特開2015-131707(P2015-131707A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2015131707-テープカッター 図000003
  • 特開2015131707-テープカッター 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-131707(P2015-131707A)
(43)【公開日】2015年7月23日
(54)【発明の名称】テープカッター
(51)【国際特許分類】
   B65H 35/07 20060101AFI20150630BHJP
【FI】
   B65H35/07 E
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-4099(P2014-4099)
(22)【出願日】2014年1月14日
(11)【特許番号】特許第5546699号(P5546699)
(45)【特許公報発行日】2014年7月9日
(71)【出願人】
【識別番号】591046179
【氏名又は名称】株式会社デザインフィル
(74)【代理人】
【識別番号】100162961
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100146927
【弁理士】
【氏名又は名称】船越 巧子
(72)【発明者】
【氏名】神瀬 泰二
【テーマコード(参考)】
3F062
【Fターム(参考)】
3F062BA01
3F062BB01
3F062BB08
3F062BC03
3F062BF01
3F062BG02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】すべて樹脂で構成された、スライド式で開閉するテープカッターであって、粘着テープをカットする際にいずれの手でもカットしやすく、ホルダー本体から粘着テープを引っ張ってもふた体が容易に分離することがない、よりコンパクトなテープカッターを提供する。
【解決手段】樹脂製のテープカッターは、ふた体3と台板の一側面に設けられた右ストッパー板と摺動片35との当接機構、並びに、その一側面の対面に設けられた2個の半円柱状の左開下突起片と1個の半円柱状の開上左突起片37との嵌合機構および両端に半円弧状の挟持突起39,39’が設けられている左揺動片38とその左揺動片38よりも短い左上ストッパー片との当接機構からなる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板と3側板とからなるふた体(3)および台板と3側板とからなるホルダー本体(2)を前後方向にスライドして開閉する樹脂製のテープカッターにおいて、前記テープカッターのスライド係止構造が、ふた体と台板の一側面に設けられた右ストッパー板(15)と摺動片(35)との当接機構、並びに、その一側面の対面に設けられた2個の半円柱状の左開下突起片(11、11’)と1個の半円柱状の開上左突起片(37)との嵌合機構および両端に半円弧状の挟持突起(39,39’)が設けられている左揺動片(38)とその左揺動片(38)よりも短い左上ストッパー片(13)との当接機構からなることを特徴とするテープカッター。
【請求項2】
前記テープカッターが、略正方形状の直方体であることを特徴とする請求項1に記載のテープカッター。
【請求項3】
前記左上ストッパー片(13)は、その両端に後左上勾配(131)と前左上勾配(131’)とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテープカッター。
【請求項4】
前記摺動片(35)はその上面に2個の半円弧状の摺動突起(36,36’)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテープカッター。
【請求項5】
前記テープカッターのカッター側板(20)が3〜5段の階段状構造であることを特徴とする請求項1に記載のテープカッター。
【請求項6】
前記テープカッターのカッター側板(20)の両端に2枚の切断刃(28,28’)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテープカッター。
【請求項7】
前記テープカッターのカッター側板の裏面に凹凸溝(33)が刻まれていることを特徴とする請求項1に記載のテープカッター。
【請求項8】
前記テープカッターが透明体であることを特徴とする請求項1に記載のテープカッター。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープ等を切断するテープカッターに関するもので、特に右手でも左手でも簡単にテープをカットすることができる、よりコンパクトな携帯用テープカッターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
これまで粘着テープ等を切断するテープカッターは、回転式に回動するものとスライド式で開閉するものとがあるが、特開平11−49418号公報や特開2004−277040号公報などにみられるように、ほとんどが回転式に回動するテープカッターあった。これは、スライド式のテープカッターは、実願昭55−110301号(実開昭57−33651号)のマイクロフィルム(後述する特許文献1)の第1図にみられるように、ふたと本体と収納ケースが分離した構造になるため、粘着テープ等を切断する際にふたと本体とが分離してその利用が不便だからである。他方、回転式のテープカッターの場合は、回動軸を固定するための留金具が必要である。そのため部品点数が多くなるとともに、留金具を樹脂製のものを用いたとしても高価になるという欠点があった。しかし、いずれの方式にしても粘着テープの保持軸と切断刃との距離は、指がはいるだけのスペースが必要であり、必然的に長細くならざるを得なかった。なお、切断刃を2枚備えたテープカッターは、実願昭56−3923号(実開昭57−123340号)のマイクロフィルムなどで知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実願昭55−110301号(実開昭57−33651号)のマイクロフィルム
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、指がはいるだけのスペースを取り除いてよりコンパクトにした、好ましくは略正方形の直方体のスライド方式のテープカッターを提供することを目的とする。また、本発明は、すべて樹脂で構成して部品点数を少なくしながらも、粘着テープをカットする際に力を加えて粘着テープを引っ張っても容易に分離ないし分解することがないスライド方式のテープカッターを提供することを目的とする。また、本発明は、左右どちらの手でも粘着テープをカットすることができるテープカッターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、天板と3側板とからなるふた体(3)および台板と3側板とからなるホルダー本体(2)を前後方向にスライドして開閉する樹脂製のテープカッターにおいて、前記テープカッターのスライド係止構造が、ふた体と台板の一側面に設けられた右ストッパー板(15)と摺動片(35)との当接機構、並びに、その一側面の対面に設けられた2個の半円柱状の左開下突起片(11、11’)と1個の半円柱状の開上左突起片(37)との嵌合機構および両端に半円弧状の挟持突起(39,39’)が設けられている左揺動片(38)とその左揺動片(38)よりも短い左上ストッパー片(13)との当接機構からなることを特徴とするテープカッターである。本発明において、水平方向にスライドして開閉する機構としたのは、テープカッターを可能な限り、よりコンパクトにして粘着テープの包装ケースを兼ねるためである。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、前記テープカッターが、略正方形状の直方体であることを特徴とする請求項1に記載のテープカッターである。本発明のテープカッターは、粘着テープの外径に合わせて略正方形の直方体と、よりコンパクトにすることができる。
【0007】
また、請求項3に記載の発明は、前記左上ストッパー片(13)は、その両端に前左上勾配(131’)と後左上勾配(131)とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテープカッターである。
【0008】
また、請求項4に記載の発明は、前記摺動片(35)はその上面に2個の半円弧状の摺動突起(36,36’)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテープカッターである。
【0009】
また、請求項5に記載の発明は、前記テープカッターのカッター側板(20)が3〜5段の階段状構造であることを特徴とする請求項1に記載のテープカッターである。特に4段の階段状構造であることが最も好ましい。
【0010】
また、請求項6に記載の発明は、前記テープカッターのカッター側板(20)の両端に2枚の切断刃(28,28’)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテープカッターである。切断刃(28,28’)は、前後方向または上下方向の斜めに配置して粘着テープを切りやすくすることもできる。
【0011】
また、請求項7に記載の発明は、前記テープカッターのカッター側板(20)の裏面に凹凸溝(33)が刻まれていることを特徴とする請求項1に記載のテープカッターである。凹凸溝(33)は、収納時にカッター側板(20)に当たるテープ粘着面の面積を減らし、粘着テープがカッター側板(20)にくっつかないようにするためである。凹凸溝(33)は、所定間隔のV字状ピッチにしてcm目盛の機能を持たすことができる。
【0012】
また、請求項8に記載の発明は、前記テープカッターが透明体であることを特徴とする請求項1に記載のテープカッターである。
【0013】
また、本発明において、ふた体(3)とホルダー本体(2)の一側面に設けられた右ストッパー板(15)と摺動片(35)との当接機構および左上ストッパー片(13)とその左上ストッパー片(13)よりも長い左揺動片(38)との当接機構は、テープカッターに最も力がかかる粘着テープの切断時にふた体(3)とホルダー本体(2)とがスライド方向と直交する垂直方向に分離するのを防ぐためである。このため左揺動片(38)を右ストッパー板(15)と水平方向の同一平面からできるだけ離すことが好ましい。
【0014】
他方、左上ストッパー片(13)の長さを左揺動片(38)の長さよりも短くするのは、いわゆる遊びスペースを持たせるためである。遊びスペースをもたせることによって、使う人によって異なる切断位置を微調整し、粘着テープを切断しやすくするためである。このためテープ保持軸(8)へ粘着テープの嵌め込む方向を変えれば、右手でも左手でも良好に粘着テープを切断することができる。この遊びスペースは、左揺動片(38)の両端に半円弧状の挟持突起(39,39’)を設けることにより、左揺動片(38)の揺動長さを固定することができる。また、前記左上ストッパー片(13)は、その両端に緩やかな前左上勾配(131’)と後左上勾配(131)とを設けて、粘着テープの切断時にテープカッターにかかる力を和らげることができる。
【発明の実施の形態】
【0015】
次に、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0016】
図1および図2は本発明によるテープカッターの一実施形態を示す分解図であり、図1はテープカッターのホルダー本体(2)および図2はそのふた体(3)をそれぞれ示している。これらの図に基づいて説明する。
【0017】
テープカッターの全体は、透明または半透明の樹脂から構成されるホルダー本体(2)とふた体(3)とからなる。ホルダー本体(2)は、粘着テープが収納される台板(4)があり、その台板(4)は、外形が49mm×52mmの略正方形で、後側板(5)、左下側板(6)および右下側板(7)が立設している。台板(4)は、その中心部分に設けられた円柱状ないし円錐台状の25mm径のテープ保持軸(8)と、そのテープ保持軸(8)の内円の一部が、後側板(5)と好ましくは平行になるように、梨地部(9)で色分けされている。
【0018】
左下側板(6)は、ふた体(3)を閉じるための1個の半円柱状の左閉下突起片(10)とふた体(3)が開きすぎないための2個の半円柱状の左開下突起片(11、11’)とが台板(4)から突設し、これら3個の下突起片の高さは、左下側板(6)の高さの略1/5である。また、左下側板(6)は、前端から略半分の距離までふた体(3)の厚さ分だけ切り取られた左切取面(12’)があり、左切取面(12’)と同一水平面となるように、前後端に前左上勾配(131’)と後左上勾配(131)とが付いた左上ストッパー片(13)が設けられ、ふた体(3)が上方へ持ち上がらないようにしている。
【0019】
右下側板(7)は、後側板(5)に隣接してふた体(3)との隙間を埋めるための右スペース板(14)が設けられている。右スペース板(14)の略上半分の高さに右ストッパー板(15)が設けられる。この右ストッパー板(15)は、ふた体(3)を前後方向に摺動するためのもので、左下側板(6)と同様に、前端から略半分の距離までふた体(3)の厚さ分だけ切り取られた右切取面(12)があり、右ストッパー板(15)の前面には案内テーパ(17)がついている。また、右スペース板(14)の略下半分の高さにはふた体(3)をゆるやかに収納するための右隅テーパ(18)が設けられている。
【0020】
ふた体(3)は、ホルダー本体(2)に対応した外形が47mm×49mmの略正方形の天板(19)があり、その天板(19)には、カッター側板(20)、右上側板(21)および左上側板(22)とからなる。天板(19)は、ホルダー本体(2)の梨地部(9)と位置合わせをするための凸状(凹状)線条体(23)が設けられ、左下側板(6)の左切取面(12’)および右ストッパー板(15)の右切取面(12)に載るように1.5mmの左張出板(24’)および1.5mmの右張出板(24)が設けられている。凸状(凹状)線条体(23)は複数本設けても良い。
【0021】
カッター側板(20)は、ホルダー本体(2)に収納されるような大きさで、剛性を増すため左右対称の4段の階段状の一体構造である。1階部(25,25’)にテープ支持面(26、26’)があり、2階部(27,27’)に切断刃(28,28’)があり、3階部(29,29’)にテープ誘導面(30、30’)があり、4階部(31)にテープ案内面(32)がある。2階部(27,27’)と3階部(29,29’)とは0.5mm前後の段差である。カッター側板(20)の裏面は切断時の応力を分散するため等間隔の凹凸溝(33)が刻まれている。この凹凸溝(33)を5mmのV字溝間隔にしてcm目盛り機能をもたすこともできる。
【0022】
右上側板(21)は、右下側板(7)の右隅テーパ(18)に対応する係止テーパ(34)の付いた摺動片(35)があり、その両上端に2個の半円弧状の摺動突起(36,36’)が設けられ、この摺動突起(36,36’)が滑動しながらホルダー本体(2)の右下側板(7)の右ストッパー板(15)の下を摺動する。
【0023】
左上側板(22)には、後側板(5)側の後端部中央に左張出突起片(40)と、それよりも内側に半円柱状の開上左突起片(37)および長方形状の左揺動片(38)とが設けられている。左揺動片(38)はその両端に半円弧状の挟持突起(39,39’)が設けられ、左下側板(6)の左上ストッパー片(13)を挟み込むようになっている。なお、左揺動片(38)は、左上側板(22)の上下方向の略中央に位置し、左下側板(6)の左閉下突起片(10)および左開下突起片(11、11’)と接触することはない。
【0024】
次に、本発明の使用方法および作用を説明する。
まず、ホルダー本体(2)とふた体(3)とのはめ合せ機構について説明する。
ホルダー本体(2)の台板(4)上にある円錐台状等のテープ保持軸(8)に、図示していない粘着テープを差し込む。次いで、台板(4)の梨地部(9)がふた体(3)をはめ込むための目印になるので、ふた体(3)の凸状線条体または凹状線条体(23)をホルダー本体(2)の台板(4)の梨地部(9)の近辺で位置合わせをし、ホルダー本体(2)にふた体(3)をはめ込む。ふた体(3)がはめ込まれると、ふた体(3)の摺動片(35)の両上端にある2個の摺動突起(36,36’)’とホルダー本体(2)の右下側板(7)の右ストッパー板(15)とがかみ合って、ふた体(3)とホルダー本体(2)とが上下方向に簡単に外れなくなる。
【0025】
次に、水平方向のスライド延伸機構について説明する。
ふた体(3)とホルダー本体(2)とが閉じた状態からふた体(3)を手の力でスライドさせると、ふた体(3)の摺動片(35)の両上端にある2個の摺動突起(36,36’)がホルダー本体(2)の右下側板(7)の右ストッパー板(15)の下を摺動する。やがて、ふた体(3)の開上左突起片(37)は、左下側板(6)の2個の左開下突起片(11、11’)に挟持され、一時固定される。また、左上ストッパー片(13)が左揺動片(38)の奥側の挟持突起(39)を乗り越えて外側の挟持突起(39’)の手前で納まる。このとき、テープ保持軸(8)で保持された粘着テープはテープ支持面(26、26’)によって指が入る距離まで引き出される。次いで、ふた体(3)の隙間から右指でも左指でも粘着テープをつかんで引っ張りだすと、左上ストッパー片(13)が左揺動片(38)上で切断しやすい位置までわずかに搖動し、切断刃(28,28’)によって粘着テープをカットしやすい状態でカットすることができる。ふた体(3)を手の力でさらに強くスライドさせると、ふた体(3)の半円柱状の開上左突起片(37)が半円柱状の左開下突起片(11’)を乗り越えていき、ホルダー本体(2)とふた体(3)とを分離することができる。ホルダー本体(2)とふた体(3)とが分離されれば、テープ保持軸(8)で保持された粘着テープを交換したり、もう一方の手の指で利用するため粘着テープをひっくり返したりすることができる。
【0026】
左上側板(22)の開上左突起片(37)は、ホルダー本体(2)の左開下突起片(11、11’)に挟持され、指が入る状態で保持されると同時に、挟持突起(39,39’)によって左下側板(6)の左上ストッパー片(13)を挟み込む。他方、右上側板(21)は、摺動突起(36,36’)が右下側板(7)に当たって保持されているので、力をかけてテープを引っ張っても、ふた体(3)がホルダー本体(2)と上下方向に分離することはない。
【0027】
次に、収納機構について説明する。
台板(4)の梨地部(9)を目印にしてふた体(3)をはめ込む。次いで、ふた体(3)を奥方向へスライドしていくと、摺動片(35)の係止テーパ(34)が右下側板(7)の右隅テーパ(18)と重なり合って止まる。このとき、向かい側にあるふた体(3)の左上側板(22)の左張出突起片(40)がホルダー本体(2)を水平方向に押し付けているので、ふた体(3)がホルダー本体(2)から前後方向に飛び出すことはない。
【0028】
また、引き出されたふた体(3)を手の力で内方向にスライドさせると、ふた体(3)の開上左突起片(37)がホルダー本体(2)の左開下突起片(11、11’)を乗り越えて固定され、ふた体(3)をホルダー本体(2)に収納することができる。このとき繰り出された粘着テープは、自身の柔軟性によってたわみ、右下側板(7)または左下側板(6)にふれることはない。また、粘着テープがカッター側板の凹凸溝(33)に触れたとしても、接触面積が少なくなっているので、粘着テープが凹凸溝(33)に貼りつくことはない。
【0029】
このように本発明のテープカッターは収納箱として粘着テープをよりコンパクトに収納することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
【発明の効果】
【0030】
本発明に係るテープカッターは、以下の効果を有する。
本発明のテープカッターは、指が入る距離を節約することができるので、収納箱として粘着テープをよりコンパクトに収納することができる。また、本発明のテープカッターは、粘着テープの大きさに合わせたよりコンパクトな収納ができるので、粘着テープの包装ケースを兼ねることができる。また、本発明のテープカッターは、場所をとらず携帯に便利なテープカッターとすることができる効果がある。また、本発明のテープカッターは、スライド方式でありながら、ふた体をホルダー本体と分離しないで、粘着テープを切断することができる。また、本発明のテープカッターは、収納時にふた体とホルダー本体が密閉されるので、テープの露出がなくほこりがつかない効果がある。また、本発明のテープカッターは、両刃を設けた場合にも大きさは変わらず、かつ、右手でも左手でも粘着テープを切断することができる効果がある。また、本発明のテープカッターは、収納時にテープの粘着面が側板内面にくっつくことがないので、繰り返し出し入れすることができる。また、本発明のテープカッターは、部品のすべてを透明または半透明の樹脂で構成することができるので、環境にやさしいテープカッターとなることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明に係るテープカッターのホルダー本体(2)を示す図である。
図2】本発明に係るテープカッターのふた体(3)を示す図である。
【符号の説明】
【0032】
2・・・ホルダー本体
3・・・ふた体
6・・・左下側板
7・・・右下側板
11、11’ ・・・左開下突起片
13・・・左上ストッパー片
15・・・右ストッパー板
35・・・摺動片
37・・・開上左突起片
38・・・左揺動片
39,39’ ・・・挟持突起


図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2014年4月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板と3側板とからなるふた体(3)および台板と3側板とからなるホルダー本体(2)を前後方向にスライドして開閉する樹脂製のテープカッターにおいて、前記テープカッターのスライド係止構造が、ふた体と台板の一側面に設けられた右ストッパー板(15)と摺動片(35)との当接機構、並びに、その一側面の対面に設けられた2個の半円柱状の左開下突起片(11、11’)と1個の半円柱状の開上左突起片(37)との嵌合機構および両端に半円弧状の挟持突起(39,39’)が設けられている左揺動片(38)とその左揺動片(38)よりも短い左上ストッパー片(13)との当接機構からなり、かつ、前記テープカッターのカッター側板(20)の両端に2枚の切断刃(28,28’)が設けられていることを特徴とするテープカッター。
【請求項2】
前記テープカッターが、略正方形状の直方体であることを特徴とする請求項1に記載のテープカッター。
【請求項3】
前記左上ストッパー片(13)は、その両端に後左上勾配(131)と前左上勾配(131’)とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテープカッター。
【請求項4】
前記摺動片(35)はその上面に2個の半円弧状の摺動突起(36,36’)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテープカッター。
【請求項5】
前記テープカッターのカッター側板(20)が3〜5段の階段状構造であることを特徴とする請求項1に記載のテープカッター。
【請求項6】
前記テープカッターのカッター側板の裏面に凹凸溝(33)が刻まれていることを特徴とする請求項1に記載のテープカッター。
【請求項7】
前記テープカッターが透明体であることを特徴とする請求項1に記載のテープカッター。