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特開2015-135965ドープされた窒化ガリウム高電子移動度トランジスタ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-135965(P2015-135965A)
(43)【公開日】2015年7月27日
(54)【発明の名称】ドープされた窒化ガリウム高電子移動度トランジスタ
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/338 20060101AFI20150701BHJP
   H01L 29/778 20060101ALI20150701BHJP
   H01L 29/812 20060101ALI20150701BHJP
【FI】
   H01L29/80 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】24
【出願形態】OL
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2015-3196(P2015-3196)
(22)【出願日】2015年1月9日
(31)【優先権主張番号】14/157,245
(32)【優先日】2014年1月16日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】599034594
【氏名又は名称】トライクイント・セミコンダクター・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】TriQuint Semiconductor,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】ビーム 3世、エドワード エー.
(72)【発明者】
【氏名】シエ、ジンキアオ
【テーマコード(参考)】
5F102
【Fターム(参考)】
5F102FA02
5F102GB01
5F102GC01
5F102GJ02
5F102GJ03
5F102GJ10
5F102GK04
5F102GK08
5F102GL04
5F102GM04
5F102GM08
5F102GQ01
5F102GQ03
5F102GR07
5F102HC01
5F102HC04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】高電子移動度トランジスタにおいて、格子不整合応力を低減して、デバイスの信頼性を確保する。
【解決手段】高電子移動度トランジスタ100は、基板104と、ドープ要素を含むバリア層120を含む。ドープ要素は、ゲルマニウムドープ層またはゲルマニウムドープパルスである。高電子移動度トランジスタ100は、単一ヘテロ接合または二重ヘテロ接合を含む。基板104上に窒化ガリウム(GaN)バッファ層116が設けられ、GaNバッファ層116上にドープ要素を含む窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)バリア層120が設けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に設けられる窒化ガリウム(GaN)バッファ層と、
前記GaNバッファ層上に設けられ、ドープ要素を含む窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)バリア層と、を備える装置。
【請求項2】
前記ドープ要素は、ドープパルスを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ドープ要素は、ドープ層を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記ドープ層は、約10Åの厚さを有する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記ドープ層は、ゲルマニウムがドープされている、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
ドーピング濃度が約5×1019cm−3以上である、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記AlGaNバリア層は、約15%のアルミニウム濃度を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記AlGaNバリア層は、前記ドープ要素と前記GaNバッファ層の間にスペーササブレイヤをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
第1窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)バリア層と、
前記第1AlGaNバリア層と結合されて第1ヘテロ接合を形成する窒化ガリウム(GaN)チャネル層と、
前記チャネル層と結合されて第2ヘテロ接合を形成する第2AlGaNバリア層と、を備え、
前記第1または第2AlGaNバリア層は、ドープ要素を含む装置。
【請求項10】
前記第1AlGaNバリア層は、第1ドープ要素を含み、前記第2AlGaNバリア層は、第2ドープ要素を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第1および第2ドープ要素は、第1および第2ドープ層をそれぞれ含む、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第1ドープ層は、約5×1019cm−3以上のゲルマニウムドーピング濃度で約15%のアルミニウム濃度を含み、約10Åの厚さを有する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第2ドープ層は、約5×1019cm−3以上のゲルマニウムドーピング濃度で約4%のアルミニウム濃度を含み、約10Åの厚さを有する、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記第1および第2ドープ要素は、第1および第2ドープパルスを含む、請求項10に記載の装置。
【請求項15】
前記第1AlGaNバリア層は、約15%のアルミニウム濃度を含み、前記第2AlGaNバリア層は、約4%のアルミニウム濃度を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項16】
窒化ガリウム(GaN)バッファ層を形成するステップと、
窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)バリア層を前記GaNバッファ層上に形成するステップと、を備え、
前記AlGaNバリア層を形成するステップは、ゲルマニウムドーパントを用いるドープ要素を形成するステップを含む方法。
【請求項17】
前記ドープ要素を形成するステップは、約5×1019cm−3以上のゲルマニウムドーピング濃度を有するドープ層を形成するステップを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ドープ要素を形成するステップは、ドープパルスを形成するステップを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
第1窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)バリア層を基板上に形成するステップと、
窒化ガリウム(GaN)チャネルを前記第1AlGaNバリア層上に形成するステップと、
第2AlGaNバリア層を前記GaNチャネル層上に形成するステップと、を備え、
前記第1または第2AlGaNバリア層を形成するステップは、ドープ要素を形成するステップを含む、方法。
【請求項20】
前記ドープ要素を形成するステップは、約5×1019cm−3以上のゲルマニウムドーピング濃度を有するドープ層を形成するステップを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記ドープ要素を形成するステップは、ドープパルスを形成するステップを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
RF信号を生成するトランシーバと、
前記トランシーバに結合され、前記トランシーバからのRF信号を増幅し、増幅されたRF信号をアンテナスイッチモジュールに供給するパワー増幅器モジュールと、を備え、 前記パワー増幅器モジュールは、高電子移動度トランジスタ(HEMT)を含み、
前記HEMTは、基板と、前記基板上に設けられ、ゲルマニウムのドープ要素を含む窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)バリア層と、を備えるシステム。
【請求項23】
前記HEMTは、単一ヘテロ接合または二重ヘテロ接合を含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記AlGaNバリア層は、約15%のアルミニウム濃度を含む、請求項22に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施の形態は、広く回路の分野に関し、特に、ドープされた窒化ガリウム高電子移動度トランジスタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の窒化ガリウム(GaN)高電子移動度トランジスタ(HEMT)構造は、典型的に三元または四元のバリア層を用いて製造される。バリア層は、インジウム(In)、アルミニウム(Al)、および/または、ガリウム(Ga)で構成され、例えば、InAlGa1−x−yN(xおよびyは、相対的な濃度を示す)となりうる。バリア層は、GaNチャネル/バッファ層上にエピタキシャルに成長されうる。バリア層は、自発分極および/または圧電効果に起因して、バリア/チャネル界面の近傍に電荷を誘起する。この電荷の密度は、バリア材料の組成および表面の状態に強く依存する。いくつかのケースにおいて、高性能デバイスの製造に必要な高い電荷密度を実現するために、大きな格子不整合応力の調整が必須となる。これら不整合応力および高い表面感度は、このようなデバイスにとって信頼性の制約につながりうる。
【図面の簡単な説明】
【0003】
添付の図面とともに以下の詳細な説明を読むことによって、実施の形態は容易に理解されるであろう。この説明を容易にするために、同様の参照符号は同様の構造的要素を指し示す。添付の図面において実施の形態は例示として示され、限定を目的としない。
【0004】
図1】様々な実施の形態に係るトランジスタ層構造を概略的に示す断面図である。
【0005】
図2】様々な実施の形態に係る別のトランジスタ層構造を概略的に示す断面図である。
【0006】
図3】様々な実施の形態に係る別のトランジスタ層構造を概略的に示す断面図である。
【0007】
図4】様々な実施の形態に係る別のトランジスタ層構造を概略的に示す断面図である。
【0008】
図5】様々な実施の形態に係るトランジスタ層構造の製造方法を示すフローチャートである。
【0009】
図6】様々な実施の形態に係るトランジスタ層構造の製造方法を示すフローチャートである。
【0010】
図7】様々な実施の形態に係るシステムの例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の詳細な説明において、本明細書の一部をなす添付の図面には参照符号が付され、同様の部分には同様の番号が一貫して付され、本開示の主題が実施されうる実施の形態は、例示を目的として示される。本開示の範囲を逸脱しない限りにおいて、他の実施の形態が利用され、かつ、構造的または論理的変更がなされうるものと理解されるべきである。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではなく、実施の形態の範囲は、添付の請求項およびそれと同等の記載によって定義される。
【0012】
本開示において、「Aおよび/またはB」の語は、「A」、「B」または「AおよびB」を意味する。本開示において、「A、Bおよび/またはC」の語は、「A」、「B」、「C」、「AおよびB」、「AおよびC」、「BおよびC」または「A、BおよびC」を意味する。
【0013】
説明において、「一実施の形態において」または「実施の形態において」の語を用いることがある。これらは、一以上の同一のまたは異なる実施の形態を指し示す。さらに、「備える」、「含む」、「有する」およびこれらと同様の用語は、本開示の実施の形態に関して用いる場合に、同義である。
【0014】
「〜に結合される」の語は、ここでは、派生的に用いられる。「結合される」は、以下に示す一以上の内容を意味しうる。「結合される」は、二以上の要素が物理的または電気的に直接接触することを意味しうる。しかしながら、「結合される」は、二以上の要素が互いに間接的に接触しつつ互いに協働または相互作用することも意味し、また、一以上の他の要素が、上述の意味で互いに結合された要素間において結合または接続されることを意味しうる。
【0015】
様々な実施の形態において、「第2層の上に形成、堆積、または、別の方法で構成される第1層」の語は、第2層の上方に第1層が形成、堆積、または、別の方法で構成されることを意味し、第1層の少なくとも一部が、第2層の少なくとも一部に直接接触(例えば、物理的および/または電気的な直接接触)または間接接触(例えば、第1層と第2層の間に一以上の他の層を有する)することを意味しうる。
【0016】
図1は、様々な実施の形態に係るトランジスタ層構造100の断面を概略的に示す。トランジスタ層構造100または構造100は、HEMTデバイスなどのトランジスタの一部であってもよい。構造100は、基板104の上に製造されてもよい。スタック層(まとめて、スタック108と称する)は、基板104の上に堆積されてもよい。スタック108は、一以上のヘテロ接合/ヘテロ構造を形成する異なる材料系の層を含んでもよい。例えば、スタック108は、基板104の上に堆積される核形成層112と、核形成層112の上に堆積されるバッファ層116と、バッファ層116の上に堆積されるバリア層120と、バリア層120の上に堆積されるキャップ122を含んでもよい。いくつかの実施の形態において、スタック108の一以上の層(例えば、バッファ層116および/またはバリア層120)は、エピタキシャルに堆積されてもよい。
【0017】
基板104は、その上にスタック108が堆積される支持材料を含んでもよい。実施の形態において、基板104は、シリコン(Si)、炭化シリコン(SiC)、酸化アルミニウム(Al)または「サファイア」、窒化ガリウム(GaN)、および/または窒化アルミニウム(AlN)の一以上を含んでもよい。他の実施の形態においては、適切なII−VI族およびIII−V族の半導体材料系を含む他の材料を基板104として用いることができる。一実施の形態において、基板104は、その上にスタック108の材料がエピタキシャルに成長することのできる任意の材料または材料の組み合わせで構成されてもよい。
【0018】
さまざまな実施の形態において、核形成層112は、基板104の上に設けられてスタック108の他の構成要素の成長を促進し、および/または、隣接する層(例えば、基板104とバッファ層116)の間の望ましい転移を与える。核形成層112は、全ての実施の形態において存在しなくてもよい。
【0019】
様々な実施の形態において、バッファ層116は、基板104とスタック108の他の構成要素(例えば、バリア層120)の間の結晶構造転移を与えてもよく、その結果、基板104と構造100の他の構成要素との間のバッファもしくは分離層として機能してもよい。例えば、バッファ層116は、基板104と他の格子不整合材料(例えば、バリア層120)の間の応力緩和を提供してもよい。いくつかの実施の形態において、バッファ層116は、構造100の移動電荷キャリアのチャネルとして機能してもよい。バッファ層116は、ドープされてもよいし、または、アンドープであってもよい。バッファ層116は、基板104および/または核形成層112とエピタキシャルに結合してもよい。いくつかの実施の形態において、バッファ層116は、複数の堆積膜または堆積層で構成されてもよい。
【0020】
いくつかの実施の形態において、バッファ層116は、例えば、窒化ガリウム(GaN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化インジウムアルミニウムガリウム(InAlGaN)、窒化インジウムアルミニウムガリウムホウ素(InAlGaBN)等といった、III族の窒化物ベースの材料を含んでもよい。バッファ層116は、1〜3μmの厚さを有してもよい。本明細書にて用いられる厚さの寸法は、層/サブレイヤの主面に実質的に垂直な方向であってもよい。バッファ層116は、他の実施の形態において、他の適切な材料および/または厚さを含んでもよい。
【0021】
様々な実施の形態において、ヘテロ接合がバリア層120とバッファ層116の間に形成されてもよい。バリア層120は、バッファ層116のバンドギャップエネルギーよりも大きいバンドギャップエネルギーを有してもよい。バリア層120は、移動電荷キャリアを供給するワイドバンドギャップ層であってもよく、バッファ層116は、移動電荷キャリアのためのチャネルまたは通路を提供するナローバンドギャップ層であってもよい。
【0022】
バリア層120は、AlGaNスペーササブレイヤ124、n+AlGaNドープサブレイヤ128およびAlGaNサブレイヤ132の三つのサブレイヤを主として構成されてもよい。いくつかの実施の形態において、バリア層120のサブレイヤは、それぞれ約15%のアルミニウム濃度を有してもよい。いくつかの実施の形態において、AlGaNスペーササブレイヤ124は、約40Åの厚さを有してもよく、n+AlGaNドープサブレイヤ128は、約10Åの厚さを有してもよく、AlGaNサブレイヤ132は、約150Åの厚さを有してもよい。厚さおよび組成(言及したドーピングおよび/またはアルミニウム濃度を含む)は、特定の実施の形態でターゲットとされる性能目標に応じて、本明細書において明白に記載されたものと異なってもよい。
【0023】
いくつかの実施の形態において、AlGaNサブレイヤ132は、バリア層120の他の層のそれとは異なる組成を有してもよい。これは、バンド構造を変更してチャネルへの電荷移動を強化するためになされてもよい。
【0024】
n+AlGaNドープサブレイヤ128における「n+」は、ドープサブレイヤ128が高いドーピング濃度レベル、例えば、一万の原子数に対して一以上のドーパント原子数となるオーダでn型ドーパントを含むことを意味しうる。ドープサブレイヤ128は、バリア層120とバッファ層116の間の伝導バンドのオフセットにより形成されるチャネルに流れ込む供与電子を与えることにより、より高いシート電荷密度を有する構造を提供してもよい。これは、バリア層120においてGaNバッファ層116との格子不整合が少ない材料の使用を促進することで、スタック108における全体としての応力の低減を可能にしうる。例えば、上述のように、バリア層120は約15%のアルミニウム濃度を有し、これは、より高いアルミニウム濃度(例えば30%)を有する従来のAlGaNバリアと比べて、GaNバッファ層116との格子不整合が少なくしうる。ドープサブレイヤ128は、(より厳密に整合した材料を有することから)自発分極または圧電性の低減に起因する任意の電荷損失を補償しうる。
【0025】
高いドーピング濃度を実現するために、ドーパント源として、シリコンではなくゲルマニウムを用いてもよい。高濃度のシリコンドーピング(例えば、約3×1019cm−3よりも大きい)を用いると、ドープサブレイヤ128の表面を粗くするアンチサーファクタント(antisurfactant)効果につながり、高移動度構造に適合しなくなるかもしれない。一方ゲルマニウムは、例えば3×1020cm−3よりも大きい高活性ドーピング濃度を実現するドーパント源として用いることができ、さらに滑らかな表面形態を維持しうる。いくつかの実施の形態において、ドープサブレイヤ128は、約5×1019cm−3以上のドーピング濃度を有してもよい。このようにして、自発分極または圧電応力により供給される電荷に加えて十分な量のシート電荷を供給するために、薄いドープサブレイヤ128を用いることができる。
【0026】
AlGaNスペーササブレイヤ124は、アンドープであってもよく、ドープサブレイヤ128により供給されるドナーイオンからの電子散乱を低減してもよい。
【0027】
デバイスの寸法形状が縮小するにつれて、ショットキーバリアをチャネルにより近づけることが重要となりうる。このドーピングアプローチを用いることで、バリア層120を薄くすることに起因して失われる電荷を回復させることも可能となりうる。
【0028】
図2は、別の実施の形態に係る構造200を示す。構造200は、特に明記しない限り、実質的に置換可能な同様の名称の構成要素を有する構造100と同様であってもよい。
【0029】
構造100と同様に、構造200は、基板204の上に設けられるスタック208を含んでもよい。スタック208は、核形成層212と、バッファ層216と、AlGaNスペーササブレイヤ224と、AlGaNサブレイヤ232と、GaNキャップ222を含んでもよい。これらの構成要素は、構造100に関して上述した構成要素と同様であってもよい。しかしながら、構造200は、シート電荷を強化するためのドープ層を有する代わりに、ドープパルス228を含んでもよい。ドープパルス228は、ゲルマニウムなどのドーパントをスペーササブレイヤ224の表面上に薄く付したものであってもよい。ドープパルス228は、実質的に厚さがゼロのサブレイヤとみなしてもよい。ドープサブレイヤ128と同様に、ドープパルス228は、所望の滑らかな表面形態を維持しながら、この構造のシート電荷を増大させてもよい。
【0030】
構造100および200のそれぞれは、例えばバリア層とバッファ層の間に、単一ヘテロ接合を含んでもよい。他の実施の形態では、一以上のヘテロ接合、例えば、二重ヘテロ接合構造を有する構造を含んでもよい。
【0031】
図3は、一実施の形態に係る二重ヘテロ接合構造300を示す。構造300は、構造100などと同様に、基板304の上に設けられるスタック308を含んでもよい。しかしながら、構造300のスタック308は、二つのバリア層、例えば、チャネル層342の両側に設けられるバリア層320およびバリア層340を含んでもよい。それぞれのバリア層は、同様のサブレイヤを含んでもよい。例えば、バリア層320は、AlGaNスペーササブレイヤ324と、n+AlGaNドープサブレイヤ328と、AlGaNサブレイヤ332を含んでもよい。同様に、バリア層340は、AlGaNスペーササブレイヤ344と、n+AlGaNドープサブレイヤ348と、AlGaNサブレイヤ352を含んでもよい。
【0032】
バリア層320のサブレイヤは、概して、上述したバリア層120のサブレイヤと同様の寸法、組成および/または特性を有してもよい。しかしながら、いくつかの実施の形態において、バリア層340のサブレイヤは、寸法、組成および/または特性において異なってもよい。例えば、AlGaNスペーササブレイヤ344は、約4%のアルミニウム濃度を含んでもよく、約40Åの厚さを有してもよい。n+AlGaNドープサブレイヤ348は、約4%のアルミニウム濃度を有してもよく、約10Åの厚さを有してもよい。バリア層340に対して、バリア層320のより低いアルミニウム濃度は、チャネル界面におけるホールガスを抑制し、および/または、チャネル層342におけるバンド線の上昇および帯電を促進しうる。
【0033】
上述したサブレイヤ132と同様に、サブレイヤ332および352は、バリア層320および340の他のサブレイヤと組成がそれぞれ異なってもよい。
【0034】
n+AlGaNドープサブレイヤ348は、約5×1019cm−3以上のドーピング濃度を有するゲルマニウムドーパントを含んでもよい。いくつかの実施の形態において、AlGaNサブレイヤ352は、約4%のアルミニウム濃度を有してもよく、約8000Åの厚さを有してもよい。
【0035】
チャネル層342は、GaNで構成されてもよく、約250Åの厚さを有してもよい。チャネル層342とバリア層320の界面は、第1ヘテロ接合を形成する一方、チャネル層342とバリア層340の界面は、第2ヘテロ接合を形成してもよい。
【0036】
図4は、別の実施の形態に係る二重ヘテロ接合構造400を示す。構造400は、構造200などと同様に、基板404の上のスタック408を含んでもよい。しかしながら、構造400のスタック408は、二つのバリア層、例えば、チャネル層442の両側に設けられるバリア層420およびバリア層440を含んでもよい。それぞれのバリア層は、同様のサブレイヤを含んでもよい。例えば、バリア層420は、AlGaNスペーササブレイヤ424と、ドープパルス428と、AlGaNサブレイヤ432を含んでもよい。同様に、バリア層440は、AlGaNスペーササブレイヤ444と、ドープパルス448と、AlGaNサブレイヤ452を含んでもよい。
【0037】
バリア層420のサブレイヤは、概して、上述したバリア層220のサブレイヤと同様の寸法、組成および/または特性を有してもよい。しかしながら、いくつかの実施の形態において、バリア層440のサブレイヤは、寸法、組成および/または特性において異なってもよい。例えば、AlGaNスペーササブレイヤ444は、約4%のアルミニウム濃度を含んでもよく、約40Åの厚さを有してもよい。AlGaNサブレイヤ452は、約4%のアルミニウム濃度を有してもよく、約8000Åの厚さを有してもよい。
【0038】
様々な実施の形態において、構造100,200,300および/または400を有するトランジスタは、無線周波数(RF)、論理回路および/または電力変換の用途に用いられてもよい。例えば、構造100,200,300および/または400を有するトランジスタは、交流(AC)−直流(DC)コンバータ、DC−DCコンバータ、DC−ACコンバータやこれらと同様のもの等のパワーコンディショニング用途を含むパワースイッチ用途のための効果的なスイッチデバイスを提供してもよい。
【0039】
図5は、様々な実施の形態に係る単一ヘテロ接合(例えば、構造100または200)の製造プロセス500のフローチャートである。
【0040】
プロセス500は、バッファ層(例えばバッファ層116または216)を基板(例えば基板104または204)の上に形成するステップ504を含んでもよい。バッファ層を形成するステップは、基板上にバッファ層の材料をエピタキシャルに堆積させるステップを含んでもよい。バッファ層は、いくつかの実施の形態において、多層で構成されてもよい。上述したように、いくつかの実施の形態において、バッファ層はGaNを含んでもよい。いくつかの実施の形態において、核形成層(例えば核形成層112または212)が基板上に形成され、バッファ層が核形成層の上部の上に形成されてもよい。
【0041】
本明細書に記載される形成工程は、特定の半導体プロセスの材料および目的に適した、いかなる種類の形成工程であってもよい。いくつかの実施の形態において、形成するステップは、化学気相成長法(CVD)、原子層成長法(ALD)、有機金属化学気相成長法(MOCVD)等を含んでもよい。
【0042】
プロセス500は、スペーササブレイヤ(例えばAlGaNスペーササブレイヤ124または224)をバッファ層の上に形成するステップ508をさらに含んでもよい。上述したように、スペーササブレイヤは、約15%のアルミニウム濃度を有してもよいし、約40Åの厚さを有してもよい。
【0043】
プロセス500は、ドープ要素をスペーササブレイヤの上に形成するステップ512をさらに含んでもよい。いくつかの実施の形態において、ドープ要素は、ドープ層(例えばn+AlGaNドープサブレイヤ128)であってもよい。上述したように、ドープ層は、約5×1019cm−3以上のゲルマニウムドーピング濃度で約15%のアルミニウム濃度を有してもよいし、約10Åの厚さを有してもよい。いくつかの実施の形態において、ドープ要素は、ドープパルス(例えばドープパルス228)であってもよく、下に位置するスペーササブレイヤに、ある濃度の選択されたドーパント(例えばゲルマニウム)が直接付されてもよい。ドープパルスを形成するステップは、エピタキシャル成長を中断している間に、表面(界面)上にゲルマニウム原子を堆積させるステップを含んでもよい。
【0044】
いくつかの実施の形態において、ドープ要素は、デルタドーププロセスにより形成されてもよい。デルタドーププロセスは、例えば、高いドーパント濃度の薄い層を得るためのMOCVDを用いてもよい。いくつかの実施の形態において、母材(例えばAlGaN)とドーパント源(例えばゲルマニウム)とが順次開放される(opened sequentially)、複合的な成長ステップが用いられてもよい。いくつかの実施の形態において、母材は連続的に開放され、ドーパント源は断続的に開放されてもよい。
【0045】
プロセス500は、バリアサブレイヤ(例えばAlGaNサブレイヤ132または232)をドープ要素の上部の上に形成するステップ516をさらに含んでもよい。上述したように、バリアサブレイヤは、約15%のアルミニウム濃度と約150Åの厚さを有するAlGaNであってもよい。
【0046】
プロセス500は、キャップ(例えばGaNキャップ122または222)を形成するステップ520をさらに含んでもよい。キャップは、約20Åの厚さを有してもよい。
【0047】
図6は、いくつかの実施の形態における、二重ヘテロ接合構造(例えば構造300および/または400)の製造プロセス600を示すフローチャートである。
【0048】
プロセス600は、バリアサブレイヤ(例えばAlGaNサブレイヤ352または452)を基板(例えば基板304または404)上に形成するステップ604を含んでもよい。バリアサブレイヤを形成するステップは、基板上にサブレイヤの材料をエピタキシャルに堆積するステップを含んでもよい。上述したように、いくつかの実施の形態において、バリアサブレイヤは、AlGaNを含んでもよく、約4%のアルミニウム濃度および約8000Åの厚さを有してもよい。いくつかの実施の形態において、核形成層(例えば核形成層312または412)は基板上に形成されてもよく、バリアサブレイヤは核形成層の上部の上に形成されてもよい。
【0049】
プロセス600は、ドープ要素をバリアサブレイヤの上に形成するステップ608をさらに含んでもよい。いくつかの実施の形態において、ドープ要素は、ドープ層(例えばn+AlGaNドープサブレイヤ348)であってもよい。ドープ層のドーピングは、上述のように実行されてもよい。さらに上述したように、ドープ層は、いくつかの実施の形態において、約5×1019cm−3以上のゲルマニウムドーピング濃度で約4%のアルミニウム濃度を有してもよいし、約10Åの厚さを有してもよい。
【0050】
いくつかの実施の形態において、ドープ要素は、ドープパルス(例えばドープパルス448)であってもよい。この実施の形態において、ある濃度の選択されたドーパント(例えばゲルマニウム)が下に位置するバリアサブレイヤに直接付されてもよい。
【0051】
プロセス600は、スペーササブレイヤ(例えばAlGaNスペーササブレイヤ344または444)をバリアサブレイヤの上に形成するステップ612をさらに含んでもよい。スペーササブレイヤは、いくつかの実施の形態において、約4%のアルミニウム濃度および約40Åの厚さを有するAlGaNであってもよい。
【0052】
プロセス600は、チャネル層(例えばチャネル層342または442)を形成するステップ616を含んでもよい。チャネル層は、上述したように、いくつかの実施の形態において、GaNで構成されてもよいし、約250Åの厚さを有してもよい。
【0053】
プロセス600は、スペーサ層(例えばスペーサ層324または424)を形成するステップ620を含んでもよい。スペーサ層は、上述したように、いくつかの実施の形態において、AlGaNで構成されてもよいし、約15%のアルミニウム濃度を有してもよいし、約40Åの厚さを有してもよい。
【0054】
プロセス600は、ドープ要素をスペーササブレイヤの上に形成するステップ624を含んでもよい。いくつかの実施の形態において、ドープ要素はドープ層(例えば、n+AlGaNドープサブレイヤ328)であってもよい。ドープ層のドーピングは、上述のように実行されてもよい。上述したように、ドープ層は、いくつかの実施の形態において、約5×1019cm−3以上のゲルマニウムドーピング濃度で約15%のアルミニウム濃度を有してもよいし、約10Åの厚さを有してもよい。
【0055】
いくつかの実施の形態において、ドープ要素は、ドープパルス(例えばドープパルス428)であってもよい。この実施の形態において、ある濃度の選択されたドーパント(例えばゲルマニウム)が下に位置するスペーササブレイヤに直接付されてもよい。
【0056】
プロセス600は、バリアサブレイヤ(例えばAlGaNサブレイヤ332または432)をドープ要素の上に形成するステップ628をさらに含んでもよい。上述したように,バリアサブレイヤは、いくつかの実施の形態において、AlGaNで構成されてもよく、約15%のアルミニウム濃度を有してもよく、約150Åの厚さを有してもよい。
【0057】
プロセス600は、キャップ(例えばGaNキャップ322または422)を形成するステップ632をさらに含んでもよい。上述したように、いくつかの実施の形態において、キャップは、GaNで構成されてもよく、約20Åの厚さを有してもよい。
【0058】
様々な工程は、請求項に係る主題の理解を最も助ける態様で、複数の別個の工程として順に説明される。しかしながら、説明の順序は、これらの工程が必然的に順序依存であることを示唆するものとして解釈されるべきではない。特に、これらの工程は、説明の順序で実施されなくてもよい。説明される工程は、説明される実施の形態とは異なる順序で実施されてもよい。追加の実施の形態では、様々な追加的な工程が実施されてもよいし、および/または、説明される工程が削除されてもよい。
【0059】
本明細書に記載される構造(例えば、構造100,200,300および/または400)を有するトランジスタ、および、このようなトランジスタを含む装置は、様々な他の装置およびシステムに組み込まれてもよい。図7は、システム700の例を示すブロック図である。図示されるように、システム700は、パワー増幅器(PA;power amplifier)モジュール704を含む。PAモジュール704は、いくつかの実施の形態において、無線周波数(RF;Radio Frequency)PAモジュールであってもよい。システム700は、図示されるようにパワー増幅器モジュールに結合されるトランシーバ708を含んでもよい。PAモジュール704は、例えば、構造100,200,300および/または400を有する一以上のトランジスタ712を含んでもよい。いくつかの実施の形態において、トランジスタ712は、システム700の追加/代替の構成要素であってもよい。
【0060】
パワー増幅器モジュール704は、トランシーバ708からRF入力信号を受信してもよい。パワー増幅器モジュール704は、RF入力信号を増幅し、増幅されたRF出力信号をアンテナスイッチモジュール(ASM)716に供給してもよい。ASM716は、アンテナ構造720を介して増幅されたRF出力信号の無線(OTA;over-the-air)送信を生じさせてもよい。ASM716は、アンテナ構造720を介してRF信号を受信し、例えば低雑音増幅器やフィルタなどを含みうる受信チェーンに沿って、受信したRF信号をトランシーバ708に結合させてもよい。
【0061】
様々な実施の形態において、アンテナ構造720は、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、パッチアンテナ、ループアンテナ、マイクロストライプアンテナ、その他、RF信号のOTA送信および/または受信に適した、いかなる種類のアンテナを含む、一以上の方向性および/または無指向性のアンテナを有してもよい。
【0062】
システム700は、システム700の全体的な動作を制御するために、メモリ728に記憶される基本的なOS(operating system)プログラムを実行するメインプロセッサ724を含んでもよい。例えば、メインプロセッサ724は、トランシーバ708による信号の受信および送信を制御してもよい。メインプロセッサ724は、メモリ728に常駐する他のプロセスやプログラムを実行する能力を有してもよく、実行するプロセスの要求に応じて、データをメモリ728に移動したり、メモリ728から取り出したりしてもよい。
【0063】
システム700は、パワー増幅を含む任意のシステムであってもよい。トランジスタ712は、例えば交流(AC)−直流(DC)コンバータ、DC−DCコンバータ、DC−ACコンバータやこれらと同様のもの等のパワーコンディショニング用途を含むパワースイッチ用途のための効果的なスイッチデバイスを提供してもよい。様々な実施の形態において、システム700は、特に無線周波数の高いパワーおよび高い周波数におけるパワー増幅のために有用である。例えば、システム700は、地上波通信、衛星通信、レーダシステム、場合によっては様々な産業用途および医療用途の中の一以上のいずれかの用途に適切でありうる。より具体的には、様々な実施の形態において、システム700は、レーダデバイス、衛星通信デバイス、携帯端末、携帯電話の基地局、ラジオ放送またはテレビ放送の増幅システムの中から選択される一つであってもよい。
【0064】
様々な実施例が以下に示される。
【0065】
実施例1は、基板と;基板上に設けられる窒化ガリウム(GaN)バッファ層と;GaNバッファ層上に設けられ、ドープ要素を含む窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)バリア層と、を備える装置を含む。
【0066】
実施例2は、実施例1の装置を含み、ドープ要素は、ドープパルスを含む。
【0067】
実施例3は、実施例1の装置を含み、ドープ要素は、ドープ層を含む。
【0068】
実施例4は、実施例3の装置を含み、ドープ層は、約10Åの厚さを有する。
【0069】
実施例5は、実施例3の装置を含み、ドープ層は、ゲルマニウムがドープされている。
【0070】
実施例6は、実施例5の装置を含み、ドーピング濃度が約5×1019cm−3以上である。
【0071】
実施例7は、実施例1の装置を含み、AlGaNバリア層は、約15%のアルミニウム濃度を含む。
【0072】
実施例8は、実施例1の装置を含み、AlGaNバリア層は、ドープ要素とGaNバッファ層の間にスペーササブレイヤをさらに含む。
【0073】
実施例9は、第1窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)バリア層と;第1AlGaNバリア層と結合されて第1ヘテロ接合を形成する窒化ガリウム(GaN)チャネル層と;チャネル層と結合されて第2ヘテロ接合を形成する第2AlGaNバリア層と、を備え、第1または第2AlGaNバリア層がドープ要素を含む、装置を含む。
【0074】
実施例10は、実施例9の装置を含み、第1AlGaNバリア層は、第1ドープ要素を含み、第2AlGaNバリア層は、第2ドープ要素を含む。
【0075】
実施例11は、実施例10の装置を含み、第1および第2ドープ要素は、第1および第2ドープ層をそれぞれ含む。
【0076】
実施例12は、実施例11の装置を含み、第1ドープ層は、約5×1019cm−3以上のゲルマニウムドーピング濃度で約15%のアルミニウム濃度を含み、約10Åの厚さを有する。
【0077】
実施例13は、実施例11の装置を含み、第2ドープ層は、約5×1019cm−3以上のゲルマニウムドーピング濃度で約4%のアルミニウム濃度を含み、約10Åの厚さを有する。
【0078】
実施例14は、実施例10の装置を含み、第1および第2ドープ要素は、第1および第2ドープパルスを含む。
【0079】
実施例15は、実施例9の装置を含み、第1AlGaNバリア層は、約15%のアルミニウム濃度を含み、第2AlGaNバリア層は、約4%のアルミニウム濃度を含む。
【0080】
実施例16は、窒化ガリウム(GaN)バッファ層を形成するステップと;窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)バリア層をGaNバッファ層上に形成するステップと;を備え、AlGaNバリア層を形成するステップが、ゲルマニウムドーパントを用いるドープ要素を形成するステップを含む、方法を含む。
【0081】
実施例17は、実施例16の方法を含み、ドープ要素を形成するステップは、約5×1019cm−3以上のゲルマニウムドーピング濃度を有するドープ層を形成するステップを含む。
【0082】
実施例18は、実施例16の方法を含み、ドープ要素を形成するステップは、ドープパルスを形成するステップを含む。
【0083】
実施例19は、第1窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)バリア層を基板上に形成するステップと;窒化ガリウム(GaN)チャネルを第1AlGaNバリア層上に形成するステップと;第2AlGaNバリア層をGaNチャネル層上に形成するステップと、を備え、第1または第2AlGaNバリア層を形成するステップが、ドープ要素を形成するステップを含む、方法を含む。
【0084】
実施例20は、実施例19の方法を含み、ドープ要素を形成するステップは、約5×1019cm−3以上のゲルマニウムドーピング濃度を有するドープ層を形成するステップを含む。
【0085】
実施例21は、実施例16の方法を含み、ドープ要素を形成するステップは、ドープパルスを形成するステップを含む。
【0086】
実施例22は、RF信号を生成するトランシーバと;トランシーバに結合され、トランシーバからのRF信号を増幅し、増幅されたRF信号をアンテナスイッチモジュールに供給するパワー増幅器モジュールを備えるシステムであって、パワー増幅器モジュールが高電子移動度トランジスタ(HEMT)を含み、HEMTが、基板と;基板上に設けられ、ゲルマニウムのドープ要素を含む窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)バリア層と、を備えるシステムを含む。
【0087】
実施例23は、実施例22のシステムを含み、HEMTは、単一ヘテロ接合または二重ヘテロ接合を含む。
【0088】
実施例24は、実施例22のシステムを含み、AlGaNバリア層は、約15%のアルミニウム濃度を含む。
【0089】
特定の実施の形態が本明細書において説明のために例示され記載されたが、本開示の範囲を逸脱しない限りにおいて、同様の目的を達成すると意図される幅広い種類の代替的および/または等価な実施の形態または実施が本明細書に示され記載された実施の形態の代わりとなってもよい。本出願は、本明細書において議論された実施の形態のいかなる改造または変更をもカバーすることを意図する。したがって、本明細書に記載される実施の形態は、請求項またはそれと同等の記載によってのみ限定されることが明白に意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2015年1月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に設けられる窒化ガリウム(GaN)バッファ層と、
前記GaNバッファ層上に設けられ、ドープ要素を含む窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)バリア層と、を備える装置。
【請求項2】
前記ドープ要素は、ドープパルスを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ドープ要素は、ドープ層を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記ドープ層は、約10Åの厚さを有する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記ドープ層は、ゲルマニウムがドープされている、請求項3または4に記載の装置。
【請求項6】
ドーピング濃度が約5×1019cm−3以上である、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記AlGaNバリア層は、約15%のアルミニウム濃度を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記AlGaNバリア層は、前記ドープ要素と前記GaNバッファ層の間にスペーササブレイヤをさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
第1窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)バリア層と、
前記第1AlGaNバリア層と結合されて第1ヘテロ接合を形成する窒化ガリウム(GaN)チャネル層と、
前記チャネル層と結合されて第2ヘテロ接合を形成する第2AlGaNバリア層と、を備え、
前記第1または第2AlGaNバリア層は、ドープ要素を含む装置。
【請求項10】
前記第1AlGaNバリア層は、第1ドープ要素を含み、前記第2AlGaNバリア層は、第2ドープ要素を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第1および第2ドープ要素は、第1および第2ドープ層をそれぞれ含む、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第1ドープ層は、約5×1019cm−3以上のゲルマニウムドーピング濃度で約15%のアルミニウム濃度を含み、約10Åの厚さを有する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第2ドープ層は、約5×1019cm−3以上のゲルマニウムドーピング濃度で約4%のアルミニウム濃度を含み、約10Åの厚さを有する、請求項11または12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1および第2ドープ要素は、第1および第2ドープパルスを含む、請求項10に記載の装置。
【請求項15】
前記第1AlGaNバリア層は、約15%のアルミニウム濃度を含み、前記第2AlGaNバリア層は、約4%のアルミニウム濃度を含む、請求項9から14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
窒化ガリウム(GaN)バッファ層を形成するステップと、
窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)バリア層を前記GaNバッファ層上に形成するステップと、を備え、
前記AlGaNバリア層を形成するステップは、ゲルマニウムドーパントを用いるドープ要素を形成するステップを含む方法。
【請求項17】
前記ドープ要素を形成するステップは、約5×1019cm−3以上のゲルマニウムドーピング濃度を有するドープ層を形成するステップを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ドープ要素を形成するステップは、ドープパルスを形成するステップを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
第1窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)バリア層を基板上に形成するステップと、
窒化ガリウム(GaN)チャネルを前記第1AlGaNバリア層上に形成するステップと、
第2AlGaNバリア層を前記GaNチャネル層上に形成するステップと、を備え、
前記第1または第2AlGaNバリア層を形成するステップは、ドープ要素を形成するステップを含む、方法。
【請求項20】
前記ドープ要素を形成するステップは、約5×1019cm−3以上のゲルマニウムドーピング濃度を有するドープ層を形成するステップを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記ドープ要素を形成するステップは、ドープパルスを形成するステップを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
RF信号を生成するトランシーバと、
前記トランシーバに結合され、前記トランシーバからのRF信号を増幅し、増幅されたRF信号をアンテナスイッチモジュールに供給するパワー増幅器モジュールと、を備え、 前記パワー増幅器モジュールは、高電子移動度トランジスタ(HEMT)を含み、
前記HEMTは、基板と、前記基板上に設けられ、ゲルマニウムのドープ要素を含む窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)バリア層と、を備えるシステム。
【請求項23】
前記HEMTは、単一ヘテロ接合または二重ヘテロ接合を含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記AlGaNバリア層は、約15%のアルミニウム濃度を含む、請求項22または23に記載のシステム。