(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-157624(P2015-157624A)
(43)【公開日】2015年9月3日
(54)【発明の名称】加熱要素を備えた窓ガラスワイパー
(51)【国際特許分類】
B60S 1/38 20060101AFI20150807BHJP
【FI】
B60S1/38 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-33279(P2015-33279)
(22)【出願日】2015年2月23日
(31)【優先権主張番号】1451455
(32)【優先日】2014年2月24日
(33)【優先権主張国】FR
(71)【出願人】
【識別番号】512092737
【氏名又は名称】ヴァレオ システム デシュヤージュ
【氏名又は名称原語表記】VALEO SYSTEMES D’ESSUYAGE
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(72)【発明者】
【氏名】ジェラルド、カイユ
(72)【発明者】
【氏名】バンサン、イザベル
(72)【発明者】
【氏名】ジャン−ミシェル、ジャラソン
【テーマコード(参考)】
3D025
【Fターム(参考)】
3D025AA01
3D025AB01
3D025AC01
3D025AD01
3D025AE15
(57)【要約】 (修正有)
【課題】加熱要素を備えた窓ガラスワイパー、特には可撓性の窓ガラスワイパー又は平坦な窓ガラスワイパーを提供する。
【解決手段】加熱窓ガラスワイパー1は、ワイパーブレード2のための支持要素3と、少なくとも1つの背骨形成細長要素4と、背骨形成細長要素4の面に接触している少なくとも1つの加熱要素5と、を有している。窓ガラスワイパー1は、加熱要素5と支持要素3との間の物理的接触を回避するように配設されたスペーサ手段3a、3bを備えている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
・ワイパーブレード(2)のための支持要素(3)と、
・少なくとも1つの背骨形成細長要素(4)と、
・背骨形成細長要素(4)の面に接触している少なくとも1つの加熱要素(5)と、
を備えた、特に自動車両のための、窓ガラスワイパー(1)であって、
窓ガラスワイパー(1)が、前記加熱要素(5)と前記支持要素(3)との間の物理的接触を回避するように構成されたスペーサ手段(3a、3b、12、13、14a、14b)を備えていることを特徴とする、窓ガラスワイパー(1)。
【請求項2】
前記加熱要素(5)は、前記背骨形成細長要素(4)の窪んだ底面に接触していることを特徴とする、請求項1に記載の窓ガラスワイパー(1)。
【請求項3】
前記スペーサ手段(3a、3b、12、13、14a、14b)は、前記背骨形成細長要素(4)と前記支持要素(3)との間に配置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の窓ガラスワイパー(1)。
【請求項4】
前記ワイパーブレード(2)の前記支持要素(3)は、前記背骨形成細長要素(4)を少なくとも部分的に囲繞する平坦なチャネル形状ハウジング(7)を有していることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の窓ガラスワイパー(1)。
【請求項5】
前記スペーサ手段(3a、3b)は、前記支持要素(3)の少なくとも1つのショルダーから構成されることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の窓ガラスワイパー(1)。
【請求項6】
前記スペーサ手段(12、13、14a、14b)は、前記支持要素(3)とは別箇であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の窓ガラスワイパー(1)。
【請求項7】
前記スペーサ手段(12、13、14a、14b)は、前記加熱要素(5)と前記支持要素(3)との間であって前記ハウジング(7)の内部に設けられていることを特徴とする、請求項6に記載の窓ガラスワイパー(1)。
【請求項8】
前記スペーサ手段(12)は、前記背骨形成細長要素(4)の窪んだ底面に配置され、前記加熱要素(5)から離間していることを特徴とする、請求項6又は7に記載の窓ガラスワイパー(1)。
【請求項9】
前記加熱要素(5)と前記支持要素(3)との間に設けられた前記スペーサ手段(13)は、前記加熱要素(5)上に配置されていることを特徴とする、請求項6又は7に記載の窓ガラスワイパー(1)。
【請求項10】
前記加熱要素(5)と前記支持要素(3)との間に設けられた前記スペーサ手段(13)は、前記加熱要素(5)に組み込まれるとともに、少なくとも1つの非発熱低温部品又は断熱部品を有していることを特徴とする、請求項6又は7に記載の窓ガラスワイパー(1)。
【請求項11】
前記背骨形成細長要素(4)の窪んだ底面の側方に設けられたスペーサ手段(14a、14b)は、前記背骨形成細長要素(4)を囲繞するシースの少なくとも1つの厚肉部から構成されていることを特徴とする、請求項6又は7に記載の窓ガラスワイパー(1)。
【請求項12】
導電体(10、11)が、前記加熱要素(5)を受容している面とは反対となる前記背骨形成細長要素(4)の面に配置されていることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の窓ガラスワイパー(1)。
【請求項13】
少なくとも1つの噴霧ブーム(8)又は窓ガラス洗浄液を噴霧するための手段を備えた請求項1乃至10のいずれか一項に記載の窓ガラスワイパー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱要素を備えた窓ガラスワイパー、特には可撓性の窓ガラスワイパー又は平坦な窓ガラスワイパーに関する。
【背景技術】
【0002】
窓ガラスワイパーは、自動車両の窓ガラスを清掃するためのワイパーブレードを備えている。
【0003】
ワイパーブレードは、支持要素により担持されている。この支持要素は、背骨を形成する細長い要素(背骨形成細長要素)を含んでいる。
【0004】
背骨形成細長要素は、窪んだ底面とこの窪んだ底面の反対側の頂面とを有している。窪んだ底面は、本発明の窓ガラスワイパーが適用された車両の窓ガラスに対向することが意図されている。
【0005】
窓ガラスワイパー用の加熱装置が知られており、このような加熱装置は、窓ガラスワイパーの本体に組み込まれた加熱要素を有し、その全長に亘って延在している。
【0006】
加熱要素は、窓ガラスワイパーに形成され得る氷や積り得る雪が融解することを可能にする。
【0007】
このような加熱要素は、洗浄液分配噴霧ブームを設けられた窓ガラスワイパーへの設置に特に有用である。この場合、加熱要素は分配噴霧ブーム、特には分配孔部を再加熱することを可能とし、これにより洗浄液が放出して本発明の窓ガラスワイパーが適用された車両の窓を洗浄することができる。
【0008】
加熱要素が加熱フィルム又は加熱コーティング形状のものとして構成されている場合、加熱要素は、背骨形成細長要素の窪んだ底面に固定又は他の接合手段によって配置され得る。
【0009】
しかしながら、この背骨形成細長要素は、ワイパーブレードの支持要素に挿入される。
【0010】
背骨形成細長要素の窪んだ底面に加熱要素を配置することには、多くのデメリットがある。
【0011】
まず、特に支持要素がその全幅に亘って加熱要素と接触する平坦なチャネル支持要素である場合、加熱要素と可撓性材料からなる支持要素との間の熱的な接触は、支持要素の可撓性材料を損なう又は劣化させる危険性がある。
【0012】
より効果的な熱伝達を得るために、加熱フィルムの熱的負荷を増加させなくてはならない場合、支持要素の熱的劣化の危険性は更に高まる。
【0013】
本発明の第1の目的は、支持要素の熱による劣化の危険性を回避しつつ支持要素の使用を可能とする、新規な加熱窓ガラスワイパーを提案することにより、公知の従来技術のデメリットを改善することである。
【0014】
本発明の第2の目的は、加熱要素が発する熱による支持要素の劣化の危険性を回避する新規な加熱窓ガラスワイパーを提案することである。
【0015】
本発明の第3の目的は、加熱フィルムのエネルギーを削減することにより支持要素の劣化の危険性を最小にすることを可能にすることである。
【発明の概要】
【0016】
本発明の主題は、
−ワイパーブレードのための支持要素と、
−少なくとも1つの背骨形成細長要素と、
−背骨形成細長要素の面に接触している少なくとも1つの加熱要素と、を備えた、特に自動車両のための窓ガラスワイパーにおいて、窓ガラスワイパーが、加熱要素と支持要素との間の物理的接触を回避するように配設されたスペーサ手段を備えていることを特徴とする、窓ガラスワイパーである。
【0017】
本発明の他の特徴によれば、
−加熱要素は、背骨形成細長要素の窪んだ底面に接触している。
−スペーサ手段は、背骨形成細長要素と支持要素との間に配置されている。
−ワイパーブレードの支持要素は、背骨形成細長要素を少なくとも部分的に囲繞するハウジングを有している。
【0018】
加熱要素と支持要素の側方の再加熱すべき表面との間の良好な熱伝達を損なうことなく、加熱フィルムと支持要素との間の熱的接触を解消又は最小とすることを目的として、スペーサ手段は、支持要素の少なくとも1つのショルダー(肩部)、好ましくは支持要素上の2つの側方ショルダーから構成され得る。
【0019】
本発明の有利な変形例によれば、本発明による新規な加熱装置は、側方ショルダーを有さない平坦なチャネル支持要素とともに構成され、加熱要素が発する熱による支持要素の劣化の危険性を回避しながら、窓ガラスワイパーの可撓性を減少させる原因とならない。
【0020】
本発明のこれらの有利な変形例の他の特徴によれば、以下のようである。
−スペーサ手段は支持要素とは別箇である。
【0021】
−スペーサ手段は、加熱要素と平坦なチャネル支持要素との間であって背骨形成細長要素を少なくとも部分的に囲繞する平坦なチャネル形状ハウジングの内部であるところに設けられ、加熱要素と平坦なチャネル支持要素との間の直接的な熱伝達を回避する。
【0022】
−スペーサ手段は、背骨形成細長要素の窪んだ底面に配置され得て、加熱手段から離間され得る。
【0023】
−加熱要素と平坦なチャネル支持要素との間に設けられたスペーサ手段は、加熱要素に配置され得る。
【0024】
−加熱要素と平坦なチャネル支持要素との間に設けられたスペーサ手段は、加熱手段に組み込まれ得るとともに、少なくとも1つの非発熱低温部品又は断熱部品を有している。
【0025】
−細長要素の窪んだ底面の側に設けられたスペーサ手段は、背骨形成細長要素を囲繞するシースの少なくとも1つの厚肉部から構成され得る。
【0026】
本発明の他の主題は、本発明による加熱窓ガラスワイパー、すなわち洗浄液を噴霧するための噴霧ブームが設けられた窓ガラスワイパーである。
【0027】
本発明は、添付の図面を参照しつつ非制限的な例として挙げられる以下の説明からよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】
図1は、作動アームに連結された本発明による窓ガラスワイパーの第1実施形態の斜視図を概略的に示す。
【
図2】
図2は、
図1の本発明による窓ガラスワイパーの断面図を概略的に示す。
【
図3】
図3は、本発明の窓ガラスワイパーの第2実施形態の断面図を概略的に示す。
【
図4】
図4は、本発明の窓ガラスワイパーの第3実施形態の断面図を概略的に示す。
【
図5】
図5は、本発明の窓ガラスワイパーの第4実施形態の断面図を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1乃至
図5に関して、同一又は機能的に同等の要素は、同一の参照符号により特定されている。
【0030】
図1及び
図2において、全体が符号(1)により表示されている本発明による窓ガラスワイパーの第1実施形態は、有利には、優れた可撓性を呈する可撓性窓ガラスワイパー又は平坦な窓ガラスワイパーである。
【0031】
この可撓性窓ガラスワイパー(1)は、全体的にエラストマーからなるワイパーブレード(2)を有している。ワイパーブレード(2)は、本発明の窓ガラスワイパーが適用された自動車両の窓を清掃することを意図されている。
【0032】
エラストマーからなるワイパーブレード(2)は、支持要素(3)により担持されている。支持要素(3)は、2つのショルダー(肩部)(3a、3b)を有するとともに、背骨形成細長要素(4)を収容している。
【0033】
フィルム又はコーティング形状で作成された加熱要素(5)は、背骨形成細長要素(4)の窪んだ底面に配置されている。
【0034】
カバー要素(6)が、支持要素(3)にスナップ嵌めによって固定されている。
【0035】
カバー要素(6)は、洗浄液を噴霧するための噴霧ブーム(8)、及び/又は図示しない車両の図示しない窓に対してワイパーブレード(2)を押圧することを可能にする空力バッフル(aerodynamic)(9)、を有し得る。
【0036】
本発明は、空力バッフルを有する又は有さない、及び洗浄液を噴霧するための噴霧ブームを有する又は有さないカバー要素の任意の変形例にも及ぶものである。
【0037】
背骨形成要素(4)は、支持要素(3)の内部に形成されたハウジング(7)に挿入されている。
【0038】
背骨形成要素(4)は、その頂面に2つの導電体(10、11)を有しており、これらの導電体(10、11)は、背骨形成要素(4)の窪んだ底面に配置された加熱要素(5)に電力を供給する。
【0039】
換言すれば、導電体(10、11)は、加熱要素(5)を受容している面とは反対の、背骨形成細長要素(4)の面に配置されている。
【0040】
加熱フィルム(5)が導体(10及び11)により電力を供給される際に支持要素(3)のいかなる熱的な劣化をも回避するように、ショルダー(3a、3b)によって加熱フィルム(5)は支持要素(3)から離間した状態に維持されている。
【0041】
ショルダー(3a、3b)の存在は、支持要素(3)の剛性を若干増加させ、これにより、特にドーム型窓ガラスの場合又は高速移動の場合において、車両の窓への押圧が弱められる。
【0042】
支持要素(3)の優れた可撓性を維持することを目的として、支持要素(3)のショルダー(3a、3b)を省くことで内部ショルダーを有さない平坦なチャネル形状を採用するということも考えられ得る。
【0043】
したがって、本発明は、ハウジング(7)が平坦なチャネル構造を有する、すなわちショルダー(3a、3b)のようなショルダーのない平坦なチャネル構造を有する支持要素にも適用される。
【0044】
ショルダーのない平坦なチャネル構造は、加熱要素を有さない本発明による可撓性窓ガラスワイパーの支持要素の構造に類似している。
【0045】
図3において、本発明による窓ガラスワイパーの第2実施形態は、
図1及び
図2の要素と同一又は機能的に同等の要素を有している。
【0046】
全体がエラストマーからなるワイパーブレード(2)は、支持要素(3)に担持されている。
【0047】
支持要素(3)は背骨形成細長要素(4)を収容しており、フィルム又はコーティング形状で構成された加熱要素(5)は、背骨形成細長要素(4)の窪んだ底面に配置されている。
【0048】
カバー要素(6)が、支持要素(3)にスナップ嵌めによって固定されている。背骨形成要素(4)は、支持要素(3)の内部に形成された平坦なチャネルハウジング(7)に挿入されている。
【0049】
背骨形成要素(4)は、その頂面に2つの導電体(10及び11)を有しており、これらの導電体(10及び11)は、背骨形成要素(4)の窪んだ底面に配置された加熱要素(5)に電力を供給する。
【0050】
スペーサ手段(12)が、加熱要素(5)を支持要素(3)の内面から離間させるように、背骨形成要素(4)の窪んだ底面に設けられ配置されている。
【0051】
スペーサ手段(12)は、有利には、背骨形成要素(4)の窪んだ底面の下方に固定されるとともに、例えば加熱要素(5)と接触しない可撓性ストリップ形状に構成されている。
【0052】
スペーサ手段(12)を加熱要素(5)から離間させることにより、加熱要素(5)によって支持要素(3)へ伝達される熱に対する耐久性を必ずしも有さない可撓性材料を使用することが可能となる。
【0053】
図4において、本発明による窓ガラスワイパーの第3実施形態は、
図3の要素と同一又は機能的に同等である要素を有している。
【0054】
全体がエラストマーからなるワイパーブレード(2)は、支持要素(3)に担持されている。
【0055】
支持要素(3)は、背骨形成細長要素(4)を収容している。
【0056】
フィルム又はコーティング形状で構成された加熱要素(5)は、背骨形成細長要素(4)の窪んだ底面に配置されている。
【0057】
カバー要素(6)が、支持要素(3)にスナップ嵌めによって固定されている。
【0058】
背骨形成要素(4)は、支持要素(3)の内部に形成された平坦なチャネルハウジング(7)に挿入されている。
【0059】
背骨形成要素(4)は、その頂面に2つの導電体(10及び11)を有しており、これらの電導体(10及び11)は、背骨形成要素(4)の窪んだ底面に配置された加熱要素(5)に電力を供給する。
【0060】
加熱要素(5)に配置されたスペーサ手段(13)は、加熱フィルム(5)の作動部を支持要素(3)から離間させるように設けられている。
【0061】
スペーサ手段(13)は、支持要素(3)と接触する、加熱要素(5)の非発熱低温端部から構成され得る。
【0062】
加熱要素(5)に配置されたこのようなスペーサ手段(13)は、断熱側方端部を形成するように加熱要素(5)に配置されることも可能である。
【0063】
加熱要素(5)に配置されたこのようなスペーサ手段(13)は、加熱手段(5)に組み込まれ得るとともに、低い伝熱性を呈する端部から構成され得る。
【0064】
図5において、本発明による窓ガラスワイパーの第4実施形態は、
図4の要素と同一又は機能的に同等である要素を有している。
【0065】
全体がエラストマーからなるワイパーブレード(2)は、支持要素(3)に担持されている。支持要素(3)は、背骨形成細長要素(4)を収容している。
【0066】
フィルム又はコーティング形状で構成された加熱要素(5)は、背骨形成細長要素(4)の窪んだ底面に配置されている。
【0067】
カバー要素(6)が、支持要素(3)にスナップ嵌めによって固定されている。
【0068】
背骨形成要素(4)は、支持要素(3)の内部に形成された平坦なチャネルハウジング(7)に挿入されている。背骨形成要素(4)は、その頂面に2つの導電体(10及び11)を有しており、これらの導電体(10及び11)は、背骨形成要素(4)の窪んだ底面に配置された加熱要素(5)に電力を供給する。
【0069】
スペーサ手段(14a、14b)が、加熱要素(5)を支持要素(3)の底面から離間させるように設けられている。
【0070】
背骨形成要素(4)が、プラスチック材料、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)のコーティングによって囲繞された金属ブレードの形状で構成されている場合、スペーサ手段(14a、14b)は、有利には、背骨形成要素(4)のポリエチレンテレフタレート(PET)ジャケットの厚肉部から構成され得る。
【0071】
このような構成は、通常のタイプの背骨(4)を、厚肉部を有するポリエチレンテレフタレートのコーティングにより囲繞されたより薄い厚さの背骨(4)に置き換えることを可能にする。
【0072】
したがって、このような構成は、通常のタイプの窓ガラスワイパーと本発明による窓ガラスワイパーとの間で部品の製造を規格化することを可能にする。なぜならば、ワイパーブレード(2)、支持要素(3)及びカバー要素(6)等の他の必須部品の寸法は変わらないからである。つまり、このような規格化は、部品の互換性と対応する在庫の節約を可能とする。
【0073】
複数の特定の実施形態を参照して説明した本発明はこれらに限定されるものではなく、添付請求項におけるあらゆる形体の変更及びあらゆる変形品をもカバーするものである。
【外国語明細書】