特開2015-162303(P2015-162303A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-162303(P2015-162303A)
(43)【公開日】2015年9月7日
(54)【発明の名称】コネクタ及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/71 20110101AFI20150811BHJP
   H01R 13/639 20060101ALI20150811BHJP
【FI】
   H01R12/71
   H01R13/639 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-35861(P2014-35861)
(22)【出願日】2014年2月26日
(71)【出願人】
【識別番号】000006611
【氏名又は名称】株式会社富士通ゼネラル
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 秀一
【テーマコード(参考)】
5E021
5E123
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FA09
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB02
5E021FB07
5E021FC31
5E021FC40
5E021HC09
5E123AB01
5E123AC19
5E123BA01
5E123BA06
5E123BA07
5E123CB21
5E123CB24
5E123CD01
5E123CD25
5E123DA05
5E123DB08
5E123DB14
5E123EA02
5E123EC07
5E123EC32
(57)【要約】
【課題】 製品や基板の大型化を防止してコストダウンを図ることができるコネクタ及び電子機器を提供すること。
【解決手段】 コネクタ20は、下基板12及び上基板13が上下に二段に配置されている電子機器10に使用可能であり、下基板12には上向きに突設されたピン22を有する雄型コネクタ21が取り付けられている。ピン22は、上基板13を貫通して上側に突出しており、突出したピン22に雌型コネクタ23が嵌合する。このため、上基板13において雌型コネクタ23をピン22に接続することにより、下基板12に雌型コネクタ23を接続することなく雄型コネクタ21に接続できるので、下基板12にコネクタ20用のスペースを設ける必要がなくなる。これにより、基板の大型化を防止してコストダウンを図ることができる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下基板及び上基板が上下に配置される電子機器に使用するコネクタであって、
前記下基板に取り付けられ上向きに突設されたピンを有する雄型コネクタと、
前記ピンに嵌合する雌型コネクタと、を備え、
前記ピンは前記上基板を貫通して前記上基板から突出する長さを有し、
前記雌型コネクタが、前記上基板から突出した前記ピンに差し込まれることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記雌型コネクタが、前記上基板に着脱自在に固定するための係止突起を有することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
下基板及び上基板が上下に配置された電子機器であって、
請求項1又は請求項2に記載のコネクタを用いたことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板の実装面に対して直交する方向に設けられるコネクタ及びこのコネクタを用いた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、基板の実装面に対して直交する方向に取り付けるコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図2に示すように、特許文献1では、基板100の実装面101に直交するように、上向きに雄型コネクタ102が取り付けられており、雄型コネクタ102には電線103が接続された雌型コネクタ104が嵌合される。
雄型コネクタ102及び雌型コネクタ104は、嵌合された状態でコネクタカバー105により覆われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−277108号公報(第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、図3に示すように、電子機器110等において、支持部材113により二段に配置されている上基板111及び下基板112の二枚の基板を用いる場合がある。
このような構造で、下基板112を電源基板として用いる場合において、上基板111に電源コネクタ114を接続すると、下基板112に電力を供給するために電源コネクタ114と同程度の大きさを有する接続コネクタ115が必要となる。
このため、接続コネクタ115により下基板112の面積が占有されるので、基板の部品を配置するスペースが減り、基板を大型化する必要があるのでコストアップを招くという問題があった。また、電源コネクタ114及び接続コネクタ115が必要であり、部品点数が多いことによるコストアップの問題もある。
【0005】
また、上記の例において、部品点数を減らすために、図4(A)及び(B)に示すように、電源コネクタ114を直接下基板112に接続するようにすることも考えられる。しかしながら、電源コネクタ114を着脱する際に指を入れるスペースSが必要となり、下基板112だけでなく上基板111の部品を配置するスペースが減るとともに、基板の加工費が上昇しコストアップを招くという問題がある。また、筐体を含めた製品のサイズの大型化及びコストアップを招くという問題もある。
【0006】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、製品や基板の大型化を防止してコストダウンを図ることができるコネクタ及び電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本願発明に係る1つの態様は、
下基板及び上基板が上下に配置される電子機器に使用するコネクタであって、
前記下基板に取り付けられ上向きに突設されたピンを有する雄型コネクタと、
前記ピンに嵌合する雌型コネクタと、を備え、
前記ピンは前記上基板を貫通して前記上基板から突出する長さを有し、
前記雌型コネクタが、前記上基板から突出した前記ピンに差し込まれる。
【0008】
(2)上記(1)に記載のコネクタにおいて、
前記雌型コネクタが、前記上基板に着脱自在に固定するための、係止突起を有するものであってもよい。
【0009】
(3)さらに、本願発明に係るもう1つの態様は、
下基板及び上基板が上下に配置された電子機器であって、
上記(1)又は(2)に記載のコネクタを用いた電子機器を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、製品や基板の大型化を防止してコストダウンを図ることができるコネクタ及び電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る実施形態のコネクタ及び電子機器の斜視図である。
図2】従来のコネクタの斜視図である。
図3】従来の二段の基板を有する電子機器における問題点を示す断面図である。
図4】(A)従来の二段の基板を有する別の電子機器における問題点を示す断面図であり、(B)は平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る実施形態のコネクタ及び電子機器について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、本発明に係る実施形態の電子機器10は、例えば矩形箱状の筐体11を有しており、筐体11の内部に下基板12と上基板13が、所定間隔で上下二段に配置されている。
【0013】
下基板12の実装面12aには、コネクタ20を構成する雄型コネクタ21が、2本のピン22を上方に向けて突出するように取り付けられている。なお、ピン22の本数及び列数等は任意である。
上基板13には、下基板12のピン22が貫通する例えば円形のピン孔14が、ピン22の数及び位置に対応して設けられている。また、ピン孔14を挟んで前後両側には、開口部15,16が設けられている。
【0014】
一方の開口部15は、複数のピン22の配置方向(すなわち、上基板13の幅方向)に全てのピン22を含む長さを有する矩形状の開口である。また、他方の開口部16は、上基板13の幅方向に沿って配置された2個の矩形状の開口を有する。
なお、開口部16は2個に分割した場合に限らず、開口部15と同様に1個でもよい。
【0015】
ピン22の上端部はピン孔14から上基板13の上側に突出しており、この部分にコネクタ20を構成する雌型コネクタ23が取り付けられる。
雌型コネクタ23は、直方体形状をした本体部23aを有する。本体部23aの下面には、ピン22が挿入される開口(図示省略)が設けられており、本体部23aの内部にはピン22が差し込まれて電気的に接続される端子(図示省略)を有する。端子には電線24が接続されており、雌型コネクタ23の上面から外側に配線される。
【0016】
雌型コネクタ23の本体部23aの前側には、本体部23aの底面23bよりも下方まで突出する係止突起25が設けられており、係止突起25の下部には係止爪25aが設けられている。係止爪25aには、下方に向かって尖るよう傾斜面25bが設けられている。係止突起25の上下方向中央部は、支持部25cを介して本体部23aの前面に取り付けられており、係止突起25は矢印A方向に湾曲可能な構造となっている。
また、本体部23aの後部には、本体部23aの底面23bよりも下方に突出する位置決め突起26を有する。位置決め突起26は、上基板13の開口部16に対応して2個設けられている。尚、位置決め突起26は必ずしも必要ではなく、係止突起25が位置決めの機能を兼ねる形でもよい。
【0017】
雌型コネクタ23を雄型コネクタ21と接合させる際には、雌型コネクタ23の下面に設けられている開口を、上基板13から上方に突出しているピン22の上端に挿入する。同時に、雌型コネクタ23の位置決め突起26を上基板13の開口部16に挿入して位置決めするとともに、係止突起25を上基板13の開口部15に位置決めする。
そして、雌型コネクタ23を下方へ押し込むことにより、係止突起25の傾斜面25bが開口部15の内面に沿って湾曲しながら下降する。そして、係止爪25aが上基板13の下側に達したら、係止突起25が支持部25cの弾性力により湾曲して、係止爪25aが上基板13の下面を係止する。
これにより、雌型コネクタ23の抜けを防止する。
【0018】
次に、本発明のコネクタ20の作用効果について説明する。
本発明のコネクタ20は、下基板12及び上基板13が上下に二段に配置されている電子機器10に使用可能である。
下基板12には上向きに突設されたピン22を有する雄型コネクタ21が取り付けられている。ピン22は、上基板13を貫通して上側に突出しており、上基板13から突出したピン22に雌型コネクタ23の底面23bに設けられた開口が差し込まれる。
このため、上基板13において雌型コネクタ23をピン22に接続することにより、下基板12に雌型コネクタ23を接続することなく雄型コネクタ21に接続できるので、下基板12にコネクタ20用のスペースが必要がなくなる。
これにより、基板の部品の実装面積の減少、及び、基板の大型化を防止してコストダウンを図ることができる。
【0019】
また、雌型コネクタ23は、上基板13においてピン22の両側に設けられている開口部15,16に着脱自在に固定するための、位置決め突起26と係止突起25を有しており、それらを開口部15,16に挿入するようにするだけで、簡単に、雌型コネクタ23が雄型コネクタ21から抜けない様に固定することができる。
【0020】
次に、本発明の電子機器10の作用効果について説明する。
本発明の電子機器10では、前述したコネクタ20を用いているので、上下二段の基板を有する場合に電子機器10の大型化を防止するとともに、コネクタが1つでよいので部品点数が少なくコストダウンを図ることができる。
【0021】
本発明のコネクタは、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
【符号の説明】
【0022】
10 電子機器
12 下基板
13 上基板
15,16 開口部
20 コネクタ
21 雄型コネクタ
22 ピン
23 雌型コネクタ
25 係止突起
図1
図2
図3
図4