(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-129021(P2015-129021A)
(43)【公開日】2015年7月16日
(54)【発明の名称】解放可能に閉鎖できる製品収容パッケージ
(51)【国際特許分類】
B65D 85/60 20060101AFI20150619BHJP
【FI】
B65D85/60
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-43392(P2015-43392)
(22)【出願日】2015年3月5日
(62)【分割の表示】特願2013-536802(P2013-536802)の分割
【原出願日】2011年10月27日
(31)【優先権主張番号】61/407,385
(32)【優先日】2010年10月27日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/408,091
(32)【優先日】2010年10月29日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/408,112
(32)【優先日】2010年10月29日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】508351303
【氏名又は名称】インターコンチネンタル グレート ブランズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100116872
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 和子
(72)【発明者】
【氏名】クラーク ケッリ
(72)【発明者】
【氏名】ホウソーン ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】ロドリゲス マキシミリアーノ
(72)【発明者】
【氏名】アルドリッジ アレン シドニー
(72)【発明者】
【氏名】ガイニー シモン リチャード
【テーマコード(参考)】
3E035
【Fターム(参考)】
3E035AA16
3E035BA01
3E035BB01
3E035BC01
3E035CA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】解放可能な閉鎖具は、複数の細長い消費可能な製品を収容するパッケージ・アセンブリの開閉を提供する。
【解決手段】アセンブリは、製品を支持するためのパッケージ・ハウジング11を含む。パッケージ・ハウジングは、ヒンジ部材55によって区分される第1の製品収容区画12および第2の製品収容区画14を含む。製品収容区画の各々は、ヒンジ部材に隣接して開口端部30,32を有する。製品収容区画は、ヒンジ部材の周りに本のような様式で折り畳み可能である。解放可能な閉鎖具は、各区画に適用されて、ヒンジ部材の周りに区画を閉鎖可能に折り畳むと、即座に、相互の係合のための整列された対面関係になるように配置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の細長い消費可能な製品を収容して、分配するためのパッケージ・アセンブリであって、
前記製品を支持するためのパッケージ・ハウジング、
前記パッケージ・ハウジングは、ヒンジによって区分される第1の製品収容区画および第2の製品収容区画を含み、
前記製品収容区画の各々は、前記ヒンジに隣接して開口端部を有し、前記製品収容区画は、前記ヒンジの周りに本のような様式で折り畳み可能であり、および
前記ヒンジの周りに前記区画を閉鎖可能に折り畳むと相互に係合するための対面関係に整列されるように各区画上に配置される解放可能な閉鎖具、を備え、
前記解放可能な閉鎖具は、クリップ、係合するフックとループのファスナ、磁気ファスナ、感圧ラベル、静電気付着フィルム、感圧接着剤、および組み合わされる機械的デバイス、からなる群から選択される、
パッケージ・アセンブリ。
【請求項2】
前記製品収容区画の各々は、前記開口端部によって定義される開放領域および閉鎖領域を含み、前記開放領域は、前記閉鎖領域よりも大きい、請求項1に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項3】
前記閉鎖領域は、前面壁によって定義される、請求項2に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項4】
前記前面壁は、前記解放可能な閉鎖具を含む、請求項3に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項5】
前記クリップは、前記製品収容区画のうちの1つに接着剤で固定され、前記クリップは、ヒンジおよび、前記パッケージ・ハウジングの前記解放可能な閉鎖具を提供するための他の前記製品収容区画に着脱可能に取り付け可能な部分を有する、請求項1に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項6】
前記係合するフックとループのファスナは、1つの前記区画上に配置される前記フックファスナ、および他の前記区画上に配置される前記ループファスナを含む、請求項4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項7】
前記磁気ファスナは、前記区画に別々に適用されて、相互に吸引可能である、請求項4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項8】
前記感圧ラベルは、前記区画に別々に適用される、請求項4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項9】
前記静電気付着フィルムは、前記区画に別々に適用される、請求項4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項10】
前記感圧接着剤は、前記区画に別々に適用される、請求項4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項11】
前記感圧接着剤は、前記区画の前記前面壁上の選択的な位置に別々に適用される、請求項10に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項12】
前記組み合わされる機械的デバイスは、係合するジッパータイプのロックを含む、請求項4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項13】
前記ジッパータイプのロックは、1つの前記区画上に適用される延在部材、および他の前記区画上に適用される組み合わされる受け入れ部材を含む、請求項12に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項14】
前記組み合わされる機械的デバイスは、係合するラッチとレセプタクルを含み、前記ラッチは、1つの前記区画上に配置され、前記レセプタクルは、他の前記区画上に配置される、請求項4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項15】
前記組み合わされる機械的デバイスは、少なくとも1つの係合するタブとレセプタクルを含み、前記タブは、1つの前記区画上に配置され、前記レセプタクルは、他の前記区画上に配置される、請求項4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願についてのクロス・リファレンス]
この出願は、2010年10月27日に出願の米国特許仮出願番号第61/407,385号、2010年10月29日に出願の米国特許仮出願番号第61/408,091号、および2010年10月29日に出願の米国特許仮出願番号第61/408,112号、の優先権を主張し、その内容は、それらの全体を参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本発明は、一般に、製品を収容して、分配するためのパッケージに関する。より詳しくは、本発明は、パッケージの区画の反復開閉ができるようにする解放可能な閉鎖具を有する二重区画パッケージに関する。
【背景技術】
【0003】
さまざまな包装装置は、消費可能な製品を収容して、分配するために存在する。この種のパッケージは、そこに含まれる製品にアクセスするために反復開閉ができるように設計されてよい。1つのタイプの再開き可能なパッケージは、製品収容区画および折り畳み可能なフラップカバーを有するパッケージを含む。
【0004】
棒状または厚板チューインガムを収容するためのこの種の1つのパッケージは、一般に割り当てられた特許文献1に示される。そのパッケージは、ヒンジによって区分される2つの区画を含み、2つの区画は、厚板チューインガムをそこから分配することのできる開放位置と閉鎖位置との間にパッケージを配置するために、互いに折り畳み可能に閉じられてよい。
【0005】
折り畳まれたパッケージを閉鎖位置に維持するために、特許文献1に示されるパッケージは、2つの区画を通じて折り畳まれて、スロットの中へ押し込まれる折り畳み可能なフラップを含む。パッケージを開くために、フラップは、スロットから取り外されなければならず、パッケージ区画の開口を可能にするために、蝶番式に持ち上げられなければならない。
【0006】
棒状または厚板チューインガムのためのパッケージの他の例は、一般に割り当てられた特許文献2に示される。この例において、カバーは、パケットの上に横たわる。カバーは、開放可能なフラップを有し、フラップもまた、パケットを開く。特許文献1のパケットの例と同様に、フラップをカバーの前壁上のスロットの中へ押し込むことによって、フラップは、閉じられる。
【0007】
チューインガム・パッケージの他の例は、公知である。そしてそれは、分配する開口をカバーするために折り畳み可能なフラップを使用する。
【0008】
さらに解放可能な閉鎖具メカニズムを提供するチューインガムのような消費可能な製品を収容して、分配するための二重区画パッケージを提供することは、望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第7,159,717号明細書
【特許文献2】米国特許第7,533,773号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態において、パッケージ・アセンブリは、複数の細長い消費可能な製品を収容して、分配するために提供される。パッケージ・ハウジングは、製品を支持するために提供される。パッケージ・ハウジングは、ヒンジによって区分される第1の製品収容区画および第2の製品収容区画を含む。製品収容区画の各々は、ヒンジに隣接して開口端部を有する。製品収容区画は、ヒンジの周りに本のような様式で折り畳み可能である。解放可能な閉鎖具は、各区画に適用されて、ヒンジの周りに区画を閉鎖可能に折り畳むと、即座に、相互の係合のための整列された対面関係になるように配置される。解放可能な閉鎖具は、クリップ、係合するフックとループのファスナ、磁気ファスナ、感圧ラベル、静電気付着フィルム、感圧接着剤、および組み合わされる機械的デバイス、からなる群から選択される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、厚板チューインガムを収容するための本発明のパッケージの一実施形態の開放状態を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1のパッケージの閉鎖状態を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明によるパッケージ用の解放可能な閉鎖具および/または解放可能な閉鎖具デバイスの実施形態を示す。
【
図4】
図4は、本発明によるパッケージ用の解放可能な閉鎖具および/または解放可能な閉鎖具デバイスの実施形態を示す。
【
図5】
図5は、本発明によるパッケージ用の解放可能な閉鎖具および/または解放可能な閉鎖具デバイスの実施形態を示す。
【
図6】
図6は、本発明によるパッケージ用の解放可能な閉鎖具および/または解放可能な閉鎖具デバイスの実施形態を示す。
【
図7】
図7は、本発明によるパッケージ用の解放可能な閉鎖具および/または解放可能な閉鎖具デバイスの実施形態を示す。
【
図8】
図8は、本発明によるパッケージ用の解放可能な閉鎖具および/または解放可能な閉鎖具デバイスの実施形態を示す。
【
図9】
図9は、本発明によるパッケージ用の解放可能な閉鎖具および/または解放可能な閉鎖具デバイスの実施形態を示す。
【
図10】
図10は、本発明によるパッケージ用の解放可能な閉鎖具および/または解放可能な閉鎖具デバイスの実施形態を示す。
【
図11】
図11は、本発明によるパッケージ用の解放可能な閉鎖具および/または解放可能な閉鎖具デバイスの実施形態を示す。
【
図12】
図12は、本発明によるパッケージ用の解放可能な閉鎖具および/または解放可能な閉鎖具デバイスの実施形態を示す。
【
図13】
図13は、本発明によるパッケージ用の解放可能な閉鎖具および/または解放可能な閉鎖具デバイスの実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、包装のための解放可能な閉鎖具を提供する。解放可能な閉鎖具は、パッケージの再開き可能な閉鎖具を許容するために用いてよいと考えられる。その広い態様において、本発明は、閉じるパッケージの2つの区画を保持するために閉鎖具デバイスを使用する。これらのパッケージ構成部品が開かれるときに、それらは、パッケージの内容へのアクセスを提供する。
【0013】
本明細書全体で用いるように、用語「解放可能な閉鎖具」または「解放可能な閉鎖具デバイス」は、多種多様な機構および/または材料に関連してよく、そしてそれは、共に結合されるときに解放可能なカップリングを形成する。この種の材料および/または機構がパッケージの2つの部分または区画に配置されるときに、それは、それらの部分の解放可能なカップリングを提供する。さまざまな非限定的な実施例は、以下に記載される。
【0014】
本発明は、1つの態様において、ヒンジ部材の周りに相互に閉鎖可能な2つの製品収容区画または部分を有する製品パッケージに解放可能な閉鎖具を適用するかまたは添付する。
【0015】
図1、
図2は、本発明の一実施形態を示す。ここで示すパッケージは、複数の消費可能な製品を収容して、分配するための手で持てるポケットサイズのパッケージである。本実施形態において、製品は、それ全体を個々に包む包装紙を有してよい厚板チューインガムを含んでよい。パッケージは、ヒンジ部材のいずれの側の周りにもパッケージが開閉されてよい本のような構成の一対の区画を含む。パッケージは、ヒンジ部材の一側または両側上の区画に添付されるかまたは適用される解放可能な閉鎖具を用いることによって、閉鎖位置において解放可能に維持される。
【0016】
パッケージ10は、パッケージの内容物を環境的にシールするために、外装(図示せず)を備えてもよい。必要に応じて、外装は、開封用のストリップを使用してよい。
【0017】
パッケージ10は、パッケージ・ハウジング11を含み、そして通常、平坦なブランクから折り畳まれる板紙材料で形成される。板紙が好ましい材料であるとはいえ、他の周知の材料およびそれらの組み合わせも、使用されてよい。この種の材料は、板紙、ボール紙、積層体、箔およびそれらの組み合わせを含んでよい。本発明のパッケージ10は、単一の平坦な板紙ブランクまたは互いに固着される一対の板紙ブランクから形成されてよい。
【0018】
1または複数の板紙ブランクは、一対の区画12、14を形成するために
図1に示す構成に配置される。区画12、14の各々は、製品収容ポケット16、18をそれぞれ形成する。ポケット16、18は、複数の厚板チューインガム20を左右に並ぶ直立した配列に支持する。厚板チューインガムのこの種の配列が示すとはいえ、ポケット内における厚板チューインガムの他の配列は、考えられる。また、厚板チューインガムは、剥離可能な接着剤または他の手段によってポケット内に取り外し可能に保持されてよい。この種の剥離可能な接着剤の例は、ポケット16、18の内側に適用されてよい低温のホットメルト接着剤である。ポケット16、18の各々は、それぞれの背面壁22、24およびそれぞれの前面壁26、28によって定義される。背面壁は、支持する厚板チューインガムの全体にわたって完全に上方に延びる一方、前面壁は、厚板チューインガム20への分配アクセスを提供するための開口端部30、32をそれぞれ提供するために、部分的にのみ上方に延びる。端壁32、34および、それぞれの側壁36、38および40、42は、開いた端縁のポケット16、18を結合する。区画12、14の背面壁22、24の各々は、上方へ延びる縁部50、52を有する。特に
図1、
図2に示すように、縁部50、52は、重ねられてよく、そして、組み立てられたパッケージ・ハウジング11を形成するために別々のブランクによって区画が形成される状況において、一緒に固定されてよい。
図1に示すように、開放状態で、パケット16、18の開口端部30、32は、好ましくは対面関係にある。
【0019】
以下により詳細に述べるように、縁部50、52が重複する位置は、
図1に示す開放状態から
図2に示す閉鎖状態まで本のような様式でパッケージ・ハウジング11の折り畳み可能な閉鎖を提供するためのヒンジ部材55を形成する。ヒンジ部材55は、ヒンジ背56およびその両側の一対のヒンジ継手57、58によって定義される。
図1、2から認識されるように、厚板チューインガム20をアクセス可能にするために、そして、開いたポケット16、18から厚板チューインガムを分配するために、パッケージ・ハウジング11は、ヒンジ部材55の周りに本のような様式で開かれてよい。開いたポケット16、18へのアクセスを防止するために、そして、そこから厚板チューインガム20の取り除きを防止するために、パッケージ・ハウジング11は、
図2に示すように折り畳み可能に閉鎖位置へと移動してよい。したがって、典型的使用において、消費者は、1つ以上の厚板チューインガムをそこから取り除くことを望むような時になるまで、
図2に示すような閉鎖状態にパッケージ・ハウジング11を維持する。その時、消費者は、パッケージ・ハウジング11をヒンジ部材55の周りに
図1に示す開放状態まで開く。所望の数の厚板チューインガム20は、ポケット16、18から取り除かれることができる。次いで、消費者は、パッケージ・ハウジング11を
図1に示す状態まで再閉じることができる。パッケージは、消費者の必要によって要求に応じて繰り返し開閉されるように設計される。
【0020】
本発明のパッケージは、ヒンジの周りに開かれるとはいえ、これらの区画間の他のタイプの開ける運動は、考えられる。他のタイプの構造は、例えば、スライドカバーを含んでよい。
【0021】
パッケージ・ハウジング11を閉鎖状態に維持するために、本発明は、区画12、14に適用されるかまたは添付される解放可能な閉鎖具を使用する。
【0022】
本実施形態において、前面壁26、28上の位置60、62は、解放可能な閉鎖具材料の一般的配置を概略的に表す。パッケージ・ハウジングは、位置60、62の係合によって、閉鎖状態において解放可能に保持される。しかしながら、この係合は、パッケージ・ハウジング11を閉鎖状態に維持すると共に、それが消費者によって容易に解放されることができて、そして、パッケージ・ハウジングが閉鎖状態から開放状態まで関節でつながれることができるようなものである。これは、パッケージの反復開閉を可能にする。閉鎖具は、それが容易に開かれてよいと共に、それが重力の下で閉鎖を維持するようなものである。
【0023】
解放可能な閉鎖具または解放可能な閉鎖具デバイスの非限定的な実施例は、本明細書において記載される。加えて、解放可能な閉鎖具の1つの例は、上記の組み込まれた仮出願において、および2011年9月30日に出願されたPCT国際出願番号PCT/US2011/054119(それは、すべての目的のために参照により本明細書に組み込まれる)において、図示されそして記載される。下記の実施形態の各々は、上で図示され記載されたものと実質的に類似のパッケージ上に使用される。したがって、類似の参照番号は、類似の要素を意味するために用いる。
【0024】
図3、
図4を目下参照すると、本発明の解放可能な閉鎖具デバイスの1つの実施形態は、記載されている。パッケージ110は、開放位置と閉鎖位置との間の折り畳み可能な運動のためのヒンジ部材155によって連結される一対の製品収容区画112、114を含む。区画112、114を、特に
図4に示すように閉鎖位置に維持するために、プラスチック・クリップ160は、使用される。プラスチック・クリップ160は、区画112の背面112aに接着固定するための部材162を含む。U形状のクリップ部166は、一体ヒンジ164で部材162に結合している。クリップがその解放可能な閉鎖を提供するために閉じた区画112、114の上部エッジに跨がって操作されることができるように、クリップ部166は、一体ヒンジ164の周りに蝶番式に移動可能である。クリップ部の大きさは、それが区画との摩擦係合を提供するようなものであると考えられる。クリップ部が
図3に示すように配置されるときに、区画は、開かれることができる。クリップ部は、区画を閉めるために
図4に示す位置へ移動することができる。クリップは、パッケージの反復開閉を提供するように着脱可能である。
【0025】
図5を目下参照すると、パッケージ210は、示す。パッケージ210は、開放位置と閉鎖位置との間の折り畳み可能な運動のためのヒンジ部材255によって区分される一対の製品収容区画212、214を含む。
図5に示す閉鎖具は、商標ベルクロ(登録商標)の下で販売されるタイプのものでよいフックとループのファスナを含む。この種の一方のファスナ260は、区画212の前面壁226に適用される。他方のファスナ262は、区画214の前面壁228に適用される。ファスナ260、262は、相互に対向して整列されるように配置される。区画212、214がヒンジ255の周りに閉じられるときに、ファスナ260、262は、パッケージ210を開放可能に閉鎖位置に維持するように係合する。
【0026】
図6を目下参照すると、パッケージ310は、示す。パッケージ310は、開放位置と閉鎖位置との間の折り畳み可能な運動のためのヒンジ部材355によって区分される一対の製品収容区画312、314を含む。
図6に示す閉鎖具は、パッケージ310の再開き可能な閉鎖具を遂行するために、磁気ファスナを含む。磁気ファスナは、磁石、磁性材料または磁化可能材料を含むタイプのものでよい。磁気ファスナは、磁気吸引材料と組み合わされて2つの相互に係合可能な磁性材料または磁石を含んでよいと考えられる。
【0027】
この種の一方の磁気デバイス360は、区画312の前面壁326に適用される。デバイス360に吸引される他方の磁気デバイス362は、相互に整列される前面壁に適用される。区画312、314がヒンジ355の周りに閉じられるときに、磁気デバイス360、362は、パッケージ310を開放可能に閉鎖位置に維持するように係合する。
【0028】
図7に目下戻ると、パッケージ410は、示す。パッケージ410は、開放位置と閉鎖位置との間の折り畳み可能な運動のためのヒンジ部材455によって区分される一対の製品収容区画412、414を含む。
図7に示す閉鎖具は、感圧ラベルを含む。感圧ラベルは、取り外し可能に共同係合可能なタイプの感圧接着剤をその上に含む。したがって、この種の一方のラベル460は、区画412の前面壁426に適用される。他方のラベル462は、区画414の前面壁428に適用される。ラベルは、相互に対向して整列されるように配置される。区画412、414がヒンジ455の周りに閉じられるときに、ラベル460、462は、パッケージを開放可能に閉鎖位置に維持するように係合する。
【0029】
図8は、本発明によるパッケージ510のさらなる実施形態を示す。パッケージ510は、開放位置と閉鎖位置との間の折り畳み可能な運動のためのヒンジ部材555によって区分される一対の製品収容区画512、514を含む。
図8に示すように、閉鎖具は、静摩擦により相互に係合可能な静電気付着フィルムによって提供される。この種の一方のフィルム560は、区画512の前面壁526に適用される。他方のフィルム562は、区画514の前面壁528に適用される。静電気付着フィルム560、562は、相互に対向して整列されるように配置される。区画512、514がヒンジ555の周りに閉じられるときに、静電気付着フィルム560、562は、パッケージを開放可能に閉鎖位置に維持するように係合する。
【0030】
図9は、本発明により作られるパッケージ610を示す。パッケージ610は、開放位置と閉鎖位置との間の折り畳み可能な運動のためのヒンジ部材655によって区分される一対の製品収容区画612、614を含む。ここに示す閉鎖具は、パッケージに適用され、そしてさまざまな表面に取り外し可能に取り付け可能な感圧接着剤を含む。本実施形態において、感圧接着剤は、区画612の前面壁626上の位置660で適用される。感圧接着剤の位置660は、区画614の前面壁628によって定義される位置662によって、取り外し可能に係合可能である。したがって、区画614が区画612の上に閉じられるときに、感圧接着剤の位置660は、パッケージ610の解放可能な閉鎖具を提供する。感圧接着剤の位置は、多種多様な構成において設けられてよい。
【0031】
図10〜
図13は、解放可能な閉鎖具として使用されてよいさまざまな組み合わされる機械的デバイスを示す。これらのデバイスは、概して、それらの間で着脱可能な接続を提供するために組み合わされるかまたは連結する2つの構成要素を含む。一方の構成要素は、一方の区画の前面壁に配置され、他方の組み合わされる構成要素は、他方の区画の前面壁に配置される。
【0032】
図10を目下参照すると、本発明のパッケージ710は、示す。パッケージ710は、開放位置と閉鎖位置との間の折り畳み可能な運動のためのヒンジ部材755によって区分される一対の製品収容区画712、714を含む。
図10に示す閉鎖具は、再封可能なバッグで見られるのと類似の一般に従来構造のジッパータイプまたは「ジップ・ロック」閉鎖具を含む。周知のように、ジップ・ロックファスナは、受け入れ部材に挿入可能な延在部材を含む。この種の一方のジップ・ロック部材760は、区画712の前面壁726に適用される。他方のジップ・ロック部材762は、区画714の前面壁728に適用される。ジップ・ロックファスナは、相互に対向して整列されるように配置される。したがって、区画712、714がヒンジ755の周りに閉じられるときに、ファスナ760、762は、パッケージ710を開放可能に閉鎖位置に維持するように係合する。閉じたパッケージの縁部に沿ったスライドする圧力は、閉鎖具の「ロック」を遂行するために用いてよい。
【0033】
図11を目下参照すると、本発明のさらなる実施形態は、示す。パッケージ810は、開放位置と閉鎖位置との間の折り畳み可能な運動のためのヒンジ部材855によって区分される一対の製品収容区画812、814を含む。
図11に示す閉鎖具は、ラッチとレセプタクルと言われるタイプのものである。閉鎖具は、突起部862aを有するラッチ862と、突起部862aを受け入れるレセプタクル860とを含む。例えば、レセプタクル860は、区画812の前面壁826に適用される、ラッチ862は、区画814の前面壁828に適用される。区画812、814は、ヒンジ855の周りに閉じられる。ラッチ862の突起部862aは、レセプタクル816に挿入されて、そこから解放できるような様式で摩擦的にそこに保持される。これは、パッケージ810の解放可能な閉鎖具を提供する。
【0034】
図12、
図13を目下参照すると、タブ様の閉鎖具の2つの実施形態は、示す。
【0035】
図12は、開放位置と閉鎖位置との間の折り畳み可能な運動のためのヒンジ部材955によって区分される一対の区画912、914を有するパッケージ910を示す。ここで使用される閉鎖具デバイスは、タブとレセプタクル閉鎖具である。
図12の実施形態において、パッケージ910を形成する板紙ブランクから形成される中央に位置する延出するタブ962は、区画914の遠位縁928aに沿って区画914の前面壁928から外方へ垂直に伸びる。受け入れ開口960は、区画912の遠位縁926aに隣接した位置で区画912の前面壁926上に形成される。
図12に示す実施形態では、中央に位置するレセプタクル960に受け入れられるために、単一のタブ962は、中央に位置する。タブ962は、レセプタクル960に摩擦係合で受け入れられる。区画912、914がヒンジ955の周りに閉じられるときに、タブ962は、レセプタクル960に入って、解放可能な摩擦係合でそこに保持され、それによりパッケージ910を開放可能に閉鎖位置に維持する。
【0036】
図13は、
図12に示されたものと類似の実施形態を示す。パッケージ910’は、開放位置と閉鎖位置との間の折り畳み可能な運動のためのヒンジ部材955’の周りに配置される区画912’、914’を含む。
図13の実施形態では、区画914’の縁部928a’に沿った2つの間隔を隔てたタブ962’は、区画912’の縁部926a’に沿って整列配置された一対のレセプタクル960’と係合可能である。
【0037】
上記の実施形態の1つ以上は、解放可能な閉鎖具および/または解放可能な閉鎖具デバイスに関して、さまざまな消費者利点を提供する。例えば、本明細書に記載されている特定の閉鎖具は、片手によってパッケージの開閉を操作する能力を消費者に提供してよい。閉鎖位置から開放位置までパッケージを開く閉鎖メカニズムの解放は、消費者がスライドする仕方で親指を用いるかまたは閉じた区画間に指の爪を用いることによって可能であってよい。
【0038】
加えて、特定の状況において、そして特定の閉鎖具材料および閉鎖具デバイスを用いて、パッケージの開閉は、ノイズなしである。しかしながら、他の状況において、パッケージが閉じられたことを示すために、閉じた直後に聞き取れるクリック音を提供する本発明による解放可能な閉鎖具を使用することは、望ましくてもよい。
【0039】
加えて、本発明の解放可能な閉鎖具または閉鎖具デバイスは、パッケージを形成する多種多様な材料と組み合わせて使用されてよい。
【0040】
上記の1つ以上の閉鎖具は、パッケージ区画上のさまざまな番号をつけられた配置および構成に置かれ得ることがさらに考えられる。また、解放可能な閉鎖具の強度は、特定の閉鎖具、その配置、数および構成に応じて変化することができる。例えば、接着剤の量および接着剤の接着特性は、調整されることができる。使用される磁性材料の磁気的強さは、調整されることができる。解放可能な閉鎖具のサイズ、位置および量は、提供されることができて、さまざまなニーズを満たすように調整されることができる。
【0041】
[項目]
項目1
複数の細長い消費可能な製品を収容して、分配するためのパッケージ・アセンブリであって、
前記製品を支持するためのパッケージ・ハウジング、
前記パッケージ・ハウジングは、ヒンジによって区分される第1の製品収容区画および第2の製品収容区画を含み、
前記製品収容区画の各々は、前記ヒンジに隣接して開口端部を有し、前記製品収容区画は、前記ヒンジの周りに本のような様式で折り畳み可能であり、および
前記ヒンジの周りに前記区画を閉鎖可能に折り畳むと相互に係合するための対面関係に整列されるように各区画上に配置される解放可能な閉鎖具、を備え、
前記解放可能な閉鎖具は、クリップ、係合するフックとループのファスナ、磁気ファスナ、感圧ラベル、静電気付着フィルム、感圧接着剤、および組み合わされる機械的デバイス、からなる群から選択される、
パッケージ・アセンブリ。
【0042】
項目2
前記製品収容区画の各々は、前記開口端部によって定義される開放領域および閉鎖領域を含み、前記開放領域は、前記閉鎖領域よりも大きい、項目1に記載のパッケージ・アセンブリ。
【0043】
項目3
前記閉鎖領域は、前面壁によって定義される、項目2に記載のパッケージ・アセンブリ。
【0044】
項目4
前記前面壁は、前記解放可能な閉鎖具を含む、項目3に記載のパッケージ・アセンブリ。
【0045】
項目5
前記クリップは、前記製品収容区画のうちの1つに接着剤で固定され、前記クリップは、ヒンジおよび、前記パッケージ・ハウジングの前記解放可能な閉鎖具を提供するための他の前記製品収容区画に着脱可能に取り付け可能な部分を有する、項目1〜4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【0046】
項目6
前記係合するフックとループのファスナは、1つの前記区画上に配置される前記フックファスナ、および他の前記区画上に配置される前記ループファスナを含む、項目1〜4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【0047】
項目7
前記磁気ファスナは、前記区画に別々に適用されて、相互に吸引可能である、項目1〜4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【0048】
項目8
前記感圧ラベルは、前記区画に別々に適用される、項目1〜4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【0049】
項目9
前記静電気付着フィルムは、前記区画に別々に適用される、項目1〜4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【0050】
項目10
前記感圧接着剤は、前記区画に別々に適用される、項目1〜4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【0051】
項目11
前記感圧接着剤は、前記区画の前記前面壁上の選択的な位置に別々に適用される、項目10に記載のパッケージ・アセンブリ。
【0052】
項目12
前記組み合わされる機械的デバイスは、係合するジッパータイプのロックを含む、項目1〜4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【0053】
項目13
前記ジッパータイプのロックは、1つの前記区画上に適用される延在部材、および他の前記区画上に適用される組み合わされる受け入れ部材を含む、項目12に記載のパッケージ・アセンブリ。
【0054】
項目14
前記組み合わされる機械的デバイスは、係合するラッチとレセプタクルを含み、前記ラッチは、1つの前記区画上に配置され、前記レセプタクルは、他の前記区画上に配置される、項目1〜4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【0055】
項目15
前記組み合わされる機械的デバイスは、少なくとも1つの係合するタブとレセプタクルを含み、前記タブは、1つの前記区画上に配置され、前記レセプタクルは、他の前記区画上に配置される、項目1〜4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【0056】
前述の記載されたおよび図示された構造のさまざまな変更は、当業者にとっては目下明らかである。したがって、本発明の特に開示された範囲は、以下の請求項に記載される。
【手続補正書】
【提出日】2015年4月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の細長い消費可能な製品を収容して、分配するためのパッケージ・アセンブリであって、
前記製品を支持するためのパッケージ・ハウジング、
前記パッケージ・ハウジングは、ヒンジによって区分される第1の製品収容区画および第2の製品収容区画を含み、
前記製品収容区画の各々は、前記ヒンジに隣接して開口端部を有し、前記製品収容区画は、前記ヒンジの周りに本のような様式で折り畳み可能であり、および
前記ヒンジの周りに前記区画を閉鎖可能に折り畳むと相互に係合するための対面関係に整列されるように前記各区画上に配置される解放可能な閉鎖具、を備え、
前記製品収容区画の各々は、前記開口端部によって定義される開放領域および閉鎖領域を含み、前記開放領域は、前記閉鎖領域よりも大きい、パッケージ・アセンブリ。
【請求項2】
前記閉鎖領域は、前面壁によって定義される、請求項1に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項3】
前記前面壁は、前記解放可能な閉鎖具を含む、請求項2に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項4】
前記解放可能な閉鎖具は、係合するフックとループのファスナ、磁気ファスナ、感圧ラベル、静電気付着フィルム、感圧接着剤、および組み合わされる機械的デバイス、からなる群から選択される、請求項1に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項5】
前記係合するフックとループのファスナは、1つの前記区画上に配置される前記フックファスナ、および他の前記区画上に配置される前記ループファスナを含む、請求項4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項6】
前記磁気ファスナは、前記区画に別々に適用されて、相互に吸引可能である、請求項4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項7】
前記感圧ラベルは、前記区画に別々に適用される、請求項4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項8】
前記静電気付着フィルムは、前記区画に別々に適用される、請求項4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項9】
前記感圧接着剤は、前記区画に別々に適用される、請求項4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項10】
前記感圧接着剤は、前記区画の前記前面壁上の選択的な位置に別々に適用される、請求項9に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項11】
前記組み合わされる機械的デバイスは、係合するジッパータイプのロックを含む、請求項4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項12】
前記ジッパータイプのロックは、1つの前記区画上に適用される延在部材、および他の前記区画上に適用される組み合わされる受け入れ部材を含む、請求項11に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項13】
前記組み合わされる機械的デバイスは、係合するラッチとレセプタクルを含み、前記ラッチは、1つの前記区画上に配置され、前記レセプタクルは、他の前記区画上に配置される、請求項4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項14】
前記組み合わされる機械的デバイスは、少なくとも1つの係合するタブとレセプタクルを含み、前記タブは、1つの前記区画上に配置され、前記レセプタクルは、他の前記区画上に配置される、請求項4に記載のパッケージ・アセンブリ。
【請求項15】
複数の細長い消費可能な製品を収容して、分配するためのパッケージ・アセンブリであって、
前記製品を支持するためのパッケージ・ハウジング、
前記パッケージ・ハウジングは、ヒンジによって区分される第1の製品収容区画および第2の製品収容区画を含み、
前記製品収容区画の各々は、前記ヒンジに隣接して開口端部を有し、前記製品収容区画は、前記ヒンジの周りに本のような様式で折り畳み可能であり、および
前記ヒンジの周りに前記区画を閉鎖可能に折り畳むと相互に係合するための対面関係に整列されるように前記各区画上に配置される解放可能な閉鎖具、を備え、
前記製品収容区画の各々は、開放領域および閉鎖領域を含み、前記閉鎖領域は、前面壁によって定義され、前記解放可能な閉鎖具は、前記前面壁の前面の範囲内に完全に結合される、パッケージ・アセンブリ。
【請求項16】
複数の細長い消費可能な製品を収容して、分配するためのパッケージ・アセンブリであって、
前記製品を支持するためのパッケージ・ハウジング、
前記パッケージ・ハウジングは、ヒンジによって区分される第1の製品収容区画および第2の製品収容区画を含み、
前記製品収容区画の各々は、前記ヒンジに隣接して開口端部を有し、前記製品収容区画は、前記ヒンジの周りに本のような様式で折り畳み可能であり、および
前記各区画上の解放可能な閉鎖具、を備え、
前記解放可能な閉鎖具は、クリップであり、前記クリップは、前記製品収容区画のうちの1つに接着剤で固定され、前記クリップは、ヒンジおよび、前記パッケージ・ハウジングの前記解放可能な閉鎖具を提供するための他の前記製品収容区画に着脱可能に取り付け可能な部分を有する、パッケージ・アセンブリ。