特開2015-158950(P2015-158950A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-158950(P2015-158950A)
(43)【公開日】2015年9月3日
(54)【発明の名称】情報抽出装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/048 20130101AFI20150807BHJP
   G01C 21/36 20060101ALI20150807BHJP
【FI】
   G06F3/048 656C
   G01C21/36
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2015-98418(P2015-98418)
(22)【出願日】2015年5月13日
(62)【分割の表示】特願2010-264895(P2010-264895)の分割
【原出願日】2010年11月29日
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】クラリオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118094
【弁理士】
【氏名又は名称】殿元 基城
(72)【発明者】
【氏名】佐倉 美香
(72)【発明者】
【氏名】田中 敦
【テーマコード(参考)】
2F129
5E555
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129BB20
2F129BB22
2F129CC07
2F129CC16
2F129DD21
2F129DD62
2F129EE13
2F129EE43
2F129EE52
2F129EE57
2F129FF04
2F129FF08
2F129FF09
2F129FF43
2F129HH02
2F129HH03
2F129HH12
2F129HH18
2F129HH19
2F129HH22
5E555AA30
5E555BA25
5E555BB25
5E555BC17
5E555CB14
5E555CB34
5E555CC03
5E555CC08
5E555DB16
5E555DC18
5E555DD01
5E555EA08
5E555EA14
5E555FA09
(57)【要約】
【課題】 選択肢の選択操作負担を軽減すると共に、選択肢に従って絞り込まれた情報にある程度の幅を持たせることによって、ユーザが情報を容易に見つけることが可能な情報抽出装置を提供すること。
【解決手段】 情報抽出装置1では、選択肢表示手段18、13により表示モニタ14に表示された複数の目的選択肢のうちのいずれか一つの目的選択肢と、複数の作用選択肢のうちのいずれか一つの作用選択肢とを、選択操作手段15によってユーザに選択させ、選択された一の目的選択肢と一の作用選択肢との組み合わせに応じて、情報抽出手段18が、情報記録手段16より目的選択肢と作用選択肢との組み合わせに基づいて規定される情報を抽出し、情報表示手段18、13が抽出された情報を表示モニタ14に表示させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的語となり得る単語からなる複数の目的選択肢と、作用を特定し得る単語からなる複数の作用選択肢とにより構成される2種類の選択肢群を、当該2種類の選択肢群を構成する何れの選択肢も選択されていない状態において表示モニタに表示させることが可能な選択肢表示手段と、
該選択肢表示手段に表示された2種類の選択肢群において、複数の前記目的選択肢のうちのいずれか一つの目的選択肢と、複数の前記作用選択肢のうちのいずれか一つの作用選択肢とを、ユーザに選択させることが可能な選択操作手段と、
前記目的選択肢と前記作用選択肢との組み合わせに基づいて規定される情報を、前記目的選択肢と前記作用選択肢との組み合わせに応じて記録する情報記録手段と、
前記選択操作手段により選択された前記一の目的選択肢と前記一の作用選択肢との組み合わせに応じて、当該組み合わせに基づいて規定される情報を前記情報記録手段より抽出する情報抽出手段と、
該情報抽出手段により抽出された情報を前記表示モニタに表示させる情報表示手段と
を有することを特徴とする情報抽出装置。
【請求項2】
前記目的選択肢と前記作用選択肢との組み合わせに基づいて規定される前記情報は、少なくとも一項目以上の情報であり、
前記情報抽出手段により抽出される情報が複数の項目からなる場合には、前記情報抽出手段が前記複数の項目を全て抽出し、前記情報表示手段が抽出された項目を一覧にして前記表示モニタに表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報抽出装置。
【請求項3】
前記情報記録手段に記録される前記情報の項目は、前記目的選択肢と前記作用選択肢との組み合わせのうち少なくとも一方の選択肢が異なる他の選択肢の組み合わせに基づく場合であっても、共通する項目を備え得ること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報抽出装置。
【請求項4】
前記選択操作手段により、前記目的選択肢または前記作用選択肢のうちいずれか一方の選択肢のみ選択された場合に、前記選択肢表示手段は、選択された選択肢の選択肢群とは異なる選択肢群の選択肢であって、選択された選択肢との組み合わせに基づく情報が、前記情報記録手段に記録されていない選択肢に該当する選択肢の表示を、他の選択肢と異なる表示に変更して前記表示モニタに表示させること
を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の情報抽出装置。
【請求項5】
前記選択操作手段による前記選択肢の選択は、前記目的選択肢を選択した後に前記作用選択肢を選択することも、前記作用選択肢を選択した後に前記目的選択肢を選択することも可能であること
を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の情報抽出装置。
【請求項6】
前記目的選択肢と前記作用選択肢との組み合わせに基づいて規定される前記情報は、前記目的選択肢を目的語とし前記作用選択肢を動詞として構成される文章の内容に基づいて特定され得る機能を実現するための操作情報であること
を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の情報抽出装置。
【請求項7】
前記目的選択肢を目的語とし前記作用選択肢を動詞として構成される文章の内容に基づいて特定され得る前記機能は、カーナビゲーションシステムの機能であり、
当該機能を実現するための操作情報とは、前記カーナビゲーションシステムの機能を実現するための操作情報であること
を特徴とする請求項6に記載の情報抽出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報抽出装置に関し、より詳細には、2種類の選択肢を選択することにより、所望の情報を簡単に抽出することが可能な情報抽出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
今日では、乗車券の券売機、携帯電話、カーナビゲーションシステムなどの多くの情報端末が設置され、利用されている。これらの情報端末では、表示パネルに表示される選択項目などを選択することにより、情報端末によって提供される多くの機能を利用することが可能となっている。今日では、情報端末における記録容量の大容量化や、CPUの高速化等に加え、ユーザが情報端末を用いて利用するサービスの多様化などが進み、1つの情報端末で数多くの機能を実現することが可能となっている。
【0003】
例えば、一般的なカーナビゲーションシステムでは、現在位置の地図表示処理、地図表示の表示スケール変更処理、目的地の変更処理、案内経路(以下、ルートと称する)の変更処理、ルートの取り消し処理などの道路案内機能だけでなく、音楽データ(例えば、MP3データなど)の再生・停止処理、ワンセグやデジタルテレビの視聴・停止処理、DVDやブルーレイディスク(登録商標)の再生・停止処理、行楽地検索処理など、様々な処理を行うことが可能となっている。
【0004】
このように、1台の情報端末(例えば、カーナビゲーションシステム)で数多くの機能を実現することが可能になると、機能の増加に伴って、機能を実現するための操作方法がわかり難くなるという問題があった。一般に、全ての操作方法はマニュアルに記載されているため、ユーザが操作を行う場合には、マニュアルを参照することにより所望の操作方法を探すことが可能となっている。しかしながら、所望の操作項目に伴う機能名称などがわからない場合には、マニュアルを参照しても目的とする操作項目を求めることが困難であった。
【0005】
また、全ての操作方法をその操作方法によって実現され得る機能の種類に基づいて階層毎に整理し、目的とする機能の種類・内容に基づいて、階層化された機能の中から所望の操作方法を求める方法も提案されている。
【0006】
しかしながら、このようにして機能毎に階層化して操作方法を整理する方法では、使用頻度の高い操作方法も使用頻度の低い操作方法も、同じような操作手順・操作負担を経て(同じ回数だけ選択操作を行って)処理を行う必要が生じ得るという問題があった。
【0007】
一方で、使用頻度の高い操作だけをアイコン表示化し、このアイコンを選択することによって、使用頻度の高い処理を素早く実行する方法も提案されている。しかしながら、多数の機能を備えた今日のカーナビゲーションシステムでは、使用頻度の高い操作方法をアイコンに割り当てるにしても、表示可能なアイコン数が限られてしまうため、アイコン割り当てを行うことが困難となっている。
【0008】
このため、操作方法によって実現される機能を、一般的な口語表現によって分類し、さらに、この口語表現を、予め規定された名詞と、予め規定された動詞と、予め規定された助詞との組み合わせによって分解して、分解された名詞、助詞および動詞を択一的に選択することにより、目的の操作方法を特定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
この特定方法によれば、助詞における選択肢を設けることにより、名詞を動詞の主語とすることができ、または、名詞を動詞の目的語とすることができるという利点が生ずる。このように、名詞と、助詞と、動詞とを択一的に選択することにより、大量に存在する操作方法の中から、目的とする機能を実現するために最良の操作方法を特定することが可能となる。特に、助詞を用いることにより、名詞が主語であるか、または目的語であるかを特定することができるので、処理内容をより詳細に判断することができ、数多くの操作方法の中から一または二程度の最適な操作方法を求める(抽出すること)ことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2008―46758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、特許文献1では、名詞を示す複数の選択肢と、助詞を示す複数の選択肢と、動詞を示す複数の選択肢が、ディスプレイに表示される。このため、操作方法を特定するためには、少なくとも3種類のアイコン(選択肢)を択一的に選択しなければならない。このように選択すべき項目が3種類も存在すると、選択負担が重くなってしまう傾向があった。
【0012】
また、名詞のアイコンと、助詞のアイコンと、動詞のアイコンとの3種類のアイコンを択一的に選択することにより、上述したように多数の操作方法の中から最適な操作方法を大幅に絞り込むことができるが、この大幅な絞り込みによって、所望の操作方法が抽出された操作方法一覧に含まれなくなってしまう場合が生じ得るという問題があった。
【0013】
絞り込まれた操作方法の中に所望の操作方法が含まれていればよいが、絞り込まれた操作方法に所望の操作方法が含まれない場合には、再度、名詞、動詞および助詞による組み合わせを考え直して、操作方法の抽出処理を始めから行わなくてはいけなくなってしまう。このような操作方法の再抽出処理は、ユーザにおける操作負担の増大を招くと共に、回数を重ねる毎に、所望の操作方法を見つけ出すことが困難になってしまうという問題があった。
【0014】
特に、カーナビゲーションシステムの操作は、車両発進前、または、車両停止時(例えば信号待ち時間など)に行うことが多いため、安全かつ円滑にカーナビゲーションシステムの操作処理が行えるように、少ない操作手順で最適な操作方法を求めることが望まれている。
【0015】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、選択肢の選択操作負担を軽減すると共に、選択肢に従って絞り込まれた情報にある程度の幅(ゆとり)を持たせることによって、ユーザが情報を容易に見つけることが可能な情報抽出装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するために、本発明に係る情報抽出装置は、目的語となり得る単語からなる複数の目的選択肢と、作用を特定し得る単語からなる複数の作用選択肢とにより構成される2種類の選択肢群を、当該2種類の選択肢群を構成する何れの選択肢も選択されていない状態において表示モニタに表示させることが可能な選択肢表示手段と、該選択肢表示手段に表示された2種類の選択肢群において、複数の前記目的選択肢のうちのいずれか一つの目的選択肢と、複数の前記作用選択肢のうちのいずれか一つの作用選択肢とを、ユーザに選択させることが可能な選択操作手段と、前記目的選択肢と前記作用選択肢との組み合わせに基づいて規定される情報を、前記目的選択肢と前記作用選択肢との組み合わせに応じて記録する情報記録手段と、前記選択操作手段により選択された前記一の目的選択肢と前記一の作用選択肢との組み合わせに応じて、当該組み合わせに基づいて規定される情報を前記情報記録手段より抽出する情報抽出手段と、該情報抽出手段により抽出された情報を前記表示モニタに表示させる情報表示手段とを有することを特徴とする。
【0017】
本発明に係る情報抽出装置では、選択操作手段により選択された一の目的選択肢と一の作用選択肢の組み合わせとに応じて、当該組み合わせに基づいて規定される情報を情報記録手段より抽出することができる。
【0018】
このため、情報を必要とするユーザは、情報の内容を目的語となり得る単語と作用を特定し得る単語との組み合わせに関連付けて認識しておくことによって、その組み合わせに基づいて規定される情報を、2つの選択肢の組み合わせに応じて抽出することができ、情報の検索・抽出を簡易かつ直感的に行うことが可能となる。
【0019】
特に、日本語は目的語となり得る名詞とその目的語に対する作用を特定し得る動詞とにより構成される傾向がある。名詞は、目的語となり得る単語に該当し得るものであり、また、動詞は、作用を特定し得る単語に該当し得るものである。このため、目的語となり得る単語と作用を特定し得る単語の組み合わせに意味を持たせることができると共に、この組み合わせに基づく意味を考慮することにより、情報の関連付けを行うことが容易になる。
【0020】
このため、単なる文字列に基づいて情報を関連付ける場合に比べて、情報の関連づけが容易になると共に、その関連付けに基づく情報を忘れにくくすることが可能となる。
【0021】
また、上述した情報抽出装置において、前記目的選択肢と前記作用選択肢との組み合わせに基づいて規定される前記情報は、少なくとも一項目以上の情報であり、前記情報抽出手段により抽出される情報が複数の項目からなる場合には、前記情報抽出手段が前記複数の項目を全て抽出し、前記情報表示手段が抽出された項目を一覧にして前記表示モニタに表示させるものであってもよい。
【0022】
このように本発明に係る情報抽出装置によれば、選択肢の組み合わせに基づいて規定される情報が必ずしも一項目には限定されず、複数の項目によって構成されるようにすることができる。このように複数の項目によって情報が構成される場合には、目的選択肢と作用選択肢とにより抽出される情報に幅を持たせることが可能となるので、目的選択肢と作用選択肢との2つの条件による抽出処理であっても、目的とする項目の情報が抽出された複数の項目結果に含まれ得るように情報抽出処理を行うことが可能となる。
【0023】
さらに、本発明に係る情報抽出装置によれば、抽出された情報の項目が複数である場合には、その情報項目を一覧にして表示させることができるので、複数の項目の中から所望の項目を容易に判断し、選択することが可能となる。
【0024】
さらに、上述した情報抽出装置において、前記情報記録手段に記録される前記情報の項目が、前記目的選択肢と前記作用選択肢との組み合わせのうち少なくとも一方の選択肢が異なる他の選択肢の組み合わせに基づく場合であっても、共通する項目を備え得るものであってもよい。
【0025】
本発明に係る情報抽出装置によれば、異なる選択肢の組み合わせであっても、抽出結果に含まれる情報に共通する項目を含ませることができる。このため、選択肢群の中から選択する選択肢がいずれか一つの選択肢に限定し難く、選択肢のいずれかを迷いながら選択した場合であっても、目的とする項目を抽出される情報に含ませることが可能となる。このため、ユーザは、厳密に選択肢を限定することなく、直感的に、あるいは感覚的に選択肢を選択した場合であっても、目的とする項目の情報を抽出することが可能となる。
【0026】
また、上述した情報抽出装置は、前記選択操作手段により、前記目的選択肢または前記作用選択肢のうちいずれか一方の選択肢のみ選択された場合に、前記選択肢表示手段が、選択された選択肢の選択肢群とは異なる選択肢群の選択肢であって、選択された選択肢との組み合わせに基づく情報が、前記情報記録手段に記録されていない選択肢に該当する選択肢の表示を、他の選択肢と異なる表示に変更して前記表示モニタに表示させるものであってもよい。
【0027】
このように、本発明に係る情報抽出装置では、目的選択肢または作用選択肢のうちいずれか一方の選択肢のみ選択された場合に、選択された選択肢の選択肢群とは異なる選択肢群の選択肢であって、選択された選択肢との組み合わせに基づく情報が、情報記録手段に記録されていない選択肢に該当する選択肢の表示を、他の選択肢と異なる表示に変更して表示モニタに表示させることができる。
【0028】
このため、選択された選択肢との組み合わせに基づく情報が記録されていない選択肢、つまり、選択された選択肢との組み合わせに基づく情報が規定されていない選択肢を、他の選択肢と異なる選択肢に変更して表示モニタに表示させることによって、ユーザに情報が規定されていない組み合わせに係る選択肢を視覚的に認識させることができ、ユーザがこれらの選択肢を誤って選択してしまうことを効果的に抑制することが可能となる。
【0029】
さらに、上述した情報抽出装置において、前記選択操作手段による前記選択肢の選択は、前記目的選択肢を選択した後に前記作用選択肢を選択することも、前記作用選択肢を選択した後に前記目的選択肢を選択することも可能なものであってもよい。
【0030】
このように、本発明に係る情報抽出装置によれば、目的選択肢を選択した後に作用選択肢を選択することも、作用選択肢を選択した後に目的選択肢を選択することも可能であるため、ユーザにおける選択操作の自由度を高めることが可能となる。
【0031】
また、上述した情報抽出装置において、前記目的選択肢と前記作用選択肢との組み合わせに基づいて規定される前記情報は、前記目的選択肢を目的語とし前記作用選択肢を動詞として構成される文章の内容に基づいて特定され得る機能を実現するための操作情報であってもよい。
【0032】
このように、本発明に係る情報抽出装置によれば、目的選択肢と作用選択肢との組み合わせに基づいて規定される情報が、目的選択肢を目的語とし作用選択肢を動詞として構成される文章の内容に基づいて特定され得る機能を実現するための操作情報であるため、目的とする操作情報を、文章の内容に関連付けて認識することができる。このため、操作情報を抽出するための選択肢の組み合わせを厳密に記憶していなくても、実現しようとする機能を文章化することにより最適な目的選択肢と作用選択肢とを直感的に判断することが可能となる。従って、機能に基づく選択肢の選択項目を直感的に特定することができ、操作の迅速化と容易化を実現することが容易となる。
【0033】
さらに、上述した情報抽出装置において、前記目的選択肢を目的語とし前記作用選択肢を動詞として構成される文章の内容に基づいて特定され得る前記機能は、カーナビゲーションシステムの機能であり、当該機能を実現するための操作情報とは、前記カーナビゲーションシステムの機能を実現するための操作情報であってもよい。
【0034】
本発明に係る情報抽出装置によれば、目的選択肢を目的語とし作用選択肢を動詞として構成される文章の内容に基づいて特定され得る機能が、カーナビゲーションシステムの機能であり、当該機能を実現するための操作情報が、カーナビゲーションシステムの機能を実現するための操作情報であるため、カーナビゲーションシステムの操作に必要な操作情報を2種類の選択肢の選択だけで迅速かつ簡易に抽出することが可能となる。
【0035】
特に、今日のカーナビゲーションシステムでは、実現され得る機能が多岐にわたり、機能を実現するための操作方法の全てを覚えることが困難となっている。このため、2種類の選択肢の選択処理だけで、目的とする機能を実現するための操作情報が得られるため、操作情報の検索を迅速かつ簡単に行うことができる。
【0036】
さらに、本発明に係る情報抽出装置では、選択肢が目的語となり得る単語と作用を特定し得る単語との2種類の選択肢群により構成されるため、目的語となり得る単語と作用を特定し得る単語との組み合わせによって構成される文章により、実現され得る機能を関連付けることが容易となるため、直感的に選択肢を選択することが可能となる。
【発明の効果】
【0037】
本発明に係る情報抽出装置によれば、選択操作手段により選択された一の目的選択肢と一の作用選択肢の組み合わせとに応じて、当該組み合わせに基づいて規定される情報を情報記録手段より抽出することができる。
【0038】
このため、情報を必要とするユーザは、情報の内容を目的語となり得る単語と作用を特定し得る単語との組み合わせに関連付けて認識しておくことによって、その組み合わせに基づいて規定される情報を、2つの選択肢の組み合わせに応じて抽出することができ、情報の検索・抽出を簡易かつ直感的に行うことが可能となる。
【0039】
特に、日本語は目的語となり得る名詞とその目的語に対する作用を特定し得る動詞とにより構成される傾向がある。名詞は、目的語となり得る単語に該当し得るものであり、また、動詞は、作用を特定し得る単語に該当し得るものである。このため、目的語となり得る単語と作用を特定し得る単語の組み合わせに意味を持たせることができると共に、この組み合わせに基づく意味を考慮することにより、情報の関連付けを行うことが容易になる。
【0040】
このため、単なる文字列に基づいて情報を関連付ける場合に比べて、情報の関連づけが容易になると共に、その関連付けに基づく情報を忘れにくくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】本実施の形態に係るカーナビゲーション装置の概略構成を示したブロック図である。
図2】本実施の形態に係るカーナビゲーション装置の表示モニタに表示されたアイコン画像の選択画面を表示させた状態を示した図である。
図3】本実施の形態に係るカーナビゲーション装置の表示モニタに表示されたアイコン画像の選択画面を表示させた状態を示した図であって、(a)は、左枠体の「地図」アイコンがタッチ操作された状態を示し、(b)は右枠体の「変更」アイコンがタッチ操作された状態を示している。
図4】本実施の形態に係るカーナビゲーション装置の表示モニタに表示されたアイコン画像の選択画面を表示させた状態を示した図であって、(a)は、左枠体の「案内」アイコンがタッチ操作されて、右枠体の「探す」、「登録」アイコンが変更表示された状態を示し、(b)は右枠体の「登録」アイコンがタッチ操作されて、左枠体の「案内」、「ルート」アイコンが変更表示された状態を示している。
図5】左枠体に示されるアイコンと右枠体に示されるアイコンとの組み合わせにより、操作項目の抽出が可能であるか否かを記録したデータテーブルを示した表である。
図6図3に示されるタッチ操作画面において左枠体の「地図」アイコンと、右枠体の「変更」アイコンとを選択した場合に遷移表示された操作項目の一覧画面を示した図である。
図7】本実施の形態に係る制御部が、タッチパネル部より取得したユーザのタッチ操作に関する情報に基づいて、表示モニタに操作項目一覧を表示させる処理を示したフローチャートである。
図8】左枠体の「地図」アイコンと、右枠体の「変更」アイコンとが選択された場合に抽出される操作項目の一覧と、左枠体の「地図」アイコンと、右枠体の「設定」アイコンとが選択された場合に抽出される操作項目の一覧と、左枠体の「地図」アイコンと、右枠体の「表示」アイコンとが選択された場合に抽出される操作項目の一覧とを示した表である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本発明に係る情報抽出装置の一例であるカーナビゲーション装置(以下、ナビゲーション装置と称する)について、図面を用いて詳細に説明する。
【0043】
図1は、本発明の実施の形態によるナビゲーション装置1を示している。ナビゲーション装置1は、図1に示すように、現在位置検出部10と、VICS(登録商標)情報受信部11と、入力操作部12と、画像メモリ部(選択肢表示手段、情報表示手段)13と、表示モニタ14と、タッチパネル部(選択操作手段)15と、地図データ記録部(情報記録手段)16と、スピーカ17と、制御部(選択肢表示手段、情報抽出手段、情報表示手段)18と、RAM(Random Access Memory)19と、ROM(Read Only Memory)20とを有している。
【0044】
現在位置検出部10は、ナビゲーション装置1が搭載された車両の現在位置を検出する役割を有している。現在位置検出部10は、振動ジャイロ10a、車速センサ10b、GPS(Global Positioning System)センサ10cを有している。振動ジャイロ10aは、車両の進行方向(進行方向の方位)を検出する機能を備えている。車速センサ10bは、車両に設置されるパルス発生器より車両の走行距離に応じて発せられるパルスを検出することにより車速を検出する役割を有している。GPSセンサ10cはGPS衛星からのGPS信号を検出する役割を有しており、制御部18では、受信したGPS信号によって、車両の現在位置を座標位置(例えば、世界測地系(WGS84)に基づく緯度・経度情報)に基づいて検出をすることが可能となっている。
【0045】
VICS情報受信部11は、VICS情報を受信する役割を有している。VICS情報は、VICS情報センタ(図示省略)によって供給される情報であって、最新の渋滞情報などの道路状況を示した情報である。VICS情報は、主に高速道路上に設置される電波ビーコンや主に一般道路上に設置される光ビーコンによって発信される。このため、VICS情報受信部11を備えた車両は、電波ビーコンや光ビーコンの設置位置近傍を通過することにより、VICS情報受信部11で、確実にVICS情報を受信することが可能となっている。
【0046】
一方で、VICS情報は、FM多重放送によって送信される場合も存在する。FM多重放送でVICS情報を送信することにより、電波ビーコンや光ビーコンよりも広域に対してVICS情報を送信することができる。VICS情報受信部11では、電波ビーコンや光ビーコンにより発信されるVICS情報の他に、FM多重放送によって送信されるVICS情報を受信することにより、広域での交通情報を確実に取得することが可能となっている。VICS情報受信部11によって受信されたVICS情報は、制御部18へ出力される。
【0047】
入力操作部12は、タッチパネル部15によるタッチ操作以外の操作方法によって、ナビゲーション装置1における各種操作を行う際に用いられる。具体的には、ナビゲーション装置1の筐体に設けられる物理的なスイッチ・ボタンなど(例えば、図2に示す音調調節スイッチ22など)の他、リモコンなどが、入力操作部12に該当する。
【0048】
画像メモリ部13は、表示モニタ14に表示するための画像データを一時的に格納する役割を有している。この画像データは、制御部18が、現在位置検出部10より取得した車両の現在位置情報や、ユーザにより設定された目的地の情報などに基づいて、地図データ記録部16より地図データを抽出し、各種画像情報を合成することによって適宜生成される。制御部18では、生成された画像データを画像メモリ部13に記録させ、画像メモリ部13に記録された画像データは順次、ナビゲーション装置1の表示モニタ14に地図表示等として表示されることになる。
【0049】
表示モニタ14は、地図データなどの各種情報に基づいて、自車位置付近の道路地図などの各種情報を画面に表示する役割を有している。表示モニタ14として、例えば、液晶モニタやCRTモニタなどを具体的に用いることができる。また、表示モニタ14には、ナビゲーション装置1における操作メニュー等を、アイコンを用いて表示させることが可能となっている。このアイコンを用いた操作メニューの表示内容およびその処理内容については、後で詳しく説明する。
【0050】
タッチパネル部15は、ユーザが指で表示モニタ14の表面をタッチしたか否かを判断し、タッチされた場合には、タッチ位置に基づいてユーザによる入力処理の判断を行う役割を有している。タッチパネル部15は、タッチ検出部15aと、タッチコントロール部15bとを有している。
【0051】
タッチ検出部15aは、表示モニタ14の表面に積層される透明のタッチスイッチなどにより構成されている。タッチ検出部15aは、入力操作部12のような物理的なスイッチとは異なる検出手段であり、表示モニタ14の表示画面におけるタッチ操作の有無を、静電方式や感圧方式などの検出方式に基づいて検出する。タッチ検出部15aは、透明のタッチスイッチなどにより構成されるため、ユーザは、タッチ検出部15aを介して表示モニタ14に表示される画像、例えば後述するアイコンなどの画像を視認することが可能となっている。
【0052】
タッチコントロール部15bは、タッチ検出部15aと制御部18との間に介在されている。タッチコントロール部15bは、タッチ検出部15aにおいて検出した信号(タッチ操作による信号)に基づいてタッチパネル部15におけるタッチ位置を算出し、制御部18へ出力する。
【0053】
地図データ記録部16は、ハードディスク、SSD、DVD―ROM、CD−ROM、SDカードなど、地図データを記録可能な一般的な補助記憶装置により構成されている。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含んでおり、地図表示用データおよび経路探索用データには、地図データに格納されている道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。地図表示用データとして、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データが用意されているため、この地図表示用データを用いることによって、ユーザの要求に応じて表示地図の縮尺を変更することが可能となっている。
【0054】
また、地図データ記録部16には、次述するアイコンの選択操作に伴って表示モニタ14に表示される操作項目の一覧に関する情報が記録されている。具体的には、次述する2種類の枠体に属するアイコンの組み合わせに基づいて規定される操作項目などの情報が、アイコンの組み合わせに応じて予めデータベース化されて記録されている。地図データ記録部16では、制御部18の指示に応じて、該当する操作項目を一覧として出力することが可能となっている。
【0055】
スピーカ17は、ユーザに対して、ナビゲーション中にルート誘導を行うための音声案内ガイドを出力したり、ナビゲーション装置1における様々な入力操作に伴う音声案内ガイドを出力したりする役割を有している。
【0056】
制御部18は、ユーザによって設定される目的地までのルート検索や、検索されたルートに基づく画像生成処理や、案内音声出力処理など、ナビゲーション装置1における各種処理を行う役割を有している。制御部18は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成される。
【0057】
RAM19は、制御部18の作業エリアとしての役割を有している。例えば、後述するように、制御部18が操作項目の一覧を表示する処理を行う場合において、RAM19は、表示モニタ14に表示される複数のアイコンのうちいずれのアイコンがユーザによりタッチ操作されたか否かの判断などを行うためのデータを記録するために利用される。制御部18では、RAM19の所定領域に記録されるデータ(特定のフラグのセット状態(特定のビットが0であるか1であるか))に基づいて、アイコンのタッチ操作状態を判断する。
【0058】
また、ROM20は、制御部18において実行される各種のプログラム等が記録されている。制御部18は、ROM20よりプログラムを読み込んで実行することにより各種の制御処理を行うことが可能となる。例えば、ROM20には、次述する図7に示すようなプログラムが記録される。
【0059】
本実施の形態に係る制御部18では、ROM20より各種プログラムを読み出して実行することにより、ナビゲーション装置1における道路案内処理を実行すると共に、実行される道路案内処理に伴って、誘導経路(案内経路:ルート)に用いられる地図情報を生成し、表示モニタ14に表示させる処理を行う。さらに、制御部18では、ナビゲーション装置1における様々な機能を実現させるため、ユーザに対して所望の操作項目を直感的に選択させるため処理を行う。
【0060】
図2は、ユーザが操作項目の一覧を表示させる際に操作するアイコン画像を、表示モニタ14に表示させた状態を示している。アイコン画像は、2つの枠体31,32によって2種類に分類された複数のアイコンにより構成されている。各アイコンには、アイコン上部にアイコンの種類を示すイラストが示されており、また、下部にアイコンの種類を示す文字が示されている。
【0061】
画面左側の枠体31(以下、左枠体31とする)には、5種類のアイコン(選択肢群)が示されている。左枠体31に示されたアイコンは、操作内容の目的語であって、いわゆる「何を」に該当する名詞系の語(目的語となり得る単語)を示すアイコンによって構成されている。一方で、画面右側の枠体32(以下、右枠体32とする)には、6種類のアイコン(選択肢群)が示されており、右枠体32に示されたアイコンは、操作内容の動詞であって、いわゆる「どうする」に該当する動詞系の語(作用を特定し得る単語)を示すアイコンによって構成されている。
【0062】
具体的に、左枠体31に示されるアイコンは、「地図」を示すアイコンと、「案内」を示すアイコンと、「目的地」を示すアイコンと、「ルート」を示すアイコンと、「情報」を示すアイコンとの5種類のアイコンによって構成されている。また、右枠体32に示されるアイコンは、「変更」を示すアイコンと、「設定」を示すアイコンと、「表示」を示すアイコンと、「消去」を示すアイコンと、「探す」を示すアイコンと、「登録」を示すアイコンとの6種類のアイコンによって構成されている。
【0063】
なお、左枠体31に示されるアイコンの個数およびその内容と、右枠体32に示されるアイコンの個数およびその内容とは、図2に示すような個数およびその内容には限定されない。左枠体31に示されるアイコンは、5種類未満であってもよく、また6種類以上であってもよい。また、右枠体32に示されるアイコンは、6種類未満であってもよく、また7種類以上であってもよい。但し、アイコン数があまりにも多くなると、一見してアイコンの種類を判断することが困難となるおそれがあるため、ユーザの利便性を考慮してアイコンの数を決定することが望ましい。
【0064】
さらに、各アイコンに示されるイラストは、アイコンに示される文字が読めない子供や外国人などにおいてもそのボタンの役割を識別できるように示されたものである。従って、アイコン数が多くなって各アイコンの大きさが小さくなってしまうと、アイコンのイラストを認識し難くなってしまうので、アイコンの視認性をも考慮してアイコンの数を決定することが好ましい。
【0065】
なお、各アイコンには、アイコンを識別するためのイラストが示されているため、言語が異なる他の国々で本実施の形態に係るナビゲーション装置1を使用する(販売する)場合であっても共通したアイコンを用いることが可能である。また、アイコンに示されたイメージによって、各アイコンの違いを容易に判断することが可能となるので、直感的にアイコンの認識および選択を行うことが可能となる。
【0066】
本実施の形態に係るナビゲーション装置1において、ユーザが、所定の機能を実行しようと考えた場合には、まず、その機能の内容を文章化して具体的に考える。そして、ユーザは、文章化された機能内容に基づいて、その目的語に最も近い意味内容を示すアイコンを左枠体31から選択し、文章化された機能内容の動詞に最も近い意味内容を示すアイコンを右枠体32から選択する。このようにして2種類のアイコンを選択することにより、選択されたアイコンから最も近い機能内容を実現することが可能な操作項目の一覧が、表示モニタ14に表示されることになる。
【0067】
例えば、ナビゲーション装置1において「目的地を設定する」場合には、左枠体31より「目的地」を示すアイコンをタッチパネルで選択し、さらに、右枠体32より「設定」を示すアイコンをタッチパネルで選択する。このようにして所望の機能を文章化し、文章化された機能内容の目的語と動詞とを、左右の枠体31,32からアイコン選択によって指定することで、所望の機能を実現するための操作項目を求めることができる。
【0068】
特に、ナビゲーション装置1の操作を行う状況は、例えば、車両の発車前や、信号などにより一時的に車両が停車されたとき等のように、ゆっくりと操作に時間をかけることができない状況であることが多い。このため、左枠体31のいずれかのアイコンと右枠体32のいずれかのアイコンとをタッチ操作するだけで、簡単に所望の機能を実現させるための操作方法を見つけ出して操作することができるので、操作処理の迅速化、簡易化を図ることが可能となる。
【0069】
また、本実施の形態に係るナビゲーション装置1では、2つのアイコンをタッチ操作するだけで(2アクションだけで)、所望の機能を実現するための操作項目の一覧を表示させることができる。従来のナビゲーション装置のように「名詞」「助詞」「動詞」からなる3つのアイコンをタッチ操作する場合に比べて、2つのアイコンを操作する場合には、アイコンにより抽出される操作項目の項目数の幅が広くなる(抽出される項目数が多くなる)傾向がある。
【0070】
3つのアイコンを操作する場合には、抽出条件がアイコン数に比例して細かくなるため、正確にアイコンを選択(タッチ操作)することによって、精度良く操作項目の絞り込みを行うことができる。しかしながら、思い違いなどにより選択するアイコンを間違えてしまうと、絞り込まれた操作項目から所望の操作項目が外れてしまう可能性が高くなり、結果として再度、始めからアイコンの選択操作を行わなければならないという操作負担が生ずる場合があった。
【0071】
しかしながら、2つのアイコンを操作する場合には、3つのアイコンを操作する場合に比べて、抽出条件が少なくなるため、操作項目の絞り込みが緩くなる傾向にある。このため、アイコンの選択を多少間違えても、あるいはアイコンの選択を迷った場合であっても、目的とする操作項目が絞り込み対象に含まれる可能性が高くなり、結果として再操作となる可能性を低減させることができ、操作負担の軽減を図ることが可能となる。
【0072】
なお、ナビゲーション装置1の制御部18では、ユーザによりタッチ操作されたアイコンの種類に関する情報を、タッチパネル部15を介して取得する。制御部18は、左枠体31あるいは右枠体32のいずれか一方のアイコンのみが選択され、いずれか他方の枠体におけるアイコンの選択が行われていない場合には、選択されたアイコンの表示を選択されたことが視認できるようなアイコン画像に変更して表示モニタ14に表示させる。
【0073】
例えば、図3(a)に示すように、左枠体31の「地図」のアイコン41がタッチ操作されて選択された場合、制御部18は、「地図」のアイコン41が選択されたことをユーザが視認できるように、アイコン41の表示を変更する処理を行う。また、同様に、図3(b)に示すように、右枠体32の「変更」のアイコン42がタッチ操作されて選択された場合、制御部18は、「変更」のアイコン42が選択されたことをユーザが視認できるように、アイコン42の表示を変更する処理を行う。
【0074】
また、制御部18は、所定のアイコンがタッチ操作された場合に、タッチ操作されたアイコンと組み合わせることが不可能な他方の枠体におけるアイコンを求めて、不可能な組み合わせに該当するアイコンが存在する場合に、該当する他方の枠体におけるアイコンの表示を、選択することが不可能なアイコン画像に変更して表示モニタ14に表示させる。
【0075】
例えば、図4(a)に示すように、左枠体31の「案内」のアイコン43がタッチ操作されて選択された場合、まず、制御部18は、「案内」のアイコン43の表示を変更する処理を行う。次に、制御部18は、「案内」のアイコン43と組み合わせることができないアイコンを、他方の枠体(右枠体32)のアイコンの中から求める。本実施の形態に係るナビゲーション装置1では、次述するように、「案内」のアイコン43に対して、「探す」のアイコン44と、「登録」のアイコン45とを組み合わせることができない。このため、制御部18は、「探す」のアイコン44と、「登録」のアイコン45とを、ユーザによって選択することが不可能なアイコン画像に変更して表示モニタ14に表示させる処理を行う。
【0076】
また、同様に、図4(b)に示すように、右枠体32の「登録」のアイコン46がタッチ操作されて選択された場合、まず、制御部18は、「登録」のアイコン46の表示を変更する処理を行う。次に、制御部18は、「登録」のアイコン46と組み合わせることができないアイコンを、他方の枠体(左枠体31)のアイコンの中から求める。本実施の形態に係るナビゲーション装置1では、次述するように、「登録」のアイコン46に対して、「案内」のアイコン47と、「ルート」のアイコン48とを組み合わせることができない。このため、制御部18は、「案内」のアイコン47と、「ルート」のアイコン48とを、ユーザによって選択することが不可能なアイコン画像に変更して表示モニタ14に表示させる処理を行う。
【0077】
このように、組み合わせることができないアイコンを、ユーザによって選択することが不可能なアイコン画像に変更して表示モニタ14に表示させることにより、ユーザが組み合わせることのできないそれぞれの枠体のアイコンを選択してしまうことを効果的に抑制することが可能となる。
【0078】
本実施の形態に係るナビゲーション装置1では、図5に示すように、左枠体31のアイコンと右枠体32のアイコンとの組み合わせに応じて操作項目の抽出を行うことができるか否かを示したデータテーブルが、地図データ記録部16に記録されている。図5において、左枠体31のアイコンと右枠体32とのアイコンとの組み合わせにおいて「×」で示されている組み合わせは、選択することができないアイコンの組み合わせを示している。
【0079】
例えば、図4(a)に示したように、左枠体31において「案内」を示すアイコン43を選択した場合には、右枠体32における「探す」を示すアイコン44や、「登録」を示すアイコン45を選択することができない。一般的なカーナビゲーションシステムにおいて、「目的地」の「登録」を行うことは可能であっても、「案内」の「登録」を行うことはできない(「案内」を「登録」する機能は一般的に備えられていない)。このため、備えられていない機能に該当するアイコンの組み合わせは、図5に示すデータテーブルにおいて「×」で示されている。
【0080】
一方で、図5において、左枠体31のアイコンと右枠体32とのアイコンとの組み合わせにおいて「○」で示されている組み合わせは、そのアイコンの組み合わせに基づいていくつかの操作項目を抽出することが可能であることを示している。このアイコンの組み合わせにより抽出され得る操作項目は、一覧として地図データ記録部16に記録されている。制御部18では、選択されたアイコンの組み合わせに基づいて、図5のデータテーブルを参照することにより、操作項目の一覧が抽出可能であるか否かを判断し、抽出可能である場合には、表示モニタ14に求められた操作項目の一覧を表示させる処理を行う。
【0081】
図6は、左枠体31において「地図」を示すアイコンを選択し、右枠体32において「変更」を示すアイコンを選択した場合に遷移表示された操作項目の一覧画面を示している。図2等に示されるアイコンの表示画面から2種類のアイコンを選択することにより、図6に示すように、選択されたアイコンに基づいて抽出され得る操作項目の一覧が求められ、表示モニタ14に遷移表示されることになる。
【0082】
本実施の形態に係るナビゲーション装置1では、操作項目の一覧画面において10〜12項目程度の操作項目が表示されることになっている。一般的なカーナビゲーション装置の表示モニタの大きさは、5〜7インチ程度である。このため、抽出された操作項目の文字の大きさを小さくして多数の操作項目を一画面に表示させようにすると、文字があまりに小さいために、視認性・操作性が損なわれてしまうおそれがある。一方で、文字を大きく表示しすぎると、一画面に表示可能な操作項目が少なくなってしまうため、操作項目の表示が複数ページに渡ってしまい、操作項目の確認および選択を円滑に行うことが困難になってしまうおそれがある。
【0083】
このような点を考慮すると、抽出される操作項目は、図6に示すように、一画面当たり5〜6項目程度表示させることが好ましく、5〜6項目程度であれば、各操作項目の内容を容易かつ瞬時に判断することが可能になる。さらに、一画面に5〜6項目程度の操作項目を表示させるようにすることによって、表示モニタ14に設けられる一覧切り替えボタン(例えば、図6に示す矢印ボタン50,51など)を一度操作するだけで、残りの全ての操作項目を画面に示すことができるので、操作負担を増大させることなく操作項目の認識と選択とを容易に行わせることが可能となる。
【0084】
図7は、制御部18が、タッチパネル部15より取得したユーザのタッチ操作に関する情報に基づいて、表示モニタ14に操作項目の一覧を表示させる処理を示したフローチャートである。
【0085】
本実施の形態に係るナビゲーション装置1の標準画面(経路案内時やナビゲーション装置1の起動時に表示される画面であって、一般的に、車両の周囲の地図データが表示された表示画面が該当する。)には、アイコンの表示画面へ画面を遷移させるためのアイコンボタンが表示されている。ユーザは、必要に応じて、表示モニタ14の標準画面に表示されるアイコンボタンをタッチ操作することにより、図2等に示すような、アイコンの表示画面へと画面を遷移させることができる。
【0086】
図3に示すアイコンの表示画面に画面が遷移された場合、制御部18は、タッチ操作されたアイコンの判断処理に利用されるRAM19の所定領域を初期化する処理(初期設定処理)を行う(ステップS.1)。具体的には、アイコンのタッチ操作判断に利用するために、RAM19の所定領域を確保し、確保された領域のデータを初期化する。ここでデータの初期化とは、該当する領域におけるフラグをオフにする(該当する領域のビットを全てゼロに設定する)処理を意味している。いずれかのアイコンがタッチ操作された場合に、制御部18は、後述する処理(例えば、ステップS.14の処理)において、アイコン毎に予め規定されている所定のフラグをセットすることにより、ユーザにタッチ操作されたアイコンがどのアイコンであるかを記録する。
【0087】
次に、制御部18は、タッチパネル部15よりタッチ操作に関する情報を取得し(ステップS.2)、取得された情報に基づいて、いずれかのアイコンがタッチ操作されたか否かを判断する(ステップS.3)。いずれのアイコンもタッチ操作されていないと判断される場合(ステップS.3においてNoの場合)、制御部18は、繰り返しタッチパネル部15よりタッチ操作に関する情報を取得して(ステップS.2)、いずれかのアイコンがタッチ操作されたか否かの判断を繰り返し実行する(ステップS.3)。
【0088】
いずれかのアイコンがタッチ操作されたと判断される場合(ステップS.3においてYesの場合)、制御部18は、タッチ操作されたアイコンの種類に該当するフラグの状態を、RAM19の所定領域より読み出して(ステップS.4)、タッチ操作されたアイコンのフラグがセットされているか否かの判断を行う(ステップS.5)。
【0089】
タッチ操作されたアイコンのフラグがセットされている場合(ステップS.5においてYesの場合)、制御部18は、既に、アイコンがタッチ選択された状態において、さらに該当するアイコンがタッチされたものと判断する。このように一度タッチ操作されたアイコンが再度タッチ操作された場合には、該当するアイコンが取り消された状態、つまり、該当するアイコンが選択されていない状態となるように表示モニタ14の表示内容を修正(変更)する処理を行う。
【0090】
具体的に、制御部18は、選択(タッチ操作)された枠体だけでなく、選択されたアイコンの枠体とは異なる枠体に属するアイコンを含めた全てのアイコンに関するフラグをオフにする(ステップS.6)。そして、制御部18は、オフにされたフラグに基づいて、全てのアイコンの表示を、全て選択されていないアイコン画像に修正して、表示モニタ14に表示させる(ステップS.7)。この表示モニタ14におけるアイコンの修正表示処理は、上述したように、地図データ記録部16に記録されているアイコン画像データに基づいて、制御部18によって表示画像が生成されて画像メモリ部13に記録され、さらに画像メモリ部13に記録された表示画像が表示モニタ14に出力されることにより実行される。
【0091】
その後、制御部18は、上述したアイコンがタッチ操作されたか否かの判断処理(ステップS.2およびステップS.3)を繰り返し実行する。
【0092】
一方で、タッチ操作されたアイコンのフラグがセットされていないと判断される場合(タッチ操作されたアイコンのフラグがオフになっている場合:ステップS.5においてNoの場合)、制御部18は、まず始めに、タッチ操作されたアイコンの枠体と異なる枠体であって、その異なる枠体に属するアイコンのフラグの状態を、RAM19の所定領域より読み出す(ステップS.8)。そして、制御部18は、読み出されたフラグの状態に基づいて、異なる枠体に属するアイコンにおいてセットされたフラグが存在するか否かの判断を行う(ステップS.9)。いずれかのアイコンのフラグが既にセットされている場合(ステップS.9においてYesの場合)には、タッチ操作されたアイコンの枠体とは異なる枠体に属するいずれかのアイコンが、既にタッチ操作されて選択された状態になっていると判断することができる。
【0093】
このように、異なる枠体のアイコンが既に選択されている場合(ステップS.9においてYesの場合)、制御部18は、タッチ操作されたアイコンと、異なる枠体であって既に選択されているアイコンとの組み合わせが可能であるか否かを、RAM19に記録されている図5に示すデータテーブルから判断する(ステップS.10)。
【0094】
RAM19に記録されたデータテーブルに基づいて、アイコン同士の組み合わせが可能であると判断した場合(ステップS.10においてYesの場合)、制御部18は、タッチ操作されたアイコンのフラグをセットする(ステップS.11)。そして、制御部18は、タッチ操作されたアイコンの表示を、タッチ操作によりアイコンが選択されたことをユーザに認識させることが可能な画像(例えば、図4(a)に示す「案内」アイコンの画像など)に変更して、表示モニタ14に表示させる(ステップS.12)。その後、制御部18は、表示モニタ14に表示させる画面を、図6に示すように、選択されたアイコンに基づいて抽出され得る操作項目の一覧画面に遷移表示させ(ステップS.13)、機能一覧表示処理を終了する。
【0095】
一方で、RAM19に記録されたデータテーブルに基づいて、アイコン同士の組み合わせが不可能であると判断した場合(ステップS.10においてNoの場合)、制御部18は、表示モニタ14に表示されている表示内容を変更することなく、処理を前述したアイコンのタッチ操作判断処理(ステップS.2およびステップS.3)に移行させる。
【0096】
アイコンの組み合わせが不可能な場合には、タッチ操作に関する情報に基づいてアイコンのタッチ操作が検出されたときであっても、制御部18が表示モニタ14の画面遷移処理を行わないことによって、タッチ操作が受け入れられなかったものとユーザに認識させることができる。
【0097】
また、ステップS.9において、異なる枠体のいずれのアイコンのフラグもセットされていないと判断される場合(ステップS.9においてNoの場合)、制御部18は、タッチ操作されたアイコンのフラグをオンにセットし(ステップS.14)、表示モニタ14におけるアイコン画像を、アイコンが選択されたことを認識可能な画像に変更する(ステップS.15)。
【0098】
その後、制御部18は、フラグをオンにしたアイコンの選択によって、このアイコンに組み合わせることが不可能な他の枠体のアイコンが存在するか否かを、図5に示したデータテーブルに基づいて判断する(ステップS.16)。データテーブルにより、組み合わせることが不可能なアイコンが存在する場合(ステップS.16においてYesの場合)、制御部18は、組み合わせることが不可能となる他の枠体のアイコンの表示を、選択することができないアイコン画像に変更して、表示モニタ14に表示させる(ステップS.17)。
【0099】
例えば、図4(a)、図4(b)および図5に示したように、「案内」のアイコンと「探す」のアイコンとの組み合わせ、「案内」のアイコンと「登録」のアイコンとの組み合わせ、「ルート」のアイコンと「登録」のアイコンとの組み合わせに関しては、操作項目の一覧候補が存在しない。このため、上述したように、これらのアイコンの組み合わせに関しては、一方の枠体のアイコンの選択時に、対応し得る他方の枠体のアイコンが選択できないように、アイコン画像を変更して、表示モニタ14に表示させる。
【0100】
そして、ステップS.16において、組み合わせることが不可能なアイコンが存在しないと判断された場合(ステップS.16においてNoの場合)、あるいは、ステップS.17において、他の枠体のアイコンの表示を選択することができないアイコン画像に変更した場合、制御部18は、前述したアイコンのタッチ操作判断処理(ステップS.2およびステップS.3)を繰り返し実行する。
【0101】
このようにして、制御部18は、アイコンのタッチ操作によって図5に示すように組み合わせが許容される2種類のアイコンが選択されるまで処理を繰り返し実行し、適式にアイコンが組み合わされた場合に、ステップS.13に示したように、操作項目の一覧表示処理を行うことによって、表示処理を終了する。
【0102】
また、本実施の形態に係るナビゲーション装置1では、アイコン同士の組み合わせが異なっている場合であっても、同じ操作項目が一覧として抽出されるように、操作項目の一覧が規定されている。図8は、左枠体31の「地図」アイコンと、右枠体32の「変更」アイコンとが選択された場合に抽出される操作項目の一覧と、左枠体31の「地図」アイコンと、右枠体32の「設定」アイコンとが選択された場合に抽出される操作項目の一覧と左枠体31の「地図」アイコンと、右枠体32の「表示」アイコンとが選択された場合に抽出される操作項目の一覧とを示した表である。
【0103】
この3パターンのアイコンの組み合わせにおいて、「地図の表示方法を変える」(図8における符号W1)、「地図の向きを変える」(符号W2)、「地図に表示させる文字を設定する」(符号W3)、「地図上のアイコンの設定をする」(符号W4)は、共通して抽出される操作項目に該当する。
【0104】
このように、本実施の形態に係るナビゲーション装置1では、2種類のアイコン(左枠体31に属するアイコンと、右枠体32に属するアイコンと)の組み合わせにより、対象となる操作項目の一覧を表示させる場合において、操作項目の抽出は、必ずしも1種類のアイコン同士の組み合わせだけに対応して抽出されるのではない。ナビゲーション装置1では、アイコン同士の組み合わせが異なるように選択された場合であっても、選択されたアイコンの「動詞」および「名詞」の組み合わせにより、共通する操作内容がイメージされ得る場合には、同じ操作項目が一覧として抽出されることになる。
【0105】
このように、本実施の形態に係るナビゲーション装置1では、「名詞」と「動詞」との2種類のアイコンを選択することにより操作項目の抽出を行うため、3種類以上のアイコンを選択する従来のナビゲーション装置よりも高い確率で、所望の操作項目を抽出することが可能となる。このため、ユーザは、2種類のアイコンを選択することにより、1回目のアイコン選択で、所望の操作項目を含む操作一覧を表示モニタ14に表示させる可能性が高くなり、操作項目が抽出されないことによって再度アイコンの選択処理をやり直さなければならない事態を回避することが可能となる。
【0106】
さらに、本実施の形態に係るナビゲーション装置1では、図7においてフローチャートで示したように、2種類のアイコンの選択を、左枠体31のアイコンから選択することも、右枠体32のアイコンから選択することも可能となっている。このように、いずれのアイコンを始めに選択しても所望の操作項目一覧を抽出して表示モニタ14に表示させることができるため、ユーザにおける操作の自由度を高めることが可能となる。
【0107】
以上、本発明に係る情報抽出装置について、図面を用いて説明を行ったが、本発明に係る情報抽出装置は、上述した実施の形態に係るナビゲーション装置1の構成のみに限定されるものではない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0108】
本発明に係る情報抽出装置は、複数の項目の情報を2つのアイコン選択だけで効率的、直感的かつ迅速に抽出することができるため、本実施の形態において一例として示したカーナビゲーション装置だけに限られず、携帯電話や銀行のATMなど様々な機器に応用することが可能である。
【符号の説明】
【0109】
1 …ナビゲーション装置(情報抽出装置)
10 …現在位置検出部
10a …振動ジャイロ
10b …車速センサ
10c …GPSセンサ
11 …VICS情報受信部
12 …入力操作部
13 …画像メモリ部(選択肢表示手段、情報表示手段)
14 …表示モニタ
15 …タッチパネル部(選択操作手段)
15a …タッチ検出部
15b …タッチコントロール部
16 …地図データ記録部(情報記録手段)
17 …スピーカ
18 …制御部(選択肢表示手段、情報表示手段、情報抽出手段)
19 …RAM
20 …ROM
22 …音量調節スイッチ
31 …左枠体
32 …右枠体
41〜48 …アイコン
50,51 …矢印ボタン
W1〜W4 …操作項目
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8