特開2015-131802(P2015-131802A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 大正製薬株式会社の特許一覧

特開2015-131802分岐鎖アルキルヘテロ芳香環誘導体を含有する医薬
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-131802(P2015-131802A)
(43)【公開日】2015年7月23日
(54)【発明の名称】分岐鎖アルキルヘテロ芳香環誘導体を含有する医薬
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/4192 20060101AFI20150630BHJP
   A61P 25/20 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 25/24 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 25/22 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 25/18 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 25/16 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 25/14 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 25/06 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 25/08 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 1/00 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 5/00 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 9/12 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 25/30 20060101ALI20150630BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20150630BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20150630BHJP
   A61K 31/4245 20060101ALI20150630BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20150630BHJP
【FI】
   A61K31/4192
   A61P25/20
   A61P25/24
   A61P25/22
   A61P25/18
   A61P25/16
   A61P25/28
   A61P25/14
   A61P25/00
   A61P25/04
   A61P25/06
   A61P25/08
   A61P29/00
   A61P37/06
   A61P1/00
   A61P5/00
   A61P9/12
   A61P25/30
   A61K31/4439
   A61K31/506
   A61K31/4245
   A61P43/00 111
【審査請求】未請求
【請求項の数】23
【出願形態】OL
【全頁数】110
(21)【出願番号】特願2014-250483(P2014-250483)
(22)【出願日】2014年12月11日
(31)【優先権主張番号】特願2013-257694(P2013-257694)
(32)【優先日】2013年12月13日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000002819
【氏名又は名称】大正製薬株式会社
(72)【発明者】
【氏名】荒木 裕子
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 亮
(72)【発明者】
【氏名】野沢 大
(72)【発明者】
【氏名】太田 裕之
(72)【発明者】
【氏名】二村 彩
(72)【発明者】
【氏名】阿部 正人
(72)【発明者】
【氏名】天田 英明
(72)【発明者】
【氏名】小西 一豪
(72)【発明者】
【氏名】尾形 有也
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086BC42
4C086BC60
4C086BC62
4C086BC71
4C086GA07
4C086GA08
4C086GA09
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZA02
4C086ZA05
4C086ZA06
4C086ZA08
4C086ZA12
4C086ZA16
4C086ZA18
4C086ZA22
4C086ZA42
4C086ZA66
4C086ZB08
4C086ZB11
4C086ZC03
4C086ZC39
4C086ZC42
(57)【要約】
【課題】
オレキシン(OX)受容体拮抗作用に基づいた、睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、頭痛、片頭痛、疼痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬を提供すること。
【解決手段】
オレキシン(OX)受容体拮抗作用を有する式(Ia)で示される分岐鎖アルキルヘテロ芳香環誘導体又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする医薬。
【化1】

【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(Ia)
【化1】
(式中、
1及びX2は、同一に又は異なって窒素原子、又は式CHを示し、
Yは下記式群(a)のいずれかの構造を示し、
【化2】
1は、水素原子、ハロゲン原子、又はC1-6アルキル基を示し、
2は、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルスルホニル基、ジC1-6アルキルアミノ基、及びシアノ基からなる群より選ばれる1個の置換基で置換されてもよい)を示し、
3は、トリアゾリル基、又はピリミジニル基を示し、
4及びR5は、同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、水酸基、又はC1-6アルコキシ基を示し、
6は、C1-6アルキル基を示す)
で表される化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項2】
式(Ia)
【化3】
(式中、
1及びX2は、同一に又は異なって窒素原子、又は式CHを示し、
Yは下記式群(a)のいずれかの構造を示し、
【化4】
1は、水素原子、ハロゲン原子、又はC1-6アルキル基を示し、
2は、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、水酸基及びC1-6アルコキシ基からなる群より選ばれる1個の置換基で置換されてもよい)を示し、
3は、トリアゾリル基、又はピリミジニル基を示し、
4は、ハロゲン原子を示し、
5は、水素原子、又はハロゲン原子を示し、
6は、C1-6アルキル基を示す)
で表される化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項3】
上記式(Ia)において、
Yが下記式群(a1)のいずれかの構造である請求項1又は2に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【化5】
【請求項4】
上記式(Ia)において、
1が、水素原子、フッ素原子、又はメチル基である請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項5】
上記式(Ia)において、
2が、メチル基、又はエチル基(該エチル基は、水酸基及びメトキシ基からなる群より選ばれる1個の置換基で置換されてもよい)である請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項6】
上記式(Ia)において、
4が、フッ素原子である請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項7】
上記式(Ia)において、
5が、水素原子、又はフッ素原子である請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項8】
上記式(Ia)において、
6が、C1-3アルキル基である請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項9】
上記式(Ia)において、
Yが下記式群(a2)のいずれかの構造である請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【化6】
【請求項10】
上記式(Ia)において、
Yが下記式(a3)である請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【化7】
【請求項11】
上記式(Ia)において、
2が、エチル基である請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項12】
上記式(Ia)において、
6が、メチル基である請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項13】
上記式(Ia)が、式(IIa)
【化8】
で表される請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項14】
上記式(Ia)が、式(IIIa)
【化9】
で表される請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項15】
式(I)
【化10】
(式中、
1及びX2は、同一に又は異なって窒素原子、又は式CHを示し、
1及びY2は、いずれか一方が窒素原子、他方がCHを示し、
1は、水素原子、ハロゲン原子、又はC1-6アルキル基を示し、
2は、C1-6アルキル基を示し、
3は、トリアゾリル基、又はピリミジニル基を示し、
4は、ハロゲン原子を示し、
5は、水素原子、又はハロゲン原子を示し、
6は、C1-6アルキル基を示す)
で表される化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項16】
上記式(I)において、
1が、水素原子、フッ素原子、又はメチル基である請求項15に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項17】
上記式(I)において、
2が、メチル基、又はエチル基である請求項15又は16いずれかに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項18】
上記式(I)において、
4が、フッ素原子である請求項15〜17のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項19】
上記式(I)において、
5が、水素原子、又はフッ素原子である請求項15〜18のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項20】
上記式(I)において、
6が、C1-3アルキル基である請求項15〜19のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項21】
上記式(I)において、
6が、メチル基である請求項15〜20のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項22】
上記式(I)が、式(II)
【化11】
で表される請求項15〜21のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
【請求項23】
請求項1に記載される下記化合物群及びその医薬上許容される塩から選ばれるいずれか1種又は2種以上の混合物を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧の疾患の治療又は予防薬。
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2R)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−2−フルオロ−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−4−フルオロ−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[3−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−エチル−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[3−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−エチル−5−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ブタン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−エチル−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N,6−ジメチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N,6−ジメチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−エチル−5−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−フルオロ−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−クロロ−N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−メトキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−メトキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−メトキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−メトキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{1−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{1−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−クロロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−エチル−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(3−ヒドロキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−メチル−N−{(2S)−1−[4−(ピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−メチル−N−[(2S)−1−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパン−2−イル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−メチル−N−{(2S)−1−[4−(3−メチルフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(3−メトキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシプロピル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オレキシン(OX)受容体拮抗作用を有する化合物及びその医薬上許容される塩、並びにそれらを有効成分として含有することを特徴とする医薬組成物、特に、睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、頭痛、片頭痛、疼痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬に関する。
【背景技術】
【0002】
オレキシンは、視床下部外側野に特異的に発現するプレプロオレキシンからスプライシングされる神経ペプチドである。これまでに、33個のアミノ酸からなるOX−Aおよび28個のアミノ酸からなるOX−Bが同定されており、これらはいずれも睡眠・覚醒パターンの調節や摂食の調節に深く関与している。
【0003】
OX−AおよびOX−Bは、いずれもOX受容体に作用する。OX受容体は、これまでにOX1およびOX2受容体の2つのサブタイプがクローニングされており、いずれも主として脳内に発現する7回膜貫通Gタンパク質共役型受容体であることが知られている。OX1受容体は、Gタンパク質サブクラスのうちGqと特異的に共役しており、一方でOX2受容体はGqおよびGi/oに共役している(非特許文献1及び非特許文献2参照)。
OX受容体のサブタイプによって組織分布は異なっており、OX1受容体はノルアドレナリン作動性神経の起始核である青斑核、OX2受容体はヒスタミン神経の起始核である結節乳頭核に高密度に発現している(非特許文献3、非特許文献4及び非特許文献5参照)。セロトニン神経の起始核である縫線核や、ドパミン神経の起始核である腹側被蓋野にはOX1受容体とOX2受容体両方の発現がみられる(非特許文献3参照)。オレキシン神経は脳幹と視床下部のモノアミン神経系に投射し、それらの神経に対して興奮性の影響を与えており、さらにREM睡眠の制御に関わる脳幹のアセチルコリン神経にもOX2受容体の発現がみられ、これらの神経核の活性にも影響を及ぼしている(非特許文献3及び非特許文献4参照)。
【0004】
近年、OX1およびOX2受容体と睡眠・覚醒調節との関連が注目されており、OX受容体拮抗作用を有する化合物の有用性が研究されている。OX−Aをラットの脳室内に投与すると、自発運動量の亢進(非特許文献6及び非特許文献7参照)、常同行動の亢進(非特許文献7参照)、覚醒時間の延長(非特許文献6参照)などが認められる。OX−Aの投与によるREM睡眠時間の短縮作用は、OX受容体拮抗物質の前処置により完全に拮抗される(非特許文献8参照)。さらに、経口投与が可能なOX1およびOX2受容体を同程度に拮抗する物質の投与により、運動量の減少、入眠潜時の短縮、non−REM睡眠量およびREM睡眠の増加が報告されている(非特許文献9および非特許文献10参照)。
OX受容体拮抗作用化合物として、特許文献1にはピラゾール誘導体が開示されているが、本願記載のピラゾール−分岐鎖アルキルアミド骨格を有する化合物についての開示はない。また、OX受容体拮抗作用化合物としては、例えば総説として非特許文献11に記載の種々の構造を有する化合物が知られているが、本願記載のヘテロ芳香環−分岐鎖アルキルアミド骨格を有する化合物についての開示はない。一方、特許文献2にはピラゾール−エチルアミド骨格を有する化合物が、また、特許文献3にはヘテロ芳香環−分岐鎖アルキルアミド骨格を有する化合物が開示されているが、特許文献2及び特許文献3にはOX受容体拮抗作用に関する開示や本願記載のヘテロ芳香環−分岐鎖アルキルアミド骨格を有する化合物の開示はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】WO2003/002559号公報
【特許文献2】WO2008/062878号公報
【特許文献3】WO2011/051540号公報
【0006】
【非特許文献1】Zhu Y et al., J. Pharmacol. Sci., 92, 259-266, 2003.
【非特許文献2】Zeitzer JM et al., Trends Pharmacol. Sci., 27, 368-374, 2006.
【非特許文献3】Marcus JN et al., J. Comp. Neurol., 435, 6-25, 2001.
【非特許文献4】Trivedi JP et al., FEBS Lett., 438, 71-75, 1998.
【非特許文献5】Yamanaka A et al., Biochem. Biophys. Res. Commun., 290, 1237-1245, 2002.
【非特許文献6】Hagan JJ et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 96, 10911-10916, 1999.
【非特許文献7】Nakamura T et al., Brain Res., 873, 181-187, 2000.
【非特許文献8】Smith MI et al., Neurosci. Lett., 341, 256-258, 2003.
【非特許文献9】Brisbare-Roch C et al., Nat. Med., 13, 150-155, 2007.
【非特許文献10】Cox CD et al., J. Med. Chem., 53, 5320-5332, 2010.
【非特許文献11】John G et al., ChemMedChem., 5, 1197-1214, 2010.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、OX受容体拮抗作用を有する新規化合物を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、頭痛、片頭痛、疼痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬を提供することにある。さらに詳しくは、優れたOX受容体拮抗作用と共に優れた薬物動態及び安全性を示す新規化合物を有効成分として含有することを特徴とする医薬を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らはオレキシン受容体に対し拮抗作用を有する新規な骨格の化合物につき鋭意検討した結果、下記に示す式で表されるある種の分岐鎖アルキルヘテロ芳香環誘導体に優れたOX受容体拮抗作用があることを見出し、本発明を完成した。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の態様(以下、「本発明化合物」という)は以下に示すものである。
(1)
式(Ia)
【0009】
【化1】
(式中、
1及びX2は、同一に又は異なって窒素原子、又は式CHを示し、
Yは下記式群(a)のいずれかの構造を示し、
【0010】
【化2】
1は、水素原子、ハロゲン原子、又はC1-6アルキル基を示し、
2は、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、水酸基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルキルスルホニル基、ジC1-6アルキルアミノ基、及びシアノ基からなる群より選ばれる1個の置換基で置換されてもよい)を示し、
3は、トリアゾリル基、又はピリミジニル基を示し、
4及びR5は、同一又は異なって水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、水酸基、又はC1-6アルコキシ基を示し、
6は、C1-6アルキル基を示す)
で表される化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(2)式(Ia)
【0011】
【化3】
(式中、
1及びX2は、同一に又は異なって窒素原子、又は式CHを示し、
Yは下記式群(a)のいずれかの構造を示し、
【0012】
【化4】
1は、水素原子、ハロゲン原子、又はC1-6アルキル基を示し、
2は、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、水酸基及びC1-6アルコキシ基からなる群より選ばれる1個の置換基で置換されてもよい)を示し、
3は、トリアゾリル基、又はピリミジニル基を示し、
4は、ハロゲン原子を示し、
5は、水素原子、又はハロゲン原子を示し、
6は、C1-6アルキル基を示す)
で表される化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(3)上記式(Ia)において、
Yが下記式群(a1)のいずれかの構造である(1)又は(2)に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
【0013】
【化5】
(4)上記式(Ia)において、
1が、水素原子、フッ素原子、又はメチル基である(1)〜(3)のいずれか1つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(5)上記式(Ia)において、
2が、メチル基、又はエチル基(該エチル基は、水酸基及びメトキシ基からなる群より選ばれる1個の置換基で置換されてもよい)である(1)〜(4)のいずれか1つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(6)上記式(Ia)において、
4が、フッ素原子である(1)〜(5)のいずれか1つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(7)上記式(Ia)において、
5が、水素原子、又はフッ素原子である(1)〜(6)のいずれか1つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(8)上記式(Ia)において、
6が、C1-3アルキル基である(1)〜(7)のいずれか1つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(9)上記式(Ia)において、
Yが下記式群(a2)のいずれかの構造である(1)〜(8)のいずれか1つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
【0014】
【化6】
(10)上記式(Ia)において、
Yが下記式(a3)である(1)〜(8)のいずれか1つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
【0015】
【化7】
(11)上記式(Ia)において、
2が、エチル基である(1)〜(10)のいずれか1つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(12)上記式(Ia)において、
6が、メチル基である(1)〜(11)のいずれか1つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(13)上記式(Ia)が、式(IIa)
【0016】
【化8】
で表される(1)〜(12)のいずれか1つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(14)上記式(Ia)が、式(IIIa)
【0017】
【化9】
で表される(1)〜(13)のいずれか1つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(15)式(I)
【0018】
【化10】
(式中、
1及びX2は、同一に又は異なって窒素原子、又は式CHを示し、
1及びY2は、いずれか一方が窒素原子、他方がCHを示し、
1は、水素原子、ハロゲン原子、又はC1-6アルキル基を示し、
2は、C1-6アルキル基を示し、
3は、トリアゾリル基、又はピリミジニル基を示し、
4は、ハロゲン原子を示し、
5は、水素原子、又はハロゲン原子を示し、
6は、C1-6アルキル基を示す)
で表される化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(16)上記式(I)において、
1が、水素原子、フッ素原子、又はメチル基である(15)に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(17)上記式(I)において、
2が、メチル基、又はエチル基である(15)又は(16)いずれかに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(18)上記式(I)において、
4が、フッ素原子である(15)〜(17)のいずれか1つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(19)上記式(I)において、
5が、水素原子、又はフッ素原子である(15)〜(18)のいずれか1つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(20)上記式(I)において、
6が、C1-3アルキル基である(15)〜(19)のいずれか1つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(21)上記式(I)において、
6が、メチル基である(15)〜(20)のいずれか1つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(22)上記式(I)が、式(II)
【0019】
【化11】
で表される(15)〜(21)のいずれか1つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
(23)上記(1)に記載される下記化合物群及びその医薬上許容される塩から選ばれるいずれか1種又は2種以上の混合物を有効成分として含有することを特徴とする睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、疼痛、片頭痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2R)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−2−フルオロ−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−4−フルオロ−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[3−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−エチル−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[3−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−エチル−5−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ブタン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−エチル−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N,6−ジメチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N,6−ジメチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−エチル−5−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−フルオロ−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−クロロ−N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−メトキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−メトキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−メトキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−メトキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{1−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{1−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−クロロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−エチル−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(3−ヒドロキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−メチル−N−{(2S)−1−[4−(ピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−メチル−N−[(2S)−1−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパン−2−イル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−メチル−N−{(2S)−1−[4−(3−メチルフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(3−メトキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシプロピル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド。
【発明の効果】
【0020】
本発明の分岐鎖アルキルヘテロ芳香環誘導体は、OX受容体に対して親和性を示すと共に生理的リガンドによる受容体への刺激に対して拮抗作用を示すことが明らかになった。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本明細書において用いる用語は、以下の意味である。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子である。
「C1-6アルキル基」とは、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜6個のアルキル基を意味し、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、ネオヘキシル基等を挙げることができる。
「C1-3アルキル基」とは、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜3個のアルキル基を意味し、メチル、エチル、n−プロピル、及びイソプロピル基である。
「C1-6アルコキシ基」とは、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜6個のアルコキシ基を意味し、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、tert−ペンチルオキシ、1−エチルプロポキシ、n−ヘキシルオキシ基等を挙げることができる。
「C1-6アルキルスルホニル基」とは、前記の「C1-6アルキル基」で置換されたスルホニル基を意味し、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、n−ペンチルスルホニル、イソペンチルスルホニル、ネオペンチルスルホニル、tert−ペンチルスルホニル、n−ヘキシルスルホニル等の基を挙げることができる。
「ジC1-6アルキルアミノ基」とは、前記の「C1-6アルキル基」を置換基として同一又は異なって2個有するアミノ基を意味し、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ(n−プロピル)アミノ、ジ(イソプロピル)アミノ、エチルメチルアミノ、メチル(n−プロピル)アミノ、メチル(イソプロピル)アミノ等の基を挙げることができる。
【0022】
本明細書中における「睡眠障害」とは、入眠時、睡眠持続相又は覚醒時の障害であり、例えば、不眠症等を挙げることができる。また、不眠症の分類としては、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害等を挙げることができる。
【0023】
本明細書中における「医薬上許容される塩」とは、薬剤的に許容することのできる酸付加塩を意味し、用いられる酸としては、硫酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸等の無機酸との塩、或いは、酢酸、安息香酸、シュウ酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、クエン酸、マロン酸、マンデル酸、グルコン酸、ガラクタル酸、グルコヘプトン酸、グリコール酸、グルタミン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸等の有機酸との塩が含まれる。遊離体から当該塩への変換は従来の方法で行うことができる。
【0024】
本発明化合物において、好ましい態様を以下にあげる。
Yは、下記式群(a1)のいずれかの構造である化合物が好ましく、
【0025】
【化12】
下記式群(a2)のいずれかの構造である化合物がさらに好ましい。
【0026】
【化13】
Yは、別の態様として、下記式(a3)の構造である化合物が好ましい。
【0027】
【化14】
1は、水素原子、フッ素原子、又はメチル基である化合物が好ましい。
2は、メチル基、又はエチル基(該エチル基は、水酸基及びメトキシ基からなる群より選ばれる1個の置換基で置換されてもよい)である化合物が好ましく、エチル基である化合物がさらに好ましい。
3は、1,2,3−トリアゾール−2−イル基、又はピリミジン−2−イル基である化合物が好ましい。
4は、フッ素原子である化合物が好ましい。
5は、水素原子又はフッ素原子である化合物が好ましい。
6は、C1-3アルキル基である化合物が好ましく、メチル基である化合物がより好ましい。また、R6の置換位置の立体配置は(S)−体である化合物が好ましい。
本発明化合物中の好ましい化合物の例として、
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2R)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−2−フルオロ−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−4−フルオロ−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[3−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−エチル−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[3−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−エチル−5−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ブタン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−エチル−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N,6−ジメチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N,6−ジメチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−エチル−5−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−フルオロ−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−クロロ−N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−メトキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−メトキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−メトキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−メトキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{1−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{1−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−クロロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−エチル−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(3−ヒドロキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−メチル−N−{(2S)−1−[4−(ピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−メチル−N−[(2S)−1−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパン−2−イル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−5−メチル−N−{(2S)−1−[4−(3−メチルフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(3−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(3−メトキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシプロピル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
又はその医薬上許容される塩が挙げられる。
なお、本発明化合物が水和物又は溶媒和物を形成する場合、それらも本発明の範囲内に含まれる。同様に、本発明化合物の水和物又は溶媒和物の医薬上許容される塩も本発明の範囲内に含まれる。
【0028】
本発明の化合物は、エナンチオマー、ジアステレオマー、平衡化合物、これらの任意の割合の混合物、ラセミ体等を全て含む。
本発明に係る化合物には、一つ以上の水素原子、炭素原子、窒素原子、酸素原子、ハロゲン原子が放射性同位元素や安定同位元素と置換された化合物も含まれる。これらの標識化合物は、代謝や薬物動態研究、受容体のリガンド等として生物学的分析等に有用である。
本発明に係る化合物は、経口又は非経口的に投与することができる。その投与剤型は錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、粉剤、トローチ剤、軟膏剤、クリーム剤、皮膚貼付剤、乳剤、懸濁剤、坐剤、注射剤等であり、いずれも慣用の製剤技術(例えば、第15改正日本薬局方に規定する方法等)によって製造することができる。これらの投与剤型は、患者の症状、年齢、体重、及び治療の目的に応じて適宜選択することができる。
これらの製剤は、本発明の化合物を含有する組成物に薬理学的に許容されるキャリヤー、すなわち、賦形剤(例えば、結晶セルロース、デンプン、乳糖、マンニトール)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク)、崩壊剤(例えば、カルボキシメチルセルロースカルシウム)、その他薬理学的に許容される各種添加剤を配合し、製造することができる。
本発明の化合物は、成人患者に対して1回の投与量として0.001〜500mgを1日1回又は数回に分けて経口又は非経口で投与することが可能である。なお、この投与量は治療対象となる疾病の種類、患者の年齢、体重、症状等により適宜増減することができる。
【0029】
本発明の化合物(I)及び(Ia)の代表的な製造法を以下のスキームA〜Jに示す。以下の方法は、本発明化合物の製造法の例示であり、これに限定されるものではない。なお、以下の製造法の例示において、化合物は反応に支障にならない塩を形成しても良い。
スキームA
【0030】
【化15】
【0031】
(式中、A1及びA2は、ハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示し、その他の記号は前記と同義である。)
【0032】
工程A−1:化合物(2)は、化合物(1)のヒドロキシ基を一般的な脱離基に変換することで得ることができる。工程A−1における反応としては、例えばクロロ化、ブロモ化、ヨード化、メタンスルホニルオキシ化、p−トルエンスルホニルオキシ化等が挙げられる。クロロ化反応の例としては、例えば塩化メタンスルホニル等を用いて脱離基とした後、塩素原子で置換する方法が挙げられる。更に四塩化炭素とトリフェニルホスフィンを用いる方法、塩化チオニルやオキシ塩化リンを用いる方法等が挙げられる。この際、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の塩化物を添加しても良い。ブロモ化反応の例としては、例えば四臭化炭素とトリフェニルホスフィンを用いる方法が挙げられる。ヨード化反応の例としては、例えばヨウ素、トリフェニルホスフィン及びイミダゾールを用いる方法が挙げられる。化合物(1)のメタンスルホニル化、p−トルエンスルホニル化は、それぞれ例えば塩化メタンスルホニル、塩化p−トルエンスルホニル等を用いて行うことができる。これらの反応の際、適当な塩基を添加しても良い。添加する塩基の例としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基類、又は例えば炭酸カリウム等の無機塩基が挙げられる。反応溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒、クロロホルム等のハロゲン系溶媒、アセトニトリル、又はそれらの混合溶媒中、反応は−80℃付近〜溶媒の沸点付近の温度条件下にて行うことができる。
【0033】
工程A−2:化合物(4)は、化合物(2)と化合物(3)を反応させることにより得ることができる。工程A−2における反応は、エタノール等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒、クロロホルム等のハロゲン系溶媒、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、又はそれらの混合溶媒中、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等の無機塩基、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の低級アルコキシド等の有機塩基存在下、−80℃付近〜溶媒の沸点付近の温度条件下にて進行する。
【0034】
工程A−3:化合物(6)は、化合物(4)のアルキル化反応により得ることができる。工程A−3における反応は、一般的なアミドのアルキル化の方法により実施できる。本反応で用いられる塩基としては水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基、ナトリウムエトキシド、tert−ブトキシカリウム等の金属低級アルコキシドが挙げられる。本反応で用いられる溶媒としてはテトラヒドロフランや1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒又はそれらの混合溶媒が挙げられる。本反応は通常0℃〜150℃、好ましくは20℃〜100℃で行うことができる。
【0035】
工程A−4:化合物(7)は、化合物(6)を塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸等の酸の存在下、tert−ブトキシカルボニル基の脱保護により得ることができる。工程A−3における反応に関する包括的概観は、J. F. W. McOmie 著、Protective Groups in Organic Chemistry.、及びT. W. Greene 及びP.G.M.Wuts著、Protective Groups in Organic Synthesis.に見出され得る。
【0036】
工程A−5:本発明化合物(I)は、アミン化合物(7)とカルボン酸化合物(8)との縮合反応により得ることができる。工程A−5における反応は、一般的なカルボン酸とアミンとのアミド化の方法により実施できる。例えば、カルボン酸をカルボン酸クロリドやカルボン酸ブロミド等のカルボン酸ハライドに導いた後にアミンと反応させる方法、及びカルボン酸を脱水縮合剤存在下、アミンと反応させる方法等が挙げられる。これらの反応は塩基の存在下又は非存在下、溶媒中で行うことができる。本反応で用いられるハロゲン化剤として、塩化チオニル、塩化オキサリル、オキシ塩化リン又はオキシ臭化リン等を挙げることができる。また、本反応で用いられる脱水縮合剤としては、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(EDC・HCl)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスファート(HATU)、プロパンホスホニックアシッドアンハイドライド、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DDC)、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)、カルボニルジイミダゾール(CDI)等が挙げられ、必要に応じて1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、ヒドロキシスクシンイミド等の活性化剤を用いることができる。本反応で用いられる溶媒としては、テトラヒドロフランや1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒、酢酸エチル、又はそれらの混合溶媒が挙げられる。本反応で用いられる塩基としては、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有機アミン類、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基等が挙げられる。本反応は通常0℃〜150℃、好ましくは25℃〜80℃で行うことができる。
スキームB
【0037】
【化16】
【0038】
(式中、記号は前記と同義である。)
本発明化合物(I)は、別法としてスキームBに示す方法で製造することができる。
【0039】
工程B−1:化合物(9)は、化合物(4)を酸の存在下、tert−ブトキシカルボニル基の脱保護により得ることができる。工程B−1における反応は工程A−4と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0040】
工程B−2:化合物(10)は、カルボン酸化合物(8)とアミン化合物(9)との縮合反応により得ることができる。工程B−2における反応は、工程A−5と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0041】
工程B−3:本発明化合物(I)は、化合物(10)のアルキル化反応により得ることができる。工程B−3における反応は、工程A−3と同様の反応条件に従って行うことができる。
スキームC
【0042】
【化17】
【0043】
(式中、記号は前記と同義である。)
式(I-c)で表される本発明化合物は、スキームCに示す方法で製造することができる。
【0044】
工程C−1:化合物(13)は、化合物(11)のアミドオキシム化反応の後、オキサジアゾール環化反応により得ることができる。工程C−1における反応は最初にシアノ化合物(11)をメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒中、ヒドロキシルアミン又はその塩酸塩で処理することでアミドオキシム化した後、テトラヒドロフランや1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒、酢酸エチル、アセトニトリル、又はそれらの混合溶媒中、カルボン酸化合物(12)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩、ジシクロヘキシルカルボジイミド、又はカルボニルジイミダゾール等の脱水縮合剤と反応させる条件で実施できる。
【0045】
工程C−2:化合物(14)は、化合物(13)のアルキル化反応により得ることができる。工程C−2における反応は、工程A−3と同様の反応条件に従って実施できる。
【0046】
工程C−3:化合物(15)は、化合物(14)を酸と反応させることにより得られる。工程C−3における反応は工程A−4と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0047】
工程C−4:本発明化合物(I−c)は、化合物(15)と化合物(8)の縮合反応により得ることができる。工程C−4における反応は、工程A−5と同様の反応条件に従って行うことができる。
スキームD
【0048】
【化18】
【0049】
(式中、記号は前記と同義である。)
中間体(14)は、スキームDに示す方法でも製造することができる。
工程D−1:化合物(16)は、化合物(11)のアルキル化反応により得ることができる。工程D−1における反応は、工程A−3と同様の反応条件に従って実施できる。
【0050】
工程D−2:化合物(14)は、化合物(16)のアミドオキシム化反応の後、オキサジアゾール環化反応により得ることができる。工程D−2における反応は、工程C−1と同様の反応条件に従って行うことができる。
スキームE
【0051】
【化19】
【0052】
(式中、記号は前記と同義である。)
式(I-e)で表される本発明化合物は、スキームEに示す方法で製造することができる。
工程E−1:化合物(18)は、化合物(2)と化合物(17)を反応させることにより得ることができる。工程E−1における反応は、工程A−2と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0053】
工程E−2:化合物(19)は、化合物(18)を酸と反応させることにより得られる。工程E−2における反応は工程A−4と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0054】
工程E−3:化合物(20)は、化合物(19)と化合物(8)の縮合反応により得ることができる。工程E−3における反応は、工程A−5と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0055】
工程E−4:本発明化合物(I−e)は、化合物(20)のアルキル化反応により得ることができる。工程E−1における反応は、工程A−3と同様の反応条件に従って実施できる。
スキームF
【0056】
【化20】
(式中、記号は前記と同義である。)
式(I-e)で表される本発明化合物は、スキームFに示す方法で製造することができる。
【0057】
工程F−1:化合物(21)は、化合物(18)のアルキル化反応により得ることができる。工程F−1における反応は、工程A−3と同様の反応条件に従って実施できる。
【0058】
工程F−2:化合物(22)は、化合物(21)を酸と反応させることにより得られる。工程F−2における反応は工程A−4と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0059】
工程F−3:本発明化合物(I−e)は、化合物(22)と化合物(8)の縮合反応により得ることができる。工程F−3における反応は、工程A−5と同様の反応条件に従って行うことができる。
スキームG
【0060】
【化21】
(式中、記号は前記と同義である。)
式(I-g)で表される本発明化合物は、スキームGに示す方法で製造することができる。
【0061】
工程G−1:化合物(25)は化合物(23)と化合物(24)の1,3−双極子付加環化反応により得ることができる。工程G−1における反応は、還元剤存在下、銅触媒で処理する方法により実施できる。本反応で用いられる還元剤としては(L)−アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム等が挙げられる。本反応で用いられる銅触媒としては硫酸銅、ヨウ化銅、臭化銅、塩化銅等が挙げられる。銅触媒としてハロゲン化銅を用いた場合は塩基が必要となり、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等を用いることができる。本反応で用いられる溶媒としてはメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒、水又はそれらの混合溶媒が挙げられる。本反応は通常0℃〜150℃、好ましくは25℃〜100℃で行うことができる。
【0062】
工程G−2:化合物(26)は化合物(25)を酸と反応させることにより得ることができる。工程G−2における反応は工程A−4と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0063】
工程G−3:化合物(27)は化合物(26)と化合物(8)の縮合反応により得ることができる。工程G−3における反応は工程A−5と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0064】
工程G−4:本発明化合物(I−g)は化合物(27)のアルキル化反応により得ることができる。工程G−4における反応は工程A−3と同様の反応条件に従って実施できる。
スキームH
【0065】
【化22】
【0066】
(式中、Y3及びY4は、いずれか一方が窒素原子、他方がCHを示し、A3は、ハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示す。その他の記号は前記と同義である。)
式(I-h)で表される本発明化合物は、スキームHに示す方法で製造することができる。
工程H−1:化合物(30)は、化合物(28)と化合物(29)のカップリング反応により得ることができる。工程H−1における反応は塩基の存在下、触媒及びリガンドを用いてアゾール化合物の窒素原子への芳香環置換を行う一般的方法により実施できる。例えば、Synlett, 2003, 15, 2428-2439.に記載の方法又はそれに準じた方法が挙げられる。本反応で用いられる触媒としては、銅(0)、ヨウ化銅(I)、塩化銅(I)、酸化銅(I)等の銅触媒が挙げられる。本反応で用いられるリガンドとしては、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン、2−アミノピリジン、1,10−フェナンスロリン、2−ヒドロキシベンズアルデヒドオキシム等が挙げられる。本反応で用いられる塩基としては炭酸カリウム、リン酸カリウム、水酸化カリウム、tert−ブトキシカリウム、炭酸セシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、ナトリウムメトキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド等が挙げられる。本反応で用いられる溶媒としてはメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフランや1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒、水又はそれらの混合溶媒が挙げられる。本反応は通常0℃〜150℃、好ましくは25℃〜100℃で行うことができる。
【0067】
工程H−2:化合物(31)は、化合物(30)のエステルの還元反応により得ることができる。工程H−2における反応はメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフランや1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒又はトルエン等の芳香族炭化水素系溶媒又はそれらの混合溶媒中、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム等の還元剤と反応させる条件で実施できる。本反応は−80℃〜150℃、好ましくは0℃〜25℃で行うことができる。
【0068】
工程H−3:化合物(32)は、化合物(31)の水酸基の酸化反応により得ることができる。工程H−3における反応はジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒、ジメチルスルホキシド又はアセトニトリル中、デスマーチン試薬、2−ヨードキシ安息香酸等の超原子価ヨウ素化合物、クロロクロム酸ピリジニウム、二クロム酸ピリジニウム等のクロム酸塩、過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム、二酸化マンガン等の酸化剤と反応させる条件で実施できる。本反応は0℃〜150℃、好ましくは25℃〜80℃で行うことができる。
【0069】
工程H−4:化合物(33)は、化合物(32)とニトロアルカン(R6-CH2-NO2)の縮合反応により得ることができる。工程H−4における反応は、クロロホルム等のハロゲン系溶媒やテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、ジメチルホルムアミド等の非プロトン性溶媒中、または無溶媒で、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、エタノールアミン等の有機塩基、または水酸化ナトリウム等の無機塩基存在下、ニトロアルカン(R6-CH2-NO2)と反応させる条件で実施できる。本反応は、0℃〜50℃で行うことができる。
【0070】
工程H−5:化合物(34)は、化合物(33)の二重結合およびニトロ基の還元反応により得ることができる。工程H−5における反応はメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフランや1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、酢酸エチル又はそれらの混合溶媒中、パラジウムや白金等の金属触媒存在下で水素雰囲気下、還元する条件で実施できる。本反応は25℃〜80℃で行うことができる。または、工程H−2と同様の反応条件によっても実施可能である。
【0071】
工程H−6:化合物(35)は、化合物(34)と化合物(8)の縮合反応により得ることができる。工程H−6における反応は、工程A−5と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0072】
工程H−7:本発明化合物(I−h)は、化合物(35)のアルキル化反応により得ることができる。工程H−7における反応は、工程A−3と同様の反応条件に従って実施できる。
スキームI
【0073】
【化23】
【0074】
(式中、記号は前記と同義である。)
式(I-i)で表される本発明化合物は、スキームIに示す方法で製造することができる。
工程I−1:化合物(37)は化合物(36)と化合物(8)の縮合反応により得ることができる。工程I−1における反応は工程A−5と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0075】
工程I−2:化合物(38)は化合物(37)のアルキル化反応により得ることができる。工程I−2における反応は工程A−3と同様の反応条件に従って実施できる。
【0076】
工程I−3:化合物(39)は化合物(38)の加水分解反応により得ることができる。工程I−3における反応は、J. F. W. McOmie 著、Protective Groups in Organic Chemistry.、およびT. W. Greene 及びP.G.M.Wuts著、Protective Groups in Organic Synthesis.等に記載されている反応条件により実施できる。例えば、塩酸、硫酸等の鉱酸、又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基を用いて加水分解する方法等が挙げられる。本反応で用いられる溶媒としてはメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフランや1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、水又はそれらの混合溶媒が挙げられる。本反応は0℃〜100℃で行うことができる。
【0077】
工程I−4:化合物(41)は化合物(39)と化合物(40)の縮合反応により得ることができる。工程I−4における反応は工程A−5と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0078】
工程I−5:本発明化合物(I−i)は化合物(41)の脱水環化反応により得ることができる。工程I−5における反応はテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒又はそれらの混合溶媒中、オキシ塩化リン、硫酸、バージェス試薬等の脱水剤と反応させる条件で実施できる。本反応は25℃〜100℃で行うことができる。
スキームJ
【0079】
【化24】
【0080】
(式中、記号は前記と同義である。)
式(I-g)で表される本発明化合物は、スキームJに示す方法で製造することができる。
工程J−1:化合物(42)は、化合物(25)のアルキル化反応により得ることができる。工程J−1における反応は、工程A−3と同様の反応条件に従って実施できる。
【0081】
工程J−2:化合物(43)は、化合物(42)を酸と反応させることにより得られる。工程J−2における反応は工程A−4と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0082】
工程J−3:本発明化合物(I−g)は、化合物(43)と化合物(8)の縮合反応により得ることができる。工程J−3における反応は、工程A−5と同様の反応条件に従って行うことができる。
スキームK
【0083】
【化25】
【0084】
(式中、Prは、J. F. W. McOmie 著、Protective Groups in Organic Chemistry.、およびT. W. Greene 及びP.G.M.Wuts著、Protective Groups in Organic Synthesis. に記載されている慣用的なヒドロキシ基の保護基を示す。その他の記号は前記と同義である。)
式(I-g)で表される本発明化合物は、スキームKに示す方法で製造することができる。
工程K−1:化合物(45)は化合物(44)と化合物(8)の縮合反応により得ることができる。工程K−1における反応は工程A−5と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0085】
工程K−2:化合物(46)は化合物(45)のアルキル化反応により得ることができる。工程K−2における反応は工程A−3と同様の反応条件に従って実施できる。
【0086】
工程K−3:化合物(47)は化合物(46)のヒドロキシ基の保護基を除去することにより得られる。工程K−3における反応に関する包括的概観は、J. F. W. McOmie 著、Protective Groupsin Organic Chemistry.、及びT. W. Greene 及びP.G.M.Wuts著、Protective Groups in Organic Synthesis.に見出され得る。化合物(46)のPrがメトキシメチル基等のアセタール系保護基である場合、塩酸等の酸と反応させることにより化合物(47)を得ることができる。
【0087】
工程K−4:化合物(48)は、化合物(47)のヒドロキシ基を一般的な脱離基に変換することで得ることができる。工程K−4における反応は工程A−1と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0088】
工程K−5:化合物(49)は化合物(48)の脱離基をアジ化物イオンで置換することにより得ることができる。工程K−5における反応には、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒や、水、テトラヒドロフラン等、もしくはこれらの混合溶媒を溶媒として用いることができる。反応温度は0℃付近〜反応溶媒の沸点付近で実施できるが、50℃〜80℃が好ましい。
【0089】
工程K−6:本発明化合物(I−g)は化合物(49)と化合物(24)の1,3−双極子付加環化反応により得ることができる。工程K−6における反応は工程G−1と同様の反応条件に従って行うことができる。
スキームL
【0090】
【化26】
【0091】
(式中、記号は前記と同義である。)
式(I‐c)で表される本発明化合物は、スキームLに示す方法で製造することができる。
工程L−1:化合物(50)は化合物(48)の脱離基を無機シアン化物で置換することにより得られる。工程L−1における反応は、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒やMeOH等のアルコール、水、テトラヒドロフラン、もしくはこれらの混合溶媒中でシアン化ナトリウムやシアン化カリウムを用いることで実施できる。反応温度は室温付近〜反応溶媒の沸点付近、好ましくは50℃〜100℃で実施する。
【0092】
工程L−2:本発明化合物(I−c)は化合物(50)のアミドオキシム化反応の後、オキサジアゾール環化反応により得ることができる。工程L−2における反応は、工程C−1と同様の反応条件に従って行うことができる。
スキームM
【0093】
【化27】
【0094】
(式中、記号は前記と同義である。)
中間体(47)は、スキームMに示す方法でも製造することができる。
工程M−1:化合物(47)は化合物(51)と化合物(8)の縮合反応により得ることができる。工程M−1における反応は工程A−5と同様の反応条件に従って行うことができる。
スキームN
【0095】
【化28】
【0096】
(式中、記号は前記と同義である。)
中間体(47)は、スキームNに示す方法でも製造することができる。
工程N−1:化合物(52)は化合物(1)のヒドロキシ基を保護することにより得られる。工程N−1における反応に関する包括的概観は、J. F. W. McOmie 著、Protective Groupsin Organic Chemistry.、及びT. W. Greene 及びP.G.M.Wuts著、Protective Groups in Organic Synthesis.に見出され得る。例えば、化合物(52)の保護基がベンゾイル基等のアシル系保護基である場合、塩化ベンゾイル等のハロゲン化アシルや安息香酸無水物、無水酢酸等をピリジンやトリエチルアミン等の有機塩基とともに反応させることにより得ることができる。
【0097】
工程N−2:化合物(53)は化合物(52)のアルキル化反応により得ることができる。工程N−2における反応は工程A−3と同様の反応条件に従って実施できる。
【0098】
工程N−3:化合物(54)は、化合物(53)を酸と反応させることにより得られる。工程N−3における反応は工程A−4と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0099】
工程N−4:化合物(55)は化合物(54)と化合物(8)の縮合反応により得ることができる。工程N−4における反応は工程A−5と同様の反応条件に従って行うことができる。
【0100】
工程N−5:化合物(47)は化合物(55)のヒドロキシ基の保護基を除去することにより得られる。工程N−5における反応に関する包括的概観は、J. F. W. McOmie 著、Protective Groupsin Organic Chemistry.、及びT. W. Greene 及びP.G.M.Wuts著、Protective Groups in Organic Synthesis.に見出され得る。例えば化合物(55)のPrがベンゾイル基等のアシル系保護基である場合、化合物(47)は化合物(55)を水酸化カリウムや水酸化ナトリウム等の塩基と反応させることにより得られる。
【実施例】
【0101】
以下、参考例、実施例及び試験例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、これらは本発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
【0102】
以下の参考例及び実施例においてカラムクロマトグラフィーを使用して精製した際の「KP−Sil」にはBiotage社SNAPCartridge KP−Sil、「HP−Sil」にはBiotage社SNAPCartridge HP−Sil、「SNAP Ultra」にはBiotage社SNAPCartridge SNAP Ultra、「KP−NH」にはBiotage社SNAPCartridge KP−NH、「Grace」にはGrace社Reveleris Silica Flash Cartridge、「Grace NH」にはGrace社Reveleris Amino Flash Cartridgeを使用した。
【0103】
以下の参考例及び実施例の後処理操作の際の「ISOLUTE Phase Separator」にはBiotage社ISOLUTE Phase Separatorを使用した。
【0104】
以下の参考例および実施例において、分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による精製は以下の条件により行った。ただし、塩基性官能基を有する化合物の場合、本操作でトリフルオロ酢酸を用いたときには、フリー体を得るための中和操作等を行う場合がある。
機械:Gilson社 preparative HPLC system
カラム:資生堂 Capcelpak C18 MGII 5μm 20×150mm
溶媒:A液;0.1%トリフルオロ酢酸含有水、B液;0.1%トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル
グラジエント:0分(A液/B液=90/10)、22分(A液/B液=20/80)、25分(A液/B液=10/90)
流速:20mL/min、検出法:UV 254nm
【0105】
以下の参考例および実施例において、高速液体クロマトグラフィーマススペクトル(LCMS)は以下の2種類の条件のいずれかにより測定した。
条件1
測定機械:MicroMass社 Platform LCおよびAgilent社 Agilent1100
カラム:Waters社 SunFire C18 2.5μm4.6x50mm
溶媒:0.1%トリフルオロ酢酸含有水、B液;0.1%トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル
グラジエント:0分(A液/B液=90/10)、0.5分(A液/B液=90/10)、5.5分(A液/B液=20/80)、6.0分(A液/B液=1/99)、6.3分(A液/B液=1/99)
流速:1mL/min、検出法:254nm
イオン化法:エレクトロンスプレー法(ESI:Electron Spray Ionization)
条件2
測定機械:Agilent社 Agilent2900及びAgilent6150
カラム:Waters社 Acquity CSH C18 1.7μm 2.1x50mm
溶媒:A液;0.1%ギ酸含有水、B液;0.1%ギ酸含有アセトニトリル
グラジエント:0分(A液/B液=80/20)、1.2〜1.4分(A液/B液=1/99)
流速:0.8mL/min、検出法:UV 254nm
イオン化法:エレクトロンスプレー法(ESI:Electron Spray Ionization)
【0106】
以下の参考例および実施例において、マススペクトル(MS)は以下の条件により測定した。
MS測定機器:島津社LCMS−2010EVあるいはMicroMass社 Platform LC
以下の参考例および実施例において、化合物名はACD/Name (ACD/Labs 12.01, Advanced Chemistry Development Inc.)により命名した。
【0107】
参考例及び実施例中、以下の用語及び試薬は下記のように表記した。
MgSO4(硫酸マグネシウム)、Na2SO4(無水硫酸ナトリウム)、Na2CO3(炭酸ナトリウム)、Cs2CO3(炭酸セシウム)、KOH(水酸化カリウム)、NaHCO3(炭酸水素ナトリウム)、NaOH(水酸化ナトリウム)、NH4Cl(塩化アンモニウム)、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)、EtOAc(酢酸エチル)、CHCl3(クロロホルム)、THF(テトラヒドロフラン)、Et2O(ジエチルエーテル)、MeOH(メタノール)、EtOH(エタノール)、H2O(水)、HATU[O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート]、Pd(PPh34[テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)]、Pd/C(パラジウム炭素)、brine(飽和食塩水)、Boc(tert−ブトキシカルボニル)、Ms(メタンスルホニル)、DIPEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)、MeI(ヨウ化メチル)、EtI(ヨウ化エチル)、CuI(ヨウ化銅(I))、NaH(水素化ナトリウム)、LAH(LiAlH4、水素化アルミニウムリチウム)、NaBH4(水素化ホウ素ナトリウム)、HCl(塩化水素)。
【0108】
参考例1 5−フルオロ−2−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]ピリジン
【0109】
【化29】
【0110】
1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(100.5g、361.3mmol)、2−ブロモ−5−フルオロピリジン(56.5g、328.5mmol)およびPd(PPh34(37.96g、32.85mmol)のエタノール(300mL)−トルエン(300mL)混合溶液に2M Na2CO3水溶液(492.7mL、985.4mmol)を加え、2時間加熱還流した。室温まで放冷後、反応混合物に水、EtOAcを加え室温で30分撹拌し、EtOAcを用いて抽出した。有機層をbrineで洗浄し、MgSO4で乾燥後、乾燥剤を濾別したところにNHシリカゲル(400g)を加えて15時間撹拌した。これを酸性シリカゲルで濾過(n−hexane:EtOAc=1:1→EtOAcで溶出)し、減圧下溶媒を留去することにより、表題化合物(100g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 248 [M+H]+
【0111】
参考例2 5−フルオロ−2−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン
【0112】
【化30】
【0113】
参考例1で得られた5−フルオロ−2−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]ピリジン(81.2g、328.5mmol)のメタノール(250mL)溶液に4M HCl−EtOAc溶液(246.3mL、985.4mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣にEtOAc(500mL)を加え、1時間加熱還流した。室温まで放冷後、氷冷し、析出物を濾取、乾燥することにより表題化合物の塩酸塩(無色固体)を得た。得られた塩酸塩に水(700mL)、EtOAc(350mL)を加え、30分攪拌した後、分液した。得られた有機層を1.2M 塩酸(100mL)を用いて3回抽出した。水層を合わせ、8M NaOH水溶液を用いてpH=12に調整後、クロロホルムを用いて抽出した。抽出した有機層をISOLUTE Phase Separatorに通し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にジイソプロピルエーテル(300mL)を加え、2時間加熱還流した。室温まで放冷後、氷冷し、析出物を濾取、乾燥することにより表題化合物(44.9g)を得た(淡桃色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 164 [M+H]+
【0114】
参考例3 5−フルオロ−2−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン
【0115】
【化31】
【0116】
tert−ブチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシラート(15.4g、52.5mmol)と2−ブロモ−5−フルオロピリジン(8.40g、47.7mmol)の1,4−ジオキサン溶液(100mL)にPd(PPh34(5.52g、4.77mmol)、2M Na2CO3水溶液(71.6mL、143.2mmol)を加え、100℃で3時間撹拌した後、室温で72時間撹拌した。反応混合物に水を加え、EtOAcを用いて抽出した。有機層をbrineで洗浄し、MgSO4で乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にEtOAcを少量加え、濾取、乾燥することにより、表題化合物(4.9g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 164 [M+H]+
【0117】
参考例4 4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール
【0118】
【化32】
【0119】
tert−ブチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシラート(2.0g、6.80mmol)と4−ブロモ−1,2−ジフルオロベンゼン(1.19g、6.18mmol)のエタノール(10mL)−トルエン(10mL)混合溶液にPd(PPh34(0.71g、0.62mmol)、2M Na2CO3水溶液(9.26mL、18.51mmol)を加え、100℃で30分撹拌後、室温で16時間撹拌した。反応混合物に水を加え、EtOAcを用いて抽出した。有機層をbrineで洗浄し、MgSO4で乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 100g、hexane/EtOAc=88/12〜0/100))にて精製することにより、表題化合物(0.55g)を得た(淡黄色固体)。
MS (ESI neg.) m/z : 179 [M-H]-
【0120】
参考例5 (2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル メタンスルホナート
【0121】
【化33】
【0122】
tert−ブチル [(2S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル]カルバマート(1.5g、8.6mmol)のクロロホルム溶液(20mL)にトリエチルアミン(1.78mL、12.8mmol)、塩化メタンスルホニル(0.80mL、10.3mmol)を氷冷下加え、1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、クロロホルムを用いて抽出した。有機層をbrineで洗浄後、ISOLUTE Phase Separatorを通した。減圧下溶媒を留去することにより、表題化合物(2.1g)を得た(黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 276 [M+Na]+
【0123】
参考例6 tert−ブチル {(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0124】
【化34】
【0125】
参考例2で得られた5−フルオロ−2−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(0.30g、1.6mmol)のDMF溶液(10mL)にCs2CO3(1.20g、7.36mmol)、参考例5で得られた(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル メタンスルホナート(0.93g、3.68mmol)のDMF溶液を加え、90℃に加熱して24時間撹拌した。放冷後、反応混合物に水を加え、EtOAcを用いて抽出した。有機層を水、brineで洗浄し、MgSO4で乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(KP−NH 55g、hexane/EtOAc=90/10〜50/50)にて精製することにより、表題化合物(0.2g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 321 [M+H]+
【0126】
参考例7 tert−ブチル エチル{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル) −1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0127】
【化35】
【0128】
参考例6で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.20g、0.62mmol)のDMF溶液(5mL)に60% NaH(0.037g、0.94mmol)を加えて30分撹拌後、EtI(0.06mL、0.75mmol)を加え、16時間撹拌した。反応混合物に水を加え、EtOAcを用いて抽出した。有機層を水、brineで洗浄し、MgSO4で乾燥後、乾燥剤を濾別した。減圧下溶媒を留去することにより、表題化合物(0.25g)を得た(黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 349 [M+H]+
【0129】
参考例8 (2S)−N−エチル−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 二塩酸塩
【0130】
【化36】
【0131】
参考例7で得られたtert−ブチル エチル{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル) −1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.22g、0.63mmol)のクロロホルム溶液(5mL)に4M HCl−EtOAc溶液(3.0mL、12.0mmol)を加え、室温で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、表題化合物(0.14g)を得た(黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 249 [M+H]+
【0132】
参考例9 (2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 二塩酸塩
【0133】
【化37】
【0134】
参考例6で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(1.5g、4.68mmol)を原料にして、参考例8と同様な手法により、表題化合物(1.2g)を得た(無色非晶質)。
MS (ESI pos.) m/z : 221 [M+H]+
【0135】
参考例10 N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0136】
【化38】
【0137】
参考例9で得られた(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 二塩酸塩(0.36g、1.23mmol)と2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(0.28g、1.47mmol)のDMF溶液(5mL)に、HATU(0.707g、1.84mmol)、DIPEA(1.93mL、11.1mmol)を加えて24時間撹拌した。反応混合物に水を加え、EtOAcを用いて抽出した。有機層を水、brineで洗浄し、MgSO4で乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(KP−Sil 50g、CHCl3/MeOH=100/0〜90/10)にて精製することにより、表題化合物(0.16g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 392 [M+H]+
【0138】
参考例11 N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0139】
【化39】
【0140】
参考例9で得られた(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 二塩酸塩(0.18g、0.61mmol)と5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(0.15g、0.74mmol)を原料にして、参考例10と同様な手法により、表題化合物(0.13g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 406 [M+H]+
【0141】
参考例12 tert−ブチル {(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0142】
【化40】
【0143】
参考例5で得られた(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル メタンスルホナート(3.26g、12.87mmol)と参考例3で得られた5−フルオロ−2−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン(1.40g、8.58mmol)を原料にして、参考例6と同様な手法により、表題化合物(2.70g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 321 [M+H]+
【0144】
参考例13 (2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 二塩酸塩
【0145】
【化41】
【0146】
参考例12で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(2.70g、8.43mmol)を原料にして、参考例8と同様な手法により、表題化合物(1.6g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 221 [M+H]+
【0147】
参考例14 N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0148】
【化42】
【0149】
参考例13で得られた(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 二塩酸塩(0.30g、1.07mmol)と2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(0.22g、1.18mmol)を原料にして、参考例10と同様な手法により、表題化合物(0.24g)を得た(無色非晶質)。
MS (ESI pos.) m/z : 392 [M+H]+
【0150】
参考例15 N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0151】
【化43】
【0152】
参考例13で得られた(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 二塩酸塩(0.30g、1.07mmol)と5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(0.24g、1.18mmol)を原料にして、参考例10と同様な手法により、表題化合物(0.28g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 406 [M+H]+
【0153】
参考例16 tert−ブチル {(2R)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0154】
【化44】
【0155】
tert−ブチル [(2R)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル]カルバマート(4.3g、24.5mmol)のクロロホルム溶液(50mL)にトリエチルアミン(6.16mL、44.2mmol)、塩化メタンスルホニル(2.28mL、29.5mmol)を氷冷下加え、1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、クロロホルムを用いて抽出した。有機層をbrineで洗浄後、ISOLUTE Phase Separatorを通し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣のDMF溶液およびCs2CO3(7.79g、23.9mmol)を参考例2で得られた5−フルオロ−2−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(1.30g、7.97mmol)のDMF溶液(50mL)に加え、90℃で2時間撹拌した。室温まで放冷後、反応混合物に水を加え、EtOAcを用いて抽出した。有機層を水、brineで洗浄し、MgSO4で乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(HP−Sil 50g、hexane/EtOAc=90/10〜50/50)にて精製することにより、表題化合物(0.30g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 321 [M+H]+
【0156】
【化45】
【0157】
参考例17 tert−ブチル エチル{(2R)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0158】
参考例16で得られたtert−ブチル {(2R)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.30g、0.94mmol)を原料にして、参考例7と同様な手法により、表題化合物(0.26g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 349 [M+H]+
【0159】
参考例18 (2R)−N−エチル−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 二塩酸塩
【0160】
【化46】
【0161】
参考例17で得られたtert−ブチル エチル{(2R)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.26g、0.75mmol)を原料にして、参考例8と同様な手法により、表題化合物(0.17g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 249 [M+H]+
【0162】
参考例19 tert−ブチル {(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル}−3−メチルブタン−2−イル]カルバマート
【0163】
【化47】
【0164】
tert−ブチル [(2S)−1−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル]カルバマート(0.5g、2.46mmol)を原料にして、参考例16と同様な手法により表題化合物(0.09g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 349 [M+H]+
【0165】
参考例20 (2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−メチルブタン−2−アミン 二塩酸塩
【0166】
【化48】
【0167】
参考例19で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル}−3−メチルブタン−2−イル]カルバマート(0.09g、0.26mmol)を原料にして、参考例8と同様な手法により、表題化合物(0.075g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 249 [M+H]+
【0168】
参考例21 N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−メチルブタン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0169】
【化49】
【0170】
参考例20で得られた(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−メチルブタン−2−アミン 二塩酸塩(0.075g、0.23mmol)と5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(0.057g、0.28mmol)を原料にして、参考例10と同様な手法により、表題化合物(0.05g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 434 [M+H]+
【0171】
参考例22 tert−ブチル {(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ブタン−2−イル}カルバマート
【0172】
【化50】
【0173】
tert−ブチル [(2S)−1−ヒドロキシブタン−2−イル]カルバマート(0.50g、2.64mmol)を原料にして、参考例16と同様な手法により、表題化合物(0.14g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 335 [M+H]+
【0174】
参考例23 (2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ブタン−2−アミン 二塩酸塩
【0175】
【化51】
【0176】
参考例22で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ブタン−2−イル}カルバマート(0.14g、0.42mmol)を原料にして、参考例8と同様な手法により、表題化合物(0.06g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 235 [M+H]+
【0177】
参考例24 N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ブタン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0178】
【化52】
【0179】
参考例23で得られた(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ブタン−2−アミン 二塩酸塩(0.06g、0.20mmol)と5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(0.048g、0.23mmol)を原料にして、参考例10と同様な手法により、表題化合物(0.034g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 420 [M+H]+
【0180】
参考例25 tert−ブチル {(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0181】
【化53】
【0182】
参考例5で得られた(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル メタンスルホナート(3.62g、14.3mmol)と3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール(1.17g、7.2mmol)を原料にして、参考例6と同様な手法により、表題化合物(0.67g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 320 [M+H]+
【0183】
参考例26 tert−ブチル エチル{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0184】
【化54】
【0185】
参考例25で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.67g、2.10mmol)を原料にして、参考例7と同様な手法により、表題化合物(0.35g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 348 [M+H]+
【0186】
参考例27 (2S)−N−エチル−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 塩酸塩
【0187】
【化55】
【0188】
参考例26で得られたtert−ブチル エチル{(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.35g、1.01mmol)を原料にして、参考例8と同様な手法により、表題化合物(0.26g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 248 [M+H]+
【0189】
参考例28 tert−ブチル {(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}メチルカルバマート
【0190】
【化56】
【0191】
参考例6で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.63g、1.97mmol)を原料とし、MeI(0.19mL、2.94mmol)を用いて参考例7と同様な手法により、表題化合物(0.74g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 335 [M+H]+
【0192】
参考例29 (2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−N−メチルプロパン−2−アミン 二塩酸塩
【0193】
【化57】
【0194】
参考例28で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}メチルカルバマート(0.66g、1.97mmol)を原料にして、参考例8と同様な手法により、表題化合物(0.46g)を得た(黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 235 [M+H]+
【0195】
参考例30 tert−ブチル {(2R)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0196】
【化58】
【0197】
tert−ブチル [(2R)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル]カルバマート(4.3g、24.5mmol)を原料にして、参考例16と同様な手法により表題化合物(1.0g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 320 [M+H]+
【0198】
参考例31 tert−ブチル エチル{(2R)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0199】
【化59】
【0200】
参考例30で得られたtert−ブチル {(2R)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(1.0g、3.13mmol)を原料にして、参考例7と同様な手法により、表題化合物(0.65g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 348 [M+H]+
【0201】
参考例32 (2R)−N−エチル−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 塩酸塩
【0202】
【化60】
【0203】
参考例31で得られたtert−ブチル エチル{(2R)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.65g、1.87mmol)を原料にして、参考例8と同様な手法により、表題化合物(0.5g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 248 [M+H]+
【0204】
参考例33 tert−ブチル {(2S)−1−[3−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0205】
【化61】
【0206】
参考例5で得られた(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル メタンスルホナート(0.45g、1.77mmol)と3−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール(0.35g、1.95mmol)を原料にして、参考例6と同様な手法により、表題化合物(0.30g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 338 [M+H]+
【0207】
参考例34 tert−ブチル {(2S)−1−[3−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}エチルカルバマート
【0208】
【化62】
【0209】
参考例33で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[3−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.30g、0.89mmol)を原料にして、参考例7と同様な手法により、表題化合物(0.34g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 366 [M+H]+
【0210】
参考例35 (2S)−1−[3−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]−N−エチルプロパン−2−アミン 塩酸塩
【0211】
【化63】
【0212】
参考例34で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[3−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}エチルカルバマート(0.33g、0.89mmol)を原料にして、参考例8と同様な手法により、表題化合物(0.19g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 266 [M+H]+
【0213】
参考例36 tert−ブチル {(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0214】
【化64】
【0215】
参考例5で得られた(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル メタンスルホナート(0.41g、2.54mmol)と4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール(0.97g、3.81mmol)を原料にして、参考例6と同様な手法により、表題化合物(0.68g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 320 [M+H]+
【0216】
参考例37 (2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 塩酸塩
【0217】
【化65】
【0218】
参考例36で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.68g、2.11mmol)を原料にして、参考例8と同様な手法により、表題化合物(0.54g)を得た(淡黄色非晶質)。
MS (ESI pos.) m/z : 220 [M+H]+
【0219】
参考例38 N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【0220】
【化66】
【0221】
参考例37で得られた(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 塩酸塩(0.27g、1.05mmol)と6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボン酸(0.21g、1.05mmol)を原料にして、参考例10と同様な手法により、表題化合物(0.26g)を得た(淡黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 406 [M+H]+
【0222】
参考例39 tert−ブチル {(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0223】
【化67】
【0224】
参考例5で得られた(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル メタンスルホナート(1.16g、4.59mmol)と参考例4で得られた4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール(0.55g、3.06mmol)を原料にして、参考例6と同様な手法により、表題化合物(0.91g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 338 [M+H]+
【0225】
参考例40 (2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 塩酸塩
【0226】
【化68】
【0227】
参考例39で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.91g、2.69mmol)を原料にして、参考例8と同様な手法により、表題化合物(0.73g)を得た(無色非晶質)。
MS (ESI pos.) m/z : 238 [M+H]+
【0228】
参考例41 N−{(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【0229】
【化69】
【0230】
参考例40で得られた(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 塩酸塩(0.37g、1.34mmol)と6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボン酸(0.27g、1.34mmol)を原料にして、参考例10と同様な手法により、表題化合物(0.35g)を得た(淡黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 424 [M+H]+
【0231】
参考例42 5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド
【0232】
【化70】
【0233】
参考例37で得られた(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 塩酸塩(0.27g、1.05mmol)と5−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イル)安息香酸(0.29g、1.33mmol)を原料にして、参考例10と同様な手法により、表題化合物(0.30g)を得た(褐色非晶質)。
MS (ESI pos.) m/z : 420 [M+H]+
【0234】
参考例43 N−{(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド
【0235】
【化71】
【0236】
参考例40で得られた(2S)−1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 塩酸塩(0.37g、1.34mmol)と5−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イル)安息香酸(0.37g、1.70mmol)を原料にして、参考例10と同様な手法により、表題化合物(0.43g)を得た(褐色非晶質)。
MS (ESI pos.) m/z : 460 [M+Na]+
【0237】
参考例44 tert−ブチル [(2S)−1−シアノプロパン−2−イル]カルバマート
【0238】
【化72】
【0239】
シアン化ナトリウム(0.54g、11.05mmol)のDMF(10mL)溶液を35℃で30分撹拌後、テトラブチルアンモニウムブロミド(0.28g、8.56mmol)を加えて2時間撹拌した。そこへ、参考例5で得られた(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル メタンスルホナート(2.17g、8.56mmol)のDMF(2mL)溶液を加え、35℃で4時間撹拌後、室温にて12時間撹拌した。反応混合物に水を加え、EtOAcを用いて抽出した。有機層をbrineで洗浄し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 50g、hexane/EtOAc=95/5〜60/40)にて精製することにより、表題化合物(0.91g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 207 [M+Na]+
【0240】
参考例45 tert−ブチル {(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0241】
【化73】
【0242】
参考例44で得られたtert−ブチル [(2S)−1−シアノプロパン−2−イル]カルバマート(0.91g、4.95mmol)のEtOH(5mL)溶液に50%ヒドロキシルアミン水溶液(0.65mL、9.90mmol)を加え、90℃に加熱して14時間撹拌した。反応混合物に水を加え、EtOAcを用いて抽出した後、有機層をMgSO4で乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒を留去した。5−フルオロピリジン−2−カルボン酸 塩酸塩(0.97g、5.45mmol)のDMF(10mL)に1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.96g、5.94mmol)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応液へ先ほど得られた残渣のDMF(3mL)溶液を加えて90℃に加熱して7時間撹拌後、室温で60時間撹拌した。反応混合物に水を加え、EtOAcを用いて抽出した。減圧下溶媒を留去して得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 50g、hexane/EtOAc=98/2〜30/70)にて精製することにより、表題化合物(1.16g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 345 [M+Na]+
【0243】
参考例46 tert−ブチル {(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}メチルカルバマート
【0244】
【化74】
【0245】
参考例45で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.58g、1.80mmol)を原料にして、MeI(0.134mL、2.16mmol)を用いて参考例7と同様の手法により、表題化合物(0.34g)を得た(薄褐色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 359 [M+Na]+
【0246】
参考例47 (2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]−N−メチルプロパン−2−アミン
【0247】
【化75】
【0248】
参考例46で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}メチルカルバマート(0.34g、1.00mmol)のクロロホルム溶液(3mL)にトリフルオロ酢酸(1.2mL、16.2mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応混合物に飽和NaHCO3水溶液を加え、CHCl3および10%MeOH/CHCl3溶液を用いて抽出した。減圧下溶媒を留去することにより、表題化合物(0.24g)を得た(黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 237 [M+H]+
【0249】
参考例48 tert−ブチル エチル{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0250】
【化76】
【0251】
参考例45で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.58g、1.80mmol)を原料にして、参考例7と同様の手法により、表題化合物(0.22g)を得た(黄色非晶質)。
MS (ESI pos.) m/z : 373 [M+Na]+
【0252】
参考例49 tert−ブチル {(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0253】
【化77】
【0254】
参考例48で得られたtert−ブチル エチル{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.22g、0.63mmol)を原料にして、参考例47と同様の手法により、表題化合物(0.075g)を得た(黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 251 [M+H]+
【0255】
参考例50 tert−ブチル [(2S)−1−シアノプロパン−2−イル]エチルカルバマート
【0256】
【化78】
【0257】
参考例44で得られたtert−ブチル [(2S)−1−シアノプロパン−2−イル]カルバマート(1.7g、9.23mmol)を原料にして、参考例7と同様の手法により、表題化合物(0.94g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 213 [M+H]+
【0258】
参考例51 (tert−ブチル エチル{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0259】
【化79】
【0260】
参考例50で得られたtert−ブチル [(2S)−1−シアノプロパン−2−イル]エチルカルバマート(0.45g、2.12mmol)と4−フルオロ安息香酸(0.33g、2.33mmol)を原料にして、参考例45と同様の手法により、表題化合物(0.35g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 372 [M+Na]+
【0261】
参考例52 (2S)−N−エチル−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−アミン
【0262】
【化80】
【0263】
参考例51で得られた(tert−ブチル エチル{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.35g、0.99mmol)を原料にして、参考例47と同様の手法により、表題化合物(0.24g)を得た(黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 250 [M+H]+
【0264】
参考例53 tert−ブチル [(2S)−1−シアノプロパン−2−イル]メチルカルバマート
【0265】
【化81】
【0266】
参考例44で得られたtert−ブチル [(2S)−1−シアノプロパン−2−イル]カルバマート(0.35g、1.90mmol)を原料にして、MeI(0.142mL、2.28mmol)を用い、参考例7と同様の手法により、表題化合物(0.12g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 221 [M+Na]+
【0267】
参考例54 tert−ブチル {(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}メチルカルバマート
【0268】
【化82】
【0269】
参考例53で得られたtert−ブチル [(2S)−1−シアノプロパン−2−イル]メチルカルバマート(0.12g、0.59mmol)と4−フルオロ安息香酸(0.091g、0.65mmol)を原料にして、参考例45と同様の手法により、表題化合物(0.076g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 358 [M+Na]+
【0270】
参考例55 (2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]−N−メチルプロパン−2−アミン
【0271】
【化83】
【0272】
参考例54で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}メチルカルバマート(0.076g、0.23mmol)を原料にして、参考例47と同様の手法により、表題化合物(0.039g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 236 [M+H]+
【0273】
参考例56 エチル 1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシラート
【0274】
【化84】
【0275】
エチル 1H−ピラゾール−4−カルボキシラート(1.0g、7.14mmol)のDMF溶液(10mL)に氷冷下、60%NaH(0.29g、7.13mmol)を少しずつ加え、室温に戻して1時間撹拌した。再び氷冷し、2,5−ジフルオロピリジン(0.68g、5.94mmol)を滴下し、室温にて66時間撹拌後、80℃に加熱して5時間撹拌した。反応混合物に水(80mL)を加え、析出物を濾取した。これをカラムクロマトグラフィー(Grace 12g、hexane/EtOAc=92/8〜35/65)にて精製することにより、表題化合物(0.58g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 258 [M+Na]+
【0276】
参考例57 [1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]メタノール
【0277】
【化85】
【0278】
参考例56で得られたエチル 1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシラート(0.67g、2.83mmol)のトルエン溶液(12mL)に−60℃以下で1.02M 水素化ジイソブチルアルミニウム−ヘキサン溶液(6.10mL、6.22mmol)を滴下したあと徐々に昇温させた。3時間撹拌後、−48℃で1M HCl水溶液(20mL)を加えた。EtOAcを用いて抽出後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Grace 12g、hexane/EtOAc=92/8〜35/65)にて精製することにより、表題化合物(0.40g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 216 [M+Na]+
【0279】
参考例58 1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド
【0280】
【化86】
【0281】
参考例57で得られた[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]メタノール(0.40g、2.07mmol)とMnO2(1.80g、20.7mmol)のクロロホルム溶液(10mL)を室温で5時間半、60℃で5時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)を用いて濾過し、クロロホルムで洗浄後、濾液を減圧下濃縮することにより、表題化合物(0.36g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 192 [M+H]+
【0282】
参考例59 5−フルオロ−2−{4−[(1E)−2−ニトロプロパ−1−エン−1−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン
【0283】
【化87】
【0284】
参考例58で得られた1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(0.26g、1.34mmol)、ニトロエタン(0.16g、2.13mmol)、ギ酸:2−アミノエタノール(1:1)(2.0g、18.7mmol)の懸濁液を室温で19時間撹拌した。反応混合物に水を加え、EtOAcを用いて抽出した。有機層を減圧下濃縮後、カラムクロマトグラフィー(Grace 12g、hexane/EtOAc=92/8〜35/65)にて精製することにより、表題化合物(0.32g)を得た(薄褐色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 249 [M+H]+
【0285】
参考例60 1−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]プロパン−2−アミン
【0286】
【化88】
【0287】
参考例59で得られた5−フルオロ−2−{4−[(1E)−2−ニトロプロパ−1−エン−1−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン(0.15g、0.60mmol)と10%Pd/C(0.15g)のTHF−MeOH溶液(10mL−5mL)を水素雰囲気下、室温で14時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)濾過し、得られた濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP KP−NH 28g、hexane/EtOAc=75/25〜0/100)にて精製することにより、表題化合物(0.04g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 221 [M+H]+
【0288】
参考例61 N−{1−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0289】
【化89】
【0290】
参考例60で得られた1−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]プロパン−2−アミン(0.043g、0.21mmol)と5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(0.039g、0.18mmol)を原料にして、参考例10と同様の手法により、表題化合物(0.005g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 406 [M+H]+
【0291】
参考例62 エチル 1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート
【0292】
【化90】
【0293】
エチル 1H−ピラゾール−3−カルボキシラート(0.50g、3.57mmol)と2,5−ジフルオロピリジン(0.49g、4.28mmol)を原料にして、参考例56と同様の手法により表題化合物(0.15g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 236 [M+H]+
【0294】
参考例63 [1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]メタノール
【0295】
【化91】
【0296】
参考例62で得られたエチル 1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート(10.0g、42.5mmol)を原料にして、参考例57と同様の手法により、表題化合物(8.0g)を得た(淡黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 194 [M+H]+
【0297】
参考例64 1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルバルデヒド
【0298】
【化92】
【0299】
参考例63で得られた[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]メタノール(8.0g、34.0mmol)を原料にして、参考例58と同様の手法により、表題化合物(5.3g)を得た(薄褐色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 192 [M+H]+
【0300】
参考例65 5−フルオロ−2−{3−[(1E)−2−ニトロプロパ−1−エン−1−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン
【0301】
【化93】
【0302】
参考例64で得られた1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルバルデヒド(0.10g、0.52mmol)を原料にして、参考例59と同様の手法により、表題化合物(0.13g)を得た(黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 249 [M+H]+
【0303】
参考例66 1−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]プロパン−2−アミン
【0304】
【化94】
【0305】
参考例65で得られた5−フルオロ−2−{3−[(1E)−2−ニトロプロパ−1−エン−1−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン(0.13g、0.54mmol)のTHF溶液(2mL)を氷冷下、LAH(0.12g、3.22mmol)のTHF溶液(3mL)に滴下した。そのまま氷冷中で1時間撹拌後、室温に昇温して1時間撹拌した。反応混合物にNa2SO4・10H2Oを加えて反応を停止後、Na2SO4を加え、撹拌した。セライト(登録商標)を用いて不溶物を濾別後、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をHPLCを用いて精製することにより、表題化合物(0.0068g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 221 [M+H]+
【0306】
参考例67 N−{1−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0307】
【化95】
【0308】
参考例66で得られた1−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]プロパン−2−アミン(0.0068g、0.031mmol)と5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(0.0069g、0.034mmol)を原料にして、参考例10と同様の手法により、表題化合物(0.0054g)を得た(無色非晶質)。
MS (ESI pos.) m/z : 428 [M+Na]+
【0309】
参考例68 メチル(3S)−3−{[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]アミノ}ブタノアート
【0310】
【化96】
【0311】
(3S)−3−アミノブタン酸(0.20g、1.94mmol)のMeOH(1mL)−THF(1mL)懸濁液に2.0M (ジアゾメチル)(トリメチル)シラン−Et2O溶液(1.0mL、2.0mmol)を滴下し、室温で3時間撹拌した。減圧下溶媒を留去して得られた残渣と5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(0.26g、1.29mmol)を原料にして、参考例10と同様の手法により、表題化合物(0.029g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 303 [M+H]+
【0312】
参考例69 エチル(3S)−3−{エチル[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]アミノ}ブタノアート
【0313】
【化97】
【0314】
参考例68で得られたメチル(3S)−3−{[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]アミノ}ブタノアート(0.067g、0.22mmol)を原料にして、参考例7と同様の手法により、表題化合物(0.047g)を得た。
MS (ESI pos.) m/z : 345 [M+H]+
【0315】
参考例70 (3S)−3−{エチル[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]アミノ}ブタン酸
【0316】
【化98】
【0317】
参考例69で得られたエチル(3S)−3−{エチル[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]アミノ}ブタノアート(0.044g、0.13mmol)と2M NaOH水溶液(0.32mL、0.64mmol)のEtOH溶液(2mL)を60℃で2時間撹拌した。反応混合物にEtOAc(30mL)を加え、水(30mL)で2回洗浄した。水層に1M HCl水溶液を加えてpHを約1に調整後、CHCl3(40mL)を用いて3回抽出した。得られた有機層をISOLUTE Phase Separatorに通し、減圧下溶媒を留去することにより、表題化合物(0.029g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 317 [M+H]+
【0318】
参考例71 N−エチル−N−{(2S)−4−[2−(4−フルオロベンゾイル)ヒドラジニル]−4−オキソブタン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0319】
【化99】
【0320】
参考例70で得られた(3S)−3−{エチル[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]アミノ}ブタン酸(0.028g、0.089mmol)、4−フルオロベンゾヒドラジド(0.022g、0.14mmol)を原料にして、参考例10と同様の手法により、表題化合物(0.027g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z :475 [M+Na]+
【0321】
参考例72 tert−ブチル {(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0322】
【化100】
【0323】
参考例5で得られた(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル メタンスルホナート(2.89g、11.4mmol)と5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール(1.86g、11.4mmol)を原料にして、参考例6と同様の手法により、表題化合物(0.54g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 322 [M+H]+
【0324】
参考例73 (2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−アミン
【0325】
【化101】
【0326】
参考例72で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.5g、1.6mmol)に4M HCl−ジオキサン溶液(2.0mL、8.0mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮後、得られた残渣にクロロホルム、飽和NaHCO3水溶液を加え、抽出した。得られた有機層を水で洗浄後、Na2SO4で乾燥した。乾燥剤を濾別後、減圧下溶媒を留去することにより、表題化合物(0.34g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 222 [M+H]+
【0327】
参考例74 N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0328】
【化102】
【0329】
参考例73で得られた(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−アミン(0.11g、0.49mmol)と5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(0.10g、0.49mmol)を原料にして、参考例10と同様の手法により、表題化合物(0.18g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 407 [M+H]+
【0330】
参考例75 tert−ブチル エチル{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0331】
【化103】
【0332】
参考例72で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.50g、1.56mmol)を原料にして、参考例7と同様の手法により、表題化合物(0.26g)を得た(淡黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 350 [M+H]+
【0333】
参考例76 (2S)−N−エチル−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−アミン
【0334】
【化104】
【0335】
参考例75で得られたtert−ブチル エチル{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.26g、0.74mmol)を原料にして、参考例73と同様の手法により、表題化合物(0.17g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 250 [M+H]+
【0336】
参考例77 [(2S)−1−アジドプロパン−2−イル]カルバミン酸 tert−ブチル
【0337】
【化105】
【0338】
参考例5で得られた(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル メタンスルホナート(4.3g、17.1mmol)とアジ化ナトリウム(3.34g、51.4mmol)のDMF溶液(20mL)を80℃で3時間撹拌した。室温まで放冷後、反応混合物に水を加え、EtOAcを用いて抽出した。得られた有機層を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。乾燥剤を濾別後、減圧下溶媒を留去して得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 50g、hexane/EtOAc=100/0〜0/100)で精製することにより、表題化合物(1.8g)を得た(淡黄色油状物)。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm : 1.04 - 1.27 (m, 3 H), 1.44 (s, 9 H), 3.14 - 3.50 (m, 2 H), 3.84 (br. s., 1 H), 4.53 (br. s., 1 H)
【0339】
参考例78 tert−ブチル {(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0340】
【化106】
【0341】
参考例77で得られた[(2S)−1−アジドプロパン−2−イル]カルバミン酸 tert−ブチル(0.80g、4.00mmol)のDMF/4−メチルピペリジン溶液(5mL/5mL)に1−エチニル−4−フルオロベンゼン(0.48g、4.00mmol)、CuI(0.038g、0.20mmol)、L−アスコルビン酸(0.14g、0.80mmol)を加え、80℃で3時間撹拌した。室温まで放冷後、セライト(登録商標)を用いて濾過した。濾液に水を加えEtOAcを用いて抽出し、有機層を水で洗浄後、Na2SO4で乾燥した。乾燥剤を濾別後、減圧下濃縮して得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 50g、hexane/EtOAc=100/0〜0/100)で精製することにより、表題化合物(0.82g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 321 [M+H]+
【0342】
参考例79 N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0343】
【化107】
【0344】
参考例78で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.79g、2.46mmol)を参考例73と同様の手法によりBoc基を脱離させ、淡黄色油状物を得た。得られた淡黄色油状物と5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(0.50g、2.46mmol)を原料にして、参考例10と同様の手法により、表題化合物(0.65g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 406 [M+H]+
【0345】
参考例80 (2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 塩酸塩
【0346】
【化108】
【0347】
参考例25で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(3.21g、10.1mmol)を原料にして、参考例8と同様の手法により、表題化合物(2.58g)を得た(淡黄色非晶質)。
MS (ESI pos.) m/z : 220 [M+H]+
【0348】
参考例81 5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド
【0349】
【化109】
【0350】
参考例13で得られた(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 二塩酸塩(0.10g、0.36mmol)と5−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イル)安息香酸(0.099g、0.46mmol)を原料にして、参考例10と同手法により、表題化合物(0.028g)を得た(無色非晶質)。
MS (ESI pos.) m/z : 421 [M+H]+
【0351】
参考例82〜86を参考例81と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びMSデータを表1に示す。
【0352】
【表1】
【0353】
参考例87 tert−ブチル{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバミン酸
【0354】
【化110】
【0355】
参考例77で得られた[(2S)−1−アジドプロパン−2−イル]カルバミン酸 tert−ブチル(0.50g、2.48mmol)と2−エチニル−5−フルオロピリジン(0.30g、2.48mmol)を原料にして、参考例78と同様の手法により、表題化合物(0.58g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 322 [M+H]+
【0356】
参考例88 tert−ブチル エチル{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0357】
【化111】
【0358】
参考例87で得られたtert−ブチル{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバミン酸(0.30g、0.93mmol)を原料にして、参考例7と同様の手法により、表題化合物(0.33g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 350 [M+H]+
【0359】
参考例89 (2S)−N−エチル−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−アミン
【0360】
【化112】
【0361】
参考例88で得られたtert−ブチル エチル{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.33g、0.93mmol)を原料にして、参考例73と同様の手法により、表題化合物(0.19g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 250 [M+H]+
【0362】
参考例90 5−フルオロ−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン
【0363】
【化113】
【0364】
5−フルオロピリジン−2−カルボニトリル(1.0g、8.19mmol)、ジブロモ亜鉛(1.84g、8.19mmol)、アジ化ナトリウム(0.59g、9.01mmol)の水溶液(16mL)を110℃で15時間撹拌した。反応溶液に2M HCl水溶液(20mL)とEtOAc(70mL)を加え、固体が溶解するまで室温で1時間激しく撹拌した。EtOAcを用いて抽出した後、有機層をbrineで洗浄し、Na2SO4で乾燥した。乾燥剤を濾別後、減圧下溶媒を留去した。得られた固体をEt2Oで洗浄し、濾取することにより、表題化合物(1.17g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 166 [M+H]+
【0365】
参考例91 tert−ブチル{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}カルバミン酸
【0366】
【化114】
【0367】
参考例5で得られた(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル メタンスルホナート(1.30g、5.14mmol)と参考例90で得られた5−フルオロ−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン(0.85g、5.14mmol)を原料にして、参考例6と同様の手法により、表題化合物(0.42g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 345 [M+Na]+
【0368】
参考例92 tert−ブチル エチル{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0369】
【化115】
【0370】
参考例91で得られたtert−ブチル{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}カルバミン酸(0.42g、1.32mmol)を原料にして、参考例7と同様の手法により、表題化合物(0.45g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 373 [M+Na]+
【0371】
参考例93 (2S)−N−エチル−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−アミン
【0372】
【化116】
【0373】
参考例92で得られたtert−ブチル エチル{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.45g、1.29mmol)を原料にして、参考例73と同様の手法により、表題化合物(0.31g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 251 [M+H]+
【0374】
参考例94 tert−ブチル エチル{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【0375】
【化117】
【0376】
参考例78で得られたtert−ブチル {(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.50g、1.56mmol)を原料にして、参考例7と同様の手法により、表題化合物(0.54g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 349 [M+H]+
【0377】
参考例95 ((2S)−N−エチル−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−アミン
【0378】
【化118】
【0379】
参考例94で得られたtert−ブチル エチル{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}カルバマート(0.54g、1.56mmol)を原料にして、参考例73と同様の手法により、表題化合物(0.39g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 249 [M+H]+
【0380】
参考例96 2−[(2S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
【0381】
【化119】
【0382】
(2S)−2−アミノプロパン−1−オール(10g、133mmol)と2−ベンゾフラン−1,3−ジオン(19.7g、133mmol)のトルエン(100mL)溶液を6時間加熱還流した。反応混合物に飽和NaHCO3水溶液を加え、EtOAcを用いて抽出した。有機層を水で洗浄しNa2SO4で乾燥後、乾燥剤を濾別した。減圧下溶媒を留去することにより、表題化合物(24.3g)を得た(淡黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 206 [M+H]+
【0383】
参考例97 2−[(2S)−1−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
【0384】
【化120】
【0385】
参考例96で得られた2−[(2S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(16.7g、81.4mmol)とDIPEA(21.3mL、122mmol)のクロロホルム(50mL)溶液にクロロ(メトキシ)メタン(8.52g、106mmol)を0℃で加え、室温まで昇温させて3時間撹拌した。反応混合物に水を加え、EtOAcを用いて抽出した。有機層を水で洗浄しNa2SO4で乾燥後、乾燥剤を濾別した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 50g、hexane/EtOAc=100/0〜0/100)にて精製することにより、表題化合物(9.3g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 250 [M+H]+
【0386】
参考例98 (2S)−1−(メトキシメトキシ)プロパン−2−アミン
【0387】
【化121】
【0388】
参考例97で得られた2−[(2S)−1−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(9.7g、38.9mmol)とヒドラジン一水和物(1.95g、38.9mmol)のEtOH(50mL)溶液を80℃で2時間撹拌した。室温まで放冷後、減圧下溶媒を留去し、淡黄色固体を得た。これにクロロホルムを加えて撹拌し、ろ過した。濾液を減圧下濃縮することにより、表題化合物(2.3g)を得た(淡黄色油状物)。
1H NMR (200 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.07 (d, J=6.15 Hz, 3 H) 3.01 - 3.54 (m, 6 H) 4.65 (s, 2 H)
【0389】
参考例99 N−[(2S)−1−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0390】
【化122】
【0391】
参考例98で得られた(2S)−1−(メトキシメトキシ)プロパン−2−アミン(0.92g、7.7mmol)と5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(1.57g、7.7mmol)を原料にして、参考例10と同様の手法により、表題化合物(2.3g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 305 [M+H]+
【0392】
参考例100 N−エチル−N−[(2S)−1−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0393】
【化123】
【0394】
参考例99で得られたN−[(2S)−1−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(2.28g、7.5mmol)を原料にして、EtI(0.90mL、11.3mmol)を用いて参考例7と同様の手法により、表題化合物(1.34g)を得た(淡黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 333 [M+H]+
【0395】
参考例101 安息香酸 (2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル
【0396】
【化124】
【0397】
tert−ブチル [(2S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル]カルバマート(2.0g、11.4mmol)のクロロホルム溶液(24mL)に、氷冷下トリエチルアミン(2.1mL、14.8mmol)、塩化ベンゾイル(1.6mL、13.7mmol)を加え、氷冷したまま4時間半撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈後、水を用いて2回洗浄、MgSO4で乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧留去して得られた固体をhexaneで撹拌洗浄後、ろ取、減圧乾燥することにより表題化合物(3.11g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 302[M+Na]+
【0398】
参考例102 安息香酸 (2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)(エチル)アミノ]プロピル
【0399】
【化125】
【0400】
参考例101で得られた安息香酸 (2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル(1.50g、5.37mmol)を原料にして、EtI(0.48mL、5.91mmol)を用いて参考例7と同様の手法により、表題化合物(1.56g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 330[M+Na]+
参考例103 安息香酸 (2S)−2−(エチルアミノ)プロピル
【0401】
【化126】
【0402】
参考例102で得られた安息香酸 (2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)(エチル)アミノ]プロピル(0.50g、1.63mmol)を原料にして、参考例73と同様の手法により、表題化合物(0.20g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 208[M+H]+
【0403】
参考例104 安息香酸 (2S)−2−{エチル[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]アミノ}プロピル
【0404】
【化127】
【0405】
参考例103で得られた安息香酸 (2S)−2−(エチルアミノ)プロピル(0.39g、1.94mmol)と5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(0.44g、2.13mmol)を原料にして、参考例10と同様の手法により、表題化合物(0.56g)を得た(淡黄色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 393 [M+H]+
【0406】
参考例105−1 N−エチル−N−[(2S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0407】
【化128】
【0408】
参考例100で得られたN−エチル−N−[(2S)−1−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(1.34g、4.0mmol)に4M HCl−ジオキサン溶液(5.0mL、20.0mmol)を加え、室温にて2時間撹拌した。減圧下溶媒を留去後、得られた残渣に飽和NaHCO3水溶液を加え、クロロホルムを用いて抽出した。有機層を水で洗浄し、有機層をMgSO4で乾燥した。乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒を留去して得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 50g、hexane/EtOAc=80/20〜0/100)にて精製することにより、表題化合物(0.89g)を得た(無色固体)。
MS (ESI pos.) m/z : 289 [M+H]+
【0409】
参考例105−2 N−エチル−N−[(2S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
表題化合物は以下の様にして得ることもできる。
参考例104で得られた安息香酸 (2S)−2−{エチル[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]アミノ}プロピル(0.40g、1.02mmol)と3M KOH水溶液(0.51mL、1.53mmol)のMeOH溶液(4mL)を室温で12時間撹拌した。反応液にEtOAcを加え、飽和NaHCO3水溶液、水、brineで洗浄後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(Grace NH 12g、hexane/EtOAc=84/16〜0/100)で精製することにより、表題化合物(0.29g)を得た(無色油状物)。
【0410】
参考例105−3 N−エチル−N−[(2S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
また、表題化合物は以下の様にして得ることもできる。
(2S)−2−(エチルアミノ)プロパン−1−オール(0.14g、1.35mmol)と5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(0.25g、1.23mmol)を原料にして、参考例10と同様の手法により、表題化合物(0.31g)を得た(無色油状物)。
【0411】
参考例106 N−[(2S)−1−アジドプロパン−2−イル]−N−エチル−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0412】
【化129】
【0413】
参考例105で得られたN−エチル−N−[(2S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(0.51g、1.77mmol)のクロロホルム(10mL)溶液にトリエチルアミン(0.49mL、3.54mmol)、メタンスルホニルクロリド(0.21mL、2.65mmol)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物に0℃で飽和NaHCO3水溶液を加え、クロロホルムを用いて抽出して減圧下溶媒を留去した。得られた残渣のDMF(10mL)溶液にアジ化ナトリウム(0.13g、1.95mmol)を加え、80℃に加熱して3時間撹拌した。室温まで放冷後、反応混合物に水を加え、EtOAcを用いて抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒を留去することにより表題化合物(0.48g)を得た(淡黄色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 314 [M+H]+
【0414】
参考例107 N−[(2S)−1−クロロプロパン−2−イル]−N−エチル−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0415】
【化130】
【0416】
参考例105で得られたN−エチル−N−[(2S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(0.10g、0.35mmol)のクロロホルム(1.5mL)溶液に塩化チオニル(0.03mL、0.42mmol)を加え、5時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去したあと得られた残渣をEtOAcに溶解させた。そこへNHシリカゲル(約1g)を加えて室温で10分撹拌後、不溶物を濾別後、減圧下溶媒を濃縮することにより表題化合物(0.11g)を得た(無色油状)。
MS (ESI pos.) m/z : 307 [M+H]+
【0417】
参考例108 N−[(2S)−1−シアノプロパン−2−イル]−N−エチル−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0418】
【化131】
【0419】
参考例107で得られたN−[(2S)−1−クロロプロパン−2−イル]−N−エチル−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(0.11g、0.35mmol)を原料にして、参考例44と同様の手法により、表題化合物(0.10g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 298 [M+H]+
【0420】
参考例109 (4S)−2,4−ジメチル−1,3−オキサゾリジン
【0421】
【化132】
【0422】
(2S)−2−アミノプロパン−1−オール(5.0g、66.6mmol)のクロロホルム溶液(67mL)にMgSO4(12.0g、99.9mmol)を氷冷下加えた。得られた懸濁液に90%アセトアルデヒド水溶液(3.91mL、79.9mmol)を滴下し、30分撹拌後、室温にて一晩撹拌した。反応液をろ過後、減圧下濃縮することにより、表題化合物(4.0g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 102 [M+H]+
【0423】
参考例110 (2S)−2−(エチルアミノ)プロパン−1−オール
【0424】
【化133】
【0425】
参考例109で得られた(4S)−2,4−ジメチル−1,3−オキサゾリジン(1.0g、5.07mmol)のEtOH溶液(5mL)にNaBH4(0.38g、10.1mmol)を氷冷下加え、室温で18時間撹拌した。反応液にH2O(1mL)を加えてろ過後、減圧下濃縮した。得られた残渣をH2Oに注ぎ、Et2Oを用いて抽出後、MgSO4で乾燥した。乾燥剤を濾別後、減圧下溶媒を留去することにより、表題化合物(0.6g)を得た(無色油状物)。
MS (ESI pos.) m/z : 104 [M+H]+
【0426】
実施例1 N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0427】
【化134】
【0428】
参考例8で得られた(2S)−N−エチル−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−アミン 二塩酸塩(0.14g、0.44mmol)のDMF溶液(5.0mL)に5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(0.11g、0.52mmol)、HATU(0.25g、0.65mmol)、DIPEA(0.68mL、3.92mmol)を加え、室温で24時間撹拌した。反応溶液に水を加え、EtOAcを用いて抽出した。有機層を飽和NaHCO3水溶液、brineで洗浄し、MgSO4で乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(KP−OH 25g、hexane/EtOAc=80/20〜20/80)およびHPLCにて精製することにより、表題化合物(0.027g)を得た(無色非晶質)。
LCMS retention time 5.07 min.
MS (ESI pos.) m/z : 434 [M+H]+
【0429】
実施例2〜17を実施例1と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表2−1〜2−2に示す。
【0430】
【表2-1】
【0431】
【表2-2】
【0432】
実施例18 N−エチル−N−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0433】
【化135】
【0434】
参考例10で得られたN−{(2S)−1−[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(0.13g、0.33mmol)のDMF溶液(5.0mL)に60% NaH(0.020g、0.50mmol)を加え、室温で30分撹拌した。反応溶液にEtI(0.032mL、0.40mmol)を加え、室温で24時間撹拌した。反応溶液に水を加え、EtOAcを用いて抽出した。有機層を飽和NaHCO3水溶液、brineで洗浄し、MgSO4で乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(KP−NH 28g、hexane/EtOAc=80/20〜40/60)にて精製することにより、表題化合物(0.058g)を得た(無色非晶質)。
LCMS retention time 4.82 min.
MS (ESI pos.) m/z : 420 [M+H]+
【0435】
実施例19〜33を実施例18と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表3−1〜3−2に示す。
【0436】
【表3-1】
【0437】
【表3-2】
【0438】
これ以降に示すLCMSの測定は、すべて条件2で行った。
【0439】
実施例34 N−エチル−5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド
【0440】
【化136】
【0441】
参考例81で得られた5−フルオロ−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド(0.028g、0.067mmol)のDMF溶液(1.5mL)に60% NaH(0.0039g、0.10mmol)を加え、室温で10分撹拌した。反応溶液にEtI(0.0064ml、0.080mmol)を加え、室温で1時間半撹拌した。反応溶液に60% NaH(0.0039g、0.10mmol)を加え、室温で10分撹拌後、EtI(0.0064ml、0.080mmol)を加えて室温で16時間撹拌した。反応溶液に飽和NH4Cl水溶液を加え、クロロホルムを用いて抽出した。有機層を減圧下濃縮して得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(KP−NH 11g、hexane/EtOAc=88/12〜0/100)にて精製した。得られた油状物質を凍結乾燥し、表題化合物(0.019g)を得た(無色非晶質)。
LCMS retention time 0.94 min.
MS (ESI pos.) m/z : 449 [M+H]+
【0442】
実施例35〜40を実施例34と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表4に示す。
【0443】
【表4】
【0444】
実施例41 N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0445】
【化137】
【0446】
参考例15で得られたN−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(0.080g、0.20mmol)のDMF溶液(2.0mL)に60% NaH(0.009g、0.22mmol)を加え、室温で30分撹拌した。反応溶液に2−(2−ブロモエトキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(0.0036ml、0.24mmol)を加え、室温で60時間撹拌した。反応溶液に60% NaH(0.044g、1.10mmol)、2−(2−ブロモエトキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(0.182ml、1.20mmol)を追加し、室温で16時間撹拌した。反応溶液に水を加え、EtOAcを用いて抽出した。有機層をbrineで洗浄後、Na2SO4を用いて乾燥した。乾燥剤を濾別後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 10g、hexane/EtOAc=80/20〜0/100)にて精製することにより、無色非晶質(0.067g)を得た。これをMeOH(0.31mL)に溶解させ、4M HCl−EtOAc溶液(0.047mL、0.19mmol)を加えて室温で2時間撹拌した。減圧下溶媒を留去後、EtOAcを用いて抽出した。有機層をbrineで洗浄後、Na2SO4を用いて乾燥した。乾燥剤を濾別後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 10g、hexane/EtOAc=80/20〜0/100)にて精製した。得られた油状物にEt2Oを加えて固体を析出させ、濾取した。表題化合物(0.045g)を得た(無色固体)。
LCMS retention time 0.758 min.
MS (ESI pos.) m/z : 450 [M+H]+
【0447】
実施例42〜44を実施例41と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表5に示す。
【0448】
【表5】
【0449】
実施例45 N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−N,5−ジメチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0450】
【化138】
【0451】
参考例47で得られた(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]−N−メチルプロパン−2−アミン(0.037g、0.16mmol)のDMF溶液(1.5mL)に5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(0.032g、0.16mmol)、HATU(0.071g、0.19mmol)、DIPEA(0.082ml、0.47mmol)を加え、室温で60時間撹拌した。反応溶液に水を加え、クロロホルムを用いて抽出した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をHPLCおよびPLC(NHシリカ 1.0mm、hexane/EtOAc=1/1)にて精製した。得られた油状物を凍結乾燥し、表題化合物(0.023g)を得た(無色非晶質)。
LCMS retention time 0.841, 0.925 min.
MS (ESI pos.) m/z : 422 [M+H]+
【0452】
実施例46〜61を実施例45と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表6−1〜6−3に示す。
【0453】
【表6-1】
【0454】
【表6-2】
【0455】
【表6-3】
【0456】
実施例47−2 N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
表題化合物は以下の様にして得ることもできる。
参考例108で得られたN−[(2S)−1−シアノプロパン−2−イル]−N−エチル−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(0.099g、0.33mmol)と5−フルオロピリジン−2−カルボン酸(0.064g、0.36mmol)を原料にして、参考例45と同様の手法により、表題化合物(0.070g)を得た(無色油状物)。
【0457】
実施例62 N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0458】
【化139】
【0459】
参考例74で得られたN−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(0.040g、0.098mmol)を原料にして、実施例34と同様の手法により、表題化合物(0.025g)を得た(淡黄色固体)。
LCMS retention time 0.710 min.
MS (ESI pos.) m/z : 435 [M+H]+
【0460】
実施例63を実施例62と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表7に示す。
【0461】
【表7】
【0462】
実施例64 N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0463】
【化140】
【0464】
参考例74で得られたN−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(0.070g、0.17mmol)を原料にして、実施例41と同様の手法により、表題化合物(0.008g)を得た(淡黄色油状物)。
LCMS retention time 0.914 min.
MS (ESI pos.) m/z : 451 [M+H]+
【0465】
実施例65 N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【0466】
【化141】
【0467】
参考例76で得られた(2S)−N−エチル−1−[5−(4−フルオロフェニル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−アミン(0.050g、0.20mmol)と6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボン酸(0.045g、0.22mmol)を原料にして、実施例45と同様の手法により、表題化合物(0.0042g)を得た(無色固体)。
LCMS retention time 0.500, 0.545 min.
MS (ESI pos.) m/z : 436 [M+H]+
【0468】
実施例66〜70を実施例65と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表8に示す。
【0469】
【表8】
【0470】
実施例71 N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0471】
【化142】
【0472】
参考例79で得られたN−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(0.10g、0.25mmol)を原料にして、実施例34と同様の手法により、表題化合物(0.042g)を得た(淡黄色固体)。
LCMS retention time 0.989 min.
MS (ESI pos.) m/z : 434 [M+H]+
【0473】
実施例72を実施例71と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表9に示す。
【0474】
【表9】
【0475】
実施例73 N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0476】
【化143】
【0477】
参考例79で得られたN−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(0.18g、0.44mmol)を原料にして、実施例41と同様の手法により、表題化合物(0.10g)を得た(無色固体)。
LCMS retention time 0.823 min.
MS (ESI pos.) m/z : 450 [M+H]+
【0478】
実施例74 N−エチル−N−{1−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0479】
【化144】
【0480】
参考例61で得られたN−{1−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(0.005g、0.012mmol)を原料にして、実施例34と同様の手法により、表題化合物(0.003g)を得た(無色非晶質)。
LCMS retention time 1.173 min.
MS (ESI pos.) m/z : 434 [M+H]+
【0481】
実施例75を実施例74と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表10に示す。
【0482】
【表10】
【0483】
実施例76 N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0484】
【化145】
【0485】
参考例71で得られたN−エチル−N−{(2S)−4−[2−(4−フルオロベンゾイル)ヒドラジニル]−4−オキソブタン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(0.026g、0.057mmol)と3,3,3−トリエチル−1−(メトキシカルボニル)ジアザチアン−3−イウム−1−イド 2,2−ジオキシド(0.041g、0.17mmol)のTHF溶液(1mL)を50℃で1時間半撹拌した。反応溶液に3,3,3−トリエチル−1−(メトキシカルボニル)ジアザチアン−3−イウム−1−イド 2,2−ジオキシド(0.041g、0.17mmol)を追加し、50℃で1時間半撹拌した。室温まで放冷後、減圧下溶媒を留去した、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 10g、hexane/EtOAc=75/25〜0/100)にて精製した。得られた油状物を凍結乾燥し、表題化合物(0.025g)を得た(無色非晶質)。
LCMS retention time 1.059 min.
MS (ESI pos.) m/z : 435 [M+H]+
【0486】
実施例77 N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−カルボキサミド
【0487】
【化146】
【0488】
参考例89で得られた(2S)−N−エチル−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−アミン(0.030g、0.12mmol)を原料にして、実施例45と同様の手法により、表題化合物(0.028g)を得た(無色固体)。
LCMS retention time 0.374, 0.438 min.
MS (ESI pos.) m/z : 436 [M+H]+
【0489】
実施例78〜84を実施例77と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表11に示す。
【0490】
【表11】
【0491】
実施例85 N−エチル−N−{(2S)−1−[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0492】
【化147】
【0493】
参考例93で得られた(2S)−N−エチル−1−[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−アミン(0.050g、0.20mmol)を原料にして、実施例45と同様の手法により、表題化合物(0.033g)を得た(無色固体)。
LCMS retention time 0.556 min.
MS (ESI pos.) m/z : 436 [M+H]+
【0494】
実施例86〜88を実施例85と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表12に示す。
【0495】
【表12】
【0496】
実施例89〜91を実施例71と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表13に示す。
【0497】
【表13】
【0498】
実施例92 N−{(2S)−1−[4−(4−クロロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−エチル−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0499】
【化148】
【0500】
参考例106で得られたN−[(2S)−1−アジドプロパン−2−イル]−N−エチル−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(0.064g、0.21mmol)と1−クロロ−4−エチニルベンゼン(0.028g、0.21mmol)のDMF/4−メチルピペリジン溶液(1.6mL/0.4mL)にCuI(0.002g、0.010mmol)、L−アスコルビン酸(0.007g、0.041mmol)を加え、80℃で2時間撹拌した。室温にて放冷後、0℃で水を加え、EtOAcを用いて抽出した。得られた有機層をbrineで洗浄後、Na2SO4で乾燥させた。乾燥剤を濾別後、減圧下濃縮して得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SNAP Ultra 10g、hexane/EtOAc=88/12〜0/100)にて精製することにより、表題化合物(0.065g)を得た(無色固体)。
LCMS retention time 1.064 min.
MS (ESI pos.) m/z : 450 [M+H]+
【0501】
実施例93〜99を実施例92と同様の手法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名及びLCMSデータを表14に示す。
【0502】
【表14】
【0503】
実施例100 N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0504】
【化149】
【0505】
参考例106で得られたN−[(2S)−1−アジドプロパン−2−イル]−N−エチル−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(0.044g、0.14mmol)とベンジル 4−エチニルフェニル エーテル(0.029g、0.14mmol)を原料にして、実施例92と同様の手法により無色油状物(0.006g)を得た。これをMeOH(1mL)に溶解させ、10%Pd/C(0.01g)を加えて水素雰囲気下、室温で15時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)を用いてろ過後、得られたろ液を減圧下濃縮して表題化合物(0.0045g)を得た(淡黄色油状物)。
LCMS retention time 0.784 min.
MS (ESI pos.) m/z : 432 [M+H]+
【0506】
実施例101 N−エチル−N−{(2S)−1−[4−(3−メトキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0507】
【化150】
【0508】
実施例93で得られたN−エチル−N−{(2S)−1−[4−(3−ヒドロキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(0.020g、0.046mmol)とMeI(0.004ml、0.070mmol)を原料にして実施例34と同様の手法により、表題化合物(0.004g)を得た(無色固体)。
LCMS retention time 0.964 min.
MS (ESI pos.) m/z : 446 [M+H]+
【0509】
実施例102 N−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−N−(2−ヒドロキシプロピル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0510】
【化151】
【0511】
参考例86で得られたN−{(2S)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロパン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(0.10g、0.25mmol)と2−[(1−ブロモプロパン−2−イル)オキシ]テトラヒドロ−2H−ピラン(1.3g、5.9mmol)を原料にして、実施例41と同様の手法により、表題化合物(0.019g)を得た(無色非晶質)。
LCMS retention time 0.981 min.
MS (ESI pos.) m/z : 463 [M+H]+
【0512】
試験例 (オレキシン拮抗活性の測定)
試験化合物のヒトオレキシン1型受容体(hOX1R)、オレキシン2型受容体(hOX2R)に対する拮抗活性は文献(Toshikatsu Okumura et al., Biochemical and Biophysical Research Communications, 280, 976-981, 2001)に記載された方法を改変して行った。hOX1R、hOX2Rを強制発現させたChinese hamster ovary(CHO)細胞を96wellのBlack clear bottomプレート(Nunc)の各ウェルに20,000個となるように播種し、0.1mM MEM非必須アミノ酸、0.5mg/mL G418、10% 牛胎児血清を含むHam’s F−12培地(以上インビトロジェン)で、37℃、5% CO2の条件下で16時間培養した。培地を除去後、0.5μM Fluo−4AM エステル(同仁)を含むアッセイ用緩衝液(25mM HEPES(同仁)、Hanks’ balanced salt solution(インビトロジェン)、0.1% 牛血清アルブミン、2.5mM プロベネシド、200μg/mL Amaranth(以上Sigma−Aldrich)、pH7.4)を100μL添加し60分間、37℃、5% CO2にインキュベートした。Fluo−4AM エステルを含むアッセイ用緩衝液を除去したのち、試験化合物は10mMとなるようにジメチルスルホキシドで溶解してアッセイ用緩衝液で希釈後、150μLを添加し、30分間インキュベートした。
【0513】
リガンドであるヒトオレキシン-Aの2アミノ酸を置換したペプチド(Pyr-Pro-Leu-Pro-Asp-Ala-Cys-Arg-Gln-Lys-Thr-Ala-Ser-Cys-Arg-Leu-Tyr-Glu-Leu-Leu-His-Gly-Ala-Gly-Asn-His-Ala-Ala-Gly-Ile-Leu-Thr-Leu-NH2;ペプチド研究所)はhOX1Rに対しては終濃度300pM、hOX2Rに対しては3nMとなるようにアッセイ用緩衝液で希釈し、このリガンド溶液50μLを添加して反応を開始した。反応はFunctional Drug Screening System(FDSS;浜松ホトニクス社製)を用いて各wellの蛍光値を1秒毎に3分間測定し、最大蛍光値を細胞内Ca2+濃度の指標として拮抗活性を求めた。試験化合物の拮抗活性は希釈緩衝液のみを添加したウェルの蛍光値を100%、リガンドおよび化合物を含まない緩衝液を添加したウェルの蛍光値を0%として算出し、種々の濃度の試験化合物を添加した際の蛍光値から、50%阻害濃度(IC50値)を求めた。
本発明化合物のIC50値を表15に示す。
【0514】
【表15】
【産業上の利用可能性】
【0515】
本発明化合物は、OX受容体拮抗作用を有することが示された。従って、本発明化合物又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする医薬は、OX受容体拮抗作用によって調節される病気、例えば、睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、頭痛、片頭痛、疼痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の治療又は予防薬として使用することが可能である。