(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-154313(P2015-154313A)
(43)【公開日】2015年8月24日
(54)【発明の名称】リモコン装置
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20150728BHJP
F24H 1/00 20060101ALI20150728BHJP
【FI】
H04Q9/00 301D
H04Q9/00 361
F24H1/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2014-27312(P2014-27312)
(22)【出願日】2014年2月17日
(71)【出願人】
【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
(72)【発明者】
【氏名】真野 敬造
【テーマコード(参考)】
5K048
【Fターム(参考)】
5K048AA06
5K048BA12
5K048BA14
5K048DA02
5K048DC04
5K048EB02
5K048EB07
5K048FB05
5K048FB10
5K048FB11
5K048FB15
5K048HA01
5K048HA02
5K048HA21
(57)【要約】 (修正有)
【課題】呼出があったことが容易に分かるリモコン装置を提供する。
【解決手段】第1表示部10と第1呼出スイッチ14と第1報知手段12と第1記憶部9を備えた第1制御部17を有し給湯装置1を操作する第1リコモン2と、第2表示部21と第2呼出スイッチ25と第2報知手段23と第2記憶部20を備えた第2制御部28を有し同じ給湯装置1を操作する第2リモコン3とを備えたもので、前記一方のリモコン2、3に設けられた呼出スイッチ14、25を押圧することによって、他方のリモコン2、3に一方のリモコン2、3から呼出がされていることを報知すると共に記憶部9、20に記憶し、この報知後に、制御部17、28がこのリモコン2、3の表示部10、21に呼出があった時間と共に呼出があったことを文字で呼出履歴表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表示部と第1呼出スイッチと第1報知手段と第1記憶部を備えた第1制御部を有し給湯装置を操作する第1リコモンと、第2表示部と第2呼出スイッチと第2報知手段と第2記憶部を備えた第2制御部を有し同じ給湯装置を操作する第2リモコンとを備えたものに於いて、前記一方のリモコンに設けられた呼出スイッチを押圧することによって、他方のリモコンに一方のリモコンから呼出がされていることを報知すると共に記憶部に記憶し、この報知後に、制御部がこのリモコンの表示部に呼出があった時間と共に呼出があったことを文字で呼出履歴表示するようにしたことを特徴とするリモコン装置。
【請求項2】
前記呼出履歴表示は、表示中に再度呼出された場合は、前の呼出履歴表示を消去し、最新の呼出履歴表示するようにしたことを特徴とする請求項1記載のリモコン装置。
【請求項3】
前記呼出履歴表示は、表示しているリモコンが操作されることで、元の通常表示に戻るようにしたことを特徴とする請求項1記載のリモコン装置。
【請求項4】
前記呼出履歴表示は、所定時間の経過で自動的に、元の通常表示に戻るようにしたことを特徴とする請求項1記載のリモコン装置。
【請求項5】
前記呼出履歴表示は、風呂保温運転の終了で、元の通常表示に戻るようにしたことを特徴とする請求項1記載のリモコン装置。
【請求項6】
前記呼出履歴表示は、給湯装置の運転停止で、元の通常表示に戻るようにしたことを特徴とする請求項1記載のリモコン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、台所と浴室に設置するリモコン装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来よりこの種のものに於いては、浴室リモコンの呼出スイッチが操作されると、台所リモコンのスピーカーからブザーを10秒間鳴らすと共に、台所リモコンの各スイッチに付いているLEDを10秒間点滅させることで、台所リモコンの近くにいる人に浴室リモコンから呼出されていることを知らせるものであった。(例えば、特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−341771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところでこの従来のものでは、浴室リモコンからの呼出を台所リモコンの近くに居れば知ることが出来るが、ブザーも聞こえない程に台所リモコンから離れて居ると知ることが出来ず、又離れた所から台所リモコンの場所に戻ったとしても、すでに報知動作が終了していると呼出があったことを知る手段がなく、万一入浴中に体調を崩したような場合には、対応が遅れてしまうと言う大きな課題を有するものであった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、この発明の請求項1では、第1表示部と第1呼出スイッチと第1報知手段と第1記憶部を備えた第1制御部を有し給湯装置を操作する第1リコモンと、第2表示部と第2呼出スイッチと第2報知手段と第2記憶部を備えた第2制御部を有し同じ給湯装置を操作する第2リモコンとを備えたものに於いて、前記一方のリモコンに設けられた呼出スイッチを押圧することによって、他方のリモコンに一方のリモコンから呼出がされていることを報知すると共に記憶部に記憶し、この報知後に、制御部がこのリモコンの表示部に呼出があった時間と共に呼出があったことを文字で呼出履歴表示するようにしたものである。
【0006】
又請求項2では、前記呼出履歴表示は、表示中に再度呼出された場合は、前の呼出履歴表示を消去し、最新の呼出履歴表示するようにしたものである。
【0007】
又請求項3では、前記呼出履歴表示は、表示しているリモコンが操作されることで、元の通常表示に戻るようにしたものである。
【0008】
又請求項4では、前記呼出履歴表示は、所定時間の経過で自動的に、元の通常表示に戻るようにしたものである。
【0009】
又請求項5では、前記呼出履歴表示は、風呂保温運転の終了で、元の通常表示に戻るようにしたものである。
【0010】
又請求項6では、前記呼出履歴表示は、給湯装置の運転停止で、元の通常表示に戻るようにしたものである。
【発明の効果】
【0011】
この発明の請求項1によれば、一方のリモコンの呼出スイッチが押圧されると、他方のリモコンに呼出されたことを報知すると共に記憶部に記憶し、この報知後に、制御部がこの他方のリモコンの表示部に呼出があった時間と共に呼出があったことを文字で呼出履歴表示するようにしたので、報知時にリモコンから離れていても、リモコンの所に戻り表示部を見ることで、呼出があったことを知ることが出来、逆に一方のリモコンを呼出たりこのリモコンの所に見にいったりと、次の対応を取ることが可能で、使用勝手が良く安心して使用出来るものである。
【0012】
又請求項2によれば、前記呼出履歴表示は、表示中に再度呼出された場合は、前の呼出履歴表示を消去し、最新の呼出履歴表示するようにしたので、常に最新の呼出履歴表示を見ることが出来、間違った情報を得る心配がなく、常に安心して便利に使用出来るものである。
【0013】
又請求項3によれば、前記呼出履歴表示は、表示しているリモコンが操作されることで、元の通常表示に戻るようにしたので、リモコンが操作されると言うことは、必ず表示部は確認されているので、表示を元の通常表示に戻すようにしたものであり、使用勝手が良いものである。
【0014】
又請求項4によれば、前記呼出履歴表示は、所定時間の経過で自動的に、元の通常表示に戻るようにしたので、表示切替等の操作をすることなく、所定時間後には元の通常表示に戻り、便利であり使用勝手が良いものである。
【0015】
又請求項5によれば、前記呼出履歴表示は、風呂保温運転の終了で、元の通常表示に戻るようにしたので、呼出スイッチが押圧された一方のリモコンが浴室リモコンでは、風呂保温運転の終了ではほとんどの場合入浴者はいなくなるので、無駄な呼出履歴表示をなくすことが出来、経済的で使用勝手が良いものである。
【0016】
又請求項6によれば、前記呼出履歴表示は、給湯装置の運転停止で、元の通常表示に戻るようにしたので、元々の給湯装置の運転が停止すれば、呼出履歴表示の必要性がなくなるので、無駄な呼出履歴表示をなくすことが出来、経済的で使用勝手が良いものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】この発明の一実施形態のリモコン装置を適用した給湯システムを示すブロック図。
【
図3】同表示部の呼出報知状態から呼出履歴表示状態を示す図。
【
図4】同表示部の呼出履歴表示から通常表示に戻る状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次にこの発明に係るリモコン装置を図面に示す一実施例で説明する。
図1は本件リモコン装置を適用した給湯システムを示すブロック図で、給湯装置1と、それに接続された第1リモコンとしての台所リモコン2及び第2リモコンとしての浴室リモコン3とを有しているものである。
前記台所リモコン2は、通常、台所等の壁面に設置され、運転の開始/停止等、給湯機能全般の動作に関する指示を使用者が入力可能であるように構成されている。
又浴室リモコン3は、入浴者が浴槽に入った時の目の高さに合わせて、浴槽縁から浴室リモコン3の天面までの高さが400mm以下となるように浴室の浴槽の長手方向の壁面に設置され、給湯温度やふろ給湯機能等の設定に関する指示を使用者が入力可能であるように構成されている。
【0019】
前記給湯装置1は、電源部4と、台所リモコン2及び浴室リモコン3との通信信号の変換を行う通信回路5と、通信信号の解析や送受信、給湯機能の制御を行う制御部6とを備えている。
更に給湯装置1は、湯を沸かすための加熱手段(図示せず)、湯を蓄える貯湯タンク(図示せず)、各部の湯水の流れを制御するための弁類(図示せず)、浴槽の水位を検知する水位センサ等各種センサ類(図示せず)などを備えている。
【0020】
前記台所リモコン2は、第1電源部7と、給湯装置1及び浴室リモコン3との通信信号の変換を行う第1通信回路8と、各種情報や操作や制御状態等を記憶する第1記憶部9と、該第1記憶部9に記憶された情報や各種の情報を適宜表示する第1表示部10と、音声や報知音の音量を調整する第1音量調整部11と、音声や報知音を鳴動させる第1報知手段12と、給湯温度等の給湯機能の切り替え設定する第1スイッチ部13と、浴室リモコン3を呼び出す第1呼出スイッチ14と、第1スピーカー15や第1マイク16と、第1スイッチ部13や第1通信回路8との信号を処理し、第1表示部10や第1報知手段12の制御を行う第1制御部17とを備えている。
【0021】
前記浴室リモコン3は、第2電源部18と、給湯装置1及び台所リモコン2との通信信号の変換を行う第2通信回路19と、各種情報や操作や制御状態等を記憶する第2記憶部20と、該第2記憶部20に記憶された情報や各種の情報を適宜表示する第2表示部21と、音声や報知音の音量を調整する第2音量調整部22と、音声や報知音を鳴動させる第2報知手段23と、給湯温度等の給湯機能の切り替え設定する第2スイッチ部24と、台所リモコン2を呼び出す第2呼出スイッチ25と、第2スピーカー26や第2マイク27と、第2スイッチ部24や第2通信回路19との信号を処理し、第2表示部21や第2報知手段23の制御を行う第2制御部28とを備えている。
【0022】
前記浴室リモコン3の第2呼出スイッチ25が押圧されると、台所リモコン2の第1報知手段12が複数回ブザー音及び「おふろで呼んでいます」を発しすると共に、給湯温度を表示した通常表示であつた第1表示部10に「おふろで呼んでいます」を表示した後、第1記憶部9がこの呼出があったこととその時間を記憶し、そして台所リモコン2の第1呼出スイッチ14の押圧による応答がなければ、第1制御部17が第1表示部10に第1記憶部9が記憶した時間と呼出があったことを「おふろで呼んでました PM12:00」と呼出履歴表示するものである。
【0023】
又上記の呼出報知状態で台所リモコン2の第1呼出スイッチ14が押圧されて応答があれば、そまま第1マイク16で拾った声を第2スピーカー26から発し、更に浴室リモコン3の第2マイク27で拾った声を第1スピーカー15から発しての会話が行えるようにしたものである。
【0024】
一方通常状態で逆に台所リモコン2の第1呼出スイッチ14が押圧されると、浴室リモコン3の第2報知手段23が複数回ブザー音及び「台所で呼んでいます」を発しすると共に、給湯温度を表示した通常表示であつた第2表示部21に「台所で呼んでいます」を表示した後、第2記憶部20がこの呼出があったこととその時間を記憶し、そして浴室リモコン3の第2呼出スイッチ25の押圧による応答がなければ、第2制御部28が第2表示部21に第2記憶部20が記憶した時間と呼出があったことを「台所で呼んでました PM12:00」と呼出履歴表示するものである。
【0025】
又上記の呼出報知状態で浴室リモコン3の第2呼出スイッチ25が押圧されて応答があれば、そまま第2マイク27で拾った声を第1スピーカー15から発し、更に台所リモコン2の第1マイク16で拾った声を第2スピーカー26から発しての会話が行えるようにしたものである。
【0026】
このように呼出の報知時に呼出があったリモコンから離れていても、リモコンの所に戻り表示部を見ることで、呼出があったことを知ることが出来、逆に一方のリモコンを呼出たりこのリモコンの所に見にいったりと、次の対応を取ることが可能で、使用勝手が良く安心して使用出来るものである。
【0027】
次に台所リモコン2の第1表示部10で呼出履歴表示されている状態で、再び浴室リモコン3の第2呼出スイッチ25が押圧されれば、第1記憶部9は前の呼出履歴を消去し、新たな呼出履歴を記憶すると共に、第1制御部17が第1表示部10にこの新たな呼出履歴を表示するもので、浴室リモコン3でも同様であり、常に最新の呼出履歴表示を見ることが出来、間違った情報を得る心配がなく、常に安心して便利に使用出来るものである。
【0028】
又台所リモコン2の第1表示部10で呼出履歴表示されている状態で、第1スイッチ部13のどれかのスイッチが操作されれば、第1制御部17が第1表示部10を呼出履歴表示から給湯温度を表示する通常表示に戻すもので、これは浴室リモコン3でも同様であり、リモコンが操作されると言うことは、必ず表示部は確認されているので、表示を元の通常表示に戻すようにしたものであり、使用勝手が良いものである。
【0029】
更に台所リモコン2の第1表示部10で呼出履歴表示されている状態で、30分が経過することで、第1制御部17が第1表示部10を呼出履歴表示から給湯温度を表示する通常表示に戻すもので、これは浴室リモコン3でも同様であり、表示切替等の操作をすることなく、所定時間後には元の通常表示に戻り、便利であり使用勝手が良いものである。
【0030】
又台所リモコン2の第1表示部10で呼出履歴表示されている状態で、風呂保温運転が終了すれば、第1制御部17が第1表示部10を呼出履歴表示から給湯温度を表示する通常表示に戻すものであり、風呂保温運転の終了ではほとんどの場合入浴者はいなくなるので、無駄な呼出履歴表示をなくすことが出来、経済的で使用勝手が良いものである。
【0031】
更に台所リモコン2の第1表示部10で呼出履歴表示されている状態で、給湯装置1の運転が停止すれば、第1制御部17が第1表示部10を呼出履歴表示から給湯温度を表示する通常表示に戻すもので、これは浴室リモコン3でも同様であり、元々の給湯装置1の運転が停止すれば、呼出履歴表示の必要性がなくなるので、無駄な呼出履歴表示をなくすことが出来、経済的で使用勝手が良いものである。
【0032】
尚、スピーカーから話だした方が優先となる双方向のハンズフリー方式では、
図5に示すように、「台所からの通話がありました PM12:00」及び「浴室からの通話がありました PM12:00」と呼出履歴表示されるものである。
【符号の説明】
【0033】
1 給湯装置
2 第1リモコン(台所リモコン)
3 第2リモコン(浴室リモコン)
9 第1記憶部
10 第1表示部
12 第1報知手段
14 第1呼出スイッチ
17 第1制御部
20 第2記憶部
21 第2表示部
23 第2報知手段
25 第2呼出スイッチ
28 第2制御部