特開2015-163157(P2015-163157A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-163157(P2015-163157A)
(43)【公開日】2015年9月10日
(54)【発明の名称】コンパクト容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 33/00 20060101AFI20150814BHJP
【FI】
   A45D33/00 615Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-39665(P2014-39665)
(22)【出願日】2014年2月28日
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 一男
(57)【要約】
【課題】衝撃が内容物に伝達しにくいコンパクト容器を提供する。
【解決手段】内容物が収容される保持体Fと、保持体Fが収容され、かつ上方に向けて開口した第1収容凹部26が形成された容器本体2と、第1収容凹部26を開閉する蓋体3と、を備えるコンパクト容器1であって、第1収容凹部26には、保持体Fを支持する支持部35と、支持部35及び容器本体2間を連結し、かつ弾性変形可能に形成された連結部36と、を備える第1介装部材32が配設され、蓋体3には、保持体Fを下方に押さえつつ、上下方向に弾性変位自在に支持された押さえ部61が配設されていることを特徴と
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が収容される保持体と、
前記保持体が収容され、かつ上方に向けて開口した収容凹部が形成された容器本体と、
前記収容凹部を開閉する蓋体と、を備えるコンパクト容器であって、
前記収容凹部には、前記保持体を支持する支持部と、前記支持部及び前記容器本体間を連結し、かつ弾性変形可能に形成された連結部と、を備える介装部材が配設され、
前記蓋体には、前記保持体を下方に押さえつつ、上下方向に弾性変位自在に支持された押さえ部が配設されていることを特徴とするコンパクト容器。
【請求項2】
前記保持体及び前記支持部はそれぞれ、上下方向から見た平面視で角部を有する矩形状を呈する筒状とされ、
前記支持部と前記連結部との境界部分のうち、前記支持部の前記角部に位置する部分には、前記支持部を貫通する窓孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコンパクト容器。
【請求項3】
前記収容凹部の周壁部には、前記支持部に向けて突出し、前記支持部を支持する弾性支持突起が配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコンパクト容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンパクト容器に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のコンパクト容器としては、化粧料等の内容物が収容される保持体と、保持体が収容される収容凹部が形成された容器本体と、保持体と容器本体との間に配設された衝撃緩衝部材と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなコンパクト容器では、衝撃緩衝部材が容器本体から保持体に伝達する衝撃を分散させることによって、保持体内に収容されている化粧料が保持体から飛び出したり飛散したりすることが抑制されると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−075565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のコンパクト容器では、落下等によりコンパクト容器に対して衝撃が直接加わると、衝撃は分散されるものの、その衝撃が保持体に伝達されることで、保持体が容器本体から外れるおそれがある。また、内容物として、ドライタイプの化粧料を採用した場合には、内容物が割れたり飛散したりするおそれがある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、衝撃が内容物に伝達しにくいコンパクト容器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るコンパクト容器は、内容物が収容される保持体と、前記保持体が収容され、かつ上方に向けて開口した収容凹部が形成された容器本体と、前記収容凹部を開閉する蓋体と、を備えるコンパクト容器であって、前記収容凹部には、前記保持体を支持する支持部と、前記支持部及び前記容器本体間を連結し、かつ弾性変形可能に形成された連結部と、を備える介装部材が配設され、前記蓋体には、前記保持体を下方に押さえつつ、上下方向に弾性変位自在に支持された押さえ部が配設されていることを特徴としている。
【0007】
この構成によれば、落下等によってコンパクト容器に衝撃力が加えられたときには、容器本体を介して介装部材に衝撃力が伝達されることで、連結部が弾性変形する。これにより、支持部に支持された保持体が弾性変位することで、容器本体を介して保持体に伝達される衝撃力を緩和することができる。
しかも、上下方向に弾性変位自在に支持された押さえ部が蓋体に配設されているため、コンパクト容器に加えられた衝撃力により保持体が上下方向に変位して、蓋体(天壁部)に接触した場合であっても、押さえ部によって衝撃力を緩和することができる。
その結果、保持体内に収容される内容物の割れや飛散を抑制できる。
【0008】
また、前記保持体及び前記支持部はそれぞれ、上下方向から見た平面視で角部を有する矩形状を呈する筒状とされ、前記支持部と前記連結部との境界部分のうち、前記支持部の前記角部に位置する部分には、前記支持部を貫通する窓孔が形成されていてもよい。
この構成によれば、支持部と連結部との境界部分のうち、支持部の角部に位置する部分に窓孔が形成されているため、コンパクト容器に対角方向の衝撃力が加えられたときには、支持部が窓孔を拡開させつつ弾性変位することになる。これにより、例えば、コンパクト容器に対して角部から衝撃力が入力された場合であっても、容器本体を介して保持体に伝達される衝撃力を緩和することができる。
【0009】
また、前記収容凹部の周壁部には、前記支持部に向けて突出し、前記支持部を支持する弾性支持突起が配設されていてもよい。
この構成によれば、収容凹部の周壁部に弾性支持突起が配設されているため、コンパクト容器に加えられた衝撃力により保持体が上下方向に直交する水平方向に変位して、収容凹部の周壁部に接触した場合であっても、弾性支持突起によって衝撃力を緩和することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るコンパクト容器によれば、容器本体を介して保持体に伝達される衝撃力を緩和することができるので、保持体内に収容される内容物の割れや飛散を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態におけるコンパクト容器の平面図である。
図2図1のA−A線に沿う断面図である。
図3図1のB−B線に沿う断面図である。
図4図1のC−C線に沿う断面図である。
図5図1のD−D線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1図4に示すように、本実施形態のコンパクト容器1は、例えば化粧料等の内容物を収容する携帯用の蓋付き容器であり、平面視矩形状の扁平容器である。このコンパクト容器1は、内容物が収容された保持体F及び塗布具Pをそれぞれ収容する容器本体2と、容器本体2にヒンジ部4を介して連結された開閉可能な蓋体3と、を備えている。また、コンパクト容器1のうち、ヒンジ部4の反対側の縁部に、蓋体3の容器本体2に対する閉状態を維持する係合部5が設けられている。
【0013】
なお、本実施形態では、コンパクト容器1の厚さ方向において、蓋体3側を上側とし、容器本体2側を下側とする。また、上下方向に直交する方向において、ヒンジ部4側を後側とし、係合部5側を前側とする。また、上下方向、及び前後方向に直交する水平方向を左右方向とする。
【0014】
容器本体2は、上方に向けて開口する箱型の外装体6と、外装体6内に嵌合された内装体7と、を有している。
外装体6は、底壁部21と、底壁部21の外周縁から上方に向けて立設された周壁部22と、底壁部21から上方に向けて立設されるとともに、容器本体2内を左右方向で仕切る仕切壁23(図2参照)と、を備えている。
【0015】
底壁部21は、左右方向を長手方向とする平面視矩形状とされている。
周壁部22は、平面視で矩形枠状に形成され、前側に位置する前壁部22aと、後側に位置する後壁部22bと、左右方向の両側に位置するとともに、前壁部22a及び後壁部22b間を接続する側壁部22c,22dと、を有している。前壁部22aにおいて、左右方向の中間部には、下方に向けて窪む凹状の切欠部24が形成されており、この切欠部24の内側に上述した係合部5が配設されている。
【0016】
仕切壁23は、底壁部21における左右方向の中央部において、前後方向に沿って延設されている。したがって、容器本体2内のうち、仕切壁23に対して左右方向の一方側には保持体Fを収容する第1収容凹部(収容凹部)26が画成され、仕切壁23に対して左右方向の他方側には塗布具Pを収容する第2収容凹部27が画成されている。
【0017】
内装体7は、外装体6のうち、各収容凹部26,27の開口端縁上の全域を覆う枠体31と、第1収容凹部26内に配設された第1介装部材(介装部材)32と、第2収容凹部27内に配設された第2介装部材33と、を備えている。なお、これら枠体31、第1介装部材32、及び第2介装部材33は、一体に形成されている。
【0018】
図1図2図4に示すように、第1介装部材32は、枠体31のうち、第1収容凹部26に対応する開口縁に連設されている。具体的に、第1介装部材32は、保持体Fを支持する支持部35と、支持部35及び枠体31間を連結し、かつ弾性変形可能に形成された連結部36と、を有している。
【0019】
支持部35は、外形が第1収容凹部26よりも小さい箱型とされ、第1収容凹部26内に収容されている。したがって、支持部35の外周面及び第1収容凹部26の内周面の間には、上下方向、前後方向、及び左右方向に隙間Kが形成されている。なお、図2の例において、支持部35における周壁部35aの上端縁は、仕切壁23の上端縁よりも上方に位置している。
また、支持部35の底壁部35bにおいて、前後方向及び左右方向の中央部には、上方に向けて膨出する膨出部37が形成されている。この膨出部37は、平面視円形状に形成されるとともに、その頂面は平坦面とされている。なお、膨出部37のうち、底壁部35bと頂面との間に位置する部分は、上方に向かうに従い前後方向及び左右方向の中央部に向けて傾斜するテーパ部となっている。
【0020】
図1図2図4に示すように、上述した保持体Fは、金属等により形成されるとともに、上方に向けて開口する矩形の皿状を呈している。そして、保持体Fは、その底壁部41が上述した膨出部37の頂面上に固定された状態で、支持部35内に収容されている。この場合、保持体Fの外面のうち、膨出部37との固定部分以外の部分と、支持部35の内面と、の間には隙間が形成されている。なお、本実施形態において、保持体Fの底壁部41は、接着剤や両面テープ等を介して膨出部に固定されている。但し、支持部35内で保持体Fが支持される構成であれば、その支持方法は適宜設計変更が可能である。
【0021】
連結部36は、平面視において、支持部35を囲繞する環状を呈し、その内周縁が支持部35における周壁部35aの上端縁に連設され、外周縁が枠体31の開口縁に連設されている。また、図2図4に示す断面視において、連結部36は、左右方向及び前後方向の外側に向かうに従い、上下方向に蛇行しながら上方に向けて延設されている。したがって、連結部36は、枠体31に対して支持部35を弾性変位自在に支持している。なお、内装体7のうち、第1介装部材32は、枠体31や第2介装部材33よりも薄肉になっている。但し、内装体7全体を同じ肉厚にしても構わない。
【0022】
また、図1図5に示すように、上述した支持部35の上端縁(連結部36との境界部分)のうち、角部に位置する部分には、支持部35を貫通する窓孔39が形成されている。なお、図1に示す平面視において、支持部35の角部は、外側に向けて突の曲面状を呈しており、上述した窓孔39は角部の全体に亘って形成されている。
【0023】
さらに、図1図2図4に示すように、上述した外装体6のうち、第1収容凹部26を画成する周壁部(前壁部22a、後壁部22b、側壁部22c及び仕切壁23)には、支持部35の周壁部35aに向けて各別に突出し、支持部35を支持する複数の弾性支持突起42a〜42dが配設されている。
これら弾性支持突起42a〜42dのうち、前壁部22a及び後壁部22bに形成された弾性支持突起42a,42bは、平面視でL字状とされ、第1収容凹部26における左右方向及び前後方向の中心を通り、上下方向に延びる軸線周りに180°回転対称となる位置に配設されている。図1図4に示すように、弾性支持突起42a,42bは、支持部35の周壁部35aに前後方向で対向するとともに、その先端部が周壁部35aに近接または当接している。なお、弾性支持突起42a,42bの先端部には、周壁部35aに向けて突出する突出部43a,43bが形成されている。
【0024】
一方、図1図2に示すように、弾性支持突起42a〜42dのうち、側壁部22c及び仕切壁23に形成された弾性支持突起42c,42dは、平面視でT字状とされ、第1収容凹部26における左右方向及び前後方向の中心を通り、上下方向に延びる軸線周りに180°回転対称となる位置に配設されている。弾性支持突起42c,42dは、支持部35の周壁部35aに左右方向で対向するとともに、その先端部が周壁部35aに近接または当接している。なお、弾性支持突起42c,42dの先端部には、周壁部35aに向けて突出する突出部43c,43dが形成されている。
【0025】
第2介装部材33は、枠体31のうち、第2収容凹部27に対応する開口縁から下方に向けて延びる角筒状とされ、第2収容凹部27の内周面を覆っている。
【0026】
図2図4に示すように、蓋体3は、容器本体2を上方から覆う蓋本体51と、蓋本体51を上方から覆う被覆体52と、を有している。蓋本体51は、天壁部53と、天壁部53を囲繞する周壁部54と、を備えている。
天壁部53は、容器本体2の底壁部21と同様に左右方向を長手方向とする平面視矩形状とされ、閉状態において底壁部21に上下方向で対向している。また、天壁部53の下面のうち、第2収容凹部27と上下方向で対向する部分には、鏡体56(図2参照)が接合されている。
【0027】
一方、図2図4に示すように、天壁部53のうち、第1収容凹部26と上下方向で対向する部分には、保持体Fを下方に押さえつつ、上下方向に弾性変位自在に支持された押さえ部61が、天壁部53と一体に形成されている。押さえ部61は、その外周縁が前後方向及び左右方向の外側に向かうに従い上下方向に蛇行しながら上方に向けて延びる筒状の可動壁部62を介して天壁部53に連設されている。なお、天壁部53において、押さえ部61及び可動壁部62は、その他の部分に比べて薄肉になっている。
【0028】
可動壁部62は、弾性変形可能とされ、蓋体3の閉位置において下端部が上述した連結部36の内側に収容されている。
押さえ部61は、平面視外形が保持体Fの平面視外形と同等になっており、保持体Fを上方から覆っている。また、押さえ部61の外周部分は、保持体Fにおける周壁部40の上端縁に上方から近接または当接している。
【0029】
なお、蓋体3の周壁部54は、平面視で矩形枠状に形成され、上述した容器本体2の周壁部22と同様に、前壁部54a、後壁部54b、並びにこれら前壁部54a及び後壁部54b間を接続する側壁部54c,54dを有している。
【0030】
図1図3に示すように、ヒンジ部4は、蓋本体51の後壁部54bに形成されたヒンジ軸壁部71と、容器本体2の後壁部22b及びヒンジ軸壁部71間を連結する軸部72と、を備えている。
ヒンジ軸壁部71は、容器本体2の後壁部22bに形成されたヒンジ凹部73内に収容されている。
軸部72は、左右方向に沿って延びるとともに、後壁部22bにおけるヒンジ凹部73に対して左右方向の両側に位置する部分と、ヒンジ軸壁部71における左右方向の外側端部と、をそれぞれ連結している。これにより、容器本体2に対して蓋体3が回動自在に支持されている。
【0031】
係合部5は、コンパクト容器1における前端部の左右方向中央部において、切欠部24の内側に配設されている。具体的に、係合部5は、容器本体2に設けられた第1フック81と、蓋体3に設けられ、第1フック81と係合可能な第2フック82と、第1及び第2フック81,82の係合を解除するための操作部材83と、を有している。
【0032】
第1フック81は、容器本体2の切欠部24内に配設されたガイド壁部84を有している。ガイド壁部84は、その前面が容器本体2の前面よりも後方に配置されるとともに、上方に向かうに従い後方に向けて傾斜する傾斜面85とされている。
そして、ガイド壁部84の上端部には、第1爪部86が前方に向けて突設されている。また、ガイド壁部84の下端部には、前後方向に沿って延在するガイド穴部87が形成されている。
【0033】
第2フック82は、前壁部54aから下方に向けて延設された縦壁部88を有している。縦壁部88は、蓋体3の閉状態において、平面視で第1フック81と重なる位置に配置されている。また、縦壁部88の下端部には、蓋体3の閉状態において、容器本体2の切欠部24内に挿通され、第1フック81の第1爪部86に係合可能な第2爪部89が後方に向けて突設されている。
【0034】
操作部材83は、切欠部24の内側において容器本体2に支持されている。そして、操作部材83は、前後方向の位置が容器本体2の前壁部22a及び蓋体3の前壁部54aと同等の位置に配置された押圧壁部91と、押圧壁部91から後方に向けて突設された突起部92と、押圧壁部91の下端部に形成され、第1フック81のガイド穴部87内に挿入されたベース部93と、を有している。なお、操作部材83に第1爪部86を形成し、かつ突起部92、及び上述したガイド壁部84の傾斜面85に代えて、ガイド壁部84と操作部材83との間に例えば筒状の弾性体を介在させる構成にしても構わない。
【0035】
本実施形態によれば、落下等によってコンパクト容器1に衝撃力が加えられたときには、容器本体2を介して第1介装部材32に衝撃力が伝達されることで、連結部36が弾性変形する。これにより、支持部35に支持された保持体Fが弾性変位することで、容器本体2を介して保持体Fに伝達される衝撃力を緩和することができる。
しかも、本実施形態では、上下方向に弾性変位自在に支持された押さえ部61が蓋体3側に配設されているため、コンパクト容器1に加えられた衝撃力により保持体Fが上下方向に変位して、蓋体3(天壁部53)に接触した場合であっても、押さえ部61によって衝撃力を緩和することができる。
その結果、保持体F内に収容される内容物の割れや飛散を抑制できる。
【0036】
また、本実施形態では、支持部35の角部に窓孔39が形成されているため、コンパクト容器1に対角方向の衝撃力が加えられたときには、支持部35が窓孔39を拡開させつつ弾性変位することになる。これにより、例えば、コンパクト容器1に対して角部から衝撃力が入力された場合であっても、容器本体2を介して保持体Fに伝達される衝撃力を緩和することができる。
さらに、第1収容凹部26の周壁部に弾性支持突起42a〜42dが配設されているため、コンパクト容器1に加えられた衝撃力により保持体Fが前後方向や左右方向に変位して、第1収容凹部26の周壁部に接触した場合であっても、弾性支持突起42a〜42dによって衝撃力を緩和することができる。
【0037】
また、本実施形態では、保持体Fが支持部35の膨出部37の頂面に支持されているため、コンパクト容器1に衝撃力が加えられたときには、底壁部35bと膨出部37の頂面との間に位置するテーパ部が弾性変形することで、保持体Fに伝達される衝撃力がより緩和され易くなる。
しかも、膨出部37を介して保持体Fを押さえ部61に向けて当接させることで、蓋体3の閉状態において、コンパクト容器1内で保持体Fをがたつきなく安定して保持できる。これによっても、第1介装部材32及び押さえ部61より、保持体Fに伝達される衝撃力がより緩和され易くなる。
【0038】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0039】
例えば、上述した実施形態では、保持体Fや容器本体2を平面視で矩形状に形成した場合について説明したが、これに限らず、他の形状であってもよい。
さらに、上述した実施形態では、内装体7として、枠体31を介して第1介装部材32及び第2介装部材33が一体に形成された場合について説明したが、これに限らず、少なくとも第1介装部材32のみを有していれば構わない。
【0040】
また、上述した実施形態では、容器本体2に保持体F及び塗布具Pを収容する構成について説明したが、少なくとも保持体Fが収容可能であれば構わない。
さらに、保持体F内に収容される内容物は、化粧料に限られない。
また、上述した実施形態では、支持部35は、保持体Fを支持できる形状であれば、底壁部35bを有さない構成であれば構わない。
但し、本実施形態のように、底壁部35bを有する構成を採用することで、コンパクト容器1に衝撃力が加えられた際に、支持部35から保持体Fが脱落するのを防止できる点で好ましい。
【0041】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1…コンパクト容器
2…容器本体
3…蓋体
26…第1収容凹部(収容凹部)
32…第1介装部材(介装部材)
35…支持部
36…連結部
39…窓孔
42a〜42d…弾性支持突起
61…押さえ部
F…保持体
図1
図2
図3
図4
図5