【解決手段】車両Cに設けられた車内灯の点灯を制御する車内灯制御装置1は、前記車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、特定地点の位置情報を記憶する記憶部と、前記位置情報取得部が取得した前記車両Cの位置情報及び前記記憶部が記憶する前記特定地点の位置情報に基づいて、前記車内灯の点灯を制御する制御部とを備える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両の乗員は、車両が目的地、自宅等の車両が降車すべき地点に近づいた場合の他、悪路が多い地点、景観地、又は渋滞地点に近づいた場合等に、その旨を知ることで、車両が各地点に到達するための準備を事前に行うことができる。そのため、このような特定地点の近くに車両が所在することを車両の乗員に知らせることが望まれる。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のような車内灯制御装置は、運転者の操作に基づいて信号を発信するため、当該特定地点に近づく度に運転者に操作されなければ、乗員に当該特定地点に近いことを知らせることができない。そのため、特許文献1に記載のような車内灯制御装置では、運転者の運転操作に支障が生じる虞がある。また、当該車内灯制御装置では、運転者が信号を発信させるための操作を忘れた場合、車内灯が点灯されないため、車両の乗員に確実に知らせることができない虞がある。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、車両が特定地点に近い位置に所在することを車両の乗員に安全かつ確実に知らせることができる車内灯制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る車内灯制御装置は、車両に設けられた車内灯の点灯を制御する車内灯制御装置において、前記車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、特定地点の位置情報を記憶する記憶部と、前記位置情報取得部が取得した前記車両の位置情報及び前記記憶部が記憶する前記特定地点の位置情報に基づいて、前記車内灯の点灯を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明にあっては、位置取得部は車両の位置情報を取得する。記憶部は特定地点の位置情報を記憶する。制御部は、位置情報取得した車両の位置情報と記憶部が記憶する特定地点の位置情報とに基づいて、車内灯の点灯を制御する。従って、車内灯制御装置は、運転者の操作によらずに車内灯の点灯を制御することできるため、車両が特定地点に近い位置に所在することを車両の乗員に安全に知らせることができる。また、車内灯制御装置は、予め記憶している特定地点の位置情報に基づいて車内灯の点灯を制御することができるため、車両が特定地点に近い位置に所在することを車両の乗員に確実に知らせることができる。
【0009】
本発明に係る車内灯制御装置は、前記記憶部は、前記特定地点の位置情報に対応付けて前記車内灯の点灯態様を記憶するようにしてあり、前記制御部は、前記位置情報取得部が取得した前記車両の位置情報、前記記憶部が記憶する前記特定地点の位置情報、及び該位置情報に対応付けて記憶された点灯態様に基づいて、前記車内灯の点灯を制御するようにしてあることを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、記憶部は、特定地点の位置情報に対応付けて車内灯の点灯態様を記憶する。制御部は、位置情報取得部が取得した車両の位置情報と記憶部が記憶する特定地点の位置情報と、特定地点の位置情報に対応付けて記憶された点灯態様とに基づいて、車内灯の点灯を制御する。従って、車内灯制御装置は例えば、特定地点別に車両が近い位置に所在するときに点灯態様を変えて車内灯を点灯させることができるため、車両の乗員に特定地点を識別して知らせることができる。
【0011】
本発明に係る車内灯制御装置は、前記点灯態様は、前記車内灯の点灯色又は明るさを含むことを特徴とする。
【0012】
本発明にあっては、車内灯の点灯色が点灯態様に含まれる。従って、車内灯制御装置は例えば、特定地点別に車両が近い位置に所在するときに点灯色を変えて車内灯を点灯させることができるため、車両の乗員に特定地点を識別して知らせることができる
【0013】
本発明に係る車内灯制御装置は、前記点灯態様は、所定時間内に前記車内灯が点灯及び消灯を行うタイミングを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明にあっては、所定時間内に車内灯が点灯及び消灯を行うタイミングが点灯態様に含まれる。従って、車内灯制御装置は例えば、特定地点別に車両が近い位置に所在するときに当該タイミングを変えて車内灯を点灯させることができるため、車両の乗員に特定地点を識別して知らせることができる。
【0015】
本発明に係る車内灯制御装置は、前記位置情報取得部は、前記車両の位置情報を取得するようにしてあり、前記位置情報取得部に取得された前記車両の位置情報が表す位置と、前記記憶部に記憶された前記特定地点の位置情報が表す位置との距離を算出する算出部を備え、前記制御部は、前記算出部が算出した距離に応じて異なる点灯態様で前記車内灯の点灯を制御するようにしてあることを特徴とする。
【0016】
本発明にあっては、位置情報取得部は車両の位置情報を取得する。算出部は、位置情報取得部に取得された車両の位置情報が表す位置と、記憶部に記憶された特定地点の位置情報が表す位置との距離を算出する。制御部は、算出部が算出した距離に応じて異なる点灯態様で車内灯の点灯を制御する。従って、車内灯制御装置は、特定地点に接近する又は特定地点から遠ざかることを車内灯の点灯態様を変えることによって、車両の乗員に知らせることができる。
【0017】
本発明に係る車内灯制御装置は、前記点灯態様の入力を受け付ける点灯態様受付部を備え、前記記憶部は、前記点灯態様受付部が受け付けた点灯態様を前記特定地点の位置情報に対応付けて記憶するようにしてあることを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、点灯態様受付部は、制御部が車内灯を点灯させ得る点灯態様の入力を受け付ける。記憶部は、点灯態様受付部が受け付けた点灯態様を特定地点の位置情報に対応付けて記憶する。従って、車内灯制御装置は、特定地点に近い位置に車両が所在するときに車内灯を点灯させる点灯態様を、使用者の入力によって変えることができるため、利便性が向上する。
【0019】
本発明に係る車内灯制御装置は、前記制御部は、複数の車内灯を制御可能に構成してあり、前記記憶部は、前記特定地点の位置情報に対応付けて、前記車内灯を記憶するようにしてあり、前記制御部は更に、前記位置情報取得部が取得した前記車両の位置情報及び前記記憶部が記憶する前記特定地点の位置情報に基づいて、該位置情報に対応付けて記憶された前記車内灯の点灯を制御するようにしてあることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、制御部は、車両に設けられた複数の車内灯を制御可能である。記憶部は、特定地点の位置情報に対応付けて、車内灯を記憶する。また、制御部は、位置情報取得部が取得した車両の位置情報及び記憶部が記憶する特定地点の位置情報に基づいて、特定地点の位置情報に対応付けて記憶された車内灯の点灯を制御する。従って、車内灯制御装置は例えば、特定地点別に車両が近い位置に所在するときに点灯させる車内灯を変えることができるため、車両の乗員に特定地点を識別して知らせることができる。
【0021】
本発明に係る車内灯制御装置は、前記位置情報取得部は、前記車両の位置情報を取得するようにしてあり、前記位置情報取得部に取得された前記車両の位置情報が表す位置と、前記記憶部に記憶された前記特定地点の位置情報が表す位置との距離を算出する算出部を備え、前記制御部は、前記算出部が算出した距離に応じて異なる車内灯を制御するようにしてあることを特徴とする。
【0022】
本発明にあっては、位置情報取得部は、車両の位置情報を取得する。算出部は、位置情報取得部に取得された車両の位置情報が表す位置と、記憶部に記憶された特定地点の位置情報が表す位置との距離を算出する。制御部は、算出部が算出した距離に応じて異なる車内灯を制御する。従って、車内灯制御装置は、特定地点に接近する又は特定地点から遠ざかることを点灯させる車内灯を変えることによって、車両の乗員に知らせることができる。
【0023】
本発明に係る車内灯制御装置は、前記制御部が制御し得る車内灯の入力を受け付ける制御対象受付部を備え、前記記憶部は、前記制御対象受付部が受け付けた車内灯を前記特定地点の位置情報に対応付けて記憶するようにしてあることを特徴とする。
【0024】
本発明にあっては、制御対象受付部は、制御部が制御し得る車内灯の入力を受け付ける。記憶部は、制御対象受付部が受け付けた車内灯を特定地点の位置情報に対応付けて記憶する。従って、車内灯制御装置は、特定地点に近い位置に車両が所在するときに点灯させる車内灯を、使用者の入力によって変えることができるため、利便性が向上する。
【0025】
本発明に係る車内灯制御装置は、前記車内灯は電飾用であることを特徴とする。
【0026】
本発明にあっては、車内灯は、電飾用である。従って、車内灯制御装置は、一又は複数の点灯色で点灯する車内灯の点灯を制御することができる。
【発明の効果】
【0027】
車両が特定地点に近い位置に所在することを車両の乗員に安全かつ確実に知らせることができる。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明をその実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0030】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における車内灯制御システムを示す模式図である。車内灯制御システムは、車内灯制御装置1、電飾灯2、及びナビゲーション装置3を備える。車内灯制御装置1、電飾灯2、及びナビゲーション装置3は夫々車両Cに設けられている。車内灯制御装置1は、ナビゲーション装置3が受信した車両Cの位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて電飾灯2の点灯を制御する。電飾灯2は、電飾用の白熱電球、LED(Light Emitting Diode)、有機EL(Electro Luminescence)等で構成される。電飾灯2は、一又は複数の点灯色で点灯する。このとき電飾灯2は、一の光源であってもよく、複数の光源であってもよい。実施の形態1では、電飾灯2は例えば、足元電飾灯21、ドア電飾灯22、インパネ電飾灯23、ピラー電飾灯24、及びルーフ電飾灯25であり、車両Cの車室内の複数箇所に設けられている。また、ルームランプ、ドームランプ、又はマップランプが、一又は複数の点灯色で点灯する電飾灯2として構成されてもよい。以下では、足元電飾灯21、ドア電飾灯22、インパネ電飾灯23、ピラー電飾灯24、又はルーフ電飾灯25を適宜、電飾灯2と称する。
【0031】
足元電飾灯21は、車室内における各座席前方の床面を照らすことができる位置に設けられている。ドア電飾灯22は、車両Cにおける各ドアの車室内側に設けられたドアトリムに設けられている。ドアトリムは、ドアの内側面に設けられ、車室内からドアを開くドアハンドルと、収納空間を表すドアポケットとを備える。ドア電飾灯22は、ドアハンドル近傍と、ドアポケットの内部とを照らす。インパネ電飾灯23は、車両Cのインストルメントパネルに設けられている。ピラー電飾灯24は、車両Cにおけるピラーの車室内側に取り付けられたガーニッシュに設けられ、例えば、車両Cの天井面を照らす。ルーフ電飾灯25は、車室内の天井面に設けられている。
【0032】
ナビゲーション装置3は、車両Cの位置情報を取得し、取得した位置情報を用いて使用者により設定された目的地までの経路を通知する装置である。また、ナビゲーション装置3は、当該目的地及び後述のメモリ地点の位置情報を記憶する。
【0033】
車内灯制御装置1は、車内灯の点灯の制御を行う制御装置であり、ナビゲーション装置3が取得する車両Cの位置情報と、当該目的地又はメモリ地点の位置情報とに基づいて電飾灯2の点灯の制御を行う。
【0034】
図2は、車内灯制御システムの各構成を示すブロック図である。車内灯制御装置1は、制御部11を備える。制御部11は、例えば一又は複数のCPU、マルチコアCPU等により構成される。また車内灯制御装置1は、記憶部12、一時記憶部13、通信部14、及び入出力部15を備える。制御部11には、記憶部12、一時記憶部13、通信部14、及び入出力部15がバスを介して接続されている。制御部11は、記憶部12に記憶されている後述の制御プログラム12a等を読み出し、各部を制御する。
【0035】
記憶部12は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。記憶部12には、制御部11が処理を行うための制御プログラム12aが記憶されている。制御プログラム12aは、車内灯制御装置1が備える各部を制御部11が制御する処理内容が記述されたプログラムである。また、記憶部12には、電飾灯テーブル12bが記憶されている。電飾灯テーブル12bは、制御部11が電飾灯2を制御するときに参照するテーブルであり、詳細は後述する。
【0036】
更に、記憶部12は、点灯パターン12cを記憶している。点灯パターン12cには、ナビゲーション装置3が取得した車両Cの位置情報と目的地又はメモリ地点の位置情報とに基づいて、電飾灯2を点灯させ得る点灯態様が記憶されている。点灯態様は例えば、車両Cの位置情報が表す位置と、目的地又はメモリ地点の位置情報が表す位置との間の距離に応じて電飾灯2の点灯色の色相が段階的に変化する態様である。また、点灯態様は例えば、当該距離に応じて、電飾灯2が所定時間内に点灯及び消灯を行うタイミングが段階的に変化する態様である。更に、点灯態様は例えば、当該距離に応じて、点灯させる電飾灯2の数が段階的に変化する態様である。実施の形態1における点灯パターン12cでは、当該距離が近距離域内にあるか、中距離域内にあるか、遠距離域内にあるかの3段階で異なる態様となるような点灯態様が記憶されているものとする。例えば、近距離域、中距離域、及び遠距離域は夫々、0m〜100m、100m〜200m、及び200m〜500mである。
【0037】
一時記憶部13は、SRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)等のメモリである。一時記憶部13は、制御部11が制御プログラム12aを実行することによって生ずる各種データを一時記憶する。
【0038】
通信部14は、通信線を介してナビゲーション装置3に接続されており、CAN(Controller Area Network)プロトコル等の車載LAN(Local Area Network)で用いられる通信プロトコルに従って、ナビゲーション装置3と情報の送受信を行う。
【0039】
ナビゲーション装置3は、位置情報受信部31及び操作パネル32を備える。位置情報受信部31は、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS電波を受信する受信機等により構成され、ナビゲーション装置3の位置情報、即ちナビゲーション装置3を設けている車両Cの位置情報を所定のタイミングで時系列的に取得する。ナビゲーション装置3は、制御部11の通信部14を介した要求に基づいて、取得した車両Cの位置情報を制御部11に出力する。操作パネル32は、各種の操作画面等の画像を表示する液晶パネル等の表示部と、表示された操作画面等への入力を受け付けるためのボタン又はタッチパネル等とを有する。ナビゲーション装置3は、操作パネル32を介して使用者の目的地の設定操作を受け付け、位置情報受信部31が取得した車両Cの位置情報が表す位置から受け付けた目的地までの経路を探索し、操作パネル32の表示部に探索した経路を表示する。また、ナビゲーション装置3は、操作パネル32を介して使用者により登録された特定地点を表すメモリ地点を記憶する。メモリ地点は、例えば車両Cの所有者の自宅、悪路の多い地点、景観地等である。更にナビゲーション装置3は、制御部11の要求に応じて、操作パネル32の表示部への操作画面の表示、制御部11への目的地及びメモリ地点における位置情報の出力等を行う。
【0040】
入出力部15には、電飾灯2が接続されている。制御部11は、入出力部15を介して電飾灯2の点灯を制御する。
【0041】
図3は、電飾灯テーブル12bの具体例を示す説明図である。電飾灯テーブル12bには、登録地点毎に、点灯箇所と点灯パターン12cに含まれる点灯態様が記憶されている。登録地点には、ナビゲーション装置3に記憶されたメモリ地点及び操作パネル32を介して設定された目的地の位置情報が記憶されている。登録地点の列の「自宅」は車両Cの使用者の自宅を表すメモリ地点の位置情報を表す。当該列の「メモリ地点1」、「メモリ地点2」、「メモリ地点3」は夫々、ナビゲーション装置3に記憶された各メモリ地点の位置情報を表す。当該列の「目的地」はナビゲーション装置3に設定された目的地の位置情報を表す。なお、登録地点は、本発明の特定地点に相当する。
【0042】
点灯箇所の列には、車両Cの各場所に設けられた電飾灯2が記憶されている。点灯箇所の列の「足元」は足元電飾灯21を表す。また、当該列の「ドアハンドル」と「ドアポケット」とは夫々、ドア電飾灯22におけるドアハンドル近傍を照らす電飾灯2とドアポケットを照らす電飾灯2とを表す。更に、当該列の「インパネ」、「ピラー」、及び「ルーフ」は夫々、インパネ電飾灯23、ピラー電飾灯24、及びルーフ電飾灯25を表す。
【0043】
また、点灯パターンの列には点灯パターン12cに記憶された点灯態様が記憶されている。例えば、点灯パターンの列の「パターンA」では、上述の車両Cの位置と目的地又はメモリ地点の位置との距離が遠距離域内にある場合、制御部11は対応する電飾灯2中の一部を点灯色が青緑となるように制御する。また、当該距離が中距離域内にある場合、制御部11は対応する電飾灯2を点灯色が青となるように制御する。更に、当該距離が近距離域内にある場合、制御部11は対応する電飾灯2夫々を点灯させるタイミングを変えて、順次各電飾灯2が点灯するように制御する。
【0044】
このように構成された車内灯制御システムにおいて、車内灯制御装置1の制御部11は、通信部14を介して取得した車両Cの位置情報と電飾灯テーブル12bに記憶されている目的地又はメモリ地点の位置情報とから、当該車両の位置と目的地又はメモリ地点との間の距離を算出する。その後、制御部11は、算出した距離に応じて異なる点灯態様で電飾灯2の点灯を制御する。ここで、制御部11は、ナビゲーション装置3の操作パネル32を介して使用者から当該距離に応じて点灯させるべき電飾灯2の点灯箇所及び点灯態様の入力を受け付ける。以下、制御部11が当該入力を受け付けるときに行う処理について説明する。
【0045】
図4は、電飾灯2の点灯に係る設定が登録されるときにおける車内灯制御装置1の処理手順を示すフローチャートである。制御部11は、設定操作要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS11)。設定操作要求とは、車両Cが目的地又はメモリ地点の近くに所在する場合に点灯する電飾灯2と、当該電飾灯2が点灯する点灯態様との入力を受け付けるための要求である。当該設定操作要求は、ナビゲーション装置3の操作パネル32を介して行われる使用者の設定操作により、制御部11に出力される。設定操作要求を受け付けていないと判定した場合(S11:NO)、制御部11は設定操作要求を受け付けるまで待機する。
【0046】
設定操作要求を受け付けたと判定した場合(S11:YES)、制御部11は、ナビゲーション装置3と通信を行い、操作パネル32が備える表示部に制御対象選択画面を表示する(ステップS12)。制御対象選択画面は、車両Cが目的地又はメモリ地点の近くに所在する場合に点灯する電飾灯2の入力を受け付ける操作画面である。
図5は、制御対象選択画面の具体例を示す説明図である。
図5には、制御対象選択画面が表示されたときの操作パネル32の表示部が模式的に示されている。制御対象選択画面には、制御対象となり得る電飾灯2を表す表示と、チェックボックス、ラジオボタン等の制御対象として選択されたか否かが識別可能な表示とが含まれている。
図5の制御対象選択画面においては、足元電飾灯21及びドアハンドル及びドアポケットを照らす電飾灯2を含むドア電飾灯22が制御対象として選択されていることが表されている。
【0047】
その後、制御部11は、制御対象選択画面からの入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS13)。入力を受け付けていないと判定した場合(S13:NO)、制御部11は、入力を受け付けるまで待機する。制御部11は、ステップS13において制御プログラム12aを実行することにより、本発明の制御対象受付部として機能する。
【0048】
入力を受け付けたと判定した場合(S13:YES)、制御部11は、受け付けた入力内容を一時記憶部13に記憶する(ステップS14)。受け付けた入力内容とは、制御対象選択画面にて入力された制御対象となる電飾灯2の情報であり、例えば、足元電飾灯21の情報及びドア電飾灯22におけるドアハンドル近傍を照らす電飾灯2の情報である。
【0049】
次いで、制御部11は、操作パネル32が備える表示部に点灯パターン選択画面を表示する(ステップS15)。点灯パターン選択画面は、車両Cが目的地又はメモリ地点の近くに所在する場合に点灯する電飾灯2の点灯態様の入力を受け付ける操作画面である。
図6は、点灯パターン選択画面の具体例を示す説明図である。
図6には、点灯パターン選択画面が表示されたときの操作パネル32の表示部が模式的に示されている。点灯パターン選択画面には、電飾灯2に点灯させ得る点灯態様を表す表示と、チェックボックス、ラジオボタン等の点灯態様として選択されたか否かが識別可能な表示とが含まれている。
図6の制御対象選択画面においては、「パターンA」が選択されていることが表されている。
【0050】
その後、制御部11は、点灯パターン入力画面からの入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS16)。入力を受け付けていないと判定した場合(S16:NO)、制御部11は、入力を受け付けるまで待機する。制御部11は、ステップS16において制御プログラム12aを実行することにより、本発明の点灯態様受付部として機能する。
【0051】
入力を受け付けたと判定した場合(S16:YES)、制御部11は、受け付けた点灯態様と、ステップS14で一時記憶部13に記憶した点灯させるべき電飾灯2とを対応付けて、電飾灯テーブル12bに記憶する(ステップS17)。例えば、使用者が自宅について、上述の制御対象選択画面にて足元電飾灯21とドアハンドル近傍を照らす電飾灯2とを選択し、上述の点灯パターン選択画面にてパターンAを選択した場合、制御部11は、電飾灯テーブル12bに当該選択に対応する情報を記憶する。このとき、制御部11は、登録地点、点灯箇所、及び点灯態様が夫々、「自宅」、「足元、ドアハンドル」、及び「パターンA」となるように、電飾灯テーブル12bに1行分の情報を追加する。
【0052】
以上の処理を車内灯制御装置1が行うことによって、使用者は、
図5及び
図6で説明した設定画面を介して、車両Cが所在する位置情報に基づいて点灯させるべき制御対象と、当該制御対象に点灯させる点灯態様とを選択することができる。
【0053】
図7は、車内灯制御装置1による電飾灯2の点灯を制御するときの処理手順を示すフローチャートである。車内灯制御装置1の制御部11は、決定フラグを初期化する(ステップS21)。決定フラグは、後述のステップS24の点灯態様決定処理によって電飾灯2の点灯態様が決定されたか否かを識別するためのフラグであり、一時記憶部13に記憶されている。決定フラグは、値が1のとき点灯態様が決定されたことを表し、それ以外の値のとき点灯態様が決定されていないということを表す。制御部11はステップS21において、決定フラグを1以外の値とする初期化を行う。
【0054】
次いで、制御部11は、ナビゲーション3と通信すべき通信タイミングにあるか否かを判定する(ステップS22)。制御部11は例えば、所定時間毎にナビゲーション装置3と通信を行うように通信部14に指令を出すように構成されており、所定時間が経過する都度、ナビゲーション装置3と通信をすべき通信タイミングにあると判定する。所定時間は例えば、ナビゲーション装置3が位置情報受信部31にて位置情報を取得する時間と同じである。通信タイミングにないと判定した場合(S22:NO)、制御部11は通信タイミングになるまで待機する。
【0055】
通信タイミングにあると判定した場合(S22:YES)、制御部11は、ナビゲーション装置3から車両Cの位置情報を取得する(ステップS23)。制御部11はステップS23で制御プログラム12aを実行することにより、本発明の位置情報取得部として機能する。
【0056】
次いで、制御部11は点灯態様決定処理を行う(ステップS24)。点灯態様決定処理は、ステップS23で取得した車両Cの位置情報に基づいて、電飾灯2に点灯させるべき点灯態様を決定する処理であり、詳細は後述する。
【0057】
その後、制御部11は、決定フラグの値が1であるか否かを判定する(ステップS25)。決定フラグの値が1でないと判定した場合(S25:NO)、制御部11はステップS22に処理を戻す。
【0058】
決定フラグの値が1であると判定した場合(S25:YES)、制御部11はステップS24で決定された点灯態様となるように点灯制御を行う(ステップS26)。次いで、制御部11は、操作パネル32を介して終了操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS27)。終了操作とは、制御部11が車両Cの所在する位置情報に基づいて電飾灯2の点灯を制御する処理を終了するための操作であり、例えば運転者が操作パネル32を介して当該操作を入力する。
【0059】
終了操作を受け付けていないと判定した場合(S27:NO)、制御部11は、ステップS21に処理を戻し、終了操作を受け付けたと判定した場合(S27:YES)、制御部11は、処理を終える。
【0060】
図8は、点灯態様決定処理の手順を示すフローチャートである。車内灯制御装置1の制御部11は、電飾灯テーブル12bから一の登録地点の位置情報を読み出す(ステップS31)。例えば、制御部11は、電飾灯テーブル12bから自宅の位置情報を読み出す。
【0061】
次いで、制御部11は、
図7中のステップS23で取得した位置情報及びステップS31で読み出した位置情報に基づいて距離を算出する(ステップS32)。制御部11は例えば、各位置情報を表す経度及び緯度の座標に基づいて、当該各位置情報が表す位置間の直線距離を算出する。制御部11はステップS32において制御プログラム12aを実行することによって、本発明の算出部として機能する。
【0062】
ここで、ステップS32において制御部11は、ステップS23で取得した位置情報が表す位置からステップS31で読み出した位置情報が表す位置までの経路の距離を算出するようにしてもよい。このとき、制御部11は、ナビゲーション装置3から当該経路に係る情報を取得して算出することができる。また、制御部11は、当該経路の距離をナビゲーション装置3に算出させ、算出結果をナビゲーション装置3から取得するようにしてもよい。更に、車内灯制御装置1及びナビゲーション装置3を一体に構成して、制御部11が当該経路の距離の算出等のステップS32に相当する処理を行ってもよい。
【0063】
ステップS32の処理を行った後、制御部11は、ステップS32で算出した距離が第1距離以下であるか否かを判定する(ステップS33)。第1距離とは、遠距離域の上限を表す距離で、例えば500mである。第1距離以下でないと判定した場合(S33:NO)、制御部11は、ステップS40に処理を進める。
【0064】
第1距離以下であると判定した場合(S33:YES)、制御部11は、ステップS32で算出した距離が第2距離以下であるか否かを判定する(ステップS34)。第2距離とは、中距離域の上限を表す距離で、例えば200mである。第2距離以下でないと判定した場合(S34:NO)、制御部11は第1点灯態様に決定し(ステップS35)、ステップS39に処理を進める。第1点灯態様は、算出された距離が遠距離域内にあるときの点灯態様である。
【0065】
第2距離以下であると判定した場合(S34:YES)、制御部11は、ステップS32で算出した距離が第3距離以下であるか否かを判定する(ステップS36)。第3距離とは、近距離域の上限を表す距離で、例えば100mである。第3距離以下でないと判定した場合(S36:NO)、制御部11は第2点灯態様に決定し(ステップS37)、ステップS39に処理を進める。第2点灯態様は、算出された距離が中距離域内にあるときの点灯態様である。
【0066】
第3距離以下であると判定した場合(S36:YES)、制御部11は第3点灯態様に決定する(ステップS38)。第3点灯態様は、算出された距離が近距離域内にあるときの点灯態様である。
【0067】
次いで、制御部11は、決定フラグの値を1とする(ステップS39)。その後、制御部11は、電飾灯テーブル12b内の全ての登録地点における位置情報の読み出しを完了したか否かを判定する(ステップS40)。
【0068】
読み出しを完了していないと判定した場合(S40:NO)、制御部11は、ステップS31に処理を戻し、読み出していない位置情報を読み出す。一方、読み出しを完了したと判定した場合(S40:YES)、制御部11は、
図7中のステップS25に処理を戻す。
【0069】
ここで、制御部11は、上述の点灯態様決定処理によって複数の登録地点夫々について点灯態様を決定した場合、
図7中のステップS26において、各点灯態様となるように順に制御するようにしてもよい。また、制御部11は、例えば第3点灯態様又は予め定めた登録地点等の優先すべき点灯態様を選択し、選択した点灯態様となるように制御するようにしてもよい。
【0070】
以上の構成及び処理によって、車内灯制御装置1は、ナビゲーション装置3から車両Cの位置情報と、電飾灯テーブル12bに記憶する登録地点の位置情報とに基づいて、電飾灯2の点灯を制御することができる。従って、車内灯制御装置1は、運転者の操作によらずに電飾灯2の点灯を制御することができるため、車両Cが電飾灯テーブル12bに記憶された登録地点に近い位置に所在することを車両Cの乗員に安全に知らせることができる。例えば、使用者が悪路の多い地点をメモリ地点に設定していた場合、車両Cの乗員は、車内灯制御装置1による電飾灯2の点灯により、車両Cによる悪路の通過に対して事前に身構えることができる。また例えば、使用者が景観地をメモリ地点に設定していた場合、車両Cの乗員は、車内灯制御装置1による電飾灯2の点灯により、車両Cの走行中に当該景観地を見逃すことを防ぐことができる。また例えば、使用者が車両Cの乗員の自宅をメモリ地点に設定していた場合、当該乗員は、車内灯制御装置1による電飾灯2の点灯により、車両Cが自宅に到着する前に降車準備を行うことができる。更に、車内灯制御装置1は、予め電飾灯テーブル12bに記憶している登録地点の位置情報に基づいて電飾灯2の点灯を制御することができるため、車両Cが当該登録地点に近い位置に所在することを当該乗員に確実に知らせることができる。
【0071】
(実施の形態2)
実施の形態2では、車内灯制御装置1が更に、反復的に取得する位置情報の変化に基づいて電飾灯2を制御する例を説明する。なお、以下で説明する構成及び作用を除くその他の構成及び作用は上述の実施の形態1と同様であるため、同様の構成に関する詳細な説明及びその作用効果の説明は簡潔のため省略する。
【0072】
図9は、実施の形態2における車内灯制御装置1による電飾灯2の点灯を制御するときの処理手順を示すフローチャートである。なお、ステップS41〜ステップS43、及びステップS48〜ステップS51の処理は、
図7中のステップS21〜ステップS23、及びステップS24〜ステップS27の処理と夫々同様であるため、説明を省略する。
【0073】
車内灯制御装置1の制御部11は、ステップS43でナビゲーション装置3から位置情報を取得した後、一時記憶部13に先にナビゲーション装置3から取得した位置情報が記憶されているか否かを判定する(ステップS44)。位置情報が記憶されていないと判定した場合(S44:NO)、制御部11は、ステップS47に処理を進める。
【0074】
位置情報が記憶されていると判定した場合(S44:YES)、制御部11は、一時記憶部13に記憶されている位置情報と、ステップS43で取得した位置情報とが異なるか否かを判定する(ステップS45)。位置情報が異ならないと判定した場合(S45:NO)、制御部11は、一時記憶部13に記憶されている先に取得された位置情報を、ステップS43で取得した位置情報に更新し(ステップS46)、ステップS42に処理を戻す。
【0075】
位置情報が異なると判定した場合(S45:YES)、制御部11は位置情報を更新し(ステップS47)、ステップS48以降に処理を進める。ここで、制御部11は、ステップS44で位置情報が記憶されていないと判定した場合、ステップS47において、一時記憶部13にステップS43で取得した位置情報を記憶する領域を確保し、当該領域に取得した位置情報を記憶する。一方、制御部11は、ステップS45で位置情報が異なると判定した場合、ステップS47においてステップS46の処理と同様の処理を行う。
【0076】
図10は、点灯態様決定処理の手順を示すフローチャートである。なお、ステップS61、ステップS62、及びステップS67〜ステップS74までの処理は、
図8中のステップS31、ステップS32、及びステップS33〜ステップS40の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0077】
車内灯制御装置1の制御部11は、車両Cの位置情報とステップS61で読み出した位置情報とに基づいて算出した距離をステップS62の処理で算出した後、先に算出された当該距離が一時記憶部13に記憶されているか否かを判定する(ステップS63)。当該先に算出された距離が記憶されていないと判定した場合(S63:NO)、制御部11は、ステップS66に処理を進める。
【0078】
当該先に算出された距離が記憶されていると判定した場合(S63:YES)、制御部11は、ステップS62で算出した距離が一時記憶部13に記憶されている距離以下であるか否かを判定する(ステップS64)。記憶されている距離以下でないと判定した場合(S64:NO)、制御部11は、一時記憶部13に記憶されている先に算出された距離を、ステップS62で算出した距離に更新する(ステップS65)。その後、制御部11は、
図9中のステップS49に処理を戻す。
【0079】
ステップS64において、記憶されている距離以下であると判定した場合(S64:YES)、制御部11は距離を更新し(ステップS66)、ステップS67以降に処理を進める。ここで、制御部11は、ステップS63で距離が記憶されていないと判定した場合、ステップS66において、一時記憶部13にステップS62で算出した距離を記憶する領域を確保し、当該領域に算出した距離を記憶する。このとき、制御部11は、電飾灯テーブル12bに記憶されている登録地点の位置情報別に算出した距離を記憶する。一方、制御部11は、ステップS64で記憶されている距離以下であると判定した場合、ステップS66においてステップS65の処理と同様の処理を行う。
【0080】
以上の構成及び処理によって、車内灯制御装置1は、車両Cが走行中等の位置情報が変化する場合に電飾灯2の点灯を制御する。そのため、車内灯制御装置1は、車両Cが停車中等の位置情報が変化しない場合に、不必要に電飾灯2を点灯させないようにすることができる。また、車内灯制御装置1は、車両Cが電飾灯テーブル12bに記憶されている登録地点に近づく場合に電飾灯2を制御することができる。
【0081】
なお、実施の形態1及び2においては、車内灯制御装置1は、電飾灯テーブル12bを参照し、電飾灯2における点灯箇所及び点灯態様の双方を制御することを説明したが、どちらか一方だけを制御するようにしてもよい。このとき、電飾灯テーブル12bには、登録地点の位置情報に毎に、点灯箇所及び点灯態様のどちらか一方が記憶される。
【0082】
なお、実施の形態1及び2においては、車内灯制御装置1は、点灯態様決定処理で算出した距離に応じて異なる点灯態様を決定することを説明したが、算出した距離に応じて、対応する電飾灯2の点灯箇所を決定するようにしてもよい。
【0083】
また、実施の形態1及び2においては、電飾灯テーブル12bは記憶部12に記憶されていることを説明したが、一時記憶部13に記憶されていてもよい。
【0084】
また、実施の形態1及び2においては、車内灯制御装置1は、車両C及び登録地点間の距離を算出することを説明したが、ナビゲーション装置3が算出した距離を取得し、点灯態様を決定するようにしてもよい。
【0085】
また、実施の形態1及び2においては、車内灯制御装置1は、ナビゲーション装置3から車両Cの位置情報を取得することを説明したが、それ以外であってもよい。例えば、車内灯制御装置1が位置情報受信部31に相当する構成を有していてもよい。また、例えば、自身の位置情報を取得可能な可搬型の装置を車両Cに搭載し、車内灯制御装置1は当該装置から車両Cの位置情報を取得するようにしてもよい。このとき、当該装置は、GPS受信機を搭載して自身の位置情報を取得してもよいし、通信可能な基地局と通信することで自身の位置情報を算出又は取得するようにしてもよい。
【0086】
また、実施の形態1及び2においては、車内灯制御装置1は、登録地点は、目的地又はメモリ地点であることを説明したがそれ以外であってもよい。例えば、ナビゲーション装置3は、車両Cの所在する地点近傍の渋滞地点の位置情報を取得する構成であった場合、当該渋滞地点の位置情報を登録地点として電飾灯テーブル12bに記憶するようにしてもよい。
【0087】
また、実施の形態1及び2においては、制御部11は、ナビゲーション装置3から車両Cの位置情報と電飾灯テーブル12bに記憶する登録地点の位置情報とに基づいて電飾灯2を制御することを説明したが、電飾用の車内灯でなくてもよい。また、制御部11が制御する車内灯は、複数であっても、単数であってもよい。
【0088】
また、実施の形態1及び2においては、点灯パターン12cが記憶する点灯態様が、色相が段階的に変化する態様又は所定時間内に点灯及び消灯を行うタイミングが段階的に変化することを説明したが、それ以外であってもよい。例えば、当該点灯態様は、当該色相及びタイミングが共に段階的に変化する態様であってもよいし、点灯色の濃淡が段階的に変化する態様であってもよい。また例えば、当該点灯態様は、電飾灯2の明るさが段階的に変化する態様であってもよい。
【0089】
更に、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。