軸20の掛合端部22がベース10の掛合部11に制限されるので、連結部21がベース10に対して水平に移動する。
【0047】
また、1本の支持軸20の連結部21に弧状及び湾曲状の湾曲段211が設けられ、もう1本の支持軸20がこの湾曲段211を通過して交差状に配置されることから、その2本の支持軸20を交差状に配置してもパッド30の底面から突出することはない。
【0048】
前記収容溝12が、ベース10における湾曲段211と対応する箇所に形成されていることから、パッド30が支持軸20に下方へ移動する時、ベース10側の支持軸20の湾曲段211が収容溝12に収容されるので、この湾曲段211がベース10に突き当たることはない。
【0049】
図2、
図3及び
図5に示すように、前記パッド30は矩形を呈し、支持軸20の支持面に位置するように、該支持軸20上に取り付けられ、本実施例においては、支持軸20の両端がそれぞれパッド30の対角位置に延出する。
【0050】
また、前記パッド30の底面に複数のクランプ31が設けられ、これらのクランプ31はそれぞれ、該パッド30の2本の対角線に沿って配置され、前記支持軸20は、回転可能に同一の対角線上のクランプ31に取り付けられる。その構成によれば、パッド30を押して下方へ移動させる時、クランプ31がベース10の凹部13に収容されるので、クランプ31がベース10に突き当たることはない。
【0051】
また、前記パッド30の底面に4本の位置決め柱32が設けられ、これらの位置決め柱32はそれぞれベース10の位置決め孔14に挿設される。その構成によれば、パッド30がベース10に対して上下へ移動する時、パッド30がベース10に対して水平方向にずれることを防ぐことができる。
【0052】
前記パッド30の底面における、掛合部11と対応する箇所に4つの掛合溝33が形成される。この構成によれば、パッド30を押して下方へ移動する時、ベース10の掛合部11がパッド30の掛合溝33に収容されるので、パッド30がベース10に突き当たることはない。
【0053】
前記スイッチ40は通常、ベース10とパッド30との間に設置されるが、本実施例においては、ベース10の上面に当接するように(
図7の如く)、パッド30の底面中央に設置される。尚、前記スイッチ40は、パッド30の底面の他の位置に取り付けられてもよく、ベース10の上面中央または他の位置に取り付けられてもよい。
【0054】
一方、本実施例におけるスイッチ40は、弾性復元力を備える、ベース10及びパッド30に当接される弾性スイッチであることから、パッド30を押して下方へ移動させると、その弾性復元力により、パッド30が自動的に復位する。或いは、
図10に示すように、ベース10とパッド30との間に少なくとも1つの弾性部材41Bを備え、また、該弾性部材41Bは、ベース10B及びパッド30Bと当接されるので、パッド30Bを押して下方へ移動させると、該弾性部材41Bの弾性復元力により、パッド30が自動的に復位する。
【0055】
図6に示すように、本発明に係るパッド30は、携帯用の電子機器50の表面に露出するように、ベース10を携帯用の電子機器50の内部に取り付けられるので、入力装置を装着する時、使用者は指でパッド30にタッチするだけで電子機器を操作することができる。
【0056】
図2及び
図7に示すように、スイッチ40は、パッド30の底面に取り付けられると共に、ベース10の上面に当接されることから、スイッチ40によって、パッド30とベース10との間に間隙が形成され、パッド30が所定の高さに支持される。
【0057】
図2、
図3及び
図8に示すように、パッド30を押すと、支持軸20がパッド30及びベース10に対して枢転移動し、支持軸20がパッド30のクランプ31を介してパッド30を降下させる。尚、この支持軸20は、交差状に設置されていることから、パッド30を水平に維持しながら下方へ移動させることができる。また、スイッチ40が支持軸20の交差位置の近傍に位置しているが、パッド30の中央近傍のクランプ31に取り付けられる支持軸20によってパッド30の中央部分が下方へ移動するので、スイッチ40とせずに、パッド30の湾曲や変形などが発生しないので、入力装置の使い心地に優れている。
【0058】
さらに、支持軸20の端部がパッド30の対角位置に取り付けられることから、パッド30の中央から4つの隅角にかけて支持軸20の引き力を均一に受けることから、パッド30のどこを押しても、その押圧力がパッド30に均一に伝わるので、パッド30を変形させることなく、水平状態で均一に下降させることができる。
【0059】
図11及び
図12に示すように、本発明における第二実施例は、殆ど第一実施例と同一であるが、さらに2つのはさみ構造60Cを有する点において異なり、このはさみ構造60Cは、2本の支持軸20Cの間とパッド30Cの辺との間に位置するように、ベース10Cとパッド30Cとの間に取り付けられ、このはさみ構造60Cによれば、パッド30Cの上下移動がよりスムーズとなる。
【0060】
また、前記はさみ構造60Cは、2本の支持軸20の交差区域とベース10の短辺側との間に設置されることが好ましく、該各はさみ構造60Cは、側面図では第一フレーム61C及び第二フレーム62CがX字形に交差するように枢設され、また、該第一フレーム61Cは、その一端がベース10Cに枢設されると共に、他端が摺動可能にパッド30Cの底面に取り付けられ、一方、該第二フレーム62Cは、その一端が摺動可能にベース10Cに取り付けられると共に、他端がパッド30Cの底面に枢設される。
【0061】
前記はさみ構造60Cは、パッド30Cの底面に取り付けられることから、パッド30Cがずれないように、ベース10Cに対して水平方向への移動することはない。また、前記はさみ構造60Cの長手方向とベース10Cの長手方向とが垂直に交わることから、この構成によって、パッド30Cがベース10Cに安定に取り付けられると共に、パッド30Cがベース10Cに対して水平方向への移動することはない。
【0062】
図13に示すように、本発明における第三実施例は、殆ど第一実施例と同一であるが、キーボードのボタンに応用され、入力装置についてのタッチパッドの代わりにボタン30Dに使用する点おいて異なる。
【符号の説明】
【0063】
10 ベース
10B ベース
10C ベース
11 掛合部
111 上壁
112 側壁
12 収容溝
13 凹部
14 位置決め孔
20 支持軸
20C 支持軸
21 連結部
211 湾曲段
22 掛合端部
221 連結段
222 掛合足
30 パッド
30B パッド
30C パッド
31 クランプ
32 位置決め柱
33 掛合溝
40 スイッチ
41B 弾性部材
50 携帯用の電子機器
60C はさみ構造
61C 第一フレーム
62C 第二フレーム
30D ボタン
91 パッド
92 ベース
911 フック
912 フック
921 フック
922 フック
93 フレーム
931 下段
932 中段
933 上段
94 スイッチ