技術分野
小型、軽量のインナーフォーカス式レンズ
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】小型、軽量のフォーカス群および防振群を備えた、動画撮影に適した高い結像性能を有する小型、広角のインナーフォーカス式レンズを提供する。 【解決手段】このインナーフォーカス式レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G11 と、負の屈折力を有する第2レンズ群G12 と、正の屈折力を有する第3レンズ群G13 と、が配置されて構成される。第1レンズ群G11 に含まれる負レンズL113 が、防振補正レンズとしての機能を備えており、光軸に対して垂直方向へ移動することで防振補正を行う。第2レンズ群G12 は、光軸に沿って移動することにより、無限遠物体合焦状態から最至近距離物体合焦状態までのフォーカシングを行う。そして、所定の条件を満足することにより、動画撮影に対応可能な高い結像性能を備えた小型、広角のインナーフォーカス式レンズを実現することができる。 【選択図】図1
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
デジタルカメラでは、動画撮影も可能なことから、動画撮影に対応した高速なオートフォーカス処理が望まれる。オートフォーカスは、まず、一部のレンズ群(フォーカス群)を光軸方向に高速で振動させて(ウォブリング)、非合焦状態→合焦状態→非合焦状態を作り出す。そして、撮像素子の出力信号から一部画像領域の特定の周波数帯の信号成分を検出して、合焦状態となるフォーカス群の最適位置を求め、その最適位置にフォーカス群を移動させる。特に、動画撮影では、これら一連の動作を高速で連続して繰り返すことが要求される。
特許文献1に開示されたインナーフォーカス式レンズは、フォーカス群が正レンズで構成されているため重く、駆動が遅くなるため、迅速なオートフォーカスを行うことができず、動画撮影には適さないという問題がある。
また、動画撮影時には、被写体の動作に合わせてカメラの向きを変えたり、撮影者の移動が必要になったりする場合が多いため、像ぶれが発生しやすくなる。このため、撮影レンズには、防振補正機能が備えられていることが好ましい。しかしながら、特許文献1に開示されたインナーフォーカス式レンズには、防振補正機能がない。この点からも、特許文献1に開示されたインナーフォーカス式レンズは、動画撮影には適さない撮影レンズと云える。
特許文献2に開示されたに開示されたインナーフォーカス式レンズは、フォーカス群に負レンズを採用することでフォーカス群の軽量化が図られており、また防振補正機能も備えられていることから、動画撮影にも対応可能な撮影レンズである。しかしながら、広角化を目的としたものではないため、広角化を図るうえで必要とされる、像面湾曲、歪曲収差の補正や周辺光量の確保といった点が考慮されていない。
また、従来、光学像を受光して電気的な画像信号に変換する撮像センサにおいては、オンチップマイクロレンズ等で入射光の効率的な取り込みをするための制限があり、レンズ側で射出瞳をある一定以上大きくして撮像センサへの入射光束のテレセントリック性を確保することが望まれていた。
しかしながら、近年の撮像センサでは開口率の向上やオンチップマイクロレンズの設計自由度の進歩があり、撮影レンズ側に求められる射出瞳の制限も少なくなってきた。昨今のソフトウェアやカメラシステムの進歩、向上もあり歪曲収差がある程度大きく、従来では目立つものであっても画像処理により補正することも可能になってきている。
このため、従来の撮影レンズでは、光学系後方に正レンズを配置して、テレセントリック性が確保されていたが、近年ではその必要がなくなってきており、光学系後方に負レンズを配置して撮像センサに対する光束の斜入射があってもオンチップマイクロレンズとの瞳のミスマッチ等での周辺減光(シェーディング)が目立ちにくくなってきた。また、光学系後方に負レンズを配置することが可能になったことで、光学系口径の小型化が期待できる。
これに対して、特許文献1,2に開示されたインナーフォーカス式レンズは、いずれも光学系後方に正レンズが配置されていることから、光学系口径の十分な小型化が図られていない。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、小型、軽量のフォーカス群および防振群を備えた、高い結像性能を有する小型、広角のインナーフォーカス式レンズを提供することを目的とする。また、動画撮影にも好適なインナーフォーカス式レンズを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかるインナーフォーカス式レンズは、物体側から順に配置された、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、からなり、前記第2レンズ群を光軸に沿って移動させることにより、無限遠物体合焦状態から最至近距離物体合焦状態までのフォーカシングを行うインナーフォーカス式レンズであって、前記第1レン・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明によれば、小型、軽量のフォーカス群および防振群を備えた、高い結像性能を有する小型、広角のインナーフォーカス式レンズを提供することができるという効果を奏する。また、動画撮影にも好適なインナーフォーカス式レンズを提供することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 実施例1にかかるインナーフォーカス式レンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図2】 実施例1にかかるインナーフォーカス式レンズの諸収差図である。
【図3】 実施例2にかかるインナーフォーカス式レンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図4】 実施例2にかかるインナーフォーカス式レンズの諸収差図である。
【図5】 実施例3にかかるインナーフォーカス式レンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図6】 実施例3にかかるインナーフォーカス式レンズの諸収差図である。
【図7】 実施例4にかかるインナーフォーカス式レンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図8】 実施例4にかかるインナーフォーカス式レンズの諸収差図である。
G11,G21,G31,G41 第1レンズ群
G12,G22,G32,G42 第2レンズ群
G13,G23,G33,G43 第3レンズ群
L111,L132,L211,L232,L311,L333,L411,L433 負のメニスカスレンズ
L112,L131,L212,L213,L231,L312,L332,L412,L415,L416,L431,L432 正レンズ
L113,L121,L221,L321,L331,L413,L414,L421 負レンズ
S 開口絞り
IMG 像面
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