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特開2015-127908コスト算出装置、コスト算出方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-127908(P2015-127908A)
(43)【公開日】2015年7月9日
(54)【発明の名称】コスト算出装置、コスト算出方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20120101AFI20150612BHJP
【FI】
   G06Q10/00 140
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-273343(P2013-273343)
(22)【出願日】2013年12月27日
(71)【出願人】
【識別番号】397065480
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(72)【発明者】
【氏名】村田 康史
(72)【発明者】
【氏名】高間 徹
(72)【発明者】
【氏名】宮島 勝己
(72)【発明者】
【氏名】高橋 研介
(72)【発明者】
【氏名】杉若 直樹
(72)【発明者】
【氏名】山崎 浩樹
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA20
(57)【要約】
【課題】サービス内での各バリューチェーンのトランザクションコストについてより正確に算出することができる。
【解決手段】入力部11は、所定の期間毎、かつ、顧客に提供する役務等であるサービス毎、かつ、サービスを提供する際に行うバリューチェーン毎に、コンピュータシステムの構築および保守に必要な費用であるシステムコストと、オペレーションコストと、処理の単位数であるトランザクション数との入力を受け付ける。トランザクションコスト算出部131は、入力部11が入力を受け付けたシステムコストと、オペレーションコストと、トランザクション数とに基づいて、所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎に、1回の処理を行うために必要なコストであるトランザクションコストを算出する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の期間毎、かつ、顧客に提供する役務等であるサービス毎、かつ、前記サービスを提供する際に行うバリューチェーン毎に、コンピュータシステムの構築および保守に必要な費用であるシステムコストと、オペレーションコストと、処理の単位数であるトランザクション数との入力を受け付ける入力部と、
前記入力部が入力を受け付けた前記システムコストと、前記オペレーションコストと、前記トランザクション数とに基づいて、前記所定の期間毎、かつ、前記サービス毎、かつ、前記バリューチェーン毎に、1回の処理を行うために必要なコストであるトランザクションコストを算出するトランザクションコスト算出部と、
を備えることを特徴とするコスト算出装置。
【請求項2】
前記入力部が入力を受け付けた前記システムコストと前記オペレーションコストとに基づいて、前記所定の期間毎、かつ、前記サービス毎、かつ、前記バリューチェーン毎に、前記システムコストと前記オペレーションコストとの比率を示すシステムコスト比率を算出するシステムコスト比率算出部
を備えることを特徴とする請求項1に記載のコスト算出装置。
【請求項3】
前記所定の期間と前記バリューチェーンとで特定される、前記トランザクションコストと前記システムコスト比率との関係を、前記サービス毎に示す分布状況グラフを生成する分布状況グラフ生成部
を備えることを特徴とする請求項2に記載のコスト算出装置。
【請求項4】
前記サービスと前記バリューチェーンとで特定される前記トランザクションコストを時系列で示す時系列俯瞰グラフを生成する時系列俯瞰グラフ生成部
を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコスト算出装置。
【請求項5】
前記時系列俯瞰グラフ生成部は、第1の前記コンピュータシステムを導入した場合の前記サービスと前記バリューチェーンとで特定される第1の前記トランザクションコストと、第2の前記コンピュータシステムを導入した場合の前記サービスと前記バリューチェーンとで特定される第2の前記トランザクションコストとを時系列で示す時系列俯瞰グラフを生成する
ことを特徴とする請求項4に記載のコスト算出装置。
【請求項6】
所定の期間毎、かつ、顧客に提供する役務等であるサービス毎、かつ、前記サービスを提供する際に行うバリューチェーン毎に、コンピュータシステムの構築および保守に必要な費用であるシステムコストと、オペレーションコストと、処理の単位数であるトランザクション数との入力を受け付ける入力ステップと、
前記入力ステップで入力を受け付けた前記システムコストと、前記オペレーションコストと、前記トランザクション数とに基づいて、前記所定の期間毎、かつ、前記サービス毎、かつ、前記バリューチェーン毎に、1回の処理を行うために必要なコストであるトランザクションコストを算出するトランザクションコスト算出ステップと、
を含むことを特徴とするコスト算出方法。
【請求項7】
所定の期間毎、かつ、顧客に提供する役務等であるサービス毎、かつ、前記サービスを提供する際に行うバリューチェーン毎に、コンピュータシステムの構築および保守に必要な費用であるシステムコストと、オペレーションコストと、処理の単位数であるトランザクション数との入力を受け付ける入力ステップと、
前記入力ステップで入力を受け付けた前記システムコストと、前記オペレーションコストと、前記トランザクション数とに基づいて、前記所定の期間毎、かつ、前記サービス毎、かつ、前記バリューチェーン毎に、1回の処理を行うために必要なコストであるトランザクションコストを算出するトランザクションコスト算出ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コスト算出装置、コスト算出方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コストデータに基づいてトランザクションのコストを算出するコスト算出システムが知られている。また、コストデータの示す作業が、関連付けられたトランザクションの内訳としてトランザクション実施組織の外部へ発注されて、コストを生成する場合、上記外部発注トランザクションを示すトランザクションデータを指し示す属性を付与する。そして、トランザクションのコストを算出する際に、コストデータに上記属性が付与されていれば、外部発注トランザクションのコストも集計するコスト算出システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】再公表WO2007/105698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、システムコストについては考慮されていない。よって、システムコストを含めたコストを正確に算出することができないという問題がある。また、サービス全体のトランザクションコストを算出し、組織同士で比較することはできるが、サービス内での各バリューチェーンのトランザクションコストについて算出し、比較することができないという問題がある。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、サービス内での各バリューチェーンのトランザクションコストについてより正確に算出することができるコスト算出装置、コスト算出方法およびプログラムを提供する事を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、所定の期間毎、かつ、顧客に提供する役務等であるサービス毎、かつ、前記サービスを提供する際に行うバリューチェーン毎に、コンピュータシステムの構築および保守に必要な費用であるシステムコストと、オペレーションコストと、処理の単位数であるトランザクション数との入力を受け付ける入力部と、前記入力部が入力を受け付けた前記システムコストと、前記オペレーションコストと、前記トランザクション数とに基づいて、前記所定の期間毎、かつ、前記サービス毎、かつ、前記バリューチェーン毎に、1回の処理を行うために必要なコストであるトランザクションコストを算出するトランザクションコスト算出部と、を備えることを特徴とするコスト算出装置である。
【0007】
また、本発明の他の態様は、前記入力部が入力を受け付けた前記システムコストと前記オペレーションコストとに基づいて、前記所定の期間毎、かつ、前記サービス毎、かつ、前記バリューチェーン毎に、前記システムコストと前記オペレーションコストとの比率を示すシステムコスト比率を算出するシステムコスト比率算出部を備えることを特徴とするコスト算出装置である。
【0008】
また、本発明の他の態様は、前記所定の期間と前記バリューチェーンとで特定される、前記トランザクションコストと前記システムコスト比率との関係を、前記サービス毎に示す分布状況グラフを生成する分布状況グラフ生成部を備えることを特徴とするコスト算出装置である。
【0009】
また、本発明の他の態様は、前記サービスと前記バリューチェーンとで特定される前記トランザクションコストを時系列で示す時系列俯瞰グラフを生成する時系列俯瞰グラフ生成部を備えることを特徴とするコスト算出装置である。
【0010】
また、本発明の他の態様のコスト算出装置において、前記時系列俯瞰グラフ生成部は、第1の前記コンピュータシステムを導入した場合の前記サービスと前記バリューチェーンとで特定される第1の前記トランザクションコストと、第2の前記コンピュータシステムを導入した場合の前記サービスと前記バリューチェーンとで特定される第2の前記トランザクションコストとを時系列で示す時系列俯瞰グラフを生成することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の他の態様は、所定の期間毎、かつ、顧客に提供する役務等であるサービス毎、かつ、前記サービスを提供する際に行うバリューチェーン毎に、コンピュータシステムの構築および保守に必要な費用であるシステムコストと、オペレーションコストと、処理の単位数であるトランザクション数との入力を受け付ける入力ステップと、前記入力ステップで入力を受け付けた前記システムコストと、前記オペレーションコストと、前記トランザクション数とに基づいて、前記所定の期間毎、かつ、前記サービス毎、かつ、前記バリューチェーン毎に、1回の処理を行うために必要なコストであるトランザクションコストを算出するトランザクションコスト算出ステップと、を含むことを特徴とするコスト算出方法である。
【0012】
また、本発明の他の態様は、所定の期間毎、かつ、顧客に提供する役務等であるサービス毎、かつ、前記サービスを提供する際に行うバリューチェーン毎に、コンピュータシステムの構築および保守に必要な費用であるシステムコストと、オペレーションコストと、処理の単位数であるトランザクション数との入力を受け付ける入力ステップと、前記入力ステップで入力を受け付けた前記システムコストと、前記オペレーションコストと、前記トランザクション数とに基づいて、前記所定の期間毎、かつ、前記サービス毎、かつ、前記バリューチェーン毎に、1回の処理を行うために必要なコストであるトランザクションコストを算出するトランザクションコスト算出ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の幾つかの態様によれば、システムコストと、オペレーションコストと、トランザクション数とに基づいて、所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎に、1回の処理を行うために必要なコストであるトランザクションコストを算出する。これにより、サービス内での各バリューチェーンのトランザクションコストについてより正確に算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態におけるコスト算出装置の構成を示したブロック図である。
図2】本実施形態におけるサービス開始日テーブルのデータ構造を示した概略図である。
図3】本実施形態における入力値テーブルのデータ構造を示した概略図である。
図4】本実施形態におけるトランザクションコストテーブルのデータ構造を示した概略図である。
図5】本実施形態におけるシステムコスト比率テーブルのデータ構造を示した概略図である。
図6】本実施形態における分布状況グラフである。
図7】本実施形態における時系列俯瞰グラフである。
図8】本実施形態におけるコスト算出装置が分布状況グラフを表示する際の動作手順を示したフローチャートである。
図9】本実施形態におけるコスト算出装置が時系列俯瞰グラフを表示する際の動作手順を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態におけるコスト算出装置の構成を示したブロック図である。図示する例では、コスト算出装置1は、入力部11と、記憶部12と、制御部13と、表示部14とを備えている。コスト算出装置1は、入力を受け付けたデータに基づいてトランザクションコストを算出し、表示部14に表示させる装置である。
【0016】
トランザクションコストは、所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎における1トランザクションあたりの費用である。1トランザクションは、1回の処理を示す。所定の期間は、例えば、四半期である。なお、所定の期間は四半期に限らず、1ヶ月や2ヶ月など、どのような期間でもよい。サービスは、顧客に提供する役務等である。バリューチェーンは、サービスを提供する際に必要な業務等である。本実施形態では、サービスとして、Aサービスと、Bサービスと、Cサービスと、Dサービスとを用いて説明する。また、バリューチェーンとして、セールスと、デリバリと、保守と、料金とを用いて説明する。
【0017】
なお、本実施形態では、トランザクションコストを算出する際には、オペレーションコストだけではなく、システムコストも用いて算出する。オペレーションコストは、作業者などの人件費や、備品費用や、建物費用など、オペレーションに必要なコストである。システムコストは、システムの構築および保守に必要な費用である。
【0018】
以下、図1の説明に戻る。入力部11はデータの入力を受け付ける。例えば、入力部11はキーボードを備えている場合、ユーザによるデータの入力を受け付ける。また、例えば、入力部11は通信部を備えている場合、外部の装置から送信されるデータの入力を受け付ける。また、例えば、入力部11は記録媒体読み取り部を備えている場合、記録媒体に記録されているデータの入力を受け付ける。
【0019】
記憶部12は、例えば、ROM(Read Only Memory)や、RAM(Random Access Memory)や、ハードディスクなどであり、コスト算出装置1の各部が用いるデータを記憶する。記憶部12は、サービス開始日テーブル121と、入力値テーブル122と、トランザクションコストテーブル123と、システムコスト比率テーブル124とを記憶する。サービス開始日テーブル121と、入力値テーブル122と、トランザクションコストテーブル123と、システムコスト比率テーブル124とについては後述する。
【0020】
制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、コスト算出装置1の各部の制御を行う。制御部13は、トランザクションコスト算出部131や、システムコスト比率算出部132や、分布状況グラフ生成部133や、時系列俯瞰グラフ生成部134として動作する。
【0021】
トランザクションコスト算出部131は、記憶部12が記憶しているデータに基づいてトランザクションコストを算出する。システムコスト比率算出部132は、記憶部12が記憶しているデータに基づいてシステムコスト比率を算出する。
【0022】
分布状況グラフ生成部133は、記憶部12が記憶するデータに基づいて、分布状況グラフを生成する。時系列俯瞰グラフ生成部134は、記憶部12が記憶するデータに基づいて、時系列俯瞰グラフを生成する。表示部14は、例えば液晶ディスプレイなどであり、文字や画像などを表示する。
【0023】
次に、入力部11が入力を受け付けるデータについて説明する。例えば、ユーザは、登録処理時には、各サービスの開始日を入力部11に入力する。また、ユーザは、登録処理時には、四半期毎など所定の期間毎に、サービス毎かつバリューチェーン毎のシステムコストと、オペレーションコストと、トランザクション数とを入力部11に入力する。例えば、バリューチェーンがセールスの場合には、トランザクション数は販売数である。また、例えば、バリューチェーンがデリバリの場合には、トランザクション数はSO(サービスオーダ)数である。また、例えば、バリューチェーンが保守の場合には、トランザクション数は申告件数である。また、例えば、バリューチェーンが料金請求回収の場合には、トランザクション数は請求書発行件数である。
【0024】
ユーザが入力部11に入力する値は、過去の値については実績値を入力し、未来の値については予測値を入力する。これにより、過去については実測値に基づいてトランザクションコストを算出することができる。また、未来については予測値に基づいてトランザクションコストを算出することができる。
【0025】
入力部11が入力を受け付けた上記のデータは、記憶部12が記憶する。具体的には、記憶部12は、各サービスの開始日をサービス開始日テーブル121に記憶する。また、記憶部12は、四半期毎など所定の期間毎に、サービス毎かつバリューチェーン毎のシステムコストと、オペレーションコストと、トランザクション数とを入力値テーブル122に記憶する。
【0026】
次に、記憶部12が記憶するサービス開始日テーブル121について説明する。図2は、本実施形態において、記憶部12が記憶するサービス開始日テーブル121のデータ構造を示した概略図である。サービス開始日テーブル121は、「サービス」と、「開始時期」とのデータ項目を有しており、各データ項目のデータを行毎に関連付けて記憶する。
【0027】
図示する例では、サービス開始日テーブル121の行101のデータ項目「サービス」に記憶されている値が「A」であり、データ項目「開始時期」に記憶されている値が「2013年1月1日」である。これは、サービスAの開始時期が2013年1月1日であることを示している。なお、他の行については図示するとおりである。
【0028】
本実施形態では、サービスのライフサイクルを導入期と、成長期と、成熟期と、縮退期とに分類する。例えば、あるサービスにおいては、サービス開始日からサービス開始3年後までを導入期とする。また、サービス開始3年後からサービス開始6年後までを成長期とする。また、サービス開始6年後からサービス開始9年後までを成熟期とする。また、サービス開始9年後以降を縮退期とする。例えば、サービスAの導入期は、2013年1月1日から2015年12月31日迄である。また、サービスAの成長期は、2016年1月1日から2018年12月31日迄である。また、サービスAの成熟期は、2019年1月1日から2021年12月31日迄である。また、サービスAの縮退期は、2022年1月1日以降である。なお、導入期と、成長期と、成熟期と、縮退期との長さはサービスによって異なる。従って、上述した例では、各期間の長さはそれぞれ3年間であるが、これに限らない。また、各期間の長さは、それぞれ異なってもよい。また、各期間の長さは任意に設定できるようにしてもよい。
【0029】
次に、記憶部12が記憶する入力値テーブル122について説明する。図3は、本実施形態において、記憶部12が記憶する入力値テーブル122のデータ構造を示した概略図である。入力値テーブル122は、四半期毎など所定の期間毎に、サービス毎かつバリューチェーン毎のシステムコストと、オペレーションコストと、トランザクション数とを記憶する。
【0030】
図示する例では、入力値テーブル122は、2013年第1四半期から四半期毎に、サービス毎かつバリューチェーン毎のシステムコストと、オペレーションコストと、トランザクション数とを記憶している。入力値テーブル122は、「サービス・バリューチェーン」と、「システムコスト」と、「オペレーションコスト」と、「トランザクション数」とのデータ項目を有しており、各データ項目のデータを行毎に関連付けて記憶する。
【0031】
データ項目「サービス・バリューチェーン」は、サービス名とバリューチェーン名との組み合わせを記憶する。データ項目「システムコスト」は、同一の行に記憶されているサービスのバリューチェーンを実行する際に必要なシステムコストを記憶する。データ項目「オペレーションコスト」は、同一の行に記憶されているサービスのバリューチェーンを実行する際に必要なオペレーションコストを記憶する。データ項目「トランザクション数」は、同一の行に記憶されているサービスのバリューチェーンのトランザクション数を記憶する。
【0032】
図示する例では、2013年第1四半期の行201のデータ項目「サービス・バリューチェーン」に記憶されている値が「A・セールス」であり、データ項目「システムコスト」に記憶されている値が「AS1」であり、データ項目「オペレーションコスト」に記憶されている値が「AS2」であり、データ項目「トランザクション数」に記憶されている値が「AS3」である。これは、サービスAのセールスを実行する際に必要なシステムコストはAS1円であることを示している。また、サービスAのセールスを実行する際に必要なオペレーションコストはAS2円であることを示している。また、サービスAのセールスのトランザクション数はAS3回であることを示している。他の行については図示するとおりである。
【0033】
次に、トランザクションコストおよびシステムコスト比率の算出方法について説明する。トランザクションコスト算出部131は、記憶部12が記憶している入力値テーブル122に基づいて、(1)式を用いて、所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎のトランザクションコストを算出する。
【0034】
【数1】
【0035】
例えば、2013年第1四半期におけるサービスAのセールスのトランザクションコストは、図3の入力値テーブル122の値より、(AS1+AS2)/AS3である。また、例えば、2013年第1四半期におけるサービスAのデリバリのトランザクションコストは、図3の入力値テーブル122の値より、(AD1+AD2)/AD3である。
【0036】
また、システムコスト比率算出部132は、記憶部12が記憶している入力値テーブル122に基づいて、(2)式を用いて、所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎のシステムコスト比率を算出する。
【0037】
【数2】
【0038】
例えば、2013年第1四半期におけるサービスAのセールスのシステムコスト比率は、図3の入力値テーブル122の値より、AS1/(AS1+AS2)である。また、例えば、2013年第1四半期におけるサービスAのデリバリのシステムコスト比率は、図3の入力値テーブル122の値より、AD1/(AD1+AD2)である。
【0039】
このように、トランザクションコスト算出部131は、所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎のトランザクションコストを算出する。また、システムコスト比率算出部132は、所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎のシステムコスト比率を算出する。また、トランザクションコスト算出部131は、トランザクションコストを算出する際には、オペレーションコストだけではなく、システムコストも用いて算出する。よって、トランザクションコスト算出部131は、サービス内での各バリューチェーンのトランザクションコストをより正確に算出することができる。
【0040】
また、記憶部12は、トランザクションコスト算出部131が所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎に算出したトランザクションコストをトランザクションコストテーブル123に記憶する。また、記憶部12は、システムコスト比率算出部132が所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎に算出したシステムコスト比率をシステムコスト比率テーブル124に記憶する。
【0041】
次に、記憶部12が記憶するトランザクションコストテーブル123について説明する。図4は、本実施形態において、記憶部12が記憶するトランザクションコストテーブル123のデータ構造を示した概略図である。トランザクションコストテーブル123は、四半期毎など所定の期間毎に、サービス毎かつバリューチェーン毎のトランザクションコストを記憶する。
【0042】
図示する例では、トランザクションコストテーブル123は、2013年第1四半期から四半期毎に、サービス毎かつバリューチェーン毎のトランザクションコストを記憶している。また、トランザクションコストテーブル123は、「サービス」と、「セールス」と、「デリバリ」と、「保守」と、「料金」とのデータ項目を有しており、各データ項目のデータを行毎に関連付けて記憶する。
【0043】
データ項目「サービス」は、顧客に提供するサービス名を記憶する。データ項目「セールス」は、同一の行に記憶されているサービスを販売する際に必要なトランザクションコストを記憶する。データ項目「デリバリ」は、同一の行に記憶されているサービスを構築する際に必要なトランザクションコストを記憶する。データ項目「保守」は、同一の行に記憶されているサービスの保守に必要なトランザクションコストを記憶する。データ項目「料金」は、同一の行に記憶されているサービスの料金請求回収に必要なトランザクションコストを記憶する。
【0044】
図示する例では、2013年第1四半期の行301のデータ項目「サービス」に記憶されている値が「A」であり、データ項目「セールス」に記憶されている値が「Aa」であり、データ項目「デリバリ」に記憶されている値が「Ab」であり、データ項目「保守」に記憶されている値が「Ac」であり、データ項目「料金」に記憶されている値が「Ad」である。
【0045】
これは、2013年第1四半期において、サービスAを販売する際に必要なトランザクションコストは、Aa円であることを示している。また、2013年第1四半期において、サービスAを構築する際に必要なトランザクションコストはAb円であることを示している。また、2013年第1四半期において、サービスAを保守する際に必要なトランザクションコストはAc円であることを示している。また、2013年第1四半期において、サービスAの料金請求回収に必要なトランザクションコストはAd円であることを示している。なお、他の行については図示するとおりである。
【0046】
次に、記憶部12が記憶するシステムコスト比率テーブル124について説明する。図5は、本実施形態において、記憶部12が記憶するシステムコスト比率テーブル124のデータ構造を示した概略図である。システムコスト比率テーブル124は、四半期毎など所定の期間毎に、サービス毎かつバリューチェーン毎のシステムコスト比率を記憶する。
【0047】
図示する例では、システムコスト比率テーブル124は、2013年第1四半期から四半期毎に、サービス毎かつバリューチェーン毎のシステムコスト比率を記憶している。また、システムコスト比率テーブル124は、「サービス」と、「セールス」と、「デリバリ」と、「保守」と、「料金」とのデータ項目を有しており、各データ項目のデータを行毎に関連付けて記憶する。
【0048】
データ項目「サービス」は、顧客に提供するサービス名を記憶する。データ項目「セールス」は、同一の行に記憶されているサービスを販売する際のシステムコスト比率を記憶する。データ項目「デリバリ」は、同一の行に記憶されているサービスを構築する際のシステムコスト比率を記憶する。データ項目「保守」は、同一の行に記憶されているサービスを保守する際のシステムコスト比率を記憶する。データ項目「料金」は、同一の行に記憶されているサービスの料金請求回収の際のシステムコスト比率を記憶する。
【0049】
図示する例では、2013年第1四半期の行401のデータ項目「サービス」に記憶されている値が「A」であり、データ項目「セールス」に記憶されている値が「Ae」であり、データ項目「デリバリ」に記憶されている値が「Af」であり、データ項目「保守」に記憶されている値が「Ag」であり、データ項目「料金」に記憶されている値が「Ah」である。
【0050】
これは、2013年第1四半期において、サービスAを販売する際のシステムコスト比率は、Aeであることを示している。また、2013年第1四半期において、サービスAを構築する際のシステムコスト比率はAfであることを示している。また、2013年第1四半期において、サービスAを保守する際のシステムコスト比率はAgであることを示している。また、2013年第1四半期において、サービスAの料金請求回収の際のシステムコスト比率はAhであることを示している。なお、他の行については図示するとおりである。
【0051】
次に、分布状況グラフ生成部133が生成する分布状況グラフについて説明する。図6は、本実施形態において、分布状況グラフ生成部133が生成するトランザクションコストとシステムコスト比率とを示した分布状況グラフである。分布状況グラフ生成部133は、記憶部12が記憶するサービス開始日テーブル121と、入力値テーブル122と、トランザクションコストテーブル123と、システムコスト比率テーブル124とに基づいて分布状況グラフを生成する。分布状況グラフは、所定の期間とバリューチェーンとで特定される、トランザクションコストとシステムコスト比率との関係を、サービス毎に示すグラフである。
【0052】
分布状況グラフの縦軸はトランザクションコストを示している。分布状況グラフの横軸はシステムコスト比率を示している。また、図形の形で、サービスのライフサイクルを示している。具体的には、菱形の図形は導入期を示している。また、四角の図形は成長期を示している。また、上向き三角は成熟期を示している。また、下向き三角は縮退期を示している。また、図形の大きさで、総コスト(システムコスト+オペレーションコスト)を示している。図形の大きさは、総コストが大きくなるにつれて大きくなればどのような大きさでもよい。
【0053】
図示する分布状況グラフは、2013年第1四半期のデリバリについての分布状況グラフである。図示する例では、図形701は、サービス「A」かつバリューチェーン「デリバリ」のトランザクションコストは「Ab」であり、システムコスト比率は「Af」であり、ライフサイクルは「導入期」であり、総コストは「Am」であることを示している。また、図形702は、サービス「B」かつバリューチェーン「デリバリ」のトランザクションコストは「Bb」であり、システムコスト比率は「Bf」であり、ライフサイクルは成長期であり、総コストは「Bm」であることを示している。
【0054】
また、図形703は、サービス「C」かつバリューチェーン「デリバリ」のトランザクションコストは「Cb」であり、システムコスト比率は「Cf」であり、ライフサイクルは「成熟期」であり、総コストは「Cm」であることを示している。また、図形704は、サービス「D」かつバリューチェーン「デリバリ」のトランザクションコストは「Db」であり、システムコスト比率は「Df」であり、ライフサイクルは縮退期であり、総コストは「Dm」であることを示している。
【0055】
また、分布状況グラフ生成部133は、図形701〜704で示した各トランザクションコストの平均値を算出して直線705で示す。また、分布状況グラフ生成部133は、図形701〜704で示した各トランザクションコストの平均値の2倍を算出して直線706で示す。また、分布状況グラフ生成部133は、図形701〜704で示した各トランザクションコストの平均値を1桁上の位に切り上げた値を算出して直線707で示す。
【0056】
これにより、ユーザは、図形701〜704と直線705との位置関係を確認することで、各トランザクションコストが平均値以上か否かを容易に把握することができる。また、ユーザは、図形701〜704と直線706との位置関係を確認することで、各トランザクションコストが平均値の2倍以上か否かを容易に把握することができる。なお、分布状況グラフ生成部133は、平均値の2倍以上のトランザクションコストを「イエローカード」と判定する。また、ユーザは、図形701〜704と直線707との位置関係を確認することで、各トランザクションコストが平均値よりも一桁上の値以上か否かを容易に把握することができる。なお、分布状況グラフ生成部133は、平均値よりも一桁上の値以上のトランザクションコストを「レッドカード」と判定する。
【0057】
なお、上述した例では「イエローカード」と判定する基準を、各トランザクションコストの平均値の2倍以上とし、「レッドカード」と判定する基準を、各トランザクションコストの平均値よりも一桁上の値以上としたが、これに限らない。例えば、各トランザクションコストの分布に応じて、「イエローカード」と判定する基準や「レッドカード」と判定する基準を任意に設定できるようにしてもよい。すなわち、分布状況グラフにおいて、直線で示す値は、各トランザクションコストの分布に応じて任意に設定できるようにしてもよい。
【0058】
なお、図示する分布状況グラフは、2013年第1四半期のデリバリについての分布状況グラフであるが、他の期間や他のバリューチェーンの分布状況グラフも同様のグラフである。
【0059】
次に、時系列俯瞰グラフ生成部134が生成する時系列俯瞰グラフについて説明する。図7は、本実施形態における時系列俯瞰グラフ生成部134が生成する時系列俯瞰グラフである。分布状況グラフ生成部133は、記憶部12が記憶するトランザクションコストテーブル123と、サービス開始日テーブル121とに基づいて時系列俯瞰グラフを生成する。
【0060】
時系列俯瞰グラフは、第1のコンピュータシステムを導入した場合におけるサービスとバリューチェーンとで特定されるセグメントのトランザクションコストと、第2のコンピュータシステムを導入した場合におけるサービスとバリューチェーンとで特定されるセグメントのトランザクションコストとを時系列で示したグラフである。なお、時系列俯瞰グラフは、1つのコンピュータシステムを導入した場合におけるサービスとバリューチェーンとで特定されるセグメントのトランザクションコストのみを示すグラフであってもよい。時系列俯瞰グラフの縦軸はトランザクションコストを示している。時系列俯瞰グラフの横軸は経過時間を示している。
【0061】
図示する時系列俯瞰グラフは、2013年第1四半期のサービス「A」かつバリューチェーン「デリバリ」についての時系列俯瞰グラフである。線801は、第1のコンピュータシステムを導入した場合におけるサービス「A」かつバリューチェーン「デリバリ」のトランザクションコストを示している。線802は、第2のコンピュータシステムを導入した場合におけるサービス「A」かつバリューチェーン「デリバリ」のトランザクションコストを示している。
【0062】
これにより、ユーザは第1のコンピュータシステムを導入した場合のトランザクションコストの遷移と、第2のコンピュータシステムを導入した場合のトランザクションコストの遷移とを把握することができる。さらに、第1のコンピュータシステムを導入した場合のトランザクションコストの遷移と、第2のコンピュータシステムを導入した場合のトランザクションコストの遷移とが同一のグラフに示されているため、どちらのシステムを導入した方がよいかを容易に判断することができる。
【0063】
例えば、第1のコンピュータシステムを、特定のサービスに特化したコンピュータシステムなど、システムコストは高いがオペレーションコストをより削減することができるコンピュータシステムとする。また、第2のコンピュータシステムを、入門システムなどの複数のサービスで共通の処理を行うコンピュータシステムや機能を限定したコンピュータシステムなど、第1のコンピュータシステムよりもシステムコストは低いがオペレーションコストの削減は少ないコンピュータシステムとする。この場合に時系列俯瞰グラフを生成した場合、どちらのコンピュータシステムを導入した方がよいか容易に判断することができる。また、同一のコンピュータシステムであっても、導入時期の違いによって第1のコンピュータシステムと第2のコンピュータシステムとで分類して時系列俯瞰グラフを生成した場合、どちらの時期に導入した方がよいか容易に判断することができる。
【0064】
図示する例では、サービス開始4年目(2017年)までは、第1のコンピュータシステムを導入した場合のトランザクションコストよりも、第2のコンピュータシステムを導入した場合のトランザクションコストの方が低い。また、サービス開始4年目からサービス開始11年目(2024年)までは、第2のコンピュータシステムを導入した場合のトランザクションコストよりも、第1のコンピュータシステムを導入した場合のトランザクションコストの方が低い。また、サービス開始11年目以降は、第1のコンピュータシステムを導入した場合のトランザクションコストよりも、第2のコンピュータシステムを導入した場合のトランザクションコストの方が低い。
【0065】
従って、ユーザは、サービス開始4年目までは第2のコンピュータシステムを導入する方がトランザクションコストを低くできることを容易に把握することができる。また、ユーザは、サービス開始4年目からサービス開始11年目までは、第1のコンピュータシステムを導入する方がトランザクションコストを低くできることを容易に把握することができる。また、ユーザは、サービス開始11年目以降は、第2のコンピュータシステムを導入する方がトランザクションコストを低くできることを容易に把握することができる。
【0066】
次に、コスト算出装置1が分布状況グラフを表示する際の動作手順について説明する。図8は、本実施形態におけるコスト算出装置1が分布状況グラフを表示する際の動作手順を示したフローチャートである。
(ステップS101)ユーザは、入力部11に、各サービスの開始日や、四半期毎など所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎のシステムコストと、オペレーションコストと、トランザクション数とを入力する。入力部11は、各サービスの開始日や、四半期毎など所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎のシステムコストと、オペレーションコストと、トランザクション数との入力を受け付ける。記憶部12は、入力部11が入力を受け付けたデータを、サービス開始日テーブル121や入力値テーブル122に記憶する。その後、ステップS102の処理に進む。なお、既にサービス開始日テーブル121や入力値テーブル122に各データが記憶されている場合、ステップS101の一部または全ての処理を省略してもよい。
【0067】
(ステップS102)トランザクションコスト算出部131は、記憶部12が記憶している入力値テーブル122に基づいて、所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎のトランザクションコストを算出する。また、記憶部12は、トランザクションコスト算出部131が所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎に算出したトランザクションコストをトランザクションコストテーブル123に記憶する。その後、ステップS103の処理に進む。
【0068】
(ステップS103)システムコスト比率算出部132は、記憶部12が記憶している入力値テーブル122に基づいて、所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎のシステムコスト比率を算出する。また、記憶部12は、トランザクションコスト算出部131が所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎に算出したシステムコスト比率をシステムコスト比率テーブル124に記憶する。その後、ステップS104の処理に進む。
【0069】
(ステップS104)ユーザは、分布状況グラフに表示するデータの「期間」と「バリューチェーン」とを指定する入力を入力部11に入力する。入力部11は、分布状況グラフに表示するデータの「期間」と「バリューチェーン」との入力を受け付ける。その後、ステップS105の処理に進む。
【0070】
(ステップS105)分布状況グラフ生成部133は、記憶部12が記憶する入力値テーブル122と、トランザクションコストテーブル123と、システムコスト比率テーブル124とに基づいて、ステップS104の処理で入力部11が入力を受け付けた「期間」と「バリューチェーン」の分布状況グラフを生成する。その後、ステップS106の処理に進む。
【0071】
(ステップS106)表示部14は、ステップS105の処理で分布状況グラフ生成部133が生成した分布状況グラフを表示する。その後、ステップS107の処理に進む。
【0072】
(ステップS107)ユーザは、処理を終了するか継続するかを示す入力を入力部11に入力する。入力部11は、処理を終了するか継続するかを示す入力を受け付ける。入力部11が処理を終了する入力を受け付けた場合、処理を終了する。また、入力部11が処理を継続する入力を受け付けた場合、ステップS104の処理に戻る。
【0073】
次に、コスト算出装置1が時系列俯瞰グラフを表示する際の動作手順について説明する。図9は、本実施形態におけるコスト算出装置1が時系列俯瞰グラフを表示する際の動作手順を示したフローチャートである。
【0074】
(ステップS201)ユーザは、入力部11に、第1のコンピュータシステムおよび第2のコンピュータシステムの各サービスの開始日や、四半期毎など所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎のシステムコストと、オペレーションコストと、トランザクション数とを入力する。入力部11は、第1のコンピュータシステムおよび第2のコンピュータシステムの各サービスの開始日や、四半期毎など所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎のシステムコストと、オペレーションコストと、トランザクション数との入力を受け付ける。記憶部12は、入力部11が入力を受け付けたデータを、サービス開始日テーブル121や入力値テーブル122に記憶する。その後、ステップS202の処理に進む。なお、既にサービス開始日テーブル121や入力値テーブル122に各データが記憶されている場合、ステップS201の一部または全ての処理を省略してもよい。
【0075】
(ステップS202)トランザクションコスト算出部131は、記憶部12が記憶している入力値テーブル122に基づいて、第1のコンピュータシステムと第2のコンピュータシステムとのそれぞれにおいて、所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎のトランザクションコストを算出する。また、記憶部12は、第1のコンピュータシステムと第2のコンピュータシステムとのそれぞれにおいて、トランザクションコスト算出部131が所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎に算出したトランザクションコストをトランザクションコストテーブル123に記憶する。その後、ステップS203の処理に進む。
【0076】
(ステップS203)ユーザは、時系列俯瞰グラフに表示するデータの「サービス」と「バリューチェーン」とを指定する入力を入力部11に入力する。入力部11は、時系列俯瞰グラフに表示するデータの「サービス」と「バリューチェーン」との入力を受け付ける。その後、ステップS204の処理に進む。
【0077】
(ステップS204)時系列俯瞰グラフ生成部134は、記憶部12が記憶するトランザクションコストテーブル123と、サービス開始日テーブル121とに基づいて、ステップS203の処理で入力部11が入力を受け付けた「サービス」と「バリューチェーン」の時系列俯瞰グラフを生成する。その後、ステップS205の処理に進む。
【0078】
(ステップS205)表示部14は、ステップS204の処理で時系列俯瞰グラフ生成部134が生成した時系列俯瞰グラフを表示する。その後、ステップS206の処理に進む。
【0079】
(ステップS206)ユーザは、処理を終了するか継続するかを示す入力を入力部11に入力する。入力部11は、処理を終了するか継続するかを示す入力を受け付ける。入力部11が処理を終了する入力を受け付けた場合、処理を終了する。また、入力部11が処理を継続する入力を受け付けた場合、ステップS203の処理に戻る。
【0080】
上述したとおり、本実施形態によれば、トランザクションコスト算出部131は、所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎のトランザクションコストを算出する。また、トランザクションコスト算出部131は、トランザクションコストを算出する際には、オペレーションコストだけではなく、システムコストも用いて算出する。よって、トランザクションコスト算出部131は、サービス内での各バリューチェーンのトランザクションコストをより正確に算出することができる。
【0081】
また、システムコスト比率算出部132は、所定の期間毎、かつ、サービス毎、かつ、バリューチェーン毎のシステムコスト比率を算出する。また、分布状況グラフ生成部133は、サービス開始日テーブル121と、トランザクションコスト算出部131が算出したトランザクションコストとシステムコスト比率とに基づいて、分布状況グラフを生成する。
【0082】
分布状況グラフは、トランザクションコストと、システムコスト比率と、サービスのライフサイクルと、総コスト(システムコスト+オペレーションコスト)とを示す。また、分布状況グラフは、各トランザクションコストの平均値と、平均値の2倍と、平均値を1桁上の位に切り上げた値とを直線で示す。これにより、ユーザは、容易にトランザクションコストと、システムコスト比率と、サービスのライフサイクルと、総コストとを把握することができる。また、ユーザは、各トランザクションコストが平均値以上か否かを容易に把握することができる。また、ユーザは、各トランザクションコストが平均値の2倍以上か否かを容易に把握することができる。また、ユーザは、各トランザクションコストが平均値よりも一桁上の値以上か否かを容易に把握することができる。なお、分布状況グラフにおいて、直線で示す値は、平均値の2倍や、平均値を1桁上の位に切り上げた値に限らない。例えば、各トランザクションコストの分布に応じて、直線で示す値を任意に設定できるようにしてもよい。
【0083】
また、時系列俯瞰グラフ生成部134は、第1のコンピュータシステムおよび第2のコンピュータシステムにおけるサービス開始日テーブル121と、トランザクションコスト算出部131が算出したトランザクションコストとに基づいて、時系列俯瞰グラフを生成する。
【0084】
時系列俯瞰グラフは、第1のコンピュータシステムを導入した場合におけるサービスとバリューチェーンとで特定されるセグメントのトランザクションコストと、第2のコンピュータシステムを導入した場合におけるサービスとバリューチェーンとで特定されるセグメントのトランザクションコストとを時系列で示したグラフである。これにより、ユーザは第1のコンピュータシステムを導入した場合におけるトランザクションコストの遷移を把握することができる。また、ユーザは第2のコンピュータシステムを導入した場合におけるトランザクションコストの遷移を把握することができる。さらに、第1のコンピュータシステムを導入した場合のトランザクションコストの遷移と第2のコンピュータシステムを導入した場合のトランザクションコストの遷移とが同一のグラフに示されているため、第1のコンピュータシステムと第2のコンピュータシステムとのどちらを導入した方がよいか否かを容易に判断することができる。
【0085】
なお、上述した実施形態におけるコスト算出装置1が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0086】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0087】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0088】
1・・・コスト算出装置、11・・・入力部、12・・・記憶部、13・・・制御部、14・・・表示部、121・・・サービス開始日テーブル、122・・・入力値テーブル、123・・・トランザクションコストテーブル、124・・・システムコスト比率テーブル、131・・・トランザクションコスト算出部、132・・・システムコスト比率算出部、133・・・分布状況グラフ生成部、134・・・時系列俯瞰グラフ生成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9