【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 商品チラシ「ボルト固定式ルーバー スカイフィット 大型タイプ」(vol.2)(平成25年10月22日 理研軽金属工業株式会社)にて発表
【解決手段】ルーバー材10の接合部10aに一対の落下防止具取付部15c,25aを互いに対向するように設け、前記一対の落下防止具取付部15c,25aを接続するように落下防止具Cを取り付けた。これにより、建物から張り出す方向にルーバー材10を接合してルーバーパネル30を構成した際に、仮にルーバー材10の接合が外れた場合でもルーバー材10の落下を防止することができるようにした。
複数の長尺のルーバー材を接合して構成される建築用ルーバーパネルにおいて、前記ルーバー材の接合部に落下防止手段を設けた建築用ルーバーパネルの落下防止構造であって、
前記ルーバー材の接合部に、一対の落下防止具取付部を互いに対向するように設け、
前記一対の落下防止具取付部を接続するように落下防止具を取り付けたことを特徴とする、建築用ルーバーパネルの落下防止構造。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1記載の構造は、建物から張り出す方向にルーバー材を接合したものではなかった。しかしながら、建物から張り出す方向にルーバー材を接合してルーバーパネルを構成できれば、大きく張り出した形状の大型のルーバーを容易に構成でき、かつ、部品数や製造コストの増加を抑えることができる。
【0006】
なお、建物から張り出す方向にルーバー材を接合した場合、ルーバー材の接合部の接合強度が求められる。更には、仮に接合が外れた場合でもルーバー材の落下を防止できるように、落下防止手段を備えることが望ましい。
【0007】
ルーバー材の落下防止手段としては、例えば特許文献2記載の構造を建築用ルーバーパネルの落下防止構造に応用することが考えられるが、この特許文献2記載の構造はルーバーパネルの重みに耐えられずにクリップが外れるおそれがあるという欠点がある。
【0008】
そこで、本発明は、建物から張り出す方向に複数のルーバー材を接合してルーバーパネルを製作することができ、かつ、このようなルーバーパネルに最適な落下防止構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の発明は、複数の長尺のルーバー材を接合して構成される建築用ルーバーパネルにおいて、前記ルーバー材の接合部に落下防止手段を設けた建築用ルーバーパネルの落下防止構造であって、前記ルーバー材の接合部に、一対の落下防止具取付部を互いに対向するように設け、前記一対の落下防止具取付部を接続するように落下防止具を取り付けたことを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、前記一対の落下防止具取付部として一対の挿通孔を設け、前記落下防止具は、前記一対の挿通孔を貫通する締結材と、前記締結材に螺合する被締結材と、前記締結材の軸部に外装されて前記一対の挿通孔の間に配置される支持材と、を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、前記一対の落下防止具取付部として一対のレール溝を設け、前記落下防止具は、前記一対のレール溝に挿入される一対の差込材と、両端を前記一対の差込材に固定した係留索と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、ルーバー材の接合部に一対の落下防止具取付部を互いに対向するように設け、前記一対の落下防止具取付部を接続するように落下防止具を取り付けたので、建物から張り出す方向にルーバー材を接合してルーバーパネルを構成した際に、仮にルーバー材の接合が外れた場合でもルーバー材の落下を防止することができる。すなわち、安全にルーバー材を接合してルーバーパネルを構成することができるので、大きく張り出した形状の大型のルーバーを容易に構成でき、かつ、部品数や製造コストの増加を抑えることができる。
【0014】
また、ルーバー材の接合部に一対の落下防止具取付部を互いに対向するように設けた構造であるので、接合する2つのルーバー材に設ける落下防止具取付部を区別する必要がなく、2つのルーバー材に同じ落下防止具取付部を設ければよい。このため、ルーバー材をいくつ連続して接合した場合でも、同じ落下防止具取付部をルーバー材の接合可能な両端部に設けるだけで、それぞれの接合部に落下防止構造を設けることができる。
【0015】
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、前記一対の落下防止具取付部として一対の挿通孔を設け、前記落下防止具は、前記一対の挿通孔を貫通する締結材と、前記締結材に螺合する被締結材と、前記締結材の軸部に外装されて前記一対の挿通孔の間に配置される支持材と、を備えるので、落下防止具取付部の間に支持材を挿入して締結材と被締結材とを締結するだけで落下防止構造を設けることができ、作業性が良い。また、2つのルーバー材に支持材が当接して固定するため、接合部の締結度を増すことができる。
【0016】
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、前記一対の落下防止具取付部として一対のレール溝を設け、前記落下防止具は、前記一対のレール溝に挿入される一対の差込材と、両端を前記一対の差込材に固定した係留索と、を備えるので、レール溝に差込材を挿入するだけで落下防止構造を設けることができ、作業性が良い。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、
図1〜5を参照しながら説明する。
【0019】
本実施形態に係る建築用ルーバーパネル30は、複数の長尺のルーバー材10を接合して構成される。この建築用ルーバーパネル30は、例えば
図1に示すように、左右に所定の間隔を設けて垂直方向に配置することができる。この
図1に示す例では、壁などの建物躯体31に下地材32を介してルーバー材10を固定し、このルーバー材10に対して更に他のルーバー材10を連結して建築用ルーバーパネル30を構成している。なお、建築用ルーバーパネル30は、
図1のように垂直方向に配置するのみならず、例えば
図2に示すように、上下に所定の間隔を設けて水平方向に配置することもできる。
【0020】
ルーバー材10は、その端部に他のルーバー材10を連結するための凹凸形状の接続部を備えている。本実施形態においては、凹形状の接続部を備えたルーバー材10を一方のルーバー材Aと呼び、凸形状の接続部を備えたルーバー材10を他方のルーバー材Bと呼ぶ。なお、ルーバー材10の一端に凹形状の接続部を設けるとともに、他端に凸形状の接続部を設けることで、ルーバー材10を3つ以上直列に接続できるようにしてもよい。この場合、1つのルーバー材10が一方のルーバー材Aでもあり他方のルーバー材Bでもあることになる。すなわち、あるルーバー材10が一方のルーバー材Aでもあるか他方のルーバー材Bであるかは、ルーバー材10をどのように接続するかによって逆転する場合もある。
【0021】
一方のルーバー材Aは、
図3に示すように、端部に開口部11を有することで凹形状の接続部を形成している。この一方のルーバー材Aは、開口部11を形成する一対の連結脚12と、前記一対の連結脚12の内面に互いに対向するように形成された一対の引掛部13と、前記一対の連結脚12を連結するように設けられた補強壁15と、を備えている。
【0022】
引掛部13は、連結脚12の先端付近に設けられた鉤状の部位である。この引掛部13は、後述する引掛受部22に係合する逆止爪13bを備えている。また、この引掛部13の内側面13aは、奥に行くに従って互いに接近するように傾斜して形成されている。
【0023】
一方、他方のルーバー材Bは、
図3に示すように、端部の受部20が凸形状の接続部を形成している。この他方のルーバー材Bは、前記一対の連結脚12の内側に係合する一対の側辺部21と、前記側辺部21の端部をつなぐ平坦部25と、を備えている。
【0024】
側辺部21には、前記一対の引掛部13の逆止爪13bと係合する一対の引掛受部22と、前記一対の引掛部13の先端が当接する突き当て部23と、前記一対の引掛部13の側面に当接する段差部24と、が形成されている。
引掛受部22は、側辺部21の先端付近に設けられた鉤状の部位であり、前述した逆止爪13bと係合するように側方に張り出した形状で形成されている。
【0025】
突き当て部23及び段差部24は、側辺部21の基端部を内方へ階段状に曲折させることで形成されている。突き当て部23は、他方のルーバー材Bの外側面に対して略直角に形成されている。そして、この突き当て部23に連続するように段差部24が形成されている。
【0026】
この一方のルーバー材A及び他方のルーバー材Bを連結する場合には、
図3に示すように、一方のルーバー材Aの開口部11に他方のルーバー材Bの受部20を挿入するだけでよい。一方のルーバー材Aの開口部11に他方のルーバー材Bの受部20を挿入すると、
図3(b)に示すように、一対の連結脚12が外側に弾性変形する。このとき、引掛部13の内側面13aが傾斜しているため、この傾斜した内側面13aに沿ってスムーズに受部20を挿入することができる。そして、引掛部13の逆止爪13bと引掛受部22とが係合し、形材同士が脱落しないように確実に連結される。
このとき、
図3(c)に示すように、引掛部13の先端が突き当て部23に当接し、挿入方向において形材同士が強固に連結される。
【0027】
また、段差部24が引掛部13の傾斜した内側面13aに当接することで、段差部24によって連結を強固にする構造となっている。すなわち、他方のルーバー材Bの挿入方向に対して直交する方向(
図3(c)の矢印参照)に、段差部24が引掛部13の内側面13aを押し広げるようにホールドするため、形材同士が強固に連結される。
【0028】
なお、一方のルーバー材A及び他方のルーバー材Bを連結した場合には、
図3(c)に示すように、一方のルーバー材Aと他方のルーバー材Bとの外側面が面一となるように形成されている。
ところで、
図3においては省略しているが、本実施形態に係る建築用ルーバーパネル30は、ルーバー材10の接合部10aに落下防止手段を備えている。
【0029】
本実施形態に係る落下防止手段は、
図4に示すように、ルーバー材A,Bの接合部10aに一対の落下防止具取付部15c、25aを互いに対向するように設け、前記一対の落下防止具取付部15c、25aを接続するように落下防止具Cを取り付けて構成されている。
【0030】
本実施形態に係る一対の落下防止具取付部15c、25aは、
図4に示すように、一方のルーバー材Aの補強壁15に設けられた挿通孔15cと、他方のルーバー材Bの平坦部25に設けられた挿通孔25aと、の一対の挿通孔15c,25aである。なお、この挿通孔15c、25aの両側には、ルーバー材A,Bの長手方向に沿って凸状の支持部材ガイド15d,25eが突出形成されている。この支持部材ガイド15d,25eは、後述する支持材26をスライドさせるときのガイドとなるものである。
【0031】
また、本実施形態に係る落下防止具Cは、
図4に示すように、前記一対の挿通孔15c、25aを貫通するボルト27(締結材)と、ボルト27に螺合するナット28(被締結材)と、ボルト27の軸部に外装されて前記一対の挿通孔15c、25aの間に配置される支持材26と、を備えている。
【0032】
支持材26は、
図4に示すような筒状であり、一方のルーバー材Aの補強壁15と他方のルーバー材Bの平坦部25との間に挿入されて、両端がそれぞれ補強壁15と平坦部25とに当接するように配置される(
図5参照)。この支持材26は、
図4及び
図5に示すように、補強壁15に穿設された挿通孔15cと平坦部25に穿設された挿通孔25aとを貫通するボルト27によって取り付けられる。すなわち、一方のルーバー材Aまたは他方のルーバー材Bのうちの一方の側からボルト27を差し込み、このボルト27を支持材26の挿通部26aに貫通させ、更に、一方のルーバー材Aまたは他方のルーバー材Bのうちの他方の側に貫通させる。貫通させたボルト27にナット28を螺着させることで、一方のルーバー材Aと他方のルーバー材Bとを強固に固定する。
【0033】
このとき、ボルト27をナット28に締め込むことで補強壁15や平坦部25に大きな力が加わることになるが、このような力によって補強壁15や平坦部25が変形すると凹凸形状の接合が外れるおそれがある。しかしながら、本実施形態においては、支持材26が補強壁15と平坦部25との間に設けられているため、支持材26によって補強壁15や平坦部25の変形が抑制される。このような構成によれば、ボルト27及びナット28によって一方のルーバー材Aと他方のルーバー材Bとを強固に固定することができるとともに、補強壁15や平坦部25の変形を抑制して接続部形材同士の接合を外れにくくすることができる。
【0034】
なお、前述したように、一方のルーバー材Aの補強壁15と他方のルーバー材Bの平坦部25とには、それぞれ支持材26をスライドさせるための支持部材ガイド15d,25eが突出形成されており、側方から挿入した支持材26を容易に挿通孔15c、25aの位置までスライドさせることができる。
【0035】
このように、本実施形態によれば、端部に開口部11を有する一方のルーバー材Aと、前記開口部11に挿入される受部20を有する他方のルーバー材Bと、を連結する構造であるため、押出成形では製作が困難な大型形材でも容易に製作することができ、また大型形材を押出成形する機械が不要であるため安価に製造することができる。特に、
図1及び
図2に示すように、建物躯体31に対して張り出す大型ルーバーパネルを容易に製作することができる。
【0036】
また、一対の引掛部13の逆止爪13bと一対の引掛受部22とを係合させるだけでルーバー材10を連結できるので、接着剤を使用しなくても形材同士を容易に連結することができ、作業性がよい。
【0037】
また、前記一対の引掛部13の内側面13aは、奥に行くに従って互いに接近するように傾斜しているので、傾斜した引掛部13の内側面13aに沿って受部20を挿入することができ、形材の接合をスムーズに行うことができる。
【0038】
また、他方のルーバー材Bの受部20は、一対の側辺部21の端部を平坦部25でつなぎ、一対の側辺部21に引掛受部22を設けた構成であるため、引掛受部22が必要以上に内側に撓まないように平坦部25が支持している。よって、負荷がかかるなどして形材が脱落しそうになった場合でも、引掛受部22が弾性変形しにくいので、引掛部13と引掛受部22との係合が外れ難くなっており、形材同士が脱落しないように確実に連結することができる。
【0039】
しかも、引掛部13の先端が突き当て部23に当接するように形成されているため、この当接部においても2つの型材が互いに支持されているため、接合部10aのガタツキや緩みがない精度の高い連結が可能となる。
【0040】
また、前記他方のルーバー材Bの受部20は、前記一対の引掛部13の内側面13aに当接する段差部24を備えているため、段差部24と引掛部13の内側面13aとが当接することで2つの型材が互いに支持される。このように2つの型材の支持箇所を増設することができるので、接合部10aのガタツキや緩みがない精度の高い連結を行うことができる。
【0041】
また、前記一方のルーバー材Aに、前記一対の連結脚12の間に架橋するように補強壁15を設けたので、連結脚12が必要以上に開かないように補強することができる。よって、接合部のガタツキや緩みのない精度の高い連結を行うことができる。
【0042】
しかも、ルーバー材10の接合部10aに一対の落下防止具取付部15c,25a(挿通孔)を互いに対向するように設け、前記一対の落下防止具取付部15c,25aを接続するように落下防止具Cを取り付けたので、建物から張り出す方向にルーバー材10を接合してルーバーパネル30を構成した際に、仮にルーバー材10の接合が外れた場合でもルーバー材10の落下を防止することができる。すなわち、安全にルーバー材10を接合してルーバーパネル30を構成することができるので、大きく張り出した形状の大型のルーバーパネル30を容易に構成でき、かつ、部品数や製造コストの増加を抑えることができる。
【0043】
また、ルーバー材10の接合部10aに一対の落下防止具取付部15c,25aを互いに対向するように設けた構造であるので、接合する2つのルーバー材10に設ける落下防止具取付部15c,25aを区別する必要がなく、2つのルーバー材10に同じ落下防止具取付部15c,25aを設ければよい。このため、ルーバー材10をいくつ連続して接合した場合でも、同じ落下防止具取付部15c,25aをルーバー材10の接合可能な両端部に設けるだけで、それぞれの接合部10aに落下防止構造を設けることができる。
【0044】
また、前記一対の落下防止具取付部15c,25aとして一対の挿通孔15c,25aを設け、前記落下防止具Cは、前記一対の挿通孔15c,25aを貫通するボルト27(締結材)と、ボルト27に螺合するナット28(被締結材)と、ボルト27の軸部に外装されて前記一対の挿通孔15c,25aの間に配置される支持材26と、を備えるので、落下防止具取付部15c,25aの間に支持材26を挿入してボルト27とナット28とを締結するだけで落下防止構造を設けることができ、作業性が良い。また、2つのルーバー材A,Bに支持材26が当接して固定するため、接合部10aの締結度を増すことができる。
なお、
図5に示すように、ルーバー材10の外側面に模様10bを施し、接合箇所が目立たないようにしてもよい。
【0045】
また、上記した実施形態においては支持材26を筒状としたが、支持材26の形状は筒状に限らない。すなわち、支持材26は、補強壁15と平坦部25とに当接して補強壁15及び平坦部25を安定的に支持できるものであればよい。
【0046】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について、
図6〜8を参照しながら説明する。
【0047】
なお、本実施形態の特徴は、前記一対の落下防止具取付部として挿通孔15c,25aの代わりにレール溝15a、25bを設け、第1の実施形態とは異なる落下防止具Dを使用可能とした点にある。本実施形態の基本的構成は第1の実施形態と相違しないため、重複する記載を避けて、相違する箇所のみを説明する。
【0048】
本実施形態に係る補強壁15には、
図7に示すように、対向するようにL字形の突出片15bが突出形成されており、この突出片15bによってレール溝15aが形成されている。同様に、本実施形態に係る平坦部25には、
図7に示すように、対向するようにL字形の突出片25dが突出形成されており、この突出片25dによってレール溝25bが形成されている。これらのレール溝15a、25bは、
図6に示すような落下防止具Dを取り付けるためのものである。
【0049】
本実施形態に係る落下防止具Dは、
図6に示すように、前記一対のレール溝15a、25bに挿入される一対の差込材40と、両端を前記一対の差込材40に固定した係留索52と、を備えている。
【0050】
差込材40は、レール溝15a、25bに挿入するための挿入板部41の端部に、略直角に延出した係留索固定部43を備えたものである。係留索固定部43は、一方のルーバー材Aと他方のルーバー材Bとの接合が外れてしまった場合に両者を繋ぎとめる係留索52を固定するための部位である。係留索52は、補強壁15のレール溝15aに取り付けた差込材40と、平坦部25のレール溝25bに取り付けた差込材40と、を繋ぐように取り付けられ、仮に一方のルーバー材Aと他方のルーバー材Bとの接合が外れてしまった場合でも両者を繋ぎとめるようになっている。
【0051】
この差込材40を取り付ける際には、
図7に示すように、2つの差込材40を係留索52で繋ぐ。具体的には、係留索52の一端を、一方の差込材40の係留索固定部43に形成された索固定孔44に通して固定し、係留索52の他端を、他方の差込材40の係留索固定部43に形成された索固定孔44に通して固定する。
【0052】
そして、
図8に示すように、それぞれの差込材40の挿入板部41を、補強壁15のレール溝15a及び平坦部25のレール溝25bに挿入する。そして、止具51によって差込材40を補強壁15及び平坦部25に固定する。本実施形態においては、差込材40の挿入板部41に固定孔42が貫通形成されているため、この固定孔42に止具51を貫通させ、止具51を補強壁15及び平坦部25に打ち込んで固定している。補強壁15及び平坦部25には孔を予め形成していないため、孔開け作業が不要であり、かつ、差込材40の固定位置を任意の位置とすることができる。
このような実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
複数の長尺のルーバー材を接合して構成される建築用ルーバーパネルにおいて、前記ルーバー材の接合部に落下防止手段を設けた建築用ルーバーパネルの落下防止構造であって、
前記ルーバー材の接合部に、一対の落下防止具取付部を互いに対向するように設け、
前記一対の落下防止具取付部を接続するように落下防止具を取り付け、
前記一対の落下防止具取付部として一対の挿通孔を設け、
前記落下防止具は、前記一対の挿通孔を貫通する締結材と、前記締結材に螺合する被締結材と、前記締結材の軸部に外装されて前記一対の挿通孔の間に配置される支持材と、を備えることを特徴とする、建築用ルーバーパネルの落下防止構造。
複数の長尺のルーバー材を接合して構成される建築用ルーバーパネルにおいて、前記ルーバー材の接合部に落下防止手段を設けた建築用ルーバーパネルの落下防止構造であって、
前記ルーバー材の接合部に、一対の落下防止具取付部を互いに対向するように設け、
前記一対の落下防止具取付部を接続するように落下防止具を取り付け、
前記一対の落下防止具取付部として一対のレール溝を設け、
前記落下防止具は、前記一対のレール溝に挿入される一対の差込材と、両端を前記一対の差込材に固定した係留索と、を備えることを特徴とする建築用ルーバーパネルの落下防止構造。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1記載の構造は、建物から張り出す方向にルーバー材を接合したものではなかった。しかしながら、建物から張り出す方向にルーバー材を接合してルーバーパネルを構成できれば、大きく張り出した形状の大型のルーバーを容易に構成でき、かつ、部品数や製造コストの増加を抑えることができる。
【0006】
なお、建物から張り出す方向にルーバー材を接合した場合、ルーバー材の接合部の接合強度が求められる。更には、仮に接合が外れた場合でもルーバー材の落下を防止できるように、落下防止手段を備えることが望ましい。
【0007】
ルーバー材の落下防止手段としては、例えば特許文献2記載の構造を建築用ルーバーパネルの落下防止構造に応用することが考えられるが、この特許文献2記載の構造はルーバーパネルの重みに耐えられずにクリップが外れるおそれがあるという欠点がある。
【0008】
そこで、本発明は、建物から張り出す方向に複数のルーバー材を接合してルーバーパネルを製作することができ、かつ、このようなルーバーパネルに最適な落下防止構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の発明は、複数の長尺のルーバー材を接合して構成される建築用ルーバーパネルにおいて、前記ルーバー材の接合部に落下防止手段を設けた建築用ルーバーパネルの落下防止構造であって、前記ルーバー材の接合部に、一対の落下防止具取付部を互いに対向するように設け、前記一対の落下防止具取付部を接続するように落下防止具を取り付け
、前記一対の落下防止具取付部として一対の挿通孔を設け、前記落下防止具は、前記一対の挿通孔を貫通する締結材と、前記締結材に螺合する被締結材と、前記締結材の軸部に外装されて前記一対の挿通孔の間に配置される支持材と、を備えるたことを特徴とする。
【0011】
【0012】
請求項3に記載の発明は、
複数の長尺のルーバー材を接合して構成される建築用ルーバーパネルにおいて、前記ルーバー材の接合部に落下防止手段を設けた建築用ルーバーパネルの落下防止構造であって、前記ルーバー材の接合部に、一対の落下防止具取付部を互いに対向するように設け、前記一対の落下防止具取付部を接続するように落下防止具を取り付け、前記一対の落下防止具取付部として一対のレール溝を設け、前記落下防止具は、前記一対のレール溝に挿入される一対の差込材と、両端を前記一対の差込材に固定した係留索と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明は上記の通りであり、ルーバー材の接合部に一対の落下防止具取付部を互いに対向するように設け、前記一対の落下防止具取付部を接続するように落下防止具を取り付けたので、建物から張り出す方向にルーバー材を接合してルーバーパネルを構成した際に、仮にルーバー材の接合が外れた場合でもルーバー材の落下を防止することができる。すなわち、安全にルーバー材を接合してルーバーパネルを構成することができるので、大きく張り出した形状の大型のルーバーを容易に構成でき、かつ、部品数や製造コストの増加を抑えることができる。
【0014】
また、ルーバー材の接合部に一対の落下防止具取付部を互いに対向するように設けた構造であるので、接合する2つのルーバー材に設ける落下防止具取付部を区別する必要がなく、2つのルーバー材に同じ落下防止具取付部を設ければよい。このため、ルーバー材をいくつ連続して接合した場合でも、同じ落下防止具取付部をルーバー材の接合可能な両端部に設けるだけで、それぞれの接合部に落下防止構造を設けることができる。
【0015】
また、請求項
1に記載の発明は上記の通りであり、前記一対の落下防止具取付部として一対の挿通孔を設け、前記落下防止具は、前記一対の挿通孔を貫通する締結材と、前記締結材に螺合する被締結材と、前記締結材の軸部に外装されて前記一対の挿通孔の間に配置される支持材と、を備えるので、落下防止具取付部の間に支持材を挿入して締結材と被締結材とを締結するだけで落下防止構造を設けることができ、作業性が良い。また、2つのルーバー材に支持材が当接して固定するため、接合部の締結度を増すことができる。
【0016】
また、請求項
2に記載の発明は上記の通りであり、前記一対の落下防止具取付部として一対のレール溝を設け、前記落下防止具は、前記一対のレール溝に挿入される一対の差込材と、両端を前記一対の差込材に固定した係留索と、を備えるので、レール溝に差込材を挿入するだけで落下防止構造を設けることができ、作業性が良い。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、
図1〜5を参照しながら説明する。
【0019】
本実施形態に係る建築用ルーバーパネル30は、複数の長尺のルーバー材10を接合して構成される。この建築用ルーバーパネル30は、例えば
図1に示すように、左右に所定の間隔を設けて垂直方向に配置することができる。この
図1に示す例では、壁などの建物躯体31に下地材32を介してルーバー材10を固定し、このルーバー材10に対して更に他のルーバー材10を連結して建築用ルーバーパネル30を構成している。なお、建築用ルーバーパネル30は、
図1のように垂直方向に配置するのみならず、例えば
図2に示すように、上下に所定の間隔を設けて水平方向に配置することもできる。
【0020】
ルーバー材10は、その端部に他のルーバー材10を連結するための凹凸形状の接続部を備えている。本実施形態においては、凹形状の接続部を備えたルーバー材10を一方のルーバー材Aと呼び、凸形状の接続部を備えたルーバー材10を他方のルーバー材Bと呼ぶ。なお、ルーバー材10の一端に凹形状の接続部を設けるとともに、他端に凸形状の接続部を設けることで、ルーバー材10を3つ以上直列に接続できるようにしてもよい。この場合、1つのルーバー材10が一方のルーバー材Aでもあり他方のルーバー材Bでもあることになる。すなわち、あるルーバー材10が一方のルーバー材Aでもあるか他方のルーバー材Bであるかは、ルーバー材10をどのように接続するかによって逆転する場合もある。
【0021】
一方のルーバー材Aは、
図3に示すように、端部に開口部11を有することで凹形状の接続部を形成している。この一方のルーバー材Aは、開口部11を形成する一対の連結脚12と、前記一対の連結脚12の内面に互いに対向するように形成された一対の引掛部13と、前記一対の連結脚12を連結するように設けられた補強壁15と、を備えている。
【0022】
引掛部13は、連結脚12の先端付近に設けられた鉤状の部位である。この引掛部13は、後述する引掛受部22に係合する逆止爪13bを備えている。また、この引掛部13の内側面13aは、奥に行くに従って互いに接近するように傾斜して形成されている。
【0023】
一方、他方のルーバー材Bは、
図3に示すように、端部の受部20が凸形状の接続部を形成している。この他方のルーバー材Bは、前記一対の連結脚12の内側に係合する一対の側辺部21と、前記側辺部21の端部をつなぐ平坦部25と、を備えている。
【0024】
側辺部21には、前記一対の引掛部13の逆止爪13bと係合する一対の引掛受部22と、前記一対の引掛部13の先端が当接する突き当て部23と、前記一対の引掛部13の側面に当接する段差部24と、が形成されている。
引掛受部22は、側辺部21の先端付近に設けられた鉤状の部位であり、前述した逆止爪13bと係合するように側方に張り出した形状で形成されている。
【0025】
突き当て部23及び段差部24は、側辺部21の基端部を内方へ階段状に曲折させることで形成されている。突き当て部23は、他方のルーバー材Bの外側面に対して略直角に形成されている。そして、この突き当て部23に連続するように段差部24が形成されている。
【0026】
この一方のルーバー材A及び他方のルーバー材Bを連結する場合には、
図3に示すように、一方のルーバー材Aの開口部11に他方のルーバー材Bの受部20を挿入するだけでよい。一方のルーバー材Aの開口部11に他方のルーバー材Bの受部20を挿入すると、
図3(b)に示すように、一対の連結脚12が外側に弾性変形する。このとき、引掛部13の内側面13aが傾斜しているため、この傾斜した内側面13aに沿ってスムーズに受部20を挿入することができる。そして、引掛部13の逆止爪13bと引掛受部22とが係合し、形材同士が脱落しないように確実に連結される。
このとき、
図3(c)に示すように、引掛部13の先端が突き当て部23に当接し、挿入方向において形材同士が強固に連結される。
【0027】
また、段差部24が引掛部13の傾斜した内側面13aに当接することで、段差部24によって連結を強固にする構造となっている。すなわち、他方のルーバー材Bの挿入方向に対して直交する方向(
図3(c)の矢印参照)に、段差部24が引掛部13の内側面13aを押し広げるようにホールドするため、形材同士が強固に連結される。
【0028】
なお、一方のルーバー材A及び他方のルーバー材Bを連結した場合には、
図3(c)に示すように、一方のルーバー材Aと他方のルーバー材Bとの外側面が面一となるように形成されている。
ところで、
図3においては省略しているが、本実施形態に係る建築用ルーバーパネル30は、ルーバー材10の接合部10aに落下防止手段を備えている。
【0029】
本実施形態に係る落下防止手段は、
図4に示すように、ルーバー材A,Bの接合部10aに一対の落下防止具取付部15c、25aを互いに対向するように設け、前記一対の落下防止具取付部15c、25aを接続するように落下防止具Cを取り付けて構成されている。
【0030】
本実施形態に係る一対の落下防止具取付部15c、25aは、
図4に示すように、一方のルーバー材Aの補強壁15に設けられた挿通孔15cと、他方のルーバー材Bの平坦部25に設けられた挿通孔25aと、の一対の挿通孔15c,25aである。なお、この挿通孔15c、25aの両側には、ルーバー材A,Bの長手方向に沿って凸状の支持部材ガイド15d,25eが突出形成されている。この支持部材ガイド15d,25eは、後述する支持材26をスライドさせるときのガイドとなるものである。
【0031】
また、本実施形態に係る落下防止具Cは、
図4に示すように、前記一対の挿通孔15c、25aを貫通するボルト27(締結材)と、ボルト27に螺合するナット28(被締結材)と、ボルト27の軸部に外装されて前記一対の挿通孔15c、25aの間に配置される支持材26と、を備えている。
【0032】
支持材26は、
図4に示すような筒状であり、一方のルーバー材Aの補強壁15と他方のルーバー材Bの平坦部25との間に挿入されて、両端がそれぞれ補強壁15と平坦部25とに当接するように配置される(
図5参照)。この支持材26は、
図4及び
図5に示すように、補強壁15に穿設された挿通孔15cと平坦部25に穿設された挿通孔25aとを貫通するボルト27によって取り付けられる。すなわち、一方のルーバー材Aまたは他方のルーバー材Bのうちの一方の側からボルト27を差し込み、このボルト27を支持材26の挿通部26aに貫通させ、更に、一方のルーバー材Aまたは他方のルーバー材Bのうちの他方の側に貫通させる。貫通させたボルト27にナット28を螺着させることで、一方のルーバー材Aと他方のルーバー材Bとを強固に固定する。
【0033】
このとき、ボルト27をナット28に締め込むことで補強壁15や平坦部25に大きな力が加わることになるが、このような力によって補強壁15や平坦部25が変形すると凹凸形状の接合が外れるおそれがある。しかしながら、本実施形態においては、支持材26が補強壁15と平坦部25との間に設けられているため、支持材26によって補強壁15や平坦部25の変形が抑制される。このような構成によれば、ボルト27及びナット28によって一方のルーバー材Aと他方のルーバー材Bとを強固に固定することができるとともに、補強壁15や平坦部25の変形を抑制して接続部形材同士の接合を外れにくくすることができる。
【0034】
なお、前述したように、一方のルーバー材Aの補強壁15と他方のルーバー材Bの平坦部25とには、それぞれ支持材26をスライドさせるための支持部材ガイド15d,25eが突出形成されており、側方から挿入した支持材26を容易に挿通孔15c、25aの位置までスライドさせることができる。
【0035】
このように、本実施形態によれば、端部に開口部11を有する一方のルーバー材Aと、前記開口部11に挿入される受部20を有する他方のルーバー材Bと、を連結する構造であるため、押出成形では製作が困難な大型形材でも容易に製作することができ、また大型形材を押出成形する機械が不要であるため安価に製造することができる。特に、
図1及び
図2に示すように、建物躯体31に対して張り出す大型ルーバーパネルを容易に製作することができる。
【0036】
また、一対の引掛部13の逆止爪13bと一対の引掛受部22とを係合させるだけでルーバー材10を連結できるので、接着剤を使用しなくても形材同士を容易に連結することができ、作業性がよい。
【0037】
また、前記一対の引掛部13の内側面13aは、奥に行くに従って互いに接近するように傾斜しているので、傾斜した引掛部13の内側面13aに沿って受部20を挿入することができ、形材の接合をスムーズに行うことができる。
【0038】
また、他方のルーバー材Bの受部20は、一対の側辺部21の端部を平坦部25でつなぎ、一対の側辺部21に引掛受部22を設けた構成であるため、引掛受部22が必要以上に内側に撓まないように平坦部25が支持している。よって、負荷がかかるなどして形材が脱落しそうになった場合でも、引掛受部22が弾性変形しにくいので、引掛部13と引掛受部22との係合が外れ難くなっており、形材同士が脱落しないように確実に連結することができる。
【0039】
しかも、引掛部13の先端が突き当て部23に当接するように形成されているため、この当接部においても2つの型材が互いに支持されているため、接合部10aのガタツキや緩みがない精度の高い連結が可能となる。
【0040】
また、前記他方のルーバー材Bの受部20は、前記一対の引掛部13の内側面13aに当接する段差部24を備えているため、段差部24と引掛部13の内側面13aとが当接することで2つの型材が互いに支持される。このように2つの型材の支持箇所を増設することができるので、接合部10aのガタツキや緩みがない精度の高い連結を行うことができる。
【0041】
また、前記一方のルーバー材Aに、前記一対の連結脚12の間に架橋するように補強壁15を設けたので、連結脚12が必要以上に開かないように補強することができる。よって、接合部のガタツキや緩みのない精度の高い連結を行うことができる。
【0042】
しかも、ルーバー材10の接合部10aに一対の落下防止具取付部15c,25a(挿通孔)を互いに対向するように設け、前記一対の落下防止具取付部15c,25aを接続するように落下防止具Cを取り付けたので、建物から張り出す方向にルーバー材10を接合してルーバーパネル30を構成した際に、仮にルーバー材10の接合が外れた場合でもルーバー材10の落下を防止することができる。すなわち、安全にルーバー材10を接合してルーバーパネル30を構成することができるので、大きく張り出した形状の大型のルーバーパネル30を容易に構成でき、かつ、部品数や製造コストの増加を抑えることができる。
【0043】
また、ルーバー材10の接合部10aに一対の落下防止具取付部15c,25aを互いに対向するように設けた構造であるので、接合する2つのルーバー材10に設ける落下防止具取付部15c,25aを区別する必要がなく、2つのルーバー材10に同じ落下防止具取付部15c,25aを設ければよい。このため、ルーバー材10をいくつ連続して接合した場合でも、同じ落下防止具取付部15c,25aをルーバー材10の接合可能な両端部に設けるだけで、それぞれの接合部10aに落下防止構造を設けることができる。
【0044】
また、前記一対の落下防止具取付部15c,25aとして一対の挿通孔15c,25aを設け、前記落下防止具Cは、前記一対の挿通孔15c,25aを貫通するボルト27(締結材)と、ボルト27に螺合するナット28(被締結材)と、ボルト27の軸部に外装されて前記一対の挿通孔15c,25aの間に配置される支持材26と、を備えるので、落下防止具取付部15c,25aの間に支持材26を挿入してボルト27とナット28とを締結するだけで落下防止構造を設けることができ、作業性が良い。また、2つのルーバー材A,Bに支持材26が当接して固定するため、接合部10aの締結度を増すことができる。
なお、
図5に示すように、ルーバー材10の外側面に模様10bを施し、接合箇所が目立たないようにしてもよい。
【0045】
また、上記した実施形態においては支持材26を筒状としたが、支持材26の形状は筒状に限らない。すなわち、支持材26は、補強壁15と平坦部25とに当接して補強壁15及び平坦部25を安定的に支持できるものであればよい。
【0046】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について、
図6〜8を参照しながら説明する。
【0047】
なお、本実施形態の特徴は、前記一対の落下防止具取付部として挿通孔15c,25aの代わりにレール溝15a、25bを設け、第1の実施形態とは異なる落下防止具Dを使用可能とした点にある。本実施形態の基本的構成は第1の実施形態と相違しないため、重複する記載を避けて、相違する箇所のみを説明する。
【0048】
本実施形態に係る補強壁15には、
図7に示すように、対向するようにL字形の突出片15bが突出形成されており、この突出片15bによってレール溝15aが形成されている。同様に、本実施形態に係る平坦部25には、
図7に示すように、対向するようにL字形の突出片25dが突出形成されており、この突出片25dによってレール溝25bが形成されている。これらのレール溝15a、25bは、
図6に示すような落下防止具Dを取り付けるためのものである。
【0049】
本実施形態に係る落下防止具Dは、
図6に示すように、前記一対のレール溝15a、25bに挿入される一対の差込材40と、両端を前記一対の差込材40に固定した係留索52と、を備えている。
【0050】
差込材40は、レール溝15a、25bに挿入するための挿入板部41の端部に、略直角に延出した係留索固定部43を備えたものである。係留索固定部43は、一方のルーバー材Aと他方のルーバー材Bとの接合が外れてしまった場合に両者を繋ぎとめる係留索52を固定するための部位である。係留索52は、補強壁15のレール溝15aに取り付けた差込材40と、平坦部25のレール溝25bに取り付けた差込材40と、を繋ぐように取り付けられ、仮に一方のルーバー材Aと他方のルーバー材Bとの接合が外れてしまった場合でも両者を繋ぎとめるようになっている。
【0051】
この差込材40を取り付ける際には、
図7に示すように、2つの差込材40を係留索52で繋ぐ。具体的には、係留索52の一端を、一方の差込材40の係留索固定部43に形成された索固定孔44に通して固定し、係留索52の他端を、他方の差込材40の係留索固定部43に形成された索固定孔44に通して固定する。
【0052】
そして、
図8に示すように、それぞれの差込材40の挿入板部41を、補強壁15のレール溝15a及び平坦部25のレール溝25bに挿入する。そして、止具51によって差込材40を補強壁15及び平坦部25に固定する。本実施形態においては、差込材40の挿入板部41に固定孔42が貫通形成されているため、この固定孔42に止具51を貫通させ、止具51を補強壁15及び平坦部25に打ち込んで固定している。補強壁15及び平坦部25には孔を予め形成していないため、孔開け作業が不要であり、かつ、差込材40の固定位置を任意の位置とすることができる。
このような実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。