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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-118704(P2015-118704A)
(43)【公開日】2015年6月25日
(54)【発明の名称】拡張可能なディスプレイ
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20150529BHJP
   G09F 9/40 20060101ALI20150529BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20150529BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20150529BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20150529BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20150529BHJP
【FI】
   G06F1/00 312F
   G09F9/40 301
   G09F9/30 308Z
   G09F9/00 312
   G09F9/00 351
   G09F9/00 366A
   G06F3/041 550
   G06F3/14 350A
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-244419(P2014-244419)
(22)【出願日】2014年12月2日
(31)【優先権主張番号】14/109,520
(32)【優先日】2013年12月17日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(74)【代理人】
【識別番号】100132595
【弁理士】
【氏名又は名称】袴田 眞志
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ アンソニー ホーラン
(72)【発明者】
【氏名】ティン−ルップ ウォング
(72)【発明者】
【氏名】ブージアン イエブカ
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ ジョン ジェイクス
【テーマコード(参考)】
5B069
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
5B069AA01
5B069BA04
5B069CA13
5B069KA02
5B069LA03
5C094AA60
5C094BA43
5C094DA01
5C094DA02
5G435BB12
5G435EE07
5G435EE18
5G435EE49
5G435EE50
(57)【要約】
【課題】異なるサイズのディスプレイを提供することを目的とする。
【解決手段】システムは、プロセッサと、該プロセッサに作動可能に連結されたメモリと、該プロセッサに作動可能に連結された第1の平面状ディスプレイを有する第1の表示部と、第2の平面状ディスプレイを有する第2の表示部と、該第1の平面状ディスプレイおよび該第2の平面状ディスプレイを積層配置と該プロセッサに作動可能に連結された平面状拡張ディスプレイを形成する隣接配置との間で選択的に移行させる機構とを備えることができる。様々なその他の装置、システム、方法等も開示される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、
前記プロセッサに作動可能に連結するメモリと、
前記プロセッサに作動可能に連結する第1の平面状ディスプレイを備える第1の表示部と、
第2の平面状ディスプレイを備える第2の表示部と、
前記第1の平面状ディスプレイおよび前記第2の平面状ディスプレイを、積層配置と前記プロセッサに作動可能に連結する平面状拡張ディスプレイを構成する隣接配置との間で選択的に移行させる機構と、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記第2の表示部はインタフェースを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記インタフェースは有線インタフェースを備え、
前記機構は、前記インタフェースの係合および係合解除を選択的に行う、
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記インタフェースは無線インタフェースを備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記機構は、レールと、レールガイドとを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記機構は、前記第2の表示部を前記レールに作動可能に連結するピボットアームを備える、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
レールカバーをさらに備える、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
少なくとも2つのレールと、少なくとも2つのレールガイドとをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記第2の表示部を前記第1の表示部に作動可能に連結する少なくとも1つのピボットアームをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1の平面状ディスプレイはタッチ回路機構を備え、
前記第2の平面状ディスプレイはタッチ回路機構を備える、
請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
補助的平面状ディスプレイを備えるユニットと、
プロセッサと前記プロセッサに作動可能に連結された主平面状ディスプレイとを備えるデバイスに前記ユニットを連結し、かつ、前記補助的平面状ディスプレイおよび前記主平面状ディスプレイを、積層配置と前記プロセッサに作動可能に連結する平面状拡張ディスプレイを構成する隣接配置との間で選択的に移行させる機構と、
を備えるアセンブリ。
【請求項12】
前記ユニットはインタフェースを備える、請求項11に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記インタフェースは有線インタフェースを備え、
前記機構は、前記インタフェースの係合および係合解除を選択的に行う、
請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記インタフェースは無線インタフェースを備える、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記機構は、レールと、レールガイドとを備える、請求項11に記載のアセンブ。
【請求項16】
前記ユニットを前記機器に作動可能に連結する少なくとも1つのピボットアームをさらに備える、請求項11に記載のアセンブリ。
【請求項17】
プロセッサと、前記プロセッサに作動可能に連結するメモリと、前記プロセッサに作動可能に連結する第1の平面状ディスプレイと、第2の平面状ディスプレイと、前記第1の平面状ディスプレイおよび前記第2の平面状ディスプレイを、積層配置と前記プロセッサに作動可能に連結する平面状拡張ディスプレイを構成する隣接配置との間で選択的に移行させる機構と、を備えるシステムの、前記第1の平面状ディスプレイに情報を提供する工程と、
前記積層配置から前記隣接配置への移行が検知されると、前記第1の平面状ディスプレイと前記第2の平面状ディスプレイとで構成される前記平面状拡張ディスプレイに情報を提供する工程と
を含む方法。
【請求項18】
前記平面状拡張ディスプレイに提供する工程は、無線インタフェースを介して前記第2の平面状ディスプレイに情報を送信することを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記平面状拡張ディスプレイに提供する工程は、有線インタフェースを介して前記第2の平面状ディスプレイに情報を送信することを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記平面状拡張ディスプレイを介して、タッチ入力を受け取る工程をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
プロセッサと、
前記プロセッサに作動可能に連結するメモリと、
前記プロセッサに作動可能に連結する第1の平面状ディスプレイを備える第1の表示部と、
第2の平面状ディスプレイを備える第2の表示部と、
前記第1の表示部に作動可能に連結されたレールと、
前記第2の表示部を前記レールに作動可能に連結するピボットアームと、
を備えるシステム。
【請求項22】
前記レールおよび前記ピボットアームは、前記第1の平面状ディスプレイおよび前記第2の平面状ディスプレイを、積層配置と前記プロセッサに作動可能に連結する平面状拡張ディスプレイを構成する隣接配置との間で選択的に移行させる、請求項21に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概してディスプレイに関する。
【背景技術】
【0002】
様々な機器やシステム等は、サイズが固定されたディスプレイを備える。例えば、電話機はサイズが固定されたディスプレイを備え、タブレットはサイズが固定された別のディスプレイを備え、ノートパソコンはサイズが固定された別のディスプレイを備える。一例として、ユーザは、例えば、可搬性や多様な作業の遂行といった1または複数の要因に応じてサイズ設定された、サイズの異なるディスプレイを有する様々な機器を所有することがある。例えば、 電話のディスプレイはタブレットのディスプレイより小さくてよく、タブレットのディスプレイはノートパソコンのディスプレイより小さくてよい。実行する作業に応じて、ユーザは、1つの機器またはサイズの異なるディスプレイを有する複数の機器を持ち運ぶことを選択する場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、異なるサイズのディスプレイを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
システムは、プロセッサと、該プロセッサに作動可能に連結されたメモリと、該プロセッサに作動可能に連結された第1の平面状ディスプレイを有する第1の表示部と、第2の平面状ディスプレイを有する第2の表示部と、該第1の平面状ディスプレイおよび該第2の平面状ディスプレイを、積層配置と該プロセッサに作動可能に連結された平面状拡張ディスプレイを構成する隣接配置との間で選択的に移行させる機構と、備えることにしてもよい。様々なその他の装置、システム、方法等も開示される。
【0005】
以下に説明する実施形態の特徴および利点は、以下の説明を添付図面と共に参照すれば、より容易に理解することができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、システムの一例を示す一連の図である。
図2図2は、構成要素の様々な例を示す一連の図である。
図3図3は、システムの一例を示す一連の図である。
図4図4は、システムの一例を示す一連の図である。
図5図5は、システムの一例を示す一連の図である。
図6図6は、システムの一例を示す一連の図である。
図7図7は、システムの一例を示す一連の図である。
図8図8は、ある方法の一例を示す図である。
図9図9は、1または複数のプロセッサを含むシステムの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の説明には、説明する実施形態を実行するための、現在検討されている最良の態様を含む。この説明は、限定する意味に解釈されるべきではなく、様々な実施形態における一般的な原理を説明することを目的とする。発明の範囲は、添付の請求項を参照することにより確定すべきである。
【0008】
図1は、システム(system)100の一例を示す。システム100は、平面状ディスプレイ(planar display)112を有する第1の表示部(first display unit)110と、平面状ディスプレイ122を有する第2の表示部(second display unit)120と、第1の表示部110および第2の表示部120を積層配置(stacked orientation)101と隣接配置(side-by-side orientation)105の間で選択的に移行させる機構(mechanism)140とを備える。隣接配置105により、平面状拡張ディスプレイ(planar extended display)190が(例えば、平面状ディスプレイ112および平面状ディスプレイ122によって)構成される。図1は、積層配置101および隣接配置105を、移行中配置(transitional orientation)103とともに図示する。配置103および105は、第1の表示部110および第2の表示部120の相対的な動きを示す大きな矢印とともに図示されている。例えば、表示部110および120の少なくとも一方を移動させることで、一方の配置から他方の配置への移行がなされる。
【0009】
一例として、機構140は、1または複数のピボットアーム(pivot arm)160−1および160−2を介して第1の表示部110に作動可能に連結された、レール(rail)150を備えてもよい。一例として、機構140はガイド(guide)170を備えてもよく、この構成において、例えば、レール150はガイド170内を平行移動してもよい(例えば、それによりガイド170に案内される)。一例として、機構は、枢軸回転により第1の平面状ディスプレイを第2の平面状ディスプレイに対して相対的に移動させて平面状拡張ディスプレイを形成する、1または複数のピボットアームまたは連結部材を備えてもよい。
【0010】
一例として、第1の表示部110は、プロセッサ(processor)111と、例えばプロセッサ111に作動可能に連結されたメモリ(memory)113とを備えてもよい。そのような例では、プロセッサ111は、例えば積層配置101においては、第1の表示部110の平面状ディスプレイ112に情報を提供し、例えば隣接配置105においては、例えば平面状拡張ディスプレイ190(例えば、第1の表示部110の平面状ディスプレイ112および第2の表示部120のディスプレイ122で構成される)に情報を提供してもよい。一例として、第2の表示部120は、プロセッサ(processor)121と、例えばプロセッサ121に作動可能に連結されたメモリ(memory)123とを備えてもよい。一例として、第2の表示部120は、第1の表示部110からの情報を受け取る回路機構であって、その情報を第2の表示部120の平面状ディスプレイ122に提供するための回路機構を備えてもよい。
【0011】
一例として、システム100は、組み立てられていても分解されていてもよい。例えば、機構140は、任意選択により、第1の表示部110に対して取り付けおよび取り外しができるように構成されてもよい。一例として、ユーザは、第1の表示部110を所有しており、拡張ディスプレイを所望し、第2の表示部120とともに機構140を入手し、機構140および第2の表示部120を第1の表示部110に取り付けてシステム100を構成してもよい。
【0012】
一例として、システム100は、表示部110および120の一方から表示部110および120の他方への情報伝達のための1または複数のインタフェースを備えてもよい。一例として、システム100は、表示部110と120の間の情報伝達のための1または複数のインタフェースを備えてもよい。一例として、インタフェースは無線インタフェースであってもよい。一例として、インタフェースは有線インタフェースであってもよい。一例として、隣接配置105において、インタフェースは作動可能であるか実行されているかの少なくとも一方であってよい。一例として、隣接配置105への移行は、インタフェース回路機構が、例えば、平面状拡張ディスプレイ190に(例えば、平面状ディスプレイ112および平面状ディスプレイ122の両方に、任意選択により同時に)情報が提供されるようにするトリガとなってもよい。
【0013】
一例として、第1の表示部110は、1個または複数のバッテリを備えてもよい。一例として、第2の表示部120は、1個または複数のバッテリ(battery)を備えてもよい。一例として、第1の表示部110および第2の表示部120は、それぞれが1個のバッテリ(または複数のバッテリ等)を備えてもよい。一例として、第2の表示部120は、少なくとも第2の表示部120の平面状ディスプレイ122に電力を供給するように構成された1個のバッテリを備えてもよい。一例として、平面状拡張ディスプレイ190は、第1の表示部110の平面状ディスプレイ112よりも電力消費量が大きくてもよい。そのような例では、第2の表示部120がバッテリを備えているので、そのバッテリで供給する電力が、平面状拡張ディスプレイ190への電力供給の少なくとも一部に使用されてもよい。
【0014】
図2は、例えば図1のシステム100の一部(例えば、機構140の一部等)であるような構成要素の様々な例を示す。図2では、レール150、ピボットアーム160−1および160−2、ガイド170等の構成要素の例を斜視図により示す。
【0015】
図2では、ピボットアーム160−1および160−2は枢軸(pivot axes)を備える(例えば点線を参照)。一例として、上部枢軸は第1の表示部(例えば表示部110)と共働してもよく、下部枢軸はレール150のスロット(slot)155内に乗る連結部材(linkage)165と共働してもよい。一例として、レール150はガイド170内に乗ってもよく、連結部材165はレール150のスロット155内に乗ってもよい。一例として、ガイド170は、レール150のポスト(post)157を収容するスロット172を備えてもよく、レール150においては、ポスト157がスロット172内を移動し、ガイド170に対して相対的にレールの平行移動を停止させる止め具として機能してもよい。一例として、連結部材165が、その後、レール150のスロット155を移動してから、ユニットがピボットアーム160−1および160−2を介して枢軸回転されて、例えば、該ユニットと、ガイド170に作動可能に連結された別のユニットの間で拡張ディスプレイが構成されるように、該ユニットを位置決めするようにしてもよい。
【0016】
図2の例に示すように、ピボットアーム160−1および160−2は、レール150に対してユニットが内側に乗るような形を持つ。特に、ピボットアーム160−1および160−2は、上部枢軸および下部枢軸が、例えば連結部材165の長手方向に沿って、実質的に互いに位置合わせされるように下方向に枢軸回転してもよい(例えば図1の配置105を参照)。一例として、ガイドの一部は、ピボットアームがガイドを通過するまでは、ピボットアームが下方向に枢軸回転するのを阻止してもよい(例えば図1の配置103を参照)。一例として、ピボットアームが、レールの外側に沿って配置される部分およびレールの内側に沿って配置される部分を備えてもよく、この構成において、例えば、ピボットアームが該レールのスロットを移動する連結部材に連結されてもよい。
【0017】
一例として、連結部材と1または複数のピボットアームが、例えば、ユニットを運搬して1または複数の配置に位置決めするために該ユニットに作動可能に連結する運搬台(carriage)として参照されてもよい。一例として、運搬台が、レールに対して移動してもよい(例えば、レール内やレール上に乗る)。一例として、レールが、レールガイドに支持されてもよい。一例として、機構は入れ子式の機構(telescoping mechanism)であってよい。一例として、機構はカバーを備えてもよく、該カバーは、例えば、あるユニットの少なくとも一部分を覆ってもよい。一例として、機構は、例えば第1の表示部と第2の表示部とを作動可能に連結するにあたり、分解されてから再び組み立てられてもよい。一例として、機構は、1または複数の共働機能を介して表示部に連結してもよい。例えば、心棒(axle)により表示部がピボットアームに連結されてもよく、この構成において、該心棒は表示部に設けられる開口(opening)で受け止められてもよい。一例として、ガイドは、1または複数の共働機能(例えば、ピン(pin)および開口、等)を介して表示部に連結してもよい。一例として、表示部は、フレームに嵌合(fit into)してもよく、この構成において、例えば、ガイドが該フレームの一部であってもよい(例えば、さらに、フレームが機構の一部であってもよい)。一例として、1または複数のリップ(lip)または圧入機構(press-fit mechanism)等が、表示部をフレーム内に保持するように機能してもよい。(例えば、任意選択的にユーザによるフレームと表示部との組立て(assembly)と分解(disassembly)ができるようにする)。
【0018】
一例として、機構は、例えばコネクタ(例えば、電源用コネクタ、通信用コネクタ、電源通信両用コネクタ等)を位置決めするための、開口を備えてもよい。例えば、組立て済みの状態では、コネクタをユニットに接続するために、開口はレール、レールガイド等に存在してもよい。一例として、ユニットは機構の一部分により運搬されてもよく、この構成において、例えば、該ユニットのコネクタは(例えば、積層配置においても隣接配置においても)該機構により妨げられないようにしてよい。例えば、ユニットは、そのコネクタを介してコードに連結されることで(例えば、コードのコネクタの挿入がレールのスロットや連結部材の開口等により可能になることで)1または複数のピボットアームに連結されてもよい。
【0019】
図3は、平面状ディスプレイ(planar display)212を有する第1の表示部(first display unit)210、平面状ディスプレイ(planar display)222を有する第2の表示部(second display unit)220、および機構(mechanism)240を備えるシステム(system)200の一例を示す。機構240は、第1の表示部210および第2の表示部220を、積層配置(stacked orientation)201と隣接配置(side-by-side orientation)205の間で選択的に移行させる。隣接配置205により、平面状拡張ディスプレイ(planar extended display)290が(例えば平面状ディスプレイ212および平面状ディスプレイ222で)構成される。図3は、積層配置201および隣接配置205を、移行中配置(transitional orientation)203ともに図示する。配置203および205は、第1の表示部210と第2の表示部220の相対的な動きを示す大きな矢印とともに図示されている。例えば、表示部210および220の少なくとも一方を移動させることで、一方の配置から他方の配置への移行がなされる。
【0020】
一例として、第1の表示部210は、プロセッサ(processor)211と、例えば、プロセッサ211に作動可能に連結されたメモリ(memory)213とを備えてもよい。そのような例では、プロセッサ211は、例えば積層配置201においては、第1の表示部210の平面状ディスプレイ212に情報を提供し、例えば隣接配置205においては、平面状拡張ディスプレイ290(例えば、第1の表示部210の平面状ディスプレイ212および第2の表示部220のディスプレイ222で構成される)に情報を提供してよい。一例として、第2の表示部220は、プロセッサ(processor)221と、例えば、プロセッサ221に作動可能に連結されたメモリ(memory)223とを備えてもよい。一例として、第2の表示部220は、第1の表示部210からの情報を受け取る回路機構であって、そのような情報を第2の表示部220の平面状ディスプレイ222に提供するための回路機構を備えてもよい。
【0021】
一例として、システム200は、組み立てられていても分解されていてもよい。例えば、機構240は、任意選択により、第1の表示部210に対して取り付けおよび取り外しができるように構成されてもよい。一例として、ユーザは、第1の表示部210を所有しており、拡張ディスプレイを所望し、機構240を第2の表示部220とともに入手し、機構240および第2の表示部220を第1の表示部210に取り付けてシステム200を構成してもよい。
【0022】
一例として、システム200は、表示部210および220の一方から表示部210および220の他方への情報伝達のための1または複数のインタフェースを備えてもよい。一例として、システム200は、表示部210と220の間の情報伝達のための1または複数のインタフェースを備えてもよい。一例として、インタフェースは無線インタフェースであってもよい。一例として、インタフェースは有線インタフェースであってもよい。一例として、隣接配置205において、インタフェースは作動可能であるか実行されているかの少なくとも一方であってよい。一例として、隣接配置205への移行は、インタフェース回路機構が、例えば、平面状拡張ディスプレイ290に(例えば、平面状ディスプレイ212および平面状ディスプレイ222の両方に、任意選択により同時に)情報が提供されるようにするトリガとなってもよい。
【0023】
一例として、第1の表示部210は、1個のバッテリまたは複数のバッテリを備えてもよい。一例として、第2の表示部220は、1個のバッテリまたは複数のバッテリを備えてもよい。一例として、第1の表示部210および第2の表示部220は、それぞれが1個のバッテリ(例えば、または複数のバッテリ)を備えてもよい。一例として、第2の表示部220は、少なくとも第2の表示部220の平面状ディスプレイ222に電力を供給するように構成された1個のバッテリを備えてもよい。一例として、平面状拡張ディスプレイ290は、第1の表示部210の平面状ディスプレイ212よりも電力消費量が大きくてもよい。そのような例では、第2の表示部220がバッテリを備えているので、そのバッテリで供給する電力が、平面状拡張ディスプレイ290への電力供給の少なくとも一部に使用されてもよい。
【0024】
図4は、図3のシステム200の機構240の一例を様々な位置から見た図である。一例として、機構240は、1または複数のピボットアーム(pivot arm)260−1および260−2を介して第1の表示部210に作動可能に連結されたレール(rail)250を備えてもよい。一例として、機構240はガイド(guide)270を備えてもよく、この構成において、例えば、レール250はガイド270内を平行移動してもよい(例えば、それによりガイド270に案内される)。一例として、機構は、枢軸回転により第1の平面状ディスプレイを第2の平面状ディスプレイに対して相対的に移動させて平面状拡張ディスプレイを形成する、1または複数のピボットアームまたは連結部材を備えてもよい。
【0025】
図4の例では、ピボットアーム260−1および260−2は枢軸(pivot axle)261−1、261−2、263−1、および263−2を備える。枢軸261−1および261−2は第1の表示部210と共働してもよく、枢軸(pivot axel)263−1および263−2はレール250のスロット(slot)255内に乗る連結部材(linkage)265と共働してもよい。一例として、レール250はガイド270内に乗ってもよく、連結部材265はレール250のスロット255内に乗ってもよい。一例として、第2の表示部220は、機構240の1または複数の構成要素を収容する1または複数の特徴部(例えば凹型特徴部((recessed feature)272を参照)を備えてもよい。一例として、第1の表示部210は、機構240を介して第2の表示部220に対して平行移動し枢軸回転することで、拡張ディスプレイ290を構成する。一例として、表示部は、例えば機構240等の機構を収容する特徴部を備えてもよい。一例として、機構は、例えば第1の表示部と第2の表示部とを作動可能に連結するにあたり、分解されてから再び組み立てられてもよい。
【0026】
一例として、システムは1または複数のカバーを備えてもよい。例えば、図4のシステム200は、機構240の一部分を覆うカバー(cover)280を備えるものとして示されている。例えば、カバーは、1または複数のピボットアームを少なくとも部分的に覆ってもよい。一例として、機構は、一方の側面または複数の側面に設けられてよい。例えば、機構240は片側機構であってもよく、複製されて両側機構とされてもよい。一例として、機構は、ある側面において、別の側面における1または複数の特徴部とは異なる1または複数の特徴部を備えてもよい。例えば、ある側面に設けられた機構が、例えば、あるユニットから別のユニットへの情報伝達(例えば、該両ユニットの配置に依存した、ある配置から別の配置への移行等)を可能にしたり不可能にしたりするスイッチング回路機構を提供してもよい。
【0027】
一例として、機構は、入れ子式のピボットアーム(telescoping pivot arm)を備えてもよい。例えば、ピボットアームの長さは、システムを積層配置と隣接配置の間で移行させて拡張ディスプレイを構成するために伸長可能かつ収縮可能であってもよい。例えば、機構はピボットアームを備えてよく、該ピボットアームは、あるユニットが別のユニットに対して干渉しないような間隔を生じさせるために枢軸回転して伸長してもよく、さらにその後、該両ユニットを横並びに位置させるように収縮して拡張ディスプレイを構成してもよい。一例として、ピボットアームは、ピボットアームを心棒等の別の構成要素を基準として相対的に案内することができるガイドを備えてもよい。例えば、ピボットアームは、ガイド内に乗る心棒を介して接続されながらガイドを介して拡張されてもよい。そのような例では、ピボットアームは、例えばユニット同士を横並びに(side-by-side)位置させて拡張ディスプレイを構成するために収縮させてもよい。
【0028】
一例として、システムは、プロセッサと、該プロセッサに作動可能に連結されたメモリと、該プロセッサに作動可能に連結された第1の表示部と、第2の表示部と、該第1の表示部および該第2の表示部を積層配置と隣接配置の間で選択的に移行させる機構であって、該プロセッサに作動可能に連結された平面状拡張ディスプレイが該隣接配置により構成される機構とを備えてもよい。
【0029】
一例として、システムは、プロセッサと、該プロセッサに作動可能に連結されたメモリと、該プロセッサに作動可能に連結された第1の表示部と、第2の表示部と、該第1の表示部に作動可能に連結されたレールと、該第2の表示部を該レールに作動可能に連結するピボットアームとを備えることができる。
【0030】
一例として、システムは、プロセッサと、該プロセッサに作動可能に連結されたメモリと、該プロセッサに作動可能に連結された第1の表示部と、第2の表示部と、該第1の表示部に作動可能に連結されるとともに、該第2の表示部に作動可能に連結されたピボットアームとを備えることができる。
【0031】
図5は、システム(system)500の一例を示す。システム500は、ディスプレイ(display)512を有する携帯機器ユニット(mobile device unit)510を備えてよく、ディスプレイ512は、情報の入力(例えば、キーパッドや制御グラフィックス等を介した入力)および情報の出力のためのタッチ式ディスプレイ(例えばタッチスクリーンディスプレイ)であってもよい。一例として、1280×720ピクセル程度の解像度であるか、300ピクセル/インチ程度の密度であるディスプレイを想定されたい。ここで、1または複数のディスプレイは、その他の解像度や密度を有してもよい。
【0032】
図5の例に示すように、システム500はさらに別のユニット(another unit)520を備え、ユニット520は、例えばカメラ(camera)527を備えてもよい。ユニット520はさらにディスプレイを備え、該ディスプレイは、情報の入力(例えば、キーパッドや制御グラフィックス等を介した入力)および情報の出力のためのタッチ式ディスプレイ(例えばタッチスクリーンディスプレイ)であってもよい。一例として、1280×720ピクセル程度の解像度であるか、300ピクセル/インチ程度の密度であるディスプレイを想定されたい。ここで、1または複数のディスプレイは、その他の解像度や密度を有してもよい。一例として、ディスプレイは1または複数の発光ダイオード(Light-Emitting Diode:LED)を備えてもよい。一例として、ディスプレイは、LEDバックライト式ディスプレイであってもよく、例えばLEDバックライト式液晶表示ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)を想定されたい。一例として、システム500はユニット510および520を積層配置から隣接配置へと移行させる機構を備えてもよい。
【0033】
一例として、システム500は、プロセッサ(processor)501、プロセッサ501に作動可能に連結されたメモリ(memory)503、プロセッサ501に作動可能に連結されたマイクロフォン(microphone)506、プロセッサ501に作動可能に連結されたカメラ507(camera)、プロセッサ501に作動可能に連結されたバイブレータ(vibrator)508、プロセッサ501に作動可能に連結されたスピーカ(speaker)509等の様々な構成要素を備えることができる。一例として、1または複数の構成要素がユニット510に含まれてよく、1または複数の構成要素がユニット520に含まれてもよい。
【0034】
図5の例に示すように、ユニット510は、プロセッサ(processor)511と、メモリ(memory)513と、バッテリ(battery)515と、マイクロフォン(microphone)516と、カメラ(camera)517と、バイブレータ(vibrator)518と、スピーカ(speaker)519とを備えてもよい。一例として、ユニット510は、スマートフォン等の電話機と考えてもよい。一例として、ユニット510は無線通信回路機構(wireless communication circuitry:例えば、3G(Third Generation)、4G(Fourth Generation)、LTE(Long-Term Evolution)、WiFi(Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)等))を有してもよい。一例として、ユニット510は有線通信回路機構(wired communication circuitry:例えば、USB(Universal Serial Bus)、LAN(Local Area Network)、DSL(Digital Subscriber Line)等)を有してもよい。
【0035】
一例として、ユニット510および520は有線接続用コネクタや無線接続用コネクタを有してもよい。一例として、あるユニットから別のユニットに情報が送信されてもよい。一例として、あるユニットから別のユニットに電力が送信されてもよい。一例として、あるユニットから別のユニットに情報および電力が送信されてもよい。一例として、電力や情報の送信は、システム500の配置に依存して発生してよい。例えば、積層配置から隣接配置への移行があった場合、1回または複数回の電力や情報の送信が可能になるようにしてもよい。一例として、ユニット520は表示部かつ電源用予備ユニットであってよい。一例として、ユニット520は表示部かつカメラ部であってよい。一例として、ユニット520が後ろ向きカメラを有する場合、システム500における回路機構が、カメラ(例えばカメラ527)をユニット510のディスプレイ512に作動可能に連結してもよい。そのような例では、ユーザは、撮像のために積層配置にしたシステム500を向けてもよく、ユニット520のカメラの視野内の画像がユニット510のディスプレイ512に表示されてもよい。
【0036】
一例として、ユニット510および520がともにカメラを有してもよく、その構成において、例えば、ユニット510および520が積層配置にある場合はユニット510の後ろ向きカメラが使用不能にされてもよく、積層配置ではユニット520の後ろ向きカメラ527が使用可能になってもよい。一例として、隣接配置では、ユニット510および520のそれぞれが後ろ向きカメラを有する場合、任意選択により立体画像(例えば、静止画、動画等)を撮影するために、該カメラの1台または両方が使用可能にされてよい。一例として、ユニット510および520のそれぞれがマイクロフォンを有する場合、任意選択により、ステレオの音声記録が使用可能にされてもよい(例えば隣接配置において)。
【0037】
上述の通り、ユニットはバッテリを備えてもよい。一例として、システムは、それぞれのユニットが1個または複数のバッテリを備える2台のユニットを備えてもよい。
【0038】
一例として、ユニット(例えばユニット510やユニット520)は、バッテリ室と、ディスプレイ用グラフィックス回路機構(例えば、任意選択により、タッチおよびジェスチャー用の回路機構を備えるもの)と、カメラ(例えば、静止画像、動画等を撮影するもの)と、任意選択によりオートフォーカス回路機構と、任意選択により写真撮影やビデオ撮影時に光るフラッシュと、SIM(Subscriber Identity Module)スロットと、基本プロセッサと、オーディオ回路機構(例えば、着信音等の通知のため等)と、電力管理回路機構と、動作処理回路機構(例えば、加速度計やジャイロスコープ)と、モデム回路機構と、圧力センサ回路機構と、マルチバンド電力増幅回路機構と、メモリ(例えばSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等)と、無線LAN回路機構と、スマートカード回路機構と、送信機回路機構と、周辺光感知回路機構と、GPS(Global Positioning System)回路機構とを備えてもよい。一例として、ユニットは、例えば、電話番号や連絡先名称等の入力機能として、音声認識回路機構(例えば、会話認識回路機構)を備えてもよい。
【0039】
図6は、ユニット(unit)610および620を備えるシステム(system)600の一例を示す。図示の通り、ユニット610および620は、インタフェース(interface)615および625を備え、これらインタフェースは作動可能に連結されて情報送信や電力送信のためのインタフェースを構成してもよい。例えば、ユニット610および620は、情報を提供するためのディスプレイ回路機構(display circuitry)617および627を備えてよく、その構成において、ディスプレイ回路機構617は、インタフェース(interface)625に送信されるように情報をインタフェース615に送信し、それにより、ディスプレイ回路機構627が該送信された情報を、例えば、ユニット610のディスプレイおよびユニット620のディスプレイで構成される拡張ディスプレイの一部分上に提供できるようにしてもよい。一例として、ユニット610および620は1または複数の構成要素に電力を供給する電力回路機構(power circuitry)619および629を備えてよく、その構成において、電力回路機構629は、インタフェース615に送信されるように電力をインタフェース625に送信し、それにより、電力回路機構619がシステム600の1または複数の構成要素に電力を供給できるようにしてもよい。
【0040】
図7は、ユニット(unit)710および720を備えるシステム(system)700の一例を示す。図示の通り、ユニット710および720は、インタフェース(interface)715および725を備え、これらインタフェースは作動可能に連結されて情報送信のためのインタフェースを構成してもよい。例えば、ユニット710および720は、情報を提供するためのディスプレイ回路機構(display circuitry)717および727を備えてもよく、その構成において、ディスプレイ回路機構717は、インタフェース725に送信されるように情報をインタフェース715に送信し、それにより、ディスプレイ回路機構727が、該送信された情報を、例えば、ユニット710のディスプレイおよびユニット720のディスプレイで構成される拡張ディスプレイの一部分上に提供できるようにしてもよい。一例として、ユニット710および720は、任意選択により、1または複数の構成要素に電力を供給する電力回路機構を備え、その構成において、一方のユニットの電力回路機構は他方のユニットに電力を送信してもよい。一例として、そのような電力送信は、有線や無線の電力インタフェース(例えば、電磁波を受信できるコイルおよび受信した電磁波を使用可能なエネルギーや保存可能なエネルギーに変換する関連回路機構を想定されたい)を介してなされてもよい。
【0041】
図7の例では、インタフェース715および725は、無線インタフェースであってもよい。一例として、そのようなインタフェースは、赤外線、Bluetooth(登録商標)、WiFi等のインタフェースであってよい。一例として、そのようなインタフェースは、一方向や双方向の情報送信(例えば、情報の送信および受信)が可能に構成されてよい。
【0042】
図8は、第1のディスプレイに情報を提供する提供工程(render block)814と、横並び(side-by-side)ディスプレイ(例えば該第1のディスプレイおよび第2のディスプレイで構成される)への移行を検出する検出工程(detection block)818と、該横並びディスプレイに情報を提供する提供工程(render block)822とを備える方法810の一例を示す。
【0043】
一例として、あるユニットは加速度計を備えてもよく、別のユニットも加速度計を備えてもよい。そのような例では、該加速度計を介して差分が感知され、それにより、互いの相対位置に変化があったことが判定されてもよい。一例として、システムは、別のユニットに対するあるユニットの位置が感知されるような位置センサ(例えば、近接センサ、光センサ等)を備えてもよい。一例として、ユニットはアンテナを備えてよく、その構成において、例えば、アンテナが受信する信号は、該ユニットがシステム内にあるか否か、および該ユニットがシステムの別のユニットに対して特定の配置にあるか否かによって異なってもよい。一例として、機構はトリガを備えてよい。例えば、ポストが制止面に対し近づく方向および離れる方向に動いてよく、その構成において、該ポストと該制止面の間の接触が、システムがある特定の配置(例えば隣接配置または積層配置)にあるか否かに基づき回路機構を作動させるきっかけとなる。
【0044】
一例として、方法は、プロセッサと、該プロセッサに作動可能に連結されたメモリと、該プロセッサに作動可能に連結された第1の平面状ディスプレイと、第2の平面状ディスプレイと、該第1の平面状ディスプレイおよび該第2の平面状ディスプレイを積層配置および隣接配置の間で選択的に移行させる機構であって、該プロセッサに作動可能に連結された平面状拡張ディスプレイが該隣接配置により構成される機構とを備えるシステムの、該第1の平面状ディスプレイに情報を提供する工程と、該積層配置から該隣接配置への移行が検知されると、該第1の平面状ディスプレイおよび該第2の平面状ディスプレイにより構成される該平面状拡張ディスプレイに情報を提供する工程とを備えることができる。一例として、そのような方法は、無線インタフェースを介して該第2の平面状ディスプレイに情報を送信する(例えば、それにより情報を提供する)工程をさらに備えてもよい。一例として、方法は、有線インタフェースを介して該第2の平面状ディスプレイに情報を送信する(例えば、それにより情報を提供する)工程を備えてもよい。一例として、方法は、平面状拡張ディスプレイ(例えば、第1の平面状ディスプレイおよび第2の平面状ディスプレイで構成される)を介して、タッチ入力を受け取る工程を備えてもよい。
【0045】
システムは、プロセッサと、該プロセッサに作動可能に連結されたメモリと、該プロセッサに作動可能に連結された第1の平面状ディスプレイを有する第1の表示部と、第2の平面状ディスプレイを有する第2の表示部と、該第1の平面状ディスプレイおよび該第2の平面状ディスプレイを積層配置および隣接配置の間で選択的に移行させる機構であって、該プロセッサに作動可能に連結された平面状拡張ディスプレイが該隣接配置により構成される機構とを備えることができる。
【0046】
一例として、システムはインタフェース(例えば、第1のユニットおよび第2のユニットそれぞれのコネクタまたはインタフェースで構成される)を備えることができる。一例として、表示部はインタフェースを備える。一例として、インタフェースは有線インタフェースであってもよい。機構は、該インタフェースの係合および係合解除を(例えば位置決め部材を介して)選択的に行ってもよい。一例として、インタフェースは無線インタフェースであってもよい。一例として、機構は、無線インタフェースの係合および係合解除を、例えば、近接感知(例えば信号強度)を介して、機械的トリガ(例えば機械スイッチ)を介して、電気スイッチを介して選択的に行ってよい。
【0047】
一例として、インタフェースは、例えば、情報の受信や送信のために、プロセッサに作動可能に連結されてもよい。この構成において、例えば、そのような情報は、(例えば、隣接配置にある)第1および第2の平面状ディスプレイで構成される拡張ディスプレイに提供されてよい。
【0048】
一例として、ユニットは、ディスプレイ回路機構を備えてもよく、ディスプレイ回路機構は、グラフィックスプロセッサ(例えばGPU(Graphics Processing Unit))を備えてもよい。一例として、あるユニットがGPUを備えてもよく、別のユニットがCPU(Central Processing Unit)および、任意選択により、GPUを備えてもよい。一例として、第1のユニットおよび第2のユニットのそれぞれがGPUを備えてもよい。一例として、システムは、無線ディスプレイシステムであってもよく、例えば、該システムの1または複数のディスプレイに提供するために有線インタフェースまたは無線インタフェースを介して情報を受信してもよい。
【0049】
一例として、機構は、レールおよびレールガイド(例えばガイド)を備えてもよい。そのような例では、機構は、表示部をレールに作動可能に連結するピボットアームを備えてもよい。一例として、システムはレールカバーを備えてもよい。一例として、システムは、少なくとも2個のレールおよび少なくとも2個のレールガイドを備えてもよい。
【0050】
一例として、システムは、第1の表示部と第1の平面表示部とを作動可能に連結する、少なくとも1本のピボットアームを備えてもよい。
【0051】
一例として、システムは、関連のタッチ回路機構を有する第1の平面状ディスプレイおよび関連のタッチ回路機構を有する第2の平面状ディスプレイを備えてもよい。そのような例では、ディスプレイの隣接配置により拡張ディスプレイを構成してもよく、該拡張ディスプレイは、そのタッチを介したコマンドの入力等のためのタッチ回路機構に関連付けられてもよい。一例として、タッチ回路機構は、例えば、電磁デジタイザ用の回路機構等の「ペン」回路機構を備えてもよい。
【0052】
一例として、組立体は、補助的平面状ディスプレイを備えるユニットと、機構とを備えることができ、機構は、プロセッサと、該プロセッサに作動可能に連結された主平面状ディスプレイとを備える機器に該ユニットを連結し、該補助的平面状ディスプレイおよび該主平面状ディスプレイを積層配置と隣接配置の間で移行させる機構であって、該プロセッサに作動可能に連結された平面状拡張ディスプレイが該隣接配置により構成される。一例として、該ユニットは、インタフェースを備えてもよく、該インタフェースは有線または無線インタフェースであってもよい。一例として、システムは、有線インタフェースおよび無線インタフェースを備えてもよい。一例として、機構は、1または複数のインタフェースそれぞれの係合および係合解除を選択的に行ってもよい。一例として、機構は、レールおよびレールガイドを備えてもよい。一例として、組立体は、ユニットを機器に作動可能に連結する、少なくとも1つのピボットアームを備えてもよい。
【0053】
一例として、システムは、プロセッサと、該プロセッサに作動可能に連結されたメモリと、該プロセッサに作動可能に連結された第1の平面状ディスプレイを含む第1の表示部と、第2の平面状ディスプレイを含む第2の表示部と、該第1の表示部に作動可能に連結されたレールと、該第2の表示部をレールに作動可能に連結するピボットアームとを備えることができる。一例として、該レールおよび該ピボットアームは、該第1の平面状ディスプレイおよび該第2の平面状ディスプレイを積層配置と隣接配置の間で移行させるようにして、該プロセッサに作動可能に連結された平面状拡張ディスプレイが該隣接配置により構成されるようにしてもよい。
【0054】
一例として、システムは、例えば、長さと幅によって定義されるフォームファクタを持つユニットを備えてもよい。例えば、約4インチから約6インチの範囲の長さおよび幅の寸法を含むフォームファクタを想定されたい。一例として、フォームファクタは、例えば、シャツのポケット、ズボンのポケット、財布等のポケットサイズにある程度は基づいて選択されてもよい。一例として、システムは、2つのユニットを備えてもよく、該2つのユニットは、例えば、約4インチから約6インチの範囲の長さおよび幅の寸法を有してもよい。そのような例では、該2つのユニットは、隣接配置に位置決めされて、より大きな寸法の(例えば、長さが拡張された、または幅が拡張された)拡張ディスプレイを構成してもよい。一例として、隣接配置において、該2つのユニットは、その1つのディスプレイの約2倍の面積の拡張ディスプレイを構成してもよい。
【0055】
一例として、システムは、略同寸法(例えば、長さおよび幅や高さ)の2つのユニット(例えば、またはそれより多くのユニット)を備えてもよい。一例として、システムは、長さおよび幅の寸法が、約115mm×約57mmである(例えば、さらに任意選択により、約6mmの高さ寸法である)2つのユニットを備えてもよい。そのような例では、それらユニットが隣接配置になっている場合、拡張ディスプレイは、長さおよび幅の寸法が、約115mm×約115mmとなる(例えば、さらに任意選択により、約6mmの高さ寸法となる)ように構成されてもよい。一例として、1つのユニットを、機構を介して別のユニットに対して移動させて、拡張ディスプレイをいわゆるタブレットモードに構成してもよく、縮小ディスプレイとなる積層配置に移行させて、いわゆる電話モード(例えば、各ユニットの高さにより決まる高さ、すなわち厚さとなる)にしてもよい。一例として、テーブルモードでは、拡張ディスプレイは第1のユニットの第1のディスプレイおよび第2のユニットの第2のディスプレイで構成され、この構成において、第1および第2のディスプレイは、共通の水平平面内に位置合わせされるようにしてもよい(例えば、それにより、任意選択により、単一の、境界のないディスプレイを得ることができるようになる)。一例として、隣接配置では、2つのディスプレイは、それぞれの縁に沿って互いに隣接して位置決めされてよく、それらの縁は、ほぼ同寸法であってよい(例えば、各ディスプレイの長さまたは幅の寸法)。
【0056】
本開示に記載の通り、種々の動作および工程等は、1または複数のコンピュータ可読記憶媒体に記憶される命令として実施されてもよい。例えば、1または複数のコンピュータ可読記憶媒体は、デバイスに命令を与えるコンピュータ実行可能(例えばプロセッサ実行可能)命令を保持できる。コンピュータ可読記憶媒体は、搬送波ではないコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
【0057】
「回路」または「回路機構」という用語は、概要や、詳細な説明や、請求項において使用されている。当該技術分野で周知の通り、「回路機構」という用語は、利用可能なあらゆる水準の集積、例えば、互いに孤立した論理回路のレベルから、超大規模集積回路(Very-Large-Scale Integrated circuit:VLSI)のような最高水準の回路集積までを含む。また、1つの実施形態の機能を実行するようにプログラムされたプログラム可能論理構成要素だけでなく、そのような機能を実行するような命令でプログラムされた汎用目的または特殊目的のプロセッサも含む。そのような回路機構は、任意選択により、コンピュータ実行可能命令を保持する1または複数のコンピュータ可読媒体に依存してもよい。本開示に記載の通り、コンピュータ可読媒体は、記憶装置(例えば、メモリチップ、メモリカード、ストレージディスク等)であってよく、コンピュータ可読記憶媒体と呼ばれる。
【0058】
回路または回路機構の様々な例を記載したが、図9は、例示的なコンピュータシステム(computer system)900の構成図を示す。システム900は、レノボ社(米国ノースカロライナ州モリスヴィル)が販売するThinkCentre(登録商標)またはThinkPad(登録商標)シリーズのパーソナルコンピュータのようなディスクトップ型コンピュータシステム、またはレノボ社(米国ノースカロライナ州モリスヴィル)が販売するThinkStation(登録商標)のようなワークステーションコンピュータであってもよい。しかしながら、本開示の記載から明らかなように、サテライト、ベース、サーバ等のマシンが、システム900のその他の機能または上記機能の一部のみを備えてもよい。一例として、図1および図3の機器のうちいずれかである機器が、システム900の機能の少なくとも一部を備えてもよい。
【0059】
図9に示すように、システム900は、いわゆるチップセット(chip set)910を含む。チップセットは、共働して機能するように設計された(例えば構成された)集積回路、すなわちチップの集合体のことである。チップセットは、通常は、単一の製品として販売される(例えば、Intel(登録商標)、AMD(登録商標)等のブランド名で販売されているチップセットを想定されたい)。
【0060】
図9の例では、チップセット910は特定のアーキテクチャを有するが、そのアーキテクチャは、ブランドまたは製造者によってある程度異なってもよい。チップセット910のアーキテクチャは、例えば、直接管理インタフェースもしくはダイレクトメディアインタフェース(Direct Media Interface:DMI)942、またはリンクコントローラ(link controller)944を介して情報(例えば、データ、信号、コマンド等)を交換する、コア/メモリ制御グループ(core and memory control group)920と、I/Oコントローラハブ(I/O controller hub)950とを備える。図9の例では、DMI942は、チップ間インタフェース(「ノースブリッジ」と「サウスブリッジ」の間のリンクと呼ばれることもある)である。
【0061】
コア/メモリ制御グループ920は、前側バス(Front Side Bus:FSB)924を介して情報を交換する、1または複数のプロセッサ(processor)922(例えばシングルコアまたはマルチコア)と、メモリコントローラハブ(memory controller hub)926とを備える。本開示に記載の通り、コア/メモリ制御グループ920の様々な構成要素は、例えば、従来の「ノースブリッジ」型アーキテクチャに取って代わるチップを形成するために、単一のプロセッサダイに集積されてもよい。
【0062】
メモリコントローラハブ926はメモリ940と連動する。例えば、メモリコントローラハブ926は、DDR SDRAM(Double Data Rate Synchronous Dynamic Random-Access Memory)(例えば、DDR、DDR2、DDR3等)に対応してもよい。一般的に、メモリ940は、ランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory:RAM)の一種であり、「システムメモリ」と呼ばれることが多い。
【0063】
メモリコントローラハブ926はさらに、LVDS(Low-Voltage Differential Signaling)インタフェース932を備える。LVDSインタフェース932は、ディスプレイ装置992(例えば、ブラウン管、フラットパネル、プロジェクタ等)をサポートするための、いわゆるLVDSディスプレイインタフェース(LDI)であってもよい。区画938は、LVDSインタフェース932を介してサポートされる可能性のある技術の数例を含む(例えば、シリアルデジタルビデオ、HDMI(登録商標)/DVI、ディスプレイポート)。メモリコントローラハブ926は、さらに、例えばディスクリートグラフィクス936をサポートするための、1または複数のPCI(Peripheral Component Interconnect)−Express規格(PCI−E)インタフェース934を備える。PCI−Eインタフェースを使用したディスクリートグラフィクスは、AGP(Accelerated Graphics Port)に対応するための、選択可能な方法の一つである。例えば、メモリコントローラハブ926は、外付けのPCI−E準拠のグラフィックスカード用の、16レーン(x16)のPCI−Eポートを備えてもよい。システムは、グラフィックスをサポートするためのAGPまたはPCI−Eを備えてもよい。本開示に記載の通り、ディスプレイは、センサディスプレイ(例えば、スタイラスペン、指等を使用した入力を受け取るように構成される)であってもよい。本開示に記載の通り、センサディスプレイは、抵抗検出、光検出、または他の種類の検出に依存してもよい。
【0064】
I/Oハブコントローラ950は、様々なインタフェースを備える。図9の例は、SATAインタフェース951と、1または複数のPCI−Eインタフェース952(任意選択により、1または複数のレガシーPCIインタフェース)と、1または複数のUSBインタフェース953と、LANインタフェース954(より一般的は、ネットワークインタフェース)と、汎用I/O(General Purpose I/O:GPIO)インタフェース955と、LPC(Low-Pin Count)インタフェース970と、電力管理用インタフェース961と、クロック生成用インタフェース962と、オーディオ用インタフェース963(例えば、スピーカ994用)と、TCO(Total Cost of Operation)インタフェース964と、システム管理バス用インタフェース(例えば、マルチマスタシリアルコンピュータバス用インタフェース)965と、シリアル周辺機器フラッシュメモリコントローラ用インタフェース(SPI(Serial Peripheral Interface)フラッシュ)966とを備え、SPIフラッシュ966は、図9の例では、BIOS968と、ブートコード(boot code)990とを有する。ネットワーク接続部については、I/Oハブコントローラ950は、PCI−Eインタフェースポートにより多重化された統合ギガビットイーサネット(登録商標)用コントローラ回線を備えてもよい。他のネットワーク関連機能は、PCI−Eインタフェースとは独立に動作してもよい。
【0065】
I/Oハブコントローラ950の上記インタフェースは、様々な機器やネットワーク等との通信を可能にする。例えば、SATAインタフェース951は、HDD(Hard Disk Drive)、SDD、または両方の組合せ等からなる1または複数のドライブ980上で、情報の読み出し、書き込み、または読み出しおよび書き込みを可能にする。I/Oハブコントローラ950は、さらに、1または複数のドライブ980をサポートするAHCI(Advanced Host Controller Interface)を備えてもよい。PCI−Eインタフェース952は、機器やネットワーク等に対する無線接続部982を可能にする。USBインタフェース953は、キーボード(KB)、1または複数の光学センサ、マウスおよびその他の装置(例えば、マイクロフォン、カメラ、電話、記憶装置、メディア再生装置等)である入力装置984を提供する。1または複数の他種のセンサは、任意選択により、USBインタフェース953またはその他のインタフェース(例えばIC等)に依存してもよい。マイクロフォンは、図9のシステム900は、音声(例えば、ユーザの声や環境音等)の受付のために適切に構成されたハードウェア(例えばオーディオカード)を備えてもよい。
【0066】
図9の例では、LPCインタフェース970は、1または複数のASIC(Application Specific Integrated Circuit)971、TPM(Trusted Platform Module)972、スーパーI/O973、ファームウェアハブ974、BIOSサポート975に加え、ROM977、フラッシュ978、および不揮発性RAM(NVRAM)979等の様々な種類のメモリ976の使用を可能にする。TPM972については、このモジュールは、ソフトウェアおよびハードウェア機器の認証に使用することができるチップの形式にしてもよい。例えば、TPMは、プラットフォーム認証を行うことができてもよく、アクセスしようとしているシステムが想定されていたシステムであることを確認するのに使用されてもよい。
【0067】
システム900は、電源が投入されると、SPIフラッシュ966内に格納されているBIOS968用のブートコード990を実行してもよく、その後、(例えばシステムメモリ940に格納されている)1または複数のオペレーティングシステムおよびアプリケーションソフトの制御下でデータを処理する。オペレーティングシステムは、様々な場所のうちのいずれかに格納され、例えば、BIOS968の命令に従ってアクセスされてもよい。ここでも、本開示に記載の通り、サテライト、ベース、サーバ等のマシンが、図9のシステム900に示す機能の一部、または付加された機能を備えてもよい。さらに、図9のシステム900は、任意選択により携帯電話回路機構(cell phone circuitry)995を備える場合を示し、携帯電話回路機構995は、システム900のその他の1または複数の機能と協調して作動するようにしたGSM(登録商標)タイプ、CDMAタイプ等の回路機構を備えてもよい。ほかに図9に図示されているのはバッテリ回路機構(battery circuitry)997であり、これは、1個または複数のバッテリ、電力等に関連する機能(例えば、任意選択により、システム900の1または複数の構成要素に命令を与えるようにしたもの)であってよい。一例として、システム管理バス(System Management Bus:SMBus)は、例えば、LPC(例えばLPCインタフェース970を参照)を介して、またはICインタフェース(例えばSM/ICインタフェース965を参照)を介して作動可能であってもよい。
(結び)
【0068】
以上、方法、機器、システム等の例を、構造的特徴や方法上の動作に関する記載特有の表現を用いて説明したが、添付の請求項に規定する主題は、必ずしも、説明された具体的な特徴または動作に限定されないことが理解されるべきである。むしろ、そのような具体的な特徴および動作は、特許請求の範囲に記載の方法、機器、システム等を実施する形態の例として開示されている。
【符号の説明】
【0069】
100、200、500、700 システム
110 第1の表示部
111、121 プロセッサ
112、122 平面状ディスプレイ
113、123 メモリ
120 第2の表示部
140 機構
190 平面状拡張ディスプレイ
211、221、501 プロセッサ
213、223、503 メモリ
506 マイク
507 カメラ
508 バイブレータ
509 スピーカ
617、627 ディスプレイ回路機構
619、629 電力回路機構
717、727 ディスプレイ回路機構
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9