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特開2015-127964マネージメントエンジンインターフェイスドライバ用制御回路
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  • 特開2015127964-マネージメントエンジンインターフェイスドライバ用制御回路 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-127964(P2015-127964A)
(43)【公開日】2015年7月9日
(54)【発明の名称】マネージメントエンジンインターフェイスドライバ用制御回路
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/445 20060101AFI20150612BHJP
   G06F 11/00 20060101ALI20150612BHJP
【FI】
   G06F9/06 610A
   G06F9/06 630
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-262200(P2014-262200)
(22)【出願日】2014年12月25日
(31)【優先権主張番号】201310734479.7
(32)【優先日】2013年12月27日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】512333537
【氏名又は名称】鴻富錦精密工業(武漢)有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】500080546
【氏名又は名称】鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】郭 松
(72)【発明者】
【氏名】陳 俊生
【テーマコード(参考)】
5B376
【Fターム(参考)】
5B376AA02
5B376AA11
5B376AA22
5B376CA46
(57)【要約】      (修正有)
【課題】直接マネージメントエンジンインターフェイスドライバを更新することができる制御回路を提供する。
【解決手段】制御回路100は、マネージメントエンジンインターフェイスドライバ12がロードされるプラットフォームコントローラハブ(PCH10)、基本入出力システム(BIOS20)及び電子スイッチを備える。BIOS20は、PCH10の汎用入出力ピンP0の出力を制御し、その汎用入出力ピンは、電源及び電子スイッチの制御端に接続され、電子スイッチの第一端は、電源に接続され、その第二端は、PCH10のシリアルピンSD0に接続される。制御回路100は、BIOS20によって電子スイッチのオン/オフを制御し、これにより、マネージメントエンジンインターフェイスドライバ12の書き込み禁止機能のオン/オフを制御する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マネージメントエンジンインターフェイスドライバがロードされるプラットフォームコントローラハブ(PCH)と、
基本入出力システム(BIOS)と、
電子スイッチと、
第一抵抗及び第二抵抗と、を備え、
前記基本入出力システムは、前記プラットフォームコントローラハブに接続されて前記プラットフォームコントローラハブの汎用入出力(GPIO)ピンの出力を制御し、また、前記汎用入出力ピンは、第一抵抗を介して電源に接続され、さらに、前記電子スイッチの制御端に接続され、前記電子スイッチの第一端は、前記第二抵抗を介して前記電源に接続され、その第二端は、前記プラットフォームコントローラハブのシリアルピンに接続され、
正常に動作している間、前記基本入出力システムは、前記電子スイッチの制御端に信号を出力しないよう前記プラットフォームコントローラハブの汎用入出力ピンを制御し、これにより、前記電子スイッチはオンになり、前記プラットフォームコントローラハブのシリアルピンは、ハイレベル信号を受信し、前記マネージメントエンジンインターフェイスドライバは保護状態にあり、前記マネージメントエンジンインターフェイスドライバを更新することができず、
前記マネージメントエンジンインターフェイスドライバを更新する必要がある場合、前記プラットフォームコントローラハブの汎用入出力ピンは、前記電子スイッチの制御端にローレベルの信号を出力し、これにより、前記電子スイッチはオフになり、前記プラットフォームコントローラハブのシリアルピンは、ハイレベル信号を受信することを停止し、前記マネージメントエンジンインターフェイスドライバの書き込み禁止機能はオンになり、前記マネージメントエンジンインターフェイスドライバを更新することができることを特徴とする制御回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御回路に関し、特にマネージメントエンジンインターフェイスドライバ用制御回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
マネージメントエンジンインターフェイス(Management Engine Interface)ドライバは、ファームウェアとシステムとの間に介在し、プラットフォームコントローラハブ(PCH)内にロードされている。このマネージメントエンジンインターフェイスドライバにより、電子デバイスのシステムは、ファームウェアと相互に作用することができ、これにより、マネージメントを改善する。安全を考慮して、マネージメントエンジンインターフェイスドライバは、通常、保護状態にある。従って、マネージメントエンジンインターフェイスドライバを更新する必要がある場合、電子デバイスをオンにしてPCHを設置する必要があるため、非常に不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記課題を解決するために、本発明は、直接マネージメントエンジンインターフェイスドライバを更新することができる制御回路を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る制御回路は、マネージメントエンジンインターフェイスドライバがロードされるプラットフォームコントローラハブと、基本入出力システムと、電子スイッチと、第一抵抗及び第二抵抗と、を備える。基本入出力システムは、プラットフォームコントローラハブに接続されてプラットフォームコントローラハブの汎用入出力ピンの出力を制御し、プラットフォームコントローラハブの汎用入出力ピンは、第一抵抗を介して電源に接続され、さらに、電子スイッチの制御端に接続され、電子スイッチの第一端は、第二抵抗を介して電源に接続され、その第二端は、プラットフォームコントローラハブのシリアルピンに接続される。正常に動作している際、基本入出力システムは、電子スイッチの制御端に信号を出力しないようプラットフォームコントローラハブの汎用入出力ピンを制御し、これにより、電子スイッチはオンになり、プラットフォームコントローラハブのシリアルピンは、ハイレベル信号を受信し、マネージメントエンジンインターフェイスドライバは保護状態にあり、マネージメントエンジンインターフェイスドライバを更新することができない。マネージメントエンジンインターフェイスドライバを更新する必要がある場合、プラットフォームコントローラハブの汎用入出力ピンは、電子スイッチの制御端にローレベルの信号を出力し、これにより、電子スイッチはオフになり、プラットフォームコントローラハブのシリアルピンは、ハイレベル信号を受信することを停止し、マネージメントエンジンインターフェイスドライバの書き込み禁止機能はオンになり、マネージメントエンジンインターフェイスドライバを更新することができる。
【発明の効果】
【0005】
従来の技術と比べて、本発明の制御回路は、基本入出力システムを利用して電子スイッチがオン/オフを制御する。これにより、マネージメントエンジンインターフェイスドライバの書き込み禁止機能を制御して、電子デバイスをオンにしなくても、マネージメントエンジンインターフェイスドライバを更新することができるため、便利である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の実施形態に係る制御回路の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0008】
図1を参照すると、本発明の実施形態に係る制御回路100は、プラットフォームコントローラハブ(PCH)10、基本入出力システム(BIOS)20、電子スイッチ(即ち、本実施形態のNPN型のトランジスタ)Q、抵抗R1及び抵抗R2を備える。
【0009】
PCH10内には、マネージメントエンジンインターフェイスドライバ12がロードされている。PCH10が正常に動作している際、PCH10のシリアルピンSDOは、ハイレベル信号を受信し、マネージメントエンジンインターフェイスドライバ12は、保護状態にある。従って、ユーザは、マネージメントエンジンインターフェイスドライバ12を更新することができない。しかし、PCH10のシリアルピンSDOがハイレベル信号を受信しない場合、マネージメントエンジンインターフェイスドライバ12の書き込み禁止機能はオンになり、ユーザは、マネージメントエンジンインターフェイスドライバ12を更新することができる。
【0010】
BIOS20は、PCH10に接続され、PCH10の汎用入出力(GPIO)ピンP0の出力信号は、BIOS20によって制御される。PCH10のGPIOピンP0は、抵抗R1を介して電源P3V3に接続され、PCH10のGPIOピンP0は、さらに、トランジスタQのベース電極に接続され、トランジスタQのエミッタ電極は、抵抗R2を介して電源P3V3に接続され、トランジスタQのコレクタ電極は、PCH10のシリアルピンSDOに接続されている。
【0011】
PCH10が正常に動作している間、PCH10のGPIOピンP0は、信号を出力しない。この際、トランジスタQのベース電極は、抵抗R1を介して電源P3V3からのハイレベル信号を受信してオンになっており、PCH10のシリアルピンSDOは、トランジスタQ及び抵抗R2を介して電源P3V3からのハイレベル信号を受信する。これにより、マネージメントエンジンインターフェイスドライバ12は、保護状態にあり、ユーザは、マネージメントエンジンインターフェイスドライバ12を更新できない。
【0012】
マネージメントエンジンインターフェイスドライバ12を更新する必要がある場合、BIOS20によってローレベルの信号を出力するようPCH10のGPIOピンP0を制御する。これにより、トランジスタQのベース電極は、該ローレベルの信号を受信してオフになり、PCH10のシリアルピンSDOは、電源P3V3からハイレベル信号の受信を停止し、マネージメントエンジンインターフェイスドライバ12の書き込み禁止機能はオンになる。故に、ユーザは、マネージメントエンジンインターフェイスドライバ12を更新できる。
【0013】
本発明に係る制御回路100は、BIOS20を利用してトランジスタQのオン/オフを制御する。これにより、マネージメントエンジンインターフェイスドライバ12の書き込み禁止機能を制御して、電子デバイスをオンにしなくても、マネージメントエンジンインターフェイスドライバ12を更新することができるため便利である。
【符号の説明】
【0014】
100 制御回路
10 プラットフォームコントローラハブ
12 マネージメントエンジンインターフェイスドライバ
20 基本入出力システム
Q トランジスタ
R1、R2 抵抗
図1