(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-168214(P2015-168214A)
(43)【公開日】2015年9月28日
(54)【発明の名称】オフセット印刷機用スイング機構
(51)【国際特許分類】
B41F 21/10 20060101AFI20150901BHJP
B65H 9/12 20060101ALI20150901BHJP
【FI】
B41F21/10
B65H9/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-46286(P2014-46286)
(22)【出願日】2014年3月10日
(71)【出願人】
【識別番号】514060396
【氏名又は名称】上海光華印刷機械有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100081455
【弁理士】
【氏名又は名称】橘 哲男
(74)【代理人】
【識別番号】100170966
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 正紀
(72)【発明者】
【氏名】喬 俊偉
(72)【発明者】
【氏名】肖 虎
【テーマコード(参考)】
3F102
【Fターム(参考)】
3F102AA13
3F102AB01
3F102BA09
3F102BB02
3F102DA07
3F102EC01
3F102EC11
3F102EC12
(57)【要約】
【課題】 スイング爪開閉作動の正確性を向上させることができ、全体的な機構の揺動信頼性と安定性も向上させることができるオフセット印刷機用のスイング機構の提供。
【解決手段】 このオフセット印刷機用スイング機構は、渡胴、スイング、爪開閉機構及びスイングレバー機構を含む。爪開閉機構には、渡胴のR側軸端で固定して取り付けられた原動ギヤと爪開閉カム、レバー付軸に固定して取り付けられ1セットの駆動レバー、カム付軸に取り付けられたレバー付カム、レバー付軸に固定して取り付けられた中間レバー、両端でそれぞれに中間レバーのもう一方の軸端とレバー付カムの後部を連結する連結ロッド11、レバー付カム12の先端部の裏面で爪開閉コロを挟むために作成したアーク溝を含む。スイングレバー機構には、原動ギヤと噛み合う駆動ギヤ、スイング元軸24のR側軸端に固定して取り付けられた1セットの駆動レバー4、5を含む。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
R側とL側のフレームの間に取り付けられた渡胴、スイング、爪開閉機構及びスイングレバー機構を含むオフセット印刷機用スイング機構において、
前記スイングは、前記R側フレームとL側フレームの間に取り付けられたスイング元軸と、先端からそれぞれにスイング元軸の両端に固定して取り付けられたスイングレバーと、前記スイングレバーのもう一方の軸端に取り付けられた爪台取付板及び爪軸と、該爪台取付板に多数間隔で取り付けられた爪台と、該爪軸にセットされて該爪台と対応する複数のスイング爪及び該爪軸のR側に取り付けられた爪開閉コロを含み、
前記爪開閉機構は、前記渡胴のR側軸端で固定して取り付けられる原動ギヤ及び共役曲線になる外周曲面の主カムと補助カムで構成される爪開閉カムと、レバー付軸に固定して取り付けられて一方の軸端が該爪開閉カムの主カムの外周曲面と補助カムの外周曲面に対応してそれぞれ当接する1セットの第1の駆動レバーと、を含み、
前記スイングレバー機構は、前記原動ギヤと噛み合う駆動ギヤと、該駆動ギヤと駆動軸に固定して取り付けられ共役曲線になる外周曲面の主カムと補助カムで構成されるスイングカムと、前記スイング元軸のR側軸端で固定して取り付けられ一方の軸端が該スイングカムの主カムの外周曲面と補助カムの外周曲面に対応してそれぞれ当接する1セットの第2の駆動レバーと、を含み、
前記爪開閉機構は、一方の軸端がレバー付軸に固定して取り付けられる中間レバーと、該中間レバーのもう一方の軸端に連結される連結ロッドと、回転センターにそれぞれの軸端が連結された先端部及び後部を有するレバー付カムを含み、
前記レバー付カムには、前記先端部の裏面に前記爪開閉コロを挟み込んで転がすアーク溝が形成され、前記回転センターがカム付軸に連結されるとともに前記後部が前記連結ロッドの一方の軸端に連結されていることを特徴とするオフセット印刷機用スイング機構。
【請求項2】
前記R側フレームの表面にカバー付ブラケットを取り付け、前記渡胴のR側軸端及び前記スイング元軸のR側軸端をそれぞれ前記R側フレームに通して前記カバー付ブラケットの取付板に取り付け、前記レバー付軸及び前記駆動軸をそれぞれ前記R側フレームと前記カバー付ブラケットの取付板の間に取り付けることを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷機用スイング機構。
【請求項3】
前記カム付軸をL型ブラケットで前記R側フレームの裏面に取り付けることを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷機用スイング機構。
【請求項4】
前記R側フレームの裏面にL型ブラケットを取り付け、前記カム付軸を前記R側フレームと該L型ブラケットの間に取り付けることを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷機用スイング機構。
【請求項5】
前記第2の1セットの駆動レバーの軸端は、キーで前記スイング元軸のR側軸端に固定して取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷機用スイング機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフセット印刷機用スイング機構に関し、より具体的には、スイング爪開閉で正確な紙咥えを実現するオフセット印刷機用スイング機構に関する。
【背景技術】
【0002】
オフセット印刷機のスイング機構は、紙受けの経路方式によって、直接紙受け、間接紙受け、オーバー送紙の三つに分けられる。
【0003】
直接紙受けは、紙をフィーダーテーブルで位置決めした後、直接、圧胴爪から紙を咥え出す方式である。
【0004】
間接紙受けは、紙をフィーダーテーブルで位置決めした後、最初にスイング爪から紙を咥え出し、次にスイング爪より圧胴爪に紙を受け渡す方式である。その受け渡しの過程において、様々なスイング機構の形態があり、スイング下向きレバー式は最も広く使用されている形態である。
【0005】
オーバー送紙は、上記した二つの方式と区別される。即ち、紙の位置決め部品を、フィーダーテーブルに取り付けずに圧胴に取り付け、紙をフィーダーテーブルから送紙する時、送紙スピードを圧胴表面のスピードよりもわずかに大きくし、このスピードの落差を利用して紙の位置決めを行い、それから再び圧胴爪から紙を咥え出す方式である。
【0006】
スイングレバー式は、間接紙受け方式の印刷機に応用される。現在、先進的なスイング方式として、その機械機構は印刷業界における重要な研究ポイントとなっている。
【0007】
紙をフィーダーテーブルに位置決めした後、一般に、スイング機構によって停止状態から印刷シリンダーのスピードと同速まで紙を加速して紙の受渡しを実現する。ある意味で、印刷機性能の優劣を決定する。
【0008】
紙が前当に位置決めされた後で、静止状態にあり、見当の精度を保証するため、スイング爪も必ず静止状態で開いて紙を受ける。
【0009】
従来の機構は、エキセン付上向きレバー式のスイング機構を多く利用して、エキセン付カラーの回転動作を追加するので、スイング爪の動作が複雑になる。
【0010】
また、慣性効果により高速時に大きい衝撃が存在する。また、応力が均一にかかることを保証するため、カムとスプリング及び恒力機構とを利用するので、機構が複雑となり依頼性が低下する。
【0011】
従って、現在は、ほとんど高速オフセット印刷機では、下向きレバー式スイング機構が使用されている。
【0012】
本出願人は、特許文献1において「下向きレバー式スイング機構」を提案した。その作動原理を
図1に示す。
【0013】
オフセット印刷機のメインモータでギヤ180とスイング爪カム2を駆動して回転させ、更にギヤ180の会展により駆動ギヤ170とスイングカム1を駆動して、スイングカム1とスイング爪カム2を同じ角速度で回転させる。
【0014】
スイングカム1とスイング爪カム2は、共役カーブの主カムと補助カムから構成される。同時にスイングカム1の主カムの外周曲面と補助カムの外周曲面は、それぞれに1セットのスイングレバー3,16を駆動して、幾何閉鎖を形成する。スイング爪カム2の主カムの外周曲面と補助カムの外周曲面は、それぞれに1セットのスイングレバー14,400を駆動して、幾何閉鎖を形成する。
【0015】
1セットのスイングレバー3,16が再びスイング元軸24を駆動して、予期的な揺動(設計したとおりの搖動)を実現する。即ち、駆動したスイングで予期的な揺動を実現する。
【0016】
レバー130とスイングレバー14,400は、キーで同じシャフトに固定されており、スイング爪カム2の駆動でレバー130がレバー付カム60を駆動し、予期的な揺動を実現する。レバー付カム60とレバー130は、スプリング50で正常な印刷状態で力の閉鎖になっており、レバー付カム60(
図2a)の凸面(
図2bのII)とレバー130のコロは常に接触している。
【0017】
スイングレバー110からフィーダーテーブル40までの揺動時は、しばらく静止して滞在したままである。この時、レバー付カム60は反時計回りで最低位置から最高位置まで揺動し、開閉爪コロ100で爪軸90を駆動し、スイング爪80と爪台70を閉じ、フィーダーテーブル40で紙を咥えることで、紙咥えを実現することができる。
【0018】
スイングが再加速して、反時計回りで下向きに揺動する。この過程で、レバー付カム60は最高位置に維持される。即ち、スイング爪80は紙咥え状態を維持する。
【0019】
スイングレバー110は、渡胴の受け渡し位置に振る際、渡胴と同速を維持する。
【0020】
レバー付カム60を時計回りで最高位置から下向きへ揺動し、開閉爪コロ100が爪軸90を駆動してスイング爪80を開き、紙がスイングから渡胴に渡され、正常な紙の受け渡しを実現する。
【0021】
受け渡しが完了したら、渡胴の回転に従って紙を印刷ユニットへ送入し、スイングレバー110を下向きに揺動し、ゆっくり減速し続けて、最低位置で停止する。
【0022】
その後、再び緩やかにフィーダーテーブル40へ戻して、次に紙を取ることを待つ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0023】
【特許文献1】中国特許第ZL201120432850.0号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
しかしながら、上記した従来の技術によれば、以下のような課題があった。
(1)スプリング50によって、レバー付カム60のボスとレバー130のコロが常に接触している状態であり、スプリング50の荷重に変化が生じると、レバー付カム60にスプリング50の衝撃の振動が伝わり、高速回転時の紙の受け渡しに対して悪影響を及ぼすという問題がある。
(2)レバー付カム60の機構が複雑化しコストも高くなるという問題がある。即ち、レバー付カム60には、
図2bに示されるようにカーブ溝I、ボスIIの2つの使用面があるため、加工精度が確保しにくく、機構が複雑化しコストも高くなる。
【0025】
従って、本発明の目的は、スイング爪開閉作動の正確性を向上させることができ、全体的な機構の揺動信頼性と安定性も向上させることができるオフセット印刷機用のスイング機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0026】
本発明は、上記の目的を達成するため、R側とL側のフレームの間に取り付けられた渡胴、スイング、爪開閉機構及びスイングレバー機構を含むオフセット印刷機用スイング機構において、前記スイングは、前記R側フレームとL側フレームの間に取り付けられたスイング元軸と、先端からそれぞれにスイング元軸の両端に固定して取り付けられたスイングレバーと、前記スイングレバーのもう一方の軸端に取り付けられた爪台取付板及び爪軸と、該爪台取付板に多数間隔で取り付けられた爪台と、該爪軸にセットされて該爪台と対応する複数のスイング爪及び該爪軸のR側に取り付けられた爪開閉コロを含み、前記爪開閉機構は、前記渡胴のR側軸端で固定して取り付けられる原動ギヤ及び共役曲線になる外周曲面の主カムと補助カムで構成される爪開閉カムと、レバー付軸に固定して取り付けられて一方の軸端が該爪開閉カムの主カムの外周曲面と補助カムの外周曲面に対応してそれぞれ当接する1セットの第1の駆動レバーと、を含み、前記スイングレバー機構は、前記原動ギヤと噛み合う駆動ギヤと、該駆動ギヤと駆動軸に固定して取り付けられ共役曲線になる外周曲面の主カムと補助カムで構成されるスイングカムと、前記スイング元軸のR側軸端で固定して取り付けられ一方の軸端が該スイングカムの主カムの外周曲面と補助カムの外周曲面に対応してそれぞれ当接する1セットの第2の駆動レバーと、を含み、前記爪開閉機構は、一方の軸端がレバー付軸に固定して取り付けられる中間レバーと、該中間レバーのもう一方の軸端に連結される連結ロッドと、回転センターにそれぞれの軸端が連結された先端部及び後部を有するレバー付カムを含み、前記レバー付カムには、前記先端部の裏面に前記爪開閉コロを挟み込んで転がすアーク溝が形成され、前記回転センターがカム付軸に連結されるとともに前記後部が前記連結ロッドの一方の軸端に連結されていることを特徴とするオフセット印刷機用スイング機構を提供するものである。
【0027】
以上の構成において、前記R側フレームの表面にカバー付ブラケットを取り付け、前記渡胴のR側軸端及び前記スイング元軸のR側軸端をそれぞれ前記R側フレームに通して前記カバー付ブラケットの取付板に取り付け、前記レバー付軸及び前記駆動軸をそれぞれ前記R側フレームと前記カバー付ブラケットの取付板の間に取り付けることが望ましい。
【0028】
また、前記カム付軸をL型ブラケットで前記R側フレームの裏面に取り付けることが望ましい。
【0029】
また、前記R側フレームの裏面にL型ブラケットを取り付け、前記カム付軸を前記R側フレームと該L型ブラケットの間に取り付けることが望ましい。
【0030】
また、前記第2の1セットの駆動レバーの軸端は、キーで前記スイング元軸のR側軸端に固定して取り付けられることが望ましい。
【発明の効果】
【0031】
本発明のオフセット印刷機用のスイング機構は、以上の構成を有するので、従来の技術と比べると以下の効果を奏することができる。
第1に、全体的な機構にスプリングがないため、スプリングの圧力が変化する時のレバー付カムとスプリングの衝撃の振動を避けて、紙の受け渡しが穏やかになる。
第2に、中間レバーと駆動レバーでレバー付カムを駆動するため、スイング機構によるスペースの占用が小さくなるだけでなく、更にスイング機構も簡単な構成とすることができる。
第3に、レバー付カムにはカーブ溝が一か所だけ設けられる。このカーブ溝から円弧溝に加工されて、レバー付カムの構造が大幅に簡略化され、加工の精度を高めることに優れ、更にコストダウンを図ることができる。
【0032】
本発明のオフセット印刷機用のスイング機構は、常に印刷速度を向上させるために適応させる。即ち、スイングの周波数の急速な揺動に適応し、スイング爪開閉作動の正確性を向上させ、全体的な機構の揺動信頼性と安定性も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】既存技術のオフセット印刷機用下向きレバー式スイング機構の原理図である。
【
図2】(a)は、既存技術のオフセット印刷機用下向きレバー式スイング機構のレバー付カムの構造説明図であり、(b)は、
図2(a)のA方向からの正投影図である。
【
図3】本発明のオフセット印刷機用スイング機構の断面図である。
【
図4】本発明のオフセット印刷機用スイング機構の側面図である。
【
図5】(a)は、本発明のオフセット印刷機用スイング機構のレバー付カムの構造説明図であり、(b)は、
図5aのB方向からの正投影図であり、(c)は、
図5aのC高校からの正投影図である。
【
図6】本発明のオフセット印刷機用スイング機構の原理図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本発明をより良く理解するために、具体的な実施例及び図面に基づき詳細に説明する。
【0035】
図3から
図5は、本発明のオフセット印刷機用スイング機構を示すものであり、このスイング機構には、渡胴、スイング、爪開閉機構及びスイングレバー機構が含まれる。
【0036】
図3および
図4に示すように、渡胴26は、R側フレーム29とL側フレームの間に取り付けられる。R側フレーム29の表面には、カバー付ブラケット30が取り付けられている。また、R側フレーム29の裏面には、L型ブラケット28が取り付けられている。渡胴26のR側軸端は、R側フレーム29に挿通され、カバー付ブラケット30の取付板にベアリングで取り付けられている。
【0037】
スイングは、R側フレーム29とL側フレームの間に取り付けられたスイング元軸24と、先端からそれぞれにスイング元軸24の両端に固定して取り付けられたスイングレバー3と、このスイングレバー3のもう一方の軸端に取り付けられた爪台取付板及び爪軸18と、多数間隔で爪台取付板に取り付けられた爪台20と、爪軸18にセットされる爪台20に対応した複数のスイング爪19及び爪軸18のR端に取り付けられた爪開閉コロ17と、を含む。スイング元軸24のR側軸端は、R側フレーム29に通され、カバー付ブラケット30の取付板にベアリングで取り付けられている。
【0038】
爪開閉機構は、原動ギヤ8と、爪開閉カム2と、1セットの駆動レバー4,5と、中間レバー10と、連結ロッド11及びレバー付カム12と、を含む。
【0039】
原動ギヤ8と爪開閉カム2は、渡胴26のR側軸端に固定して取り付けられている。爪開閉カム2は、共役カーブになる外周曲面の主カムと補助カムで構成されている。1セットの駆動レバー4,5の軸端と中間レバー10の軸端は、キーでレバー付軸23に固定して取り付けられる。レバー付軸23は、ベアリングでR側フレーム29とカバー付ブラケット30の取付板の間に取り付けられている。
【0040】
1セットの駆動レバー4,5のもう一方の軸端の付コロは、爪開閉カム2の主カムの外周曲面と補助カムの外周曲面に対応して一つずつ一致させるように配置されている。連結ロッド11の軸端は、中間レバー10のもう一方の軸端に連結されている。
【0041】
レバー付カム12は、
図5(a)〜
図5(c)に示すように、回転センター及びそれに連結される先端部121及び後部122を含む。レバー付カム12の後部の一方の軸端は、連結ロッド11の一方の軸端と連結される。レバー付カム12の回転センターは、カム付軸13にベアリングで連結される。カム付軸13は、L型ブラケット28とR側フレーム29の間にベアリングで取り付けられている。
【0042】
図5(a)〜
図5(c)に示すように、レバー付カム12の先端部121の裏面には、アーク溝120が形成されており、このアーク溝120に爪開閉コロ17を挟み込んで転がす。
【0043】
スイングレバー機構は、駆動ギヤ9と、スイングカム1と、駆動レバー6,7と、を含む。
【0044】
駆動ギヤ9は、原動ギヤ8と噛み合う。スイングカム1と駆動ギヤ9は、駆動軸22に固定して取り付けられる。スイングカム1も共役カーブになる外周曲面の主カムと補助カムで構成されている。
【0045】
駆動軸22は、R側フレーム29とカバー付ブラケット30の取付板の間にベアリングで取り付けられる。1セットの駆動レバー6,7の軸端は、キーでスイング元軸24のR側軸端に固定して取り付けられる。1セットの駆動レバー6,7のもう一方の軸端の付コロは、スイングカム1の主カムの外周曲面と補助カムの外周曲面に対応して一つずつ一致させるようにして設けられる。
【0046】
以下、
図6を参照して、本発明のオフセット印刷機のスイング機構の動作原理を説明する。
【0047】
オフセット印刷機のメインモータは、原動ギヤ8と爪開閉カム2を駆動し、回転しながら原動ギヤ8を通して駆動ギヤ9とスイングカム1を駆動する。
【0048】
スイングカム1と爪開閉カム2は同じ角速度で回転することができる。同時にスイングカム1の主カムの外周曲面と補助カムの外周曲面はそれぞれに1セットの駆動レバー6,7を駆動して、幾何閉鎖を形成する。1セットの駆動レバー6,7は、更にキーよりスイング元軸24を駆動し、予期的な揺動を実現し、同時にスイングレバー3も駆動して、予期的な揺動を実現する。
【0049】
爪開閉カム2の主カムの外周曲面と補助カムの外周曲面はそれぞれに1セットの駆動レバー4,5を駆動して、幾何閉鎖を形成する。
【0050】
中間レバー10の軸端と1セットの駆動レバー4,5は、キーでレバー付軸23に固定して取り付けられているので、爪開閉カム2が駆動すれば、1セットの駆動レバー4,5がその外周局面にそって搖動し、レバー付軸23を回転させる。これにより、中間レバー10が1セットの駆動レバー4,5に従って揺動する。
【0051】
中間レバー10の一方の軸端に連結された連結ロッド11でレバー付カム12の予期的な揺動を実現できる。設定されたスイングの予期的な揺動の規則によって、スイングレバー3がフィーダーテーブル40まで揺動する時に、しばらくの間、静止状態を維持する。
【0052】
この時、レバー付カム12は反時計回りで最低位置から最高位置まで揺動し、開閉爪コロ17が爪軸18を駆動して、スイング爪19と爪台20を閉じ、フィーダーテーブル40に紙を咥えさせる。これにより、紙咥えを実現することができる。
【0053】
この後、スイングレバー3は、スイングカム1の駆動で加速して、反時計回りで下向きに搖動する。この過程で、レバー付カム12の先端部は最高位置に維持される。即ち、スイング爪19と爪台20は紙咥え状態を維持する。
【0054】
スイングレバー3が渡胴26の受け渡し位置に搖動する際に、スイングレバー3のスイング爪19と爪台20は、渡胴26と同じテープスピードを維持する。
【0055】
レバー付カム12の先端部121は、爪開閉カム2の駆動で時計回りに最高位置から下向きに揺動し、開閉爪コロ17が爪軸18を駆動し、スイング爪19と爪台20を開いて、紙をスイングから渡胴26に渡し、正常な紙受け渡しを実現する。
【0056】
受け渡しが完了したら、紙を渡胴26の回転に従って印刷ユニットに送入し、スイングレバー3を下向きに揺動させ、ゆっくり減速し続けて、最低位置まで来たら停止する。
【0057】
その後、再び緩やかにフィーダーテーブル40に戻して、次に紙を取るのを待つ。
【0058】
以上の実施例は本発明の説明のためのみであって、その範囲を制限するものではない。この技術分野の技術者は、本発明の精神と範囲を離れない状態で様々な変更や変形することもできる。そのため全ての同等な技術も本発明の範疇に属するべきであり、特許請求の範囲によって限定される。
【符号の説明】
【0059】
1 スイングカム
2 爪開閉カム
3 スイングレバー
4、5 駆動レバー
6、12 レバー付カム
7 爪台
8 原動ギヤ
9 駆動ギヤ
10 中間レバー
11 連結ロッド
12 レバー付きカム
13 カム付軸
17 爪開閉コロ
18 爪軸
19 スイング爪
20 爪台
23 レバー付軸
24 スイング元軸
26 渡胴
28 L型ブラケット
29 R側フレーム
30 カバー付きブラケット
40 フィーダーテーブル
120 アーク溝
121 先端部
122 後部