特開2015-167851(P2015-167851A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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▶ 鈴木 俊明の特許一覧

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  • 特開2015167851-ステッキホルダー 図000003
  • 特開2015167851-ステッキホルダー 図000004
  • 特開2015167851-ステッキホルダー 図000005
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-167851(P2015-167851A)
(43)【公開日】2015年9月28日
(54)【発明の名称】ステッキホルダー
(51)【国際特許分類】
   A47G 25/12 20060101AFI20150901BHJP
【FI】
   A47G25/12 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2014-64668(P2014-64668)
(22)【出願日】2014年3月10日
(71)【出願人】
【識別番号】514074670
【氏名又は名称】鈴木 俊明
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 俊明
【テーマコード(参考)】
3K099
【Fターム(参考)】
3K099AA24
3K099BA16
3K099EA16
3K099EA18
3K099EA20
(57)【要約】      (修正有)
【課題】高齢者、身障者の方向けに、簡単、利便性の高い、どんな場所でも設置可能で、安全、安価、コンパクトなステッキホルダーを提供することにある。歩行に際しステッキ、白杖等を使用する人は、一時的に杖を保持し用をする機会が多いが、そんな時、どんな場所にでも簡単に取り付けられステッキホルダーを提供する。
【解決手段】ホルダー本体にステッキを装着する際、ステッキの柄、または握部を当該ホルダー内に挟み込み、銜えることによって、静止、保持させる。そして、保持を安定させる目的に、ホルダー本体の略楕円形内面に適当なる柱状のいくつかの突起を設けることによって、多種多様なステッキを確実に静止、保持できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステッキホルダーの本体と固定部は弾性材で成型されている。上面から見るステッキホルダーの形状は、コの字型にしてその内面は略楕円形である。そして、左右列に開かれた適度の丸みを帯びた銜え部からステッキを押し開き挿入。それにより、押し込まれたステッキは、柱状突起と両側面の弾性体の合力とによってステッキを確実に保持する杖固走具である。
【請求項2】
ホルダー本体とホルダー固定部は、締め付けネジにより任意の角度に垂直固着できるステッキホルダーである。
【請求項3】
ホルダー固定部と取り付け面との設置は両面接着シートを用い任意場所に固定できるステッキホルダーである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、受付デスク、壁、テーブル、ベッド、トイレ室内等の側面に取り付けられる弾性体ステッキホルダーである。当該ステッキホルダーの中にステッキ等を押し込むことによって保持できるステッキホルダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のステッキホルダーは、使い勝手が悪く実用に供しないものが多く、その利便性、製作、また取り付けに難があり、材料的に硬質、鋭角を持ち、なお耐久性に適せず実用には遠いといわねばならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 登録実用新案第3165458号 杖。ステッキ等のホルダー
【特許文献2】 特許公開平9−28543 ステッキホルダー
【特許文献3】 特許公開2004−57422 杖ホルダー
【特許文献4】 特許公開2004−313675 杖ホルダー
【特許文献5】 特許公開2005−288096 ステッキホルダー
【特許文献6】 特許公開2012−120785 傘ホルダー
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】 株式会社幸和製作所 シルバーカー・歩行者・杖・福祉用具総合(カタログ)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
高齢者、身障者、盲人用白杖の使用者、また足のご不自由な方の日常生活にステッキは手放せない。室内の歩行、あるいは散歩途中の休憩、また各種施設の受付時などにおいてもステッキを手放すことが避けられない。しかしながら、このような棒状の柄を持つステッキ等は縦置きするとき、床部がすべり簡単に倒れてしまうのが最大の欠点であった。そして、ステッキ使用者は、床に倒れたステッキを、そのつど腰をかがめ、それを拾上げなければならない煩わしさが常に付きまとっていた。
本発明は、以上のような欠点を軽減するために考えだされたものである。
【0006】
従来のステッキホルダーは、取り付け面との固定に接着、木ネジ等を使用しているものがあるが、これでは取り付け場所に限定を受ける。たとえば。タイル面に取り付け不可能である(特許公開平9−28543および特許公開2004−313675および特許公開2005−288096)
【0007】
また、従来のステッキホルダーは、ステッキを保持するために左右よりステッキを銜える方法を採用しているもの多いが、現在市販されているステッキの細、太、重量等の多品種に対応するための確実性が不十分である、(特許公開2004−57422および特許公開2005−288096)
【0008】
高齢者、身障者、盲人の人々にとっての日常生活に、鋭角、突起のあるものは極力避けねばならないのは必要条件であるが、あるものについてはそれが考慮されていない(特許公開2004−313675および登録実用新案第3165458号)
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ホルダー本体にステッキを装着する際、ステッキの柄、または握部を当該ホルダー内に挟み込み、銜えることによって、静止、保持させものであるが、簡単、容易を第一に、しかも様々な場所に適用できることを想定している。そして、保持を安定させる目的に、ホルダー本体の略楕円形内面に適当なる柱状のいくつかの突起を設けることによって、多種多様なステッキを確実に静止、保持できることとした。
【発明の効果】
【0010】
室内においては、当該ステッキホルダーを洗面所、トイレ、ベッドサイド、椅子、机などの側面に設置可能であり、それにより、足に引っ掛けることが無くなり、安全性が高まるのである。
【0011】
ステッキ使用者の立ち寄り場所において、なお色彩良く、目立つ所に設置することによって、使用者は、簡単にステッキホルダー位置が視認できる。たとえば銀行、市役所、図書館等のカウンター付近に設置することによって不特定多数のステッキ使用者の利便性が高められる。
【0012】
、当該ステッキホルダーは弾性材で成型されている。それゆえ接触、突き当たっても安全であり、外傷を負うことは無い。
【0013】
当該ステッキホルダーを設置することにより、床に倒れたステッキを、腰をかがめ、それを拾い上げるという、煩わしさと、面倒さが解消できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
ステッキホルダーの取り付け場所として、誰でも、どこにでも設置可能であることが第一条件である。そして利便性の高い保持器具が求められているところであるが、その案として以下のホルダー器具の形態を説明する。
【0015】
上面より見た当該ホルダーの本体外面は、概略コの字型をしており、適度の厚みを持ったその両側の内面は、緩やかな略楕円形を成している。また、正面より見た形は、適度に開かれた銜え挿入部(○)が左右に平行列している。
【0016】
当該ホルダーの材質は弾性材で成型されている。ゆえに適度の軟らかと、靭性、強度を持っているものである。したがって、ステッキの使用者は、当該ステッキ(○)をその左右に開かれた銜え部より押し開き挿入することによって挟着できるのである。また、銜え部の先端は、適度の丸みを帯び、ステッキのスムース挿入をならしめている
【0017】
略楕円形の内面には、いくつかの柱状突起(○)が中心部に向けて配置されている。
これによりステッキ等棒状物をその中に押し込み、銜えることによって、柱状突起の圧縮抵抗とホルダー本体の側面からの弾性との合力によって当該ステッキを軟らかく保持せしめる。
【0018】
当該ステッキホルダーは、誰でも、どこにでも簡単に設置、取り付けることが第一条件としている。その取り付け方法として、当該ホルダーのホルダー固定部の取り付け面に両面接着シートが貼り付けられている。これは、誰でも、木質壁面、プラスチック、机、タイル等の側面に貼り付けられるように考えられているものであり、この両面接着シートは所用の重さに耐える保持力を持っている。
【0019】
また、ホルダー本体(○)と、ホルダー固定部(○)とが締め付けネジにより、圧着固定される仕組みを持っている。これは、縦、横、斜めなど、多様な取り付け箇所を想定して、その位置に適った垂直位置にてドライバーを用い、締め付けネジを締め込むことにより圧着固定される。
【0020】
以上の構造により、ステッキ等の使用者は、ホルダー正面の左右に開かれた銜え部より挿入、挟着、保持せしめ、小時の後、それを引き戻すことにより簡単に着脱できるのである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の斜視・イメージ図である。ステッキの保持状態を示している。また、固定ホルダーが横状態の時の仮想姿を点線で示している。
図2】本発明の断面図である。
図3】本発明の上面図である。ステッキ本体とステッキホルダーとの位置関係を示している。
【符号説明】
【0022】
1 ステッキホルダー本体
2 ステッキホルダー固定部
3 ステッキ銜え部
4 締め付けネジ
5 両面接着シート
6 柱状いぼ突起
7 ストラップ用フック
図1
図2
図3