【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明に係る腹水濾過濃縮システムは、
細胞成分を含む原液を貯留する原液貯留容器(100)と、
前記原液中の前記細胞成分を分離可能な濾過器(1)と、
任意の溶液を濾過濃縮により濃縮液と廃液に分離可能な濃縮器(2)と、
前記濃縮液を回収する濃縮液回収容器(102)と、
前記濾過器と前記濃縮器を洗浄する洗浄液を貯留する洗浄液貯留容器(103)と、
前記原液貯留容器の出口と、前記濾過器の入口を接続する原液供給流路(10)と、
前記濾過器の濾液出口と、前記濃縮器の入口を接続する濾液流路(11)と、
前記濃縮器の濃縮液出口と、前記濃縮液回収容器を接続する濃縮液回収流路(12)と、
前記濃縮器の濾液出口に接続される廃液流路(13)と、
前記濃縮器の濾液出口に連通する前記洗浄液貯留容器(103)を接続する洗浄液供給流路(14)と、
前記濃縮液回収流路(12)の流量を制御する回収流量制御手段(32)と、
前記廃液流路(13)の流量を制御する廃液流量制御手段(33)と、
前記洗浄液供給流路(14)の流量を制御する洗浄液流量制御手段(34)と、
を備えている。
【0010】
一般に、腹水濾過濃縮再静注法において患者に投与するタンパク質溶液は、投与後患者の血中タンパク質濃度を増加させる目的もあるため、ある程度高い濃度であることが必要となるが、そのために高い濃縮倍率になるよう濃縮する必要がある。処理する腹水のタンパク質濃度が濃くなると、濃縮用フィルタはタンパク質により目詰まりし、濃縮速度が低下してしまい、目標とする濃縮倍率に濃縮できない場合がある。このような場合、いったん濃縮不十分の状態でタンパク質溶液を回収し、追加で濃縮するといった工程を経ると非常に煩雑であり、さらに場合によっては濃縮用フィルタを新しいものと交換する必要があるため、施行者にとり、作業面、作業時間の面で負担のかかるものとなる上、経済面の不利益もある。また、患者にとってもタンパク質溶液が投与されるまでの拘束時間が長くなるという不利益がある。以上の問題は、濾過器における濾過用フィルタについても同様といえる。
【0011】
この点、本発明に係る腹水濾過濃縮システムにおいては、回収流量制御手段(32)、廃液流量制御手段(33)、洗浄液流量制御手段(34)といった各制御手段により各流体の流量を制御したうえで、洗浄液貯留容器(103)から濃縮器(2)へと洗浄液を供給し、濃縮時における溶液(濾液など)とは逆の流れで濃縮器内を流すことにより、濃縮器(のフィルタ)を洗浄することができる。また、濃縮器(のフィルタ)を洗浄した後の洗浄液を濾液流路(11)に流して濾過器(1)へと供給し、濾過時における腹水とは逆の流れで濾過器内を流すことにより、濾過器(のフィルタ)を洗浄することができる。このように、濾過時および濃縮時における溶液の流れとは逆向きに洗浄液を流し、濾過器内および濃縮器内で逆流させて洗浄すること(本明細書では、「逆洗浄」と呼ぶ)により、濾過器および濃縮器の両方を一度に洗浄することができる。このため、目詰まり解消のための作業面、作業時間面での負担や、経済面での不利益を軽減することができる。また、タンパク質溶液が投与されるまでの拘束時間が長くなるのを回避できるという、患者にとっての利点もある。
【0012】
上述した腹水濾過濃縮システムは、2次側たる濃縮器側から洗浄液を供給して逆洗浄する構成であり、2次側に洗浄液供給回路を接続する構成であるため、回路全体が複雑になることがなく取り回しがよい。
【0013】
しかも、この腹水濾過濃縮システムにおいては、逆洗浄の際、濾液流路(11)内に残存している有用物質(濾液)を原液貯留容器(100)へと逆流させて回収することができる。このため、逆洗浄開始時に回路内やフィルタ内に残存している有用物質を回収し、当該有用物質の損失を極力低減させることができる。
【0014】
加えて、この腹水濾過濃縮システムにおいては、回収流量制御手段(32)、廃液流量制御手段(33)、洗浄液流量制御手段(34)といった各種制御手段によって各流体流量を制御することにより、逆洗浄終了後の治療開始時、回路内とフィルタ内に残存した洗浄液が濃縮液回収容器(102)に回収されないよう除水することが可能である。これによれば、洗浄液によって有用物質が薄まるのを回避することができる。
【0015】
上述の腹水濾過濃縮システムにおいて、前記回収流量制御手段(32)は、前記濃縮液回収流路(12)を閉塞し、前記廃液流量制御手段(33)は、前記廃液流路(13)を閉塞し、前記洗浄液流量制御手段(34)は、前記洗浄液供給流路(14)を開放し、前記洗浄液貯留容器(103)内の洗浄液により前記濾過器(1)及び前記濃縮器(2)を洗浄することができる。
【0016】
この状態で洗浄液貯留容器(103)から洗浄液を供給すると、該洗浄液は、洗浄液供給流路(14)から濃縮器(2)へと流れ、当該濃縮器(のフィルタ)を洗浄する。濃縮器を洗浄した後の洗浄液は、さらに濾液流路(11)を通って濾過器(1)へと流れ、当該濾過器(のフィルタ)を洗浄する。
【0017】
しかも、この腹水濾過濃縮システムにおいては、濾過器を洗浄した後の洗浄液が、原液供給流路(10)を通って原液貯留容器(100)へと流れ込む一本道の経路が形成されている。したがって、逆洗浄の際、濾液流路(11)内に残存している有用物質(濾液)を原液貯留容器(100)へと逆流させて回収することができる。
【0018】
腹水濾過濃縮システムは、前記濾過器(1)の原液入口に連通する洗浄液廃液流路(15)と、前記原液供給流路(10)の流量を制御する原液供給流量制御手段(30)と、前記洗浄液廃液流路(15)の流量を制御する洗浄液廃液流量制御手段(35)と、をさらに備えるものであってもよい。
【0019】
この腹水濾過濃縮システムにおいては、逆洗浄時、洗浄した後の洗浄液を廃液として棄てることが可能であるし、濾液等の一部を原液貯留容器(100)に回収することも可能である。
【0020】
腹水濾過濃縮システムは、
前記回収流量制御手段(32)は、前記濃縮液回収流路(12)を閉塞し、
前記廃液流量制御手段(33)は、前記廃液流路(13)を閉塞し、
前記洗浄液流量制御手段(34)は、前記洗浄液供給流路(14)を開放し、
前記原液供給流量制御手段(30)は、前記原液供給流路(10)を開放し、
前記洗浄液廃液流量制御手段(35)は、前記洗浄液廃液流路(15)を閉塞し、
前記洗浄液貯留容器(103)内の洗浄液により前記濾過器(1)と前記濃縮器(2)を洗浄し、当該洗浄液を前記原液供給流路(10)へ流通させるものであってもよい。
【0021】
この腹水濾過濃縮システムにおいては、逆洗浄時、洗浄した後の洗浄液を廃液として棄てることと、濾液等の一部を原液貯留容器(100)に回収することの両方が選択的に可能なシステムにおいて、濾液等の一部を原液貯留容器に回収することができる。
【0022】
腹水濾過濃縮システムは、
前記回収流量制御手段(32)は、前記濃縮液回収流路(12)を閉塞し、
前記廃液流量制御手段(33)は、前記廃液流路(13)を閉塞し、
前記洗浄液流量制御手段(34)は、前記洗浄液供給流路(14)を開放し、
前記洗浄液廃液流量制御手段(35)は、前記洗浄液廃液流路(15)を開放し、
前記原液供給流量制御手段(30)は、前記原液供給流路(10)を閉塞し、
前記洗浄液貯留容器(103)内の洗浄液により前記濾過器(1)と前記濃縮器(2)を洗浄し、当該洗浄液を前記洗浄液廃液流路(15)へ流通させるものであってもよい。
【0023】
この腹水濾過濃縮システムにおいては、逆洗浄時、洗浄した後の洗浄液を廃液として棄てることと、濾液等の一部を原液貯留容器(100)に回収することの両方が選択的に可能なシステムにおいて、濾過器を洗浄した後の洗浄液を廃液として棄てることが可能である。
【0024】
腹水濾過濃縮システムは、
前記濾液流路(11)と前記濃縮液回収容器(102)を接続する再循環流路(16)と、
前記再循環流路の流量を制御する再循環流量制御手段(36)と、
前記濾液流路(11)の流量を制御し、前記濾液流路(11)と前記再循環流路(16)との接続点(40)よりも前記濾過器(1)側に位置する濾過流量制御手段(31)と、
をさらに備えるものであってもよい。
【0025】
この腹水濾過濃縮システムにおいては、再循環流量制御手段(36)および濾過流量制御手段(31)によって再循環流路の流量と濾液流路の流量をそれぞれ制御することにより、逆洗浄時、再循環流路(16)内の濃縮液を濃縮液回収容器(102)で回収する態様と、濃縮器(2)を洗浄したうえでさらに濾過器(1)を洗浄する態様とを切り換えることができる。
【0026】
この腹水濾過濃縮システムにおいては、
前記回収流量制御手段(32)は、前記濃縮液回収流路(12)を閉塞し、
前記廃液流量制御手段(33)は、前記廃液流路(13)を閉塞し、
前記洗浄液流量制御手段(34)は、前記洗浄液供給流路(14)を開放し、
前記再循環流量制御手段(36)は、再循環流路(16)を開放し、
前記濾過流量制御手段(31)は、前記濾液流路(11)のうち前記接続点(40)よりも前記濾過器(1)寄りの流路を閉塞し、
前記洗浄液貯留容器(103)内の洗浄液により前記濃縮器(2)を洗浄し、前記再循環流路(16)に流通させることができる。
【0027】
あるいは、この腹水濾過濃縮システムにおいては、
前記回収流量制御手段(32)は、前記濃縮液回収流路(12)を閉塞し、
前記廃液流量制御手段(33)は、前記廃液流路(13)を閉塞し、
前記洗浄液流量制御手段(34)は、前記洗浄液供給流路(14)を開放し、
前記再循環流量制御手段(36)は、再循環流路(16)を閉塞し、
前記濾過流量制御手段(31)は、前記濾液流路(11)を開放し、
前記洗浄液貯留容器(103)内の洗浄液により前記濃縮器(2)を洗浄し、前記再循環流路(16)に流通させると共に、前記濾過器(1)を洗浄し、当該洗浄液を前記原液供給流路(10)に流通させることができる。
【0028】
上述の腹水濾過濃縮システムにおいては、
前記回収流量制御手段(32)及び前記廃液流量制御手段(33)にて前記濃縮液回収流路(12)および前記廃液流路(13)を閉塞し、
前記洗浄液流量制御手段(34)にて前記洗浄液流路(14)に洗浄液を流し、
前記洗浄液貯留容器(103)内の洗浄液により前記濃縮器(2)を洗浄し、当該洗浄液を前記再循環流路(16)に流通させ、
その後、前記再循環流量制御手段(36)にて前記再循環流路(16)を閉塞し、前記濾過流量制御手段(31)にて前記濾液流路(11)のうち前記接続点(40)よりも前記濾過器(1)寄りの流路を開放し、
前記濃縮器(2)を洗浄するとともに前記濾過器(1)を洗浄することができる。
【0029】
腹水濾過濃縮システムは、
前記濾過器(1)の大気開放端に連通する第1の濾過器大気開放流路(17)と、
前記第1の濾過器大気開放流路(17)の流量を制御する第1の濾過器大気開放流量制御手段(37)を有することができる。
【0030】
あるいは、腹水濾過濃縮システムは、
前記濾過器(1)の前記濾液出口とは別の濾液出口に連通する第2の濾過器大気開放流路(18)と、
前記第2の濾過器大気開放流路の流量を制御する第2の濾過器大気開放流量制御手段(38)を有するものであってもよい。
【0031】
あるいは、腹水濾過濃縮システムは、
前記濃縮器(2)の濃縮液出口に連通する濃縮器大気開放流路(19)と、
前記濃縮器大気開放流路(19)の流量を制御する濃縮側大気開放流量制御手段(39)を有するものであってもよい。
【0032】
また、腹水濾過濃縮システムにおいて、前記第1の濾過器大気開放流量制御手段(37)は、前記第1の濾過器大気開放流路(17)を開放し、前記濾過器(1)内の原液を、前記原液貯留容器(100)に回収する工程を有するものであってもよい。
【0033】
また、腹水濾過濃縮システムにおいて、前記第2の濾過器大気開放流量制御手段(38)は、前記第2の濾過器大気開放流路(18)を開放し、前記濾過器(1)内の濾液を、前記原液貯留容器(100)に回収する工程を有するものであってもよい。
【0034】
また、腹水濾過濃縮システムにおいて、前記濃縮側大気開放流量制御手段(39)は、前記濃縮器大気開放流路(19)を開放し、前記濃縮器(2)内の濾液を前記濃縮液回収容器(102)又は前記原液貯留容器(100)に回収する工程を有するものであってもよい。
【0035】
また、腹水濾過濃縮システムは、
前記濾過器(1)の大気開放端に連通する第1の濾過器大気開放流路(17)と、
前記第1の濾過器大気開放流路(17)の流量を制御する第1の濾過器大気開放流量制御手段(37)と、
前記濾過器(1)の前記濾液出口とは別の濾液出口に連通する第2の濾過器大気開放流路(18)と、
前記第2の濾過器大気開放流路の流量を制御する第2の濾過器大気開放流量制御手段(38)と、
前記濃縮器(2)の濃縮液出口に連通する濃縮器大気開放流路(19)と、
前記濃縮器大気開放流路(19)の流量を制御する濃縮側大気開放流量制御手段(39)と、
を有するものであってもよい。
【0036】
さらに、この腹水濾過濃縮システムは、
前記第1の濾過器大気開放流量制御手段(37)は、前記第1の濾過器大気開放流路(17)を開放し、前記濾過器(1)内の原液を、前記原液貯留容器(100)に回収する工程と、
前記第2の濾過器大気開放流量制御手段(38)は、前記第2の濾過器大気開放流路(18)を開放し、前記濾過器(1)内の濾液を、前記原液貯留容器(100)に回収する工程と、
前記濃縮側大気開放流量制御手段(39)は、前記濃縮器大気開放流路(19)を開放し、前記濃縮器(2)内の濾液を前記濃縮液回収容器(102)又は前記原液貯留容器(100)に回収する工程と、
を、順次行い、または、少なくとも2つの工程を並行して行うものであってもよい。
【0037】
また、本発明に係る腹水濾過濃縮システムにおける濾過器及び濃縮器の洗浄方法は、
細胞成分を含む原液を貯留する原液貯留容器(100)と、
前記原液中の前記細胞成分を分離可能な濾過用膜を有する濾過器(1)と、
任意の溶液を濾過濃縮により濃縮液と廃液に分離可能な濃縮用膜を有する濃縮器(2)と、
前記濃縮液を回収する濃縮液回収容器(102)と、
前記濾過器と前記濃縮器を洗浄する洗浄液を貯留する洗浄液貯留容器(103)と、
前記原液貯留容器の出口と、前記濾過器の入口を接続する原液供給流路(10)と、
前記濾過器の濾液出口と、前記濃縮器の入口を接続する濾液流路(11)と、
前記濃縮器の濃縮液出口と、前記濃縮液回収容器を接続する濃縮液回収流路(12)と、
前記濃縮器の濾液出口に接続される廃液流路(13)と、
前記濃縮器の濾液出口に連通する前記洗浄液貯留容器(103)を接続する洗浄液供給流路(14)と、
前記濃縮液回収流路(12)の流量を制御する回収流量制御手段(32)と、
前記廃液流路(13)の流量を制御する廃液流量制御手段(33)と、
前記洗浄液供給流路(14)の流量を制御する洗浄液流量制御手段(34)と、
を備えた腹水濾過濃縮システムにおける前記濾過器及び前記濃縮器を洗浄するに際し、
前記回収流量制御手段(32)によって前記濃縮液回収流路(12)を閉塞し、
前記廃液流量制御手段(33)によって前記廃液流路(13)を閉塞し、
前記洗浄液流量制御手段(34)によって前記洗浄液供給流路(14)を開放し、
前記洗浄液貯留容器(103)内の洗浄液により前記濾過器(1)及び前記濃縮器(2)を洗浄する、というものである。
【0038】
また、腹水濾過濃縮システムにおける濾過器及び濃縮器の洗浄時における濾液及び濃縮液の回収方法は、
細胞成分を含む原液を貯留する原液貯留容器(100)と、
前記原液中の前記細胞成分を分離可能な濾過用膜を有する濾過器(1)と、
任意の溶液を濾過濃縮により濃縮液と廃液に分離可能な濃縮用膜を有する濃縮器(2)と、
前記濃縮液を回収する濃縮液回収容器(102)と、
前記濾過器と前記濃縮器を洗浄する洗浄液を貯留する洗浄液貯留容器(103)と、
前記原液貯留容器の出口と、前記濾過器の入口を接続する原液供給流路(10)と、
前記濾過器の濾液出口と、前記濃縮器の入口を接続する濾液流路(11)と、
前記濃縮器の濃縮液出口と、前記濃縮液回収容器を接続する濃縮液回収流路(12)と、
前記濃縮器の濾液出口に接続される廃液流路(13)と、
前記濃縮器の濾液出口に連通する前記洗浄液貯留容器(103)を接続する洗浄液供給流路(14)と、
前記濃縮液回収流路(12)の流量を制御する回収流量制御手段(32)と、
前記廃液流路(13)の流量を制御する廃液流量制御手段(33)と、
前記洗浄液供給流路(14)の流量を制御する洗浄液流量制御手段(34)と、
前記濾過器(1)の大気開放端に連通する第1の濾過器大気開放流路(17)と、
前記第1の濾過器大気開放流路(17)の流量を制御する第1の濾過器大気開放流量制御手段(37)と、
前記濾過器(1)の前記濾液出口とは別の濾液出口に連通する第2の濾過器大気開放流路(18)と、
前記第2の濾過器大気開放流路の流量を制御する第2の濾過器大気開放流量制御手段(38)と、
前記濃縮器(2)の濃縮液出口に連通する濃縮器大気開放流路(19)と、
前記濃縮器大気開放流路(19)の流量を制御する濃縮側大気開放流量制御手段(39)と、
を備えた腹水濾過濃縮システムにおける前記濾過器及び前記濃縮器を洗浄するに際し、
前記第1の濾過器大気開放流量制御手段(37)によって前記第1の濾過器大気開放流路(17)を開放し、前記濾過器(1)内の原液を、前記原液貯留容器(100)に回収する工程と、
前記第2の濾過器大気開放流量制御手段(38)によって前記第2の濾過器大気開放流路(18)を開放し、前記濾過器(1)内の濾液を、前記原液貯留容器(100)に回収する工程と、
前記濃縮側大気開放流量制御手段(39)によって前記濃縮器大気開放流路(19)を開放し、前記濃縮器(2)内の濾液を前記濃縮液回収容器(102)又は前記原液貯留容器(100)に回収する工程と、
を、順次行い、または、少なくとも2つの工程を並行して行う、というものである。