【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明者は、上記の課題を解決するために、種々の実験を行い、鋭意検討した結果、めっき材料の製造過程において従来より行われていたリフロー処理を従来よりも強く行うことにより、下地めっき層と表面Snめっき層から構成される2層構造のめっきであっても、Snと下地めっき金属との合金化や合金層の成長速度を、従来に比べて大幅に遅くできることを見出し、本発明を完成するに至った。以下、詳しく説明する。
【0017】
前記した通り、従来より、めっき材料の製造過程においては、Snめっき層におけるウィスカーの生成を抑制するための加熱処理として、リフロー処理が行われていたが、リフロー処理はウィスカーの生成が抑制される範囲で行い、合金層は厚く形成されないようにすることが好ましいと、一般的に考えられていた。
【0018】
しかし、本発明者が実験を行ったところ、リフロー処理において形成される合金層の厚さが厚くなると、その後の時間の経過に伴う合金層の成長速度が遅くなることが分かった。
【0019】
そこで、本発明者は、従来の考え方とは逆に、従来より強くリフロー処理を施して従来より厚い合金層を形成させることにより、時間の経過に伴う合金層の成長を抑制して、結果的に、Snめっき層の厚さを長期間に亘って一定の厚さに維持することができ、一方、厚い合金層を形成することによるSnめっき層や下地めっき層の厚さの減少については、予めこれらの減量を見込んで各めっき層を厚く設けておけば、はんだ濡れ性や挿抜性に大きな悪影響を与えないとの考えに至った。
【0020】
そして、前記の考え方に従い、Snめっき層の厚さを長期間に亘って維持して、はんだ濡れ性や挿抜性の低下を招くことがない、具体的な、Snめっき層、下地めっき層および合金層の厚さについて種々の実験と検討を行った。
【0021】
その結果、合金層の成長速度は、合金層の厚さと密接に関係しているだけでなく、形成される合金の平均粒子径とも密接に関係しており、以下の各技術に具体的に示すめっき材料であれば、下地めっき層と表面Snめっき層から構成される2層構造のめっき材料であっても、Snと下地めっき金属との合金化や合金層の成長速度を大幅に遅くして、Snめっき層の厚さを長期間に亘って維持でき、めっき材料のはんだ濡れ性や挿抜性の低下を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0022】
そして、このような本発明は、加熱条件が異なるだけで、従来のリフロー設備をそのまま使用できるため、製造コストの増加を招くこともない。
【0023】
以下に本発明に関連する第1〜12の技術について説明する。以下に示す各技術の内、第1〜6の技術はCuまたはCu合金からなる下地めっき層を採用した技術であり、第7〜12の技術はNiまたはNi合金からなる下地めっき層を採用した技術である。
【0024】
本発明に関連する第1の技術は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、CuまたはCu合金からなる下地めっき層が形成され、さらにSnまたはSn合金からなる表面めっき層が形成されており、さらに加熱処理することにより前記下地めっき層と表面めっき層との間にCuとSnの合金層が形成されているめっき材料であって
前記下地めっき層の厚さは、0.5〜2.0μmであり、
前記表面めっき層の厚さは、0.5〜3.0μmであり、
前記CuとSnの合金層の厚さは、0.8〜2.0μmであり、
さらに、前記CuとSnの合金層を形成する合金の平均粒子径は、4〜10μmである
ことを特徴とするめっき材料である。
【0025】
前記の考え方に基づく実験の結果、基材上に厚さ0.5〜2.0μmの下地めっき層を設け、さらに厚さ0.5〜3.0μmの表面めっき層を設けためっき材料を加熱処理することにより、厚さ0.8〜2.0μm、平均粒子径4〜10μmの合金層が形成されためっき材料は、下地めっき層と表面Snめっき層から構成される2層構造のめっき材料でありながら、Snと下地めっき金属との合金化や合金層の成長速度が従来以上に遅く、Snめっき層の厚さを長期間に亘って維持でき、めっき材料のはんだ濡れ性や挿抜性の低下が抑制されることが分かった。
【0026】
本発明に関連する第2の技術は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、CuまたはCu合金からなる下地めっき層が形成され、さらにSnまたはSn合金からなる表面めっき層が形成されており、さらに加熱処理することにより前記下地めっき層と表面めっき層との間にCuとSnの合金層が形成されているめっき材料であって
前記下地めっき層の厚さは、0.5〜2.0μmであり、
前記表面めっき層の厚さは、0.5〜3.0μmであり、
前記CuとSnの合金層を形成する合金の平均粒子径は4〜10μmであり、
さらに、150℃における前記CuとSnの合金層の成長速度が、0.2μm/√日以下であることを特徴とするめっき材料である。
【0027】
基材上に厚さ0.5〜2.0μmの下地めっき層を設け、さらに厚さ0.5〜3.0μmの表面めっき層を設けためっき材料を加熱処理して、平均粒子径4〜10μmの合金層が形成されためっき材料は、150℃における合金層の成長速度が0.2μm/√日以下となり、下地めっき層と表面Snめっき層から構成される2層構造のめっき材料でありながら、Snと下地めっき金属との合金化や合金層の成長速度が従来以上に遅く、Snめっき層の厚さを長期間に亘って維持でき、めっき材料のはんだ濡れ性や挿抜性の低下が抑制される。
【0028】
本発明に関連する第3の技術は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、CuまたはCu合金からなる下地めっき層が形成され、さらにSnまたはSn合金からなる表面めっき層が形成されており、さらに加熱処理することにより前記下地めっき層と表面めっき層との間にCuとSnの合金層が形成されているめっき材料であって
前記下地めっき層の厚さは、0.5〜2.0μmであり、
前記表面めっき層の厚さは、0.5〜3.0μmであり、
前記加熱処理は、230〜400℃の温度雰囲気に30〜180秒保持する加熱処理
であることを特徴とするめっき材料である。
【0029】
基材上に厚さ0.5〜2.0μmの下地めっき層を設け、さらに厚さ0.5〜3.0μmの表面めっき層を設けためっき材料を、230〜400℃の温度雰囲気に30〜180秒保持する加熱処理を施すことにより形成されためっき材料は、Snと下地めっき金属との合金化や合金層の成長速度が従来以上に遅く、Snめっき層の厚さを長期間に亘って維持でき、めっき材料のはんだ濡れ性や挿抜性の低下が抑制される。
【0030】
本発明に関連する第4の技術は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、厚さ0.5〜2.0μmのCuまたはCu合金からなる下地めっき層を形成し、
前記下地めっき層上に、厚さ0.5〜3.0μmのSnまたはSn合金からなる表面めっき層を形成した後、
さらに、230〜400℃の温度雰囲気に30〜180秒保持する加熱処理を行い、前記下地めっき層と表面めっき層との間に合金層を形成する
ことを特徴とするめっき材料の製造方法である。
【0031】
基材上に厚さ0.5〜2.0μmの下地めっき層を設け、さらに厚さ0.5〜3.0μmの表面めっき層を設けた後、230〜400℃の温度雰囲気に30〜180秒保持する加熱処理を施すことにより形成されためっき材料は、Snと下地めっき金属との合金化や合金層の成長速度が従来以上に遅く、Snめっき層の厚さを長期間に亘って維持でき、めっき材料のはんだ濡れ性や挿抜性の低下が抑制される。
【0032】
本発明に関連する第5の技術は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、厚さ0.5〜2.0μmのCuまたはCu合金からなる下地めっき層を形成し、
前記下地めっき層上に、厚さ0.5〜3.0μmのSnまたはSn合金からなる表面めっき層を形成した後、
さらに、230〜400℃の温度雰囲気に30〜180秒保持する加熱処理を行い、前記下地めっき層と表面めっき層との間に、平均粒子径4〜10μmのCuとSnの合金からなる厚さ0.8〜2.0μmの合金層を形成する
ことを特徴とするめっき材料の製造方法である。
【0033】
基材上に厚さ0.5〜2.0μmの下地めっき層を設け、さらに厚さ0.5〜3.0μmの表面めっき層を設けた後、230〜400℃の温度雰囲気に30〜180秒保持する加熱処理を施すことにより、厚さ0.8〜2.0μm、平均粒子径4〜10μmの合金層が形成されためっき材料は、Snと下地めっき金属との合金化や合金層の成長速度が従来以上に遅く、Snめっき層の厚さを長期間に亘って維持でき、めっき材料のはんだ濡れ性や挿抜性の低下が抑制される。
【0034】
本発明に関連する第6の技術は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、厚さ0.5〜2.0μmのCuまたはCu合金からなる下地めっき層を形成し、
前記下地めっき層上に、厚さ0.5〜3.0μmのSnまたはSn合金からなる表面めっき層を形成した後、
さらに、230〜400℃の温度雰囲気に30〜180秒保持する加熱処理を行い、前記下地めっき層と表面めっき層との間に、平均粒子径4〜10μmのCuとSnの合金からなり、150℃における成長速度が0.2μm/√日以下である合金層を形成する
ことを特徴とするめっき材料の製造方法である。
【0035】
基材上に厚さ0.5〜2.0μmの下地めっき層を設け、さらに厚さ0.5〜3.0μmの表面めっき層を設けた後、230〜400℃の温度雰囲気に30〜180秒保持する加熱処理を施すことにより、平均粒子径4〜10μmの合金層が形成されためっき材料は、150℃における合金層の成長速度が0.2μm/√日以下となり、Snと下地めっき金属との合金化や合金層の成長速度が従来以上に遅く、Snめっき層の厚さを長期間に亘って維持でき、めっき材料のはんだ濡れ性や挿抜性の低下が抑制される。
【0036】
なお、第1〜6の技術において、好ましい範囲は、下地めっき層の厚さについては0.8〜1.2μm、表面めっき層の厚さについては1.0〜2.5μm、CuとSnの合金層の厚さについては0.9〜1.2μm、CuとSnの合金の平均粒子径については5〜8μmである。また、加熱処理については、260〜320℃の温度雰囲気に60〜120秒保持する加熱処理が好ましい。
【0037】
本発明者は、さらに、上記と同様の考え方に従って、NiまたはNi合金からなる下地めっき層について実験を行い、好ましい条件を求めた。以下に示す各技術は、上記した第1〜6の技術に対応するNiまたはNi合金下地の場合の技術である。
【0038】
即ち、本発明に関連する第7の技術は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、NiまたはNi合金からなる下地めっき層が形成され、さらにSnまたはSn合金からなる表面めっき層が形成されており、さらに加熱処理することにより前記下地めっき層と表面めっき層との間にNiとSnの合金層が形成されているめっき材料であって
前記下地めっき層の厚さは、0.5〜2.0μmであり、
前記表面めっき層の厚さは、0.5〜3.0μmであり、
前記NiとSnの合金層の厚さは、0.5〜2.0μmであり、
さらに、前記NiとSnの合金層を形成する合金の平均粒子径は、0.6〜1.2μmである
ことを特徴とするめっき材料である。
【0039】
本発明に関連する第8の技術は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、NiまたはNi合金からなる下地めっき層が形成され、さらにSnまたはSn合金からなる表面めっき層が形成されており、さらに加熱処理することにより前記下地めっき層と表面めっき層との間にNiとSnの合金層が形成されているめっき材料であって
前記下地めっき層の厚さは、0.5〜2.0μmであり、
前記表面めっき層の厚さは、0.5〜3.0μmであり、
前記NiとSnの合金層を形成する合金の平均粒子径は0.6〜1.2μmであり、
さらに、150℃における前記NiとSnの合金層の成長速度が、0.2μm/√日以下であることを特徴とするめっき材料である。
【0040】
本発明に関連する第9の技術は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、NiまたはNi合金からなる下地めっき層が形成され、さらにSnまたはSn合金からなる表面めっき層が形成されており、さらに加熱処理することにより前記下地めっき層と表面めっき層との間にNiとSnの合金層が形成されているめっき材料であって
前記下地めっき層の厚さは、0.5〜2.0μmであり、
前記表面めっき層の厚さは、0.5〜3.0μmであり、
前記加熱処理は、230〜400℃の温度雰囲気に30〜180秒保持する加熱処理
であることを特徴とするめっき材料である。
【0041】
本発明に関連する第10の技術は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、厚さ0.5〜2.0μmのNiまたはNi合金からなる下地めっき層を形成し、
前記下地めっき層上に、厚さ0.5〜3.0μmのSnまたはSn合金からなる表面めっき層を形成した後、
さらに、230〜400℃の温度雰囲気に30〜180秒保持する加熱処理を行い、前記下地めっき層と表面めっき層との間に合金層を形成する
ことを特徴とするめっき材料の製造方法である。
【0042】
本発明に関連する第11の技術は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、厚さ0.5〜2.0μmのNiまたはNi合金からなる下地めっき層を形成し、
前記下地めっき層上に、厚さ0.5〜3.0μmのSnまたはSn合金からなる表面めっき層を形成した後、
さらに、230〜400℃の温度雰囲気に30〜180秒保持する加熱処理を行い、前記下地めっき層と表面めっき層との間に、平均粒子径0.6〜1.2μmのNiとSnの合金からなる厚さ0.5〜2.0μmの合金層を形成する
ことを特徴とするめっき材料の製造方法である。
【0043】
本発明に関連する第12の技術は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、厚さ0.5〜2.0μmのNiまたはNi合金からなる下地めっき層を形成し、
前記下地めっき層上に、厚さ0.5〜3.0μmのSnまたはSn合金からなる表面めっき層を形成した後、
さらに、230〜400℃の温度雰囲気に30〜180秒保持する加熱処理を行い、前記下地めっき層と表面めっき層との間に、平均粒子径0.6〜1.2μmのNiとSnの合金からなり、150℃における成長速度が0.2μm/√日以下である合金層を形成する
ことを特徴とするめっき材料の製造方法である。
【0044】
なお、第7〜12の技術において、好ましい範囲は、下地めっき層の厚さについては1.0〜1.3μm、表面めっき層の厚さについては1.0〜2.5μm、NiとSnの合金層の厚さについては0.7〜1.0μm、NiとSnの合金の平均粒子径については0.6〜0.8μmである。また、加熱処理については、260〜320℃の温度雰囲気に60〜120秒保持する加熱処理が好ましい。
【0045】
本発明は上記の各技術に基いてなされたものであり、請求項1に記載の発明は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、CuまたはCu合金からなる下地めっき層が形成され、さらにSnまたはSn合金からなる表面めっき層が形成されており、さらに加熱処理することにより前記下地めっき層と表面めっき層との間にCuとSnの合金層が形成されているめっき材料であって
加熱処理前の前記下地めっき層の厚さは、0.8〜1.2μmであり、
加熱処理前の前記表面めっき層の厚さは、2.0〜3.0μmであり、
前記CuとSnの合金層の厚さは、0.9〜1.2μmであり、
さらに、前記CuとSnの合金層を形成する合金の平均粒子径は、5〜8μmであるこ
とを特徴とするめっき材料である。
【0046】
また、請求項2に記載の発明は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、CuまたはCu合金からなる下地めっき層が形成され、さらにSnまたはSn合金からなる表面めっき層が形成されており、さらに加熱処理することにより前記下地めっき層と表面めっき層との間にCuとSnの合金層が形成されているめっき材料であって
加熱処理前の前記下地めっき層の厚さは、0.8〜1.2μmであり、
加熱処理前の前記表面めっき層の厚さは、2.0〜3.0μmであり、
前記CuとSnの合金層を形成する合金の平均粒子径は5〜8μmであり、
さらに、150℃における前記CuとSnの合金層の成長速度が、0.2μm/√日以下であることを特徴とするめっき材料である。
【0047】
また、請求項3に記載の発明は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、CuまたはCu合金からなる下地めっき層が形成され、さらにSnまたはSn合金からなる表面めっき層が形成されており、さらに加熱処理することにより前記下地めっき層と表面めっき層との間にCuとSnの合金層が形成されているめっき材料であって
加熱処理前の前記下地めっき層の厚さは、0.8〜1.2μmであり、
加熱処理前の前記表面めっき層の厚さは、2.0〜3.0μmであり、
前記加熱処理は、260〜320℃の温度雰囲気に60〜120秒保持する加熱処理
であることを特徴とするめっき材料である。
【0048】
また、請求項4に記載の発明は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、厚さ0.8〜1.2μmのCuまたはCu合金からなる下地めっき層を形成し、
前記下地めっき層上に、厚さ2.0〜3.0μmのSnまたはSn合金からなる表面めっき層を形成した後、
さらに、260〜320℃の温度雰囲気に60〜120秒保持する加熱処理を行い、前記下地めっき層と表面めっき層との間に合金層を形成する
ことを特徴とするめっき材料の製造方法である。
【0049】
また、請求項5に記載の発明は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、厚さ0.8〜1.2μmのCuまたはCu合金からなる下地めっき層を形成し、
前記下地めっき層上に、厚さ2.0〜3.0μmのSnまたはSn合金からなる表面めっき層を形成した後、
さらに、260〜320℃の温度雰囲気に60〜120秒保持する加熱処理を行い、前記下地めっき層と表面めっき層との間に、平均粒子径5〜8μmのCuとSnの合金からなる厚さ0.9〜1.2μmの合金層を形成する
ことを特徴とするめっき材料の製造方法である。
【0050】
また、請求項6に記載の発明は、
CuまたはCu合金からなる基材上に、厚さ0.8〜1.2μmのCuまたはCu合金からなる下地めっき層を形成し、
前記下地めっき層上に、厚さ2.0〜3.0μmのSnまたはSn合金からなる表面めっき層を形成した後、
さらに、260〜320℃の温度雰囲気に60〜120秒保持する加熱処理を行い、前記下地めっき層と表面めっき層との間に、平均粒子径5〜8μmのCuとSnの合金からなり、150℃における成長速度が0.2μm/√日以下である合金層を形成する
ことを特徴とするめっき材料の製造方法である。
【0051】
なお、本発明における下地めっき層および表面めっき層の厚さに関する数値範囲は、実用性を加味して規定されたものであり、求められる用途に応じて調整され、それに合わせて、合金層の厚さや平均粒子径も調整される。