特開2015-1650(P2015-1650A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-1650(P2015-1650A)
(43)【公開日】2015年1月5日
(54)【発明の名称】照明灯付き拡大鏡
(51)【国際特許分類】
   G02B 25/02 20060101AFI20141202BHJP
【FI】
   G02B25/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-126519(P2013-126519)
(22)【出願日】2013年6月17日
(71)【出願人】
【識別番号】597033731
【氏名又は名称】株式会社オーツカ光学
(74)【代理人】
【識別番号】100081709
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴若 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】大塚 太土
(72)【発明者】
【氏名】石瀬 亘
(72)【発明者】
【氏名】山田 英郎
【テーマコード(参考)】
2H087
【Fターム(参考)】
2H087KA24
2H087NA17
2H087PA01
2H087PA17
2H087PB01
2H087RA42
2H087RA45
(57)【要約】      (修正有)
【課題】照明灯付き拡大鏡の固定拡大レンズと光軸反射透過手段の内側に塵埃やオイルミスト,カビ菌等の微細物その他が付着しないようにし、これらの付着物が照明灯付き拡大鏡の使用の妨げとならないようにする。
【解決手段】一方のパーツ2aの上壁に収容段部15aを凹設して、この収容段部15aに第1シール材16aを介して固定拡大レンズ4を収容し、その上縁を保持枠3で固定する。一方のパーツ2aの傾斜分割壁に収容段部15bを凹設し、この収容段部15bに第2シール材16bを介して光軸反射透過手段5を収容し、パーツ2a,2bを連結することにより光軸反射透過手段5を固定する。この取付けにより、密閉した光学素子室17を画成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシングの上面に設けられた保持枠に保持される固定拡大レンズと、
前記ケーシングの内部一側に配置され、前記固定拡大レンズの下方へ向けて光を照射する光源と、
前記ケーシングの内部で前記固定拡大レンズの下方に傾斜して位置し、前記拡大レンズ上方の射出瞳位置から固定拡大レンズを通して前記ケーシングの下方へ向かう光軸は透過させ、前記光源から放射された光は前記射出瞳位置から前記ケーシングの下方へ向かう前記光軸上に反射させて、該光軸上に位置した被観察箇所である凹所内部に光を照射する光軸反射透過手段と、
前記光源から前記光軸反射透過手段へ向かう光軸上に配置される拡散板とを備えた照明灯付き拡大鏡において、
前記固定拡大レンズの外周を前記保持枠に第1シール材を介して保持するとともに、
前記光軸反射透過手段の外周を前記ケーシングの内壁部に第2シール材を介して保持し、
前記固定拡大レンズと前記光軸反射透過手段との間を密閉した光学素子室となした
ことを特徴とする照明灯付き拡大鏡。
【請求項2】
前記光学素子室に乾燥ガスを封入した
ことを特徴とする請求項1に記載の照明灯付き拡大鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、深さのある有底孔や長さのある貫通孔,溝の内部表面等の光の届きにくい凹所内部に光を当てながらこれらを拡大して観察するのに用いる照明灯付き拡大鏡であって、特に防塵性能を向上させた照明灯付き拡大鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
精密部品の組み立てや検査にあっては、例えば実開平3−71316号公報に示される照明灯付き拡大鏡スタンドを用いて、微細な手作業を灯りのもとで容易に行えるようにしているが、この種の照明灯付き拡大鏡スタンドは、被観察箇所が平面や突部,比較的浅い有底孔を明視するには適しているが、深さのある有底孔や長さのある貫通孔には照明光が行き届かず、深部を明視することは困難であった。
【0003】
そこで近年、ケーシングの上面に保持枠を介して固定拡大レンズを保持し、前記ケーシングの内部一側に光源を配置して、該光源より前記固定拡大レンズの下方へ向けて光を照射するようにし、前記ケーシングの内部で前記固定拡大レンズの下方に、前記拡大レンズ上方の射出瞳位置から固定拡大レンズを通して前記ケーシングの下方へ向かう光軸は透過させ、前記光源から放射された光は前記射出瞳位置から前記ケーシングの下方へ向かう前記光軸上に反射させて、該光軸上に位置した被観察箇所である凹所内部に光を照射する光軸反射透過手段を傾斜させて配置し、前記光源から前記光軸反射透過手段へ向かう光軸上に拡散板を配置した照明灯付き拡大鏡が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このような構造の照明灯付き拡大鏡は、光源から放射された光が、傾斜配置された光軸反射透過手段を反射して射出瞳位置からケーシングの下方へ向かう光軸上かもしくはこれと平行に入り、この光軸上に位置した被観察箇所である深さのある凹所の内部や長さのある貫通孔の内部に影を生じさせることなく光を隈なく照射するため、深さのある凹所内部や長さのある貫通孔内部を難なく見ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−149997号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の特許文献1では、ケーシング内部に幾多の部品を配置するために、ケーシングを複数のパーツに分割してこれらを組み合わせすることからケーシングには継ぎ目がある。そのほか、ケーシング自身に開口や隙間もあるために、照明灯付き拡大鏡の使用環境によってはケーシングの内部に塵埃やオイルミスト,その他カビ菌等の微細物が侵入して、光学素子である固定拡大レンズや光軸反射透過手段等に付着したり、あるいは温度環境の変化によって光学素子を曇らせたり結露を生じることがある(以下、塵埃やオイルミスト,結露,カビ菌等の微細物,曇りや結露を付着物と称す)。
【0007】
ところで、照明灯付き拡大鏡と同様の同軸照明の顕微鏡では、内部に塵埃等が侵入してレンズ類に付着した場合、対物レンズでできた像を接眼レンズで拡大しても接眼レンズの焦点位置に光学部品がないために付着物はさほど気にならないが、特許文献1の照明灯付き拡大鏡のようなルーペの光学系は、接眼レンズのみで像を拡大しているため、レンズの直下から付着物がぼけることなく常に観察者の視界に入ってしまい、観察の大きな妨げとなる。特に、照明灯付き拡大鏡の被観察物が微細で複雑なものであったり精密なものの場合には、光学素子である固定拡大レンズや光軸反射透過手段への付着物が観察者の手作業を誤らせたり判断を狂わせる原因となる。
したがって、照明灯付き拡大鏡では、ケーシング内部への塵埃やオイルミストの侵入を防ぐか侵入しても清掃することが必須となる。この場合、塵埃等の付着が固定拡大レンズや光軸反射透過手段の外側の場合には、拭き取りも比較的容易に行えるものの、塵埃等が固定拡大レンズや光軸反射透過手段の内側に付着した場合には、付着物の取り除きが極めて困難となる。
【0008】
本発明は、かかる実情を背景にしてなされたもので、その目的とするところは、固定拡大レンズや光軸反射透過手段の内面に塵埃やオイルミスト等が付着することのない照明灯付き拡大鏡を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的を達成するため、本発明の照明灯付き拡大鏡は、ケーシングの上面に設けられた保持枠に保持される固定拡大レンズと、前記ケーシングの内部一側に配置され、前記固定拡大レンズの下方へ向けて光を照射する光源と、前記ケーシングの内部で前記固定拡大レンズの下方に傾斜して位置し、前記拡大レンズ上方の射出瞳位置から固定拡大レンズを通して前記ケーシングの下方へ向かう光軸は透過させ、前記光源から放射された光は前記射出瞳位置から前記ケーシングの下方へ向かう前記光軸上に反射させて、該光軸上に位置した被観察箇所である凹所内部に光を照射する光軸反射透過手段と、前記光源から前記光軸反射透過手段へ向かう光軸上に配置される拡散板とを備えた照明灯付き拡大鏡において、前記固定拡大レンズの外周を前記保持枠に第1シール材を介して保持するとともに、 前記光軸反射透過手段の外周を前記ケーシングの内壁部に第2シール材を介して保持し、前記固定拡大レンズと前記光軸反射透過手段との間を密閉した光学素子室となしたことを特徴としている。
また、光学素子室には乾燥ガスを封入することもできる。
【0010】
本発明の光軸反射透過手段としては、ハーフミラーやビームスプリッタがあり、光源としてはLEDや白熱電球が適当である。また、光学素子室への封入する乾燥ガスとして窒素ガスがある。
固定拡大レンズと光軸反射透過手段に介在させた第1,第2シール材は光学素子室の内外を遮断し、光学素子室の内部へ塵埃やオイルミスト,カビ菌等の微細物が入って固定拡大レンズや光軸反射透過手段の内側に付着するのを有効に防止する。また、光学素子室に乾燥ガスを封入することにより、固定拡大レンズや光軸反射透過手段の内側を曇らせたり結露するのを防止する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の照明灯付き拡大鏡によれば、固定拡大レンズと光軸反射透過手段に介在させた第1,第2シール材が光学素子室の内外を遮断するので、光学素子室の内部へ塵埃やオイルミスト,カビ菌等の微細物が入って固定拡大レンズや光軸反射透過手段の内側に付着するのを有効に防止するので、付着物が照明灯付き拡大鏡の使用の妨げとならない。これにより、観察物が微細で複雑であったり精密なものであっても、長期間良好な観察が行えるようになる。また、光学素子室に乾燥したガスを封入することにより、固定拡大レンズや光軸反射透過手段の内側を曇らせたり結露して観察の妨げとなることを有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1形態例を示す照明灯付き拡大鏡を正面方向から見た縦断面斜視図である。
図2】本発明の第1形態例を示す照明灯付き拡大鏡を正面方向から見た斜視図である。
図3】本発明の第1形態例を示す照明灯付き拡大鏡を背面方向から見た斜視図である。
図4】本発明の第1形態例を示す照明灯付き拡大鏡の分解斜視図である。
図5】本発明の第1形態例を示す照明灯付き拡大鏡を光軸上で切断した縦断面図である。
図6】本発明の第1形態例を示す照明灯付き拡大鏡と被観察物の縦断面正面図である。
図7】本発明の第2形態例を示す照明灯付き拡大鏡と被観察物の縦断面正面図である。
図8】本発明の第2形態例を示す図7のVIII−VIII断面図である。
図9】本発明の第2形態例を示す照明灯付き拡大鏡の製品組み立て時に乾燥ガスを封入する際の要部断面図である。
図10】本発明の第2形態例を示す照明灯付き拡大鏡の要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の各形態例を図面に基づいて説明する。図中、図1図6は本発明の第1形態例を示し、また図7図10は本発明の第2形態例を示している。
図1図6に示すように、本発明の第1形態例に用いる照明灯付き拡大鏡1は、横長方形のケーシング2の一側部上壁に設けられたリング状の保持枠3に固定拡大レンズ4が保持されている。固定拡大レンズ4の下方には光軸反射透過手段5が配設され、ケーシング2の他側部内壁に光源6が配設されており、これら光軸反射透過手段5と光源6との間に拡散板7が介装されている。
【0014】
ケーシング2は、2分割したパーツ2a,2bをビス止めにより連結して形成されており、製造時に構成部品を内装したり、製品としての使用開始後には、部品交換や清掃等のメンテナンスを行えるようにしている。光軸反射透過手段5には板状のハーフミラーが用いられ、また光源6にはLEDが用いられている。
図6に示すように、光軸反射透過手段5は、それ自体が、固定拡大レンズ4上方の射出瞳位置Eから固定拡大レンズ4と光軸反射透過手段5を通ってケーシング2の下方へ向かう光軸L1に対し、光源6側へ45度傾けて配設されている。
【0015】
ハーフミラーを用いた光軸反射透過手段5は、射出瞳位置Eから固定拡大レンズ4をケーシング2の下方へ向かう光軸L1は透過させ、光源6から放射された光軸L2上の光は光軸反射透過手段5からケーシング2の下方へ向かう光軸L1上に反射させるようになっている。また、前記拡散板7は、光軸反射透過手段5側へやや傾斜して配設されており、光源6から光軸L2を通って光軸反射透過手段5へ向かう光を適度に拡散するようにしている。
【0016】
ケーシング2の他側部側外面にはコ字形ブラケット10が固着されており、照明灯付き拡大鏡1は、このコ字形ブラケット10に図示しない支持アームを連結して、作業テーブル11上の被観察物Wの上方へ移動し、前記特許文献1の照明灯付き拡大鏡と同様に、凹所W1の内部観察を良好に行うことができるようにしている。
ケーシング2の内部には、一側部側壁に黒色植毛紙12が貼着され、他側部側上壁にLED点灯制御基板13が固着されている。ケーシング2の下壁一側部には観察用の開口14が設けられており、該開口14に図示しない防塵用リッドが開閉自在に設けられる。
黒色植毛紙12は光吸収部材であって、光源6から光軸反射透過手段5を透過してしまういくばくかの光を、この黒色植毛紙12で吸収して、光軸反射透過手段5方向への反射を防止することにより、照明灯付き拡大鏡1を用いた観察が良好に行えるようにしている。
【0017】
前記固定拡大レンズ4は、ケーシング2を構成する一方のパーツ2aの上壁に凹設された収容段部15aにリング状の第1シール材16aを介して収容され、その上縁を保持枠3で固定して一方のパーツ2aに取付けられる。また、前記光軸反射透過手段5は、一方のパーツ2aの傾斜分割壁に凹設された収容段部15bに四角い枠状の第2シール材16bを介して収容され、ケーシング2の双方のパーツ2a,2bを連結することにより、これらの間に取付けされる。この取付けにより、パーツ2aの内部には正背面方向から見て三角形の密閉した光学素子室17が画成されるとともに、光学素子室17の内部一側壁には乾燥剤18が貼着されている。
【0018】
光学素子室17は、固定拡大レンズ4と光軸反射透過手段5との取付けに用いた第1,第2シール材16a,16bによって密閉されているため、パーツ2a,2bの継ぎ目や開口14と防塵用リッドとの接合面から他方のパーツ2bの内部に塵埃やオイルミスト,カビ菌等の微細物その他が入り込むことがあっても,これらが光学素子室17に侵入することはない。したがって、光学素子である固定拡大レンズ4や光軸反射透過手段5の内側に付着物が付くことはなく、照明灯付き拡大鏡1を使用する際にも妨げとはならないので、拡大鏡本来の性能を長期間良好に保つことができる。
また、光学素子室17の内部一側壁に貼着された乾燥剤18は、光学素子室17の内部を乾燥状態に保持し、固定拡大レンズ4と光軸反射透過手段5の曇りや結露を有効に防止して、拡大鏡本来の性能を長期間良好に保つものとなっている。
【0019】
なお、塵埃やオイルミスト,カビ菌等の微細物その他が、固定拡大レンズ4の上面に降りかかったり、他方のパーツ2bの内部から光軸反射透過手段5の下面に付着する虞があるが、固定拡大レンズ4上面の付着物は、カメラ用ブロアやウエス等を用いて容易に取り除くことができ、また光軸反射透過手段5下面の付着物は、開口14を通してカメラ用ブロアやウエス等で簡便に取り除くことができる。したがって、エンドユーザによるメンテナンスも容易である。
【0020】
つぎに、本発明の第2形態例を図7図10に基づいて説明する。図中、図9は、ケーシング内部の光学素子室に乾燥したガスを封入する状態を示しており、また図10は、光学素子室に乾燥ガスを封入した後の状態を示している。なお、前述の第1形態例と同一構成部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0021】
図7図10に示す第2形態例の照明灯付き拡大鏡20は、光源6と拡散板7との間の光軸L2上に光束絞り用レンズ21を配設し、該光束絞り用レンズ21をスライド手段22にて光軸方向へスライドさせるとともに、固定拡大レンズ4と光軸反射透過手段5間の光学素子室17に乾燥ガスを封入した構成とした点で上述の第1形態例と異なっている。
【0022】
光束絞り用レンズ21は、被観察箇所である凹所W1周囲への照明を減らすための減光手段で、ラック22aとピニオン22b及び操作ダイヤル23c等を用いたスライド手段22の操作により、光軸L2方向へ移動できるようにしており、光源6からの光を凹所W1に照射する一方で、光を要しない凹所W1の外側には光束絞り用レンズ21の位置調整により減光して、凹所W1の内部の視認をより良好に行えるようにしている。
【0023】
図9図10に示すように、ケーシング2を構成する一方のパーツ2aの両側壁には、めねじ付きの貫通孔23a,23bが同一軸線上に設けられており、各構成部品を組み合わせした直後の照明灯付き拡大鏡20は、光学素子室17が両貫通孔23a,23bを通して外部と連通している。
図9に示す状態において、貫通孔23a,23bのいずれか一方にガス供給管24を接続し、該ガス供給管24から乾燥ガスとして例えば窒素ガスを光学素子室17へ充填していき、該光学素子室17内の空気を貫通孔23a,23bの他方から外部へ排出して行く。そして、光学素子室17の内部に所要量の乾燥ガスを充填した後、図10に示すように、双方の貫通孔23a,23bにそれぞれシール材付きのグロメット25を螺着して光学素子室17を密封する。
【0024】
このように、光学素子室17に乾燥したガスを封入した本形態例の照明灯付き拡大鏡20では、第1形態例の照明灯付き拡大鏡と同様に光学素子室17内部への塵埃等の侵入を2つのシール材16a,16bが防止するとともに、照明灯付き拡大鏡20を温度環境の異なる場所に用いても光学素子室17内に封入した乾燥ガスが曇りや結露を防止して、拡大鏡本来の性能を長期間良好に保つことができる。
【符号の説明】
【0025】
1,20…照明灯付き拡大鏡
2…ケーシング
2a,2b…ケーシング2の分割パーツ
3…保持枠
4…固定拡大レンズ
5…光軸反射透過手段
6…光源
7…拡散板
14…観察用の開口
15a,15b…収容段部
16a…第1シール材
16b…第2シール材
17…光学素子室
18…乾燥剤
21…光束絞り用レンズ
22…スライド手段
23a,23b…めねじ付きの貫通孔
24…ガス供給管
25…シール材付きグロメット
L1,L2…光軸
E…射出瞳位置
W…被観察物
W1…凹所
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10