【実施例1】
【0014】
最初に、
図1及び
図2を参照しながら本発明の実施例1を説明する。
図1は、本実施例を示す図であり、(A)は全体構成を示す外観斜視図,(B)はホッパーの正面部の断面図,(C)は上側のフィルタの構造を示す平面図である。
図2は、本実施例の作用を示す図である。本実施例は、本発明をプラスチック成型用の材料(以下「プラスチック材料」とする)の輸送・混合(ないし撹拌)・付着物の分離に適用した例である。前記プラスチック材料には、バージン材ペレットや、廃プラスチックを利用したリサイクルペレット,スプール,その他にもくず材の粉砕物などが含まれる。
【0015】
これらのプラスチック材料の隙間には、粉末や微片が入り込むので、そのまま使用すると、成型機用シリンダへの樹脂計量時に、樹脂密度が変わってしまう。また、材料の溶融速度はプラスチック材の大きさにより異なるため、粉末や微片のように小さいものから先に焼けてしまい黒点になり、更に加熱されることで、この部分が燃え尽きて灰になり白点になる。このように白点が入ると、成型品(製品)の不良率が上がってしまうため、成型機用シリンダへプラスチック材料を送る際には、粉末や微片を取り除いておく必要がある。本発明は、プラスチック材料を混合するとともに、粉末や微片を取り除くためのものである。
【0016】
図1(A)に示すように、本実施例の混合装置10は、略円形のホッパー12に、プラスチック材料供給用のノズル36と、排気用のノズル52を設け、該ノズル52に接続されたブロア82によって排気することで、前記ノズル36からプラスチック材料をホッパー12内に導入し、混合・撹拌する構成となっている。また、前記排気用のノズル52が接続される開口部50を覆うように、フィルタ部54が設けられており、該フィルタ部54によって、プラスチック材料から分離した粉末や微片が吸引される。以下、各部について詳細に説明する。
【0017】
前記ホッパー12は、内部に導入されたプラスチック材料30A〜30C(
図2参照)を混合・撹拌する場所であって、所定幅を有する略リング状の側面14を挟んで、略円形の正面16及び背面22が設けられた構造となっている。本実施例では、前記正面16は、ホッパー12から取り外し可能となっており、
図1(B)に示すように、略中央部に貫通孔17を有している。また、前記正面16に取り付けられる取手18は、フランジ部19を有しており、中空の内側にはネジ部20が形成されている。該取手18は、前記フランジ部19を正面16の外側16Bに図示しないネジなどの固定手段によって固定される。一方、前記背面22の略中央部には、該背面22と直交する方向にネジ軸24が設けられている。該ネジ軸24は、前記背面22を貫通しており、前記背面22の外側にネジ28によって取り付けられたフランジ26に固定されている。そして、前記正面16の取手18のネジ部20と、前記ネジ軸24を螺合させることで、正面16をホッパー12に着脱可能に取り付けることができる。前記ネジ軸24としては、例えば、6mm程度の径を有するものが用いられる。
【0018】
前記ホッパー12を構成する側面14としては、例えば、SUSなどが用いられ、正面16及び背面22を構成する材料としては、例えば、強化ガラスなどが用いられる。前記側面14の幅や、正面16及び背面22の径は、ホッパー12内にストックするプラスチック材料の容量に応じて設定される。また、前記ホッパー12の下方にはプラスチック材料を排出するための排出口32が形成されており、該排出口32には配管70が接続されている。前記排出口32の径は、例えば、50〜60mm程度であり、必要に応じて適宜口径は変更可能である。前記配管70の先端には、ベースプレート72が設けられている。前記ベースプレート72の下方には、例えば、成型機のシリンダが配置され、ホッパー12で混合されたプラスチック材料が、排出口32及び配管70を介してシリンダへ送られる。なお、前記排出口32には、必要に応じてシャッタ76が設けられる(
図2参照)。
【0019】
また、前記側面14には、前記排出口32よりも高い位置に、材料導入用の開口部34が設けられ、該開口部34よりも上方に、前記ホッパー12内の空気を排気するための開口部50が設けられている。下側の開口部34には、該開口部34を貫通する材料供給用のノズル36が設けられる。該ノズル36は、先端が下方を向くように前記開口部34を斜めに貫通し、ホッパー12の外側において、図示しない材料供給部に接続されている。本実施例では、前記ノズル36の先端部38は、該ノズル36を、その軸方向に対して斜めに切断することによって形成されている。このように斜めに切断することにより、ノズル36の軸方向に直交する断面よりも先端部38の面積を大きくすることができる。前記ノズル36は、水平方向に対して、例えば、30°程度傾くように設置され、その際には、前記先端部38が下方を向き、かつ、先端部38の縁部が略水平となるように設定される。
【0020】
また、本実施例では、
図1(A)に示すように、ノズル36の先端部38には、閉塞部40が設けられており、先端の開口部を一部遮断している。図示の例では、前記閉塞部40はその両側にプラスチック材料の供給口42,44を形成するように、先端開口の真ん中に設けられている。なお、前記供給口42,44の面積をどの程度にするかは、必要に応じて適宜変更してよい。
【0021】
一方、前記上側の開口部50には、排気用のノズル52の一方の端部52Aが接続され、他方の端部52B側には、ホース80が接続されている。該ホース80は、ホッパー12の外部に設けられた排気用のブロア82に接続されている。前記ホッパー12の内側には、前記開口部50を覆うように、側面14に沿って所定の長さでフィルタ部54が設けられている。該フィルタ部54は、2種類のフィルタ56,57により2層構造となっている。開口部50側に配置されるフィルタ56は多数の穴56Aが設けられている。前記フィルタ56を、開口部50に密着させずに、ある程度離して配置することにより、空気が通過する穴56Aの数を増やすことができるため、空気抵抗を減らし、効率良く吸引することができる。
【0022】
また、ホッパー12の中心側に配置されているフィルタ57は、複数の湾曲したバー58により構成されている。該バー58の一端側は、一対の支持部60A,60Bの一方の端部62A側の固定ピン59Aに、定間隔で固定されている。また、前記バー58の他端側は、複数のバー58のうちの両端のバーのみが、支持部60A,60Bの他方の端部62B側に固定ピン59Bで固定されている。従って、
図1(C)に示すように、両側のバー58以外の部分は、図に矢印で示すように、ホッパー12内の空気の流れによって動くことができる。なお、前記複数のバー58の間の隙間58Aがフィルタの役目をするが、該隙間58Aの総面積よりも、フィルタ56の穴56Aの総面積の方が大きく形成されている。なお、前記穴56Aの径,バー58の隙間58Aの間隔は、プラスチック材料の形状・寸法に応じて、例えば、1mm〜5mm程度の範囲で適宜設定可能である。
【0023】
このようなフィルタ56,58は、一対の支持部60A,60Bによって支持されている。また、前記支持部60A,60Bは、一方の端部62Aから他方の端部62Bへ向けて高くなるように形成されている。従って、フィルタ部54は、全体として、端部62Aから端部62Bへ向かうにつれ、前記供給用ノズル36の先端部38に近付くようになる。そして、曲面を描くフィルタ58は、前記ホッパー12内で混合されるプラスチック材料を、前記供給ノズル36の先端部38から導入されるプラスチック材料と接触しやすくなるようにガイドする。更に、前記一対の支持部60A,60Bの端部62A側には、ホッパー12内を回転するプラスチック材料を、前記フィルタ部54に導くためのガイド部66が設けられている。
【0024】
以上のようなホッパー12の背面22の外側には、内部のプラスチック材料の検知を行うための近接スイッチ64が設けられている。前記近接スイッチ64は、前記材料供給用のノズル36の先端部38と、略同一高さになるように配置されている。前記近接スイッチ64としては、例えば、静電容量式の近接スイッチが用いられる。該近接スイッチ64によりプラスチック材料が検出されないときは、ホッパー内のストック量が減り、かつ、ノズル36からプラスチック材料の供給もないことになるので、プラスチック材料を補充するタイミングを決定することができる。
【0025】
次に、
図2も参照しながら、本実施例の作用を説明する。
図2(A)は、ブロア82による吸引を開始する前の状態であり、配管70につながる排出口32は、シャッタ76により閉じられている。この状態では、ホッパー12内のプラスチック材料30Aが近接スイッチ64よりも低い位置になっており、ノズル36からのプラスチック材料の導入も検出されないので、プラスチック材料を補充するタイミングにある。従って、近接スイッチ64によってプラスチック材料の存在が検出されなくなると、その結果に応じて、ノズル36へ外部の材料供給部からプラスチック材料30Bを供給するとともに、ブロア82を駆動して、ホッパー12内の排気を開始する。
【0026】
ノズル36へ供給されたプラスチック材料30Bは、斜めに設置されたノズル36内を自然落下し、前記2箇所の供給口42,44から、ホッパー12の内側に導入されるが、その際、ブロア82によってホッパー12の内部が排気されているため、その吸引力によって積極的に導入(ないし輸送)される。ホッパー12内の空気が、上部の開口部50から排気されるとともに、下方のノズル36からホッパー12の下方に向けてプラスチック材料30Bとともに空気が導入されることにより、内部に渦巻き状の気流(トルネード)が生じる。このため、ノズル36から下方に向けて吹き出されたプラスチック材料30Bは、内部に残留していたプラスチック材料30Aとともに、ホッパー12の側面14の曲面に沿って吹き上げられホッパー12内を回転し、ホッパー12の内面へ吹き付けられたり、プラスチック材料同士で衝突したりしながら、混合・撹拌される(
図2(B)参照)。また、衝突しながら撹拌されることで、プラスチック材料30A,30Bに付着したり、材料の隙間に入り込んだりしていた粉末や微片が、プラスチック材料30A,30Bから分離される。
【0027】
このような混合中、プラスチック材料30A,30Bや、これらから分離された粉末・微片は、ガイド部66にガイドされて開口部50を覆うフィルタ部54に衝突し、上層のフィルタ57のバー58の隙間58Aよりも小さい粉末や微片のみが空気とともにフィルタ57を通過し、更に下層のフィルタ56も通過して、開口部50から外部に排出される。なお、本実施例では、フィルタ部54を2層構造としているため、目詰まりによりブロア82に過負荷がかかるのを防止することができる。以上のようにしてプラスチック材料の混合物のストックが形成されたら(
図2(C)の点線で示した30A,30B参照)、ブロア82の駆動を止め、
図2(C)に示すように、シャッタ76を開けて、排出口32からプラスチック材料30A,30Bを成型機シリンダへ送る。そして、近接スイッチ64がプラスチック材料30A,30Bを検出しなくなったら、排出口32をシャッタ76で閉じ、ノズル36から新たなプラスチック材料30Cを供給するとともに、ブロア82による排気を開始する。なお、本実施例では、前記正面16がホッパー12から取り外しできるため、混合装置10の使用をしないとき、必要に応じて正面16を取り外して、ホッパー12内を清掃する。
【0028】
このように、実施例1によれば、略リング状の側面14と、略円形の正面16及び背面22からなるホッパー12の下方に、プラスチック材料の排出口を設け、前記側面14にプラスチック材料を導入するための開口部34とノズル36を排出口32よりも上方に設け、前記開口部34よりも上方に、排気用の開口部50とノズル52を設ける。そして、前記開口部50を覆うように、ホッパー12の内部にフィルタ部54を設け、前記排出口32よりも上方にプラスチック材料の有無を検出するための近接スイッチ64を設けることとしたので、次のような効果がある。
(1)排気用のノズル52に接続されたブロア82による排気により、プラスチック材料をホッパー12内に導入して、混合・撹拌できる。
(2)略円形のホッパー12の形状を活かす構造のため、少ない吸引力(空気輸送力)でも効率的にプラスチック材料の導入・混合・撹拌が可能となる。また、ブロア82以外の動力が不要である。
【0029】
(3)近接スイッチ64をノズル36の先端部38と同じ高さに設けることにより、ノズル36からのプラスチック材料の供給の有無も含めて、ホッパー12内のプラスチック材料が所定の量以下になったことを検知することができる。
(4)プラスチック材料がホッパー12内で回転することにより、遠心力を利用して、プラスチック材料に付着したり隙間に入り込んだりした粉末や微片を分離することができる。分離した粉末や微片は、フィルタ部54により吸引されるため、成型品の不良率を低減することができる。また、フィルタ部54に衝突することも、粉末や微片の分離を促進する。
(5)前記フィルタ部54を、前記側面14に沿って所定の長さで形成し、その一端を、他端よりも高く形成することとした。このような形状のフィルタ部54に沿って移動することにより、プラスチック材料は、ノズル36の先端部38の上部へ落下するようにガイドされ、新たに供給されるプラスチック材料と衝突しやすくなり、混合効果を一層高めることができる。また、フィルタ部54の上部にガイド部66を設けて、プラスチック材料をフィルタ部54にガイドすることにより、分離効果を高めることができる。
【0030】
(6)前記フィルタ部54を、複数のバー58の間に隙間58Aを有するフィルタ57と、多数の穴56Aを有するフィルタ56との2層構造としたので、フィルタの目詰まりを防ぎ、ブロア82が過負荷となるのを防止することができる。
(7)ホッパー12から正面16を取り外すことができるため、内部の清掃が容易である。
(8)斜めに貫通させたノズル36の先端部38を水平に切断することで断面積が増えるとともに、該切断面の一部を閉塞部40で塞ぎ、2箇所の供給口42,44を形成してプラスチック材料を導入することとしたので、一箇所から投入する場合に比べ、材料が混合しやすい。
【実施例2】
【0031】
次に、
図3を参照しながら本発明の実施例2を説明する。なお、上述した実施例1と同一ないし対応する構成要素には同一の符号を用いることとする。
図3は、実施例2の混合装置の全体構成を示す外観斜視図である。上述した実施例1は、排気用の開口部とノズルを、ホッパー12の側面14に設けることとしたが、本実施例は、背面22の略中央部に設けた例である。
図3に示すように、本実施例の混合装置100では、ホッパー12の背面22の略中央部に、排気用の開口部102が設けられている。該開口部102には、排気用のノズル104の一方の端部104Aが接続される。前記ノズル104の他方の端部104Bは、ホース80を介してブロア82に接続されている。
【0032】
前記ノズル104の端部104Aには、略長方形のフランジ部106が設けられており、該フランジ部106には、前記開口部102と略同一形状の開口部106Aが形成されている。前記開口部106Aの内周面には、略コ字状の支持部材108が設けられており、該支持部材108に、実施例1と同様のネジ軸24の一端側が固定されている。
【0033】
また、前記ホッパー12の略中央部には、前記開口部102を覆うようにフィルタ部110が設けられている。フィルタ部110は、内側のフィルタ120と、外側のフィルタ128の2層構造となっている。内側のフィルタ120は、前記ネジ軸24が貫通する部分を除いて正面120Aが閉塞しており、背面側が略長方形のフランジ部124に固定されている。前記フィルタ120は、略円筒状であるが、開口部102側から前記正面120A側へ向けて径が大きくなっており、側面120B全体がテーパ面となっている。また、前記側面120Bには、穴122が形成されている。
【0034】
外側のフィルタ128は、側面128Bに穴130が形成されており、上面128Aには穴が設けられていない。前記穴130は、内側のフィルタ120の穴122よりも小さく設定されている。前記フィルタ128は、全体が略多角柱状であって、前記略筒状のフィルタ120との間に所定の空間を形成するように、フィルタ120の外側に配置されている。このようなフィルタ128は、例えば、穴130が形成されたパンチング板を、複数の折り目に沿って多角柱状に折り曲げ、上面128Aの穴を塞ぐことによって形成される。本実施例では、折り曲げたフィルタ128の端部同士を閉じず、
図3に示すように、一方の端部側が、プラスチック材料供給用のノズル36の先端部38の上方に、混合中のプラスチック材料が落ちるように誘導するガイド部132となるように折り曲げられている。
【0035】
また、前記ホッパー12の側面14には、前記ノズル36よりも上方にガイド部140が設けられている。該ガイド部140は、プラスチック材料が前記ガイド部132に当たりやすくなるよう、あるいは、ノズル36の先端部38の上方に落ちやすくなるようにガイドするための底面142を有している。該底面142の縁部には、切欠き144が設けられている。該切欠き144を設けることにより、ノズル36上に落ちるプラスチック材料の位置に変化が生じるため、更に混合効果を高めることができる。
【0036】
以上のようなノズル104側のフランジ部106と、フィルタ部110側のフランジ部124を、背面22を挟むように位置を合わせ、その四隅を図示しないネジ等により固定することにより、ノズル104とフィルタ部110がホッパー12に取り付けられる。そして、フィルタ正面120Aから露出したネジ軸24に、正面16の取手18の内側のネジ部20を螺合させることで、正面16がホッパー12に取り付けられる。
【0037】
本実施例の作用は基本的には、上述した実施例1と同様であるが、ホッパー12内に導入されたプラスチック材料は、内部で回転する際に、ガイド部140により中央のフィルタ部110に衝突しやすくなるため、粉末や微片が分離しやすくなる。また、フィルタ部110のガイド部132に沿って回転するようになるため、ノズル36の先端部38から供給される新たなプラスチック材料と衝突し、混合しやすくなる。このとき、フィルタ上面128Aに穴を設けず、側面128Bやガイド部132にのみ穴130を設けることで、ガイド部140に衝突しやすくなる。本実施例の基本的な効果は、上述した実施例1と同様であるが、フィルタ部110の内側のフィルタ120にテーパを設け、ブロア82で吸引して前記フィルタ120に一定の静圧を掛けることにより、円錐形部の面積の狭い部分は流速が早く高圧となり、面積の広い部分では流速が遅く低圧動作が働く。このため、ホッパー12の内部で遠心力の吸引動作が発生し、ノズル36からのプラスチック材料の吹き込みからの流速も加わり、ホッパー12内でプラスチック材料を回転させるための遠心力を増力させることができる。
【0038】
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した形状,寸法は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。また、各部を構成する材料も一例であり、同様の効果を奏するものであれば、公知の各種の材料を用いてよい。
(2)前記実施例1で示した開口部34,50の位置や、ノズル36の傾き程度,フィルタ部54の構造や形成範囲,ノズル36の先端の閉塞部40の形成範囲等も一例であり、同様の効果を奏する範囲内で適宜設計変更可能である。実施例2についても同様である。
(3)前記実施例で示した正面16の着脱機構も一例であり、同様の効果を奏するように、適宜設計変更してよい。
【0039】
(4)前記実施例2で示したノズル104とフィルタ部110の固定方法も一例であり、同様の効果を奏するように適宜設計変更してよい。
(5)前記実施例1では、排出口32の下方に成型機シリンダを配置することとしたが、これも一例であり、他の機構を経由して成型機シリンダへ送るようにしてもよい。また、前記実施例では、排出口32にシャッタ76を設けたが、これも一例であり、排出口32と成型機等を配管70により直に接続し、混合・撹拌・分離等をしながら、成型機等へプラスチック材料を供給するようにしてもよい。
(7)前記実施例1において、ノズル52から排気された空気から微片等を除いた後に再利用して他方のノズル36に送り、空気の循環経路を閉鎖系としてもよい。
(8)前記実施例では、本発明を、プラスチック成型用のプラスチック材料の輸送(導入)、混合、撹拌、付着物等の分離に本発明を適用したが、これも一例であり、本発明は、粒状や粉砕物等を加工材料として用いる場合の混合装置の用途全般に適用可能である。