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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-14860(P2015-14860A)
(43)【公開日】2015年1月22日
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0482 20130101AFI20141219BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20141219BHJP
   G01C 21/36 20060101ALI20141219BHJP
【FI】
   G06F3/048 654B
   G06F3/048 657A
   G01C21/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2013-140331(P2013-140331)
(22)【出願日】2013年7月4日
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】クラリオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】特許業務法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青山 紀章
【テーマコード(参考)】
2F129
5E555
【Fターム(参考)】
2F129AA01
2F129CC07
2F129EE02
2F129EE42
2F129HH02
2F129HH12
5E555AA04
5E555BA24
5E555BB24
5E555CA12
5E555CB14
5E555CB16
5E555CB33
5E555CB34
5E555CB42
5E555DB16
5E555DB18
5E555DB20
5E555DC15
5E555DC24
5E555DD02
5E555EA08
5E555FA14
(57)【要約】
【課題】下位の操作項目を選び易くするとともに、下位の操作項目の操作を省略可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】メニュー画面GMとして、表示させたい機能を選択するための第1層操作項目(上位操作項目)210Aと、第1層操作項目210Aよりも下位階層の第2層操作項目(下位操作項目)210Bを同時に表示させる。そして、第2層操作項目210Bが選択された場合、選択された第2層操作項目210Bに応じた画面を表示させ、第1層操作項目210Aが選択された場合、選択された第1層操作項目210Aに対応する機能の所定画面を表示させる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面と、
階層構造の操作項目を記憶する記憶部と、
前記表示画面に、前記操作項目を選択するためのメニュー画面を表示し、前記操作項目の選択に応じた画面を表示させる表示制御部とを備える情報処理装置において、
前記表示制御部は、
前記メニュー画面の表示が指示された場合に、前記表示画面に、表示させたい機能を選択するための前記操作項目である上位操作項目と、前記上位操作項目よりも下位階層の前記操作項目である複数の下位操作項目とを同時に表示させ、各々の操作項目を選択可能にするメニュー画面表示部と、
前記下位操作項目が選択された場合、選択された下位操作項目に応じた画面を表示させ、前記上位操作項目が選択された場合、選択された前記上位操作項目に対応する機能の所定画面を表示させる画面表示部と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記画面表示部は、前記上位操作項目が選択された場合に、選択された上位操作項目に対応する機能のときに最後に表示された画面を表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記画面表示部は、前記上位操作項目が選択された場合に、選択された上位操作項目に対応する機能のときの予め定めた画面を表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記画面表示部は、前記上位操作項目が選択された場合に、選択された上位操作項目に応じて、選択された上位操作項目に対応する機能のときに最後に表示された画面、又は、選択された上位操作項目に対応する機能のときの予め定めた画面のいずれかを表示させることを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記記憶部は、前記複数の上位操作項目に対応する機能毎に、最後に表示された画面を特定する情報を記憶し、
前記画面表示部は、前記記憶部に記憶された前記情報に基づいて前記最後に表示された画面を表示させることを特徴とする請求項2又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記機能として、少なくとも現在地表示画面を含む複数種類のナビ画面を表示するナビゲーションと、ナビゲーション以外の各種画面を表示する非ナビゲーションとを有し、
前記画面表示部は、前記ナビゲーションを選択する前記上位操作項目が選択された場合、前記現在地表示画面を表示させ、前記非ナビゲーションを選択する前記上位操作項目が選択された場合、前記非ナビゲーションのときに最後に表示された画面を表示させることを特徴とする請求項4又は5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記メニュー画面表示部は、前記メニュー画面の前記上位操作項目が選択された場合、前記メニュー画面に表示されていた前記複数の下位操作項目を一時的に選択可能に表示させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、階層構造の操作項目を有する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置等の各種機能を具備する情報処理装置には、階層構造のメニュー画面を表示するものがある。階層構造のメニュー画面を用いる場合、階層順に項目を選択するため、操作回数が多くなってしまう。また、所望の項目にたどり着けなかったり、意図した結果が得られない場合に、間違った箇所を見つけるまで画面を見ながら、「戻る」ボタンを連打するか、トップメニューを表示させ、最初から階層をたどることになり、時間も手間もかかってしまう。
この手間を削減するために、特開2007−237812号公報(特許文献1)には、「所定の操作に関する項目を所定の階層の1画面に恒常的に表示させながら、その画面より上位にある画面にも同じ項目を一時的に表示させた後、当該所定の操作が一時的に操作できない状態になった場合、より上位にある画面に一時的に表示させた項目のみを消去する。」ことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−237812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の構成は、前回操作からの経過時間や遠隔操作する対象物との距離に基づいて上位の画面に一時的に操作項目を表示するため、処理が複雑化してしまう。また、上位の画面に表示される操作項目は限定されるため、他の操作項目に関しては、他の操作項目を表示させる操作が必ず必要である。また、下位の操作項目を操作しなければ、その操作項目に対応する画面を表示することができず、下位の操作項目の操作を省略することはできない。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、下位の操作項目を選び易くするとともに、下位の操作項目の操作を省略可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、表示画面と、階層構造の操作項目を記憶する記憶部と、前記表示画面に、前記操作項目を選択するためのメニュー画面を表示し、前記操作項目の選択に応じた画面を表示させる表示制御部とを備える情報処理装置において、前記表示制御部は、前記メニュー画面の表示が指示された場合に、前記表示画面に、表示させたい機能を選択するための前記操作項目である上位操作項目と、前記上位操作項目よりも下位階層の前記操作項目である複数の下位操作項目とを同時に表示させ、各々の操作項目を選択可能にするメニュー画面表示部と、前記下位操作項目が選択された場合、選択された下位操作項目に応じた画面を表示させ、前記上位操作項目が選択された場合、選択された前記上位操作項目に対応する機能の所定画面を表示させる画面表示部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
上記構成において、前記画面表示部は、前記上位操作項目が選択された場合に、選択された上位操作項目に対応する機能のときに最後に表示された画面を表示させるようにしても良い。
上記構成において、前記画面表示部は、前記上位操作項目が選択された場合に、選択された上位操作項目に対応する機能のときの予め定めた画面を表示させるようにしても良い。
【0008】
上記構成において、前記画面表示部は、前記上位操作項目が選択された場合に、選択された上位操作項目に応じて、選択された上位操作項目に対応する機能のときに最後に表示された画面、又は、選択された上位操作項目に対応する機能のときの予め定めた画面のいずれかを表示させるようにしても良い。
上記構成において、前記記憶部は、前記複数の上位操作項目に対応する機能毎に、最後に表示された画面を特定する情報を記憶し、前記画面表示部は、前記記憶部に記憶された前記情報に基づいて前記最後に表示された画面を表示させるようにしても良い。
【0009】
上記構成において、前記機能として、少なくとも現在地表示画面を含む複数種類のナビ画面を表示するナビゲーションと、ナビゲーション以外の各種画面を表示する非ナビゲーションとを有し、前記画面表示部は、前記ナビゲーションを選択する前記上位操作項目が選択された場合、前記現在地表示画面を表示させ、前記非ナビゲーションを選択する前記上位操作項目が選択された場合、前記非ナビゲーションのときに最後に表示された画面を表示させるようにしても良い。
【0010】
上記構成において、前記メニュー画面表示部は、前記メニュー画面の前記上位操作項目が選択された場合、前記メニュー画面に表示されていた前記複数の下位操作項目を一時的に選択可能に表示させるようにしても良い。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、下位の操作項目を選び易くするとともに、下位の操作項目の操作を省略可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施形態に係るナビゲーション装置のハードウェア構成を示したブロック図である。
図2】ナビゲーション装置に記憶される階層構造の操作項目を示した図である。
図3】ナビゲーション装置の機能構成を示したブロック図である。
図4】ナビゲーション画面の一例を示した図である。
図5】メニュー画面示した図である。
図6】第1サークルプレートがフリック操作された場合を説明する図である。
図7】第1サークルプレートの「通信」が操作された場合を説明する図である。
図8】第1サークルプレートの「ナビゲーション」が操作された場合を説明する図である。
図9】第3サークルプレートが操作された場合を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。また、図2は、ナビゲーション装置に記憶される階層構造の操作項目を示した図である。
ナビゲーション装置1は、移動体の一種である車両に搭載され、地図情報や目的地までの経路情報などを表示して、ユーザーを目的地へ誘導するナビゲーション処理を行うための車載装置である。このナビゲーション装置1は、車両に備え付けられたものでなくても良く、例えば、持ち運び可能なPND(Personal Navigation Device)などであっても良い。
【0014】
ナビゲーション装置1は、演算処理部10、表示装置20、入力装置30(タッチスクリーン31、各種ハードスイッチ32、操作装置33)、音声装置40(スピーカ41)、記憶装置50、無線通信部60、通信用I/F(インターフェース)62を備えている。また、ナビゲーション装置1は、車速センサ64、ジャイロセンサ66、GPS受信装置68、交通情報受信部70、ラジオ受信部72、ドライブ部74、TV受信部76およびカード読取部78なども備えている。
【0015】
演算処理部10は、上記の各部を制御し、様々な処理を行う中心的ユニットである。演算処理部10は、演算実行部としてのCPU(Central Processing Unit)11、実行されるプログラムやデータを格納するRAM(Random Access Memory)12やROM(Read Only Memory)13などのメモリを備えている。
また、演算処理部10は、他の装置を制御するためのI/F(インターフェース)14を有し、これらは信号線15で接続されている。
【0016】
表示装置20は、演算処理部10で生成されたグラフィックス情報を表示する画面を有し、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどで構成されている。
入力装置30は、ユーザーの操作を受け付ける装置であり、ユーザーが操作する操作部として機能するタッチスクリーン31およびハードスイッチ32と、これらと一体化された操作装置33とを備えている。
【0017】
タッチスクリーン31は、表示装置20の画面に重ねて配置された透過性のタッチパネルを用いてユーザーの接触位置を検出する装置である。これによって、表示装置20の画面上でユーザーが触れた位置を検出することが可能である。このタッチスクリーン31には、指を素早く動かす操作(フリック)を検出可能なタッチスクリーンが使用される。
【0018】
ハードスイッチ32は、例えば、ボタンキー(ボタンスイッチ)、ダイヤルスイッチ、スクロールホイール、スライドバー(スライドスイッチ)、ジョイスティックなどである。なお、このハードスイッチ32には公知のスイッチを広く適用可能である。
操作装置33は、タッチスクリーン31の操作を検出する検出回路や、ハードスイッチ32の操作を検出する検出機構などを有し、タッチスクリーン31の操作位置を示す位置信号や、ハードスイッチ32毎の操作信号を演算処理部10に出力する。
【0019】
音声装置40は、スピーカ41を有し、このスピーカ41により、演算処理部10で生成された音声信号を出力する。例えば、ユーザーを誘導するための案内音声やCDなどのオーディオソースの音声を放音させる。
【0020】
記憶装置50には、演算処理部10が各種処理を実行するために必要な制御プログラムやデータ、ナビゲーション処理に使用される地図情報、ナビゲーション装置1の設定に関する情報、音声認識に使用される音声辞書などが格納される。記憶装置50は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ、CD-ROM、DVD-ROMなどにより構成される。
【0021】
車速センサ64、ジャイロセンサ66およびGPS受信装置68は、車両の現在地などを検出するために使用される。
車速センサ64は、車速を算出するために用いる車速データを出力するセンサである。ジャイロセンサ66は、光ファイバジャイロや振動ジャイロなどで構成され、移動体の回転による角速度を検出するものである。GPS受信装置68は、GPS衛星からの信号を受信し、車両とGPS衛星間の距離とその距離の変化率を3個以上の衛星に対して測定することで、車両の現在位置や進行速度を測定する。
【0022】
上記のようにして検出されたデータは、演算処理部10に送られて、ナビゲーションの処理に使用される。各種センサは、車内LAN(Local Area Network)、CAN(Controller Area Network)などの車内通信回線を介してナビゲーション装置1と接続されていても良い。
【0023】
演算処理部10は、例えば、車速センサ64、ジャイロセンサ66、GPS受信装置68から出力される情報を用いて現在地情報を算出する。また、得られた現在地情報に基づいて、表示に必要な地図情報を記憶装置50から読み出す。そして、演算処理部10は、読み出した地図情報をグラフィックス展開し、現在地表示画面(現在地を地図と共に表示した画面)を表示装置20へ表示させる(図2の「ナビゲーション」機能で実行される現在地表示処理)。
また、地図情報を用いて、ユーザーから指示された出発地と目的地とを結ぶ最適な経路(推奨経路)を算出し、経路画面(推奨経路を地図と共に表示した画面)を表示装置20へ表示させる(図2の「ナビゲーション」機能で実行される経路画面表示処理)。
【0024】
また、演算処理部10は、例えば、スピーカ41を介してユーザーを誘導するための案内音声や操作音を出力させる。また、入力装置30を介してユーザーからの様々な指示を受け付け、ユーザー指示に対応する各種処理を実行する。なお、スピーカ41は、ナビゲーション装置1が内蔵するスピーカ、または、車両が具備するスピーカのどちらでも良い。
また、演算処理部10は、FM多重放送受信装置やビーコン受信装置からなる交通情報受信部70を介して、情報センターからVICS(登録商標)交通情報を受信する。そして、演算処理部10は、ユーザーからの指示などに応じてVICS交通情報を表示装置20へ表示する(図2の「VICS交通情報」機能などで実行される処理)。
VICS交通情報には、FM文字情報、FM図形情報、FM所要時間、FM緊急情報などがあり、ユーザーからの指示に応じて各情報を選択的に表示装置20に表示させる。
【0025】
また、演算処理部10は、ナビゲーション装置1にインストールされた各種アプリケーションソフト(以下、ローカルアプリケーションと言う)を実行する。このローカルアプリケーションにより、例えば、無線通信部60により無線通信網を介してインターネットなどにアクセスし、音声、文字、画像、映像などの各種情報を送受信する。この処理は、図2の「ローカルアプリケーション(ローカルAp一覧)」、「ローカルアプリケーション起動中(ローカルAp起動中)」で実行される処理である。なお、受信した音声や映像などの情報はスピーカ41や表示装置20から出力される。
【0026】
また、演算処理部10は、通信用I/Fを介して携帯端末(例えば、スマートフォン)100に通信接続(本構成ではUSB(登録商標)接続)し、携帯端末100が具備する電話機能やネットワーク接続機能を利用する。この場合、演算処理部10は、携帯端末100にインストールされた各種アプリケーションソフト(以下、端末側アプリケーションと言う)を実行させる(図2の「電話」機能、「端末Ap一覧」、「端末Ap起動中」で実行される処理)。これらのローカルアプリケーションや端末側アプリケーションには、例えば、天気やニュースの情報を取得するアプリケーションが挙げられる。
【0027】
より具体的には、演算処理部10は、携帯端末100が具備する電話機能を利用して発呼、着信、通話のための各種処理を行う(図2の「電話」機能)。また、演算処理部10は、携帯端末100の端末側アプリケーションを実行させ、例えば、携帯端末100を介してインターネットなどにアクセスし、音声、文字、画像、映像などの各種情報を送受信する(図2の「端末Ap起動中」の処理)。なお、受信した音声や映像などの情報はスピーカ41や表示装置20から出力される。
【0028】
また、演算処理部10は、不図示の近距離無線通信部により、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信機能を有する外部機器との間で無線接続する機能も有している(図2の「BT」の処理)。この場合、外部機器から取得した音声や映像などの情報はスピーカ41や表示装置20から出力される。
また、演算処理部10は、ラジオ受信部72によりユーザーが選局したラジオ放送波を受信し、ラジオ音声をスピーカ41から放音させる処理も行う(図2の「Radio」の処理)。
また、演算処理部10は、ドライブ部74に装填されたDVDやCD等のディスク型記録媒体の記録データを再生し、再生した音声や映像をスピーカ41や表示装置20から出力させる((図2の「DVD/CD」の処理)。
【0029】
また、演算処理部10は、TV受信部76により、ユーザーが選局したTV放送波を受信し、TV音声やTV映像をスピーカ41や表示装置20から出力させる(図2の「TV」の処理)。
また、演算処理部10は、カード読取部78に装填されたSDカード等のカード型記録媒体の記録データを再生し、再生した音声や映像をスピーカ41や表示装置20から出力させる(図2の「SD」の処理)。
また、演算処理部10は、ドライブ部74に装填されたCDに記憶された曲をSDカードに録音し、再生する処理を行う(図2の「MCT」の処理)。
【0030】
また、演算処理部10は、通信用I/F70を介してUSB接続されたUSBメモリや携帯端末100に記憶された曲や映像のデータを再生し、再生した音声や映像をスピーカ41や表示装置20から出力させる(図2の「USB」の処理)。
また、演算処理部10は、車速センサ64などを介して得た車両の走行データに基づいて、エコロジー運転診断の処理(アイドリング時間の計測、急加速の検出)を行い、エコロジー度の表示や急加速警告などを行う(図2の「エコロジー」の処理)。
これらの各種処理や機能については、公知のナビゲーション装置が有する同様の処理や機能を広く適用可能である。
【0031】
図3は、ナビゲーション装置1の機能構成を示したブロック図である。
ナビゲーション装置1は、主制御部110、メニュー画面表示部120、画面表示部130、通信部140、電話部150、オーディオ部160、ナビゲーション部170、エコロジー部180、交通情報部190および記憶部200を備えている。記憶部200は、プログラム・地図記憶部201、操作項目記憶部202、および、設定記憶部203を有している。
【0032】
主制御部110、メニュー画面表示部120、画面表示部130、通信部140、電話部150、オーディオ部160、ナビゲーション部170、エコロジー部180および交通情報部190は、演算処理部10のCPU11が、記憶装置50やROM13から、所定の制御プログラムやデータをRAM12上にロードして実行し、表示装置20などの各ハードウェアを適宜に利用して構築される。また、記憶部200は、記憶装置50やRAM12やROM13により構築される。
【0033】
主制御部110は、入力装置30を介して入力されたユーザー指示を受け付け、ユーザー指示に基づいて各部の駆動や制御を行う。例えば、主制御部110は、ユーザーから「メニュー画面の表示指示」(メニューキー32M(後述する図4)の操作)を入力すると、メニュー画面表示部120によりメニュー画面GM(後述する図5)を表示させる。また、主制御部110は、ユーザーから「ナビゲーション」機能への切替指示を入力すると、画面表示部130により現在地表示画面GG(目的地までの経路を現在地と共に表示した経路画面も含む、後述する図4)を表示させる。
【0034】
メニュー画面表示部120は、主制御部110の制御の下、表示装置20に、操作項目210を選択するためのメニュー画面GMを表示させる。また、画面表示部130は、主制御部110の制御の下、表示装置20に、メニュー画面GM以外の各種画面を表示させる。より具体的には、画面表示部130は、図2の「通信」、「電話」、「オーディオ」、「ナビゲーション」、「エコロジー」、「VICS交通情報」の各機能に対応する各種画面を表示させる。
すなわち、主制御部110、メニュー画面表示部120および画面表示部130によって、表示装置20の表示画面に各種情報を表示させる表示制御部135が構成される。
【0035】
通信部140は、ナビゲーション装置1にインストールされたローカルアプリケーションを実行させてインターネットにアクセスし、各種情報を取得する。また、通信部140は、携帯端末100にインストールされた端末側アプリケーションを実行させてインターネットにアクセスし、各種情報を取得する。通信部140により取得された情報は、画面表示部130により表示装置20に表示される。
電話部150は、携帯端末100の電話機能を利用して電話処理を行う。このとき、電話処理を行うための各種画面が、画面表示部130により表示装置20に表示される。
【0036】
オーディオ部160は、上述したオーディオソース(ラジオ、DVDやCD、SDカード(SD、MCT)、テレビ、USBメモリ)の再生などを行う部分である。オーディオソースを再生する際には、オーディオ画面として、選局や選曲を行うための操作画面や、受信中の放送局や再生中の曲情報を表示するための表示画面が、画面表示部130により表示装置20に表示される。
ナビゲーション部170は、ナビゲーションの各種処理を行う部分であり、例えば、目的地までの経路探索、現在地特定処理、現在地表示画面の表示処理を行う。ナビゲーションの際には、ナビゲーション画面として、目的地を入力するための操作画面や、現在地表示画面GGなどが、画面表示部130により表示装置20に表示される。
【0037】
なお、目的地の選択方法としては、図2に示すように、自宅を選ぶ方法(第2層操作項目B30)、登録地から選ぶ方法(第2層操作項目B31)、現在地周辺の検索結果から選ぶ方法(第2層操作項目B32)などがある。
エコロジー部180は、上述したエコロジー運転診断の処理を行う。また、交通情報部190は、上述したFM文字情報やFM図形情報などのVICS交通情報を取得し、VICS交通情報画面を、画面表示部130により表示装置20に表示させる。
【0038】
図4は、ナビゲーション画面の一例を示した図である。
ナビゲーション部170は、GPS受信装置68などにより算出した現在地を含む地図情報を記憶部200から読み出す。そして、図4に示すように、読み出した地図情報の画像(地図画像)に、現在地を示すマークなどの表示部品GBを重ねた画像を生成し、表示装置20に現在地表示画面GGを表示させる。
図4には、表示部品GBとして、現在地を示す自車マークGB1、現在時刻を示す時計GB2、方位を示す方位マークGB3、現在地に関する操作項目を表示させる現在地メニューGB4、表示変更を指示する操作ボタンGB5、詳細地図や広域地図への切替えを指示する詳細/広域ボタンGB6、オーディオオフであることを示すオーディオマークGB7、出発地を示す出発地マークGB8などが表示されている。
なお、図4中、符号32Mが、メニュー画面GMの表示を指示するハードスイッチ32であるメニューキーである。
【0039】
図3に戻り、プログラム・地図記憶部201は、制御プログラムや地図情報などを記憶する。また、操作項目記憶部202は、ユーザーが表示させたい機能(以下、表示モードと言う)などを選択するための階層構造の操作項目210や、メニュー画面GMを表示するための画像などの情報を記憶する。また、設定記憶部203は、表示モード(「通信」、「電話」、「オーディオ」、「ナビゲーション」、「エコロジー」、「VICS交通情報」)毎に最後に表示された画面を特定する情報(以下、画面特定情報と言う)DAを記憶する。
【0040】
図2に示すように、最上位の階層の操作項目210Aは、表示モード(「通信」、「電話」、「オーディオ」、「ナビゲーション」、「エコロジー」、「VICS交通情報」)を選択するための操作項目(以下、第1層操作項目と言う)である。
より具体的には、第1層操作項目210Aとして、通信A10、電話A11、オーディオA12、ナビゲーションA13、エコロジーA14およびVICS交通情報A15が設けられている。
これらの第1層操作項目A10〜A15が、第1階層の操作メニュー(以下、第1階層メニューと言う)220Aを構成する。
【0041】
第2階層の操作項目(以下、第2層操作項目と言う)210Bは、第1層操作項目210Aの下位に属する操作項目である。具体的には、通信A10の1つ下位の階層には、ローカルアプリケーション(「ローカルAp一覧」と言う)B10、ローカルアプリケーション起動中(「ローカルAp起動中」と言う)B11、端末側アプリケーション(「端末Ap一覧」と言う)B12、および、端末側アプリケーション起動中(「端末Ap起動中」と言う)B13が設けられている。
【0042】
ここで、「ローカルAp一覧」B10は、ローカルアプリケーションの一覧を表示させて選択を促す第2層操作項目210Bである。また、「ローカルAp起動中」B11は、ユーザーに予め選択されたローカルアプリケーションの画面を表示させる第2層操作項目210Bである。また、「端末Ap一覧」B12は、端末側アプリケーションの一覧を表示させて選択を促す第2層操作項目210Bである。また、「端末Ap起動中」B13は、ユーザーに予め選択された端末側アプリケーションの画面を表示させる第2層操作項目210Bである。
つまり、これらの第2層操作項目B10〜B13が、「通信」機能のときに選択可能な操作メニュー(以下、第2階層メニューと言う)220B1を構成している。
【0043】
また、オーディオA12の第2層操作項目210Bには、「Radio」B20、「DVD/CD」B21、「MCT」B22、・・・「USB」B25などが設けられる。これらの第2層操作項目B20〜B25などが、「オーディオ」機能のときに選択可能な第2階層メニュー220B2を構成している。
また、ナビゲーションA13の第2層操作項目210Bには、項目B30〜B33などがあり、これら第2層操作項目B30〜B33などが、「ナビゲーション」機能のときに選択可能な第2階層メニュー220B3を構成している。
さらに、VICS交通情報A15の第2層操作項目210Bには、項目B40、B41などがあり、これら第2層操作項目B40、B41などが、「VICS交通情報」機能のときに選択可能な第2階層メニュー220B4を構成している。
【0044】
第3階層の操作項目(以下、第3層操作項目と言う)210Cは、第2層操作項目210Bのいずれか1つの下位に属する操作項目である。具体的には、ナビゲーションA13の第2層操作項目210B(登録地B31)の下位には、地点選択C10の操作項目が設けられている。また、第2層操作項目210B(周辺検索B32)の下位には、エリア指定C11の操作項目が設けられている。また、ナビゲーションA13の第2層操作項目210B(電話番号B33)の下位には、番号入力C12の操作項目がある。
さらに、第3層操作項目210Cには、項目に応じて第4階層の操作項目(以下、第4層操作項目と言う)210Dが設けられている。
【0045】
例えば、ユーザーが、第1層操作項目210A(ナビゲーションA13)→第2層操作項目210B(登録地B31)→第3層操作項目210C(地点選択C10)→第4層操作項目210D(ガイド開始D10)を順に選択(タッチ操作(タップ操作とも言う))する。これにより、目的地をユーザーが所望する登録地に設定して経路案内を開始させることができる。なお、このような階層構造のメニュー構成については、上記の構成に限らず、公知のナビゲーション装置と同様の階層構造を広く適用可能である。
【0046】
ところで、これら操作項目210を階層順に選択操作した場合、階層毎に操作が必要になるため、操作回数が多くなり易い。特に、所望の操作項目210にたどり着けなかった場合には、間違った箇所まで戻る操作を行ったり、トップメニューを表示し、再び階層順に操作したりする必要があり、操作回数が増えてしまう。
そこで、本構成では、メニュー画面GMの表示が指示されると、第1階層メニュー220Aと、第2階層メニュー220B1〜B4のいずれかとを同時に表示し、第1層操作項目210Aと第2層操作項目210Bとを任意に選択可能にしている。
【0047】
図5は、メニュー画面GMを示した図である。なお、メニュー画面GMは、メニューキー32Mがユーザーによって操作された場合に、直前に表示されていた画面に重ねて表示される。
図5に示すように、メニュー画面GMは、表示装置20の表示画面を左右に横断する円弧に沿って延びる画像である第1サークルプレートGM1と、第1サークルプレートGM1の外周縁に沿って延びる画像である第2サークルプレートGM2とを有している。また、メニュー画面GMは、第2サークルプレートGM2の外周縁に沿って延びる画像である第3サークルプレートGM3も有している。
【0048】
また、本構成では、メニュー画面GMを複数の表示レイヤを重ねて構成するとともに、異なる表示レイヤを、第1〜第3サークルプレートGM1〜GM3に各々割り当てている。これによって、タッチスクリーン31を介してユーザーがフリック操作すると、フリック操作された第1〜第3サークルプレートGM1〜GM3の各々を、フリック操作された方向に移動させる画像表示が可能である。
なお、フリック操作された方向に移動させる画像表示は、上記のレイヤを用いる方法に限らず、他の方法を用いても良い。
【0049】
図5に示すように、第1サークルプレートGM1には、ユーザーが表示させたい機能(表示モード)である第1階層メニュー220Aが配置される。より具体的には、この第1サークルプレートGM1は、表示画面の上部にて表示画面を左右に横断するように左右上側の角部を通って左右に延在する下方凸の帯状の画像に形成される。そして、この第1サークルプレートGM1には、その延在方向に沿って第1階層メニュー220Aの各操作項目210、つまり、第1層操作項目210Aが間隔を空けて複数(本構成では4個)、配列される。
なお、メニュー画面GMに表示される各操作項目210には、操作内容を示す画像であって、かつ、操作ボタンを兼ねる画像(いわゆるアイコン)が使用される。
【0050】
図2に示したように、本構成の第1層操作項目210Aは6個以上であるため、図5の第1サークルプレートには全ての第1層操作項目210Aは表示されない。表示されない第1層操作項目210Aを表示させるには、ユーザーがタッチスクリーン31を介しての第1サークルプレートGM1をフリック操作すれば良い。
ここで、図6は、第1サークルプレートGM1がフリック操作された場合を示している。図6に示すように、第1サークルプレートGM1がフリック操作されると、表示制御部135は、フリック操作された方向に第1サークルプレートGM1全体を回転させた表示を行う。これにより、回転前に表示されていた第1層操作項目210Aが回転方向に移動し、その一部(オーディオ)が表示画面外に移動することで、回転前に表示されていなかった第1層操作項目210A(通信)が表示される。
【0051】
このようにして、全ての第1層操作項目210A(「通信」、「電話」、「オーディオ」、「ナビゲーション」、「エコロジー」、「VICS交通情報」)を容易に表示させることができる。また、第1サークルプレートGM1に一度に表示する第1層操作項目210Aを少数にした分、第1層操作項目210Aを大きく表示して視認性を向上させることが可能である。
また、第1層操作項目210Aの表示領域である第1サークルプレートGM1を、円弧に沿って湾曲する湾曲形状にしたので、直線形状にする場合と比べて、第1サークルプレートGM1の表示面積および表示長を確保し易くなる。従って、第1層操作項目210Aの視認性を向上させることができる。
【0052】
図5に戻り、第2サークルプレートGM2には、第2層操作項目210Bが配置される。より具体的には、第2サークルプレートGM2は、表示画面の上下中央部分を左右に横断する下方凸の帯状に形成され、その延在方向に沿って第2層操作項目210Bが間隔を空けて最大5個まで配列される。
図5に示すように、この第2サークルプレートGM2には、第1サークルプレートGM1の左右中央に位置する第1層操作項目210Aの下位に属する第2層操作項目210B群が表示される。図5の例では、第1層操作項目210Aの「ナビゲーション」に対応する第2層操作項目210B群である第2階層メニュー220B2(図2参照)を表示した場合を示している。
【0053】
ここで、メニュー画面表示部120は、ユーザーが第1サークルプレートGM1の第1層操作項目210Aを操作(タッチ操作)した場合に、タッチ操作された第1層操作項目210Aに応じて第2サークルプレートGM2に表示される第2層操作項目210Bを変更する表示も行う。
このため、図6に示すように、第2サークルプレートGM2に「ナビゲーション」の第2階層メニュー220B2が表示された状態で、第1サークルプレートGM1の「VICS交通情報」が操作されると、第2サークルプレートGM2の表示が「VICS交通情報」の第2階層メニュー220B4へと変更する。
また、メニュー画面表示部120は、ユーザーが第2サークルプレートGM2をフリック操作した場合に、そのフリック操作した方向に第2サークルプレートGM2を回転させる表示も行う。これにより、回転前に表示されていなかった第2層操作項目210Bが存在していた場合に、第2サークルプレートGM2を回転させて非表示の第2層操作項目210Bを表示させることができる。
【0054】
第3サークルプレートGM3には、予め定めた1つの表示モードに対応する第2層操作項目210B群が配置される。本構成では、この第3サークルプレートGM3には、「オーディオ」に対応する第2層操作項目210B群である第2階層メニュー220B2が表示される。
このため、メニュー画面GMを表示させれば、「オーディオ」に対応する第2階層メニュー220B2が必ず表示される。同図5に示すように、この第3サークルプレートGM3は、表示画面の下部分を左右に横断する下方凸の帯状に形成され、その延在方向に沿って第2階層メニュー220B2の操作項目210Bが配列される。
【0055】
この第3サークルプレートGM3についても、ユーザーが第3サークルプレートGM3をフリック操作することにより、メニュー画面表示部120によって、そのフリック操作した方向に第3サークルプレートGM3を回転させる表示が行われる。これにより、回転前に第3サークルプレートGM3に表示されていなかった「オーディオ」の第2層操作項目210Bが存在していた場合、第3サークルプレートGM3を回転させて、その第2層操作項目210Bを表示させることができる。
【0056】
なお、第2サークルプレートGM2に「オーディオ」に対応する第2階層メニュー220B2を表示している場合、メニュー画面表示部120は、第3サークルプレートGM3を表示させない。これによって、第2サークルプレートGM2と第3サークルプレートGM3とに同じ情報(第2階層メニュー220B2)が表示されるのを回避することができる。
また、メニュー画面GMには、第1〜第3サークルプレートGM1〜GM3の表示エリアを除く下側エリアにも操作ボタン32Sが表示される。この操作ボタン32Sは、ナビゲーション装置1の全体設定を行うための操作ボタンである。このため、メニュー画面GMを表示させれば、この操作ボタン32Sも表示され、ユーザーがタッチスクリーン31を介して操作ボタン32Sを操作することにより、全体設定を開始させることができる。
【0057】
なお、詳細な説明は省略するが、第1〜第3サークルプレートGM1〜GM3に配置される操作項目210の並び順は、ユーザーが任意に設定できるようにしている。この設定は、例えば、操作ボタン32Sを操作した場合の全体設定で行うことが可能である。これによって、ユーザーがより操作し易いように並び順をカスタム可能である。
【0058】
次に、メニュー画面GMを操作した場合の動作を説明する。
まず、本構成では、メニュー画面GMの第1サークルプレートGM1に、複数の第1層操作項目210Aが表示され、第2サークルプレートGM2に、複数の第2層操作項目210Bが表示される。このため、複数の第1層操作項目210Aおよび複数の第2層操作項目210Bの中から所望の操作項目210を容易かつ迅速に選択操作することができる。
ここで、メニュー画面GMの第2層操作項目210Bが操作されると、メニュー画面表示部120は、操作された第2層操作項目210Bに応じた画面を表示させる。このため、第1層操作項目210Aを操作しなくても、所望の表示モードの第2層操作項目210Bを操作して対応画面に移行させることができ、操作回数を減らすことができる。
【0059】
また、第1サークルプレートGM1の第1層操作項目210Aがタッチ操作されると、第2サークルプレートGM2に表示される第2層操作項目210Bが、他の表示モードに対応する第2層操作項目210Bに変更される(図6参照)。このため、第2サークルプレートGM2に配置される第2層操作項目210Bを、所望の表示モードの第2層操作項目210Bに容易に変更させることができる。これにより、このメニュー画面GMによれば、所望の第2層操作項目210Bを簡易、且つ、迅速に表示させてワンタッチで操作することが可能になる。
【0060】
次いで、第1サークルプレートGM1の第1層操作項目210Aが操作された場合の動作を説明する。
ここで、本実施形態では、第1サークルプレートGM1の「ナビゲーション」が操作された場合と、「ナビゲーション」以外の「通信」、「電話」、「オーディオ」、「エコロジー」および「VICS交通情報」が操作された場合とで動作が異なる。
図7は、ナビゲーション以外の一例として、第1サークルプレートGM1の「通信」が操作された場合を示している。なお、設定記憶部203には、上述したように、画面特定情報DA(各表示モードで最後に表示された画面を特定する情報)が記憶されている。より具体的には、「通信」の場合、通信に属する操作項目210(B10〜B13(図2参照))のうち、どの操作項目が最後に操作され、かつ、どのアプリケーションが実行されていたかを示す情報が、画面特定情報DAとして記憶される。
【0061】
図7に示すように、ユーザーが第1サークルプレートGM1をフリックして「通信」がタッチ操作されると、画面表示部130は、第2サークルプレートGM2の表示を「通信」に対応する第2層操作項目210B1にするとともに、設定記憶部203から、「通信」に対応する画面特定情報DAを読み出す。次に、画面表示部130は、読み出した画面特定情報DAに基づいて、「通信」のときに最後に表示されていた画面GAを表示させる。また、この場合、メニュー画面表示部120は、第2サークルプレートGM2を予め定めた一定期間(数秒)だけ継続表示させる。
そして、第2サークルプレートGM2が操作されなかった場合、メニュー画面表示部120は、上記一定期間の経過後に、第2サークルプレートGM2を非表示にし、画面GAだけを表示させる。これによって、メニュー画面GM中の「通信」を操作するだけで、「通信」のときに最後に表示されていた画面GAを表示させることができる。
【0062】
これによって、例えば、最後に表示されていた画面GAが、ローカルAp起動中B11の画面であれば、その画面が表示され、ローカルAp一覧B10の画面であれば、その画面が表示される。なお、図7では、ローカルAp起動中B11の画面が最後に表示されていた画面GAとして表示された場合を示している。
従来の階層構造のメニュー画面を用いた方法では、階層構造のメニュー画面から上記画面GAを表示させようとすると、「通信」を操作した後に、画面GAを選択するための第2層操作項目210Bを操作する必要があるので、操作回数が多くなってしまう。
これに対し、本構成では、第2層操作項目210Bを操作することなく、第2層操作項目210Bに対応する画面GAを表示させることができるので、操作回数が少なくて済む。しかも、選んだ表示モードのときに最後に表示されていた画面GAを表示するので、ユーザーが所望する画面を表示させ易くなる。
【0063】
ここで、上述したように、第1サークルプレートGM1の操作項目210が操作された場合でも、第2サークルプレートGM2が一定期間だけ表示される。このため、表示された間に、第2サークルプレートGM2に配置される第2層操作項目210Bが操作されると、操作された第2層操作項目210Bに応じた画面が表示される。これにより、ユーザーが最後に表示された画面GAではなく、別の画面を表示させたい場合は、第2層操作項目210Bを操作することにより、所望の画面を表示させることができる。
また、第2サークルプレートGM2が一定期間だけ表示される間は、第2サークルプレートGM2をフリック操作することもでき、フリック操作により所望の第2層操作項目210Bを容易に探すことができる。
このように、第1サークルプレートの第1層操作項目210Aが操作された後でも、一時的に第2サークルプレートの第2層操作項目210Bの操作を受け付けるので、ユーザーが所望する画面への切替を容易かつ迅速に行うことが可能になる。
【0064】
なお、画面特定情報DAには、「オーディオ」の場合、どのオーディオソースを再生していたかを示す情報と、そのソースの詳細情報(「Radio」であれば放送局の情報、「CD」であれば再生中の局名、経過時間、プレイリストなどの情報)とが記憶される。これによって、メニュー画面GMを表示させた状態で、第1サークルプレートGM1の「オーディオ」が操作されると、画面特定情報DAに基づいて、「オーディオ」機能のときに最後に表示されていた画面GAが表示され、映像や音声も再生される。これによって、「ナビゲーション」以外の「通信」、「電話」、「オーディオ」、「エコロジー」および「VICS交通情報」が操作された場合は、画面特定情報DAを利用して、最後に表示されていた画面GAが表示される。
【0065】
上記の構成によれば、メニュー画面GMから「通信」などに切り替えるユーザーに対し、前回選択していた天気やニュースなどのコンテンツに切り替えた上、画面上には、別のコンテンツを見るための第2階層メニュー220B1などを一時的に表示させる。このため、前回選択していたコンテンツに切り替えたかったユーザーはそのままにしておけば、第2階層メニュー220B1などが消え、前回のコンテンツを見ることができる。一方、別のコンテンツを見たいユーザーは、続けて第2階層メニュー220B1内から所望の項目を選んで別のコンテンツを見ることができる。
なお、第2階層メニュー220B1は一定時間で消えるが、再びメニューキー32M(図4)を操作すれば、第2階層メニュー220B1が表示されるため、一定時間中に第2階層メニュー220B1を慌てて操作しなくても良い。
【0066】
図8は、第1サークルプレートGM1の「ナビゲーション」が操作された場合の動作を示している。
図8に示すように、「ナビゲーション」が操作されると、画面表示部130は、現在地表示画面GGを表示させる。このとき、メニュー画面表示部120は、とともに、図7の場合と同様に、第2サークルプレートGM2を予め定めた一定期間(数秒)だけ継続表示させる。
そして、第2サークルプレートGM2が操作されない場合、メニュー画面表示部120は、上記一定期間の経過後に、第2サークルプレートGM2を非表示にし、現在地表示画面GGだけを表示させる。これによって、メニュー画面GM中の「ナビゲーション」を操作するだけで、「ナビゲーション」のときに頻繁に使用すると予想される現在地表示画面GGを少ない操作数で表示させることができる。
【0067】
一方、第2サークルプレートGM2の第2層操作項目210Bが操作(タッチ操作)された場合、画面表示部130は、操作された第2層操作項目210Bに応じた画面を表示させる。このため、ユーザーが、現在地表示画面GGの表示以外を選択したい場合は、対応する第2層操作項目210Bを操作することによって、直ちに所望の画面を表示させることができる。
【0068】
上記の構成によれば、メニュー画面GMから「ナビゲーション」に切り替えるユーザーに対し、現在地表示画面GGに切り替えた上、画面上には、目的地設定などを行うための第2階層メニュー220B3を一時的に表示させる。このため、現在地表示画面GGに切り替えたかったユーザーはそのままにしておけば、第2階層メニュー220B3が消え、地図を眺め続けることができる。一方、目的地設定を行いたかったユーザーは、続けて第2階層メニュー220B3内から所望の項目を選んで目的地設定を行うことができる。
なお、第2階層メニュー220B3は一定時間で消えるが、再びメニューキー32M(図4)を操作すれば、第2階層メニュー220B3が表示されるため、一定時間中に第2階層メニュー220B1を慌てて操作しなくても良い。また、再びメニューキー32Mを操作すれば、他の表示モードへの切り替えも容易である。
【0069】
図9は、第3サークルプレートGM3が操作された場合の動作を示している。
第3サークルプレートGM3の「SD」が操作(タッチ操作)されると、メニュー画面表示部120は、第3サークルプレートGM3を一定期間だけ継続表示させるとともに、操作された「SD」の簡易情報を示す小画面GKを一定期間だけポップアップ表示させる。この小画面GKは、表示画面の一部に重なり、「SD」に対応する画面特定情報DAに基づいて最後に利用したオーディオソースを特定する最低限の情報を表示した画面である。
【0070】
次いで、小画面GKの表示期間(数秒)が経過すると、メニュー画面表示部120は、第3サークルプレートGM3や小画面GKを非表示にする。続いて、画面表示部130により、画面特定情報DAに基づいて、「SD」のときに最後に表示されていた画面(オーディオソース画面)GSが表示され、前回の続きの音声が再生される。
図9の例では、画面特定情報DAに基づいて、Trackが「AAAAAA」、Artistが「BBBBBB」、Albumが「CCCCCC」の楽曲の99曲目の3分24秒から再生開始した場合を例示している。このようにして、前回の続きのソースを少ない操作で容易かつ迅速に再生させることができる。
【0071】
この構成によれば、車内のユーザーに対し、どのような画面状態であってもメニューキー32Mを操作すれば、別のオーディオソースを選択可能な第3サークルプレートGM3を表示させることができる。このため、別のオーディオソースへの切り替えが容易である。
また、第3サークルプレートGM3から選択した場合、簡易情報を載せた小画面GKをポップアップ表示するとともに第3サークルプレートGM3を一時的に表示する。このため、ユーザーは、ポップアップの内容を確認し、そのままで良ければポップアップが消え、別のオーディオソースに切り替えたい場合には、第3サークルプレートGM3内から所望の項目を選んで別のソースに切り替えることができる。
なお、第2サークルプレートGM2に「オーディオ」の第2階層メニュー220B2を表示している場合は、第3サークルプレートGM3が非表示となる。この場合には、第2サークルプレートGM2が、上記第3サークルプレートGM3の代わりに小画面GKとともに一定期間だけ表示され、上記と同様の効果が得られる。
【0072】
以上説明したように、本実施の形態では、図5に示したように、メニュー画面GMとして、表示させたい機能(表示モード)を選択するための第1層操作項目(上位操作項目)210Aと、第1層操作項目210Aよりも下位階層の第2層操作項目(下位操作項目)210Bを同時に表示させる。そして、第2層操作項目210Bが選択された場合、選択された第2層操作項目210Bに応じた画面を表示させ、第1層操作項目210Aが選択された場合、選択された第1層操作項目210Aに対応する機能(表示モード)の所定画面を表示させる。
このため、下位の操作項目である第2層操作項目210Bを選び易くするとともに、第2層操作項目210Bの操作に寄らず、表示させたい機能(表示モード)に対応する画面を表示させることが可能になる。
【0073】
この場合、図7に示したように、選択された第1層操作項目210Aが、「通信」、「オーディオ」などの非ナビゲーションの場合、その機能(表示モード)のときに最後に表示された画面GAを表示させる。このため、ユーザーが最後に表示された画面GAを表示させるための操作項目210を探して操作する、という作業を行うことなく、最後に表示された画面GAを迅速かつ容易に表示させることができる。
【0074】
一方、図8に示したように、選択された第1層操作項目210Aが「ナビゲーション」の場合、その「ナビゲーション」機能の画面の1つである現在地表示画面GGを表示させる。このため、ユーザーが現在地表示画面GGを表示させるための操作項目210を探して操作する、という作業を行うことなく、使用する可能性が高い現在地表示画面GGを表示させることができる。従って、少ない操作でユーザーが希望する画面を表示させ易くなる。
【0075】
しかも、表示させたい機能(表示モード)毎に最後に表示された画面GAを特定する画面特定情報DAを記憶する設定記憶部203(図3参照)を有し、画面特定情報DAに基づいて最後に表示された画面GAを表示させる。これにより、最後に表示された画面GAを適切に表示させることができる。
【0076】
さらに、図9に示したように、メニュー画面GMの第1層操作項目(上位操作項目)210Aが選択された場合、メニュー画面GMに表示されていた複数の第2層操作項目(下位操作項目)210Bを一時的に選択可能に表示させる。これにより、最後に表示された画面と異なる画面を表示させたい場合は第2層操作項目210Bを選択して異なる画面を迅速に表示させることができる。
【0077】
<第2実施形態>
第2実施形態のナビゲーション装置1では、メニュー画面GMで選択された第1層操作項目210Aが「ナビゲーション」の場合、「ナビゲーション」機能で最後に表示された画面を表示させるようにしている。
この場合、設定記憶部203には、「ナビゲーション」機能で最後に表示された画面の画面特定情報DAとして、ナビゲーションのどの操作項目210(B30〜B33、C10〜C12など(図2))が最後に操作されたかを示す情報などが記憶される。
ここで、最後に表示された画面に文字や数字を入力中であった場合には、その文字や数字も画面特定情報DAに含まれる。また、最後に表示された画面がソートをかけたリストを表示中であった場合には、そのソートの条件も画面特定情報DAに含まれる。
【0078】
メニュー画面GMが表示された状態で、第1サークルプレートGM1の「ナビゲーション」が操作されると、画面表示部130は、第2サークルプレートGM2の表示を「ナビゲーション」に対応する第2層操作項目210B3にするとともに、設定記憶部203から「ナビゲーション」に対応する画面特定情報DAを読み出す。そして、画面特定情報DAに基づいて「ナビゲーション」のときに最後に表示されていた画面GAを表示させる。
この場合、画面特定情報DAに、入力中の文字や数字が含まれているときは、その文字や数字を入力した画面を表示させ、ソートの条件が含まれているときはそのソートの条件でソートを行った画面を表示させる。
これにより、ユーザーがメニュー画面GMの「ナビゲーション」を操作するだけで、「ナビゲーション」のときに最後に表示されていた画面GAを容易かつ適切に表示させることができる。なお、この点を除けば、第1実施形態の構成と同様であり、第1実施形態と同様の各種効果を有している。
【0079】
上述した各実施形態は、あくまで本発明の一態様に過ぎず、本発明の範囲内で任意に変更が可能である。例えば、上述の第1実施形態では、メニュー画面GMの「ナビゲーション」が操作された場合、現在地表示画面GGを表示させる場合を説明したが、それ以外の画面を表示させても良い。要は、ユーザーが所望する可能性の高い予め定めた画面を表示させれば良い。
また、上述の各実施形態では、メニュー画面GMなどの各種表示を制御するための制御プログラムを予めナビゲーション装置1内に記憶しておく場合について述べた。これに限らず、この制御プログラムを、磁気記録媒体、光記録媒体、半導体記録媒体などのコンピューターが読み取り可能な記録媒体に格納し、コンピューターが記録媒体からこの制御プログラムを読み取って実行するようにしても良い。また、この制御プログラムを通信ネットワーク(電気通信回線)を介して配信サーバーなどからダウンロードできるようにしても良い。
また、上述の各実施形態では、本発明をナビゲーション装置1に適用する場合を説明したが、ナビゲーション装置以外の情報処理装置に本発明を適用しても良い。
【符号の説明】
【0080】
1 ナビゲーション装置(情報処理装置)
20 表示装置
31 タッチスクリーン
32 ハードスイッチ
100 携帯端末
110 主制御部
120 メニュー画面表示部
130 画面表示部
135 表示制御部
200 記憶部
210 操作項目
210A 第1層操作項目(上位操作項目)
210B 第2層操作項目(下位操作項目)
DA 画面特定情報
GM メニュー画面
GG 現在地表示画面
GS 画面(オーディオソース画面)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9