【解決手段】揮発薬剤透過部材21に非透過部材22が接着されたフィルム状部材300を用意する。フィルム状材料300の揮発薬剤透過部材21側に、切断具を用いて切れ込みを入れて非透過部材22の掴み部となる部分から揮発薬剤透過部材21を剥離して除去する。その後、容器にフィルム状材料300を重ねて固着する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の薬剤収容具では、使用開始時に、非透過薄膜を剥離しなければならない。しかしながら、特許文献1の蓋の構造は、非透過薄膜が、透過薄膜の全体に接着されているので、使用者が非透過薄膜を剥離しようとして蓋の一部を掴むと、非透過薄膜と、透過薄膜とを一緒に掴み、両薄膜に引っ張り力を加えることになる。このとき、透過薄膜はトレイに固着されているので、両薄膜を一緒に引っ張ると透過薄膜は、トレイに固着された部分を起点にして破れる。この透過薄膜を破るのには力が必要である。従って、使用者が非透過薄膜を剥離し難くいと感じることがあり、使用者にとって使いやすいものとは言えなかった。
【0006】
また、使用者は、上記したように非透過薄膜を剥離する際に透過薄膜も引っ張ることになるが、このとき、使用者の力加減等により、透過薄膜の一部がトレイから引き剥がされてしまうことが考えられる。こうなると、トレイ内部の揮発していない薬剤が洩れてしまうという不具合が発生し、薬剤を徐々に拡散させるという機能を達成できなくなる。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、使用者にとって使いやすく、かつ、不具合の発生しにくい薬剤収容具の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明では、蓋の非透過部材に掴み部を設け、この掴み部を、蓋の揮発薬剤透過部材よりも容器外へ向けて延出させた。
【0009】
第1の発明は、揮発性を有する薬剤を収容する容器と、上記容器の開放部分を覆う蓋とを備え、上記蓋は、揮発した薬剤を通し、かつ、揮発していない薬剤を通さないように構成された揮発薬剤透過部材と、該揮発薬剤透過部材を上記容器の外側から覆うとともに、薬剤を通さないように構成された非透過部材とを備え、上記非透過部材は、上記揮発薬剤透過部材に対して剥離可能に一体化されるとともに、上記揮発薬剤透過部材から剥離させるときに掴むための掴み部を備え、該掴み部は、上記揮発薬剤透過部材よりも上記容器外へ向けて延出し、上記揮発薬剤透過部材は、上記容器に対し、上記非透過部材を上記揮発薬剤透過部材から剥離させるときの力よりも強く固着された薬剤収容具の製造方法において、上記揮発薬剤透過部材に上記非透過部材が接着されたフィルム状材料の揮発薬剤透過部材側に、切断具を用いて切れ込みを入れて上記非透過部材の掴み部となる部分から上記揮発薬剤透過部材を剥離して除去し、しかる後、上記フィルム状材料における揮発薬剤透過部材を上記容器の周縁部に固着することによって上記薬剤収容具を得ることを特徴とするものである。
【0010】
この構成によれば、使用者が非透過部材を揮発薬剤透過部材から剥離しようとする際には、非透過部材の掴み部を掴んで剥離方向に引っ張る。この掴み部は、揮発薬剤透過部材よりも容器外へ向けて延出しているので、使用者が揮発薬剤透過部材を一緒に掴むことはない。これにより、使用者は非透過部材のみを引っ張ることになるので、揮発薬剤透過部材を破る必要はなく、非透過部材を揮発薬剤透過部材から剥離させる際の力が小さくて済み、また、揮発薬剤透過部材の一部が容器から引き剥がされることもない。
【発明の効果】
【0011】
第1の発明によれば、蓋の非透過部材を揮発薬剤透過部材に対して剥離可能に一体化し、この非透過部材に掴み部を設け、この掴み部を揮発薬剤透過部材よりも容器外へ向けて延出させたので、使用者は揮発薬剤透過部材を掴むことなく非透過部材を揮発薬剤透過部材から剥離することができる。これにより、非透過部材を剥離させる際の力が小さくて済むので使いやすくすることができるとともに、揮発薬剤透過部材の一部が容器から引き剥がされることがないので、不具合の発生を抑制できる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
【0014】
図1は、本発明の実施形態にかかる薬剤収容具としての表示具1を備えた薬剤拡散器50を示すものである。この実施形態の説明では、表示具1の構造を説明する前に、薬剤拡散器50の構造について説明する。
【0015】
薬剤拡散器50は、揮発性を有する薬剤を含浸した薬剤含浸体51と、薬剤含浸体51を収容するケース52と、ケース52を吊すためのフック53とを備えている。薬剤含浸体51は、吸液性を有する部材からなり、通気性の高いメッシュ状に加工されている。薬剤含浸体51に含浸させる薬剤としては、揮発性を有する薬剤であれば特に限定されないが、例えば、殺虫剤、虫の忌避剤、防虫剤、芳香剤、消臭剤等が挙げられる。
【0016】
ケース52は、樹脂材からなる厚肉板状のものであり、正面視で上下方向に長い略矩形状とされ、上方から見ると、全体として略S字状に湾曲している。ケース52は、厚み方向に2分割された第1分割体55と第2分割体56とを組み合わせて構成されている。第1分割体55と第2分割体56との間に薬剤含浸体51が収容され、薬剤含浸体51は、第1分割体55と第2分割体56とで厚み方向に挟持されている。
【0017】
第1分割体55と第2分割体56とには、多数の貫通口55a(第1分割体55のもののみ示す)が形成されている。空気は貫通口55aを通ってケース52に出入りし、これにより、薬剤含浸体51に含浸されている薬剤が周囲に拡散するようになっている。
【0018】
ケース52の中央部には、上下方向に長い開口部57がケース52の厚み方向に貫通するように形成されている。この開口部57に上記表示具1が取り付けられるようになっている。
【0019】
次に、表示具1の構造について説明する。
図2〜
図6に示すように、表示具1は、揮発性を有する薬剤を収容する容器10と、容器10の開放部分を覆う蓋20とを備えている。
【0020】
容器10は、薬剤拡散器50の開口部57の形状に対応して所定方向に長く延びる形状とされ、例えば、ポリエチレン‐テレフタラート(PET)等の無色透明な樹脂製の板材で構成されている。
図1に示すように、容器10は、その長手方向が薬剤拡散器50の上下方向と一致する姿勢で薬剤拡散器50に取り付けられる。
【0021】
尚、本実施形態の説明では、薬剤拡散器50に取り付けられた表示具1の上となる側を「上」といい、下となる側を「下」というものとする。
【0022】
図4に示すように、容器10には、板材の厚み方向一方側へ膨出する膨出部11が形成されている。
図2、
図5、
図6に示すように、膨出部11は、上下方向に延びており、この膨出部11の内部に薬剤が収容されるようになっている。膨出部11は、その膨出方向と反対側が略全体に亘って開口しており、この開口が容器10の開放部分となっている。
【0023】
図2に示すように、容器10の膨出部11の周縁部には、膨出部11を囲むようにフランジ12が形成されている。フランジ12は、略矩形状とされている。
【0024】
フランジ12の下部には、下側切欠部13が形成されている。下側切欠部13は、フランジ12の下縁部の幅方向中央部近傍に位置している。また、フランジ12の上部には、上方へ延出する延出部14が形成されている。延出部14は、薬剤拡散器50に固定される部分である。延出部14の幅は、フランジ12の幅よりも狭く設定されている。また、延出部14の上縁部は、幅方向中央部に近づくほど上に位置するように尖った形状となっている。さらに、延出部14の下部には、幅方向両側に切欠部14a,14aが形成されている。
【0025】
薬剤は、例えば、揮発性を有する薬剤であれば特に限定されないが、例えば、殺虫剤、虫の忌避剤、防虫剤、芳香剤、消臭剤等が挙げられる。薬剤は、液体であり、例えば青、黄、緑等に着色されている。
【0026】
図7、
図8に示すように、蓋20は、薄肉の多層フィルム材で構成されている。蓋20は、揮発した薬剤を通し、かつ、揮発していない薬剤を通さないように構成された揮発薬剤透過フィルム(揮発薬剤透過部材)21と、揮発薬剤透過フィルム21を容器10の外側から覆うとともに、薬剤を通さないように構成された非透過フィルム(非透過部材)22とを備えている。
【0027】
揮発薬剤透過フィルム21は、液体を通さず、気体を通す性質を有する周知のフィルムで構成することができる。この種のフィルムとしては、例えば、上記特表2001−523119号公報に開示されているものが挙げられるが、これ以外のフィルムを用いることも可能である。
【0028】
図2、
図3に示すように、揮発薬剤透過フィルム21は、容器10のフランジ12の形状に対応した略矩形状である。すなわち、揮発薬剤透過フィルム21の幅は容器10の幅と略同じに設定され、また、揮発薬剤透過フィルム21の長さは、容器10の下縁部からフランジ12における延出部14の下縁部に達する長さに設定されている。
【0029】
揮発薬剤透過フィルム21は、熱可塑性樹脂で構成されている。揮発薬剤透過フィルム21の周縁部は、フランジ12に対し全周に亘って熱溶着によって固着されている。揮発薬剤透過フィルム21の熱溶着部分を
図3に斜線にて示す。揮発薬剤透過フィルム21を構成する材料は、容器10との溶着強度を十分に確保するために、容器10を構成する材料と同じであるのが好ましい。
【0030】
尚、揮発薬剤透過フィルム21は、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリウレタンフィルム、ナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムまたはそれらの複合ラミネートフィルム等が挙げられる。
【0031】
非透過フィルム22は、液体も気体も通さない性質を有する周知のフィルムで構成することができる。この実施形態では、非透過フィルム22は、アルミニウムフィルムで構成されている。
【0032】
非透過フィルム22の全面は、接着剤によって揮発薬剤透過フィルム21に対し剥離可能に接着され、非透過フィルム22と揮発薬剤透過フィルム21とは一体化している。この剥離可能に接着するための接着剤は、周知の接着剤であるため詳細な説明は省略する。非透過フィルム22と揮発薬剤透過フィルム21との接着力は、揮発薬剤透過フィルム21の容器10への固着力よりも弱く設定されている。つまり、揮発薬剤透過フィルム21は、容器10に対し、非透過フィルム22を揮発薬剤透過フィルム21から剥離させるときの力よりも強く固着されている。
【0033】
具体的には、薬剤拡散器50を使用する一般の人(使用者)が非透過フィルム22を例えば人差し指と親指で掴んで剥離方向に引っ張った際に、違和感を感じる程の大きな力を必要とせず、揮発薬剤透過フィルム21からスムーズに剥離できる程度の接着力である。
【0034】
図4に示すように、非透過フィルム22の幅は、揮発薬剤透過フィルム21の幅と略同じに設定されている。一方、
図5、
図6に示すように、非透過フィルム22の長さは、揮発薬剤透過フィルム21の長さよりも長く設定されている。非透過フィルム22の下縁部は、揮発薬剤透過フィルム21の下縁部と略一致しているが、非透過フィルム22の上側は、揮発薬剤透過フィルム21の上縁部よりも上方まで延びるように形成されている。
【0035】
非透過フィルム22における揮発薬剤透過フィルム21よりも上側の部分は、使用者が非透過フィルム22を剥離する際に掴むための掴み部22aとされている。つまり、掴み部22aは、蓋20を容器10に固着した状態で、揮発薬剤透過フィルム21よりも容器10外へ向けて延出している。このため、掴み部22aには、揮発薬剤透過フィルム21が積層されておらず、容器10に固着されない部分となる。
【0036】
掴み部22aは略矩形状とされており、その幅は、非透過フィルム22の本体部分(揮発薬剤透過フィルム21が積層された部分)と略同じである。掴み部22aの上下寸法は、容器10の延出部14の上下寸法よりも長く設定されており、
図5、
図6に示すように、掴み部22aの上部は、延出部14の上部よりも上方に位置している。
【0037】
非透過フィルム22を構成する材料としては、アルミニウムフィルム以外にも、例えば、ポリエステル(PET、PBTなど)、ポリアミド、ポリアセタール、ポリアクリルニトリル等が挙げられる。
【0038】
薬剤の成分及び揮発薬剤透過フィルム21の構造によって容器10内の薬剤の減少速度を任意に調節することが可能である。例えば、薬剤拡散器50の薬剤含浸体51の寿命が100日であれば、表示具1の容器10の薬剤も100日で無くなるように薬剤の減少速度を設定しておく。尚、表示具1の容器10内の薬剤と、薬剤拡散器50の薬剤含浸体51の薬剤とは、効果の異なる薬剤が好ましい。
【0039】
上記のように構成された表示具1は、
図1に示すように、薬剤拡散器50の開口部57に収容された状態で、容器10の延出部14がケース52の第1分割体55及び第2分割体56で挟まれて保持され、容器10の下部がケース52に同様に保持される。
【0040】
このようにしてケース52に取り付けられた表示具1は、ケース52の外部から視認可能になるので、容器10内の薬剤の減少度合いを容易に把握することができ、この容器10内の薬剤の減少度合いに基づいて薬剤拡散器50の薬剤含浸体51の薬剤残量(薬剤含浸体51の寿命)を把握することが可能である。このとき、表示具1の容器10内の薬剤は着色されており、容器10が透明であるので、使用者は薬剤残量を把握しやすい。
【0041】
次に、上記表示具1の製造要領について説明する。容器10は、樹脂製の板材を加熱プレス成形することにより得るが、このとき、
図10〜12に示すように、多数の容器10が連なった状態の中間成形品100を製造する。
【0042】
一方、蓋20は、揮発薬剤透過フィルム21に非透過フィルム22を接着して一体化した長尺状の材料を用意し、この材料を所定の寸法に切断して
図9に示すフィルム状材料300を得る。このフィルム状材料300の切断寸法は、中間成形品100の形状に対応した寸法である。つまり、中間成形品100が有する容器10の数と同じ数の蓋20(
図9(a)に仮想線で示す)を確保できる大きさのフィルム状材料300を形成しておく。
【0043】
フィルム状材料300には、中間成形品100に固着する前に掴み部22aとなる部分を形成する。すなわち、
図9(b)に示すように、フィルム状材料300の揮発薬剤透過フィルム21側に、切断装置の切断具Aを用いて切れ込みBを入れる。この切れ込みBの深さは、非透過フィルム22には達しないように設定されている。切断装置は周知の構造のものであり、切れ込みBの深さの調整は、切断装置の調整によって任意に設定できる。
【0044】
切れ込みBを入れた後、
図9(c)に示すように、揮発薬剤透過フィルム21の一部を非透過フィルム22から剥離する。このとき、揮発薬剤透過フィルム21の接着力は上述の如く弱めに設定されているので簡単に剥離できる。フィルム状材料300のうち、揮発薬剤透過フィルム21を剥離した部分が掴み部22aとなる。
【0045】
図13に示すように、容器10になる中間成形品100と蓋20になるフィルム状材料300とを用意した後、中間成形品100における容器10の開放側に、フィルム状材料300における揮発薬剤透過フィルム21側を重ねる。また、容器10には薬剤を注入しておく。そして、フィルム状材料300を周知の加熱器(図示せず)によって加熱し、揮発薬剤透過フィルム21を溶融する。
【0046】
そして、冷却すると、揮発薬剤透過フィルム21が容器10のフランジ12に固着される。
【0047】
しかる後、中間成形品100及びフィルム状材料300を切断することで表示具1が得られる。
【0048】
このようにして得られた表示具1は、容器10の周縁部がシールされて薬剤の洩れがないとともに、容器10の開放側は非透過フィルム22で覆われているので、薬剤の揮発もない。
【0049】
次に、上記表示具1を使用する場合について説明する。
図1に示すように、表示具1は、工場からの出荷段階で薬剤拡散器50に予め取り付けられている。使用者は、非透過フィルム22を揮発薬剤透過フィルム21から剥離する。すなわち、
図14(a)に示すように、まず、非透過フィルム22の掴み部22aを例えば人差し指と親指で掴む。このとき、非透過フィルム22には、揮発薬剤透過フィルム21が積層されていないので、掴み部22aは柔らかく曲がり易くなっている。従って、掴み部22aを、容器10の延出部14から離れる方向に容易に曲げることができ、使用者は掴み部22aを掴みやすい。
【0050】
その後、
図14(b)に示すように、使用者は、掴み部22aを掴んだ状態で下(剥離方向)に引っ張る。このとき、使用者は、揮発薬剤透過フィルム21を掴んでいないので、非透過フィルム22のみを引っ張ることになる。従って、従来のように揮発薬剤透過フィルム21を部分的に破る必要はなく、非透過フィルム22を揮発薬剤透過フィルム21から剥離させる際の力が小さくて済み、また、揮発薬剤透過フィルム21の一部が容器10から引き剥がされることもない。
【0051】
以上説明したように、この実施形態によれば、使用者は揮発薬剤透過フィルム21を掴むことなく、非透過フィルム22を剥離することができる。これにより、非透過フィルム22を剥離させる際の力が小さくて済むので使いやすくすることができるとともに、揮発薬剤透過フィルム21の一部が容器10から引き剥がされることがなく不具合の発生を抑制できる。
【0052】
特に、表示具1の容器10を薬剤拡散器50のケース52に取り付けたまま蓋20の非透過フィルム22を剥離することができるので取扱いを簡単にすることができる。そして、蓋20の非透過フィルム22を剥離する際の力が小さくて済むので、剥離する際に表示具1が薬剤拡散器50のケース52から外れてしまうのを防止できる。
【0053】
尚、上記実施形態では、掴み部22aを形成する際に、揮発薬剤透過フィルム21の一部を非透過フィルム22から剥離するようにしているが、これに限らず、非透過フィルム22の一部に揮発薬剤透過フィルム21が積層されていない材料を予め用意しておき、この材料から掴み部22aを有する蓋20を形成してもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、本発明が薬剤拡散器50の表示具1である場合について説明したが、これに限らず、本発明に係る薬剤収容具は、それ単独で、例えば、虫除け、消臭、芳香等の機能を持った器具として使用することができる。
【0055】
また、容器10の形状や大きさも任意に設定することができ、例えば、本発明は、据置型や携帯型の虫除け具、消臭具、芳香具等として利用することも可能である。