特開2015-14936(P2015-14936A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-14936(P2015-14936A)
(43)【公開日】2015年1月22日
(54)【発明の名称】思い出情報管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20141219BHJP
【FI】
   G06F17/30 380D
   G06F17/30 220C
   G06F17/30 170B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-141589(P2013-141589)
(22)【出願日】2013年7月5日
(71)【出願人】
【識別番号】508258541
【氏名又は名称】ブロードサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001335
【氏名又は名称】特許業務法人 武政国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】千葉 誠
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 竜男
(72)【発明者】
【氏名】新妻 景子
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 康弘
(57)【要約】
【課題】多岐にわたる属性を有する個人情報に基づいて、各個人の画像データを含む思い出情報を、効率よく総合的に管理する。
【解決手段】個人毎に、種々の属性を有するデータについて、各属性を関連付けて管理するためのシステムであって、個人毎の基本データを記憶した個人別基本データベース151と、属性に基づいて区分した管理データを、個人毎の基本データに関連付けて記憶した属性別データベース152と、個人毎の基本データ及び管理データを入力するデータ入力手段と、入力された検索条件を取得する検索条件取得手段18と、個人別基本データベース151及び属性別データベース152を参照して、取得した検索条件に合致するデータを抽出するデータ抽出手段19と、抽出したデータを、その関連を明示して出力する出力手段と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人毎に、種々の属性を有するデータについて、前記各属性を関連付けて管理するためのシステムであって、
個人毎の基本データを記憶した個人別基本データベース(151)と、
属性に基づいて区分した管理データを、前記個人毎の基本データに関連付けて記憶した属性別データベース(152)と、
前記個人毎の基本データ及び前記管理データを入力するデータ入力手段(61,62,63,64,65)と、
入力された検索条件を取得する検索条件取得手段(18)と、
前記個人別基本データベース(151)及び前記属性別データベース(152)を参照して、前記取得した検索条件に合致するデータを抽出するデータ抽出手段(19)と、
前記抽出されたデータを、その関連を明示して出力する出力手段(71,72)と、
を備えたことを特徴とする思い出情報管理システム。
【請求項2】
前記個人別基本データベース151及び属性別データベース152は、複数箇所に分散して多重記憶することを特徴とする請求項1の思い出情報管理システム。
【請求項3】
前記管理データは、静止画又は動画の少なくとも一方からなる画像データ、親族関係を示す家系データ、各個人の相関関係を示す相関データ、各個人が後世に伝承すべき伝承データ、各個人の慶弔に関する慶弔データ、各個人に関連するスケジュールデータ、各個人の住所データのうちの少なくとも一つを含む、ことを特徴とする請求項2の思い出情報管理システム。
【請求項4】
前記出力手段により出力されるデータは、アルバム、家系図、相関図、年表及び年譜、伝承、慶弔、カレンダー、住所録、個人情報のうちの少なくとも一つである、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項の思い出情報管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、思い出情報管理システムに係り、特に個人情報に基づいて、画像データを含む思い出情報を総合的に管理するための思い出情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、写真に代表される画像データを管理するためのシステムとして種々の技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。特許文献1に記載された技術は、未整理の写真画像を、利用者入力する検索文で検索することができるようにしたものである。この写真画像検索装置において、インデックス作成部は、日記DBの日記データを取得し、日記データに含まれる単語を抽出し、抽出した単語の情報と該日記データが日記DB登録された日付の情報とを関連付けてインデックスDBに記憶する。そして、検索部は、ユーザが入力した検索文を構文解析し、検索文に含まれる検索語を抽出し、該検索語の情報を指標として、インデックスDBを参照し、該検索語を含む日記データの登録された日付の情報を抽出する。そして、検索語を含む日記データの登録された日付を指標として、写真画像データベースを参照し、該当する日付に撮影された写真画像を抽出して表示するようになっている。
【0003】
また、画像データに関連付けて、家系データや自分史データを管理するシステムも提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。特許文献2に記載された技術は、各個人の多数の写真と経歴を総合的に纏めて、アルバム式写真集を構成して、自分の系譜図を提供するとともに、自分史を効率よく作成して、拡がりをもつ家族構成関係図も作成するシステムに関するものである。この自分史アルバムは、系譜と時代に沿って該当する人物画像と該当する人物の写真と業績の属性データを写真集に合成する。系譜と時代に沿って該当する人物画像は、誕生、入学、卒業、就職、結婚、子孫の誕生などを主要な自分の経歴に沿って、人物、風景、家屋などの画像をアルバム形式に順列させている自分史アルバムとなっている。
【0004】
また、特許文献3に記載された技術は、経歴や親族関係が一目でわかるアルバムや、顔が判別可能な過去帳を作成する技術である。この家系アルバムは、見開きの右又は左の頁に写真を収容し、他方の頁に写真の人物の氏名、戒名、死亡時年令、経歴、親族の続柄を示す略系図、宗派等を記載することにより、アルバムを製作するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−235910号公報
【特許文献2】特開2012−37966号公報
【特許文献3】特開平9−123637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、デジタル撮影機器の普及に伴い、写真データやビデオデータ等の画像データは、アナログデータとして、銀塩フィルムや磁気フィルムへ記憶するのではなく、デジタルデータとしてハードディスク、シリコンディスク、可搬型メモリ等へ記憶するように変遷してきた。このように、画像データの保存では、時代とともに変化する録再機器、テープの劣化、収納場所を占有するという問題、鑑賞時の手間等、多くの問題を抱えていた。そこで、アナログデータをデジタルデータに変換して、経年劣化に耐える記憶媒体に記憶し直すというサービスも導入されている。
【0007】
しかし、近年発生した東日本大震災や原発事故等を鑑みると、画像データ等をデジタルデータ化して記憶媒体に記憶しただけでは、データの紛失を防止することはできない。さらに、ただ単に、大量のデジタルデータを保存しただけでは、データを有効活用することができず、結局、互いに関連を持たない大量のデータが蓄積されてゆくだけである。
【0008】
上述した特許文献1に記載された技術は、画像データにインデックスを付して、検索を容易にすることはできるが、画像データのみを管理するものであり、その他の属性を有する各種のデータに関連性を持たせることはできなかった。また、特許文献2や特許文献3に記載された技術は、画像データを含む各個人のデータを、家系データや自分史データ等として関連付けることはできるが、各個人のデータは、日々変化する多岐の属性にわたるものであり、これを効率よくかつ総合的に管理するには、さらなる工夫の余地があった。
【0009】
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、多岐にわたる属性を有する個人情報に基づいて、各個人の画像データを含む思い出情報を、効率よく総合的に管理することが可能な思い出情報管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の思い出情報管理システムは、個人毎に、種々の属性を有するデータについて、前記各属性を関連付けて管理するためのシステムであって、個人毎の基本データを記憶した個人別基本データベース(151)と、属性に基づいて区分した管理データを、前記個人毎の基本データに関連付けて記憶した属性別データベース(152)と、前記個人毎の基本データ及び前記管理データを入力するデータ入力手段(キーボード(61)、マウス(62)、タッチパネル(63)、イメージスキャナ(64)、データ読込装置(65))と、入力された検索条件を取得する検索条件取得手段(18)と、前記個人別基本データベース(151)及び前記属性別データベース(152)を参照して、前記取得した検索条件に合致するデータを抽出するデータ抽出手段(19)と、前記抽出されたデータを、その関連を明示して出力する出力手段(表示装置(71)、プリンタ(72))と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
前記個人別基本データベース(151)及び属性別データベース(152)は、複数箇所に分散して多重記憶することが好ましい。
【0012】
前記管理データは、静止画又は動画の少なくとも一方からなる画像データ、親族関係を示す家系データ、各個人の相関関係を示す相関データ、各個人が後世に伝承すべき伝承データ、各個人の慶弔に関する慶弔データ、各個人に関連するスケジュールデータ、各個人の住所データのうちの少なくとも一つを含ませることが可能である。
【0013】
前記出力手段により出力されるデータは、アルバム、家系図、相関図、年表及び年譜、伝承、慶弔、カレンダー、住所録、個人情報のうちの少なくとも一つであることが可能である。
【発明の効果】
【0014】
上記構成の思い出情報管理システムでは、個人毎に、種々の属性を有するデータについて、各属性を関連付けて管理する。本システムで管理するデータは、個人毎の基本データと、属性に基づいて区分した管理データとからなり、管理データは、個人毎の基本データに関連付けられている。そして、所望の検索条件を入力すると、検索条件に合致するデータが抽出され、画面表示データや印刷データとして出力することができる。これにより、多岐にわたる属性を有する個人情報に基づいて、各個人の画像データを含む思い出情報を、効率よく総合的に管理することが可能となる。
【0015】
また、管理するデータを分散して多重記憶しておけば、たとえ1箇所のデータが損失した場合であっても、他の場所に記憶されたデータから、所望のデータを復元することができるので、データの全てを失ってしまうおそれがない。
【0016】
また、管理データとして、静止画又は動画の少なくとも一方からなる画像データ、親族関係を示す家系データ、各個人の相関関係を示す相関データ、各個人が後世に伝承すべき伝承データ、各個人の慶弔に関する慶弔データ、各個人に関連するスケジュールデータ、各個人の住所データを含ませるとともに、所望のデータを出力することにより、各個人に関連したデータをさらに一層効率よく総合的に管理して利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の思い出情報管理システムの構成を示すブロック図である。
図2】本発明の思い出情報管理システムにおける個人別基本データベースの構成を示す模式図である。
図3】本発明の思い出情報管理システムにおける属性別データベースの構成を示す模式図である。
図4】本発明の思い出情報管理システムにおける出力画面の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
<システムの概要>
本発明は、個人毎に、種々の属性を有するデータについて、各属性を関連付けて管理するためのシステムである。管理するデータは、例えば、個人毎の基本データ及び属性に基づいて区分した管理データである。管理データは、静止画又は動画の少なくとも一方からなる画像データ、親族関係を示す家系データ、各個人の相関関係を示す相関データ、各個人が後世に伝承すべき伝承データ、各個人の慶弔に関する慶弔データ、各個人に関連するスケジュールデータ、各個人の住所データのうちの少なくとも一つを含んでいる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0019】
<システムの構成>
本発明の実施形態に係る思い出情報管理システムは、コンピュータシステム及びその周辺機器、ネットワーク回線等により構成されるシステムである。この思い出情報管理システムは、図1に示すように、個人別基本データベース151と、属性別データベース152と、データ入力手段(キーボード61、マウス62、タッチパネル63、イメージスキャナ64、データ読込装置65)と、検索条件取得手段18と、データ抽出手段19と、出力手段(表示装置71、プリンタ72)とを備えている。
【0020】
<コンピュータシステム>
本発明の実施形態に係る思い出情報管理システムは、例えば、パーソナルコンピュータ10に思い出情報管理プログラムをインストールすることにより実現されるシステムである。パーソナルコンピュータ10は、送受信手段11、中央演算手段12、ROM13、RAM14、HDD15、入力I/F16、出力I/F17、検索条件取得手段18、データ抽出手段19を備えており、付帯機器として、データ入力手段であるキーボード61、マウス62、タッチパネル63、イメージスキャナ64、データ読込装置65と、出力手段である表示装置71、プリンタ72を備えている。
【0021】
送受信手段11は、ルータ20を介して、LAN接続されたNAS30、ネットワークプリンタ(図示せず)、ネットワークイメージスキャナ(図示せず)や、インターネット40で接続されたサーバ50等との間でデータの送受信を行うための機器及びプログラムからなる。なお、データの送受信を行うための送受信回線は、有線方式であってもよいし、無線方式であってもよい。
【0022】
中央演算手段12は、CPU及びキャッシュメモリ等を備えており、ROM13等に記憶されたプログラム(本実施形態では、思い出情報管理プログラム)に従ってパーソナルコンピュータ10及びその付帯機器を総合的に制御するための機器からなる。ROM13、RAM14は半導体メモリ等からなり、プログラムデータや各種データを記憶するための機器である。HDD15は、大容量記憶装置であり、各種データを記憶するための機器であり、本実施形態では、個人別基本データベース151及び属性別データベース152が格納されている。なお、属性別データベース152は、1つに限られず、複数存在していてもよい。入力I/F16は入力装置からのデータを受信するための電子機器であり、出力I/F17は出力装置へデータを送信するための電子機器である。
【0023】
なお、以下の説明において、プログラムとは、RAM14等に記憶され、CPU等のハードウェアで実行されることにより、その機能を発揮するソフトウェアだけではなく、同等の機能を発揮することが可能な論理回路も含む概念である。
【0024】
本実施形態では、データを分散して多重記憶するため、HDD15等を用いたRAIDシステムや、ネットワーク(インターネット40等)を介して接続されたサーバ50等に、個人別基本データベース151及び属性別データベース152を多重記憶することが好ましい。この場合、個人宅内でLAN接続された複数のパーソナルコンピュータ10に内蔵されたHDD15やNAS30を用いて、各データベースを多重記憶してもよいし、インターネット40を介して接続されたサーバ50に、各データベースを記憶してもよい。一般的に、インターネット40を介してパーソナルコンピュータ10と接続された商用の記憶サーバは、データの冗長化システムを採用しているため、データの喪失を防止するためには、商用の記憶サーバを利用するのも有用な方法である。
【0025】
<個人別基本データベース>
個人別基本データベース151は、個人毎の基本データを記憶したデータベースである。個人毎の基本データとは、図2に示すように、個人ID、氏名、生年月日、性別、住所、ニックネーム、血液型、配偶者、父親、母親、本籍、出生地、固定電話番号、携帯電話番号、ファクシミリ番号、出生記録(時間、体重、病院名)、星座、干支、身体測定記録、学歴、マイブーム、好物、愛好品、住民基本台帳番号、印鑑登録印影、戒名等である。さらに、音声、手形、足形、命名書、作品、賞状、動画等のデータを付加してもよい。
【0026】
なお、個人別の基本データは、例示したデータの内の一部のデータのみであってもよいし、他のデータを含んでいてもよい。また、年齢は、生年月日データとパーソナルコンピュータ10の時計機能から取得した現在日時データとに基づいて算出することができる。この個人別基本データベース151は、例えば、当該個人が所有するパーソナルコンピュータ10に内蔵したHDD15等に記憶する。
【0027】
<属性別データベース>
属性別データベース152は、属性に基づいて区分した複数の管理データを、個人毎の基本データに関連付けて記憶したデータベースである。属性とは、データの種類を示すもので、例えば、画像データ、親族関係を示す家系データ、各個人の相関関係を示す相関データ、各個人が後世に伝承すべき伝承データ、各個人の慶弔に関する慶弔データ、各個人に関連するスケジュールデータ、各個人の住所データ、その他のデータのことである。属性別データベース152を構成する各データについては、後に詳述する。
【0028】
<データ入力手段>
データ入力手段は、個人毎の基本データ及び管理データを入力するための機器からなり、パーソナルコンピュータ10に付帯したキーボード61、マウス62、タッチパネル63、イメージスキャナ64等により構成することができる。また、デジタルカメラ等により撮影した画像データの場合には、画像データを記憶したデータ記憶媒体(SDカード、DVD、CD、可搬型メモリ等)から、画像データを取り込むためのインターフェースをデータ入力手段として機能させてもよい。
【0029】
<検索条件取得手段>
検索条件取得手段18は、入力された検索条件を取得するためのプログラムからなる。この検索条件取得手段18は、例えば、思い出情報管理プログラムの要素である。具体的には、パーソナルコンピュータ10に接続された表示装置71の表示画面に、検索条件の入力画面を表示し、利用者がデータ入力手段を用いて検索条件となるデータを入力すると、当該入力データを思い出情報管理プログラムにおける検索条件として取得する。
【0030】
<データ抽出手段>
データ抽出手段19は、個人別基本データベース151及び属性別データベース152を参照して、検索条件取得手段18により取得した検索条件に合致するデータを抽出するためのプログラムからなる。このデータ抽出手段19は、例えば、思い出情報管理プログラムの要素である。具体的には、思い出情報管理プログラムの機能により、検索条件として入力されたデータに基づいて、個人別基本データベース151及び属性別データベース152にアクセスし、入力された条件と一致するデータを抽出する。
【0031】
<出力手段>
出力手段は、抽出されたデータを、その関連を明示して出力するための機器からなる。この出力手段は、例えば、パーソナルコンピュータ10に接続された表示装置71、プリンタ72、記録媒体書込装置(図示せず)により構成される。また、データの関連を明示して出力するとは、例えば、個人を特定するデータと、家系、相関関係、伝承、慶弔、スケジュール、住所等を関連付けて、その関係が解るように出力することをいう。出力されたデータは、表示装置71の表示画面に表示したり、プリンタ72により印刷したり、DVD、CD、可搬型メモリ等からなる記憶媒体に記憶したりする。
【0032】
<管理データの構成>
上述したように、管理データは、属性に基づいて区分したデータを、個人毎の基本データに関連付けて構成したデータである。具体的には、図3に示すように、画像データ、親族関係を示す家系データ、各個人の相関関係を示す相関データ、各個人が後世に伝承すべき伝承データ、各個人の慶弔に関する慶弔データ、各個人に関連するスケジュールデータ、各個人の住所データ等が管理データとなる。
【0033】
<画像データ>
画像データは、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等により撮影した写真データ又は動画データ、イメージスキャナ64から取り込んだスキャニングデータ、記録媒体から取り込んだ画像に関する種々のデータからなる。この画像データには、画像ID、データ取得日時(撮影日時)、ファイルの種類、ファイルのサイズ、設定データ(デジタルカメラの設定値)、画像の内容、所有者ID(撮影者ID)、その他の関連情報等、種々のデータを含ませることができる。画像データを構成する種々のデータを他のデータと連携させて、所望のデータを抽出することができる。
【0034】
<家系データ>
家系データは、個人別の基本データを拡張したデータであり、各個人の家系的繋がりを示すデータである。したがって、家系データを個人別の基本データに含めることもできる。この家系データには、家系ID、家系的繋がりがある個人ID、各個人IDの家系的繋がりを表す識別値(各個人間の親等数)、各個人の顔画像の画像ID、その他の関連情報等、種々のデータを含ませることができる。家系データを構成する種々のデータを他のデータと連携させて、所望のデータを抽出することができる。特に、家系データを用いることにより、各個人の顔写真等を含む家系図を作成することができる。
【0035】
<相関データ>
相関データは、個人別の基本データを拡張したデータであり、各個人の相関関係(友人・知人関係、取引関係、ペット、縫いぐるみ等)を示すデータである。したがって、相関データを個人別の基本データに含めることもできる。この相関データには、相関ID、相関関係がある個人ID、各個人IDの相関関係を表す識別値、各個人の顔画像の画像ID、その他の関連情報等、種々のデータを含ませることができる。相関データを構成する種々のデータを他のデータと連携させて、所望のデータを抽出することができる。特に、相関データを用いることにより、各個人の顔写真等を含む相関図を作成することができる。
【0036】
<伝承データ>
伝承データは、個人別の基本データを拡張したデータであり、各個人が後世(他人)に伝えるべき各種のデータからなる。したがって、伝承データを個人別の基本データに含めることもできる。この伝承データには、伝承ID、個人ID、伝承内容(家紋、家訓、秘伝、承継事項等)、その他の関連情報等、種々のデータを含ませることができる。伝承データを構成する種々のデータを他のデータと連携させて、所望のデータを抽出することができる。特に、伝承データを用いることにより、各個人が後世(他人)に伝えたい各種の情報を提供することができる。
【0037】
<慶弔データ>
慶弔データは、個人別の基本データを拡張したデータであり、慶弔費管理台帳として用いることができる各種のデータからなる。したがって、慶弔データを個人別の基本データに含めることもできる。この慶弔データには、慶弔ID、自らの個人ID、対象となる相手の個人ID、支払った祝金額、香典額、墓地の位置データ(GPSデータ)、墓地の画像データ又は画像ID、その他の関連情報等、種々のデータを含ませることができる。慶弔データを構成する種々のデータを他のデータと連携させて、所望のデータを抽出することができる。特に、慶弔データを用いることにより、各個人と交友関係にある人の慶弔費等を管理することができる。
【0038】
<スケジュールデータ>
スケジュールデータは、個人別の基本データを拡張したデータであり、カレンダー管理等に用いることができる各種のデータからなる。したがって、スケジュールデータを個人別の基本データに含めることもできる。このスケジュールデータには、スケジュールID、個人ID、誕生日、記念日、法事日、進学日、親族・友人・ペットの誕生日、世界・日本国における行事予定、その他の関連情報等、種々のデータを含ませることができる。スケジュールデータを構成する種々のデータを他のデータと連携させて、所望のデータを抽出することができる。特に、スケジュールデータを用いることにより、各個人の予定を管理することができる。
【0039】
<住所データ>
住所データは、個人別の基本データを拡張したデータであり、住所録管理に用いることができる各種のデータからなる。したがって、住所データを個人別の基本データに含めることもできる。この住所データには、住所ID、個人ID、友人・知人等の住所、友人・知人等の電話番号、年賀状や挨拶状等のスキャニングデータ、その他の関連情報等、種々のデータを含ませることができる。住所データを構成する種々のデータを他のデータと連携させて、所望のデータを抽出することができる。特に、住所データを用いることにより、年賀状や暑中見舞の送付管理等を行うことができる。なお、住所データは、葉書印刷ソフトに代表される住所録管理ソフトのデータとリンクさせてもよい。一般的に、葉書印刷ソフト等の住所録管理ソフトは、出力データの形式としてcsv方式を選択することが可能である。したがって、csv方式で出力された住所データを取り込むことにより、本発明における住所データを容易に作成することができる。
【0040】
<出力画面>
本発明の実施形態に係る思い出情報管理システムでは、検索条件取得手段18及びデータ抽出手段19の機能により、所望のデータを取り出すことができる。抽出するデータの内容は、入力する検索条件により異なるが、上述したように、アルバム、家系図、相関図、伝承図、慶弔記録表、スケジュール管理表、住所録等、種々のデータを出力することができる。
【0041】
図4は、家系図の出力画面を示すものであり、特定の個人の家系について、親族関係、顔写真、付記データ等を一覧表示している。これにより、特定の個人について、親族関係及びその詳細が一目瞭然となり、各個人の記憶のみに頼ることなく、容易に親族関係を知ることができる。他の図表においても、同様に、容易かつ確実にデータ管理を行うことができる。
【符号の説明】
【0042】
10 パーソナルコンピュータ
11 送受信手段
12 中央演算手段
13 ROM
14 RAM
15 HDD
151 個人別基本データベース
152 属性別データベース
16 入力I/F
17 出力I/F
18 検索条件取得手段
19 データ抽出手段
20 ルータ
30 NAS
40 インターネット
50 サーバ
61 キーボード
62 マウス
63 タッチパネル
64 イメージスキャナ
65 データ読込装置
71 表示装置
72 プリンタ
図1
図2
図3
図4