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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-127948(P2015-127948A)
(43)【公開日】2015年7月9日
(54)【発明の名称】タッチ用指サック
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20150612BHJP
   G06F 3/044 20060101ALI20150612BHJP
   G06F 3/03 20060101ALI20150612BHJP
【FI】
   G06F3/01 310Z
   G06F3/044 Z
   G06F3/03 400F
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2014-229556(P2014-229556)
(22)【出願日】2014年11月12日
(31)【優先権主張番号】201310732302.3
(32)【優先日】2013年12月27日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】513235681
【氏名又は名称】群▲マイ▼通訊股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】簡 浩文
(72)【発明者】
【氏名】朱 柏翰
(72)【発明者】
【氏名】張 桂豪
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA08
5E555BA04
5E555BB04
5E555BC04
5E555CA12
5E555CA17
5E555CB12
5E555CB20
5E555DA24
5E555FA14
5E555FA30
(57)【要約】
【課題】ユーザ体験に優れたタッチ用指サックを提供すること。
【解決手段】本発明に係るタッチ用指サックは、電子装置のタッチパネルに対してタッチ操作を行うことに用いられ、且つ主体部と、主体部の外面に設けられ且つ少なくとも1つのタッチボタンを有するタッチエリアと、主体部に設けられたバイブレーターと、連接部品と、を備える。バイブレーターは、連接部品を介して電子装置に電気的に接続され、且つ電子装置から伝送してきた振動信号に応答して、電子装置と同期して振動する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置のタッチパネルに対してタッチ操作を行うことに用いられるタッチ用指サックであって、
前記タッチ用指サックは、主体部と、前記主体部の外面に設けられ且つ少なくとも1つのタッチボタンを有するタッチエリアと、前記主体部に設けられたバイブレーターと、連接部品と、を備え、
前記バイブレーターは、前記連接部品を介して前記電子装置に電気的に接続され、
前記バイブレーターは、前記電子装置から伝送されてきた振動信号に応答して、前記電子装置と同期して振動することを特徴とするタッチ用指サック。
【請求項2】
前記主体部は、弾性導電ゴムにより製造され、且つ円筒状構造であることを特徴とする請求項1に記載のタッチ用指サック。
【請求項3】
前記主体部の両端が開口しており、前記主体部の一端は、ユーザの指に適合する開口部を有し、この開口部から前記タッチ用指サック内にユーザの指を挿入して、前記タッチ用指サックを指にはめることを特徴とする請求項2に記載のタッチ用指サック。
【請求項4】
前記タッチボタンは、前記主体部の外面から突出して設けられている第一タッチボタン、第二タッチボタン、第三タッチボタン、第四タッチボタン、及び中心タッチボタンを含み、
前記第一タッチボタン、前記第二タッチボタン、前記第三タッチボタン、及び前記第四タッチボタンは、前記中心タッチボタンを取り囲むように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のタッチ用指サック。
【請求項5】
前記第一タッチボタン及び前記第二タッチボタンは、前記主体部の長軸方向に沿って互いに間隔をあけて位置し、前記第三タッチボタン及び前記第四タッチボタンは、前記主体部の短軸方向に沿って互いに間隔をあけて位置し、
前記第一タッチボタンと前記第二タッチボタンとの接続線及び前記第三タッチボタンと前記第四タッチボタンとの接続線は、それぞれ前記中心タッチボタンを通過して、且つ互いに垂直に交わっていることを特徴とする請求項4に記載のタッチ用指サック。
【請求項6】
前記第一タッチボタン、前記第二タッチボタン、前記第三タッチボタン、前記第四タッチボタン、及び前記中心タッチボタンは、全て弾性導電ゴムからなることを特徴とする請求項4に記載のタッチ用指サック。
【請求項7】
前記連接部品は、ケーブル及びUSBコネクタを含み、前記ケーブルの一端は前記バイブレーターに電気的に接続され、前記ケーブルの他端は前記USBコネクタに電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のタッチ用指サック。
【請求項8】
タッチパネルを備える電子装置に用いられるタッチ用指サックであって、
前記タッチ用指サックは、主体部と、前記主体部の外面に設けられ且つ少なくとも1つのタッチボタンを有するタッチエリアと、を備え、
前記主体部は、弾性導電ゴムにより製造され、且つ円筒状構造であり、前記少なくとも1つのタッチボタンは、前記タッチパネルに対してタッチ入力操作を行うことに用いられることを特徴とするタッチ用指サック。
【請求項9】
前記タッチ用指サックは、バイブレーター及び連接部品をさらに備え、前記バイブレーターは、前記主体部に設けられ且つ前記連接部品を介して前記電子装置に電気的に接続され、前記バイブレーターは、前記電子装置からの振動信号に応答して、前記電子装置と同期して振動することを特徴とする請求項8に記載のタッチ用指サック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指サックに関し、特に電子装置のタッチパネルを操作するためのタッチ用指サックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、タッチパネルを備えた携帯電話機又はタブレットPCが消費者に好まれている。これらの電子装置を使用する場合、例えば、ゲームをする場合、時に素早く且つ連続してタッチパネルの異なる位置をタッチして、電子装置をコントロールする必要がある。この場合、指でタッチ操作を直接行うと、タッチ方向及びタッチポイントが精確でない場合があり、タッチ式電子装置の使用体験に影響を与える。
【0003】
上記の問題を解決するために、タッチ用指サックを利用することが提案された。このようなタッチ用指サックを利用することによって、タッチ操作の精確性が向上されることが実証されたが、従来のタッチ用指サックは、全て一点のタッチ操作に適しているため、複雑なマルチタッチ操作又はスライド操作にあまり適さない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上の問題点に鑑みて、本発明は、ユーザ体験に優れたタッチ用指サックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明に係るタッチ用指サックは、電子装置のタッチパネルに対してタッチ操作を行うことに用いられ、且つ主体部と、主体部の外面に設けられ且つ少なくとも1つのタッチボタンを有するタッチエリアと、主体部に設けられたバイブレーターと、連接部品と、を備える。バイブレーターは、連接部品を介して電子装置に電気的に接続され、且つ電子装置から伝送されてきた振動信号に応答して、電子装置と同期して振動する。
【0006】
また、上記の課題を解決するために、本発明に係るタッチ用指サックは、タッチパネルを備える電子装置に用いられ、タッチ用指サックは、主体部と、主体部の外面に設けられ且つ少なくとも1つのタッチボタンを有するタッチエリアと、を備え、主体部は、弾性導電ゴムにより製造され、且つ円筒状構造であり、少なくとも1つのタッチボタンは、タッチパネルに対してタッチ入力操作を行うことに用いられる。
【発明の効果】
【0007】
従来の技術と異なり、本発明のタッチ用指サックを使用することによって、ユーザの電子装置のタッチパネルに対してタッチ操作を行う時の利便性、精確性、及び鋭敏度が大きく向上される。また、本発明は、連接部品を介して、電子装置にバイブレーターを接続して、バイブレーターと電子装置との同期振動を実現する。これによって、これにより、タッチ操作の体感はあきらかになり、ユーザ体験は著しく改善される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係るタッチ用指サックの動作状態を示す図である。
図2図1に示したタッチ用指サックの具体的な構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1に示すように、本発明の実施形態に係るタッチ用指サック100は、スマートフォン、タブレットPC等のタッチパネルを備える電子装置200に用いられ、ユーザのタッチパネルに対する入力操作を補助する。このタッチ用指サック100を指にはめることによって、ユーザが電子装置200のタッチパネルに対してタッチ操作する際の精確性及び鋭敏度は大きく向上される。
【0010】
電子装置200は、タッチパネル210及び接続ポート220を備える。タッチパネル210は、ゲームの操作インタフェース又はアプリケーションのユーザーインターフェース等の画像を表示する。接続ポート220は、タッチ信号を出力し、且つタッチ用指サック100に給電する。本実施形態において、接続ポート220は、電子装置200がユーザのタッチ操作に応答して生成した振動信号をタッチ操作に同期して出力する。
【0011】
図2に示すように、本発明のタッチ用指サック100は、主体部10と、タッチエリア12と、バイブレーター14と、連接部品16と、を備える。タッチエリア12及びバイブレーター14は、主体部10にそれぞれ設けられている。連接部品16は、タッチ用指サック100と電子装置200とを互いに連接することに用いられる。
【0012】
主体部10は、弾性導電ゴムにより製造され、且つ円筒状の構造である。また、その両端は開口している。ユーザは、主体部10の一端の開口部11から指をタッチ用指サック100内に挿入して、タッチ用指サック100を指にはめる。本実施形態において、主体部10の形状は、人の指を模造して設計される。主体部10の直径は、開口部11の一端から他端に向かって次第に小さくなる。
【0013】
タッチエリア12は、主体部10の外面に設けられており、且つ主体部10の外面から突出した第一タッチボタン121、第二タッチボタン122、第三タッチボタン123、第四タッチボタン124、及び中心タッチボタン125を備える。第一タッチボタン121、第二タッチボタン122、第三タッチボタン123、及び第四タッチボタン124は、中心タッチボタン125を取り囲むように設けられている。また、第一タッチボタン121及び第二タッチボタン122は、主体部10の長軸方向に沿って互いに間隔をあけて位置し、第三タッチボタン123及び第四タッチボタン124は、主体部10の短軸方向に沿って互いに間隔をあけて位置している。さらに、第一タッチボタン121と第二タッチボタン122との接続線及び第三タッチボタン123と第四タッチボタン124との接続線は、それぞれ中心タッチボタン125を通過し、且つ互いに垂直に交わっている。本実施形態において、上記の各タッチボタンは、それぞれエンボス加工等の方法によって、主体部10の外面に形成される。また、各タッチボタンは全て弾性導電ゴムからなる。
【0014】
バイブレーター14は、主体部10上に設けられている。本実施形態において、バイブレーター14は、主体部10の外面に設けられ、且つ連接部品16を介して電子装置200に連接されている。バイブレーター14は、電子装置200からの振動信号を受信して、前記振動信号により起動されて電子装置200と同時に振動する。
【0015】
連接部品16は、互いに連接されているケーブル161及びUSBコネクタ162を備える。ケーブル161の一端はバイブレーター14に電気的に接続され、ケーブル161の他端はUSBコネクタ162を介して電子装置200の接続ポート220に電気的に接続される。連接部品16は、ユーザがタッチパネルをタッチする過程又はタッチパネルに接触する過程において、電子装置200からの振動信号を伝送して、バイブレーター14と電子装置200との同期振動を実現する。これと同時に、電子装置200は、連接部品16を介してバイブレーター14に給電する。
【0016】
以下、本発明のタッチ用指サック100の使用方法及び動作原理について詳細に説明する。
【0017】
タッチ用指サック100を使用する場合、ユーザの指を開口部11からタッチ用指サック100内に挿入して、タッチ用指サック100を指にはめる。続いて、USBコネクタ162を電子装置200の接続ポート220に接続させて、バイブレーター14と電子装置200との電気接続関係を確立する。ユーザは、電子装置200のタッチパネル210を操作する時に、タッチ用指サック100のタッチエリア12をタッチパネル210に接触させれば、電子装置200に対して入力操作を行うことができる。この時、ユーザのタッチ操作に伴って、電子装置200が生成した振動信号は、連接部品16を介してバイブレーター14まで伝送されて、バイブレーター14を電子装置200と同期させてバイブレーター14を振動させる。
【0018】
本発明のタッチ用指サック100の使用方法は、ユーザのタッチ操作の習慣に制限されない。即ち、本発明のタッチ用指サック100は、右手操作或いは左手操作のどちらにも対応する。また、マルチタッチボタンが設けられているため、ユーザは、タッチ操作の方向を切り換える際非常に自由であり、ユーザは、アプリケーション又は自身の操作習慣によって適時にタッチ操作の方向を変えることができる。
【0019】
上記の記載から分かるように、本発明のタッチ用指サック100は、主体部10に設けられた第一タッチボタン121、第二タッチボタン122、第三タッチボタン123、第四タッチボタン124、及び中心タッチボタン125によって、ユーザが電子装置200のタッチパネル210に対してタッチ操作を行う時の利便性、精確性、及び鋭敏度を向上させる。また、バイブレーター14は、連接部品16を介して電子装置200に電気的に接続されるため、タッチ操作の過程において、バイブレーター14と電子装置200とは同時に振動する。これにより、タッチ操作の体感はあきらかになり、ユーザ体験は大きく改善される。
【符号の説明】
【0020】
100 タッチ用指サック
200 電子装置
210 タッチパネル
220 接続ポート
10 主体部
11 開口部
12 タッチエリア
121 第一タッチボタン
122 第二タッチボタン
123 第三タッチボタン
124 第四タッチボタン
125 中心タッチボタン
14 バイブレーター
16 連接部品
161 ケーブル
162 USBコネクタ
図1
図2