【解決手段】開口部11を開閉可能なドア2と、開口部11近傍の所定の領域12に侵入する通行人(移動体)13を検知可能に構成された第1検知部3と、開口部11を通行する通行人13を所定の高さの上側と下側とにおいてそれぞれ検知可能に構成された第2検知部4と、第1検知部3の信号に基づいてドア2の開閉制御を行うとともに、第2検知部4の信号に基づいてドア2の開閉速度の切り替え制御およびドア2の開放保持時間の切り替え制御の少なくとも1つを行う制御部5と、を備え、制御部5は、第2検知部4が所定の高さの下側のみにおいて通行人13が通行したことを検知すると、ドア2の閉鎖速度の減速およびドア2の開放保持時間の延長の少なくとも1つを行う。
前記ドアの閉鎖動作中に、前記第1検知部および前記第2検知部の少なくとも1つが移動体を検知すると、前記制御部は、前記ドアが前記開口部を開放する制御を行うとともに、前記ドアの開放保持時間を延長させることを特徴とする請求項1に記載の自動ドア装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような自動ドア装置として、子供や車椅子の使用者が通行する際に、ドアの開放保持時間を延長したり、ドアの閉鎖速度を遅くしたりすることができる自動ドア装置が望まれている。
【0005】
そこで本発明は、子供や車椅子の使用者が通行する際に、ドアの開放保持時間を延長したり、ドアの閉鎖速度を遅くしたりすることができる自動ドア装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る自動ドア装置は、開口部を開閉可能なドアと、 前記開口部近傍の所定の領域に侵入する移動体を検知可能に構成された第1検知部と、 前記開口部を通行する移動体を所定の高さの上側と下側とにおいてそれぞれ検知可能に構成された第2検知部と、前記第1検知部および前記第2検知部の信号に基づいて前記ドアの開閉制御を行う制御部と、を備え、該制御部は、前記第2検知部が前記開口部の前記所定の高さの下側のみにおいて移動体が通行したことを検知すると、前記ドアの開放保持時間の延長および前記ドアの閉鎖速度の減速の少なくとも1つを行うことを特徴とする。
【0007】
本発明では、第2検知部は、開口部を通行する移動体を所定の高さの上側と下側とにおいてそれぞれ検知可能に構成されていることにより、この所定の高さを例えば子供の身長や車椅子の使用者の頭の高さと略同じ高さとすると、所定の高さの下側のみにおいて開口部を移動体が通行したことを検知した場合は、通行人(移動体)が子供や車椅子の使用者であると判別し、所定の高さの上側および下側において開口部を移動体が通行したことを検知した場合は、通行人が大人であると判別することができる。
【0008】
そして、第2検知部が通行人が子供や車椅子の使用者であると判別した際には、制御部がドアの開放保持時間の延長およびドアの閉鎖速度の減速の少なくとも1つを行うことにより、子供や車椅子の使用者がゆっくり通行したとしても安全に通行することができ、自動ドア装置の安全性を高めることができる。
また、第2検知部が通行人が大人であると判別した際には、制御部がドアの開放保持時間の延長やドアの閉鎖速度の減速を行うことがないことにより、通行人が子供や車椅子の使用者である場合と比べて、ドアが開口部を開放している時間が短縮されるため、室内または建物内の空調効率を高めることができる。
【0009】
また、本発明に係る自動ドア装置では、前記ドアの閉鎖動作中に、前記第1検知部および前記第2検知部の少なくとも1つが移動体を検知すると、前記制御部は、前記ドアが前記開口部を開放する制御を行うとともに、前記ドアの開放保持時間を延長させることが好ましい。
このような構成とすることにより、例えば、通行人が多く、ドアの閉鎖動作中にドアが反転して開放動作となるドアの反転動作が繰り返される場合、ドアの開放保持時間が延長されることで、このドアの反転動作を少なくすることができる。
【0010】
また、本発明に係る自動ドア装置では、移動体の通行方向を検知可能に構成された第3検知部を備え、前記第3検知部が前記開口部から離れる方向に前記移動体が移動していることを検知すると、前記制御部は、前記ドアの開放保持時間の短縮を行うことが好ましい。
このような構成とすることにより、移動体が開口部から離れる方向に移動している場合は、ドアが開口部を開放している時間が短縮されるため、室内または建物内の空調効率を高めることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、第2検知部は、開口部を通行する移動体を所定の高さの上側と下側とにおいてそれぞれ検知可能に構成されていることにより、この所定の高さを例えば子供の身長や車椅子の使用者の頭の高さと略同じ高さとすると、所定の高さの下側のみにおいて開口部を移動体が通行したことを検知した場合は、通行人(移動体)が子供や車椅子の使用者であると判別し、所定の高さの上側および下側において開口部を移動体が通行したことを検知した場合は、通行人が大人であると判別することができる。
【0012】
そして、第2検知部が通行人が子供や車椅子の使用者であると判別した際には、制御部がドアの開放保持時間の延長およびドアの閉鎖速度の減速の少なくとも1つを行うことにより、子供や車椅子の使用者がゆっくり通行したとしても安全に通行することができ、自動ドア装置の安全性を高めることができる。
また、第2検知部が通行人が大人であると判別した際には、制御部がドアの開放保持時間の延長やドアの閉鎖速度の減速を行うことがないことにより、通行人が子供や車椅子の使用者である場合と比べて、ドアが開口部を開放している時間が短縮されるため、室内または建物内の空調効率を高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態による自動ドア装置および自動ドア装置の開閉制御について、
図1乃至
図7に基づいて説明する。
【0015】
(自動ドア装置)
図1(a)および(b)に示すように、本実施形態による自動ドア装置1は、建物や部屋などの内外を連通させ人や物などの移動体13が通行する開口部11を開閉可能なドア2と、開口部11近傍の所定の領域12に侵入する移動体13を検知する第1検知部3と、開口部11を通行する移動体13を検知する第2検知部4と、ドア2の開閉を制御する制御部5と、を備えている。
【0016】
ここで、開口部11を通行する方向(
図1(a)の紙面に直交する方向、
図1(b)の矢印Aの方向)を前後方向Aとし、この前後方向Aに直交する水平方向(
図1(a)、(b)の矢印Bの方向)を横方向Bとして以下説明する。
また、前後方向Aの一方側(
図1(a)の紙面に直交する方向の手前側、
図1(b)の下側)を室内側とし、他方側(
図1(a)の紙面に直交する方向の奥側、
図1(b)の上側)を室外側として以下説明する。
また、本実施形態では、移動体13は、通行人13として説明する。なお、第1検知部3や第2検知部4は、人のみでなく物も検知するように構成されている。
【0017】
ドア2は、枠体21と、枠体21に支持され横方向Bに移動可能な一対のドア本体22,22と、ドア本体22,22を移動させる開閉駆動部23と、を有し、一対のドア本体22,22が互いに逆方向に移動して開口部11を開閉する引き分け戸の形態となっている。
ここで、ドア本体22,22による開口部11の開放および閉鎖をドア2の開放および閉鎖として以下説明する。
【0018】
第1検知部3は、例えば、光センサなどで構成された起動センサ31を有している。本実施形態では、起動センサ31は、開口部11の上方の枠体21に固定されていて開口部11近傍の所定の領域12に向かって複数の光線32,32…を照射するように構成されている。そして、起動センサ31は、複数の光線32,32…のうちの1つ以上が所定の領域12に侵入した通行人13によって反射すると、所定の領域12への通行人13の侵入を検知するように構成されている。
ここで、所定の領域12とは、開口部11の前側および後側に位置する領域で、その幅寸法(横方向Bの寸法)は、開口部11の幅寸法よりもやや大きく設定されている。
【0019】
また、
図2に示すように、複数の光線32,32…は、前後方向Aおよび横方向Bに配列されていて、本実施形態では、所定の領域12のうち室内側の領域12Aと室外側の領域12Bそれぞれにおいて、横方向Bに10行ずつ前後方向Aに5列ずつ配列されている。
また、本実施形態では、第1検知部(第3検知部)3は、起動センサ31の複数の光線32,32…のうち、どの光線32によって通行人13を検知しているかを判別可能で、時間の経過とともに通行人13を検知した光線32の位置がどのように変化したかに基づいて、通行人13の通行方向を判別可能に構成されている。
例えば、室外側において、開口部11から一番離れた5列目の光線32a(32)によって通行人13を検知した後に、この光線32aよりも開口部11側の4列目の光線32b(32)によって通行人13を検知すると、通行人13がドア2(開口部11)に向かって移動していると判別するように構成されている。
【0020】
図1(a)および(b)に戻り、第2検知部4は、例えば赤外線センサなどで構成された2つの補助センサ41,42を有し、開口部11の所定の高さにおいて通行人13の通行を検知可能に構成されている。本実施形態では、開口部11の2つの異なる高さにそれぞれ補助センサ41,42が設けられていて、これらの補助センサ41,42のうち、上側の上側補助センサ41は、床面から略130cmの高さh1における通行人13の通行を検知可能に構成され、下側の下側補助センサ42は、床から約60cmの高さh2における通行人13の通行を検知可能に構成されている。
【0021】
このため、
図3(a)に示すように、開口部11を通行する通行人13A(13)の身長が130cm以上の場合は、上側補助センサ41および下側補助センサ42が通行人13を検知し、
図3(b)に示すように、開口部11を通行する通行人13B(13)の身長が60cmよりも高く130cmよりも低い場合は、下側補助センサ42のみが通行人13を検知することになる。
これにより、第2検知部4は、上側補助センサ41および下側補助センサ42の両方によって通行人13を検知したか、下側補助センサ42のみによって通行人13を検知したかどうかで、開口部11を通行した通行人13が、身長が130cm以上の人(以下、大人とする)であるか、身長が130cmよりも低い人(以下、子供とする)であるかを判別できるように構成されている。
【0022】
図1(a)に戻り、制御部5は、第1検知部3、第2検知部4および開閉駆動部23と電気的に接続されている。また、制御部5は、ドア2の開閉速度を切り替える可能な開閉速度切替部51を備えている。
そして、制御部5は、第1検知部3および第2検知部4の少なくとも一方の信号に基づいて、開閉駆動部23を制御し、ドア2を開閉するように構成されている。
また、制御部5は、第1検知部3および第2検知部4の少なくとも一方の信号に基づいて、開閉速度切替部51によってドア2の開閉速度を切り替えるとともに、ドア2の開放保持時間を切り替えるように構成されている。
【0023】
(自動ドア装置の開閉制御)
次に、本実施形態による自動ドア装置1の開閉制御について図面を用いて説明する。
図4に示すように、まず、ドア2が閉鎖している状態で自動ドア装置1の開閉制御をスタート(S1)させる。自動ドア装置1の開閉制御をスタート(S1)させると、ドア2が閉鎖した状態を保持するドア閉鎖端停止処理(S2)が行われる。
【0024】
続いて、起動センサ31(第1検知部3)が通行人13を検知したかどうかの判断(S3)を行う。この通行人13を検知したかどうかの判断(S3)において、通行人13を検知した場合(YES)は、ドア開放動作処理(S4)へ移行し、通行人13を検知しない場合(NO)は、ドア閉鎖端停止処理(S2)を続行する。
ドア開放動作処理(S4)では、開口部11を開放するようにドア本体22,22を移動させる処理を行い、開口部11を通行する通行人13が大人であるか子供であるかの通行人判別処理(S5)を行う。
【0025】
通行人判別処理(S5)では、第2検知部4の下側補助センサ42が通行人13を検知したかどうかの判断(S6)を行う。
この下側補助センサ42が通行人13を検知したかどうかの判断(S6)で、下側補助センサ42が通行人13を検知した場合(YES)は、上側補助センサ41が通行人13を検知したかどうかの判断(S7)へ移行し、下側補助センサ42が通行人13を検知しなかった場合(NO)は、通行人判別処理(S5)を続行する。
【0026】
そして、上側補助センサ41が通行人13を検知したかどうかの判断(S7)において、上側補助センサ41が通行人13を検知した場合(YES)は、通行人13が大人であると判断して通行方向判別処理(S8)へ移行し、上側補助センサ41が通行人13を検知しない場合(NO)は、通行人13が子供であると判断してドア閉鎖速度減速処理およびドア開放保持時間延長処理(S9)へ移行する。
【0027】
続いて、通行方向判別処理(S8)について説明する。なお、ドア閉鎖速度減速処理およびドア開放保持時間延長処理(S9)については、後に説明する。
通行方向判別処理(S8)では、
図5に示すように、通行人13がドア2(開口部11)から遠ざかっているか、ドア2へ近づいているかの判断(S10)を行う。
【0028】
通行人13がドア2から遠ざかる方向に移動しているかどうかの判断(S10)は、通行人13を検知している第1検知部3の起動センサ31の光線32が、時間の経過とともにドア2側からドア2から離間する側に移動しているかどうかを判断することで行う。
そして、通行人13がドア2から遠ざかる方向に移動しているかどうかの判断(S10)において、通行人13がドア2から遠ざかる方向に移動している場合(YES)は、隣接せずに離れた複数の光線32が通行人13を検知しているかどうかの判断(S11)に移行する。
また、通行人13がドア2から遠ざかる方向に移動しているかどうかの判断(S10)において、通行人13がドア2から遠ざかる方向に移動していない場合(NO)は、通行人13がドア2に向かって移動している、または所定の領域12に通行人13が留まっていると判断し、ドア2を予め設定された開放保持時間開放するドア開放端停止処理(S14)へ移行する。
【0029】
そして、隣接せずに離れた複数の光線32が通行人13を検知しているかどうかの判断(S11)において、隣接せずに離れた複数の光線32が通行人13を検知している場合(YES)は、所定の領域12内において複数の通行人13を検知していると判断し、ドア開放端停止処理(S14)へ移行する。
また、隣接せずに離れた複数の光線32が通行人13を検知しているかどうかの判断(S11)において、隣接せずに離れた複数の光線32が通行人13を検知していない場合(NO)は、所定の領域12内において1人の通行人13を検知していると判断し、開口部11側の1列目の光線32が通行人13を検知しているかどうかの判断(S12)へ移行する。
ここで、開口部11側の1列目の光線32とは、開口部11のすぐ前側また後側に照射される光線32cのことを示している(
図2参照)。
【0030】
そして、開口部11側の1列目の光線32cが通行人13を検知しているどうかの判断(S12)において、開口部11側の1列目の光線32cが通行人13を検知している場合(YES)は、開口部11近傍に通行人13がいると判断し、ドア開放端停止処理(S14)へ移行する。
また、開口部11側の1列目の光線32cが通行人13を検知しているどうかの判断(S12)において、開口部11側の1列目の光線32cが通行人13を検知していない場合(NO)は、開口部11近傍に通行人13がいないと判断し、進行方向センサ検出無効処理(S13)へ移行する。
進行方向センサ検出無効処理(S13)では、室内側または室外側のうち通行人13を検知している側において起動センサ31による通行人13の検知を無効とする処理を行い、ドア開放端停止処理(S14)へ移行する。
【0031】
ドア開放端停止処理(S14)では、
図6に示すように、起動センサ31および補助センサ41,42の少なくとも1つが通行人13を検知したかどうかの判断(S15)を行い、通行人13を検知した場合(YES)は、設定されたドア開放保持時間全体において、通行人13を検知したかどうかの判断(S16)へ移行する。
また、起動センサ31および補助センサ41,42の少なくとも1つが通行人13を検知したかどうかの判断(S15)において、通行人13を検知しない場合(NO)は、ドア開放保持時間が経過したどうかの判断(S17)へ移行する。
【0032】
設定されたドア開放保持時間全体において通行人13を検知したかどうかの判断(S16)において、通行人13を検知した場合(YES)は、ドア閉鎖速度減速処理およびドア開放保持時間延長処理(S9)へ移行し、設定されたドア開放保持時間全体において通行人13を検知しない場合(NO)は、ドア開放端停止処理(S14、
図5参照)を続行する。
【0033】
また、ドア開放保持時間が経過したどうかの判別処理(S17)では、ドア開放保持時間が経過した場合(YES)は、ドア2を閉鎖するドア閉鎖動作処理(S18)へ移行し、ドア開放保持時間が経過していない場合(NO)は、ドア開放端停止処理(S14、
図5参照)を続行する。
そして、ドア閉鎖動作処理(S18)では、開口部11を閉鎖するようにドア本体22,22を移動させるとともに、起動センサ31および補助センサ41,42の少なくとも1つが通行人13を検知したかどうかの判断(S19)を行う。
【0034】
起動センサ31および補助センサ41,42の少なくとも1つが通行人13を検知したかどうかの判断(S19)において、通行人13を検知した場合(YES)は、閉鎖動作中のドア2を反転させて開放するドア開放動作処理(S20)へ移行するとともに、ドア開放保持時間を延長するドア開放保持時間延長処理(S21)を行い、ドア開放端停止処理(S14、
図5参照)へ移行する。
ドア開放保持時間延長処理(S21)では、ドア開放保持時間を予め設定された時間ずつ延長する。なお、ドア開放保持時間の上限は設定されている。
本実施形態では、0.5秒ずつ延長し、最大で5秒まで延長可能に設定されている。
【0035】
また、起動センサ31および補助センサ41,42の少なくとも1つが通行人13を検知したかどうかの判断(S19)において、通行人13を検知しなかった場合(NO)は、ドア本体22,22が開口部11を閉鎖しているかどうか(ドア閉鎖端停止となっているかどうか)の判断(S22)を行う。
そして、ドア閉鎖端停止となっているかどうかの判断(S22)において、ドア2が閉鎖している場合(YES)は、ドア閉鎖動作が終了し、ドア開放保持時間が延長されていた場合はリセットする処理(S23)を行い、ドア閉鎖端停止処理(S2、
図4参照)へ戻る。
また、ドア閉鎖端停止となっているかどうかの判断(S22)において、ドア2が閉鎖していない場合(NO)は、ドア閉鎖動作処理(S18)を続行する。
【0036】
続いて、ドア閉鎖速度減速およびドア開放保持時間延長処理(S9)について説明する。
ドア閉鎖速度減速およびドア開放保持時間延長処理(S9)では、まず
図7に示すように、ドア開放保持時間を延長し、この延長されたドア開放保持時間におけるドア開放端停止処理(S24)を行う。
そして、ドア開放端停止処理(S24)中に、起動センサ31および補助センサ41,42の少なくとも1つが通行人13を検知したかどうかの判断(S25)を行い、通行人13を検知した場合(YES)は、ドア開放端停止処理(S24)を続行し、通行人13を検知しない場合(NO)は、ドア開放保持時間が経過したどうかの判断(S26)を行う。
【0037】
そして、ドア開放保持時間が経過したどうかの判断(S26)において、ドア開放保持時間が経過した場合(YES)は、ドア閉鎖速度を減速させたドア閉鎖動作処理(S27)へ移行し、ドア開放保持時間が経過していない場合(NO)は、ドア開放端停止処理(S24)を続行する。
【0038】
ドア閉鎖速度を減速させたドア閉鎖動作処理(S27)では、ドア閉鎖動作中に、起動センサ31および補助センサ41,42の少なくとも1つが通行人13を検知したかどうかの判断(S28)を行い、通行人13を検知した場合(YES)は、ドア開放動作処理(S29)を行い、ドア開放端停止処理(S24)へ移行し、通行人13を検知しない場合(NO)は、ドア本体22,22が開口部11を閉鎖しているかどうか(ドア閉鎖端停止となっているかどうか)の判断(S30)を行う。
【0039】
そして、ドア閉鎖端停止となっているかどうかの判断(S30)において、ドア2が閉鎖している場合(YES)は、ドア閉鎖動作が終了し、ドア開放保持時間およびドア2の閉鎖速度リセットする処理(S31)を行い、ドア閉鎖端停止処理(S2、
図4参照)へ戻る。
【0040】
次に、上述した本実施形態による自動ドア装置1の作用・効果について図面を用いて説明する。
本実施形態による自動ドア装置1によれば、第2検知部4は、上側補助センサ41と下側補助センサ42とを備え、通行人13が大人であるか、子供であるかを判別することができ、通行人13が子供の場合は、ドア2の開放保持時間を長くするとともに、ドア2の閉鎖速度を遅くすることができるため、子供が開口部11をゆっくり通行した場合も、安全に通行することができ、自動ドア装置1の安全性を高めることができる。
【0041】
また、第2検知部4が通行人13が大人であると検知すると、制御部5がドア2の開放保持時間を延長したり、ドア2の閉鎖速度を減速したりすることがないため、子供が通行する場合と比べて、ドア2が開放されている時間が短縮されるため、室内または建物内の空調効率を高めることができる。
【0042】
また、ドア2が閉鎖しているドア閉鎖動作中に、起動センサ31および補助センサ41,42の少なくとも1つが通行人13を検知すると、ドア2が開放する制御を行うとともに、ドア2の開放保持時間が延長されるため、例えば、通行人13が多く、ドア2の閉鎖動作中にドア2が反転して開放動作となるドア2の反転動作が繰り返される場合、ドア2の開放保持時間が延長されることで、このドア2の反転動作を少なくすることができる。
【0043】
また、第1検知部3は、通行人13の通行方向を検知可能に構成されていて、通行人13がドア2から離れる方向に移動していることを検知するともに、第1検知部3および第2検知部4が他の通行人を検知しないと、通行人13側の起動センサ31が無効となるため、ドア2の開放保持時間が延長されず、ドア2が開口部11を開放している時間が短縮されるため、室内または建物内の空調効率を高めることができる。
【0044】
以上、本発明による自動ドア装置1の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、一対のドア本体22,22が開口部11を開閉する引き分け戸の形態であるが、1枚や3枚以上のドア本体22が開口部11を開閉する形態としてもよい。
また、上記の実施形態では、ドア閉鎖速度減速処理(S24)およびドア開放保持時間延長処理(S27)を行うドア閉鎖速度減速およびドア開放保持時間延長処理S9を行っているが、ドア閉鎖速度減速およびドア開放保持時間延長処理S9に代わって、ドア閉鎖速度減速処理およびドア開放保持時間延長処理のいずれかを行う構成としてもよい。
【0045】
また、上記の実施形態では、第1検知部3は、所定の領域12に侵入する通行人13を検知可能に構成されるとともに、通行人13の通行方向を検知可能に構成されているが、第1検知部3は、所定の領域12に侵入する通行人13を検知する機構のみを備え、通行人13の通行方向を検知する検知部(センサ)が第1検知部3とは別に設けられていてもよい。また、自動ドア装置1は、通行人13の通行方向を検知する機構を備えておらず、通行方向判別処理S8および
図5に示すS10〜S13の処理及び判断が行われない構成としてもよい。
【0046】
また、上記の実施形態では、ドア開放保持時間を予め設定された時間ずつ延長するドア開放保持時間延長処理(S21)が行われているが、このような処理が行われず、ドア開放保持時間が延長されない構成としてもよい。
また、上記の実施形態では、第2検知部4は、通行人13が大人か子供であるかを判別できるように構成されているが、補助センサ41,42の高さを調節することにより、通行人13が車椅子の使用者であるかを判別できるように構成してもよい。また、補助センサ41,42がそれぞれ設置される高さや、補助センサ41,42の数は、適宜設定されてよい。
また、第1検知部3は、開口部11近傍の所定の領域12に侵入する移動体(通行人13)を検知可能に構成されていれば、上記以外の構成であってもよい。
また、第2検知部4は、開口部11を通行する移動体(通行人13)を所定の高さの上側と下側とにおいてそれぞれ検知可能に構成されていれば、上記以外の構成としてもよい。