【課題を解決するための手段】
【0005】
上記に鑑みて、システムおよび方法は、ネットワークコミュニティ内のノード間の接続を決定し、接続から信頼性または能力等の属性を推測するために提供される。接続は、少なくとも部分的に、以下により詳細に記載される種々のグラフ走査(graph traversal)および正規化技術を使用して、決定されてもよい。
【0006】
一実施形態では、パスカウンティングアプローチは、ネットワークコミュニティ内の第1のノードn
1と第2のノードn
2との間のパスの数をカウントするように処理回路が構成される場合に使用され得る。次いで、接続評定R
n1n2は、ノードに割り当てられ得る。割り当てられた接続評定は、他の考えられる尺度(measure)の間でも、2つのノードを接続するサブパスの数、または関係に比例してもよい。尺度としてサブパスの数を使用し、第1のノードn
1と第2のノードn
2との間の1つ以上の中間ノードを有するパスは、適正な数(例えば、中間ノードの数)によってスケールされてもよく、このスケールされた数は、接続評定を計算するために使用されてもよい。
【0007】
いくつかの実施形態では、重み付けされたリンクが、サブパスカウンティングアプローチに加えて、またはこれの代替として使用される。処理回路は、ネットワークコミュニティ内の第1のノードn
1と第2のノードn
2とを接続する各パスへ相対的なユーザ重みを割り当てるように構成されてもよい。ユーザ接続値は、各リンクに割り当てられてもよい。例えば、ノードn
1に関連付けられるユーザまたはエンティティは、ノードn
1から全ての実行中のパスについてのユーザ接続値を割り当ててもよい。いくつかの実施形態では、ユーザまたはエンティティによって割り当てられた接続値は、ノードn
2に関連付けられたユーザまたはエンティティ内のユーザまたはエンティティの信頼を示してもよい。特定のユーザまたはエンティティに割り当てられたリンク値は、各リンクについての相対的なユーザ重みを決定するために、互いに比較されてもよい。
【0008】
各リンクの相対的なユーザ重みは、そのユーザ(つまり、アウトリンク値)によって割り当てられた全てのユーザ接続値の平均をまず計算することによって決定されてもよい。t
iがリンクiに割り当てられたユーザ接続値である場合、そのリンクに割り当てられた相対的なユーザ重みw
iは、以下の式に従って求められ得る。
【0009】
【数1】
パスの全体的な重みを決定するために、いくつかの実施形態では、パスに沿った全てのリンクの重みを一緒に乗算してもよい。全体的なパスの重みは、以下の式によって求められ得る。
【0010】
【数2】
パスの接続値は、以下の式に従って、全体的なパスの重みによって乗算されたパス内の全リンクの最小ユーザ接続値として定義されてもよい。
【0011】
【数3】
パス接続値を決定するために、いくつかの実施形態では、並列計算フレームワークまたは分散計算フレームワーク(または両方)を使用してもよい。例えば、一実施形態では、コアプロセッサの数は、Apache HadoopまたはGoogle MapReduceクラスタを実装する。このクラスタは、新しいパスリンク値およびパスの重みの決定に関連して、分散計算のうちのいくつかまたは全てを実施してもよい。
【0012】
処理回路は、ネットワークコミュニティ内の変化したノードを識別してもよい。例えば、新しい実行中のリンクを追加してもよい、リンクを除去してもよい、またはユーザ接続値が変化されていてもよい。変化したノードの識別に応じ、いくつかの実施形態では、処理回路は、関与されるネットワークコミュニティまたはコミュニティ内のいくつかまたは全てのノードに関連付けられたリンク、パス、および重み値を再計算してもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、ネットワークコミュニティ内の影響されるノードに関連付けられた値のみが、変化したノードが識別された後に再計算される。ネットワークコミュニティ内に少なくとも1つの変化したノードが存在する場合、変化したノードまたはノードは、まず準備プロセスを実施してもよい。準備プロセスは、「マップ」フェーズおよび「低減」フェーズを含んでもよい。準備プロセスのマップフェーズにおいて、準備プロセスは、並列計算フレームワーククラスタ内のコアに分散されるより小さいサブプロセスに分割されてもよい。例えば、各ノードまたはリンク変化(例えば、アウトリンク変化に対するテールおよびインリンク変化に対するヘッド)は、並列計算のために異なるコアにマップされてもよい。準備プロセスの低減フェーズにおいて、各アウトリンクの重みは、式(1)に従って判別されてもよい。アウトリンク重みのそれぞれは、アウトリンク重み(または任意の他の適した値)の合計によって正規化されてもよい。ノードテーブルは、各変化したノード、そのインリンク、およびそのアウトリンクについて更新されてもよい。
【0014】
変化したノードが作成された後、各変化したノードから発されるパスが計算されてもよい。また再び、このプロセスの「マップ」および「低」フェーズを定義してもよい。このプロセス中、いくつかの実施形態では、ノード有向グラフまたはノードツリーの深さ優先の回収を実施してもよい。全ての影響される祖先ノードが識別されてもよい、また、それらのパスが再計算されてもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、パフォーマンスを向上させるために、パスは、パス内の最後のノードによってグループ化されてもよい。例えば、ノードn
1で終了する全てのパスが共にグループ化されてもよく、ノードn
2で終了する全てのパスがグループ化されてもよい、等である。これらのパスグループは、(例えば、単一のデータベーステーブルの異なるカラムに)別々に記憶されてもよい。いくつかの実施形態では、パスグループは、HBaseクラスタを実装するキー値ストアのカラムに記憶されてもよい(または、BigTable等の任意の他の圧縮された、ハイパフォーマンスデータベースシステム)。
【0016】
いくつかの実施形態では、1つ以上の閾値関数を定義してもよい。閾値関数または関数は、接続決定または接続計算で分析されるパスの最大リンク数を決定するために使用されてもよい。閾値要因は、さらに、最小リンク重み、パスの重み、または両方について定義されてもよい。ユーザ定義またはシステム定義の閾値未満である重みは、接続決定または接続計算で無視されてもよく、十分な大きさの重みのみを考慮してもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、ユーザ接続値は、第1のノードと第2のノードとの間の信頼度を表してもよい。一実施形態では、ノードn
1は、それとノードn
2との間のリンクにl
1のユーザ接続値を割り当ててもよい。ノードn
2は、さらに、それとノードn
1との間の逆のリンクへl
2のユーザ接続値を割り当ててもよい。l
1およびl
2の値は、リンクによって接続されるノードに関連付けられる個人またはエンティティの信頼性の少なくとも部分的に主観的な表示であってもよい。例えば、ネットワークコミュニティ(またはいくつか他のコミュニティ)内の個人またはエンティティの名声、状態、および/または影響、(例えば、政治的、社会的、または宗教的な連携)信頼機関(trusting party)を有する個人またはエンティティの連携、個人またはエンティティとの過去の対応、および個人またはエンティティの特性および完全性(または任意の他の関連する考慮点)のうちの1つ以上は、信頼を示す部分的に主観的なユーザ接続値を決定するために使用されてもよい。ユーザ(またはノードによって認証された他の個人)は、個人またはエンティティへノードを接続する実行中のリンクにこの値を割り当ててもよい。いくつかの実施形態では、信頼を示す合成されたユーザ接続値を形成するために、客観的な尺度(例えば、サードパーティの評定エージェンシーまたは信用情報機関からのデータ)をさらに使用してもよい。主観的、客観的、または両方のタイプの尺度は、自動的に取得されてもよい、または分析のために手動で入力されてもよい。
【0018】
いくつかの実施形態では、意思決定アルゴリズムは、ユーザの代理として自動決定(例えば、承認または識別リクエスト等の自動ネットワークベースの決定)を行うために、接続値にアクセスしてもよい。接続値は、さらにまたは代替として、サードパーティにおいて配置される外部システムおよびプロセスに出力されてもよい。外部システムおよびプロセスは、少なくとも部分的に、受信した接続値に基づくトランザクションを自動的に開始する(またはいくつか特定の一連のアクションを取る)ように構成されてもよい。例えば、電子的またはオンライン広告は、少なくとも部分的に、ネットワーク接続値に基づくネットワークコミュニティのメンバーのサブグループを対象としていてもよい。
【0019】
いくつかの実施形態において、意思決定アルゴリズムはあらかじめ(例えば、信用リクエストのような予期されるイベントの前に)決定を行うために、接続値にアクセスしてもよい。かかる決定は、ユーザのリクエストによって、または自動化されたプロセス(例えば、顧客情報のデータベースの信用情報機関の周期的な自動化された分析)の一部として行われてもよい。この予想分析は、流体的および/または動的なトランザクションの開始(またはいくつか特定のアクションを取ること)を可能にしてもよい。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
第1のノードと、該第1のノードに少なくとも1つのパスによって接続される第2のノードとの間のネットワーク接続を決定する方法であって、該方法は、
ネットワークコミュニティ内の該第1のノードから該第2のノードまでのパスを識別することと、
処理回路を使用することであって、それにより、
各識別されたパスについて正規化されたパスの重みを決定することと、
各識別されたパスについてユーザ接続値を決定することと、
各識別されたパスについて、ネットワーク接続表示を生成するために、該ユーザ接続値と該正規化されたパスの重みとの積を合計することと、
該ネットワーク接続表示を出力することと
を行う、ことと
を含む、方法。
(項目2)
リンク閾値にアクセスすることをさらに含み、ネットワークコミュニティ内の前記第1のノードから前記第2のノードまでのパスを識別することは、該アクセスされたリンク閾値よりも少ないリンクを含有するパスのみを識別することを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
パスの重みの閾値にアクセスすることをさらに含み、ネットワークコミュニティ内の前記第1のノードから前記第2のノードまでのパスを識別することは、該アクセスされたパスの重みの閾値を上回る正規化されたパスの重みを有するパスのみを識別することを含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記制御回路は、識別されたパスにおける各リンクのリンク重みの積を、全ての識別されたパスの前記パスの重みの合計で除算することによって、各識別されたパスについての正規化されたパスの重みを決定する、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記制御回路は、識別されたパスについての前記パスの重みと該識別されたパスにおけるリンクに割り当てられた最小接続値とを乗算することによって、各識別されたパスについてのユーザ接続値を決定する、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記ユーザ接続値は、主観的なユーザ信頼値または能力査定値のうちの少なくとも1つを表す、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記制御回路を使用することをさらに含み、それにより、
サードパーティ評定データにアクセスすることと、
該サードパーティの評定情報に少なくとも部分的に基づいて、前記ネットワーク接続表示を決定することと
を行う、項目6に記載の方法。
(項目8)
ネットワークコミュニティ内の前記第1のノードから前記第2のノードまでのパスを識別することは、ソーシャルネットワーキングサービスからデータにアクセスすることを含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
ネットワークコミュニティ内の前記第1のノードから前記第2のノードまでのパスを識別することは、データベースにおけるテーブルから、該第1のノードから該第2のノードまでの該パスについての事前に記憶された識別を回収することを含む、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記ネットワーク接続表示に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのネットワークベースの決定を自動的に行うことをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目11)
第1のノードと、該第1のノードに少なくとも1つのパスによって接続される第2のノードとの間のネットワーク接続を決定するシステムであって、該システムは、処理回路を備え、該処理回路は、
ネットワークコミュニティ内の該第1のノードから該第2のノードまでのパスを識別することと、
各識別されたパスについて正規化されたパスの重みを決定することと、
各識別されたパスについてユーザ接続値を決定することと、
各識別されたパスについて、ネットワーク接続表示を生成するために、該ユーザ接続値と該正規化されたパスの重みとの積を合計することと、
該ネットワーク接続表示を出力することと
を行うように構成される、システム。
(項目12)
前記処理回路は、リンク閾値にアクセスするようにさらに構成され、前記制御回路は、該アクセスされたリンク閾値よりも少ないリンクを含有するパスのみを識別することによって、ネットワークコミュニティ内の前記第1のノードから前記第2のノードまでのパスを識別する、項目11に記載のシステム。
(項目13)
前記処理回路は、パスの重みの閾値にアクセスするようにさらに構成され、前記制御回路は、該アクセスされたパスの重みの閾値を上回る正規化されたパスの重みを有するパスのみを識別することによって、ネットワークコミュニティ内の前記第1のノードから前記第2のノードまでのパスを識別する、項目11に記載のシステム。
(項目14)
前記制御回路は、識別されたパスにおける各リンクのリンク重みの積を全ての識別されたパスの前記パスの重みの合計で除算することによって、各識別されたパスについて正規化されたパスの重みを決定する、項目11に記載のシステム。
(項目15)
前記制御回路は、識別されたパスについての前記パスの重みと該識別されたパスにおけるリンクに割り当てられた最小接続値とを乗算することによって、各識別されたパスについてのユーザ接続値を決定する、項目11に記載のシステム。
(項目16)
前記ユーザ接続値は、主観的なユーザ信頼値または能力査定値のうちの少なくとも1つを表す、項目11に記載のシステム。
(項目17)
前記制御回路は、
サードパーティの評定データにアクセスすることと、
該サードパーティの評定情報に少なくとも部分的に基づいて、前記ネットワーク接続表示を決定することと
を行うように構成される、項目16に記載のシステム。
(項目18)
前記制御回路は、ソーシャルネットワーキングサービスからデータにアクセスすることによって、ネットワークコミュニティ内の前記第1のノードから前記第2のノードまでのパスを識別する、項目11に記載のシステム。
(項目19)
前記制御回路は、データベースにおけるテーブルから、前記第1のノードから前記第2のノードまでの前記パスについての事前に記憶された識別を回収することによって、ネットワークコミュニティ内の該第1のノードから該第2のノードまでのパスを識別する、項目11に記載のシステム。
(項目20)
前記制御回路は、前記ネットワーク接続表示に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのネットワークベースの決定を自動的に行うようにさらに構成される、項目11に記載のシステム。
(項目21)
第1のノードと、該第1のノードに少なくとも1つのパスによって接続される第2のノードとの間のネットワーク接続を決定するシステムであって、該システムは、
ネットワークコミュニティ内の該第1のノードから該第2のノードまでのパスを識別する手段と、
各識別されたパスについて正規化されたパスの重みを決定する手段と、
各識別されたパスについてユーザ接続値を決定する手段と、
各識別されたパスについて、ネットワーク接続表示を生成するために、該ユーザ接続値と該正規化されたパスの重みとの積を合計する手段と、
該ネットワーク接続表示を出力する手段と
を備える、システム。
(項目22)
リンク閾値にアクセスする手段をさらに備え、ネットワークコミュニティ内の前記第1のノードから前記第2のノードまでのパスを識別する前記手段は、該アクセスされたリンク閾値よりも少ないリンクを含有するパスのみを識別する手段を備える、項目21に記載のシステム。
(項目23)
パスの重みの閾値にアクセスする手段をさらに備え、ネットワークコミュニティ内の前記第1のノードから前記第2のノードまでのパスを識別する前記手段は、該アクセスされたパスの重みの閾値を上回る正規化されたパスの重みを有するパスのみを識別する手段を備える、項目21に記載のシステム。
(項目24)
各識別されたパスについて正規化されたパスの重みを決定する前記手段は、識別されたパスにおける各リンクについてのリンクの重みの積を、全ての識別されたパスの該パスの重みの合計によって除算する手段を備える、項目21に記載のシステム。
(項目25)
各識別されたパスについてのユーザ接続値を決定する前記手段は、識別されたパスについての前記パスの重みと該識別されたパスにおけるリンクに割り当てられた最小接続値とを乗算する手段を備える、項目21に記載のシステム。
(項目26)
前記ユーザ接続値は、主観的なユーザ信頼値または能力査定値のうちの少なくとも1つを表す、項目21に記載のシステム。
(項目27)
サードパーティの評定データにアクセスする手段と、
該サードパーティの評定情報に少なくとも部分的に基づいて、前記ネットワーク接続表示を決定する手段と
をさらに備える、項目26に記載のシステム。
(項目28)
ネットワークコミュニティ内の前記第1のノードから前記第2のノードまでのパスを識別する前記手段は、ソーシャルネットワーキングサービスからデータにアクセスする手段を備える、項目21に記載のシステム。
(項目29)
ネットワークコミュニティ内の前記第1のノードから前記第2のノードまでのパスを識別する前記手段は、データベースにおけるテーブルから、該第1のノードから該第2のノードまでの該パスについての事前に記憶された識別を回収する手段を備える、項目21に記載のシステム。
(項目30)
前記ネットワーク接続表示に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのネットワークベースの決定を自動的に行う手段をさらに備える、項目21に記載のシステム。