特開2015-169993(P2015-169993A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社オプティムの特許一覧

特開2015-169993機器設定提供サーバ、携帯端末、機器設定提供方法、機器設定提供サーバ用プログラム
<>
  • 特開2015169993-機器設定提供サーバ、携帯端末、機器設定提供方法、機器設定提供サーバ用プログラム 図000003
  • 特開2015169993-機器設定提供サーバ、携帯端末、機器設定提供方法、機器設定提供サーバ用プログラム 図000004
  • 特開2015169993-機器設定提供サーバ、携帯端末、機器設定提供方法、機器設定提供サーバ用プログラム 図000005
  • 特開2015169993-機器設定提供サーバ、携帯端末、機器設定提供方法、機器設定提供サーバ用プログラム 図000006
  • 特開2015169993-機器設定提供サーバ、携帯端末、機器設定提供方法、機器設定提供サーバ用プログラム 図000007
  • 特開2015169993-機器設定提供サーバ、携帯端末、機器設定提供方法、機器設定提供サーバ用プログラム 図000008
  • 特開2015169993-機器設定提供サーバ、携帯端末、機器設定提供方法、機器設定提供サーバ用プログラム 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-169993(P2015-169993A)
(43)【公開日】2015年9月28日
(54)【発明の名称】機器設定提供サーバ、携帯端末、機器設定提供方法、機器設定提供サーバ用プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20150901BHJP
   H04N 21/485 20110101ALI20150901BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20150901BHJP
【FI】
   G06F13/00 353V
   H04N21/485
   H04N21/258
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-42551(P2014-42551)
(22)【出願日】2014年3月5日
(71)【出願人】
【識別番号】500521522
【氏名又は名称】株式会社オプティム
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】菅谷 俊二
【テーマコード(参考)】
5B089
5C164
【Fターム(参考)】
5B089GA11
5B089GA25
5B089GA26
5B089GB02
5B089HA10
5B089JA35
5B089JB14
5B089KA13
5B089KB04
5C164TA07S
5C164UB72S
5C164UD01P
5C164UD31S
5C164YA15
(57)【要約】
【課題】近距離無線通信機能を備えた電子機器の機器設定を簡便に行う。
【解決手段】ユーザ識別子と、電子機器の機器情報と、電子機器の機器設定とが関連付けられて記憶された個人設定データベース250を備え、電子機器50と近距離無線通信で通信可能に接続された通信端末10と通信可能に接続された機器設定提供サーバ200は、前記通信端末10から、ユーザ識別子とともに電子機器50の機器情報を受信し、前記個人設定データベース250から、前記受信したユーザ識別子及び機器情報と関連付けられて記憶されている機器設定を抽出し、前記抽出した機器設定を前記通信端末10に送信する。前記通信端末10は受信した機器設定を電子機器50に送信し、設定を適用する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ識別子と、電子機器の機器情報と、電子機器の機器設定とが関連付けられて記憶された個人設定データベースを備え、通信端末と通信可能に接続された機器設定提供サーバであって、
前記通信端末から、ユーザ識別子とともに機器情報を受信する機器情報受信手段と、
前記個人設定データベースから、前記受信したユーザ識別子及び機器情報と関連付けられて記憶されている機器設定を抽出する個人設定抽出手段と、
前記抽出した機器設定を前記通信端末に送信する個人設定送信手段と、
を備えることを特徴とする機器設定提供サーバ。
【請求項2】
前記通信端末から、ユーザ識別子、機器情報及び機器設定を受信する個人設定受信手段と、
前記受信したユーザ識別子、機器設定及び機器設定を、前記個人設定データベースに関連付けて記憶させる個人設定登録手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の機器設定提供サーバ。
【請求項3】
前記個人設定データベースから、前記受信した機器情報に結びつけられた機器設定を抽出する機器設定抽出手段と、
前記抽出した機器設定に係る各パラメータの平均値、又は最も多いパラメータを推奨設定として算出する推奨設定算出手段と、を備え、
前記抽出した機器設定に代えて、前記算出した推奨設定を前記通信端末に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の機器設定提供サーバ。
【請求項4】
機器設定提供サーバと公衆無線回線網を介して通信可能に接続され、また、電子機器と近距離無線を介して通信可能に接続された携帯端末であって、
前記電子機器から機器情報を取得する機器情報取得手段と、
前記携帯端末の記憶部又は入出力部から、前記携帯端末を利用しているユーザのユーザ識別子を取得するユーザ識別子取得手段と、
前記機器設定提供サーバに、前記取得したユーザ識別子とともに前記受信した機器情報を送信する機器情報送信手段と、
前記機器設定提供サーバから、前記送信した前記取得したユーザ識別子及び機器情報に応じた機器設定を受信する機器設定受信手段と、
前記受信した機器設定を前記電子機器に送信する機器設定送信手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項5】
ユーザ識別子と、電子機器の機器情報と、電子機器の機器設定とが関連付けられて記憶された個人設定データベースを備え、通信端末と通信可能に接続された機器設定提供サーバが実行する機器設定提供方法であって、
前記通信端末から、ユーザ識別子とともに機器情報を受信するステップと、
前記個人設定データベースから、前記受信したユーザ識別子及び機器情報と関連付けられて記憶されている機器設定を抽出するステップと、
前記抽出した機器設定を前記通信端末に送信するステップと、
を備えることを特徴とする機器設定提供方法。
【請求項6】
ユーザ識別子と、電子機器の機器情報と、電子機器の機器設定とが関連付けられて記憶された個人設定データベースを備え、通信端末と通信可能に接続された機器設定提供サーバが実行する機器設定提供方法であって、
前記通信端末から、ユーザ識別子とともに機器情報を受信するステップと、
前記個人設定データベースから、前記受信したユーザ識別子及び機器情報と関連付けられて記憶されている機器設定を抽出するステップと、
前記抽出した機器設定を前記通信端末に送信するステップと、
を備えることを特徴とする機器設定提供サーバ用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器が通信可能に接続された携帯端末からの要求に応じて、個人設定や推奨設定を提供する機器設定提供サーバ、携帯端末、機器設定提供方法、機器設定提供サーバ用プログラム関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な電子機器の高機能化が進み、一般家庭においても、高機能、多機能化を遂げたいわゆるスマート家電が普及している。その一方で、機能の高度化に伴い設定項目の多さ、複雑さも高まり、技術理解の薄い人々にとっては、独力で設定を行うことの困難が増しつつある。
【0003】
ここではリモートサポートといったサポート制度もあるものの、機器を新規に購入したり、買い替えたりといった際に、一々リモートサポートを受けるのは利用者にとっても煩雑であるし、メーカーにとってもコストが高い。
【0004】
このような課題に対して、複数の電子機器がネットワークを介して接続され、複数の電子機器間で個人設定情報を共有する個人設定情報共有システムにおいて、最新の個人設定情報の設定を、簡易化する個人設定情報共有システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−288340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1において、TV放送受信機3には、携帯電話機1に第1個人設定情報を送信するよう要求する通信部35及び要求プログラム363b1を実行したCPU361と、携帯電話機1から送信された携帯電話機番号に対応する第2個人設定情報を、第2個人設定情報データテーブル363b1から抽出する抽出プログラム363b2を実行したCPU361と、第2個人設定情報に含まれる設定内容が後に設定された設定内容となるように、携帯電話機1から送信された第1個人設定情報と、当該抽出された第2個人設定情報と、をマージして第2個人設定情報を更新する第2更新プログラム363b3を実行したCPU361と、を備えるよう構成した個人設定情報共有システムが開示されている。
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の手法は、設定を行う携帯電話機と、TV放送受信機の間でピア・トゥ・ピアの通信を行っているため、その設定が保存された携帯電話機を持ち続けない限り、電子機器に設定を適用することができず、加えて、TV放送受信機に設定する内容を、一度は携帯電話機に設定する必要があり、設定自体の複雑さは解消しないという課題がある。
【0008】
そこで本発明の発明者は、個人設定をユーザ識別子と関連付け、サーバ上で一見管理すると同時に、製品ごとの推奨設定を算出することで、まだその製品を設定したことのないユーザにとっても、複雑な設定行為を排して簡単に初期設定を行える点に着目した。
【0009】
本発明は、これらの課題に鑑み、電子機器と近距離無線通信端末で通信可能に接続された携帯端末が、インターネットを通じて機器設定提供サーバから個人設定、又は算出された推奨設定をダウンロードし、それを電子機器に送信することで、設定の手間をかけずに有効な設定を適用可能な機器設定提供サーバ、携帯端末、機器設定提供方法、機器設定提供サーバ用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0011】
第1の特徴に係る発明は、ユーザ識別子と、電子機器の機器情報と、電子機器の機器設定とが関連付けられて記憶された個人設定データベースを備え、通信端末と通信可能に接続された機器設定提供サーバであって、
前記通信端末から、ユーザ識別子とともに機器情報を受信する機器情報受信手段と、
前記個人設定データベースから、前記受信したユーザ識別子及び機器情報と関連付けられて記憶されている機器設定を抽出する個人設定抽出手段と、
前記抽出した機器設定を前記通信端末に送信する個人設定送信手段と、
を備えることを特徴とする機器設定提供サーバを提供する。
【0012】
第1の特徴に係る発明によれば、ユーザ識別子と、電子機器の機器情報と、電子機器の機器設定とが関連付けられて記憶された個人設定データベースを備え、通信端末と通信可能に接続された機器設定提供サーバは、前記通信端末から、ユーザ識別子とともに機器情報を受信し、前記個人設定データベースから、前記受信したユーザ識別子及び機器情報と関連付けられて記憶されている機器設定を抽出し、前記抽出した機器設定を前記通信端末に送信する。
【0013】
第1の特徴に係る発明は、機器設定提供サーバのカテゴリであるが、機器設定提供方法及び、機器設定提供サーバ用プログラムであってもカテゴリに応じた同様の作用、効果を奏する。
【0014】
第2の特徴に係る発明は、前記通信端末から、ユーザ識別子、機器情報及び機器設定を受信する個人設定受信手段と、
前記受信したユーザ識別子、機器設定及び機器設定を、前記個人設定データベースに関連付けて記憶させる個人設定登録手段と、
を備えることを特徴とする第1の特徴に係る発明である機器設定提供サーバを提供する。
【0015】
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である機器設定提供サーバは、前記通信端末から、ユーザ識別子、機器情報及び機器設定を受信し、前記受信したユーザ識別子、機器設定及び機器設定を、前記個人設定データベースに関連付けて記憶させる。
【0016】
第3の特徴に係る発明は、前記個人設定データベースから、前記受信した機器情報に結びつけられた機器設定を抽出する機器設定抽出手段と、
前記抽出した機器設定に係る各パラメータの平均値、又は最も多いパラメータを推奨設定として算出する推奨設定算出手段と、を備え、
前記抽出した機器設定に代えて、前記算出した推奨設定を前記通信端末に送信することを特徴とする第1又は第2の特徴に係る発明である機器設定提供サーバを提供する。
【0017】
第3の特徴に係る発明によれば、第1又は第2の特徴に係る発明である機器設定提供サーバは、前記個人設定データベースから、前記受信した機器情報に結びつけられた機器設定を抽出し、前記抽出した機器設定に係る各パラメータの平均値、又は最も多いパラメータを推奨設定として算出し、前記抽出した機器設定に代えて、前記算出した推奨設定を前記通信端末に送信する。
【0018】
第4の特徴に係る発明は、機器設定提供サーバと公衆無線回線網を介して通信可能に接続され、また、電子機器と近距離無線を介して通信可能に接続された携帯端末であって、
前記電子機器から機器情報を取得する機器情報取得手段と、
前記携帯端末の記憶部又は入出力部から、前記携帯端末を利用しているユーザのユーザ識別子を取得するユーザ識別子取得手段と、
前記機器設定提供サーバに、前記取得したユーザ識別子とともに前記受信した機器情報を送信する機器情報送信手段と、
前記機器設定提供サーバから、前記送信した前記取得したユーザ識別子及び機器情報に応じた機器設定を受信する機器設定受信手段と、
前記受信した機器設定を前記電子機器に送信する機器設定送信手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末を提供する。
【0019】
第4の特徴に係る発明によれば、機器設定提供サーバと公衆無線回線網を介して通信可能に接続され、また、電子機器と近距離無線を介して通信可能に接続された携帯端末は、前記電子機器から機器情報を取得し、前記携帯端末の記憶部又は入出力部から、前記携帯端末を利用しているユーザのユーザ識別子を取得し、前記機器設定提供サーバに、前記取得したユーザ識別子とともに前記受信した機器情報を送信し、前記機器設定提供サーバから、前記送信した前記取得したユーザ識別子及び機器情報に応じた機器設定を受信し、前記受信した機器設定を前記電子機器に送信する。
【0020】
第5の特徴に係る発明は、ユーザ識別子と、電子機器の機器情報と、電子機器の機器設定とが関連付けられて記憶された個人設定データベースを備え、通信端末と通信可能に接続された機器設定提供サーバが実行する機器設定提供方法であって、
前記通信端末から、ユーザ識別子とともに機器情報を受信するステップと、
前記個人設定データベースから、前記受信したユーザ識別子及び機器情報と関連付けられて記憶されている機器設定を抽出するステップと、
前記抽出した機器設定を前記通信端末に送信するステップと、
を備えることを特徴とする機器設定提供方法を提供する。
【0021】
第6の特徴に係る発明は、ユーザ識別子と、電子機器の機器情報と、電子機器の機器設定とが関連付けられて記憶された個人設定データベースを備え、通信端末と通信可能に接続された機器設定提供サーバが実行する機器設定提供方法であって、
前記通信端末から、ユーザ識別子とともに機器情報を受信するステップと、
前記個人設定データベースから、前記受信したユーザ識別子及び機器情報と関連付けられて記憶されている機器設定を抽出するステップと、
前記抽出した機器設定を前記通信端末に送信するステップと、
を備えることを特徴とする機器設定提供サーバ用プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、電子機器と近距離無線通信端末で通信可能に接続された携帯端末が、インターネットを通じて機器設定提供サーバから個人設定、又は算出された推奨設定をダウンロードし、それを電子機器に送信することで、設定の手間をかけずに有効な設定を適用可能な機器設定提供サーバ、携帯端末、機器設定提供方法、機器設定提供サーバ用プログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、本発明の好適な実施形態である機器設定提供システム1の概要図である。
図2図2は、本発明の好適な実施形態である機器設定提供システム1のシステム構成図である。
図3図3は、通信端末10、電子機器50、機器設定提供サーバ200の機能ブロックと各機能の関係を示す図である。
図4図4は、通信端末10、電子機器50、機器設定提供サーバ200が実行する機器設定提供処理のフローチャート図である。
図5図5は、通信可能な電子機器50をスキャン中の通信端末10に表示される画面の一例である。
図6図6は、通信可能な電子機器50を発見した際に通信端末10に表示される確認画面の一例である。
図7図7は、個人設定データベース250内の、個人設定テーブルの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0025】
[機器設定提供システム1の概要]
図1は、本発明の好適な実施形態である機器設定提供システム1の概要を説明するための図である。この図1に基づいて、機器設定提供システム1の概要を説明する。
【0026】
ここで、通信端末10の利用者は、電子機器50の近距離におり、電子機器50と通信端末10は近距離無線通信で通信可能な位置にあるものとする。初めに、通信端末10の利用者は、電子機器50から、機器情報を取得する(ステップS01)。なお、図中の点線は近距離無線通信による通信であることを表している。
【0027】
ここで近距離無線通信とは、NFC(Near Field Communication)とも呼称され、近距離において双方向に通信が可能な国際標準規格である。特徴として、通信距離は近距離に限定されるものの、端末を機器にかざすだけで通信を行うことが可能となる。
【0028】
また、機器情報とは、主に製品情報で構成される、機器種別やメーカーの特定を可能とするための情報である。加えて機器情報は、ライセンス情報等の、その機器固有の情報を含んでいてよい。
【0029】
次に、通信端末10は、個人設定をダウンロードするために、通信端末10の利用者たるユーザのユーザ識別子と、取得した機器情報とを機器設定提供サーバ200に送信する(ステップS02)。
【0030】
ここで、通信端末10は、記憶部に記憶されたユーザ識別子を読み取ってもよいし、通信端末10の端末固有IDをユーザ識別子として用いてもよいし、ユーザ自身にユーザ識別子を入力させてもよい。記憶部に記憶されたユーザ識別子の一例として、外部のSNSといったウェブサービスにおける識別子を、ユーザ識別子として用いてよい。
【0031】
機器設定提供サーバ200はそれを受信すると、個人設定データベース250に個人設定を問合せる(ステップS03)。ここで、個人設定データベース250にはユーザ識別子、機器情報と関連付けられて機器設定が記憶されており、受信したユーザ識別子及び機器情報を用いて絞り込むことで、ユーザの個人設定が抽出可能である。
【0032】
なお、個人設定が抽出されない場合や、通信端末10からの求めに応じて、機器設定提供サーバ200は、個人設定に代えて推奨設定を算出してもよい。この場合は、ユーザ識別子を一旦無視して、受信した機器情報に関連付けられた機器設定を抽出した上で、最も多いパラメータや、パラメータの平均値の組み合わせを推奨設定としてよい。ここで、外れ値を除外したり、ユーザ識別子を、別機種について受信したユーザと類似の個人設定を行っているユーザに限定したりすることで、推奨設定の算出精度を向上させることが可能である。
【0033】
機器設定提供サーバは、個人設定を抽出し、又は推奨設定を算出すると(ステップS04)、その機器設定を通信端末10に送信する(ステップS05)。通信端末10は、受信した機器設定を電子機器50に送信し、電子機器50は受信した機器設定を適用する(ステップS06)
【0034】
以上の処理手順により、ユーザは電子機器50に対して何らの入力を行わなくとも、また、電子機器50自体がインターネットに接続する機能を持たずとも、通信端末10をかざすだけで、個人に適した設定を適用することが可能である。
【0035】
また、その後電子機器50の設定が変更された場合、通信端末10はそれを検知して、最新の機器設定を機器設定提供サーバ200へ送信し、個人設定の登録を更新することが可能である。
【0036】
以上が、機器設定提供システム1の概要である。
【0037】
[機器設定提供システム1のシステム構成]
図2は、本発明の好適な実施形態である機器設定提供システム1のシステム構成図である。機器設定提供システム1は、通信端末10、電子機器50、機器設定提供サーバ200、公衆回線網3(インターネット網や第3世代、第4世代通信網など)から構成される。
【0038】
ここで、通信端末10は、公衆回線網3を介して、機器設定提供サーバ200と通信可能に接続されている。また、通信端末10と電子機器50とは、無線通信、特に近距離無線通信4で、通信可能に接続されている。
【0039】
通信端末10は、近距離無線通信機能を備え、公衆回線網へ接続可能な一般的な情報端末であって、後述する機能を備える情報機器や電化製品である。通信端末10は、例えば、携帯電話、スマートフォン、テレビ、ルータ、コンピュータに加えて、電話機、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、電子辞書端末、携帯型音楽プレーヤ、携帯型コンテンツ再生・録画プレーヤ等の一般的な情報家電であってよい。
【0040】
電子機器50は、通信端末10に近距離無線通信で接続可能であり、機器設定を受信し自身に適用可能な一般的な電子機器である。
【0041】
機器設定提供サーバ200は、後述の機能を備える一般的なサーバであってよい。機器設定提供サーバ200は、記憶部に個人設定データベース250を備える。
【0042】
[各機能の説明]
図3は、通信端末10、電子機器50、機器設定提供サーバ200の機能ブロックと各機能の関係を示す図である。
【0043】
通信端末10は、制御部11として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部12として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi(Wireless Fidelity対応デバイス又は、第3世代移動通信システム等のIMT−2000規格に準拠した無線デバイス等を備える(有線によるLAN接続であってもよい)。また、通信部12は、Bluetooth(登録商標)、RFID、ZigBee(登録商標)等のNFC、いわゆる近距離無線通信規格にも対応可能である。
【0044】
さらに、通信端末10は、記憶部・入出力部13として、ハードディスクや半導体メモリによる、データのストレージ部や、制御部で制御したデータや画像を出力表示する表示部、ユーザからの入力を受付けるタッチパネルやキーボード、マウス等を備える。
【0045】
通信端末10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、通信部12と協働して、機器情報取得モジュール14、機器情報送信モジュール15、機器設定受信モジュール16、機器設定送信モジュール17を実現する。また、通信端末10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、記憶部・入出力部13と協働して、ユーザ識別子取得モジュール18を実現する。
【0046】
電子機器50は、通信端末10と同様に、制御部51として、CPU,RAM,ROM等を備え、通信部52として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイスを備える(有線であってもよい)。また、通信部102は、Bluetooth(登録商標)、RFID、ZigBee(登録商標)等のNFC、いわゆる近距離無線通信規格にも対応可能であるものとする。
【0047】
電子機器50の制御部51が所定のプログラムを読み込むことで、通信部52と協働して、機器情報提供モジュール53、機器設定受付モジュール54を実現する。
【0048】
機器設定提供サーバ200は、同様に、制御部201として、CPU,RAM,ROM等を備え、通信部202として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイスを備える(有線であってもよい)。加えて、機器設定提供サーバ200は、記憶部203として、ハードディスクや半導体メモリによる、データのストレージ部を備える。機器設定提供サーバ200は、記憶部203に、個人設定データベース250を備える
【0049】
機器設定提供サーバ200の制御部201が所定のプログラムを読み込むことで、通信部202と協働して、機器情報受信モジュール204、個人設定送信モジュール205、個人設定受信モジュール206を実現する。また、機器設定提供サーバ200の制御部201が所定のプログラムを読み込むことで、記憶部203と協働して、個人設定抽出モジュール207、個人設定登録モジュール208、機器設定抽出モジュール209、推奨設定算出モジュール210を実現する。
【0050】
[機器設定提供処理]
図4は、通信端末10、電子機器50、機器設定提供サーバ200が実行する機器設定提供処理のフローチャートである。上述した各装置のモジュールが行う処理について、本処理にて併せて説明する。
【0051】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0052】
初めに、電子機器50の機器情報提供モジュール53は、通信端末10に機器情報を送信する(ステップS11)。ここで、電子機器50と通信端末10は近距離無線通信を介して通信可能に接続されているものとする。
【0053】
ここで、近距離無線通信は、NFC(Near Field Communication)とも呼称され、近距離において双方向に通信が可能な国際標準規格である。特徴として、通信距離は近距離に限定されるものの、端末を機器にかざすだけで通信を行うことが可能となる。なお、機器設定提供システム1において、電子機器50は通信端末10の認証を行わなくてもよいし、端末固有IDやログイン処理により、認証を前提として本機器設定提供処理を実行してもよい。
【0054】
図5は、通信可能な電子機器50をスキャン中の通信端末10に表示される画面の一例である。図5において、電子機器をスキャン中である旨のメッセージ51が表示され、近距離無線通信を開始可能な位置に置くよう指示するメッセージ52と、情報を提示するメッセージ53が画面に表示される。また、中止ボタン54を押し下げることで、スキャンを中止し、処理を終了することができる。
【0055】
図6は、通信可能な電子機器50を発見した際に通信端末10に表示される確認画面の一例である。近距離無線通信が可能な電子機器50を発見したものとしてメッセージ61及びメッセージ62が表示される。この時点で機種情報を取得可能なので、アイコン63及び製品番号64を表示してよい。ユーザは開始ボタン65を押し下げることで、機器設定の取得を開始し、以下で説明する機器設定提供処理を続行する。
【0056】
また、機器情報とは、主に製品情報で構成される、機器種別やメーカーの特定を可能とするための情報である。加えて機器情報は、ライセンス情報等の、個々の電子機器50が持っている固有の情報を含んでいてよい。
【0057】
通信端末10の機器情報取得モジュール14が機器情報を受信すると(ステップS12)、ユーザ識別子取得モジュール18が、記憶部又は入出力部から、通信端末10の利用者たるユーザのユーザ識別子を取得する(ステップS13)。
【0058】
ここで、通信端末10は、記憶部に記憶されたユーザ識別子を読み取ってもよいし、通信端末10の端末固有IDをユーザ識別子として用いてもよい。また、入出力部を介して、ユーザ自身にユーザ識別子を入力させてもよい。記憶部に記憶されたユーザ識別子の一例として、外部のSNSといったウェブサービスにおける識別子を、ユーザ識別子として用いてよい。
【0059】
続いて、通信端末10の機器情報送信モジュール15は、取得したユーザ識別子と、機器情報とを、機器設定提供サーバ200に送信する(ステップS14)。機器設定提供サーバ200の機器情報受信モジュール204は、これを受信する(ステップS15)。
【0060】
続けて、機器設定提供サーバ200の個人設定抽出モジュール207が、受信したユーザ識別子及び機器情報に基づいて個人設定データベース250から個人設定を抽出する(ステップS16)。ここで、個人設定データベース250にはユーザ識別子、機器情報と関連付けられて機器設定が記憶されており、受信したユーザ識別子及び機器情報を用いて絞り込むことで、ユーザの個人設定が抽出可能である。
【0061】
図7は、個人設定データベース250内の、個人設定テーブルの一例である。図7においては、機器情報のうち製品番号のみを記載しているが、機器情報として保存されるのはこれに限られない。また、ここではユーザIDと製品番号をユニークな組み合わせとして機器設定を上書きすることを想定しているものの、更に登録日時を記憶させることで、更新履歴を残してもよい。機器設定の一例として、項目名と値が組み合わされたキー・バリュー形式での記載をしているが、記憶形式は機器情報によって決定されてよく、例えば値が単なる配列として記載されてもよいし、各項目の設定値が製品固有のIDで表されていても良い。
【0062】
ここで、個人設定抽出モジュール207によって個人設定が抽出されなかったとき(ステップS17:「NO」の場合)には、機器設定提供サーバ200には、受信したユーザ識別子をもつユーザによって、まだ機器情報で特定される機器に対する機器設定が登録されていないものと考えられる。
【0063】
そこで、そのような場合には、機器設定提供サーバ200は、個人設定に代えて推奨設定を算出してよい(ステップS18)。すなわち、機器設定抽出モジュール209は、個人設定データベース250から、受信した機器情報に関連付けられた機器設定を抽出する。そして、推奨設定算出モジュール210は、抽出された機器設定の中で最も多いパラメータや、パラメータの平均値の組み合わせを推奨設定として算出する(ステップS18)。
【0064】
ここで、推奨設定算出モジュール210は、外れ値を除外したり、機器設定抽出モジュール209による抽出において、ユーザ識別子を、別機種についてユーザ識別子を受信したユーザと類似の個人設定を行っているユーザに限定したりすることで、推奨設定の算出精度を向上させることが可能である。ここで、類似の個人設定とは、同一の機器情報に対して、類似とされる所定の条件式の範囲にある設定が関連付けられた個人設定を指す。
【0065】
なお、ユーザ識別子として、SNSといった外部のウェブサービスへのアクセス権が機器設定提供サーバ200に与えられた場合、こうしたウェブサービスでの登録情報やアクティビティ、交友関係等を初めとする情報の類似度により、ユーザ同士を類似であると判断してもよい。
【0066】
また、機器情報の中に「プリンタ」、「エアーコンディショナ」、「加湿器」、「電話機」といった機器の大まかなカテゴリが含まれる場合、詳細な製品型番が異なっていても、適用可能とされる範囲で同一のユーザの過去の設定を参酌して、推奨設定を算出してもよい。この場合は、安全性のため、電子機器50に適用される前に、ユーザ自身の目視の確認を必須としてもよい。
【0067】
個人設定が抽出された後(ステップS17:「YES」の場合)、又は、以上のように推奨設定を算出した後、機器設定提供サーバ200の個人設定送信モジュール205は、個人設定又は推奨設定を、ユーザ識別子と機器情報を送信した通信端末10に対して送信する(ステップS19)。
【0068】
通信端末10の機器設定受信モジュール16はこれを受信すると(ステップS20)、機器設定送信モジュール17が、はじめに機器情報を取得した電子機器50に対して、受信した機器設定を送信する(ステップS21)。
【0069】
最後に、電子機器50の機器設定受付モジュール54が、機器設定を受信するとともに、自身に適用させることで、電子機器50に個人設定又は推奨設定が適用される(ステップS22)。
【0070】
ところで、フローチャート上では省略されているものの、通信端末10はその後に電子機器50の設定が変更された場合、検知して、最新の機器設定を機器設定提供サーバ200へ送信し、個人設定の登録を更新することが可能である。
【0071】
具体的な手順としては、機器設定受信モジュール16が電子機器50から最新の機器設定を取得し、ユーザ情報、機器情報とともにそれを機器設定提供サーバ200へ送信する。機器設定提供サーバ200の個人設定受信モジュール206はそれを受信すると、機器設定の差分や最終更新時刻を参照し、更新の必要がある場合、個人設定登録モジュール208が、個人設定データベース250に受信した個人設定を記憶させる。
【0072】
以上が、機器設定提供処理の手順である。
【0073】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0074】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0075】
1 機器設定提供システム
3 公衆回線網
10 通信端末
50 電子機器
200 機器設定提供サーバ
250 個人設定データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7