特開2015-134088(P2015-134088A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-134088(P2015-134088A)
(43)【公開日】2015年7月27日
(54)【発明の名称】おにぎり成型器
(51)【国際特許分類】
   A47J 43/20 20060101AFI20150701BHJP
   A23L 1/10 20060101ALI20150701BHJP
【FI】
   A47J43/20
   A23L1/10 G
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2014-6993(P2014-6993)
(22)【出願日】2014年1月17日
(11)【特許番号】特許第5633835号(P5633835)
(45)【特許公報発行日】2014年12月3日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 平成25年9月4日(水)〜6日(金)まで東京ビッグサイトで開催された「第76回東京インターナショナル・ギフト・ショー・秋2013」で発表
(71)【出願人】
【識別番号】397079328
【氏名又は名称】日新商事株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100066821
【弁理士】
【氏名又は名称】庄司 建治
(74)【代理人】
【識別番号】100180149
【弁理士】
【氏名又は名称】庄司 修
(72)【発明者】
【氏名】田崎 博
【テーマコード(参考)】
4B023
4B053
【Fターム(参考)】
4B023LE14
4B023LT27
4B023LT28
4B053AA03
4B053CA30
(57)【要約】      (修正有)
【課題】極めて簡単・迅速に複数の3角形状おにぎりを成型する。
【解決手段】内側部1に所定間隔で立設する中仕切部2を有する中央成型枠体aを設け、その右端縁部3に内側部1aに所定間隔を設け中仕切部2と直列し立設する右側仕切部4を有し、表面部に右方フック部を、前方端縁部7に折曲自在な孔8付きフック部9を、後方端縁部10に折曲自在な孔11付きフック部12を有する右側成型枠体bと、枠体aの左端縁部13に内側部に所定間隔を設け中仕切部2と右側仕切部4と直列し立設する蓋仕切部15と左側端縁部16に折曲自在な孔8a付き係止部17を形成する蓋成型枠体cと、枠体aの前端縁部18に延設する折曲自在で、表面部に前方フック部を形成する尖状前側成型枠体dと、枠体aの後端縁部21に延設する折曲自在で、表面部に後方フック部23を形成する尖状後側成型枠体eを設け、枠体a、b、c、d、eとを折曲し組立る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側部に所定の間隔を設け立設する中仕切部を有する中央成型枠体を設け、且つ前記成型枠体の右端像部に内側部に所定の間隔を設け、前記中仕切部と直列し立設する右側仕切部を有し、表面部に右方フック部を、且つ前方端縁部に折曲自在な孔付きフック部を、後方端縁部に折曲自在な孔付きフック部を有する右側成型枠体と、前記中央成型枠体の左端縁部に内側部に所定の間隔を設けて前記中仕切部と前記右側仕切部と直列し立設する蓋仕切部と左側端縁部に折曲自在な孔付き係止部を形成する蓋成型枠体と、前記中央成型枠体の前端縁部に延設する折曲自在にして、且つ表面部に前方フック部を形成する尖状前側成型枠体と、前記中央成型枠体の後端縁部に延設する折曲自在にして、且つ表面部に後方フック部を形成する尖状後側成型枠体を設けると共に、前記中央成型枠体と前記右側成型枠体と前記蓋成型枠体と前記前側成型枠体と前記後側成型枠体とを折曲し、且つ組立ることによっておにぎりを成型することを特徴とするおにぎり成型器。
【請求項2】
前記中仕切部と前記右側仕切部は、前記中央成型枠体と前記右側成型枠体が対向し、且つ当接状態を確保することを可能にした3角形状とすることを特徴とする請求項1に記載のおにぎり成型器。
【請求項3】
前記蓋成型枠体の蓋仕切部は、前記中央成型枠体と前記右側成型枠体の各仕切部と対向し、且つ当接状態が3角形状を確保できる湾曲形状とすることを特徴とする請求項1もしくは同2に記載のおにぎり成型器。
【請求項4】
前記中央成型枠体と前記右側成型枠体と前記蓋成型枠体は、四辺形状をしていることを特徴とする請求項1もしくは同2もしくは同3に記載のおにぎり成型器。
【請求項5】
前記中央成型枠体の内側部と前記右側成型枠体の内側部と前記蓋成型枠体の内側部と前記前側成型枠体及び前記後側成型枠体の内側部と、前記中仕切部と前記右側仕切部と前記蓋仕切部の夫々の表面部及び裏面部におにぎりの離脱容易部を形成せしめることを特徴とする請求項1もしくは同2もしくは同3もしくは同4に記載のおにぎり成型器。
【請求項6】
前記請求項5に記載のおにぎりの離脱容易部が、同一方向にして、且つ直線状に形成されていることを特徴とする請求項1もしくは同2もしくは同3もしくは同4もしくは同5に記載のおにぎり成型器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、おにぎり殊に3角形状をした女性や子どもらが食べ易いおにぎりを簡便に作ることができると共に、成型したおにぎりが取り出し易く、且つ広げると器としての利用も可能となり、さらにおにぎり成型後そのまま持ち運びもできる等多数の利点を併有するおにぎり成型器の分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来おにぎりなどの成型器として、実用平7−30689公開実用新案公報が開示されている。
【0003】
前記開示のおにぎりなどの成型器は、容器本体1と押し蓋2を別設し、別設した前記容器本体1内にご飯を入れた後、前記別設の押し蓋2を前記容器本体1内に押し込み若干押圧し、おにぎりなどを成型するものである。
【0004】
さらに、従来特許3101653号特許公報のおにぎり成型器とこれを使用したおにぎりの製造法が開示されている。
【0005】
この特許公報に開示の発明は、おにぎりRの下半分を象り成型する下型枠体2と、この下型枠体2に対して相対向して当接配置されることで同様におにぎりRの上半分を象り成型する上型枠体5と、これらの上下の型枠体2、5相互を接離自在に合体させる合体手段10を備えて成り、上下の型枠体2,5夫々には成型すべきおにぎりRの平面形状とほぼ同様な平面形状を呈し、型枠体2、5の表裏面で解放させたものとして相互に合致する上下の型孔3、6夫々を穿設したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開平7−30689公開実用新案公報
【0007】
【特許文献2】特許第3101653号特許公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記した従来開示の特許文献1の実開平7−30689公開実用新案公報(おにぎりなどの成型器)は、容器本体1と押し蓋2がそのままの形態を保持していて展開することなど出来ない構造をしており、ましてや容器本体1と押し蓋2をおにぎり成型後は展開し器としておにぎり以外の品々を載せてミニトレー等としての利用はできないものである。
【0009】
さらに、前記特許文献1に開示のおにぎりなどの成型器は、同時に複数個のものを成型することができないし、容器本体と押し蓋を展開しての洗浄ができないものである。
【0010】
また、前記開示のおにぎりなどの成型器は、複数個同時に成型することも、且つ成型おにぎりを出早く、スピードをもって取出すことも構造上できにくいものである。
【0011】
つぎに、前記した従来開示の特許文献のおにぎり成型器を構成する上型枠体と下型枠体は、展開と重ね合わせることのみで、おにぎり成型器のために上下型枠体に接続する他の枠体がない構造をしたものである。
【0012】
そして、上下型枠体を洗浄するためには、ごはんを詰め込む下型枠体の下型孔や上型枠体の上型孔には一々掃除具もしくは手指などを入れて洗浄しなければならないなどの煩雑さがある。
【0013】
しかるに、本発明のおにぎり成型器は、展開状態にある各構成部材を引掛け係止し一度に複数個の殊に3角形状のおにぎりを成型するごはんの詰込み容部を形成し、ごはんと梅干し等の具を入れ、さらにごはんを詰め込み後、蓋成型体を折畳んで押し込めば、極めて簡単にして、且つ迅速に複数の3角形状おにぎりを成型することができるようにした。
【0014】
さらに、本発明は、3角形状などのおにぎりを成型後、成型されたおにぎりを取り出すには、各構成部材の各枠体を係止機構を解除することによって、右側成型枠体、蓋成型枠体、前側・後側成型枠体が外側方に展開して広がり、各おにぎりを手指でつかみやすく、しかもおにぎりが成型枠から取り出しやすくできるようにした。
【0015】
また、本発明は、おにぎりを成型器に入れたまま衛生的に持ち運びができるようにした。
【0016】
さらに、本発明は、洗浄時に枠体を展開してやれば極めてスムーズに各枠体の内側部と表面部をきれいに洗浄できるようにした。
【0017】
本発明は、各枠体をおにぎり成型後展開することによって器もしくはトレーとして各品物等を載置し併せて利用ができるようにした。
【課題を解決するための手段】
【0018】
課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、内側部1に所定の間隔を設け立設する中仕切部2を有する中央成型枠体aを設け、且つ前記成型枠体aの右端縁部3に内側部1aに所定の間隔を設け前記中仕切部2と直列し立設する右側仕切部4を有し、表面部5に右方フック部6を、且つ前方端縁部7に折曲自在な孔8付きフック部9を、後方端縁部10に折曲自在な孔11付きフック部12を有する右側成型枠体bと、前記中央成型枠体aの左端縁部13に内側部14に所定の間隔を設けて前記中仕切部2と前記右側仕切部4と直列し立設する蓋仕切部15と左側端縁部16に折曲自在な孔8a付き係止部17を形成する蓋成型枠体cと、前記中央成型枠体aの前端縁部18に延設する折曲自在にして、且つ表面部19に前方フック部20を形成する尖状前側成型枠体dと、前記中央成型枠体aの後端縁部21に延設する折曲自在にして、且つ表面部22に後方フック部23を形成する尖状後側成型枠体eを設けると共に、前記中央成型枠体aと前記右側成型枠体bと前記蓋成型枠体cと前記前側成型枠体dと前記後側成型枠体eとを折曲し、且つ組立ることによっておにぎりを成型するおにぎり成型器である。
【0019】
課題を解決するための手段として、請求項2に記載の発明は、前記中仕切部2と前記右側仕切部4は、前記中央成型枠体aと前記右側成型体bが対向し、且つ当接状態を確保することを可能にした3角形状とするおにぎり成型器である。
【0020】
課題を解決するための手段として、請求項3に記載の発明は、前記蓋成型枠体cの蓋仕切部15は、前記中央成型枠体aと前記右側成型枠体bの各仕切部2、4と対向し、且つ当接状態が3角形状を確保できる湾曲形状とするおにぎり成型器である。
【0021】
課題を解決するための手段として、請求項4に記載の発明は、前記中央成型枠体aと前記右側成型枠体bと前記蓋成型枠体cは、四辺形状をしているおにぎり成型器である。
【0022】
課題を解決するための手段として、請求項5に記載の発明は、前記中央成型枠体aの内側部1と前記右側成型枠体bの内側部1aと前記蓋成型枠体cの内側部14と前記前側成型枠体d及び前記後側成型枠体eの内側部14bと前記成型枠体dの内側部14aと前記後側成型枠体eの内側部14におにぎりの離脱容易部24を形成せしめるおにぎり成型器である。
【0023】
課題を解決するための手段として、請求項6に記載の発明は、前記請求項5に記載のおにぎりの離脱容易部24が、同一方向にして、且つ直線状に形成されているおにぎり成型器である。
【発明の効果】
【0024】
請求項1に記載の発明は、内側部に所定の間隔を設け立設する中仕切部を有する中央成型枠体を設け、且つ前記成型枠体の右端縁部に内側部に所定の間隔を設け、前記中仕切部と直列し立設する右側仕切部を有し、表面部に右方フック部を、且つ前方端縁部に折曲自在な孔付きフック部を、後方端縁部に折曲自在な孔付きフック部を有する右側成型枠体と、前記中央成型枠体の左端縁部に内側部に所定の間隔を設けて前記中仕切部と前記右側仕切部と直列し立設する蓋仕切部と左側端縁部に折曲自在な孔付き係止部を形成する蓋成型枠体と、前記中央成型枠体の前端縁部に延設する折曲自在にして、且つ表面部に前方フック部を形成する尖状前側成型枠体と、前記中央成型枠体の後端縁部に延設する折曲自在にして、且つ表面部に後方フック部を形成する尖状後側成型枠体を設けると共に、前記中央成型枠体と前記右側成型枠体と前記蓋成型枠体と前記前側成型枠体と前記後側成型枠体とを折曲し、且つ組立ることによっておにぎりを成型するおにぎり成型器なので、前記各フック部を介して引掛け係止することによって、前記各成型枠体を極めて簡単に組立てることができると共に、ごはんと所定の具を入れて蓋成型枠体を押し込むことによって、殊に3角形状のおにぎりを複数個を極めて簡単にして、且つ迅速に成型できる利点を有している。
【0025】
さらに、本発明は、中仕切部と右側仕切部と蓋仕切部によって詰め込んだごはんを確実に複数に仕切り、且つ迅速におにぎりを作ることができる。
【0026】
本発明は、前記各成型枠体を展開させれば、作られたおにぎりを手早く取出すことができると共に、トレー等として他の品物も載置して行楽、運動会等に多目的な利用ができるので、極めて利便である。
【0027】
本発明は、前記のように各成型枠体を展開し洗浄器等によって洗浄が極めて容易になった利点がある。
【0028】
請求項2に記載の発明は、前記中仕切部と前記右側仕切部が、前記中央成型枠体と前記右側成型枠体が対向し、且つ当接状態を確保することを可能にした3角形状とするおにぎり成型器なので、前記請求項1に記載の発明と同じ効果を有している。
【0029】
さらに、本発明は、ごはんを詰込んだ際に、隣接するごはん挿入部より食み出したりしない。
【0030】
請求項3に記載の発明は、前記蓋成型枠体の蓋仕切部が、前記中央成型枠体と前記右側成型枠体の各仕切部と対向し、且つ当接状態が3角形状を確保できる湾曲形状とするおにぎり成型器なので、前記請求項1もしくは同2に記載の発明と同じ効果を有している。
【0031】
さらに、本発明は、3角形状をしたおにぎりを極めて簡単に、しかも確実且つ迅速に作ることができる。
【0032】
請求項4に記載の発明は、前記中央成型枠体と前記右側成型枠体と前記蓋成型枠体が、4辺形状をしているおにぎり成型器なので、前記請求項1もしくは同2もしくは同3に記載の発明と同じ効果を有している。
【0033】
本発明は、3角形状のおにぎりの側面の一辺に該当するおにぎりを確実に作ることができる利点を有している。
【0034】
請求項5に記載の発明は、前記中央成型枠体の内側部と前記右側成型枠体の内側部と前記蓋成型枠体の内側部と前記前側成型枠体及び前記後側成型枠体の内側部と、前記中仕切部と前記右側仕切部と前記蓋仕切部の夫々の表面部及び裏面部におにぎりの離脱容易部を形成せしめるおにぎり成型器なので、前記請求項1もしくは同2もしくは同3もしくは同4に記載の発明と同じ効果を有している。
【0035】
本発明は、各構成枠体及び各仕切部におにぎりの離脱容易部が形成されているので、おにぎりを手指でつかんで取出す際に、形成されたおにぎりが付着することなく容易に取出すことができる。
【0036】
請求項6に記載の発明は、前記請求項5に記載のおにぎりの離脱容易部が、同一方向にして、且つ直線状に形成されているおにぎり成型器なので、前記請求項1もしくは同2もしくは同3もしくは同4もしくは同5に記載の発明と同じ効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明おにぎり成型器の展開正面図である。
【0038】
図2】同A−A線縦断面図である。
【0039】
図3】同B−B線縦断面図である。
【0040】
図4】同C−C線縦断面図である。
【0041】
図5】同D−D線縦断面図である。
【0042】
図6図E−E線縦断面図である。
【0043】
図7】同D−D線端面図である。
【0044】
図8】同F−F線端面図である。
【0045】
図9】同離脱容易部を表示する一部切欠拡大縦断面図である。
【0046】
図10】同各成型枠体を組立てたおにぎり成型器の正面図である。
【0047】
図11】同おにぎり成型器の斜視図である。
【0048】
図12】同おにぎり成型器の蓋成型枠体を展開した状態の斜視図である。
【0049】
図13】同各成型枠体を展開した状態の斜視図である。
【0050】
図14】同おにぎり成型器内にごはんと具を入れた状態のおにぎり成型器の斜視図である。
【0051】
図15】同図14の状態から蓋成型枠体を押し込む状態の斜視図である。
【0052】
図16】同図15から蓋成型枠体を閉じておにぎりを成型した後、各成型枠体を展開した状態を示す図である。
【0053】
図17】同図16の状態におかず類を入れた容器等をプラスした状態を示す斜視図である。
【0054】
図18】同おにぎり成型器を展開した状態の平面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0055】
本発明の請求項1〜6に記載の発明の実施の形態は共通しているので、一括して以下のとおり説明する。
【0056】
図において、aは4辺形状の内側部1に所定の間隔として通常3角形状おにぎりp1個分の幅員相当分の間隔を設け立設する中仕切部2を有する中央成型枠体aである。
【0057】
bは右側成型枠体であり、以下の構成からなる。
【0058】
前記右側成型枠体bは前記中央成型枠体aの右端縁部3に通常前記3角形状おにぎりPの一辺を形成可能な幅員を有し、且つ内側部1aに所定の間隔を、通常3角形状おにぎりp1個の幅員相当分の間隔を設けた前記中仕切部2と直列し立設する右側仕切部4を形成する。この右側仕切部4は、図1等に図示するとおり複数形成する。本発明は図面上2個立設しているが限定しない。
【0059】
さらに、前記右側成型枠体bの表面部5の右側方部に右方フック部6を、且つ前方端縁部7にして、稍右側方部に折曲自在な折曲部を有する孔8付きフック部9を形成する。また右側成型枠体bは、後方端縁部10にして稍右側方部に折曲自在な折曲部を有する孔11付きフック部12を形成する。
【0060】
cは蓋成型枠体であり以下の構成からなっている。
【0061】
該枠体cは、前記中央成型枠体aの左端縁部13に通常3角形状おにぎりpの一辺を形成可能な幅員を有し、且つ内側部14に所定の通常3角形状おにぎりp1個の幅員相当分の間隔を設けた前記中仕切部2と前記右側仕切部4と直列し立設する蓋仕切部15を形成する。この蓋仕切部15は図1等に図示するとおり複数形成する。本発明は図面上2個立設しているが限定しない。
【0062】
そして、前記蓋成型枠体cは、左側端縁部16に折曲自在な孔8a付き係止部17を形成する。
【0063】
dは尖状前側成型枠体であり以下の構成からなる。
【0064】
前記枠体dは、前記中央成型枠体aの前端縁部18に延設する折曲自在にして、且つ表面部19に前方フック部20を形成する。この前側成型枠体dは、同時に複数個のおにぎりpの中、外側方に形成されるおにぎりpの外側面部を成型する機能を有している。
【0065】
eは尖状後側成型枠体であり以下の構成からなる。
【0066】
前記枠体eは、前記中央成型枠体aの後端縁部21に延設する折曲自在にして、且つ表面部22に後方フック部23を形成する。前記フック部23は、図面上図示していないが、前記枠体Dに形成するフック部20と同じ形状をしている。
【0067】
前記尖状前側成型枠体dは、前記成型枠体dを構成する3角形状の右側辺部14bの所定個所に前記右側成型枠体bに形成したフック部9が図11、12、14に図示するように嵌挿する切欠部14cが形成される。
【0068】
さらに、前記尖状後側成型枠体eを構成する3角形状の右側辺部14dの所定個所にも、前記右側成型枠体bの形成した前記フック部12が図11、12、14に図示するように嵌挿を可能にした切欠部14eが形成されている。
【0069】
前記中仕切部2と前記右側仕切部4は、図11、12、14に図示するように前記中央成型枠体aと前記右側成型枠体bが折畳んだ際に対向し、且つ3角形状のおにぎりが成型する際にごはんがはみ出さない当接状態を確保することを可能にして、図5、6に図示されているように3角形状に形成する。
【0070】
前記蓋成型枠体cの蓋仕切部15は、前記中央成型枠体aと前記右側成型枠体bの各仕切部2、4同士が対向し折畳まれて組立てられた際に詰み込まれるごはんがはみ出さないように3角形状を確保できる湾曲形状とする(図5、6、10)。
【0071】
前記中央成型枠体aと前記右側成型枠体bと前記蓋成型枠体cは、4辺形状をしている。
【0072】
本発明は、前記中央成型枠体aの内側部1と前記右側成型枠体bの内側部1aと前記蓋成型枠体cの内側部14aと、前記中仕切部2と前記右側仕切部4と前記蓋仕切部15の表面部及び裏面部におにぎりの離脱容易部24を形成せしめる。
【0073】
さらに前記おにぎりの離脱容易部24は、同一方向にして、且つ直線状に形成されていると共に、断面形状が凹部25と凸部26とが交互に形成されている。
【0074】
27は前記蓋成型枠体cに形成されたごはんをぎゅっと詰込むための押付け凹部である。
【0075】
26aは前記前側成型枠体dの内側部14aの左側方部に形成された凸状部である。さらに前記後側成型枠体eの内側部14aの左側方部にも凸状部26bを形成する。
【0076】
前記2つの凸状部26a、26bは図12のように組立てられた状態にしてごはんを図14、15に図示されている状態にした後、前記蓋成型枠体cを蓋しめすると、前記蓋成型枠体cの凹部28が詰込んだごはんを更に押付けることとなる。
【0077】
その際、前記蓋成型枠体cの左右両端部は、前記凸状部26a、26bの内側部に嵌込まれて前記蓋成型枠体cの離脱が阻止される。
【0078】
本発明の組立ては以下のとおりである。
【0079】
図1の展開状態からごはんを詰込むまでの組立て方は、第1に前後側成型枠体d、eを折曲し起立させ、その後右側成型枠体bを起立させ、前記フック部9、12を前記フック部20、23をもって、前記枠体b、d、eを固定する(図12)。
【0080】
前記のように組立後はごはん等を図14、15に図示しているように詰込み詰込み作業を終了する。その後前記蓋成型枠体c押付け、前記右方フック部6と前記係止部17とを引掛ける。
【0081】
前記のようにごはんを詰込み後おにぎりpを取出すには図16、17のように各枠体b、c、d、eを展開すればよい。
【0082】
なお本発明のおにぎり成型器は材質がポリプロピレンである。
【0083】
さらに本発明のおにぎり成型器は、食洗機に耐熱120〜−10℃に対応可能である。
【符号の説明】
【0084】
a 中央成型枠体
b 右側成型枠体
c 蓋成型枠体
d 尖状前側成型枠体
e 尖状後側成型枠体
p おにぎり
1 内側部
1a 内側部
2 中仕切部
3 右端縁部
4 右側仕切部
5 表面部
6 右方フック部
7 前方端縁部
8 孔
8a 孔
9 フック部
10 後方端縁部
11 孔
12 フック部
13 左端縁部
14 内側部
14a 内側部
14b 右側辺部
14c 切欠部
14d 右側辺部
14e 切欠部
15 蓋仕切部
16 左側端縁部
17 係止部
18 端縁部
19 表面部
20 前方フック部
21 後端縁部
22 表面部
23 後方フック部
24 離脱容易部
25 凹部
26 凸部
26a 凸状部
26b 凸状部
27 押付け凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2014年5月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側部に所定の間隔を設け立設する中仕切部を有する中央成型枠体を設け、且つ前記成型枠体の右端縁部に内側部に所定の間隔を設け、前記中仕切部と直列し立設する右側仕切部を有し、表面部に右方フック部を、且つ前方端縁部に折曲自在な孔付きフック部を、後方端縁部に折曲自在な孔付きフック部を有する右側成型枠体と、前記中央成型枠体の左端縁部に内側部に所定の間隔を設けて前記中仕切部と前記右側仕切部と直列し立設する蓋仕切部と左側端縁部に折曲自在な孔付き係止部を形成する蓋成型枠体と、前記中央成型枠体の前端縁部に延設する折曲自在にして、且つ表面部に前方フック部を形成する尖状前側成型枠体と、前記中央成型枠体の後端縁部に延設する折曲自在にして、且つ表面部に後方フック部を形成する尖状後側成型枠体を設けると共に、前記中央成型枠体と前記右側成型枠体と前記蓋成型枠体と前記前側成型枠体と前記後側成型枠体とを折曲し、且つ組立ることによっておにぎりを成型することを特徴とするおにぎり成型器。
【請求項2】
前記中仕切部と前記右側仕切部は、前記中央成型枠体と前記右側成型枠体が対向し、且つ当接状態を確保することを可能にした3角形状とすることを特徴とする請求項1に記載のおにぎり成型器。
【請求項3】
前記蓋成型枠体の蓋仕切部は、前記中央成型枠体と前記右側成型枠体の各仕切部と対向し、且つ当接状態が3角形状を確保できる湾曲形状とすることを特徴とする請求項1もしくは同2に記載のおにぎり成型器。
【請求項4】
前記中央成型枠体と前記右側成型枠体と前記蓋成型枠体は、四辺形状をしていることを特徴とする請求項1もしくは同2もしくは同3に記載のおにぎり成型器。
【請求項5】
前記中央成型枠体の内側部と前記右側成型枠体の内側部と前記蓋成型枠体の内側部と前記前側成型枠体及び前記後側成型枠体の内側部と、前記中仕切部と前記右側仕切部と前記蓋仕切部の夫々の表面部及び裏面部におにぎりの離脱容易部を形成せしめることを特徴とする請求項1もしくは同2もしくは同3もしくは同4に記載のおにぎり成型器。
【請求項6】
前記請求項5に記載のおにぎりの離脱容易部が、同一方向にして、且つ直線状に形成されていることを特徴とする請求項1もしくは同2もしくは同3もしくは同4もしくは同5に記載のおにぎり成型器。
【手続補正書】
【提出日】2014年8月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側部に所定の間隔を設け立設する中仕切部を有する中央成型枠体を設け、且つ前記成型枠体の右端縁部に内側部に所定の間隔を設け、前記中仕切部と直列し立設する右側仕切部を有し、表面部に右方フック部を、且つ前方端縁部に折曲自在な孔付きフック部を、後方端縁部に折曲自在な孔付きフック部を有する右側成型枠体と、前記中央成型枠体の左端縁部に内側部に所定の間隔を設けて前記中仕切部と前記右側仕切部と直列し立設する蓋仕切部と左側端縁部に折曲自在な孔付き係止部を形成する蓋成型枠体と、前記中央成型枠体の前端縁部に延設する折曲自在にして、且つ表面部に前方フック部を形成する尖状前側成型枠体と、前記中央成型枠体の後端縁部に延設する折曲自在にして、且つ表面部に後方フック部を形成する尖状後側成型枠体を設けると共に、前記中央成型枠体と前記右側成型枠体と前記蓋成型枠体と前記前側成型枠体と前記後側成型枠体とを折曲し、且つ組立ることによっておにぎりを成型するおにぎり成型器において、前記蓋成型枠体の蓋仕切部が、前記中央成型枠体と前記右側成型枠体の各仕切部と対向し、且つ当接状態が3角形状を確保できる湾曲形状とすることを特徴とするおにぎり成型器。
【請求項2】
前記中央成型枠体の内側部と前記右側成型枠体の内側部と前記蓋成型枠体の内側部と前記前側成型枠体及び前記後側成型枠体の内側部と、前記中仕切部と前記右側仕切部と前記蓋仕切部の夫々の表面部及び裏面部におにぎりの離脱容易部を形成せしめることを特徴とする請求項1に記載のおにぎり成型器
【請求項3】
前記おにぎりの離脱容易部が、同一方向にして、且つ直線状に形成されていることを特徴とする請求項1もしくは同2に記載のおにぎり成型器
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、おにぎり殊に3角形状をした女性や子どもらが食べ易いおにぎりを簡便に作ることができると共に、成型したおにぎりが取り出し易く、且つ広げると器としての利用も可能となり、さらにおにぎり成型後そのまま持ち運びもできる等多数の利点を併有するおにぎり成型器の分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来おにぎりなどの成型器として、実平7−30689公開実用新案公報が開示されている。
【0003】
前記開示のおにぎりなどの成型器は、容器本体1と押し蓋2を別設し、別設した前記容器本体1内にご飯を入れた後、前記別設の押し蓋2を前記容器本体1内に押し込み若干押圧し、おにぎりなどを成型するものである。
【0004】
さらに、従来特許3101653号特許公報のおにぎり成型器とこれを使用したおにぎりの製造法が開示されている。
【0005】
この特許公報に開示の発明は、おにぎりRの下半分を象り成型する下型枠体2と、この下型枠体2に対して相対向して当接配置されることで同様におにぎりRの上半分を象り成型する上型枠体5と、これらの上下の型枠体2、5相互を接離自在に合体させる合体手段10を備えて成り、上下の型枠体2,5夫々には成型すべきおにぎりRの平面形状とほぼ同様な平面形状を呈し、型枠体2、5の表裏面で解放させたものとして相互に合致する上下の型孔3、6夫々を穿設したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開平7−30689公開実用新案公報
【0007】
【特許文献2】特許第3101653号特許公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記した従来開示の特許文献1の実開平7−30689公開実用新案公報(おにぎりなどの成型器)は、容器本体1と押し蓋2がそのままの形態を保持していて展開することなど出来ない構造をしており、ましてや容器本体1と押し蓋2をおにぎり成型後は展開し器としておにぎり以外の品々を載せてミニトレー等としての利用はできないものである。
【0009】
さらに、前記特許文献1に開示のおにぎりなどの成型器は、同時に複数個のものを成型することができないし、容器本体と押し蓋を展開しての洗浄ができないものである。
【0010】
また、前記開示のおにぎりなどの成型器は、複数個同時に成型することも、且つ成型おにぎりを出早く、スピードをもって取出すことも構造上できにくいものである。
【0011】
つぎに、前記した従来開示の特許文献のおにぎり成型器を構成する上型枠体と下型枠体は、展開と重ね合わせることのみで、おにぎり成型器のために上下型枠体に接続する他の枠体がない構造をしたものである。
【0012】
そして、上下型枠体を洗浄するためには、ごはんを詰め込む下型枠体の下型孔や上型枠体の上型孔には一々掃除具もしくは手指などを入れて洗浄しなければならないなどの煩雑さがある。
【0013】
しかるに、本発明のおにぎり成型器は、展開状態にある各構成部材を引掛け係止し一度に複数個の殊に3角形状のおにぎりを成型するごはんの詰込み容部を形成し、ごはんと梅干し等の具を入れ、さらにごはんを詰め込み後、蓋成型体を折畳んで押し込めば、極めて簡単にして、且つ迅速に複数の3角形状おにぎりを成型することができるようにした。
【0014】
さらに、本発明は、3角形状などのおにぎりを成型後、成型されたおにぎりを取り出すには、各構成部材の各枠体を係止機構を解除することによって、右側成型枠体、蓋成型枠体、前側・後側成型枠体が外側方に展開して広がり、各おにぎりを手指でつかみやすく、しかもおにぎりが成型枠から取り出しやすくできるようにした。
【0015】
また、本発明は、おにぎりを成型器に入れたまま衛生的に持ち運びができるようにした。
【0016】
さらに、本発明は、洗浄時に枠体を展開してやれば極めてスムーズに各枠体の内側部と表面部をきれいに洗浄できるようにした。
【0017】
本発明は、各枠体をおにぎり成型後展開することによって器もしくはトレーとして各品物等を載置し併せて利用ができるようにした。
【課題を解決するための手段】
【0018】
課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、内側部1に所定の間隔を設け立設する中仕切部2を有する中央成型枠体aを設け、且つ前記成型枠体aの右端縁部3に内側部1aに所定の間隔を設け前記中仕切部2と直列し立設する右側仕切部4を有し、表面部5に右方フック部6を、且つ前方端縁部7に折曲自在な孔8付きフック部9を、後方端縁部10に折曲自在な孔11付きフック部12を有する右側成型枠体bと、前記中央成型枠体aの左端縁部13に内側部14に所定の間隔を設けて前記中仕切部2と前記右側仕切部4と直列し立設する蓋仕切部15と左側端縁部16に折曲自在な孔8a付き係止部17を形成する蓋成型枠体cと、前記中央成型枠体aの前端縁部18に延設する折曲自在にして、且つ表面部19に前方フック部20を形成する尖状前側成型枠体dと、前記中央成型枠体aの後端縁部21に延設する折曲自在にして、且つ表面部22に後方フック部23を形成する尖状後側成型枠体eを設けると共に、前記中央成型枠体aと前記右側成型枠体bと前記蓋成型枠体cと前記前側成型枠体dと前記後側成型枠体eとを折曲し、且つ組立ることによっておにぎりを成型するおにぎり成型器において、前記蓋成型枠体cの蓋仕切部15は、前記中央成型枠体aと前記右側成型枠体bの各仕切部2、4と対向し、且つ当接状態が3角形状を確保できる湾曲形状とするおにぎり成型器である。
【0019】
課題を解決するための手段として、請求項に記載の発明は、前記中央成型枠体aの内側部1と前記右側成型枠体bの内側部1aと前記蓋成型枠体cの内側部14と前記前側成型枠体d及び前記後側成型枠体eの内側部14bと前記成型枠体dの内側部14aと前記後側成型枠体eの内側部14と前記蓋成型枠体cの前記蓋仕切部15の表面部と裏面部におにぎりの離脱容易部24を形成せしめるおにぎり成型器である。
【発明の効果】
【0020】
課題を解決するための手段として、請求項に記載の発明は、前記請求項2に記載のおにぎりの離脱容易部24が、同一方向にして、且つ直線状に形成されているおにぎり成型器である。
【0021】
請求項1に記載の発明は、内側部に所定の間隔を設け立設する中仕切部を有する中央成型枠体を設け、且つ前記成型枠体の右端縁部に内側部に所定の間隔を設け、前記中仕切部と直列し立設する右側仕切部を有し、表面部に右方フック部を、且つ前方端縁部に折曲自在な孔付きフック部を、後方端縁部に折曲自在な孔付きフック部を有する右側成型枠体と、前記中央成型枠体の左端縁部に内側部に所定の間隔を設けて前記中仕切部と前記右側仕切部と直列し立設する蓋仕切部と左側端縁部に折曲自在な孔付き係止部を形成する蓋成型枠体と、前記中央成型枠体の前端縁部に延設する折曲自在にして、且つ表面部に前方フック部を形成する尖状前側成型枠体と、前記中央成型枠体の後端縁部に延設する折曲自在にして、且つ表面部に後方フック部を形成する尖状後側成型枠体を設けると共に、前記中央成型枠体と前記右側成型枠体と前記蓋成型枠体と前記前側成型枠体と前記後側成型枠体とを折曲し、且つ組立ることによっておにぎりを成型するおにぎり成型器において、前記蓋成型枠体の蓋仕切部が、前記中央成型枠体と前記右側成型枠体の各仕切部と対向し、且つ当接状態が3角形状を確保できる湾曲形状とするおにぎり成型器なので、前記各フック部を介して引掛け係止することによって、前記各成型枠体を極めて簡単に組立てることができると共に、ごはんと所定の具を入れて蓋成型枠体を押し込むことによって、殊に3角形状のおにぎりを複数個を極めて簡単にして、且つ迅速に成型できる利点を有している。
【0022】
さらに、本発明は、中仕切部と右側仕切部と蓋仕切部によって詰め込んだごはんを確実に複数に仕切り、且つ迅速におにぎりを作ることができる。
【0023】
本発明は、前記各成型枠体を展開させれば、作られたおにぎりを手早く取出すことができると共に、トレー等として他の品物も載置して行楽、運動会等に多目的な利用ができるので、極めて利便である。
【0024】
本発明は、前記のように各成型枠体を展開し洗浄器等によって洗浄が極めて容易になった利点がある。
【0025】
請求項に記載の発明は、前記中央成型枠体の内側部と前記右側成型枠体の内側部と前記蓋成型枠体の内側部と前記前側成型枠体及び前記後側成型枠体の内側部と、前記中仕切部と前記右側仕切部と前記蓋仕切部の夫々の表面部及び裏面部におにぎりの離脱容易部を形成せしめるおにぎり成型器なので、前記請求項1に記載の発明と同じ効果を有している。
【0026】
請求項に記載の発明は、前記請求項5に記載のおにぎりの離脱容易部が、同一方向にして、且つ直線状に形成されているおにぎり成型器なので、前記請求項1もしくは同2に記載の発明と同じ効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明おにぎり成型器の展開正面図である。
【0028】
図2】同A−A線縦断面図である。
【0029】
図3】同B−B線縦断面図である。
【0030】
図4】同C−C線縦断面図である。
【0031】
図5】同D−D線縦断面図である。
【0032】
図6図E−E線縦断面図である。
【0033】
図7】同D−D線端面図である。
【0034】
図8】同F−F線端面図である。
【0035】
図9】同離脱容易部を表示する一部切欠拡大縦断面図である。
【0036】
図10】同各成型枠体を組立てたおにぎり成型器の正面図である。
【0037】
図11】同おにぎり成型器の斜視図である。
【0038】
図12】同おにぎり成型器の蓋成型枠体を展開した状態の斜視図である。
【0039】
図13】同各成型枠体を展開した状態の斜視図である。
【0040】
図14】同おにぎり成型器内にごはんと具を入れた状態のおにぎり成型器の斜視図である。
【0041】
図15】同図14の状態から蓋成型枠体を押し込む状態の斜視図である。
【0042】
図16】同図15から蓋成型枠体を閉じておにぎりを成型した後、各成型枠体を展開した状態を示す図である。
【0043】
図17】同図16の状態におかず類を入れた容器等をプラスした状態を示す斜視図である。
【0044】
図18】同おにぎり成型器を展開した状態の平面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
本発明の請求項1〜6に記載の発明の実施の形態は共通しているので、一括して以下のとおり説明する。
【0046】
図において、aは4辺形状の内側部1に所定の間隔として通常3角形状おにぎりp1個分の幅員相当分の間隔を設け立設する中仕切部2を有する中央成型枠体aである。
【0047】
bは右側成型枠体であり、以下の構成からなる。
【0048】
前記右側成型枠体bは前記中央成型枠体aの右端縁部3に通常前記3角形状おにぎりPの一辺を形成可能な幅員を有し、且つ内側部1aに所定の間隔を、通常3角形状おにぎりp1個の幅員相当分の間隔を設けた前記中仕切部2と直列し立設する右側仕切部4を形成する。この右側仕切部4は、図1等に図示するとおり複数形成する。本発明は図面上2個立設しているが限定しない。
【0049】
さらに、前記右側成型枠体bの表面部5の右側方部に右方フック部6を、且つ前方端縁部7にして、稍右側方部に折曲自在な折曲部を有する孔8付きフック部9を形成する。また右側成型枠体bは、後方端縁部10にして稍右側方部に折曲自在な折曲部を有する孔11付きフック部12を形成する。
【0050】
cは蓋成型枠体であり以下の構成からなっている。
【0051】
該枠体cは、前記中央成型枠体aの左端縁部13に通常3角形状おにぎりpの一辺を形成可能な幅員を有し、且つ内側部14に所定の通常3角形状おにぎりp1個の幅員相当分の間隔を設けた前記中仕切部2と前記右側仕切部4と直列し立設する蓋仕切部15を形成する。この蓋仕切部15は図1等に図示するとおり複数形成する。本発明は図面上2個立設しているが限定しない。
【0052】
そして、前記蓋成型枠体cは、左側端縁部16に折曲自在な孔8a付き係止部17を形成する。
【0053】
dは尖状前側成型枠体であり以下の構成からなる。
【0054】
前記枠体dは、前記中央成型枠体aの前端縁部18に延設する折曲自在にして、且つ表面部19に前方フック部20を形成する。この前側成型枠体dは、同時に複数個のおにぎりpの中、外側方に形成されるおにぎりpの外側面部を成型する機能を有している。
【0055】
eは尖状後側成型枠体であり以下の構成からなる。
【0056】
前記枠体eは、前記中央成型枠体aの後端縁部21に延設する折曲自在にして、且つ表面部22に後方フック部23を形成する。前記フック部23は、図面上図示していないが、前記枠体Dに形成するフック部20と同じ形状をしている。
【0057】
前記尖状前側成型枠体dは、前記成型枠体dを構成する3角形状の右側辺部14bの所定個所に前記右側成型枠体bに形成したフック部9が図11、12、14に図示するように嵌挿する切欠部14cが形成される。
【0058】
さらに、前記尖状後側成型枠体eを構成する3角形状の右側辺部14dの所定個所にも、前記右側成型枠体bの形成した前記フック部12が図11、12、14に図示するように嵌挿を可能にした切欠部14eが形成されている。
【0059】
前記中仕切部2と前記右側仕切部4は、図11、12、14に図示するように前記中央成型枠体aと前記右側成型枠体bが折畳んだ際に対向し、且つ3角形状のおにぎりが成型する際にごはんがはみ出さない当接状態を確保することを可能にして、図5、6に図示されているように3角形状に形成する。
【0060】
前記蓋成型枠体cの蓋仕切部15は、前記中央成型枠体aと前記右側成型枠体bの各仕切部2、4同士が対向し折畳まれて組立てられた際に詰み込まれるごはんがはみ出さないように3角形状を確保できる湾曲形状とする(図5、6、10)。
【0061】
前記中央成型枠体aと前記右側成型枠体bと前記蓋成型枠体cは、4辺形状をしている。
【0062】
本発明は、前記中央成型枠体aの内側部1と前記右側成型枠体bの内側部1aと前記蓋成型枠体cの内側部14aと、前記中仕切部2と前記右側仕切部4と前記蓋仕切部15の表面部及び裏面部におにぎりの離脱容易部24を形成せしめる。
【0063】
さらに前記おにぎりの離脱容易部24は、同一方向にして、且つ直線状に形成されていると共に、断面形状が凹部25と凸部26とが交互に形成されている。
【0064】
27は前記蓋成型枠体cに形成されたごはんをぎゅっと詰込むための押付け凹部である。
【0065】
26aは前記前側成型枠体dの内側部14aの左側方部に形成された凸状部である。さらに前記後側成型枠体eの内側部14aの左側方部にも凸状部26bを形成する。
【0066】
前記2つの凸状部26a、26bは図12のように組立てられた状態にしてごはんを図14、15に図示されている状態にした後、前記蓋成型枠体cを蓋しめすると、前記蓋成型枠体cの凹部28が詰込んだごはんを更に押付けることとなる。
【0067】
その際、前記蓋成型枠体cの左右両端部は、前記凸状部26a、26bの内側部に嵌込まれて前記蓋成型枠体cの離脱が阻止される。
【0068】
本発明の組立ては以下のとおりである。
【0069】
図1の展開状態からごはんを詰込むまでの組立て方は、第1に前後側成型枠体d、eを折曲し起立させ、その後右側成型枠体bを起立させ、前記フック部9、12を前記フック部20、23をもって、前記枠体b、d、eを固定する(図12)。
【0070】
前記のように組立後はごはん等を図14、15に図示しているように詰込み詰込み作業を終了する。その後前記蓋成型枠体c押付け、前記右方フック部6と前記係止部17とを引掛ける。
【0071】
前記のようにごはんを詰込み後おにぎりpを取出すには図16、17のように各枠体b、c、d、eを展開すればよい。
【0072】
なお本発明のおにぎり成型器は材質がポリプロピレンである。
【0073】
さらに本発明のおにぎり成型器は、食洗機に耐熱120〜−10℃に対応可能である。
【符号の説明】
【0074】
a 中央成型枠体
b 右側成型枠体
c 蓋成型枠体
d 尖状前側成型枠体
e 尖状後側成型枠体
p おにぎり
1 内側部
1a 内側部
2 中仕切部
3 右端縁部
4 右側仕切部
5 表面部
6 右方フック部
7 前方端縁部
8 孔
8a 孔
9 フック部
10 後方端縁部
11 孔
12 フック部
13 左端縁部
14 内側部
14a 内側部
14b 右側辺部
14c 切欠部
14d 右側辺部
14e 切欠部
15 蓋仕切部
16 左側端縁部
17 係止部
18 端縁部
19 表面部
20 前方フック部
21 後端縁部
22 表面部
23 後方フック部
24 離脱容易部
25 凹部
26 凸部
26a 凸状部
26b 凸状部
27 押付け凹部