【解決手段】印刷装置4は、社内ネットワーク1に接続された他の印刷装置の消費電力が、設定された電力に達しているか否かを示す情報を含む印刷装置状態情報を受信して、印刷装置状態情報を印刷装置情報リストとして記憶する。印刷装置4は、社内ネットワーク1に接続されたクライアントPC2より印刷の指示があった場合に、印刷装置状態情報に基づいて印刷状態の移行を制御する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態における印刷システムの構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態における印刷システムは、例えば有線LAN(Local Area Network)などにより構成される社内ネットワーク1に、複数のクライアントPC2(2−1,2−2,…,2−n)(端末装置)、印刷装置4(4−1,4−2,…,4−m)が接続される。クライアントPC2は、各種のアプリケーションプログラムにより作成した各種ファイルのデータを、印刷装置4によって印刷させることができる。クライアントPC2は、複数の印刷装置4−1,4−2,…,4−mを共有しており、印刷動作を実行させる印刷装置を任意に選択することができる。
【0013】
複数の印刷装置4−1,4−2,…,4−mは、それぞれ商用電源(例えば、AC100V電源)から電力の供給を受けて動作する。印刷装置4−1,4−2,…,4−mは、例えばオフィスの配電盤を通じて配設された電源系統(電源元)に接続されることにより電力の供給を受ける。電源系統は複数あっても良く、それぞれの電源系統には消費電力の上限値(供給電力のピーク)が定められている。従って、オフィス内で使用されるクライアントPC2(端末装置)、印刷装置4、その他の電子機器等は、1つの電源系統に接続された機器による消費電力の総和が、電源系統毎に定められた消費電力の上限値を超えないように使用する必要がある。
【0014】
なお、クライアントPC2と印刷装置4は、社内ネットワーク1を介してインターネット網5と接続される。従って、クライアントPC2と印刷装置4は、インターネット網5に接続された各種のコンピュータ、例えばネットワークサービスを提供するサーバ装置等と通信することができる。
【0015】
また、クライアントPC2は、社内ネットワーク1(有線LAN)を介して印刷装置4を接続するだけでなく、USB(Universal Serial Bus)ケーブルを介して印刷装置4を接続することもできる。
【0016】
図2は、本実施形態における印刷装置4の機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態における印刷装置4は、インターフェースコントローラ(以下、IFCONTで示す)31、オペレーションパネル32、LCD33、プリンタコントローラ(以下、PRCONTで示す)34、電源制御部(以下、MPS(Main Power Source)で示す)35、高電圧部(以下、HVU(High Voltage Unit)で示す)36、モーター制御部(以下、MDCONTで示す)37、駆動ユニット38、給紙ユニット39、ヘッド40、トナーセット/ドラムセット(以下、TS/DSで示す)41、ベルトユニット42、定着ユニット43、排紙ユニット44、両面ユニット45、USBハブ46、メインスイッチ(以下、メインSWで示す)を有している。
【0017】
IFCONT31は、例えば、有線LAN(社内ネットワーク1)や無線LANを介して、クライアントPC2(2−1,2−2)やインターネット網5と接続され、またUSBケーブルを介して、クライアントPC2(2−3)と接続される。IFCONT31は、印刷装置4のコントローラ部としての機能するもので、クライアントPC2から送られてくる印刷データを受信し、この受信した印刷データに基づいて、トナーセットの印刷色毎に対応する画像データ(ビットマップデータ/ドット画像データ)をメモリに展開する。また、IFCONT31は、印刷データに含まれるコマンドをPRCONT34に送信する。また、IFCONT31は、オペレーションパネル32から入力されるコマンドを受信し、このコマンドをPRCONT34に出力する。また、IFCONT31は、クライアントPC2からの要求に応じて各種の情報をクライアントPC2に送信するもので、例えば動作の状態(例えば、印刷状態(ウォームアップ含む)、印刷待機状態(アイドル)、省電力状態、ヒーターコールド)などの情報を含む印刷装置状態情報を送信する。
【0018】
オペレーションパネル32は、印刷装置4の表示部を構成すると共に操作部を構成するもので、操作画面や印刷装置4のステータス情報などをLCD33に表示すると共に、ユーザ操作に基づくコマンド信号をIFCONT31に送信する。
【0019】
PRCONT34は、IFCONT31などから受信されるコマンドと、IFCONT31により印刷データをもとに展開された画像データに基づいて、色(例えば、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)ブラック(K))毎に、印刷指令をヘッド40へと出力する。また、PRCONT34は、HVU36や給紙ユニット39へも制御信号を出力する。さらに、PRCONT34は、用紙へのトナー像の熱定着を行う定着ユニット43に対して温度制御信号を送信する。
【0020】
MPS35は、電源のオン及びオフを制御するメインSW47を介して商用電源(例えば、AC100V電源)から電力の供給を受けて、この電力を印刷装置4に設けられたIFCONT31、PRCONT34、MDCONT37などの各部へと供給する。メインSW47は、ユーザによって切り替えられる他、PRCONT34の制御により切り替えることもできる。
【0021】
HVU36は、MPS35を介して商用電源(例えば、AC100V)からの電力が供給され、図示しない帯電器や転写器に所定の高電圧を印加するための高電圧を発生させる。
MDCONT37は、駆動ユニット38やトナー像の転写搬送を行うベルトユニット42等に備えられたモーターなどの駆動部を制御する。
【0022】
給紙ユニット39は、PRCONT34からの制御信号に従って用紙を給紙する。排紙ユニット44は、定着ユニット43による画像定着後の用紙を排紙トレーに排紙する。両面ユニット45は、両面印刷の際の用紙の再給紙などを制御する。
【0023】
ヘッド40は、例えば、EL(Electroluminescence)やLED(Light Emitting Diode)などの発光素子をアレイ状に並べて構成され、PRCONT34からの印刷指令に基づいて感光体ドラムを露光する露光ユニットとして機能する。TS/DS41は、印刷色に対応した色のトナーを封入すると共に、ヘッド40により感光される感光体ドラムを有する。感光体ドラムには、記録色毎に設けられた複数のトナー像が転写(現像)される。
【0024】
ベルトユニット42は、感光体ドラムに形成された記録色毎のトナー像が転写(現像)されることで画像合成される、像担持体としての中間転写ベルトを備える。駆動ユニット38は、中間転写ベルトを循環移動させる。
【0025】
定着ユニット43は、中間転写ベルト上で重ね合わされた複数色のトナー像を、中間転写ベルトの二次転写部において用紙に転写させた後に定着させる。電子写真方式を採用した印刷装置では像担持体上に現像されたトナーを印刷用紙に転写し、このトナーを熱と圧力を加えることにより用紙に定着させる。定着ユニット43には、熱源として例えばハロゲンヒータが設けられる。熱源とするヒータは、比較的消費電力が大きいため、ヒータ点灯による消費電力を削減する目的で印刷動作時以外にはヒータへの通電を遮断する制御が行われる。また、定着ユニット43は、印刷用紙を所定の圧力で圧着させるために表面に弾性材料を使用したロールを用紙に当接させ、ロールを回転させることで一定の圧力を加えつつ印刷用紙を搬送する。印刷装置4によって印刷が可能な状態にする場合、ハロゲンヒータを点灯して、用紙へのトナーの安定した定着が可能な一定の温度まで上げるように制御される。通常、定着ユニット43のロールには弾性部材が設けられているために、ヒータを点灯してもロールの温度が直ちに印刷可能な一定の温度に到達しない。このため、ヒータ点灯から印刷可能な状態となるまで(ロール温度が印刷可能な一定の温度に達するまでに)一定の時間(ウエイト時間)が発生する。
【0026】
USBハブ46は、IFCONT31に接続され、IFCONT31からのUSB制御信号によって制御される。USBハブ46には、USBコントローラIC(図示せず)が搭載され、このUSBコントローラICを介してUSBデバイスと接続される。USBデバイスは、例えば可搬型記憶媒体として、USBメモリ49やSSD(Solid State Drive)メモリ50がある。
【0027】
図3は、IFCONT31の具体的の回路構成を示す図である。
IFCONT31は、CPU50、ROM51、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)52、RAM53、画像制御部54、PHY(PHYsical Layer Chip)55,56、RTC(Real Time clock)57、CPLD(Complex Programmable Logic Device)58、及び二次電源(電池)59とを有し、コンピュータとしての機能を有する。なお、前述したオペレーションパネル32、LCD33、及びPRCONT34は、エンジン部18を構成する。
【0028】
CPU50は、ROM51あるいはEEPROM52に記憶されたプログラムに従って、印刷装置4のコントローラ部としての機能を実現する。CPU50は、RAM53をワークエリアとして使用して印刷制御をする。ROM51あるいはEEPROM52に記憶されたプログラムには、後述する印刷装置電源オンシーケンス(処理)、印刷シーケンス(処理)を実現するための印刷制御プログラムが含まれる。CPU50は、印刷装置電源オンシーケンスなどにおいて作成される印刷装置情報リストなどのデータをRAM53に記録し、印刷シーケンスにおいて参照しながら印刷制御する。
【0029】
EEPROM52は、例えばフラッシュメモリ(フラッシュEEPROM)であり、データの書き換えが可能である。EEPROM52は、例えばオペレーションパネル32からユーザ操作によって入力された設定データなどを記憶することができる。EEPROM52に記憶される設定データには、例えば印刷装置4が接続される電源系統(あるいは電源)に対応する識別データ(グループID)が含まれる。グループIDは、例えば印刷装置4が社内ネットワーク1に接続(使用可能となるように設置)される際に、印刷装置4が接続される電源系統に応じて、ユーザがオペレーションパネル32を操作して入力されるものとする。
【0030】
画像制御部54は、CPU50の制御に基づいて、画像データをエンジン部(PRCONT34)に送信する際の制御を行う。画像制御部54は、PHY55,56を通じて、クライアントPC2から受信される印刷データをトナーセットの印刷色毎に対応する画像データ(ビットマップデータ/ドット画像データ)に展開し、エンジン部(PRCONT34)に提供する。
【0031】
PHY55は、LANケーブルを介して入力されるクライアントPC2(2−1,2−2)からの印刷データの入力制御を行い、PHY56は、USBケーブルを介して入力されるクライアントPC2(2−3)からの印刷データの入力制御を行う。RTC57は、計時回路であり、CPU50の制御に基づいて計時信号を各部に送信する。
【0032】
CPLD58は、オペレーションパネル32からのユーザの入力操作に応じたコマンドの入力、LCD33の表示等を制御する。CPLD58は、二次電源(電池)59より電力の供給を受け、印刷装置4が電源オフの状態においてオペレーションパネル32に対するユーザの入力操作を受け付けることができる。
【0033】
図4は、本実施形態における印刷装置4による消費電力の変化を説明するための図である。
印刷装置4は、メインSW47の切り換えにより電源が投入されている間、所定時間以上、印刷動作を実行しない場合、消費電力を低下させるために待機状態(アイドル)あるいは省電力状態(スリープモード)に移行する。待機状態(アイドル)あるいは省電力状態(スリープモード)では、多くのユニットへの電力供給が停止され、定着ユニット43のヒータの点灯も停止された状態となる。
【0034】
待機状態(アイドル)あるいは省電力状態(スリープモード)において、クライアントPC2から印刷命令を受信すると、印刷装置4は、印刷状態に移行して、定着ユニット43において用紙にトナーを定着させることができる一定の温度まで上げるために、定着ユニット43のヒータを全開にオンする。定着ユニット43は、ヒータを点灯しても直ちに印刷可能な一定の温度に到達しないため、ウォームアップ時間中の消費電力がピーク消費電力となる。
【0035】
その後、ウォームアップが完了すると、印刷装置4は、印刷動作に移行する。印刷動作中(印刷期間)では、ウォームアップ時間よりも消費電力が低下し、各ユニットの動作状況に応じて消費電力が変動する。
【0036】
印刷動作が終了すると、印刷装置4は、各ユニットの動作を停止させて印刷待機状態(アイドル)に移行する。このため、消費電力が大幅に低下する。さらに、印刷待機(アイドル)状態が一定時間経過すると、印刷装置4は、省電力状態(スリープモード)に移行して、消費電力が最低限となるようにする。省電力状態(スリープモード)に移行されると、定着ユニット43のヒータの通電が遮断される。省電力状態(スリープモード)へ移行してから短時間(例えば5分程度)では、定着ユニット43(ロール等)の温度が印刷期間における温度に近いため、この時間内に印刷動作に移行する場合にはウォームアップ時間が短くてすむ。省電力状態(スリープモード)へ移行してから長時間が経過すると、定着ユニット43の温度が低下するため、前述したように、ヒータを点灯してから印刷可能な一定の温度に到達するまでに一定の時間(ウエイト時間)が発生する。
【0037】
図5は、本実施形態における2台の印刷装置4による印刷タイミングが重なった場合の消費電力の変化を説明するための図である。
図5は、同じ機能を有する2台の印刷装置4に対して、同時に同数枚を印刷する印刷命令が実行された場合の例を示している。
【0038】
この場合、
図5に示すように、2台の印刷装置4が消費する電力の変化がほぼ同じになるため、消費電力が増大する期間もほぼ同じとなる。従って、2台の印刷装置4の消費電力は、1台の印刷装置4により消費電力と比較して、単純にほぼ2倍の消費電力となるため、ピーク消費電力もほぼ2倍となる。
【0039】
図5に示す例では、説明を簡単にするために、2台の印刷装置4の印刷動作が重なった場合について示しているが、3台以上の印刷装置4の印刷動作が重なる場合もあり得る。こうした場合には、前述したようにピーク消費電力の値が大幅に高くなるため、複数の印刷装置4が同じ電源系統に接続されていれば、この電源系統に設定された消費電力の上限値を超える状況が発生しうる。
【0040】
本実施形態における印刷装置4は、同じ電源系統に接続された複数の印刷装置4に対して同時に印刷命令が実行された場合であっても、消費電力が電源系統に設定された制限内となるように、特別な制御装置を社内ネットワーク1に接続することなく実現させることができる機能を有する。すなわち、印刷装置4は、印刷処理をするための大電力消費状態(ウォームアップ時間、印刷動作中(印刷期間))に移行する際に、社内ネットワーク1を通じて他の印刷装置4から印刷装置状態情報を取得し、この印刷装置状態情報をもとに他の印刷装置4との印刷動作のタイミングを調整することで、同じ電源系統に接続された複数の印刷装置4による消費電力の合計が上限値を超えないようにすることができる。
【0041】
次に、本実施形態における印刷装置4により実行される印刷制御方法について説明する。
なお、以下の説明では、説明を簡単にするために、2台の印刷装置4が動作状態(大電力消費状態)となった場合に電源系統に設定された上限値を超える可能性があり、印刷動作のタイミングを調整するための印刷制御を行うものとして説明する。一般には、1つの電源系統に設定される消費電力の上限値は、より多くの台数の印刷装置4や他の電子機器が同時に使用可能な値となっている。従って、実際には、電源系統毎に設定される消費電力の上限値と、他の電子機器による消費電力を含めて、何台の印刷装置4を並行して(同時に)動作させた場合に消費電力が上限値を超える可能性があるかに応じて、印刷動作のタイミングを調整するための印刷制御を行う必要がある。
【0042】
まず、本実施形態における印刷装置4が電源オンされた場合に実行される印刷装置電源オンシーケンスについて、
図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0043】
印刷装置4は、電源オン時に、印刷命令がなくても印刷動作が可能な状態にするためにウォームアップシーケンスを実行する必要がある。すなわち、印刷装置4は、待機状態(アイドル)あるいは省電力状態(スリープモード)からのウォームアップと同様にして電源オン時に大電力消費状態になるため、他の印刷装置4との印刷動作のタイミングを調整する。
【0044】
まず、印刷装置4のIFCONT31は、電源オンされると印刷装置情報リストを作成してRAM53に記憶し(ステップA1)、社内ネットワーク1を介して他の印刷装置4に対して印刷装置状態情報を問い合わせる問い合わせコマンドを送信する(ステップA2)。なお、問い合わせコマンドを送信する場合、IFCONT31は、自己に関する印刷装置状態情報を送信する。
IFCONT31は、問い合わせコマンドに対して他の印刷装置4から送信された印刷装置状態情報を受信し、印刷装置情報リストに登録する。
【0045】
図7は、本実施形態における印刷装置4により生成される印刷装置情報リストの一例を示す図である。
図7に示すように、印刷装置情報リストには、印刷装置4を識別する情報とするIP(internet protocol)アドレス、印刷装置状態情報に含まれるグループID、動作の状態が印刷状態であるか否かを示す大電力消費中フラグが、印刷装置4のそれぞれについて設定される。大電力消費中フラグは、例えば印刷装置4が設定された電力(待機状態の消費電力を超える電力)に達している印刷状態(ウォームアップを含む)である場合に「1」が設定されるものとする。印刷装置情報リストには、自己に関する情報(自己情報)と、他の印刷装置4から問い合わせによって収集された情報が登録される。例えば、
図7において、No.1に示す情報が自己情報を表し、その他のNo.2〜No.6に示す情報が他の印刷装置4から収集した情報を表している。
【0046】
図7に示す印刷装置情報リストでは、No.3に示す印刷装置4の情報では、大電力消費中フラグが「1」に設定され、大電力消費中(印刷動作中またはウォームアップ中など)であることを示している。No.1とNo.3とNo.4に示す印刷装置4の情報では、同じグループID「1」が設定されているため、同じ電源系統に接続されていることを示している。同様に、No.2とNo.5に示す印刷装置4の情報では、同じグループID「2」が設定されているため、同じ電源系統に接続されていることを示している。本実施形態の印刷装置4は、同じグループ(電源系統)に含まれる他の印刷装置4が印刷状態(大電力消費中)である場合には、印刷状態に移行しないように印刷制御することで、消費電力が電源系統の上限値を超えないようにする。なお、No.6に示す情報は、独立した電源を持っているため(他の印刷装置4と共通する電源系統に接続されていない)、グループIDが設定されていない。従って、No.6に対応する印刷装置4については印刷制御の対象としない。
【0047】
なお、印刷装置情報リストは、印刷装置4の電源オン時に他の印刷装置4から収集された情報が登録されるだけでなく、後述する印刷シーケンスにおいて他の印刷装置4から収集された情報をもとに追加登録あるいは更新される。
【0048】
印刷装置4は、他の印刷装置4から受信された印刷装置状態情報をもとに、大電力消費中の印刷装置4が存在していることが判別されると(ステップA3、YES)、ウォームアップシーケンスに移行せず、印刷装置状態情報の問い合わせを継続する。印刷装置4のIFCONT31は、例えば一定時間毎に問い合わせコマンドを送信する。
【0049】
印刷装置4は、印刷装置状態情報をもとに、他の印刷装置4の大電力消費(印刷動作)の終了が判別されると(ステップA3、NO)、ウォームアップシーケンスを開始し、定着ユニット43におけるヒータへの通電開始の制御などを行う(ステップA4)。
【0050】
このようにして、本実施形態における印刷装置電源オンシーケンスでは、印刷装置4の電源オン時に必要となるウォームアップシーケンスを開始する前に、他の印刷装置4に印刷装置状態情報を問い合わせ、他の印刷装置4が大電力消費中であることが判別された場合にウォームアップシーケンスを開始しないように制御できる。印刷装置4は、他の印刷装置4が大電力消費中でなくなったことが判別されてからウォームアップシーケンスを開始するので、ウォームアップにより電源系統に設定された消費電力の上限値を超えることを回避できる。
【0051】
次に、本実施形態における印刷装置4により実行される印刷シーケンスについて、
図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、印刷装置4(IFCONT31)は、後述するステップB10においてタイマー設定された時間中(例えば10秒間)であるか判別し、タイマー設定された時間中である場合には待機状態を継続する(ステップB1、YES)。ステップB10では、複数の印刷ジョブがある場合に、次の印刷ジョブへの移行を一定時間待機することにより、他の印刷装置4において印刷動作あるいはウォームアップを実行できるようにしている(詳細については後述する)。
【0052】
一方、タイマー設定された時間中である場合、印刷装置4は、印刷ジョブデータが有るか、すなわち社内ネットワーク1に接続された複数のクライアントPC2の何れかより印刷命令が実行されているかを判別する。印刷ジョブデータがない場合には(ステップB2、YES)、印刷装置4は、待機状態を継続する。
【0053】
なお、待機状態において、他の印刷装置4から印刷装置状態情報の問い合わせコマンドが受信された場合(ステップB14、YES)、IFCONT31は、問い合わせコマンドの発信元の印刷装置状態情報を受信して印刷装置情報リストに記録すると共に(ステップB15)、自己の状態を示す印刷装置状態情報を送信する(ステップB16)。
【0054】
待機状態にある間に複数の他の印刷装置4から問い合わせがあった場合には、IFCONT31は、最初の他の印刷装置4からの問い合わせに対して、自己が印刷状態(大電力消費中)にないことを示す印刷装置状態情報を送信する(実際の状態を示す情報)。すなわち、最初に問い合わせをした他の印刷装置4において、印刷動作への移行が許可されるようにする。そして、IFCONT31は、2番目以降の他の印刷装置4からの問い合わせに対して、自己が印刷状態(大電力消費中)にあることを示すダミーの印刷装置状態情報を送信する。すなわち、2番目以降に問い合わせをした他の印刷装置4において、印刷動作への移行が不許可となるようにする。
【0055】
次に、待機状態にある間にクライアントPC2によって印刷命令が実行された場合、印刷装置4は、印刷ジョブデータ(印刷データ)を受信し(ステップB2、YES)、印刷動作が可能な状態に移行する前に、他の印刷装置4に対して印刷装置状態情報の問い合わせコマンドを送信する(ステップB3)。
【0056】
印刷装置4のIFCONT31は、他の印刷装置4から印刷装置状態情報を受信すると(ステップB4)、それぞれの情報を印刷装置情報リストに記録する。IFCONT31は、印刷装置状態情報が印刷状態(あるいはウォームアップ中)であることを示す場合には(大電力消費中)、該当する印刷装置4に対応して大電力消費中フラグ「1」を設定し、印刷状態の移行が不可であると判定する(ステップB5、YES)。
【0057】
この場合、IFCONT31は、例えば一定時間毎に、他の印刷装置4に対して印刷装置状態情報の問い合わせコマンドを送信し(ステップB3)、他の印刷装置4から印刷装置状態情報を受信することを繰り返して実行する(ステップB3,B4)。IFCONT31は、他の印刷装置4から印刷状態ではない(大電力消費中ではない)ことを示す印刷装置状態情報を受信すると、該当する印刷装置4に対応して大電力消費中フラグ「0」を設定し、印刷状態の移行が可能であると判定する(ステップB5、NO)。すなわち、他の印刷装置4で実行されていた印刷状態が終了して、消費電力が低下したものと判定する。
【0058】
IFCONT31は、印刷装置情報リストの自己に対応する大電力消費中フラグ「1」を設定し(ステップB6)、印刷状態に移行して印刷ジョブを開始する(ステップB7)。印刷状態に移行すると定着ユニット43のヒータへの通電が開始されてウォームアップが開始されるが、他の印刷装置4が印刷状態でないことが印刷装置状態情報により確認されているため、大電力消費期間が重複することがない。すなわち、電源系統に設定された消費電力の上限値を超えることはない。
【0059】
IFCONT31は、印刷ジョブが終了すると(ステップB8)、印刷ジョブの実行中に他の印刷装置4から印刷装置状態情報の問い合わせコマンドを受信しているか判別する。すなわち、他の印刷装置4において印刷ジョブの実行待ち(あるいは起動時のウォームアップ)があるために、当該印刷装置4から問い合わせコマンドが送信されているかを判別する。
【0060】
ここで、印刷ジョブの実行中に問い合わせコマンドを受信していない場合、IFCONT31は、自己において印刷動作が可能であると判定する(ステップB12、NO)。IFCONT31は、全ての印刷ジョブについての印刷が終了していなければ(ステップB12、NO)、前述と同様にして、次の印刷字ジョブに対する処理をするために、印刷装置情報リストの自己に対応する大電力消費中フラグ「1」を設定し(ステップB6)、次の印刷ジョブの処理を実行する(ステップB7,B8)。
【0061】
一方、印刷ジョブの実行中に問い合わせコマンドを受信していた場合、IFCONT31は、他の印刷装置4が印刷状態に移行できるようにするため、自己の印刷動作を休止させるものと判別する(ステップB9、YES)。IFCONT31は、次の印刷ジョブへの移行を一定時間待機するためにタイマー設定する(ステップB10)。例えば、IFCONT31は、次の印刷ジョブへの移行を一定時間待機する時間を10秒(T=10sec)に設定する。なお、この時間は、ユーザが予め任意の時間を設定できるようにしても良い。
【0062】
IFCONT31は、印刷装置情報リストの自己に対応する大電力消費中フラグ「0」を設定し(ステップB11)、一定時間、次の印刷ジョブへの移行を一定時間待機する(ステップB14,B1)。
【0063】
この、待機状態にある間に、他の印刷装置4から印刷装置状態情報の問い合わせがあった場合には(ステップB14、YES)、IFCONT31は、問い合わせコマンドの発信元の印刷装置状態情報を受信して印刷装置情報リストに記録すると共に(ステップB15)、自己の状態を示す印刷装置状態情報を送信する(ステップB16)。
【0064】
タイマー設定さたれた時間が経過すると(ステップB1、NO)、IFCONT31は、残りの印刷ジョブがあれば(ステップB2、YES)、前述したように、他の印刷装置4の状態を確認して(ステップB3、B4)、他の印刷装置4が大電力消費中であれば印刷状態の移行を待機して(ステップB5、YES)、他の印刷装置4が大電力消費中でなければ(ステップB5、NO)、次の印刷ジョブについての印刷を実行する(ステップB6〜B9、B12)。
【0065】
このように、複数の印刷ジョブがある場合であっても、印刷ジョブの実行中に他の印刷装置4から印刷装置状態情報の問い合わせがある場合には、次の印刷ジョブを継続しないようにすることにより、他の印刷装置4において印刷状態に移行できるようにする。これにより、他の印刷装置4において印刷ジョブがある状況において、1つの印刷装置4が印刷状態を継続(電力の使用を占有)することがないように制御できる。
【0066】
なお、前述した説明では、1つの印刷ジョブが終了する毎に、ジョブ間に印刷装置状態情報の問い合わせがある場合には、タイマー設定して次の印刷ジョブへの移行を休止しているが、印刷ジョブの継続時間(複数の印刷ジョブが含まれていても良い)が予め設定された時間を超えた場合に、この時間中に印刷装置状態情報の問い合わせがある場合に、次の印刷ジョブの移行を停止してタイマー設定し、他の印刷装置4において印刷動作ができるようにしても良い。
【0067】
図9は、本実施形態における印刷シーケンスにより印刷制御された複数の印刷装置4による消費電力の変化を説明するための図である。
図9に示すように、最初に印刷状態に移行した印刷装置4は、前述した
図4に示す1台の印刷装置4が動作する場合と同様にして消費電力が変化する。印刷状態に移行した印刷装置4がある場合、次に印刷処理をしようとする印刷装置4は、印刷ジョブを開始する前に、最初の印刷装置4から印刷装置状態情報を受信して大電力消費中であることを判別することができるため、最初の印刷装置4において印刷状態が終了した後に印刷状態に移行する。これにより、
図9に示すように、2つの印刷装置4の大電力消費期間となる印刷状態が重複しなくなるため、印刷装置4による消費電力が電源系統に設定された上限値を超えることがない。
【0068】
このようにして、本実施形態における印刷装置4は、社内ネットワーク1に接続された他の印刷装置4との間で、相互に印刷装置状態情報を送受信して、他の印刷装置4が大電力消費状態(印刷状態)にあるかどうかを監視し合うので、消費電力監視用の装置などを設けることなく、
図9に示すように、複数の印刷装置4において大電力消費状態が重ならないように容易に印刷を制御することができる。
【0069】
なお、
図8のフローチャートに示す印刷シーケンスでは、電源系統に関係なく社内ネットワーク1に接続された他の印刷装置4との間で印刷装置状態情報を送受信するものとして説明しているが、印刷装置情報リストに設定されるグループIDを利用することにより電源系統毎に印刷制御することが可能である。
【0070】
図10は、本実施形態における印刷装置4により電源系統毎に実行される印刷シーケンスについて示すフローチャートである。
なお、
図10に示すフローチャートの印刷シーケンスは、印刷装置状態情報の問い合わせコマンドを送信する場合に、自己と同じグループIDが設定された他の印刷装置4に対して送信する点において
図8に示す印刷シーケンスと異なる。その他の処理については基本的に同じように処理されるものとして詳細な説明を省略する。
【0071】
電源系統毎に印刷制御する場合には、
図10に示すステップC3において、IFCONT31は、印刷装置情報リストを参照して、自己と同じグループIDが設定された他の印刷装置4に対して印刷装置状態情報の問い合わせコマンドを送信する。例えば、
図7に示すように、自己のグループIDが「1」である場合、IFCONT31は、印刷装置情報リスト中のグループID「1」が設定されたNo.3とNo.4に対応する他の印刷装置4に対して問い合わせコマンドを送信する。
【0072】
こうして、印刷装置情報リストに設定された自己と同じグループIDが設定された他の印刷装置4、すなわち同じ電源系統に接続された印刷装置4との間で状態を相互に監視し合うことにより、電源系統毎に複数の印刷装置4の大電力消費期間が重複しないように制御することが可能となる。従って、例えばオフィス内に複数の電源系統が配設されて、それぞれの電源系統に複数の印刷装置4が接続されている場合に、電源系統別に印刷制御をすることで、オフィス全体で同時に印刷動作が可能な印刷装置4の数を増加させることができ、各電源系統における消費電力の上限値を超えないようにしながらオフィス全体での印刷装置4の稼働効率を向上させることが可能となる。
【0073】
なお、前述した説明では、
図4に示すように、ウォームアップ開始から印刷動作の終了までを大電力消費期間として、複数の印刷装置4が同時に大電力消費状態とならないように印刷制御している。
図4に示すように、印刷装置4の消費電力は、ウォームアップ期間の消費電力がピークとなる。従って、複数の印刷装置4のウォームアップ期間が重ならなければ、消費電力が電源系統の上限値を超えない場合もあり得る。
【0074】
そこで、本実施形態では、印刷装置状態情報によって動作の状態として、ウォームアップ期間中にあるか、あるいはウォームアップが終了して印刷動作の実行中であるかを判別できる情報を、複数の印刷装置4において相互に送受信できるようにする。これにより、他の印刷装置4がウォームアップ中である場合には、前述した大電力消費中の場合と同様にして印刷ジョブの移行を待って、ウォームアップが終了したことが判別された場合に、印刷ジョブの処理に移行するように印刷を制御することが可能となる。
【0075】
図11は、本実施形態におけるウォームアップ期間が重複しないように印刷制御された複数の印刷装置4による消費電力の変化を説明するための図である。
図11に示すように、最初に印刷状態に移行した印刷装置4は、前述した
図4に示す1台の印刷装置4が動作する場合と同様にして消費電力が変化する。印刷状態に移行した印刷装置4がある場合、次に印刷処理をしようとする印刷装置4は、印刷ジョブを開始する前に、最初の印刷装置4から印刷装置状態情報を受信してウォームアップ中であることを判別することができるため、最初の印刷装置4においてウォームアップが終了した後に印刷状態に移行する。これにより、
図11に示す波線のように、2つの印刷装置4のウォームアップ期間が重複しなくなるため、印刷装置4による消費電力が電源系統に設定された上限値を超えないようにすることができる。
【0076】
このようにして、本実施形態における印刷装置4は、ピーク消費電力期間となるウォームアップが重ならないように印刷制御することにより、後から印刷処理をしようとする印刷装置4の印刷待ちの時間を短縮することができる。これにより、電源系統に接続された複数の印刷装置4の可働効率を向上させることが可能となる。
【0077】
なお、
図4に示す印刷動作中の消費電力は、単位時間の平均によって示しているため、ほぼ一定となっている。しかし、実際の印刷装置4では、動作状況によって印刷動作中において瞬間的に消費電力が増大する場合がある。このため、
図11に示すように、ウォームアップ期間のみが重複しないようにしても、印刷動作中において瞬間的に消費電力が大幅に増大して、電源系統の上限値を超える可能性がある。しかし、電源系統(あるいは電源供給元の配電盤)において、瞬間的な消費電力の増大について許容可能であれば、
図11に示すような印刷制御しても問題は生じない。
【0078】
なお、前述した説明では、印刷装置4は、電源系統毎に消費電力の上限値を超えないように印刷動作を制御しているが、
図8に示すように、電源系統に関係なく社内ネットワーク1に接続された他の印刷装置4との間で印刷装置状態情報を送受信して相互に状態を監視し合うことにより、システム全体、あるいは複数の電源系統に電力を供給する電源(例えば、配電盤)に対して設定された上限値を超えないように印刷動作を制御することも可能である。
【0079】
また、前述した説明では、説明を簡単にするために、2台の印刷装置4が動作状態(大電力消費状態)となった場合に電源系統に設定された上限値を超える可能性がある場合を前提としているが、3台以上の印刷装置4の印刷状態が重複する場合に上限値を超える場合もあり得る。このように、3台以上の印刷装置4が動作可能な電源系統の場合には、例えば各電源系統に接続された印刷装置4の同時に動作可能な台数の情報を各電源系統が記憶し、他の印刷装置4から受信した印刷装置状態情報に応じて印刷装置情報リスト(大電力消費中フラグ)を更新し、大電力消費中フラグが「1」となる数が、自己が印刷状態(大電力消費状態)に移行したとしても動作可能な台数を超えない場合に、印刷可能であると判定して印刷ジョブを開始すれば良い。
【0080】
また、実施形態において記載した手法、すなわち
図6、
図8、
図10のフローチャートに示す処理等の各手法は、コンピュータ(例えば、印刷装置4のIFCONT31)に実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記録媒体に格納して配布することができる。そして、コンピュータは、外部記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、実施形態において説明した機能と同様の処理を実現することができる。
【0081】
また、各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワーク(インターネット)上を伝送させることができ、このネットワーク(インターネット)に接続されたコンピュータ(サーバ装置等)からプログラムデータを取り込み、前述した実施形態と同様の機能を実現することもできる。
【0082】
なお、本願発明は、実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
【0083】
ネットワークに接続された印刷装置において、
前記ネットワークに接続された他の印刷装置の消費電力が、設定された電力に達しているか否かを示す情報を含む印刷装置状態情報を受信する情報受信手段と、
前記ネットワークに接続された端末装置より印刷の指示があった場合に、前記印刷装置状態情報に基づいて、印刷状態の移行を制御する制御手段とを有する印刷装置。
[付記2]
【0084】
グループIDが設定されているネットワークに接続された印刷装置において、
前記ネットワークに接続された他の印刷装置の消費電力が、設定された電力に達しているか否かを示す情報を含む印刷装置状態情報を受信する情報受信手段と、
電源系統毎に前記印刷装置に設定されたグループID及び前記他の印刷装置に設定されたグループIDを記憶しているID記憶手段と、
前記ネットワークに接続された端末装置より印刷の指示があった場合に、前記印刷装置状態情報をもとに前記印刷装置と同じグループIDが設定された他の印刷装置の消費電力が、設定された電力に達しているか否かに基づいて、印刷状態の移行を制御する制御手段とを有する印刷装置。
[付記3]
【0085】
他の印刷装置から印刷装置状態情報の問い合わせを受信する受信手段と、
印刷ジョブの実行中に前記他の印刷装置から前記問い合わせを受信した場合に、当該印刷ジョブの後に一定時間、印刷ジョブに対する印刷動作を休止させる印刷休止手段とをさらに有する付記1または付記2記載の印刷装置。
[付記4]
【0086】
ネットワークに接続された印刷装置において、
前記ネットワークに接続された他の印刷装置の消費電力が、設定された電力に達しているか否かを示す情報を含む印刷装置状態情報を受信する情報受信ステップと、
前記ネットワークに接続された端末装置より印刷の指示があった場合に、前記印刷装置状態情報に基づいて、印刷状態の移行を制御する制御ステップとを有する印刷制御方法。