(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-11891(P2015-11891A)
(43)【公開日】2015年1月19日
(54)【発明の名称】ソケット及びこれを用いた照明器具
(51)【国際特許分類】
H01R 33/05 20060101AFI20141216BHJP
F21S 2/00 20060101ALI20141216BHJP
F21Y 101/02 20060101ALN20141216BHJP
【FI】
H01R33/05 F
F21S2/00 231
F21Y101:02
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-137114(P2013-137114)
(22)【出願日】2013年6月28日
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】391027332
【氏名又は名称】株式会社三ツ星電器製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100085198
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 久夫
(74)【代理人】
【識別番号】100098604
【弁理士】
【氏名又は名称】安島 清
(74)【代理人】
【識別番号】100087620
【弁理士】
【氏名又は名称】高梨 範夫
(74)【代理人】
【識別番号】100125494
【弁理士】
【氏名又は名称】山東 元希
(74)【代理人】
【識別番号】100141324
【弁理士】
【氏名又は名称】小河 卓
(74)【代理人】
【識別番号】100153936
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 健誠
(74)【代理人】
【識別番号】100160831
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 元
(72)【発明者】
【氏名】大森 章裕
(72)【発明者】
【氏名】羽住 真一
【テーマコード(参考)】
3K243
5E024
【Fターム(参考)】
3K243MA01
5E024BB02
5E024BB08
5E024BB10
(57)【要約】
【課題】ピン接触片の変形による接続信頼性の低下を防止する。
【解決手段】第2ソケット30は、開口部41を有する本体40と、本体40の開口部41に回転自在に取り付けられ、ランプピン16が挿入される凹部52を有し、直管形ランプ10の回転とともに本体40に対し回転する回転子50と、本体40内の回転子50の外周側に配置され、直管形ランプ10の回転により1対のランプピン16の軸部16Aにそれぞれ接触する1対のピン接続部60とを備える。このピン接続部60は、導電基体61と、直管形ランプ10の回転時にランプピン16の軸部16Aに接触するピン接触片64と、直管形ランプ10の回転時にランプピン16の抜け止め部16Bが挿入されるスリット63が導電基体61とピン接触片64との間に形成されるように、ピン接触片64の両端を導電基体61に弾性的に連結する弾性連結片62とを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光管と、前記発光管の端部に取り付けられ、発光体の軸方向に延びた軸部及び前記軸部の先端から外方へ延びる抜け止め部を備えた1対のランプピンとを備えた直管形ランプが装着されるソケットであって、
開口部を有する本体と、
前記本体の前記開口部に回転自在に取り付けられ、前記ランプピンが挿入される凹部を有し、前記直管形ランプの回転とともに前記本体に対し回転する回転子と、
前記本体内の前記回転子の外周側に配置され、前記直管形ランプの回転により1対の前記ランプピンの前記軸部にそれぞれ接触する1対のピン接続部と
を備え、
前記ピン接続部は、
導電基体と、
前記直管形ランプの回転時に前記ランプピンの前記軸部に接触するピン接触片と、
前記直管形ランプの回転時に前記ランプピンの前記抜け止め部が挿入されるスリットが前記導電基体と前記ピン接触片との間に形成されるように、前記ピン接触片の両端を前記導電基体に弾性的に連結する弾性連結片と、
を有することを特徴とするソケット。
【請求項2】
前記ピン接触片には、前記軸部が嵌め込まれる段差からなるピン受け部が形成されていることを特徴とした請求項1に記載のソケット。
【請求項3】
前記ピン接触片は平面状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のソケット。
【請求項4】
1対の前記ピン接触片は、同一形状を有することを特徴とする請求項3に記載のソケット。
【請求項5】
前記ピン接触片における前記スリット側の縁部は、前記弾性連結片から中央に向かって傾斜した傾斜面を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のソケット。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のソケットと、
前記ソケットが取り付けられた器具本体と、
前記ソケットを介して前記直管形ランプに電力を供給する電源装置と
を備えたことを特徴とする照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直管形ランプを保持するソケット及びこれを用いた照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、直管形ランプとして複数のLEDが長手方向に配列された直管形LEDランプが提案されている。この直管形LEDランプにおいて、ランプピンは略L字状に形成されており、L字状のランプピンがソケットに保持され電気的に接続するようになっている。ここで、従来の照明装置において、ソケット内のピン接触片がランプピンの抜け止め部を係止するとともにランプピンの軸部に接触する構造にすることが提案されている(例えば特許文献1、2参照)。特許文献1、2には、ピン接触片は導電性の1枚の板バネ状に形成されたものであって、ピン接触片の側縁部においてランプピンの抜け止め部に係止されるとともに、ピン接触片が弾性変形しながら軸部と接触するソケットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−133950号公報(段落0020−0044)
【特許文献2】特開2012−142198号公報(請求項1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、2のソケットにおいて、ランプピンの位置がズレたなどの異常な装着状態が生じた場合、ランプピンの抜け止め部がピン接触片自体を押して接触し、塑性変形して不具合を起こす可能性がある。また、ピン接触片はランプピンの軸部と接触するために、軸部の長さより短く設計する必要があるため強度が弱く、ピン接触片を何度も弾性変形させ、もしくは経時劣化によって変形する場合がある。このように、特許文献1、2のソケットにおいては、ピン接触片の塑性変形による接続信頼性が低くなる可能性がある。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ピン接触片の変形による接続信頼性の低下を防止することができるソケット及びこれを用いた照明器具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のソケットは、発光管と、発光管の端部に取り付けられ、発光体の軸方向に延びた軸部及び軸部の先端から外方へ延びる抜け止め部を備えた1対のランプピンとを備えた直管形ランプが装着されるソケットであって、開口部を有する本体と、本体の開口部に回転自在に取り付けられ、ランプピンが挿入される凹部を有し、直管形ランプの回転とともに本体に対し回転する回転子と、本体内の回転子の外周側に配置され、直管形ランプの回転により1対のランプピンの軸部にそれぞれ接触する1対のピン接続部とを備え、ピン接続部は、導電基体と、直管形ランプの回転時にランプピンの軸部に接触するピン接触片と、直管形ランプの回転時にランプピンの抜け止め部が挿入されるスリットが導電基体とピン接触片との間に形成されるように、ピン接触片の両端を導電基体に弾性的に連結する弾性連結片と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のソケットによれば、導電基体とピン接触片との間のスリットにおいて抜け止め部を係止するとともに、ピン接触片の両端を弾性連結片が弾性保持することにより、異常装着又は経年劣化等によるピン接触片の塑性変形の発生を防止し、ソケットの電気的・強度的な信頼性の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態1に係るソケットを用いた照明装置の斜視図である。
【
図2】
図1の照明装置に取り付けられた直管形ランプの一例を示す斜視図である。
【
図3】
図2の直管形ランプの第2口金の一例を示す斜視図である。
【
図4】
図1の第2ソケットの一例を示す正面斜視図である。
【
図5】
図1の第2ソケットの一例を示す背面斜視図である。
【
図6】
図1の第2ソケットの一例を示す分解斜視図である。
【
図7】
図6のピン接続部の一例を示す斜視図である。
【
図8】
図1の照明装置において直管形ランプとピン接続部とが接続される様子を示す模式図である。
【
図9】
図1の照明装置において直管形ランプとピン接続部とが接続される様子を示す模式図である。
【
図10】
図1の照明装置において直管形ランプとピン接続部とが接続される様子を示す模式図である。
【
図11】本発明の実施形態2に係るソケットを示す分解斜視図である。
【
図12】
図11のソケットにおけるピン接続部の一例を示す斜視図である。
【
図13】
図12のピン接続部がカバーに取り付けられた様子を示す平面図である。
【
図14】本発明のソケットにおけるピン接続部の実施形態3を示す平面図である。
【
図15】本発明のソケットにおけるピン接続部の実施形態3を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施形態1.
以下、図面を参照しながら本発明のソケット及びこれを用いた照明装置の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態1に係るソケットを用いた照明装置の斜視図である。
図1の照明装置1は、例えば天井に埋め込まれて室内に設置されるものであって、直管形ランプ10を駆動して照明を行うものである。この照明装置1は、器具本体2、第1ソケット20、第2ソケット30を有している。器具本体2は、直管形ランプ10から発せられる光を反射する反射板3が取り付けられている。器具本体2の長手方向の一端側には第1ソケット20が配置されており、他端側には第2ソケット30が配置されている。この第1ソケット20及び第2ソケット30に直管形ランプ10が装着される。第1ソケット20及び第2ソケット30は、図示しない点灯駆動装置に接続されており、点灯駆動装置から第1ソケット20及び第2ソケット30を介して直管形ランプ10に電力が供給される。
【0010】
図2は、
図1の照明装置1に取り付けられた直管形ランプ10の一例を示す斜視図、
図3は、
図2の直管形ランプ10の第2口金14の一例を示す斜視図である。
図2の直管形ランプ10はたとえば直管形LEDランプであって、発光管11と、発光管11の両端に設けられた第1口金12及び第2口金14とを備える。なお、第1口金12及び第2口金14はJEL801規格のGX16t−5(L16口金、L形口金ともいう)と呼ばれる口金であって、第1口金12は直流電流が給電される給電側口金(給電端子)であり、第2口金14は落下防止機能を備えた接地側口金(アース端子)である。
【0011】
発光管11は、LEDやLED素子等の複数の半導体発光素子が長手方向に配列された構造を有している。第1口金12には1本のランプピン13が取り付けられており、第1口金12は第1ソケット20側に装着される。一方、第2口金14は第2ソケット30側に装着されるものであって、第2ソケット30に嵌め込まれる凸部15を有するとともに、凸部15上に1対のランプピン16が取り付けられている。ランプピン16は、略L字状に形成されたものであって、発光管11の軸方向に延びた軸部16Aと、軸部16Aの先端から外方に突出した抜け止め部16Bを備えている。
【0012】
図4は、
図1の第2ソケットの一例を示す正面斜視図、
図5は
図1の第2ソケットの一例を示す背面斜視図、
図6は
図1の第2ソケットの一例を示す分解斜視図であり、
図4から
図6を参照して第2ソケット30について説明する。第2ソケット30は、直管形ランプ10の第2口金14側を保持するものであって、本体40、回転子50、ピン接続部60を備えている。
【0013】
本体40は、内部に中空部が形成された箱体であって、例えばポリカーボネード、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂の絶縁材からなっている。本体40は、前面側のハウジング31と、ハウジング31に着脱可能に取り付けられる背面側のカバー32とを有している。ハウジング31の第2口金14に対向する部位には円形状の開口部41が形成されており、開口部41に回転子50が配置される。また、開口部41の上部には切欠部42が形成されており、切欠部42から第2口金14の凸部15(
図3参照)がスライドして挿入されるようになっている。また、カバー32はピン接続部60を保持した状態でハウジング31に取り付けられる。
【0014】
回転子50は、外形略円柱状に形成されたものであって、例えばポリカーボネード、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂の絶縁材からなっている。回転子50は、本体40内においてカバー32の回転保持部32aにより回転可能に保持されており、第2口金14に接触する略円板状の接触面51を有している。また、回転子50には接触面51を二分するように切り欠かれた凹部52が形成されており、凹部52には第2口金14の凸部15及びランプピン16が切欠部42から挿入される。なお、第2口金14が凹部52に嵌め込まれた状態において、ランプピン16は回転子50の外周よりも外側に位置した状態になっている。そして、回転子50は直管形ランプ10の回転に合わせて回転する。
【0015】
図7は
図6のピン接続部の一例を示す斜視図であり、
図6を参照してピン接続部60について説明する。ピン接続部60は、例えばりん青銅等の導通性のある板状部材からなり、2本のランプピン16に対応して回転子50を挟むように2つ配置されている。そして、ピン接続部60は直管形ランプ10の回転により各ランプピン16に接触するようになっている。このピン接続部60は、導電基体61、弾性連結片62、スリット63、ピン接触片64、ピン受け部65を有している。導電基体61は、本体40の下端から上端(矢印Z方向)にわたり延びる板状の部材であって、上端側にピン接触片64が連結されており、下端側に点灯駆動装置に接続するための端子部66が設けられている。
【0016】
ピン接触片64は、ランプピン16の軸部16Aに接触するものであって、幅が軸部16Aの長さよりも短く形成されている。導電基体61とピン接触片64との間には、直管形ランプ10の回転時にランプピン16の抜け止め部16Bが挿入されるスリット63が形成されている。そして、ピン接触片64は、両端において1対の弾性連結片62により導電基体61に弾性的に連結されている。すなわち、導電基体61と弾性連結片62とピン接触片64とに囲まれた矩形状の領域にスリット63が形成されている。また、ピン接触片64には、高さ方向(矢印Z方向)における中央部分に軸部16Aが嵌り込む段差からなるピン受け部65が設けられている。このように、ピン受け部65が形成されていることにより、ランプピン16とピン接触片64との接続信頼性を向上させることができる。
【0017】
図8から
図10は、
図1の照明装置1において直管形ランプ10とピン接続部60との接続状態を示した模式図であり、
図1から
図10を参照して直管形ランプ10の装着時の動作について説明する。なお、
図8(a)、
図9(a)、
図10(a)は、直管形ランプ10とピン接続部60との接続状態を示した平面図、
図8(b)、
図9(b)、
図10(b)は、直管形ランプ10とピン接続部60との接続状態を示した斜視図である。まず、
図1及び
図2の直管形ランプ10の第1口金12が第1ソケット20側に取り付けられ、第2口金14が第2ソケット30側に取り付けられる。この際、第2口金14の凸部15及び1対のランプピン16が本体40の切欠部42から回転子50の凹部52に挿入される。すると、
図8に示すように、スリット63が形成された位置に抜け止め部16Bが位置決めされた状態になる。
【0018】
そして、直管形ランプ10が矢印R方向に回転した際、回転子50も直管形ランプ10とともに矢印R方向に回転する。この際、
図9に示すように、ランプピン16の抜け止め部16Bがピン接続部60のスリット63内を通過しながら、ランプピン16の軸部16Aがピン接触片64へ向かって回転移動する。この際、ランプピン16の軸部16Aはピン接続部60に対し径方向に力を加えながら回転し、ピン接触片64は複数の弾性連結片62を基点として弾性変形する。つまり、直管形ランプ10の回転時に、ランプピン16の軸部16Aがピン接触片64を押しながら回転することになり、適度な装着感を得ることができる。その後、
図10に示すように、直管形ランプ10が90°回転したとき、ランプピン16の軸部16Aがピン接触片64のピン受け部65に収まるとともに、抜け止め部16Bがスリット63に係止される。これにより、ランプピン16がピン接続部60に電気的に接続した状態で、直管形ランプ10が第1ソケット20及び第2ソケット30に保持される。
【0019】
ここで、
図8から
図10において、抜け止め部16Bがスリット63の位置に位置決めされた状態で回転した場合について例示しているが、誤って抜け止め部16Bがスリット63の位置に位置決めされていない状態で回転動作が行われることがある。この場合であっても、ピン接触片64は両端側において1対の弾性連結片62により保持されているため、ピン接触片64が塑性変形することがなく、塑性変形による接続信頼性の低下を防止することができる。
【0020】
実施の形態2.
図11は本発明の実施形態2に係るソケットを示す分解斜視図、
図12は
図11のソケットにおけるピン接続部の一例を示す斜視図、
図13は
図12のピン接続部がカバーに取り付けられた様子を示す平面図であり、
図11から
図13を参照して第2ソケット130について説明する。なお、
図11から
図13の第2ソケット130において実施形態1の第2ソケット30と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
図11から
図13のソケット130が実施形態1のソケット30と異なる点は、ピン受け部165が平板状に形成されている点である。
【0021】
図11から
図13のピン接触片64は、ピン受け部165において段差等が形成されておらず、平板状に形成されている。すなわち、回転子50の両側に配置するピン接触片64のいずれの面でもランプピン16に対向させることができ、本体40に収容する際にピン接続部160の方向性を意識することなく組み立て作業を行うことができる。このように、同一形状に成形された1対のピン接続部160を使用することができることから、金型費の削減、部品管理の工数を削減することが可能となる。
【0022】
すなわち、ピン接触片とランプピン16の軸部16Aと接続される位置に凹部を設けた形状の場合、ピン接触片は線対称となる。このため、第2ソケット30には線対称の2つの異なる形状のピン接続部が必要になる。一方、
図11から
図13のピン接続部160は、ピン受け部165が平面状に形成されているため、本体40内に複数のピン接続部160を配置する際に、どちらも配置位置や向きを気にすることなく使用することができる。よって、金型費の削除、部品管理の工数を削減することが可能となる。なお、この場合であっても、実施形態1と同様に、異常装着等によるピン接触片64の変形の発生を防止して、信頼性の低下を防止することができる。
【0023】
実施の形態3.
図14及び
図15は本発明のソケットにおけるピン接続部の実施形態3を示す平面図であり、
図14及び
図15を参照してピン接続部260について説明する。なお、
図14及び
図15のピン接続部260において実施形態1、2に示すピン接続部60、160と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
図14及び
図15のソケットが実施形態1、2のソケットと異なる点は、ピン接続部260におけるスリット263の形状である。
【0024】
図14のピン接続部260において、ピン接触片64におけるスリット263側の縁部は、弾性連結片62からピン受け部65へ向かって凸状に傾斜した傾斜面261を有している。そして、第2口金14と本体40との間に隙間が開いている場合、ランプピン16の抜け止め部16Bがピン接続部60の傾斜面261にガイドされ、ランプピン16を所定の位置へガイドすることができる。なお、
図14においては、ピン受け部65に段差が形成されている場合について例示しているが、
図15に示すように、平板状に形成されたピン受け部165であってもよい。
【0025】
ここで、従来のように、略L字状のランプピンを所定の装着位置に案内するガイド部が樹脂で成形されている場合、金属で加工された略L字状のランプピンにより削れる可能性がある。また、ガイド部は片側のランプピンのみガイドするため、斜めにランプが挿入された場合などガイド部を経由しない恐れがあり、ランプピンを所定の位置にガイドできない場合がある。一方、
図14及び
図15においては、傾斜面261は金属製のピン接続部260に形成されたものであるため、削れる恐れがなく、信頼性が高い。なお、この場合であっても、実施形態1と同様に、異常装着等によるピン接触片64の変形の発生を防止して、信頼性の低下を防止することができる。
【符号の説明】
【0026】
1 照明装置、2 器具本体、3 反射板、10 直管形ランプ、11 発光管、12 第1口金、13 ランプピン、14 第2口金、15 凸部、16 ランプピン、16A 軸部、16B 抜け止め部、20 第1ソケット、30、130 第2ソケット、31 ハウジング、32 カバー、40 本体、41 開口部、42 切欠部、50 回転子、51 接触面、52 凹部、60、80、160、260 ピン接続部、61 導電基体、62 弾性連結片、63 スリット、64 ピン接触片、65、165 ピン受け部、66 端子部、261 傾斜面、263 スリット。