【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、遊技者を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段の撮像結果に対応した撮像結果情報を特定する撮像結果情報特定手段と、
遊技者が予め定められた部位である第1基準部位を見ている場合の目又は顔の向きに対応した情報である第1基準情報を記憶する第1基準情報記憶手段と、
遊技者が前記第1基準部位とは異なる第2基準部位を見ている場合の目又は顔の向きに対応した情報である第2基準情報を記憶する第2基準情報記憶手段と、
前記撮像結果情報、前記第1基準情報、及び前記第2基準情報に基づいて、現在の遊技者の目又は顔の向きに対応した情報である方向情報を特定する方向情報特定手段と、
前記方向情報に応じて演出を実行する演出実行手段と、
遊技者が前記第1基準部位を見て操作を行うものとして設定された第1操作手段の操作である第1操作が行われたことを特定する第1操作特定手段と、
遊技者が前記第2基準部位を見て操作を行うものとして設定された第2操作手段の操作である第2操作が行われたことを特定する第2操作特定手段と、
前記第1操作が行われたことを特定した場合の前記撮像結果情報を、前記第1基準情報として前記第1基準情報記憶手段に記憶させると共に、前記第2操作が行われたことを特定した場合の前記撮像結果情報を、前記第2基準情報として前記第2基準情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を備えたことを特徴とする遊技機にある(請求項1)。
【0007】
この遊技機は、第1操作手段の操作及び第2操作手段の操作に応じて第1基準部位、第2基準部位の方向に遊技者が向いているものとして基準情報を特定する。これにより、遊技者によって顔の高さや目の動きが異なっていても、遊技者の動きをより正確に特定することができる。
【0008】
特に遊技者の操作に応じて基準情報を特定することにより、動画が単に再生されているなど遊技者の意図とは関わらず自動で情報を表示する部位を基準部位とした構成に比べ、基準情報を特定する際に遊技者が基準部位を見ている可能性を高くすることができる。したがって、遊技者の動きを誤って特定してしまうことを抑制できる。さらに、複数の基準情報に基づいて遊技者の動きを特定するので、遊技者の動きを一層正確に特定することが可能になっている。
【0009】
本発明の遊技機としては、遊技媒体(遊技価値)である玉を使用(発射)して遊技されるパチンコ遊技機や、所定の入賞図柄が停止表示されたときに入賞を発生させるスロットマシン等がある。パチンコ遊技機としては、入賞に応じて玉を払い出すタイプであっても良い。また、ポイントを使用して玉を発射し入賞に応じてポイントが付与される、いわゆる封入式のパチンコ遊技機であっても良い。封入式のパチンコ遊技機においては、ポイントが遊技価値として機能し、玉が遊技媒体として機能する。スロットマシンとしては、メダルやコイン等を遊技媒体(遊技価値)として利用して遊技されるタイプであっても良いが、メダル等を使用せず遊技価値としてのポイントを使用して(賭けて)遊技でき、入賞したときにポイントが付与される、いわゆる完全クレジット式のスロットマシンであっても良い。遊技媒体として玉を使用するパロット(R)であっても良い。
【0010】
本発明に係る第1基準部位あるいは第2基準部位としては、遊技機がスロットマシンの場合であれば、図柄を変動表示する表示部や、図柄を停止させるための操作部や、図柄変動を開始させるための操作部等を設定できる。さらに、メダルやコイン等を遊技媒体としたスロットマシンの場合であれば、遊技媒体の投入口を第1基準部位あるいは第2基準部位に設定することも良い。
【0011】
また、図柄変動が複数個所(例えば、複数列)で行われるパチンコ遊技機の場合には、図柄変動の箇所を基準部位に設定し、各箇所の図柄変動が停止する場合にその図柄変動を遊技者が見ているものとして目線に対応する基準情報を記憶すれば良い。また、玉を発射するために遊技者が操作する操作部や、玉の貸出を行うための貸出ボタン等の操作部を基準部位として設定することも良い。
【0012】
本発明において、前記記憶制御手段は、前記第1基準情報を記憶することに対応した報知を遊技者に実行することなく前記第1基準情報を記憶させることが好ましい(請求項2)。
この場合には、第1基準情報を自動的に記憶できるので、第1基準情報を記憶するための動作を遊技者にわざわざ行わせる必要がない。基準情報を記憶するための動作を遊技者にわざわざ行わせる必要性を解消できれば、遊技者が煩わしく感じるおそれを抑制できる。
【0013】
本発明においては、遊技者が交替したことを特定する遊技者交替特定手段を備え、
前記記憶制御手段は、基準情報を記憶している状況において、前記遊技者交替特定手段が遊技者の交替を特定した場合、各基準情報を記憶させ直すことが好ましい(請求項3)。
遊技者が交替した場合には、既に記憶している第1基準情報及び第2記憶情報を記憶し直して更新ができる。そのため、遊技者の交替が発生したにも関わらず、交替前の元の遊技者の第1基準情報及び第2基準情報のままで遊技が継続される状況に陥るおそれを抑制できる。
【0014】
本発明においては、前記第1基準部位及び前記第2基準部位は、遊技機水平方向の中心を挟むようにして両側に設けられていることが好ましい(請求項4)。
遊技機の水平方向における中心を基準として、第1基準部位及び第2基準部位を左右両側に設ける場合には、遊技者が遊技機の左側を見ているときの基準情報と、右側を見ているときの基準情報と、を記憶できるようになる。左右の同じ側に第1基準部位及び第2基準部位を設けた場合と比べ、第1基準情報と第2基準情報との違いを拡大でき、複数の基準情報を利用することで方向情報の特定精度を向上できるという効果を一層高めることができる。
【0015】
本発明においては、停止した図柄によって遊技者に遊技結果を報知するための図柄変動を前記第1基準部位及び前記第2基準部位のそれぞれで実行し、前記第1操作手段が操作された場合に前記第1基準部位の図柄変動を停止すると共に、前記第2操作手段が操作された場合に前記第2基準部位の図柄変動を停止する図柄変動実行手段を備え、前記第1基準部位及び前記第2基準部位は、遊技機水平方向の中心を挟むようにして両側に設けられていることが好ましい(請求項5)。
【0016】
図柄変動が停止する際には、その図柄変動が行われている場所を遊技者が見ている可能性が高いと推定できる。基準部位で図柄変動を実行すれば、基準部位を遊技者が見ていないにも関わらず対応する基準情報を誤って記憶してしまうおそれを抑制できる。さらに、遊技機の水平方向における中心を基準として、第1基準部位及び第2基準部位を左右両側に設ければ、対応する第1基準情報と第2基準情報との違いを拡大でき、複数の基準情報を利用することで方向情報の特定精度を向上できるという効果を高めることができる。
【0017】
本発明においては、遊技者が交替したことを特定する遊技者交替特定手段と、
停止した図柄によって遊技者に遊技結果を報知するための図柄変動を実行する図柄変動実行手段と、
前記第1基準部位として設定され、遊技を行うために使用する遊技価値を遊技者から受け付ける遊技価値受付手段と、
前記第2基準部位として設定され、前記図柄変動を開始させるために遊技者が操作する開始操作手段と、を備え、
前記遊技価値受付手段が遊技機水平方向における一端側に設けられ、前記開始操作手段が他端側に設けられ、
前記記憶制御手段は、前記遊技者交替特定手段が遊技者の交替を特定した状況において、前記遊技価値を遊技者から受け付けた場合に遊技者の目又は顔が前記遊技価値受付手段を向いているものとして前記第1基準情報を特定すると共に、前記開始操作手段を遊技者が操作した場合に遊技者の目又は顔が前記開始操作手段を向いているものとして前記第2基準情報を特定して記憶させることが好ましい(請求項6)。
【0018】
遊技者が新たに遊技を開始する場合、遊技価値を投入してから開始操作手段を操作するという遊技の流れになる。上記のような構成であれば、遊技者の交替が発生した後、遊技価値の受け付けに応じて第1基準情報を記憶でき、図柄変動を実行させるための操作に応じて第2基準情報を記憶できる。これにより、客交替の発生後、最初の図柄変動が開始されるまでの間に新たな遊技者に関する第1基準情報及び第2基準情報を記憶できるようになる。
【0019】
本発明に係る遊技機としては、図柄変動を実行する図柄変動実行手段と、
遊技価値が賭けられた状態で図柄変動を開始するために遊技者が操作する開始操作手段と、
前記開始操作手段が操作されたときに、予め定められた役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
前記図柄変動を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作された場合に前記内部抽選の結果に対応した図柄を停止するよう停止制御を実行する停止制御手段と、を備える遊技機であっても良い(請求項7)。
この場合には、スロットマシンの遊技機について、遊技者の目又は顔の向きに対応する方向情報を精度高く特定できる。
【0020】
本発明は、遊技者を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段の撮像結果に対応した撮像結果情報を特定する撮像結果情報特定手段と、
遊技結果を報知するための図柄変動を複数の部位にてそれぞれ行う図柄変動実行手段と、
複数の図柄変動のうち一部の図柄変動が行われている部位である第1基準部位を遊技者が見ている場合の目又は顔の向きに対応した情報である第1基準情報を記憶する第1基準情報記憶手段と、
前記撮像結果情報、及び前記第1基準情報に基づいて、遊技者の目又は顔の向きの情報である方向情報を特定する方向情報特定手段と、
前記方向情報に応じて演出を実行する演出実行手段と、
前記第1基準部位における図柄変動が終了した場合の前記撮像結果情報を、前記第1基準情報として前記第1基準情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を備えたことを特徴とする遊技機にある(請求項8)。
【0021】
この遊技機は、第1基準部位における図柄変動が終了したときに遊技者の目又は顔が第1基準部位に向いているものとして対応する第1基準情報を記憶する。このように記憶した第1基準情報は、遊技者によって目や顔の位置等が異なっていても、第1基準部位に遊技者の目又は顔が向かっている状態に精度高く対応するものとなる。図柄変動の終了時点というタイミングであれば、遊技者が停止する図柄の種類に注目して図柄変動を見ている可能性が非常に高いので、第1基準情報を特定するタイミングとして好適である。
【0022】
特に、この遊技機では、遊技の進行に応じて第1基準情報が記憶される。仮に遊技者の意図とは関わらず自動で進行する部位を基準部位とした場合の構成に比べ、第1基準部位を遊技者が見ている可能性が高い状況で第1基準情報を記憶できる。すなわち、この遊技機では、第1基準部位を遊技者が見ていないのにも関わらず、遊技者の目又は顔の向きに対応する第1基準情報が誤って記憶されてしまうおそれが少なくなっている。
【0023】
本発明は、遊技者を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段の撮像結果に対応した撮像結果情報を特定する撮像結果情報特定手段と、
遊技者が第1基準部位を見ている場合の目又は顔の向きに対応した情報である第1基準情報を記憶する第1基準情報記憶手段と、
前記撮像結果情報、及び前記第1基準情報に基づいて、現在の遊技者の目又は顔の向きの情報である方向情報を特定する方向情報特定手段と、
前記方向情報に応じて演出を実行する演出実行手段と、
遊技者が第1基準部位を見て操作を行うものとして設定された第1操作手段の操作である第1操作が行われたことを特定する第1操作特定手段と、
前記第1操作が行われたことを特定した場合の前記撮像結果情報を、前記第1基準情報として前記第1基準情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を備えたことを特徴とする遊技システムにある(請求項9)。
【0024】
この遊技システムは、第1操作が行われたときに遊技者の目又は顔が第1基準部位に向いているものとして対応する第1基準情報を特定する。このように特定した第1基準情報は、遊技者によって目や顔の位置等が異なっていても、第1基準部位に遊技者の目又は顔が向かっている状態に精度高く対応するものとなる。
【0025】
特に、この遊技システムでは、遊技者の操作に応じて第1基準情報が特定される。動画が単に再生されているなど遊技者の意図とは関わらず自動で情報を表示する部位を基準部位とした場合の構成に比べ、第1基準部位を遊技者が見ている可能性が高い状況で第1基準情報を特定できる。遊技者が第1基準部位を見て操作を行うものとして設定された第1操作手段の操作タイミングであれば、遊技者が第1規準部位を見ながら操作する可能性が非常に高いので、第1基準情報を特定するタイミングとして好適である。すなわち、本発明では、第1基準部位を遊技者が見ていないのにも関わらず、遊技者の目又は顔の向きに対応する第1基準情報が誤って特定されてしまうおそれが少なくなっている。
【0026】
以上のように、本発明に係る遊技機及び遊技システムは、遊技者が見ている場所を精度高く特定する遊技機あるいは遊技システムである。これらの遊技機あるいは遊技システムのほか、以下に示すように構成された遊技機あるいは遊技システムも有効である。本発明に係る遊技機あるいは遊技システムに対して、以下の遊技機あるいは遊技システムの構成の全部あるいは一部を適宜組み合わせることも良い。さらには、以下の遊技機あるいは遊技システムに対して、本願発明に係る遊技機あるいは遊技システムの構成の全部あるいは一部を適宜組み合わせることもできる。
【0027】
遊技者を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段の撮像結果に基づいて遊技機の前にいる遊技者の動作に対応した遊技者動作情報を特定する動作特定手段と、
遊技者が不正行為を実行している場合の動作に対応した不正動作情報を記憶する不正動作情報記憶手段と、
前記動作特定手段が特定した前記遊技者動作情報と前記不正動作情報とを比較する動作情報比較手段と、
前記動作情報比較手段が前記遊技者動作情報と前記不正動作情報とを比較した結果、前記遊技者動作情報が遊技者の不正行為の実行に対応している場合に異常を報知する異常報知手段と、を備えた遊技システムも有効である。
【0028】
この遊技システムは、遊技者を撮像することで遊技者の動作に対応する遊技者動作情報を特定する一方、遊技者による不正行為に対応する不正動作情報を予め記憶している。この遊技システムは、遊技者動作情報と不正動作情報とを比較することで、遊技者が不正行為を行なっているか否かを特定できる。この遊技システムによれば、不正行為を早期に発見する効果や、不正行為の発見率を高くするという効果を期待できる。
【0029】
この遊技システムにおける遊技機は、
予め定められた条件が成立した場合に遊技結果を決定する遊技結果決定手段と、
前記遊技結果決定手段が決定した遊技結果を報知する図柄変動を実行する図柄変動実行手段と、を備え、
前記不正動作情報記憶手段は、前記不正動作情報として、遊技者の目又は顔が前記図柄変動の実行部位とは異なる部位である特別部位に所定時間以上向いていることに対応した情報を記憶するものであっても良い。
【0030】
図柄変動の実行部位とは異なる特別部位に遊技者の目又は顔が向いているような場合、つまり遊技とは関係が少ない部位に遊技者が集中しているような場合、不正行為が行われている可能性が高くなる。この場合に報知を行えば、不正行為を早期に発見する効果や、不正行為の発見率を高くするという本発明の効果を高めることができる。
【0031】
遊技システムにおいては、前記不正動作情報記憶手段は、前記不正動作情報として、前記図柄変動の実行中において、遊技者の目又は顔が前記特別部位に所定時間以上向いていることに対応した情報を記憶することも良い。
図柄変動が行われているにも関わらず、図柄変動とは異なる方向に遊技者が向いているような場合、遊技を行うことで不正行為を目立たないようにしている可能性がある。上記のように遊技者の目又は顔が図柄変動中に特別部位に所定時間以上向いていることに対応した情報を不正動作情報として記憶しておけば、遊技により目立たなくした不正行為の発見可能性を高めることができる。
【0032】
遊技システムとしては、前記遊技機に対応して設けられ、当該遊技機に関する遊技情報を表示する遊技情報表示装置と、
前記遊技機に対応して設けられ、遊技者から貨幣の投入を受け付ける貨幣受付装置と、を備え、
前記不正動作情報記憶手段は、前記図柄変動の実行中に遊技者の目又は顔が前記特別部位に所定時間以上向いていることに加え、前記図柄変動が実行されていない場合に遊技者の目又は顔が、前記遊技機、前記遊技情報表示装置、及び前記貨幣受付装置の設置位置とは異なる複数の方向に向いていることに対応した情報を前記不正動作情報として記憶するものであっても良い。
【0033】
例えば図柄変動の停止中において、遊技者の目又は顔が向いている方向が度々変動し、遊技とは関係ない様々な方向を彷徨っているような場合、不正行為がばれないように周囲を警戒しているような状況が想定される。図柄変動中に遊技者の目又は顔が特別部位に所定時間以上向いていることに加え、図柄変動の停止中において、遊技機や遊技情報表示装置や貨幣受付装置の設置位置とは異なる複数の方向に遊技者の目又は顔が向いていることに対応した不正動作情報を記憶しておけば、一般の遊技者を装いつつ周囲を警戒する不正行為者を特定することができる。
【0034】
遊技者を装う不正行為者の場合、図柄変動中では不正行為が目立ちにくいように遊技に集中するフリをすることが多いと考えられる。一方、図柄変動の停止中では、そのようなフリが必要ないことから周囲を警戒するような素振りを見せる可能性が高いと考えられる。このように善意の遊技者を装う不正行為者の場合、図柄変動の実行中か否かで動作が変化する可能性が高い。一方、単に遊技への集中力の低下により周囲をキョロキョロしているような遊技者の場合であれば、図柄変動の実行中か否かによる動作の変化が小さくなると予測される。
【0035】
上記のように図柄変動の実行中と非実行中(停止中)の遊技者の目又は顔の向きの変化を反映した不正動作情報を利用すれば、図柄変動の実行中か否かで変化する不正行為者の動きに基づく異常の報知が可能になる。これにより、不正行為を発見できる可能性を高めつつ、不正行為を行っていない遊技者についての誤報知を抑制できる。
【0036】
遊技システムとしては、前記遊技機に対応して設けられ、当該遊技機に関する遊技情報を表示する遊技情報表示装置と、
前記遊技機に対応して設けられ、遊技者から貨幣の投入を受け付ける貨幣受付装置と、を備え、
前記不正動作情報記憶手段は、前記遊技機、前記遊技情報表示装置、及び前記貨幣受付装置の設置位置とは異なる複数の方向に遊技者の目又は顔が向いていることに対応した情報を前記不正動作情報として記憶するものであっても良い。
【0037】
例えば遊技者の目又は顔が向いている方向が度々変動し、遊技とは関係ない様々な方向を彷徨っているような場合、不正行為がばれないように周囲を警戒しているような状況が想定される。遊技機や遊技情報表示装置や貨幣受付装置の設置位置とは異なる複数の方向に遊技者の目又は顔が向いていることに対応した不正動作情報を記憶しておけば、周囲を警戒する不正行為者を特定できる可能性が高くなる。
【0038】
遊技システムとしては、遊技価値が賭けられた状態で図柄変動を開始するために遊技者が操作する開始操作手段と、
遊技者が前記図柄変動を停止するために操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作された場合に前記図柄変動を停止する停止制御手段と、を備え、
前記遊技結果決定手段は、前記開始操作手段が操作された場合に遊技結果を決定するものであっても良い。
この場合には、スロットマシンである遊技機において、一般の遊技者を装う不正行為者を特定できるようになる。