特開2015-168418(P2015-168418A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2015168418-ケース用伸縮自在のキャスター装置 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-168418(P2015-168418A)
(43)【公開日】2015年9月28日
(54)【発明の名称】ケース用伸縮自在のキャスター装置
(51)【国際特許分類】
   B60B 33/06 20060101AFI20150901BHJP
   A45C 5/14 20060101ALI20150901BHJP
【FI】
   B60B33/06 B
   A45C5/14 B
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2014-119427(P2014-119427)
(22)【出願日】2014年6月10日
(31)【優先権主張番号】201420101761.1
(32)【優先日】2014年3月6日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】513273672
【氏名又は名称】中山可鎖五金塑料製品有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】514146852
【氏名又は名称】金 ▲徳▼厚
(74)【代理人】
【識別番号】100110766
【弁理士】
【氏名又は名称】佐川 慎悟
(74)【代理人】
【識別番号】100133260
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 基子
(74)【代理人】
【識別番号】100169340
【弁理士】
【氏名又は名称】川野 陽輔
(74)【代理人】
【識別番号】100195682
【弁理士】
【氏名又は名称】江部 陽子
(72)【発明者】
【氏名】馬 聖爵
(72)【発明者】
【氏名】金 ▲徳▼厚
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA02
3B045FB03
(57)【要約】
【課題】本発明は簡単な構造を有し、操作も便利であるケース用伸縮自在のキャスター装置を提供する。
【解決手段】本発明のケース用伸縮自在のキャスター装置10は、ケース9に対して突出するように当該ケース9の底部に配設され、内側に収容空間2が形成されている支持脚1と、前記収容空間2に枢着されるキャスターモジュール11と、前記キャスターモジュール11の伸ばし及び戻しを制御するロック装置12と、を含む。キャスターモジュール11はキャスター本体3と、二つのスルーホール41a,41bが部分的に重なるように並べて形成され、前記キャスター本体3と連結する弾性を備えてなる連結部4と、を含む
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースに対して突出するように当該ケースの底部に配設され、内側に収容空間が形成されている支持脚と、
前記収容空間に枢着されるキャスターモジュールと、
前記キャスターモジュールの伸ばし及び戻しを制御するロック装置と、
を含むことを特徴とするケース用伸縮自在のキャスター装置。
【請求項2】
前記キャスターモジュールはキャスター本体と、二つのスルーホールが部分的に重なるように並べて形成され、前記キャスター本体と連結する弾性を備えてなる連結部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のケース用伸縮自在のキャスター装置。
【請求項3】
前記ロック装置は、前記連結部の前記キャスター本体が連結される側の反対側に配設された溝の側壁部と、前記収容空間に固設されているとともに、前記スルーホールの一つに嵌め込まれて挿設されるための枢軸が固設されている取付け板と、前記収容空間の底部に形成されているとともに前記取付け板の両側に位置する位置決め穴と、弾性を有しているとともに前記収容空間の側壁に配設されて前記キャスター本体の戻し軌道に位置する位置止めブロックと、を含むことを特徴とする請求項2に記載のケース用伸縮自在のキャスター装置。
【請求項4】
前記キャスター本体はユニバーサルジョイントを介して前記連結部と連結されていることを特徴とする請求項2に記載のケース用伸縮自在のキャスター装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はキャスター装置に係わり、特に簡単な構造を有し、操作も便利であるケース用伸縮(突出および収容)自在のキャスター装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のケースは運搬時の便利性を向上させるため、ケース底部に二つまたは四つのキャスターが配設されている。例えば、特開2003−146003号公報には、スーツケース用のキャスターが開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−146003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のキャスター部分は、ケースから突出したままであり、その突出状態とケースに収容される収容状態との間で伸縮不能であるため、外力がない場合はケースを特定位置にしっかり固定して放置することが困難になる。そのため、従来のケースのキャスター部分に対して構造上の改良が必要とされている。
【0005】
従来技術の課題を解決するため、本発明は簡単な構造を有し、操作も便利であるケース用伸縮自在のキャスター装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は前記技術的な問題を解決するため下記の技術手段を採用する。
【0007】
本発明に係るケース用伸縮自在のキャスター装置は、ケースに対して突出するように当該ケースの底部に配設され、内側に収容空間が形成されている支持脚と、前記収容空間に枢着されるキャスターモジュールと、前記キャスターモジュールの伸ばし及び戻しを制御するロック装置と、を含む。
【0008】
また、本発明の一態様として、前記キャスターモジュールはキャスター本体と、二つのスルーホールが部分的に重なるように並べて形成され、前記キャスター本体と連結する弾性を備えてなる連結部と、を含む。
【0009】
さらに、本発明の一態様として、前記ロック装置は、前記連結部の前記キャスター本体が連結される側の反対側に配設された溝の側壁部と、前記収容空間に固設されているとともに、前記スルーホールの一つに嵌め込まれて挿設されるための枢軸が固設されている取付け板と、前記収容空間の底部に形成されるとともに前記取付け板の両側に位置する位置決め穴と、弾性を有しているとともに前記収容空間の側壁に配設されて前記キャスター本体の戻し軌道に位置する位置止めブロックと、を含む。
【0010】
また、本発明の一態様として、前記キャスター本体はユニバーサルジョイントを介して前記連結部と連結されている。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、ケースの底部に伸縮自在のキャスター装置を配設することにより、ケースを運搬する時はキャスター装置を伸ばして突出させ、キャスターの滑りを利用して運搬の便利化を図ることができる。一方、ケースを特定位置に固定して放置しようとする場合、キャスター装置を伸ばし状態から戻して収容し、支持脚を介して滑ったり傾いたりすることなくケースをしっかり固定させることができる。本発明のケース用伸縮自在のキャスター装置は、簡単な構造を有し、操作も便利である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
以下は図面と実施形態を参照して本発明について詳しく説明する。
図1】本発明に係るケース用伸縮自在のキャスター装置をケースに取付けた状態で下方から見た図である。
図2】本発明に係るケース用伸縮自在のキャスター装置において、収容状態のキャスターモジュールを示す分解斜視図である。
図3】本発明に係るケース用伸縮自在のキャスター装置において、突出状態のキャスターモジュールを示す分解斜視図である。
図4】本発明に係るキャスターモジュールと取付け板の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1図4を参照し、本発明のケース用伸縮自在のキャスター装置10は、ケース9に対して突出するように当該ケース9の底部に配設され、内側に収容空間2が形成されているる支持脚1と、前記収容空間2に枢着されるキャスターモジュール11と、前記キャスターモジュール11の伸ばし(突出状態)及び戻し(収容状態)を制御するロック装置12と、を含む。
【0014】
本発明は、ケース9の底部に伸縮自在のキャスター装置10を配設することにより、ケース9を運搬する時は、図3に示すように、キャスター装置10を伸ばして突出させ、キャスターの滑りを利用して運搬の便利化を図ることができる。一方、ケース9を特定位置に固定して放置しようとする場合、図2に示すように、キャスター装置10を伸ばし状態から戻して収容空間2内に収容し、支持脚1を介して滑ったり傾いたりすることなくケース9をしっかり固定させることができる。本発明のケース用伸縮自在のキャスター装置10は、簡単な構造を有し、操作も便利である。
【0015】
また、本発明の一態様として、前記キャスターモジュール11は、図4に示すように、キャスター本体3と、二つのスルーホールである収容用スルーホール41aと突出用スルーホール41bとが部分的に重なるように並べて形成され、ユニバーサルジョイント13を介して前記キャスター本体3と連結する弾性を備えてなる連結部4と、を含む。前記ロック装置12は、前記連結部4の前記キャスター本体3が連結される側の反対側に配設された溝42の側壁部42a,42aと、前記収容空間2に固設されているとともに、前記収容用スルーホール41aまたは前記突出用スルーホール41bの一つに嵌め込まれて挿設されるための枢軸8が固設されている取付け板5と、前記収容空間2の底部に形成されているとともに前記取付け板5の両側に位置する一対の位置決め穴6,6と、弾性を有しているとともに前記収容空間2の側壁2aに配設されて前記キャスター本体3の戻し軌道に位置する位置止めブロック7と、を含む。
【0016】
上記構造を採用する本発明のケース用伸縮自在のキャスター装置10の作動原理は、キャスターモジュール11を収容空間2に戻して収容状態にする場合、図2に示すように、枢軸8はキャスター本体3から遠い方の収容用スールホール41aに嵌め込まれて挿設され、位置止めブロック7はキャスターモジュール11を外側へ伸ばさないように固定する。一方、キャスターモジュール11を伸ばして突出状態にする場合、図3に示すように、外力を介して、連結部4をケース9の底部と垂直になるように枢軸8回りに回転させ、そして連結部4を下へ押圧することにより、枢軸8が上へ移動しもう一つの突出用スルーホール41bに嵌め込まれて挿設されるとともに、溝42の側壁部42a,42aは位置決め穴6,6に挿入されて、連結部4が回転不能になる。この時はキャスターモジュール11が垂直状態に固定され、キャスターの滑りを利用してケース9を運搬することができる。キャスターモジュール11を戻して収容状態にする場合、連結部4を外側方向へ引っ張ることにより、枢軸8が下へ移動しもう一つの収容用スルーホール41aに嵌め込まれて挿設されるとともに、溝42の側壁部42a,42aは位置決め穴6,6から脱出し、そして連結部4を枢軸8回りに回転させてキャスターモジュール11を収容空間2に戻す。この時は支持脚1を介してケース9をしっかり特定位置に固定させることができる。
【0017】
本発明は前記実施形態に限られるものではなく、他の実施形態を採用することもできる。当業者であれば本発明の趣旨を逸脱しないことを前提として同等な修正または変更を実施することが可能であるが、それらの同等な修正または変更はいずれも本発明の請求の範囲が限定する範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0018】
1 支持脚
2 収容空間
2a 側壁
3 キャスター本体
4 連結部
5 取付け板
6 位置決め穴
7 位置止めブロック
8 枢軸
9 ケース
10 キャスター装置
11 キャスターモジュール
12 ロック装置
13 ユニバーサルジョイント
41a 収容用スルーホール
41b 突出用スルーホール
42 溝
42a 側壁部
図1
図2
図3
図4