【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1によれば、端末管理装置10は、端末と接続されたことに応じて、端末の端末識別情報および端末環境情報を取得し、予め、端末管理装置10にて、アプリケーションサービスの利用契約を管理する端末の端末識別情報に対応付けて、アプリケーションサービスを提供する事業者のサーバを識別するサーバ情報を格納し、取得した端末識別情報が格納されているか否かにより、端末の認証を行い、端末が認証された場合に、取得した端末識別情報および端末環境情報を格納し、端末環境情報の送信要求に応じて、送信要求がされた端末の端末識別情報により、取得したサーバ情報に基づいて、端末環境情報を送信することで、端末の管理を行う。
【0008】
特許文献1の手法では、端末の契約に関する認証手段を備える事で、端末の権利関係まで詳細な管理ができるという利点がある。加えて、実際の利用シーンを鑑みると、自分の所持している端末から、接続可能な端末を列挙したり、その端末への接続情報を取得したりという使い方ができないという問題がある。
【0009】
そこで本発明者は、各端末への接続情報を管理するサーバにおいて、各端末のセキュリティ条件を設定し、接続情報のリクエストを送信した端末がセキュリティ設定を満たしている場合のみ認証情報を送信することで、セキュリティを担保しつつ効率的に接続情報を管理できる点に着目した。
【0010】
また、本発明者は、サーバに登録されている端末のうち、単に接続可能な端末を列挙しただけでは候補が膨大な数になってしまう点を鑑み、接続情報のリクエストを送信した端末の位置情報を利用することで、対象をリクエスト端末から所定の範囲にある端末に限定することで、利便性を向上できる点に着目した。加えて、一般的な端末管理システムがインターネットを介した接続を前提としている点にも鑑み、その他通信規格にも対応する際には対象端末との距離が重要である点にも着目して、上記位置情報に基づく制限を加えた。
【0011】
本発明は、通信端末からの求めに応じ、位置情報を基に付近にある端末を特定し、両端末が通信可能な接続方法を特定し、通信端末に提供するとともに、端末にセキュリティ条件が設定されている場合には、通信端末が当該セキュリティ条件を満たす場合にのみ認証情報を送信することで、適切に接続情報を提供する接続情報共有サーバ、接続情報共有方法、接続情報共有サーバ用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0013】
第1の特徴に係る発明は、通信端末と通信可能に接続され、記憶部に各端末の位置を記憶させた端末位置データベースを備えた接続情報共有サーバであって、
前記通信端末の位置情報を取得する端末位置取得手段と、
前記端末位置データベースから、前記取得した位置情報を基準として所定の範囲内に存在する他の端末を抽出する近接端末抽出手段と、
前記通信端末と、前記抽出した他の端末とを接続可能な接続方法を特定する接続方法特定手段と、
前記特定した接続方法を、前記他の端末の情報とともに前記通信端末に送信する接続情報送信手段と、
を備えることを特徴とする接続情報共有サーバを提供する。
【0014】
第1の特徴に係る発明によれば、通信端末と通信可能に接続され、記憶部に各端末の位置を記憶させた端末位置データベースを備えた接続情報共有サーバは、前記通信端末の位置情報を取得し、前記端末位置データベースから、前記取得した位置情報を基準として所定の範囲内に存在する他の端末を抽出し、前記通信端末と、前記抽出した他の端末とを接続可能な接続方法を特定し、前記特定した接続方法を、前記他の端末の情報とともに前記通信端末に送信する。
【0015】
第1の特徴に係る発明は、機器検出端末のカテゴリであるが、機器検出方法及び、機器検出端末用プログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
【0016】
第2の特徴に係る発明は、記憶部に各端末が利用可能な接続方法を記憶させた接続方法データベースを備え、
前記端末情報データベースから、前記通信端末と、前記他の端末とについて、それぞれ利用可能な接続方法を抽出する接続方法抽出手段と、を備え、
前記通信端末と、前記他の端末とを接続可能な接続方法の特定は、前記抽出した当該通信端末が利用可能な接続方法と、当該他の端末が利用可能な接続方法とに基づいて特定することを特徴とする第1の特徴に係る発明である接続情報共有サーバを提供する。
【0017】
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である接続情報共有サーバは、記憶部に各端末が利用可能な接続方法を記憶させた接続方法データベースは、前記端末情報データベースから、前記通信端末と、前記他の端末とについて、それぞれ利用可能な接続方法を抽出し、前記通信端末と、前記他の端末とを接続可能な接続方法の特定においては、前記抽出した当該通信端末が利用可能な接続方法と、当該他の端末が利用可能な接続方法とに基づいて特定する。
【0018】
第3の特徴に係る発明は、記憶部に各端末の認証情報を記憶させた端末セキュリティデータベースを備え、
前記端末セキュリティデータベースから、前記抽出した他の端末への接続に用いる認証情報を抽出する認証情報抽出手段と、
前記抽出した認証情報を、前記通信端末に送信する認証情報送信手段と
を備えることを特徴とする第1又は第2の特徴に係る発明である接続情報共有サーバを提供する。
【0019】
第3の特徴に係る発明によれば、第1又は第2の特徴に係る発明である接続情報共有サーバは、記憶部に各端末の認証情報を記憶させた端末セキュリティデータベースを備え、前記端末セキュリティデータベースから、前記抽出した他の端末への接続に用いる認証情報を抽出し、前記抽出した認証情報を、前記通信端末に送信する。
【0020】
第4の特徴に係る発明は、前記端末セキュリティデータベースには認証情報を送信可能な端末の条件として端末セキュリティ条件が記憶され、
前記端末セキュリティデータベースから、前記抽出した他の端末の認証情報を送信するためのセキュリティ条件を抽出するセキュリティ条件抽出手段と、
前記通信端末が前記セキュリティ条件を満たすか否かを判定するセキュリティ条件判定手段と、を備え
前記判定の結果、前記セキュリティ条件を満たすと判定された時にのみ、前記認証情報を前記通信端末に送信することを特徴とする第3の特徴に係る発明である接続情報共有サーバを提供する。
【0021】
第4の特徴に係る発明によれば、第3の特徴に係る発明である接続情報共有サーバにおいて、前記端末セキュリティデータベースには認証情報を送信可能な端末の条件として端末セキュリティ条件が記憶され、また、第3の特徴に係る発明である接続情報共有サーバは、前記端末セキュリティデータベースから、前記抽出した他の端末の認証情報を送信するためのセキュリティ条件を抽出し、前記通信端末が前記セキュリティ条件を満たすか否かを判定し、前記判定の結果、前記セキュリティ条件を満たすと判定された時にのみ、前記認証情報を前記通信端末に送信する。
【0022】
第5の特徴に係る発明は、通信端末と通信可能に接続され、記憶部に各端末の位置を記憶させた端末位置データベースを備えた接続情報共有サーバが実行する接続情報共有方法であって、
前記通信端末の位置情報を取得するステップと、
前記端末位置データベースから、前記取得した位置情報を基準として所定の範囲内に存在する他の端末を抽出するステップと、
前記通信端末と、前記抽出した他の端末とを接続可能な接続方法を特定するステップと、
前記特定した接続方法を、前記他の端末の情報とともに前記通信端末に送信するステップと、
を備えることを特徴とする接続情報共有方法を提供する。
【0023】
第6の特徴に係る発明は、通信端末と通信可能に接続され、記憶部に各端末の位置を記憶させた端末位置データベースを備えた接続情報共有サーバに、
前記通信端末の位置情報を取得するステップ、
前記端末位置データベースから、前記取得した位置情報を基準として所定の範囲内に存在する他の端末を抽出するステップ、
前記通信端末と、前記抽出した他の端末とを接続可能な接続方法を特定するステップ、
前記特定した接続方法を、前記他の端末の情報とともに前記通信端末に送信するステップ、
を実行させることを特徴とする接続情報共有サーバ用プログラムを提供する。