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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-127550(P2015-127550A)
(43)【公開日】2015年7月9日
(54)【発明の名称】免震装置
(51)【国際特許分類】
   F16F 15/02 20060101AFI20150612BHJP
   F16F 7/08 20060101ALI20150612BHJP
【FI】
   F16F15/02 E
   F16F7/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-272588(P2013-272588)
(22)【出願日】2013年12月27日
(71)【出願人】
【識別番号】391038822
【氏名又は名称】ヘルツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000039
【氏名又は名称】特許業務法人アイ・ピー・ウィン
(72)【発明者】
【氏名】安田 悦郎
(72)【発明者】
【氏名】宮川 麻海
【テーマコード(参考)】
3J048
3J066
【Fターム(参考)】
3J048AA04
3J048AC01
3J048BD04
3J048BD05
3J048BE12
3J048CB21
3J048DA01
3J048EA13
3J066AA26
3J066CA08
3J066CB10
(57)【要約】
【課題】上下方向を薄くすることができる免震装置を提供する。
【解決手段】免震装置10は、基板18と、この基板18の上方に設けられ、対象物22を載置する載置板16と、前記基板18と前記載置板16との間に設けられ、水平方向の震動に対して前記載置板16の移動を許容する低摩擦シート20と、前記載置板16の移動が予め定められた範囲内となるように前記載置板16の移動を規制する規制部21,27と、を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
この基板の上方に設けられ、対象物を載置する載置板と、
前記基板と前記載置板との間に設けられ、水平方向の震動に対して前記載置板の移動を許容する低摩擦部と、
前記載置板の移動が予め定められた範囲内となるように前記載置板の移動を規制する規制部と、
を有する免震装置。
【請求項2】
前記低摩擦部は、少なくとも一面が低摩擦材料で覆われたシートである請求項1記載の免震装置。
【請求項3】
前記規制部は、前記載置板の側面を覆う方向に折り曲げられた折曲部から構成される請求項1又は2に記載の免震装置。
【請求項4】
前記基板は、前記低摩擦部と対向する面の外側にあって、前記低摩擦部よりも摩擦係数が大きい高摩擦部を有する請求項1乃至3いずれか記載の免震装置。
【請求項5】
前記高摩擦部は、前記基板に凹凸を形成した荒らし面から構成される請求項4記載の免震装置。
【請求項6】
前記折曲部の内側には、緩衝材が設けられている請求項3乃至5いずれか記載の免震装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、免震装置に関する。
【背景技術】
【0002】
二次元方向の免震装置としては、例えば特許文献1に示されたものが知られている。
【0003】
特許文献1に記載された免震装置は、基板と載置板との間に、定荷重ばねを二次元方向に複数設けて構成されている。または、コイルばねを定荷重ばねに変えて構成されている。地震等、一定以上の振動が基板に作用すると、載置板が定荷重ばねに抗して基板とは逆方向に移動し、載置板上に載置された対象物が載置板に対して振動するのを防止するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−124751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の免震装置は、基板と載置板との間に定荷重ばね又はコイルばねを介在させる構造となっているので、上下方向の厚さが大きくなり、設置スペースが制限されるという問題があった。
【0006】
本発明は、上下方向を薄くすることができる免震装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの態様は免震装置にあり、この免震装置は、基板と、この基板の上方に設けられ、対象物を載置する載置板と、前記基板と前記載置板との間に設けられ、水平方向の震動に対して前記載置板の移動を許容する低摩擦部と、前記載置板の移動が予め定められた範囲内となるように前記載置板の移動を規制する規制部と、を有する。基板と載置板との間に低摩擦部を介在させて、載置板の移動を許容しつつ、載置板の移動が予め定められた範囲内となるように載置板の移動を規制するように構成することにより、装置の上下方向を薄くしつつ、免震機能を持たせることができる。
【0008】
好適には、前記低摩擦部は、少なくとも一面が低摩擦材料で覆われたシートである。シートとすることにより、装置の上下方向をさらに薄くすることができる。
【0009】
好適には、前記規制部は、前記載置板の側面を覆う方向に折り曲げられた折曲部から構成される。載置板の側面を覆う方向に折り曲げる構成により、簡易な構成で載置板の移動を規制することができる。
【0010】
好適には、前記基板は、前記低摩擦部と対向する面の外側にあって、前記低摩擦部よりも摩擦係数が大きい高摩擦部を有する。低摩擦部と対向する面の外側に高摩擦部を設けることにより、載置板の移動速度を減衰させることができる。
【0011】
好適には、前記高摩擦部は、前記基板に凹凸を形成した荒らし面から構成される。基板に荒らし面を設ける構成により、少ない部品構成で載置板の移動速度を減衰させることができる。
【0012】
好適には、前記折曲部の内側には、緩衝材が設けられている。折曲部の内側に緩衝材を設ける構成により載置板に載置された対象物への衝撃を緩和させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係る免震装置を示す平面図である。
図2】本発明の一実施形態に係る免震装置を示す図であり、図1のA−A線断面図である。
図3】本発明の一実施形態に係る免震装置を示す図であり、図2の一部拡大断面図である。
図4】本発明の一実施形態に係る免震装置を示す一部拡大断面図である。
図5】本発明の一実施形態に係る免震装置に用いられる複数の低摩擦シートを示す平面図である。
図6】本発明の一実施形態に係る免震装置を用いて対象物を載置する例を示す図である。
図7】本発明の他の実施形態に係る免震装置を示す平面図である。
図8】本発明の他の実施形態に係る免震装置を示す図であり、図7のB−B線断面図である。
図9】本発明の他の実施形態に係る免震装置を示す図であり、図8の一部拡大断面図である。
図10】本発明の他の実施形態に係る免震装置を示す平面図である。
図11】本発明の他の実施形態に係る免震装置を示す図であり、図10のC−C線断面図である。
図12】本発明の他の実施形態に係る免震装置に用いた低摩擦シートと糸材とを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、第一の実施形態に係る免震装置10は、載置板16と、基板18を有する。
【0015】
載置板16は、例えばステンレス等の金属から構成され、例えば長方形に形成されている。
【0016】
基板18は、載置板16と同様に例えばステンレス等の金属から構成され、載置板16より大きく、例えば長方形に形成されている。この基板18は、テーブル上に載置され、また、テーブルに固定してもよい。
【0017】
基板18上に、後述する低摩擦部としての低摩擦シート20を介して載置板16が設けられる。この載置板16上に免震の対象物22が載置される。
【0018】
低摩擦シート20は、載置板16と基板18との間に設けられ、水平方向の震動に対して載置板16の移動を許容する。
【0019】
また、基板18の周縁は、載置板16の移動が予め定められた範囲内となるように載置板16の移動を規制する規制部としての折曲部21が形成されている。
【0020】
折曲部21は、載置板16の側面を覆う方向に折り曲げられ、具体的には、上方にコの字形状に折り曲げられている。折曲部21の内側には、載置板16の衝撃を緩和する緩衝材23が設けられている。
【0021】
基板18には、低摩擦シート20よりも摩擦係数が大きい高摩擦部としての荒らし面19が形成されている。荒らし面19は凹凸が形成された面であって、載置板16に対向する面の外側に形成されている。
【0022】
低摩擦シート20は、例えば両面接着シートの剥離シート(セパレータ)を用いることができる。剥離シートの基材は、紙であってもよいし、PET等の樹脂であってもよい。剥離シートの剥離面には、シリコーン系、アルキッド系、フッ素系、ポリエステル系、ホリオレフィン系、ワックス系により処理されていることが好ましい。ワックス系としては、蝋類が含まれる。厚さについては、薄い方が好ましいが、通常、20〜150μm程度である。
【0023】
低摩擦シート20は、載置板16と基板18との間に複数枚介在されることが好ましい。載置板16下の低摩擦シート20は、載置板16と同じ大きさで接着剤を介して固定されている。また、基板18上の低摩擦シート20は、載置板16に固定された低摩擦シート20と同じ大きさで、基板18に接着剤を介して固定されている。
【0024】
載置板16と基板18との間には、それぞれに固定された低摩擦シート20以外にさらに低摩擦シート20を介在させることが好ましい。ただし、低摩擦シート20の数が4を超えるとあまり効果がない。
【0025】
図5に示すように、低摩擦シート20には、穴30を形成することが効果的である。例えば第一の低摩擦シート20a(基板16に固定された低摩擦シートであってもよいし、間に介在された低摩擦シートであってもよい)には第一の穴30aが左右に規則正しく形成されている。また、第二の低摩擦シート20b(載置板18に固定された低摩擦シートであってもよいし、間に介在された低摩擦シートであってもよい)には第二の穴30bが左右に規則正しく形成されている。第一の穴30aと第二の穴30bとは径が異なっている。例えば第一の穴30aは、直径が4mm〜8mm、第二の穴は、直径が19mm〜3
5mmである。また、第一の低摩擦シート20aと第二の低摩擦シート20bとの間には、穴が形成されていない第三の低摩擦シート20cが介在されている。このように構成すると、低摩擦シート20間の接触面積が減少するし、穴30が空気層となってそれぞれの間に生じる摩擦を少なくすることができる。
【0026】
載置板16の4隅には、載置板16に載置された対象物22を支持する支持部26が設けられている。
【0027】
支持部26は、例えば円柱形状であって、側面には、載置板16の中央(対象物22)方向にむいた孔27が形成されている。すなわち、孔27は、支持部26の側面を載置板16の対角線方向にそれぞれ貫通して形成されている。
【0028】
図6に示すように、各孔27には、固定用部材24が挿入されて支持部26に固定され、載置板16上に載置される対象物22を支持する。固定用部材24は、該固定用部材24の一端が載置板16に設けられた第一の支持部26aに支持され、他端が載置板16に設けられた第二の支持部26bに支持されている。また、該固定用部材24の一端が載置板16に設けられた第三の支持部26cに支持され、他端が載置板16に設けられた第四の支持部26dに支持されている。固定用部材24は、例えばひもやケーブルから構成されている。また、孔27に挿入された固定用部材24の端は、結んでもよく、孔27より大きい部材で固定してもよい。また、支持部26に巻き付けて固定するようにしてもよい。
【0029】
例えば、地震等により載置板16が基板18に対して移動しようとする場合に、震度が小さい(例えば震度3まで)ときは載置板16(又は載置板16に固定された低摩擦シート)が基板18に対して相対的に移動され、荒らし面19によって移動速度が減衰される。さらに震度が大きくなる(例えば震度4以上)と、載置板16が基板18に対して相対的に移動され、荒らし面19によって移動速度が減衰されて、折曲部21により載置板16の移動が規制される。このとき、折曲部21の内側に設けられた緩衝材23によって、載置板16への衝撃が和らげられる。すなわち、載置板16が基板18に対して相対的に移動されるように構成することによって、水平方向の震動に対して、載置板16の移動が許容されつつ、載置板16の移動が折曲部21内の範囲内となるように規制され、載置板16上の対象物22の転倒や破壊等を防止することができる。荒らし面19、折曲部21及び緩衝材23は、基板18側に形成する代わりに載置板16側に形成してもよい。
【0030】
[第二の実施形態]
次に第二の実施形態について説明する。
図7及び図8に示すように、第二の実施形態に係る免震装置10は、正方形であって対象物22が載置される載置板16と、載置板16より大きく、同じく正方形の基板18とを有する。載置板16と基板18との間には、載置板16と同じ大きさの正方形の低摩擦シート20が複数枚介在している。以下、上述の第一の実施形態と同様の構成には同符号を付して説明を省略する。
【0031】
第二の実施形態に係る基板18の周縁は、載置板16の側面を覆う方向に折り曲げられ、具体的には、上方にクの字形状に折り曲げられた折曲部27が形成されている。折曲部27の内側には、緩衝材23が設けられている。基板18には、荒らし面19(凹凸)が載置板16に対向する面の外側に形成されている。
【0032】
[第三の実施形態]
次に第三の実施形態について説明する。第三の実施形態においては、上述した第二の実施形態と載置板16と基板18の形状が異なる。
【0033】
図10及び図11に示すように、第三の実施形態に係る免震装置10は、円形状であって対象物22が載置される載置板16と、載置板16より大きく、同じく円形状の基板18とを有する。載置板16と基板18との間には、載置板16と同じ大きさの円形状の低摩擦シート20が複数枚介在している。
【0034】
第三の実施形態に係る基板18の周縁は、第二の実施形態同様、載置板16の側面を覆う方向に折り曲げられ、具体的には、上方にクの字形状に折り曲げられた折曲部27が形成されている。折曲部27の内側には、緩衝材23が設けられている。基板18には、荒らし面19(凹凸)が載置板16に対向する面の外側に形成されている。
【0035】
すなわち、第二の実施形態及び第三の実施形態によっても、地震等により載置板16が基板18に対して移動しようとする場合に、震度が小さい(例えば震度3まで)ときは載置板16(又は載置板16に固定された低摩擦シート)が基板18に対して相対的に移動され、荒らし面19によって移動速度が減衰される。さらに震度が大きくなる(例えば震度4以上)と、載置板16が基板18に対して相対的に移動され、荒らし面19によって移動速度が減衰されて、折曲部27により載置板16の移動が規制される。このとき、折曲部27の内側に設けられた緩衝材23によって、載置板16への衝撃が和らげられる。すなわち、載置板16が基板18に対して相対的に移動されるように構成することによって、水平方向の震動に対して、載置板16の移動が許容されつつ、載置板16の移動が折曲部27内の範囲内となるように規制され、載置板16上の対象物22の転倒や破壊等を防止することができる。荒らし面19、折曲部27及び緩衝材23は、基板18側に形成する代わりに載置板16側に形成してもよい。
【0036】
[第四の実施形態]
次に第四の実施形態について説明する。
図12に示すように、第四の実施形態に係る免震装置10は、多数の糸材34を有する。この糸材34は、ナイロン、フロロカーボン、ポリエチレン等の樹脂から構成され、例えば釣り糸を予め定められた長さ(例えば10mm〜70mm)に切断したものである。これらの糸材34は、低摩擦シート20の間に挿入される。挿入する数は問わない。また、糸材34の方向は任意で良い。このように、低摩擦シート20間に樹脂製の糸材34を挿入することによりさらに基板と載置板との間の摩擦を低減することができる。
また、免震を必要とする対象物の重さにより、糸材24の本数を増減することで摩擦を一定化することができる。
対象物が例えば1kgの場合は糸材34の数は3本、50kgの場合の糸材34の数は30である。糸材34の本数は荷重分散の効果を持つ。
【実施例1】
【0037】
次に実施例について説明する。
実施例1:450mm正方形の基板と同じく450mm正方形の載置板を用意し、基板の上面と載置板の下面には、ヤマト株式会社製0.1mm剥離シート(剥離面には蝋が使用されている)を貼り、剥離シート間を接触させた。剥離シートには穴は形成されていない。
実施例2:実施例1の基板側の剥離シートに直径6mmの穴を50mm間隔で形成した。
実施例3:実施例1の基板側の剥離シートに直径35mm穴を50mm間隔で形成した。
実施例4:直径450mm円形の基板と同じく直径450mm円形の載置板を用意し、基板の上面と載置板の下面には、ヤマト株式会社製0.1mm剥離シートを貼り、剥離シート間を接触させた。剥離シートには穴は形成されていない。
実施例5:実施例4の基板側の剥離シートと載置板側の剥離シートとの間に、同じくヤマト株式会社製0.1mm剥離シートを2枚を追加し、合計4枚の剥離シート間を接触させた。剥離シートには穴は形成されていない。
実施例6:実施例4の基板側の基板側の剥離シートに直径6mmの穴を50mm間隔で形成し、ヤマト株式会社製0.1mm穴なし剥離シートをその上に載せ、直径35mmの穴を50mm間隔で形成したヤマト株式会社製0.1mm剥離シートをその上に載せ、ヤマト株式会社製0.1mm穴なし剥離シートをその上に載せ、実施例4の剥離シートが下面に貼られた載置板をその上に載せた。
実施例7:実施例4の基板側の剥離シートと載置板側の剥離シートのとの間に、50mmの長さに切ったナイロン製釣り糸8号を20本挿入した。
実施例8:実施例4の基板側の剥離シートと載置板側の剥離シートのとの間に、50mmの長さに切ったナイロン製釣り糸10号を10本挿入した。
実施例9:実施例4の基板側の剥離シートと載置板側の剥離シートのとの間に、50mmの長さに切ったナイロン製釣り糸10号を20本挿入した。
実施例10:実施例4の基板側の剥離シートと載置板側の剥離シートのとの間に、50mmの長さに切ったナイロン製釣り糸16号を20本挿入した。
実施例11:実施例4の基板側の剥離シートと載置板側の剥離シートのとの間に、10mmの長さに切ったナイロン製釣り糸10号を85本挿入した。
実施例12:450mm正方形の基板と同じく450mm正方形の載置板を用意し、基板の上面と載置板の下面には、大協技研工業株式会社製0.1mm剥離シート(剥離面には蝋が使用されている)を貼り、剥離シート間を接触させた。剥離シートには穴は形成されていない。
実施例13:実施例12の基板側の剥離シートと載置板側の剥離シートのとの間に、50mmの長さに切ったナイロン製釣り糸8号を20本挿入した。
実施例14:直径450mm円形の基板と同じく直径450mm円形の載置板を用意し、基板の上面と載置板の下面には、大協技研工業株式会社製0.1mm剥離シートを貼り、剥離シート間を接触させた。剥離シートには穴は形成されていない。
実施例15:実施例14の基板側の剥離シートと載置板側の剥離シートのとの間に、50mmの長さに切ったナイロン製釣り糸8号を20本挿入した。
【0038】
以上、実施例1〜15に対して載置板が基板に対して動き始める力を測定し、静的摩擦係数、加速度、震度を求めた。測定は、JISK7125に準じて行った。震度は、1991年版理科年表による。震度4については、強弱の規定はないが、加速度が50gal未満を4弱とし、50gal以上を4強とした。
また、減衰率を測定した。減衰率は、基板に任意の周波数(2Hz〜10Hz)範囲の振動をランダムに与え、載置板の最大加速度を測定し、基板の最大加速度に対する載置板の加速度の百分率を持って計算した。
【0039】
以上の結果を表1に示す。
【表1】
【0040】
震度5未満で免震機能を生じさせるためには、実施例1〜11及び実施例14,15にあるように、静的摩擦係数が0.1未満である必要がある。また、実施例7の場合は、震度3から免震機能が生じるが、震度4になって初めて免震機能を生じさせるようにするためには、前述したように、基板の周囲に規制部を設けたり、摩擦係数が大きい部分を形成したり、あるいはテープ等で支持したりする必要がある。
【0041】
以上述べたように、本発明によれば、基板、低摩擦シート、載置板及び規制部から構成されているので、上下方向に薄い免震装置を提供することができる。また、四角、多角形、円等、任意の平面形状とすることができる。また、低摩擦シートの数、低摩擦シートに形成する穴、糸材の挿入等により免震機能を生じさせる震度を調整することができる。
【符号の説明】
【0042】
10 免震装置
16 載置板
18 基板
19 荒らし面(高摩擦部)
20、20a、20b、20c 低摩擦シート(低摩擦部)
21,27 折曲部(規制部)
23 緩衝材
26 支持部
27 孔
30、30a、30b 穴
34 糸材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12