(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-167852(P2015-167852A)
(43)【公開日】2015年9月28日
(54)【発明の名称】ページ押さえ付き携帯書見台
(51)【国際特許分類】
A47B 23/00 20060101AFI20150901BHJP
【FI】
A47B23/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2014-64669(P2014-64669)
(22)【出願日】2014年3月10日
(71)【出願人】
【識別番号】514074670
【氏名又は名称】鈴木 俊明
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 俊明
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053TA03
3B053TB02
3B053TD02
(57)【要約】
【課題】 従来の書見台は、何よりも重量重く、かさばり持ち運びに難があり、とても実用になりえなく、構造的にも読書人の要請にこたえられない。
【解決手段】 請求項1の構成要件である、三つのコ字型鋼材(1鋼材ABC)からなり、それらの各末端部に2鋼材締め付けネジを設けることによって、鋼材は立体的に構えることができる。そして、その立体正面に書籍を立てかけることの出来る折りたたみ式携帯書見台である。また、請求項2の構成要件として、1鋼材Cの底辺部に3ねじりコイルバネを装着することによって、左右に枝分かれしたバネ力により書籍ページが押さえられ、見開かれた状態で保持できる本・ページ押さえを特徴とするものである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
三つのコの字型鋼材(1鋼材 A、B、C)からなり、それらの各末端部に2鋼材締め付けネジを設けることによって、鋼材は立体的逆Yの字形に立ち構えることができる。そして、その立ち構えられた正面に書籍を立て構えることのできる、折りたたみ式携帯書籍台である。
【請求項2】
1鋼材Cの底辺部に3ねじりコイルバネを装着することによって、書籍は、左右のバネ力によってページは見開かれた状態を保持できる。本・ページ押さえを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折りたたみ書見台に関するものである。開かれた書籍ページがめくれ返らないようにするためにコイルバネを用いてページ押さえとした携帯書見台である。
【背景技術】
【0002】
従来の書見台は、構造的、材料的に重く、しかもかさばり持ち運び適したものではない。その利便性において、とても実用になり得なく、読書人の要望を満たすものではなかった。
【0003】
読書時おいて、人は通常、机に向かい、平面状に書籍を置き、その手、指で書籍を支え、ページを押さえつけて読書を行っている。さもないと、書籍は自然にめくり返ってしまうのが普通である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】 特許公開平5−154018 書見台
【特許文献2】 特許公開2001−37551 書見台
【特許文献3】 特許公開2003−70553 書見台
【特許文献4】 特許公開2007−330734 書見台
【特許文献5】 特許公開平9−156253 ページ押さえ具
【特許文献6】 特許公開平10−203050 本・楽譜押さえ
【特許文献7】 特許公開2003−251962 ページ押さえクリップ
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】 書見台:ホーム&オフィス・株式会社レイメイ藤井(カタログ)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の書見台は前述の通り、構造的、使用材料的にかさばり、持ち運びに不便であり、何よりも使い勝手、利便性に乏しいものでもある。また、読書人に集中力を与え、最適な読書姿勢を保つため、書籍角度を任意に調節できるようにしなければならないことである。
【0007】
通常、読書時には、机に書籍を開き、その手、又は指にて書籍を支え、そして、両眼より適度の距離をもって読書を行っている。しかしながら、書籍中の文章転記、引用する時など、書籍から一時的に眼を離さざるを得なくなる、しかも片手で当該書籍を支えページがめくれ返らないようにする必要があった。これら一連の動作は、著しく、読書、勉学の集中力が途切れる煩わしさがあった。
【0008】
上記の課題を達成するために、本発明は([請求項1])ならびに([請求項2])により(ページ押さえ付き携帯書見台)を構成して、なお読書人に提供するものである。
【0009】
本発明は、次に列挙する効果が得られる。
(1)本発明は、折りたたみ式構造ゆえ軽量、シンプルである。
(2)コの字型の鋼材を束ねることによって書籍角度の調整が可能になった。
(3)しかも、ページめくり防止にねじりコイルバネを装着することにより、書籍ページ が見開かれた状態で固定され、手、指で書籍を支える必要が無くなった。
(4)上記効果により、書籍より転記、引用する時の煩わしさが無くなり、集中力が途切 れることなく、好ましい読書、勉学の作業効率が得られた。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図3】 本発明の折りたたみ構造を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
コの字型の三つの鋼材(1、鋼材A、B、C)の各先端が一箇所に集合され、1鋼材Aのみその各先端にネジが切ってある。ほか(鋼材B,鋼材C)の各先端は通し穴加工である。その集合された両端二箇所は(2、鋼材締め付けネジ)によって締結され、締め付ければ各鋼材は固定されることになる(
図1参照)。そして、当該ネジを緩めることによって、そこを支点にして折りたためる構造となる(
図2参照)
【0012】
次に、三つの鋼材(1鋼材A、B、C)は、その支店を軸にして拡げることによって、1鋼材Bならびに1鋼材Cを底辺とする立体的な逆Yの字形に立ち構えられることが可能になる(
図1参照)そして、立ち構えられた鋼材正面に書籍を立てかければ、書籍は任意の角度で保持されることになる。(
図1,2参照)
携帯の用に供する時は、2鋼材締め付けネジを緩めることによって、1鋼材A、B、Cは一箇所に折りたため、小さくコンパクトになり持ち運びに便利になる。
【0013】
また、1鋼材Aの中心部に凹みを設けたことによって、当該書見台は、1鋼材B、Cを垂直状態にすることにより、壁面の釘、フックなどに引っ掛けることが可能になり、レストラン等のメニューなどを見開き状態で閲覧できることになる。
【0014】
次に、任意に角度設定された1鋼材Bならびに1鋼材Cを底辺とする立体的になった鋼材(1鋼材B)にねじりコイルバネを装着し、なお書籍をそのバネ間に差し込むことによって、左右のバネ圧縮力により書籍は開かれた状態で保持されることになる(
図1,2、3参照)上記の結果、書籍は任意の角度を得られ、しかも書籍は開かれた状態であることによって、書籍を手、指で支える必要が無くなり、読書人は理想の姿勢で読書に集中できるのである。
【符号の説明】
【0015】
1 鋼材A,B,C
2 鋼材締め付けネジ
3 ねじりコイルバネ
4 カラー
5 セットネジ
6 引っ掛け