(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-136688(P2015-136688A)
(43)【公開日】2015年7月30日
(54)【発明の名称】マグネチックスターラー用スノコ
(51)【国際特許分類】
B01F 15/00 20060101AFI20150703BHJP
B01F 13/08 20060101ALI20150703BHJP
【FI】
B01F15/00 Z
B01F13/08 Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-11714(P2014-11714)
(22)【出願日】2014年1月24日
(71)【出願人】
【識別番号】514024240
【氏名又は名称】林工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106895
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 洋一
(72)【発明者】
【氏名】八木 健
【テーマコード(参考)】
4G036
4G037
【Fターム(参考)】
4G036AC23
4G037DA25
4G037DA30
4G037EA02
(57)【要約】
【課題】恒温水槽内でスノコ上に容器が載置されている場合であっても、磁性攪拌子を容器内において回転できるようにするマグネチックスターラー用のスノコを提供する。
【解決手段】マグネチックスターラー用スノコ1の天板2の裏面中央部から下方に延出する固定軸10の上方及び下方に軸受11がそれぞれ軸着されていて、軸受11は円筒体12に内嵌されていること、基台13、14は円筒体12の上端及び下端に固着されていること、固定軸10は両端が筒体12より突出して基台13、14を貫通していること、及び基台13の上面に磁石7が固着され、基台14の下面に磁石8が固着されていて、モーター24の駆動用磁石25が回転することにより、回転磁石部4が回転し容器27内の磁性攪拌子28が回転する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の孔が穿設された天板と、当該天板の裏面から下方に延出する複数の脚部とから構成される、マグネチックスターラーの恒温水槽内で利用するマグネチックスターラー用スノコにおいて、
前記天板の裏面中央部には、下方に延出する軸を備え、当該軸の上端及び下端の軸線周りに回転可能な磁石をそれぞれ設けたこと、
を特徴とするマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項2】
前記軸には、板状の基台が上方及び下方に貫通してそれぞれ設けられていて、前記軸の上端軸線周りに回転する磁石は、前記上方の基台の上に設置されていて、前記軸の下端軸線周りに回転する磁石は、前記下方の基台の下に設置されていること、
を特徴とする請求項1に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項3】
前記各磁石は前記各基台の端部にそれぞれ設けられていること、
を特徴とする請求項1又は2に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項4】
前記各磁石は円形であること、
を特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項5】
前記各磁石はサマリウムコバルト磁石であること、
を特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項6】
前記軸は前記天板に固定されていて、当該軸上には上方及び下方に軸受が軸着されていて、当該軸受は円筒体に内嵌されていること、及び前記各基台は当該円筒体の上端及び下端に固着されていること、
を特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項7】
前記各軸受はオイルレスベアリングであること、
を特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項8】
前記天板には、中心方向から円周方向に向かって等間隔に前記脚部と同数の切り欠きが形成されていて、螺子を当該切り欠き上方から挿通し前記脚部の頭部に螺着することにより前記脚部を前記天板の任意の位置に固定可能にしたこと、
を特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項9】
前記上方の基台は、両端部が突出して下方に向かって屈曲しており、前記下方の基台は両端部が突出して上方に向かって屈曲していること、
を特徴とする請求項2から8までのいずれか1項に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項10】
前記各基台は、両端部が長手方向軸線に対して直交する方向に突出していること、
を特徴とする請求項2から9までのいずれか1項に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項11】
前記各基台は、各両端部が互い違いに逆方向に突出していること、
を特徴とする請求項2から10までのいずれか1項に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項12】
前記下方の基台は、前記上方の基台よりも長手方向長さが長く、前記下方の基台に形成された羽根が前記上方の基台に形成された羽根よりも外側に配設されていること、
を特徴とする請求項2から11までのいずれか1項に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項13】
前記上方の基台に設置された磁石は、それぞれの端部に2個ずつ重ねて設けられていること、
を特徴とする請求項2から12までのいずれか1項に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マグネチックスターラーの恒温水槽に使用するスノコに関する。
【背景技術】
【0002】
恒温水槽内の水を攪拌して水温を均一化し、該水槽に入れた容器内の試料の温度を調整する装置として、特許文献1の
図5及び特許文献2の
図5にあるように、恒温水槽内に配置された磁性攪拌子を回転させて攪拌を行うマグネチックスターラーが一般的に知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平3−232524
【特許文献2】特開2008−62209
【0004】
前記磁性攪拌子は、棒状の磁石をプラスチックで被覆したものであり、前記恒温水槽の下に設けられた、モーターに取り付けられた駆動用磁石の回転により回転する。
【0005】
本願の
図5に示すように、マグネチックスターラー30においては、恒温水槽31内にスノコ32を入れ、試料33入りの容器34をその上に置いて適切な高さに保つことが行われている。
【0006】
この場合、磁性攪拌子35は、恒温水槽底部36上にあり、該底部36の下に設置されたモーター37の駆動により回転する駆動用磁石38によって回転し、ヒーター39によって温度調整された恒温水槽31内の水または温水を攪拌することで、恒温水槽内の水温を均一化する。
【0007】
しかしながら、容器34はスノコ32上にあり距離があるため、磁力が届かず、容器34内に磁性攪拌子35を入れて駆動用磁石38により回転させることは不可能である。
【0008】
従って、スノコ32上にある容器34内の試料33の温度をすぐに均一にするためには、特許文献1の
図1から4にあるように、容器の上方から攪拌用のブレードを容器内に入れ、他の駆動装置で動作させるか、人間が手動でかき混ぜる必要があった。
【0009】
しかしながら、他の駆動装置を利用して上記ブレードを動作させる場合には、当該駆動装置を含めたマグネチックスターラーの重量が大幅に増す他、大型化し、製造コストも嵩んでしまうという問題点があった。
【0010】
また、試料33によってはブレードの材質に不適当なものがあり、ブレードの材質も一律にはできない。さらに、液体と固体を混ぜる場合には、ブレードで固体を切ってしまい、個体の組織を分解してしまうおそれがある。さらにまた、容器の口が細いときは、ブレードで混ぜるには困難な場合がある。
【0011】
また、マグネチックスターラーのメーカーによっては、恒温水槽36内のヒーター39の位置が異なるため、使用するマグネチックスターラーによって、そのヒーターの位置に合うスノコを用いなければならず、コストや保管場所等が嵩張り不便であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、恒温水槽内でスノコ上に容器が載置されている場合であっても、磁性攪拌子を前記容器内において回転できるようにするマグネチックスターラー用のスノコを提供することにある。
【0013】
また、スノコの脚部の位置を移動可能なものにすることによって、恒温水槽のヒーターの位置が異なっても使用可能なマグネチックスターラー用のスノコを提供することにある。
【0014】
さらに、容器内の試料及び恒温水槽内の水または温水を同時に効率よく攪拌することにより、試料の温度の均一化を短時間で可能にするマグネチックスターラー用スノコを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するため、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第1の特徴は、複数の孔が穿設された天板と、当該天板の裏面から下方に延出する複数の脚部とから構成される、マグネチックスターラーの恒温水槽内で利用するマグネチックスターラー用スノコにおいて、前記天板の裏面中央部には、下方に延出する軸を備え、当該軸の上端及び下端の軸線周りに回転可能な磁石をそれぞれ設けたことにある。
【0016】
また、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第2の特徴は、前記第1の特徴における前記軸に板状の基台が上方及び下方に貫通してそれぞれ設けられていて、前記軸の上端軸線周りに回転する磁石は、前記上方の基台の上に設置されていて、前記軸の下端軸線周りに回転する磁石は、前記下方の基台の下に設置されていることにある。
【0017】
さらに、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第3の特徴は、前記第1又は第2の特徴における前記各磁石が前記各基台の端部にそれぞれ設けられていることにある。
【0018】
さらにまた、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第4の特徴は、前記第1から第3の特徴のいずれか1における前記各磁石が円形であることにある。
【0019】
また、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第5の特徴は、前記第1から第4のいずれか1の特徴における前記各磁石がサマリウムコバルト磁石であることにある。
【0020】
さらに、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第6の特徴は、前記第1から第5のいずれか1の特徴における前記軸が固定されていて、当該軸上には上方及び下方に軸受が軸着されていて、当該軸受は円筒体に内嵌されていること、及び前記各基台は当該円筒体の上端及び下端に固着されていることにある。
【0021】
さらにまた、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第7の特徴は、前記第1から第6のいずれか1の特徴における前記各軸受がオイルレスベアリングであることにある。
【0022】
また、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第8の特徴は、前記第1から第7のいずれか1の特徴における前記天板に、中心方向から円周方向に向かって等間隔に前記脚部と同数の切り欠きが形成されていて、螺子を当該切り欠き上方から挿通し前記脚部の頭部に螺着することにより前記脚部を前記天板の任意の位置に固定可能にしたことにある。
【0023】
さらに、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第9の特徴は、前記第2から第8のいずれか1の特徴における前記上方の基台の両端部が突出して下方に向かって屈曲しており、前記下方の基台の両端部が突出して上方に向かって屈曲していることにある。
【0024】
さらにまた、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第10の特徴は、前記第2から第9のいずれか1の特徴における前記各基台の両端部が長手方向軸線に対して直交する方向に突出していることにある。
【0025】
また、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第11の特徴は、前記第2から第10のいずれか1の特徴における前記各基台の各両端部が互い違いに逆方向に突出していることにある。
【0026】
さらに、また、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第12の特徴は、前記第2から第11のいずれか1の特徴における前記下方の基台が、前記上方の基台よりも長手方向長さが長く形成されていて、前記下方の基台に形成された羽根が前記上方の基台に形成された羽根よりも外側に配設されていることにある。
【0027】
さらにまた、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第13の特徴は、前記第2から第12のいずれか1の特徴における前記上方の基台に設置された磁石が、それぞれの端部に2個ずつ重ねて設けられていることにある。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、マグネチックステーラー本体以外の装置を必要とすることなく、容器内の試料の攪拌が可能となるため、装置全体を小型化・軽量化することができ、移動も容易となるとともに、安価なコストで製造することが可能となる。
【0029】
また、恒温水槽のヒーターの位置に合わせてスノコの脚部の位置を調整できるので、一つのスノコで異なるメーカーのマグネチックスターラーに対応することが可能となり、余分なコストや保管場所等を削減することができる。
【0030】
さらにまた、基台に設けた羽根により、恒温水槽内の水または温水の攪拌が十分に行われるとともに、容器内の試料と恒温水槽内の水または温水双方の攪拌を同時に行うことにより、試料の温度の均一化をより一層効率的なものとすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本願発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第1の実施例における平面図である。
【
図3】本願発明に係るマグネチックスターラー用スノコの正面図である。
【
図4】上記スノコを利用している状態を示すマグネチックステーラーの断面図である。
【
図5】従来のスノコを利用している状態を示すマグネチックステーラーの断面図である。
【
図6】本願発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第2の実施例における平面図である。
【
図7】第2の実施例におけるマグネチックスターラー用スノコの正面図である。
【
図8】第2の実施例におけるマグネチックスターラー用スノコの右側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0033】
図1から4は本発明の第1の実施例を示したもので、このうち
図1から3は第1の実施例のマグネチックスターラー用スノコの全体概略図である。
【0034】
図中1は、ステンレスで形成されたマグネチックスターラー用スノコで、天板2、脚部3及び回転磁石部4とから大略構成されている。
【0035】
天板2は、円形のプレートで、水の中へ沈めやすくするため、円形の孔5が複数穿設されている。また、天板2の裏面四隅には、複数の円柱状の脚部3が螺子6を介して接続されている。図示の例では、4つの脚部3が設けられている。
【0036】
また、天板2の裏面中央部には、回転磁石部4が回転可能に取り付けられている。当該回転磁石部4は、磁石7及び8を備え、それらを回転させるための部材である。
【0037】
回転磁石部4は、天板裏面中央部に螺子9を介して固定される固定軸10と、当該固定軸10に軸着された一対の軸受11と、当該軸受11が内嵌され、かつ前記固定軸10が遊挿される円筒体12と、当該円筒体12の上端及び下端に固着された板状の基台13及び14と、当該基台13及び14に固着された磁石7及び8から構成されている。
【0038】
固定軸10は脚部3より短く、天板2の裏面中央部に下方に向かって固着されている。なお、回転磁石部4の長手方向の長さも脚部3より短く、スノコ1の下方内部に納まるように形成されている。
【0039】
固定軸10の上方及び下方には、軸受11がそれぞれ軸着されている。軸受11は、それらが内嵌される円筒体12を回転させるためのものであり、フランジ17と筒体18とから構成されている。筒体18にはベアリングが内装されている。
【0040】
基台13及び14の中央部には、孔がそれぞれ穿設されており、軸受11の筒体18が基台13の上及び基台14の下から前記孔に嵌挿され、フランジ17が基台13の上及び基台14の下で係止されている。なお、軸受11にはオイルレスベアリングが好適である。
【0041】
円筒体12の上端に固着された基台13の上面には、その両端に磁石7が固着されている。また、円筒体12の下端に固着された基台14の下面には、その両端に磁石8が固着されている。
【0042】
磁石7、8は、中央部に円孔が穿設された円形で、ビス15、16を介して基台13、14にそれぞれ固着されている。磁石7、8は、一方をN極、他方をS極となるよう配設する。また、磁石7、8は、磁力が強力なものが望ましく、例えばサマリウムコバルト磁石が好適である。なお、図示の例では、磁石7はそれぞれ二重に重ねてあるが、磁力や高さが調整できればその数や形状等は問わない。
【0043】
固定軸10の上端及び下端は、円筒体12から突出しているとともに、基台13及び14を貫通している。
【0044】
次に、
図4を用いてスノコ1の動作について説明する。
図4において、スノコ1は、マグネチックスターラー20の恒温水槽21内に設置されており、恒温水槽21内にはヒーター22により適度な温度に調整された水又は温水が貯留されている。
【0045】
スノコ1の天板2上には、試料26の入った容器27が載置されており、容器27の底部には磁性攪拌子28が配置されている。磁性攪拌子28のN極は磁石7のS極と対向しており、磁性攪拌子28のS極は磁石7のN極と対向している。
【0046】
恒温水槽底部23の下には、モーター24が設置されており、モーター24の駆動軸の先端には一対の駆動用磁石25が取り付けられている。駆動用磁石25のN極は、磁石8のS極に対向しており、駆動用磁石25のS極は、磁石8のN極に対向している。
【0047】
モーター24により駆動用磁石25が回転すると、磁石8の周囲に回転磁界が形成され、回転磁石部4が回転する。それにより磁石7が回転し、磁性攪拌子28の周囲に回転磁界が形成される。磁性攪拌子28は磁界の回転方向に回転し、これにより容器27内の試料26の攪拌が行われ、容器内の温度の短時間での均一化が可能となる。
【実施例2】
【0048】
次に、
図6から
図8は、本発明の第2の実施例を示したものである。
第2の実施例は、第1の実施例のうち、恒温水槽21のヒーター22の位置に合わせて脚部3を移動できるようにし、また、回転磁石部4に羽根42、43、44、45を設けて恒温水槽21内の水または温水を攪拌しやすくするものである。
【0049】
すなわち、天板2には中心方向から円周方向に向かって等間隔に脚部3と同数である4箇所の切り欠き41が形成されている。切り欠き41の幅は、螺子6の螺子部分が貫通し、かつ螺子6の頭部より小さく形成されている。従って、脚部3を切り欠き41に沿って適切な位置に配置した後、天板2の上方より螺子6を脚部3の頭部螺合部に螺着することにより、脚部3は天板2に固定される。これにより、ヒーター22の位置が異なる様々な恒温水槽21を有するマグネチックスターラーにスノコ1を使用することが可能となる。
【0050】
また、羽根42、43は、基台13の両端部がそれぞれ逆方向へ互い違いに長手方向軸線に対して直交する方向に突出し、下方へ向かって屈曲したものである。図示の例(
図6、
図7)では、左側の羽根42が基台13から前方へ突出して下方に屈曲しており、右側の羽根43が基台13から後方へ突出して下方に屈曲している。
【0051】
また、羽根44、45は、基台14の両端部がそれぞれ互い違いに長手方向軸線に対して直交する方向に突出し、上方へ向かって屈曲したものである。図示の例(
図6、
図7)では、左側の羽根44が基台14から後方へ突出して上方に屈曲しており、右側の羽根45が基台14から前方へ突出して上方に屈曲している。
【0052】
図示の例では、基台14は基台13より長手方向の長さが長く、横長に形成されていて、羽根44、45は、羽根42、43より外側に配設されるようになっている。
【0053】
上記のような構成により、回転磁石部4が回転すると、羽根42、43、44、45により恒温水槽21内の水または温水が広範囲に旋回し、攪拌がよく行き渡る。これにより、恒温水槽21内の水または温水の均一化を短時間に行うことができる。
【0054】
また、容器27内の試料26と恒温水槽21内の水または温水双方の攪拌を同時に行うことができるため、容器27の内外で温度の均一化が短時間で図られ、試料の温度の均一化をより一層効率的にすることが可能となる。
【0055】
以上、本発明の実施例につき図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載した構成の範囲内において様々な態様で実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本実施例においては、恒温水槽が一体化したマグネチックスターラーで利用する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、水槽が別体となっているマグネチックスターラーにも利用が可能である。
【符号の説明】
【0057】
1 マグネチックスターラー用スノコ
2 天板
4 回転部
7、8 磁石
10 固定軸
11 軸受
12 円筒体
13、14 基台
20 マグネチックスターラー
21 恒温水槽
25 回転磁石
28 磁性攪拌子
41 切り欠き
42、43、44、45 羽根
【手続補正書】
【提出日】2015年5月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マグネチックスターラーの恒温水槽内に設置される、複数の孔が穿設された天板と、当該天板の裏面から下方に延出する複数の脚部とから構成されるマグネチックスターラー用スノコであって、当該天板上に試料及び磁性攪拌子を入れた容器を載置して利用するマグネチックスターラー用スノコにおいて、
前記天板の裏面中央部には、下方に延出する固定の軸と、当該軸上に軸着された軸受を内嵌して回転可能に取り付けられた円筒体とを備え、当該円筒体の上端及び下端には、板状の基台が前記固定軸に貫通してそれぞれ固着され、前記上端の基台の上面及び前記下端の基台の下面には、当該各基台左右の端部に磁石がそれぞれ設置されていて、前記恒温水槽内において前記各基台が前記各磁石とともに前記固定軸の軸線周りに回転可能に構成されており、前記各磁石が回転することにより前記容器内の磁性攪拌子が回転して試料を攪拌すると同時に、前記各基台が回転することにより恒温水槽内の水又は温水を攪拌可能としたこと、
を特徴とするマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項2】
前記各磁石は円形であること、
を特徴とする請求項1に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項3】
前記各磁石はサマリウムコバルト磁石であること、
を特徴とする請求項1又は2に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項4】
前記各軸受はオイルレスベアリングであること、
を特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項5】
前記天板には、中心方向から円周方向に向かって等間隔に前記脚部と同数の切り欠きが形成されていて、螺子を当該切り欠き上方から挿通し前記脚部の頭部に螺着することにより前記脚部を前記天板の任意の位置に固定可能にしたこと、
を特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項6】
前記上端の基台は、両端部が突出して下方に向かって屈曲する羽根を形成し、前記下端の基台は両端部が突出して上方に向かって屈曲する羽根を形成していること、
を特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項7】
前記各羽根は、前記各基台の長手方向軸線に対して直交する方向に突出していること、
を特徴とする請求項6に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項8】
前記各羽根は、互い違いに逆方向に突出していること、
を特徴とする請求項6又は7に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項9】
前記下端の基台は、前記上端の基台よりも長手方向長さが長く、前記下端の基台に形成された羽根が前記上端の基台に形成された羽根よりも長手方向外側に配設されていること、
を特徴とする請求項6から8までのいずれか1項に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【請求項10】
前記上端の基台に設置された磁石は、それぞれ2個ずつ重ねて設けられていること、
を特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載のマグネチックスターラー用スノコ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マグネチックスターラーの恒温水槽に使用するスノコに関する。
【背景技術】
【0002】
恒温水槽内の水を攪拌して水温を均一化し、該水槽に入れた容器内の試料の温度を調整する装置として、特許文献1の
図5及び特許文献2の
図5にあるように、恒温水槽内に配置された磁性攪拌子を回転させて攪拌を行うマグネチックスターラーが一般的に知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平3−232524
【特許文献2】特開2008−62209
【0004】
前記磁性攪拌子は、棒状の磁石をプラスチックで被覆したものであり、前記恒温水槽の下に設けられた、モーターに取り付けられた駆動用磁石の回転により回転する。
【0005】
本願の
図5に示すように、マグネチックスターラー30においては、恒温水槽31内にスノコ32を入れ、試料33入りの容器34をその上に置いて適切な高さに保つことが行われている。
【0006】
この場合、磁性攪拌子35は、恒温水槽底部36上にあり、該底部36の下に設置されたモーター37の駆動により回転する駆動用磁石38によって回転し、ヒーター39によって温度調整された恒温水槽31内の水または温水を攪拌することで、恒温水槽内の水温を均一化する。
【0007】
しかしながら、容器34はスノコ32上にあり距離があるため、磁力が届かず、容器34内に磁性攪拌子35を入れて駆動用磁石38により回転させることは不可能である。
【0008】
従って、スノコ32上にある容器34内の試料33の温度をすぐに均一にするためには、特許文献1の
図1から4にあるように、容器の上方から攪拌用のブレードを容器内に入れ、他の駆動装置で動作させるか、人間が手動でかき混ぜる必要があった。
【0009】
しかしながら、他の駆動装置を利用して上記ブレードを動作させる場合には、当該駆動装置を含めたマグネチックスターラーの重量が大幅に増す他、大型化し、製造コストも嵩んでしまうという問題点があった。
【0010】
また、試料33によってはブレードの材質に不適当なものがあり、ブレードの材質も一律にはできない。さらに、液体と固体を混ぜる場合には、ブレードで固体を切ってしまい、個体の組織を分解してしまうおそれがある。さらにまた、容器の口が細いときは、ブレードで混ぜるには困難な場合がある。
【0011】
また、マグネチックスターラーのメーカーによっては、恒温水槽36内のヒーター39の位置が異なるため、使用するマグネチックスターラーによって、そのヒーターの位置に合うスノコを用いなければならず、コストや保管場所等が嵩張り不便であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、恒温水槽内でスノコ上に容器が載置されている場合であっても、磁性攪拌子を前記容器内において回転できるようにするマグネチックスターラー用のスノコを提供することにある。
【0013】
また、スノコの脚部の位置を移動可能なものにすることによって、恒温水槽のヒーターの位置が異なっても使用可能なマグネチックスターラー用のスノコを提供することにある。
【0014】
さらに、容器内の試料及び恒温水槽内の水または温水を同時に効率よく攪拌することにより、試料の温度の均一化を短時間で可能にするマグネチックスターラー用スノコを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するため、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第1の特徴は、
マグネチックスターラーの恒温水槽内に設置される、複数の孔が穿設された天板と、当該天板の裏面から下方に延出する複数の脚部とから構成される
マグネチックスターラー用スノコであって、当該天板上に試料及び磁性攪拌子を入れた容器を載置して利用するマグネチックスターラー用スノコにおいて、前記天板の裏面中央部には、下方に延出する
固定の軸と、当該軸上に軸着された軸受を内嵌して回転可能に取り付けられた円筒体とを備え、当該円筒体の上端及び下端には、板状の基台が前記固定軸に貫通してそれぞれ固着され、前記上端の基台の上面及び前記下端の基台の下面には、当該各基台左右の端部に磁石がそれぞれ設置されていて、前記恒温水槽内において前記各基台が前記各磁石とともに前記固定軸の軸線周りに回転可能に構成されており、前記各磁石が回転することにより前記容器内の磁性攪拌子が回転して試料を攪拌すると同時に、前記各基台が回転することにより恒温水槽内の水又は温水を攪拌可能としたことにある。
【0016】
また、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第
2の特徴は、前記第
1の特徴における前記各磁石が円形であることにある。
【0017】
さらに、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第
3の特徴は、前記第
1又は第2の特徴における前記各磁石がサマリウムコバルト磁石であることにある。
【0018】
さらにまた、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第
4の特徴は、前記第1から第
3のいずれか1の特徴における前記各軸受がオイルレスベアリングであることにある。
【0019】
また、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第
5の特徴は、前記第1から第
4のいずれか1の特徴における前記天板に、中心方向から円周方向に向かって等間隔に前記脚部と同数の切り欠きが形成されていて、螺子を当該切り欠き上方から挿通し前記脚部の頭部に螺着することにより前記脚部を前記天板の任意の位置に固定可能にしたことにある。
【0020】
さらに、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第
6の特徴は、前記第
1から第
5のいずれか1の特徴における前記上
端の基台は、両端部が突出して下方に向かって屈曲
する羽根を形成し、前記下
端の基台は両端部が突出して上方に向かって屈曲
する羽根を形成していることにある。
【0021】
さらにまた、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第
7の特徴は、前記第
6の特徴における前記各
羽根が前記各基台の長手方向軸線に対して直交する方向に突出していることにある。
【0022】
また、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第
8の特徴は、前記第
6又は7の特徴における前記各
羽根が、互い違いに逆方向に突出していることにある。
【0023】
さらに、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第
9の特徴は、前記第
6から第
8までのいずれか1の特徴における前記下
端の基台が、前記上端の基台よりも長手方向長さが長く、前記下
端の基台に形成された羽根が前記上
端の基台に形成された羽根よりも
長手方向外側に配設されていることにある。
【0024】
さらにまた、本発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第
10の特徴は、前記第
1から第
9までのいずれか1の特徴における前記上
端の基台に設置された磁石
が、それぞれ2個ずつ重ねて設けられていることにある。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、マグネチックステーラー本体以外の装置を必要とすることなく、容器内の試料の攪拌が可能となるため、装置全体を小型化・軽量化することができ、移動も容易となるとともに、安価なコストで製造することが可能となる。
【0026】
また、恒温水槽のヒーターの位置に合わせてスノコの脚部の位置を調整できるので、一つのスノコで異なるメーカーのマグネチックスターラーに対応することが可能となり、余分なコストや保管場所等を削減することができる。
【0027】
さらにまた、基台に設けた羽根により、恒温水槽内の水または温水の攪拌が十分に行われるとともに、容器内の試料と恒温水槽内の水または温水双方の攪拌を同時に行うことにより、試料の温度の均一化をより一層効率的なものとすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本願発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第1の実施例における平面図である。
【
図3】本願発明に係るマグネチックスターラー用スノコの正面図である。
【
図4】上記スノコを利用している状態を示すマグネチックステーラーの断面図である。
【
図5】従来のスノコを利用している状態を示すマグネチックステーラーの断面図である。
【
図6】本願発明に係るマグネチックスターラー用スノコの第2の実施例における平面図である。
【
図7】第2の実施例におけるマグネチックスターラー用スノコの正面図である。
【
図8】第2の実施例におけるマグネチックスターラー用スノコの右側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0030】
図1から4は本発明の第1の実施例を示したもので、このうち
図1から3は第1の実施例のマグネチックスターラー用スノコの全体概略図である。
【0031】
図中1は、ステンレスで形成されたマグネチックスターラー用スノコで、天板2、脚部3及び回転磁石部4とから大略構成されている。
【0032】
天板2は、円形のプレートで、水の中へ沈めやすくするため、円形の孔5が複数穿設されている。また、天板2の裏面四隅には、複数の円柱状の脚部3が螺子6を介して接続されている。図示の例では、4つの脚部3が設けられている。
【0033】
また、天板2の裏面中央部には、回転磁石部4が回転可能に取り付けられている。当該回転磁石部4は、磁石7及び8を備え、それらを回転させるための部材である。
【0034】
回転磁石部4は、天板裏面中央部に螺子9を介して固定される固定軸10と、当該固定軸10に軸着された一対の軸受11と、当該軸受11が内嵌され、かつ前記固定軸10が遊挿される円筒体12と、当該円筒体12の上端及び下端に固着された板状の基台13及び14と、当該基台13及び14に固着された磁石7及び8から構成されている。
【0035】
固定軸10は脚部3より短く、天板2の裏面中央部に下方に向かって固着されている。なお、回転磁石部4の長手方向の長さも脚部3より短く、スノコ1の下方内部に納まるように形成されている。
【0036】
固定軸10の上方及び下方には、軸受11がそれぞれ軸着されている。軸受11は、それらが内嵌される円筒体12を回転させるためのものであり、フランジ17と筒体18とから構成されている。筒体18にはベアリングが内装されている。
【0037】
基台13及び14の中央部には、孔がそれぞれ穿設されており、軸受11の筒体18が基台13の上及び基台14の下から前記孔に嵌挿され、フランジ17が基台13の上及び基台14の下で係止されている。なお、軸受11にはオイルレスベアリングが好適である。
【0038】
円筒体12の上端に固着された基台13の上面には、その両端に磁石7が固着されている。また、円筒体12の下端に固着された基台14の下面には、その両端に磁石8が固着されている。
【0039】
磁石7、8は、中央部に円孔が穿設された円形で、ビス15、16を介して基台13、14にそれぞれ固着されている。磁石7、8は、一方をN極、他方をS極となるよう配設する。また、磁石7、8は、磁力が強力なものが望ましく、例えばサマリウムコバルト磁石が好適である。なお、図示の例では、磁石7はそれぞれ二重に重ねてあるが、磁力や高さが調整できればその数や形状等は問わない。
【0040】
固定軸10の上端及び下端は、円筒体12から突出しているとともに、基台13及び14を貫通している。
【0041】
次に、
図4を用いてスノコ1の動作について説明する。
図4において、スノコ1は、マグネチックスターラー20の恒温水槽21内に設置されており、恒温水槽21内にはヒーター22により適度な温度に調整された水又は温水が貯留されている。
【0042】
スノコ1の天板2上には、試料26の入った容器27が載置されており、容器27の底部には磁性攪拌子28が配置されている。磁性攪拌子28のN極は磁石7のS極と対向しており、磁性攪拌子28のS極は磁石7のN極と対向している。
【0043】
恒温水槽底部23の下には、モーター24が設置されており、モーター24の駆動軸の先端には一対の駆動用磁石25が取り付けられている。駆動用磁石25のN極は、磁石8のS極に対向しており、駆動用磁石25のS極は、磁石8のN極に対向している。
【0044】
モーター24により駆動用磁石25が回転すると、磁石8の周囲に回転磁界が形成され、回転磁石部4が回転する。それにより磁石7が回転し、磁性攪拌子28の周囲に回転磁界が形成される。磁性攪拌子28は磁界の回転方向に回転し、これにより容器27内の試料26の攪拌が行われ、容器内の温度の短時間での均一化が可能となる。
【実施例2】
【0045】
次に、
図6から
図8は、本発明の第2の実施例を示したものである。
第2の実施例は、第1の実施例のうち、恒温水槽21のヒーター22の位置に合わせて脚部3を移動できるようにし、また、回転磁石部4に羽根42、43、44、45を設けて恒温水槽21内の水または温水を攪拌しやすくするものである。
【0046】
すなわち、天板2には中心方向から円周方向に向かって等間隔に脚部3と同数である4箇所の切り欠き41が形成されている。切り欠き41の幅は、螺子6の螺子部分が貫通し、かつ螺子6の頭部より小さく形成されている。従って、脚部3を切り欠き41に沿って適切な位置に配置した後、天板2の上方より螺子6を脚部3の頭部螺合部に螺着することにより、脚部3は天板2に固定される。これにより、ヒーター22の位置が異なる様々な恒温水槽21を有するマグネチックスターラーにスノコ1を使用することが可能となる。
【0047】
また、羽根42、43は、基台13の両端部がそれぞれ逆方向へ互い違いに長手方向軸線に対して直交する方向に突出し、下方へ向かって屈曲したものである。図示の例(
図6、
図7)では、左側の羽根42が基台13から前方へ突出して下方に屈曲しており、右側の羽根43が基台13から後方へ突出して下方に屈曲している。
【0048】
また、羽根44、45は、基台14の両端部がそれぞれ互い違いに長手方向軸線に対して直交する方向に突出し、上方へ向かって屈曲したものである。図示の例(
図6、
図7)では、左側の羽根44が基台14から後方へ突出して上方に屈曲しており、右側の羽根45が基台14から前方へ突出して上方に屈曲している。
【0049】
図示の例では、基台14は基台13より長手方向の長さが長く、横長に形成されていて、羽根44、45は、羽根42、43より
長手方向外側に配設されるようになっている。
【0050】
上記のような構成により、回転磁石部4が回転すると、羽根42、43、44、45により恒温水槽21内の水または温水が広範囲に旋回し、攪拌がよく行き渡る。これにより、恒温水槽21内の水または温水の均一化を短時間に行うことができる。
【0051】
また、容器27内の試料26と恒温水槽21内の水または温水双方の攪拌を同時に行うことができるため、容器27の内外で温度の均一化が短時間で図られ、試料の温度の均一化をより一層効率的にすることが可能となる。
【0052】
以上、本発明の実施例につき図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載した構成の範囲内において様々な態様で実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本実施例においては、恒温水槽が一体化したマグネチックスターラーで利用する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、水槽が別体となっているマグネチックスターラーにも利用が可能である。
【符号の説明】
【0054】
1 マグネチックスターラー用スノコ
2 天板
4 回転部
7、8 磁石
10 固定軸
11 軸受
12 円筒体
13、14 基台
20 マグネチックスターラー
21 恒温水槽
25 回転磁石
28 磁性攪拌子
41 切り欠き
42、43、44、45 羽根